JPH04366138A - 複層陰イオン交換膜および酸の回収方法 - Google Patents
複層陰イオン交換膜および酸の回収方法Info
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- JPH04366138A JPH04366138A JP16920291A JP16920291A JPH04366138A JP H04366138 A JPH04366138 A JP H04366138A JP 16920291 A JP16920291 A JP 16920291A JP 16920291 A JP16920291 A JP 16920291A JP H04366138 A JPH04366138 A JP H04366138A
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- anion exchange
- anion exchanger
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海水濃縮,かん水の脱
塩等の電気透析や、酸の回収等の拡散透析に有用な陰イ
オン交換膜に関し、特には、酸と金属イオンを含有する
溶液から酸を選択的に透過回収せしめる陰イオン交換膜
に関する。
塩等の電気透析や、酸の回収等の拡散透析に有用な陰イ
オン交換膜に関し、特には、酸と金属イオンを含有する
溶液から酸を選択的に透過回収せしめる陰イオン交換膜
に関する。
【0002】
【従来の技術】陰イオン交換膜として数多くの文献,特
許が報告されているが、最も実用的で有益なものとして
、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体系の陰イオン交
換膜がある。これらはその耐薬品性,耐熱性に加え、架
橋剤であるジビニルベンゼンの含有量を変えることによ
りイオン交換特性や選択(透過)性を制御できることか
ら、多くの用途に対し多くの品種が製造され発展してき
た。たとえば、陰イオン交換膜の一方の面に酸を含有す
る溶液を、他方の面に水を接触させ、酸を選択的に透過
せしめ酸を回収する拡散透析は、装置や操作が、シンプ
ルのみならず、ランニングコストも低く、多くの分野で
使用されている。
許が報告されているが、最も実用的で有益なものとして
、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体系の陰イオン交
換膜がある。これらはその耐薬品性,耐熱性に加え、架
橋剤であるジビニルベンゼンの含有量を変えることによ
りイオン交換特性や選択(透過)性を制御できることか
ら、多くの用途に対し多くの品種が製造され発展してき
た。たとえば、陰イオン交換膜の一方の面に酸を含有す
る溶液を、他方の面に水を接触させ、酸を選択的に透過
せしめ酸を回収する拡散透析は、装置や操作が、シンプ
ルのみならず、ランニングコストも低く、多くの分野で
使用されている。
【0003】しかし、環境保全の高まりや資源の有効利
用の点から、酸を含有する廃液から酸を回収するニーズ
が広がり、例えば、高純度の回収酸が必要な用途や、技
術的には可能であるが経済的理由で酸の回収効率が高い
ことを要求される用途、また溶液中に含有する物質や温
度および濃度の点から耐蝕性が必要な用途に対し、選択
性が高く、膜抵抗の低い、耐薬品性に優れた陰イオン交
換膜が必要とされている。しかし、従来のスチレン系陰
イオン交換膜では、膜抵抗を低下せしめるため、架橋密
度を低下させると選択性や耐薬品性が低下する欠陥があ
る。
用の点から、酸を含有する廃液から酸を回収するニーズ
が広がり、例えば、高純度の回収酸が必要な用途や、技
術的には可能であるが経済的理由で酸の回収効率が高い
ことを要求される用途、また溶液中に含有する物質や温
度および濃度の点から耐蝕性が必要な用途に対し、選択
性が高く、膜抵抗の低い、耐薬品性に優れた陰イオン交
換膜が必要とされている。しかし、従来のスチレン系陰
イオン交換膜では、膜抵抗を低下せしめるため、架橋密
度を低下させると選択性や耐薬品性が低下する欠陥があ
る。
【0004】一方、限外濾過膜,逆浸透膜やガス分離膜
等において、機械的強度,加工性の優れたエンプラ系プ
ラスチックが使用されている。特に耐薬品性の優れたポ
リスルホン膜は、膜内に陰イオン交換基が導入された形
で、限外濾過膜や逆浸透膜として使用され、また陰イオ
ン交換膜としての使用が提案されている。例えば、繰り
返し単位が、
等において、機械的強度,加工性の優れたエンプラ系プ
ラスチックが使用されている。特に耐薬品性の優れたポ
リスルホン膜は、膜内に陰イオン交換基が導入された形
で、限外濾過膜や逆浸透膜として使用され、また陰イオ
ン交換膜としての使用が提案されている。例えば、繰り
返し単位が、
【0005】
【化3】
【0006】からなるポリスルホンをクロルメチル化し
た後、トリメチルアミンで4級化した強塩基性陰イオン
交換膜が J.MEMBRANE SCIENCE,2
2巻 325〜332 頁に記載されている。しかし、
これらのポリスルホン系陰イオン交換膜は、イオン交換
容量を増加し、抵抗を低下せしめようとすると、吸水率
が急激に増加し、イオン選択性が低下する。
た後、トリメチルアミンで4級化した強塩基性陰イオン
交換膜が J.MEMBRANE SCIENCE,2
2巻 325〜332 頁に記載されている。しかし、
これらのポリスルホン系陰イオン交換膜は、イオン交換
容量を増加し、抵抗を低下せしめようとすると、吸水率
が急激に増加し、イオン選択性が低下する。
【0007】かかる欠点が改良された膜として、ブロム
化ポリスルホンとポリスルホンとの混合物からなるアミ
ノ化ポリマーを多孔性ポリスルホン支持膜にコーティン
グした複合陰イオン交換膜が開発され、酸の透析分離へ
