JPH04370644A - 高輝度放電灯用発光管とその製造方法 - Google Patents

高輝度放電灯用発光管とその製造方法

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JPH04370644A
JPH04370644A JP3174460A JP17446091A JPH04370644A JP H04370644 A JPH04370644 A JP H04370644A JP 3174460 A JP3174460 A JP 3174460A JP 17446091 A JP17446091 A JP 17446091A JP H04370644 A JPH04370644 A JP H04370644A
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JP
Japan
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arc tube
temperature
oxide
aluminum nitride
mold
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Pending
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JP3174460A
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English (en)
Inventor
Koichi Hayashi
浩一 林
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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  • Ceramic Products (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高輝度放電灯に用いる
高輝度放電灯用発光管とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の高輝度放電灯用発光管(以下、
単に発光管という)は、石英ガラスから作製された発光
管と、透光性セラミックから作製された発光管に大別さ
れ、一般に、メタルハライドランプ等の高圧放電灯(以
下、単にランプという)の外管内に組み込まれて使用さ
れている。透光性セラミックの発光管にあっては、Mg
O,La2O3,Y2O3等の焼結助剤を酸化アルミニ
ウムに微量添加して焼結して結晶粒子を均一に粗大化さ
せた透光性の酸化アルミニウムからなる発光管が一般的
である。なお、これらの焼結助剤は、異常粒成長を抑制
し透光性を発現させる目的で添加される。
【0003】そして、透光性酸化アルミニウムからなる
従来の発光管は、次のような物性を備える。 波長380〜760nmに対する直線透過率:40〜6
0%(肉厚:0.5mm) 機械的強度(JIS  R1601) 曲げ強度  St (室温)=20〜40kg/ cm2 (900℃)=6〜20kg/cm2 ワイブル係数 (室温)=1.9〜3.1 (900℃)=1.2〜1.6 熱伝導率(真空理工製の熱定数測定装置TC−3000
による。以下同じ) (室温)=52W/m・K (900℃)=9W/m・K
【0004】一般に、発光管は、始動用希ガスや種々の
色で発光する放電用金属成分(固体)を数十Torrの
内圧で封入しており、その放電時には管壁温度が900
℃にも達するとともに、温度上昇に伴って内圧も高くな
る。従って、高温下で高い内圧となっても発光管の破壊
が起きないようにするために発光管の厚肉化(約0.6
mm)が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、厚肉化
に伴って発光管自体の熱容量も増大するので、主電極間
に形成されたアーク放電の熱によって発光部全体の温度
上昇に時間を要する。このため、管内の放電用金属成分
が蒸発して飽和蒸気圧となる定常状態の所定温度にまで
発光管の温度が上昇する時間を増大させていた。この結
果、発光が安定するまでの始動時間も長くなり、上記定
常状態に到るまでに約30秒以上を要していた。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、高温高圧下における機械的強度を確保するために
厚肉な発光管であっても、始動時間の短い発光管を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の採用した手段は、高輝度放電灯用発光管で
あって、酸化イットリウム,酸化カルシウム,酸化マグ
ネシウムから選ばれた一種以上の酸化物を0.5〜8w
t%含む透光性の窒化アルミニウムからなる外面層と、
酸化アルミニウムからなる内面薄層とを備えることをそ
の要旨とする。
【0008】そして、このような透光性窒化アルミニウ
ムからなる高輝度放電灯用発光管を製造するに際して本
発明の採用した手順は、酸化イットリウム,酸化カルシ
ウム,酸化マグネシウムから選ばれた一種以上の酸化物
を0.5〜8wt%、窒化アルミニウムを残部とした混
合微粉末に有機バインダーを加え、所定の成形法にて所
望の形状の管状成形体を形成する工程と、該管状成形体
を、窒素雰囲気下で1750〜1950℃の温度で焼結
する工程と、該焼結体に、窒素雰囲気下で処理温度が1
700〜1900℃で処理圧力が1000〜2000a
tmの条件で熱間静水圧プレスをかける工程と、該熱間
静水圧プレスを経た管状焼結体を、大気中で1000〜
1300℃の温度で熱処理する工程とを備えたことをそ
の要旨とする。
【0009】ここで、焼結を1750〜1950℃の温
度範囲で行なうようにしたのは、焼結後の密度を理論密
度に対して95%以上として後工程の熱間静水圧プレス
がかかるようにするとともに、焼結体における粗大結晶
の形成を回避するためである。つまり、上記焼結を17
50℃未満で行なうと、焼結後の密度が理論密度に対し
て95%を下回り熱間静水圧プレスがかからず、195
0℃以上では焼結体における粗大結晶の形成頻度が増し
強度上不利となるからである。
