JPH044372B2 - - Google Patents
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- JPH044372B2 JPH044372B2 JP12988587A JP12988587A JPH044372B2 JP H044372 B2 JPH044372 B2 JP H044372B2 JP 12988587 A JP12988587 A JP 12988587A JP 12988587 A JP12988587 A JP 12988587A JP H044372 B2 JPH044372 B2 JP H044372B2
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- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は、レールの熱処理方法、特に、不均
一冷却による硬度のばらつきをなくし且つ熱処理
設備中の空気源設備を小形化できるレールの熱処
理方法に関するものである。 〔従来の技術〕 鉄道車両の重量増に伴う高軸荷重化や高速輸送
に伴つて、レールの摩耗が切実な問題となつてお
り、耐摩耗性を備えた高強度レールの供給が要望
されてきている。良く知られているように、レー
ルの摩耗部分は、レールの頭部上面および内側面
である。従つて、少なくともレール頭部の表層部
分の組織を微細パーライト組織とする必要があ
る。 この微細パーライト組織を得る熱処理方法とし
ては、第1図に示すように、主として冷却停止温
度を制御して変態温度に保持する恒温変態熱処理
と、主として冷却速度を制御して冷却を行う連続
冷却変態熱処理とがある。 冷却媒体として、衝風、噴霧水、気水混合物、
沸騰水、蒸気、溶融塩等を使用した熱処理方法
が、特開昭54−148124号公報、特開昭54−147124
号公報、特開昭57−85929号公報、特開昭59−
133322号公報、特開昭61−149436号公報等に開示
されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、これらの熱処理方法は、次のような問
題を有している。 (1) 衝風による熱処理: 衝風冷却によれば均一冷却が行なえるが、そ
の冷却能力は、例えば、噴霧水による場合に比
べて小さい。従つて、耐摩耗性および強度向上
のためには、合金元素を添加する必要がある
が、レールの製造コストが上昇する。そこで、
衝風冷却用ノズルをレール表面に接近させて設
置し、ここから大量の圧縮空気をレール表面に
噴射し、これによつて、所望の冷却能力を確保
する方法があるが、圧延後のオンライン熱処理
では長い冷却域を必要とするので、空気源設備
が大型化し、設備的に不利となる。 (2) 水または気水混合物の噴霧による熱処理: これらの冷媒の冷却能力は、衝風の場合に比
べて大幅に優れている。水の冷却能力の一例と
して、鋼片を水量密度200〜1000/min・m2
で冷却した場合の、鋼片の表面温度と熱伝達係
数との関係を第2図に示すが、鋼片の表面温度
が低温になるほど熱伝達係数が増し、即ち、冷
却能力が増し、200〜350℃で最大となる。これ
は冷却水が核沸騰することによるものである。
噴霧水によつてレール表面を冷却すると、圧延
時および熱処理時にレール表面に発生したスケ
ールを核として、冷却水が核沸騰に遷移する。
この局所的な核沸騰によりこの部分の温度が急
激に降下し、これによつて、マルテンサイト組
織やベイナイト組織が発生して、レール頭部の
硬度のばらつきをもたらす。冷却能は水の噴霧
量によつて調節されるが、噴霧量の低下ととも
に、冷却の均一性の維持が困難となる。気水混
合物の噴霧の場合には、冷却の不均一性の問題
のみならず、かなりの量の空気が必要で、衝風
冷却に類似した問題点もまた有している。 (3) 沸騰水中にレール頭部を浸漬することによる
熱処理: レール頭部に蒸気膜を形成し、この蒸気膜を
介して所望の冷却能力を得るものであるが、均
一に蒸気膜を形成し且つ維持していくことが不
可能に近く、現実的な方法ではない。 (4) 蒸気の噴射による熱処理: 衝風冷却に比べて冷却能力は大きいが、微細
パーライト組織を得るには、やはり大量の蒸気
