JPH0442418B2 - - Google Patents
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- JPH0442418B2 JPH0442418B2 JP57047080A JP4708082A JPH0442418B2 JP H0442418 B2 JPH0442418 B2 JP H0442418B2 JP 57047080 A JP57047080 A JP 57047080A JP 4708082 A JP4708082 A JP 4708082A JP H0442418 B2 JPH0442418 B2 JP H0442418B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は剪断衝撃性、折り目部の引裂抵抗性を
改良した、ポリエチレン系工業包装袋用樹脂組成
物に関する。 〔従来技術〕 従来、米麦、肥料、薬品などの農・工業製品を
包装する、いわゆる工業包装袋用フイルムとして
は、原料の安価なこと、成形加工の容易なこと、
比重が小さいことなどの特長を生かして、高圧法
ポリエチレン、中低圧法ポリエチレンなどのポリ
エチレンフイルムが利用されている。 しかしながら、これらのポリエチレンフイルム
からなる工業包装袋は、 (1) 流通過程でパレツトの上にかなりの高さ積み
重ねられたり、 (2) 作業員が積載物の上へ飛び降りたり、 (3) 運搬の過程で投出したり、 (4) 運搬中停止発進をする などの場合に、その圧力、或いは衝突などによつ
て衝撃を受けたりすると想像以上の荷重が袋の折
り目部、或いはパレツトのエツジ部に当るところ
に加わつて破袋することがあることから、必ずし
もこの分野で満足して使用されているとは言えな
い。 近年、これらの欠点を改良するために、これら
のポリエチレンに天然ゴム、合成ゴム等を添加す
る方法、或いはエチレン酢酸ビニルコポリマーそ
のもの、或いはエチレン酢酸ビニルコポリマーを
添加する方法などが行なわれている。 しかしながら、これらのポリエチレンに天然ゴ
ム、合成ゴムを添加したものは、前述の(1)、(2)、
(3)および(4)などの場合にその圧力、或いは衝突な
どによつて衝撃を受けるとパレツトのエツジ部に
当るところで破袋することあること、又エチレン
酢酸ビニルコポリマーそのもの、或いはポリエチ
レンにエチレン酢酸ビニルコポリマーを添加した
ものは、同様に前述の場合などにパレツトのエツ
ジ部又は袋の折り目部から破袋することから必ず
しも工業包装袋用フイルムとして満足するもので
はない。 また、これらのポリエチレンに天然ゴム、合成
ゴム等のエチレン酢酸ビニルコポリマーを添加し
たものは、前述と同様の場合に高圧法ポリエチレ
ンに於いてはパレツトのエツジ部から破袋するこ
とがあること、中低圧ポリエチレンに於いては袋
の折り目部から破袋することがあることから必ず
しも工業包装袋用フイルムとして満足するもので
はない。 〔発明が解決しようとする課題〕 即ち、前記の欠点から破袋による内容物の漏
洩、それに伴なう荷くずれ、さらには人身事故に
もつながるという問題がある。 本発明者らは、工業包装袋用ポリエチレンフイ
ルムとしてはパレツトなどのエツジ部での衝撃抵
抗性、フイルム折り目部で引裂抵抗性が重要であ
ることは着目し、種々検討した。 〔課題を解決するための手段〕 その結果、エツジ部での衝撃抵抗性は剪断衝撃
性に、又フイルム折り目部での引裂抵抗性はフイ
ルム折り目部に瞬間的な集中応力を加えた時の引
裂伝播性と重要な関係にあることを見出した。 この知見に基づき、かかる欠点を有しない工業
包装袋用ポリエチレン系フイルムを得るべく鋭意
研究した結果、本発明を完成するに到つた。 即ち、本発明は、 (a) 密度0.915〜0.930g/cm3のエチレンとα−オ
レフインとの共重合体100重量部 (b) 共役ジオレフインとモノビニル芳香族炭化水
素からなるブロツク共重合体5〜50重量部 (c) ビニルエステル、脂肪族不飽和モノカルボン
酸、及び該モノカルボン酸アルキルエステルよ
りなる群から選ばれる単量体とエチレンとの共
重合体5〜50重量部 からなるポリエチレン系工業包装袋用樹脂組成物
