JPH04364408A - 転がり軸受の接触角を測定する方法と装置 - Google Patents
転がり軸受の接触角を測定する方法と装置Info
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- JPH04364408A JPH04364408A JP3166112A JP16611291A JPH04364408A JP H04364408 A JPH04364408 A JP H04364408A JP 3166112 A JP3166112 A JP 3166112A JP 16611291 A JP16611291 A JP 16611291A JP H04364408 A JPH04364408 A JP H04364408A
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- contact angle
- outer ring
- inner ring
- ring raceway
- frequency
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01M—TESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- G01M13/04—Bearings
- G01M13/045—Acoustic or vibration analysis
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- Physics & Mathematics (AREA)
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- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る転がり軸受の接触
角を測定する方法と装置は、転がり軸受を構成する転動
体が外輪軌道及び内輪軌道と接触する角度を容易且つ迅
速に、しかも正確に求める為に利用する。
角を測定する方法と装置は、転がり軸受を構成する転動
体が外輪軌道及び内輪軌道と接触する角度を容易且つ迅
速に、しかも正確に求める為に利用する。
【0002】
【従来の技術】例えば図5に示す様なアンギュラ型等、
各種玉軸受1、或は各種ころ軸受等の転がり軸受が、各
種機械装置の回転支持部分に組み込まれている。この内
の玉軸受1は、内周面に外輪軌道2を有する外輪3と、
外周面に内輪軌道4を有する内輪5と、上記外輪軌道2
と内輪軌道4との間に転動自在に設けられた、転動体の
一種である複数の玉6、6とから構成される。そして、
この玉6、6の転動に基づき、上記外輪3を内嵌支持し
たハウジング等の部材と、上記内輪5を外嵌支持した軸
等の部材との相対的回転を自在とする。
各種玉軸受1、或は各種ころ軸受等の転がり軸受が、各
種機械装置の回転支持部分に組み込まれている。この内
の玉軸受1は、内周面に外輪軌道2を有する外輪3と、
外周面に内輪軌道4を有する内輪5と、上記外輪軌道2
と内輪軌道4との間に転動自在に設けられた、転動体の
一種である複数の玉6、6とから構成される。そして、
この玉6、6の転動に基づき、上記外輪3を内嵌支持し
たハウジング等の部材と、上記内輪5を外嵌支持した軸
等の部材との相対的回転を自在とする。
【0003】この様な玉軸受1は、ラジアル方向の荷重
だけでなくアキシャル方向の荷重も支承出来る様に、各
玉6、6と外輪軌道2及び内輪軌道4との接触点を結ぶ
直線aを、各玉6、6の中心同士を結ぶ直線bに対して
、角度αだけ傾斜させている。接触角と呼ばれるこの角
度αは、玉軸受1の性能に大きな影響を及ぼす為、所定
の値になる様に規制する必要がある。特に、高性能玉軸
受の場合には、上記接触角αを厳密に規制する必要があ
る。又、図示は省略したが、ころ軸受に於ける転動体で
あるころの接触角も、同様に、厳密に規制する必要があ
る。
だけでなくアキシャル方向の荷重も支承出来る様に、各
玉6、6と外輪軌道2及び内輪軌道4との接触点を結ぶ
直線aを、各玉6、6の中心同士を結ぶ直線bに対して
、角度αだけ傾斜させている。接触角と呼ばれるこの角
度αは、玉軸受1の性能に大きな影響を及ぼす為、所定
の値になる様に規制する必要がある。特に、高性能玉軸
受の場合には、上記接触角αを厳密に規制する必要があ
る。又、図示は省略したが、ころ軸受に於ける転動体で
あるころの接触角も、同様に、厳密に規制する必要があ
る。
【0004】この為従来から、特公昭51−26824
号公報、実開昭52−143955号公報に開示されて
いる様に、外輪3又は内輪5の回転角θiと玉6、6を
保持する保持器の回転角θc とから、上記接触角αを
求める事が行なわれている。
号公報、実開昭52−143955号公報に開示されて
いる様に、外輪3又は内輪5の回転角θiと玉6、6を
保持する保持器の回転角θc とから、上記接触角αを
求める事が行なわれている。
【0005】上記公報に記載された従来方法により、玉
軸受の接触角αを求める場合、図6に示す様にして行な
う。回転軸9は、モータ7により歯車列8を介して回転
駆動される。この回転軸9の一端に固定されたカップリ
ング部材44が、内輪5の開口端に嵌合している。上記
モータ7への通電時には上記内輪5が、回転軸9と共に
回転すると同時に、この回転軸9の回転速度が、上記回
転軸9の他端に設けられたロータリエンコーダ10によ
り検出される。即ち、上記内輪5の回転角θiが、この
ロータリエンコーダ10により検出される。
軸受の接触角αを求める場合、図6に示す様にして行な
う。回転軸9は、モータ7により歯車列8を介して回転
駆動される。この回転軸9の一端に固定されたカップリ
ング部材44が、内輪5の開口端に嵌合している。上記
モータ7への通電時には上記内輪5が、回転軸9と共に
回転すると同時に、この回転軸9の回転速度が、上記回
転軸9の他端に設けられたロータリエンコーダ10によ
り検出される。即ち、上記内輪5の回転角θiが、この
ロータリエンコーダ10により検出される。
【0006】一方、玉6、6(図5)を回転自在に保持
する環状の保持器11に、取付腕12を介して遮光板1
3を装着する。この遮光板13は、上記保持器11の回
転に伴なって、光電スイッチを構成する投光器14と受
光器15との間を横切る。上記保持器11は、複数の玉
