JPH0436787B2 - - Google Patents
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- JPH0436787B2 JPH0436787B2 JP58216620A JP21662083A JPH0436787B2 JP H0436787 B2 JPH0436787 B2 JP H0436787B2 JP 58216620 A JP58216620 A JP 58216620A JP 21662083 A JP21662083 A JP 21662083A JP H0436787 B2 JPH0436787 B2 JP H0436787B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torch
- plasma
- workpiece
- inner cylinder
- supplied
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K9/00—Arc welding or cutting
- B23K9/04—Welding for other purposes than joining, e.g. built-up welding
- B23K9/044—Built-up welding on three-dimensional surfaces
- B23K9/046—Built-up welding on three-dimensional surfaces on surfaces of revolution
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Arc Welding Control (AREA)
Description
本発明は所定の加工部材(母材)に肉盛溶接を
行う方法に係り、特にプラズマアークによつて粉
末材料を該加工部材に肉盛溶接する方法に関する
ものである。 バルブ,パイプ,ロール等の加工部材(母材)
に所定の肉盛(溶加材)を溶接することによつ
て、加工部材表面の耐摩耗性,耐熱性,あるいは
耐蝕性等を改善する肉盛溶接が従来より知られて
いる。そして、その一つに、いわゆるPRW
(Plasma Arc Powder Welding)法と呼ばれる
プラズマ粉末肉盛溶接方法がある。 このプラズマ粉末肉盛溶接方法は、プラズマア
ークトーチのトーチ内筒内の電極の先端に発生す
るアーク(パイロツトアーク)を、そのトーチ内
筒内の通路に供給されるプラズマガスによつてプ
ラズマアークと為す一方、かかるプラズマアーク
を、電極と所定の加工部材との間に流される溶接
電流によつて、電極と加工部材との間に移行せし
めると共に、そのプラズマアーク内に搬送ガスを
用いてその加工部材に肉盛されるべき粉末材料を
供給せしめることにより、かかる粉末材料を溶接
せしめて前記加工部材の表面に移送し、所定の肉
盛を行うようにした溶接方法であつて、上述のよ
うに肉盛材として粉末材料を用いるものであるこ
とから、肉盛材の材料選択が広範囲にわたつて溶
易に為され得ると共に、母材の溶込み量が少な
く、したがつて希釈率が低く、また棒材を用いる
場合に比較して、その溶融速度が速くなつて、溶
接時間が短縮化され得る等の優れた特徴を備え、
しかも装置の完全自動化が溶易なため、近年注目
を浴びるようになつてきたものである。 ところで、このプラズマ粉末肉盛溶接方法で
は、プラズガスの流量が多過ぎると、加工部材の
肉盛部中央の溶融した肉盛材がそのプラズガスの
勢いによつて周辺部に吹き寄せられ、肉盛部のビ
ード形状が不良となるなどの問題が惹起される
が、従来においては、そのような問題が生じた場
合、単にその流量を減少されると、それに伴つて
プラズマアークが退縮し、加工部材へプラズマア
ークを安定して供給できる条件が大幅に制限さ
れ、特に電圧の高いタイプのトーチにおいては使
用できなくなるという欠点があつた。 ここにおいて、本発明は、かかる事情に鑑みて
