JPH0451559B2 - - Google Patents
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- JPH0451559B2 JPH0451559B2 JP10354385A JP10354385A JPH0451559B2 JP H0451559 B2 JPH0451559 B2 JP H0451559B2 JP 10354385 A JP10354385 A JP 10354385A JP 10354385 A JP10354385 A JP 10354385A JP H0451559 B2 JPH0451559 B2 JP H0451559B2
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Description
「産業上の利用分野」
本発明は、新規なフルオロアルコキシ環状ホス
ホニトリルエステルに関するものであり、さらに
詳しくは、1,1,1,3,3,3−ヘキサフル
オロ−2−プロポキシ基を有するフルオロアルコ
キシ環状ホスホニトリルエステルと、その用途に
関するものである。 本発明に係る物質(以下、「本件物質」とい
う。)は、ホスホニトリルハライドの環状オリゴ
マ−(3量体もしくは4量体、あるいはそれら、
および5量体以上との混合物)と1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
および一種もしくは二種以上の1,1,w−トリ
ヒドロ パーフルオロアルコール(C=3,5,
7,9)を反応させて得られる物質であり、次式
()で示される混合フルオロアルコキシ環状ホ
スホニトリルエステルである。 〔{CF3)2CHO}l{H(CF2CF2)nCH2O}2o-l
(PN)o〕 ……() (式中(PN)oはホスホニトリル環を意味し、
mは1.3≦m≦2.8なる範囲内、nは3≦n≦4.3な
る範囲内、lは1≦l≦2n−1なる範囲内の実
数値を夫々意味する。) 本件物質の用途としては、基本構造とその構成
元素および物性から、不燃性の潤滑油、作動油が
考えられ、特に適用した用途としてロータリーポ
ンプ油を挙げることができる。 「従来の技術」と「発明が解決しようとする問題
点」 ロータリーポンプ油は各種潤滑油の中でも特に
品質の要求がきびしく、低い蒸気圧と、低い粘
度、および適正な粘度指数を有し、氷点下数十度
でも流動性を保ち、酸化安定性と耐熱性にすぐ
れ、かつ、潤滑特性の良好なことが必要とされ
る。 一般のロータリーポンプ油としては、40℃の動
粘度が30ないし150センチストークスの石油潤滑
油留分をさらに分子蒸留等で分別精製した蒸気圧
のきわめて低い、耐熱性の優れた石油系潤滑油が
その要求性能を満足するものとして広く使用され
ている。 然るに近年、真空の応用分野が拡大されるに伴
なつて、ロータリーポンプ油に要求される性能も
高度なものとなり、石油系ロータリーポンプ油で
はその要求を満足させることができないケースが
多くなつている。特に薄膜製造技術への真空の利
用の拡大に伴なつて、ハロゲン化合物等の活性ガ
スに対する優れた耐性を有するロータリーポンプ
油の出現が強く望まれている。例えば、半導体製
造工程におけるドライエツチング装置のロータリ
ーポンプ油は、活性ガスとして、フロン−14と酸
素の混合ガス等が使用されるため、従来の石油系
ロータリーポンプ油では短時間で油の粘度上昇や
スラツジの析出が起り、ひんぱんな油の交換を必
要とし、またロータリーポンプの保守に多大な時
間と労力を費やすことを余儀なくされている。 このため、これらの活性ガスに対して、特に耐
性のあるロータリーポンプ油が要求されている。 現在、活性ガスを使用若しくは排気する必要の
ある装置としては、各種のドライエツチング装置
やイオン注入装置およびプラズマCVD装置等に
代表される半導体製造装置、超硬合金製切削工具
用CVD装置、ハロゲンランプの製造装置、鉄鋼
の脱ガス装置、超電導材料の製造装置等がある。 また、活性ガスとしてはホスフイン、アルシ
ン、ジポラン、セレン化水素、三塩化ヒ素、シラ
ン、四塩化ケイ素、塩化水素、ジクロルシラン、
フロン−14、アンモニア、五フツ化リン、四フツ
化ケイ素、四塩化炭素、酸素等々が用途により、
単独若しくは2種類以上の組合せで使用されてい
る。 上記の装置で使用される、ロータリーポンプ油
は、いずれも前記従来のポンプ油では、活性ガス
との反応等による油の劣化が激しく、例えば塩素