【0010】更に、熱間静水圧プレスを上記温度範囲と
圧力範囲で行なうようにしたのは、実用的な透光性(波
長380〜760nmに対する直線透過率:40〜60
%)を得るとともに機械的強度を改善し、熱間静水圧プ
レスをかけている最中の破損を回避するためである。つ
まり、熱間静水圧プレスを1700℃未満或いは100
0atm未満で行なうと透光性が発現するものの低い透
光性しか得られなかったり、逆に1900℃を超えると
異常粒成長を促進させて機械的強度や透光性の低下を招
き、2000atmを超えると焼結体中に存在するポア
や傷などが極めて微細であっても傷等が存在する箇所に
応力集中が起こりクラックが発生したりするからである
【0011】また、大気中で1000〜1300℃の温
度範囲で熱処理するのは、窒素と酸素が置換して酸化ア
ルミニウムとなり酸化アルミニウム薄層を得る際に、酸
化アルミニウム薄層の厚さの制御を可能としたり、薄層
の形成時間を工業的に適正なものとするとともに、バル
クの中にまでの酸素の浸入を回避するためである。つま
り、1000℃を下回る温度であると、窒素と酸素が置
換して酸化アルミニウムとなり所望の厚さの酸化アルミ
ニウム薄層を得るのに長時間を要し、1300℃を超え
る温度で熱処理すると、窒素と酸素の置換が急激に起き
て所望の厚さ以上の酸化アルミニウム薄層が形成された
り、バルクの中にまで酸素が浸入して2AlN+O2 
→2AlONの反応が起こり、熱伝導の向上を阻害する
AlONが生成することによる。
【0012】
【作用】上記構成を有する本発明の高輝度放電灯用発光
管は、窒化アルミニウムの外面層と酸化アルミニウムの
内面薄層とから構成されるので、上記従来の高輝度放電
灯用発光管と同じ肉厚であっても、アーク放電時に発生
する熱の拡散伝達を、窒化アルミニウムの高い熱伝導率
に起因して高め、アーク放電の熱による発光管自体の温
度上昇を促進する。
【0013】また、発光管内に充満した反応性に富む金
属ガスと高温高圧化で晒されるのは、遊離した金属イオ
ンによる結晶粒子内部への金属の含浸等が見られない酸
化アルミニウム薄層であるので、これが発光管内面にお
ける劣化を抑制する。
【0014】更に、透光性の窒化アルミニウムからなる
高輝度放電灯用発光管の製造方法は、まず、酸化イット
リウム,酸化カルシウム,酸化マグネシウムから選ばれ
た一種以上の酸化物と窒化アルミニウムとからなる混合
微粉末に有機バインダーを加え、射出成形,押出成形,
プレス成形等の所定の成形法にて所望の形状の管状成形
体を形成する。そして、この管状成形体を窒素雰囲気下
で1750〜1950℃の温度で焼結して、上記選ばれ
た酸化物を含む窒化アルミニウムの管状焼結体を得る。 この際、添加した酸化物により焼結は促進されるととも
に異常粒成長が抑制され、比較的低温度での焼結によっ
てもその結晶粒径は微小かつ緻密となる。
【0015】その後、焼結された管状成形体に、窒素雰
囲気下で処理温度が1700〜1900℃で処理圧力が
1000〜2000atmの条件で熱間静水圧プレスを
かけることにより、等方的な圧力を受けて管状焼結体が
熱処理されて透光性が発現する。
【0016】更に、この熱間静水圧プレスを経た管状焼
結体を、大気中で1000〜1300℃の温度で熱処理
することにより、管状成形体表面(内表面を含む)に窒
素と酸素が置換した酸化アルミニウムからなる薄層を形
成する。
【0017】
【実施例】次に、本発明にかかる好適な発光管の実施例
について、図面に基づき説明する。
【0018】まず、作製しようとする第1の実施例の発
光管1Fについて説明し、その後、その製造工程につい
て説明する。図1に示すように、発光管1Fは、両端に
大径の電極保持穴1a及び小径の電極保持穴1b(約1
mm以下)と封止材溜まり1cを備えた円筒状の窒化ア
ルミニウム製の発光管であり、その内表面に約10μm
以下の厚さの酸化アルミニウム薄層1fを備える。次い
で、この発光管1Fの製造工程について、図2の工程図
を用いて説明する。
【0019】まず、窒化アルミニウム(純度:99.5
mol%以上)の微粉末(粒径1μm以下)と酸化イッ
トリウムの微粉末(粒径1μm以下)とを、窒化アルミ
ニウム:96wt%,酸化イットリウム:4wt%とな
るよう秤量した後混合し、これらの混合微粉末に、アク
リル系熱可塑性樹脂を主体とした有機バインダーを配合
し、これを有機溶媒(ベンゼン)を使ってプラスチック
(ナイロン)ボールミルにて約24時間に亘って湿式混
合し、有機バインダーとアルミナ微粉末を十分に濡らす
。さらに、蒸留乾燥して溶媒を取り除き、所望粘度(5
0,000〜100,000cps)のコンパウンドを
混練調製する(工程1)。
【0020】なお、上記有機バインダーは、アクリル系
熱可塑性樹脂とパラフィンワックスとアタクティックポ
リプロピレンとの混合物である。そして、上記混合微粉
末100gに対するこれら有機バインダーの配合量は、
総量で25gである。
【0021】上記有機バインダーにおける各成分は、次
のように配合されており、各成分の合計が上記有機バイ
ンダーの総量(25g)となる。 アクリル系熱可塑性樹脂      20〜23g(好
ましくは21.5g) パラフィンワックス          3g以下(好
ましくは2.0g) アタクティックポリプロピレン    2g以下(好ま
しくは1.5g)
【0022】なお、コンパウンドの調製時の蒸留乾燥に
当たっては、130℃で24時間蒸留乾燥させ、その後
、ロールミルを用いて加熱混練(130℃)を行なって
所望粘度のコンパウンドを得る。
【0023】その後、図3に示す金型装置100を用い
て射出成形する(工程2)ことにより、成形体を得る。 なお、この成形体及び射出成形工程(工程2)について
の説明は、金型装置100の構成の説明に引き続いて行
なうこととする。
【0024】図3に示すように、この金型装置100は
、図示しないフレーム等に固定された上型101と、昇
降自在な基台103に設置されこの基台103とともに
昇降する下型105とを備える。上型101の上面には
、図示しない射出機のノズル107が嵌り込む凹部10
9が形成されており、この凹部109の底部からは、ノ
ズル107の射出孔と連通するスプルー111が下方に
向けて形成されている。また、この上型101には、ス
