JPH0437191Y2 - - Google Patents

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JPH0437191Y2
JPH0437191Y2 JP1985037345U JP3734585U JPH0437191Y2 JP H0437191 Y2 JPH0437191 Y2 JP H0437191Y2 JP 1985037345 U JP1985037345 U JP 1985037345U JP 3734585 U JP3734585 U JP 3734585U JP H0437191 Y2 JPH0437191 Y2 JP H0437191Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は扉取付枠に建てこまれた二枚の扉を引
き違い式に開閉するための扉開閉装置において、
これを改良したのもに関する。
【従来の技術】
キヤビネツト、その他の家具において、扉取付
枠に建てこまれた二枚以上の扉を引き違い式に開
閉するための手段は、すでに、各種の態様で実施
されている。 この種の扉開閉装置として、たとえば、特開昭
59−38477号公報(公知技術1)、実開昭59−
188275号公報(公知技術2)に開示されたもの
は、扉閉鎖状態において各扉を面一に突き合わ
せ、かつ、扉閉鎖状態から扉開放状態へ移行する
とき、および、各扉相互を衝突させることなく離
合させるようにしている。 これら公知技術の扉開閉装置は、扉取付枠にお
ける上部枠材、下部枠材の内面に、直線部と傾斜
部とをもつ上部レール、下部レールが形成され、
扉の上部、下部に取りつけられた各ローラが、上
部レール、下部レールにそれぞれ係合されたもの
である。 ちなみに、公知技術1の場合は各ローラが直接
扉に取りつけられており、公知技術2の場合は各
ローラがブラケツトを介して扉に取りつけられて
いる。 いずれの公知技術も、上部レール、下部レール
の傾斜部を利用して扉相互を離合させることがで
き、これら両レールの直線部において各扉を面一
に突き合わせることができる。
【考案が解決しようとする課題】
一般に、この種の引き違い式扉開閉装置は、扉
を扉取付枠の前面において、扉を扉取付枠内に建
てこむインセツト式と、扉を扉取付枠外に建てこ
むアウトセツト式とに分けられるが、実用上の利
便性からすると、家具の態様に応じて、インセツ
ト式、アウトセツト式を任意に採用することので
きる兼用タイプが望ましい。 さらに、扉の加工、外観の体裁からは、各扉の
突合端部(内側端部)を面取りする必要がなく、
扉閉鎖状態において各扉の突き合わせ部に隙間が
生じないのが望ましい。 このような観点から従来技術を検討した場合、
前記公知技術1,2には、つぎのような技術的課
題が残されている。 たとえば、公知技術1の場合、各ローラを直接
扉に取りつけ、これらローラを上部レール、下部
レールと係合させるタイプであるために、扉取付
枠に対する扉の取付態様がインセツト式に限定さ
れてしまい、アウトセツト式に適用することがで
きない。 さらに、扉を開閉する際の初期、終期における
扉相互の干渉を避けるため、各扉の突き合わせ端
部をテーパ状に面取りしなければならない。 これに対する公知技術2は、ブラケツトを介し
て各ローラを扉に取りつけ、これらローラを上部
レール、下部レールと係合させているので、イン
セツト式、アウトセツト式の両方に適用すること
ができるが、公知技術2の場合も、各扉の内側端
部をテーパ状に面取りすることを要し、特に、ア
ウトセツト式を採用した場合には、各扉の裏面と
扉取付枠前面との隙間が大きくなり、これを隠す
ための部材がさらに要求される。 本考案はこのような技術的課題に鑑み、各扉の
突合端部を面取りせずとも、扉相互が干渉するこ
とのない扉開閉を行なうことができ、扉閉鎖状態
において扉相互の突き合わせ部間に隙間を生じる
ことのない引き違い式扉開閉装置を提供しようと
するものである。
【課題を解決するための手段】
本考案に係る引き違い式扉開閉装置は、所期の
目的を達成するため、以下のような構成を特徴と
する。 すなわち、二枚の扉を引き違い式に操作して扉
取付枠の開口面を開閉するために、 二枚の扉と、左右対称にして上下にも対をなす