6、6の公転に伴なって回転する為、上記投光器14か
ら受光器15への光が遮られる回数により、上記玉6、
6を保持する保持器の回転角θc が求められる。
する環状の保持器11に、取付腕12を介して遮光板1
3を装着する。この遮光板13は、上記保持器11の回
転に伴なって、光電スイッチを構成する投光器14と受
光器15との間を横切る。上記保持器11は、複数の玉
6、6の公転に伴なって回転する為、上記投光器14か
ら受光器15への光が遮られる回数により、上記玉6、
6を保持する保持器の回転角θc が求められる。
【0007】前記接触角αは、この様にして求められた
回転角θi 、θc と、玉6、6の外径Da 及び玉
6、6のピッチ直径dm とから、次の式で求められる
。尚、玉6、6の外径Da 、及び玉6、6のピッチ直
径dm は、製造時に定まる寸法である。
回転角θi 、θc と、玉6、6の外径Da 及び玉
6、6のピッチ直径dm とから、次の式で求められる
。尚、玉6、6の外径Da 、及び玉6、6のピッチ直
径dm は、製造時に定まる寸法である。
【0008】θc =θi (1−Da ・ cosα
/dm )/2
/dm )/2
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様な
従来の方法により、玉軸受等の転がり軸受の接触角αを
求める場合、測定可能な転がり軸受が限定され、しかも
十分に高精度の測定を行なえないだけでなく、測定作業
の自動化が難しい。
従来の方法により、玉軸受等の転がり軸受の接触角αを
求める場合、測定可能な転がり軸受が限定され、しかも
十分に高精度の測定を行なえないだけでなく、測定作業
の自動化が難しい。
【0010】測定可能な転がり軸受が限定される理由は
、次の■〜■である。■保持器11に取付腕12を介し
て遮光板13を支持する必要上、外輪3内周面と内輪5
外周面との間に密封シールを設けた転がり軸受の接触角
測定は行なえない。■ 小径玉軸受やミニチュア軸受
等、小型の転がり軸受の場合、上記取付腕12を保持器
11に装着する事が難しく、実際上は測定を行なえない
。■ 外輪3や内輪5がフランジ付である等、上記取
付腕12の回転を妨げる形状の場合には、測定を行なえ
ない。■ 機械装置内に組み込まれた転がり軸受の場
合、上記取付腕12と他の構成部分との干渉により、こ
の取付腕12の回転が妨げられる場合が多く、やはり測
定を行なえない場合が多い。
、次の■〜■である。■保持器11に取付腕12を介し
て遮光板13を支持する必要上、外輪3内周面と内輪5
外周面との間に密封シールを設けた転がり軸受の接触角
測定は行なえない。■ 小径玉軸受やミニチュア軸受
等、小型の転がり軸受の場合、上記取付腕12を保持器
11に装着する事が難しく、実際上は測定を行なえない
。■ 外輪3や内輪5がフランジ付である等、上記取
付腕12の回転を妨げる形状の場合には、測定を行なえ
ない。■ 機械装置内に組み込まれた転がり軸受の場
合、上記取付腕12と他の構成部分との干渉により、こ
の取付腕12の回転が妨げられる場合が多く、やはり測
定を行なえない場合が多い。
【0011】又、高精度の測定を行なえない理由は、次
の■〜■である。■ 玉6、6を保持する保持器11
の回転角θc から玉6、6の公転角を求め、この公転
角により接触角αを求めるが、保持器11と玉6、6と
の間には若干のがたつきが存在する。この為、正確な公
転角を得る事が出来ず、この公転角を利用して求める接
触角αも正確でない。■ 保持器11に取付腕12及
び遮光板13を装着する事に伴なって、保持器11の慣
性質量が増大し、この保持器11に保持された複数の玉
6、6が、前記外輪軌道2並びに内輪軌道4に対して滑
り易くなる。そして、滑った場合には、やはり接触角α
の測定値に誤差が生じる。内輪5とカップリング部材4
4との間に滑りが生じた場合も同様である。
の■〜■である。■ 玉6、6を保持する保持器11
の回転角θc から玉6、6の公転角を求め、この公転
角により接触角αを求めるが、保持器11と玉6、6と
の間には若干のがたつきが存在する。この為、正確な公
転角を得る事が出来ず、この公転角を利用して求める接
触角αも正確でない。■ 保持器11に取付腕12及
び遮光板13を装着する事に伴なって、保持器11の慣
性質量が増大し、この保持器11に保持された複数の玉
6、6が、前記外輪軌道2並びに内輪軌道4に対して滑
り易くなる。そして、滑った場合には、やはり接触角α
の測定値に誤差が生じる。内輪5とカップリング部材4
4との間に滑りが生じた場合も同様である。
【0012】更に、測定作業の自動化が難しい理由は、
次の■である。■ 測定作業を行なう為、保持器11
に取付腕12の基端部を結合し、測定作業完了後、この
取付腕12を保持器11から取り外さなければならない
。 この様な取付腕12の着脱作業は面倒で、人手により行
なう必要がある。この為、前記図6に示す様な測定装置
を転がり軸受の製造ライン中に組み込んで、製造された
転がり軸受の接触角αを総て検査する事は、実際上不可
能である。
次の■である。■ 測定作業を行なう為、保持器11
に取付腕12の基端部を結合し、測定作業完了後、この
取付腕12を保持器11から取り外さなければならない
。 この様な取付腕12の着脱作業は面倒で、人手により行
なう必要がある。この為、前記図6に示す様な測定装置
を転がり軸受の製造ライン中に組み込んで、製造された
転がり軸受の接触角αを総て検査する事は、実際上不可
能である。
【0013】本発明の転がり軸受の接触角を測定する方
法と装置は、上述の様な不都合を何れも解消するもので
ある。
法と装置は、上述の様な不都合を何れも解消するもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受の接
触角を測定する方法と装置の内、請求項1に記載された
転がり軸受の接触角を測定する方法の発明は、内周面に
外輪軌道を有する外輪相当部材と、外周面に内輪軌道を
有する内輪相当部材と、上記外輪軌道と内輪軌道との間
に転動自在に設けられた複数の転動体とから成る転がり
軸受の転動体が、上記外輪軌道と内輪軌道とに接触する
接触角を測定する転がり軸受の接触角を測定する方法で
あって、上記外輪相当部材と内輪相当部材との内の一方
の部材を回転不能とした状態で他方の部材を回転駆動し
つつ、上記一方又は他方の部材の振動を測定し、この振
動の測定値から、上記他方の部材の回転周波数と上記転