プルー111と平行にキャビティ112が形成されてい
る。
【0025】スプルー111及びキャビティ112の周
辺を拡大した図4にその詳細を示すように、上型101
と下型105との合わせ部には、スプルー111とキャ
ビティ112とを連通するランナ113、リングゲート
115及びフィルムゲート117が形成されている。従
って、ノズル107からスプルー111に注入されたコ
ンパウンドは、ランナ113を経て、リングゲート11
5,フィルムゲート117に流入し、その後、キャビテ
ィ112に到る。
【0026】図4に示すように、キャビティ112に入
り込み射出成形体の形状を決定する成形ピン119は、
後述する型締め時においてキャビティ112内に位置す
る成形部120を備える。更に、この成形部120の先
端には、上型101の中心穴121に入り込み電極保持
穴1b(図1参照)を形成する小径部123を備え、成
形部120の後端には、その大部分が下型105内に入
り込んだ大径部125と、大径部125に連続した雄螺
子127とを備える。そして、この雄螺子127を下型
105に螺刻されたネジ穴129と螺合させることによ
り、成形ピン119は、下型105と一体化されており
、ストリッパプレート130を介してキャビティ112
の中心に臨んでいる。なお、中心穴121は、その径が
成形ピン119先端の小径部123よりごく僅かだけ大
きく設定されているので、射出成形時におけるキャビテ
ィ内のエアー抜きを行なう。また、中心穴121のキャ
ビティ112側端部には、キャビティ内に突出した円錐
状の突起121aが形成されている。この突起121a
により、封止材溜まり1cが後述の射出成形時に形成さ
れる。
【0027】ストリッパプレート130の中央下面には
、下方向に向かって広がるテーパ孔131が形成されて
おり、成形ピン119の大径部125には、このテーパ
孔131に適合するテーパ面を有するガイド部材133
が外嵌されている。このため、成形ピン119は、型締
め時に芯出しされながらキャビティ112内にその中心
軸に沿って入り込むことになり、成形部120がキャビ
ティ112の中央に位置する。
【0028】上記成形部120とキャビティ112との
間隙は、後述するようにコンパウンドが射出される射出
空間SKであり、成形体を焼結した際の体積収縮や所望
する焼結体の肉厚等を考慮して、予め実験等により定め
られている。本実施例におけるこの間隙は、焼結前の成
形体肉厚が約0.79mmとなるよう調整されている。 なお、焼結前の成形体内径は約4.85mmである。
【0029】また、成形部120と大径部125との連
結部には、大径部125側で小径となるテーパ部135
が形成されている。このため、成形後にはこのテーパ部
135により成形体は成形ピン119に保持されるので
、成形体をキャビティ112から容易に離型することが
できる。
【0030】次に、下型105の昇降機構について説明
する。図3に示すように、下型105と、その下面に位
置する第1の可動プレート137とは、この両部材間隔
を広げるよう付勢された第1のスプリング139を介在
させてボルト141により連結されている。このため、
第1の可動プレート137は、ボルト141の頭部によ
り落下を防止されているとともに、第1のスプリング1
39により常時下方に付勢されている。
【0031】また、この第1の可動プレート137とス
トリッパプレート130とは、ロッド143により固定
されている。更に、第1の可動プレート137と、その
下方に位置する第2の可動プレート145とは、下型1
05と第1の可動プレート137との間の第1のスプリ
ング139よりも弾発力の大きな第2のスプリング14
7を介在させてボルト149により連結されている。
【0032】そして、この第2の可動プレート145に
は、第1の可動プレート137を貫通してその先端を既
述したスプルー111,ランナ113,リングゲート1
15及びフィルムゲート117の所定箇所に臨ませたエ
ジェクタピン151が立設されている。また、第2の可
動プレート145には、第1の可動プレート137及び
下型105を貫通してその先端面を上型101の下面に
臨ませた緩衝ロッド153が立設されており、緩衝ロッ
ド153には、下型105と第1の可動プレート137
との間隔を広げるよう付勢された第3のスプリング15
5が装着されている。
【0033】更に、図3のA方向からの矢視図である図
5に示すように、前記第2の可動プレート145の両端
には門型フレーム157が固定されており、上型101
の下面には、この門型フレーム157の上部部材158
を貫通するストッパボルト159が固定されている。従
って、下型105は、ストッパボルト159の頭部が上
記門型フレーム157の上部部材158下面に当接する
まで、基台103の降下に伴って降下する。
【0034】次に、上記した構成の金型装置100を用
いて成形体を作製する射出成形工程(工程2)について
、金型装置100の動作の説明を加えつつ詳細に説明す
る。まず、下型105を基台103とともに上昇させて
、金型装置100を図6に示す型締め状態とする。これ
に伴って、図4,図6に示すように、成形ピン119は
、先端の小径部123が上型101の中心穴121に入
り込んだ状態でキャビティ112の中心軸に沿って位置
することになり、成形ピン119とキャビティ112と
の間に射出空間SKが形成される。
【0035】この型締め状態で、工程2によって得た均
一なコンパウンドを、900〜1800kg/cm2 
の射出圧力で射出機のノズル107から射出する。なお
、コンパウンドは、その射出に際して、130〜200
℃(好ましくは180℃)に予め加熱されている。こう
してノズル107から射出されたコンパウンドは、スプ
ルー111,ランナ113,リングゲート115及びフ
ィルムゲート117を経て、キャビティ112と成形ピ
ン119との間の射出空間SKに充填される。
【0036】その後、所定の条件下で保圧状態を維持し
(180〜800kg/cm2 の保圧圧力を0.5〜
5秒間継続する)、その間に射出空間SK内でコンパウ
ンドを固化させ、成形体W0 を形成する(図6)。こ
うして得られる成形体W0 は、0.99以上の転写性
(成形体の寸法/金型の寸法)で形成されており、0.