の利用が[繊維と工業]44巻,1号,11 頁(19
88)に記載されているが、従来のスチレン系陰イオン
交換膜に代替できるものではない。
化ポリスルホンとポリスルホンとの混合物からなるアミ
ノ化ポリマーを多孔性ポリスルホン支持膜にコーティン
グした複合陰イオン交換膜が開発され、酸の透析分離へ
の利用が[繊維と工業]44巻,1号,11 頁(19
88)に記載されているが、従来のスチレン系陰イオン
交換膜に代替できるものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術が有していた前述の欠点を解消しようとするもので
あり、選択性が高く、膜抵抗の低い、耐薬品性に優れた
陰イオン交換膜を提供することを目的とし、更に詳しく
は有価化合物の分離回収や、有害物の除去に有用な陰イ
オン交換膜及び膜分離法、特には、酸廃液から酸の回収
または廃液中の有価化合物の分離回収において、従来困
難とされた用途に適用できる陰イオン交換膜および膜分
離方法を提供することを目的とする。
技術が有していた前述の欠点を解消しようとするもので
あり、選択性が高く、膜抵抗の低い、耐薬品性に優れた
陰イオン交換膜を提供することを目的とし、更に詳しく
は有価化合物の分離回収や、有害物の除去に有用な陰イ
オン交換膜及び膜分離法、特には、酸廃液から酸の回収
または廃液中の有価化合物の分離回収において、従来困
難とされた用途に適用できる陰イオン交換膜および膜分
離方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題点
を解決すべくなされたものであり、第1の陰イオン交換
体層,第2の陰イオン交換体層及び第3の陰イオン交換
体層をこの順序で有する、少なくとも3層の陰イオン交
換膜であって、第2の陰イオン交換体層は、第1及び第
3陰イオン交換体層に比較して、陽イオン(水素イオン
を除く、以下同じ)に対する水素イオンの選択性が大き
いことを特徴とする複層陰イオン交換膜にある。
を解決すべくなされたものであり、第1の陰イオン交換
体層,第2の陰イオン交換体層及び第3の陰イオン交換
体層をこの順序で有する、少なくとも3層の陰イオン交
換膜であって、第2の陰イオン交換体層は、第1及び第
3陰イオン交換体層に比較して、陽イオン(水素イオン
を除く、以下同じ)に対する水素イオンの選択性が大き
いことを特徴とする複層陰イオン交換膜にある。
【0010】本発明の陰イオン交換膜は、陽イオンに対
する水素イオンの選択性の異なる複層の陰イオン交換体
層からなり、水素イオン選択性の大なるイオン交換体層
が、膜分離プロセスの使用時に、外液と接触しない膜の
内部に存在するものであるが、これは、従来の発想にな
い新しい知見に基づくものである。
する水素イオンの選択性の異なる複層の陰イオン交換体
層からなり、水素イオン選択性の大なるイオン交換体層
が、膜分離プロセスの使用時に、外液と接触しない膜の
内部に存在するものであるが、これは、従来の発想にな
い新しい知見に基づくものである。
【0011】すなわち、従来上記選択性は陰イオン交換
膜が外液と接触する表面で発現すると考えられ、膜の表
面に選択性の優れた膜厚の薄いイオン交換体層を、膜の
内部は透過性が高く機械的強度が大きな膜厚の厚い陰イ
オン交換膜からなる複層膜が提案されていた。選択性と
透過性に優れることから、選択性は外液と接触する表面
で発現すると考えられている。
膜が外液と接触する表面で発現すると考えられ、膜の表
面に選択性の優れた膜厚の薄いイオン交換体層を、膜の
内部は透過性が高く機械的強度が大きな膜厚の厚い陰イ
オン交換膜からなる複層膜が提案されていた。選択性と
透過性に優れることから、選択性は外液と接触する表面
で発現すると考えられている。
【0012】しかしかかる複層陰イオン交換膜において
透過性を増加させるため、選択性を発現する表面のイオ
ン交換体層を薄くすると、選択性が低下したり耐久性が
低下する欠点があった。また従来のイオン交換膜では、
重合製膜後、イオン交換基を導入するため、そもそも内
層で選択性が高い膜を作ることが困難であった。
透過性を増加させるため、選択性を発現する表面のイオ
ン交換体層を薄くすると、選択性が低下したり耐久性が
低下する欠点があった。また従来のイオン交換膜では、
重合製膜後、イオン交換基を導入するため、そもそも内
層で選択性が高い膜を作ることが困難であった。
【0013】本発明者は、選択性,透過性の優れた陰イ
オン交換膜について鋭意検討した結果、膜の内層に選択
性の高い陰イオン交換層を配置した陰イオン交換膜によ
り、意外にも選択性が発現し、かつ、選択性を発現する
陰イオン交換体層の膜厚を究極的に低下せしめることが
でき、選択性と透過性の優れた複層陰イオン交換膜が得
られることを見出し、本発明を完成せしめた。
オン交換膜について鋭意検討した結果、膜の内層に選択
性の高い陰イオン交換層を配置した陰イオン交換膜によ
り、意外にも選択性が発現し、かつ、選択性を発現する
陰イオン交換体層の膜厚を究極的に低下せしめることが
でき、選択性と透過性の優れた複層陰イオン交換膜が得
られることを見出し、本発明を完成せしめた。
【0014】以下に本発明を更に詳しく説明すると、本
発明の複層陰イオン交換膜を構成する上記第2の陰イオ
ン交換体層は、外層を形成する他の2層と比較し、陽イ
オンに対して大きい水素イオン透過性を有する。
発明の複層陰イオン交換膜を構成する上記第2の陰イオ
ン交換体層は、外層を形成する他の2層と比較し、陽イ
オンに対して大きい水素イオン透過性を有する。
【0015】この場合陽イオンとしては、Na, K
などのアルカリ金属、Cu, Ag, Auなどの銅族
金属、Mg, Caなどのアルカリ土類金属、Zn,
Cd, Hgなどの亜鉛族金属、Sc, Yなどの希土
類金属、Al, Ga, Inなどのアルミニウム族金
属、Ti, Zrなどのチタン族金属、Ge, Snな