を必要とし、設備的に不利である。 (5) 溶融塩浴中にレール頭部を浸漬することによ
る熱処理: これは冷却速度の制御、冷却の均一性の点で
問題はないが、熱処理後のレール表面に付着す
る溶融塩の除去装置が必要であり且つレール頭
部への溶融塩量の付着量が多い。従つて、熱処
理設備およびランニングコスト面で不利であ
る。 上記刊行物に開示された熱処理方法の中で、例
えば、特開昭54−147124号公報に開示された熱処
理方法は、前述した2つの熱処理方法のうちの恒
温変態熱処理方法であるが、この方法は、変態終
了を完全にする必要性から、長時間高温に保持さ
れるために、自己焼鈍による軟化現象が起こりや
すく、好ましくない。 従つて、この発明の目的は、熱処理に必要な空
気源設備を小型化でき且つ硬度のばらつきがな
い、レールの頭部組織を微細パーライト組織にす
るための、レールの熱処理方法を提供することに
ある。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、レール頭部に連続冷却変態熱処理
を施して、前記レール頭部の組織を微細パーライ
ト組織にするに際して、前記レール頭部を噴霧水
によつて冷却し、続いて、前記レール頭部を熱水
噴流によつて冷却し、この後、前記レール頭部を
空気によつて冷却し、前記噴霧水による冷却から
前記熱水噴流による冷却への切替え温度を530℃
以上とし、そして、前記熱水噴流による冷却から
前記空気による冷却への切替え温度を、前記噴霧
水による冷却から前記熱水噴流による冷却に切り
替える温度未満420℃以上の温度とすることに特
徴を有するものである。ここで熱水噴流とは100
℃以上の高温高圧水をノズルから噴出させて得ら
れる高速気液2相流である。 この発明において、熱処理方法を第1図に示す
連続冷却変態熱処理方法に限定したのは、この熱
処理方法は、変態処理後も速やかにレールを冷却
することができるからである。これに対して、恒
温変態熱処理方法は、前述したように、変態終了
後、自己軟化焼鈍現象が起るので、好ましくな
い。 この発明において、水噴霧冷却から熱水噴流冷
却に切り替える温度を530℃以上とし、熱水噴流
冷却から衝風冷却に切り替える温度を、水噴霧冷
却から熱水噴流冷却に切り替える温度未満420℃
以上の間とした理由について説明する。 第3図に、C:0.77%、Si:0.25%、Mn:0.85
%、P:0.01%、S:0.007%(以上重量%)を
含有するレールを、連続冷却変態熱処理したとき
の、Ac3点からの冷却時間と金属組織および硬度
との関係を示す。 第3図から明らかなように、パーライト組織と
するには、11℃/sec以下の冷却速度でオーステ
ナイト化温度以上から変態点温度以下まで、冷却
する必要がある。 また、熱処理後の自己軟化焼鈍を防止するに
は、第4図に示すように、復熱最高温度が450℃
以下になるように冷却する必要がある。なお、第
4図は、C:0.77%、Si:0.25%、Mn:0.86%、
P:0.017%、S:0.008%(以上重量%)を含有
する公知の鋼からなるレールを、冷却温度4.8
℃/secで冷却したときの、復熱温度と引張強さ
から換算した硬さおよびレール頭部下5mmの強度
との関係を示したグラフである。 そこで、長さ500mmの136ポンド/ヤードレール
の試験片(C:0.75%、Si:0.24%、Mn:0.90
%、P:0.016%、S:0.008%以上重量%)の頭
部上表面から5mmの位置に熱電対を取り付け、こ
の試験片を900℃に加熱し、この後、試験片を往
復移動可能な台車に乗せて、レール温度が800℃
になるまで、レールを大気放冷し、この後、第5
図A,Bに示すように、冷却ゾーン(図中−
間)を、レール1の頭部上方および両側に設けた
水冷用ノズル2からの噴霧水による冷却速度が
2、5、10℃/secとなるように、レール1を乗
せた台車(図示せず)を往復移動させてレール1
を冷却し、そして、この冷却を種々の時間で停止
して、その後のレール1の復熱温度を調べた。こ
のときの冷却条件を第1表に示す。
一冷却による硬度のばらつきをなくし且つ熱処理
設備中の空気源設備を小形化できるレールの熱処
理方法に関するものである。 〔従来の技術〕 鉄道車両の重量増に伴う高軸荷重化や高速輸送
に伴つて、レールの摩耗が切実な問題となつてお
