JPH0448246B2 - - Google Patents
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- JPH0448246B2 JPH0448246B2 JP62207347A JP20734787A JPH0448246B2 JP H0448246 B2 JPH0448246 B2 JP H0448246B2 JP 62207347 A JP62207347 A JP 62207347A JP 20734787 A JP20734787 A JP 20734787A JP H0448246 B2 JPH0448246 B2 JP H0448246B2
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- G06F3/01—Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
- G06F3/03—Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
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- G06F3/0416—Control or interface arrangements specially adapted for digitisers
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、タツチパネル装置、特に使用者が指
等によりタツチ感応表面にタツチした任意の位置
を決定するタツチパネル装置に関する。 本発明は使用者が選択する情報を表示する各種
の表示装置に広く応用し得る。一例として、使用
者が質問に応答する為に選択し、タツチするラツ
プヘルド(膝のせ)型タブレツトへの応用があ
る。他の例として、コンピユータ情報処理システ
ムに接続した陰極線管(CRT)端末の如き表示
画面上の情報項目を使用者が選択する装置への応
用がある。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題
点〕 表示画面上に複数のタツチ区分の設定パターン
を有するタツチパネルを配置したCRT表示端末
装置は周知である。この端末装置では上記パター
ンのどの区分へのタツチにも応答し、その区分の
位置を確認できる。このようなシステムでは静電
容量検出技術を採用しているのが一般的である。
即ち、コントローラは絶えずタツチパネル面に走
査信号を送り続け、タツチを検出するまでタツチ
区分の監視を続ける。使用者がタツチ区分の1つ
にタツチすると、使用者の身体の静電容量が、こ
の回路に加えられる。コントローラはこの静電容
量の変化を検出し、そのタツチ区分を確認する。 このようなタツチ応答型端末装置の一例はユタ
州ソルト・レイク・シテイのRGBダイナミツク
ス社により製造されている。この装置では、タツ
チ感応表面はガラス基板に被着したインジウム・
スズ酸化物より構成されている。この表面被覆は
各タツチ区分が分離するようパターン化して電気
的検出回路と導体により接続している。このよう
にパターン化すると、パターン化したタツチ区分
の寸法でタツチ検出分解能が制限されてしまう。
また、タツチ検出自体、形成したタツチ区分の特
定パターンに制限されてしまう。更に、パターン
化した各タツチ区分と電気的接触をする複雑な配
線も必要である。このような複雑な接続構造では
簡単な構造のものに比べ故障し易く経費もかか
る。 他の周知の実用例としては、画面上に透明な機
械的スイツチを配置したものがある。カリフオル
ニア州シルマーのシエラシン・イントレツクス・
プロダクツ社がこの型のスイツチをトランスフレ
ツクス(Transflex)の商標で販売している。こ
の型の装置では複数の薄膜シートを用い、使用者
がタツチするとシート間を押圧して電気的接触さ
せている。この薄膜シートのある位置を押圧する
と、電流が特定回路に流れて、その押圧位置が確
認される。他の薄膜型タツチパネルはドーマン等
による米国特許第4484038号公報に開示されてい
る。 また、マサチユーセツツ州アンドーバーのドー
マン・ホドノフ社の製品カタログによれば、パタ
ーン化していない薄膜を用いたタツチ・パネル・
スイツチの1000シリーズタツチ・スクリーン装置
の従来技術がある。この1000シリーズタツチ・パ
ネル装置は、タツチ・スクリーンのX及びY軸間
のスイツチング電流によつて透明タツチ・スクリ
ーン上のスイツチの開閉を検出するコントローラ
を具えている。このタツチ・スクリーンの種々の
スイツチを通過した電流は電圧に変換され、次に
アナログX/Y信号更にデジタルX/Y位置座標
に変換される。このような薄膜型スイツチ装置で
は、薄膜はキズがつき易い。また、この装置に用
いられている多層膜により、光の反射率が高くな
り、光の等価率及び分解能が比較的低くなり易い
という欠点がある。 タツチパネルの周囲に光源及び検出器のアレイ
を形成して、タツチパネル上のタツチした位置を
検出する方法も周知である。或は、超音波発振器
及び超音波検出器のアレイをタツチパネルの周囲
に形成することもある。いずれの場合でも、信号
源及び検出器は電気的システムと接続していて、
信号源から検出器に送られる信号がパネルにタツ
チすることにより妨害されるのに応じてその位置
を検出する。 他の静電容量タツチ検出装置はNg等による米
国特許第4476463号公報に開示されている。この
特定装置には導電性タツチ感応被覆表面が用いら
れ、この被覆には4本の細長い導電性バー状電極
が接続されている。このタツチ感応被覆の各辺に
このバー状電極が1本ずつ設けられている。この
特許公報に記載されている如く、静電容量性タツ
チによつてタツチ検出表面を含む抵抗−静電容量
(R−C)回路に起こるインピーダンスの変化が
測定される。このインピーダンス測定をするに
は、2本の交差する直線軸の各端部より繰返し行
われる測定により上記R−C回路の時定数を測定
する。この測定結果を総合してタツチした位置を
検出する。この特許の一実施例では、交流測定信
号が電極に入力し、その信号に応じて発生する電
圧波形がこの電極で監視される。この測定信号の
周波数は監視される電圧波形が選択した条件に達
するまで変化する。この選択した条件と合う測定
信号周波数より、信号の入力した電極上に於ける
タツチ位置を決めることができる。他の実施例で
は、2つの選択した幅の直流信号を連続的に電極
に加えている。この信号の入力した電極上に於け
るタツチ位置は電極に加えた2つの直流信号によ
る電極での電圧から決めることができる。即ち、
第1測定信号はタツチにより生じた静電容量を含
んだタツチ感応被覆の静電容量を既知のレベルま
で充電する。それから、第2測定信号はタツチ感
応被覆の抵抗を介して部分的に放電させる。この
部分的放電後に残る電極電圧により電極上に於け
るタツチの位置を求めることができる。この特許
公報に記載されている回路は入力信号の周波数を
変化させたり、2つの連続した直流信号を入力さ
せたりする必要性がある等、相当複雑になるとい
う欠点があつた。 タツチ感応表面を有する別のタツチ・パネル装
置がペツパー・ジユニアによる米国特許第
4353552号公報に開示されている。この装置によ
れば、使用者は指又は他の身体の部分又は導電性
のスタイラス等でタツチ感応表面にタツチする。
このタツチ感応表面の複数の終端部(即ち、4つ
の角A,B,C,D)は発振器により同じ瞬時レ
ベルに同時に駆動される。タツチ感応表面にタツ
チすると、電流がこれら終端部を介して流れ、使
用者のタツチによるインピーダンス変化とは無関
係に、これらの電流によつてタツチのX及びY座
標が決められる。この方法ではタツチの位置決定
が不正確になるという問題があり、且つある応用
例では有用であるインピーダンス情報がなくなる
という欠点がある。一実施例では、ペツパーはタ
ツチ位置の圧力が閾値を越えると感応する圧力セ
ンサも用いている。このようなタツチ位置決定方
法により、ビデオ・ゲームの遊戯中に銃を発射す
るというような2つの作用を制御し得る。 以上の多くのタツチパネル装置の精度は使用環
境内のノイズの影響により低下する。特に、
CRTフライバツク信号の如き一定周波数の干渉
信号スペクトルによつて起こる。また、表示装置
によつてはフライバツク信号の周波数は装置の動
作につれて変化するものもある。この事が、その
ような信号の影響を補償するのを困難にしてい
る。従来斯る欠点を解決したタツチパネル装置が
存在しなかつた。 従つて、従来技術の以上の欠点を解消し、且つ
タツチ感応表面をパターン化していないタツチパ
ネル装置の実現が要望されている。 〔発明の目的〕 従つて、本発明の目的は改良型のタツチ応答型
表示装置を提供することである。 本発明の他の目的は装置の動作中にCRTの水
平フライバツク信号等からの一定周波数の干渉信
号スペクトルの影響を最小にするタツチパネル装
置を提供することである。 〔発明の概要〕 本発明のタツチパネル装置は人間の指等でタツ
チパネルのタツチ感応表面上のどこにタツチして
もそのタツチを検出する。このタツチ感応表面上
のタツチ位置を決める回路が設けられている。こ
のタツチ位置は典型的には針によつて正確にタツ
チしたものとしてX−Y座標系により決められ
る。 このタツチ位置は、交流電圧パネル走査信号を
タツチ感応表面に選択的に印加し、それから発生
するタツチ信号(即ち電流)により決定される。 一走査方法によれば、これらパネル走査信号は
タツチ感応表面の第1辺から反対側の第2辺まで
第1方向に交流電圧勾配を形成するように印加さ
れる。このように走査され、使用者がタツチ感応
表面にタツチすると、第1タツチ電流が使用者を
介して流れ、検出される。更に、共通の交流電圧
パネル走査信号がタツチ感応表面の第1及び第2
辺の両辺に同時に印加されると、インピーダン
ス・タツチ電流が使用者を介して流れ、検出され
る。この第1方向に関するタツチ位置が検出され
た第1及びインピーダンス・タツチ電流により決
められる。また、交流電圧走査パネル信号がタツ
チ感応表面の第3辺から第4辺まで第2方向に交
流電圧勾配を形成するように印加される。パネル
がタツチされると、第2タツチ電流が流れ、検出
される。一般に、第1及び第2方向は互いに直交
していて、X−Y座標系に対応している。それか
ら、タツチ位置は第1、第2、及びインピーダン
ス・タツチ電流によりこのX−Y座標系に対して
決められる。他の適当な走査法を採用してもよ
い。 本発明をより具体的に述べると、タツチ電流を
処理するパネル出力信号処理回路手段を設けてい
る。周波数制御入力端を有する信号源は、入力す
る周波数制御信号に応じてパネル走査信号の周波
数を変化させる。また、この処理回路手段に含ま
れているプロセツサ回路(MPU)は、装置の使
用環境内のCRTフライバツク信号等の一定周波
数の干渉信号スペクトルからパネル走査信号の周
波数を遠ざけるように変化させる周波数制御信号
を自動的に発生する。 本発明の一側面として、タツチパネル装置のタ
ツチ電流は非タツチ状態の時に零化される。この
零化を行う頻度が予め設定した割合より高くなる
と、パネル走査信号の周波数は自動的に零化動作
の頻度が減少する方向に変化する。 本発明の付加的側面として、MPUがこの周波
数の変更方向を決定する。 タツチ位置は使用者の指と同様に導電性のスタイ
ラスでタツチされても求めることができる。ま
た、手袋をしてタツチした場合でも手袋が導電性
物質であるか、或いは導電性でなくとも充分に薄
くてパネル走査信号の周波数で容量性タツチ電流
を測定できれば、正確にタツチ位置を求められ
る。このようなタツチ電流を生じさせるようなも
のであれば、他の方法でタツチしてもよい。ここ
に述べたように、手袋をした指とかスタイラスと
かによるタツチは、タツチ電流を生じさせるよう
な物に限定されると理解されたい。 〔実施例〕 概 説 第1図に示すように、本発明のタツチパネル装
置は表示画面14を有する表示装置12を具えて
いる。図の表示装置はCRTコンピユータ端末装
置を含むので、表示画面14はCRTの表面を含
んでいる。光学的に透明なタツチパネル16が画
面14に重ねられているので、タツチパネル16
は透過して画面14を見ることができる。これは
光学的透明ということであり、画面14上の画像
がタツチパネル16を介して見えるということで
ある。他の応用例では表示装置12を削除する。
例えば、質問及び回答シートのような情報を含ん
だ一枚の用紙をタツチパネル16の下に置き、こ
の質問及び回答シートに関するデータを入力する
のにタツチパネル16を利用してもよい。別の応
用例では、タツチパネル16は透明でなくてもよ
い。例えば、タツチパネル16を単にデータ入力
パツドとして用い、タツチした位置によつてコン
ピユータ或いは他の装置にデータを入力してもよ
い。 タツチパネル16はガラス或いは他の光学的透
過性物質の基板を含み、その基板の外側表面上に
は導電性被覆18を被着している。被覆18はタ
ツチ・パネルを施して表示画面14全体を覆つて
もよく、或いは画面の一部のみを覆つて、そこに
使用者の選択項目(メニユ)を表示するようにし
てもよい。 第2図に概要を示しているように、(詳細は後
述する)被覆18は、複数の電気的コンタクト或
いは電極(この場合20個のA乃至Tのコンタク
ト)を有するタツチ感応表面を含んでいる。これ
らのコンタクトの第1組22、即ちP乃至Tのコ
ンタクトはタツチ感応表面18の1辺に1列に配
置している。コンタクトの第2組24、即ちF乃
至Jのコンタクトは第1組22の対向する辺に1
列に配置している。つまり、第1及び第2組22
及び24はタツチ感応表面18の第1方向の両端
に夫々位置する離れた列を形成している。コンタ
クトの第3組28、即ちK乃至Oのコンタクトは
タツチ感応表面18の下側(第3)辺に1列に配
置している。また、コンタクトの第4組26、即
ちA乃至Eのコンタクトはこの面の上側(第4)
辺に1列に配置している。従つて、第3及び第4
組28及び26はタツチ感応表面の第2方向の両
端に互いに離れて位置している。これらコンタク
トは約0.2平方インチの空気乾燥した銀接触塗料
スポツトであつてもよい。各コンタクトには電気
的接触を容易にするため導線が接続されている。
歪を軽減する為、コンタクトとの接続部分、付近
の各導線の一部はエポキシ樹脂などでタツチパネ
ル基板の縁に固定してもよい。 この構成では、コンタクトの第1及び第2組2
2及び24は、タツチパネルの水平方向の対向す
る両端に離れて位置している。別のコンタクトの
組26及び28はタツチパネルの鉛直方向の対向
する両端に夫々離れて位置している。コンタクト
の各組は必ずしも1列に並んでいなくともよい
が、各組が夫々直線上にあり、且つ第1及び第2
方向が互いに垂直であれば、コンタクトにより基
準座標系が定義される。タツチ位置はこの座標系
に従つて、以下に説明する回路により求められ
る。更に、タツチ・パネルを固定し、校正してお
けば、コンタクトは画面14に関して既知の位置
にある。従つて、タツチ感応表面18上でのタツ
チ位置を求めれば、これに対応する画面14上で
の位置を求めることができる。本発明はこの特定
のコンタクトの構成に限定されるものではないこ
とに留意されたい。また、タツチ感応表面の各辺
に設けたコンタクトの数は増減してもよい。 第2図のタツチ位置検出システムでは、タツチ
感応表面18上で2つの方向に関してタツチ位置
を求めるのに、対向するコンタクトの組のペア2
2,24及び別のペア26,28の2つのペアを
用いている。もし、1方向に関してのみタツチ位
置を求めるのなら、一方のペアのみが使用され
る。即ち、コンタクトの組22及び24は第1
(X)方向のタツチ位置を求めるのに用いられ、
また、組26及び28は第2(Y)方向のタツチ
位置を求めるのに用いられる。 また、第1図及び第2図を参照すると、関数発
生器即ち、可変周波数信号源30は出力端36に
交流電圧タツチパネル走査信号を出力する。パネ
ル駆動増幅器38はパネル走査信号を受け、この
信号を増幅し、出力端40に出力したその信号を
タツチパネル駆動変成器44の1次巻線42に供
給する。これは変成器の2次巻線46の両端、即
ち信号プラス(SIG+)出力端48及び信号マイ
ナス(SIG−)出力端50間に交流電圧を発生さ
せる。マルチプレクサ(即ちスイツチ回路)52
により、2次巻線の出力端48及び50からのパ
ネル走査信号を、以下に説明するように、選択的
にタツチパネル・コンタクトの組に加える。これ
らパネル走査信号に応じて、パネル出力タツチ信
号(即ち、タツチ電流信号)がタツチ感応表面が
タツチされると変成器44の中央タツプ54に発
生する。これらタツチ電流信号は、パネル出力信
号処理回路56で処理され、タツチ位置及び他の
情報が求められる。 このパネル出力信号処理回路では、中央タツプ
54からのタツチ電流信号は線路60を伝わり、
電流検出演算増幅器のようなタツチ電流検出器6
2に送られる。この検出器62の出力は中央タツ
プ54からのタツチ電流信号に対応している。こ
の検出器62の出力は出力線64に出力され、フ
イルタ66(第3B図)を介してアナログ・マル
チプライヤ69の1入力端68へ送られる。可変
周波数信号源30の交流電圧基準出力は線路70
によつて、マルチプライヤ基準回路72と接続し
ている。このマルチプライヤ基準回路72から出
力するマルチプライヤ基準電圧信号は、線路74
を伝わり、アナログ・マルチプライヤ69の基準
入力端76に入力する。この基準電圧信号によ
り、アナログ・マルチプライヤ69の乗算とタツ
チ感応表面18に入力する交流電圧信号とが同期
する。 この乗算されたタツチ電流信号は線路78を経
て増幅器とフイルタ回路80に送られる。この回
路80の出力は線路82に出力し、積分回路タイ
ミング・スイツチ84を介して、これらの信号を
積分する積分回路86に入力する。この積分回路
タイミング・スイツチ84は積分タイミング信号
()に応じて、積分期間中に閉じる。この積
分タイミング信号()は後述するように発
生し、積分タイミング入力端子88に入力する。
このスイツチ84が閉じると、積分回路86に送
られた信号が、そこで積分される。積分回路86
は互いに並列な積分コンデンサ90及び増幅器9
2を含んでいる。これらに加えて、積分コンデン
サ放電スイツチ94も内蔵し、このスイツチは線
路96の放電信号()に応じて選択的に積分
コンデンサ90を放電させる。この放電信号
()、(即ち積分回路の零化信号)の発生につ
いては後述する。この積分されたタツチ電流信号
は線路98を経て、信号をデジタル化するアナロ
グ・デジタル変換器回路即ちADC100に入力
する。このデジタル化された信号はデータ・バス
102,104を経て、MPU108のデータ入
力端106に送られる。MPU108は他の処理
の合間に、タツチ電流信号からタツチ位置及び他
の所望の情報を計算する。 MPU108は、バス104,110、並列出
力ラツチ112及びバス113を介してコンピユ
ータ114と接続している。このコンピユータ1
14は線路116により表示端末装置12と接続
している。このように接続したことにより、コン
ピユータ114を用いて選択した情報を画面14
上に表示させることができる。また、コンピユー
タ114により、タツチ位置に応じて表示情報を
ソフトウエアに従つて変更してもよい。このよう
に、所望の応用に適合するように従来の手法によ
り実現できる。MPU108はバス118によつ
て周知のRS232型通信インターフエース回路12
0にも接続している。これによつて、タツチパネ
ルで遠方のデータ処理局と通信回線を介して通信
できる。このインターフエース回路120には典
型的な例として直列データ出力端122を設けて
いる。 MPU108からの制御信号はM0及びM1出力
端から夫々線路124及び126を経てマルチプ
レクサ52へ送られる。これらの制御信号によ
り、マルチプレクサ52はパネル走査信号をコン
タクトの所望の組へと接続する。このようにし
て、タツチ位置を決めるタツチ電流信号が発生す
る。典型的な走査方法については後述する。 第1図のパネル出力信号処理回路56はデコー
ダ・デマルチプレクサ130も含んでいる。デコ
ーダ・デマルチプレクサ130はMPU108か
らの線路132,134及び136の入力信号を
デコードし、それに応じて、タツチパネル回路の
種々の機能を制御する信号を出力する。例えば、
デコーダ・デマルチプレクサ130は線路88に
積分タイミング信号()を出力する。この
信号を受けるとスイツチ84が閉じて、タツチ位
置の決定が必要になるとタツチ電流信号の積分が
始まる。この積分は信号のパルス幅の期間
続く。デコーダ・デマルチプレクサ130は線路
96に積分コンデンサ放電信号()も出力す
る。この信号によりスイツチ94が閉じて、積分
コンデンサ90は各連続的な積分の前に放電され
る。MPU108は信号源30の基準出力から出
た線路140上の同期信号を受ける同期入力端を
有する。従つて、積分はパネル走査信号のタツチ
感応表面18への印加と同期している。デコー
ダ・デマルチプレクサ130は線路142で
ADC100にも接続している。ADC100は積
分されたタツチ信号をデジタル変換した信号を
MPU108に送る。 ADC100が所望の範囲内の値の出力を発生
すればより正確なタツチ電流及びタツチ位置の決
定が行える。もしこれが小さすぎると、タツチ電
流の小さな変動が見のがされ、スプリアス信号の
影響がより大きくなる。もし大きすぎればADC
100はオーバーフローして、不正確なタツチ電
流信号の指示を与える。このような可能性を最小
にする為、MPU108はADC100の出力値を
監視している。この値が所望の範囲外のとき、
MPU108はデコーダ・デマルチプレクサ13
0に送る積分タイミング制御信号のパルス幅を調
整する。これに応じて信号のパルス幅、即
ち積分期間が調整され、ADC100の出力が所
望のレベルまで戻される。これによつて、広範囲
にタツチ電流が変化するように条件が広範囲に変
化しても、容易にこのパネル装置を使用できる。
例えば、タツチ感応表面18へのタツチがスタイ
ラスの使用によるものとか、指や他の身体部分と
か、或いはたとえ手袋をした指であつてもよい。 自動零化回路150はタツチ感応表面がタツチ
されない時、変成器44の中央タツプ54のタツ
チ電流信号を0にするように調整する。この零化
後、中央タツプ54に電流が存在すると、(少く
ともノイズ閾値レベル以上の電流があると)、そ
れはタツチ感応表面がタツチされたことを指示す
る。一般に自動零化回路150は、タツチされな
い状況下では中央タツプ54に自動的に適当なオ
フセツト電流を供給し、その中央タツプの電流を
全て打ち消して0にする。 これを実行する為、第1図の自動零化回路で
は、実質的な静電容量性負荷をパネル走査出力の
1つ(この場合、線路152を介してSIG+出力
端48)に選択的に接続している。自動零化回路
150はMPU108からバス104及び154
を介して入力する零化信号に応答する。自動零化
回路150によりSIG+出力端48と接続された
実質的静電容量性負荷の値は零化信号に応じて変
化し、それによつて零化動作に影響する。典型的
に、オフセツト零化コンデンサ158がSIG−パ
ネル走査出力端50と接続し、中央タツプ54に
自動零化回路から供給されるオフセツト電流と逆
の方向に初期オフセツト電流を供給する。その結
果、自動零化回路150によりSIG+パネル走査
出力端48に静電容量が加えられると、コンデン
サ158から流れる初期オフセツト電流と他の周
辺信号とが釣り合う。別のオフセツト・コンデン
サ168がスイツチ170により選択的にSIG−
パネル走査出力端50に接続される。スイツチ1
70はマルチプレクサ52から線路172に出力
する信号に応じて、インピーダンス・タツチ電流
の決定中に閉じられる。コンデンサ158及び1
68が両方共この回路に接続されると、インピー
ダンス・タツチ電流の決定中に生じる典型的な電
流漏れがより大きくなるので、初期オフセツト電
流はより大きくなる。 第1図のパネル出力信号処理回路56は、自動
周波数制御手段も含んでいる。これはタツチパネ
ル装置が使用されている環境での、CRT水平フ
ライバツク信号のような一定周波数の混信スペク
トルによつて影響を受けないレベルまでパネル走
査信号の周波数を変化させるためのものである。
ここで用いた「一定周波数の混信スペクトル」と
は、タツチパネル装置と併用する装置によつて典
型的に発生する周期信号及びそれらの高調波信号
を言う。この用語はCRT表示装置の変動する多
重水平フライバツク信号のように、ある時間一定
で、その後別の一定値に変化するような信号も含
んでいる。これは、またタツチパネル装置のパネ
ル励起周波数の調整可能速度より遅い速度で変化
する周辺ノイズ信号も含んでいる。タツチパネル
装置をこのような一定周波数混信スペクトルの周
波数付近で動作させると、タツチ位置の決定を著
しく損ない、場合によつては決定したタツチ位置
が全く信頼性を欠くものになる。 第1図の構成に於て、信号源30は可変周波数
信号発生器を内蔵している。この信号源30は周
波数制御入力端176を有し、ここに入力する周
波数制御信号に応じて可変の交流電圧出力信号を
線路36,70に出力する手段を内蔵している。
MPU108の制御により、自動周波数制御回路
178は周波数制御信号を出力し、周波数制御入
力端176に線路180を介して送る。より具体
的にはMPU108が周波数調整を必要と判断し
た時点で、デジタル周波数制御信号がバス104
及び182を経て自動周波数制御回路178へ送
られる。デジタル・アナログ変換器(DAC)1
84はデコーダ・デマルチプレクサ130からの
線路186の信号に応じて、バス182から入力
した周波数制御信号を自動周波数制御回路に伝え
る。典型的には、周波数の調整は零化調整の頻度
が高くなり過ぎた時、零化調整の頻度が減少させ
るレベルまで動作周波数を変化させる目的が行わ
れる。MPU108はこの周波数の変化方向(増
加又は減少)も予め定める。 第1図のタツチ・パネル装置は過大なタツチ電
流からパネル出力信号処理回路56及びタツチ感
応表面18を保護するという特徴もある。具体的
に、MPU108はタツチ電流が最大安全閾値を
越え、積分回路86がその信号を最小積分期間積
分していることを判断していると仮定する。この
場合、MPU108により、デコーダ・デマルチ
プレクサ130は線路190のOSC.EN.出力を
打ち切る。これによりスイツチ192が閉じて、
信号源30のデイセーブル・入力端194を接地
する。こうなると、信号源30の出力は停止し、
タツチ感応表面18へのパネル走査信号は遮断さ
れる。保護の為に、MPU108のM0及びM1出
力は、SIG+及びSIG−パネル走査出力端とタツ
チ感応表面との間の接続を断ち切るようにマルチ
プレクサ52を制御するデジタル論理レベルに変
化する。 手動制御スイツチ198が制御線路200によ
りMPU108と接続している。詳細は後述する
が、スイツチ198の設定により、タツチ位置信
号を並列出力端113に送るか或いは直列データ
出力端122に送るかというような処理パラメー
タが選択される。 パネル走査方法及びタツチ位置の決定 より詳細に後述する通り、MPU108はマル
チプレクサ52を制御して、所定の方法でタツチ
感応表面18の辺に変成器44のSIG+及びSIG