系の活性ガスの場合にはポンプ油の粘度が低下
し、フツ素系の場合には逆に粘度が上昇するなど
の変化やスラツジの析出等が起るため、長時間に
わたつて使用し得ず、これに代る耐活性ガス性の
優れた新規なポンプ油の開発が望まれている。 「問題点を解決するための手段」 本発明者は、本件()式の物質が前記要求を
満しうることを確認し、本発明を完成するに至つ
た。ここで本件物質()において、mが1.3よ
り小なる場合、蒸気圧が高いものとなり、所定の
真空度に至り得ず、2.8より大なる場合、常温で
の粘度が高いものとなり、装置の始動時に過大の
動力を要し、いずれも本目的に対して不都合であ
る。また、lが1より小なる場合、常温での粘度
が高く、さらにフツ素系エラストマーの膨潤を起
こすことがあり、2n−1より大なる場合は常温
で固体であるため、ロータリーポンプ油として非
常に不都合である。尚、本件物質の原料であるホ
スホニトリルハライドは通常の製法において、n
が3未満のものはほとんど生成せず、nが5を越
えるものの割合は高々数%であり、また高粘度と
なるため実質的にnの範囲は前記の値となる。 本件物質である混合フルオロアルコキシ環状ホ
スホニトリルエステルは、適切に調製されたフル
オロアルコールのアルコラートとホスホニトリル
ハライドから、後出の実施例の如く合成できる。 本件物質は、アセトン、メチルエチルケトン等
のケトン類、エチルエーテル、イソプロピルエー
テル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、エタ
ノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコ
ール類、ベンゼン、トルエン等の芳香族類、フロ
ン113等のフツ素系溶媒によく溶解し、水、n−
ヘキサンにはほとんど溶解しない。 「実施例」 実施例 1 冷却器、攪拌装置、温度計を備えた四ツ口フラ
スコに1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ
イソプロパノール173g(1.03モル)と、1,1,
5−トリヒドロパーフルオロペンタノール240g
(1.03モル)(m=2)とトルエン1000mlを仕込
み、冷却下にナトリウム45.3g(1.97モル)を少
しづつ投入し、40〜50℃で約5時間反応を行なつ
た。この反応液に、トルエン800mlに溶解したホ
スホニトリルクロリドテトラマー89g(0.192モ
ル)の溶液を約50℃で滴下し、還流下に4時間攪
拌反応を行なつた。生成した塩化ナトリウムを除
くため水洗し、脱水、濃縮後、油状の粗製物320
gを得た。これを減圧蒸留し、160〜190℃/0.05
mmHgの留分250gを分取した。微黄色透明のこ
の油状物は、IRスペクトル(第1図)のごとく、
1380cm-1に四量体ホスホニトリル骨格(n=4)
の吸収を有し、1H−NMRスペクトル(第2図)
のプロトン積分値よりl=3.4であることが確認
できた。また、GC分析(第3図)より7成分の
混合物であることも確認した。この混合物(以下
このものを「フルオロホスホニトリレート(A)」と
いう)の物性は、比重:1.78(20℃)、粘度:
250cps(40℃)、蒸気圧:1mmHg/185℃、流動
点:−35℃、屈折率:1.3470(20℃)であつた。 実施例 2 実施例1.と同様に1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロイソプロパノール173gと1,1,
5−トリヒドロパーフルオロペンタノール240g
とナトリウム45.3gを用いてアルコラートを調製
し、これに、ホスホニトリルクロリドの混合物
(3量体70%、4量体20%、5量体以上10%)89
gを溶解したトルエン溶液を滴下し、実施例1と
同様に反応、後処理、蒸留を行ない、160〜200
℃/0.05mmHgの留分230gを得た。このものは
31P−NMRスペクトルの−20ppm(n=3)、
7.5ppm(n=4)17ppm(n=5)の強度比14:
5:1よりnが3.35であり、1H−NMRスペクト
ルよりlが1.95であつた。 このもののIRスペクトルを第4図に、1H−
NMRスペクトルを第5図に示した。この混合物
は比重1.77(20℃)、蒸気圧:1mmHg/180で、
粘度:240cps(40℃)、流動点:−35℃、屈折率:
1.3475(20℃)であつた。このものを「フルオロ