二つで一組の上部レールおよび二つで一組の下部
レールと、二枚の各扉に備えつけられる二つで一
組の上部ブラケツトおよび二つで一組の下部ブラ
ケツトと、これらブラケツトに備えつけられる二
つのアームおよび複数の上部走行体および複数の
下部走行体とを含んでいること、 一組の上部レールは、扉取付枠の上部枠体に設
けられていて、扉取付枠の開口縁と平行する直線
部、および、該直線部の外側端に連続して扉取付
枠の外側面方向と奥行き方向との二方向を含んで
傾斜する端末傾斜部、および、該直線部の内側端
に連続し、扉取付枠の開口縁と直交して扉取付枠
の奥行き方向へ伸びる端末避難部、および、これ
ら直線部と端末避難部とにわたる端末誘導部をそ
れぞれ有し、 一組の下部レールは、扉取付枠の下部枠材に設
けられていて、扉取付枠の開口縁と平行する直線
部、および、該直線部の外側端に連続して扉取付
枠の外側面方向と奥行き方向との二方向を含んで
傾斜する端末傾斜部をそれぞれ有し、 さらに、左右対称である上部レール相互の関係
では、これら上部レールの直線部が互いに重なり
合い、上下に対をなす上部レール、下部レール相
互の関係では、これら上部レール、下部レールの
向きが同じであること、 一組の上部ブラケツトと一組の下部ブラケツト
とは、それぞれ取付片を有する支持板からなり、
各取付片が各扉の上部、下部にそれぞれ取りつけ
られて、各支持板が各扉の内面側から該各扉の板
面と直交する方向へ突出していること、 二つのアームは、各上部ブラケツトの支持板に
取りつけられて、各上部ブラケツトの内側端より
各扉の幅方向沿いに伸び、かつ、該各アームと対
向する支持板下へ入りこむことのできる高さをそ
れぞれ保持していること、 複数の上部走行体と複数の下部走行体とは、そ
れぞれ扉取付枠の上部レール内、下部レール内に
嵌めこみ自在に対応して、各上部ブラケツトの支
持板、各下部ブラケツトの支持板、各アームの先
端にそれぞれ取りつけられていること、 これら上部ブラケツト、下部ブラケツト、アー
ム、上部走行体、下部走行体を備えた各扉は、扉
取付枠の開口側にあてがわれ、かつ、各上部走行
体が上部レール内に、各下部走行体が下部レール
内にそれぞれ嵌めこまれて、扉取付枠に建てこま
れていること、 一方のアーム付き上部ブラケツトに取りつけら
れた両上部走行体および他方のアーム付き上部ブ
ラケツトに取りつけられた両上部走行体と、これ
ら両上部走行体に対応する前記各傾斜部および前
記各避難部との相対関係において、両上部走行体
間の距離と、傾斜部終端および避難部終端間の距
離とが互いに等しいことを特徴とする。
【作用】
本考案に係る引き違い式扉開閉装置は、上部ブ
ラケツト、下部ブラケツト、アーム、走行体を備
えた各扉が、扉取付枠の開口側にあてがわれ、か
つ、各走行体が、扉取付枠に設けられた上部レー
ル内、下部レール内にそれぞれに嵌めこまれて、
これら扉が扉取付枠に建てこまれているから、後
述の実施例において詳述するように、扉取付枠の
開口縁に沿つて、各扉を引き違い式に開閉するこ
とができる。
【実施例】
本考案に係る引き違い式扉開閉装置の実施例に
ついて、第1図〜第8図を参照して説明する。 第1図〜第8図において、1は家具(例:キヤ
ビネツト)の一部である扉取付枠、211,221
上部レール、311,321は下部レール、4,5は
扉、6,7は上部ブラケツト、8,9は下部ブラ
ケツト、10,11はアーム、12〜15は上部
走行体、16,17は下部走行体、18はストツ
パ、19はストツパ18のキヤツチ部(切り欠き
円形部)をそれぞれ示す。 扉取付枠1において、上部枠材1aの上面には
上部レール211,221が設けられており、下部枠
材1bの下面には下部レール311,321が設けら
れている。 第1図、第6図、第7図を参照して明らかなよ
うに、一方の上部レール211は、直線部212と、
直線部212の両端に連続する端末傾斜部213およ
び端末避難部214と、直線部212および端末避難
部214にわたる端末誘導部215とを有し、これと
同じく、他方の上部レール221も、直線部222
と、直線部222の両端に連続する端末傾斜部223
および端末避難部224と、直線部222および端末
避難部224にわたる端末誘導部225とを有する。 二つの上部レール211,221において、各直線