99以上の真円度と0.99以上の収縮率(径方向/軸
方向)とを備える。なお、この成形体W0 は、ランナ
113やリングゲート115及びフィルムゲート117
内で固化したものと一体である。
【0037】上記した射出成形工程(工程2)の実施後
には、基台103を降下させることにより、次のように
して成形体W0 を金型装置100から取り出す(工程
3)。まず成形体W0 の取り出しの第1段階として、
図7に示すように、成形体W0をキャビティ112から
引き抜く。即ち、下型105と第1及び第2の可動プレ
ート137,145と成形ピン119とは基台103と
一体となって降下し、更には、成形ピン119のテーパ
部135が成形体W0 にアンダーカット部を形成する
ため、図8に示すように成形体W0 は成形ピン119
に保持されてキャビティ112から引き抜かれる。
【0038】その後、第2段階として、成形体W0 か
らの成形ピン119の引き抜きと、金型装置100から
の成形体W0 の離型とを行なう。
【0039】つまり、下型105等を基台103と一体
となって引き続き降下させ、門型フレーム157の上部
部材158下面にストッパボルト159の頭部が当接す
ると、その時点で第2の可動プレート145が停止する
。こうして第2の可動プレート145が停止すると、第
1のスプリング139よりも弾発力の大きな第2のスプ
リング147の付勢力が第1の可動プレート137に上
向きに作用するため、この第1の可動プレート137の
降下に制動がかかる。従って、図8に示すようにロッド
143によりストリッパプレート130が下型105に
対して上昇し、下型105と一体の成形ピン119が成
形体W0 から引き抜かれる。
【0040】その後、更に基台103とともに下型10
5を降下させ、下型105の下面が第1の可動プレート
137の上面に当たると、第1の可動プレート137が
押し上げられ、下型105が第2の可動プレート145
に相対的に接近する。このため、図9に示すように、エ
ジェクタピン151が上昇して、成形体W0 はストリ
ッパプレート130の上面から持ち上げられる。こうし
て離脱された成形体W0を金型装置100から取り出す
。 取り出された成形体W0 を図10に示す。
【0041】次に、離型されたこの成形体W0 を、図
10に一点鎖線で示すように、ランナ113とリングゲ
ート115の連結部付近の切断線Xに沿って切断して、
後述の発光管となる発光管焼結部H1 と、スプルー1
11,ランナ113,リングゲート115及びフィルム
ゲート117の部分で成形された不要焼結部H2 とに
分離し、不要焼結部H2 を除去する(工程4)。
【0042】その後、窒素雰囲気中で、アクリル系熱可
塑性樹脂等の有機バインダーが熱分解して完全に炭化す
る温度まで加熱する初期熱処理を発光管焼結部H1 に
施し、発光管焼結部H1 を脱脂する(工程5)。この
初期熱処理における具体的な加熱上限温度は、使用する
熱処理炉の能力や有機バインダーの熱分解温度に応じて
決定すればよく、本実施例では室温(20℃)から45
0℃まで72時間かけて昇温した。その他の処理条件は
以下の通りである。なお、450℃までの昇温の間は、
一定圧力を維持した。 処理圧力          1〜8kg/cm2 (
最適圧力8kg/cm2 ) 20℃から450℃まで昇温させる時間       
   72時間以下 つまり、初期熱処理を行なうことによって、コンパウン
ド調製時に配合されたアクリル系熱可塑性樹脂,パラフ
ィンワックス,アタクティックポリプロピレン等の有機
バインダーを熱分解して炭化させ、発光管焼結部H1 
を脱脂する。
【0043】次いで、この初期熱処理を経た発光管焼結
部H1 を大気中で仮焼して、上記初期熱処理時に変成
した炭化物を発光管焼結部H1 から燃焼除去する(工
程6)。この仮焼に際しては、炭化物を燃焼除去するに
十分な温度まで加熱すればよく、本実施例では室温(2
0℃)から700℃まで8時間かけて昇温した。そして
、この仮焼処理の完了までに、前記初期熱処理時に変成
した炭化物は焼結体から完全に燃焼除去される。
【0044】次に、窒素雰囲気下で以下の条件に従った
焼結処理を施し、仮焼済みの上記発光管焼結部H1 を
焼結する(工程7)。この際、100℃/時間で昇温し
た。 処理温度          1750〜1950℃(
最適温度1800℃) 上記処理温度での保持時間      4時間以下
【0
045】上記初期熱処理及び仮焼・焼結処理を施すこと
により、その体積収縮は焼結前の成形体の82.5%と
なり、焼結後の充填率はほぼ98.5%(嵩密度3.2
85)となる。
【0046】その後、この焼結体に、窒素ガス雰囲気中
で次の条件に基づく熱間静水圧プレスを施す(工程8)
。この際、200℃/時間で昇温した。こうして、工程
7を経た焼結体Wにおける緻密化が完了し充填率が10
0%(嵩密度3.300)となる。更に、この焼結体W
に透光性が発現する。なお、この熱間静水圧プレスを施
すに当たっては、焼結体を窒化アルミニウムのビーズ(
粒径2mm)及びチタンスポンジに埋設し、更に窒化ア
ルミニウムからなるサヤに入れて行なった。 処理温度          1700〜1900℃(
最適温度1750℃) 処理圧力          1000〜2000at
m(最適圧力1000atm) 処理時間                1〜   
   4時間(最適処理2時間)
【0047】引き続いて、図11(a),(b)に示す
ように、ダイヤモンド研削砥石161によって焼結体W
の端面に研削研磨を施し、開口度の大きい側に後述する
封止部材の着座面を形成する(工程9)。
【0048】この工程9を経ると、図11(b)に示す
ように、その両端に電極保持穴1a,1bを備えた発光
管1Fが作製される。この発光管1Fは、発光領域の内
径dが約4.0mmであり、肉厚が約0.65mmであ
り、またその全長が約40mmである。なお、小径の電
極保持穴1bの直径は1mm以下である。
【0049】次に、この発光管1Fに、大気中で100
0〜1300℃、例えば1300℃の温度で熱処理を施
すことにより、発光管内外表面における窒化アルミニウ
ムの窒素と酸素を置換して、酸化アルミニウム薄層を形
成する(工程10)。この際、150℃/時間程度の温