である。 本発明は、三成分の混合組成にすることにより
工業包装袋用ポリエチレン系フイルムとしての要
求特性を満足するものである。 密度0.915〜0.930g/cm3のエチレンとα−オレ
フインとの共重合体(a)に第二成分である共役ジオ
レフインとモノビニル芳香族炭化水素からなるブ
ロツク共重合体(b)のみを添加、或いは、第三成分
である、エチレンと共重合可能な単量体である、
ビニルエステル、脂肪族不飽和モノカルボン酸、
及び該モノカルボン酸アルキルエステルよりなる
群から選ばれる単量体とエチレンとの共重合体(c)
のみを添加してもその効果が期待できないこと
は、最初に述べた天然ゴム・合成ゴム等、及びエ
チレン酢酸ビニルコポリマーの例からも工業包装
袋用フイルムとし満足しえないことは明らかであ
る。 加えて、これらの第二成分(b)及び第三成分(c)
を、高圧法ポリエチレンに添加しても工業包装袋
用フイルムの要求特性の一つである剪断衝撃性が
劣り、又、フイルム自体の剛性が著しく低下する
ことによる厚肉化が必要となり、経済的不利を招
く。一方、中低圧ポリエチレンにこれらの第二成
分及び第三成分を添加したものは、中性圧ポリエ
チレンフイルム単独のものよりは折り目部での引
裂抵抗性の改良効果が見られるものの、初めに述
べた実際の流通過程の過酷な条件下では、容易に
フイルム折り目部からの亀裂が発生し、実用に供
しえない。 ここで言う袋の折り目部とは、ボトムシール袋
或いは背貼り袋の胴部の両側、端部に於いて、中
空かつ雨滴状に折りたたまれるところのエツジ部
を言う。この部分は、ボトムシール袋にあつては
製膜製袋の工程で過大の潰し圧力を受け、又背貼
り袋については製袋の過程で過大の潰し圧力を受
けるので物性の極端に落ちるところである。 本発明のポリエチレン系フイルムは、先に述べ
たかかる欠点を有しない。即ち、前述の (1) 流通過程でパレツトの上にかなりの高さ積み
重ねられたり、 (2) 作業員が積載物の上へ飛び降りたり、 (3) 運搬の過程で投出したり、 (4) 運搬中停止発進をする場合などに、 その圧力、或いは衝突などによつて衝撃を受け
ても袋の折り目部、或いはパレツトのエツジ部に
当るところからの破袋がなく、工業包装袋用フイ
ルムとしての要求特性を全て満足するという利点
を有する。 これは前述の様に、従来の技術から見い出すこ
とは到底不可能であつて、(a)密度0.915〜0.930
g/cm3のエチレンとα−オレフインとの共重合体
を主成分とし、かつ、(b)共役ジオレフインとモノ
ビニル芳香族炭化水素からなるブロツク共重合体
及び(c)ビニルエステル、脂肪族不飽和モノカルボ
ン酸及び該モノカルボン酸アルキルエステルより
なる群から選ばれる単量体とエチレンとの共重合
体の三成分の混合配合した組成物からフイルムを
つくることによつて初めて見い出しえたものであ
る。 さらに、本発明での効果を述べると、工業包装
袋用フイルムとして、一般的な成形法であるイン
フレーシヨンに於いて、溶融チユーブの安定性が
生産性、品質安定性の面で重視されている。この
溶融チユーブの安定性は主に溶融張力に起因する
ところが大であると考えられる。 本発明の三成分を混合配合したものの溶融張力
は、各々の成分単独の溶融張力よりもはるかに高
く、優れた成形安定性を示す。加えて、工業包装
袋用フイルムとして必要不可欠なヒートシール性
などの自動包装適性、及び積載安定性(フイルム
表面のすべり特性)に於いても何ら問題がない。
この様に、本発明の組成物により得られたフイル
ムは、工業包装袋用フイルムとして充分にその特
性を満足するものである。 本発明に於いて、エチレンとα−オレフインと
の共重合体(a)とは、エチレン10モル%以下のα−
オレフイン、例えば、プロピレン、1−ブテン、
1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−
ペンテン、1−オクテン、1−デセン或いはこれ
らの混合物などの共重合体をいう。 本発明に於いて、共役ジエンとモノビニル芳香
族炭化水素からなるブロツク共重合体(b)とは共役
ジエンとモノビニル置換芳香族化合物とからなる
下記一般式で表わされるモノビニル置換芳香族化
合物系熱可塑性弾性体である。 (A−B)―o-1A,(A−B)o,B(―A−B)o