部212,222は、扉取付枠1の開口縁1cに平行
して、扉取付枠1の幅方向中間部で互いに重なつ
ておい、各端末傾斜部213,223は、扉取付枠1
の各側面方向と奥行き方向との二方向を含んで傾
斜しており、各端末避難部214,224は、扉取付
枠1の幅方向中間部において、扉取付枠1の開口
縁1cと直交して扉取付枠1の奥行き方向へ伸び
ており、さらに、各端末誘導部215,225は、第
1図、第7図に例示する円弧状、または、第6図
に例示する傾斜状となつている。 第2図を参照して明らかなように、一方の下部
レール311は、直線部312と、直線部312の両端
に連続する端末傾斜部313および端末避難部314
と、直線部312および端末避難部314にわたる端
末誘導部315とを有し、これと同じく、他方の下
部レール321も、直線部322と、直線部322の両
端に連続する端末傾斜部322および端末避難部3
24と、直線部322および端末避難部324にわたる
端末誘導部325を有する。 二つの下部レール311,321において、各直線
部312,322は、扉取付枠1の開口縁1cに平行
して、扉取付枠1の幅方向中間部で互いに重なつ
ており、各端末傾斜部313,323は、扉取付枠1
の各側面方向と奥行き方向との二方向を含んで傾
斜しており、各端末避難部314,324は、扉取付
枠1の幅方向中間部において、扉取付枠1の開口
縁1cと直交して扉取付枠1の奥行き方向へ伸び
ており、さらに、各端末誘導部315,325は、前
記と同様に、円弧状または傾斜状となつている。 これらの記載内容から明らかなように、二つを
一組とする上部レール211,221と、二つを一組
とする下部レール311,321とは、扉取付枠1の
上部枠材1a、下部枠材1bにおいてそれぞれ左
右対称であり、かつ、上部レール211と下部レー
ル311、上部レール221と下部レール321とは、
それぞれ上下に対をなしている。 なお、上部走行体12,13に対応する下部走
行体が両扉4,5の下部側に備えられるとき、両
下部レール311,321の端末避難部314,324
端末誘導部315,325を有効に活用することがで
きるが、図示例のように、この種の下部走行体が
ないときは、下部レール311,321のこれら端末
避難部314,324、端末誘導部315,325が省略
されてよい。 このような上部レール211,221、下部レール
11,321は、第3図〜第5図に例示のように、
扉取付枠1の上部枠材1a,下部枠材1bに直接
形成され、または、第8図に例示のように、上部
枠材1a、下部枠材1bに取りつけられる各レー
ル材に形成される。 上部レール211,221、下部レール311,321
は、これらの直線部212,222,312,322が重
なり合つている部分において各レール領域を明確
にするため、たとえば、第3図〜第5図に明示す
るように、一方の上部レール211を狭く深い溝、
他方の上部レール221を広く浅い溝とするのが望
ましい。 下部レール311,321についても、これと同様
である。 第1図、第6図、第7図、第8図を参照して明
らかなように、二つの上部ブラケツト6,7は、
それぞれ取付片6a,7aを有する支持板6b,
7bからなり、二つの下部ブラケツト8,9も、
それぞれ取付片8a,9aを有する支持板8b,
9bからなる。 これら上部ブラケツト6,7、下部ブラケツト
8,9における各取付片6a,7a,8a,9b
と各支持板6b,7b,8b,9bとは、それぞ
れ、略L字形状をなしている。 第1図、第6図〜第8図において、一方の上部
ブラケツト6は、これの取付片6aが扉4の上部
外側における内面にあてがわれてここに取りつけ
られ、かかる取付により、上部ブラケツト6の支
持板6bが扉4の上部内面側から扉4の板面と直
交する方向(扉取付枠1の奥行き方向)へ突出し
ている。 同様に、他方の上部ブラケツト7も、これの取
付片7aが扉5の上部外側における内面にあてが
われてここに取りつけられ、かかる取付により、
上部ブラケツト7の支持板7bが扉5の上部内面
側から扉5の板面と直交する方向(扉取付枠1の
奥行き方向)へ突出している。 第2図、第8図を参照して明らかなように、一
方の下部ブラケツト8は、これの取付片8aが扉
4の下部外側における内面にあてがわれてここに