どの炭素族金属、Vなどのバナジウム族金属、Cr,
Moなどのクロム族金属、Mnなどのマンガン族金属、
Fe, Co, Niなどの鉄族金属などの無機陽イオ
ンのほか、アミン、アミノ酸、アンモニウムなどのオニ
ウム化合物などの有機陽イオンまたはその形成物質が例
示される。
などのアルカリ金属、Cu, Ag, Auなどの銅族
金属、Mg, Caなどのアルカリ土類金属、Zn,
Cd, Hgなどの亜鉛族金属、Sc, Yなどの希土
類金属、Al, Ga, Inなどのアルミニウム族金
属、Ti, Zrなどのチタン族金属、Ge, Snな
どの炭素族金属、Vなどのバナジウム族金属、Cr,
Moなどのクロム族金属、Mnなどのマンガン族金属、
Fe, Co, Niなどの鉄族金属などの無機陽イオ
ンのほか、アミン、アミノ酸、アンモニウムなどのオニ
ウム化合物などの有機陽イオンまたはその形成物質が例
示される。
【0016】第2の陰イオン交換体層の有する金属イオ
ン/水素イオンの選択透過性は、好ましくは10−2〜
10−7,特には10−3〜10−6を有し、第1及び
第2の陰イオン交換体層と比べて、好ましくは2〜10
5 倍、特には10〜104倍にせしめられる。
ン/水素イオンの選択透過性は、好ましくは10−2〜
10−7,特には10−3〜10−6を有し、第1及び
第2の陰イオン交換体層と比べて、好ましくは2〜10
5 倍、特には10〜104倍にせしめられる。
【0017】上記第2の陰イオン交換体層を形成させる
方法としては、 (1)第2の陰イオン交換体層が、他の2層と同一の重
合体で、同じ陰イオン交換基を有する場合には、イオン
交換容量は他の2層のイオン交換容量に比較して、好ま
しくは 0.2ミリ当量/g乾燥樹脂以下とする。 (2)第2の陰イオン交換体層は、陰イオン交換基とし
て、弱塩基性陰イオン交換基を持たしめるか、または他
の2層と比較して弱塩基性陰イオン交換基の存在率が高
い陰イオン交換体層とする。 (3)第2の陰イオン交換体層は、他の2層に比べ架橋
度の高い陰イオン交換体層とする。 等の方法から1方法または2方法以上を組み合わせて使
用することができる。
方法としては、 (1)第2の陰イオン交換体層が、他の2層と同一の重
合体で、同じ陰イオン交換基を有する場合には、イオン
交換容量は他の2層のイオン交換容量に比較して、好ま
しくは 0.2ミリ当量/g乾燥樹脂以下とする。 (2)第2の陰イオン交換体層は、陰イオン交換基とし
て、弱塩基性陰イオン交換基を持たしめるか、または他
の2層と比較して弱塩基性陰イオン交換基の存在率が高
い陰イオン交換体層とする。 (3)第2の陰イオン交換体層は、他の2層に比べ架橋
度の高い陰イオン交換体層とする。 等の方法から1方法または2方法以上を組み合わせて使
用することができる。
【0018】かかる第2の陰イオン交換体層としては、
陰イオン交換基に変換できる官能基を有する場合であれ
ば、スチレンまたはビニルピリジン−ジビニルベンゼン
系等が使用できるが、イオン交換容量の制御が容易であ
ること、イオン強度の異なるイオン交換基の導入性が優
れていること、架橋度のコントロールができること、薄
膜成形性に優れていること及び複層膜化が容易である点
において、好ましくは、実質的に芳香族環と連結基から
構成された重合体からなり、繰り返し単位として一般式
(1)−X−Ar−Y−(ただし、X,Yは、互いに同
一または異なる−O−または−S−であり、Arは
陰イオン交換基に変換できる官能基を有する場合であれ
ば、スチレンまたはビニルピリジン−ジビニルベンゼン
系等が使用できるが、イオン交換容量の制御が容易であ
ること、イオン強度の異なるイオン交換基の導入性が優
れていること、架橋度のコントロールができること、薄
膜成形性に優れていること及び複層膜化が容易である点
において、好ましくは、実質的に芳香族環と連結基から
構成された重合体からなり、繰り返し単位として一般式
(1)−X−Ar−Y−(ただし、X,Yは、互いに同
一または異なる−O−または−S−であり、Arは
【0
019】
019】
【化4】
【0020】である。ここで、Wは単結合、−O−,−
S−または−CR6R7−。R1〜R5は、互いに同一
または異なる炭素数1〜8の炭化水素基。aは0〜3、
b+cは0〜7、d+eは0〜5。R6,R7は水素ま
たは炭素数1〜6の炭化水素基。)で示される構造を有
する芳香族系重合体が使用される。そして、かかる一般
式(1)の繰り返し単位を有する重合体の芳香族に対し
てハロアルキル基を導入した後、1〜3級アミノ基や4
級アンモニウム基及び架橋が導入される。
S−または−CR6R7−。R1〜R5は、互いに同一
または異なる炭素数1〜8の炭化水素基。aは0〜3、
b+cは0〜7、d+eは0〜5。R6,R7は水素ま
たは炭素数1〜6の炭化水素基。)で示される構造を有
する芳香族系重合体が使用される。そして、かかる一般
式(1)の繰り返し単位を有する重合体の芳香族に対し
てハロアルキル基を導入した後、1〜3級アミノ基や4
級アンモニウム基及び架橋が導入される。
【0021】上記重合体のなかでも更に好ましくは、一
般式(2)
般式(2)
【0022】
【化5】
【0023】(ただし、X,Y,Arは一般式(1)の
場合と同じ。Zは、−SO2 −,−O−または−S−
。R8〜R11 は、互いに同一または異なる炭素数1
〜8の炭化水素基。f〜iは0〜4。kは0〜1。m,
nは2〜200 の整数。m/nは 0.1〜100
。)で表わされる芳香族系ブロック共重合体が使用され
る。そしてその芳香族環に陰イオン交換基および/また
は架橋が導入された陰イオン交換性重合体を使用するこ
とが、イオン交換容量の制御,膜の機械的強度の向上,
高いイオン交換容量を有する高性能の陰イオン交換膜を
得る点で好ましい。
場合と同じ。Zは、−SO2 −,−O−または−S−