−出力端48及び50を夫々接続する。この結果
生じるタツチ電流信号によりタツチ位置及び他の
情報が決められる。 走査方法の第1の具体例として第2図を参照
し、タツチ感応表面がタツチされずに零化回路1
50によりタツチ電流が0に調整されていると仮
定する。また、X−Y座標系の原点をタツチ感応
表面18の中心に設定したものとする。点Pがタ
ツチされたとすると、この点の位置は第2図のX
及びY座標で与えられる。(ここでは、時々Xp,
Ypと表わす。) この第1走査方法の第1モードでは、SIG−出
力端50がコンタクトの組22と、SIG+出力端
48はコンタクトの組24と夫々接続している。
その上、他のコンタクトの組26及び28は(そ
の必要性は特にないが)開路になつている。この
モードでは交流電圧勾配がタツチ感応表面18の
第1方向(即ち、X方向)に形成される。この場
合では、第1方向は水平方向でX軸を含んでい
る。後述するように、マルチプライヤ69の乗算
及びフイルタ通過後、第1(X)方向のタツチ電
流は次式で表わされる。 (a) ix=KxXV/Zt この方程式で、ixは上述の結果によるタツチ電
流で第1(即ちX)タツチ電流を表わす。また、
Vは変成器の中央タツプ54の仮想接地に対する
2次巻線出力端48の電圧である。Ztは使用者が
タツチ感応表面にタツチした時この回路に加えら
れるインピーダンスであり、Kxは定数である。
また、V/Ztは使用者のタツチによつて流れるイ
ンピーダンス・タツチ電流に相当している。Xは
タツチ位置のX座標である。 第1走査方法の第2モードでは、SIG+出力端
48はタツチ感応表面の第1及び第2辺22,2
4の少くとも一方、典型的には同時に両方と接続
する。これにより一様な交流電圧が第1(X)方
向に形成される。このモードでは中央タツプ54
のどのタツチ電流も使用者を介して流れるインピ
ーダンス・タツチ電流に相当する。乗算及びフイ
ルタ通過後のインピーダンス・タツチ電流は次式
で表わされる。 (b) iz=V/ZtKz インピーダンス電流走査モードの他の方法として
は、パネル走査出力端の一方(即ち、SIG+出力
端)をタツチ感応表面の一辺だけと接続したり、
隣接する2辺と接続したり、4辺全部と接続した
りする。 上記2つの方程式を連立して解けば、Xタツチ
位置は次式で与えられる。 (c) X=ixKz/izKx Kz/Kxを求める為に、タツチ感応表面18の
既知のX位置にタツチする。例えば、4隅、即ち
X座標の右端及び左端にタツチする。複数の既知
のX座標を上記(c)式に代入して、その結果を平均
すればKz/Kxの値が求められる。一旦Kz/Kx
の値が求まれば、未知のXタツチ位置は第1及び
インピーダンスタツチ電流信号から上記方程式を
使つて計算できる。 2次元のタツチ情報が望ましい場合には、第1
走査方法を第3モードにする。第3モードでは、
SIG+出力端48はタツチ感応表面18の上辺2
6と接続し、SIG−出力端50は底辺28と接続
する。これにより交流電圧勾配がタツチ感応表面
18の第2(即ちY)方向に形成される。乗算及
びフイルタ通過後の第2(Y)タツチ電流信号iy
は次式で表わせる。 (d) iy=KyYV/Zt この方程式でYはYタツチ位置、KyはKxと同
様に決まる定数である。第1図ではKx,Ky及び
Kzは夫々略1に等しい。従つて、これら定数を
求める必要がない。方程式(b)及び(d)を連立して解
けば、Yタツチ位置は次式で与えられる。 (e) Y=iyKz/izKy この方程式で、Kz/KyはKz/Kxと同様に決
まる定数である。 以上述べた3つのモードでタツチ感応表面18
を走査して得たタツチ電流信号から、タツチ位置
PのX及びY座標が求められる。所定の回転走査
サイクルを繰返して、その結果を総合、(即ち平
均)してタツチ位置を正確に求めることができ
る。しかし、精度は及ばないが、多くの応用例で
は、複数の結果を平均しなくても十分な精度でタ
ツチ位置を求めることができる。種々のモード間
の切換えはMPU108からの信号M0及びM1の
制御により、マルチプレクサ52が実行する。タ
ツチパネル16上のタツチ位置より、コンピユー
タ114は表示端末12に表示されたほどの情報
項目を使用者が選択したかを確認する。それから
表示端末は周知の方法で使用者の選択に応答す
る。 タツチ位置の決定に加えて、生じたタツチ電流
から付加的情報が得られる。例えば、X及びY座
標を連続して計算し、その上インピーダンス・タ
ツチ電流izも監視した場合がある。X及びYが不
変でizだけが変化すれば、これは使用者がタツチ
感応表面の特定の位置をタツチし続け、単にタツ
チの仕方が変つたという事を示す。例えば、これ
は使用者がタツチ位置をより強く押えている場合
かも知れない。この場合にはタツチ感応表面のタ
ツチされている面積が変化する。この結果生じる
インピーダンス・タツチ電流の変化は付加的機能
を制御する為コンピユータ114が使用できる。
例えば、タツチ画面が同じ位置で単により強く押
されただけなら、インピーダンス・タツチ電流の
変化は検出され、それはタツチ位置で決まるデー
タ上で動作する特性のサブルーチンを呼び出すの
に用いられる。 所望のX及びYタツチ電流及びインピーダン
ス・タツチ電流を与える他の走査方法を以下に説
明する。この第2の走査方法では前述した3つの
モードの代りに、4つのモードでタツチ感応表面
を走査する。第2図に於て、この走査方法によれ
ばタツチ位置の点PはX1,X2,Y1,Y2の4つで
記述される。即ち、タツチ感応表面のX方向の両
端間の距離は既知で、それがX1及びX2の和に等
しい。また、X1は第2図のパネルの左辺から点
Pまでの水平距離で定義され、他方X2はパネル
の右辺から点Pまでの水平距離で定義される。ま
た、このパネルのY方向の両端の距離は既知で、
それはY1及びY2の和に等しい。Y1及びY2は夫々
タツチ感応表面の底辺及び上辺から点Pまでの距
離として定義される。 この第2走査方法の第1モードでは、マルチプ
レクサ52によりSIG+出力端48はタツチ感応
表面18の左辺と接続し、中央タツプ54はタツ
チ感応表面18の左辺と接続している。これによ
つて、タツチ感応表面のX方向に右端から左端へ
と交流電圧勾配が形成される。タツチ感応表面1
8がタツチされない時零化回路によつてタツチ電
流は0に調整され、またタツチ電流の乗算及びフ
イルタ通過も行われたものと仮定する。これらの
条件で、中央タツプの第1タツチ電流ix1は次式
で与えられる。 (f) ix1=KxX1/X1+X2V/Zt また、第2モードの時、SIG+出力端48及び
中央タツプ54は夫々タツチ感応表面の左辺及び
右辺に接続される。これによつてタツチ感応表面
のX方向に今度は左端から右端へ交流電圧勾配が
形成される。この場合の第2タツチ電流ix2は次
式で与えられる。 (g) ix2=KxX2/X1+X2V/Zt 方程式(f)及び(g)を加算すれば、インピーダンス・
タツチ電流iZXは次式で与えられる。 (h) KxV/Zt=(ix1+ix2)=iZX 結局、方程式(f)及び(h)より、タツチ位置の点P
のX軸位置X1は次式で与えられる。 (i) X1=ix1(X1+X2)/(ix1+ix2) 以上の方程式でKxは定数で、タツチ感応表面
18の既知の位置にタツチして前述したのと同様
の方法で求めることができる。 また、前述の通り、X1とX2の和は既知である。
したがつて上記2測定の結果からタツチ位置(点
P)のX軸位置情報は計算でき、また、インピー
ダンス・タツチ電流izxに関する変化の情報も得
られる。 Y軸についての位置情報は以下の方法で求めら
れる。この第2走査方法の第3モードに於て、
SIG+出力端48及び中央タツプ54は夫々タツ
チ感応表面18の上辺及び底辺と接続する。その
結果、第3タツチ電流iy1は次式で与えられる。 (j) iy1=KyY1/Y1+Y2V/Zt 第4モードでは、SIG+出力端48及び中央タツ
プ54は夫々タツチ感応表面18の底辺及び上辺
と接続する。この結果、第4タツチ電流iy2は次
式で与えられる。 (k) iy2=KyY2/Y1+Y2V/Zt 方程式(j)及び(k)を加算すれば、インピーダンス・
タツチ電流iZYは次式で与えられる。 (l) KyV/Zt=(iy1+iy2)=iZY 更に、方程式(j)及び(l)より、Y1は次式で与えら
れる。 (m) Y1=iy1(Y1+Y2)/(iy1+iy2) 上述のように、Y1及びY2の和は既知であり、
また定数Kyは定数Kxと同様にして求めることが
できる。よつて、X1及びY1はタツチ電流から求
めることができ、またインピーダンス・タツチ電
流の変化も自在に監視できる。 当業者には明らかなように、タツチ感応表面に
交流電圧勾配を形成する他の走査方法及びモード
を採用することにより、所望の位置情報を求め得
るようなタツチ電流信号を発生させることが可能
である。 タツチ・パネルの構造 再び第2図を参照して、タツチ・パネル16の
全面領域を覆うタツチ感応表面18はタツチ位置
決定回路と接続され、使用者のタツチを検出する
のに用いられる。前述のように、タツチ・パネル
16は導電性フイルムでタツチ感応表面を被覆し
た基板を具えている。このようなフイルムの好適
な一例は、面固有抵抗が200Ω/面、520nmの波
長の光透過率が85%のインジウム・スズ酸化物で
ある。このようなフイルムで被覆した基板は、カ
リフオルニア州サンタ・ローザのオプテイカル・
コーテイング・ラボラトリ社から市販されてい
る。このフイルムの面固有抵抗はそれ程厳密でな
くともよく、50〜2000Ω/面かそれ以上でも好適
である。面固有抵抗200Ω/面より相当低い場合
には特別に低抵抗スイツチを必要とし、比較的大
電力を消費することになるかも知れない。 この基板は特定の形状に限定されるものではな
い。従つて、画面14に適合するように、円形、
凹面、球面、曲面、平面等どんな面でもよい。ま
た、この基板は光学的に透明であれば種々の好適
材料ものでもよい。背景からの反射光による眩し
さを低減する為、基板は市販の防眩ガラスのもの
でもよい。このガラスも平面或いは表示画面の曲
面に合うような曲面であつてもよい。このような
基板の販売元の1つはウエスト・バージニア州チ
ヤールスバーグのイーグル・コンベツクス・グラ
ス社である。 前述のように、どのようなコンタクト配置構造
を採用するかは上述の例に応じて種々変更し得
る。勿論、具体的なマルチプレクサ(即ちスイツ
チ回路)52は選択したコンタクト配置構造に応
じて変わる。一般に、比較的一様な交流電圧勾配
を所望の方向にタツチ感応表面上に容易に形成し
得るものならどんなコンタクト配置構造を採用し
てもよい。 タツチパネル駆動回路 交流電圧信号を発生し、タツチ感応表面18に
印加する回路の詳細は第3図に示している。 もつと具体的に述べると、図の構成に於て、信
号源30はエグザ・カンパニーのXR8038A型集
積回路信号源で代表される周知の正弦波信号源を
含み、第3図のように周知の方法で接続されてい
る。信号源30は正弦波出力をピン2、即ち出力
端36に出力する。決定的条件ではないが、この
信号発生器の典型的出力信号の周波数は15〜
300KHz(好適値200KHz)である。理由は後述す
るが、この周波数はタツチ処理回路によつて自動
的に調整される。この信号源30は矩形基準信号
もピン9(出力端70)に出力する。この基準信
号により同期信号(OSC.SYNCH.)が線路14
0に出力され、またマルチプライヤ基準回路72
を経て、この基準電圧信号がアナログ・マルチプ
ライヤ69に送られる。 図のパネル駆動増幅器38は演算増幅器210
及びデイスクリート型プシユ・プル・フオロア回
路212を含んでいる。パネル駆動増幅器38の
出力は線路40により1μFのセラミツク製DC遮
断コンデンサ213を介して変成器44の1次巻
線42と接続している。コンデンサ213は直流
電流によつて変成器44が飽和するのを防止す
る。典型的に、信号源30及び駆動増幅回路38
により変成器44は2次巻線の出力端48及び5
0間に最高最低(ピーク・トウ・ピーク)電圧値
で約12Vの電圧を出力する。この変成器は1次対
2次の電圧比が1対1のものを用いているので、
同じ電圧が1次巻線42の入力端間に供給されて
いる。 好適実施例では変成器44は環状(トロイダ
ル)コアを有する。この変成器44によつて、タ
ツチ感応表面18を駆動する電流と信号源30の
出力する電流とが隔離される。その結果、中央タ
ツプ54に生じる電流はタツチ電流のみとなる。
このような変成器44の駆動構成により、パネル
走査電流を除いてタツチ電流のみを得る為の複雑
な回路は不必要となる。 信号発生器30及び駆動増幅回路38に好適な
抵抗器及びコンデンサは先の説明にはなかつた
が、この実施例の最後の表1に記載している。 第2図のマルチプレクサ52はパネル走査信号
をタツチ感応表面に供給するスイツチ回路を含ん
でいる。これらのパネル走査信号により、タツチ
感応表面18上に所望の方向で交流電圧勾配を形
成する。図示したタツチ・コンタクトの配置に関
して、マルチプレクサ52は図のように相互接続
した6つの2極双投CMOSアナログ・スイツチ
260乃至270及び状態デコーダ回路272を
含んでいる。具体例として、スイツチ260乃至
270はジー・イー・インターシール社製
IH5045型スイツチを用いてもよく、また状態デ
コーダ回路272は周知の74LS02型NORゲート
の回路でもよい。SIG+出力端48及びSIG−出
力端50のパネル走査信号はマルチプレクサ52
の走査入力端に送られる。一般に、スイツチ26
0乃至270はMPU108から制御線路124,
126を介して状態デコーダ回路272に送られ
る制御信号M0及びM1に応じて種々の状態に切換
えられる。マルチプレクサ52の入力/出力線路
274は第2図に示したようにタツチ感応表面1
8のコンタクトA乃至Tに夫々接続している。 論理状態“0”(M0)及び論理状態“1”
(M1)の信号がMPU108から制御線路124
及び126に夫々出力されると、スイツチ回路は
第1(X)タツチ電流検出状態(X状態)に入る。
この第1状態のとき、コンタクトの組22のP乃
至Tは電気的接続し、またコンタクトの組24の
F乃至Jも電気的接続する。それに、コンタクト
A乃至E及びK乃至Oは開路(オープン)になつ
ている。また、この第1状態のとき、SIG+出力
端48の出力はコンタクトの組24に印加し、
SIG−出力端50の出力はコンタクトの組22に
印加する。これらの条件下で、タツチ感応表面1
8の第1(X)方向に交流電圧勾配が形成される。 更に、制御線路124に出力したM0制御信号
が論理状態“1”で、制御線路126のM1制御
信号が論理状態“0”のとき、マルチプレクサ5
2は第2(Y)タツチ電流検出状態(Y状態)と
なる。この第2状態ではコンタクトの組26のA
乃至Eは電気的接続し、SIG+出力端48からの
信号が入力する。また、コンタクトの組28のK
乃至Oも電気的接続し、SIG−出力端50からの
信号が入力する。コンタクトP乃至T及びF乃至
Jは開路となつている。この条件下で、タツチ感
応表面18の上辺及び底辺のコンタクト間に第2
(Y)方向で交流電圧勾配が形成される。 マルチプレクサ52はM0及びM1制御信号が共
に“0”のとき、第3(即ちインピーダンス)タ
ツチ電流検出状態(Z状態)になる。この第3状
態ではコンタクトの組22及び26は夫々電気的
接続し、SIG+出力端48と接続する。また、他
のコンタクトの組24及び28は開路となつてい
る。交流電圧がタツチ感応表面18の2つの隣接
する辺に同時に印加する。その結果、中央タツプ
54に流れるタツチ電流は、タツチ感応表面が使
用者にタツチされた時発生するインピーダンス電
流に直接対応している。前述した型の付加的な
CMOSアナログ・スイツチを追加使用すれば、
タツチ・パネルの総ての辺に同時に同じ信号を加
えることもできる。また、多くの場合、インピー
ダンス電流は、タツチ感応表面の単一の辺のみを
駆動するだけでも検出することができる。勿論、
この辺によつて形成したタツチ表面上の一様な交
流電界によつて他の辺のコンタクトは刺激されて
いる。 最後に、マルチプレクサ52はM0及びM1制御
信号が両方共“1”のとき、第4(オフ)状態と
なる。スイツチ260乃至270がオフ状態にな
ると、タツチ感応表面18へのパネル走査信号の
印加が遮断される。過大出力電流が検出される
と、このオフ状態に切換わるようにし得るので、
これによりタツチ感応表面及び回路は過大電流か
ら保護される。また、回路を保護する為に通常、
スイツチ260乃至270は、X,Y、及びZ状
態間の切換時及び回路のリセツト時にはオフ状態
に切換わる。 次の状態表は上述の4つの状態を示している。
この表で、英文字R,L,T及びBは状態デコー
ダ272の出力信号の論理状態を示し、夫々タツ
チ感応表面18の4辺右辺、左辺、上辺及び底辺
と対応している。
等によりタツチ感応表面にタツチした任意の位置
を決定するタツチパネル装置に関する。 本発明は使用者が選択する情報を表示する各種
の表示装置に広く応用し得る。一例として、使用
者が質問に応答する為に選択し、タツチするラツ
プヘルド(膝のせ)型タブレツトへの応用があ
る。他の例として、コンピユータ情報処理システ
ムに接続した陰極線管(CRT)端末の如き表示
画面上の情報項目を使用者が選択する装置への応
用がある。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題
点〕 表示画面上に複数のタツチ区分の設定パターン
を有するタツチパネルを配置したCRT表示端末
装置は周知である。この端末装置では上記パター
ンのどの区分へのタツチにも応答し、その区分の
位置を確認できる。このようなシステムでは静電
容量検出技術を採用しているのが一般的である。
即ち、コントローラは絶えずタツチパネル面に走
査信号を送り続け、タツチを検出するまでタツチ
区分の監視を続ける。使用者がタツチ区分の1つ
にタツチすると、使用者の身体の静電容量が、こ
の回路に加えられる。コントローラはこの静電容
量の変化を検出し、そのタツチ区分を確認する。 このようなタツチ応答型端末装置の一例はユタ
州ソルト・レイク・シテイのRGBダイナミツク
ス社により製造されている。この装置では、タツ
チ感応表面はガラス基板に被着したインジウム・
スズ酸化物より構成されている。この表面被覆は
各タツチ区分が分離するようパターン化して電気
的検出回路と導体により接続している。このよう
にパターン化すると、パターン化したタツチ区分
の寸法でタツチ検出分解能が制限されてしまう。
また、タツチ検出自体、形成したタツチ区分の特
定パターンに制限されてしまう。更に、パターン
化した各タツチ区分と電気的接触をする複雑な配
線も必要である。このような複雑な接続構造では
簡単な構造のものに比べ故障し易く経費もかか
る。 他の周知の実用例としては、画面上に透明な機
械的スイツチを配置したものがある。カリフオル
ニア州シルマーのシエラシン・イントレツクス・
プロダクツ社がこの型のスイツチをトランスフレ
ツクス(Transflex)の商標で販売している。こ
の型の装置では複数の薄膜シートを用い、使用者
がタツチするとシート間を押圧して電気的接触さ
せている。この薄膜シートのある位置を押圧する
と、電流が特定回路に流れて、その押圧位置が確
認される。他の薄膜型タツチパネルはドーマン等
による米国特許第4484038号公報に開示されてい
る。 また、マサチユーセツツ州アンドーバーのドー
マン・ホドノフ社の製品カタログによれば、パタ
ーン化していない薄膜を用いたタツチ・パネル・
スイツチの1000シリーズタツチ・スクリーン装置
の従来技術がある。この1000シリーズタツチ・パ
ネル装置は、タツチ・スクリーンのX及びY軸間
のスイツチング電流によつて透明タツチ・スクリ
ーン上のスイツチの開閉を検出するコントローラ
を具えている。このタツチ・スクリーンの種々の
スイツチを通過した電流は電圧に変換され、次に
アナログX/Y信号更にデジタルX/Y位置座標
に変換される。このような薄膜型スイツチ装置で
は、薄膜はキズがつき易い。また、この装置に用
いられている多層膜により、光の反射率が高くな
り、光の等価率及び分解能が比較的低くなり易い
という欠点がある。 タツチパネルの周囲に光源及び検出器のアレイ
を形成して、タツチパネル上のタツチした位置を
検出する方法も周知である。或は、超音波発振器
及び超音波検出器のアレイをタツチパネルの周囲
に形成することもある。いずれの場合でも、信号
源及び検出器は電気的システムと接続していて、
信号源から検出器に送られる信号がパネルにタツ
チすることにより妨害されるのに応じてその位置
を検出する。 他の静電容量タツチ検出装置はNg等による米
国特許第4476463号公報に開示されている。この
特定装置には導電性タツチ感応被覆表面が用いら
れ、この被覆には4本の細長い導電性バー状電極
が接続されている。このタツチ感応被覆の各辺に
このバー状電極が1本ずつ設けられている。この
特許公報に記載されている如く、静電容量性タツ
チによつてタツチ検出表面を含む抵抗−静電容量
(R−C)回路に起こるインピーダンスの変化が
測定される。このインピーダンス測定をするに
は、2本の交差する直線軸の各端部より繰返し行
われる測定により上記R−C回路の時定数を測定
する。この測定結果を総合してタツチした位置を
検出する。この特許の一実施例では、交流測定信
号が電極に入力し、その信号に応じて発生する電
圧波形がこの電極で監視される。この測定信号の
周波数は監視される電圧波形が選択した条件に達
するまで変化する。この選択した条件と合う測定
信号周波数より、信号の入力した電極上に於ける
タツチ位置を決めることができる。他の実施例で
は、2つの選択した幅の直流信号を連続的に電極
に加えている。この信号の入力した電極上に於け
るタツチ位置は電極に加えた2つの直流信号によ
る電極での電圧から決めることができる。即ち、
第1測定信号はタツチにより生じた静電容量を含
んだタツチ感応被覆の静電容量を既知のレベルま
で充電する。それから、第2測定信号はタツチ感
応被覆の抵抗を介して部分的に放電させる。この
部分的放電後に残る電極電圧により電極上に於け
るタツチの位置を求めることができる。この特許
公報に記載されている回路は入力信号の周波数を
変化させたり、2つの連続した直流信号を入力さ
せたりする必要性がある等、相当複雑になるとい
う欠点があつた。 タツチ感応表面を有する別のタツチ・パネル装
置がペツパー・ジユニアによる米国特許第
4353552号公報に開示されている。この装置によ
れば、使用者は指又は他の身体の部分又は導電性
のスタイラス等でタツチ感応表面にタツチする。
このタツチ感応表面の複数の終端部(即ち、4つ
の角A,B,C,D)は発振器により同じ瞬時レ
ベルに同時に駆動される。タツチ感応表面にタツ
チすると、電流がこれら終端部を介して流れ、使
用者のタツチによるインピーダンス変化とは無関
係に、これらの電流によつてタツチのX及びY座
標が決められる。この方法ではタツチの位置決定
が不正確になるという問題があり、且つある応用
例では有用であるインピーダンス情報がなくなる
という欠点がある。一実施例では、ペツパーはタ
ツチ位置の圧力が閾値を越えると感応する圧力セ
ンサも用いている。このようなタツチ位置決定方
法により、ビデオ・ゲームの遊戯中に銃を発射す
るというような2つの作用を制御し得る。 以上の多くのタツチパネル装置の精度は使用環
境内のノイズの影響により低下する。特に、
CRTフライバツク信号の如き一定周波数の干渉
信号スペクトルによつて起こる。また、表示装置
によつてはフライバツク信号の周波数は装置の動
作につれて変化するものもある。この事が、その
ような信号の影響を補償するのを困難にしてい
る。従来斯る欠点を解決したタツチパネル装置が
存在しなかつた。 従つて、従来技術の以上の欠点を解消し、且つ
タツチ感応表面をパターン化していないタツチパ
ネル装置の実現が要望されている。 〔発明の目的〕 従つて、本発明の目的は改良型のタツチ応答型
表示装置を提供することである。 本発明の他の目的は装置の動作中にCRTの水
平フライバツク信号等からの一定周波数の干渉信
号スペクトルの影響を最小にするタツチパネル装
置を提供することである。 〔発明の概要〕 本発明のタツチパネル装置は人間の指等でタツ
チパネルのタツチ感応表面上のどこにタツチして
もそのタツチを検出する。このタツチ感応表面上
のタツチ位置を決める回路が設けられている。こ
のタツチ位置は典型的には針によつて正確にタツ
チしたものとしてX−Y座標系により決められ
る。 このタツチ位置は、交流電圧パネル走査信号を
タツチ感応表面に選択的に印加し、それから発生
するタツチ信号(即ち電流)により決定される。 一走査方法によれば、これらパネル走査信号は
タツチ感応表面の第1辺から反対側の第2辺まで
第1方向に交流電圧勾配を形成するように印加さ
れる。このように走査され、使用者がタツチ感応
表面にタツチすると、第1タツチ電流が使用者を
介して流れ、検出される。更に、共通の交流電圧
パネル走査信号がタツチ感応表面の第1及び第2
辺の両辺に同時に印加されると、インピーダン
ス・タツチ電流が使用者を介して流れ、検出され
る。この第1方向に関するタツチ位置が検出され
た第1及びインピーダンス・タツチ電流により決
められる。また、交流電圧走査パネル信号がタツ
チ感応表面の第3辺から第4辺まで第2方向に交
流電圧勾配を形成するように印加される。パネル
がタツチされると、第2タツチ電流が流れ、検出
される。一般に、第1及び第2方向は互いに直交
していて、X−Y座標系に対応している。それか
ら、タツチ位置は第1、第2、及びインピーダン
ス・タツチ電流によりこのX−Y座標系に対して
決められる。他の適当な走査法を採用してもよ
い。 本発明をより具体的に述べると、タツチ電流を
処理するパネル出力信号処理回路手段を設けてい
る。周波数制御入力端を有する信号源は、入力す
る周波数制御信号に応じてパネル走査信号の周波
数を変化させる。また、この処理回路手段に含ま
れているプロセツサ回路(MPU)は、装置の使
用環境内のCRTフライバツク信号等の一定周波
数の干渉信号スペクトルからパネル走査信号の周
波数を遠ざけるように変化させる周波数制御信号
を自動的に発生する。 本発明の一側面として、タツチパネル装置のタ
ツチ電流は非タツチ状態の時に零化される。この
零化を行う頻度が予め設定した割合より高くなる
と、パネル走査信号の周波数は自動的に零化動作
の頻度が減少する方向に変化する。 本発明の付加的側面として、MPUがこの周波
数の変更方向を決定する。 タツチ位置は使用者の指と同様に導電性のスタイ
ラスでタツチされても求めることができる。ま
た、手袋をしてタツチした場合でも手袋が導電性
物質であるか、或いは導電性でなくとも充分に薄
くてパネル走査信号の周波数で容量性タツチ電流
を測定できれば、正確にタツチ位置を求められ
る。このようなタツチ電流を生じさせるようなも
のであれば、他の方法でタツチしてもよい。ここ
に述べたように、手袋をした指とかスタイラスと
かによるタツチは、タツチ電流を生じさせるよう
な物に限定されると理解されたい。 〔実施例〕 概 説 第1図に示すように、本発明のタツチパネル装
置は表示画面14を有する表示装置12を具えて
いる。図の表示装置はCRTコンピユータ端末装
置を含むので、表示画面14はCRTの表面を含
