JPH043930B2 - - Google Patents
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- JPH043930B2 JPH043930B2 JP59247954A JP24795484A JPH043930B2 JP H043930 B2 JPH043930 B2 JP H043930B2 JP 59247954 A JP59247954 A JP 59247954A JP 24795484 A JP24795484 A JP 24795484A JP H043930 B2 JPH043930 B2 JP H043930B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- net
- yarn
- temperature
- heat treatment
- dyed
- Prior art date
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- Artificial Filaments (AREA)
- Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、すぐれた品質の原液着色網を作るた
めの原糸を用いた網の製造方法に関するものであ
る。 [従来技術] 無結節漁網は、一般に、旋網漁法、定置網漁法
に多く採用され、その網のロツト単位も大きく、
しかも、それを構成する糸本数も多く太いため、
後染色で染めることは、経済性だけでなく、作業
上でも困難をきたし、この分野は、濃黒色、濃茶
(カツチとも言われる)が多く、濃染のため染色
時の温度条件も高温で長時間必要とし、しかも、
染色廃液が濃い残液として残るため、この廃液処
理に多大な費用を必要とすることなど問題があ
る。 かかる現状を改善する方法として原着糸を用い
ることが提案され、ポリエステル系原着糸、ナイ
ロン系原着系、ポリエチレン系原着糸、ポリ塩化
ビニリデン系原着糸などが市場に出されており、
それぞれの用途に展開されている。 ポリエステル系の漁網用原着糸は、近年めざま
しく品質が向上しており、単に、ポリマー中に顔
料が入つたというものではなく、艷、透明感があ
り、しかも染料による表面だけの染着ではなく、
内部まで均等に染料が分散しているので、日光、
摩擦、海水などにも耐性が大で、堅牢度の大きい
漁網糸を提供されてきた。 原着網は、その堅牢度のよい原糸を用い、編網
後、樹脂加工、熱セツトされて商品化されている
が、染色のように、湿熱処理工程がないため、原
糸油剤が除去されにくく、糸層間の摩擦係数が染
色網に比べて小さいため、いわゆるハンドリング
時の風合が軟く感じられ、従来感覚と比較されて
軟いことが指摘され一部改善を要求されてきた。
このため、原糸を構成する単糸デニールを大きく
し、編みを阻害しない程度に単糸デニールを上げ
るなど、改善がなされているが、必ずしも満足さ
れるに至つていない。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明は、かかる従来技術の諸欠点を解消し、
網の風合を上げる、いわゆる網腰を改善すると共
に、摩擦性を更に向上させるなど、総合的に網性
能を向上するためのポリエステル原着網用原糸を
用いた網の製造法を提供するものである。 [問題点を解決するための手段] かかる本発明の目的は、次の構成により達成さ
れる。 (1) 4.6培以上に延伸した後、2〜5%の範囲で
リラツクス処理することにより得られる、熱収
縮応力の最高値が180〜220℃の範囲にあつて、
その熱収縮応力が0.1〜1.0g/dであるポリエ
ステル繊維からなり、かつ該繊維の熱収縮応力
最高値(A)と、該最高値を示す温度より、20℃か
ら100℃低い温度における熱収縮応力値(B)との
比(A/B)が1.10より大きい原着網用原糸を
製造した後、該原糸を撚糸、製網した後、該網
