JPH044865B2 - - Google Patents

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JPH044865B2
JPH044865B2 JP59051351A JP5135184A JPH044865B2 JP H044865 B2 JPH044865 B2 JP H044865B2 JP 59051351 A JP59051351 A JP 59051351A JP 5135184 A JP5135184 A JP 5135184A JP H044865 B2 JPH044865 B2 JP H044865B2
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euglena
oxygen
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野及び目的 本発明は、原生動物ユーグレナの培養に当り、
高濃度の酸素を通気することにより、ろう質物、
粘質物などの生成、分泌を抑制し、不飽和脂肪
酸、ビタミンE等の栄養成分の合成を促進せしめ
ることを目的とするユーグレナの培養法に関す
る。
ユーグレナは葉緑素を含有し、光合成によつて
独立栄養的に生育するという植物的性質を持つと
ともに、柔軟なタンパク質性の細胞外膜を有し、
鞭毛で活発に遊泳する等という動物的性質も示
し、分類学上動物の双方に分属される特異な単細
胞生物である。その細胞成分はタンパク質に富
み、その栄養価は極めて良質であり、また細胞外
膜がタンパク質性であることから高等動物の消化
管内における消化性が高く、人や家畜の優れたタ
ンパク源となりうることは既に報告されている
(北岡ら、農化、第57巻、477頁、1977年、細谷
ら、農化、第57巻、483頁、1977年)。また、ビタ
ミンC、ビタミンE及び高度不飽和脂肪酸の含量
も高く、これらを総合すると、ユーグレナ細胞は
優良な健康栄養食品としての開発が期待される。
しかしながら、ユーグレナは培養の際、特に大
量培養の際に往々にして粘質物を細胞外に分泌
し、またろう質物(ワツクスエステル)を細胞内
に蓄積し、これらはユーグレナの香味、口腔内触
感を劣化させ、不快感を与え、動物実験において
も、ネズミ、ニワトリ、蚕等がこれを忌避する事
実を認めている。ユーグレナの粘質物はタンパク
質と多糖を主成分とする物質であり、ろう質物は
C14の脂肪酸と脂肪アルコールを主成分とするエ
ステルで(乾ら、Agric.Biol.Chem.,第47巻、
2667頁、1983)、培養後細胞の物理的分別、有機
溶媒処理等により大部分を除去することが出来る
が、培養時の配慮によりその生成を抑制すること
がより望ましい。
粘質物及びろう質物の生成は培地組成、培養条
件の影響を受けるが、主としてユーグレナが嫌気
的条件に置かれると生成し易い。
故にユーグレナの培養において他の因子を最適
に調整した上で、機械的撹拌、通気等による好気
的条件を付与すれば、これら好ましからざる物質
の生成を避けうるはずである。
しかしながら、ユーグレナ細胞は柔軟な細胞外
膜を持つために、極めて衝撃に弱く、過剰な撹
拌、通気は細胞同志及び細胞と器壁、撹拌装置と
の衝突による細胞破裂を惹起し、噴出した細胞内
容物がかえつて粘質性物質に転換され培養液全体
を汚損する結果となる。
発明の構成及び効果 本発明者は、上述の状況にかんがみ、粘質物、
ろう質物の生成機構を解明した上で、ユーグレナ
の培養に当り、ゆるやかな撹拌下若しくは非撹拌
下、酸素を30%以上含有する酸素又は酸素富化空
気を通気することにより、細胞の破損を伴わず、
良好な細胞を高収量で生産することに成功し、本
発明を完成した。
本発明における培養条件では、ユーグレナ細胞
は適度に好気的環境にさらされ、これが細胞内の
抗酸化機能を刺激することにより還元性物質の生
成を促進する効果を示すこともわかつた。従つ
て、ビタミンC、ビタミンE、高度不飽和脂肪酸
等を多く含有する細胞が得られる結果となり、ユ
ーグレナを栄養食品として利用する場合極めて有
利な効果である。
本発明において使用するユーグレナは、ユーグ
レナ属のいかなる種でも良く、例えばユーグレ
ナ・グラシリス(Euglena gracilis)、ユーグレ
ナ・ビリデイス(Euglena viridis)が挙げられ
る。また葉緑素を含有するいろいろの野生株のほ
か、抗生物質、紫外線、高温処理等によつて形成
