JPH04365497A - 抗レンチナン単クローン抗体 - Google Patents
抗レンチナン単クローン抗体Info
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- JPH04365497A JPH04365497A JP3141823A JP14182391A JPH04365497A JP H04365497 A JPH04365497 A JP H04365497A JP 3141823 A JP3141823 A JP 3141823A JP 14182391 A JP14182391 A JP 14182391A JP H04365497 A JPH04365497 A JP H04365497A
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- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多糖体レンチナンに対
する単クローン抗体および該単クローン抗体を産生する
融合細胞に関する。
する単クローン抗体および該単クローン抗体を産生する
融合細胞に関する。
【0002】現在抗癌剤として上市されているレンチナ
ンは、その抗癌活性をより強く発現させるために、投与
後の体内分布の解析、癌患者個々のレンチナンに対する
感受性の判別、あるいは、レンチナンと結合する細胞の
同定等のより詳細な解析が望まれている。これらのこと
が明らかになれば、癌患者個人個人に応じた、より適切
な投与時期、投与量の選択が容易となる可能性がある。 抗レンチナン抗体は、これらの問題を解決するための有
用な手段となり得、また投与後の効果を予知する方法に
も応用できると考えられる。
ンは、その抗癌活性をより強く発現させるために、投与
後の体内分布の解析、癌患者個々のレンチナンに対する
感受性の判別、あるいは、レンチナンと結合する細胞の
同定等のより詳細な解析が望まれている。これらのこと
が明らかになれば、癌患者個人個人に応じた、より適切
な投与時期、投与量の選択が容易となる可能性がある。 抗レンチナン抗体は、これらの問題を解決するための有
用な手段となり得、また投与後の効果を予知する方法に
も応用できると考えられる。
【0003】
【従来の技術】従来、抗原性を有する多糖体はそのもの
自身を免疫源として動物を免疫することにより、また、
レンチナンのようにきわめて抗原性が低い多糖体は蛋白
質と複合体を形成させた上で免疫することにより、それ
ぞれ抗血清を得ていた(第49回日本癌学会総会記事,
345ページ,1990年)。しかしながら、レンチナ
ンに対する抗血清では、量的に限りがあり、また、動物
の個体により誘導されてくる抗体の種類、力価等がそれ
ぞれ異なるため、同一条件下での詳しい検討ができない
という問題があった。
自身を免疫源として動物を免疫することにより、また、
レンチナンのようにきわめて抗原性が低い多糖体は蛋白
質と複合体を形成させた上で免疫することにより、それ
ぞれ抗血清を得ていた(第49回日本癌学会総会記事,
345ページ,1990年)。しかしながら、レンチナ
ンに対する抗血清では、量的に限りがあり、また、動物
の個体により誘導されてくる抗体の種類、力価等がそれ
ぞれ異なるため、同一条件下での詳しい検討ができない
という問題があった。
【0004】かかる問題点を解決するために、同一抗体
を安定的にかつ再現性をもって作製する方法として、多
糖体に対する単クローン抗体を産生する融合細胞を得る
ことが考えられる。しかしながら、レンチナンの抗血清
を作製する際に利用されている免疫沈降法を用いた抗体
の検出法では、抗体量が血清量にして数百μl必要とな
り、融合細胞培養上清中の単クローン抗体の検出が不可
能であるという問題がある。
を安定的にかつ再現性をもって作製する方法として、多
糖体に対する単クローン抗体を産生する融合細胞を得る
ことが考えられる。しかしながら、レンチナンの抗血清
を作製する際に利用されている免疫沈降法を用いた抗体
の検出法では、抗体量が血清量にして数百μl必要とな
り、融合細胞培養上清中の単クローン抗体の検出が不可
能であるという問題がある。
【0005】また、蛋白質の単クローン抗体作製の際に
利用される抗原を固相化した酵素免疫測定法を応用する
ことが考えられるが、レンチナンのような多糖体は、蛋
白質の場合と異なり固相化することが困難であるという
問題があるため、かかる酵素免疫測定法ではレンチナン
に対する抗体の検出が困難である。したがって、レンチ
ナンに対する抗体の高感度検出法を確立しなければ、単
クローン抗体の作製は不可能である。
利用される抗原を固相化した酵素免疫測定法を応用する
ことが考えられるが、レンチナンのような多糖体は、蛋
白質の場合と異なり固相化することが困難であるという
問題があるため、かかる酵素免疫測定法ではレンチナン
に対する抗体の検出が困難である。したがって、レンチ
ナンに対する抗体の高感度検出法を確立しなければ、単
クローン抗体の作製は不可能である。
【0006】現在抗癌剤として上市されているレンチナ
ンは、その効果を予知するより良い方法の開発が望まれ
ている。例えば、患者個々の血液由来細胞とレンチナン
との反応性の強弱から患者のレンチナンに対する感受性
を判別する方法が考えられる。そのためには、何等かの
方法でレンチナンを検出することが必要となる。現在、
レンチナンを検出する方法としては、リムラステストを
用いた検出法があるが、特異性、試薬のロット差、レン
チナンのロット差による反応性の差等さまざまな問題が
あり、また血清中のレンチナンのみが検出可能で、細胞
あるいは物質レベルでの検出は不可能である。したがっ
て、レンチナンに対する抗体が得られれば、上記の問題
を解決する有効な手段となり得る。
ンは、その効果を予知するより良い方法の開発が望まれ
ている。例えば、患者個々の血液由来細胞とレンチナン
との反応性の強弱から患者のレンチナンに対する感受性
を判別する方法が考えられる。そのためには、何等かの