。R8〜R11 は、互いに同一または異なる炭素数1
〜8の炭化水素基。f〜iは0〜4。kは0〜1。m,
nは2〜200 の整数。m/nは 0.1〜100
。)で表わされる芳香族系ブロック共重合体が使用され
る。そしてその芳香族環に陰イオン交換基および/また
は架橋が導入された陰イオン交換性重合体を使用するこ
とが、イオン交換容量の制御,膜の機械的強度の向上,
高いイオン交換容量を有する高性能の陰イオン交換膜を
得る点で好ましい。
【0024】上記ブロック重合体としてはポリフェニレ
ンオキシド/ポリエーテルスルホン共重合体、ポリフェ
ニレンスルフィド/ポリエーテルスルホン共重合体、ポ
リスルホン/ポリエーテルスルホン共重合体等が例示さ
れるが、特にX,Yが−O−,Zが−S−の芳香族ポリ
スルホン/ポリチオエーテルスルホンは、高分子量の共
重合体が得られ、また、セグメント数m,nやセグメン
ト比率m/nが制御しやすく、かつ成形加工性,機械的
強度,耐薬品性の点から好ましいブロック共重合体とし
て例示され、本出願人による特開昭61−72020,
特開昭61−76523及び特開昭61−168629
に記載されている方法によって得ることができる。
ンオキシド/ポリエーテルスルホン共重合体、ポリフェ
ニレンスルフィド/ポリエーテルスルホン共重合体、ポ
リスルホン/ポリエーテルスルホン共重合体等が例示さ
れるが、特にX,Yが−O−,Zが−S−の芳香族ポリ
スルホン/ポリチオエーテルスルホンは、高分子量の共
重合体が得られ、また、セグメント数m,nやセグメン
ト比率m/nが制御しやすく、かつ成形加工性,機械的
強度,耐薬品性の点から好ましいブロック共重合体とし
て例示され、本出願人による特開昭61−72020,
特開昭61−76523及び特開昭61−168629
に記載されている方法によって得ることができる。
【0025】これらの重合体に陰イオン交換基を導入す
る方法としては、 (a)アミノアルキル基を導入、必要によりハロゲン化
アルキルで、4級塩に変換する方法。 (b)ハロアルキル基とを導入後、アンモニア、1〜2
級アミンまたは3級アミンにより1〜3級アミンの弱塩
基性陰イオン交換基または4級アンモニウム塩の強塩基
性陰イオン交換基を導入する方法。 が使用できる。
る方法としては、 (a)アミノアルキル基を導入、必要によりハロゲン化
アルキルで、4級塩に変換する方法。 (b)ハロアルキル基とを導入後、アンモニア、1〜2
級アミンまたは3級アミンにより1〜3級アミンの弱塩
基性陰イオン交換基または4級アンモニウム塩の強塩基
性陰イオン交換基を導入する方法。 が使用できる。
【0026】なかでも反応が容易で、イオン交換容量の
制御が容易である、イオン強度の異なるイオン交換基の
導入性が優れている、ハロアルキル基の反応性を利用し
て架橋が導入できる点で、(b)のハロアルキル化−ア
ミノ化反応が好ましい。
制御が容易である、イオン強度の異なるイオン交換基の
導入性が優れている、ハロアルキル基の反応性を利用し
て架橋が導入できる点で、(b)のハロアルキル化−ア
ミノ化反応が好ましい。
【0027】ハロアルキル基の導入方法としては、芳香
族環にアルキル基が置換されている重合体を原料とする
場合には、塩素化,臭素化等の反応も使用できるが、一
般的には、クロルメチルメチルエーテル,1,4−ビス
(クロルメトキシ)ブタン,1−クロルメトキシ−4−
クロロブタンやホルマリン−塩化水素,パラホルムア
ルデヒド−塩化水素等の親電子反応性のクロルメチル化
反応によりブロック共重合体の−X−Ar−Y−繰り返
し単位の芳香族環に選択的に導入することができる。
族環にアルキル基が置換されている重合体を原料とする
場合には、塩素化,臭素化等の反応も使用できるが、一
般的には、クロルメチルメチルエーテル,1,4−ビス
(クロルメトキシ)ブタン,1−クロルメトキシ−4−
クロロブタンやホルマリン−塩化水素,パラホルムア
ルデヒド−塩化水素等の親電子反応性のクロルメチル化
反応によりブロック共重合体の−X−Ar−Y−繰り返
し単位の芳香族環に選択的に導入することができる。
【0028】かくて得られたクロルメチル化重合体は、
好ましくは以下の3つの方法にて陰イオン交換体層とす
ることができる。
好ましくは以下の3つの方法にて陰イオン交換体層とす
ることができる。
【0029】(1)クロルメチル化重合体を溶液化せし
め、他の2層よりイオン交換容量が少なくとも 0.2
ミリ当量/g乾燥樹脂小さいイオン交換体になるように
アミンを添加、陰イオン交換樹脂溶液とした後、流延し
、膜状に成形せしめる。
め、他の2層よりイオン交換容量が少なくとも 0.2
ミリ当量/g乾燥樹脂小さいイオン交換体になるように
アミンを添加、陰イオン交換樹脂溶液とした後、流延し
、膜状に成形せしめる。
【0030】(2)クロルメチル化重合体を溶液化せし
め、クロルメチル基の0〜80モル%の3級アミンを添
加し陰イオン交換樹脂溶液とした後、流延し、膜状に成
形せしめた後、アンモニアまたは1〜2級アミンと接触
させ、残余のクロルメチル基を弱塩基性陰イオン交換基
に変換する。
め、クロルメチル基の0〜80モル%の3級アミンを添
加し陰イオン交換樹脂溶液とした後、流延し、膜状に成
形せしめた後、アンモニアまたは1〜2級アミンと接触
させ、残余のクロルメチル基を弱塩基性陰イオン交換基
に変換する。
【0031】(3)クロルメチル化重合体を溶液化せし
め、クロルメチル基の0〜80モル%の3級アミンを添
加し、陰イオン交換樹脂溶液とした後、残余のクロルメ
チル基を加熱処理,ルイス酸との接触,または少なくと
も2個以上のアミノ基を有するアミンと反応し架橋構造
を導入する。
め、クロルメチル基の0〜80モル%の3級アミンを添
加し、陰イオン交換樹脂溶液とした後、残余のクロルメ
チル基を加熱処理,ルイス酸との接触,または少なくと
も2個以上のアミノ基を有するアミンと反応し架橋構造