させた葉緑素欠損株を含むいかなる変異株も対象
になりうる。本発明において用いる培地の組成
は、文献上既知のものを含め、炭素源、窒素源、
無機化合物、ビタミン類等の生長促進物質のいか
なる組合わせのものでも良く、培養条件も特に限
定されることはない。すなわち、培養初発のPHは
2.5〜8.0位、好ましくはPH3.0〜5.5、培養温度は
10℃〜35℃、好ましくは26℃〜31℃であり、光照
射の有無は問わない。培養は屋外の開放系でも、
室内のいかなる形式の培養装置を用いても良い。
本発明において使用する酸素は、通常の市販の
ボンベに充填された酸素で良く、これを空気と混
合することにより任意の高濃度酸素含有空気を調
製しうる。ガス混合機を用いれば混合比を正確に
且つ任意に規定することができる。酸素又は高濃
度酸素含有空気は通常の通気管を通して培養液に
通じて良いが、通気管の先端部を多孔にし、又は
通気管を複数にすることにより気泡を細かくし、
もつて細胞と気泡との接触あるいは酸素の培養液
中への拡散を促進することもできる。ワツクスエ
ステル醗酵によるろう質物生成の抑制は、酸素濃
度が10-5M程度以上であればよいので、培養液を
好気条件に保持するだけの目的では培養液容量と
通気量から適用通気中の酸素濃度を決定しうる。
また、通気のみによつて培養液の撹拌を意図する
ならば、培養器の形状、容量及び培養液の容量に
応じて通気量を増大する必要があり、この際は酸
素濃度を低下することも可能である。ユーグレナ
の培養においては過度の撹拌は細胞の破損を招く
が、しかし撹拌の不足は細胞の沈潜の原因とな
り、不純物質の生成を許すことにもなるので、適
切な細胞の運動をもたらす程度の撹拌が望まし
く、このため通気とは別にゆるやかな撹拌を与え
るような撹拌装置の使用が適当である場合もあ
る。通気量と通気中の酸素濃度は培養液量、培養
装置の形状、撹拌の有無とその強度によつて一概
に決定できないが、通気中の酸素濃度は通30%〜
100%の範囲で選びうる。100%とはボンベより導
いた酸素ガスそのままの通気である。また、通気
量は培養液1当り0.05〜30/min程度とすれ
ば酸素が充分に供給される。0.05/min未満で
は細胞が沈潜することがあり、又30/minを越
えると細胞が破損することがあるので好ましくな
い。
酸素又は酸素富化空気を通気して培養したユー
グレナ細胞は、通常の培養の場合と同様にして、
遠心分離、過等の方法で集め、凍結乾燥、熱風
乾燥、スプレードライ等の方法で乾燥し、粉末状
の製品として得ることができる。このものはそれ
のみで粉末状又は顆粒、錠剤の形で利用すること
ができ、また粉末又はペースト状で他の成分と混
合して利用することもできる。
実施例 以下、実施例によつて、本発明をさらに詳細に
説明する。
実施例 1 10のガラス製ジヤー・フアーメンターに下記
培地8を入れ、ユーグレナ・グラシリスZ株を
光照射(2000ルツクス)下28℃で5日間培養し
た。通気は、ボンベよりの酸素と空気の等量混合
による60%酸素を含む空気とし、通気量は1分間
4で通常の通気パイプにより通気した。撹拌は
通常の撹拌器により1分間80回転で行なつた。初
発PHは3.5であつた。
培地組成 KH2PO4 0.4g MgSO4・7H2O 0.5g CaCO3 0.2g グルコース 12.0g リンゴ酸 7.0g グルタミン酸 5.0g ZnSO4・7H2O 25mg MnCl2・4H2O 20mg Fe2(SO43・xH2O 1mg NaMoO4・2H2O 1mg CuSO4・5H2O 1mg CoSO4・7H2O 1mg H3BO3 1mg NiSO4・6H2O 0.5mg ビタミンB1塩酸塩 2.5mg ビタミンB12 10μg 蒸留水 1000ml 細胞収量は凍結乾燥後50gで、そのタンパク質
含量は54%、アミノ酸価は84で、通常の空気で通
気した場合と異ならなかつた。ビタミンC含量は
50mg/100g、ビタミンE含量は60mg/100g、高
度不飽和脂肪酸含量は510mg/100gで、これらは
通常の通気の場合に比べて10〜20%高くなつてい
る。培養液中には粘質物の形成はなく、細胞のろ
う質物含量は0.2%以下であつた。このユーグレ
ナ細胞は、ネズミ、ニワトリ・ヒナに忌避される
ことなく摂食された。
実施例 2 200のステンレス製ジヤー・フアーメンター
に160の下記培地を入れ、ユーグレナ・グラシ
リスSM−ZK(葉緑素欠損株)を暗黒下で30℃で