動体の公転周波数とを求め、これら回転周波数と公転周
波数とから上記接触角を求める。
触角を測定する方法と装置の内、請求項1に記載された
転がり軸受の接触角を測定する方法の発明は、内周面に
外輪軌道を有する外輪相当部材と、外周面に内輪軌道を
有する内輪相当部材と、上記外輪軌道と内輪軌道との間
に転動自在に設けられた複数の転動体とから成る転がり
軸受の転動体が、上記外輪軌道と内輪軌道とに接触する
接触角を測定する転がり軸受の接触角を測定する方法で
あって、上記外輪相当部材と内輪相当部材との内の一方
の部材を回転不能とした状態で他方の部材を回転駆動し
つつ、上記一方又は他方の部材の振動を測定し、この振
動の測定値から、上記他方の部材の回転周波数と上記転
動体の公転周波数とを求め、これら回転周波数と公転周
波数とから上記接触角を求める。
【0015】又、請求項2に記載された転がり軸受の接
触角を測定する方法の発明は、内周面に複列の外輪軌道
を有する外輪相当部材と、外周面に複列の内輪軌道を有
する内輪相当部材と、上記複列の外輪軌道と複列の内輪
軌道との間に、複列に且つ転動自在に設けられた複数の
転動体とから成る転がり軸受の転動体が、上記複列の外
輪軌道と複列の内輪軌道とに接触する接触角を測定する
転がり軸受の接触角を測定する方法であって、上記外輪
相当部材と内輪相当部材との内の一方の部材を回転不能
とした状態で他方の部材を回転駆動しつつ、上記一方又
は他方の部材の振動を測定し、この振動の測定値から、
上記他方の部材の回転周波数と上記転動体の公転周波数
とを求めると共に、上記一方の部材をアキシャル方向に
押圧する力を変化させ、上記複列の転動体の内の一方の
接触角を増大させると同時に他方の接触角を減少させる
事で、複列の転動体の内の何れかの列の転動体の公転周
波数を特定し、この特定された公転周波数と上記回転周
波数とから、上記何れかの列の転動体の接触角を求める
。
触角を測定する方法の発明は、内周面に複列の外輪軌道
を有する外輪相当部材と、外周面に複列の内輪軌道を有
する内輪相当部材と、上記複列の外輪軌道と複列の内輪
軌道との間に、複列に且つ転動自在に設けられた複数の
転動体とから成る転がり軸受の転動体が、上記複列の外
輪軌道と複列の内輪軌道とに接触する接触角を測定する
転がり軸受の接触角を測定する方法であって、上記外輪
相当部材と内輪相当部材との内の一方の部材を回転不能
とした状態で他方の部材を回転駆動しつつ、上記一方又
は他方の部材の振動を測定し、この振動の測定値から、
上記他方の部材の回転周波数と上記転動体の公転周波数
とを求めると共に、上記一方の部材をアキシャル方向に
押圧する力を変化させ、上記複列の転動体の内の一方の
接触角を増大させると同時に他方の接触角を減少させる
事で、複列の転動体の内の何れかの列の転動体の公転周
波数を特定し、この特定された公転周波数と上記回転周
波数とから、上記何れかの列の転動体の接触角を求める
。
【0016】更に、請求項3に記載された転がり軸受の
接触角を測定する装置の発明は、内周面に外輪軌道を有
する外輪相当部材と、外周面に内輪軌道を有する内輪相
当部材と、上記外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に
設けられた複数の転動体とから成る転がり軸受の転動体
が、上記外輪軌道と内輪軌道とに接触する接触角を測定
する転がり軸受の接触角を測定する装置であって、上記
外輪相当部材と内輪相当部材との内の一方の部材の一部
を押圧する事で、この一方の部材を回転不能とする押圧
装置と、上記外輪相当部材と内輪相当部材との内の他方
の部材を回転駆動する駆動装置と、この一方又は他方の
部材の振動を測定する振動測定素子と、この振動測定素
子の出力信号により、上記他方の部材の回転周波数と上
記複数の転動体の公転周波数とを求める周波数変換器と
、この周波数変換器により求められた上記回転周波数と
公転周波数とから、上記接触角を求める演算器とから構
成される。
接触角を測定する装置の発明は、内周面に外輪軌道を有
する外輪相当部材と、外周面に内輪軌道を有する内輪相
当部材と、上記外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に
設けられた複数の転動体とから成る転がり軸受の転動体
が、上記外輪軌道と内輪軌道とに接触する接触角を測定
する転がり軸受の接触角を測定する装置であって、上記
外輪相当部材と内輪相当部材との内の一方の部材の一部
を押圧する事で、この一方の部材を回転不能とする押圧
装置と、上記外輪相当部材と内輪相当部材との内の他方
の部材を回転駆動する駆動装置と、この一方又は他方の
部材の振動を測定する振動測定素子と、この振動測定素
子の出力信号により、上記他方の部材の回転周波数と上
記複数の転動体の公転周波数とを求める周波数変換器と
、この周波数変換器により求められた上記回転周波数と
公転周波数とから、上記接触角を求める演算器とから構
成される。
【0017】
【作用】上述の様に構成される本発明の転がり軸受の接
触角を測定する方法と装置の場合、一方又は他方の部材
の振動の測定値から、上記他方の部材の回転周波数と上
記転動体の公転周波数とを求める為、測定可能な転がり
軸受が限定されず、しかも十分に高精度の測定を行なえ
、且つ、測定作業の自動化が可能となる。
触角を測定する方法と装置の場合、一方又は他方の部材
の振動の測定値から、上記他方の部材の回転周波数と上
記転動体の公転周波数とを求める為、測定可能な転がり
軸受が限定されず、しかも十分に高精度の測定を行なえ
、且つ、測定作業の自動化が可能となる。
【0018】本発明に於いては、上記一方又は他方の部
材の振動の測定値から、上記他方の部材の回転周波数と
上記転動体の公転周波数とを求めるが、上記振動に基づ
いて、上記回転周波数と公転周波数とが求められるのは
、次の理由による。
材の振動の測定値から、上記他方の部材の回転周波数と
上記転動体の公転周波数とを求めるが、上記振動に基づ
いて、上記回転周波数と公転周波数とが求められるのは
、次の理由による。
【0019】先ず、上記回転周波数が求められる理由に
就いて説明する。転がり軸受を構成する各部材は極めて
精密に仕上げられるが、その表面形状並びに寸法に全く
誤差がない事はありえない。例えば、前記外輪軌道と内
輪軌道とも、軸受回転中心に対し、極く僅かながら偏心
している。そして、この偏心により回転周波数成分が生