度勾配で1300℃まで加熱処理を行なってその温度で
1時間ほど保持し、その後、同程度の温度勾配で室温ま
で冷却する。なお、形成する酸化アルミニウム薄層の厚
みは、処理温度及び保持時間等によって定まり、本実施
例にあっては、発光管の透光性の著しい低下を回避する
ために約10μm以下の厚さとなるよう設定されている
【0050】得られた発光管1Fの外表面を、ダイヤモ
ンド砥粒を付着させたブラシにて、肉厚が0.6mm程
度となるよう研削研磨する(工程11)。この表面研磨
により、発光管外表面の凹凸等が除去されて表面におけ
る光の散乱が回避され、透過率が改善される。この際、
上記工程10により発光管の外表面に形成された酸化ア
ルミニウム薄層は、凹凸とともに除去される。
【0051】こうして完成した発光管1Fは、次のよう
な物性を備える。 波長380〜760nmに対する直線透過率:40%以
上(肉厚:0.5mm) 機械的強度(JIS  R1601) 曲げ強度  St (室温)=38kg/ cm2 (900℃)=23kg/cm2 ワイブル係数 (室温)=3.1 (900℃)=2.6 熱伝導率 (室温)=181W/m・K (900℃)=93W/m・K
【0052】つまり、本実施例の発光管1Fは、透光性
酸化アルミニウムからなる従来の発光管と同程度の機械
的強度や直線透過率を備えながら、その熱伝導率は、室
温で3倍以上,900℃で約10倍となる。
【0053】強度の測定には、上記本実施例の発光管1
Fの代替え品として別途作製した試料(形状,厚み等に
ついてはJIS  R1601に準ずる)を用いた。な
お、試料の作製に当たっては、上記した工程における諸
条件に従った。また、熱伝導率も、この試料を用いて測
定した。
【0054】直線透過率の測定については、別途作製し
た上記試料を0.5mm厚とし両面をラップ仕上げした
後、ダブルビーム分光光度計により求めた。
【0055】そして、図11(c)に示すように、この
発光管1Fの電極保持穴1bに主電極コイル2を管内側
から差し入れてセットし、この電極保持穴1bとテーパ
状の封止材溜まり1cとに所定の封止材を充填して、主
電極コイル2を固着する。その後、こうして片側が封止
された発光管1F内に所定の始動用希ガス金属及び所望
の色で発光する放電用物質(Sn系,Na−Tl−In
系,Sc−Na系,Dy−Tl系合金又は各金属のハロ
ゲン化物)のアマルガムを入れ、図12に示すように、
主電極コイル3を焼結固定したセラミックの封止部材4
を発光管1Fの開口端に所定の封止材にて固着する。な
お、主電極コイル2,3間の距離は、約30mmである
。また、上記放電用物質の封入に際しては、発光管の内
圧はアルゴン等の希ガスにより数十Torrに調整され
る。
【0056】封止部材4及びこれを固着するための封止
材の材質としては、例えば、表面改善のためにCuO又
はNiOを含有した酸化アルミニウム系のサーメットや
、CaO−Al2O3−MgO系のソルダーガラス等を
例示することができる。そして、上記ソルダーガラス製
の封止部材4を使用した場合には、封止材は、所定温度
(約1370℃)に局部加熱されて溶融し、冷却後に固
化して発光管1Fと封止部材4とを完全に気密・封着す
る。このように主電極を取り付けた状態の発光管1Fは
、一般に、メタルハライドランプ等の高圧放電灯の外管
内に組み込まれて使用される。
【0057】そして、放電用物質としてHg−NaI(
0.11g)を封入した本実施例の発光管に100Vの
電圧(46W)を印加し点灯させたところ、輝度が安定
するまでの時間、即ち、管内の放電用金属成分が蒸発し
て飽和蒸気圧となり発光状態が定常状態となるまでの時
間(始動時間)は、約12秒であった。なお、この定常
状態における輝度は、98,000ntであった。また
、放電用物質としてHg−TlI−InI3 (0.1
3g)を封入して上記点灯試験を行なったところ、10
8,000 ntの輝度で安定するまでに約13秒を要
した。なお、肉厚を薄くすれば、更に始動時間は短くな
る。
【0058】また、上記各輝度で発光を継続したところ
、Hg−NaIを封入した本実施例の発光管にあっては
4,000 時間の長期に亘って点灯を継続してもなん
ら発光管に異常は見られなかった。また、Hg−TlI
−InI3 を封入した本実施例の発光管にあっては3
,000 時間の長期に亘って点灯を継続してもなんら
発光管に異常は見られなかった。つまり、腐食性の高い
放電用金属成分であるこれらHg−NaIやHg−Tl
I−InI3 を封入した場合であっても、上記した長
期間に亘って点灯を継続しても異常は見られないのであ
る。
【0059】以上説明したように、第1の実施例の発光
管1Fによれば、透光性酸化アルミニウムからなる従来
の発光管と同程度の厚み(約0.6mm)として、高温
高圧下における機械的強度を従来と同様な強度として確
保しても、発光管自体の高い熱伝導率に基づいて速やか
に発光管が温まるので、始動時間を従来の半分以下にま
で短縮することができる。また、内表面には、金属イオ
ンによる結晶粒子内部への金属の含浸等が見られない酸
化アルミニウム薄層を備えるので、点灯時に発光管内に
充満した反応性に富む金属ガスと高温高圧化で晒されて
も劣化が抑制される。この結果、発光状態が定常状態と
なった場合の輝度で3,000 〜5,000 時間以
上の長期に亘り継続して点灯させても異常は見られなか
った。
【0060】更に、本実施例の発光管1Fによれば、発
光管内における放電用金属蒸気成分(イオン)に晒され
る封止材の領域を少なくすることができるので、放電用
金属蒸気成分(イオン)による腐食によって封止材に発
生するクラック量が減少し、発光管外への放電用金属蒸
気成分の漏洩の確率が減少する。このため、発光管内に
おける放電用金属蒸気成分の残存量が初期の封入量のま
ま長期間維持されるので、両端に大径の電極保持穴を備
えた単純な円筒状の図示しない発光管よりも長寿命化を
実現することができる。もっとも、このような単純な円
筒状の発光管であっても、内面に酸化アルミニウム薄層
を備えた透光性の窒化アルミニウムからなる発光管であ
れば、本発明に含まれることはいうまでもない。
【0061】また、上記した実施例による発光管の製造
方法によれば、透光性の窒化アルミニウムからなり内面