方法でレンチナンを検出することが必要となる。現在、
レンチナンを検出する方法としては、リムラステストを
用いた検出法があるが、特異性、試薬のロット差、レン
チナンのロット差による反応性の差等さまざまな問題が
あり、また血清中のレンチナンのみが検出可能で、細胞
あるいは物質レベルでの検出は不可能である。したがっ
て、レンチナンに対する抗体が得られれば、上記の問題
を解決する有効な手段となり得る。
【0007】それ故、レンチナンに対する抗体を利用し
て患者の診断を行うことは、患者にとって大いに有用と
考えられる。その際、患者個々の診断が同一条件下で行
われることが望ましいが、レンチナンに対する抗血清で
は、抗体の種類、力価等が異なるため困難である。その
ため、レンチナンに対する同一反応性を有する抗体を安
定的にかつ再現性をもって作製することが可能な、抗レ
ンチナン単クローン抗体を産生する融合細胞を得ること
が望まれている。
て患者の診断を行うことは、患者にとって大いに有用と
考えられる。その際、患者個々の診断が同一条件下で行
われることが望ましいが、レンチナンに対する抗血清で
は、抗体の種類、力価等が異なるため困難である。その
ため、レンチナンに対する同一反応性を有する抗体を安
定的にかつ再現性をもって作製することが可能な、抗レ
ンチナン単クローン抗体を産生する融合細胞を得ること
が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、レンチナンに対して同一反応性を有する抗
体を安定的にかつ再現性をもって産生する融合細胞を作
製すること、およびこれを達成するために、従来法では
不可能であった、融合細胞培養上清中の抗体をも検出可
能な高感度検出方法を確立し、その方法を利用して、単
クローン抗体を産生する融合細胞をクローニングし、単
クローン抗体を得ることにある。
する課題は、レンチナンに対して同一反応性を有する抗
体を安定的にかつ再現性をもって産生する融合細胞を作
製すること、およびこれを達成するために、従来法では
不可能であった、融合細胞培養上清中の抗体をも検出可
能な高感度検出方法を確立し、その方法を利用して、単
クローン抗体を産生する融合細胞をクローニングし、単
クローン抗体を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、レンチナンを
過ヨウ素酸あるいはその塩で酸化開裂し、アルデヒド基
を導入し、そのアルデヒド基に蛋白質(アルブミン、ヘ
モグロビン等)のアミノ基をシッフ塩基の形で結合させ
た後に水素化ホウ酸ナトリウムで還元し、レンチナン・
蛋白質複合体を得た。次いで、レンチナン・蛋白質複合
体をプラスチックプレートに固相化することにより、従
来、抗体の検出に利用されていた免疫沈降法と比較して
10000倍以上の高感度の抗レンチナン抗体検出法の
確立に成功した。この方法を応用し、レンチナン存在下
での結合競合法との組合せを利用することを特徴とした
抗体検出法を用いて、単クローン抗体産生融合細胞のク
ローニングを行い、抗体産生融合細胞を得ること、およ
び単クローン抗体の作製に成功した。
を解決するために鋭意検討を行った結果、レンチナンを
過ヨウ素酸あるいはその塩で酸化開裂し、アルデヒド基
を導入し、そのアルデヒド基に蛋白質(アルブミン、ヘ
モグロビン等)のアミノ基をシッフ塩基の形で結合させ
た後に水素化ホウ酸ナトリウムで還元し、レンチナン・
蛋白質複合体を得た。次いで、レンチナン・蛋白質複合
体をプラスチックプレートに固相化することにより、従
来、抗体の検出に利用されていた免疫沈降法と比較して
10000倍以上の高感度の抗レンチナン抗体検出法の
確立に成功した。この方法を応用し、レンチナン存在下
での結合競合法との組合せを利用することを特徴とした
抗体検出法を用いて、単クローン抗体産生融合細胞のク
ローニングを行い、抗体産生融合細胞を得ること、およ
び単クローン抗体の作製に成功した。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】まず、レンチナンに対する抗体を高感度に
検出する方法を確立するため、蛋白質の抗体検出に利用
されている酵素免疫定量法の応用を検討する。レンチナ
ンのような多糖体は蛋白質と異なり、プラスチックプレ
ートへの固相化が不可能なため、レンチナンと蛋白質と
の複合体を形成し、蛋白質のプラスチックプレートへの
結合能を利用し、プラスチックプレートに蛋白質を仲介
した形でレンチナンを固相化する。具体的には多糖体レ
ンチナンをメタ過ヨウ素酸ナトリウムで酸化開裂してア
ルデヒド基を導入し、そのアルデヒド基に蛋白質のアミ
ノ基をシッフ塩基の形で結合させた後に水酸化ホウ酸ナ
トリウムで還元し、レンチナン・蛋白質結合体を得る。 ここで用いられる蛋白質は特に限定されないが、ウシ血
清アルブミン(以下、BSAと記す)またはヒトヘモグ
ロビン(以下、Hbと記す)が好適である。次いでこの
レンチナン・蛋白質複合体を高速液体クロマトグラフィ
ーにより未反応の原料を除いて精製する。その後このレ
ンチナン・蛋白質複合体をプラスチックプレートに添加
して室温で放置し、プラスチックプレートに固相化する
。
検出する方法を確立するため、蛋白質の抗体検出に利用
されている酵素免疫定量法の応用を検討する。レンチナ
ンのような多糖体は蛋白質と異なり、プラスチックプレ
ートへの固相化が不可能なため、レンチナンと蛋白質と
の複合体を形成し、蛋白質のプラスチックプレートへの
結合能を利用し、プラスチックプレートに蛋白質を仲介
した形でレンチナンを固相化する。具体的には多糖体レ
ンチナンをメタ過ヨウ素酸ナトリウムで酸化開裂してア
ルデヒド基を導入し、そのアルデヒド基に蛋白質のアミ
ノ基をシッフ塩基の形で結合させた後に水酸化ホウ酸ナ
トリウムで還元し、レンチナン・蛋白質結合体を得る。 ここで用いられる蛋白質は特に限定されないが、ウシ血
清アルブミン(以下、BSAと記す)またはヒトヘモグ
ロビン(以下、Hbと記す)が好適である。次いでこの