じる。従って、他方の部材である回転輪又は一方の部材
である固定輪のラジアル方向振動、角方向振動、アキシ
ャル方向振動の何れかを測定する事により、回転周波数
を知る事が出来る。
就いて説明する。転がり軸受を構成する各部材は極めて
精密に仕上げられるが、その表面形状並びに寸法に全く
誤差がない事はありえない。例えば、前記外輪軌道と内
輪軌道とも、軸受回転中心に対し、極く僅かながら偏心
している。そして、この偏心により回転周波数成分が生
じる。従って、他方の部材である回転輪又は一方の部材
である固定輪のラジアル方向振動、角方向振動、アキシ
ャル方向振動の何れかを測定する事により、回転周波数
を知る事が出来る。
【0020】次に、上記公転周波数が求められる理由に
就いて説明する。1個の転がり軸受に組み込まれる複数
の転動体の外径は同じとするが、不可避的な製造誤差に
より、各転動体毎に外径が僅かに異なる。この様に外径
が微妙に異なる複数の転動体の公転に基づき上記一方及
び他方の部材が、ラジアル方向、角方向、アキシャル方
向に振動する。そしてこの振動の周波数は、上記転動体
の公転周波数及び転動体の公転周波数の整数倍の周波数
に一致する。又、前記外輪軌道と内輪軌道とは何れも、
微小のうねりが存在する。そして、上記他方の部材の回
転時には、このうねりに基づいて、一方の部材及び他方
の部材が、ラジアル方向、角方向、アキシャル方向に振
動する。そして、この振動の周波数は転動体の公転周波
数成分を含んでいる。従って、上記一方の部材又は他方
の部材のラジアル方向、角方向、アキシャル方向の何れ
かの方向の振動の周波数を求めれば、上記転動体の公転
周波数が解る。
就いて説明する。1個の転がり軸受に組み込まれる複数
の転動体の外径は同じとするが、不可避的な製造誤差に
より、各転動体毎に外径が僅かに異なる。この様に外径
が微妙に異なる複数の転動体の公転に基づき上記一方及
び他方の部材が、ラジアル方向、角方向、アキシャル方
向に振動する。そしてこの振動の周波数は、上記転動体
の公転周波数及び転動体の公転周波数の整数倍の周波数
に一致する。又、前記外輪軌道と内輪軌道とは何れも、
微小のうねりが存在する。そして、上記他方の部材の回
転時には、このうねりに基づいて、一方の部材及び他方
の部材が、ラジアル方向、角方向、アキシャル方向に振
動する。そして、この振動の周波数は転動体の公転周波
数成分を含んでいる。従って、上記一方の部材又は他方
の部材のラジアル方向、角方向、アキシャル方向の何れ
かの方向の振動の周波数を求めれば、上記転動体の公転
周波数が解る。
【0021】上述の様に、他方の部材のラジアル振動に
基づいて、この他方の部材の回転周波数fr と、玉の
公転周波数fc とを求めたならば、次の(1)(2)
式(若しくは後述の(3)(4)式)を利用して、接触
角を求める。
基づいて、この他方の部材の回転周波数fr と、玉の
公転周波数fc とを求めたならば、次の(1)(2)
式(若しくは後述の(3)(4)式)を利用して、接触
角を求める。
【0022】
fc =fr ・(dm −Da ・ cosα)
/2dm −−−(1)この(1)式
を変換して、 α=cos−1 [dm ・{1−(2fc /f
r )}/Da ]−−−(2)
/2dm −−−(1)この(1)式
を変換して、 α=cos−1 [dm ・{1−(2fc /f
r )}/Da ]−−−(2)
【0023】本発明の
転がり軸受の接触角を測定する方法と装置に於いては、
測定作業を行なう場合に、転がり軸受に遮光板等の余計
な部品を装着する必要がない為、測定可能な転がり軸受
が限定されず、測定作業の自動化が容易となる。又、転
動体の公転周波数を、保持器を介する事なく求める為、
十分に高精度の測定を行なえる。
転がり軸受の接触角を測定する方法と装置に於いては、
測定作業を行なう場合に、転がり軸受に遮光板等の余計
な部品を装着する必要がない為、測定可能な転がり軸受
が限定されず、測定作業の自動化が容易となる。又、転
動体の公転周波数を、保持器を介する事なく求める為、
十分に高精度の測定を行なえる。
【0024】
【実施例】図1は本発明装置の第一実施例を示している
。接触角αを測定すべき、転がり軸受の一種である玉軸
受1は、内周面に外輪軌道2を有する外輪3と、外周面
に内輪軌道4を有する内輪5と、上記外輪軌道2と内輪
軌道4との間に転動自在に設けられた、転動体の一種で
ある複数の玉6、6とから成る。上記接触角αの測定作
業時には、この玉軸受1の内輪5が、後述するスピンド
ル17、電動モ−タ19等と共に駆動装置を構成するア
ーバ16に外嵌支持される。
。接触角αを測定すべき、転がり軸受の一種である玉軸
受1は、内周面に外輪軌道2を有する外輪3と、外周面
に内輪軌道4を有する内輪5と、上記外輪軌道2と内輪
軌道4との間に転動自在に設けられた、転動体の一種で
ある複数の玉6、6とから成る。上記接触角αの測定作
業時には、この玉軸受1の内輪5が、後述するスピンド
ル17、電動モ−タ19等と共に駆動装置を構成するア
ーバ16に外嵌支持される。
【0025】上記アーバ16は、スピンドル17の一端
面(図1の右端面)中心部に形成されたテーパ孔47に
嵌合固定される。そしてこのスピンドル17は、軸受1
8の内側に回転自在に支持される。この軸受18として
好ましくは、静圧気体軸受、磁気軸受、超電導軸受等、
上記スピンドル17の回転に伴なって振動を発生しない
構造のものを使用する。
面(図1の右端面)中心部に形成されたテーパ孔47に
嵌合固定される。そしてこのスピンドル17は、軸受1
8の内側に回転自在に支持される。この軸受18として
好ましくは、静圧気体軸受、磁気軸受、超電導軸受等、
上記スピンドル17の回転に伴なって振動を発生しない
構造のものを使用する。
【0026】この様にして軸受18に支持されたスピン
ドル17は、電動モータ19により回転駆動自在として
いる。図示の実施例の場合、上記スピンドル17の他端
面中心部に固定した従動プーリ20と上記電動モータ1
9の出力軸に固定した駆動プーリ21との間に、ベルト
22を掛け渡している。上記電動モータ19への通電に
より上記スピンドル17は、例えば1800r.p.m
.程度の一定速度で回転駆動される。
ドル17は、電動モータ19により回転駆動自在として
いる。図示の実施例の場合、上記スピンドル17の他端
面中心部に固定した従動プーリ20と上記電動モータ1
9の出力軸に固定した駆動プーリ21との間に、ベルト