を導入する。
【0032】本発明に使用される弱塩基性陰イオン交換
基導入用のアミノ化剤としては、アンモニアの他、1級
アミンとしては、メチルアミン,エチルアミン,プロピ
ルアミン,ブチルアミン等のアルキルアミン、アニリン
等の芳香族アミン、またはエタノールアミン等が、2級
アミンとしては、ジメチルアミン,ジエチルアミン等の
ジアルキルアミンの他、N−メチルアニリン等の芳香族
アミン,ピロリジン,ピペラジン,モルホリン等の複素
環アミン、またはジエタノールアミン等が例示される。
基導入用のアミノ化剤としては、アンモニアの他、1級
アミンとしては、メチルアミン,エチルアミン,プロピ
ルアミン,ブチルアミン等のアルキルアミン、アニリン
等の芳香族アミン、またはエタノールアミン等が、2級
アミンとしては、ジメチルアミン,ジエチルアミン等の
ジアルキルアミンの他、N−メチルアニリン等の芳香族
アミン,ピロリジン,ピペラジン,モルホリン等の複素
環アミン、またはジエタノールアミン等が例示される。
【0033】強塩基性陰イオン交換基導入用の3級アミ
ンとしては、トリメチルアミン,トリエチルアミン等の
トリアルキルアミンの他、N,N−ジメチルアニリン,
N−メチルジフェニルアミン,ピリジン,キノリン,ア
クリジン,N−メチルピロール,1−メチルインドール
,N−エチルカルバゾール等の芳香族アミン、N−メチ
ルピロリジン,N−メチルピペリジン,N−メチルモル
ホリン等の複素環系アミン、またはトリエタノールアミ
ンが例示される。
ンとしては、トリメチルアミン,トリエチルアミン等の
トリアルキルアミンの他、N,N−ジメチルアニリン,
N−メチルジフェニルアミン,ピリジン,キノリン,ア
クリジン,N−メチルピロール,1−メチルインドール
,N−エチルカルバゾール等の芳香族アミン、N−メチ
ルピロリジン,N−メチルピペリジン,N−メチルモル
ホリン等の複素環系アミン、またはトリエタノールアミ
ンが例示される。
【0034】また陰イオン交換基と架橋が同時に導入す
るのに使用されるアミノ基を2個有するアミンとしては
、一般式 R1 R2N−R3−NR4 R5 (ただ
し、R1 ,R2 ,R4または R5 は互いに同一
または異なる水素,炭素数1〜6の炭化水素基または水
酸化炭化水素基。R3は、炭素数1〜15の直鎖状また
は分岐を持つアルキレン基、または芳香環あるいは複素
環基である。)または、アミノ基が環を構成するように
含有される複素環系ジアミンが使用される。
るのに使用されるアミノ基を2個有するアミンとしては
、一般式 R1 R2N−R3−NR4 R5 (ただ
し、R1 ,R2 ,R4または R5 は互いに同一
または異なる水素,炭素数1〜6の炭化水素基または水
酸化炭化水素基。R3は、炭素数1〜15の直鎖状また
は分岐を持つアルキレン基、または芳香環あるいは複素
環基である。)または、アミノ基が環を構成するように
含有される複素環系ジアミンが使用される。
【0035】これらの例としては、メチレンジアミン,
エチレンジアミン,プロピレンジアミン,ヘキシレンジ
アミン,m−フェニレンジアミン,ピリダジン,ピリミ
ジン,ピラジン,キノゾリン,キノザリン,ベンゾキノ
リン,1−メチルイミダゾール,N,N’− ジメチル
ピペラジン,1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]
オクタン等が例示される。またアミノ酸を3個以上有す
るアミンも使用され、例えば、ジエチレントリアミン,
トリエチレンテトラミン,テトラエチレンヘプタミン等
のポリエチレンイミンやトリアジン,ヘキサメチレンテ
トラミン等の環状ポリアミンなどが例示される。
エチレンジアミン,プロピレンジアミン,ヘキシレンジ
アミン,m−フェニレンジアミン,ピリダジン,ピリミ
ジン,ピラジン,キノゾリン,キノザリン,ベンゾキノ
リン,1−メチルイミダゾール,N,N’− ジメチル
ピペラジン,1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]
オクタン等が例示される。またアミノ酸を3個以上有す
るアミンも使用され、例えば、ジエチレントリアミン,
トリエチレンテトラミン,テトラエチレンヘプタミン等
のポリエチレンイミンやトリアジン,ヘキサメチレンテ
トラミン等の環状ポリアミンなどが例示される。
【0036】かくて本発明を構成する第2の陰イオン交
換体層は、全イオン交換容量が、0.5 〜4.5 ミ
リ当量/g乾燥樹脂、好ましくは、0.8 〜3.5
ミリ当量/g乾燥樹脂、特には、1.2 〜3.0 ミ
リ当量/g乾燥樹脂の高いイオン交換容量を有する。こ
の場合、第2の陰イオン交換体層の固定イオン濃度が、
4ミリ当量/g水以上、好ましくは6ミリ当量/g水以
上、特には10ミリ当量/g水以上の高い値を示し、金
属イオンに対する水素イオンの透過性が大きい特徴を有
する。
換体層は、全イオン交換容量が、0.5 〜4.5 ミ
リ当量/g乾燥樹脂、好ましくは、0.8 〜3.5
ミリ当量/g乾燥樹脂、特には、1.2 〜3.0 ミ
リ当量/g乾燥樹脂の高いイオン交換容量を有する。こ
の場合、第2の陰イオン交換体層の固定イオン濃度が、
4ミリ当量/g水以上、好ましくは6ミリ当量/g水以
上、特には10ミリ当量/g水以上の高い値を示し、金
属イオンに対する水素イオンの透過性が大きい特徴を有
する。
【0037】かくして本発明に使用する選択性が高い第
2の陰イオン交換層は、他の2層間に存在するように複
層化される。複層化する手段としては、第2の陰イオン
交換体フィルムに第1の陰イオン交換体を形成する重合
体溶液をコーティング,乾燥により複層化した後、第3
の陰イオン交換体層を形成する重合体溶液を第2の陰イ
オン交換体層上にコーティングし、乾燥により複層化す
る方法、第1の陰イオン交換体フィルムと第3の陰イオ
