JPH0456596B2 - - Google Patents
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- JPH0456596B2 JPH0456596B2 JP58028861A JP2886183A JPH0456596B2 JP H0456596 B2 JPH0456596 B2 JP H0456596B2 JP 58028861 A JP58028861 A JP 58028861A JP 2886183 A JP2886183 A JP 2886183A JP H0456596 B2 JPH0456596 B2 JP H0456596B2
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- lysine
- threonine
- producing
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Description
本発明は発酵法によるアミノ酸の製造法に関す
る。さらに詳しくは本発明はコリネ型グルタミン
酸生産菌に属し、L−アスパラギン酸を窒素源と
して利用して生育する能力が増強され、かつL−
イソロイシン、L−リジンおよびL−スレオニン
から選ばれるアミノ酸を生産する能力を有する微
生物を栄養培地に培養して培養液中にL−イソロ
イシン、L−リジンおよびL−スレオニンから選
ばれるアミノ酸を蓄積せしめ、該培養液からL−
イソロイシン、L−リジンおよびL−スレオニン
から選ばれるアミノ酸を採取することを特徴とす
る発酵法によるL−イソロイシン、L−リジンお
よびL−スレオニンから選ばれるアミノ酸の製造
法に関する。その目的とするところは、工業的に
有利なアミノ酸の製造法を提供することにある。 従来、発酵法によるアミノ酸の製造には、種々
の変異株が使用され、それらがアミノ酸の経済的
な工業生産に貢献している。しかしながら、近年
アミノ酸の医薬・食品・飼料その他への需要の増
大によつて益々その製造法の改善が望まれてい
る。 本発明者らは、このような状況にかんがみ、ア
ミノ酸生産菌のアミノ酸生産能力の向上について
鋭意研究を重ねた結果、コリネ型グルタミン酸生
産菌に属し、L−アスパラギン酸を窒素源として
利用して生育する能力の増強された微生物を用い
ることにより、アミノ酸の生産性が著しく向上す
ることを見い出した。このようにアミノ酸生産性
の向上する現象は、他の炭素源あるいは窒素源と
共に、L−アスパラギン酸又はその塩を発酵基質
として発酵培地に添加する場合に特に著しく認め
られる。 このような性質を有する微生物がすぐれたアミ
ノ酸生産性を有することの原因は不明であるが、
L−アスパラギン酸の細胞膜透過性の増大、ある
いはL−アスパラギン酸の代謝経路の増強が結果
としてアミノ酸生成酵素類の活性の増強をもたら
すこと等が考えられる。 従来、L−アスパラギン酸を窒素源として利用
して生育する能力の増強されたコリネ型グルタミ
ン酸生産菌に属する微生物を用いるアミノ酸の製
造法は知られておらず、本発明はかかる新規な知
見に基づいて完成されたものである。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明に使用する微生物は、コリネ型グルタミ
ン酸生産菌に属し、アミノ酸生産性を有し、かつ
L−アスパラギン酸を窒素源として利用して生育
する能力の増強された微生物である。 コリネ型グルタミン酸生産菌とは、コリネバク
テリウム属、ブレビバクテリウム属、ミクロバク
テリウム属等に属するL−グルタミン酸生産菌を
意味する。 また、本発明にかかわる性質の微生物は、L−
アスパラギン酸を唯一の窒素源とする最少培地
で、親株より速かに生育する微生物の中から選択
することができ、このような性質の微生物は通常