レンチナン・蛋白質複合体を高速液体クロマトグラフィ
ーにより未反応の原料を除いて精製する。その後このレ
ンチナン・蛋白質複合体をプラスチックプレートに添加
して室温で放置し、プラスチックプレートに固相化する
。
【0012】次に、固相化されたレンチナン・蛋白質複
合体を利用した高感度抗体検出法の確立について説明す
る。上記の方法で作製したレンチナン・蛋白質複合体で
マウス(どの動物種でも可)を免疫して得た抗レンチナ
ン・蛋白質複合体マウス抗血清をリン酸緩衝生理食塩水
(以下、PBSと記す)で希釈後、プラスチックプレー
ト上の固相体に添加する。
合体を利用した高感度抗体検出法の確立について説明す
る。上記の方法で作製したレンチナン・蛋白質複合体で
マウス(どの動物種でも可)を免疫して得た抗レンチナ
ン・蛋白質複合体マウス抗血清をリン酸緩衝生理食塩水
(以下、PBSと記す)で希釈後、プラスチックプレー
ト上の固相体に添加する。
【0013】ここで、マウスの免疫源として用いるレン
チナン・蛋白質複合体の蛋白質は、前記プラスチックプ
レートへの固相化に用いられるレンチナン・蛋白質複合
体の蛋白質とは異なるものであるのが好ましく、例えば
、マウス免疫源としてレンチナン・BSA複合体を用い
、前記プラスチックプレートへの固相化用にはレンチナ
ン・Hb複合体を用いるのが好ましい。このように異な
る蛋白質の複合体を用いるのは、このマウス抗血清中に
はBSAに対する抗体も含まれているため、同一蛋白質
(BSA)を用いた複合体をプラスチックプレートに固
相化した場合、マウス抗血清の添加によってBSAに対
する抗体も反応すると考えられ、レンチナンの抗体を特
異的に検出することができないためである。マウス抗血
清添加後、PBSにて希釈した市販の酵素、蛍光あるい
はビオチン標識抗マウス免疫グロブリン抗体をさらに添
加し、レンチナンに結合したマウス由来抗レンチナン抗
体を検出する。その結果、血清レベルで10000倍希
釈でも抗体の検出が可能であることが判明し、従来から
レンチナンの抗体検出法で、用いられてきた免疫沈降法
と比較して、10000倍以上の感度で検出することに
成功した。
チナン・蛋白質複合体の蛋白質は、前記プラスチックプ
レートへの固相化に用いられるレンチナン・蛋白質複合
体の蛋白質とは異なるものであるのが好ましく、例えば
、マウス免疫源としてレンチナン・BSA複合体を用い
、前記プラスチックプレートへの固相化用にはレンチナ
ン・Hb複合体を用いるのが好ましい。このように異な
る蛋白質の複合体を用いるのは、このマウス抗血清中に
はBSAに対する抗体も含まれているため、同一蛋白質
(BSA)を用いた複合体をプラスチックプレートに固
相化した場合、マウス抗血清の添加によってBSAに対
する抗体も反応すると考えられ、レンチナンの抗体を特
異的に検出することができないためである。マウス抗血
清添加後、PBSにて希釈した市販の酵素、蛍光あるい
はビオチン標識抗マウス免疫グロブリン抗体をさらに添
加し、レンチナンに結合したマウス由来抗レンチナン抗
体を検出する。その結果、血清レベルで10000倍希
釈でも抗体の検出が可能であることが判明し、従来から
レンチナンの抗体検出法で、用いられてきた免疫沈降法
と比較して、10000倍以上の感度で検出することに
成功した。
【0014】上記の検出方法は多糖体レンチナンに対す
る単クローン抗体作製に十分利用できると考えられるが
、固相化したレンチナンおよび免疫に用いたレンチナン
は、レンチナン・蛋白質複合体を合成する際に、レンチ
ナンをメタ過ヨウ素酸ナトリウム処理にて一部β−(1
→6)結合の枝別れを酸化開裂後還元し、ポリアルコー
ル化しているため、この処理したポリアルコール化部分
を認識している抗体も検出している可能性がある。 そこで、この検出法の過程で、抗体溶液あるいは融合細
胞の培養上清を添加する際に、無処理のレンチナン溶液
を加えることで、固相化されたレンチナン・Hb複合体
への結合阻害の有無を利用した結合競合阻害法の組合せ
を応用する。これを用いることで、ポリアルコール部分
を認識する抗体が存在するならば、固相化されたレンチ
ナン・Hb複合体のみに反応し、添加した無処理のレン
チナンには反応しないため結合阻害がかからず、またレ
ンチナン自身に反応する抗体が存在するならば、添加し
た無処理のレンチナンとも反応するため、固相化された
レンチナン・Hb複合体に結合する抗体量が減少すると
考えられる。
る単クローン抗体作製に十分利用できると考えられるが
、固相化したレンチナンおよび免疫に用いたレンチナン
は、レンチナン・蛋白質複合体を合成する際に、レンチ
ナンをメタ過ヨウ素酸ナトリウム処理にて一部β−(1
→6)結合の枝別れを酸化開裂後還元し、ポリアルコー
ル化しているため、この処理したポリアルコール化部分
を認識している抗体も検出している可能性がある。 そこで、この検出法の過程で、抗体溶液あるいは融合細
胞の培養上清を添加する際に、無処理のレンチナン溶液
を加えることで、固相化されたレンチナン・Hb複合体
への結合阻害の有無を利用した結合競合阻害法の組合せ
を応用する。これを用いることで、ポリアルコール部分
を認識する抗体が存在するならば、固相化されたレンチ
ナン・Hb複合体のみに反応し、添加した無処理のレン
チナンには反応しないため結合阻害がかからず、またレ
ンチナン自身に反応する抗体が存在するならば、添加し
た無処理のレンチナンとも反応するため、固相化された
レンチナン・Hb複合体に結合する抗体量が減少すると
考えられる。
【0015】上記の検出法を利用し、レンチナンに対す
る単クローン抗体の作製を行う。まず、前述の方法にて
レンチナンにBSAを結合させたレンチナン・BSA複
合体でマウスを免疫する。そのマウスの脾臓を摘出して
単細胞浮遊液とし、マウス骨髄腫細胞P3×63Ag8
.653と細胞融合を行う。融合した細胞を、例えばヒ
ポキサンチン、アミノプテリン、チミジン含有RPMI
−1640培地(以下HAT培地と記す)にて、96穴
プラスチックプレート中で培養し、コロニー出現が認め