ン交換体フィルムを第2の陰イオン交換体層を形成する
重合体溶液で接着し、複層化する方法、または、第1、
第2、及び第3の各イオン交換体層を形成させた後、張
り合せる方法などが使用できる。
2の陰イオン交換層は、他の2層間に存在するように複
層化される。複層化する手段としては、第2の陰イオン
交換体フィルムに第1の陰イオン交換体を形成する重合
体溶液をコーティング,乾燥により複層化した後、第3
の陰イオン交換体層を形成する重合体溶液を第2の陰イ
オン交換体層上にコーティングし、乾燥により複層化す
る方法、第1の陰イオン交換体フィルムと第3の陰イオ
ン交換体フィルムを第2の陰イオン交換体層を形成する
重合体溶液で接着し、複層化する方法、または、第1、
第2、及び第3の各イオン交換体層を形成させた後、張
り合せる方法などが使用できる。
【0038】一方、本発明に使用する第1または第3の
陰イオン交換体層としては、第2の陰イオン交換体層と
同種類の重合体でも、異なる重合体でも使用されるが、
好ましくは、膜の選択透過性や機械的性質が優れ、且つ
第2の陰イオン交換体層との接着性の点で、第2の陰イ
オン交換体層と同種類の重合体が使用される。かかる第
1又は第3の陰イオン交換体層は、全イオン交換容量が
、第2のイオン交換体層より 0.2ミリ当量/g乾燥
樹脂以上大きい、1.0 〜4.5 ミリ当量/g乾燥
樹脂、好ましくは、1.6 〜4.0 ミリ当量/g乾
燥樹脂、特には、2.0 〜3.0 ミリ当量/g乾燥
樹脂であるのが好ましい。
陰イオン交換体層としては、第2の陰イオン交換体層と
同種類の重合体でも、異なる重合体でも使用されるが、
好ましくは、膜の選択透過性や機械的性質が優れ、且つ
第2の陰イオン交換体層との接着性の点で、第2の陰イ
オン交換体層と同種類の重合体が使用される。かかる第
1又は第3の陰イオン交換体層は、全イオン交換容量が
、第2のイオン交換体層より 0.2ミリ当量/g乾燥
樹脂以上大きい、1.0 〜4.5 ミリ当量/g乾燥
樹脂、好ましくは、1.6 〜4.0 ミリ当量/g乾
燥樹脂、特には、2.0 〜3.0 ミリ当量/g乾燥
樹脂であるのが好ましい。
【0039】また第1及び第3の陰イオン交換体層が弱
塩基性イオン交換基は含有しないか又は含有する場合に
は第2のイオン交換体層と比較して、全イオン交換基に
対する弱塩基性イオン交換基の比率が小さいものか、更
に架橋していないか又は架橋している場合には、第2の
イオン交換体層と比較して、架橋の度合いが小さいもの
のいずれか1つ以上の特徴を持つものが使用される。
塩基性イオン交換基は含有しないか又は含有する場合に
は第2のイオン交換体層と比較して、全イオン交換基に
対する弱塩基性イオン交換基の比率が小さいものか、更
に架橋していないか又は架橋している場合には、第2の
イオン交換体層と比較して、架橋の度合いが小さいもの
のいずれか1つ以上の特徴を持つものが使用される。
【0040】かくして得られる複層陰イオン交換膜は、
第2の陰イオン交換体層の膜厚が、0.01〜50μm
、好ましくは、0.1 〜25μm 、特には 1〜
5 μm 、第1及び第3の陰イオン交換体層の各厚み
は、1〜125 μm ,好ましくは10〜50μm
、全膜厚が1 〜300 μm 、好ましくは、10〜
150 μm からなるようにせしめる。
第2の陰イオン交換体層の膜厚が、0.01〜50μm
、好ましくは、0.1 〜25μm 、特には 1〜
5 μm 、第1及び第3の陰イオン交換体層の各厚み
は、1〜125 μm ,好ましくは10〜50μm
、全膜厚が1 〜300 μm 、好ましくは、10〜
150 μm からなるようにせしめる。
【0041】複層陰イオン交換膜は、寸法安定性,取扱
性等の実用的な強度を付与するために、多孔性基材によ
り補強することができる。かかる多孔性基材は、イオン
交換体層に埋め込んで、補強された複合陰イオン交換膜
として使用できる他、膜の透過性を増加する目的で、陰
イオン交換体の薄膜層と多孔性基材層との複層イオン交
換膜とすることができる。膜の形状は、一般的な平面状
だけではなく、特に拡散透析用として袋状,スパイラル
状,中空糸,中空管などとして使用される。
性等の実用的な強度を付与するために、多孔性基材によ
り補強することができる。かかる多孔性基材は、イオン
交換体層に埋め込んで、補強された複合陰イオン交換膜
として使用できる他、膜の透過性を増加する目的で、陰
イオン交換体の薄膜層と多孔性基材層との複層イオン交
換膜とすることができる。膜の形状は、一般的な平面状
だけではなく、特に拡散透析用として袋状,スパイラル
状,中空糸,中空管などとして使用される。
【0042】次に本発明を実施例により説明するが、本
発明は、かかる実施例に限定されるものではない。
発明は、かかる実施例に限定されるものではない。
【0043】
[実施例1]特開昭 61−168629に記載された
合成法に従って 4,4’−ジフェノールとジクロロジ
フェニルスルホンとを反応せしめ、芳香族ポリスルホン
のユニットからなる固有粘度0.22のプリカーサーを
合成し、ついで該プリカーサーとジクロロジフェニルス
ルホンと硫化ナトリウムとを反応せしめ、芳香族ポリス
ルホンとポリチオエーテルスルホンが等モルで、固有粘
度0.65のブロック共重合体Aを得た。
合成法に従って 4,4’−ジフェノールとジクロロジ
フェニルスルホンとを反応せしめ、芳香族ポリスルホン
のユニットからなる固有粘度0.22のプリカーサーを
合成し、ついで該プリカーサーとジクロロジフェニルス
ルホンと硫化ナトリウムとを反応せしめ、芳香族ポリス
ルホンとポリチオエーテルスルホンが等モルで、固有粘
度0.65のブロック共重合体Aを得た。
【0044】次に該共重合体Aを、1,1,2,2−テ
トラクロルエタンに溶解した後、クロルメチルメチルエ
ーテル,無水塩化スズを添加し、110 ℃、4時間反
