JPH0449426B2 - - Google Patents

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JPH0449426B2
JPH0449426B2 JP62063468A JP6346887A JPH0449426B2 JP H0449426 B2 JPH0449426 B2 JP H0449426B2 JP 62063468 A JP62063468 A JP 62063468A JP 6346887 A JP6346887 A JP 6346887A JP H0449426 B2 JPH0449426 B2 JP H0449426B2
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JP
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ethylene
alkali metal
ionomer
acid copolymer
acrylic acid
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JP62063468A
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Taketo Matsuki
Akihiro Nakahara
Takayuki Fujikura
Mikio Yamada
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はゴルフボールに関する。さらに詳しく
は、カバー材料に特定のα−オレフインとα,β
−エチレン系不飽和モノカルボン酸との共重合体
系アイオノマーを用いることにより高反撥弾性で
優れた飛行性能と良好な耐久性を有するゴルフボ
ールに関する。 〔従来の技術〕 従来から、ゴルフボールのカバーには、サーリ
ン、ハイミランなどの商品名で市販されているア
イオノマーが耐衝撃性、耐カツト性に優れ、かつ
飛行性能も優れていることから好用されている
(例えば、特開昭61−82768号公報)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、アイオノマーをカバー材料とし
て用いたゴルフボールも反撥弾性、飛距離、打撃
感などの点においてなお改良の余地があり、特に
さらに飛距離を伸ばしたいというユーザーの要望
から、より一層高反撥弾性で飛行性能の優れたゴ
ルフボールの出現が望まれている。 〔問題点を解決するための手段〕 アイオノマーは、その成分がα−オレフイン、
α,β−エチレン系不飽和カルボン酸およびα,
β−エチレン系不飽和カルボン酸金属塩の3成分
またはα−オレフイン、α,β−エチレン系不飽
和カルボン酸、α,β−エチレン系不飽和カルボ
ン酸金属塩およびα,β−エチレン系不飽和カル
ボン酸エステルの4成分からなるイオン性エチレ
ン系共重合体であり、種々のアイオノマーが知ら
れている。しかしながら、現実にカバー材料とし
て使用されているアイオノマーはエチレン−メタ
クリル酸共重合体系アイオノマーのみであつて、
α−オレフイン成分およびα,β−エチレン系不
飽和カルボン酸成分にその他のものを使用したア
イオノマーをカバー材料に使用した例はまつたく
みられない。 本発明者らは上記の事情に鑑みアイオノマーに
着目して種々研究を重ね、エチレン−アクリル酸
共重合体のアルカリ金属塩系アイオノマーをゴル
フボールのカバー材料として用いるときは、従来
のアイオノマーカバーを使用したゴルフボールに
比べ一層高反撥弾性で優れた飛行性能を有するゴ
ルフボールが得られることを見出した。 しかしながら、上記エチレン−アクリル酸共重
合体のアルカリ金属塩アイオノマーは耐久性が悪
く、そのため実用性に欠けるという問題があつ
た。 そこで、本発明者らはさらに研究を重ねた結
果、エチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ金
属塩系アイオノマーと、エチレン−アクリル酸共
重合体またはエチレン−メタクリル酸共重合体の
2価金属塩アイオノマーをブレンド(混合)する
か、またはエチレン−アクリル酸共重合体のカル
ボン酸をアルカリ金属イオンと2価金属イオンと
で中和するときは、エチレン−アクリル酸共重合
体のアルカリ金属塩系アイオノマーの有する高反
