JPH0532020B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0532020B2 JPH0532020B2 JP59160044A JP16004484A JPH0532020B2 JP H0532020 B2 JPH0532020 B2 JP H0532020B2 JP 59160044 A JP59160044 A JP 59160044A JP 16004484 A JP16004484 A JP 16004484A JP H0532020 B2 JPH0532020 B2 JP H0532020B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- euglena
- cells
- present
- culture
- medium
- Prior art date
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- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、ユーグレナ細胞の培養方法に関す
る。 従来の技術及び問題点 ユーゲレナ細胞は、単細胞の真核生物であり、
生物分類学上では、植物及び動物の両部門に分類
され、植物部門では、ミドリムシ植物門のミドリ
ムシ藻類に、動物部門では、原生動物門の鞭毛虫
類に属する。 ユーグレナ細胞は、優れた動物性タンパク質で
構成され、アミノ酸バランスが乳タンパグ質のカ
ゼインに近く、またビタミン、無機塩を適度に含
むため、藻類であるクロレラ、スピルリナよりも
栄養価値が高いことが報告されている(六所ら、
農化、第33巻、293頁、19年、北岡ら、農化、第
51巻、477頁、1977年、細谷ら、農化、第51巻、
483頁、1977年)。 ユーグレナ細胞は、培養フラスコ、培養槽等を
用いて、回分培養方により培養されることが多
く、一般に温度と初発PHのみを制御し、溶存酵
素、光照射強度、攪拌等の制御を行なわずに培養
されている。このため生産性や品質が不充分であ
り、優れた食品価値や医薬品素材としての潜在価
値を有しながら、有効利用されるに至つていな
い。 問題点を解決するための手段 本発明者は、上記した点に鑑み種々研究を重ね
た結果、ユーグレナ細胞の増殖及び細胞中のタン
パク含有率を効率よく高めることのできる方法を
見出し、ここに本発明を完成した。 即ち、本発明は、PH1.8〜6.5、溶存酵素濃度1
〜10ppmの培地を用いて、光照射強度を1000〜
10000ルクスとすることを特徴とするユーグレナ
細胞の培養方法に係る。 本発明方法は、ユーグレナ・グラシリス、ユー
グレナ・ビリデ、ユーグレナ・インタミデイア等
のユーグレノイド、河川、湖沼等に生育する野生
株等のユーグレナ属のいかなる種にも適用され
る。本発明に於いては、これらのユーグレナ細胞
を純粋に培養したものを種細胞として用いる。 本発明で使用される栄養培地は、通常のもので
よく、例えば炭素源として単糖類、二糖類、多糖
類;酢酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、乳酸
等の有機酸類;メタノール、エタノール等のアル
コール類;各種アミノ酸、炭酸ガスなどが用いら
れ、窒素源として、硫酸アンモニウム、リン酸ア
ンモニウム、アンモニア、各種アミノ酸などが用
いられる。また無機塩類としては、MgSO4、
CaCO3、KH2PO4、Na2EDTA、FeSO4
(NH4)2SO4、MnSO4、ZnSO4、
(NH4)6MO7O24、CuSO4、NH4VO3、CoSO4、
H3BO3、NiSO4等またはこれらの水和物が用い
られ、ビタミンとしてシアノコパラミン、チアミ
ン塩酸等が用いられる。このような培地の代表例
を第1表に示す。
る。 従来の技術及び問題点 ユーゲレナ細胞は、単細胞の真核生物であり、
生物分類学上では、植物及び動物の両部門に分類
され、植物部門では、ミドリムシ植物門のミドリ
ムシ藻類に、動物部門では、原生動物門の鞭毛虫
類に属する。 ユーグレナ細胞は、優れた動物性タンパク質で
構成され、アミノ酸バランスが乳タンパグ質のカ
ゼインに近く、またビタミン、無機塩を適度に含
むため、藻類であるクロレラ、スピルリナよりも
栄養価値が高いことが報告されている(六所ら、
農化、第33巻、293頁、19年、北岡ら、農化、第
51巻、477頁、1977年、細谷ら、農化、第51巻、
483頁、1977年)。 ユーグレナ細胞は、培養フラスコ、培養槽等を
用いて、回分培養方により培養されることが多
く、一般に温度と初発PHのみを制御し、溶存酵
素、光照射強度、攪拌等の制御を行なわずに培養
されている。このため生産性や品質が不充分であ
り、優れた食品価値や医薬品素材としての潜在価
値を有しながら、有効利用されるに至つていな
い。 問題点を解決するための手段 本発明者は、上記した点に鑑み種々研究を重ね
た結果、ユーグレナ細胞の増殖及び細胞中のタン
パク含有率を効率よく高めることのできる方法を
見出し、ここに本発明を完成した。 即ち、本発明は、PH1.8〜6.5、溶存酵素濃度1
〜10ppmの培地を用いて、光照射強度を1000〜