ホスホニトリレート(B)」と呼ぶ。 実施例 3 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソ
プロパノール173gと1,1,w,−トリヒドロパ
ーフルオロテロメリツクアルコール{()式の
mの比率がm=1:33%,m=2:42%,m=
3:17%,m=4:5%,m=5:3%(G,C
分析値)であり、水酸基価の測定値より算出した
mの平均値が2.03である}244gを使用して、実
施例1と同様に反応後処理、蒸留を行ない、160
〜200℃/0.05mmHgの留分220gを得た。(この
ものを「フルオロホスホニトリレート(C)」と呼
ぶ。)この混合物は比重:1.77(20℃)、蒸気圧:
1mmHg/185℃、流動点:−30℃、屈折率
1.3472(20℃)であり、第6図のNMRスペクトル
の積分比よりlは1.8であることが判明した。 実施例 4 実施例1に準拠し、1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロイソプロパノールと1,1,5−
トリヒドロパーフルオロペンタノールおよび1,
1,7−トリヒドロパーフルオロヘプタノールの
等モル混合物(各0.69モル)およびホスホニトリ
ルクロリドトリマー89gを用いて反応を行ない、
後処理、蒸留後、160〜200℃/0.05mmHgの留分
277gを得た。この油状物は比重1.77(20℃)、粘
度186cps(40℃)、屈折率1.3465(20℃)を有して
おり、l,m,nの値は各々、l≒2.85,m≒
2.5,n=3であつた。 実施例 5 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソ
プロパノール0.26モルと1,1,3−トリヒドロ
パーフルオロプロパノール1.26モルと1,1,5
−トリヒドロパーフルオロペンタノール0.54モル
の混合物およびホスホニトリルクロリドテトラマ
ー89gを用い、実施例1に準拠して反応、後処
理、蒸留を行ない沸点155〜170℃/0.05mmHgの
油状物を分取した。この液体は、比重1.78(20
℃)、粘度180cps(40℃)、屈折率1.3460(20℃)で
n=4,m≒1.35,l≒1.1の値を有していた。 実施例 6 ホスホニトリルクロリド(n=4,5,6の比
率が67.5%,20%,10%である)89gのトルエン
溶液に1,1,5−トリヒドロパーフルオロペン
タノール0.07モルと1,1,7−トリヒドロパー
フルオロヘプタノール0.19モルおよびナトリウム
0.26モルより調整したアルコラートを反応させた
後、ナトリウム1,1,1,3,3,3−ヘキサ
フルオロイソプロポキシド1.8モルを反応させて
得た液体は粘度250cps(40℃)、比重1.80(20℃)、
屈折率1.3477(20℃),n=4.3,l=7.5,m=2.8
の値を有する。 実施例 7 厳密に溶剤で洗浄した直結型油回転真空ポンプ
にフルオロホスホニトリレート(A)を注入し、始動
時および一週間、連続運転時の油温、真空度、消
費電力の測定を行なつた。この結果をそれぞれ表
1,2に示す。 これらの結果から、油回転真空ポンプ油として
何ら問題のないことが確認された。
ホニトリルエステルに関するものであり、さらに
詳しくは、1,1,1,3,3,3−ヘキサフル
オロ−2−プロポキシ基を有するフルオロアルコ
キシ環状ホスホニトリルエステルと、その用途に
関するものである。 本発明に係る物質(以下、「本件物質」とい
う。)は、ホスホニトリルハライドの環状オリゴ
マ−(3量体もしくは4量体、あるいはそれら、
および5量体以上との混合物)と1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
および一種もしくは二種以上の1,1,w−トリ
ヒドロ パーフルオロアルコール(C=3,5,
7,9)を反応させて得られる物質であり、次式
()で示される混合フルオロアルコキシ環状ホ
スホニトリルエステルである。 〔{CF3)2CHO}l{H(CF2CF2)nCH2O}2o-l
(PN)o〕 ……() (式中(PN)oはホスホニトリル環を意味し、
mは1.3≦m≦2.8なる範囲内、nは3≦n≦4.3な
る範囲内、lは1≦l≦2n−1なる範囲内の実
数値を夫々意味する。) 本件物質の用途としては、基本構造とその構成
元素および物性から、不燃性の潤滑油、作動油が
考えられ、特に適用した用途としてロータリーポ