,
(A−B)n―X ここで、Aは実質的にモノビニル置換芳香族化
合物重合体ブロツク、Bは実質的に共役ジエン重
合体ブロツクであり、nは2から10の整数を表わ
し、Xはm個の重合体鎖が結合している多官能性
化合物であり、mは3から7の整数であり、熱可
塑性弾性体のモノビニル置換芳香族化合物含有量
は10〜70重量%である。 本発明に於いて、ビニルエステル、脂肪族不飽
和モノカルボン酸及び該カルボン酸アルキルエス
テルからなる群から選ばれる単量体(いずれもエ
チレンとの共重合可能な単量体である)とエチレ
ンとの共重合体(c)とは、例えばエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重
合体、エチレン−メタアクリル酸メチルエステル
共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチ
レン−メタアクリル酸共重合体などをいい、又は
これらの二種以上の混合物をいう。以上の中でよ
り好ましいのは、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸エチレン共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体である。 本発明に於いて、エチレンとα−オレフインと
の共重合体に配合される第二成分(b)の、共役ジオ
レフインとモノビニル芳香族炭化水素からなるブ
ロツク共重合体の量は、エチレンとα−オレフイ
ンとの共重合体100重量部に対して5〜50重量部
であり、より好ましくは、10〜40重量部の範囲に
ある。この量が5重量部未満では、フイルム折り
目部での引裂抵抗性の改良効果が殆んど認められ
ず、又50重量部を越える場合、剛性が著しく低下
し、工業包装袋用フイルムとしては不適である。 本発明に於いて、配合される第三成分(c)のビニ
ルエステル、脂肪族不飽和モノカルボン酸及び該
モノカルボン酸アルキルエステルよりなる群から
選ばれる単量体とエチレンとの共重合体の量はエ
チレンとα−オレフインとの共重合体100重量部
に対して5〜50重量部である。より好ましくは10
〜40重量部の範囲である。この量が5重量部未満
では剪断衝撃抵抗性の改良効果が殆んど期待でき
ず、又50重量部を越える場合は剛性が著しく低下
し工業包装袋用フイルムとしては不適である。 本発明の組成物は、実施に当つて各種安定剤、
抗酸化剤、紫外線吸収剤、帯電防剤、滑剤、可塑
剤、顔料、無機又は有機の充填剤などの各種添加
剤を本発明の特徴を犠性にしない範囲で添加でき
る。又、本発明に於いて、工業包装袋用フイルム
の作り方は、インフレーシヨン、T−ダイなどい
ずれでも可能であり、特にその成形法を限定する
ものではない。成形に際しては、本発明の三成分
を、あらかじめ繰り込んでから行なつても良い
が、単にドライブレンドでも工業包装袋用フイル
ムとしての性能は全く問題がなく、コストの面か
らドライブレンドの方がより好ましい。 次に実施例により本発明を更に具体的に説明す
る。 〔実施例〕 実施例 1 ポリエチレン(Dupont of Canada製、商品名
Sclair11D−1密度0.922、メルトインデツクス
0.55)100重量部にスチレンブタジエンブロツク
共重合体(旭化成工業製 商品名 タフプレンA
密度0.95メルトインデツクス2.6)を10重量部、
及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(三菱油化
製、商品名ユカロン−エバ41H酢酸ビニル基16重
量%密度0.932メルトインデツクス1.87)を15重
量部を添加して組成物を得た。これを50m/mの
インフレーシヨンフイルム装置を用いて、ダイ口
径150mmダイキヤツプ1mm、樹脂温度190℃、吐出
量40Kg/Hr、ブローアツプ比2.0、フロストライ
ン300mm、1対のゴム−金属ロールの間のニツプ
圧10Kg/cm2で折りたたまれたフイルム厚み100μ
をつくり、これを後記の測定方法に従つてフイル
ムの物性を測定した。 実施例 2 実施例1に於いて、スチレンブタジエンブロツ
ク共重合体を20重量部配合する以外は、実施例1