んでいる。光学的に透明なタツチパネル16が画
面14に重ねられているので、タツチパネル16
は透過して画面14を見ることができる。これは
光学的透明ということであり、画面14上の画像
がタツチパネル16を介して見えるということで
ある。他の応用例では表示装置12を削除する。
例えば、質問及び回答シートのような情報を含ん
だ一枚の用紙をタツチパネル16の下に置き、こ
の質問及び回答シートに関するデータを入力する
のにタツチパネル16を利用してもよい。別の応
用例では、タツチパネル16は透明でなくてもよ
い。例えば、タツチパネル16を単にデータ入力
パツドとして用い、タツチした位置によつてコン
ピユータ或いは他の装置にデータを入力してもよ
い。 タツチパネル16はガラス或いは他の光学的透
過性物質の基板を含み、その基板の外側表面上に
は導電性被覆18を被着している。被覆18はタ
ツチ・パネルを施して表示画面14全体を覆つて
もよく、或いは画面の一部のみを覆つて、そこに
使用者の選択項目(メニユ)を表示するようにし
てもよい。 第2図に概要を示しているように、(詳細は後
述する)被覆18は、複数の電気的コンタクト或
いは電極(この場合20個のA乃至Tのコンタク
ト)を有するタツチ感応表面を含んでいる。これ
らのコンタクトの第1組22、即ちP乃至Tのコ
ンタクトはタツチ感応表面18の1辺に1列に配
置している。コンタクトの第2組24、即ちF乃
至Jのコンタクトは第1組22の対向する辺に1
列に配置している。つまり、第1及び第2組22
及び24はタツチ感応表面18の第1方向の両端
に夫々位置する離れた列を形成している。コンタ
クトの第3組28、即ちK乃至Oのコンタクトは
タツチ感応表面18の下側(第3)辺に1列に配
置している。また、コンタクトの第4組26、即
ちA乃至Eのコンタクトはこの面の上側(第4)
辺に1列に配置している。従つて、第3及び第4
組28及び26はタツチ感応表面の第2方向の両
端に互いに離れて位置している。これらコンタク
トは約0.2平方インチの空気乾燥した銀接触塗料
スポツトであつてもよい。各コンタクトには電気
的接触を容易にするため導線が接続されている。
歪を軽減する為、コンタクトとの接続部分、付近
の各導線の一部はエポキシ樹脂などでタツチパネ
ル基板の縁に固定してもよい。 この構成では、コンタクトの第1及び第2組2
2及び24は、タツチパネルの水平方向の対向す
る両端に離れて位置している。別のコンタクトの
組26及び28はタツチパネルの鉛直方向の対向
する両端に夫々離れて位置している。コンタクト
の各組は必ずしも1列に並んでいなくともよい
が、各組が夫々直線上にあり、且つ第1及び第2
方向が互いに垂直であれば、コンタクトにより基
準座標系が定義される。タツチ位置はこの座標系
に従つて、以下に説明する回路により求められ
る。更に、タツチ・パネルを固定し、校正してお
けば、コンタクトは画面14に関して既知の位置
にある。従つて、タツチ感応表面18上でのタツ
チ位置を求めれば、これに対応する画面14上で
の位置を求めることができる。本発明はこの特定
のコンタクトの構成に限定されるものではないこ
とに留意されたい。また、タツチ感応表面の各辺
に設けたコンタクトの数は増減してもよい。 第2図のタツチ位置検出システムでは、タツチ
感応表面18上で2つの方向に関してタツチ位置
を求めるのに、対向するコンタクトの組のペア2
2,24及び別のペア26,28の2つのペアを
用いている。もし、1方向に関してのみタツチ位
置を求めるのなら、一方のペアのみが使用され
る。即ち、コンタクトの組22及び24は第1
(X)方向のタツチ位置を求めるのに用いられ、
また、組26及び28は第2(Y)方向のタツチ
位置を求めるのに用いられる。 また、第1図及び第2図を参照すると、関数発
生器即ち、可変周波数信号源30は出力端36に
交流電圧タツチパネル走査信号を出力する。パネ
ル駆動増幅器38はパネル走査信号を受け、この
信号を増幅し、出力端40に出力したその信号を
タツチパネル駆動変成器44の1次巻線42に供
給する。これは変成器の2次巻線46の両端、即
ち信号プラス(SIG+)出力端48及び信号マイ
ナス(SIG−)出力端50間に交流電圧を発生さ
せる。マルチプレクサ(即ちスイツチ回路)52
により、2次巻線の出力端48及び50からのパ
ネル走査信号を、以下に説明するように、選択的
にタツチパネル・コンタクトの組に加える。これ
らパネル走査信号に応じて、パネル出力タツチ信
号(即ち、タツチ電流信号)がタツチ感応表面が
タツチされると変成器44の中央タツプ54に発
生する。これらタツチ電流信号は、パネル出力信
号処理回路56で処理され、タツチ位置及び他の
情報が求められる。 このパネル出力信号処理回路では、中央タツプ
54からのタツチ電流信号は線路60を伝わり、
電流検出演算増幅器のようなタツチ電流検出器6
2に送られる。この検出器62の出力は中央タツ
プ54からのタツチ電流信号に対応している。こ
の検出器62の出力は出力線64に出力され、フ
イルタ66(第3B図)を介してアナログ・マル
チプライヤ69の1入力端68へ送られる。可変
周波数信号源30の交流電圧基準出力は線路70
によつて、マルチプライヤ基準回路72と接続し
ている。このマルチプライヤ基準回路72から出
力するマルチプライヤ基準電圧信号は、線路74
を伝わり、アナログ・マルチプライヤ69の基準
入力端76に入力する。この基準電圧信号によ
り、アナログ・マルチプライヤ69の乗算とタツ
チ感応表面18に入力する交流電圧信号とが同期
する。 この乗算されたタツチ電流信号は線路78を経
て増幅器とフイルタ回路80に送られる。この回
路80の出力は線路82に出力し、積分回路タイ
ミング・スイツチ84を介して、これらの信号を
積分する積分回路86に入力する。この積分回路
タイミング・スイツチ84は積分タイミング信号
()に応じて、積分期間中に閉じる。この積
分タイミング信号()は後述するように発
生し、積分タイミング入力端子88に入力する。
このスイツチ84が閉じると、積分回路86に送
られた信号が、そこで積分される。積分回路86
は互いに並列な積分コンデンサ90及び増幅器9
2を含んでいる。これらに加えて、積分コンデン
サ放電スイツチ94も内蔵し、このスイツチは線
路96の放電信号()に応じて選択的に積分
コンデンサ90を放電させる。この放電信号
()、(即ち積分回路の零化信号)の発生につ
いては後述する。この積分されたタツチ電流信号
は線路98を経て、信号をデジタル化するアナロ
グ・デジタル変換器回路即ちADC100に入力
する。このデジタル化された信号はデータ・バス
102,104を経て、MPU108のデータ入
力端106に送られる。MPU108は他の処理
の合間に、タツチ電流信号からタツチ位置及び他
の所望の情報を計算する。 MPU108は、バス104,110、並列出
力ラツチ112及びバス113を介してコンピユ
ータ114と接続している。このコンピユータ1
14は線路116により表示端末装置12と接続
している。このように接続したことにより、コン
ピユータ114を用いて選択した情報を画面14
上に表示させることができる。また、コンピユー
タ114により、タツチ位置に応じて表示情報を
ソフトウエアに従つて変更してもよい。このよう
に、所望の応用に適合するように従来の手法によ
り実現できる。MPU108はバス118によつ
て周知のRS232型通信インターフエース回路12
0にも接続している。これによつて、タツチパネ
ルで遠方のデータ処理局と通信回線を介して通信
できる。このインターフエース回路120には典
型的な例として直列データ出力端122を設けて
いる。 MPU108からの制御信号はM0及びM1出力
端から夫々線路124及び126を経てマルチプ
レクサ52へ送られる。これらの制御信号によ
り、マルチプレクサ52はパネル走査信号をコン
タクトの所望の組へと接続する。このようにし
て、タツチ位置を決めるタツチ電流信号が発生す
る。典型的な走査方法については後述する。 第1図のパネル出力信号処理回路56はデコー
ダ・デマルチプレクサ130も含んでいる。デコ
ーダ・デマルチプレクサ130はMPU108か
らの線路132,134及び136の入力信号を
デコードし、それに応じて、タツチパネル回路の
種々の機能を制御する信号を出力する。例えば、
デコーダ・デマルチプレクサ130は線路88に
積分タイミング信号()を出力する。この
信号を受けるとスイツチ84が閉じて、タツチ位
置の決定が必要になるとタツチ電流信号の積分が
始まる。この積分は信号のパルス幅の期間
続く。デコーダ・デマルチプレクサ130は線路
96に積分コンデンサ放電信号()も出力す
る。この信号によりスイツチ94が閉じて、積分
コンデンサ90は各連続的な積分の前に放電され
る。MPU108は信号源30の基準出力から出
た線路140上の同期信号を受ける同期入力端を
有する。従つて、積分はパネル走査信号のタツチ
感応表面18への印加と同期している。デコー
ダ・デマルチプレクサ130は線路142で
ADC100にも接続している。ADC100は積
分されたタツチ信号をデジタル変換した信号を
MPU108に送る。 ADC100が所望の範囲内の値の出力を発生
すればより正確なタツチ電流及びタツチ位置の決
定が行える。もしこれが小さすぎると、タツチ電
流の小さな変動が見のがされ、スプリアス信号の
影響がより大きくなる。もし大きすぎればADC
100はオーバーフローして、不正確なタツチ電
流信号の指示を与える。このような可能性を最小
にする為、MPU108はADC100の出力値を
監視している。この値が所望の範囲外のとき、
MPU108はデコーダ・デマルチプレクサ13
0に送る積分タイミング制御信号のパルス幅を調
整する。これに応じて信号のパルス幅、即
ち積分期間が調整され、ADC100の出力が所
望のレベルまで戻される。これによつて、広範囲
にタツチ電流が変化するように条件が広範囲に変
化しても、容易にこのパネル装置を使用できる。
例えば、タツチ感応表面18へのタツチがスタイ
ラスの使用によるものとか、指や他の身体部分と
か、或いはたとえ手袋をした指であつてもよい。 自動零化回路150はタツチ感応表面がタツチ
されない時、変成器44の中央タツプ54のタツ
チ電流信号を0にするように調整する。この零化
後、中央タツプ54に電流が存在すると、(少く
ともノイズ閾値レベル以上の電流があると)、そ
れはタツチ感応表面がタツチされたことを指示す
る。一般に自動零化回路150は、タツチされな
い状況下では中央タツプ54に自動的に適当なオ
フセツト電流を供給し、その中央タツプの電流を
全て打ち消して0にする。 これを実行する為、第1図の自動零化回路で
は、実質的な静電容量性負荷をパネル走査出力の
1つ(この場合、線路152を介してSIG+出力
端48)に選択的に接続している。自動零化回路
150はMPU108からバス104及び154
を介して入力する零化信号に応答する。自動零化
回路150によりSIG+出力端48と接続された
実質的静電容量性負荷の値は零化信号に応じて変
化し、それによつて零化動作に影響する。典型的
に、オフセツト零化コンデンサ158がSIG−パ
ネル走査出力端50と接続し、中央タツプ54に
自動零化回路から供給されるオフセツト電流と逆
の方向に初期オフセツト電流を供給する。その結
果、自動零化回路150によりSIG+パネル走査
出力端48に静電容量が加えられると、コンデン
サ158から流れる初期オフセツト電流と他の周
辺信号とが釣り合う。別のオフセツト・コンデン
サ168がスイツチ170により選択的にSIG−
パネル走査出力端50に接続される。スイツチ1
70はマルチプレクサ52から線路172に出力
する信号に応じて、インピーダンス・タツチ電流
の決定中に閉じられる。コンデンサ158及び1
68が両方共この回路に接続されると、インピー
ダンス・タツチ電流の決定中に生じる典型的な電
流漏れがより大きくなるので、初期オフセツト電
流はより大きくなる。 第1図のパネル出力信号処理回路56は、自動
周波数制御手段も含んでいる。これはタツチパネ
ル装置が使用されている環境での、CRT水平フ
ライバツク信号のような一定周波数の混信スペク
トルによつて影響を受けないレベルまでパネル走
査信号の周波数を変化させるためのものである。
ここで用いた「一定周波数の混信スペクトル」と
は、タツチパネル装置と併用する装置によつて典
型的に発生する周期信号及びそれらの高調波信号
を言う。この用語はCRT表示装置の変動する多
重水平フライバツク信号のように、ある時間一定
で、その後別の一定値に変化するような信号も含
んでいる。これは、またタツチパネル装置のパネ
ル励起周波数の調整可能速度より遅い速度で変化
する周辺ノイズ信号も含んでいる。タツチパネル
装置をこのような一定周波数混信スペクトルの周
波数付近で動作させると、タツチ位置の決定を著
しく損ない、場合によつては決定したタツチ位置
が全く信頼性を欠くものになる。 第1図の構成に於て、信号源30は可変周波数
信号発生器を内蔵している。この信号源30は周
波数制御入力端176を有し、ここに入力する周
波数制御信号に応じて可変の交流電圧出力信号を
線路36,70に出力する手段を内蔵している。
MPU108の制御により、自動周波数制御回路
178は周波数制御信号を出力し、周波数制御入
力端176に線路180を介して送る。より具体
的にはMPU108が周波数調整を必要と判断し
た時点で、デジタル周波数制御信号がバス104
及び182を経て自動周波数制御回路178へ送
られる。デジタル・アナログ変換器(DAC)1
84はデコーダ・デマルチプレクサ130からの
線路186の信号に応じて、バス182から入力
した周波数制御信号を自動周波数制御回路に伝え
る。典型的には、周波数の調整は零化調整の頻度
が高くなり過ぎた時、零化調整の頻度が減少させ
るレベルまで動作周波数を変化させる目的が行わ
れる。MPU108はこの周波数の変化方向(増
加又は減少)も予め定める。 第1図のタツチ・パネル装置は過大なタツチ電
流からパネル出力信号処理回路56及びタツチ感
応表面18を保護するという特徴もある。具体的
に、MPU108はタツチ電流が最大安全閾値を
越え、積分回路86がその信号を最小積分期間積
分していることを判断していると仮定する。この
場合、MPU108により、デコーダ・デマルチ
プレクサ130は線路190のOSC.EN.出力を
打ち切る。これによりスイツチ192が閉じて、
信号源30のデイセーブル・入力端194を接地
する。こうなると、信号源30の出力は停止し、
タツチ感応表面18へのパネル走査信号は遮断さ
れる。保護の為に、MPU108のM0及びM1出
力は、SIG+及びSIG−パネル走査出力端とタツ
チ感応表面との間の接続を断ち切るようにマルチ
プレクサ52を制御するデジタル論理レベルに変
化する。 手動制御スイツチ198が制御線路200によ
りMPU108と接続している。詳細は後述する
が、スイツチ198の設定により、タツチ位置信
号を並列出力端113に送るか或いは直列データ
出力端122に送るかというような処理パラメー
タが選択される。 パネル走査方法及びタツチ位置の決定 より詳細に後述する通り、MPU108はマル
チプレクサ52を制御して、所定の方法でタツチ
感応表面18の辺に変成器44のSIG+及びSIG
−出力端48及び50を夫々接続する。この結果
生じるタツチ電流信号によりタツチ位置及び他の
情報が決められる。 走査方法の第1の具体例として第2図を参照
し、タツチ感応表面がタツチされずに零化回路1
50によりタツチ電流が0に調整されていると仮
定する。また、X−Y座標系の原点をタツチ感応
表面18の中心に設定したものとする。点Pがタ
ツチされたとすると、この点の位置は第2図のX
及びY座標で与えられる。(ここでは、時々Xp,
Ypと表わす。) この第1走査方法の第1モードでは、SIG−出
力端50がコンタクトの組22と、SIG+出力端
48はコンタクトの組24と夫々接続している。
その上、他のコンタクトの組26及び28は(そ
の必要性は特にないが)開路になつている。この
モードでは交流電圧勾配がタツチ感応表面18の
第1方向(即ち、X方向)に形成される。この場
合では、第1方向は水平方向でX軸を含んでい
る。後述するように、マルチプライヤ69の乗算
及びフイルタ通過後、第1(X)方向のタツチ電
流は次式で表わされる。 (a) ix=KxXV/Zt この方程式で、ixは上述の結果によるタツチ電
流で第1(即ちX)タツチ電流を表わす。また、
Vは変成器の中央タツプ54の仮想接地に対する
2次巻線出力端48の電圧である。Ztは使用者が
タツチ感応表面にタツチした時この回路に加えら
れるインピーダンスであり、Kxは定数である。
また、V/Ztは使用者のタツチによつて流れるイ
ンピーダンス・タツチ電流に相当している。Xは
タツチ位置のX座標である。 第1走査方法の第2モードでは、SIG+出力端
48はタツチ感応表面の第1及び第2辺22,2
4の少くとも一方、典型的には同時に両方と接続
する。これにより一様な交流電圧が第1(X)方
向に形成される。このモードでは中央タツプ54
のどのタツチ電流も使用者を介して流れるインピ
ーダンス・タツチ電流に相当する。乗算及びフイ
ルタ通過後のインピーダンス・タツチ電流は次式
で表わされる。 (b) iz=V/ZtKz インピーダンス電流走査モードの他の方法として
は、パネル走査出力端の一方(即ち、SIG+出力
端)をタツチ感応表面の一辺だけと接続したり、
隣接する2辺と接続したり、4辺全部と接続した
りする。 上記2つの方程式を連立して解けば、Xタツチ
位置は次式で与えられる。 (c) X=ixKz/izKx Kz/Kxを求める為に、タツチ感応表面18の
既知のX位置にタツチする。例えば、4隅、即ち
X座標の右端及び左端にタツチする。複数の既知
のX座標を上記(c)式に代入して、その結果を平均
すればKz/Kxの値が求められる。一旦Kz/Kx
の値が求まれば、未知のXタツチ位置は第1及び
インピーダンスタツチ電流信号から上記方程式を
使つて計算できる。 2次元のタツチ情報が望ましい場合には、第1
走査方法を第3モードにする。第3モードでは、
SIG+出力端48はタツチ感応表面18の上辺2
6と接続し、SIG−出力端50は底辺28と接続
する。これにより交流電圧勾配がタツチ感応表面
18の第2(即ちY)方向に形成される。乗算及
びフイルタ通過後の第2(Y)タツチ電流信号iy
は次式で表わせる。 (d) iy=KyYV/Zt この方程式でYはYタツチ位置、KyはKxと同
様に決まる定数である。第1図ではKx,Ky及び
Kzは夫々略1に等しい。従つて、これら定数を
求める必要がない。方程式(b)及び(d)を連立して解
けば、Yタツチ位置は次式で与えられる。 (e) Y=iyKz/izKy この方程式で、Kz/KyはKz/Kxと同様に決
まる定数である。 以上述べた3つのモードでタツチ感応表面18
を走査して得たタツチ電流信号から、タツチ位置
PのX及びY座標が求められる。所定の回転走査
サイクルを繰返して、その結果を総合、(即ち平
均)してタツチ位置を正確に求めることができ
る。しかし、精度は及ばないが、多くの応用例で
は、複数の結果を平均しなくても十分な精度でタ
ツチ位置を求めることができる。種々のモード間
の切換えはMPU108からの信号M0及びM1の
制御により、マルチプレクサ52が実行する。タ
ツチパネル16上のタツチ位置より、コンピユー
タ114は表示端末12に表示されたほどの情報
項目を使用者が選択したかを確認する。それから
表示端末は周知の方法で使用者の選択に応答す
る。 タツチ位置の決定に加えて、生じたタツチ電流
から付加的情報が得られる。例えば、X及びY座
標を連続して計算し、その上インピーダンス・タ
ツチ電流izも監視した場合がある。X及びYが不
変でizだけが変化すれば、これは使用者がタツチ
感応表面の特定の位置をタツチし続け、単にタツ
チの仕方が変つたという事を示す。例えば、これ
は使用者がタツチ位置をより強く押えている場合
かも知れない。この場合にはタツチ感応表面のタ
ツチされている面積が変化する。この結果生じる
インピーダンス・タツチ電流の変化は付加的機能
を制御する為コンピユータ114が使用できる。
例えば、タツチ画面が同じ位置で単により強く押
されただけなら、インピーダンス・タツチ電流の
変化は検出され、それはタツチ位置で決まるデー
タ上で動作する特性のサブルーチンを呼び出すの
に用いられる。 所望のX及びYタツチ電流及びインピーダン
ス・タツチ電流を与える他の走査方法を以下に説
明する。この第2の走査方法では前述した3つの
モードの代りに、4つのモードでタツチ感応表面
を走査する。第2図に於て、この走査方法によれ
ばタツチ位置の点PはX1,X2,Y1,Y2の4つで
記述される。即ち、タツチ感応表面のX方向の両
端間の距離は既知で、それがX1及びX2の和に等
しい。また、X1は第2図のパネルの左辺から点
Pまでの水平距離で定義され、他方X2はパネル
の右辺から点Pまでの水平距離で定義される。ま
た、このパネルのY方向の両端の距離は既知で、
それはY1及びY2の和に等しい。Y1及びY2は夫々
タツチ感応表面の底辺及び上辺から点Pまでの距
離として定義される。 この第2走査方法の第1モードでは、マルチプ
レクサ52によりSIG+出力端48はタツチ感応
表面18の左辺と接続し、中央タツプ54はタツ
チ感応表面18の左辺と接続している。これによ
つて、タツチ感応表面のX方向に右端から左端へ
と交流電圧勾配が形成される。タツチ感応表面1
8がタツチされない時零化回路によつてタツチ電
流は0に調整され、またタツチ電流の乗算及びフ
イルタ通過も行われたものと仮定する。これらの
条件で、中央タツプの第1タツチ電流ix1は次式
で与えられる。 (f) ix1=KxX1/X1+X2V/Zt また、第2モードの時、SIG+出力端48及び
中央タツプ54は夫々タツチ感応表面の左辺及び
右辺に接続される。これによつてタツチ感応表面
のX方向に今度は左端から右端へ交流電圧勾配が
形成される。この場合の第2タツチ電流ix2は次
式で与えられる。 (g) ix2=KxX2/X1+X2V/Zt 方程式(f)及び(g)を加算すれば、インピーダンス・
タツチ電流iZXは次式で与えられる。 (h) KxV/Zt=(ix1+ix2)=iZX 結局、方程式(f)及び(h)より、タツチ位置の点P
のX軸位置X1は次式で与えられる。 (i) X1=ix1(X1+X2)/(ix1+ix2) 以上の方程式でKxは定数で、タツチ感応表面
18の既知の位置にタツチして前述したのと同様
の方法で求めることができる。 また、前述の通り、X1とX2の和は既知である。
したがつて上記2測定の結果からタツチ位置(点
P)のX軸位置情報は計算でき、また、インピー
ダンス・タツチ電流izxに関する変化の情報も得
られる。 Y軸についての位置情報は以下の方法で求めら
れる。この第2走査方法の第3モードに於て、
SIG+出力端48及び中央タツプ54は夫々タツ
チ感応表面18の上辺及び底辺と接続する。その
結果、第3タツチ電流iy1は次式で与えられる。 (j) iy1=KyY1/Y1+Y2V/Zt 第4モードでは、SIG+出力端48及び中央タツ
プ54は夫々タツチ感応表面18の底辺及び上辺
と接続する。この結果、第4タツチ電流iy2は次
式で与えられる。 (k) iy2=KyY2/Y1+Y2V/Zt 方程式(j)及び(k)を加算すれば、インピーダンス・
タツチ電流iZYは次式で与えられる。 (l) KyV/Zt=(iy1+iy2)=iZY 更に、方程式(j)及び(l)より、Y1は次式で与えら
れる。 (m) Y1=iy1(Y1+Y2)/(iy1+iy2) 上述のように、Y1及びY2の和は既知であり、
また定数Kyは定数Kxと同様にして求めることが
できる。よつて、X1及びY1はタツチ電流から求
めることができ、またインピーダンス・タツチ電
流の変化も自在に監視できる。 当業者には明らかなように、タツチ感応表面に
交流電圧勾配を形成する他の走査方法及びモード
を採用することにより、所望の位置情報を求め得
るようなタツチ電流信号を発生させることが可能
である。 タツチ・パネルの構造 再び第2図を参照して、タツチ・パネル16の
全面領域を覆うタツチ感応表面18はタツチ位置
決定回路と接続され、使用者のタツチを検出する
のに用いられる。前述のように、タツチ・パネル
16は導電性フイルムでタツチ感応表面を被覆し
た基板を具えている。このようなフイルムの好適
な一例は、面固有抵抗が200Ω/面、520nmの波
長の光透過率が85%のインジウム・スズ酸化物で
ある。このようなフイルムで被覆した基板は、カ
リフオルニア州サンタ・ローザのオプテイカル・
コーテイング・ラボラトリ社から市販されてい
る。このフイルムの面固有抵抗はそれ程厳密でな
くともよく、50〜2000Ω/面かそれ以上でも好適
である。面固有抵抗200Ω/面より相当低い場合
には特別に低抵抗スイツチを必要とし、比較的大
電力を消費することになるかも知れない。 この基板は特定の形状に限定されるものではな
い。従つて、画面14に適合するように、円形、
凹面、球面、曲面、平面等どんな面でもよい。ま
た、この基板は光学的に透明であれば種々の好適
材料ものでもよい。背景からの反射光による眩し
さを低減する為、基板は市販の防眩ガラスのもの
でもよい。このガラスも平面或いは表示画面の曲
面に合うような曲面であつてもよい。このような
基板の販売元の1つはウエスト・バージニア州チ
ヤールスバーグのイーグル・コンベツクス・グラ
ス社である。 前述のように、どのようなコンタクト配置構造
を採用するかは上述の例に応じて種々変更し得
る。勿論、具体的なマルチプレクサ(即ちスイツ
チ回路)52は選択したコンタクト配置構造に応
じて変わる。一般に、比較的一様な交流電圧勾配
を所望の方向にタツチ感応表面上に容易に形成し
得るものならどんなコンタクト配置構造を採用し
てもよい。 タツチパネル駆動回路 交流電圧信号を発生し、タツチ感応表面18に
印加する回路の詳細は第3図に示している。 もつと具体的に述べると、図の構成に於て、信
号源30はエグザ・カンパニーのXR8038A型集
積回路信号源で代表される周知の正弦波信号源を
含み、第3図のように周知の方法で接続されてい
る。信号源30は正弦波出力をピン2、即ち出力
端36に出力する。決定的条件ではないが、この
信号発生器の典型的出力信号の周波数は15〜
300KHz(好適値200KHz)である。理由は後述す
るが、この周波数はタツチ処理回路によつて自動
的に調整される。この信号源30は矩形基準信号
もピン9(出力端70)に出力する。この基準信
号により同期信号(OSC.SYNCH.)が線路14
0に出力され、またマルチプライヤ基準回路72
を経て、この基準電圧信号がアナログ・マルチプ
ライヤ69に送られる。 図のパネル駆動増幅器38は演算増幅器210
及びデイスクリート型プシユ・プル・フオロア回
路212を含んでいる。パネル駆動増幅器38の
出力は線路40により1μFのセラミツク製DC遮
断コンデンサ213を介して変成器44の1次巻
線42と接続している。コンデンサ213は直流
電流によつて変成器44が飽和するのを防止す
る。典型的に、信号源30及び駆動増幅回路38
により変成器44は2次巻線の出力端48及び5
0間に最高最低(ピーク・トウ・ピーク)電圧値
で約12Vの電圧を出力する。この変成器は1次対