ンプ油を挙げることができる。 「従来の技術」と「発明が解決しようとする問題
点」 ロータリーポンプ油は各種潤滑油の中でも特に
品質の要求がきびしく、低い蒸気圧と、低い粘
度、および適正な粘度指数を有し、氷点下数十度
でも流動性を保ち、酸化安定性と耐熱性にすぐ
れ、かつ、潤滑特性の良好なことが必要とされ
る。 一般のロータリーポンプ油としては、40℃の動
粘度が30ないし150センチストークスの石油潤滑
油留分をさらに分子蒸留等で分別精製した蒸気圧
のきわめて低い、耐熱性の優れた石油系潤滑油が
その要求性能を満足するものとして広く使用され
ている。 然るに近年、真空の応用分野が拡大されるに伴
なつて、ロータリーポンプ油に要求される性能も
高度なものとなり、石油系ロータリーポンプ油で
はその要求を満足させることができないケースが
多くなつている。特に薄膜製造技術への真空の利
用の拡大に伴なつて、ハロゲン化合物等の活性ガ
スに対する優れた耐性を有するロータリーポンプ
油の出現が強く望まれている。例えば、半導体製
造工程におけるドライエツチング装置のロータリ
ーポンプ油は、活性ガスとして、フロン−14と酸
素の混合ガス等が使用されるため、従来の石油系
ロータリーポンプ油では短時間で油の粘度上昇や
スラツジの析出が起り、ひんぱんな油の交換を必
要とし、またロータリーポンプの保守に多大な時
間と労力を費やすことを余儀なくされている。 このため、これらの活性ガスに対して、特に耐
性のあるロータリーポンプ油が要求されている。 現在、活性ガスを使用若しくは排気する必要の
ある装置としては、各種のドライエツチング装置
やイオン注入装置およびプラズマCVD装置等に
代表される半導体製造装置、超硬合金製切削工具
用CVD装置、ハロゲンランプの製造装置、鉄鋼
の脱ガス装置、超電導材料の製造装置等がある。 また、活性ガスとしてはホスフイン、アルシ
ン、ジポラン、セレン化水素、三塩化ヒ素、シラ
ン、四塩化ケイ素、塩化水素、ジクロルシラン、
フロン−14、アンモニア、五フツ化リン、四フツ
化ケイ素、四塩化炭素、酸素等々が用途により、
単独若しくは2種類以上の組合せで使用されてい
る。 上記の装置で使用される、ロータリーポンプ油
は、いずれも前記従来のポンプ油では、活性ガス
との反応等による油の劣化が激しく、例えば塩素
系の活性ガスの場合にはポンプ油の粘度が低下
し、フツ素系の場合には逆に粘度が上昇するなど
の変化やスラツジの析出等が起るため、長時間に
わたつて使用し得ず、これに代る耐活性ガス性の
優れた新規なポンプ油の開発が望まれている。 「問題点を解決するための手段」 本発明者は、本件()式の物質が前記要求を
満しうることを確認し、本発明を完成するに至つ
た。ここで本件物質()において、mが1.3よ
り小なる場合、蒸気圧が高いものとなり、所定の
真空度に至り得ず、2.8より大なる場合、常温で
の粘度が高いものとなり、装置の始動時に過大の
動力を要し、いずれも本目的に対して不都合であ
る。また、lが1より小なる場合、常温での粘度
が高く、さらにフツ素系エラストマーの膨潤を起
こすことがあり、2n−1より大なる場合は常温
で固体であるため、ロータリーポンプ油として非
常に不都合である。尚、本件物質の原料であるホ
スホニトリルハライドは通常の製法において、n
が3未満のものはほとんど生成せず、nが5を越
えるものの割合は高々数%であり、また高粘度と
なるため実質的にnの範囲は前記の値となる。 本件物質である混合フルオロアルコキシ環状ホ
スホニトリルエステルは、適切に調製されたフル
オロアルコールのアルコラートとホスホニトリル
ハライドから、後出の実施例の如く合成できる。 本件物質は、アセトン、メチルエチルケトン等
のケトン類、エチルエーテル、イソプロピルエー
テル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、エタ
ノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコ
ール類、ベンゼン、トルエン等の芳香族類、フロ
ン113等のフツ素系溶媒によく溶解し、水、n−
ヘキサンにはほとんど溶解しない。 「実施例」 実施例 1 冷却器、攪拌装置、温度計を備えた四ツ口フラ
スコに1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ
イソプロパノール173g(1.03モル)と、1,1,
5−トリヒドロパーフルオロペンタノール240g
(1.03モル)(m=2)とトルエン1000mlを仕込