為されたものであつて、その目的とするところ
は、プラズガスの供給が少ない場合であつても、
プラズアークトーチの使用条件を制限することな
く、プラズマアークを安定して加工部材に供給
し、且つ肉盛材を均一に分布させて良好なビード
形状を得ることができるようにしたプラズマ粉末
肉盛溶接方法を提供することにある。 そして、かかる目的を達成するために、本発明
に係るプラズマ粉末肉盛溶接方法では、それぞれ
先端がノズル部とされたトーチ内部とトーチ外筒
とを、該トーチ内筒の中心部に電極を配した状態
において、同軸的に設け、該トーチ内筒内の通路
には所定圧力のプラズマガスが供給されるように
する一方、該トーチ内筒と前記トーチ外筒との間
の通路には所定の粉末材料を含んだ搬送ガスが供
給されるようにすると共に、該トーチ外筒の先端
ノズル部の周りに軸心方向にシールドガスを略円
筒状に付き出すシールドガス吹出手段を設けてな
るプラズマアークトーチを用いた前記の如きプラ
ズマ粉末肉盛溶接方法(PPW法)において、電
極と加工部材との間に溶接電流を流すための電源
の電流−電圧特性を矩形化して、使用電流範囲内
において定電圧化するようにしたのである。 このようにすれば、たとえプラズマガス量を減
少させても、その減少によるプラズマアークの退
縮分が電源の電圧によつて補償されるので、プラ
ズマアークが退縮するこのがなくなり、加工部材
へのプラズマアークが安定に維持されて、加工部
材の肉盛部におけるビード形状も良好な状態に形
成されるのであり、トーチの使用条件も制限され
ることがないのである。 すなわち、従来においては、溶接電流を流すた
めの電源は、その電流−電圧特性が電流の増加に
ほぼ比例して電圧が減少するような特性とされて
いたため、プラズマガス量の減少によつてプラズ
マアークが退縮した場合、その退縮分を電圧の昇
圧によつて補償できる範囲が電流量の少ない狭い
範囲に制限されれいたのであるが、本発明によれ
ば電流量の多い範囲においてもトーチに十分大き
な電圧を加えることができるので、たとえ上述の
ようにプラズマガス量の減少によつてプラズマア
ークが退縮した場合でも、また使用トーチが電圧
の高いタイプのものであつても、その退縮分を電
圧の昇圧で十分補うことができるのである。 なお、ここで電源によつて維持される電圧は、
プラズマガス量の減少によつても電極と加工部材
との間におけるプラズマアークを安定に維持でき
る大きさ電圧であるが、この電圧はトーチの容量
や形状、電極と加工部材間の距離、溶接電流の使
用電流範囲等によつて異なるため、その都度適宣
設定されることとなる。 以下、本発明より一層具体的に明らかにするた
めに、自動車用バルブに肉盛溶接を施す場合につ
いて、その一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。 まず、第1図は本発明が好適に実施されるプラ
ズマ肉盛溶接装置の説明図で、10はプラズマア
ークトーチ(以下、単にトーチという)の先端部
である。トーチ10は、中心部にタングステン電
極12を備えており、この電極12の外側にはト
ーチ内筒14およびトーチ外筒16がそれぞれ所
定の距離を隔てて同軸に配設されている。そし
て、それら電極12とトーチ内筒14との間、お
よびトーチ内筒14とトーチ外筒16との間に、
それぞれ環状の通路18および20が形成されて
いる。 通路18は、配管22を介してプラズマガス供
給装置24に接続されており、所定圧力のプラズ
マガスが所定の流量で供給されるようになつてい
る。そして、この通路18に供給されたプラズマ
ガスが、トーチ内筒14の先端に設けられたノズ
ル30から、外部に噴出させらるようになつてい
るのである。なお、このプラズマガスとしては、
アルゴンガス,ヘリウムガス等の不活性ガスが用
いられる。 また、通路20は配管32を介して搬送ガス供
給装置34に接続されており、さらにその配管3
2の中間部にパウダ供給装置36が接続されて、
そのパウダ供給装置36から所定の粉末材料(肉
盛材)が供給されるようになつている。つまり、