22を掛け渡している。上記電動モータ19への通電に
より上記スピンドル17は、例えば1800r.p.m
.程度の一定速度で回転駆動される。
【0027】尚、上記ベルト22の張力及び材質を工夫
する事で、電動モータ19によるスピンドル17の回転
駆動時に、このスピンドル17が振動する事を防止する
。又、図示の実施例とは別に、スピンドル17と電動モ
ータ19の出力軸とを同心に配置し、マグネットカップ
リング等を介して、上記スピンドル19を回転駆動する
事も出来る。
する事で、電動モータ19によるスピンドル17の回転
駆動時に、このスピンドル17が振動する事を防止する
。又、図示の実施例とは別に、スピンドル17と電動モ
ータ19の出力軸とを同心に配置し、マグネットカップ
リング等を介して、上記スピンドル19を回転駆動する
事も出来る。
【0028】押圧装置23が、前記アーバ16に支持さ
れた玉軸受1の外輪3の端面に対向した状態で設けられ
る。この押圧装置23は、予圧シリンダ24と揺動継手
25と押圧リング26とを有する。上記予圧シリンダ2
4に嵌装された予圧ピストン27に、ロッド28の基端
部を固定し、このロッド28の先端部に、上記揺動継手
25を結合している。この揺動継手25は、2枚の板片
29a、29bの間に1個の球体30を挟持する事で、
両板片29a、29b同士の揺動変位を自在としたもの
である。
れた玉軸受1の外輪3の端面に対向した状態で設けられ
る。この押圧装置23は、予圧シリンダ24と揺動継手
25と押圧リング26とを有する。上記予圧シリンダ2
4に嵌装された予圧ピストン27に、ロッド28の基端
部を固定し、このロッド28の先端部に、上記揺動継手
25を結合している。この揺動継手25は、2枚の板片
29a、29bの間に1個の球体30を挟持する事で、
両板片29a、29b同士の揺動変位を自在としたもの
である。
【0029】前記押圧リング26は、前記玉軸受1と対
向する一方(図1の左方)の板片29aの側面に、緩衝
材31を介して支持される。この押圧リング26は、前
記予圧シリンダ24のシリンダ室32内への圧力流体の
送り込みに伴なって図1で左行し、前記玉軸受1の外輪
3の端面に押し付けられ、この外輪3をアキシャル方向
(図1の左方向)に押圧する。この押圧により、前記内
輪5が電動モータ19への通電に基づいて回転した場合
に於いても、この外輪3が回転するのが防止される。
向する一方(図1の左方)の板片29aの側面に、緩衝
材31を介して支持される。この押圧リング26は、前
記予圧シリンダ24のシリンダ室32内への圧力流体の
送り込みに伴なって図1で左行し、前記玉軸受1の外輪
3の端面に押し付けられ、この外輪3をアキシャル方向
(図1の左方向)に押圧する。この押圧により、前記内
輪5が電動モータ19への通電に基づいて回転した場合
に於いても、この外輪3が回転するのが防止される。
【0030】尚、前記揺動継手25は、この押し付け作
業時に、前記押圧リング26を外輪3の端面に、全周に
亙って均等な力で押し付ける役目を有する。又、前記緩
衝材31は、予圧シリンダ24や揺動継手25で生じる
振動が前記外輪3に伝達されるのを防止する。又、前記
押圧リング26をアキシャル方向に押圧する為の手段は
、予圧シリンダに代え、ソレノイド等、他の機構とする
事も出来る。
業時に、前記押圧リング26を外輪3の端面に、全周に
亙って均等な力で押し付ける役目を有する。又、前記緩
衝材31は、予圧シリンダ24や揺動継手25で生じる
振動が前記外輪3に伝達されるのを防止する。又、前記
押圧リング26をアキシャル方向に押圧する為の手段は
、予圧シリンダに代え、ソレノイド等、他の機構とする
事も出来る。
【0031】振動ピックアップ33等の振動測定素子の
測定子34が、前記外輪3の外周面に当接している。こ
の振動ピックアップ33は、外輪3のラジアル方向に亙
る振動を測定し、測定値を表わす信号Aをアンプ35に
送る。尚、振動測定素子としては、上記振動ピックアッ
プ33の他、変位計、速度計、加速度計等、上記ラジア
ル方向に亙る振動を検出出来るものであれば、何れも使
用可能である。
測定子34が、前記外輪3の外周面に当接している。こ
の振動ピックアップ33は、外輪3のラジアル方向に亙
る振動を測定し、測定値を表わす信号Aをアンプ35に
送る。尚、振動測定素子としては、上記振動ピックアッ
プ33の他、変位計、速度計、加速度計等、上記ラジア
ル方向に亙る振動を検出出来るものであれば、何れも使
用可能である。
【0032】上記アンプ35は増幅器45とローパスフ
ィルタ46とを含む。従って、このアンプ35からは、
増幅された信号Bが、周波数変換器36に送られる。 尚、ローパスフィルタ46は、次述するフーリエ変換器
38による処理を行なう際の、折り返し防止の為に設け
られる。
ィルタ46とを含む。従って、このアンプ35からは、
増幅された信号Bが、周波数変換器36に送られる。 尚、ローパスフィルタ46は、次述するフーリエ変換器
38による処理を行なう際の、折り返し防止の為に設け
られる。
【0033】この周波数変換器36は、A/D変換器3
7と、フーリエ変換器38と、メモリ39とを含む。上
記フーリエ変換器38は、高速フーリエ変換(FFT=
fast Fourier transform)を利
用して、上記アンプ35から送り込まれ、A/D変換器
37によりディジタル信号に変換された信号Bに基づい
て、前記内輪5の回転周波数fr と前記複数の玉6、
6の公転周波数fc とを求める。
7と、フーリエ変換器38と、メモリ39とを含む。上
記フーリエ変換器38は、高速フーリエ変換(FFT=
fast Fourier transform)を利
用して、上記アンプ35から送り込まれ、A/D変換器
37によりディジタル信号に変換された信号Bに基づい
て、前記内輪5の回転周波数fr と前記複数の玉6、
6の公転周波数fc とを求める。
【0034】尚、メモリ39は、前記電動モータ19に
よる内輪5の回転にむらが生じる恐れのある場合に、こ
れを補正するのに利用される。回転むらを補正する場合
には、A/D変換器37から送り出された信号は、メモ
リ39を介して上記フーリエ変換器38に送られる。そ
して、このフーリエ変換器38は、上記回転周波数fr
と公転周波数fc とを、同じ時間軸データから求め
る。
よる内輪5の回転にむらが生じる恐れのある場合に、こ
れを補正するのに利用される。回転むらを補正する場合