の変異処理、あるいは細胞融合法あるいは、形質
導入法、その他の遺伝子的技法によつても得るこ
とができる。さらに、該微生物は、他の性質(例
えば、各種栄養要求性、薬剤耐性、薬剤感受性、
薬剤依存性等)を合せ持つていてもよい。 生産されるアミノ酸としては、L−リジン、L
−スレオニン、L−イソロイシン、L−アルギニ
ン等があげられる。 本発明に使用する微生物の具体例としては次の
ものがあげられる。 すなわち、L−リジン生産菌としては、コリネ
バクテリウム・グルタミクムATCC21543(ホモセ
リン要求性−ロイシン要求性−ペニシリン耐性−
チアリジン耐性)から誘導したRL−9−14(微工
研菌寄第6914号)及びブレビバクテリウム・ラク
トフエルメンタムATCC21759(パントテン酸要求
性、チアリジン耐性)から誘導した652−20(微工
研菌寄第6915号)を、L−スレオニン生産菌とし
ては、コリネバクテリウム・グルタミクム
ATCC21660(メチオニン要求性−チアリジン耐性
−α−アミノ−β−ヒドロキシ吉草酸耐性)から
誘導した440−9(微工研菌寄第6916号)及びブレ
ビバクテリウム・フラブムATCC21269(α−アミ
ノ−β−ヒドロキシ吉草酸耐性)から誘導した
311−6(微工研菌寄第6917号)を、L−イソロイ
シン生産菌としてはコリネバクテリウム・グルタ
ミクムFERM P−6830(アルギニン要求性−チ
アリジン耐性)から誘導した39−21−15(微工研
菌寄第6918号)をあげることができる。これらの
菌株は、L−アスパラギン酸を唯一の窒素源とし
て含む最少培地で、L−アスパラギン酸を窒素源
として利用して速かに生育できる点で親株と明確
に区別することができる。 次に、このような微生物を得る具体的な操作例
を、コリネバクテリウム属のL−イソロイシン生
産菌について説明すれば次のとおりである。な
お、他の本発明使用菌も同様の手法で得ることが
できる。 操作例 コリネバクテリウム・グルタミクムのL−イソ
ロイシン生産菌FERM P−6830を常法により、
N−メチル−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニ
ジン処理(250μg/ml、30℃で30分間)した後、
以下に示すL−アスパラギン酸を唯一の窒素源と
して含む以下に記述する最少寒天培地の表面に塗
抹して30℃で3日間静置培養した。元来、親株で
あるFERM P−6830は弱いL−アスパラギン酸
資化能力を持つているので、寒天培地の表面全面
に親株の細胞の弱い生育が認められたが、その中
で、10-6〜10-8の頻度で親株より速かに生育する
大きなコロニー状の変異株の発現が認められた。
これらの生育の速いコロニーを、同じくL−アス
パラギン酸を唯一の窒素源とする最少寒天培地に
塗抹して2日間30℃で静置培養して、親株より明
らかに生育の速い株30株を、L−アスパラギン酸
を唯一の窒素源として利用して生育する能力の増
強された微生物として分離した。なお、これらの
菌株は、いずれもL−アスパラギン酸の代りに硫
酸アンモニウムを窒素源として含む通常の最少寒
天培地で、親株と同等の速さで生育することを確
認した。 これらの30株をL−イソロイシン発酵試験(実
施例1と同じ)にかけ、親株よりL−イソロイシ
ン生産性のすぐれた菌株として39−21−15を選択
した。 L−アスパラギン酸を唯一の窒素源とする最少
培地の組成:グルコース0.5g/dl、L−アスパ
ラギン酸ソーダ0.15g/dl、KH2PO40.15g/dl、
K2HPO40.05g/dl、NaCl0.01g/dl、
MgSO4・7H2O0.05g/dl、CaCl2・2H2O1μg/
ml、MnCl2・4H2O7μg/ml、FeSO4・7H2O10μ
g/ml、チアミン・HCl0.1μg/ml、ビオチン
30μg/、L−アルギニン・HCl50μg/ml、寒