通路20には所定量の粉末材料を含んだ搬送ガス
が供給され、その搬送ガスがトーチ外筒16の先
端に設けられたノズル38から外部に噴出させら
れるようになつているのである。なお、粉末材料
としては、Co基,Ni基,Fe基等の各種溶加材粉
末を用いることが可能であり、それらの中から肉
盛溶接の目的あるいは加工部材の材質等に応じて
適宣選択されることとなる。また、搬送ガスとし
ては上記プラズマガスと同様に、アルゴンガス,
ヘリウムガス等の不活性ガスが用いられる。 一方、トーチ内筒14およびトーチ外筒16の
ノズル30および38には、それぞれ冷却水通路
40および42が配設されて、それら両ノズル3
0および38を冷却するようになつている。ま
た、トーチ外筒16の先端部には、シールドガス
供給装置44から配管46を介してアルゴンガ
ス、ヘリウムガス等のシールドガスが供給される
ようになつており、そのシールドガスがトーチ1
0の軸心方向へ略円筒状に吹き出されることによ
り、溶接部がシールドされるようになつている。 さらに、前記トーチ10の電極12とトーチ内
筒14との間には、パイロツト電源48から所定
のパイロツト電流が供給されるようにさつている
とともに、電極12と肉盛溶接を施すべき加工部
材(母材)としての自動車用バルブ54との間
に、メイン電源50から所定のメイン電流(溶接
電流)が供給されるようになつている。また、電
極12とトーチ内筒14との間には、パイロツト
電源48と並列に高周波発振器52が介挿されれ
いる。 上記バルブ54は一軸回りに所定の速度で回転
せしらめるバツキング56に固定されており、そ
の回転に伴つてバルブ54の傘部の溶接部(肉盛
部)58に所定の表面硬化肉盛溶接が施されるよ
うになつている。 このように構成された装置において、肉盛溶接
を行うには、まず、パイロツト電源48からパイ
ロツト電流を供給し、電極12の先端とトーチ内
筒14のノズル30との間にパイロツトアークを
発生させると同時に、プラズマガス供給装置24
から環状通路18内にプラズマガスを供給する。
これにより、電極12の先端にプラズマアークが
形成される。なお、このプラズマアークは高周波
発振器52によよつて定められた所定の周期で発
生させられうる。 その後、電極12とバルブ54との間にメイン
電源50からメイン電流(溶接電流)を供給し、
電極12の先端に形成させれいるプラズマアーク
をバルブ54へ移動させる。そして、この状態に
おいて、搬送ガス供給装置34およびパウダ供給
装置36から所定の粉末材料を含む搬送ガスを通
路20内に供給し、ノズル38から噴出される。
この噴出された粉末材料がプラズマアークによつ
て溶融され、バルブ54の傘部溶接部58に、第
1図に破線で示されるように、肉盛溶接されるの
である。なお、このとき、トーチ10の先端部か
らはシールドガスが吹き出させられ、溶融された
粉末材料や溶接部58が空気中の酸素等の影響を
受けないようにされている。 そして、以上のように肉盛溶接する装置におい
て、本実施では、前記ノズル30および38から
噴出されるプラズマガスの流量が、例えば0.6〜
1.2/min程度(ガス圧にして1.5Kg/mm2程度)
と比較的低く設定されるとともに、前記電極12
と加工部材としてのバルブ54との間に溶融電流
を流すためのメイン電源50の電流−電圧特性
が、第2図に実線で示されるように、略矩形状と
されて、例えば使用電流範囲300A以下において
その出力電圧がほぼ60V程度に維持されるように
なつているのであり、プラズマガス流量とメイン
電源50の電流−電圧特性が上述のように設定さ
れることによつて、自動車用バルブ54の溶融部
58の肉盛溶接が、広い範囲の電圧タイプのトー
チ10にわたり、その溶接時においてプラズマア
ークが不安定となることもなく行われて、良好に
ビード形状が得られるようになつているのであ
る。なお、上述のような電流−電圧特性を有する
メイン電源50は、例えばサイリスタ制御整流方
式を採用することによつて得ることができるが、
それ以外の整流方式を採用したものであつても差