取りつけられ、かかる取付により、下部ブラケツ
ト8の支持体8bが扉4の上部内面側から扉4の
板面と直交する方向(扉取付枠1の奥行き方向)
へ突出している。 同様に、他方の下部ブラケツト9も、これの取
付片9aが扉5の下部外側における内面にあてが
われてここに取りつけられ、かかる取付により、
下部ブラケツト9の支持板9bが扉5の上部内面
側から扉5の板面と直交する方向(扉取付枠1の
奥行き方向)へ突出している。 第1図、第6図〜第8図を参照して明らかなよ
うに、一方のアーム10は、上部ブラケツト6の
支持板6bに、より詳しくは、当該支持板6bの
内側縁と後側縁とがなす角部に取りつけられて、
上部ブラケツト6の内側端より扉4の幅方向沿い
に伸びている。 他方のアーム11も、上部ブラケツト7におけ
る支持板7bの内側縁と後側縁とがなす角部に取
りつけられて、上部ブラケツト7の内側端より扉
5の幅方向沿いに伸びている。 この場合の両アーム10,11は、第8図を参
照して明らかなように、両上部ブラケツト6,7
の支持板6b,7bよりも低く、したがつて、後
述する扉開放時、一方のアーム10はこれと対向
する支持板7b下へ、他方のアーム10もこれと
対向する支持板6b下へ、それぞれもぐりこむこ
とができる。 各上部走行体12〜15、および、各下部走行
体16,17は、ローラ、摺動子、ボールキヤス
タのごとき既成の部材からなる。 これら走行体のうち、二つの上部走行体12,
14は、上部レール211に適合する寸法を有し、
他の二つの上部走行体13,15は、上部レール
2221に適合する寸法を有し、一方の下部走行体
16は、下部レール311に適合する寸法を有し、
他方の下部走行体17は、下部レール321に適合
する寸法を有する。 さらに、特定の上部走行体13,14の支軸に
は、第1図、第6図〜第8図を参照して明らかな
ように、これらよりも径の大きい円筒状の係合子
13a,14aがそれぞれ取りつけられている。 第1図、第6図、第7図を参照して明らかなよ
うに、上部走行体12は上部ブラケツト6の外側
縁と後側縁とがなす角部付近に取りつけられてお
り、上部走行体13はアーム10の先端に取りつ
けられており、上部走行体14はアーム11の先
端に取りつけられており、上部走行体15は上部
ブラケツト7の外側縁と後側縁とがなす角部付近
に取りつけられている。 さらに、第2図を参照して明らかなように、下
部走行体16は下部ブラケツト8の外側縁と後側
縁とがなす角部付近に取りつけられており、下部
走行体17は下部ブラケツト9の外側縁と後側縁
とがなす角部付近に取りつけられている。 このように、一方の扉4には、上部ブラケツト
6、アーム10を介して上部走行体12,13が
備えつけられるとともに、下部ブラケツト8を介
して下部走行体16が備えつけられ、他方の扉5
には、上部ブラケツト7、アーム11を介して上
部走行体14,15が備えつけられるとともに、
下部ブラケツト9を介して下部走行体17が備え
つけられる。 その他、各ストツパ18は、第1図、第6図、
第7図に例示するように、扉取付枠1の上部枠材
1a上において、各上部レール211,221の端末
避難部214,224の終端と対応する位置に取りつ
けられ、該各ストツパ18のキヤツチ部19が、
その開口を各端末避難部214,224の終端側に向
けて、これら終端と互いに重なり合つている。 上述した両扉4,5を扉取付枠1に建てこむと
き、これら扉4,5が扉取付枠1の開口側にあて
がわれるとともに、扉4側の上部走行体12が上
部レール211内に、扉4側の上部走行体13が上
部レール211内に、扉4側の下部走行体16が下
部レール311内にそれぞれに嵌めこまれ、かつ、
扉5側の上部走行体14が上部レール211内に、
扉5側の上部走行体15が上部レール221内に、
扉5側の下部走行体17が下部レール321内にそ
れぞれに嵌めこまれる。 かくて、両扉4,5は扉取付枠1に対して上吊
り式に装備され、第1図〜第8図に例示した引き
違い式扉開閉装置が構成される。 かかる実施例において、家具の扉取付枠1、扉
4,5は木製またはスチール製からなり、場合に
より、これらの一部または全部が合成樹脂
(FRPも含む)にて作製される。 なお、第8図のごとき各レール材に上部レール
11,221、下部レール311,321が形成される