には、A/D変換器37から送り出された信号は、メモ
リ39を介して上記フーリエ変換器38に送られる。そ
して、このフーリエ変換器38は、上記回転周波数fr
と公転周波数fc とを、同じ時間軸データから求め
る。
【0035】即ち、上記アンプ35から周波数変換器3
6に送られる信号Bには、上記回転周波数fr に結び
付く信号と、公転周波数fc に結び付く信号とが、互
いに重なり合った状態で含まれる。周波数変換器36に
、この重なり合った信号を同時に処理させる場合、この
周波数変換器36の構成が複雑で高価になる事が避けら
れない。そこで、本実施例の場合には上記周波数変換器
36に、上記回転周波数fr に結び付く信号の処理と
、公転周波数fc に結び付く信号の処理とを時間的に
前後して行なわせる。
6に送られる信号Bには、上記回転周波数fr に結び
付く信号と、公転周波数fc に結び付く信号とが、互
いに重なり合った状態で含まれる。周波数変換器36に
、この重なり合った信号を同時に処理させる場合、この
周波数変換器36の構成が複雑で高価になる事が避けら
れない。そこで、本実施例の場合には上記周波数変換器
36に、上記回転周波数fr に結び付く信号の処理と
、公転周波数fc に結び付く信号の処理とを時間的に
前後して行なわせる。
【0036】上記内輪5の回転にむらがない場合には、
上記回転周波数fr に結び付く信号の処理をT1 時
〜T2 時の間の信号Bで行ない、公転周波数fc に
結び付く信号の処理を、このT1 時〜T2 時とは重
ならないT3 時〜T4 時の間の信号B′で行なって
も良い(メモリ39は不要)。ところが、内輪5の回転
にむらがあると、T1 時〜T2 時の間の回転周波数
fr とT3 時〜T4 時の間の公転周波数fcとが
対応しなくなり、この結果求められる接触角αが不正確
となる。そこで、この様な場合には、上記メモリ39を
利用する事で、上記回転周波数fr と公転周波数fc
とを何れも同じ時間軸(例えばT1 時〜T2 時)
に存在する信号Bから求める。
上記回転周波数fr に結び付く信号の処理をT1 時
〜T2 時の間の信号Bで行ない、公転周波数fc に
結び付く信号の処理を、このT1 時〜T2 時とは重
ならないT3 時〜T4 時の間の信号B′で行なって
も良い(メモリ39は不要)。ところが、内輪5の回転
にむらがあると、T1 時〜T2 時の間の回転周波数
fr とT3 時〜T4 時の間の公転周波数fcとが
対応しなくなり、この結果求められる接触角αが不正確
となる。そこで、この様な場合には、上記メモリ39を
利用する事で、上記回転周波数fr と公転周波数fc
とを何れも同じ時間軸(例えばT1 時〜T2 時)
に存在する信号Bから求める。
【0037】この為、上記内輪5の回転にむらが生じて
も、このむらが上記回転周波数frと公転周波数fc
との比率fc /fr に影響を与える事はなくなる。 最終的に求めるべき接触角αは、前記式(2)から明ら
かな様に、上記回転周波数fr と公転周波数fc と
の比率により求められる為、この比率が正しければ、正
確な接触角αを得られる。
も、このむらが上記回転周波数frと公転周波数fc
との比率fc /fr に影響を与える事はなくなる。 最終的に求めるべき接触角αは、前記式(2)から明ら
かな様に、上記回転周波数fr と公転周波数fc と
の比率により求められる為、この比率が正しければ、正
確な接触角αを得られる。
【0038】この様に、周波数変換器36を構成するフ
ーリエ変換器38により求められた、内輪5の回転周波
数fr と玉6、6の公転周波数fc とを表わす信号
Cは、玉6、6の外径Da 及び玉6、6のピッチ直径
dm を表わす信号と共に、パーソナルコンピュータ等
の演算器40に送り込まれる。そしてこの演算器40が
、前記式(2)に基づいて、前記玉軸受1の接触角αを
求める。
ーリエ変換器38により求められた、内輪5の回転周波
数fr と玉6、6の公転周波数fc とを表わす信号
Cは、玉6、6の外径Da 及び玉6、6のピッチ直径
dm を表わす信号と共に、パーソナルコンピュータ等
の演算器40に送り込まれる。そしてこの演算器40が
、前記式(2)に基づいて、前記玉軸受1の接触角αを
求める。
【0039】次に、図2は本発明の第二実施例を示して
いる。上述の第一実施例が、測定時に外輪3を固定して
内輪5を回転させているのに対し、本実施例の場合には
、内輪相当部材である軸41を固定し、代わりに外輪3
を回転させている。これに伴なって、前記アーバ16の
先端部に円筒部42を形成し、この円筒部42に上記外
輪3を内嵌支持している。
いる。上述の第一実施例が、測定時に外輪3を固定して
内輪5を回転させているのに対し、本実施例の場合には
、内輪相当部材である軸41を固定し、代わりに外輪3
を回転させている。これに伴なって、前記アーバ16の
先端部に円筒部42を形成し、この円筒部42に上記外
輪3を内嵌支持している。
【0040】又、押圧装置23(図1参照)を構成する
緩衝材31には押圧板43を固定し、この押圧板43に
より、上記軸41の中央部を押圧している。そして、振
動ピックアップ33の測定子34は、上記回転軸41の
一部で、外輪3から突出した部分の外周面に当接させて
いる。
緩衝材31には押圧板43を固定し、この押圧板43に
より、上記軸41の中央部を押圧している。そして、振
動ピックアップ33の測定子34は、上記回転軸41の
一部で、外輪3から突出した部分の外周面に当接させて
いる。
【0041】本実施例の場合も、玉軸受1の接触角αは
、上記振動ピックアップ33の測定値より求められる外
輪3の回転周波数fr 及び玉6、6の公転周波数fc
と、玉6、6の外径Da 及び玉6、6のピッチ直径
dm とから求められる。但し、外輪3を回転させる場
合には、上記接触角αは、前記(1)(2)式に代えて
、次の式(3)(4)で求められる。 fc =fr ・(dm +Da ・ cosα)
/2dm −−−(3) α=co
s−1 [dm ・{(2fc /fr )−1}/D
a ]−−−(4)
、上記振動ピックアップ33の測定値より求められる外
輪3の回転周波数fr 及び玉6、6の公転周波数fc
と、玉6、6の外径Da 及び玉6、6のピッチ直径
dm とから求められる。但し、外輪3を回転させる場
合には、上記接触角αは、前記(1)(2)式に代えて
、次の式(3)(4)で求められる。 fc =fr ・(dm +Da ・ cosα)