み、冷却下にナトリウム45.3g(1.97モル)を少
しづつ投入し、40〜50℃で約5時間反応を行なつ
た。この反応液に、トルエン800mlに溶解したホ
スホニトリルクロリドテトラマー89g(0.192モ
ル)の溶液を約50℃で滴下し、還流下に4時間攪
拌反応を行なつた。生成した塩化ナトリウムを除
くため水洗し、脱水、濃縮後、油状の粗製物320
gを得た。これを減圧蒸留し、160〜190℃/0.05
mmHgの留分250gを分取した。微黄色透明のこ
の油状物は、IRスペクトル(第1図)のごとく、
1380cm-1に四量体ホスホニトリル骨格(n=4)
の吸収を有し、1H−NMRスペクトル(第2図)
のプロトン積分値よりl=3.4であることが確認
できた。また、GC分析(第3図)より7成分の
混合物であることも確認した。この混合物(以下
このものを「フルオロホスホニトリレート(A)」と
いう)の物性は、比重:1.78(20℃)、粘度:
250cps(40℃)、蒸気圧:1mmHg/185℃、流動
点:−35℃、屈折率:1.3470(20℃)であつた。 実施例 2 実施例1.と同様に1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロイソプロパノール173gと1,1,
5−トリヒドロパーフルオロペンタノール240g
とナトリウム45.3gを用いてアルコラートを調製
し、これに、ホスホニトリルクロリドの混合物
(3量体70%、4量体20%、5量体以上10%)89
gを溶解したトルエン溶液を滴下し、実施例1と
同様に反応、後処理、蒸留を行ない、160〜200
℃/0.05mmHgの留分230gを得た。このものは
31P−NMRスペクトルの−20ppm(n=3)、
7.5ppm(n=4)17ppm(n=5)の強度比14:
5:1よりnが3.35であり、1H−NMRスペクト
ルよりlが1.95であつた。 このもののIRスペクトルを第4図に、1H−
NMRスペクトルを第5図に示した。この混合物
は比重1.77(20℃)、蒸気圧:1mmHg/180で、
粘度:240cps(40℃)、流動点:−35℃、屈折率:
1.3475(20℃)であつた。このものを「フルオロ
ホスホニトリレート(B)」と呼ぶ。 実施例 3 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソ
プロパノール173gと1,1,w,−トリヒドロパ
ーフルオロテロメリツクアルコール{()式の
mの比率がm=1:33%,m=2:42%,m=
3:17%,m=4:5%,m=5:3%(G,C
分析値)であり、水酸基価の測定値より算出した
mの平均値が2.03である}244gを使用して、実
施例1と同様に反応後処理、蒸留を行ない、160
〜200℃/0.05mmHgの留分220gを得た。(この
ものを「フルオロホスホニトリレート(C)」と呼
ぶ。)この混合物は比重:1.77(20℃)、蒸気圧:
1mmHg/185℃、流動点:−30℃、屈折率
1.3472(20℃)であり、第6図のNMRスペクトル
の積分比よりlは1.8であることが判明した。 実施例 4 実施例1に準拠し、1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロイソプロパノールと1,1,5−
トリヒドロパーフルオロペンタノールおよび1,
1,7−トリヒドロパーフルオロヘプタノールの
等モル混合物(各0.69モル)およびホスホニトリ
ルクロリドトリマー89gを用いて反応を行ない、
後処理、蒸留後、160〜200℃/0.05mmHgの留分
277gを得た。この油状物は比重1.77(20℃)、粘
度186cps(40℃)、屈折率1.3465(20℃)を有して
おり、l,m,nの値は各々、l≒2.85,m≒
2.5,n=3であつた。 実施例 5 1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソ
プロパノール0.26モルと1,1,3−トリヒドロ
パーフルオロプロパノール1.26モルと1,1,5
−トリヒドロパーフルオロペンタノール0.54モル
の混合物およびホスホニトリルクロリドテトラマ
ー89gを用い、実施例1に準拠して反応、後処
理、蒸留を行ない沸点155〜170℃/0.05mmHgの
油状物を分取した。この液体は、比重1.78(20
℃)、粘度180cps(40℃)、屈折率1.3460(20℃)で
