JPH0455655B2 - - Google Patents
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- JPH0455655B2 JPH0455655B2 JP62074245A JP7424587A JPH0455655B2 JP H0455655 B2 JPH0455655 B2 JP H0455655B2 JP 62074245 A JP62074245 A JP 62074245A JP 7424587 A JP7424587 A JP 7424587A JP H0455655 B2 JPH0455655 B2 JP H0455655B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- centose
- bifidobacterium
- sucrose
- food material
- sugar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
- Seasonings (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、天然の糖類であるセントースを含有
する食品素材に関し、特に低う蝕、抗う蝕性かつ
ビフイズス菌増殖促進効果を有する新規な食品素
材を提供するものである。 (従来の技術) 近年、代表的な甘味料である庶糖は虫歯の原因
となることが明らかにされ、以来庶糖に代わる虫
歯になりにくい甘味料の開発が盛んに行われてき
た。例を挙げるなら、糖アルコール類、パラチノ
ース、カツプリングシユガー、フラクトオリゴ
糖、ラクチユロース等(細谷、福場編著「転位糖
と栄養」第137〜163頁、1984第一出版株式会社発
行)、あるいはイソマルトシル モノ−、ジ−ま
たはトリ−グルコース(特開昭58−76063、特開
昭61−181354)等がこれまでに提案、あるいは発
明されている。これらのほかに、イソマルトー
ス、イソマルトシルフラクトシド、マルトシルフ
ラクトシド、マルトトリオシルフラクトシド、ニ
ゲロシルグリコース、ニゲロシルシユクロース、
キシロシルフラクトシド等も、う蝕予防甘味料と
して利用し得ることが指摘されている(竹内
叶、歯科基礎医学会雑誌第26巻第3号、第698〜
713頁、1984)。 このような虫歯予防効果に加え、エネルギー源
にならず難消化性であること、腸内のビフイズス
菌の増殖促進に役立つこと、等も、新しい甘味料
に望まれる特性であり、この点に着目した甘味料
製品の開発も盛んである。たとえば、前記フラク
トオリゴ糖は低エネルギー、かつビフイズス菌増
殖促進効果のある糖として知られている。また、
ビフイズス菌を選択的に増殖させる糖として、ぶ
どう糖分子のα−1,6結合を有する、いわゆる
分岐オリゴ糖が知られている(特開昭61−
227777)。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、虫歯予防効果を持ち、かつビフイズ
ス菌増殖促進効果のある、低カロリーの新規な食
品素材を提供するものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明はネオレハロースを含まずセントースを
5重量%以上含有する低う触性食品素材に関す
る。 セントースは、グルコース3分子が1,2及び
1,4結合してなる3糖類で、天然には蜂蜜中に
存在することが知られている。水に易溶の、わず
かに甘味を有する糖類であるが、これまでにその
大量生産の手段が開発されていなかつたため、こ
れを飲食物その他に利用した例はまだない。本発
明者らは最近、澱粉あるいはその加水分解物にサ
イクロデキストリン合成酵素を作用させることに
より、極めて高い生成率でセントースとネオトレ
ハロースが得られ、これをカラム等で分離するこ
とにより高純度のセントースあるいはネオトレハ
ロースを大量かつ経済的に得られることを見出だ
した。(特開昭63−216492号公報)それとともに
本発明者らは、セントースが腸内のビフイズス菌
によつて選択的に資化され、その生育を促進する