と全く同様に行なつた。 実施例 3 実施例1に於いて、エチレン−酢酸ビニル共重
合体を30重量部配合する以外は、実施例1と全く
同様に行なつた。 比較例 1 実施例1に於いて、ポリエチレンに旭化成工業
製、商品名Suntec F180(密度0.952、MI0.06)を
用いる以外は、実施例1と全く同様に行なつた。 比較例 2 実施例1に於いて、ポリエチレンに宇部興産製
R300(密度0.919、MI0.3)を用いる以外は、実施
例1と全く同様に行なつた。 比較例 3 実施例1に於いて、スチレンブタジエンブロツ
ク共重合体を4重量部配合する以外は、実施例1
と全く同様に行なつた。 比較例 4 実施例1に於いて、スチレン−酢酸ビニル共重
合体を4重量部配合する以外は、実施例1と全く
同様に行なつた。 前記の実施例及び比較例により得たフイルムの
物性測定は、以下の方法により測定した。 剪断衝撃強さ; ASTM D723に準ずる。但しインストロン引
張試験機にて5m/minの剪断速度で剪断強さを
求めた。 折り目部の引裂抵抗性; 測定装置の概略図を第1図及び第2図に示す。
第1図は、装置の上からの断面図であり、第2図
は側部断面図である。フイルム1は折り目部2が
中心にくる様に、且つ直角に切り込みを入れ、固
定測保持具3にセツトする。もう一方も同様に折
り目部2が中心にくる様に、且つ∠60゜に切り込
みを入れ、移動側保持具4にセツトする。移動用
ハンドル5を回転させ、フイルム1のスパン間を
5%広げ、フイルム1にテンシヨンを与える。そ
の状態で固定側保持具3をシヤフト6に沿つて2
m/secの速度で100mm移動させる。その時のフイ
ルム1の折り目部2の引裂状態を観察する。 (判定) 〇:亀裂が殆んどないもの △:亀裂が途中で停止したもの ×:完全に亀裂したもの 表−1に、実施例及び比較例により得たフイル
ムの物性の測定結果を示す。
改良した、ポリエチレン系工業包装袋用樹脂組成
物に関する。 〔従来技術〕 従来、米麦、肥料、薬品などの農・工業製品を
包装する、いわゆる工業包装袋用フイルムとして
は、原料の安価なこと、成形加工の容易なこと、
比重が小さいことなどの特長を生かして、高圧法
ポリエチレン、中低圧法ポリエチレンなどのポリ
エチレンフイルムが利用されている。 しかしながら、これらのポリエチレンフイルム
からなる工業包装袋は、 (1) 流通過程でパレツトの上にかなりの高さ積み
重ねられたり、 (2) 作業員が積載物の上へ飛び降りたり、 (3) 運搬の過程で投出したり、 (4) 運搬中停止発進をする などの場合に、その圧力、或いは衝突などによつ
て衝撃を受けたりすると想像以上の荷重が袋の折
り目部、或いはパレツトのエツジ部に当るところ
に加わつて破袋することがあることから、必ずし
もこの分野で満足して使用されているとは言えな
い。 近年、これらの欠点を改良するために、これら
のポリエチレンに天然ゴム、合成ゴム等を添加す
る方法、或いはエチレン酢酸ビニルコポリマーそ
のもの、或いはエチレン酢酸ビニルコポリマーを
添加する方法などが行なわれている。 しかしながら、これらのポリエチレンに天然ゴ
ム、合成ゴムを添加したものは、前述の(1)、(2)、
(3)および(4)などの場合にその圧力、或いは衝突な
どによつて衝撃を受けるとパレツトのエツジ部に
当るところで破袋することあること、又エチレン
酢酸ビニルコポリマーそのもの、或いはポリエチ
レンにエチレン酢酸ビニルコポリマーを添加した
ものは、同様に前述の場合などにパレツトのエツ
ジ部又は袋の折り目部から破袋することから必ず
しも工業包装袋用フイルムとして満足するもので
はない。 また、これらのポリエチレンに天然ゴム、合成
ゴム等のエチレン酢酸ビニルコポリマーを添加し
たものは、前述と同様の場合に高圧法ポリエチレ
ンに於いてはパレツトのエツジ部から破袋するこ
とがあること、中低圧ポリエチレンに於いては袋
の折り目部から破袋することがあることから必ず
しも工業包装袋用フイルムとして満足するもので
はない。 〔発明が解決しようとする課題〕 即ち、前記の欠点から破袋による内容物の漏
洩、それに伴なう荷くずれ、さらには人身事故に
もつながるという問題がある。 本発明者らは、工業包装袋用ポリエチレンフイ