天1.5g/dl、PH7.2(NaOHで調整) これらの微生物を用いて、該当するアミノ酸を
生産する方法としては炭素源、窒素源、無機塩
類、生育因子等を含有する通常の栄養培地を用い
て常法により行うことができる。 使用する炭素源としては、グルコース、シユー
クロース、乳糖、糖蜜、デンプン、デンプン加水
分解物などの炭水化物、酢酸、プロピオン酸、ギ
酸、乳酸、ピルビン酸、フマール酸、リンゴ酸な
どの有機酸類、L−グルタミン酸、L−アスパラ
ギン等のアミノ酸類、メタノール、エタノール、
n−プロパノール等のアルコール類その他炭化水
素類が単独あるいは組み合わせて使用できる。 窒素源としては、硫安、硝安、塩安、リン安、
尿素、アンモニア水、その他を使用できる。 無機塩類としてはリン酸2水素カリウム、リン
酸1水素カリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナト
リウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、炭酸カルシ
ウム等を使用できる。また、栄養要求性を示す変
異株の場合には、栄養物を純標品もしくはそれら
を含有する天然物として添加することができる。 本発明によれば培地中にL−アスパラギン酸又
はその塩を含有させることにより、目的アミノ酸
の収量をさらに増大させることができる。かかる
L−アスパラギン酸の塩としては特に限定はない
がナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、
カルシウム塩、マグネシウム塩、アミン塩(例え
ばエチレンジアミン塩)、塩基性アミノ酸との塩
(例えばオルニチン、リジン等との塩)等が使用
可能である。 L−アスパラギン酸又はその塩の培地への添加
量はアスパラギン酸として0.05g/dl以上が目的
達成のため必要であり、効果の限界及び経済性を
考慮すれば10g/dl以下であることが望ましい。
もつとも好適には0.1〜3g/dlであることが好
ましい。 なお、L−アスパラギン酸又はその塩は炭素源
や窒素源としても役立つていることはもちろんで
ある。 アミノ酸の発酵生産のための発酵条件として
は、通気培養がよく、発酵温度は24〜37℃、発酵
日数は2〜7日間である。発酵液のPHは5〜9の
範囲に維持されるが、PH調整には無機あるいは有
機の酸あるいはアルカリ、さらには尿素、炭酸カ
ルシウム、アンモニアガス、リン酸マグネシウム
等を使用することができる。 発酵液からのアミノ酸の単離は通常イオン交換
樹脂法その他の公知の方法を組み合わせて行われ
る。 以下に実施例を示す。 実施例 1 コリネバクテリウム・グルタミクムのL−イソ
ロイシン生産菌39−21−15(アルギニン要求性−
チアリジン耐性−L−アスパラギン酸資化性増強
株)を、300ml容三角フラスコ中の20mlの種培地
(グルコース5g/dl、酵母エキス1g/dl、ペ
プトン1g/dl、尿素0.3g/dl、NaCl0.25g/
dl、コーン・ステイーブ・リカー0.5g/dl、ビ
チオン50μg/、PH7.2)に接種し、28℃で24時
間、210rpmの回転数のロータリーシエーカー上
で振盪培養した。この種培養液2mlを、20mlの発
酵培地(1)(後述)と、この発酵培地(1)にL−アス
パラギン酸アンモニウム0.5g/dlを添加した2
種類の発酵培地に接種して、72時間上記の種培養
と同じ方法で培養した。対照として、親株である
コリネバクテリウム・グルタミクムFERM P−
6830を同様に培養した。その結果、蓄積したL−
イソロイシンの量は第1表に示すとおりであり、
変異株ではL−イソロイシンの蓄積量が高かつ
た。
る。さらに詳しくは本発明はコリネ型グルタミン
酸生産菌に属し、L−アスパラギン酸を窒素源と
して利用して生育する能力が増強され、かつL−