を100〜180℃の範囲で予備熱処理を施してリラ
ツクスさせた後、次いで該予備熱処理温度より
も20℃以上高い温度で緊張下で仕上熱処理を施
すことを特徴とする原着網の製造方法。 本発明に使用されるポリエステル原着原糸は熱
収縮応力の最高値が180〜220℃の範囲にあつて、
その熱収縮応力が0.1〜1.0g/dであるポリエス
テル繊維からなり、かつ該繊維の熱収縮応力最高
値(A)と、該最高値を示す温度より、20℃から100
℃低い温度における熱収縮応力値(B)との比(A/
B)が1.10より大きいという性質を有するが、か
かる糸を用いることにより網糸の糸層間の内部収
縮率を大となすことができるとともに網の最終仕
上熱処理温度における熱収縮応力、つまり熱によ
る網地の縮む力を最高となすことができるので、
最終セツト効率を極めて高めることができる上、
腰があり優れた風合を有し、しかも耐久性、水き
り性、網さばき性の良い網を得ることができる。 かかる原糸は通常の方法により撚糸、製網され
た後、よりセツト効率を高め、高品位で耐久性に
富む網を製造するために、製網後の網を特定の仕
上処理に供する。すなわち、最終仕上処理(2段
目)の前に、その仕上温度よりも低い100〜180℃
でリラツクスさせる予備熱処理(1段目)を施
し、網糸間に適度な内部収縮を行わしめるもので
ある。 この予備熱処理温度は、最終仕上熱処理温度に
あまり近接すると、仕上セツト効率を低めること
になるので、少なくとも20℃の温度差は必要であ
る。一方、予備熱処理温度をあまり低い温度にす
ると、予備熱処理の効果がなくなるので、両者の
温度差は、100℃以下の範囲で設定する必要があ
る。したがつて、本発明では、この予備熱処理を
100〜180℃の範囲で行なうものである。 第1図は、ポリエステル系原糸の熱収縮応力に
ついて、従来タイプ糸と、本発明で使用される糸
を比較プロツトしたものである。従来タイプ糸
は、最高収縮応力値が241℃にあり、その収縮応
力絶対値も0.09g/dと低いため、熱収縮応力最
高値(A)と150℃前処理における熱収縮応力(B)との
比(A)/(B)が2.7であるにも拘らず、これを網糸に
用いて製品化しても、本発明の目的とする網腰を
得ることができない。従来はこれを改善するため
樹脂加工を施したり、湯洗い処理を行なつている
が、依然として満足なものは得られていないのが
現状である。 一方、本発明に係る糸は、4.6倍以上の高倍率
で延伸した後、2〜5%の範囲でリラツクス処理
することにより得られるものであつて、最高収縮
応力値を示す温度が204℃にあり、150℃前熱処理
での(A)/(B)の比が1.76と低いにも拘らず、最高収
縮応力値が0.142g/dと高いため、総合的には、
腰のある適正な風合の網を仕上げることができ
る。 本発明における最終仕上熱処理温度としては、
予備熱処理温度が100〜180℃であることから、好
ましくは180〜220℃の範囲となすのがよい。又、
予備熱処理としては、乾熱処理が適しているが、
この温度範囲での高温蒸気又は高温水での処理で
もよい。工程に合つた最も経済的方法を選択すれ
ばよい。 本発明において熱収縮応力とは原糸を乾熱状態
にさらした時に働く収縮する力を温度と応力の関
係図として測定したものであり、カネボウエンジ
ニヤリング社製“熱応力測定機KE−2型”を用
い、原糸を10cmのループとし、上方をU−ゲージ
を付属したフツクに引つかけ、初荷重1/30g/
dをかけて、下部フツクにかけ、規定の昇温温度
(室温から300℃までを120秒)で糸を加撚し、応
力と温度をX−Y記録計で記録して求めたもので
ある。 [実施例] 以下実施例により本発明を詳述する。 実施例 1 茶系顔料0.8%を含有するポリエチレンテレフ
タレートのチツプ(25℃、O−クロロフエノール
溶液から求めた極限粘度[η]1.0)を通常の太
物用紡糸機を用いて、溶融温度300℃、口金孔数
96個の口金を通して紡糸し、油剤を付与しつつ、