n=4,m≒1.35,l≒1.1の値を有していた。 実施例 6 ホスホニトリルクロリド(n=4,5,6の比
率が67.5%,20%,10%である)89gのトルエン
溶液に1,1,5−トリヒドロパーフルオロペン
タノール0.07モルと1,1,7−トリヒドロパー
フルオロヘプタノール0.19モルおよびナトリウム
0.26モルより調整したアルコラートを反応させた
後、ナトリウム1,1,1,3,3,3−ヘキサ
フルオロイソプロポキシド1.8モルを反応させて
得た液体は粘度250cps(40℃)、比重1.80(20℃)、
屈折率1.3477(20℃),n=4.3,l=7.5,m=2.8
の値を有する。 実施例 7 厳密に溶剤で洗浄した直結型油回転真空ポンプ
にフルオロホスホニトリレート(A)を注入し、始動
時および一週間、連続運転時の油温、真空度、消
費電力の測定を行なつた。この結果をそれぞれ表
1,2に示す。 これらの結果から、油回転真空ポンプ油として
何ら問題のないことが確認された。
【表】
【表】
実施例 8
厳密に溶剤で洗浄した直結型油回転真空ポンプ
にフルオロホスホニトリレート(B)を注入し、フロ
ン−14と水素との混合ガスを使用する試験用プラ
ズマ発生装置の運転を行なつた。30日間の運転に
於てモーター電流値に異常は認められなかつた。
油を抜いて調べた結果、油の上部に少量の赤褐色
の液体物が認められたが、粘度は40℃において
230cpsであり、新油の同温度における粘度240cps
と比較してほとんど変化が認められなかつた。使
用後の油のIR,NMR,MS(マススペクトル)各
分析結果はいずれも使用前の油のスペクトルと比
較して差が認められなかつた。赤褐色液状物はプ
ラズマもしくは被エツチング物に由来するものと
思われるがロータリーポンプの運転に支障をきた
すほどのものではなかつた。 比較例 1 油回転真空ポンプに市販の鉱油系真空油(エー
スバツク68,40℃の動粘度68cst)を注入し、フ
ロン−14と水素との混合ガスを使用する試験用プ
ラズマ発生装置の運転を行なつた。10日間を経過
したところでモーター電流が異常を示したため、
運転を止め油を調べたところ、スラツジが生成
し、40℃の粘度が160cstになつていた。 実施例 9 半導体製造工程で、フロン−14と酸素ガスの混
合ガスを使用してケイ素基板のエツチング作業を
行なつているドライエツチング装置の直結型油回
転真空ポンプ(排気速度960/min、油量2.2
)にフルオロホスホニトリレート(C)を注入して
運転を行なつた。 3週間運転を行なつた後、油を抜いて調べた結
果、油はにごり、赤褐色の混入物が油の上部に若
干浮遊しているのが認められたが、油そのものの
粘度は240cps(40℃)で、新油の250cps(40℃)と
比較してほとんど変化がなく、IR,NMR,MS
の各スペクトルの結果も使用前のものと差がな
く、上記活性ガスに対し「フルオロホスホニトリ
レート(C)」が極めて優れた耐性を有することが認
められた。 尚、にごりと赤褐色浮遊物は、エツチング物等
外部からの混入物に起因するものと判定された。 比較例 2 市販の鉱油系ロータリーポンプ油(ネオバツク
ST−200)を使用し、実施例9の条件下で装置の
運転を行なつた。使用前に78cst(40℃)であつた
粘度は、一週間後108cst(40℃)、3週間で488cst
(100℃)となり、常温でグリース状となつてい
た。 実施例10 (エラストマー適合性) 本件物質を各種機械装置の潤滑油として使用す
る場合、そのシール材との適合性が重要である。
ここでは化学機器に多用されているバイトンOリ
ング(V#4640 4DG−30旭ケミカル製)を80℃
に維持した下記試料中に15日間静置浸漬し、バイ
トンの重量変化を測定した。 試 料 名 重量変化 (1) フルオロホスホニトリレート(A) 4.9% (2) ヘキサキス(1,1,5−トリヒドロパーフ
ルオロペンチルオキシ)シクロトリホスホニト
リル(比較物質) 17.1% (3) テトラキス(1,1,3−トリヒドロパーフ
ルオロプロポキシテトラキス(1,1,5−ト
リヒドロパーフルオロペンチル(比較物質)
7.0% オキシ)シクロテトラホスホニトリル 「発明の効果」 本発明は、以上の如く潤滑油、作動油として有
用な新規物質を提供するものであり、特に、下記
する点で、ロータリーポンプ油としての利用の期
待されるものである。 不燃性で活性ガスに対し耐性の高い潤滑油を
提供した。 実施例10に示したように既知のフルオロホス