り、耐摩耗性を備えた高強度レールの供給が要望
されてきている。良く知られているように、レー
ルの摩耗部分は、レールの頭部上面および内側面
である。従つて、少なくともレール頭部の表層部
分の組織を微細パーライト組織とする必要があ
る。 この微細パーライト組織を得る熱処理方法とし
ては、第1図に示すように、主として冷却停止温
度を制御して変態温度に保持する恒温変態熱処理
と、主として冷却速度を制御して冷却を行う連続
冷却変態熱処理とがある。 冷却媒体として、衝風、噴霧水、気水混合物、
沸騰水、蒸気、溶融塩等を使用した熱処理方法
が、特開昭54−148124号公報、特開昭54−147124
号公報、特開昭57−85929号公報、特開昭59−
133322号公報、特開昭61−149436号公報等に開示
されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、これらの熱処理方法は、次のような問
題を有している。 (1) 衝風による熱処理: 衝風冷却によれば均一冷却が行なえるが、そ
の冷却能力は、例えば、噴霧水による場合に比
べて小さい。従つて、耐摩耗性および強度向上
のためには、合金元素を添加する必要がある
が、レールの製造コストが上昇する。そこで、
衝風冷却用ノズルをレール表面に接近させて設
置し、ここから大量の圧縮空気をレール表面に
噴射し、これによつて、所望の冷却能力を確保
する方法があるが、圧延後のオンライン熱処理
では長い冷却域を必要とするので、空気源設備
が大型化し、設備的に不利となる。 (2) 水または気水混合物の噴霧による熱処理: これらの冷媒の冷却能力は、衝風の場合に比
べて大幅に優れている。水の冷却能力の一例と
して、鋼片を水量密度200〜1000/min・m2
で冷却した場合の、鋼片の表面温度と熱伝達係
数との関係を第2図に示すが、鋼片の表面温度
が低温になるほど熱伝達係数が増し、即ち、冷
却能力が増し、200〜350℃で最大となる。これ
は冷却水が核沸騰することによるものである。
噴霧水によつてレール表面を冷却すると、圧延
時および熱処理時にレール表面に発生したスケ
ールを核として、冷却水が核沸騰に遷移する。
この局所的な核沸騰によりこの部分の温度が急
激に降下し、これによつて、マルテンサイト組
織やベイナイト組織が発生して、レール頭部の
硬度のばらつきをもたらす。冷却能は水の噴霧
量によつて調節されるが、噴霧量の低下ととも
に、冷却の均一性の維持が困難となる。気水混
合物の噴霧の場合には、冷却の不均一性の問題
のみならず、かなりの量の空気が必要で、衝風
冷却に類似した問題点もまた有している。 (3) 沸騰水中にレール頭部を浸漬することによる
熱処理: レール頭部に蒸気膜を形成し、この蒸気膜を
介して所望の冷却能力を得るものであるが、均
一に蒸気膜を形成し且つ維持していくことが不
可能に近く、現実的な方法ではない。 (4) 蒸気の噴射による熱処理: 衝風冷却に比べて冷却能力は大きいが、微細
パーライト組織を得るには、やはり大量の蒸気
を必要とし、設備的に不利である。 (5) 溶融塩浴中にレール頭部を浸漬することによ
る熱処理: これは冷却速度の制御、冷却の均一性の点で
問題はないが、熱処理後のレール表面に付着す
る溶融塩の除去装置が必要であり且つレール頭
部への溶融塩量の付着量が多い。従つて、熱処
理設備およびランニングコスト面で不利であ
る。 上記刊行物に開示された熱処理方法の中で、例
えば、特開昭54−147124号公報に開示された熱処
理方法は、前述した2つの熱処理方法のうちの恒
温変態熱処理方法であるが、この方法は、変態終
了を完全にする必要性から、長時間高温に保持さ
れるために、自己焼鈍による軟化現象が起こりや
すく、好ましくない。 従つて、この発明の目的は、熱処理に必要な空
気源設備を小型化でき且つ硬度のばらつきがな
い、レールの頭部組織を微細パーライト組織にす
るための、レールの熱処理方法を提供することに
ある。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、レール頭部に連続冷却変態熱処理
を施して、前記レール頭部の組織を微細パーライ
ト組織にするに際して、前記レール頭部を噴霧水
によつて冷却し、続いて、前記レール頭部を熱水
噴流によつて冷却し、この後、前記レール頭部を