撥弾性を保持しながら耐久性が改良され、優れた
飛行性能と良好な耐久性を有するゴルフボールが
得られることを見出し、本発明を完成するにいた
つた。 本発明において、ゴルフボールのカバーは、エ
チレン−アクリル酸共重合体のアルカリ金属塩系
アイオノマーとエチレン−アクリル酸共重合体ま
たはエチレン−メタクリル酸共重合体の2価金属
塩アイオノマーとのブレンド物、またはエチレン
−アクリル酸共重合体のカルボン酸をアルカリ金
属イオンと2価金属イオンとで中和したエチレン
−アクリル酸共重合体系アイオノマーを主成分と
する組成物から形成される。 上記のように、2価金属塩系アイオノマーとブ
レンドするエチレン−アクリル酸共重合体のアル
カリ金属塩系アイオノマーとしては、アルカリ金
属イオンによる中和度が25%以上のものが用いら
れる。これはアルカリ金属イオンによる中和度が
25%未満では、2価金属塩系アイオノマーとブレ
ンドしたときに充分な反撥弾性が得られないから
である。 上記エチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ
金属塩系アイオノマーとブレンドするエチレン−
アクリル酸共重合体またはエチレン−メタクリル
酸共重合体の2価金属塩系アイオノマーとして
は、亜鉛イオンによる中和度が25%以上のエチレ
ン−アクリル酸共重合体の亜鉛塩系アイオノマ
ー、アルカリ士類金属イオンによる中和度が25%
以上のエチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ
士類金属塩系アイオノマー、亜鉛イオンによる中
和度が25%以上のエチレン−メタクリル酸共重合
体の亜鉛塩系アイオノマーおよびアルカリ士類金
属イオンによる中和度が25%以上のエチレン−メ
タクリル酸共重合体のアルカリ士類金属塩系アイ
オノマーよりなる群から選ばれた少なくとも1種
が用いられる。 これらの2価金属塩系アイオノマーにおいて亜
鉛イオンによる中和度やアルカリ士類金属イオン
による中和度を25%以上としているのは、これら
2価金属イオンによる中和度が25%未満である
と、エチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ金
属塩系アイオノマーとブレンドしたときに充分な
耐久性を付与できないからである。 本発明において、エチレン−アクリル酸共重合
体アルカリ金属塩系アイオノマーと上記2価金属
塩系アイオノマーとのブレンド比は80/20〜40/
60(重量比)であり、特に70/30〜40/60(重量
比)の範囲が好ましい。2価金属塩系アイオノマ
ーが上記ブレンド物中20重量%未満であると耐久
性の改良効果が小さく、一方60重量%より多くな
ると反撥弾性が低下し所期の目的が達成できなく
なる。 エチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ金属
塩系アイオノマーにおけるアルカリ金属として
は、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム
などがあげられる。また、アルカリ士類金属塩系
アイオノマーにおけるアルカリ士類金属として
は、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ス
トロンチウム、バリウムなどがあげられる。特に
マグネシウムは耐久性の改良効果が大きいことか
ら好用される。 本発明において使用するエチレン−アクリル酸
共重合体のアルカリ金属塩系アイオノマーは、エ
チレン.アクリル酸共重合体と水酸化物、酢酸
塩、酸化物、炭酸塩などのアルカリ金属化合物と
を公知の方法で反応させることよつて得ることが
できる。例えば、エチレン−アクリル酸共重合体
をトルエンなどの有機溶剤に加温下に溶解し、得
られた溶液に水酸化ナトリウムあるいは酢酸ナト
リウムなどのアルカリ金属化合物の水溶液を添加
した後、溶剤の還流下に4〜6時間程度撹拌混合
して反応させ、ついで反応混合物を乾燥して溶剤
を除去したのち高温に保持して反応完結せしめる
ことによつて得られる。あるいは、エチレン−ア
クリル酸共重合体とアルカリ金属化合物とを120
〜250℃の高温下にロールミルやインターナルミ
キサーなどの混合機あるいは押出機で混合するこ
とによつても得られ、例えば、エチレン−アクリ
ル酸共重合体をロール温度120〜150℃で混練し、