フアゼン油(特開昭58−164698)のフツ素ゴム
膨潤性を改善した。 原料選択の自由度を大幅に拡大した。即ち、
アスル トランスアクシヨン(ASLE
TRANSACTI−ONS)7=389〜397(1964)に
示されているように、ロータリーポンプ油とし
て適用可能な物性を有するものは、n=3でm
=1.5およびn=3でm=2(m=1とm=3の
1:1混合物も含む)であり無理をして使つた
としても、m=3とm=5が使用できる程度で
ある。 今回長鎖テロメリツクアルコールの使用が可
能となつた以外に、ホスホニトリル4量体以上
の使用が可能となり、また原料的に安定したヘ
キサフルオロイソプロパノールを使用できるた
め、原料選択の自由度が大幅に拡大された。
にフルオロホスホニトリレート(B)を注入し、フロ
ン−14と水素との混合ガスを使用する試験用プラ
ズマ発生装置の運転を行なつた。30日間の運転に
於てモーター電流値に異常は認められなかつた。
油を抜いて調べた結果、油の上部に少量の赤褐色
の液体物が認められたが、粘度は40℃において
230cpsであり、新油の同温度における粘度240cps
と比較してほとんど変化が認められなかつた。使
用後の油のIR,NMR,MS(マススペクトル)各
分析結果はいずれも使用前の油のスペクトルと比
較して差が認められなかつた。赤褐色液状物はプ
ラズマもしくは被エツチング物に由来するものと
思われるがロータリーポンプの運転に支障をきた
すほどのものではなかつた。 比較例 1 油回転真空ポンプに市販の鉱油系真空油(エー
スバツク68,40℃の動粘度68cst)を注入し、フ
ロン−14と水素との混合ガスを使用する試験用プ
ラズマ発生装置の運転を行なつた。10日間を経過
したところでモーター電流が異常を示したため、
運転を止め油を調べたところ、スラツジが生成
し、40℃の粘度が160cstになつていた。 実施例 9 半導体製造工程で、フロン−14と酸素ガスの混
合ガスを使用してケイ素基板のエツチング作業を
行なつているドライエツチング装置の直結型油回
転真空ポンプ(排気速度960/min、油量2.2
)にフルオロホスホニトリレート(C)を注入して
運転を行なつた。 3週間運転を行なつた後、油を抜いて調べた結
果、油はにごり、赤褐色の混入物が油の上部に若
干浮遊しているのが認められたが、油そのものの
粘度は240cps(40℃)で、新油の250cps(40℃)と
比較してほとんど変化がなく、IR,NMR,MS
の各スペクトルの結果も使用前のものと差がな
く、上記活性ガスに対し「フルオロホスホニトリ
レート(C)」が極めて優れた耐性を有することが認
められた。 尚、にごりと赤褐色浮遊物は、エツチング物等
外部からの混入物に起因するものと判定された。 比較例 2 市販の鉱油系ロータリーポンプ油(ネオバツク
ST−200)を使用し、実施例9の条件下で装置の
運転を行なつた。使用前に78cst(40℃)であつた
粘度は、一週間後108cst(40℃)、3週間で488cst
(100℃)となり、常温でグリース状となつてい
た。 実施例10 (エラストマー適合性) 本件物質を各種機械装置の潤滑油として使用す
る場合、そのシール材との適合性が重要である。
ここでは化学機器に多用されているバイトンOリ
ング(V#4640 4DG−30旭ケミカル製)を80℃
に維持した下記試料中に15日間静置浸漬し、バイ
トンの重量変化を測定した。 試 料 名 重量変化 (1) フルオロホスホニトリレート(A) 4.9% (2) ヘキサキス(1,1,5−トリヒドロパーフ
ルオロペンチルオキシ)シクロトリホスホニト
リル(比較物質) 17.1% (3) テトラキス(1,1,3−トリヒドロパーフ
ルオロプロポキシテトラキス(1,1,5−ト
リヒドロパーフルオロペンチル(比較物質)
7.0% オキシ)シクロテトラホスホニトリル 「発明の効果」 本発明は、以上の如く潤滑油、作動油として有
用な新規物質を提供するものであり、特に、下記
する点で、ロータリーポンプ油としての利用の期
待されるものである。 不燃性で活性ガスに対し耐性の高い潤滑油を
提供した。 実施例10に示したように既知のフルオロホス
フアゼン油(特開昭58−164698)のフツ素ゴム
膨潤性を改善した。 原料選択の自由度を大幅に拡大した。即ち、
アスル トランスアクシヨン(ASLE
TRANSACTI−ONS)7=389〜397(1964)に
示されているように、ロータリーポンプ油とし
て適用可能な物性を有するものは、n=3でm