空気によつて冷却し、前記噴霧水による冷却から
前記熱水噴流による冷却への切替え温度を530℃
以上とし、そして、前記熱水噴流による冷却から
前記空気による冷却への切替え温度を、前記噴霧
水による冷却から前記熱水噴流による冷却に切り
替える温度未満420℃以上の温度とすることに特
徴を有するものである。ここで熱水噴流とは100
℃以上の高温高圧水をノズルから噴出させて得ら
れる高速気液2相流である。 この発明において、熱処理方法を第1図に示す
連続冷却変態熱処理方法に限定したのは、この熱
処理方法は、変態処理後も速やかにレールを冷却
することができるからである。これに対して、恒
温変態熱処理方法は、前述したように、変態終了
後、自己軟化焼鈍現象が起るので、好ましくな
い。 この発明において、水噴霧冷却から熱水噴流冷
却に切り替える温度を530℃以上とし、熱水噴流
冷却から衝風冷却に切り替える温度を、水噴霧冷
却から熱水噴流冷却に切り替える温度未満420℃
以上の間とした理由について説明する。 第3図に、C:0.77%、Si:0.25%、Mn:0.85
%、P:0.01%、S:0.007%(以上重量%)を
含有するレールを、連続冷却変態熱処理したとき
の、Ac3点からの冷却時間と金属組織および硬度
との関係を示す。 第3図から明らかなように、パーライト組織と
するには、11℃/sec以下の冷却速度でオーステ
ナイト化温度以上から変態点温度以下まで、冷却
する必要がある。 また、熱処理後の自己軟化焼鈍を防止するに
は、第4図に示すように、復熱最高温度が450℃
以下になるように冷却する必要がある。なお、第
4図は、C:0.77%、Si:0.25%、Mn:0.86%、
P:0.017%、S:0.008%(以上重量%)を含有
する公知の鋼からなるレールを、冷却温度4.8
℃/secで冷却したときの、復熱温度と引張強さ
から換算した硬さおよびレール頭部下5mmの強度
との関係を示したグラフである。 そこで、長さ500mmの136ポンド/ヤードレール
の試験片(C:0.75%、Si:0.24%、Mn:0.90
%、P:0.016%、S:0.008%以上重量%)の頭
部上表面から5mmの位置に熱電対を取り付け、こ
の試験片を900℃に加熱し、この後、試験片を往
復移動可能な台車に乗せて、レール温度が800℃
になるまで、レールを大気放冷し、この後、第5
図A,Bに示すように、冷却ゾーン(図中−
間)を、レール1の頭部上方および両側に設けた
水冷用ノズル2からの噴霧水による冷却速度が
2、5、10℃/secとなるように、レール1を乗
せた台車(図示せず)を往復移動させてレール1
を冷却し、そして、この冷却を種々の時間で停止
して、その後のレール1の復熱温度を調べた。こ
のときの冷却条件を第1表に示す。
【表】
第6図A,B,Cに、冷却時間と冷却停止後の
レール表面の復熱最高温度との関係を示す。 第6図A,B,Cから明らかなように、冷却速
度に応じて、レール表面の復熱最高温度がある温
度から大きくばらつくことがわかる。 次に、第2表に示す冷却条件に従い、即ち、第
1表において、ノズル型式を熱水噴射ノズルに代
え、そして、冷却媒体として、熱水(100℃以上
の高温高圧水)を熱水噴射ノズルに供給して、冷
却速度が2、5、10℃/secとなるようにし、他
の条件は上述した試験と同一にして、冷却時間と
冷却停止後のレール表面の復熱最高温度との関係
を調べた。この結果を第7図A,B,Cに示す。
レール表面の復熱最高温度との関係を示す。 第6図A,B,Cから明らかなように、冷却速
度に応じて、レール表面の復熱最高温度がある温
度から大きくばらつくことがわかる。 次に、第2表に示す冷却条件に従い、即ち、第
1表において、ノズル型式を熱水噴射ノズルに代
え、そして、冷却媒体として、熱水(100℃以上
の高温高圧水)を熱水噴射ノズルに供給して、冷
却速度が2、5、10℃/secとなるようにし、他
の条件は上述した試験と同一にして、冷却時間と
冷却停止後のレール表面の復熱最高温度との関係
を調べた。この結果を第7図A,B,Cに示す。
【表】
第7図A,B,Cから明らかなように、第6図
の場合と同様、冷却速度に応じて、レール表面の
復熱最高温度がある温度から大きくばらつくこと
がわかる。 次に、上述した試験条件に従つて、冷却停止時