こと、ストレプトコツカス・ミユータンスなど虫
歯の原因となる菌による不溶性グルカンの生成、
酸の生成等が見られず、しかも庶糖による不溶性
グルカンの生成をも抑制しうること、人体に消
化・吸収され難く、低カロリーであること、等の
有用な特性を有することを見出だした。従つて、
このような特性を有するセントースは、飲食物は
もとより、飼料、医薬品、化粧品等、広範な用途
に使用できる有用な糖質である。なお、本発明に
使用するセントースは、前記の本発明者らによつ
て開発された方法によつて得られたものに限られ
るわけではなく、従来公知の方法を含むいずれの
方法によるものでも差し支えない。 本発明においては、前記の用途にセントースを
そのまま使用することもできるが、セントースの
甘味度は庶糖に比べて低いので、甘味を必要とす
る用途には、セントースを他の糖類またはその還
元物、もしくはその他の甘味料の一種または二種
以上と併用するのがよい。なお、これら糖類また
はその還元物、もしくはその他の甘味料は甘味増
強の目的のみならず、本発明の食品素材の用途に
応じ、たとえばその物性、品質等の改良、調整、
安定化等の目的にも使用される。糖類の例として
は、庶糖、グルコース、マルトース、フラクトー
ス、ラクトース、イソマルトース、イソマルトト
リオース、パノース、イソマルトテトラオース、
ニゲロース、コージビオース、セロビオース、ゲ
ンチビオース、トレハロースも含む)、ラフイノ
ース、スタキオース、フラクトオリゴ糖、ガラク
トオリゴ糖、カツプリングシユガー、パラチノー
ス等が挙げられる。また、糖類の還元物の例とし
ては、ソルビトール、マルチトール、イソマルチ
トール、イソマルトトリイトール、パニトール、
イソマルトテトライトール等、その他の甘味料の
例としては、蜂蜜、水飴、ステビア、グリチルリ
チン、サツカリン、アスパルテーム等が挙げられ
る。本発明ではセントースとともに、これら糖
類、糖類の還元物、甘味料等のうちいずれか一
種、あるいは二種以上を選んで使用することがで
きる。 本発明の食品素材において、セントースのもつ
ビフイズス菌増殖促進、虫歯予防等の効果を奏せ
しめるには、セントースは少なくとも5重量%以
上、好ましくは10重量%以上含んでいる必要があ
る。 これは、食品素材中のセントース以外の成分
が、庶糖などのう蝕を招き易い糖類である場合で
も同様である。また、パノース、イソマルトトリ
オース、イソマルトテトラオース等の、元来抗う
蝕性で、かつビフイズス菌活性を有する糖質にセ
ントースを含有せしめた食品素材においては、セ
ントースは必ずしも5重量%以上である必要はな
いが、この場合でもセントースを5重量%以上、
好ましくは10重量%とした場合には、効果は相乗
的に増大することが認められる。 本発明の食品素材には以上のほか、必要に応じ
デキストリン、サイクロデキストリン(分岐サイ
クロデキスリンを含む)、澱粉類(化工澱粉を含
む)、乳糖、プルランなどを増量あるいは賦形そ
の他の目的で使用したり、着色料、香辛料等を混
合することもできる。また、ビフイズス菌の増殖
をいつそう活発にするため、ビフイドバクテリウ
ムに属する菌の乾燥菌体や、ビフイズス菌の生育
に必要といわれるパンテチン、パントテン酸、リ
ボフラビン等のビタミン類を配合してもよい。 本発明の食品素材は、使用する用途・目的に応
じて、適宜公知の混合、溶解、濃縮、乾燥等の処
理手段を組合せることにより、液状、水飴状、顆
粒状、粉末状等の形態で得ることができる。 (実施例) セントースの選択的なビフイズス菌増殖促進効
果、及び不溶性グルカン生成抑制効果について、
以下の実施例に基づき詳細に説明する。 実施例 1 ビフイズス菌増殖促進効果 寒天平板培地で培養した第1表記載の新鮮な菌
を供試糖類を0.5%添加したペプトン・イース
ト・フイルズ培地(PYE培地)に各菌株がそれ
ぞれ108CFU(Colony Formation Unit)となる
ように接種し、嫌気性条件下(スチールウール
法)で37℃、48時間培養した。この培養液をよく
混和したのち、650nmにおける吸光度(濁度)
を測定した。 資化性の判定は、発育度(RG)、即ち対照と