5000m/分で巻き取つた。 得られた未延伸糸条を図3に示す延伸装置によ
り、まず第1ホツトローラ7と第3ホツトローラ
9の間で、延伸倍率4.7に2段延伸し、続いて第
3ホツトローラ9と巻上げローラ10の間で5%
リラツクス処理し、ワインダー11に巻きとつ
た。 かくして総デニール1000d、引張強度6.1g/
d、伸度27%、204℃での熱収縮応力0.176g/d
の原糸を得た。この糸を2本合撚糸して木管に巻
取る。この撚り糸は、無結節編網機に付属する通
称“鉄包”と称するシヤツトル中に収納され、張
力スプリングガイドを通して、糸出しができるよ
うになつている。これを、無結節編網機にかけ、
上撚りをかけながら、他の撚糸と交差させ、結節
のない50mmの目合の網を編網した。次にこの網を
熱風乾燥室に入れ、第1表に示す前処理条件で5
分間熱処理したところ、目合は42mmとなつて。こ
の網を更に210℃のタテ曵き熱処理を用いて、第
1表に示す仕上セツト条件で約2分の延伸熱処理
を行なつたところ、目合48mmの網を作ることがで
きた。 この網と従来の網(2%緊張1段熱処理)なら
びに下記比較品について網のコシ、強伸度、摩擦
強力などを比較し第1表に示した。 すなわち、比較品として、第1表に示す前熱処
理条件ならびに仕上熱処理条件により、実施例1
の無結節編網機上がりの網を処理したものを準備
した。 その結果、従来の網および比較品の網に比し
て、実施例1で得た本発明の網は、いずれも網コ
シがあり、耐摩耗性が良好で耐熱性に優れている
ことがわかる。 すなわち、第1表で明らかなように、従来品
は、本発明品に比して硬さも摩耗性もレベルが低
く、網コシのないものであつた。また、比較品の
3種の網は、いずれも従来品と同じ程度のレベル
の硬さと摩耗性を示すものであつた。特に、2段
共に緊張したものは、特に硬さが極めて不足して
おり、非常に網コシのないものであり、また、2
段共にリラツクスしたものは、網コシは従来品よ
りややよいが、摩耗性が非常に悪いものであつ
た。また、リラツクスと緊張を本発明と逆にした
ものは、従来品よりやや網コシがよい程度のもの
であつた。
めの原糸を用いた網の製造方法に関するものであ
る。 [従来技術] 無結節漁網は、一般に、旋網漁法、定置網漁法
に多く採用され、その網のロツト単位も大きく、
しかも、それを構成する糸本数も多く太いため、
後染色で染めることは、経済性だけでなく、作業
上でも困難をきたし、この分野は、濃黒色、濃茶
(カツチとも言われる)が多く、濃染のため染色
時の温度条件も高温で長時間必要とし、しかも、
染色廃液が濃い残液として残るため、この廃液処
理に多大な費用を必要とすることなど問題があ
る。 かかる現状を改善する方法として原着糸を用い
ることが提案され、ポリエステル系原着糸、ナイ
ロン系原着系、ポリエチレン系原着糸、ポリ塩化
ビニリデン系原着糸などが市場に出されており、
それぞれの用途に展開されている。 ポリエステル系の漁網用原着糸は、近年めざま
しく品質が向上しており、単に、ポリマー中に顔
料が入つたというものではなく、艷、透明感があ
り、しかも染料による表面だけの染着ではなく、
内部まで均等に染料が分散しているので、日光、
摩擦、海水などにも耐性が大で、堅牢度の大きい
漁網糸を提供されてきた。 原着網は、その堅牢度のよい原糸を用い、編網
後、樹脂加工、熱セツトされて商品化されている
が、染色のように、湿熱処理工程がないため、原
糸油剤が除去されにくく、糸層間の摩擦係数が染
色網に比べて小さいため、いわゆるハンドリング
時の風合が軟く感じられ、従来感覚と比較されて
軟いことが指摘され一部改善を要求されてきた。
このため、原糸を構成する単糸デニールを大きく
し、編みを阻害しない程度に単糸デニールを上げ
るなど、改善がなされているが、必ずしも満足さ
れるに至つていない。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明は、かかる従来技術の諸欠点を解消し、