られた培養液を前述の検出法にて抗体の有無を検討する
。抗体価陽性のコロニーを限界希釈法にて希釈しクロー
ニングを行い、レンチナンに対する単クローン抗体およ
びその抗体産生融合細胞を得る。そして、このようにし
て得た抗体産生融合細胞から単クローン抗体を得る。
る単クローン抗体の作製を行う。まず、前述の方法にて
レンチナンにBSAを結合させたレンチナン・BSA複
合体でマウスを免疫する。そのマウスの脾臓を摘出して
単細胞浮遊液とし、マウス骨髄腫細胞P3×63Ag8
.653と細胞融合を行う。融合した細胞を、例えばヒ
ポキサンチン、アミノプテリン、チミジン含有RPMI
−1640培地(以下HAT培地と記す)にて、96穴
プラスチックプレート中で培養し、コロニー出現が認め
られた培養液を前述の検出法にて抗体の有無を検討する
。抗体価陽性のコロニーを限界希釈法にて希釈しクロー
ニングを行い、レンチナンに対する単クローン抗体およ
びその抗体産生融合細胞を得る。そして、このようにし
て得た抗体産生融合細胞から単クローン抗体を得る。
【0016】以下に、本願発明を実施例に基づいて更に
詳細に説明する。もちろん、本発明はこれらの例によっ
て制限されるものではない。
詳細に説明する。もちろん、本発明はこれらの例によっ
て制限されるものではない。
【0017】
(1)レンチナン・蛋白質複合体の調製レンチナン2m
g/mlを3mMのメタ過ヨウ素酸ナトリウム(種々の
検討の結果この濃度が最適であった。)にて4℃、遮光
下で一昼夜酸化開裂した。過剰のメタ過ヨウ素酸ナトリ
ウムをエチレングリコールを加えて分解し、反応液を蒸
留水にて4℃、一昼夜透析した。透析内液にBSAある
いはHb(17mg/ml)を1/4量加え、水酸化ナ
トリウム溶液でpH=9.5として、4℃で一昼夜攪拌
し、レンチナンと蛋白質を結合させた。結合反応後、十
分量の水素化ホウ素ナトリウムを加え、4℃で一昼夜攪
拌しながら還元した。その後、過剰の水素化ホウ素ナト
リウムを塩酸で分解して溶液のpHを中性とし、さらに
反応液を蒸留水にて4℃、一昼夜透析した。
g/mlを3mMのメタ過ヨウ素酸ナトリウム(種々の
検討の結果この濃度が最適であった。)にて4℃、遮光
下で一昼夜酸化開裂した。過剰のメタ過ヨウ素酸ナトリ
ウムをエチレングリコールを加えて分解し、反応液を蒸
留水にて4℃、一昼夜透析した。透析内液にBSAある
いはHb(17mg/ml)を1/4量加え、水酸化ナ
トリウム溶液でpH=9.5として、4℃で一昼夜攪拌
し、レンチナンと蛋白質を結合させた。結合反応後、十
分量の水素化ホウ素ナトリウムを加え、4℃で一昼夜攪
拌しながら還元した。その後、過剰の水素化ホウ素ナト
リウムを塩酸で分解して溶液のpHを中性とし、さらに
反応液を蒸留水にて4℃、一昼夜透析した。
【0018】上記反応溶液中の未反応のBSAあるいは
Hbを除去するため、高速液体クロマトグラフィーによ
るゲル濾過を行った。カラムは、TSKgelG300
0SW分析用および分取用カラムを用い、PBSを溶出
溶媒として行った。検出は分析には示差屈折計および紫
外検出器(波長280nm)を用い、レンチナンは28
0nmの紫外部吸収(以下、UV吸収と記す)を持たず
、かつ排除限界に溶出されること、一方、BSA,Hb
はいずれもUV吸収を持ち、なおかつ排除限界には溶出
されず、遅れて溶出されることを確認した。次に反応液
を分析した結果、排除限界に溶出されたピークがUV吸
収を持つことから、レンチナンに蛋白質が結合したと考
えられた。その後遅れて、未反応のBSAあるいはHb
が溶出された。図1は、レンチナン・BSA複合体調製
におけるレンチナン・BSA反応液、レンチナン溶液お
よびBSA溶液の高速クロマトグラフィーによるゲル濾
過法でのクロマトグラムを示す。この反応液の排除限界
に溶出される画分を分取用カラムを用いて分取精製した
。これら合成したレンチナン・蛋白質複合体のうち、レ
ンチナン・BSA複合体を免疫源として用い、一方、レ
ンチナン・Hb複合体は後述の抗体の高感度検出法の確
立に利用した。
Hbを除去するため、高速液体クロマトグラフィーによ
るゲル濾過を行った。カラムは、TSKgelG300
0SW分析用および分取用カラムを用い、PBSを溶出
溶媒として行った。検出は分析には示差屈折計および紫
外検出器(波長280nm)を用い、レンチナンは28
0nmの紫外部吸収(以下、UV吸収と記す)を持たず
、かつ排除限界に溶出されること、一方、BSA,Hb
はいずれもUV吸収を持ち、なおかつ排除限界には溶出
されず、遅れて溶出されることを確認した。次に反応液
を分析した結果、排除限界に溶出されたピークがUV吸
収を持つことから、レンチナンに蛋白質が結合したと考
えられた。その後遅れて、未反応のBSAあるいはHb
が溶出された。図1は、レンチナン・BSA複合体調製
におけるレンチナン・BSA反応液、レンチナン溶液お
よびBSA溶液の高速クロマトグラフィーによるゲル濾
過法でのクロマトグラムを示す。この反応液の排除限界
に溶出される画分を分取用カラムを用いて分取精製した
。これら合成したレンチナン・蛋白質複合体のうち、レ
ンチナン・BSA複合体を免疫源として用い、一方、レ
ンチナン・Hb複合体は後述の抗体の高感度検出法の確
立に利用した。
【0019】(2)抗レンチナン単クローン抗体および
その抗体産生融合細胞の作製 レンチナン・BSA複合体溶液にフロイントの完全アジ
ュバント(ディフコ社製)を加え、混合乳化し、レンチ
ナン量で1mg/kg(BSA量では2mg/kg)と
なるように、マウスに2週間に1回合計2回皮下注射し
免疫した。免疫初日から各週、眼底より採血し血清を得
た。これら血清サンプル中のレンチナンに対する抗体を
、後述の抗体の高感度検出法にて検討し、免疫後4〜5
週目で抗体価の上昇を確認した。図2に、抗体価の上昇
が認められたことを示す。
その抗体産生融合細胞の作製 レンチナン・BSA複合体溶液にフロイントの完全アジ
ュバント(ディフコ社製)を加え、混合乳化し、レンチ
ナン量で1mg/kg(BSA量では2mg/kg)と