ルムとしてはパレツトなどのエツジ部での衝撃抵
抗性、フイルム折り目部で引裂抵抗性が重要であ
ることは着目し、種々検討した。 〔課題を解決するための手段〕 その結果、エツジ部での衝撃抵抗性は剪断衝撃
性に、又フイルム折り目部での引裂抵抗性はフイ
ルム折り目部に瞬間的な集中応力を加えた時の引
裂伝播性と重要な関係にあることを見出した。 この知見に基づき、かかる欠点を有しない工業
包装袋用ポリエチレン系フイルムを得るべく鋭意
研究した結果、本発明を完成するに到つた。 即ち、本発明は、 (a) 密度0.915〜0.930g/cm3のエチレンとα−オ
レフインとの共重合体100重量部 (b) 共役ジオレフインとモノビニル芳香族炭化水
素からなるブロツク共重合体5〜50重量部 (c) ビニルエステル、脂肪族不飽和モノカルボン
酸、及び該モノカルボン酸アルキルエステルよ
りなる群から選ばれる単量体とエチレンとの共
重合体5〜50重量部 からなるポリエチレン系工業包装袋用樹脂組成物
である。 本発明は、三成分の混合組成にすることにより
工業包装袋用ポリエチレン系フイルムとしての要
求特性を満足するものである。 密度0.915〜0.930g/cm3のエチレンとα−オレ
フインとの共重合体(a)に第二成分である共役ジオ
レフインとモノビニル芳香族炭化水素からなるブ
ロツク共重合体(b)のみを添加、或いは、第三成分
である、エチレンと共重合可能な単量体である、
ビニルエステル、脂肪族不飽和モノカルボン酸、
及び該モノカルボン酸アルキルエステルよりなる
群から選ばれる単量体とエチレンとの共重合体(c)
のみを添加してもその効果が期待できないこと
は、最初に述べた天然ゴム・合成ゴム等、及びエ
チレン酢酸ビニルコポリマーの例からも工業包装
袋用フイルムとし満足しえないことは明らかであ
る。 加えて、これらの第二成分(b)及び第三成分(c)
を、高圧法ポリエチレンに添加しても工業包装袋
用フイルムの要求特性の一つである剪断衝撃性が
劣り、又、フイルム自体の剛性が著しく低下する
ことによる厚肉化が必要となり、経済的不利を招
く。一方、中低圧ポリエチレンにこれらの第二成
分及び第三成分を添加したものは、中性圧ポリエ
チレンフイルム単独のものよりは折り目部での引
裂抵抗性の改良効果が見られるものの、初めに述
べた実際の流通過程の過酷な条件下では、容易に
フイルム折り目部からの亀裂が発生し、実用に供
しえない。 ここで言う袋の折り目部とは、ボトムシール袋
或いは背貼り袋の胴部の両側、端部に於いて、中
空かつ雨滴状に折りたたまれるところのエツジ部
を言う。この部分は、ボトムシール袋にあつては
製膜製袋の工程で過大の潰し圧力を受け、又背貼
り袋については製袋の過程で過大の潰し圧力を受
けるので物性の極端に落ちるところである。 本発明のポリエチレン系フイルムは、先に述べ
たかかる欠点を有しない。即ち、前述の (1) 流通過程でパレツトの上にかなりの高さ積み
重ねられたり、 (2) 作業員が積載物の上へ飛び降りたり、 (3) 運搬の過程で投出したり、 (4) 運搬中停止発進をする場合などに、 その圧力、或いは衝突などによつて衝撃を受け
ても袋の折り目部、或いはパレツトのエツジ部に
当るところからの破袋がなく、工業包装袋用フイ
ルムとしての要求特性を全て満足するという利点
を有する。 これは前述の様に、従来の技術から見い出すこ
とは到底不可能であつて、(a)密度0.915〜0.930
g/cm3のエチレンとα−オレフインとの共重合体
を主成分とし、かつ、(b)共役ジオレフインとモノ
ビニル芳香族炭化水素からなるブロツク共重合体
及び(c)ビニルエステル、脂肪族不飽和モノカルボ
ン酸及び該モノカルボン酸アルキルエステルより
なる群から選ばれる単量体とエチレンとの共重合
体の三成分の混合配合した組成物からフイルムを
つくることによつて初めて見い出しえたものであ
る。 さらに、本発明での効果を述べると、工業包装
袋用フイルムとして、一般的な成形法であるイン
フレーシヨンに於いて、溶融チユーブの安定性が
生産性、品質安定性の面で重視されている。この
溶融チユーブの安定性は主に溶融張力に起因する
ところが大であると考えられる。 本発明の三成分を混合配合したものの溶融張力