したグルコース添加培地の吸光度に対する供試糖
添加培地の百分率を求め、その数値により次のよ
うに表した。 ++:RG≧75 +:75>RG≧50 ±:50>RG≧25 −:25>RG 即ち、発育度(RG)の数値が大きい程、その
供試糖の資化性は大きい。 なお、発育度(RG)は次の式で表される。 OD(供試糖)−OD(PYF培地)/OD(グルコース)−OD
(PYF培地)×100 結果は第1表に示した。
する食品素材に関し、特に低う蝕、抗う蝕性かつ
ビフイズス菌増殖促進効果を有する新規な食品素
材を提供するものである。 (従来の技術) 近年、代表的な甘味料である庶糖は虫歯の原因
となることが明らかにされ、以来庶糖に代わる虫
歯になりにくい甘味料の開発が盛んに行われてき
た。例を挙げるなら、糖アルコール類、パラチノ
ース、カツプリングシユガー、フラクトオリゴ
糖、ラクチユロース等(細谷、福場編著「転位糖
と栄養」第137〜163頁、1984第一出版株式会社発
行)、あるいはイソマルトシル モノ−、ジ−ま
たはトリ−グルコース(特開昭58−76063、特開
昭61−181354)等がこれまでに提案、あるいは発
明されている。これらのほかに、イソマルトー
ス、イソマルトシルフラクトシド、マルトシルフ
ラクトシド、マルトトリオシルフラクトシド、ニ
ゲロシルグリコース、ニゲロシルシユクロース、
キシロシルフラクトシド等も、う蝕予防甘味料と
して利用し得ることが指摘されている(竹内
叶、歯科基礎医学会雑誌第26巻第3号、第698〜
713頁、1984)。 このような虫歯予防効果に加え、エネルギー源
にならず難消化性であること、腸内のビフイズス
菌の増殖促進に役立つこと、等も、新しい甘味料
に望まれる特性であり、この点に着目した甘味料
製品の開発も盛んである。たとえば、前記フラク
トオリゴ糖は低エネルギー、かつビフイズス菌増
殖促進効果のある糖として知られている。また、
ビフイズス菌を選択的に増殖させる糖として、ぶ
どう糖分子のα−1,6結合を有する、いわゆる
分岐オリゴ糖が知られている(特開昭61−
227777)。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、虫歯予防効果を持ち、かつビフイズ
ス菌増殖促進効果のある、低カロリーの新規な食
品素材を提供するものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明はネオレハロースを含まずセントースを
5重量%以上含有する低う触性食品素材に関す
る。 セントースは、グルコース3分子が1,2及び
1,4結合してなる3糖類で、天然には蜂蜜中に
存在することが知られている。水に易溶の、わず
かに甘味を有する糖類であるが、これまでにその
大量生産の手段が開発されていなかつたため、こ
れを飲食物その他に利用した例はまだない。本発
明者らは最近、澱粉あるいはその加水分解物にサ
イクロデキストリン合成酵素を作用させることに
より、極めて高い生成率でセントースとネオトレ
ハロースが得られ、これをカラム等で分離するこ
とにより高純度のセントースあるいはネオトレハ
ロースを大量かつ経済的に得られることを見出だ
した。(特開昭63−216492号公報)それとともに
本発明者らは、セントースが腸内のビフイズス菌
によつて選択的に資化され、その生育を促進する
こと、ストレプトコツカス・ミユータンスなど虫
歯の原因となる菌による不溶性グルカンの生成、
酸の生成等が見られず、しかも庶糖による不溶性
グルカンの生成をも抑制しうること、人体に消
化・吸収され難く、低カロリーであること、等の
有用な特性を有することを見出だした。従つて、
このような特性を有するセントースは、飲食物は
もとより、飼料、医薬品、化粧品等、広範な用途
に使用できる有用な糖質である。なお、本発明に
使用するセントースは、前記の本発明者らによつ
て開発された方法によつて得られたものに限られ
るわけではなく、従来公知の方法を含むいずれの
方法によるものでも差し支えない。 本発明においては、前記の用途にセントースを
そのまま使用することもできるが、セントースの
甘味度は庶糖に比べて低いので、甘味を必要とす