場合、これらレール材も、木製、スチール製、合
成樹脂製のいずれからなる。 各ブラケツト6〜9、各アーム10,11も、
上記の同様の材料からなるが、これらについては
主に金属製のものが採用される。 さらに、ストツパ18は、金属または合成樹脂
からなり、特に、そのキヤツチ部19はバネのご
とき高弾発性を有している。 その他、各上部走行体12〜15、各下部走行
体16,17としては、前述の既製品が採用され
る。 上述した実施例において、両扉4,5が、第1
図(第6図も同じ)、第2図のように、面一の状
態で扉取付枠1の開口面を閉じているとき、これ
ら扉4,5の内側端部4a,5aが殆ど隙間なく
対向している。 この状態のとき、各走行体12〜17は、以下
の位置に存在する。 上部走行体12は上部レール211の端末傾斜部
13の終端にあり、上部走行体13は上部レール
21の端末避難部224の終端にある。 上部走行体14は上部レール211の端末避難部
14の終端にあり、上部走行体15は上部レール
21の端末傾斜部223の終端にある。 下部走行体16は下部レール311の端末傾斜部
13の終端にあり、下部走行体17は下部レール
21の端末傾斜部323の終端に位置している。 さらに、各ストツパ18のキヤツチ部19は、
特定の上部走行体13,14側に付帯する係合子
13a,14aをこれらの内部に保持して、両扉
4,5の動きを拘束している。 したがつて、両扉4,5は、これに開き方向の
力が作用しないかぎり、不用意に開放されること
がない。 この扉閉鎖状態において、たとえば、一方の扉
4を開けるとき、以下のようになる。 はじめ、扉4の内側端部4a側に取りつけられ
ている取手(図示せず)をつかみ、その内側端部
4aを手前かつ右側(第1図、第6図の右方向)
へ引くと、この扉操作方向の力が、上部ブラケツ
ト6、下部ブラケツト8、および、アーム10を
介して、両上部走行体12,13、一方の下部走
行体16にそれぞれ作用する。 これにともない、上部走行体13側に付帯する
係合子13aがストツパ18のキヤツチ部19か
ら外れ、上部走行体12が上部レール211の端末
傾斜部213を、上部走行体13が上部レール221
の端末避難部224を、下部走行体16が下部レー
ル311の端末傾斜部313をそれぞれ走行するとと
もに、上部走行体13が、上部レール221の端末
避難部224から端末誘導部225を経て直線部222
へ移行する。 したがつて、扉4は、第7図の仮想線が示すよ
うに傾き、扉4の内側端部4aが扉5側へ重なり
始める。 なお、扉取付枠1の両扉4,5との組立状態に
は融通性があるので、たとえば、各扉4,5の幅
が900mm、厚さが30mm程度であるとすると、この
扉開放初期において、扉4,5相互の干渉による
扉開放不能をきたすことがない。 上記の状態から、扉4をさらに右方向へ移動さ
せると、上部走行体12が上部レール211の端末
傾斜部213から直線部212へ、下部走行体16が
下部レール311の端末傾斜部313から直線部312
へそれぞれ移行するので、扉4は傾斜状態から扉
取付枠1の開口縁1cと平行する状態に変位し、
ついには第7図の点線が示すように、扉5の前側
に並列してこれに重なる。 第7図の点線が示す扉開放状態のとき、扉4側
のアーム10が扉5側の上部ブラケツト7の下に
入りこむので、これらの衝突を回避することがで
き、ひいては、扉4の開放量を大きくすることが
できる。 通常、扉4には、上述した扉開放位置を決める
ために、扉5側の上部ブラケツト7に衝突するス
トツパが設けられるので、扉4が際限まで開放さ
れたとき、扉4は、そのストツパに衝突して開放
されなくなる。 同様に、扉5にも、扉4側の上部ブラケツト6
に衝突するストツパが設けられる。 開放された扉4を閉じるときは、第7図点線の
状態にある扉4を同図の左方向へ移動させる。 このように操作すると、上部走行体12が上部
レール211の直線部212を、上部走行体13が上
部レール221の直線部222を、下部走行体16が
下部レール311の直線部312をそれぞれ第7図の
左方向へ走行し、該各走行体12,13,16が
これらの直線部212,222,312を走行する間、
扉4も、扉取付枠1の開口縁1cに平行しつつ第