所定量のアクリル金属化合物を加えた後140〜190
℃の温度で15〜60分間混練して行われる。このよ
うなロールミル上などでの反応は、カバーを形成
するためのカバー用組成物を調製する際に行つて
もよい。アルカリ金属としては、リチウム、ナト
リウム、カリウムおよびセシウムがあげられる。
アルカリ金属化合物は単独で用いてもよく、ま
た、2種以上の併用であつてもよい。 エチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ金属
塩系アイオノマーの合成にベース樹脂として用い
られるエチレン−アクリル酸共重合体は、アクリ
ル酸含有率が5〜30重量%で、メルトインデツク
スが60〜1000g/10minのものが好ましい。アク
リル酸含有率が5重量%未満であると剛性が低く
耐カツト性が悪く、アクリル酸含有率が30重量%
より大きくなると剛性が大きくなり打撃時のフイ
ーリングが悪くなつて好ましくない。また、メル
トインデツクスが60g/10min未満では成型加工
性が悪く、メルトインデツクスが1000g/10min
より大きくなると分子量が低く、反撥弾性、耐衝
撃性が悪くなるため好ましくない。 また、ブレンドによらなくても、エチレン−ア
クリル酸共重合体のカルボン酸をアルカリ金属イ
オンと2価金属イオンとで中和することによつて
も、アルカリ金属イオンによる中和に基づく優れ
た反撥弾性を維持しながら耐久性を改良すること
ができる。それ故、本発明においては、ブレンド
物に代えて、エチレン−アクリル酸共重合体のカ
ルボン酸をアルカリ金属イオンと2価金属イオン
とで中和したエチレン−アクリル酸共重合体系ア
イオノマーを用いることができる。 このようなエチレン−アクリル酸共重合体のカ
ルボン酸をアルカリ金属イオンと2価金属イオン
とで中和したアイオノマーとしては、エチレン−
アクリル酸共重合体のアルカリ金属イオンによる
中和度が7.5%以上、好ましくは10%以上、亜鉛
イオンおよびアルカリ士類金属イオンよりなる群
から選ばれた少なくとも1種の2価金属イオンに
よる中和度が5%以上、好ましくは7.5%以上で、
かつ金属イオンによる総中和度が25%以上である
エチレン−アクリル酸共重合体系アイオノマーが
用いられる。 これは、アルカリ金属イオンによに中和度が
7.5%未満では反撥弾性が低く、2価金属イオン
による中和度が5%未満であると耐久性が悪くな
り、また金属イオンによる総中和度が25%より少
ない場合は反撥弾性が低く、耐衝撃性も悪くなる
からである。 上記のような分子内にアルカリ金属イオンと2
価金属イオンを有するエチレン−アクリル酸共重
合体を得るための2価金属イオンのエチレン−ア
クリル酸共重合体への導入は、前記アルカリ金属
塩系アイオノマーの場合と同様の方法で、エチレ
ン−アクリル酸共重合体と亜鉛またはアルカリ士
類金属の水酸化物、酢酸塩、酸化物、炭酸塩の少
なくとも1種を反応させることによつて行われ
る。アルカリ金属イオンと2価金属イオンの導入
を同時に行つてもよく、この場合、アルカリ金属
化合物の少なくとも1種と2価金属化合物の少な
くとも1種とをエチレン−アクリル酸共重合体と
反応させればよい。このような分子内に2種以上
の異なる金属イオンを有するアイオノマーを得る
ためのアルカリ金属やアルカリ士類金属として
は、前記ブレンドの場合と同様のものが用いられ
る。 本発明のゴルフボールのカバーは、エチレン−
アクリル酸共重合体アルカリ金属塩系アイオノマ
ーと前記の2価金属塩系アイオノマーとのブレン
ド物、またはエチレン−アクリル酸共重合体のカ
ルボン酸をアルカリ金属イオンと2価金属イオン
とで中和したエチレン−アクリル酸共重合体系ア
イオノマーから成形されるが、かかるアイオノマ
ーにその性能を損なわない程度に、エチレン−メ
タクリル酸共重合体のアルカリ金属塩系アイオノ
マーなどの他のアイオノマー、ポリオレフイン、
ポリエステルエラストマー、ポリアミドなどのそ
の他の樹脂、顔料や比重調整剤としての充填剤
や、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの通
常使用される添加剤などを適宜添加配合すること
もできる。なお、エチレン−アクリル酸共重合体
のカルボン酸をアルカリ金属イオンと2価金属イ
オンとで中和したエチレン−アクリル酸共重合体
系アイオノマーと2価金属塩系アイオノマーとを