に酸化アルミニウム薄層を備えた発光管を容易に製造す
ることができる。
【0062】次に、第2の実施例の発光管1Aについて
説明する。その説明に当たっては、作製しようとする第
2の実施例の発光管1Aの外観の特徴について説明し、
その後、その製造工程について説明する。図13(a)
,(b)に示すように、発光管1Aは、両端に電極保持
穴1aを備えた管状体がその中央で湾曲したU字状の窒
化アルミニウム製の発光管であり、その内表面に約10
μmの厚さの酸化アルミニウム薄層1fを備える。次い
で、この発光管1Fの製造工程について、図14の工程
図を用いて説明する。なお、図13(b)は、図13(
a)のY平面断面図である。
【0063】まず、上記した第1の実施例と同様に、窒
化アルミニウム(純度:99.5mol%以上)の微粉
末(粒径1μm以下)と酸化イットリウムの微粉末(粒
径1μm以下)とを、窒化アルミニウム:96wt%,
酸化イットリウム:4wt%となるよう秤量した後混合
し、これらの混合微粉末に、アクリル系の有機バインダ
ーや酢酸ブチルカルビトール等の解膠剤並びにオクタノ
ール等の消泡剤をベンゼンとともに配合し、これをプラ
スチック(ナイロン)ボールミルにて約24時間に亘っ
て湿式混合して、上記混合微粉末が上記溶媒中に均一に
存在するスラリーを調製する(工程1)。
【0064】なお、混合微粉末に対する有機バインダー
等の配合比(重量比)は、混合微粉末100gに対して
、次の通りである。 有機バインダー      3g 解膠剤              1g消泡剤   
       0.1g ベンゼン          60g
【0065】次に、調製したスラリーから気泡を除去す
る(工程2)。具体的には、ボールミルから取り出した
スラリーを真空デシケータ内の樹脂容器に入れ、樹脂容
器内のスラリーをマグネットスターラ等を用いて攪拌し
つつデシケータ内の空気を真空ポンプにて数分間(例え
ば約1分間)吸引する。
【0066】その後、以下の工程を経て図13(a),
(b)に示す所望の成形体を、図15(a)に示す合わ
せ型10を用いて成形する。この合わせ型10は、石膏
等の多孔質無機材料或いは石膏と同程度の機能を有する
細孔を具備する多孔質樹脂から形成された左右対象の型
11a,11bを、図15(a)に示すように接合して
構成され、型11a,11bの接合面にスラリー注入空
間13を形成する。
【0067】各型11a,11bは、図15(b)に示
すように、その接合面15a,15bに、型下端側で湾
曲した溝(キャビティ)13a,13bを備える。この
溝13a,13bは、先端に球状切り歯を備えるエンド
ミルにて、次のようにして接合面15a,15bに切削
されている。
【0068】即ち、図16(a)に示すように、半径r
の球状切り歯を先端に備えるエンドミルEMを、型11
a,11bの接合面15a,15bからの切り込み深さ
をrにして、図中矢印Aに沿って移動させる。この場合
、切削開始位置Sから切削終了位置Eまでのエンドミル
EMの切削軌跡は、接合面15a,15bにおいて、図
16(b)に矢印Aで示す軌跡であり、この軌跡の往路
と復路との間隔Lは2rより小さく設定されている。
【0069】従って、接合面15a,15bには、図1
6(b)におけるX−X線断面端面図の図16(C)に
示すように、二つの円弧状の溝をその中央に接合面15
a,15bより僅かに低い凸条14a,14bを残して
接合させた形状の溝13a,13bが、エンドミルEM
により切削・形成される。なお、上記のように溝13a
,13bの切削に替えて、溝13a,13bの中央に凸
条14a,14bが形成されるよう造型することもでき
る。
【0070】上記した型11a,11bをその接合面で
接合して両型を固定し、合わせ型10とする(図15(
a)参照)。
【0071】次に、この合わせ型10のスラリー注入空
間13内に、工程2にて気泡除去後のスラリーを注入し
、所定時間放置する(工程3)。スラリーの注入に当た
っては、図17に示すように、合わせ型10の上面に設
置した円筒体17にスラリーを流し込む。なお、円筒体
17には、スラリー注入空間13の容積以上のスラリー
が注入される。また、円筒体17下面と合わせ型10の
上面とは、円筒体17下端に粘土19を管状に配置する
ことにより、シールされている。粘土に替えてゴムを用
いてもよい。
【0072】こうしてスラリー注入空間13内に注入さ
れたスラリーにおける溶媒成分(ここでは、ベンゼン)
は、上記したようにスラリー注入後に所定時間放置され
る間に、多孔質の各型11a,11bの孔に毛細管現象
により吸引され型内に吸収される。このため、スラリー
注入空間13の壁面には、有機バインダー等によって結
合された混合微粉末が壁面の表面に沿って均等に着肉さ
れ、図18に示すように、隣合う管状体がその中央で接
合したような着肉層SAが形成される。
【0073】このスラリー注入後の放置時間は、上記着
肉層SAの厚さ、即ち後述する成形体の内径を決定する
。このため、形成された着肉層SAの内径等が所定の値
になるよう、上記放置時間が予め実験等により定められ
ている。また、この放置時間及び型の大きさの設定に当
たっては、焼結時の体積収縮等も見込んで決定される。 本実施例における放置時間は、着肉層SAの内径が約4
.82mm、充填率が約57%となるよう設定されてお
り、この場合、10分以下とする。なお、着肉層SAの
外径はスラリー注入空間13によって定まり、本実施例
の場合約6.27mmとする。
【0074】なお、放置する間に亘って各型外側を負圧
に維持し、スラリー中の溶媒成分を型外に強制的に吸引
するような構成にしてもよい。このようにすれば、放置
時間を短縮することや、スラリー内の気泡を型を通して
直接除去したり、吸引を強くすることにより充填率をさ
らに上げることができる。
【0075】そして、所定時間放置後に、円筒体17内
部及び着肉層SAの内側に残存するスラリーを排泥する
(工程4)。その後、合わせ型10を分離して図13(
a),(b)に示す形状の発光管1Aの成形体を離型し
、成形体から溶媒が完全に抜けるまで成形体を乾燥させ
る(工程5)。
【0076】その後、乾燥した成形体を大気中で仮焼し
て、有機バインダーをから燃焼除去する(工程6)。こ
の仮焼に際しては、有機バインダーを燃焼除去するに十