る用途には、セントースを他の糖類またはその還
元物、もしくはその他の甘味料の一種または二種
以上と併用するのがよい。なお、これら糖類また
はその還元物、もしくはその他の甘味料は甘味増
強の目的のみならず、本発明の食品素材の用途に
応じ、たとえばその物性、品質等の改良、調整、
安定化等の目的にも使用される。糖類の例として
は、庶糖、グルコース、マルトース、フラクトー
ス、ラクトース、イソマルトース、イソマルトト
リオース、パノース、イソマルトテトラオース、
ニゲロース、コージビオース、セロビオース、ゲ
ンチビオース、トレハロースも含む)、ラフイノ
ース、スタキオース、フラクトオリゴ糖、ガラク
トオリゴ糖、カツプリングシユガー、パラチノー
ス等が挙げられる。また、糖類の還元物の例とし
ては、ソルビトール、マルチトール、イソマルチ
トール、イソマルトトリイトール、パニトール、
イソマルトテトライトール等、その他の甘味料の
例としては、蜂蜜、水飴、ステビア、グリチルリ
チン、サツカリン、アスパルテーム等が挙げられ
る。本発明ではセントースとともに、これら糖
類、糖類の還元物、甘味料等のうちいずれか一
種、あるいは二種以上を選んで使用することがで
きる。 本発明の食品素材において、セントースのもつ
ビフイズス菌増殖促進、虫歯予防等の効果を奏せ
しめるには、セントースは少なくとも5重量%以
上、好ましくは10重量%以上含んでいる必要があ
る。 これは、食品素材中のセントース以外の成分
が、庶糖などのう蝕を招き易い糖類である場合で
も同様である。また、パノース、イソマルトトリ
オース、イソマルトテトラオース等の、元来抗う
蝕性で、かつビフイズス菌活性を有する糖質にセ
ントースを含有せしめた食品素材においては、セ
ントースは必ずしも5重量%以上である必要はな
いが、この場合でもセントースを5重量%以上、
好ましくは10重量%とした場合には、効果は相乗
的に増大することが認められる。 本発明の食品素材には以上のほか、必要に応じ
デキストリン、サイクロデキストリン(分岐サイ
クロデキスリンを含む)、澱粉類(化工澱粉を含
む)、乳糖、プルランなどを増量あるいは賦形そ
の他の目的で使用したり、着色料、香辛料等を混
合することもできる。また、ビフイズス菌の増殖
をいつそう活発にするため、ビフイドバクテリウ
ムに属する菌の乾燥菌体や、ビフイズス菌の生育
に必要といわれるパンテチン、パントテン酸、リ
ボフラビン等のビタミン類を配合してもよい。 本発明の食品素材は、使用する用途・目的に応
じて、適宜公知の混合、溶解、濃縮、乾燥等の処
理手段を組合せることにより、液状、水飴状、顆
粒状、粉末状等の形態で得ることができる。 (実施例) セントースの選択的なビフイズス菌増殖促進効
果、及び不溶性グルカン生成抑制効果について、
以下の実施例に基づき詳細に説明する。 実施例 1 ビフイズス菌増殖促進効果 寒天平板培地で培養した第1表記載の新鮮な菌
を供試糖類を0.5%添加したペプトン・イース
ト・フイルズ培地(PYE培地)に各菌株がそれ
ぞれ108CFU(Colony Formation Unit)となる
ように接種し、嫌気性条件下(スチールウール
法)で37℃、48時間培養した。この培養液をよく
混和したのち、650nmにおける吸光度(濁度)
を測定した。 資化性の判定は、発育度(RG)、即ち対照と
したグルコース添加培地の吸光度に対する供試糖
添加培地の百分率を求め、その数値により次のよ
うに表した。 ++:RG≧75 +:75>RG≧50 ±:50>RG≧25 −:25>RG 即ち、発育度(RG)の数値が大きい程、その
供試糖の資化性は大きい。 なお、発育度(RG)は次の式で表される。 OD(供試糖)−OD(PYF培地)/OD(グルコース)−OD
(PYF培地)×100 結果は第1表に示した。
【表】
トリオースを主成分とする。
第1表から明らかなように、ビフイドバクテリ
ウム属以外の微生物はセントースを全く利用せ
ず、従つてセントースはいわゆるビフイズス菌に
よつてのみ選択的に資化される糖類であることが
判明した。ラフイノースは、従来からグルコース
やマルトースに比べてビフイズス菌に対する選択