7日間培養した。通気は、相対する位置に器壁に
2組設置した合計4本の通気管により底部より酸
素をボンベから直結して毎分20の割で行つた。
培養液の撹拌は、ジヤマ板を小さくした撹拌棒に
より毎分60回転で行つた。初発PHは4.0であつた。
培地組成 廃糖蜜 40g リン酸アンモニウム 5.5g ビタミンB1塩酸塩 2.5mg ビタミンB12 5μg 水道水 1000ml 培養後遠心分離で集め、水洗後熱風乾燥した細
胞の収量は0.9Kgでコーレン−ハツトナー
(Koren−Hutner)培地での通常条件での収量に
比べると若干少なかつたが、これは炭素源として
廃糖蜜を用いたことによるものである。タンパク
質含量は52%と通常培養の場合と同様に高く、そ
のアミノ酸組成も通常培養の細胞と同じであつ
た。培養液中に粘質物の生成はなく、細胞のろう
質物含量も0.1%以下であつた。ビタミンC、ビ
タミンE、高度不飽和脂肪酸含量は、通常の通気
でコーレン−ハツトナ−培地で培養したものに比
べて20〜30%高かつた。このユーグレナ細胞をタ
ンパク質源としてネズミに与えると、よく食下
し、カゼインを与えた時と同時の生育を示した。
実施例 3 10のガラス製ジヤー・フアーメンターに実施
例1と同一の培地8を入れ、ユーグレナ・グラ
シリスZ株を光照射(2000ルツクス)下28℃で5
日間培養した。通気は、ボンベよりの酸素と空気
の混合による30%酸素を含む空気とし、通気量は
1分間6で通常の通気パイプにより通気した。
撹拌は通常の撹拌器により1分間80回転で行つ
た。初発PHは3.5であつた。
細胞収量は凍結乾燥後52gで、そのタンパク質
含量は54%、アミノ酸価は84で、通常の空気で通
気した場合と異ならなかつた。ビタミンC含量は
64mg/100g、ビタミンE含量は86mg/100g、高
度不飽和脂肪酸含量は510mg/100gで、これらは
通常の通気の場合に比べて10〜20%高くなつてい
る。培養液中には粘質物の形成はなく、細胞のろ
う質物含量は0.2%以下であつた。このユーグレ
ナ細胞は、ネズミ、ニワトリ・ヒナに忌避される
ことなく摂食された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸素を30%以上含有する酸素又は酸素富化空
    気を通気することを特徴とするユーグレナの培養
    法。
JP59051351A 1984-03-16 1984-03-16 ユ−グレナの培養法 Granted JPS60196184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59051351A JPS60196184A (ja) 1984-03-16 1984-03-16 ユ−グレナの培養法

Applications Claiming Priority (1)

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JP59051351A JPS60196184A (ja) 1984-03-16 1984-03-16 ユ−グレナの培養法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60196184A JPS60196184A (ja) 1985-10-04
JPH044865B2 true JPH044865B2 (ja) 1992-01-29

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ID=12884504

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59051351A Granted JPS60196184A (ja) 1984-03-16 1984-03-16 ユ−グレナの培養法

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JPS6032B2 (ja) * 1979-06-05 1985-01-05 三菱重工業株式会社 植物性プランクトンの培養方法

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JPS60196184A (ja) 1985-10-04

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