7図の左方向へ移動する。 引き続いて扉4を左方向へ移動させると、上部
走行体12が上部レール211の直線部212から端
末傾斜部213へ、上部走行体13が上部レール2
21の直線部222から端末誘導部225を経て端末避
難部224へ、さらに、下部走行体16が下部レー
ル311の直線部312から端末傾斜部313へそれぞ
れ移行するので、扉4は扉取付枠1の開口縁1c
と平行する状態から傾斜状態に変位し、第7図の
仮想線が示すように傾く。 この状態から、さらに扉4を第7図の左方向へ
移動させると、扉4は、上部レール211の端末傾
斜部213と上部走行体12、上部レール221の端
末避難部224と上部走行体13、下部レール311
の端末傾斜部313と下部走行体16などを案内に
して扉取付枠1の開口面を閉じ、第1図(第6図
も同じ)、第2図の状態にもどる。 かかる扉閉鎖状態において扉取付枠1の開口面
を閉じている両扉4,5は、面一に並んでこれら
の内側端部4a,5aが前記のように対向し、上
部走行体12が上部レール211の端末傾斜部213
の終端に、上部走行体13が上部レール221の端
末避難部224の終端に、下部走行体16が下部レ
ール311の端末傾斜部313の終端にそれぞれ復帰
する。 さらに、上部走行体13が上部レール221の端
末避難部224の終端にまで到来したとき、上部走
行体13側に付帯する係合子13aが、ストツパ
18のキヤツチ部19内に嵌まりこみ、キヤツチ
部19により保持されるので、前記と同様に扉閉
鎖状態が保持される。 扉5については、実質的な開閉操作が前記と変
わらないが、その開閉方向が扉4と逆になつてい
る。 したがつて、扉5の場合、両上部レール211
21の直線部212,222、端末避難部214、端末
誘導部215、端末傾斜部223と、両下部レール31
,321の直線部312,322、端末傾斜部323と、
上部走行体14,15および下部走行体17とを
介して、前記の逆方向へ開閉される。
【考案の効果】
本考案に係る引き違い式扉開閉装置は、所定の
上部ブラケツト、下部ブラケツト、アーム、上部
走行体、下部走行体を備えた二枚の各扉が扉取付
枠の開口縁にあてがわれ、かつ、各走行体が扉取
付枠に設けられた所定の上部レール内、下部レー
ル内にそれぞれに嵌めこまれて、これら扉が扉取
付枠に対して引き違い開閉可能に建てこまれてい
るから、つぎのような効果を有する。 すなわち、扉側の装備と扉取付枠側のレール構
成が巧みであるから、扉閉鎖状態において互いに
近接している各扉の突合端部が、扉開放初期にお
いて相互干渉せず、同様に、扉閉鎖終期において
もこれら突き合わせ端部の相互干渉が生じない。 したがつて、各扉を引き違い式に開閉操作する
際の操作性、円滑性が高まるのはもちろん、上記
相互干渉を開扉するために、各扉の突き合わせ端
部を傾斜状に面取りしたり、これら突き合わせ端
部間の隙間を大きくする不具合が改善され、ひい
ては、この種の引き違い式扉開閉装置にみられが
ちな扉に対する煩わしい加工が不要となり、外観
の体裁も向上する。 さらに、扉開放状態のとき、一方の扉側にある
アームが他方の扉側にある上部ブラケツト下に入
りこむので、上部ブラケツト、アーム相互の衝突
をも回避して、扉の開放量を大きくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案に係る引き違い式扉開
閉装置の一実施例を示した平面図と底面図、第3
図、第4図、第5図は第1図の−線、−
線、−線に沿う各縦断面図、第6図は本考案
に係る引き違い式扉開閉装置の第二実施例を示し
た平面図、第7図は前記第一実施例の違い式扉開
閉装置についてこれの動作を説明するために示し
た平面図、第8図は第1図の−線に沿う拡大
縦断面図である。 1……扉取付枠、1a……上部枠材、1b……
下部枠材、1c……扉取付枠の開口縁、211……
上部レール、212……直線部、213……端末傾斜
部、214……端末避難部、215……端末誘導部、
21……上部レール、222……直線部、223……
端末傾斜部、224……端末避難部、225……端末
誘導部、311……下部レール、312……直線部、
13……端末傾斜部、321……下部レール、322
……直線部、323……端末傾斜部、4……扉、5
……扉、6……上部ブラケツト、6a……取付