なるように、マウスに2週間に1回合計2回皮下注射し
免疫した。免疫初日から各週、眼底より採血し血清を得
た。これら血清サンプル中のレンチナンに対する抗体を
、後述の抗体の高感度検出法にて検討し、免疫後4〜5
週目で抗体価の上昇を確認した。図2に、抗体価の上昇
が認められたことを示す。
【0020】抗体価の上昇したマウスの心臓より全採血
を行って血清を得、以下、抗体検出の際の陽性対照(以
下、マウス抗レンチナン抗血清と記す)として用いた。 さらに、このマウスの脾臓を摘出し、単細胞浮遊液とし
、ポリエチレングリコールを用いる常法に従い、マウス
骨髄腫P3×63Ag8.653と細胞融合を行った。 この細胞浮遊液をHAT培地で、96穴プレートで培養
し、コロニー形成の認められた穴の培養上清を抗体検出
法にて検討した。その結果、抗体陽性であったコロニー
を限界希釈法にて希釈し、RPMI−1640培地にて
マウス胸腺細胞をフィーダー細胞とし2次培養を行った
。その後、2次培養後コロニー形成の認められたものの
培養上清を抗体検出法によって抗レンチナン抗体の検出
を行い、抗レンチナン単クローン抗体産生融合細胞を得
た。なお、この抗レンチナン単クローン抗体産生融合細
胞は、工業技術院微生物工業技術研究所に寄託されてい
る(FERM P−12284)。図3に高感度抗レ
ンチナン抗体検出法と結合競合阻害試験(後述)の組合
せを利用した方法で抗レンチナン単クローン抗体を検出
した結果を示す。
を行って血清を得、以下、抗体検出の際の陽性対照(以
下、マウス抗レンチナン抗血清と記す)として用いた。 さらに、このマウスの脾臓を摘出し、単細胞浮遊液とし
、ポリエチレングリコールを用いる常法に従い、マウス
骨髄腫P3×63Ag8.653と細胞融合を行った。 この細胞浮遊液をHAT培地で、96穴プレートで培養
し、コロニー形成の認められた穴の培養上清を抗体検出
法にて検討した。その結果、抗体陽性であったコロニー
を限界希釈法にて希釈し、RPMI−1640培地にて
マウス胸腺細胞をフィーダー細胞とし2次培養を行った
。その後、2次培養後コロニー形成の認められたものの
培養上清を抗体検出法によって抗レンチナン抗体の検出
を行い、抗レンチナン単クローン抗体産生融合細胞を得
た。なお、この抗レンチナン単クローン抗体産生融合細
胞は、工業技術院微生物工業技術研究所に寄託されてい
る(FERM P−12284)。図3に高感度抗レ
ンチナン抗体検出法と結合競合阻害試験(後述)の組合
せを利用した方法で抗レンチナン単クローン抗体を検出
した結果を示す。
【0021】このようにして得られた融合細胞を大量培
養し、ジメチルスルホキサイドを用いる常法に従って凍
結保存した。また、プリスタン(シグマ社製)をあらか
じめ腹腔内に接種したマウスに融合細胞を腹腔内接種し
、その後腹水を採取し、腹水細胞を同様に凍結保存した
。なお、得られた単クローン抗体は、マウスモノクロー
ナル抗体アイソタイピングキット(アマシャム社製)を
用いて検討した結果、免疫グロブリンM(IgM)であ
ることが判明した。
養し、ジメチルスルホキサイドを用いる常法に従って凍
結保存した。また、プリスタン(シグマ社製)をあらか
じめ腹腔内に接種したマウスに融合細胞を腹腔内接種し
、その後腹水を採取し、腹水細胞を同様に凍結保存した
。なお、得られた単クローン抗体は、マウスモノクロー
ナル抗体アイソタイピングキット(アマシャム社製)を
用いて検討した結果、免疫グロブリンM(IgM)であ
ることが判明した。
【0022】(3)レンチナンのプラスチックプレート
への固相化 上記(2)で記載した抗レンチナン単クローン抗体作製
過程における、融合細胞培養上清中の抗レンチナン抗体
を検出可能な酵素免疫定量法(以下、ELISA法と記
す)を確立するため、レンチナンをプラスチックプレー
トに固相化した。(1)で記載したレンチナン・Hb複
合体溶液を、レンチナン濃度で5μg/ml(Hb濃度
で10μg/ml)となるようにPBSにて希釈後、5
0μl/穴で96穴プラスチックプレートに添加し、室
温で2時間以上放置した。その後、150μl/穴のP
BSでプレートを洗浄し、PBSで4倍希釈したブロッ
クエース(雪印社製)300μl/穴を添加して室温で
1時間放置後、プレートの固相化されていない部分をブ
ロッキングした。レンチナン・Hb複合体が固相化され
たかどうかの確認は、以下のようにして行った。すなわ
ち(1)で記載した方法で調製したレンチナン・BSA
複合体でウサギを免疫して得たウサギ抗レンチナン抗血
清(免疫沈降法にて抗レンチナン抗体が存在することを
確認済みのもの)をPBSで100〜1000倍希釈し
、それを50μl/穴で添加して室温で1時間放置後、
0.5%BSA含有PBSでプレートを3回洗浄した。 固相化レンチナン・Hb複合体に結合したウサギ由来の
抗レンチナン抗体を検出するため、市販のアルカリフォ
スファターゼ標識抗ウサギ免疫グロブリン抗体(ザイメ
ット社製)をPBSで200倍希釈して50μl/穴で
添加した。室温で1時間放置後、0.5%BSA含有P
BSで3回洗浄後、1mg/mlになるように、10m
M塩化マグネシウム含有0.05M炭酸水素ナトリウム
緩衝液、pH=9.5(以下、PNPP緩衝液と記す)
で調製した市販のアルカリフォスファターゼ基質(シグ
マ社製)を100μl/穴で添加し、20〜30分後黄
色に発色した溶液の405nmの吸光度をマイクロプレ
ートリーダーで測定した。抗レンチナン抗体の固相化し
たレンチナン・Hb複合体のHb部分への非特異的結合
の可能性を除去するため、Hb(10μg/ml)のみ
を固相化したプレートでも同様の検討を行った。図4に
レンチナン・Hb複合体を固相化(a)およびHbのみ
を固相化(b)して、抗レンチナン抗血清を用いて検討
した結果を示す。
への固相化 上記(2)で記載した抗レンチナン単クローン抗体作製
過程における、融合細胞培養上清中の抗レンチナン抗体
を検出可能な酵素免疫定量法(以下、ELISA法と記
す)を確立するため、レンチナンをプラスチックプレー