分な温度まで加熱すればよく、本実施例では室温(20
℃)から700℃まで8時間かけて昇温した。そして、
この仮焼処理の完了までに、有機バインダーは成形体か
ら完全に燃焼除去される。
【0077】次に、この成形体に窒素雰囲気中で175
0〜1950℃の所定焼結温度、例えば約1800℃で
4時間程度の熱処理を施すことにより、成形体を焼結す
る(工程7)。なお、この際100℃/時間で昇温した
。こうして焼結することにより、その体積収縮は焼結前
の成形体の約82.5%となり、おおよそ所望の寸法を
得る。この時、充填率はほぼ98.5%(嵩密度3.2
85)となる。
【0078】その後、この焼結体に、窒素ガス雰囲気中
で次の条件に基づく熱間静水圧プレスを施す(工程8)
。この際、200℃/時間で昇温した。こうして、工程
7を経た焼結体Wにおける緻密化が完了し充填率が10
0%(嵩密度3.300)となる。更に、この焼結体に
透光性が発現し、透光性窒化アルミニウムからなる発光
管1Aとなる。なお、この熱間静水圧プレスを施すに当
たっては、焼結体を窒化アルミニウムのビーズ(粒径2
mm)及びチタンスポンジに埋設し、更に窒化アルミニ
ウムからなるサヤに入れて行なった。 処理温度          1700〜1900℃(
最適温度1750℃) 処理圧力          1000〜2000at
m(最適圧力1000atm) 処理時間                1〜   
   4時間(最適処理2時間)
【0079】作製された発光管1Aは、内径が約4.0
mmであり、肉厚が約0.3mmであり、また開口部か
ら屈曲部までの高さが約20mmである。
【0080】次に、この発光管1Aに、大気中で100
0〜1300℃、例えば1300℃の温度で熱処理を施
すことにより、発光管内外表面における窒化アルミニウ
ムの窒素と酸素を置換して、酸化アルミニウム薄層を形
成する(工程9)。この際、150℃/時間程度の温度
勾配で1300℃まで加熱処理を行なってその温度で1
時間ほど保持し、その後、同程度の温度勾配で室温まで
冷却する。なお、形成する酸化アルミニウム薄層の厚さ
は、処理温度及び保持時間等によって定まり、本実施例
にあっては、酸化アルミニウム薄層が約10μm以下の
厚さとなるよう設定されている。
【0081】得られた発光管1Aの外表面を、ダイヤモ
ンド砥粒を付着させたブラシにて、肉厚が0.6mm程
度となるよう研削研磨する(工程10)。この表面研磨
により、発光管外表面の凹凸等が除去されて表面におけ
る光の散乱が回避され、透過率が改善される。この際、
上記工程9により発光管の外表面に形成された酸化アル
ミニウム薄層は、凹凸とともに除去される。
【0082】こうして完成した発光管1Aは、次のよう
な物性を備える。 波長380〜760nmに対する直線透過率:40%以
上(肉厚:0.5mm) 機械的強度(JIS  R1601) 曲げ強度  St (室温)=36kg/ cm2 (900℃)=20kg/cm2 ワイブル係数 (室温)=3.2 (900℃)=2.8 熱伝導率 (室温)=180W/m・K (900℃)=91W/m・K
【0083】つまり、本実施例の発光管1Aは、透光性
酸化アルミニウムからなる従来の発光管と同程度の機械
的強度や直線透過率を備えながら、その熱伝導率は、室
温で3倍以上,900℃で約10倍となる。
【0084】強度の測定には、上記本実施例の発光管1
Aの代替え品として別途作製した試料(形状,厚み等に
ついてはJIS  R1601に準ずる)を用いた。な
お、試料の作製に当たっては、上記した工程における諸
条件に従った。また、熱伝導率も、この試料を用いて測
定した。
【0085】直線透過率の測定については、別途作製し
た上記試料を0.5mm厚とし両面をラップ仕上げした
後、ダブルビーム分光光度計により求めた。
【0086】そして、この発光管1A内に所定の始動用
希ガス及び所望の色で発光する放電用物質(Sn系,N
a−Tl−In系,Sc−Na系,Dy−Tl系合金又
は各金属のハロゲン化物)のアマルガムを入れ、図13
(c)に示すように、主電極コイル2,3を焼結固定し
たセラミック(酸化アルミニウム)の封止部材4(図1
9参照)を発光管1Aの両電極保持穴1aに所定の封止
材にて固着する。この際、内圧はアルゴン等の希ガスに
より数十Torrに調整される。なお、封止部材4や封
止材は、上記第1の実施例と同様のものでよい。こうし
て主電極が取り付けられると、発光管1Aは、メタルハ
ライドランプ等の高圧放電灯の外管内に組み込まれて使
用される。
【0087】放電用物質としてHg−NaI(0.11
g)を封入した本実施例の発光管に100Vの電圧(4
6W)を印加し点灯させたところ、始動時間は、約12
秒であった。なお、発光が定常状態になった際の輝度は
、98,000ntであった。また、放電用物質として
Hg−TlI−InI3 (0.13g)を封入して上
記点灯試験を行なったところ、108,000 ntの
輝度で安定するまでに約13秒を要した。
【0088】また、上記各輝度で発光を継続したところ
、Hg−NaIを封入した本実施例の発光管にあっては
4,000 時間の長期に亘って点灯を継続してもなん
ら発光管に異常は見られなかった。また、Hg−TlI
−InI3 を封入した本実施例の発光管にあっては3
,000 時間の長期に亘って点灯を継続してもなんら
発光管に異常は見られなかった。つまり、腐食性の高い
放電用金属成分であるこれらHg−NaIやHg−Tl
I−InI3 を封入した場合であっても、上記した長
期間に亘って点灯を継続しても異常は見られないのであ
る。
【0089】以上説明したように、第2の実施例の発光
管1Aによれば、透光性酸化アルミニウムからなる従来
の発光管と同程度の厚み(約0.6mm)として、高温
高圧下における機械的強度を従来と同様な強度として確
保しても、発光管自体の高い熱伝導率に基づいて速やか
に発光管が温まるので、始動時間を従来の半分以下にま
で短縮することができる。また、内表面には、金属イオ
ンによる結晶粒子内部への金属の含浸等が見られない酸
化アルミニウム薄層を備えるので、点灯時に発光管内に
充満した反応性に富む金属ガスと高温高圧化で晒されて
も劣化が抑制される。この結果、発光状態が定常状態と
なった場合の輝度で3,000 〜5,000 時間以