2次の電圧比が1対1のものを用いているので、
同じ電圧が1次巻線42の入力端間に供給されて
いる。 好適実施例では変成器44は環状(トロイダ
ル)コアを有する。この変成器44によつて、タ
ツチ感応表面18を駆動する電流と信号源30の
出力する電流とが隔離される。その結果、中央タ
ツプ54に生じる電流はタツチ電流のみとなる。
このような変成器44の駆動構成により、パネル
走査電流を除いてタツチ電流のみを得る為の複雑
な回路は不必要となる。 信号発生器30及び駆動増幅回路38に好適な
抵抗器及びコンデンサは先の説明にはなかつた
が、この実施例の最後の表1に記載している。 第2図のマルチプレクサ52はパネル走査信号
をタツチ感応表面に供給するスイツチ回路を含ん
でいる。これらのパネル走査信号により、タツチ
感応表面18上に所望の方向で交流電圧勾配を形
成する。図示したタツチ・コンタクトの配置に関
して、マルチプレクサ52は図のように相互接続
した6つの2極双投CMOSアナログ・スイツチ
260乃至270及び状態デコーダ回路272を
含んでいる。具体例として、スイツチ260乃至
270はジー・イー・インターシール社製
IH5045型スイツチを用いてもよく、また状態デ
コーダ回路272は周知の74LS02型NORゲート
の回路でもよい。SIG+出力端48及びSIG−出
力端50のパネル走査信号はマルチプレクサ52
の走査入力端に送られる。一般に、スイツチ26
0乃至270はMPU108から制御線路124,
126を介して状態デコーダ回路272に送られ
る制御信号M0及びM1に応じて種々の状態に切換
えられる。マルチプレクサ52の入力/出力線路
274は第2図に示したようにタツチ感応表面1
8のコンタクトA乃至Tに夫々接続している。 論理状態“0”(M0)及び論理状態“1”
(M1)の信号がMPU108から制御線路124
及び126に夫々出力されると、スイツチ回路は
第1(X)タツチ電流検出状態(X状態)に入る。
この第1状態のとき、コンタクトの組22のP乃
至Tは電気的接続し、またコンタクトの組24の
F乃至Jも電気的接続する。それに、コンタクト
A乃至E及びK乃至Oは開路(オープン)になつ
ている。また、この第1状態のとき、SIG+出力
端48の出力はコンタクトの組24に印加し、
SIG−出力端50の出力はコンタクトの組22に
印加する。これらの条件下で、タツチ感応表面1
8の第1(X)方向に交流電圧勾配が形成される。 更に、制御線路124に出力したM0制御信号
が論理状態“1”で、制御線路126のM1制御
信号が論理状態“0”のとき、マルチプレクサ5
2は第2(Y)タツチ電流検出状態(Y状態)と
なる。この第2状態ではコンタクトの組26のA
乃至Eは電気的接続し、SIG+出力端48からの
信号が入力する。また、コンタクトの組28のK
乃至Oも電気的接続し、SIG−出力端50からの
信号が入力する。コンタクトP乃至T及びF乃至
Jは開路となつている。この条件下で、タツチ感
応表面18の上辺及び底辺のコンタクト間に第2
(Y)方向で交流電圧勾配が形成される。 マルチプレクサ52はM0及びM1制御信号が共
に“0”のとき、第3(即ちインピーダンス)タ
ツチ電流検出状態(Z状態)になる。この第3状
態ではコンタクトの組22及び26は夫々電気的
接続し、SIG+出力端48と接続する。また、他
のコンタクトの組24及び28は開路となつてい
る。交流電圧がタツチ感応表面18の2つの隣接
する辺に同時に印加する。その結果、中央タツプ
54に流れるタツチ電流は、タツチ感応表面が使
用者にタツチされた時発生するインピーダンス電
流に直接対応している。前述した型の付加的な
CMOSアナログ・スイツチを追加使用すれば、
タツチ・パネルの総ての辺に同時に同じ信号を加
えることもできる。また、多くの場合、インピー
ダンス電流は、タツチ感応表面の単一の辺のみを
駆動するだけでも検出することができる。勿論、
この辺によつて形成したタツチ表面上の一様な交
流電界によつて他の辺のコンタクトは刺激されて
いる。 最後に、マルチプレクサ52はM0及びM1制御
信号が両方共“1”のとき、第4(オフ)状態と
なる。スイツチ260乃至270がオフ状態にな
ると、タツチ感応表面18へのパネル走査信号の
印加が遮断される。過大出力電流が検出される
と、このオフ状態に切換わるようにし得るので、
これによりタツチ感応表面及び回路は過大電流か
ら保護される。また、回路を保護する為に通常、
スイツチ260乃至270は、X,Y、及びZ状
態間の切換時及び回路のリセツト時にはオフ状態
に切換わる。 次の状態表は上述の4つの状態を示している。
この表で、英文字R,L,T及びBは状態デコー
ダ272の出力信号の論理状態を示し、夫々タツ
チ感応表面18の4辺右辺、左辺、上辺及び底辺
と対応している。
【表】
動作中、MPU108はタツチ感応表面18の
走査を周期的に繰返している。各サイクルについ
てマルチプレクサ52は次の順序で切換わる。即
ち、第3(Z)→オフ→第1(X)→オフ→第2
(Y)→オフ→第3(Z)→オフ……の如くであ
る。過大電流に関するテストは通常Z状態中に実
行され、この状態切換順序に於ける各走査サイク
ルの開始及び終了時点毎にチエツクされる。ま
た、インピーダンス(Z)電流はX及びY軸上の
位置を決めるのに用いられるので、X及びY電流
の検出の場合より高い周波数でZ電流を検出し直
すことが望ましい。勿論、他の走査方法を用いて
もよい。この結果求めたタツチ電流から、前述の
方程式(a)乃至(e)を用いてタツチ位置が決定され
る。通常、マルチプレクサ52の3状態間の走査
切換サイクルは比較的高速で、30〜1000Hzであ
る。一般に、マルチプレクサ52の切換周波数が
遅くなればなる程、処理回路がタツチ位置を決定
するに要する時間は長くなる。 同様にして、適当なマルチプレクサにより、前
述の方程式(f)乃至(m)に関して説明したように、4
つのタツチ電流ix1,ix2,iy1及びiy2を発生させて
もよい。 タツチ検出回路を駆動するのに変成器を用いた
ことにより回路構成が簡単になつた上に他の利点
もあるが、タツチ感応表面18に所望の交流電圧
勾配を形成するのに別の回路を用いてもよい。例
えば、正弦波駆動信号出力端40を利得一定の反
転増幅器を介してSIG−出力端50に接続しても
よい。同時に駆動信号出力端40を直接SIG+出
力端48に接続してもよい。それから、SIG+及
びSIG−出力端48,50の差動電流は差動電流
検出器に入力し、処理されてタツチ位置が決めら
れる。更に、タツチ・パネルがタツチされない時
及び零化回路150により零化調整されている時
には、後述するようにこの差動電流は0になる。 付加的保護装置として、第2図のタツチ・パネ
ル駆動信号印加回路には、タツチ検出回路から高
電圧を放電する付加的手段を具えている。このよ
うな電圧は、例えば使用者の静電気に起因して発
生する。この手段は4組のクランプ・ダイオード
から成り、1組は第2図で280の番号を付して
示している。これらの各組はタツチ感応表面の各
辺と夫々接続している。例えば、組208はパネ
ル上辺の中央コンタクトCと接続している。同様
に他の組もパネルの他の辺の中央のコンタクトと
夫々接続している。組280の第1ダイオード2
82はカソードをタツチ感応表面に、アノードを
−12VのDC電源に夫々接続し、第2ダイオード
284はアノードをタツチ感応表面にカソードを
+12VのDC電源に夫々接続している。パネル上
辺の電圧が+12V越えると、ダイオード284が
順バイアスで導通し、この電圧を放電する。同様
に、この電圧が−12Vより低くなると、ダイオー
ド282が導通してこの電圧を放電させる。従つ
て、タツチ感応表面の電圧は±12Vの範囲内の電
圧に有効に制限される。第1ツエナー・ダイオー
ド285はアノードを−12V電源に接続し、カソ
ードを接地している。第2ツエナー・ダイオード
286はカソードを+12V電源に接続し、アノー
ドを接地している。これらのツエナー・ダイオー
ドのブレーク・ダウン電圧は供給電圧より高く、
例えば+18Vである。従つて、ダイオードの組2
80及び他のダイオードの組を介して放電された
電圧が電源の吸収し得る電圧を越えても、その電
圧はツエナー・ダイオードを介して接地端に流れ
る。このような高電圧の保護以外にはこれらクラ
ンプ・ダイオード及びツエナー・ダイオードは通
常のタツチ位置検出中に電流を余計に流すことは
ない。よつて、この保護回路の漏れ電流によつて
タツチ位置決定精度が影響されるということもな
い。 引き続き第2図を参照すると、第3(Z)タツ
チ電流検出中にオフセツト・コンデンサ168を
SIG−出力端50に接続する回路がある。具体的
に言えば、M0及びM1出力がダイオード288,
290及び抵抗器292より成るワイヤードOR
ゲートを介してスイツチ170に接続している。
スイツチ170は制御入力の状態が“0”のとき
閉じる周知の反転スイツチである。このスイツチ
170が閉じるのは、M0及びM1制御入力が共に
“0”、且つパネルが第3(Z)状態、即ちインピ
ーダンス電流検出状態のときである。このオフセ
ツト・コンデンサ168の機能については、自動
零化回路150に関連して後述する。 パネル出力信号処理回路 再び第3図に戻り、電流検出器62は電流・電
圧変換器としての演算増幅器を含み、この増幅器
の反転入力端は変成器44の中央タツプ54と接
続している。また非反転入力端は接地している。
この電流検出増幅器62の両入力端間に並列且つ
逆方向に1対のダイオードを接続している。これ
らのダイオードにより、この増幅器62は過大電
流及び電圧から保護される。220Ωの帰還抵抗器
302が増幅器62の出力端64及び反転入力端
間に接続している。以上の結線の結果、増幅器6
2の出力端64の電圧は、変成器の中央タツプ5
4に流れる電流、即ち第1(X)、第2(Y)、及び
第3(Z)の各タツチ電流に夫々対応している。
これらのタツチ電流信号はフイルタ回路66を通
つてアナログ・マルチプライヤ69の入力端68
に送られる。フイルタ66は受動型高域通過フイ
ルタである。このフイルタ66には、1000pFの
DC遮断コンデンサ304及びアナログ・マルチ
プライヤ入力端68及び接地間に接続した4.7KΩ
の抵抗器302が含まれている。また、−12V電
源も4.7KΩの抵抗器306を介して入力端68に
接続している。 アナログ・マルチプライヤ69は信号源30の
出力端70から基準信号を受ける。出力端70の
信号は変成器44を駆動するのに用いる正弦波出
力端36の信号と90°位相のずれた矩形波である。
出力端70は4.7KΩの抵抗器310を介して接続
点311と接続し、ここから10KΩの抵抗器31
2を介して+12V電源に接続している。接続点3
11はまた3.9KΩの抵抗器314を介して接地端
にも接続している。この回路によつて、矩形波出
力の電圧がTTLロジツク回路に適合する電圧ま
で分圧される。ダイオード316により矩形波出
力信号の負の半周期がクリツプされて切り取られ
る。この結果、OSC.SYNCH.出力端140の同
期信号として正の半周期が残される。接続点31
1は1000pFのDC遮断コンデンサ318及び1対
の10KΩの抵抗器320,322を介してアナロ
グ・マルチプライヤ69の入力端76に接続して
いる。150pFのフイルタ用コンデンサ324が抵
抗器320,322間の接続点と接地間に接続し
ている。また、アナログ・マルチプライヤ69の
入力端76は1KΩの抵抗器328を介して接地
している。これらコンデンサ及び抵抗器のフイル
タを通過して、クリツプされた矩形波出力信号は
基準周波数信号としてアナログ・マルチプライヤ
に入力する。アナログ・マルチプライヤ69には
モトローラ社のMC1496型アナログ・マルチプラ
イヤを用いてもよい。この回路に第3B図に示す
ように接続されている周知のバイアス抵抗器は表
1.の中に示している。 後述するように、零化回路によつて使用者がタ
ツチしていないとき、変成器の2次巻線の中央タ
ツプ54の電圧は正確に0Vになる。これは、た
とえ検出回路がなくても実行される。使用者がパ
ネルにタツチすると電流がある程度接地端に流れ
る。電荷保存則により、この電流は変成器の中央
タツプのワイヤ54にも流れる。この結果流れる
中央タツプの電流はパネル駆動周波数W0の信号
及び実質的ノイズ成分より成る。X,Y及びZの
タツチ・データは各電流信号の振幅の変化によつ
て表わされる。この振幅のデータのみに注目すれ
ばよいので、同期検出器は振幅変調したタツチ電
流信号を復調するのに使用し得る。アナログ・マ
ルチプライヤ69がこの同期検出の為に用いら
れ、ノイズの除去効果が高まり、それによつてよ
り正確なタツチ位置の決定が行える。復調する為
に中央タツプの電流信号は、信号源30の出力端
70から送られた搬送信号と乗算される。数学的
に示すと、第1(X)タツチ電流検出状態で、タ
ツチによつて接地端に対して一定のインピーダン
スZtが生じているものと仮定すると、次のような
結果が得られる。 パネル電圧 XV0cosw0t 中央タツプ電流 XV0cos(w0t+φ)/Zt+(ノイズ) アナログ・マルチプライヤの出力 cosφXV0/2Zt+cosφXV0cos2w0t/2Zt+(ノイズ) これらの式は信号の処理中に打消される定数も含
んでいる。同様の式がY及びZのタツチ電流検出
状態の場合にも得られる。マルチプライヤの基準
信号に対するタツチ電流の位相のずれφが90°で
なければ、cosφは0にはならず、マルチプライ
ヤの出力は有効なデータを与える。タツチ電流は
通常容量性であるが、信号源30の矩形波出力信
号は正弦波出力信号から90°位相がずれているの
で、結局位相差φは0°に近く、正確な情報が得ら
れる。マルチプライヤの出力の増幅器及びフイル
タ回路80はV0cos2w0tの項及びノイズの殆ど
を効果的に除去する低域通過フイルタを含んでい
る。この結果得られる信号は前述した方程式a,
b及びdで夫々示したix,iy及びizに対応してい
る。タツチ位置はこれらの信号を処理して決定さ
れる。 より具体的に言えば、アナログ・マルチプライ
ヤ69の出力ピン9は47KΩの抵抗器346を介
して演算増幅器348の反転入力端に接続してい
る。アナログ・マルチプライヤ69の出力ピン6
は別の47KΩの抵抗器350を介して演算増幅器
348の非反転入力端に接続している。この増幅
器の非反転入力端は47KΩの抵抗器352を介し
て接地端にも接続している。また、47KΩの帰還
抵抗器354が増幅器348の出力端及び反転入
力端間に接続している。更に、0.022μFのコンデ
ンサ356,358が夫々出力ピン9及び6と接
地端との間に接続している。 Ztは広範囲に変化するので、出力端82の信号
レベルも相当大幅に変化する。出力端82のix,
iy及びizの信号を単にデジタル・デーダに変換し
て前述の方程式a,b及びdに従つて分離するだ
けでは、得られる精度は所謂丸めの誤差の為微小
信号に対して低くなつてしまう。そうならないよ
うに、これらの信号は積分され、夫々txix,tyiy及
びtzizのの値を得る。この積分tx,ty,tzはMPU
108により積分値の大きさを制限範囲内で最大
にし、誤差を最小にするように制御される。tx,
ty,及びtzはMPU108には既知なので、夫々異
なる積分回数がタツチ位置検出中にMPU108
によつて設定される。この積分操作により更にノ
イズを除去し得る。 再び第3B図に戻り、増幅器348の出力端8
2は2.2KΩの抵抗器360を介して積分器スイツ
チ84に接続している。論理状態“0”の保持信
号()がMPU108によりデコーダ130
から線路88に入力していれば、スイツチ84は
閉じている。このとき、増幅器348の出力端8
2は積分コンデンサ90と接続している。出力端
82の信号は保持信号()のパルス幅で決
まる積分期間に積分ささる。積分コンデンサ90
は0.02μFのコンデンサで、積分増幅器92の反転
入力端及び出力端98間に接続している。増幅器
92の非反転入力端は2.2KΩの抵抗器362を介
して接地している。積分器放電スイツチ94と
390Ωの放電電流制限抵抗器364の直列回路が
積分コンデンサ90と並列接続している。MPU
108の制御によりデコーダ130からの線路9
6の論理状態“0”の信号()に応じてスイ
ツチ94が閉じてコンデンサ90を放電させる。
この放電は積分の直前に行われる。積分回路86
の出力端98の信号は正或いは負のアナログ電圧
信号である。この出力信号は変成器44の中央タ
ツプ54に発生したタツチ電流の積分アナログ信
号に相当する。 この積分回路出力端98は演算増幅器回路36
6を介してADC100のデータ入力端ピン6に
接続している。回路366により積分回路出力端
98の信号はADC100の入力範囲に合うよう
にレベル・シフト及び減衰される。回路366も
別のフイルタ段を含んでいる。1対のツエナー・
ダイオード388は抵抗器380及び386間の
接続点と接地間に接続している。これらのダイオ
ードによりこの接続点の電圧は約±6.8Vにクラ
ンプされ、演算増幅回路366に印加する電圧範
囲が制限される。 ADC100は、ナシヨナル・セミコンダクタ
社のADC1001型回路を用いてもよい。この回路
の8本の出力データ線路は線路102及び104
により、MPU108のデータ入出力ピン32乃
至39に接続している。ADC100の入力ピ
ン1は線路142を介してデコーダ130と接続
しており、ADC100はピン2、ピン3
及びピン5を有している。周知のように、
これらのピンはMPU108によつて制御され、
積分サイクルが完了し、その積分したタツチ電流
信号をデジタル化すると、このデジタル化された
タツチ電流データがMPU108に送られる。
ADC100及び回路366に接続又は含まれて
いる抵抗器及びコンデンサの値は表1に載つてい
る。 積分回路86からの負の出力値をデジタル化す
る際に、2つの相補的方法を使用し得る。デジタ
ル化された値の符号からタツチ位置の点Pがどの
象限にあるかが決められる。例えば、タツチ感応
表面18の中央に原点を設定したX−Y座標系に
於て、負のXタツチ電流値はタツチ位置が原点よ
り左側にあることを示している。逆に、正のXタ
ツチ電流値はタツチ位置が原点右側であることを
示す。同様に、負のYタツチ電流値はタツチ位置
が原点より下側であることを示し、正のYタツチ
電流値はタツチ位置が原点より上側であることを
示す。 MPU108によりマルチプレクサ52(第2
図)の状態を切換えて、上記積分サイクルが繰り
返され、連続的にデジタル化した第1(X)、第2
(Y)及びインピーダンス(Z)タツチ電流値が
得られる。これらの値が処理されて、パネルのタ
ツチ位置が求められる。 図のMPU108はインテル社製プログラマブ
ル8751型EPROMマイクロコントローラである。
また、デコーダ130は74LS138型デコーダ/デ
マルチプレクサ回路を含んでいる。更に、通信用
インターフエース120はナシヨナル・セミコン
ダクタ社製DS1489型クワツド・ライン・レシー
バ(Quad Line Receiver)及びDS1488型クワツ
ド・ライン・ドライバ(Quad Line Driver)で
構成してもよい。図の構成に於て、MPU108
のピン10は直列入力ポートを含み、ピン9は論
理状態“1”でタツチ検出回路をリセツトするリ
セツト入力端を含み、ピン13は外部割込入力端
を含んでいる。MPU108の出力ピン6は送信
要求信号を送るのに用いられ、ピン7はデータ送
信用送信可能信号線であり、ピン11は直列デー
タ出力端を含んでいる。これらのピンを周知の方
法で制御して、MPU108はインターフエース
120を介して通信ネツトワークとデータの送受
信を行う。また、データを直列送受信することも
可能である。並列出力ラツチ112は8本の並列
データ出力ピン及び対応する入力ピンを有する
74LS377型8D・フリツプ・フロツプでもよい。
MPU108はピン11でこのラツチ112を制
御する。また、ラツチ112のイネーブル入力ピ
ン1はMPU108の入出力ピン8と接続してい
る。MPU108からのイネーブル信号に応じて、
ラツチ112から並列データが送信される。 制御スイツチ198はMPU108の入力ピン
21乃至27に接続した7つの出力端を有する手
動スイツチを含んでもよい。これらの出力端はス
イツチの設定に応じて論理状態“1”又は“0”
になる。通常、この制御スイツチのピン13及び
14の論理状態によりタツチを検出するモードが
決まる。例えば、ピン13及び14が夫々“0”
及び“1”ならば、タツチ接触(on make)モ
ードが指示される。このモードでは、タツチの最
初の検出に応じてタツチ位置データがラツチ11
2或いはインターフエース120を介して送られ
る。また、これらの論理状態が夫々“1”及び
“0”のときはタツチ解除(onbreak)モードが
指示される。このモードでは、例えば使用者がタ
ツチ感応表面から指を離すというようなタツチ位
置の解除に応じてタツチ位置データが送られる。
更に、ピン13及び14の出力が共に“0”のと
きは連続モードが指示される。このモードでは、
タツチ位置データが連続的に送られ、タツチ感応
表面上での使用者の指の動きが監視される。ま
た、ピン11及び12の論理状態によつて、並列
出力ラツチ112か直列出力のどちらを用いるか
が決まるほか、通信出力の送信速度(ボー)も
(例えば1200;9600;19200ボーのように)決ま
る。ピン9及び10の論理状態により、これらの
データのパリテイ(奇遇性)が決められる。最後
に、ピン8の状態により、データが8ビツトの2
進形式か又は別の形式で伝送されるかが決まる。
スイツチ198は実際にはどのような形式のもの
でもよく、信号処理の際に指定されたパラメータ
を制御するときの必要に応じてより大きくしても
又は小さくしてもよい。 最後に、MPU108のピン18及び19は
夫々、33pFのコンデンサを介して、接地してい
る。両方のピンの間にMPU108の基準周波数
の発振器となる水晶発振器が接続されている。ま
た、タツチパネル回路56には多くの電源用デカ
ツプリング(減結合)コンデンサ(例えばコンデ
ンサ374))が含まれている。 信号の積分やタツチ位置の決定をしたり、自動
零化制御及び自動周波数制御等を行うMPU10
8の動作については、第9図乃至第16図の流れ
図を参照して後述する。 自動零化回路 本発明の別の側面として、パネル出力信号処理
回路は、第1(X)、第2(Y)及びインピーダン
ス(Z)タツチ電流を0にする自動零化回路15
0を含んでいる。零化の意味はタツチ感応表面1
8がタツチされない時、中央タツプ54のタツチ
電流が効果的に相殺されて0になるということで
ある。この零化を行うことにより、比較的微小な
タツチ電流を発生するような、例えば手袋をした
指によるタツチの場合でも、そのタツチ電流をよ
り正確且つ容易に検出し得る。即ち、タツチ電流
がタツチと関係なく中央タツプ54に発生する潜
在的周囲電流信号に隠されていることがない。従
つて、本発明のタツチパネル装置はエレクトロル
ミネセンス表示器も含んだ比較的ノイズの多い
種々の環境でも広く応用することができる。 一般に、オフセツト電流即ち、零化電流は、非
タツチ状態の条件で変成器の中央タツプ54に実
質的に加えられて、X,Y、及びZのタツチ電流
を相殺して0にする。この零化電流の値はMPU
108に制御され、処理が続くにつれて自動的に
調整される。零化回路の具体例では、実質的な容
量性負荷が零化回路によつて、第1及び第2パネ
ル走査出力端48,50の内の一方に接続され
る。この容量性負荷の静電容量はMPU108か
らの零化制御信号に応じて変化し、それによつて
て変成器の中央タツプ54の電流信号を零化する
零化電流を変えている。 自動零化回路の一実施例を第3A図に示してい
る。この場合、零化回路150はラツチ390の
ような零化制御デバイスを含んでいる。ラツチ3
90は並列出力ラツチ112と類似していて、
MPU108のデータ・ピン32乃至39からバ
ス154を介して零化信号を受ける。クロツク信
号もMPU108からラツチ390のピン11に
送られる。MPU108の制御によりデコーダ1
30から線路156を介してラツチ390のピン
1に入力するイネーブル入力信号に応じて、デジ
タル零化制御信号がラツチ390の入力端から出
力端に送られる。流れ図に関連して後述するよう
に、これは通常MPU108がタツチ感応表面1
8がタツチされていないことを検出した時、及び
X,Y及びZタツチ電流のどれかが過大であるこ
とを検出時に起こることである。ラツチ390の
出力端は1対のスイツチ回路392,394の制
御ピン1,8,9及び16の図のように接続して
いる。実施例のスイツチ回路はGEインターシル
社製DG211型CMOS4チヤンネル・アナログ・ス
イツチを含んでいる。これらのスイツチ回路の出
力ピン3,6,11及び14は相互接続してお
り、線路152によつてパネル走査信号出力端の
一方(例えばSIG+出力端48)に接続してい
る。これらのスイツチ回路の入力ピンは夫々コン
デンサ・バンク396,398のコンデンサに接
続している。SIG+パネル走査出力端に接続され
る静電容量の値はラツチ390の出力端の論理状
態に応じて決まる。もつて具体的に言えば、スイ
ツチ回路392のピン2,7,10及び15は
夫々1pF,2pF,4pF及び8pFのコンデンサ群40
0乃至406を介して接地している。同様に、ス
イツチ394のピン2,7,10及び15は夫々
16pF,32pF,64pF及び128pFのコンデンサ群4
08乃至414を介して接地している。コンデン
サのこのような配置により、零化回路150によ
つてSIG+出力端48に加えられる容量性負荷の
値を1pFの分解能で0〜255pFまで可変できる。
所望により、スイツチ回路392,394及びラ
ツチ390をもつて制御能力のある部品に変更し
て、もつと大きなコンデンサ・バンク396,3
98を用いて可変容量範囲を拡大してもよい。 特定のタツチ電流を最も有効に零化するように
SIG+出力端48に与える容量性負荷を決めるの
に種々の方法を利用し得る。この零化の為の容量
性負荷はX,Y及びZタツチ電流の各測定状態に
応じて決められるものと仮定する。この容量性負
荷は通常非タツチ条件下でタツチ感応表面に発生
するタツチ電流が所定の零閾値を越えない限り一
定のままである。タツチ電流がこの零閾値を越え
ると、そのタツチ電流の測定値が閾値以下になる
ように容量性負荷が調整される。 適切な容量性負荷を自動的に選択する1方法と
して、非タツチ条件下でインピーダンス(Z)タ
ツチ電流が零閾値を越えた場合を考える。この場
合、静電容量が最大の零化コンデンサ414が
SIG+出力端に接続し、可変容量範囲の中央の静
電容量を結合しているものとする。その後、非タ
ツチ条件下でZタツチ電流が負になつて、所望の
閾値を越えたとすると、これはコンデンサ414
の値では零化するのに不十分であることを意味す
る。2番目に大きなコンデンサ412がSIG+出
力端に追加され、非タツチ条件下のZタツチ電流
を再検査する。逆に、SIG+出力端にコンデンサ
414が接続していた時、非タツチ条件下でZタ
ツチ電流が正になつて零閾値を越えたとすると、
これはコンデンサ414の値が大き過ぎることに
なる。コンデンサ414は回路から離され、コン
デンサ412に置換される。その後、零化検査が
継続する。その後この手順が繰返され、所望の零