は、各々の成分単独の溶融張力よりもはるかに高
く、優れた成形安定性を示す。加えて、工業包装
袋用フイルムとして必要不可欠なヒートシール性
などの自動包装適性、及び積載安定性(フイルム
表面のすべり特性)に於いても何ら問題がない。
この様に、本発明の組成物により得られたフイル
ムは、工業包装袋用フイルムとして充分にその特
性を満足するものである。 本発明に於いて、エチレンとα−オレフインと
の共重合体(a)とは、エチレン10モル%以下のα−
オレフイン、例えば、プロピレン、1−ブテン、
1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−
ペンテン、1−オクテン、1−デセン或いはこれ
らの混合物などの共重合体をいう。 本発明に於いて、共役ジエンとモノビニル芳香
族炭化水素からなるブロツク共重合体(b)とは共役
ジエンとモノビニル置換芳香族化合物とからなる
下記一般式で表わされるモノビニル置換芳香族化
合物系熱可塑性弾性体である。 (A−B)―o-1A,(A−B)o,B(―A−B)o
,
(A−B)n―X ここで、Aは実質的にモノビニル置換芳香族化
合物重合体ブロツク、Bは実質的に共役ジエン重
合体ブロツクであり、nは2から10の整数を表わ
し、Xはm個の重合体鎖が結合している多官能性
化合物であり、mは3から7の整数であり、熱可
塑性弾性体のモノビニル置換芳香族化合物含有量
は10〜70重量%である。 本発明に於いて、ビニルエステル、脂肪族不飽
和モノカルボン酸及び該カルボン酸アルキルエス
テルからなる群から選ばれる単量体(いずれもエ
チレンとの共重合可能な単量体である)とエチレ
ンとの共重合体(c)とは、例えばエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重
合体、エチレン−メタアクリル酸メチルエステル
共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチ
レン−メタアクリル酸共重合体などをいい、又は
これらの二種以上の混合物をいう。以上の中でよ
り好ましいのは、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸エチレン共重合体、エ
チレン−アクリル酸共重合体である。 本発明に於いて、エチレンとα−オレフインと
の共重合体に配合される第二成分(b)の、共役ジオ
レフインとモノビニル芳香族炭化水素からなるブ
ロツク共重合体の量は、エチレンとα−オレフイ
ンとの共重合体100重量部に対して5〜50重量部
であり、より好ましくは、10〜40重量部の範囲に
ある。この量が5重量部未満では、フイルム折り
目部での引裂抵抗性の改良効果が殆んど認められ
ず、又50重量部を越える場合、剛性が著しく低下
し、工業包装袋用フイルムとしては不適である。 本発明に於いて、配合される第三成分(c)のビニ
ルエステル、脂肪族不飽和モノカルボン酸及び該
モノカルボン酸アルキルエステルよりなる群から
選ばれる単量体とエチレンとの共重合体の量はエ
チレンとα−オレフインとの共重合体100重量部
に対して5〜50重量部である。より好ましくは10
〜40重量部の範囲である。この量が5重量部未満
では剪断衝撃抵抗性の改良効果が殆んど期待でき
ず、又50重量部を越える場合は剛性が著しく低下
し工業包装袋用フイルムとしては不適である。 本発明の組成物は、実施に当つて各種安定剤、
抗酸化剤、紫外線吸収剤、帯電防剤、滑剤、可塑
剤、顔料、無機又は有機の充填剤などの各種添加
剤を本発明の特徴を犠性にしない範囲で添加でき
る。又、本発明に於いて、工業包装袋用フイルム
の作り方は、インフレーシヨン、T−ダイなどい
ずれでも可能であり、特にその成形法を限定する
ものではない。成形に際しては、本発明の三成分
を、あらかじめ繰り込んでから行なつても良い
が、単にドライブレンドでも工業包装袋用フイル
ムとしての性能は全く問題がなく、コストの面か
らドライブレンドの方がより好ましい。 次に実施例により本発明を更に具体的に説明す
る。 〔実施例〕 実施例 1 ポリエチレン(Dupont of Canada製、商品名
Sclair11D−1密度0.922、メルトインデツクス