のレール表面温度とレール復熱最高温度との関係
を、計算機よつて求めた。この結果を第8図に示
す。 第6図、第7図および第8図からわかるよう
に、レール表面の復熱最高温度にばらつきが生じ
るのは、水噴霧冷却の場合、レール表面温度が約
530℃に達したとき、熱水噴流冷却の場合、レー
ル表面温度が約420℃に達したときであることが
わかる。従つて、この発明においては、水噴霧冷
却から熱水噴流冷却に切り替える温度を530℃以
上とし、熱水噴流冷却から衝風冷却に切り替える
温度を、水噴霧冷却から熱水噴流冷却に切り替え
る温度未満420℃以上の間としたのである。 次に、この発明の実施例について説明する。 長さ500mmの136ポンド/ヤードレールの試験片
(C:0.76%、Si:0.25%、Mn:0.91%、P:
0.017%、S:0.007%以上量%)の頭部上表面か
ら5mmの位置に熱電対を取り付け、この試験片を
800℃に加熱し、この後、試験片を往復移動可能
な台車に乗せて、第9図A,B,C,Dに示すよ
うに、水噴霧冷却ゾーン(図中−間)を往復
移動させて、レール1の頭部上方および両側に設
けた水冷用ノズル2からの噴霧水によつて、レー
ル表面温度が550℃になるまで冷却し、引続き、
熱水噴流冷却ゾーン(図中−間)を往復移動
させて、レール1の頭部上方および両側に設けた
熱水噴流冷却用ノズル4からの熱水噴流によつ
て、レール表面温度が420℃になるまで冷却し、
引続き、空気冷却ゾーン(図中−間)を往復
移動させて、レール1の頭部上方および両側に設
けた空冷用ノズル3からの空気によつて、レール
表面温度が200℃になるまで空冷した。このとき
の復熱最高表面温度は、330℃であつた。第3表
に冷却条件を示す。
の場合と同様、冷却速度に応じて、レール表面の
復熱最高温度がある温度から大きくばらつくこと
がわかる。 次に、上述した試験条件に従つて、冷却停止時
のレール表面温度とレール復熱最高温度との関係
を、計算機よつて求めた。この結果を第8図に示
す。 第6図、第7図および第8図からわかるよう
に、レール表面の復熱最高温度にばらつきが生じ
るのは、水噴霧冷却の場合、レール表面温度が約
530℃に達したとき、熱水噴流冷却の場合、レー
ル表面温度が約420℃に達したときであることが
わかる。従つて、この発明においては、水噴霧冷
却から熱水噴流冷却に切り替える温度を530℃以
上とし、熱水噴流冷却から衝風冷却に切り替える
温度を、水噴霧冷却から熱水噴流冷却に切り替え
る温度未満420℃以上の間としたのである。 次に、この発明の実施例について説明する。 長さ500mmの136ポンド/ヤードレールの試験片
(C:0.76%、Si:0.25%、Mn:0.91%、P:
0.017%、S:0.007%以上量%)の頭部上表面か
ら5mmの位置に熱電対を取り付け、この試験片を
800℃に加熱し、この後、試験片を往復移動可能
な台車に乗せて、第9図A,B,C,Dに示すよ
うに、水噴霧冷却ゾーン(図中−間)を往復
移動させて、レール1の頭部上方および両側に設
けた水冷用ノズル2からの噴霧水によつて、レー
ル表面温度が550℃になるまで冷却し、引続き、
熱水噴流冷却ゾーン(図中−間)を往復移動
させて、レール1の頭部上方および両側に設けた
熱水噴流冷却用ノズル4からの熱水噴流によつ
て、レール表面温度が420℃になるまで冷却し、
引続き、空気冷却ゾーン(図中−間)を往復
移動させて、レール1の頭部上方および両側に設
けた空冷用ノズル3からの空気によつて、レール
表面温度が200℃になるまで空冷した。このとき
の復熱最高表面温度は、330℃であつた。第3表
に冷却条件を示す。
【表】
そして、この試験片からレール頭部を切り出
し、そのマクロ組織およびビツカース硬度を調べ
た。この結果、マクロ組織は微細パーライト組織
になつており、異常組織は認められなかつた。ま
た、ビツカース硬度分布の結果を第10図に示
す。第10図から明らかなように、レール頭部の
ビツカース硬度は、ばらつきが小さく且つその値
も十分な耐摩耗性を有するものであることがわか
る。 次に、C:0.78%、Si:0.56%、Mn:0.86%、
P:0.002%、S:0.007%、Cr:0.447%、V:
0.054%(以上重量%)を含有する圧延終了直後