網の風合を上げる、いわゆる網腰を改善すると共
に、摩擦性を更に向上させるなど、総合的に網性
能を向上するためのポリエステル原着網用原糸を
用いた網の製造法を提供するものである。 [問題点を解決するための手段] かかる本発明の目的は、次の構成により達成さ
れる。 (1) 4.6培以上に延伸した後、2〜5%の範囲で
リラツクス処理することにより得られる、熱収
縮応力の最高値が180〜220℃の範囲にあつて、
その熱収縮応力が0.1〜1.0g/dであるポリエ
ステル繊維からなり、かつ該繊維の熱収縮応力
最高値(A)と、該最高値を示す温度より、20℃か
ら100℃低い温度における熱収縮応力値(B)との
比(A/B)が1.10より大きい原着網用原糸を
製造した後、該原糸を撚糸、製網した後、該網
を100〜180℃の範囲で予備熱処理を施してリラ
ツクスさせた後、次いで該予備熱処理温度より
も20℃以上高い温度で緊張下で仕上熱処理を施
すことを特徴とする原着網の製造方法。 本発明に使用されるポリエステル原着原糸は熱
収縮応力の最高値が180〜220℃の範囲にあつて、
その熱収縮応力が0.1〜1.0g/dであるポリエス
テル繊維からなり、かつ該繊維の熱収縮応力最高
値(A)と、該最高値を示す温度より、20℃から100
℃低い温度における熱収縮応力値(B)との比(A/
B)が1.10より大きいという性質を有するが、か
かる糸を用いることにより網糸の糸層間の内部収
縮率を大となすことができるとともに網の最終仕
上熱処理温度における熱収縮応力、つまり熱によ
る網地の縮む力を最高となすことができるので、
最終セツト効率を極めて高めることができる上、
腰があり優れた風合を有し、しかも耐久性、水き
り性、網さばき性の良い網を得ることができる。 かかる原糸は通常の方法により撚糸、製網され
た後、よりセツト効率を高め、高品位で耐久性に
富む網を製造するために、製網後の網を特定の仕
上処理に供する。すなわち、最終仕上処理(2段
目)の前に、その仕上温度よりも低い100〜180℃
でリラツクスさせる予備熱処理(1段目)を施
し、網糸間に適度な内部収縮を行わしめるもので
ある。 この予備熱処理温度は、最終仕上熱処理温度に
あまり近接すると、仕上セツト効率を低めること
になるので、少なくとも20℃の温度差は必要であ
る。一方、予備熱処理温度をあまり低い温度にす
ると、予備熱処理の効果がなくなるので、両者の
温度差は、100℃以下の範囲で設定する必要があ
る。したがつて、本発明では、この予備熱処理を
100〜180℃の範囲で行なうものである。 第1図は、ポリエステル系原糸の熱収縮応力に
ついて、従来タイプ糸と、本発明で使用される糸
を比較プロツトしたものである。従来タイプ糸
は、最高収縮応力値が241℃にあり、その収縮応
力絶対値も0.09g/dと低いため、熱収縮応力最
高値(A)と150℃前処理における熱収縮応力(B)との
比(A)/(B)が2.7であるにも拘らず、これを網糸に
用いて製品化しても、本発明の目的とする網腰を
得ることができない。従来はこれを改善するため
樹脂加工を施したり、湯洗い処理を行なつている
が、依然として満足なものは得られていないのが
現状である。 一方、本発明に係る糸は、4.6倍以上の高倍率
で延伸した後、2〜5%の範囲でリラツクス処理
することにより得られるものであつて、最高収縮
応力値を示す温度が204℃にあり、150℃前熱処理
での(A)/(B)の比が1.76と低いにも拘らず、最高収
縮応力値が0.142g/dと高いため、総合的には、
腰のある適正な風合の網を仕上げることができ
る。 本発明における最終仕上熱処理温度としては、
予備熱処理温度が100〜180℃であることから、好
ましくは180〜220℃の範囲となすのがよい。又、
予備熱処理としては、乾熱処理が適しているが、
この温度範囲での高温蒸気又は高温水での処理で
もよい。工程に合つた最も経済的方法を選択すれ
ばよい。 本発明において熱収縮応力とは原糸を乾熱状態