=1.5およびn=3でm=2(m=1とm=3の
1:1混合物も含む)であり無理をして使つた
としても、m=3とm=5が使用できる程度で
ある。 今回長鎖テロメリツクアルコールの使用が可
能となつた以外に、ホスホニトリル4量体以上
の使用が可能となり、また原料的に安定したヘ
キサフルオロイソプロパノールを使用できるた
め、原料選択の自由度が大幅に拡大された。
第1図は、実施例1で得た本発明の物質のIR
スペクトル、第2図は同物質の1H−NMRスペ
クトル、第3図は同物質のGC分析図である。第
4図は、実施例2で得た本発明の物質のIRスペ
クトル、第5図は同物質の1H−NMRスペクト
ルである。第6図は、実施例3で得た本発明の物
質の1H−NMRスペクトルである。
スペクトル、第2図は同物質の1H−NMRスペ
クトル、第3図は同物質のGC分析図である。第
4図は、実施例2で得た本発明の物質のIRスペ
クトル、第5図は同物質の1H−NMRスペクト
ルである。第6図は、実施例3で得た本発明の物
質の1H−NMRスペクトルである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記()式で示される混合フルオロアルコ
キシ環状ホスホニトリルエステル 〔{CF3)2CHO}l{H(CF2CF2)nCH2O}2o-l
(PN)o〕 ……() (式中(PN)oはホスホニトリル環を意味し、
mは1.3≦m≦2.8なる範囲内、nは3≦n≦4.3な
る範囲内、lは1≦l≦2n−1なる範囲内の実
数値を夫々意味する。) 2 ()式の(CF2CF2)nがm=2の単一鎖長
のセグメントからなり、nが4であり、lが1≦
l≦2n−1の範囲内の実数値である特許請求の
範囲第1項記載の混合フルオロアルコキシ環状テ
トラホスホニトリルエステル。 3 下記()式で示される混合フルオロアルコ
キシ環状ホスホニトリルエステルを主成分とする
ロータリーポンプ油。 〔{CF3)2CHO}l{H(CF2CF2)nCH2O}2o-l
(PN)o〕 ……() (式中(PN)oはホスホニトリル環を意味し、
mは1.3≦m≦2.8なる範囲内、nは3≦n≦4.3な
る範囲内、lは1≦l≦2n−1なる範囲内の実
数値を夫々意味する。) 4 ()式の(CF2CF2)nがm=2の単一鎖長
のセグメントからなり、nが4であり、lが1≦
l≦2n−1の範囲内の実数値である、特許請求
の範囲第3項記載のロータリーポンプ油。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10354385A JPS61260088A (ja) | 1985-05-14 | 1985-05-14 | フルオロアルコキシ環状ホスホニトリルエステル及びこれを主成分とするロ−タリ−ポンプ油 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10354385A JPS61260088A (ja) | 1985-05-14 | 1985-05-14 | フルオロアルコキシ環状ホスホニトリルエステル及びこれを主成分とするロ−タリ−ポンプ油 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61260088A JPS61260088A (ja) | 1986-11-18 |
| JPH0451559B2 true JPH0451559B2 (ja) | 1992-08-19 |
Family
ID=14356752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10354385A Granted JPS61260088A (ja) | 1985-05-14 | 1985-05-14 | フルオロアルコキシ環状ホスホニトリルエステル及びこれを主成分とするロ−タリ−ポンプ油 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61260088A (ja) |
-
1985
- 1985-05-14 JP JP10354385A patent/JPS61260088A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61260088A (ja) | 1986-11-18 |
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