10000ルクスとすることを特徴とするユーグレナ
細胞の培養方法に係る。 本発明方法は、ユーグレナ・グラシリス、ユー
グレナ・ビリデ、ユーグレナ・インタミデイア等
のユーグレノイド、河川、湖沼等に生育する野生
株等のユーグレナ属のいかなる種にも適用され
る。本発明に於いては、これらのユーグレナ細胞
を純粋に培養したものを種細胞として用いる。 本発明で使用される栄養培地は、通常のもので
よく、例えば炭素源として単糖類、二糖類、多糖
類;酢酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、乳酸
等の有機酸類;メタノール、エタノール等のアル
コール類;各種アミノ酸、炭酸ガスなどが用いら
れ、窒素源として、硫酸アンモニウム、リン酸ア
ンモニウム、アンモニア、各種アミノ酸などが用
いられる。また無機塩類としては、MgSO4、
CaCO3、KH2PO4、Na2EDTA、FeSO4
(NH4)2SO4、MnSO4、ZnSO4、
(NH4)6MO7O24、CuSO4、NH4VO3、CoSO4、
H3BO3、NiSO4等またはこれらの水和物が用い
られ、ビタミンとしてシアノコパラミン、チアミ
ン塩酸等が用いられる。このような培地の代表例
を第1表に示す。
【表】
【表】
本発明方法では、まず培地の成分を所定の濃度
となるように水道水、河水、純水等に溶解し、蒸
気加熱、電気による加熱等により滅菌処理した
後、ユーグレナの種細胞を植種して培養を始め
る。培地のPHは1.8〜6.5の範囲とすることが必要
である。PH値が1.8よりも低いか、または6.5より
も高いとユーグレナ細胞の増殖は著しく阻害さ
れ、1.5以下または8.5以上ではユーグレナは生育
しない。PHの調整は、塩酸、硫酸等の酸または水
酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化カリ
ウム、アンモニア水等のアルカリ剤で行なう。 培地溶液中の酵素濃度(以下Doと記す)は、
1〜10ppmの範囲とすることが必要である。Do
が1ppmより低いとユーグレナ細胞の増殖は、ほ
とんど行なわれず、またDoが10ppmより高いと
酵素阻害を生ずる。酵素は、空気または酵素ガス
を通気することにより供給する。 光照射強度は、1000〜10000ルクスの範囲とす
る。光照射強度が1000ルクスよりも低いとユーグ
レナ細胞内のタンパク質含有率(乾燥細胞基準)
が10〜30%と低下し、食品としての利用価値が減
少する。10000ルクスよりも高いとタンパク質の
含量は増加せず、電力コストが増大するため好ま
しくない。光照射の波長は、600〜700nmが最適
であるが、白色光を使用してもよい。 培地溶液の攪拌は、機械攪拌、通気攪拌のどち
らの方法でもよう、細胞が培養槽底部に沈着しな
い程度の弱攪拌を行なう。攪拌が強すぎると、ユ
ーグレナ細胞の細胞膜を破壊するために好ましく
ない。 培地溶液の温度は、20〜34℃の範囲が好まし
い。10℃以下では、ユーグレナ細胞の増殖は停止
し、85℃以上では、温度によるクロロフイル変異
を生ずるため、ユーグレナ細胞が白濁化する。 本発明方法により培養したユーグレナ細胞は、
通常の培養の場合と同様にして遠心分離、過等
の方法で収穫し使用に供する。 発明の効果 本発明方法でユーグレナ細胞を培養することに
より、従来方法で培養した場合と比較して1.2〜
2倍の細胞収量となる。またユーグレナ細胞中の
タンパク含有率(乾燥重量)が50〜65%となり食
料、飼料等としての価値が高くなる。 実施例 次に実施例を示して本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例 1 グリコース10g/、(NH4)2SO4 2g/、
その他の成分は第1表と同じ培地8をスチーム
滅菌(120℃、1Kg/cm2G、30分)した後、10
ガラス培養槽を用いて、あらかじめ500mlフラス
コで振とう培養していたユーグレナの種細胞を植
つけて、第2表に示す環境条件(A)下で培養した。
比較のために、従来法として温度と初発PHを制御
し、溶存酵素及び光照射強度の制御を行なわずに
培養を行なつた。 その結果、第2表のB、C、Dに示すように本
発明の培養条件下で培養した場合は従来法により
培養した場合と比べて、細胞収量、タンパク質含
有量ともに優れていた。
となるように水道水、河水、純水等に溶解し、蒸
気加熱、電気による加熱等により滅菌処理した
後、ユーグレナの種細胞を植種して培養を始め
る。培地のPHは1.8〜6.5の範囲とすることが必要
である。PH値が1.8よりも低いか、または6.5より
も高いとユーグレナ細胞の増殖は著しく阻害さ
れ、1.5以下または8.5以上ではユーグレナは生育
しない。PHの調整は、塩酸、硫酸等の酸または水
酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化カリ
ウム、アンモニア水等のアルカリ剤で行なう。 培地溶液中の酵素濃度(以下Doと記す)は、
1〜10ppmの範囲とすることが必要である。Do
が1ppmより低いとユーグレナ細胞の増殖は、ほ
とんど行なわれず、またDoが10ppmより高いと