にさらした時に働く収縮する力を温度と応力の関
係図として測定したものであり、カネボウエンジ
ニヤリング社製“熱応力測定機KE−2型”を用
い、原糸を10cmのループとし、上方をU−ゲージ
を付属したフツクに引つかけ、初荷重1/30g/
dをかけて、下部フツクにかけ、規定の昇温温度
(室温から300℃までを120秒)で糸を加撚し、応
力と温度をX−Y記録計で記録して求めたもので
ある。 [実施例] 以下実施例により本発明を詳述する。 実施例 1 茶系顔料0.8%を含有するポリエチレンテレフ
タレートのチツプ(25℃、O−クロロフエノール
溶液から求めた極限粘度[η]1.0)を通常の太
物用紡糸機を用いて、溶融温度300℃、口金孔数
96個の口金を通して紡糸し、油剤を付与しつつ、
5000m/分で巻き取つた。 得られた未延伸糸条を図3に示す延伸装置によ
り、まず第1ホツトローラ7と第3ホツトローラ
9の間で、延伸倍率4.7に2段延伸し、続いて第
3ホツトローラ9と巻上げローラ10の間で5%
リラツクス処理し、ワインダー11に巻きとつ
た。 かくして総デニール1000d、引張強度6.1g/
d、伸度27%、204℃での熱収縮応力0.176g/d
の原糸を得た。この糸を2本合撚糸して木管に巻
取る。この撚り糸は、無結節編網機に付属する通
称“鉄包”と称するシヤツトル中に収納され、張
力スプリングガイドを通して、糸出しができるよ
うになつている。これを、無結節編網機にかけ、
上撚りをかけながら、他の撚糸と交差させ、結節
のない50mmの目合の網を編網した。次にこの網を
熱風乾燥室に入れ、第1表に示す前処理条件で5
分間熱処理したところ、目合は42mmとなつて。こ
の網を更に210℃のタテ曵き熱処理を用いて、第
1表に示す仕上セツト条件で約2分の延伸熱処理
を行なつたところ、目合48mmの網を作ることがで
きた。 この網と従来の網(2%緊張1段熱処理)なら
びに下記比較品について網のコシ、強伸度、摩擦
強力などを比較し第1表に示した。 すなわち、比較品として、第1表に示す前熱処
理条件ならびに仕上熱処理条件により、実施例1
の無結節編網機上がりの網を処理したものを準備
した。 その結果、従来の網および比較品の網に比し
て、実施例1で得た本発明の網は、いずれも網コ
シがあり、耐摩耗性が良好で耐熱性に優れている
ことがわかる。 すなわち、第1表で明らかなように、従来品
は、本発明品に比して硬さも摩耗性もレベルが低
く、網コシのないものであつた。また、比較品の
3種の網は、いずれも従来品と同じ程度のレベル
の硬さと摩耗性を示すものであつた。特に、2段
共に緊張したものは、特に硬さが極めて不足して
おり、非常に網コシのないものであり、また、2
段共にリラツクスしたものは、網コシは従来品よ
りややよいが、摩耗性が非常に悪いものであつ
た。また、リラツクスと緊張を本発明と逆にした
ものは、従来品よりやや網コシがよい程度のもの
であつた。
【表】
【表】
延伸率:+=緊張、−=リラツクス
ここでカンチレバー法の網硬さ比とは、JIS.L
−1096の6、19に記載されている剛軟度測定法
で、一端が45度の斜面をもつ表面のなめらかな水
平台に沿つて、試験片をおき、試験片の一端を水
平台の斜面に正確に合わせ、試験片の他端の位置
を、スケールで正確に読む。次に試験片を斜面の
方向にすべらせ、試験片の一端が斜面に達した時
の長さをスケーで読み、従来法(200℃×2分仕
上処理)を100として比較値で示したものである。 又、糸−糸摩擦試験とは、東レ(株)製T型摩耗試
験機を用い、水中で糸と糸が交差し摩擦するよう
にし、糸が切断するまでの回数を表わす。この場
合、糸の交差角は90゜、吊り下げ荷重は2Kgであ
る。 実施例 2 実施例1で用いて編網した“目合い”50mmの無
結節網を、第2図で示すような工程による熱処理
を行なつた。熱処理機に付属する樹脂槽2に太田
化研製「硬仕上樹脂」液を5倍量に希釈したもの
を入れ、網1を該槽内に浸漬して樹脂を含浸させ