トに固相化した。(1)で記載したレンチナン・Hb複
合体溶液を、レンチナン濃度で5μg/ml(Hb濃度
で10μg/ml)となるようにPBSにて希釈後、5
0μl/穴で96穴プラスチックプレートに添加し、室
温で2時間以上放置した。その後、150μl/穴のP
BSでプレートを洗浄し、PBSで4倍希釈したブロッ
クエース(雪印社製)300μl/穴を添加して室温で
1時間放置後、プレートの固相化されていない部分をブ
ロッキングした。レンチナン・Hb複合体が固相化され
たかどうかの確認は、以下のようにして行った。すなわ
ち(1)で記載した方法で調製したレンチナン・BSA
複合体でウサギを免疫して得たウサギ抗レンチナン抗血
清(免疫沈降法にて抗レンチナン抗体が存在することを
確認済みのもの)をPBSで100〜1000倍希釈し
、それを50μl/穴で添加して室温で1時間放置後、
0.5%BSA含有PBSでプレートを3回洗浄した。 固相化レンチナン・Hb複合体に結合したウサギ由来の
抗レンチナン抗体を検出するため、市販のアルカリフォ
スファターゼ標識抗ウサギ免疫グロブリン抗体(ザイメ
ット社製)をPBSで200倍希釈して50μl/穴で
添加した。室温で1時間放置後、0.5%BSA含有P
BSで3回洗浄後、1mg/mlになるように、10m
M塩化マグネシウム含有0.05M炭酸水素ナトリウム
緩衝液、pH=9.5(以下、PNPP緩衝液と記す)
で調製した市販のアルカリフォスファターゼ基質(シグ
マ社製)を100μl/穴で添加し、20〜30分後黄
色に発色した溶液の405nmの吸光度をマイクロプレ
ートリーダーで測定した。抗レンチナン抗体の固相化し
たレンチナン・Hb複合体のHb部分への非特異的結合
の可能性を除去するため、Hb(10μg/ml)のみ
を固相化したプレートでも同様の検討を行った。図4に
レンチナン・Hb複合体を固相化(a)およびHbのみ
を固相化(b)して、抗レンチナン抗血清を用いて検討
した結果を示す。
【0023】図4の結果より、レンチナン・Hb複合体
を固相化したプレートのみ、抗レンチナン抗体が結合し
ていて、非特異的にHbに結合することはないことが判
明した。以上の結果より、レンチナン・Hb複合体を利
用することによって、Hbを仲介した形でレンチナンを
プラスチックプレートに固相化することに成功した。 (4)固相化レンチナン・Hb複合体を利用した抗レン
チナン抗体の高感度検出法の確立 (3)に記載した方法で固相化したレンチナン・Hb複
合体を利用して、抗レンチナン抗体の高感度検出法を確
立した。マウス抗レンチナン抗体の陽性対照として、(
2)で記載した方法で得たマウス抗レンチナン抗血清を
用いた。レンチナン・Hb複合体を固相化し、ブロック
エースにてブロッキング後、マウス抗レンチナン抗血清
あるいは正常マウス血清をPBSにて5000倍以上希
釈し、50μl/穴になるように添加した。室温で2時
間放置後、0.5%BSA含有PBSにて3回洗浄し、
PBSで200倍希釈した市販のビオチン標識抗マウス
免疫グロブリン抗体(ザイメット社製)を50μl/穴
で添加した。室温で1時間放置後、0.5%BSA含有
PBSで3回洗浄し、PBSで1000倍希釈した市販
のストレプトアビジンアルカリフォスファターゼコンジ
ュゲート(アマシャム社製)を50μl/穴添加した。 室温で1時間放置し、0.5%BSA含有PBSで3回
洗浄後、PNPP緩衝液で1mg/mlになるように調
製した基質溶液((3)記載のものと同様)を100μ
l/穴添加し、20〜30分後、プレートリーダーにて
吸光度(405nm)を測定した。図5にその結果を示
す。図5には、血清を5000倍希釈した例を示したが
、10000倍希釈でも十分検出可能であった。この結
果より、従来から多糖体の抗体の検出に用いられてきた
免疫沈降法においては、血清原液で数百μl必要とする
のに対し、この検出法では血清10000倍希釈で50
μlの量ですみ、10000倍以上検出感度を向上する
ことに成功した。
を固相化したプレートのみ、抗レンチナン抗体が結合し
ていて、非特異的にHbに結合することはないことが判
明した。以上の結果より、レンチナン・Hb複合体を利
用することによって、Hbを仲介した形でレンチナンを
プラスチックプレートに固相化することに成功した。 (4)固相化レンチナン・Hb複合体を利用した抗レン
チナン抗体の高感度検出法の確立 (3)に記載した方法で固相化したレンチナン・Hb複
合体を利用して、抗レンチナン抗体の高感度検出法を確
立した。マウス抗レンチナン抗体の陽性対照として、(
2)で記載した方法で得たマウス抗レンチナン抗血清を
用いた。レンチナン・Hb複合体を固相化し、ブロック
エースにてブロッキング後、マウス抗レンチナン抗血清
あるいは正常マウス血清をPBSにて5000倍以上希
釈し、50μl/穴になるように添加した。室温で2時
間放置後、0.5%BSA含有PBSにて3回洗浄し、
PBSで200倍希釈した市販のビオチン標識抗マウス
免疫グロブリン抗体(ザイメット社製)を50μl/穴
で添加した。室温で1時間放置後、0.5%BSA含有
PBSで3回洗浄し、PBSで1000倍希釈した市販
のストレプトアビジンアルカリフォスファターゼコンジ
ュゲート(アマシャム社製)を50μl/穴添加した。 室温で1時間放置し、0.5%BSA含有PBSで3回
洗浄後、PNPP緩衝液で1mg/mlになるように調
製した基質溶液((3)記載のものと同様)を100μ
l/穴添加し、20〜30分後、プレートリーダーにて
吸光度(405nm)を測定した。図5にその結果を示
す。図5には、血清を5000倍希釈した例を示したが
、10000倍希釈でも十分検出可能であった。この結
果より、従来から多糖体の抗体の検出に用いられてきた
免疫沈降法においては、血清原液で数百μl必要とする
のに対し、この検出法では血清10000倍希釈で50
μlの量ですみ、10000倍以上検出感度を向上する
ことに成功した。
【0024】(5)結合競合試験法との組合せを利用し
た抗レンチナン抗体の検出法の確立 (4)で記載した方法によって抗レンチナン抗体の高感