上の長期に亘り継続して点灯させても異常は見られなか
った。
【0090】また、その形状が両端の電極保持穴1aの
側面を互いに接合させたU字状であるので、湾曲部に当
たる発光の中心位置から主電極の配置される電極保持穴
1aまでの距離(図13(c)中記号L)は、距離は短
くなり点灯方向に対してコンパクトとなる。この結果、
高輝度放電灯の小型化が可能となるので、本実施例の発
光管1Aを用いた高輝度放電灯は、民生用の照明器具と
して好適である。
【0091】また、上記した第2の実施例による発光管
の製造方法によれば、透光性の窒化アルミニウムからな
り内面に酸化アルミニウム薄層を備えた発光管であって
、その中央で湾曲してその側面が互いに接合したU字状
の発光管、即ち点灯方向に対してコンパクトであること
を要求される民生用電灯に使用しうる複雑な形状の発光
管を、容易に製造することができる。
【0092】以上本発明の一実施例について説明したが
、本発明はこの様な実施例になんら限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、第2の実
施例における発光管1Aではなく、図20に示すように
、断面が4角形の管状体がその中央で接合したような発
光管1Bとすることもできる。このような角型の形状と
すれば、すわりがよいので研削加工が容易となる。また
、大気中で熱処理する工程を、外表面の凹凸等を除去す
る研削研磨の工程(第1の実施例では工程11,第2の
実施例では工程9)の後に行なうようにしてもよい。 このようにすれば、外表面に酸化アルミニウム薄層が形
成されていても、凹凸がないことにより外表面における
光の散乱は回避されるので、この外表面の酸化アルミニ
ウム薄層を除去する必要はない。
【0093】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の高輝度放電
灯用発光管は、透光性の窒化アルミニウムからなる外面
層と酸化アルミニウムからなる内面薄層とを有するので
、高温高圧下における機械的強度を確保するために厚肉
としても、アーク放電時に発生する熱の伝達を、窒化ア
ルミニウムの高い熱伝導率に起因して高め、アーク放電
の熱による発光管自体の温度上昇を促進する。この結果
、粒径を粗大化させて透光性を発現させた従来の酸化ア
ルミニウム発光管と同じ肉厚であっても、始動時間を短
縮することができる。
【0094】また、本発明の製造方法によれば、透光性
の窒化アルミニウムからなる外面層と酸化アルミニウム
からなる内面薄層とを備えた高輝度放電灯用発光管を容
易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の発光管1Fの断面図。
【図2】発光管1Fの製造工程を説明するための工程図
【図3】発光管1Fの製造に使用する金型装置100の
型締め状態における概略断面図。
【図4】キャビティ112と成形ピン119とで形成さ
れるコンパウンドの射出空間SK周辺を説明するために
用いた図3の要部拡大図。
【図5】図3のA方向矢視図。
【図6】キャビティ112における射出空間SKにコン
パウンドを射出した状態を説明するための説明図。
【図7】キャビティ112から成形体を引き抜いた状態
を説明するための説明図。
【図8】成形ピン119を成形体W0 から引き抜いた
状態を説明するための説明図。
【図9】成形体W0 をストリッパプレート130の上
面から持ち上げた状態を説明するための説明図。
【図10】金型装置100から離脱した成形体W0 の
断面図。
【図11】焼結後の成形体W0 に施す研削加工と組立
状態を説明するための説明図。
【図12】発光管1Fの電極保持穴に固着される封止部
材4の斜視図。
【図13】第2の実施例の発光管1Aの形状を説明する
ための説明図。
【図14】発光管1Aの製造工程を説明するための工程
図。
【図15】発光管1Aの製造に用いる合わせ型10の斜
視図。
【図16】合わせ型10における型の製造過程を説明す
るための説明図。
【図17】発光管1Aの製造工程を説明するための説明
図。
【図18】発光管1Aの製造工程を説明するための説明
図。
【図19】発光管1Aの電極保持穴に固着される封止部
材4の斜視図。
【図20】他の実施例における発光管1Bを説明するた
めの説明図。
【符号の説明】
1A  発光管 1B  発光管 1F  発光管 1a  電極保持穴 1b  電極保持穴 1c  封止材溜まり 1f  酸化アルミニウム薄層 2  主電極コイル 3  主電極コイル 4  封止部材 10  合わせ型 13  スラリー注入空間 100  金型装置 112  キャビティ 119  成形ピン SK  射出空間 SA  着肉層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  高輝度放電灯用発光管であって、酸化
    イットリウム,酸化カルシウム,酸化マグネシウムから
    選ばれた一種以上の酸化物を0.5〜8wt%含む透光
    性窒化アルミニウムからなる外面層と、酸化アルミニウ
    ムからなる内面薄層とを備えることを特徴とする高輝度
    放電灯用発光管。
  2. 【請求項2】  一対の主電極を封止するとともに、発
    光に必要な金属成分を管内に封入した請求項1記載の高
    輝度放電灯用発光管。
  3. 【請求項3】  酸化イットリウム,酸化カルシウム,
    酸化マグネシウムから選ばれた一種以上の酸化物を0.
    5〜8wt%、窒化アルミニウムを残部とした混合微粉
    末に有機バインダーを加え、所定の成形法にて所望の形
    状の管状成形体を形成する工程と、該管状成形体を、窒
    素雰囲気下で1750〜1950℃の温度で焼結する工
    程と、該焼結体に、窒素雰囲気下で処理温度が1700
    〜1900℃で処理圧力が1000〜2000atmの
    条件で熱間静水圧プレスをかける工程と、該熱間静水圧
    プレスを経た管状焼結体を、大気中で1000〜130
    0℃の温度で熱処理する工程とを備えたことを特徴とす
    る高輝度放電灯用発光管の製造方法。
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