た後、取出し、次いでマングル3で、絞り率100
%になるように絞つた後、150℃の乾燥熱処理機
4中で5分間熱処理を施す。この場合、投入網を
オーバーフイードさせ、少なくとも5%以上の網
収縮を起すように設定する。更に、連続的に210
℃の乾熱処理機中で2分間延伸率2〜5%で延伸
処理した。この網も、実施例1と同様、網コシが
良好で、更には樹脂加工が施されているため、耐
摩耗性を向上した網を得ることができた。 実施例 3 茶色顔料0.8%を含有するポリエチレンテレフ
タレートのチツプ(25℃、o−クロロフエノール
溶液から求めた極限粘度1.0)を用いて、実施例
1と同様にして未延伸糸を製造した。この未延伸
糸を第2表に示す延伸倍率とリラツクス率条件で
実施例1と同様に2段延伸ならびにリラツクス処
理した。 得られた原糸の糸特性を第2表に示す。 この原糸を無結節編網機にかけて網を形成し、
第3表に示す条件で前処理ならびに仕上セツトし
た。 得られた網の網腰を評価し、結果を第3表に示
した。 本発明を満足する実験No.2、3、4はそれぞれ
従来品に比べ網腰に優れ、高品位で耐久性に富む
ものであつた。又、水きり性、網さばき性の点で
も極めて良好であつた。
ここでカンチレバー法の網硬さ比とは、JIS.L
−1096の6、19に記載されている剛軟度測定法
で、一端が45度の斜面をもつ表面のなめらかな水
平台に沿つて、試験片をおき、試験片の一端を水
平台の斜面に正確に合わせ、試験片の他端の位置
を、スケールで正確に読む。次に試験片を斜面の
方向にすべらせ、試験片の一端が斜面に達した時
の長さをスケーで読み、従来法(200℃×2分仕
上処理)を100として比較値で示したものである。 又、糸−糸摩擦試験とは、東レ(株)製T型摩耗試
験機を用い、水中で糸と糸が交差し摩擦するよう
にし、糸が切断するまでの回数を表わす。この場
合、糸の交差角は90゜、吊り下げ荷重は2Kgであ
る。 実施例 2 実施例1で用いて編網した“目合い”50mmの無
結節網を、第2図で示すような工程による熱処理
を行なつた。熱処理機に付属する樹脂槽2に太田
化研製「硬仕上樹脂」液を5倍量に希釈したもの
を入れ、網1を該槽内に浸漬して樹脂を含浸させ
た後、取出し、次いでマングル3で、絞り率100
%になるように絞つた後、150℃の乾燥熱処理機
4中で5分間熱処理を施す。この場合、投入網を
オーバーフイードさせ、少なくとも5%以上の網
収縮を起すように設定する。更に、連続的に210
℃の乾熱処理機中で2分間延伸率2〜5%で延伸
処理した。この網も、実施例1と同様、網コシが
良好で、更には樹脂加工が施されているため、耐
摩耗性を向上した網を得ることができた。 実施例 3 茶色顔料0.8%を含有するポリエチレンテレフ
タレートのチツプ(25℃、o−クロロフエノール
溶液から求めた極限粘度1.0)を用いて、実施例
1と同様にして未延伸糸を製造した。この未延伸
糸を第2表に示す延伸倍率とリラツクス率条件で
実施例1と同様に2段延伸ならびにリラツクス処
理した。 得られた原糸の糸特性を第2表に示す。 この原糸を無結節編網機にかけて網を形成し、
第3表に示す条件で前処理ならびに仕上セツトし
た。 得られた網の網腰を評価し、結果を第3表に示
した。 本発明を満足する実験No.2、3、4はそれぞれ
従来品に比べ網腰に優れ、高品位で耐久性に富む
ものであつた。又、水きり性、網さばき性の点で
も極めて良好であつた。
【表】
【表】
【表】
湿は湿熱を示す。
[発明の効果] 本発明は上述の構成を有するため網地のセツト
効率を著しく高めることができ、腰があり、優れ
た風合を有し、しかも耐久性、水きり性、網さば
き性の良い原着網を得ることができる。
[発明の効果] 本発明は上述の構成を有するため網地のセツト
効率を著しく高めることができ、腰があり、優れ
た風合を有し、しかも耐久性、水きり性、網さば
き性の良い原着網を得ることができる。
第1図は、原糸の各温度における熱収縮応力と
の関係を説明する図、第2図は本発明で使用され