0.55)100重量部にスチレンブタジエンブロツク
共重合体(旭化成工業製 商品名 タフプレンA
密度0.95メルトインデツクス2.6)を10重量部、
及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(三菱油化
製、商品名ユカロン−エバ41H酢酸ビニル基16重
量%密度0.932メルトインデツクス1.87)を15重
量部を添加して組成物を得た。これを50m/mの
インフレーシヨンフイルム装置を用いて、ダイ口
径150mmダイキヤツプ1mm、樹脂温度190℃、吐出
量40Kg/Hr、ブローアツプ比2.0、フロストライ
ン300mm、1対のゴム−金属ロールの間のニツプ
圧10Kg/cm2で折りたたまれたフイルム厚み100μ
をつくり、これを後記の測定方法に従つてフイル
ムの物性を測定した。 実施例 2 実施例1に於いて、スチレンブタジエンブロツ
ク共重合体を20重量部配合する以外は、実施例1
と全く同様に行なつた。 実施例 3 実施例1に於いて、エチレン−酢酸ビニル共重
合体を30重量部配合する以外は、実施例1と全く
同様に行なつた。 比較例 1 実施例1に於いて、ポリエチレンに旭化成工業
製、商品名Suntec F180(密度0.952、MI0.06)を
用いる以外は、実施例1と全く同様に行なつた。 比較例 2 実施例1に於いて、ポリエチレンに宇部興産製
R300(密度0.919、MI0.3)を用いる以外は、実施
例1と全く同様に行なつた。 比較例 3 実施例1に於いて、スチレンブタジエンブロツ
ク共重合体を4重量部配合する以外は、実施例1
と全く同様に行なつた。 比較例 4 実施例1に於いて、スチレン−酢酸ビニル共重
合体を4重量部配合する以外は、実施例1と全く
同様に行なつた。 前記の実施例及び比較例により得たフイルムの
物性測定は、以下の方法により測定した。 剪断衝撃強さ; ASTM D723に準ずる。但しインストロン引
張試験機にて5m/minの剪断速度で剪断強さを
求めた。 折り目部の引裂抵抗性; 測定装置の概略図を第1図及び第2図に示す。
第1図は、装置の上からの断面図であり、第2図
は側部断面図である。フイルム1は折り目部2が
中心にくる様に、且つ直角に切り込みを入れ、固
定測保持具3にセツトする。もう一方も同様に折
り目部2が中心にくる様に、且つ∠60゜に切り込
みを入れ、移動側保持具4にセツトする。移動用
ハンドル5を回転させ、フイルム1のスパン間を
5%広げ、フイルム1にテンシヨンを与える。そ
の状態で固定側保持具3をシヤフト6に沿つて2
m/secの速度で100mm移動させる。その時のフイ
ルム1の折り目部2の引裂状態を観察する。 (判定) 〇:亀裂が殆んどないもの △:亀裂が途中で停止したもの ×:完全に亀裂したもの 表−1に、実施例及び比較例により得たフイル
ムの物性の測定結果を示す。
【表】
実施例 4
実施例1において、チーグラー系触媒を用い、
ガス法により製造された、密度0.930メルトイン
デツクス0.6のポリエチレンを使用する以外は、
実施例1と全く同様に行つた。得られたフイルム
の剪断衝撃強さは、450(Kg/cm2)、折り目部の引
裂抵抗の判定は〇であり、良好な結果であつた。 〔発明の効果〕 本発明により、エツジ部の衝撃抵抗性、折り目
部の引裂抵抗性の優れたポリエチレン系工業包装
袋が得られる。
ガス法により製造された、密度0.930メルトイン
デツクス0.6のポリエチレンを使用する以外は、
実施例1と全く同様に行つた。得られたフイルム
の剪断衝撃強さは、450(Kg/cm2)、折り目部の引
裂抵抗の判定は〇であり、良好な結果であつた。 〔発明の効果〕 本発明により、エツジ部の衝撃抵抗性、折り目
部の引裂抵抗性の優れたポリエチレン系工業包装
袋が得られる。
第1図は、フイルム折り目部の引裂抵抗性の測
定装置の上部からの断面図であり、第2図は、側
部からの断面図である。 1……フイルム、2……フイルムの折り目部。
定装置の上部からの断面図であり、第2図は、側
部からの断面図である。 1……フイルム、2……フイルムの折り目部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 密度0.915〜0.930g/cm3の、エチレンと