ブレンドした場合もほぼ同様の効果を期待でき
る。 本発明によるカバーは、ソリツドゴルフボール
用コアおよび糸巻きゴルフボール用コアのいずれ
の被覆にも使用することができる。ソリツドコ
ア、糸巻きコアは両者とも通常に用いられるもの
でよく、またソリツドコアとしてはツーピースボ
ール用のコアはもとより、ソリツドコアが2層以
上の多層構造を有するいわゆる多層構造ソリツド
ゴルフボール用のコアであつてもよい。 ソリツドコアは、例えばポリブタジエンにアク
リル酸、メタクリル酸などのα,β−モノエチレ
ン性不飽和カルボン酸またはその金属塩や、トリ
メチロールプロパントリメタクリレートなどの官
能性モノマーなどの共架橋剤、酸化亜鉛、酸化マ
グネシウムなどの金属酸化物およびジクミルパー
オキサイドなどの過酸化物を配合し、要すればさ
らに硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカなど
の重量調整剤を適宜配合した組成物を加硫するこ
とによつて得られる。このようなソリツドコア用
組成物における配合剤の割合は、ラージサイズ用
コアをつくるか、あるいはスモールサイズ用コア
をつくるかによつても異なるが、その好ましい組
成物の一例をあげると、例えばポリブタジエン
100部(重量部、以下同様)、アクリル酸金属塩ま
たはメタクリル酸金属塩10〜60部、酸化亜鉛10〜
60部およびジクミルパーオキサイドなどの過酸化
物0.5〜5部からなる組成物があげられる。 糸巻きコアはセンターとそれに巻き付けられた
糸ゴムからなり、センターとしては液系、ゴム系
のいずれも用いることができ、ゴム系のセンター
としては例えば前記ソリツドコアと同様の配合例
を使用したゴム組成物を加硫することによつて得
られるものを用いることができる。糸ゴムは従来
より使用されているものが用いられ、例えば天然
ゴムまたは天然ゴムとポリイソプレンに老化防止
剤、加硫促進剤、イオウなどを配合したゴム組成
物を加硫することによつて得られる。ただし、こ
れらソリツドコア、糸巻きコアは単なる例示であ
つて、これら例示のもののみに限られるものでは
い。 コアにカバーを被覆する方法は特に限定される
ものではなく通常の方法で行われる。例えば、前
記特定のアイオノマー、あるいはそれに必要に応
じて他の成分を適宜配合したカバー形成用組成物
をあらかじめハーフシエルと呼ばれる半球殻状に
成形し、それを2枚用いてコアを包み、130〜170
℃で1〜5分間加圧成形するか、あるいはカバー
形成用組成物を射出成形してコアを包み込む方法
が採用される。カバーの厚さは通常1.0〜3.0mm程
度である。そして、カバーの成形時、必要に応じ
てボール表面にデインプルの形成やヤーキングが
行われ、また得られたボールは必要に応じてペイ
ント仕上げされる。 〔実施例〕 つぎに実施例あげて本発明をさらに詳細に説明
する。 実施例1〜4および比較例1 シス−1,4−ポリブタジエン100部にアクリ
ル酸亜鉛30部、酸化亜鉛20部およびジクミルパー
オキサイド1部を加え混練して調製したゴム組成
物をモールド中150℃で加圧成形して直径約38.4
mmのソリツドコアを得た。 第1表に示すエチレン−アクリル酸共重合体の
ナトリウム塩系アイオノマー(EAA−Na)をつ
ぎのようにして合成した。 エチレン−アクリル酸共重合体(三菱油化社
製、商品名ユカロンAW−500、アクリル酸含有
率20重重量%、メルトインデツクス300g/
10min)400gをトルエン1に80℃で溶解させ
た。その中に酢酸ナトリウム36.75gを水溶液状
にして約20分かけて滴下し、約85℃で5時間撹拌
混練して反応させ、カルボン酸の40%をナトリウ
ムイオンで中和した。反応終了後、反応混合物を
風乾してトルエンを除去した。ついで70℃で2昼
夜真空乾燥した後、170℃で4時間真空減圧下に
放置して水およびトルエンの除去を行い反応を完
結させた。反応生成物の赤外吸収スペクトルを測
定し、エチレン−アクリル酸共重合体のナトリウ
ム塩が形成されていることを確認した。 エチレン−アクリル酸共重合体の亜鉛塩系アイ
オノマー(EAA−Zn)は、エチレン−アクリル
酸共重合体を酢酸亜鉛2水塩と反応させ、亜鉛イ
オンによる中和度を30%にした以外は上記とほぼ
同様に合成した。 得られたEAA−Naを第1表に示す重量割合で
EAA−Zn、EMAA−Na(商品名ハイミラン
1605、三井デユポンポリケミカル社製エチレン−