度検出が可能と考えられるが、レンチナンの単クローン
抗体を得るには、レンチナンは極めて抗原性が低いため
、免疫する際にはレンチナン・蛋白質(BSA)複合体
として免疫する必要がある。他の抗原性を有する多糖体
の場合は、そのもの自身を免疫源として免疫するため、
それ自身に対する抗体のみが誘導されるであろうが、レ
ンチナン・BSA複合体で免疫した場合には、BSAに
対する抗体と、複合体合成の際にレンチナンの一部を酸
化開裂し還元することによってできるポリアルコール化
された部分に対する抗体とが誘導される可能性がある。 また、(3)で述べたように、検出法に利用するために
固相化したレンチナン・Hb複合体も、レンチナン・B
SA複合体と同様な処理をしているため、レンチナンの
一部がポリアルコール化された部分が存在する。 そのため、レンチナン・BSA複合体で免疫することに
よってレンチナンのポリアルコール化された部分に対す
る抗体が誘導された場合には、(4)で示した検出法で
はその抗体が反応する可能性がある。そこで、無処理レ
ンチナンに対する抗体のみを検出する方法として、(4
)の方法において、抗レンチナン抗血清あるいは培養上
清を添加する際に、無処理レンチナン溶液を添加してレ
ンチナンに対する抗体を反応させることによって、固相
化したレンチナン・Hb複合体への抗体の結合を減少さ
せるという、結合競合阻害試験法を組合せることを見い
だした。この方法を組合せることにより、レンチナンの
一部ポリアルコール化された部分に対する抗体は、無処
理レンチナンとは反応せず、固相化レンチナン・Hb複
合体への結合は阻害されないため、レンチナン自身に対
する抗体のみが検出可能となる。先にも述べたように、
抗原性を有する多糖体それ自身を免疫した場合には、結
合競合阻害試験法の組合せは、必要ないものと考えられ
る。
た抗レンチナン抗体の検出法の確立 (4)で記載した方法によって抗レンチナン抗体の高感
度検出が可能と考えられるが、レンチナンの単クローン
抗体を得るには、レンチナンは極めて抗原性が低いため
、免疫する際にはレンチナン・蛋白質(BSA)複合体
として免疫する必要がある。他の抗原性を有する多糖体
の場合は、そのもの自身を免疫源として免疫するため、
それ自身に対する抗体のみが誘導されるであろうが、レ
ンチナン・BSA複合体で免疫した場合には、BSAに
対する抗体と、複合体合成の際にレンチナンの一部を酸
化開裂し還元することによってできるポリアルコール化
された部分に対する抗体とが誘導される可能性がある。 また、(3)で述べたように、検出法に利用するために
固相化したレンチナン・Hb複合体も、レンチナン・B
SA複合体と同様な処理をしているため、レンチナンの
一部がポリアルコール化された部分が存在する。 そのため、レンチナン・BSA複合体で免疫することに
よってレンチナンのポリアルコール化された部分に対す
る抗体が誘導された場合には、(4)で示した検出法で
はその抗体が反応する可能性がある。そこで、無処理レ
ンチナンに対する抗体のみを検出する方法として、(4
)の方法において、抗レンチナン抗血清あるいは培養上
清を添加する際に、無処理レンチナン溶液を添加してレ
ンチナンに対する抗体を反応させることによって、固相
化したレンチナン・Hb複合体への抗体の結合を減少さ
せるという、結合競合阻害試験法を組合せることを見い
だした。この方法を組合せることにより、レンチナンの
一部ポリアルコール化された部分に対する抗体は、無処
理レンチナンとは反応せず、固相化レンチナン・Hb複
合体への結合は阻害されないため、レンチナン自身に対
する抗体のみが検出可能となる。先にも述べたように、
抗原性を有する多糖体それ自身を免疫した場合には、結
合競合阻害試験法の組合せは、必要ないものと考えられ
る。
【0025】上記の方法で行った結果を図6に示す。抗
体検出検体としては(2)で記載したマウス抗レンチナ
ン抗血清、(4)で記載した方法で陽性であった培養上
清およびポリアルコール化の程度の著しいレンチナン・
BSA複合体を合成し、これでマウスを免疫して得た、
レンチナンのポリアルコール化された分部に対する抗血
清を用いて、無処理レンチナン溶液存在下あるいは非存
在下、ポリアルコール化レンチナン存在下での、固相化
レンチナン・Hb複合体への結合を調べた。その結果、
抗レンチナン抗血清および(4)の陽性培養上清は、無
処理レンチナンを共存させることによってレンチナン・
Hb複合体への結合が阻害された。一方、ポリアルコー
ル化部分に対する抗血清は、無処理レンチナンを加えて
もレンチナン・Hb複合体への結合は阻害されず、ポリ
アルコール化したレンチナンを加えた際にのみその結合
が阻害されることから、この結合競合試験法を組合せた
抗レンチナン抗体の検出法は、レンチナン自身に対する
抗体のみを検出できることが証明された。
体検出検体としては(2)で記載したマウス抗レンチナ
ン抗血清、(4)で記載した方法で陽性であった培養上
清およびポリアルコール化の程度の著しいレンチナン・
BSA複合体を合成し、これでマウスを免疫して得た、
レンチナンのポリアルコール化された分部に対する抗血
清を用いて、無処理レンチナン溶液存在下あるいは非存
在下、ポリアルコール化レンチナン存在下での、固相化
レンチナン・Hb複合体への結合を調べた。その結果、
抗レンチナン抗血清および(4)の陽性培養上清は、無
処理レンチナンを共存させることによってレンチナン・
Hb複合体への結合が阻害された。一方、ポリアルコー
ル化部分に対する抗血清は、無処理レンチナンを加えて
もレンチナン・Hb複合体への結合は阻害されず、ポリ
アルコール化したレンチナンを加えた際にのみその結合
が阻害されることから、この結合競合試験法を組合せた
抗レンチナン抗体の検出法は、レンチナン自身に対する
抗体のみを検出できることが証明された。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、レンチナンを蛋白
質を仲介することによりプラスチックに固相化する技術