イソロイシン、L−リジンおよびL−スレオニン
から選ばれるアミノ酸を生産する能力を有する微
生物を栄養培地に培養して培養液中にL−イソロ
イシン、L−リジンおよびL−スレオニンから選
ばれるアミノ酸を蓄積せしめ、該培養液からL−
イソロイシン、L−リジンおよびL−スレオニン
から選ばれるアミノ酸を採取することを特徴とす
る発酵法によるL−イソロイシン、L−リジンお
よびL−スレオニンから選ばれるアミノ酸の製造
法に関する。その目的とするところは、工業的に
有利なアミノ酸の製造法を提供することにある。 従来、発酵法によるアミノ酸の製造には、種々
の変異株が使用され、それらがアミノ酸の経済的
な工業生産に貢献している。しかしながら、近年
アミノ酸の医薬・食品・飼料その他への需要の増
大によつて益々その製造法の改善が望まれてい
る。 本発明者らは、このような状況にかんがみ、ア
ミノ酸生産菌のアミノ酸生産能力の向上について
鋭意研究を重ねた結果、コリネ型グルタミン酸生
産菌に属し、L−アスパラギン酸を窒素源として
利用して生育する能力の増強された微生物を用い
ることにより、アミノ酸の生産性が著しく向上す
ることを見い出した。このようにアミノ酸生産性
の向上する現象は、他の炭素源あるいは窒素源と
共に、L−アスパラギン酸又はその塩を発酵基質
として発酵培地に添加する場合に特に著しく認め
られる。 このような性質を有する微生物がすぐれたアミ
ノ酸生産性を有することの原因は不明であるが、
L−アスパラギン酸の細胞膜透過性の増大、ある
いはL−アスパラギン酸の代謝経路の増強が結果
としてアミノ酸生成酵素類の活性の増強をもたら
すこと等が考えられる。 従来、L−アスパラギン酸を窒素源として利用
して生育する能力の増強されたコリネ型グルタミ
ン酸生産菌に属する微生物を用いるアミノ酸の製
造法は知られておらず、本発明はかかる新規な知
見に基づいて完成されたものである。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明に使用する微生物は、コリネ型グルタミ
ン酸生産菌に属し、アミノ酸生産性を有し、かつ
L−アスパラギン酸を窒素源として利用して生育
する能力の増強された微生物である。 コリネ型グルタミン酸生産菌とは、コリネバク
テリウム属、ブレビバクテリウム属、ミクロバク
テリウム属等に属するL−グルタミン酸生産菌を
意味する。 また、本発明にかかわる性質の微生物は、L−
アスパラギン酸を唯一の窒素源とする最少培地
で、親株より速かに生育する微生物の中から選択
することができ、このような性質の微生物は通常
の変異処理、あるいは細胞融合法あるいは、形質
導入法、その他の遺伝子的技法によつても得るこ
とができる。さらに、該微生物は、他の性質(例
えば、各種栄養要求性、薬剤耐性、薬剤感受性、
薬剤依存性等)を合せ持つていてもよい。 生産されるアミノ酸としては、L−リジン、L
−スレオニン、L−イソロイシン、L−アルギニ
ン等があげられる。 本発明に使用する微生物の具体例としては次の
ものがあげられる。 すなわち、L−リジン生産菌としては、コリネ
バクテリウム・グルタミクムATCC21543(ホモセ
リン要求性−ロイシン要求性−ペニシリン耐性−
チアリジン耐性)から誘導したRL−9−14(微工
研菌寄第6914号)及びブレビバクテリウム・ラク
トフエルメンタムATCC21759(パントテン酸要求
性、チアリジン耐性)から誘導した652−20(微工
研菌寄第6915号)を、L−スレオニン生産菌とし
ては、コリネバクテリウム・グルタミクム
ATCC21660(メチオニン要求性−チアリジン耐性
−α−アミノ−β−ヒドロキシ吉草酸耐性)から
誘導した440−9(微工研菌寄第6916号)及びブレ
ビバクテリウム・フラブムATCC21269(α−アミ
ノ−β−ヒドロキシ吉草酸耐性)から誘導した
311−6(微工研菌寄第6917号)を、L−イソロイ