支えない。 なお、従来においては、上記と同様の肉盛溶接
を行う場合、そのプラズマガス流量が2.5/
min程度と多く、溶接部58の中央部においてビ
ード形状が欠肉状態を呈する不都合があつたので
あり、プラズマガス流量を減少させてその不都合
を解消しようとすると、メイン電源50が第2図
に破線で示されるような電流−電圧特性であつた
ところから、電圧が低く、電流量の多い範囲で
は、プラズマアークが不安定となつて、却つて良
好にな肉盛溶接ができなかつたのである。 ちなみに、メイン電源50の特性を使用電流範
囲内で定電圧化した本実施例の方法と、第2図に
破線で示した特性を有する従来の方法においてプ
ラズマガス量を単に本実施例と同様の量(0.6〜
1.2/min)まで減少させた場合とにおいて、
プラズマアークの発生状況およびビード形状につ
いて調べた結果を第1表に示す。なお加工部材と
しての自動車用バルブ54は21−4N材料からな
る、傘部の径が36mm(溶接部58の幅が約4mm)
のものを対象とし、溶接速度は4.5mm/sの場合
と6.0mm/sの場合を対象とした。また、トーチ
10の電圧タイプについては、それぞれ30,40お
よび45Vのものを対象とした。
行う方法に係り、特にプラズマアークによつて粉
末材料を該加工部材に肉盛溶接する方法に関する
ものである。 バルブ,パイプ,ロール等の加工部材(母材)
に所定の肉盛(溶加材)を溶接することによつ
て、加工部材表面の耐摩耗性,耐熱性,あるいは
耐蝕性等を改善する肉盛溶接が従来より知られて
いる。そして、その一つに、いわゆるPRW
(Plasma Arc Powder Welding)法と呼ばれる
プラズマ粉末肉盛溶接方法がある。 このプラズマ粉末肉盛溶接方法は、プラズマア
ークトーチのトーチ内筒内の電極の先端に発生す
るアーク(パイロツトアーク)を、そのトーチ内
筒内の通路に供給されるプラズマガスによつてプ
ラズマアークと為す一方、かかるプラズマアーク
を、電極と所定の加工部材との間に流される溶接
電流によつて、電極と加工部材との間に移行せし
めると共に、そのプラズマアーク内に搬送ガスを
用いてその加工部材に肉盛されるべき粉末材料を
供給せしめることにより、かかる粉末材料を溶接
せしめて前記加工部材の表面に移送し、所定の肉
盛を行うようにした溶接方法であつて、上述のよ
うに肉盛材として粉末材料を用いるものであるこ
とから、肉盛材の材料選択が広範囲にわたつて溶
易に為され得ると共に、母材の溶込み量が少な
く、したがつて希釈率が低く、また棒材を用いる
場合に比較して、その溶融速度が速くなつて、溶
接時間が短縮化され得る等の優れた特徴を備え、
しかも装置の完全自動化が溶易なため、近年注目
を浴びるようになつてきたものである。 ところで、このプラズマ粉末肉盛溶接方法で
は、プラズガスの流量が多過ぎると、加工部材の
肉盛部中央の溶融した肉盛材がそのプラズガスの
勢いによつて周辺部に吹き寄せられ、肉盛部のビ
ード形状が不良となるなどの問題が惹起される
が、従来においては、そのような問題が生じた場
合、単にその流量を減少されると、それに伴つて
プラズマアークが退縮し、加工部材へプラズマア
ークを安定して供給できる条件が大幅に制限さ
れ、特に電圧の高いタイプのトーチにおいては使
用できなくなるという欠点があつた。 ここにおいて、本発明は、かかる事情に鑑みて
為されたものであつて、その目的とするところ
は、プラズガスの供給が少ない場合であつても、
プラズアークトーチの使用条件を制限することな
く、プラズマアークを安定して加工部材に供給
し、且つ肉盛材を均一に分布させて良好なビード
形状を得ることができるようにしたプラズマ粉末
肉盛溶接方法を提供することにある。 そして、かかる目的を達成するために、本発明
に係るプラズマ粉末肉盛溶接方法では、それぞれ
先端がノズル部とされたトーチ内部とトーチ外筒
とを、該トーチ内筒の中心部に電極を配した状態
において、同軸的に設け、該トーチ内筒内の通路
には所定圧力のプラズマガスが供給されるように
する一方、該トーチ内筒と前記トーチ外筒との間