応せしめた後、メチルアルコールで沈殿,洗浄しクロル
メチル化共重合体Bを得た。共重合体BのNMR測定か
ら、ジフェノールの芳香環の95%にクロルメチル基が
導入されていることがわかった。
トラクロルエタンに溶解した後、クロルメチルメチルエ
ーテル,無水塩化スズを添加し、110 ℃、4時間反
応せしめた後、メチルアルコールで沈殿,洗浄しクロル
メチル化共重合体Bを得た。共重合体BのNMR測定か
ら、ジフェノールの芳香環の95%にクロルメチル基が
導入されていることがわかった。
【0045】得られた共重合体Bをジメチルホルムアミ
ドに溶解し、次いでトリメチルアミンを添加し、イオン
交換容量 2.0ミリ当量/g樹脂の陰イオン交換樹脂
Cの溶液(第1及び第3陰イオン交換体層を形成)を得
た。 該Cの溶液を流延した後、50℃、2時間加熱乾燥せし
め、膜厚10μm のキャスト膜を作成した。
ドに溶解し、次いでトリメチルアミンを添加し、イオン
交換容量 2.0ミリ当量/g樹脂の陰イオン交換樹脂
Cの溶液(第1及び第3陰イオン交換体層を形成)を得
た。 該Cの溶液を流延した後、50℃、2時間加熱乾燥せし
め、膜厚10μm のキャスト膜を作成した。
【0046】一方、上記陰イオン交換樹脂Cを製造する
場合、トリメチルアミンの添加量を変えた以外同様な方
法で、イオン交換容量 1.4ミリ当量/g樹脂の陰イ
オン交換樹脂Dの溶液(第2の陰イオン交換体層を形成
)を得て、該Dの溶液を上記陰イオン交換樹脂Cのキャ
スト膜上に流延,乾燥せしめ、膜厚15μm の二層膜
を得た。 更に該二層膜上に上記陰イオン交換樹脂Cの溶液をキャ
スト製膜し、膜厚25μm の三層膜からなる陰イオン
交換膜Eを得た。
場合、トリメチルアミンの添加量を変えた以外同様な方
法で、イオン交換容量 1.4ミリ当量/g樹脂の陰イ
オン交換樹脂Dの溶液(第2の陰イオン交換体層を形成
)を得て、該Dの溶液を上記陰イオン交換樹脂Cのキャ
スト膜上に流延,乾燥せしめ、膜厚15μm の二層膜
を得た。 更に該二層膜上に上記陰イオン交換樹脂Cの溶液をキャ
スト製膜し、膜厚25μm の三層膜からなる陰イオン
交換膜Eを得た。
【0047】得られた陰イオン交換膜Eにより2室に区
画された一方の室に7Nの硫酸と 0.7Mの鉄イオン
を含有する溶液を満たし、もう一方の室に純水を供給し
て、純水側に透過する酸と鉄イオンの透過速度を測定し
た。 酸の透過速度は、6モル/m2・hr・Δc 、 鉄イ
オンと酸の透過速度の比(選択性)は、0.0003で
あった。
画された一方の室に7Nの硫酸と 0.7Mの鉄イオン
を含有する溶液を満たし、もう一方の室に純水を供給し
て、純水側に透過する酸と鉄イオンの透過速度を測定し
た。 酸の透過速度は、6モル/m2・hr・Δc 、 鉄イ
オンと酸の透過速度の比(選択性)は、0.0003で
あった。
【0048】[実施例2]実施例1においてDの溶液の
キャスト膜厚を 1μm とした中間層を有する全厚2
5μm の三層膜Fとした以外は同様にして、拡散透析
を行った結果、酸の透過速度は、9モル/m2・hr・
Δc 、鉄イオンと酸の透過速度の比(選択性)は、0
.0003で一ヶ月後も変化しなかった。
キャスト膜厚を 1μm とした中間層を有する全厚2
5μm の三層膜Fとした以外は同様にして、拡散透析
を行った結果、酸の透過速度は、9モル/m2・hr・
Δc 、鉄イオンと酸の透過速度の比(選択性)は、0
.0003で一ヶ月後も変化しなかった。
【0049】[比較例1]実施例1で作成したイオン交
換容量 2.0ミリ当量/g樹脂の陰イオン交換樹脂C
の溶液を流延した後、50℃2時間加熱乾燥せしめ、膜
厚24μm のキャスト膜を作成した。一方、イオン交
換容量 1.4ミリ当量/g樹脂の陰イオン交換樹脂D
の溶液を該キャスト膜上に流延,乾燥せしめ、膜厚25
μm の二層膜を得た。拡散透析を行った結果、酸の透
過速度は9モル/m2・hr・Δc 、鉄イオンと酸の
透過速度の比(選択性)は、初期0.0005であった
が、一ヶ月後0.002 に変化した。
換容量 2.0ミリ当量/g樹脂の陰イオン交換樹脂C
の溶液を流延した後、50℃2時間加熱乾燥せしめ、膜
厚24μm のキャスト膜を作成した。一方、イオン交
換容量 1.4ミリ当量/g樹脂の陰イオン交換樹脂D
の溶液を該キャスト膜上に流延,乾燥せしめ、膜厚25
μm の二層膜を得た。拡散透析を行った結果、酸の透
過速度は9モル/m2・hr・Δc 、鉄イオンと酸の
透過速度の比(選択性)は、初期0.0005であった
が、一ヶ月後0.002 に変化した。
【0050】[実施例3]実施例2で得た強塩基性三層
膜Fをジメチルアミンのメタノール溶液に浸漬せしめ、
残余のクロルメチル基を弱塩基性イオン交換基に変換し
中間層(第2の陰イオン交換体層)の弱塩基量が他の2
層より大きな弱塩基と強塩基が共存する三層膜を得た。 該膜の全イオン交換容量は、2.3 ミリ当量/g乾燥
樹脂であった。拡散透析を行った結果、酸の透過速度は
、24モル/m2・hr・Δc 、鉄イオンと酸の透過
速度の比(選択性)は、0.004 であった。
膜Fをジメチルアミンのメタノール溶液に浸漬せしめ、
残余のクロルメチル基を弱塩基性イオン交換基に変換し
中間層(第2の陰イオン交換体層)の弱塩基量が他の2
層より大きな弱塩基と強塩基が共存する三層膜を得た。 該膜の全イオン交換容量は、2.3 ミリ当量/g乾燥
樹脂であった。拡散透析を行った結果、酸の透過速度は
、24モル/m2・hr・Δc 、鉄イオンと酸の透過
速度の比(選択性)は、0.004 であった。
【0051】[実施例4]実施例2で得た強塩基性三層
膜FをN,N,N’,N’−テトラメチルジアミノプロ
パンのメタノール溶液に浸漬せしめ、残余のクロルメチ
ル基をアミノ化せしめた。該膜は、溶媒に溶けず、架橋
されていることを確認した。該膜の強塩基性イオン交換
容量は、2.3 ミリ当量/g乾燥樹脂であった。拡散