シン生産菌としてはコリネバクテリウム・グルタ
ミクムFERM P−6830(アルギニン要求性−チ
アリジン耐性)から誘導した39−21−15(微工研
菌寄第6918号)をあげることができる。これらの
菌株は、L−アスパラギン酸を唯一の窒素源とし
て含む最少培地で、L−アスパラギン酸を窒素源
として利用して速かに生育できる点で親株と明確
に区別することができる。 次に、このような微生物を得る具体的な操作例
を、コリネバクテリウム属のL−イソロイシン生
産菌について説明すれば次のとおりである。な
お、他の本発明使用菌も同様の手法で得ることが
できる。 操作例 コリネバクテリウム・グルタミクムのL−イソ
ロイシン生産菌FERM P−6830を常法により、
N−メチル−N′−ニトロ−N−ニトロソグアニ
ジン処理(250μg/ml、30℃で30分間)した後、
以下に示すL−アスパラギン酸を唯一の窒素源と
して含む以下に記述する最少寒天培地の表面に塗
抹して30℃で3日間静置培養した。元来、親株で
あるFERM P−6830は弱いL−アスパラギン酸
資化能力を持つているので、寒天培地の表面全面
に親株の細胞の弱い生育が認められたが、その中
で、10-6〜10-8の頻度で親株より速かに生育する
大きなコロニー状の変異株の発現が認められた。
これらの生育の速いコロニーを、同じくL−アス
パラギン酸を唯一の窒素源とする最少寒天培地に
塗抹して2日間30℃で静置培養して、親株より明
らかに生育の速い株30株を、L−アスパラギン酸
を唯一の窒素源として利用して生育する能力の増
強された微生物として分離した。なお、これらの
菌株は、いずれもL−アスパラギン酸の代りに硫
酸アンモニウムを窒素源として含む通常の最少寒
天培地で、親株と同等の速さで生育することを確
認した。 これらの30株をL−イソロイシン発酵試験(実
施例1と同じ)にかけ、親株よりL−イソロイシ
ン生産性のすぐれた菌株として39−21−15を選択
した。 L−アスパラギン酸を唯一の窒素源とする最少
培地の組成:グルコース0.5g/dl、L−アスパ
ラギン酸ソーダ0.15g/dl、KH2PO40.15g/dl、
K2HPO40.05g/dl、NaCl0.01g/dl、
MgSO4・7H2O0.05g/dl、CaCl2・2H2O1μg/
ml、MnCl2・4H2O7μg/ml、FeSO4・7H2O10μ
g/ml、チアミン・HCl0.1μg/ml、ビオチン
30μg/、L−アルギニン・HCl50μg/ml、寒
天1.5g/dl、PH7.2(NaOHで調整) これらの微生物を用いて、該当するアミノ酸を
生産する方法としては炭素源、窒素源、無機塩
類、生育因子等を含有する通常の栄養培地を用い
て常法により行うことができる。 使用する炭素源としては、グルコース、シユー
クロース、乳糖、糖蜜、デンプン、デンプン加水
分解物などの炭水化物、酢酸、プロピオン酸、ギ
酸、乳酸、ピルビン酸、フマール酸、リンゴ酸な
どの有機酸類、L−グルタミン酸、L−アスパラ
ギン等のアミノ酸類、メタノール、エタノール、
n−プロパノール等のアルコール類その他炭化水
素類が単独あるいは組み合わせて使用できる。 窒素源としては、硫安、硝安、塩安、リン安、
尿素、アンモニア水、その他を使用できる。 無機塩類としてはリン酸2水素カリウム、リン
酸1水素カリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナト
リウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、炭酸カルシ
ウム等を使用できる。また、栄養要求性を示す変
異株の場合には、栄養物を純標品もしくはそれら
を含有する天然物として添加することができる。 本発明によれば培地中にL−アスパラギン酸又
はその塩を含有させることにより、目的アミノ酸
の収量をさらに増大させることができる。かかる