化を達成するように適切な容量性負荷が接続され
る。勿論、容量性負荷を結合するのに他の方法を
用いてもよい。 オフセツト・コンデンサ158(第1図及び第
3B図)は通常120pFのコンデンサから成り、
SIG−出力端50と接地間を接続している。この
コンデンサにより中央タツプ54のタツチ電流に
初期零化オフセツトを与える。この初期オフセツ
トの方向は、典型的にコンデンサ・バンク39
6,398の中央付近の静電容量によつてX及び
Yタツチ電流を0にするようになつている。Zタ
ツチ電流の検出中に、特にタツチ感応表面の全辺
が同時にSIG+出力により駆動されている場合に
は漏れ電流が比較的大きくなる。従つて、この時
付加的なオフセツト静電容量を加えて、零化回路
150の総静電容量の中央付近のどこかで、非タ
ツチ条件下のインピーダンス(Z)タツチ電流に
オフセツトを与えるようにしてもよい。故に、付
加的オフセツト・コンデンサ168がZタツチ電
流検出中にSIG−出力端50に追加される。第2
図に関して前述した通り、スイツチ170はZタ
ツチ電流の測定をしている時のみコンデンサ16
8を接続する。それ以外の時、このコンデンサ1
68は回路から切り離されている。付加的オフセ
ツト・コンデンサ168の代表的な値は約650pF
である。もし自動零化回路150の静電容量の可
変範囲を拡大すれば、コンデンサ168を継続し
て回路に接続しておいてもよい。 非タツチ条件下でインピーダンス(Z)タツチ
電流を測定していると仮定する。この場合、総浮
遊容量及びタツチパネルに接続しているオフセツ
ト静電容量の和が零化回路150による零化静電
容量Czと等しければ、変成器の中央タツプ54
から仮想接地へと電流は流れない。これが零化条
件であり、この時中央タツプの電流はタツチ・イ
ンピーダンスのみの関数となる。この為タツチ位
置が変つてもあまり電圧変化を生じない。X及び
Yタツチ電流の検出中に零化回路150によつて
タツチ感応表面18に接続される零化静電容量
Cx及びCyは、同様に非タツチ条件下で中央タツ
プ54に零化電流を与えるように調整される。3
つの全状態について零化されると、タツチ感応表
面18がタツチされた時のみ中央タツプ54に電
流が流れる。 タツチ感応表面がタツチされない時、タツチ信
号を0にする為MPU108はオフセツト零化信
号を発生するソフトウエアを含んでいる。これら
オフセツト信号は非タツチ条件下のタツチ電流を
事実上0にするように微調整する。この詳細につ
いては第9図乃至第16図の流れ図の説明の中で
後述する。 零化回路150を種々の形式で実現してもよ
い。例えば、第6図に示すように、ラツチ390
を、スイツチ回路392,394の各制御入口端
に接続する出力端を有するループ・カウンタ或い
はシフト・レジスタ422と入れ換えてもよい。
カウンタの場合には、MPU108から線路15
4を介して入力する計数パルスに応じて、カウン
タ422は計数値を増加して、それによつてSIG
+出力端48に接続する容量性負荷を種々切換え
る。この静電容量は、各タツチ電流検出状態に対
して所望の零化静電容量が決まるまで、1ステツ
プずつ連続的に変る。シフト・レジスタに置換し
た場合には、シフト・レジスタ422はMPU1
08に接続したデータ入力端及びMPU108の
ストローブ出力端に接続したストローブ入力端を
有する。ストローブ信号に応じて零化コンデンサ
の特定の組合せを決める零化信号データはMPU
108からシフト・レジスタ422に送られる。
第3図に関連して前述した反復技法を用いてシフ
ト・レジスタ422に入力する適当な零化データ
を決めてもよい。 他の例として、MPU108の制御により乗算
用DAC回路を用いてタツチ感応表面に接続する
容量性負荷を変化させてもよい。第4図に於て、
周知の乗算用DAC回路424はパネル駆動増幅
器38の出力端40に接続した入力端を有する。
この回路424の出力端は演算増幅器426の非
反転入力端に接続している。この演算増幅器の出
力端および反転入力端間に帰還抵抗器428が接
続している。使用する演算増幅器426の型に応
じて、零化コンデンサ430は、(a)……演算増幅
器の反転入力端およびSIG−パネル走査出力端5
0間を接続(第4図に実線で示す)、或いは(b)…
…演算増幅器の出力端及びSIG−出力端間を接続
(第4図に破線で示す)のどちらかの接続になる。
第5図は乗算用DAC回路424を使用する点で
第4図と類似している。しかし、第5図の回路4
24の出力端は直接550pFの零化コンデンサ43
0に接続している。32KΩの抵抗器431は回路
424の全スケール範囲を減少し、他方22pFの
コンデンサ433は回路424のスプリアス発振
を防止する。従つて、零化コンデンサ430は零
化回路の容量性負荷の一形式である。MPU10
8は線路154を介して零化制御信号を乗算用
DAC回路424へ送る。この信号に応じて、コ
ンデンサ430の容量性負荷効果が変化する。上
述したように容量性負荷が変化して、パネルがタ
ツチされない時X,Y及びZタツチ電流が0に調
整される。 第7図の実施例に於て、信号源30に含まれる
周知の矩形波発振器の第1出力端36はパネル駆
動増幅器38に接続している。この例では、乗算
用DAC回路424に矩形波発振器30の第2出
力端70から第1出力端36の信号と90°位相の
ずれた信号が入力する。この乗算用DAC回路の
出力端は抵抗器432を介してSIG−パネル操作
出力端50に接続している。矩形波発振器の出力
端36及び70の出力信号の位相が90°ずれてい
るので、抵抗器432は実質的にSIG−出力端に
対して容量性負荷の如くふるまう。この実効的容
量性負荷の値はMPU108から線路154を介
して送られる零化信号に応じて変化する。この値
は各タツチ電流に対して零化条件を満たすように
調整される。 第8図にはオフセツト電流を電流検出器62の
前の位置で直接中央タツプ54に加える零化回路
の例を開示している。この例では中央タツプ54
は演算増幅器434の反転入力端に接続してい
る。この増幅器434の出力端及び反転入力端間
に帰還抵抗器436が接続している。増幅器43
4の出力端は抵抗器438を介して別の演算増幅
器440の反転入力端に接続している。演算増幅
器440も出力端及び反転入力端間に帰還抵抗器
442を有し、この出力端は電流検出器62の入
力端60に接続している。これら増幅器434及
び440の各非反転入力端は接地している。更に
乗算用DAC回路424の出力端はコンデンサ4
44を介して増幅器440の反転入力端に接続し
ている。乗算用DAC回路424の第1入力端は
パネル駆動増幅器38の出力端40と接続してい
る。回路424の第2(制御)入力端にはMPU1
08から零化信号が入力している。このように接
続すると、乗算用DAC回路424により中央タ
ツプ54に生じたタツチ電流に零化電流が加えら
れる。この零化電流の値はMPU108の制御に
より調整され、パネルがタツチされない時タツチ
電流を0にする。 以上の例により、タツチ・パネル装置に生じる
タツチ電流信号の自動的零化が行われる。また、
タツチ・パネル装置の動作中にタツチ電流を0に
するようにこの零化を行える。 自動周波数制御 第1図及び第3図に於て、タツチ・パネル装置
は、このシステムが使用されている環境内の信号
とパネル操作信号が干渉しないようにパネル操作
信号の周波数を環境信号の周波数スペクトルから
自動的にずらす手段を含んでいる。この手段はタ
ツチ電流検出の際に干渉する周波数スペクトルの
影響を効果的に除去する。このような干渉スペク
トル信号源の主な一例はCRT表示装置の水平フ
ライバツク信号である。このフライバツク信号の
周波数は装置によつて変化し、且つ特定の装置が
動作しても変化する。この干渉周波数スペクトル
からパネル操作周波数を自動的にずらすようにし
たので、予期される種々の干渉周波数スペクトル
に対し、種々のタツチパネル装置を特別に設計す
る必要がない。即ち、本発明のタツチパネル・シ
ステムはこのような周波数変化に対し自動的に補
償されるので干渉周波数スペクトルを避ける為に
逐一作る必要がない。 第1図に於て、信号源30に含まれる可変周波
数信号発生器は制御入力端176に入力する周波
数制御信号に制御された周波数の出力を発生す
る。具体的には、信号源30は自動周波数制御回
路178の信号に応じて可変周波数信号を出力す
る電圧制御発振器(VCO)を含んでもよい。 MPU108はタツチ電流データにより駆動信
号周波数を変化させるかどうか決める。1つの方
法として、この決定はタツチ電流出力の零化調整
の必要頻度を監視して行われる。もし零化調整頻
度が予め定めた頻度を越えると、駆動周波数が干
渉信号の周波数に近過ぎるレベルにあるものと見
なされる。この場合、MPU108が自動周波数
制御回路178を制御して信号発生器30の出力
するパネル走査信号の周波数を調整する。通常、
最初に調整した周波数は比較的高い。最初の動作
周波数を選択後、動作周波数の更新は通常少しず
つ増加して行われる。また、流れ図に関して後述
するように、この周波数を調整すべき方向を決め
る手段が用意されている。 第3図に於て、MPU108の出力ピン32乃
至39からデジタル周波数制御信号がバス104
及び182を介してDAC184のデータ入力ピ
ン4乃至11に送られる。DAC184は自動周
波数制御回路の一部を構成し、第3B図のように
接続したアナログ・デバイス社製AD7524型DAC
を含んでもよい。この回路に用いたフイルタ用コ
ンデンサ及びバイアス抵抗器は表1に記載されて
いる。DAC184の入力ピン13はMPU1
08の出力ピン16に接続している。また、
DAC184のピン12はデコーダ130に線
路186を介して接続している。MPU108の
制御により及び入力ピン12及び13が
共に論理“0”になると、DAC184はピン4
乃至11のデータ・バス入力信号に応答する。
CS入力信号が論理“1”になると、データ・バ
ス入力信号は遮断される。逆に、入力が
“1”になると、DAC184は又は入力信
号が“1”になつた時データ入力端に最後に存在
するデータを保持する。DAC184の出力ピン
1は演算増幅器460の反転入力端に接続してい
る。増幅器460の出力端はDAC184の帰還
ピン16に接続している。1μFのコンデンサ46
2はDAC184のピン1及び16間を接続し、
増幅器460の非反転入力端は接地している。ま
た、増幅器460の出力端は68KΩの抵抗器46
4を介して別の演算増幅器466の反転入力端に
接続している。信号源30のFMバイアス端47
6aは47KΩの抵抗器468を介して増幅器46
6の非反転入力端に接続している。増幅器466
の出力端は信号源30の周波数掃引入力端176
bに接続するほか、10KΩの帰還抵抗器470を
介して自身の反転入力端にも接続している。上述
の構成により、MPU108の周波数制御信号に
応じて信号源出力端36,70の信号の周波数は
約130〜230KHzの範囲で可変できる。この可変範
囲は所望により増減可能である。 タツチパネル装置を過大電流から保護する為、
MPU108は絶えずデジタル化タツチ電流信号
を監視している。典型的にはインピーダンス
(Z)タツチ電流信号が特に過大電流になるか監
視されるが、他のタツチ電流を同様に監視しても
よい。Zタツチ電流信号が予め定めた値を越える
と、MPU108によりデコーダ130からOSC.
EN.信号が線路190を介して信号源30用のデ
イセーブル・スイツチ192の制御入力端に送ら
れる。これによつてスイツチ192が閉じると、
信号源30のピン10が接地され、信号出力が遮
断される。同時にパネル走査状態がオフ状態に通
常切換わる。これでパネルのコンタクトとタツチ
検出回路群との接続が離れ、タツチ処理回路群も
過大電流から保護される。 上述したタツチ電流システムは動作するのに比
較的小さな電力(即ち、通常3W以下)しか消費
しない。更に、回路基板の寸法、使用部品点数及
び経費も低減している。また、通常この装置全体
が広範囲に応用できる基準装置であるが、オフセ
ツト・コンデンサ158及び168は実際の環境
に適合させる為に時には変更できる。従つて、使
用者による調整は最小限度となる。また、マルチ
プレクサ52を設計変更せずに1ピンから6ピン
までをタツチ感応表面の各辺に接続するのに使用
できる。これによつて本タツチ・パネル装置の汎
用性は更に拡大される。 タツチ電流処理 第9図乃至第16図の流れ図は第1図のタツ
チ・パネル・システムを動作させる一手順を示し
ている。これら流れ図には自動零化、自動周波数
制御の手順及びデジタル・タツチ電流信号をタツ
チ位置データに処理する手順も含まれている。 第9図では全般的手順を示している。開始ブロ
ツク480(これは装置のリセツトを含んでいて
もよい)から始まり、初期周波数ブロツク482
に到る。ブロツク482は初期タツチ・パネル動
作周波数を選択するサブルーチン及び初期零化サ
ブルーチンを呼び出すサブルーチンにも相当す
る。次のブロツク484ではX及びYが0に設定
される。またZはFFhに設定される。このFFhは
16進数のFF(10進数では255)を示している。こ
れらの値は非タツチ状態に対応している。この
後、この装置はX,Y及びZを出力し、この初期
設定が完了したことを示す。その後、ブロツク4
86では以前のX,Y及びZの値(旧〔X,Y,
Z〕)として〔X,Y,Z〕が設定される。その
後、ブロツク488に達すると新しいX,Y及び
Zの値が決められる。ブロツク488は第13図
及び第14図に示したサブルーチンに相当する。 ブロツク488から処理はループ490,49
5及び497へ継続していく。これらのループで
はタツチ・パネル装置が特定の動作モードにある
時新しいX,Y及びZの値を新しい値として認め
るかどうかを決める。より詳しく言えば、ループ
490はこの装置が連続モードで動作中であるか
どうかを検査する判断ブロツク492を含んでい
る。第3A図に関して上述したように、これは制
御スイツチ198の設定によつて決まる。もし
YESならばタツチ・パネル装置は判断ブロツク
494でX,Y及びZの値の変化を探索する。も
し値の変化がなければ(即ちNOならば)、処理
はブロツク498へ進む。もし値が変化していれ
ば(YESならば)、ブロツク496で新しいX,
Y及びZの値がタツチパネル検出回路群から出力
される。その後処理手順は継続する。 ループ490の処理の後、ループ495では制
御スイツチ198によつてタツチ接触モードが選
択されている場合にこのモードを評価する。この
モードの時には、X,Y及びZの値の最初の変化
に応じて新しい値が出力される。タツチパネル装
置がタツチ接触モードであれば、判断ブロツク4
98から判断ブロツク500に処理が進む。も
し、旧Zの値がFFh(非タツチ)であつて、新し
いZの値がFFhに等しくなければ、パネルがタツ
チされていることになる。この場合、ブロツク4
96に進み新しいX,Y及びZの値が出力され
る。その後、ブロツク496から、或いは新しい
タツチが検出されなかつた場合にはブロツク50
0から処理は継続する。 ループ497の判断ブロツク502では、タツ
チ・パネル装置がタツチ解除モードにあるかどう
かが判断される。これは制御スイツチ198の設
定で決まり、もしこのモードにあればタツチパネ
ル装置は使用者がタツチ感応表面からタツチを離
す最初の瞬間を監視する。ブロツク504では旧
Zの値がタツチ状態に対応していて且つ新しいZ
の値が非タツチ状態に対応しているかどうかを判
断する。もしYESならば、タツチ感応表面から
タツチが解除されたことになるので、記憶されて
いた旧X,Y及びZの値が出力される。これらの
値は使用者の指又はスタイラスがタツチ感応表面
から離された位置に対応している。ブロツク50
6又はブロツク504から処理が継続する。 ブロツク508では信号源30がOSC.EN.信
号によつて停止されたかどうかを判断する。もし
停止状態になれば、ブロツク510で任意の遅延
時間(例えば1秒より僅かに長い時間)を加え
て、過大電流源を取り除く時間を与える。この遅
延時間後に処理が継続する。第9図には示してい
ないが、絶えず遅延時間を監視することができ
る。また、累積遅延時間が予め定めた時間を越え
た場合、全処理を停止するようにしてもよい。こ
の場合、MPU108は過大タツチ電流の為に、
所定の最大遅延時間を越えて、信号源30を停止
し続ける。これはシステムを検査する必要がある
ことを意味する。 第10図を参照すると、第9図から呼出された
初期周波数サブルーチンはブロツク512から開
始する。ブロツク514では周波数FREQ.は7Fh
に初期設定される。これは信号源30の周波数制
御の為にDAC184に送られた最初の周波数の
略中央値から始まる。後続のブロツク516,5
18及び520ではある初期条件が設定される。
変数Fconstは最初0に設定される。この変数は
タツチが検出されずに走査周波数の設定が一定の
まま走査した走査サイクルの数を表わしている。
Fconstの前の値OLDFconstは最初周波数が安定
であると仮定しているので、FFhに設定される。
変数Foffsetも最初0に設定される。また、Fmod
フラグは1に設定される。このFmodフラグは周
波数の変化方向を制御する。Fmod=1のとき周
波数の調整は増加方向である。Fmod=−1のと
きは周波数調整が減少方向であることを意味す
る。ブロツク520から初期零化ブロツク522
に進む。このブロツクはX,Y及びZタツチ電流
を最初0に設定する初期零化サブルーチンであ
る。このサブルーチンについては第11図に関連
して後述する。 その後、判断ブロツク524ではX,Y及びZ
タツチ電流が十分に零化されているかどうかを判
断する。これは、各電流の値を零化閾値と比較し
て行われる。答がNOであれば、初期周波数が干
渉周波数スペクトルに近過ぎることを意味する。
例えば、初期周波数が、この装置を使用している
CRT表示器の水平フライバツク周波数の高調波
のどれかに近いものかも知れない。この場合に
は、ブロツク526で周波数は大きなステツプ
(即ち、10単位)だけ増加される。これはMPU1
08と自動周波数制御回路178とによつて行わ
れる。判断ブロツク528では全周波数が試験済
かどうかが評価される。答がYESなら、処理は
ブロツク530で停止する。まだ全周波数が試験
済でなければ、処理はブロツク528から信号の
再零化の為ブロツク522へと戻る。 ブロツク524でX,Y及びZタツチ電流が閾
値範囲内と判断されたと仮定する。この場合には
サブループ532に処理が進む。このサブループ
では、タツチ電流(例えばZタツチ電流)が予め
定めたサイクル数の期間十分に一定であつたかど
うか評価する。十分一定であれば、最初の動作周
波数は以下述べるように更新されるまで、そのま
ま保持される。Zタツチ電流がこのサイクル期間
中に一定でなければ、周波数を少しだけ増加して
から初期周波数選択手順が継続する。結局、周波
数を選択した結果Zタツチ電流は所定の測定サン
プル数の期間で略一定となる。そして、この初期
周波数サブルーチンが終了する。 詳しく言えば、ブロツク524からYES分岐
によりブロツク534に進み、ここで測定サンプ
ル数COUNTが設定される。測定サンプル数をい
くつに選んでもよいが、10が好適例である。ブロ
ツク536では旧インピーダンス・タツチ電流
OLDZとしてZの値が記憶され、次のブロツク5
38では新しいインピーダンスタツチ電流Zが測
定される。タツチ電流の測定については第12図
に関連して後述する。ブロツク540では旧Zと
Zとの差の絶対値を閾値(即ち1)と比較する。
もし、閾値より大きければ、ブロツク542に進
み、駆動周波数FREQ.は小さなステツプ(即ち
1単位)だけ増加する。その後処理はブロツク5
24へ継続する。しかし、もしインピーダンス・
タツチ電流がこの閾値の許容範囲内で一定であれ
ば、ブロツク540からブロツク543に進み、
COUNTの値が1減少される。次のブロツク54
4では測定サンプル全てが検査されたかどうかを
判断する。まだなら処理はブロツク536に戻さ
れる。全て検査が終れば一定かどうか評価中のZ
タツチ電流或いは他のタツチ電流は所定の測定サ
ンプル数の期間、十分に一定であつたことにな
る。その後、この結果によつて初期動作周波数が
確定する。ブロツク546から処理は第9図のブ
ロツク482に戻る。 第10図のブロツク522で呼出された初期零
化サブルーチンは、第11図のブロツク550か
ら開始する。このサブルーチン零化手順によつ
て、各タツチ電流信号を零化する為に必要な零化
静電容量を選択する。第4図乃至第8図に示した
種々の零化回路の例に対しても同様の手順が好適
である。ブロツク552では、積分器の利得
GAINは0に初期設定される。これは最長有効時
間(例えば約30mS)の積分に対応している。ま
た、零化制御信号NULLは0に初期設定される。
この零化制御信号はMPU108からラツチ39
0(第3A図)に送られる信号である。また、最
終零化フラグLAST NULLを論理状態“偽”
(FALSE)に初期設定する。このフラグは、後の
零化を更新する際に用いられる。 ブロツク554では、変数BITが80h(16進数)
に設定される。このBITはライチ390の出力に
対応し、16進数形式で表わされる。BITが80hに
設定されると、可変範囲の中間値のコンデンサ
(即ち、128pFのコンデンサ414)が選択され、
SIG+走査出力端48に接続される。ブロツク5
56では、零化制御信号NULLとBITの和を新
しいNULLに設定する。このループを最初通過
するとき、零化制御信号NULLは80hに等しい。
もし、Xタツチ電流を零化している時なら、ブロ
ツク558でXタツチ電流が第12図のサブルー
チンに従つて測定される。同様に、Y及びZタツ
チ電流も各零化中には測定される。 ブロツク560では、測定したXタツチ電流の
値(或いはY又はZタツチ電流の値)が0より大
きいかどうかを判断する。答がYESならば、SIG
+出力端に接続した静電容量が大き過ぎることに
なる。この場合、ブロツク562でNULLから
BITを引いた値を新しいNULLとする。これで
自動零化回路150からコンデンサが切離され
る。初期状態ではコンデンサ414がSIG+出力
端に結合していたとする。ブロツク560でもし
測定したタツチ電流が0より大きくなければ、こ
れはSIG+出力端に十分な静電容量が接続してい
ないことを意味する。この場合、ブロツク564
でBITの値が半分になる。次のブロツク566で
は、この半分になつたBITの値が0かどうかを判
断する。答がYESならばコンデンサ選択過程が
完了したことになる。第1回目では答はNOで処
理はブロツク556に戻ることになる。ブロツク
560で、もし自動零化回路の静電容量が不十分
と判断されたら(即ち、NOのとき)、ブロツク
562は迂回され、その後ブロツク556に戻つ
た時、コンデンサ414及び412が共にこの回
路に接続する。その後、処理が継続する。反対
に、ブロツク560で自動零化回路の静電容量が
大き過ぎると判断されると、ブロツク556に戻
つた時コンデンサ414がはずされ、コンデンサ
412が加えられる。SIG+出力端に接続した総
静電容量により、零化タツチ電流の値が僅かに負
で0に非常に近づいた時、このコンデンサ選択手
順は停止する。この種々のコンデンサを組合せた
結果、BIT=0になると、ブロツク568に進ん
で非タツチ条件下のX,Y及びZタツチ電流が測
定される。また、ブロツク570にて、X,Y及
びZの零化オフセツトがこれらの測定値に等しく
設定される。これらの測定値は初期零化処理が完
了後の非タツチ条件下に於ける残留X,Y及びZ
タツチ電流に対応している。これら零化オフセツ
トは零化処理を更新するかどうかの後の判断に用
いられる。即ち、SIG+出力端48に零化回路1
50が接続するコンデンサを変更するかどうかを
判断する場合である。ブロツク570からブロツ
ク582へ進み、処理は第10図のブロツク52
4へ戻る。 第12図のタツチ電流の測定サブルーチンはブ
ロツク590から開始する。ブロツク592で
は、マルチプレクサ52を制御して、タツチ電流
検出の為所望の状態に装置を設定する。例えば、
X電流検出中にはSIG+出力端をパネルの右側辺
に接続し、SIG−出力端を左側辺に接続する。ブ
ロツク594では、適当な零化状態を設定する。
換言すれば、特定のタツチ電流(即ちXタツチ電
流)を検出する為以前決めたラツチ390の設定
を用いて、以前決めたコンデンサをSIG+出力端
に接続するのである。ブロツク596では、スイ
ツチ94(第1,3図)を閉じて、積分準備の為
積分用コンデンサ90を放電させる。ブロツク5
98では、アナログ・デジタル(A/D)オフセ
ツトが決められる。具体的には、積分用コンデン
サを放電した時、ADC100から7Eh(中央値)
以外の出力を発生させてもよい。A/Dオフセツ
トは記憶され、データのずれを補償する為に用い
られる。 ブロツク600では、積分期間を、最長積分期
間MAX.TIME割る設定利得値gain(便宜的に
GAINと書くこともある)を指数とする2の累乗
(即ち、MAX.TIME/2gain)に等しくする。最
初、この利得gainは0である。しかし、後述する
ように、この利得は第13図の位置読込サブルー
チンで調整される。一般に、丸め誤差を低減する
為に、タツチ電流をデジタル化した時、ADC1
00の出力範囲を逸脱しない範囲で最も長い期間
積分を行なうことが望ましい。ブロツク602で
は、X,Y,Zのどれであつても積分回路の出力
をデジタル化した値を測定したタツチ電流の値
(VALUE)とする。ブロツク604では、この
VALUEからブロツク598で決めたA/Dオフ
セツト(A/D OFFSET)を引いて新たな値
VALUEとする。その後、ブロツク606ではマ
ルチプレクサ52を切換えてスイツチをオフ状態
にする。この手順は測定された各タツチ電流につ
いて繰返される。以上のタツチ電流測定の完了
後、ブロツク608からこの測定サブルーチンを
呼出した元の処理ブロツクへ処理は戻される。 新しいX,Y及びZの値を返すサブルーチンを
第13図及び第14図に示す。このサブルーチン
は第13図のブロツク610から開始する。総て
の場合に不可欠という訳ではないが、通常タツチ
電流信号は平均化され、この平均化によりタツチ
位置が決められる。ブロツク612では平均化処
理する測定サンプルの数を設定する。この数
(N)は積分回路の設定利得GAINの関数f1(即
ち、N=f1(GAIN))に等しく設定される。より
詳しく言えば、f1(GAIN)の値は、設定利得が
0か1の時2に等しく、設定利得が2又は3の時
4に等しく、設定利得が4又は5の時8に等し
く、設定利得が6又は7の時16に等しい。この測
定サンプル数の選択は、平均化によつてノイズを
有効に除去し、他方妥当な応答時間を維持するよ
うに決められる。他の利得関数も所望により用い
てもよい。 ブロツク614では、測定したX,Y及びZタ
ツチ電流をデジタル化したデータを累計するアキ
ユムレータを0に設定する。その後、ブロツク6
16に進み、Zタツチ電流が測定される。この時
X或いはYタツチ電流を測定することもできる
が、通常はZタツチ電流を測定し、これが過大タ
ツチ電流の存在及び設定利得の調整の必要性も判
断する為に評価される。この測定したZタツチ電
流は、ブロツク618で予め定めた最大値MAX.