性の高いことが知られているが、第1表に見るよ
うに大腸菌や、有害菌として知られるクロストリ
ジウム・パーフリゲンスなどに利用されており、
セントースに比べてビフイズス菌に対する選択性
の低いことは明らかである。パノース、イソマル
トトリオース等の分岐3種類は、ほぼセントース
と同等の選択性を示している。 実験例 2 不溶性グルカン、酸生成抑制効果 0.1Mリン酸緩衝液1.5ml、4w/v%庶糖水溶液
1ml、4w/v%供試糖水溶液1ml、及びストレ
プトコツカス・ミユータンスより調製したグルコ
シルトランスフエラーゼ(不溶性グルカン生成酵
素)液0.5ml(0.02単位)を混合し、37℃で16時
間反応させたのち遠心分離し、生じた沈澱に
0.5NNaOH4mlを加えて37℃、1時間保持して水
不溶性グルカンを溶解して、このグルカン量をフ
エノール硫酸法で測定した。なお、庶糖もしくは
供試糖のみの場合は、他方は水のみとした。 更に、BHI(ブレインハートインフユージヨ
ン)培地で25時間培養した前記ストレプトコツカ
ス・ミユータンスの生菌体0.2mlに、ステフアン
緩衝液1.5ml、供試糖20mgを含む糖液0.3mlを加え
て、37℃で30分間保持した後のPHを測定した。 なお、ステフアン緩衝液(PH7.0)はジヤーナ
ル・オブ・デンタル・リサーチ(Journal of
Dental Research)第26巻第15〜41頁(1947)に
記載の方法に準じて調製した。 不溶性グルカン生成量を第2表、PH測定値を第
3表にそれぞれ示した。 第2表 供試糖類 グルカン量(μg/ml) 庶 糖 300 セントース ND 庶糖+セントース 27 グルコース+セントース 33 マルトース+セントース 28 フラクトース+セントース 25 ソルビトール+セントース ND イソマルチトール+セントース ND イソマルトース+セントース ND パノース+セントース ND ND:検出せず 第3表 供試糖 PH 庶 糖 4.1 セントース 7.0 以上から明らかなように、セントースは虫歯の
原因となるストレプトコツカス・ミユータンス菌
による不溶性グルカンの生成、酸の生成は認めら
れない。またこれらは、庶糖など他の糖類と共存
する場合にも不溶性グルカンの生成を低く抑える
ので、抗う蝕性、低う蝕性甘味料として有用であ
る。 実施例 1 イソマルトース、イソマルトトリオース等、ぶ
どう糖分子のα−1,6結合を有する2糖類、3
糖類を主成分とする分岐オリゴ糖シラツプ(水分
25%)500gに、セントース50gを混合・溶解せ
しめて、シラツプ状甘味料を得た。この製品は低
う蝕性甘味料として好適であると同時に、顕著な
ビフイズス菌増殖効果を有するものであつた。 実施例 2 庶糖500g、ぶどう糖500g、セントース100g
を混合し、ペレツト状の低う蝕性甘味料を得た。
本品は、テーブルシユガーとして好適であつた。 実施例 3 異性化液糖(水分25%)2Kg、セントース100
gを混合して、シラツプ状甘味料を得た。本品は
低う蝕性食品素材として、各種調理、製菓、製パ
ン等に好適であつた。 実施例 4 実施例3で得た甘味料90重量部に、乾燥ビフイ
ズス菌体30重量部を混合してビフイズス菌入り甘
味料を得た。本品は、ビフイズス菌入りの各種飲
料、キヤンデー等の原料として使用できる。 (発明の効果) 本発明の食品素材に含まれるセントースはそれ
自体難う蝕性であり、しかも他の糖類、たとえば
虫歯を招き易い庶糖などと組み合わせても、その
う蝕作用を抑える効果があるので、抗う蝕性、低
う蝕性糖類として有用である。特に、従来庶糖を
使用していた各種の用途に、庶糖に代わる低う蝕
性、抗う蝕性甘味料として使用できる利点は大き
い。庶糖以外のう蝕性糖類質との併用の場合も同
様であることは言うまでもないところであり、し
かもイソマルトトリオースやパノースなど、これ
もそれ自体難う蝕性の糖類と組み合わせたときに
は、その効果は相乗的に大きなものとなる。 また、セントースはビフイズス菌によつて選択
的に資化され、いわゆる有害菌には利用されな
い。この特性は、セントースを他の糖類あるいは
これらの還元物等と組み合わせても同様にに発揮