の通路には所定の粉末材料を含んだ搬送ガスが供
給されるようにすると共に、該トーチ外筒の先端
ノズル部の周りに軸心方向にシールドガスを略円
筒状に付き出すシールドガス吹出手段を設けてな
るプラズマアークトーチを用いた前記の如きプラ
ズマ粉末肉盛溶接方法(PPW法)において、電
極と加工部材との間に溶接電流を流すための電源
の電流−電圧特性を矩形化して、使用電流範囲内
において定電圧化するようにしたのである。 このようにすれば、たとえプラズマガス量を減
少させても、その減少によるプラズマアークの退
縮分が電源の電圧によつて補償されるので、プラ
ズマアークが退縮するこのがなくなり、加工部材
へのプラズマアークが安定に維持されて、加工部
材の肉盛部におけるビード形状も良好な状態に形
成されるのであり、トーチの使用条件も制限され
ることがないのである。 すなわち、従来においては、溶接電流を流すた
めの電源は、その電流−電圧特性が電流の増加に
ほぼ比例して電圧が減少するような特性とされて
いたため、プラズマガス量の減少によつてプラズ
マアークが退縮した場合、その退縮分を電圧の昇
圧によつて補償できる範囲が電流量の少ない狭い
範囲に制限されれいたのであるが、本発明によれ
ば電流量の多い範囲においてもトーチに十分大き
な電圧を加えることができるので、たとえ上述の
ようにプラズマガス量の減少によつてプラズマア
ークが退縮した場合でも、また使用トーチが電圧
の高いタイプのものであつても、その退縮分を電
圧の昇圧で十分補うことができるのである。 なお、ここで電源によつて維持される電圧は、
プラズマガス量の減少によつても電極と加工部材
との間におけるプラズマアークを安定に維持でき
る大きさ電圧であるが、この電圧はトーチの容量
や形状、電極と加工部材間の距離、溶接電流の使
用電流範囲等によつて異なるため、その都度適宣
設定されることとなる。 以下、本発明より一層具体的に明らかにするた
めに、自動車用バルブに肉盛溶接を施す場合につ
いて、その一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。 まず、第1図は本発明が好適に実施されるプラ
ズマ肉盛溶接装置の説明図で、10はプラズマア
ークトーチ(以下、単にトーチという)の先端部
である。トーチ10は、中心部にタングステン電
極12を備えており、この電極12の外側にはト
ーチ内筒14およびトーチ外筒16がそれぞれ所
定の距離を隔てて同軸に配設されている。そし
て、それら電極12とトーチ内筒14との間、お
よびトーチ内筒14とトーチ外筒16との間に、
それぞれ環状の通路18および20が形成されて
いる。 通路18は、配管22を介してプラズマガス供
給装置24に接続されており、所定圧力のプラズ
マガスが所定の流量で供給されるようになつてい
る。そして、この通路18に供給されたプラズマ
ガスが、トーチ内筒14の先端に設けられたノズ
ル30から、外部に噴出させらるようになつてい
るのである。なお、このプラズマガスとしては、
アルゴンガス,ヘリウムガス等の不活性ガスが用
いられる。 また、通路20は配管32を介して搬送ガス供
給装置34に接続されており、さらにその配管3
2の中間部にパウダ供給装置36が接続されて、
そのパウダ供給装置36から所定の粉末材料(肉
盛材)が供給されるようになつている。つまり、
通路20には所定量の粉末材料を含んだ搬送ガス
が供給され、その搬送ガスがトーチ外筒16の先
端に設けられたノズル38から外部に噴出させら
れるようになつているのである。なお、粉末材料
としては、Co基,Ni基,Fe基等の各種溶加材粉
末を用いることが可能であり、それらの中から肉
盛溶接の目的あるいは加工部材の材質等に応じて
適宣選択されることとなる。また、搬送ガスとし
ては上記プラズマガスと同様に、アルゴンガス,
ヘリウムガス等の不活性ガスが用いられる。 一方、トーチ内筒14およびトーチ外筒16の
ノズル30および38には、それぞれ冷却水通路
40および42が配設されて、それら両ノズル3
0および38を冷却するようになつている。ま