Zより大きいかどうか判断される。もしYESな
ら、ブロツク620でこの設定利得が、最短積分
時間に対応する値0であるかどうかチエツクされ
る。もし設定利得が0であれば、最短積分時間を
用いても尚Zタツチ電流が所定の最大値を越えて
いることから、過大Zタツチ電流が流れているこ
とを意味する。この場合、ブロツク621で信号
源30の動作を停止し、マルチプレクサ52のス
イツチも遮断される。更に、X及びYの値は夫々
以前の値OLDX及びOLDYに等しく設定され、
Zは0に設定され、停止条件を示す。また、最終
零化フラグLAST NULLは後の零化の更新に用
いるので論理状態“偽(FALSE)”に設定され
る。その後、処理はブロツク624から元に戻さ
れる。第9図のブロツク508に達すると、停止
状態が指示され、ブロツク510で遅延時間が発
生する。 第13図のブロツク620で設定利得GAINが
0でないと判断されると、この利得はブロツク6
22で0に設定される。その後処理はブロツク6
12から継続する。再びブロツク618に達し、
YES分岐に進めば設定利得は0なので停止状態
になる。しかし、Zタツチ電流が所定の最大値
MAX.Z以下ならば、ブロツク626に処理が進
む。このブロツク626ではZタツチ電流が最小
所望値MIN.Zより小さいかどうか判断される。
もし、小さければ、サブルーチン628で利得調
整が行われる。即ち、ブロツク626からブロツ
ク630に進み、利得GAINが最大設定利得
MAX.GAINに等しいかどうか判断される。もし
等しければ、ブロツク632でX,Y及びZは非
タツチ状態を示すように(即ちX,Y=0、Z=
FFh)夫々設定される。換言すれば、微小インピ
ーダンス電流信号は最長積分期間を設定したこと
により検出され、タツチされたことを指示でき
る。ブロツク632から処理は周波数及び零化の
オフセツト更新サブルーチン634に進む。この
サブルーチン実行後、ブロツク636から処理が
戻される。この処理手順では、オフセツト更新サ
ブルーチン634には非タツチ条件の時以外進ま
ない。従つて、タツチが検出されている時には周
波数及び零化の調整(即ち更新)は行われない。 ブロツク630に於て、設定利得GAINが最大
設定値ではないと判断されるとブロツク638に
進む。ここでは設定利得(即ち積分期間)が1増
加する。また、ここではZを再測定せずに単純に
2倍(2Z)に設定する。その後、ブロツク64
0では、Zが最小所望値MIN.Zより小さいかど
うかが確認される。もし、Zが小さければ
(YESならば)、処理は上記ブロツク630に戻
る。もしZが小さくなければ(NOならば)、処
理はブロツク612に戻り、本タツチ・パネル装
置は前と異なる設定利得にて動作する。 ブロツク626に於て、Zタツチ電流がMIN.
Zの値より小さくないと判断されると(NOなら
ば)、これはZの値が所望のMIN.ZからMAX.Z
の範囲内にあり、タツチが検出されたことを意味
する。ブロツク629では測定したZタツチ電流
を累計し、且つX及びYタツチ電流を測定及び累
計する。ブロツク631では測定サンプル数Nが
1減少する。その後、ブロツク633では、ブロ
ツク612で設定した全ての測定サンプルが得ら
れていなければ(NOならば)、処理はブロツク
616から継続する。もし全測定サンプルが揃つ
ていれば(YESならば)、処理はブロツク635
から第14図のブロツク637に進む。その後、
第14図のブロツク639、641及び642に
於て、X,Y及びZの各累計値が調整されて、第
11図のブロツク570で最初設定したX,Y及
びZのオフセツト値或いは第15図のサブルーチ
ンで更新されたX,Y及びZのオフセツト値の影
響を除去している。これらのオフセツト値
(Xoffset,Yoffset,Zoffset)は、積分回路の利
得を0に設定して決められている。しかし、X,
Y及びZの測定値は必ずしも同じ設定利得で決め
られてはいない。従つて、この調整の中で、上記
オフセツト値(Xoffset,Yoffset,Zoffset)は
設定利得gainを指数とした2の累乗(即ち2gain)
で割算される。更に、このオフセツト値に累計範
囲内の測定サンプルの総数Nを剰算して総オフセ
ツト値が決められる。従つてMPU108は残留
零化オフセツト電流を補償しているのである。ブ
ロツク644及び646では、X及びYのタツチ
位置(Xp,Yp)が計算される。また、インピー
ダンス値Zpは利得GAIN及びZの累計値ΣZの関
数f2に設定される。具体的に言えば、f2(GAIN,
ΣZ)=〔(MAX.GAIN−GAIN)×16〕+〔ΣZ/26〕
である。この関数は設定利得の基数2を底とする
対数の値が利得の設定範囲に収まるように選ばれ
たものである。その後、ブロツク650で、最終
零化フラグLAST NULLが“偽(FALSE)”に
設定され、ブロツク652で処理が戻る。 第15図を参照して、零化オフセツト及びパネ
ル駆動周波数の更新サブルーチンについて以下に
述べる。このサブルーチンはブロツク660から
開始する。ブロツク662では、零化更新フラグ
UPDATE NULLを“偽(FALSE)”に、また
旧Zの値OLDZをZの値と等しく設定する。ブロ
ツク664では、すぐ前の走査サイクルも非タツ
チ状態であつたかどうかの判断がされる。もし
YESであれば、Z,X及びYオフセツト
((Zoffset,Xoffset,Yoffset)が順次オフセツ
トの更新の必要性を判断する為に検査される。換
言すれば、零化更新を行う前に少くとも1サイク
ル期間非タツチ状態を継続していなければならな
い。 零化更新を行う場合には、処理はブロツク66
4からブロツク666へ進む。このブロツク66
6では、Zオフセツト(Zoffset)はZoffsetと旧
Zの値(OLDZ)の関数f1に等しく設定される。
即ち、f1(Zoffset,OLDZ)=〔Zoffset−Zoffset/
25+OLDZ/25〕である。f1は他の関数でもよい
が、この特定の関数はオフセツト値をフイルタ処
理する為に選ばれたものである。その後、ブロツ
ク668でこのZoffsetは評価され、最大Zオフ
セツト値MAX.Zoffsetより大きいかどうかが判
断される。もし、大きければ、(YESならば)、
自動零化回路150を調整してSIG+出力端に結
合する静電容量を減少する必要がある。これはブ
ロツク670にて、1ステツプ零化信号(Znull)
を減少して行われる。ブロツク670からブロツ
ク672に進み、ここではZoffsetを0に設定し、
更新零化フラグ(UPDATE NULL)を“真
(TRUE)”に設定する。このフラグは零化更新
が実行されたことを示している。このサブルーチ
ンの処理は、その後位置674から継続する。 ブロツク668に於て、ZoffsetがMAX.
Zoffset以下と判断された場合には、ブロツク6
76に進んでZoffsetが最小Zオフセツト値MIN.
Zoffsetより大きいかどうかが判断される。もし、
大きければ、自動零化回路が十分な静電容量を
SIG+出力端に結合していないことになる。その
為、ブロツク678では零化信号(Znull)が1
ステツプ増加し、静電容量を付加する。ブロツク
678からブロツク672に進み、ここでは上述
のブロツク672の処理が実行される。もし、ブ
ロツク668及びブロツク676で共にNOの判
断がされて位置674に達した場合、これは
Zoffsetの調整が不要であることを意味する。 XoffsetはZoffsetと同様の手法で評価される。
従つて、Zoffsetの場合に述べたブロツクに対応
するブロツクには同じ番号にaを付加して記入し
ている。同様に、Yoffsetの評価の場合でも、各
対応ブロツクには同じ番号にbを付加して記入し
ている。また、関数f1についてもZoffsetの場合
と同様に、f1(Xoffset、OLDX)=〔Xoffset−
Xoffset/25+OLDX/25〕及びf1(Yoffset、
OLDY)=〔Yoffset−Yoffset/25+OLDY/25〕
となる。 零化オフセツトを評価し、必要に応じて更新し
てから、処理はブロツク680から継続する。ブ
ロツク680では、Xタツチ電流を測定(第12
図参照)し、旧Xの値(OLDX)をXに等しく
設定する。それからブロツク682ではYタツチ
電流を測定し、旧Yの値(OLDY)をYに等し
く設定する。ブロツク684では最終零化フラグ
(LAST NULL)を“真(TRUE)”に設定す
る。ブロツク686では以下に述べる周波数更新
サブルーチン(第16図)が実行される。この周
波数更新サブルーチン終了後、処理はブロツク6
88にて、戻される。 第16図のサブルーチンではパネル駆動周波数
の調整が必要かどうかが判断される。このサブル
ーチンはブロツク690から開始し、ブロツク6
92へ進む。ブロツク692では、変数Foffset
を、Foffsetと零化更新フラグUPDATE NULL
の関数f1に等しく設定する。この関数f1は自動零
化回路がSIG+出力端に接続する容量性負荷の調
整頻度を評価するのに用いる。この零化調整の頻
度が高過ぎると、タツチパネルの駆動周波数が環
境内の固定周波数干渉スペクトルに近過ぎること
を意味する。この場合には、MPU108により
駆動周波数が調整される。 具体例として、f1(Foffset、UPDATE
NULL)=〔Foffset−Foffset/23+(16又は0)〕
(但し、右辺第3項は零化更新フラグUPDATE
NULLが“真”のとき16、UPDATE NULLが
“偽”のとき0である。ブロツク694に於て、
変数FoffsetがFoffsetの所定の最大値MAX.
Foffsetより大きいかどうかが判断される。大き
くない(NOの)場合、零化調整の実行頻度が最
大値を越えていないことを意味する。従つて、ブ
ロツク696に於て、変数FconstをFconst+1
に等しく設定し、次のブロツク698から処理が
戻される。従つて、変数Fconstの値は非タツチ
条件下でFoffsetがMAX.Foffsetを越えない限
り、毎回更新される。換言すれば、変数Fconst
はパネル駆動周波数の調整時点間に於てパネルが
タツチされずに且つ十分に零化されていた期間を
示している。 ブロツク694に於て、FoffsetがMAX.
Foffsetより大きいと判断された場合には、ブロ
ツク700に処理が進み、現在のFconstの値と
旧Fconstの値(OLDFconst)が比較される。即
ち、零化調整を行わない期間が以前の動作周波数
の場合より現在の動作周波数の場合の方が長いか
どうかを判断している。もし、YESであれば、
以前の周波数変化が適切な方向に行われたことを
意味している。この場合、ブロツク702に於て
旧Fconstの値(OLDFconst)をFconstの値に等
しく設定する。反対に、ブロツク700に於て現
在の駆動周波数によつて以前の周波数の場合より
も零化調整頻度が高くなつた場合(NOのとき)、
ブロツク704に処理が進む。ブロツク704で
は、フラグFmodの正負符号を逆にして、以前の
誤りの周波数変化方向とは反対の方向に次の周波
数変化を変更する。その後、ブロツク702の処
理後、ブロツク706に進み、Fconst及び
Foffsetを共に0に設定する。更に、ブロツク7
08ではX,Y及びZオフセツト(offset〔X,
Y,Z〕)を全て0に設定する。また、ブロツク
710では周波数FREQ.を1ステツプFmodだけ
適切な方向に調整している。その後、ブロツク7
12からこのサブルーチンは第15図に戻る。 所定のX−Y座標は適当な方法で使用者のコン
ピユータ114(第1図)により利用し得る。例
えば、特定の位置に於けるタツチの場合にサブル
ーチンを呼出すようにしてもよい。また、上述の
説明で明らかなように、タツチ感応表面上をすべ
らせてタツチ位置を連続的に決めてもよい。この
ような連続的タツチ位置決定法をコンピユータ1
14で用いて、例えば表示端末画面14上の画像
をトレースするようにしてもよい。第9図乃至第
16図の流れ図に示した手順も、他の走査方法に
応用してもよい。即ち、本発明は上述の処理手順
に限定されるものではない。
走査を周期的に繰返している。各サイクルについ
てマルチプレクサ52は次の順序で切換わる。即
ち、第3(Z)→オフ→第1(X)→オフ→第2
(Y)→オフ→第3(Z)→オフ……の如くであ
る。過大電流に関するテストは通常Z状態中に実
行され、この状態切換順序に於ける各走査サイク
ルの開始及び終了時点毎にチエツクされる。ま
た、インピーダンス(Z)電流はX及びY軸上の
位置を決めるのに用いられるので、X及びY電流
の検出の場合より高い周波数でZ電流を検出し直
すことが望ましい。勿論、他の走査方法を用いて
もよい。この結果求めたタツチ電流から、前述の
方程式(a)乃至(e)を用いてタツチ位置が決定され
る。通常、マルチプレクサ52の3状態間の走査
切換サイクルは比較的高速で、30〜1000Hzであ
る。一般に、マルチプレクサ52の切換周波数が
遅くなればなる程、処理回路がタツチ位置を決定
するに要する時間は長くなる。 同様にして、適当なマルチプレクサにより、前
述の方程式(f)乃至(m)に関して説明したように、4
つのタツチ電流ix1,ix2,iy1及びiy2を発生させて
もよい。 タツチ検出回路を駆動するのに変成器を用いた
ことにより回路構成が簡単になつた上に他の利点
もあるが、タツチ感応表面18に所望の交流電圧
勾配を形成するのに別の回路を用いてもよい。例
えば、正弦波駆動信号出力端40を利得一定の反
転増幅器を介してSIG−出力端50に接続しても
よい。同時に駆動信号出力端40を直接SIG+出
力端48に接続してもよい。それから、SIG+及
びSIG−出力端48,50の差動電流は差動電流
検出器に入力し、処理されてタツチ位置が決めら
れる。更に、タツチ・パネルがタツチされない時
及び零化回路150により零化調整されている時
には、後述するようにこの差動電流は0になる。 付加的保護装置として、第2図のタツチ・パネ
ル駆動信号印加回路には、タツチ検出回路から高
電圧を放電する付加的手段を具えている。このよ
うな電圧は、例えば使用者の静電気に起因して発
生する。この手段は4組のクランプ・ダイオード
から成り、1組は第2図で280の番号を付して
示している。これらの各組はタツチ感応表面の各
辺と夫々接続している。例えば、組208はパネ
ル上辺の中央コンタクトCと接続している。同様
に他の組もパネルの他の辺の中央のコンタクトと
夫々接続している。組280の第1ダイオード2
82はカソードをタツチ感応表面に、アノードを
−12VのDC電源に夫々接続し、第2ダイオード
284はアノードをタツチ感応表面にカソードを
+12VのDC電源に夫々接続している。パネル上
辺の電圧が+12V越えると、ダイオード284が
順バイアスで導通し、この電圧を放電する。同様
に、この電圧が−12Vより低くなると、ダイオー
ド282が導通してこの電圧を放電させる。従つ
て、タツチ感応表面の電圧は±12Vの範囲内の電
圧に有効に制限される。第1ツエナー・ダイオー
ド285はアノードを−12V電源に接続し、カソ
ードを接地している。第2ツエナー・ダイオード
286はカソードを+12V電源に接続し、アノー
ドを接地している。これらのツエナー・ダイオー
ドのブレーク・ダウン電圧は供給電圧より高く、
例えば+18Vである。従つて、ダイオードの組2
80及び他のダイオードの組を介して放電された
電圧が電源の吸収し得る電圧を越えても、その電
圧はツエナー・ダイオードを介して接地端に流れ
る。このような高電圧の保護以外にはこれらクラ
ンプ・ダイオード及びツエナー・ダイオードは通
常のタツチ位置検出中に電流を余計に流すことは
ない。よつて、この保護回路の漏れ電流によつて
タツチ位置決定精度が影響されるということもな
い。 引き続き第2図を参照すると、第3(Z)タツ
チ電流検出中にオフセツト・コンデンサ168を
SIG−出力端50に接続する回路がある。具体的
に言えば、M0及びM1出力がダイオード288,
290及び抵抗器292より成るワイヤードOR
ゲートを介してスイツチ170に接続している。
スイツチ170は制御入力の状態が“0”のとき
閉じる周知の反転スイツチである。このスイツチ
170が閉じるのは、M0及びM1制御入力が共に
“0”、且つパネルが第3(Z)状態、即ちインピ
ーダンス電流検出状態のときである。このオフセ
ツト・コンデンサ168の機能については、自動
零化回路150に関連して後述する。 パネル出力信号処理回路 再び第3図に戻り、電流検出器62は電流・電
圧変換器としての演算増幅器を含み、この増幅器
の反転入力端は変成器44の中央タツプ54と接
続している。また非反転入力端は接地している。
この電流検出増幅器62の両入力端間に並列且つ
逆方向に1対のダイオードを接続している。これ
らのダイオードにより、この増幅器62は過大電
流及び電圧から保護される。220Ωの帰還抵抗器
302が増幅器62の出力端64及び反転入力端
間に接続している。以上の結線の結果、増幅器6
2の出力端64の電圧は、変成器の中央タツプ5
4に流れる電流、即ち第1(X)、第2(Y)、及び
第3(Z)の各タツチ電流に夫々対応している。
これらのタツチ電流信号はフイルタ回路66を通
つてアナログ・マルチプライヤ69の入力端68
に送られる。フイルタ66は受動型高域通過フイ
ルタである。このフイルタ66には、1000pFの
DC遮断コンデンサ304及びアナログ・マルチ
プライヤ入力端68及び接地間に接続した4.7KΩ
の抵抗器302が含まれている。また、−12V電
源も4.7KΩの抵抗器306を介して入力端68に
接続している。 アナログ・マルチプライヤ69は信号源30の
出力端70から基準信号を受ける。出力端70の
信号は変成器44を駆動するのに用いる正弦波出
力端36の信号と90°位相のずれた矩形波である。
出力端70は4.7KΩの抵抗器310を介して接続
点311と接続し、ここから10KΩの抵抗器31
2を介して+12V電源に接続している。接続点3
11はまた3.9KΩの抵抗器314を介して接地端
にも接続している。この回路によつて、矩形波出
力の電圧がTTLロジツク回路に適合する電圧ま
で分圧される。ダイオード316により矩形波出
力信号の負の半周期がクリツプされて切り取られ
る。この結果、OSC.SYNCH.出力端140の同
期信号として正の半周期が残される。接続点31
1は1000pFのDC遮断コンデンサ318及び1対
の10KΩの抵抗器320,322を介してアナロ
グ・マルチプライヤ69の入力端76に接続して
いる。150pFのフイルタ用コンデンサ324が抵
抗器320,322間の接続点と接地間に接続し
ている。また、アナログ・マルチプライヤ69の
入力端76は1KΩの抵抗器328を介して接地
している。これらコンデンサ及び抵抗器のフイル
タを通過して、クリツプされた矩形波出力信号は
基準周波数信号としてアナログ・マルチプライヤ
に入力する。アナログ・マルチプライヤ69には
モトローラ社のMC1496型アナログ・マルチプラ
イヤを用いてもよい。この回路に第3B図に示す
ように接続されている周知のバイアス抵抗器は表
1.の中に示している。 後述するように、零化回路によつて使用者がタ
ツチしていないとき、変成器の2次巻線の中央タ
ツプ54の電圧は正確に0Vになる。これは、た
とえ検出回路がなくても実行される。使用者がパ
ネルにタツチすると電流がある程度接地端に流れ
る。電荷保存則により、この電流は変成器の中央
タツプのワイヤ54にも流れる。この結果流れる
中央タツプの電流はパネル駆動周波数W0の信号
及び実質的ノイズ成分より成る。X,Y及びZの
タツチ・データは各電流信号の振幅の変化によつ
て表わされる。この振幅のデータのみに注目すれ
ばよいので、同期検出器は振幅変調したタツチ電
流信号を復調するのに使用し得る。アナログ・マ
ルチプライヤ69がこの同期検出の為に用いら
れ、ノイズの除去効果が高まり、それによつてよ
り正確なタツチ位置の決定が行える。復調する為
に中央タツプの電流信号は、信号源30の出力端
70から送られた搬送信号と乗算される。数学的
に示すと、第1(X)タツチ電流検出状態で、タ
ツチによつて接地端に対して一定のインピーダン
スZtが生じているものと仮定すると、次のような
結果が得られる。 パネル電圧 XV0cosw0t 中央タツプ電流 XV0cos(w0t+φ)/Zt+(ノイズ) アナログ・マルチプライヤの出力 cosφXV0/2Zt+cosφXV0cos2w0t/2Zt+(ノイズ) これらの式は信号の処理中に打消される定数も含
んでいる。同様の式がY及びZのタツチ電流検出
状態の場合にも得られる。マルチプライヤの基準
信号に対するタツチ電流の位相のずれφが90°で
なければ、cosφは0にはならず、マルチプライ
ヤの出力は有効なデータを与える。タツチ電流は
通常容量性であるが、信号源30の矩形波出力信
号は正弦波出力信号から90°位相がずれているの
で、結局位相差φは0°に近く、正確な情報が得ら
れる。マルチプライヤの出力の増幅器及びフイル
タ回路80はV0cos2w0tの項及びノイズの殆ど
を効果的に除去する低域通過フイルタを含んでい
る。この結果得られる信号は前述した方程式a,
b及びdで夫々示したix,iy及びizに対応してい
る。タツチ位置はこれらの信号を処理して決定さ
れる。 より具体的に言えば、アナログ・マルチプライ
ヤ69の出力ピン9は47KΩの抵抗器346を介
して演算増幅器348の反転入力端に接続してい
る。アナログ・マルチプライヤ69の出力ピン6
は別の47KΩの抵抗器350を介して演算増幅器
348の非反転入力端に接続している。この増幅
器の非反転入力端は47KΩの抵抗器352を介し
て接地端にも接続している。また、47KΩの帰還
抵抗器354が増幅器348の出力端及び反転入
力端間に接続している。更に、0.022μFのコンデ
ンサ356,358が夫々出力ピン9及び6と接
地端との間に接続している。 Ztは広範囲に変化するので、出力端82の信号
レベルも相当大幅に変化する。出力端82のix,
iy及びizの信号を単にデジタル・デーダに変換し
て前述の方程式a,b及びdに従つて分離するだ
けでは、得られる精度は所謂丸めの誤差の為微小
信号に対して低くなつてしまう。そうならないよ
うに、これらの信号は積分され、夫々txix,tyiy及
びtzizのの値を得る。この積分tx,ty,tzはMPU
108により積分値の大きさを制限範囲内で最大
にし、誤差を最小にするように制御される。tx,
ty,及びtzはMPU108には既知なので、夫々異
なる積分回数がタツチ位置検出中にMPU108
によつて設定される。この積分操作により更にノ
イズを除去し得る。 再び第3B図に戻り、増幅器348の出力端8
2は2.2KΩの抵抗器360を介して積分器スイツ
チ84に接続している。論理状態“0”の保持信
号()がMPU108によりデコーダ130
から線路88に入力していれば、スイツチ84は
閉じている。このとき、増幅器348の出力端8
2は積分コンデンサ90と接続している。出力端