される。従つて、セントースを含有してなる本発
明の食品素材は、ビフイズス菌増殖促進効果を有
する食品素材として有用である。 更に、セントースにはコレステロール蓄積抑制
作用が認められ、血清、肝臓中のいわゆる悪玉コ
レステロールと呼ばれる低比重コレステロールの
蓄積を抑える作用を持つ。 このほか、セントースは庶糖などに比べて代謝
されにくい糖質であるので、いわゆる低カロリー
食品素材としても利用できる。
第1表から明らかなように、ビフイドバクテリ
ウム属以外の微生物はセントースを全く利用せ
ず、従つてセントースはいわゆるビフイズス菌に
よつてのみ選択的に資化される糖類であることが
判明した。ラフイノースは、従来からグルコース
やマルトースに比べてビフイズス菌に対する選択
性の高いことが知られているが、第1表に見るよ
うに大腸菌や、有害菌として知られるクロストリ
ジウム・パーフリゲンスなどに利用されており、
セントースに比べてビフイズス菌に対する選択性
の低いことは明らかである。パノース、イソマル
トトリオース等の分岐3種類は、ほぼセントース
と同等の選択性を示している。 実験例 2 不溶性グルカン、酸生成抑制効果 0.1Mリン酸緩衝液1.5ml、4w/v%庶糖水溶液
1ml、4w/v%供試糖水溶液1ml、及びストレ
プトコツカス・ミユータンスより調製したグルコ
シルトランスフエラーゼ(不溶性グルカン生成酵
素)液0.5ml(0.02単位)を混合し、37℃で16時
間反応させたのち遠心分離し、生じた沈澱に
0.5NNaOH4mlを加えて37℃、1時間保持して水
不溶性グルカンを溶解して、このグルカン量をフ
エノール硫酸法で測定した。なお、庶糖もしくは
供試糖のみの場合は、他方は水のみとした。 更に、BHI(ブレインハートインフユージヨ
ン)培地で25時間培養した前記ストレプトコツカ
ス・ミユータンスの生菌体0.2mlに、ステフアン
緩衝液1.5ml、供試糖20mgを含む糖液0.3mlを加え
て、37℃で30分間保持した後のPHを測定した。 なお、ステフアン緩衝液(PH7.0)はジヤーナ
ル・オブ・デンタル・リサーチ(Journal of
Dental Research)第26巻第15〜41頁(1947)に
記載の方法に準じて調製した。 不溶性グルカン生成量を第2表、PH測定値を第
3表にそれぞれ示した。 第2表 供試糖類 グルカン量(μg/ml) 庶 糖 300 セントース ND 庶糖+セントース 27 グルコース+セントース 33 マルトース+セントース 28 フラクトース+セントース 25 ソルビトール+セントース ND イソマルチトール+セントース ND イソマルトース+セントース ND パノース+セントース ND ND:検出せず 第3表 供試糖 PH 庶 糖 4.1 セントース 7.0 以上から明らかなように、セントースは虫歯の
原因となるストレプトコツカス・ミユータンス菌
による不溶性グルカンの生成、酸の生成は認めら
れない。またこれらは、庶糖など他の糖類と共存
する場合にも不溶性グルカンの生成を低く抑える
ので、抗う蝕性、低う蝕性甘味料として有用であ
る。 実施例 1 イソマルトース、イソマルトトリオース等、ぶ
どう糖分子のα−1,6結合を有する2糖類、3
糖類を主成分とする分岐オリゴ糖シラツプ(水分
25%)500gに、セントース50gを混合・溶解せ
しめて、シラツプ状甘味料を得た。この製品は低
う蝕性甘味料として好適であると同時に、顕著な
ビフイズス菌増殖効果を有するものであつた。 実施例 2 庶糖500g、ぶどう糖500g、セントース100g
を混合し、ペレツト状の低う蝕性甘味料を得た。
本品は、テーブルシユガーとして好適であつた。 実施例 3 異性化液糖(水分25%)2Kg、セントース100
gを混合して、シラツプ状甘味料を得た。本品は
低う蝕性食品素材として、各種調理、製菓、製パ
ン等に好適であつた。 実施例 4 実施例3で得た甘味料90重量部に、乾燥ビフイ
ズス菌体30重量部を混合してビフイズス菌入り甘
味料を得た。本品は、ビフイズス菌入りの各種飲
料、キヤンデー等の原料として使用できる。 (発明の効果) 本発明の食品素材に含まれるセントースはそれ