片、6b……支持板、7……上部ブラケツト、7
a……取付片、7b……支持板、8……下部ブラ
ケツト、8a……取付片、8b……支持板、9…
…下部ブラケツト、9a……取付片、9b……支
持板、10……アーム、11……アーム、12…
…上部走行体、13……上部走行体、14……上
部走行体、15……上部走行体、16……下部走
行体、17……下部走行体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 扉を引き違い式に操作して扉取付枠の開口面を
    開閉するために、 二枚の扉と、左右対称にして上下にも対をなす
    二つで一組の上部レールおよび二つで一組の下部
    レールと、二枚の各扉に備えつけられる二つで一
    組の上部ブラケツトおよび二つで一組の下部ブラ
    ケツトと、これらブラケツトに備えつけられる二
    つのアームおよび複数の上部走行体および複数の
    下部走行体とを含んでいること、 一組の上部レールは、扉取付枠の上部枠材に設
    けられていて、扉取付枠の開口縁と平行する直線
    部、および、該直線部の外側端に連続して扉取付
    枠の外側面方向と奥行き方向との二方向を含んで
    傾斜する端末傾斜部、および、該直線部の内側端
    に連続し、扉取付枠の開口縁と直交して扉取付枠
    の奥行き方向へ伸びる端末避難部、および、これ
    ら直線部と端末避難部とにわたる端末誘導部をそ
    れぞれ有し、 一組の下部レールは、扉取付枠の下部枠材に設
    けられていて、扉取付枠の開口縁と平行する直線
    部、および、該直線部の外側端に連続して扉取付
    枠の外側面方向と奥行き方向との二方向を含んで
    傾斜する端末傾斜部をそれぞれ有し、 さらに、左右対称である上部レール相互の関係
    では、これら上部レールの直線部が互いに重なり
    合い、上下に対をなす上部レール、下部レール相
    互の関係では、これら上部レール、下部レールの
    向きが同じであること、 一組の上部ブラケツトと一組の下部ブラケツト
    とは、それぞれ取付片を有する支持板からなり、
    各取付片が各扉の上部、下部にそれぞれ取りつけ
    られて、各支持板が各扉の内面側から該各扉の板
    面と直交する方向へ突出していること、 二つのアームは、各上部ブラケツトの支持板に
    取りつけられて各上部ブラケツトの内側端より各
    扉の幅方向沿いに伸び、かつ、該各アームと対向
    する支持板下へ入りこむことのできる高さをそれ
    ぞれ保持していること、 複数の上部走行体と複数の下部走行体とは、そ
    れぞれ扉取付枠の上部レール内、下部レール内に
    嵌めこみ自在に対応して、各上部ブラケツトの支
    持板、各下部ブラケツトの支持板、各アームの先
    端にそれぞれ取りつけられていること、 これら上部ブラケツト、下部ブラケツト、アー
    ム、上部走行体、下部走行体を備えた各扉は、扉
    取付枠の開口側にあてがわれ、かつ、各上部走行
    体が上部レール内に、各下部走行体が下部レール
    内にそれぞれ嵌めこまれて、扉取付枠に建てこま
    れていること、 一方のアーム付き上部ブラケツトに取りつけら
    れた両上部走行体および他方のアーム付き上部ブ
    ラケツトに取りつけられた両上部走行体と、これ
    ら両上部走行体に対応する前記各傾斜部および前
    記各避難部との相対関係において、両上部走行体
    間の距離と、傾斜部終端および避難部終端間の距
    離とが互いに等しいことを特徴とする引き違い式
    扉開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5938477A (ja) * 1982-08-27 1984-03-02 高橋金物株式会社 スライドドア装置
JPS5938477U (ja) * 1982-09-03 1984-03-10 オ−クラ輸送機株式会社 表示具
JPS59188275U (ja) * 1983-05-31 1984-12-13 コクヨ株式会社

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