82の信号は保持信号()のパルス幅で決
まる積分期間に積分ささる。積分コンデンサ90
は0.02μFのコンデンサで、積分増幅器92の反転
入力端及び出力端98間に接続している。増幅器
92の非反転入力端は2.2KΩの抵抗器362を介
して接地している。積分器放電スイツチ94と
390Ωの放電電流制限抵抗器364の直列回路が
積分コンデンサ90と並列接続している。MPU
108の制御によりデコーダ130からの線路9
6の論理状態“0”の信号()に応じてスイ
ツチ94が閉じてコンデンサ90を放電させる。
この放電は積分の直前に行われる。積分回路86
の出力端98の信号は正或いは負のアナログ電圧
信号である。この出力信号は変成器44の中央タ
ツプ54に発生したタツチ電流の積分アナログ信
号に相当する。 この積分回路出力端98は演算増幅器回路36
6を介してADC100のデータ入力端ピン6に
接続している。回路366により積分回路出力端
98の信号はADC100の入力範囲に合うよう
にレベル・シフト及び減衰される。回路366も
別のフイルタ段を含んでいる。1対のツエナー・
ダイオード388は抵抗器380及び386間の
接続点と接地間に接続している。これらのダイオ
ードによりこの接続点の電圧は約±6.8Vにクラ
ンプされ、演算増幅回路366に印加する電圧範
囲が制限される。 ADC100は、ナシヨナル・セミコンダクタ
社のADC1001型回路を用いてもよい。この回路
の8本の出力データ線路は線路102及び104
により、MPU108のデータ入出力ピン32乃
至39に接続している。ADC100の入力ピ
ン1は線路142を介してデコーダ130と接続
しており、ADC100はピン2、ピン3
及びピン5を有している。周知のように、
これらのピンはMPU108によつて制御され、
積分サイクルが完了し、その積分したタツチ電流
信号をデジタル化すると、このデジタル化された
タツチ電流データがMPU108に送られる。
ADC100及び回路366に接続又は含まれて
いる抵抗器及びコンデンサの値は表1に載つてい
る。 積分回路86からの負の出力値をデジタル化す
る際に、2つの相補的方法を使用し得る。デジタ
ル化された値の符号からタツチ位置の点Pがどの
象限にあるかが決められる。例えば、タツチ感応
表面18の中央に原点を設定したX−Y座標系に
於て、負のXタツチ電流値はタツチ位置が原点よ
り左側にあることを示している。逆に、正のXタ
ツチ電流値はタツチ位置が原点右側であることを
示す。同様に、負のYタツチ電流値はタツチ位置
が原点より下側であることを示し、正のYタツチ
電流値はタツチ位置が原点より上側であることを
示す。 MPU108によりマルチプレクサ52(第2
図)の状態を切換えて、上記積分サイクルが繰り
返され、連続的にデジタル化した第1(X)、第2
(Y)及びインピーダンス(Z)タツチ電流値が
得られる。これらの値が処理されて、パネルのタ
ツチ位置が求められる。 図のMPU108はインテル社製プログラマブ
ル8751型EPROMマイクロコントローラである。
また、デコーダ130は74LS138型デコーダ/デ
マルチプレクサ回路を含んでいる。更に、通信用
インターフエース120はナシヨナル・セミコン
ダクタ社製DS1489型クワツド・ライン・レシー
バ(Quad Line Receiver)及びDS1488型クワツ
ド・ライン・ドライバ(Quad Line Driver)で
構成してもよい。図の構成に於て、MPU108
のピン10は直列入力ポートを含み、ピン9は論
理状態“1”でタツチ検出回路をリセツトするリ
セツト入力端を含み、ピン13は外部割込入力端
を含んでいる。MPU108の出力ピン6は送信
要求信号を送るのに用いられ、ピン7はデータ送
信用送信可能信号線であり、ピン11は直列デー
タ出力端を含んでいる。これらのピンを周知の方
法で制御して、MPU108はインターフエース
120を介して通信ネツトワークとデータの送受
信を行う。また、データを直列送受信することも
可能である。並列出力ラツチ112は8本の並列
データ出力ピン及び対応する入力ピンを有する
74LS377型8D・フリツプ・フロツプでもよい。
MPU108はピン11でこのラツチ112を制
御する。また、ラツチ112のイネーブル入力ピ
ン1はMPU108の入出力ピン8と接続してい
る。MPU108からのイネーブル信号に応じて、
ラツチ112から並列データが送信される。 制御スイツチ198はMPU108の入力ピン
21乃至27に接続した7つの出力端を有する手
動スイツチを含んでもよい。これらの出力端はス
イツチの設定に応じて論理状態“1”又は“0”
になる。通常、この制御スイツチのピン13及び
14の論理状態によりタツチを検出するモードが
決まる。例えば、ピン13及び14が夫々“0”
及び“1”ならば、タツチ接触(on make)モ
ードが指示される。このモードでは、タツチの最
初の検出に応じてタツチ位置データがラツチ11
2或いはインターフエース120を介して送られ
る。また、これらの論理状態が夫々“1”及び
“0”のときはタツチ解除(onbreak)モードが
指示される。このモードでは、例えば使用者がタ
ツチ感応表面から指を離すというようなタツチ位
置の解除に応じてタツチ位置データが送られる。
更に、ピン13及び14の出力が共に“0”のと
きは連続モードが指示される。このモードでは、
タツチ位置データが連続的に送られ、タツチ感応
表面上での使用者の指の動きが監視される。ま
た、ピン11及び12の論理状態によつて、並列
出力ラツチ112か直列出力のどちらを用いるか
が決まるほか、通信出力の送信速度(ボー)も
(例えば1200;9600;19200ボーのように)決ま
る。ピン9及び10の論理状態により、これらの
データのパリテイ(奇遇性)が決められる。最後
に、ピン8の状態により、データが8ビツトの2
進形式か又は別の形式で伝送されるかが決まる。
スイツチ198は実際にはどのような形式のもの
でもよく、信号処理の際に指定されたパラメータ
を制御するときの必要に応じてより大きくしても
又は小さくしてもよい。 最後に、MPU108のピン18及び19は
夫々、33pFのコンデンサを介して、接地してい
る。両方のピンの間にMPU108の基準周波数
の発振器となる水晶発振器が接続されている。ま
た、タツチパネル回路56には多くの電源用デカ
ツプリング(減結合)コンデンサ(例えばコンデ
ンサ374))が含まれている。 信号の積分やタツチ位置の決定をしたり、自動
零化制御及び自動周波数制御等を行うMPU10
8の動作については、第9図乃至第16図の流れ
図を参照して後述する。 自動零化回路 本発明の別の側面として、パネル出力信号処理
回路は、第1(X)、第2(Y)及びインピーダン
ス(Z)タツチ電流を0にする自動零化回路15
0を含んでいる。零化の意味はタツチ感応表面1
8がタツチされない時、中央タツプ54のタツチ
電流が効果的に相殺されて0になるということで
ある。この零化を行うことにより、比較的微小な
タツチ電流を発生するような、例えば手袋をした
指によるタツチの場合でも、そのタツチ電流をよ
り正確且つ容易に検出し得る。即ち、タツチ電流
がタツチと関係なく中央タツプ54に発生する潜
在的周囲電流信号に隠されていることがない。従
つて、本発明のタツチパネル装置はエレクトロル
ミネセンス表示器も含んだ比較的ノイズの多い
種々の環境でも広く応用することができる。 一般に、オフセツト電流即ち、零化電流は、非
タツチ状態の条件で変成器の中央タツプ54に実
質的に加えられて、X,Y、及びZのタツチ電流
を相殺して0にする。この零化電流の値はMPU
108に制御され、処理が続くにつれて自動的に
調整される。零化回路の具体例では、実質的な容
量性負荷が零化回路によつて、第1及び第2パネ
ル走査出力端48,50の内の一方に接続され
る。この容量性負荷の静電容量はMPU108か
らの零化制御信号に応じて変化し、それによつて
て変成器の中央タツプ54の電流信号を零化する
零化電流を変えている。 自動零化回路の一実施例を第3A図に示してい
る。この場合、零化回路150はラツチ390の
ような零化制御デバイスを含んでいる。ラツチ3
90は並列出力ラツチ112と類似していて、
MPU108のデータ・ピン32乃至39からバ
ス154を介して零化信号を受ける。クロツク信
号もMPU108からラツチ390のピン11に
送られる。MPU108の制御によりデコーダ1
30から線路156を介してラツチ390のピン
1に入力するイネーブル入力信号に応じて、デジ
タル零化制御信号がラツチ390の入力端から出
力端に送られる。流れ図に関連して後述するよう
に、これは通常MPU108がタツチ感応表面1
8がタツチされていないことを検出した時、及び
X,Y及びZタツチ電流のどれかが過大であるこ
とを検出時に起こることである。ラツチ390の
出力端は1対のスイツチ回路392,394の制
御ピン1,8,9及び16の図のように接続して
いる。実施例のスイツチ回路はGEインターシル
社製DG211型CMOS4チヤンネル・アナログ・ス
イツチを含んでいる。これらのスイツチ回路の出
力ピン3,6,11及び14は相互接続してお
り、線路152によつてパネル走査信号出力端の
一方(例えばSIG+出力端48)に接続してい
る。これらのスイツチ回路の入力ピンは夫々コン
デンサ・バンク396,398のコンデンサに接
続している。SIG+パネル走査出力端に接続され
る静電容量の値はラツチ390の出力端の論理状
態に応じて決まる。もつて具体的に言えば、スイ
ツチ回路392のピン2,7,10及び15は
夫々1pF,2pF,4pF及び8pFのコンデンサ群40
0乃至406を介して接地している。同様に、ス
イツチ394のピン2,7,10及び15は夫々
16pF,32pF,64pF及び128pFのコンデンサ群4
08乃至414を介して接地している。コンデン
サのこのような配置により、零化回路150によ
つてSIG+出力端48に加えられる容量性負荷の
値を1pFの分解能で0〜255pFまで可変できる。
所望により、スイツチ回路392,394及びラ
ツチ390をもつて制御能力のある部品に変更し
て、もつと大きなコンデンサ・バンク396,3
98を用いて可変容量範囲を拡大してもよい。 特定のタツチ電流を最も有効に零化するように
SIG+出力端48に与える容量性負荷を決めるの
に種々の方法を利用し得る。この零化の為の容量
性負荷はX,Y及びZタツチ電流の各測定状態に
応じて決められるものと仮定する。この容量性負
荷は通常非タツチ条件下でタツチ感応表面に発生
するタツチ電流が所定の零閾値を越えない限り一
定のままである。タツチ電流がこの零閾値を越え
ると、そのタツチ電流の測定値が閾値以下になる
ように容量性負荷が調整される。 適切な容量性負荷を自動的に選択する1方法と
して、非タツチ条件下でインピーダンス(Z)タ
ツチ電流が零閾値を越えた場合を考える。この場
合、静電容量が最大の零化コンデンサ414が
SIG+出力端に接続し、可変容量範囲の中央の静
電容量を結合しているものとする。その後、非タ
ツチ条件下でZタツチ電流が負になつて、所望の
閾値を越えたとすると、これはコンデンサ414
の値では零化するのに不十分であることを意味す
る。2番目に大きなコンデンサ412がSIG+出
力端に追加され、非タツチ条件下のZタツチ電流
を再検査する。逆に、SIG+出力端にコンデンサ
414が接続していた時、非タツチ条件下でZタ
ツチ電流が正になつて零閾値を越えたとすると、
これはコンデンサ414の値が大き過ぎることに
なる。コンデンサ414は回路から離され、コン
デンサ412に置換される。その後、零化検査が
継続する。その後この手順が繰返され、所望の零
化を達成するように適切な容量性負荷が接続され
る。勿論、容量性負荷を結合するのに他の方法を
用いてもよい。 オフセツト・コンデンサ158(第1図及び第
3B図)は通常120pFのコンデンサから成り、
SIG−出力端50と接地間を接続している。この
コンデンサにより中央タツプ54のタツチ電流に
初期零化オフセツトを与える。この初期オフセツ
トの方向は、典型的にコンデンサ・バンク39
6,398の中央付近の静電容量によつてX及び
Yタツチ電流を0にするようになつている。Zタ
ツチ電流の検出中に、特にタツチ感応表面の全辺
が同時にSIG+出力により駆動されている場合に
は漏れ電流が比較的大きくなる。従つて、この時
付加的なオフセツト静電容量を加えて、零化回路
150の総静電容量の中央付近のどこかで、非タ
ツチ条件下のインピーダンス(Z)タツチ電流に
オフセツトを与えるようにしてもよい。故に、付
加的オフセツト・コンデンサ168がZタツチ電
流検出中にSIG−出力端50に追加される。第2
図に関して前述した通り、スイツチ170はZタ
ツチ電流の測定をしている時のみコンデンサ16
8を接続する。それ以外の時、このコンデンサ1
68は回路から切り離されている。付加的オフセ
ツト・コンデンサ168の代表的な値は約650pF
である。もし自動零化回路150の静電容量の可
変範囲を拡大すれば、コンデンサ168を継続し
て回路に接続しておいてもよい。 非タツチ条件下でインピーダンス(Z)タツチ
電流を測定していると仮定する。この場合、総浮
遊容量及びタツチパネルに接続しているオフセツ
ト静電容量の和が零化回路150による零化静電
容量Czと等しければ、変成器の中央タツプ54
から仮想接地へと電流は流れない。これが零化条
件であり、この時中央タツプの電流はタツチ・イ
ンピーダンスのみの関数となる。この為タツチ位
置が変つてもあまり電圧変化を生じない。X及び
Yタツチ電流の検出中に零化回路150によつて
タツチ感応表面18に接続される零化静電容量
Cx及びCyは、同様に非タツチ条件下で中央タツ
プ54に零化電流を与えるように調整される。3
つの全状態について零化されると、タツチ感応表
面18がタツチされた時のみ中央タツプ54に電
流が流れる。 タツチ感応表面がタツチされない時、タツチ信
号を0にする為MPU108はオフセツト零化信
号を発生するソフトウエアを含んでいる。これら
オフセツト信号は非タツチ条件下のタツチ電流を
事実上0にするように微調整する。この詳細につ
いては第9図乃至第16図の流れ図の説明の中で
後述する。 零化回路150を種々の形式で実現してもよ
い。例えば、第6図に示すように、ラツチ390
を、スイツチ回路392,394の各制御入口端
に接続する出力端を有するループ・カウンタ或い
はシフト・レジスタ422と入れ換えてもよい。
カウンタの場合には、MPU108から線路15
4を介して入力する計数パルスに応じて、カウン
タ422は計数値を増加して、それによつてSIG
+出力端48に接続する容量性負荷を種々切換え
る。この静電容量は、各タツチ電流検出状態に対
して所望の零化静電容量が決まるまで、1ステツ
プずつ連続的に変る。シフト・レジスタに置換し
た場合には、シフト・レジスタ422はMPU1
08に接続したデータ入力端及びMPU108の
ストローブ出力端に接続したストローブ入力端を
有する。ストローブ信号に応じて零化コンデンサ
の特定の組合せを決める零化信号データはMPU
108からシフト・レジスタ422に送られる。
第3図に関連して前述した反復技法を用いてシフ
ト・レジスタ422に入力する適当な零化データ
を決めてもよい。 他の例として、MPU108の制御により乗算
用DAC回路を用いてタツチ感応表面に接続する
容量性負荷を変化させてもよい。第4図に於て、
周知の乗算用DAC回路424はパネル駆動増幅
器38の出力端40に接続した入力端を有する。
この回路424の出力端は演算増幅器426の非
反転入力端に接続している。この演算増幅器の出
力端および反転入力端間に帰還抵抗器428が接
続している。使用する演算増幅器426の型に応
じて、零化コンデンサ430は、(a)……演算増幅
器の反転入力端およびSIG−パネル走査出力端5
0間を接続(第4図に実線で示す)、或いは(b)…
…演算増幅器の出力端及びSIG−出力端間を接続
(第4図に破線で示す)のどちらかの接続になる。
第5図は乗算用DAC回路424を使用する点で
第4図と類似している。しかし、第5図の回路4
24の出力端は直接550pFの零化コンデンサ43
0に接続している。32KΩの抵抗器431は回路
424の全スケール範囲を減少し、他方22pFの
コンデンサ433は回路424のスプリアス発振
を防止する。従つて、零化コンデンサ430は零
化回路の容量性負荷の一形式である。MPU10
8は線路154を介して零化制御信号を乗算用
DAC回路424へ送る。この信号に応じて、コ
ンデンサ430の容量性負荷効果が変化する。上
述したように容量性負荷が変化して、パネルがタ
ツチされない時X,Y及びZタツチ電流が0に調
整される。 第7図の実施例に於て、信号源30に含まれる
周知の矩形波発振器の第1出力端36はパネル駆
動増幅器38に接続している。この例では、乗算
用DAC回路424に矩形波発振器30の第2出
力端70から第1出力端36の信号と90°位相の
ずれた信号が入力する。この乗算用DAC回路の
出力端は抵抗器432を介してSIG−パネル操作
出力端50に接続している。矩形波発振器の出力
端36及び70の出力信号の位相が90°ずれてい
るので、抵抗器432は実質的にSIG−出力端に
対して容量性負荷の如くふるまう。この実効的容
量性負荷の値はMPU108から線路154を介
して送られる零化信号に応じて変化する。この値
は各タツチ電流に対して零化条件を満たすように
調整される。 第8図にはオフセツト電流を電流検出器62の
前の位置で直接中央タツプ54に加える零化回路
の例を開示している。この例では中央タツプ54
は演算増幅器434の反転入力端に接続してい
る。この増幅器434の出力端及び反転入力端間
に帰還抵抗器436が接続している。増幅器43
4の出力端は抵抗器438を介して別の演算増幅
器440の反転入力端に接続している。演算増幅
器440も出力端及び反転入力端間に帰還抵抗器
442を有し、この出力端は電流検出器62の入
力端60に接続している。これら増幅器434及
び440の各非反転入力端は接地している。更に
乗算用DAC回路424の出力端はコンデンサ4
44を介して増幅器440の反転入力端に接続し
ている。乗算用DAC回路424の第1入力端は
パネル駆動増幅器38の出力端40と接続してい
る。回路424の第2(制御)入力端にはMPU1
08から零化信号が入力している。このように接
続すると、乗算用DAC回路424により中央タ
ツプ54に生じたタツチ電流に零化電流が加えら
れる。この零化電流の値はMPU108の制御に
より調整され、パネルがタツチされない時タツチ
電流を0にする。 以上の例により、タツチ・パネル装置に生じる
タツチ電流信号の自動的零化が行われる。また、
タツチ・パネル装置の動作中にタツチ電流を0に
するようにこの零化を行える。 自動周波数制御 第1図及び第3図に於て、タツチ・パネル装置
は、このシステムが使用されている環境内の信号
とパネル操作信号が干渉しないようにパネル操作
信号の周波数を環境信号の周波数スペクトルから
自動的にずらす手段を含んでいる。この手段はタ
ツチ電流検出の際に干渉する周波数スペクトルの
影響を効果的に除去する。このような干渉スペク
トル信号源の主な一例はCRT表示装置の水平フ
ライバツク信号である。このフライバツク信号の
周波数は装置によつて変化し、且つ特定の装置が
動作しても変化する。この干渉周波数スペクトル
からパネル操作周波数を自動的にずらすようにし
たので、予期される種々の干渉周波数スペクトル
に対し、種々のタツチパネル装置を特別に設計す
る必要がない。即ち、本発明のタツチパネル・シ
ステムはこのような周波数変化に対し自動的に補
償されるので干渉周波数スペクトルを避ける為に
逐一作る必要がない。 第1図に於て、信号源30に含まれる可変周波
数信号発生器は制御入力端176に入力する周波
数制御信号に制御された周波数の出力を発生す
る。具体的には、信号源30は自動周波数制御回
路178の信号に応じて可変周波数信号を出力す
る電圧制御発振器(VCO)を含んでもよい。 MPU108はタツチ電流データにより駆動信
号周波数を変化させるかどうか決める。1つの方
法として、この決定はタツチ電流出力の零化調整
の必要頻度を監視して行われる。もし零化調整頻
度が予め定めた頻度を越えると、駆動周波数が干
渉信号の周波数に近過ぎるレベルにあるものと見
なされる。この場合、MPU108が自動周波数
制御回路178を制御して信号発生器30の出力
するパネル走査信号の周波数を調整する。通常、
最初に調整した周波数は比較的高い。最初の動作
周波数を選択後、動作周波数の更新は通常少しず
つ増加して行われる。また、流れ図に関して後述
するように、この周波数を調整すべき方向を決め
る手段が用意されている。 第3図に於て、MPU108の出力ピン32乃
至39からデジタル周波数制御信号がバス104
及び182を介してDAC184のデータ入力ピ
ン4乃至11に送られる。DAC184は自動周
波数制御回路の一部を構成し、第3B図のように
接続したアナログ・デバイス社製AD7524型DAC
を含んでもよい。この回路に用いたフイルタ用コ
ンデンサ及びバイアス抵抗器は表1に記載されて
いる。DAC184の入力ピン13はMPU1
08の出力ピン16に接続している。また、
DAC184のピン12はデコーダ130に線
路186を介して接続している。MPU108の
制御により及び入力ピン12及び13が
共に論理“0”になると、DAC184はピン4
乃至11のデータ・バス入力信号に応答する。
CS入力信号が論理“1”になると、データ・バ
ス入力信号は遮断される。逆に、入力が
“1”になると、DAC184は又は入力信
号が“1”になつた時データ入力端に最後に存在
するデータを保持する。DAC184の出力ピン
1は演算増幅器460の反転入力端に接続してい
る。増幅器460の出力端はDAC184の帰還
ピン16に接続している。1μFのコンデンサ46
2はDAC184のピン1及び16間を接続し、
増幅器460の非反転入力端は接地している。ま
た、増幅器460の出力端は68KΩの抵抗器46
4を介して別の演算増幅器466の反転入力端に
接続している。信号源30のFMバイアス端47
6aは47KΩの抵抗器468を介して増幅器46
6の非反転入力端に接続している。増幅器466
の出力端は信号源30の周波数掃引入力端176
bに接続するほか、10KΩの帰還抵抗器470を
介して自身の反転入力端にも接続している。上述
の構成により、MPU108の周波数制御信号に
応じて信号源出力端36,70の信号の周波数は
約130〜230KHzの範囲で可変できる。この可変範
囲は所望により増減可能である。 タツチパネル装置を過大電流から保護する為、
MPU108は絶えずデジタル化タツチ電流信号
を監視している。典型的にはインピーダンス
(Z)タツチ電流信号が特に過大電流になるか監
視されるが、他のタツチ電流を同様に監視しても
よい。Zタツチ電流信号が予め定めた値を越える
と、MPU108によりデコーダ130からOSC.