/2dm −−−(3) α=co
s−1 [dm ・{(2fc /fr )−1}/D
a ]−−−(4)
【0042】次に、図3は本発明の
第三実施例を示している。自動車の車輪を回転自在に支
持する為のハブユニット軸受等、外輪3の内周面と、内
輪相当部材である軸41の外周面とに、それぞれ複列の
軌道を形成し、両軌道の間に設けられた玉6、6に予圧
を付与した軸受の場合、各列毎に別のラジアル振動が発
生し、公転周波数fc が2種類求められる。
第三実施例を示している。自動車の車輪を回転自在に支
持する為のハブユニット軸受等、外輪3の内周面と、内
輪相当部材である軸41の外周面とに、それぞれ複列の
軌道を形成し、両軌道の間に設けられた玉6、6に予圧
を付与した軸受の場合、各列毎に別のラジアル振動が発
生し、公転周波数fc が2種類求められる。
【0043】各列毎に接触角αが予測出来る場合には、
何れの公転周波数fc が何れの列のものであるかが解
るが、各列の接触角αがほぼ等しい等、予測出来ない場
合には、押圧リング26により外輪3(図2の様に軸固
定の場合には軸41面)を押圧する力を変化させる。例
えば押圧力を大きくした場合には、図3の右側の列の接
触角αが大きくなり、左側の列の接触角αが小さくなる
。 そして、上記2種類の公転周波数fc の内の一方が高
くなり、他方が低くなる。
何れの公転周波数fc が何れの列のものであるかが解
るが、各列の接触角αがほぼ等しい等、予測出来ない場
合には、押圧リング26により外輪3(図2の様に軸固
定の場合には軸41面)を押圧する力を変化させる。例
えば押圧力を大きくした場合には、図3の右側の列の接
触角αが大きくなり、左側の列の接触角αが小さくなる
。 そして、上記2種類の公転周波数fc の内の一方が高
くなり、他方が低くなる。
【0044】そこで、上記押圧力を変化させつつ、上記
2種類の公転周波数を観察すれば、求められた2種類の
公転周波数fc が何れの列の公転周波数fc である
かを特定出来る。そして、この特定された公転周波数f
c と、回転周波数fr とから、上記何れかの列の玉
6、6の接触角αを求める事が出来る。
2種類の公転周波数を観察すれば、求められた2種類の
公転周波数fc が何れの列の公転周波数fc である
かを特定出来る。そして、この特定された公転周波数f
c と、回転周波数fr とから、上記何れかの列の玉
6、6の接触角αを求める事が出来る。
【0045】尚、何れの実施例の場合も、求められる接
触角αの精度は、前記フーリエ変換器38の分解能に影
響を受ける。従って、上記接触角αの精度を高くする為
には、上記フーリエ変換器38として、ズーム式等の高
分解能のものを使用する事が好ましい。例えば、本発明
者が上記接触角αの精度を試算したところ、図4に示す
様な結果を得られた。
触角αの精度は、前記フーリエ変換器38の分解能に影
響を受ける。従って、上記接触角αの精度を高くする為
には、上記フーリエ変換器38として、ズーム式等の高
分解能のものを使用する事が好ましい。例えば、本発明
者が上記接触角αの精度を試算したところ、図4に示す
様な結果を得られた。
【0046】この図4の横軸は上記フーリエ変換器38
の分解能△fを周波数(Hz)で表わしたもの、縦軸は
接触角αの誤差(°)を、標準偏差(σ)の3倍(3σ
)で表わしたものである。
の分解能△fを周波数(Hz)で表わしたもの、縦軸は
接触角αの誤差(°)を、標準偏差(σ)の3倍(3σ
)で表わしたものである。
【0047】尚、実線aは、図3に示す様に、外輪3の
内周面と軸41等の内輪相当部材の外周面とにそれぞれ
複列の軌道を形成し、両軌道の間に設けられた玉6、6
に予圧を付与した軸受(玉の外径Da =2.000
±0.0015 mm 、玉のピッチ直径dm =6.
900 ±0.005 mm)を測定する場合の試算結
果を表わしている。この実線aを得る為の前提として、
外輪3の回転周波数fr を30000 ±△fとし、
玉6、6の公転周波数fc を19000 ±△f′と
した。
内周面と軸41等の内輪相当部材の外周面とにそれぞれ
複列の軌道を形成し、両軌道の間に設けられた玉6、6
に予圧を付与した軸受(玉の外径Da =2.000
±0.0015 mm 、玉のピッチ直径dm =6.
900 ±0.005 mm)を測定する場合の試算結
果を表わしている。この実線aを得る為の前提として、
外輪3の回転周波数fr を30000 ±△fとし、
玉6、6の公転周波数fc を19000 ±△f′と
した。
【0048】又、破線bは、図1〜2に示す様に、単列
深溝型玉軸受(玉の外径Da =6.74875 ±0
.010 mm、玉のピッチ直径dm =29.000
±0.010 mm)を測定する場合の試算結果を表わ
している。この破線bを得る為の前提として、測定時に
は内輪5を、回転周波数fr =30000 ±△fで
回転させ、玉6、6を公転周波数fc =11600
±△f′で回転させるものとした。
深溝型玉軸受(玉の外径Da =6.74875 ±0
.010 mm、玉のピッチ直径dm =29.000
±0.010 mm)を測定する場合の試算結果を表わ
している。この破線bを得る為の前提として、測定時に
は内輪5を、回転周波数fr =30000 ±△fで
回転させ、玉6、6を公転周波数fc =11600
±△f′で回転させるものとした。
【0049】この図4からも明らかな通り、本発明の転
がり軸受の接触角を測定する方法と装置を使用した場合
、玉軸受1等の転がり軸受の接触角αを、精度良く求め
る事が出来る。
がり軸受の接触角を測定する方法と装置を使用した場合
、玉軸受1等の転がり軸受の接触角αを、精度良く求め
る事が出来る。
【0050】尚、上述の各実施例に於いては、回転周波
数fr 及び公転周波数fc を求めるのに、非回転側
の外輪3や軸41のラジアル方向に亙る振動を測定して
いるが、上記回転周波数fr 及び公転周波数fc は
、回転側の内輪5や外輪3の振動を測定する事によって
も求める事が出来る。又、上記回転周波数fr 及び公
転周波数fc は、ラジアル方向に亙る振動からだけで
なく、角方向に亙る振動やアキシャル方向に亙る振動か
らも求める事が出来る。但し、角方向に亙る振動を測定
する為には、振動ピックアップ33の測定子34を振動
を測定すべき部材の角部に斜め方向から当接させ、アキ
シャル方向に亙る振動を測定する為には、上記測定子3