るプロセスを例示する説明図である。第3図は本
発明の原着糸を製造する延伸装置の模式図であ
る。 図中、1:網、2:樹脂槽、3:マングル、
4:第一乾燥加熱処理機、5:仕上熱処理機、
6:供給ローラ、7,8,9:ホツトローラ、1
0:巻上げローラ、11:ワインダー。
の関係を説明する図、第2図は本発明で使用され
るプロセスを例示する説明図である。第3図は本
発明の原着糸を製造する延伸装置の模式図であ
る。 図中、1:網、2:樹脂槽、3:マングル、
4:第一乾燥加熱処理機、5:仕上熱処理機、
6:供給ローラ、7,8,9:ホツトローラ、1
0:巻上げローラ、11:ワインダー。
Claims (1)
- 1 4.6培以上に延伸した後、2〜5%の範囲で
リラツクス処理することにより得られる、熱収縮
応力の最高値が180〜220℃の範囲にあつて、その
熱収縮応力が0.1〜1.0g/dであるポリエステル
繊維からなり、かつ該繊維の熱収縮応力最高値(A)
と、該最高値を示す温度より、20℃から100℃低
い温度における熱収縮応力値(B)との比(A/B)
が1.10より大きい原着網用原糸を製造した後、該
原糸を撚糸、製網した後、該網を100〜180℃の範
囲で予備熱処理を施してリラツクスさせた後、次
いで該予備熱処理温度よりも20℃以上高い温度で
緊張下で仕上熱処理を施すことを特徴とする原着
網の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24795484A JPS61132622A (ja) | 1984-11-26 | 1984-11-26 | 原着網用原糸および原着網の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24795484A JPS61132622A (ja) | 1984-11-26 | 1984-11-26 | 原着網用原糸および原着網の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61132622A JPS61132622A (ja) | 1986-06-20 |
| JPH043930B2 true JPH043930B2 (ja) | 1992-01-24 |
Family
ID=17171018
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24795484A Granted JPS61132622A (ja) | 1984-11-26 | 1984-11-26 | 原着網用原糸および原着網の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61132622A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH069528B2 (ja) * | 1988-12-14 | 1994-02-09 | 帝人株式会社 | 原着カーペットの製造方法 |
| JP2585820B2 (ja) * | 1990-01-08 | 1997-02-26 | 帝人株式会社 | 漁網用ポリエステル繊維 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57163422A (en) * | 1981-03-31 | 1982-10-07 | Toray Industries | Polyester fiber for fishing net |
-
1984
- 1984-11-26 JP JP24795484A patent/JPS61132622A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61132622A (ja) | 1986-06-20 |
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