た、トーチ外筒16の先端部には、シールドガス
供給装置44から配管46を介してアルゴンガ
ス、ヘリウムガス等のシールドガスが供給される
ようになつており、そのシールドガスがトーチ1
0の軸心方向へ略円筒状に吹き出されることによ
り、溶接部がシールドされるようになつている。 さらに、前記トーチ10の電極12とトーチ内
筒14との間には、パイロツト電源48から所定
のパイロツト電流が供給されるようにさつている
とともに、電極12と肉盛溶接を施すべき加工部
材(母材)としての自動車用バルブ54との間
に、メイン電源50から所定のメイン電流(溶接
電流)が供給されるようになつている。また、電
極12とトーチ内筒14との間には、パイロツト
電源48と並列に高周波発振器52が介挿されれ
いる。 上記バルブ54は一軸回りに所定の速度で回転
せしらめるバツキング56に固定されており、そ
の回転に伴つてバルブ54の傘部の溶接部(肉盛
部)58に所定の表面硬化肉盛溶接が施されるよ
うになつている。 このように構成された装置において、肉盛溶接
を行うには、まず、パイロツト電源48からパイ
ロツト電流を供給し、電極12の先端とトーチ内
筒14のノズル30との間にパイロツトアークを
発生させると同時に、プラズマガス供給装置24
から環状通路18内にプラズマガスを供給する。
これにより、電極12の先端にプラズマアークが
形成される。なお、このプラズマアークは高周波
発振器52によよつて定められた所定の周期で発
生させられうる。 その後、電極12とバルブ54との間にメイン
電源50からメイン電流(溶接電流)を供給し、
電極12の先端に形成させれいるプラズマアーク
をバルブ54へ移動させる。そして、この状態に
おいて、搬送ガス供給装置34およびパウダ供給
装置36から所定の粉末材料を含む搬送ガスを通
路20内に供給し、ノズル38から噴出される。
この噴出された粉末材料がプラズマアークによつ
て溶融され、バルブ54の傘部溶接部58に、第
1図に破線で示されるように、肉盛溶接されるの
である。なお、このとき、トーチ10の先端部か
らはシールドガスが吹き出させられ、溶融された
粉末材料や溶接部58が空気中の酸素等の影響を
受けないようにされている。 そして、以上のように肉盛溶接する装置におい
て、本実施では、前記ノズル30および38から
噴出されるプラズマガスの流量が、例えば0.6〜
1.2/min程度(ガス圧にして1.5Kg/mm2程度)
と比較的低く設定されるとともに、前記電極12
と加工部材としてのバルブ54との間に溶融電流
を流すためのメイン電源50の電流−電圧特性
が、第2図に実線で示されるように、略矩形状と
されて、例えば使用電流範囲300A以下において
その出力電圧がほぼ60V程度に維持されるように
なつているのであり、プラズマガス流量とメイン
電源50の電流−電圧特性が上述のように設定さ
れることによつて、自動車用バルブ54の溶融部
58の肉盛溶接が、広い範囲の電圧タイプのトー
チ10にわたり、その溶接時においてプラズマア
ークが不安定となることもなく行われて、良好に
ビード形状が得られるようになつているのであ
る。なお、上述のような電流−電圧特性を有する
メイン電源50は、例えばサイリスタ制御整流方
式を採用することによつて得ることができるが、
それ以外の整流方式を採用したものであつても差
支えない。 なお、従来においては、上記と同様の肉盛溶接
を行う場合、そのプラズマガス流量が2.5/
min程度と多く、溶接部58の中央部においてビ
ード形状が欠肉状態を呈する不都合があつたので
あり、プラズマガス流量を減少させてその不都合
を解消しようとすると、メイン電源50が第2図
に破線で示されるような電流−電圧特性であつた
ところから、電圧が低く、電流量の多い範囲で
は、プラズマアークが不安定となつて、却つて良
好にな肉盛溶接ができなかつたのである。 ちなみに、メイン電源50の特性を使用電流範
囲内で定電圧化した本実施例の方法と、第2図に
破線で示した特性を有する従来の方法においてプ