4を測定すべき部材の端面に軸方向から当接させる。
数fr 及び公転周波数fc を求めるのに、非回転側
の外輪3や軸41のラジアル方向に亙る振動を測定して
いるが、上記回転周波数fr 及び公転周波数fc は
、回転側の内輪5や外輪3の振動を測定する事によって
も求める事が出来る。又、上記回転周波数fr 及び公
転周波数fc は、ラジアル方向に亙る振動からだけで
なく、角方向に亙る振動やアキシャル方向に亙る振動か
らも求める事が出来る。但し、角方向に亙る振動を測定
する為には、振動ピックアップ33の測定子34を振動
を測定すべき部材の角部に斜め方向から当接させ、アキ
シャル方向に亙る振動を測定する為には、上記測定子3
4を測定すべき部材の端面に軸方向から当接させる。
【0051】更に、上述の説明は、玉軸受の接触角を測
定する場合を中心に述べたが、本発明の転がり軸受の接
触角を測定する方法と装置は、円錐ころ軸受を含む、こ
ろ軸受の接触角を測定する場合にも適用可能である。
定する場合を中心に述べたが、本発明の転がり軸受の接
触角を測定する方法と装置は、円錐ころ軸受を含む、こ
ろ軸受の接触角を測定する場合にも適用可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明の転がり軸受の接触角を測定する
方法と装置は、以上に述べた通り構成され作用する為、
測定可能な転がり軸受の形状や組み付け状態が限定され
ず、あらゆる転がり軸受の接触角の測定が可能となる。 又、保持器を介さずに測定作業を行なう為、十分に高精
度の測定を行なえる。更に、測定の為に余計な部材を着
脱する必要がない為、測定作業の自動化が容易となり、
転がり軸受の製造ライン中に測定装置を組み込み、製造
される転がり軸受の接触角αを全数検査する事が可能と
なる。
方法と装置は、以上に述べた通り構成され作用する為、
測定可能な転がり軸受の形状や組み付け状態が限定され
ず、あらゆる転がり軸受の接触角の測定が可能となる。 又、保持器を介さずに測定作業を行なう為、十分に高精
度の測定を行なえる。更に、測定の為に余計な部材を着
脱する必要がない為、測定作業の自動化が容易となり、
転がり軸受の製造ライン中に測定装置を組み込み、製造
される転がり軸受の接触角αを全数検査する事が可能と
なる。
【図1】本発明の第一実施例を示す略図。
【図2】本発明の第二実施例を示す部分略断面図。
【図3】本発明の第三実施例を示す部分略断面図。
【図4】周波数分解能と接触角の測定誤差との関係を示
す線図。
す線図。
【図5】玉軸受の1例を示す断面図。
【図6】従来の測定装置を示す略斜視図。
【符号の説明】
1 玉軸受
2 外輪軌道
3 外輪
4 内輪軌道
5 内輪
6 玉
7 モータ
8 歯車列
9 回転軸
10 ロータリエンコーダ
11 保持器
12 取付腕
13 遮光板
14 投光器
15 受光器
16 アーバ
17 スピンドル
18 軸受
19 電動モータ
20 従動プーリ
21 駆動プーリ
22 ベルト
23 押圧装置
24 予圧シリンダ
25 揺動継手
26 押圧リング
27 予圧ピストン
28 ロッド
29a 板片
29b 板片
30 球体
31 緩衝材
32 シリンダ室
33 振動ピックアップ
34 測定子
35 アンプ
36 周波数変換器
37 A/D変換器
38 フーリエ変換器
39 メモリ
40 演算器
41 軸
42 円筒部
43 押圧板
44 カップリング部材
45 増幅器
46 ローパスフィルタ
47 テーパ孔
Claims (3)
- 【請求項1】 内周面に外輪軌道を有する外輪相当部
材と、外周面に内輪軌道を有する内輪相当部材と、上記
外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数
の転動体とから成る転がり軸受の転動体が、上記外輪軌
道と内輪軌道とに接触する接触角を測定する転がり軸受
の接触角を測定する方法であって、上記外輪相当部材と
内輪相当部材との内の一方の部材を回転不能とした状態
で他方の部材を回転駆動しつつ、上記一方又は他方の部
材の振動を測定し、この振動の測定値から、上記他方の
部材の回転周波数と上記転動体の公転周波数とを求め、
これら回転周波数と公転周波数とから上記接触角を求め
る転がり軸受の接触角を測定する方法。 - 【請求項2】 内周面に複列の外輪軌道を有する外輪
相当部材と、外周面に複列の内輪軌道を有する内輪相当
部材と、上記複列の外輪軌道と複列の内輪軌道との間に
、複列に且つ転動自在に設けられた複数の転動体とから
成る転がり軸受の転動体が、上記複列の外輪軌道と複列
の内輪軌道とに接触する接触角を測定する転がり軸受の
接触角を測定する方法であって、上記外輪相当部材と内
輪相当部材との内の一方の部材を回転不能とした状態で
他方の部材を回転駆動しつつ、上記一方又は他方の部材
の振動を測定し、この振動の測定値から、上記他方の部
材の回転周波数と上記複数の転動体の公転周波数とを求
めると共に、上記一方の部材をアキシャル方向に押圧す
る力を変化させ、上記複列の転動体の内の一方の接触角
を増大させると同時に他方の接触角を減少させる事で、
複列の転動体の内の何れかの列の転動体の公転周波数を
特定し、この特定された公転周波数と上記回転周波数と
から上記何れかの列の転動体の接触角を求める転がり軸
受の接触角を測定する方法。 - 【請求項3】 内周面に外輪軌道を有する外輪相当部
材と、外周面に内輪軌道を有する内輪相当部材と、上記
外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数
の転動体とから成る転がり軸受の転動体が、上記外輪軌
道と内輪軌道とに接触する接触角を測定する転がり軸受
の接触角を測定する装置であって、上記外輪相当部材と
内輪相当部材との内の一方の部材の一部を押圧する事で
、この一方の部材を回転不能とする押圧装置と、上記外
輪相当部材と内輪相当部材との内の他方の部材を回転駆
動する駆動装置と、この一方又は他方の部材の振動を測
定する振動測定素子と、この振動測定素子の出力信号に
より、上記他方の部材の回転周波数と上記転動体の公転
周波数とを求める周波数変換器と、この周波数変換器に
より求められた上記回転周波数と公転周波数とから、上
記接触角を求める演算器とから成る転がり軸受の接触角
を測定する装置。
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