α−オレフインとの共重合体100重量部 (b) 共役ジオレフインとモノビニル芳香族炭化水
素からなるブロツク共重合体5〜50重量部 (c) ビニルエステル、脂肪族不飽和モノカルボン
酸及び該モノカルボン酸アルキルエステルより
なる群から選ばれる単量体とエチレンとの共重
合体5〜50重量部 からなるポリエチレン系工業包装袋用樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4708082A JPS58164629A (ja) | 1982-03-26 | 1982-03-26 | ポリエチレン系工業包装袋用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4708082A JPS58164629A (ja) | 1982-03-26 | 1982-03-26 | ポリエチレン系工業包装袋用樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58164629A JPS58164629A (ja) | 1983-09-29 |
| JPH0442418B2 true JPH0442418B2 (ja) | 1992-07-13 |
Family
ID=12765191
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4708082A Granted JPS58164629A (ja) | 1982-03-26 | 1982-03-26 | ポリエチレン系工業包装袋用樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58164629A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0694521B2 (ja) * | 1985-07-22 | 1994-11-24 | 住友化学工業株式会社 | 押出成形用樹脂組成物 |
| JPS6257440A (ja) * | 1985-09-06 | 1987-03-13 | Showa Denko Kk | 接着性樹脂組成物 |
| JPS62169879A (ja) * | 1986-01-22 | 1987-07-27 | Showa Denko Kk | 接着性樹脂組成物 |
| JPS62187779A (ja) * | 1986-02-14 | 1987-08-17 | Showa Denko Kk | 接着性樹脂組成物 |
| NL8702640A (nl) * | 1987-11-05 | 1989-06-01 | Lambertus Adrianus Van Der Gro | Polymeercompositie, werkwijze voor de bereiding van een polymeercompositie en toepassing van een dergelijke polymeercompositie. |
| ES2018706B3 (es) * | 1987-03-13 | 1991-05-01 | Der Groep Lambertus Adrianus Van | Composicion polimera, un procedimiento para obtener una composicion polimera y el uso de dicha composicion. |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6340215A (ja) * | 1986-08-04 | 1988-02-20 | 松下電工株式会社 | 電気用積層板 |
-
1982
- 1982-03-26 JP JP4708082A patent/JPS58164629A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58164629A (ja) | 1983-09-29 |
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