ラズマガス量を単に本実施例と同様の量(0.6〜
1.2/min)まで減少させた場合とにおいて、
プラズマアークの発生状況およびビード形状につ
いて調べた結果を第1表に示す。なお加工部材と
しての自動車用バルブ54は21−4N材料からな
る、傘部の径が36mm(溶接部58の幅が約4mm)
のものを対象とし、溶接速度は4.5mm/sの場合
と6.0mm/sの場合を対象とした。また、トーチ
10の電圧タイプについては、それぞれ30,40お
よび45Vのものを対象とした。
【表】
かかる第1表から明らかなように、メイン電源
50の電流−電圧特性が使用電流範囲(本実施例
では300A程度以下)で定電圧化されていない従
来の方法では、溶接電流が多く、電圧が低下する
範囲ではプラズマアークが安定せず、したがつて
肉盛溶接を良好に行うことができなかつたが、本
実施例のようにその特性を矩形化して、定電圧化
すれば、そのような範囲でも、またトーチ10が
高い電圧タイプのものであつても、肉盛溶接時に
おいてプラズマアークを安定して発生できるので
あり、その結果として良好なビード形状を得るこ
とができるのである。なお、第2図において右に
傾斜した斜線で示される範囲が、本実施例の方法
でプラズマアークを安定して発生することができ
る範囲であり、左に傾斜した斜線で示される範囲
が従来の方法におけるプラズマアークを安定して
発生できる範囲である。 以上、本発明の一実施例を説明したが、本発明
はかかる実施例に限定して解釈されるべきもので
はない。 たとえば、前記実施例においては、加工部材
(母材)として自動車用の、傘部の径が36mmのバ
ルブ54が挙げられていたが、加工部材としては
傘部の径が他の径のものであつてもよく、またパ
イプ,ロール等を加工部材としても何等差支えは
ないのである。 また、前記実施例では、メイン電源50の電圧
がほぼ60Vに維持されるようになつていたが、そ
の維持電圧は状況に応じて変更し得るものであ
る。 さらに、使用電流範囲も、前記実施例のよう
に、300A程度以下に限定されるものではなく、
状況に応じて変更し得ることはもちろんである。 その他、一々列挙はしないが、本発明がその趣
旨を逸脱しない範囲内で種々なる変形,改良等を
施した態様で実施し得ることは言うまでもないと
ころである。
50の電流−電圧特性が使用電流範囲(本実施例
では300A程度以下)で定電圧化されていない従
来の方法では、溶接電流が多く、電圧が低下する
範囲ではプラズマアークが安定せず、したがつて
肉盛溶接を良好に行うことができなかつたが、本
実施例のようにその特性を矩形化して、定電圧化
すれば、そのような範囲でも、またトーチ10が
高い電圧タイプのものであつても、肉盛溶接時に
おいてプラズマアークを安定して発生できるので
あり、その結果として良好なビード形状を得るこ
とができるのである。なお、第2図において右に
傾斜した斜線で示される範囲が、本実施例の方法
でプラズマアークを安定して発生することができ
る範囲であり、左に傾斜した斜線で示される範囲
が従来の方法におけるプラズマアークを安定して
発生できる範囲である。 以上、本発明の一実施例を説明したが、本発明
はかかる実施例に限定して解釈されるべきもので
はない。 たとえば、前記実施例においては、加工部材
(母材)として自動車用の、傘部の径が36mmのバ
ルブ54が挙げられていたが、加工部材としては
傘部の径が他の径のものであつてもよく、またパ
イプ,ロール等を加工部材としても何等差支えは
ないのである。 また、前記実施例では、メイン電源50の電圧
がほぼ60Vに維持されるようになつていたが、そ
の維持電圧は状況に応じて変更し得るものであ
る。 さらに、使用電流範囲も、前記実施例のよう
に、300A程度以下に限定されるものではなく、
状況に応じて変更し得ることはもちろんである。 その他、一々列挙はしないが、本発明がその趣
旨を逸脱しない範囲内で種々なる変形,改良等を
施した態様で実施し得ることは言うまでもないと
ころである。
第1図は本発明を好適に実施し得るプラズマ肉
盛溶接装置の一例を示す説明図であり、第2図は