メタクリル酸共重合体ナトリウム塩系アイオノマ
ー、メタクリル酸含量15重量%、ナトリウムイオ
ンによる中和度29%)、EMAA−Zn(商品名ハイ
ミラン1706、三井デユポンポリケミカル社製エチ
レン−メタクリル酸共重合体亜鉛塩系アイオノマ
ー、メタクリル酸含量15重量%、亜鉛イオンによ
る中和度58%)またはEMAA−NaMg(ハイミラ
ン1605のフリーのカルボン酸をさらにマグネシウ
ムイオンで中和したアイオノマー、ナトリウムイ
オンによる中和度29%、マグネシウムイオンによ
る中和度15%)と混合し、これらのアイオノマー
98部に対し酸化チタン(TiO2)を2部加えて混
練してカバー用組成物を調製した。 得られたカバー用組成物を150℃で3分間プレ
ス成形してカツプ状のハーフシエルを作製した。
得られた一対のハーフシエルをソリツドコアにか
ぶせ、ラージサイズゴルフボール用金型にて150
℃で1分間圧縮成形を行い、得られたボールをペ
イント塗装して直径42.7mmのラージサイズツーピ
ースソリツドゴルフボールを作製した。 得られたゴルフボールの反撥係数、飛行性能
(フライト性能)を測定し、また室温(25℃)お
よび低温(−10℃)での耐久性を調べた。その結
果を第1表に示す。 また、従来使用のアイオノマーとの差異を明確
にするために、エチレン−アクリル酸共重合体系
のアイオノマーに代えて、エチレン−メタクリル
酸共重合体系のアイオノマーのみを用いたほかは
上記と同様にして、比較例1のラージサイズツー
ピースソリツドゴルフボールを作製した。 このボールについても反撥係数、飛行性能およ
び耐久性を調べ、その結果を第1表に示した。な
お、これらの反撥係数、飛行性能(フライトテス
ト)、耐久性の測定方法は次に示す通りである。 反撥係数: ボールに198.4gの円筒状物を45m/秒の速度
で衝突させたときのボール速度を調べ、その結果
から算出した。 フライトテスト(飛行性能): ゴルフボール打撃試験機械(ツルーテンパー社
製スイングロボツト)を使用し、ボールをウツド
1番クラブで45m/秒のヘツドスピードで打撃し
て測定した。 耐久性: ボールを所定の温度〔室温(25℃)、低温(−
10℃)〕で保管した後、エアーガンにて金属板に
45m/秒の速度で衝突させ、カバーのヒビ割を目
視により調べることによつて行つた。
【表】 第1表に示すように、EAA−Na(エチレン−
アクリル酸共重合体ナトリウム酸塩系アイオノマ
ー)を2価金属塩系アイオノマーにブレンドして
カバーに用いた実施例1〜4のゴルフボールは、
従来のEMAA系(エチレン−メタクリル酸共重
合体系)アイオノマーのみをカバーに用いた比較
例1のゴルフボールに比べて、反撥係数が高く、
飛行性能が優れていた。 また、実施例1〜4のゴルフボールは、耐久性
が室温、低温のいずれにおいても良好であり、優
れた飛行性能を有するとともに、良好な耐久性を
有していた。 実施例5〜6および比較例2〜7 第2表に示す中和度を有するエチレン−アクリ
ル酸共重合体のナトリウム塩系アイオノマーをつ
ぎに示すようにして合成した。 エチレン−アクリル酸共重合体(ダウケミカル
日本社製、商品名プリマコール5980、アクリル酸
含有率20重量%、メルトインデツクス300g/
10min)250gをトルエン1に80℃に溶解させ
た。その中へ所定量の水酸化ナトリウム水溶液を
約20分かけて滴下し、約85℃で5時間撹拌混練し
て反応させた。反応終了後、反応混合物を風乾し
てトルエンを除去した。ついで、70℃で2昼夜真
空乾燥した後、170℃で4時間真空減圧下に放置
して水およびトルエンの除去を行い反応を完結さ
せた。反応生成物の赤外吸収スペクトルを測定
し、エチレン−アクリル酸共重合体のナトリウム
塩が形成されていることを確認した。 エチレン−アクリル酸共重合体の亜鉛塩系アイ
オノマーは、エチレン−アクリル酸共重合体を酢
酸亜鉛2水塩と反応させた以外は上記とほぼ同様
にして合成した。 また、ナトリウムと亜鉛の2種の金属イオンを
有するアイオノマーは、つぎに示すようにして合
成した。エチレン−アクリル酸共重合体250gを
トルエン1に80℃で溶解させ、その中へ所定量
の水酸化ナトリウム水溶液を約20分かけて滴下
し、約85℃で5時間撹拌混練して反応させ、つい
で酢酸亜鉛2水塩水溶液を約20分かけて滴下し、
約85℃で5時間撹拌混練して反応させた。反応終
了後、反応混合物を風乾してトルエンを除去し