の136ポンド/ヤードレールを、第9図Dに示す
ノズルを設けた水冷ゾーン、同C図に示すノズル
を設けた熱水噴流冷却ゾーンおよび同B図に示す
ノズルを設けた空冷ゾーンを、7.2m/minの速
度で移動させ、水噴霧冷却ゾーンにおいて、レー
ル表面温度を550℃まで冷却し、続く熱水噴流冷
却ゾーンにおいて、レール表面温度を450℃まで
冷却し、そして、空冷ゾーンにおいて、レール表
面温度を300℃に冷却した。このときの冷却条件
を第4表に示す。
し、そのマクロ組織およびビツカース硬度を調べ
た。この結果、マクロ組織は微細パーライト組織
になつており、異常組織は認められなかつた。ま
た、ビツカース硬度分布の結果を第10図に示
す。第10図から明らかなように、レール頭部の
ビツカース硬度は、ばらつきが小さく且つその値
も十分な耐摩耗性を有するものであることがわか
る。 次に、C:0.78%、Si:0.56%、Mn:0.86%、
P:0.002%、S:0.007%、Cr:0.447%、V:
0.054%(以上重量%)を含有する圧延終了直後
の136ポンド/ヤードレールを、第9図Dに示す
ノズルを設けた水冷ゾーン、同C図に示すノズル
を設けた熱水噴流冷却ゾーンおよび同B図に示す
ノズルを設けた空冷ゾーンを、7.2m/minの速
度で移動させ、水噴霧冷却ゾーンにおいて、レー
ル表面温度を550℃まで冷却し、続く熱水噴流冷
却ゾーンにおいて、レール表面温度を450℃まで
冷却し、そして、空冷ゾーンにおいて、レール表
面温度を300℃に冷却した。このときの冷却条件
を第4表に示す。
【表】
以上説明したように、この発明によれば、レー
ル頭部を、例えば噴霧水のみによつて熱処理する
場合に比べて、均一冷却されるので硬度のばらつ
きが小さく、しかも、レール頭部を衝風冷却のみ
によつて熱処理する場合に比べて使用空気量が大
幅に少ないので、空気源設備が小型化できる等
種々の有用な効果がもたらされる。
ル頭部を、例えば噴霧水のみによつて熱処理する
場合に比べて、均一冷却されるので硬度のばらつ
きが小さく、しかも、レール頭部を衝風冷却のみ
によつて熱処理する場合に比べて使用空気量が大
幅に少ないので、空気源設備が小型化できる等
種々の有用な効果がもたらされる。
第1図は、恒温変態熱処理および連続冷却変態
熱処理における時間と温度との関係を示すグラ
フ、第2図は、水量密度をパラメーターとしたと
きの熱伝達係数と表面温度との関係を示すグラ
フ、第3図は、連続冷却変態温度の冷却速度と金
属組織および硬度との関係を示すグラフ、第4図
は、引張強さから換算した硬さおよび頭部下5mm
の強度との関係を示すグラフ、第5図Aは、レー
ル試験片の冷却方法を示す正面図、同B図は、第
5図AのA−A視図、第6図A〜Cは、水冷時の
復熱最高温度と冷却時間との関係を示すグラフ、
第7図A〜Cは、熱水噴流冷却時の復熱最高温度
と冷却時間との関係を示すグラフ、第8図は、冷
却速度をパラメーターとしたときの復熱最高温度
と冷却停止時のレール表面温度との関係を示すグ
ラフ、第9図Aは、この発明の冷却方法を示す正
面図、同B図は、第9図AのA−A視図、同C図
は、第9図AのB−B視図、同D図は、第9図A
のC−C視図、第10図は、ビツカース硬度と表
面からの距離との関係を示すグラフ、第11図
は、レール表面下20mmのビツカース硬度とレール
長手方向位置との関係を示すグラフである。図面
において、 1……レール、2……水冷用ノズル、3……空
冷用ノズル、4……熱水噴流冷却用ノズル。
熱処理における時間と温度との関係を示すグラ
フ、第2図は、水量密度をパラメーターとしたと
きの熱伝達係数と表面温度との関係を示すグラ
フ、第3図は、連続冷却変態温度の冷却速度と金
属組織および硬度との関係を示すグラフ、第4図
は、引張強さから換算した硬さおよび頭部下5mm
の強度との関係を示すグラフ、第5図Aは、レー
ル試験片の冷却方法を示す正面図、同B図は、第
5図AのA−A視図、第6図A〜Cは、水冷時の
復熱最高温度と冷却時間との関係を示すグラフ、
第7図A〜Cは、熱水噴流冷却時の復熱最高温度
と冷却時間との関係を示すグラフ、第8図は、冷
却速度をパラメーターとしたときの復熱最高温度
と冷却停止時のレール表面温度との関係を示すグ
ラフ、第9図Aは、この発明の冷却方法を示す正