自体難う蝕性であり、しかも他の糖類、たとえば
虫歯を招き易い庶糖などと組み合わせても、その
う蝕作用を抑える効果があるので、抗う蝕性、低
う蝕性糖類として有用である。特に、従来庶糖を
使用していた各種の用途に、庶糖に代わる低う蝕
性、抗う蝕性甘味料として使用できる利点は大き
い。庶糖以外のう蝕性糖類質との併用の場合も同
様であることは言うまでもないところであり、し
かもイソマルトトリオースやパノースなど、これ
もそれ自体難う蝕性の糖類と組み合わせたときに
は、その効果は相乗的に大きなものとなる。 また、セントースはビフイズス菌によつて選択
的に資化され、いわゆる有害菌には利用されな
い。この特性は、セントースを他の糖類あるいは
これらの還元物等と組み合わせても同様にに発揮
される。従つて、セントースを含有してなる本発
明の食品素材は、ビフイズス菌増殖促進効果を有
する食品素材として有用である。 更に、セントースにはコレステロール蓄積抑制
作用が認められ、血清、肝臓中のいわゆる悪玉コ
レステロールと呼ばれる低比重コレステロールの
蓄積を抑える作用を持つ。 このほか、セントースは庶糖などに比べて代謝
されにくい糖質であるので、いわゆる低カロリー
食品素材としても利用できる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ネオトレハロースを含まずセントースを5重
量%以上含有する低う触性食品素材。 2 セントースとともに糖類またはその還元物、
もしくはその他の甘味料から選ばれた一種または
二種以上を含有する特許請求の範囲第1項に記載
の食品素材。 3 セントースとともにビフイズス菌を含む特許
請求の範囲第1項又は第2項に記載の食品素材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62074245A JPS63240756A (ja) | 1987-03-30 | 1987-03-30 | 食品素材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62074245A JPS63240756A (ja) | 1987-03-30 | 1987-03-30 | 食品素材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63240756A JPS63240756A (ja) | 1988-10-06 |
| JPH0455655B2 true JPH0455655B2 (ja) | 1992-09-04 |
Family
ID=13541583
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62074245A Granted JPS63240756A (ja) | 1987-03-30 | 1987-03-30 | 食品素材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63240756A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2024043298A1 (ja) * | 2022-08-25 | 2024-02-29 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6274246A (ja) * | 1985-09-26 | 1987-04-06 | Tech Res Assoc Extru Cook Food Ind | 乾燥畜肉様食品の製造法 |
-
1987
- 1987-03-30 JP JP62074245A patent/JPS63240756A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63240756A (ja) | 1988-10-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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