EN.信号が線路190を介して信号源30用のデ
イセーブル・スイツチ192の制御入力端に送ら
れる。これによつてスイツチ192が閉じると、
信号源30のピン10が接地され、信号出力が遮
断される。同時にパネル走査状態がオフ状態に通
常切換わる。これでパネルのコンタクトとタツチ
検出回路群との接続が離れ、タツチ処理回路群も
過大電流から保護される。 上述したタツチ電流システムは動作するのに比
較的小さな電力(即ち、通常3W以下)しか消費
しない。更に、回路基板の寸法、使用部品点数及
び経費も低減している。また、通常この装置全体
が広範囲に応用できる基準装置であるが、オフセ
ツト・コンデンサ158及び168は実際の環境
に適合させる為に時には変更できる。従つて、使
用者による調整は最小限度となる。また、マルチ
プレクサ52を設計変更せずに1ピンから6ピン
までをタツチ感応表面の各辺に接続するのに使用
できる。これによつて本タツチ・パネル装置の汎
用性は更に拡大される。 タツチ電流処理 第9図乃至第16図の流れ図は第1図のタツ
チ・パネル・システムを動作させる一手順を示し
ている。これら流れ図には自動零化、自動周波数
制御の手順及びデジタル・タツチ電流信号をタツ
チ位置データに処理する手順も含まれている。 第9図では全般的手順を示している。開始ブロ
ツク480(これは装置のリセツトを含んでいて
もよい)から始まり、初期周波数ブロツク482
に到る。ブロツク482は初期タツチ・パネル動
作周波数を選択するサブルーチン及び初期零化サ
ブルーチンを呼び出すサブルーチンにも相当す
る。次のブロツク484ではX及びYが0に設定
される。またZはFFhに設定される。このFFhは
16進数のFF(10進数では255)を示している。こ
れらの値は非タツチ状態に対応している。この
後、この装置はX,Y及びZを出力し、この初期
設定が完了したことを示す。その後、ブロツク4
86では以前のX,Y及びZの値(旧〔X,Y,
Z〕)として〔X,Y,Z〕が設定される。その
後、ブロツク488に達すると新しいX,Y及び
Zの値が決められる。ブロツク488は第13図
及び第14図に示したサブルーチンに相当する。 ブロツク488から処理はループ490,49
5及び497へ継続していく。これらのループで
はタツチ・パネル装置が特定の動作モードにある
時新しいX,Y及びZの値を新しい値として認め
るかどうかを決める。より詳しく言えば、ループ
490はこの装置が連続モードで動作中であるか
どうかを検査する判断ブロツク492を含んでい
る。第3A図に関して上述したように、これは制
御スイツチ198の設定によつて決まる。もし
YESならばタツチ・パネル装置は判断ブロツク
494でX,Y及びZの値の変化を探索する。も
し値の変化がなければ(即ちNOならば)、処理
はブロツク498へ進む。もし値が変化していれ
ば(YESならば)、ブロツク496で新しいX,
Y及びZの値がタツチパネル検出回路群から出力
される。その後処理手順は継続する。 ループ490の処理の後、ループ495では制
御スイツチ198によつてタツチ接触モードが選
択されている場合にこのモードを評価する。この
モードの時には、X,Y及びZの値の最初の変化
に応じて新しい値が出力される。タツチパネル装
置がタツチ接触モードであれば、判断ブロツク4
98から判断ブロツク500に処理が進む。も
し、旧Zの値がFFh(非タツチ)であつて、新し
いZの値がFFhに等しくなければ、パネルがタツ
チされていることになる。この場合、ブロツク4
96に進み新しいX,Y及びZの値が出力され
る。その後、ブロツク496から、或いは新しい
タツチが検出されなかつた場合にはブロツク50
0から処理は継続する。 ループ497の判断ブロツク502では、タツ
チ・パネル装置がタツチ解除モードにあるかどう
かが判断される。これは制御スイツチ198の設
定で決まり、もしこのモードにあればタツチパネ
ル装置は使用者がタツチ感応表面からタツチを離
す最初の瞬間を監視する。ブロツク504では旧
Zの値がタツチ状態に対応していて且つ新しいZ
の値が非タツチ状態に対応しているかどうかを判
断する。もしYESならば、タツチ感応表面から
タツチが解除されたことになるので、記憶されて
いた旧X,Y及びZの値が出力される。これらの
値は使用者の指又はスタイラスがタツチ感応表面
から離された位置に対応している。ブロツク50
6又はブロツク504から処理が継続する。 ブロツク508では信号源30がOSC.EN.信
号によつて停止されたかどうかを判断する。もし
停止状態になれば、ブロツク510で任意の遅延
時間(例えば1秒より僅かに長い時間)を加え
て、過大電流源を取り除く時間を与える。この遅
延時間後に処理が継続する。第9図には示してい
ないが、絶えず遅延時間を監視することができ
る。また、累積遅延時間が予め定めた時間を越え
た場合、全処理を停止するようにしてもよい。こ
の場合、MPU108は過大タツチ電流の為に、
所定の最大遅延時間を越えて、信号源30を停止
し続ける。これはシステムを検査する必要がある
ことを意味する。 第10図を参照すると、第9図から呼出された
初期周波数サブルーチンはブロツク512から開
始する。ブロツク514では周波数FREQ.は7Fh
に初期設定される。これは信号源30の周波数制
御の為にDAC184に送られた最初の周波数の
略中央値から始まる。後続のブロツク516,5
18及び520ではある初期条件が設定される。
変数Fconstは最初0に設定される。この変数は
タツチが検出されずに走査周波数の設定が一定の
まま走査した走査サイクルの数を表わしている。
Fconstの前の値OLDFconstは最初周波数が安定
であると仮定しているので、FFhに設定される。
変数Foffsetも最初0に設定される。また、Fmod
フラグは1に設定される。このFmodフラグは周
波数の変化方向を制御する。Fmod=1のとき周
波数の調整は増加方向である。Fmod=−1のと
きは周波数調整が減少方向であることを意味す
る。ブロツク520から初期零化ブロツク522
に進む。このブロツクはX,Y及びZタツチ電流
を最初0に設定する初期零化サブルーチンであ
る。このサブルーチンについては第11図に関連
して後述する。 その後、判断ブロツク524ではX,Y及びZ
タツチ電流が十分に零化されているかどうかを判
断する。これは、各電流の値を零化閾値と比較し
て行われる。答がNOであれば、初期周波数が干
渉周波数スペクトルに近過ぎることを意味する。
例えば、初期周波数が、この装置を使用している
CRT表示器の水平フライバツク周波数の高調波
のどれかに近いものかも知れない。この場合に
は、ブロツク526で周波数は大きなステツプ
(即ち、10単位)だけ増加される。これはMPU1
08と自動周波数制御回路178とによつて行わ
れる。判断ブロツク528では全周波数が試験済
かどうかが評価される。答がYESなら、処理は
ブロツク530で停止する。まだ全周波数が試験
済でなければ、処理はブロツク528から信号の
再零化の為ブロツク522へと戻る。 ブロツク524でX,Y及びZタツチ電流が閾
値範囲内と判断されたと仮定する。この場合には
サブループ532に処理が進む。このサブループ
では、タツチ電流(例えばZタツチ電流)が予め
定めたサイクル数の期間十分に一定であつたかど
うか評価する。十分一定であれば、最初の動作周
波数は以下述べるように更新されるまで、そのま
ま保持される。Zタツチ電流がこのサイクル期間
中に一定でなければ、周波数を少しだけ増加して
から初期周波数選択手順が継続する。結局、周波
数を選択した結果Zタツチ電流は所定の測定サン
プル数の期間で略一定となる。そして、この初期
周波数サブルーチンが終了する。 詳しく言えば、ブロツク524からYES分岐
によりブロツク534に進み、ここで測定サンプ
ル数COUNTが設定される。測定サンプル数をい
くつに選んでもよいが、10が好適例である。ブロ
ツク536では旧インピーダンス・タツチ電流
OLDZとしてZの値が記憶され、次のブロツク5
38では新しいインピーダンスタツチ電流Zが測
定される。タツチ電流の測定については第12図
に関連して後述する。ブロツク540では旧Zと
Zとの差の絶対値を閾値(即ち1)と比較する。
もし、閾値より大きければ、ブロツク542に進
み、駆動周波数FREQ.は小さなステツプ(即ち
1単位)だけ増加する。その後処理はブロツク5
24へ継続する。しかし、もしインピーダンス・
タツチ電流がこの閾値の許容範囲内で一定であれ
ば、ブロツク540からブロツク543に進み、
COUNTの値が1減少される。次のブロツク54
4では測定サンプル全てが検査されたかどうかを
判断する。まだなら処理はブロツク536に戻さ
れる。全て検査が終れば一定かどうか評価中のZ
タツチ電流或いは他のタツチ電流は所定の測定サ
ンプル数の期間、十分に一定であつたことにな
る。その後、この結果によつて初期動作周波数が
確定する。ブロツク546から処理は第9図のブ
ロツク482に戻る。 第10図のブロツク522で呼出された初期零
化サブルーチンは、第11図のブロツク550か
ら開始する。このサブルーチン零化手順によつ
て、各タツチ電流信号を零化する為に必要な零化
静電容量を選択する。第4図乃至第8図に示した
種々の零化回路の例に対しても同様の手順が好適
である。ブロツク552では、積分器の利得
GAINは0に初期設定される。これは最長有効時
間(例えば約30mS)の積分に対応している。ま
た、零化制御信号NULLは0に初期設定される。
この零化制御信号はMPU108からラツチ39
0(第3A図)に送られる信号である。また、最
終零化フラグLAST NULLを論理状態“偽”
(FALSE)に初期設定する。このフラグは、後の
零化を更新する際に用いられる。 ブロツク554では、変数BITが80h(16進数)
に設定される。このBITはライチ390の出力に
対応し、16進数形式で表わされる。BITが80hに
設定されると、可変範囲の中間値のコンデンサ
(即ち、128pFのコンデンサ414)が選択され、
SIG+走査出力端48に接続される。ブロツク5
56では、零化制御信号NULLとBITの和を新
しいNULLに設定する。このループを最初通過
するとき、零化制御信号NULLは80hに等しい。
もし、Xタツチ電流を零化している時なら、ブロ
ツク558でXタツチ電流が第12図のサブルー
チンに従つて測定される。同様に、Y及びZタツ
チ電流も各零化中には測定される。 ブロツク560では、測定したXタツチ電流の
値(或いはY又はZタツチ電流の値)が0より大
きいかどうかを判断する。答がYESならば、SIG
+出力端に接続した静電容量が大き過ぎることに
なる。この場合、ブロツク562でNULLから
BITを引いた値を新しいNULLとする。これで
自動零化回路150からコンデンサが切離され
る。初期状態ではコンデンサ414がSIG+出力
端に結合していたとする。ブロツク560でもし
測定したタツチ電流が0より大きくなければ、こ
れはSIG+出力端に十分な静電容量が接続してい
ないことを意味する。この場合、ブロツク564
でBITの値が半分になる。次のブロツク566で
は、この半分になつたBITの値が0かどうかを判
断する。答がYESならばコンデンサ選択過程が
完了したことになる。第1回目では答はNOで処
理はブロツク556に戻ることになる。ブロツク
560で、もし自動零化回路の静電容量が不十分
と判断されたら(即ち、NOのとき)、ブロツク
562は迂回され、その後ブロツク556に戻つ
た時、コンデンサ414及び412が共にこの回
路に接続する。その後、処理が継続する。反対
に、ブロツク560で自動零化回路の静電容量が
大き過ぎると判断されると、ブロツク556に戻
つた時コンデンサ414がはずされ、コンデンサ
412が加えられる。SIG+出力端に接続した総
静電容量により、零化タツチ電流の値が僅かに負
で0に非常に近づいた時、このコンデンサ選択手
順は停止する。この種々のコンデンサを組合せた
結果、BIT=0になると、ブロツク568に進ん
で非タツチ条件下のX,Y及びZタツチ電流が測
定される。また、ブロツク570にて、X,Y及
びZの零化オフセツトがこれらの測定値に等しく
設定される。これらの測定値は初期零化処理が完
了後の非タツチ条件下に於ける残留X,Y及びZ
タツチ電流に対応している。これら零化オフセツ
トは零化処理を更新するかどうかの後の判断に用
いられる。即ち、SIG+出力端48に零化回路1
50が接続するコンデンサを変更するかどうかを
判断する場合である。ブロツク570からブロツ
ク582へ進み、処理は第10図のブロツク52
4へ戻る。 第12図のタツチ電流の測定サブルーチンはブ
ロツク590から開始する。ブロツク592で
は、マルチプレクサ52を制御して、タツチ電流
検出の為所望の状態に装置を設定する。例えば、
X電流検出中にはSIG+出力端をパネルの右側辺
に接続し、SIG−出力端を左側辺に接続する。ブ
ロツク594では、適当な零化状態を設定する。
換言すれば、特定のタツチ電流(即ちXタツチ電
流)を検出する為以前決めたラツチ390の設定
を用いて、以前決めたコンデンサをSIG+出力端
に接続するのである。ブロツク596では、スイ
ツチ94(第1,3図)を閉じて、積分準備の為
積分用コンデンサ90を放電させる。ブロツク5
98では、アナログ・デジタル(A/D)オフセ
ツトが決められる。具体的には、積分用コンデン
サを放電した時、ADC100から7Eh(中央値)
以外の出力を発生させてもよい。A/Dオフセツ
トは記憶され、データのずれを補償する為に用い
られる。 ブロツク600では、積分期間を、最長積分期
間MAX.TIME割る設定利得値gain(便宜的に
GAINと書くこともある)を指数とする2の累乗
(即ち、MAX.TIME/2gain)に等しくする。最
初、この利得gainは0である。しかし、後述する
ように、この利得は第13図の位置読込サブルー
チンで調整される。一般に、丸め誤差を低減する
為に、タツチ電流をデジタル化した時、ADC1
00の出力範囲を逸脱しない範囲で最も長い期間
積分を行なうことが望ましい。ブロツク602で
は、X,Y,Zのどれであつても積分回路の出力
をデジタル化した値を測定したタツチ電流の値
(VALUE)とする。ブロツク604では、この
VALUEからブロツク598で決めたA/Dオフ
セツト(A/D OFFSET)を引いて新たな値
VALUEとする。その後、ブロツク606ではマ
ルチプレクサ52を切換えてスイツチをオフ状態
にする。この手順は測定された各タツチ電流につ
いて繰返される。以上のタツチ電流測定の完了
後、ブロツク608からこの測定サブルーチンを
呼出した元の処理ブロツクへ処理は戻される。 新しいX,Y及びZの値を返すサブルーチンを
第13図及び第14図に示す。このサブルーチン
は第13図のブロツク610から開始する。総て
の場合に不可欠という訳ではないが、通常タツチ
電流信号は平均化され、この平均化によりタツチ
位置が決められる。ブロツク612では平均化処
理する測定サンプルの数を設定する。この数
(N)は積分回路の設定利得GAINの関数f1(即
ち、N=f1(GAIN))に等しく設定される。より
詳しく言えば、f1(GAIN)の値は、設定利得が
0か1の時2に等しく、設定利得が2又は3の時
4に等しく、設定利得が4又は5の時8に等し
く、設定利得が6又は7の時16に等しい。この測
定サンプル数の選択は、平均化によつてノイズを
有効に除去し、他方妥当な応答時間を維持するよ
うに決められる。他の利得関数も所望により用い
てもよい。 ブロツク614では、測定したX,Y及びZタ
ツチ電流をデジタル化したデータを累計するアキ
ユムレータを0に設定する。その後、ブロツク6
16に進み、Zタツチ電流が測定される。この時
X或いはYタツチ電流を測定することもできる
が、通常はZタツチ電流を測定し、これが過大タ
ツチ電流の存在及び設定利得の調整の必要性も判
断する為に評価される。この測定したZタツチ電
流は、ブロツク618で予め定めた最大値MAX.
Zより大きいかどうか判断される。もしYESな
ら、ブロツク620でこの設定利得が、最短積分
時間に対応する値0であるかどうかチエツクされ
る。もし設定利得が0であれば、最短積分時間を
用いても尚Zタツチ電流が所定の最大値を越えて
いることから、過大Zタツチ電流が流れているこ
とを意味する。この場合、ブロツク621で信号
源30の動作を停止し、マルチプレクサ52のス
イツチも遮断される。更に、X及びYの値は夫々
以前の値OLDX及びOLDYに等しく設定され、
Zは0に設定され、停止条件を示す。また、最終
零化フラグLAST NULLは後の零化の更新に用
いるので論理状態“偽(FALSE)”に設定され
る。その後、処理はブロツク624から元に戻さ
れる。第9図のブロツク508に達すると、停止
状態が指示され、ブロツク510で遅延時間が発
生する。 第13図のブロツク620で設定利得GAINが
0でないと判断されると、この利得はブロツク6
22で0に設定される。その後処理はブロツク6
12から継続する。再びブロツク618に達し、
YES分岐に進めば設定利得は0なので停止状態
になる。しかし、Zタツチ電流が所定の最大値
MAX.Z以下ならば、ブロツク626に処理が進
む。このブロツク626ではZタツチ電流が最小
所望値MIN.Zより小さいかどうか判断される。
もし、小さければ、サブルーチン628で利得調
整が行われる。即ち、ブロツク626からブロツ
ク630に進み、利得GAINが最大設定利得
MAX.GAINに等しいかどうか判断される。もし
等しければ、ブロツク632でX,Y及びZは非
タツチ状態を示すように(即ちX,Y=0、Z=
FFh)夫々設定される。換言すれば、微小インピ
ーダンス電流信号は最長積分期間を設定したこと
により検出され、タツチされたことを指示でき
る。ブロツク632から処理は周波数及び零化の
オフセツト更新サブルーチン634に進む。この
サブルーチン実行後、ブロツク636から処理が
戻される。この処理手順では、オフセツト更新サ
ブルーチン634には非タツチ条件の時以外進ま
ない。従つて、タツチが検出されている時には周
波数及び零化の調整(即ち更新)は行われない。 ブロツク630に於て、設定利得GAINが最大
設定値ではないと判断されるとブロツク638に
進む。ここでは設定利得(即ち積分期間)が1増
加する。また、ここではZを再測定せずに単純に
2倍(2Z)に設定する。その後、ブロツク64
0では、Zが最小所望値MIN.Zより小さいかど
うかが確認される。もし、Zが小さければ
(YESならば)、処理は上記ブロツク630に戻
る。もしZが小さくなければ(NOならば)、処
理はブロツク612に戻り、本タツチ・パネル装
置は前と異なる設定利得にて動作する。 ブロツク626に於て、Zタツチ電流がMIN.
Zの値より小さくないと判断されると(NOなら
ば)、これはZの値が所望のMIN.ZからMAX.Z
の範囲内にあり、タツチが検出されたことを意味
する。ブロツク629では測定したZタツチ電流
を累計し、且つX及びYタツチ電流を測定及び累
計する。ブロツク631では測定サンプル数Nが
1減少する。その後、ブロツク633では、ブロ
ツク612で設定した全ての測定サンプルが得ら
れていなければ(NOならば)、処理はブロツク
616から継続する。もし全測定サンプルが揃つ
ていれば(YESならば)、処理はブロツク635
から第14図のブロツク637に進む。その後、
第14図のブロツク639、641及び642に
於て、X,Y及びZの各累計値が調整されて、第
11図のブロツク570で最初設定したX,Y及
びZのオフセツト値或いは第15図のサブルーチ
ンで更新されたX,Y及びZのオフセツト値の影
響を除去している。これらのオフセツト値
(Xoffset,Yoffset,Zoffset)は、積分回路の利
得を0に設定して決められている。しかし、X,
Y及びZの測定値は必ずしも同じ設定利得で決め
られてはいない。従つて、この調整の中で、上記
オフセツト値(Xoffset,Yoffset,Zoffset)は
設定利得gainを指数とした2の累乗(即ち2gain)
で割算される。更に、このオフセツト値に累計範
囲内の測定サンプルの総数Nを剰算して総オフセ
ツト値が決められる。従つてMPU108は残留
零化オフセツト電流を補償しているのである。ブ
ロツク644及び646では、X及びYのタツチ
位置(Xp,Yp)が計算される。また、インピー
ダンス値Zpは利得GAIN及びZの累計値ΣZの関
数f2に設定される。具体的に言えば、f2(GAIN,
ΣZ)=〔(MAX.GAIN−GAIN)×16〕+〔ΣZ/26〕
である。この関数は設定利得の基数2を底とする
対数の値が利得の設定範囲に収まるように選ばれ
たものである。その後、ブロツク650で、最終
零化フラグLAST NULLが“偽(FALSE)”に
設定され、ブロツク652で処理が戻る。 第15図を参照して、零化オフセツト及びパネ
ル駆動周波数の更新サブルーチンについて以下に
述べる。このサブルーチンはブロツク660から
開始する。ブロツク662では、零化更新フラグ
UPDATE NULLを“偽(FALSE)”に、また
旧Zの値OLDZをZの値と等しく設定する。ブロ
ツク664では、すぐ前の走査サイクルも非タツ
チ状態であつたかどうかの判断がされる。もし
YESであれば、Z,X及びYオフセツト
((Zoffset,Xoffset,Yoffset)が順次オフセツ
トの更新の必要性を判断する為に検査される。換
言すれば、零化更新を行う前に少くとも1サイク
ル期間非タツチ状態を継続していなければならな
い。 零化更新を行う場合には、処理はブロツク66
4からブロツク666へ進む。このブロツク66
6では、Zオフセツト(Zoffset)はZoffsetと旧
Zの値(OLDZ)の関数f1に等しく設定される。
即ち、f1(Zoffset,OLDZ)=〔Zoffset−Zoffset/
25+OLDZ/25〕である。f1は他の関数でもよい
が、この特定の関数はオフセツト値をフイルタ処
理する為に選ばれたものである。その後、ブロツ
ク668でこのZoffsetは評価され、最大Zオフ
セツト値MAX.Zoffsetより大きいかどうかが判
断される。もし、大きければ、(YESならば)、
自動零化回路150を調整してSIG+出力端に結
合する静電容量を減少する必要がある。これはブ
ロツク670にて、1ステツプ零化信号(Znull)
を減少して行われる。ブロツク670からブロツ
ク672に進み、ここではZoffsetを0に設定し、
更新零化フラグ(UPDATE NULL)を“真
(TRUE)”に設定する。このフラグは零化更新
が実行されたことを示している。このサブルーチ
ンの処理は、その後位置674から継続する。 ブロツク668に於て、ZoffsetがMAX.
Zoffset以下と判断された場合には、ブロツク6
76に進んでZoffsetが最小Zオフセツト値MIN.
Zoffsetより大きいかどうかが判断される。もし、
大きければ、自動零化回路が十分な静電容量を
SIG+出力端に結合していないことになる。その
為、ブロツク678では零化信号(Znull)が1
ステツプ増加し、静電容量を付加する。ブロツク
678からブロツク672に進み、ここでは上述
のブロツク672の処理が実行される。もし、ブ
ロツク668及びブロツク676で共にNOの判
断がされて位置674に達した場合、これは
Zoffsetの調整が不要であることを意味する。 XoffsetはZoffsetと同様の手法で評価される。
従つて、Zoffsetの場合に述べたブロツクに対応
するブロツクには同じ番号にaを付加して記入し
ている。同様に、Yoffsetの評価の場合でも、各
対応ブロツクには同じ番号にbを付加して記入し
ている。また、関数f1についてもZoffsetの場合
と同様に、f1(Xoffset、OLDX)=〔Xoffset−
Xoffset/25+OLDX/25〕及びf1(Yoffset、
OLDY)=〔Yoffset−Yoffset/25+OLDY/25〕
となる。 零化オフセツトを評価し、必要に応じて更新し
てから、処理はブロツク680から継続する。ブ
ロツク680では、Xタツチ電流を測定(第12
図参照)し、旧Xの値(OLDX)をXに等しく
設定する。それからブロツク682ではYタツチ
電流を測定し、旧Yの値(OLDY)をYに等し
く設定する。ブロツク684では最終零化フラグ
(LAST NULL)を“真(TRUE)”に設定す
る。ブロツク686では以下に述べる周波数更新
サブルーチン(第16図)が実行される。この周
波数更新サブルーチン終了後、処理はブロツク6
88にて、戻される。 第16図のサブルーチンではパネル駆動周波数
の調整が必要かどうかが判断される。このサブル
ーチンはブロツク690から開始し、ブロツク6
92へ進む。ブロツク692では、変数Foffset
を、Foffsetと零化更新フラグUPDATE NULL
の関数f1に等しく設定する。この関数f1は自動零
化回路がSIG+出力端に接続する容量性負荷の調
整頻度を評価するのに用いる。この零化調整の頻
度が高過ぎると、タツチパネルの駆動周波数が環
境内の固定周波数干渉スペクトルに近過ぎること
を意味する。この場合には、MPU108により
駆動周波数が調整される。 具体例として、f1(Foffset、UPDATE
NULL)=〔Foffset−Foffset/23+(16又は0)〕
(但し、右辺第3項は零化更新フラグUPDATE
NULLが“真”のとき16、UPDATE NULLが
“偽”のとき0である。ブロツク694に於て、
変数FoffsetがFoffsetの所定の最大値MAX.
Foffsetより大きいかどうかが判断される。大き
くない(NOの)場合、零化調整の実行頻度が最
大値を越えていないことを意味する。従つて、ブ
ロツク696に於て、変数FconstをFconst+1
に等しく設定し、次のブロツク698から処理が
戻される。従つて、変数Fconstの値は非タツチ
条件下でFoffsetがMAX.Foffsetを越えない限
り、毎回更新される。換言すれば、変数Fconst
はパネル駆動周波数の調整時点間に於てパネルが
タツチされずに且つ十分に零化されていた期間を
示している。 ブロツク694に於て、FoffsetがMAX.
Foffsetより大きいと判断された場合には、ブロ
ツク700に処理が進み、現在のFconstの値と
旧Fconstの値(OLDFconst)が比較される。即
ち、零化調整を行わない期間が以前の動作周波数
の場合より現在の動作周波数の場合の方が長いか
どうかを判断している。もし、YESであれば、
以前の周波数変化が適切な方向に行われたことを
意味している。この場合、ブロツク702に於て
旧Fconstの値(OLDFconst)をFconstの値に等
しく設定する。反対に、ブロツク700に於て現
在の駆動周波数によつて以前の周波数の場合より
も零化調整頻度が高くなつた場合(NOのとき)、
ブロツク704に処理が進む。ブロツク704で
は、フラグFmodの正負符号を逆にして、以前の
誤りの周波数変化方向とは反対の方向に次の周波
数変化を変更する。その後、ブロツク702の処
理後、ブロツク706に進み、Fconst及び
Foffsetを共に0に設定する。更に、ブロツク7
08ではX,Y及びZオフセツト(offset〔X,
Y,Z〕)を全て0に設定する。また、ブロツク
710では周波数FREQ.を1ステツプFmodだけ
適切な方向に調整している。その後、ブロツク7
12からこのサブルーチンは第15図に戻る。 所定のX−Y座標は適当な方法で使用者のコン
ピユータ114(第1図)により利用し得る。例
えば、特定の位置に於けるタツチの場合にサブル
ーチンを呼出すようにしてもよい。また、上述の
説明で明らかなように、タツチ感応表面上をすべ
らせてタツチ位置を連続的に決めてもよい。この
ような連続的タツチ位置決定法をコンピユータ1
14で用いて、例えば表示端末画面14上の画像
をトレースするようにしてもよい。第9図乃至第
16図の流れ図に示した手順も、他の走査方法に
応用してもよい。即ち、本発明は上述の処理手順
に限定されるものではない。
【表】
本発明によれば、自動周波数制御手段を設けて
非タツチ時のタツチ電流が最小になるまで、交流
電圧信号の周波数、即ちパネル走査信号の周波数
を自動的に制御し、使用環境内で生じる種々の信
号の周波数スペクトルによる干渉を補償する。こ
れにより、タツチ位置決定の際に外部の干渉信号
の影響を自動的に排除できるので、装置の信頼
性、安定性、使用環境の自由度、及び汎用性等を
格段に向上したタツチパネル装置が実現できる。
非タツチ時のタツチ電流が最小になるまで、交流
電圧信号の周波数、即ちパネル走査信号の周波数
を自動的に制御し、使用環境内で生じる種々の信
号の周波数スペクトルによる干渉を補償する。こ
れにより、タツチ位置決定の際に外部の干渉信号
の影響を自動的に排除できるので、装置の信頼
性、安定性、使用環境の自由度、及び汎用性等を
格段に向上したタツチパネル装置が実現できる。
第1図は本発明に係るタツチパネル・システム
全体のブロツク図、第2図は第1図のマルチプレ
クサ52及びタツチパネル16を詳細に示す回路
図、第3A図及び第3B図は第1図から第2図の
部分を除いた部分を詳細に示す回路図、第4図乃
至第8図は第1図及び第3A図の自動零化回路1
50の他の実施例を夫々示す回路図、第9図は第
1図のMPUの全体的処理を示す流れ図、第10
図は初期パネル走査周波数を決定する処理手順を
示す流れ図、第11図は初期零化処理手順を示す
流れ図、第12図はタツチ電流信号の測定処理手
順を示す流れ図、第13図及び第14図はタツチ
位置を決定する処理手順を示す流れ図、第15図
は非タツチ状態時にタツチ電流信号を零化する処
理手順を示す流れ図、第16図はパネル走査信号
の周波数を変更する処理手順を示す流れ図であ
る。 16……タツチパネル、30……信号源、44
……パネル走査信号発生手段、54,62……タ
ツチ信号検出手段、52……切換手段、56……
タツチ信号処理手段、178……自動周波数制御
手段。
全体のブロツク図、第2図は第1図のマルチプレ
クサ52及びタツチパネル16を詳細に示す回路
図、第3A図及び第3B図は第1図から第2図の
部分を除いた部分を詳細に示す回路図、第4図乃
至第8図は第1図及び第3A図の自動零化回路1
50の他の実施例を夫々示す回路図、第9図は第
1図のMPUの全体的処理を示す流れ図、第10
図は初期パネル走査周波数を決定する処理手順を
示す流れ図、第11図は初期零化処理手順を示す
流れ図、第12図はタツチ電流信号の測定処理手
順を示す流れ図、第13図及び第14図はタツチ
位置を決定する処理手順を示す流れ図、第15図
は非タツチ状態時にタツチ電流信号を零化する処
理手順を示す流れ図、第16図はパネル走査信号
の周波数を変更する処理手順を示す流れ図であ
る。 16……タツチパネル、30……信号源、44
……パネル走査信号発生手段、54,62……タ
ツチ信号検出手段、52……切換手段、56……
タツチ信号処理手段、178……自動周波数制御
手段。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 導電性のタツチ感応表面上の対向する縁部
に、少なくとも1対の電気接点を有するタツチパ
ネルと、 周波数制御信号により周波数を制御可能な交流
電圧信号を発生する信号源と、 上記交流電圧信号が入力端に供給され、上記タ
ツチパネルの1対の接点に供給される互いに逆相
の第1及び第2パネル走査信号を1対の出力端に
夫々発生するパネル走査信号発生手段と、 上記タツチパネルの上記1対の電気接点への上
記第1及び第2パネル走査信号の供給状態を選択
的に切換える切換手段と、 上記第1及び第2パネル走査信号の差に相当す
るタツチ電流信号を検出するタツチ信号検出手段
と、 上記タツチ電流信号から上記タツチ感応表面上
のタツチ位置を決定するタツチ信号処理手段と、 上記タツチ感応表面が非タツチ状態の時に、上
記周波数制御信号を発生して、上記交流電圧信号
の周波数を所定周波数にし、上記タツチ信号検出
手段が検出する上記タツチ電流信号が所定値を超
える場合は、上記タツチ電流信号が上記所定値以
下になるまで、上記周波数制御信号による上記交
流電圧信号の周波数の制御を繰り返す自動周波数
制御手段と、 を具えることを特徴とする自動周波数制御機能付
タツチパネル装置。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US06/900,567 US4698461A (en) | 1986-08-26 | 1986-08-26 | Touch panel with automatic frequency control |
| US900567 | 1992-06-18 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6358529A JPS6358529A (ja) | 1988-03-14 |
| JPH0448246B2 true JPH0448246B2 (ja) | 1992-08-06 |
Family
ID=25412733
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62207347A Granted JPS6358529A (ja) | 1986-08-26 | 1987-08-20 | 自動周波数制御機能付タッチパネル装置 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4698461A (ja) |
| EP (1) | EP0257775B1 (ja) |
| JP (1) | JPS6358529A (ja) |
| CA (1) | CA1273078A (ja) |
| DE (1) | DE3783099T2 (ja) |
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| JPH0354624A (ja) * | 1989-07-20 | 1991-03-08 | Sony Tektronix Corp | タッチパネル・システムの位置測定装置 |
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| US8821276B2 (en) | 1992-05-22 | 2014-09-02 | Bassilic Technologies Llc | Image integration, mapping and linking system and methodology |
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| US5880411A (en) * | 1992-06-08 | 1999-03-09 | Synaptics, Incorporated | Object position detector with edge motion feature and gesture recognition |
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