面図、同B図は、第9図AのA−A視図、同C図
は、第9図AのB−B視図、同D図は、第9図A
のC−C視図、第10図は、ビツカース硬度と表
面からの距離との関係を示すグラフ、第11図
は、レール表面下20mmのビツカース硬度とレール
長手方向位置との関係を示すグラフである。図面
において、 1……レール、2……水冷用ノズル、3……空
冷用ノズル、4……熱水噴流冷却用ノズル。
Claims (1)
- 1 レール頭部に連続冷却変態熱処理を施して、
前記レール頭部の組織を微細パーライト組織にす
るに際して、前記レール頭部を噴霧水によつて冷
却し、続いて、前記レール頭部を熱水噴流によつ
て冷却し、この後、前記レール頭部を空気によつ
て冷却し、前記噴霧水による冷却から前記熱水噴
流による冷却への切替え温度を530℃以上とし、
そして、前記熱水噴流による冷却から前記空気に
よる冷却への切替え温度を、前記噴霧水による冷
却から前記熱水噴流による冷却に切り替える温度
未満420℃以上の温度とすることを特徴とする、
レールの熱処理方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12988587A JPS63297521A (ja) | 1987-05-28 | 1987-05-28 | レ−ルの熱処理方法 |
| US07/196,317 US4886558A (en) | 1987-05-28 | 1988-05-20 | Method for heat-treating steel rail head |
| EP88108529A EP0293002B1 (en) | 1987-05-28 | 1988-05-27 | Method for heat-treating steel rail head |
| DE8888108529T DE3861261D1 (de) | 1987-05-28 | 1988-05-27 | Verfahren zur waermebehandlung von stahlschienenkoepfen. |
| CA000567884A CA1303468C (en) | 1987-05-28 | 1988-05-27 | Method for heat-treating steel rail head |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12988587A JPS63297521A (ja) | 1987-05-28 | 1987-05-28 | レ−ルの熱処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63297521A JPS63297521A (ja) | 1988-12-05 |
| JPH044372B2 true JPH044372B2 (ja) | 1992-01-28 |
Family
ID=15020746
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12988587A Granted JPS63297521A (ja) | 1987-05-28 | 1987-05-28 | レ−ルの熱処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63297521A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019081917A (ja) * | 2017-10-27 | 2019-05-30 | 東鉄工業株式会社 | 高温レールの冷却方法及びミスト冷却装置 |
| CN114250349A (zh) * | 2021-12-09 | 2022-03-29 | 邯郸钢铁集团有限责任公司 | 一种提高热处理钢轨踏面硬度的方法 |
-
1987
- 1987-05-28 JP JP12988587A patent/JPS63297521A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63297521A (ja) | 1988-12-05 |
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