を利用したレンチナンに対する抗体の高感度検出法、お
よび抗体検出の際に無処理レンチナンを共存させるとい
う結合競合阻害試験法の組合せを利用することによって
、従来法の免疫沈降法と比較して10000倍以上の高
感度で抗体の検出が可能となった。
質を仲介することによりプラスチックに固相化する技術
を利用したレンチナンに対する抗体の高感度検出法、お
よび抗体検出の際に無処理レンチナンを共存させるとい
う結合競合阻害試験法の組合せを利用することによって
、従来法の免疫沈降法と比較して10000倍以上の高
感度で抗体の検出が可能となった。
【0027】また、このレンチナンの抗体検出法を利用
することによって、従来法の免疫沈降法を利用すること
では不可能であった単クローン抗体産生融合細胞の培養
上清中の抗体の検出も可能となり、これによって、レン
チナンの単クローン抗体およびそれを産生する融合細胞
が得られた。
することによって、従来法の免疫沈降法を利用すること
では不可能であった単クローン抗体産生融合細胞の培養
上清中の抗体の検出も可能となり、これによって、レン
チナンの単クローン抗体およびそれを産生する融合細胞
が得られた。
【0028】現在抗癌剤として上市されているレンチナ
ンは、その効果をより強く発現させるため、より詳細な
生体内分布あるいは患者個々の薬剤への感受性を判別し
、その抗癌効果を予知するようなモニタリング方法の開
発が望まれている。そのためには、これまで述べてきた
ように、レンチナンに対する抗体は有効な手段となり得
る可能性がある。しかし従来から作製されてきたレンチ
ナンに対する抗血清では、量的制限があり、また抗血清
それぞれの力価が異なるため、多くの患者の診断を同一
条件下では行えないという問題点がある。本発明により
得られるレンチナンに特異的に反応する単クローン抗体
は、レンチナンのより有効な投与方法の選択、患者のレ
ンチナンに対する感受性の判別への応用等に有益と考え
られる。
ンは、その効果をより強く発現させるため、より詳細な
生体内分布あるいは患者個々の薬剤への感受性を判別し
、その抗癌効果を予知するようなモニタリング方法の開
発が望まれている。そのためには、これまで述べてきた
ように、レンチナンに対する抗体は有効な手段となり得
る可能性がある。しかし従来から作製されてきたレンチ
ナンに対する抗血清では、量的制限があり、また抗血清
それぞれの力価が異なるため、多くの患者の診断を同一
条件下では行えないという問題点がある。本発明により
得られるレンチナンに特異的に反応する単クローン抗体
は、レンチナンのより有効な投与方法の選択、患者のレ
ンチナンに対する感受性の判別への応用等に有益と考え
られる。
【図1】レンチナン・蛋白質(BSA)複合体合成後の
原料および反応液のゲル濾過法による高速液体クロマト
グラフィーのクロマトグラムを示すグラフである。
原料および反応液のゲル濾過法による高速液体クロマト
グラフィーのクロマトグラムを示すグラフである。
【図2】レンチナン・BSA複合体でマウスを免疫後の
抗体価上昇を示すグラフである。
抗体価上昇を示すグラフである。
【図3】マウス抗レンチナン単クローン抗体検出結果を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図4】レンチナン・蛋白質(Hb)複合体のプラスチ
ックプレートへの固相化に関する抗レンチナン抗体の結
合を示すグラフである。
ックプレートへの固相化に関する抗レンチナン抗体の結
合を示すグラフである。
【図5】抗レンチナン抗体の高感度検出方法における、
マウス抗レンチナン抗血清と正常マウス血清を用いた場
合の吸光度を示すグラフである。
マウス抗レンチナン抗血清と正常マウス血清を用いた場
合の吸光度を示すグラフである。
【図6】抗体の高感度検出法と結合競合阻害試験法との
組合せによる抗レンチナン抗体の検出法における各抗血
清を用いた場合の吸光度を示すグラフである。
組合せによる抗レンチナン抗体の検出法における各抗血
清を用いた場合の吸光度を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 多糖体レンチナンに対する単クローン
抗体。 - 【請求項2】 請求項1記載の多糖体レンチナンに対
する単クローン抗体を産生する融合細胞。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3141823A JPH04365497A (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 抗レンチナン単クローン抗体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3141823A JPH04365497A (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 抗レンチナン単クローン抗体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04365497A true JPH04365497A (ja) | 1992-12-17 |
Family
ID=15300960
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3141823A Pending JPH04365497A (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 抗レンチナン単クローン抗体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04365497A (ja) |
-
1991
- 1991-06-13 JP JP3141823A patent/JPH04365497A/ja active Pending
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