第1図のメイン電源の電流−電圧特性を従来の電
源におけるそれと共に示す特性図である。 10:プラズマアークトーチ、12:電極、2
4:プラズマ供給装置、50:メイン電源、5
4:バルブ(加工部材)。
盛溶接装置の一例を示す説明図であり、第2図は
第1図のメイン電源の電流−電圧特性を従来の電
源におけるそれと共に示す特性図である。 10:プラズマアークトーチ、12:電極、2
4:プラズマ供給装置、50:メイン電源、5
4:バルブ(加工部材)。
Claims (1)
- 1 それぞれ先端がノズル部とされたトーチ内筒
とトーチ外筒とを、該トーチ内筒の中心部に電極
を配した状態において、同軸的に設け、該トーチ
内筒内の通路には所定圧力のプラズマガスが供給
されるようにする一方、該トーチ内筒と前記トー
チ外筒との間の通路には所定の粉末材料を含んだ
搬送ガスが供給されるようにすると共に、該トー
チ該筒の先端ノズル部の周りに軸心方向にシール
ドガスを略円筒状に吹き出すシールドガス吹出手
段を設けてなるプラズマアークトーチを用い、か
かるプラズマアークトーチの前記トーチ内筒内の
電極の先端に発生するアークを、該トーチ内筒内
の通路に供給されるプラズマガスによつてプラズ
マアークと為す一方、かかるプラズマアークを、
前記電極と所定の加工部材との間に流される溶接
電流によつて、該電極と該加工部材との間に移行
せしめると共に、該プラズマアーク内に前記トー
チ内筒とトーチ外筒との間の通路を通じて該加工
部材に肉盛されるべき前記粉末材料を供給せしめ
ることにより、かかる粉末材料を溶融せしめて前
記加工部材の表面に移送し、所定の肉盛を行うよ
うにした溶接方法において、前記電極と加工部材
との間に溶接電流を流すための電源の電流−電圧
特性を矩形化して、使用電流範囲において定電圧
化したことを特徴とするプラズマ粉末肉盛溶接方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21662083A JPS60108173A (ja) | 1983-11-16 | 1983-11-16 | プラズマ粉末肉盛溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21662083A JPS60108173A (ja) | 1983-11-16 | 1983-11-16 | プラズマ粉末肉盛溶接方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60108173A JPS60108173A (ja) | 1985-06-13 |
| JPH0436787B2 true JPH0436787B2 (ja) | 1992-06-17 |
Family
ID=16691283
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21662083A Granted JPS60108173A (ja) | 1983-11-16 | 1983-11-16 | プラズマ粉末肉盛溶接方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60108173A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57195582A (en) * | 1981-05-29 | 1982-12-01 | Hitachi Seiko Ltd | Controlling method for arc length in plasma welding |
-
1983
- 1983-11-16 JP JP21662083A patent/JPS60108173A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60108173A (ja) | 1985-06-13 |
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