酵素阻害を生ずる。酵素は、空気または酵素ガス
を通気することにより供給する。 光照射強度は、1000〜10000ルクスの範囲とす
る。光照射強度が1000ルクスよりも低いとユーグ
レナ細胞内のタンパク質含有率(乾燥細胞基準)
が10〜30%と低下し、食品としての利用価値が減
少する。10000ルクスよりも高いとタンパク質の
含量は増加せず、電力コストが増大するため好ま
しくない。光照射の波長は、600〜700nmが最適
であるが、白色光を使用してもよい。 培地溶液の攪拌は、機械攪拌、通気攪拌のどち
らの方法でもよう、細胞が培養槽底部に沈着しな
い程度の弱攪拌を行なう。攪拌が強すぎると、ユ
ーグレナ細胞の細胞膜を破壊するために好ましく
ない。 培地溶液の温度は、20〜34℃の範囲が好まし
い。10℃以下では、ユーグレナ細胞の増殖は停止
し、85℃以上では、温度によるクロロフイル変異
を生ずるため、ユーグレナ細胞が白濁化する。 本発明方法により培養したユーグレナ細胞は、
通常の培養の場合と同様にして遠心分離、過等
の方法で収穫し使用に供する。 発明の効果 本発明方法でユーグレナ細胞を培養することに
より、従来方法で培養した場合と比較して1.2〜
2倍の細胞収量となる。またユーグレナ細胞中の
タンパク含有率(乾燥重量)が50〜65%となり食
料、飼料等としての価値が高くなる。 実施例 次に実施例を示して本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例 1 グリコース10g/、(NH4)2SO4 2g/、
その他の成分は第1表と同じ培地8をスチーム
滅菌(120℃、1Kg/cm2G、30分)した後、10
ガラス培養槽を用いて、あらかじめ500mlフラス
コで振とう培養していたユーグレナの種細胞を植
つけて、第2表に示す環境条件(A)下で培養した。
比較のために、従来法として温度と初発PHを制御
し、溶存酵素及び光照射強度の制御を行なわずに
培養を行なつた。 その結果、第2表のB、C、Dに示すように本
発明の培養条件下で培養した場合は従来法により
培養した場合と比べて、細胞収量、タンパク質含
有量ともに優れていた。
Claims (1)
- 1 PH1.8〜6.5、溶存酸素濃度1〜10ppmの培地
を用いて、光照射強度を1000〜10000ルクスとす
ることを特徴とするユーグレナ細胞の培養方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16004484A JPS6137092A (ja) | 1984-07-30 | 1984-07-30 | ユ−グレナ細胞の培養方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16004484A JPS6137092A (ja) | 1984-07-30 | 1984-07-30 | ユ−グレナ細胞の培養方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6137092A JPS6137092A (ja) | 1986-02-21 |
| JPH0532020B2 true JPH0532020B2 (ja) | 1993-05-14 |
Family
ID=15706709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16004484A Granted JPS6137092A (ja) | 1984-07-30 | 1984-07-30 | ユ−グレナ細胞の培養方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6137092A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020044499A1 (ja) * | 2018-08-30 | 2020-03-05 | 嗣光 松井 | ユーグレナの養殖プラント |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01128823A (ja) * | 1987-11-13 | 1989-05-22 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 積層シートに折り返し線を付ける方法 |
| JP6425006B2 (ja) * | 2014-04-01 | 2018-11-21 | 嗣光 松井 | ユーグレナの増殖装置 |
-
1984
- 1984-07-30 JP JP16004484A patent/JPS6137092A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020044499A1 (ja) * | 2018-08-30 | 2020-03-05 | 嗣光 松井 | ユーグレナの養殖プラント |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6137092A (ja) | 1986-02-21 |
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