た。ついで70℃で2昼夜真空乾燥した後、170℃
で4時間真空減圧下に放置して水およびトルエン
の除去を行い反応を完結させた。反応生成物の赤
外吸収スペクトルを測定し、かつX線マイクロア
ナライザーにて、エチレン−アクリル酸共重合体
のナトリウム塩および亜鉛塩が形成されているこ
とを確認した。 このようにして得られたアイオノマーを用いた
ほかは実施例1と同様にしてラージサイズツーピ
ースソリツドゴルフボールを作製した。 得られたゴルフボールの反撥係数、飛行性能を
測定し、また耐久性について調べた。その結果を
第2表に示す。これらの測定方法は前記実施例1
の場合と同様である。 また、従来使用のアイオノマーとの差異を明確
にするために、比較例7として、エチレン−アク
リル酸共重合体系アイオノマーに代えて、ハイミ
ラン1605(商品名、三井デユポンポリケミカル社
製エチレン−メタクリル酸共重合体ナトリウム塩
系アイオノマー、メタクリル酸含量15重量%、ナ
トリウムイオンによる中和度29%)とハイミラン
1706(商品名、三井デユポンポリケミカル社製エ
チレン−メタクリル酸共重合体亜鉛塩系アイオノ
マー、メタクリル酸含量15重量%、亜鉛イオンに
よる中和度58%)との重量比50/50の混合物を使
用したほかは上記と同様にして試験を行つた。そ
の結果を併せて第2表に示す。なお、第2表中の
メルトインデツクスはアイオノマーのメルトイン
デツクスである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明では、エチレン−
アクリル酸共重合体アルカリ金属塩系アイオノマ
ーと2価金属塩系アイオノマーとをブレンドして
カバーに用いるか、またはエチレン−アクリル酸
共重合体のカルボン酸をアルカリ金属イオンと2
価金属イオンとで中和したエチレン−アクリル酸
共重合体系アイオノマーをカバーに用いることに
より、飛行性能に優れ、かつ良好な耐久性を有す
るゴルフボールを提供することができた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コアと該コアを被覆するカバーを有してな
    り、該カバーにα−オレフインとα,β−エチレ
    ン系不飽和モノカルボン酸との共重合体系アイオ
    ノマーを主成分とする樹脂を用いたゴルフボール
    であつて、該アイオノマーが次の(A)または(B)であ
    ることを特徴とするゴルフボール。 (A) アルカリ金属イオンによる中和度が25%以
    上のエチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ
    金属塩系アイオノマーと、亜鉛イオンによる
    中和度が25%以上のエチレン−アクリル酸共重
    合体の亜鉛塩系アイオノマー、アルカリ士類金
    属イオンによる中和度が25%以上のエチレン−
    アクリル酸共重合体のアルカリ士類金属塩系ア
    イオノマー、亜鉛イオンによる中和度が25%以
    上のエチレン−メタクリル酸共重合体の亜鉛塩
    系アイオノマーおよびアルカリ士類金属イオン
    による中和度が25%以上のエチレン−メタクリ
    ル酸共重合体のアルカリ士類金属塩系アイオノ
    マーよりなる群から選ばれた少なくとも1種の
    2価金属塩系アイオノマーとのブレンド比80/
    20〜40/60(重量比)のブレンド物 (B) エチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ金
    属イオンによる中和度が7.5%以上、亜鉛イオ
    ンおよびアルカリ士類金属イオンよりなる群か
    ら選ばれた少なくとも1種の2価金属イオンに
    よる中和度5%以上で、かつ金属イオンによる
    総中和度が25%以上であるエチレン−アクリル
    酸共重合体系アイオノマー 2 アルカリ金属イオンのアルカリ金属がリチウ
    ム、ナトリウム、カリウムおよびセシウムよりな
    る群から選ばれた少なくとも1種である特許請求
    の範囲第1項記載のゴルフボール。 3 アルカリ士類金属イオンのアルカリ士類金属
    がマグネシウムである特許請求の範囲第1項また
    は第2項記載のゴルフボール。
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