透析を行った結果、酸の透過速度は、25モル/m2・
hr・Δc 、鉄イオンと酸の透過速度の比(選択性)
は、0.006 であった。
膜FをN,N,N’,N’−テトラメチルジアミノプロ
パンのメタノール溶液に浸漬せしめ、残余のクロルメチ
ル基をアミノ化せしめた。該膜は、溶媒に溶けず、架橋
されていることを確認した。該膜の強塩基性イオン交換
容量は、2.3 ミリ当量/g乾燥樹脂であった。拡散
透析を行った結果、酸の透過速度は、25モル/m2・
hr・Δc 、鉄イオンと酸の透過速度の比(選択性)
は、0.006 であった。
【0052】
【発明の効果】本発明の複層陰イオン交換膜は、金属イ
オンに対する水素イオンの選択性,透過性及び機械的強
度に優れており、特に選択発現層が、損傷されにくいこ
とから、性能安定性に優れている。特に拡散透析用隔膜
として使用することにより、酸を含有する廃液から高純
度の酸を効率よく回収することができることから、公害
防止と省資源を兼ねた回収プロセスに適用できるメリッ
トを有する。
オンに対する水素イオンの選択性,透過性及び機械的強
度に優れており、特に選択発現層が、損傷されにくいこ
とから、性能安定性に優れている。特に拡散透析用隔膜
として使用することにより、酸を含有する廃液から高純
度の酸を効率よく回収することができることから、公害
防止と省資源を兼ねた回収プロセスに適用できるメリッ
トを有する。
Claims (9)
- 【請求項1】第1の陰イオン交換体層,第2の陰イオン
交換体層及び第3の陰イオン交換体層をこの順序で有す
る少なくとも3層の陰イオン交換膜であって、第2の陰
イオン交換体層は、第1及び第3の陰イオン交換体層に
比較して、陽イオン(水素イオンを除く)に対する水素
イオンの選択性が大きいことを特徴とする複層陰イオン
交換膜。 - 【請求項2】第2の陰イオン交換体層のイオン交換容量
が、第1及び第3の陰イオン交換体層の各イオン交換容
量よりも、少なくとも0.2 ミリ当量/g乾燥樹脂小
さい請求項1の複層陰イオン交換膜。 - 【請求項3】第2の陰イオン交換体層が、強塩基性陰イ
オン交換基とともに弱塩基性陰イオン交換基を有する請
求項1の複層陰イオン交換膜。 - 【請求項4】第2の陰イオン交換体層が、第1及び第3
の各陰イオン交換体層に比較して架橋度が高い請求項1
の複層陰イオン交換膜。 - 【請求項5】第2の陰イオン交換体層が、繰り返し単位
として、一般式(1)−X−Ar−Y−(ただし、X,
Yは、互いに同一または異なる−O−または−S−であ
り、Arは 【化1】 である。ここで、Wは単結合,−O−,−S−または−
CR6R7−。R1〜R5は、互いに同一または異なる
炭素数1〜8の炭化水素基。aは0〜3、b+cは0〜
7、d+eは0〜5。R6,R7 は水素または炭素数
1〜6の炭化水素基。)で示される構造を有する実質的
に芳香族環と連結基から構成された重合体からなり、そ
の芳香族環に、陰イオン交換基を有する請求項1〜4の
いずれか1つの複層陰イオン交換膜。 - 【請求項6】実質的に芳香族環と連結基から構成された
重合体が、一般式(2) 【化2】 (ただし、X,Y,Arは一般式(1)の場合と同じ。 Zは、−SO2 −,−O−または−S−。R8〜R1
1 は、互いに同一または異なる炭素数1〜8の炭化水
素基。f〜iは0〜4。kは0〜1。m,nは2〜20
0 の整数。m/nは 0.1〜100 。)で表わさ
れるブロック共重合体からなる請求項5の複層陰イオン
交換膜。 - 【請求項7】一般式(2)において、X,Yが−O−,
Zが−S−からなる請求項6の複層陰イオン交換膜。 - 【請求項8】第2の陰イオン交換体層が、膜厚0.01
〜25μm からなり、全膜厚が10〜150 μm
である請求項1〜7のいずれか1つの複層陰イオン交換
膜。 - 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1つの複層陰イオ
ン交換膜で区画された一方の室に、陽イオン(水素イオ
ンを除く)と酸を含有する溶液を供給し、他方の室に水
を供給することにより、酸を選択的に透過せしめる酸の
回収方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16920291A JPH04366138A (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 複層陰イオン交換膜および酸の回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16920291A JPH04366138A (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 複層陰イオン交換膜および酸の回収方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04366138A true JPH04366138A (ja) | 1992-12-18 |
Family
ID=15882101
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16920291A Withdrawn JPH04366138A (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 複層陰イオン交換膜および酸の回収方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04366138A (ja) |
-
1991
- 1991-06-14 JP JP16920291A patent/JPH04366138A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980903 |