L−アスパラギン酸の塩としては特に限定はない
がナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、
カルシウム塩、マグネシウム塩、アミン塩(例え
ばエチレンジアミン塩)、塩基性アミノ酸との塩
(例えばオルニチン、リジン等との塩)等が使用
可能である。 L−アスパラギン酸又はその塩の培地への添加
量はアスパラギン酸として0.05g/dl以上が目的
達成のため必要であり、効果の限界及び経済性を
考慮すれば10g/dl以下であることが望ましい。
もつとも好適には0.1〜3g/dlであることが好
ましい。 なお、L−アスパラギン酸又はその塩は炭素源
や窒素源としても役立つていることはもちろんで
ある。 アミノ酸の発酵生産のための発酵条件として
は、通気培養がよく、発酵温度は24〜37℃、発酵
日数は2〜7日間である。発酵液のPHは5〜9の
範囲に維持されるが、PH調整には無機あるいは有
機の酸あるいはアルカリ、さらには尿素、炭酸カ
ルシウム、アンモニアガス、リン酸マグネシウム
等を使用することができる。 発酵液からのアミノ酸の単離は通常イオン交換
樹脂法その他の公知の方法を組み合わせて行われ
る。 以下に実施例を示す。 実施例 1 コリネバクテリウム・グルタミクムのL−イソ
ロイシン生産菌39−21−15(アルギニン要求性−
チアリジン耐性−L−アスパラギン酸資化性増強
株)を、300ml容三角フラスコ中の20mlの種培地
(グルコース5g/dl、酵母エキス1g/dl、ペ
プトン1g/dl、尿素0.3g/dl、NaCl0.25g/
dl、コーン・ステイーブ・リカー0.5g/dl、ビ
チオン50μg/、PH7.2)に接種し、28℃で24時
間、210rpmの回転数のロータリーシエーカー上
で振盪培養した。この種培養液2mlを、20mlの発
酵培地(1)(後述)と、この発酵培地(1)にL−アス
パラギン酸アンモニウム0.5g/dlを添加した2
種類の発酵培地に接種して、72時間上記の種培養
と同じ方法で培養した。対照として、親株である
コリネバクテリウム・グルタミクムFERM P−
6830を同様に培養した。その結果、蓄積したL−
イソロイシンの量は第1表に示すとおりであり、
変異株ではL−イソロイシンの蓄積量が高かつ
た。
【表】
発酵培地(1)の組成:廃糖蜜(グルコース換算)
8.0g/dl、コーン・スチーブ・リカー0.5
g/dl、硫安2g/dl、尿素0.3g/dl、
KH2PO40.2g/dl、K2HPO40.05g/dl、
MgSO4・7H2O0.05g/dl、FeSO4・
7H2O0.001g/dl、MnCl2・4H2O0.001g/dl、
ZnSO4・7H2O1mg/、ビオチン50μg/、
アルギニン塩酸塩500μg/ml(PH7.4) 実施例 2 種菌としてコリネバクテリウム・グルタミクム
のL−リジン生産菌RL−9−14(ATCC21543か
ら誘導したL−アスパラギン酸資化性増強株)お
よびブレビバクテリウム・ラクトフエルメンタム
のL−リジン生産菌652−20(ATCC21759から誘
導したL−アスパラギン酸資化能増強株)を用い
る。 これらの菌株を、グルコース4g/dl、ポリペ
プトン2g/dl、KH2PO40.15g/dl、
K2HPO40.05g/dl、MgSO4・7H2O0.05g/dl、
ビオチン50μg/、尿素0.3g/dl、酵母エキス
0.5g/dl(PH7.2)の組成の種培地で30℃で24時
間振盪培養したものを、下記の組成の発酵培地(2)
とそれにL−アスパラギン酸アンモニウム0.5
g/dlを添加した培地の2通りの発酵培地に5%
(V/V)の割合で接種し、30℃で4日間振盪培
養した。 対照として、親株であるATCC21543と
ATCC21759を用いて、同様に培養した。その結
果、得られたL−リジン蓄積量は第2表に示すと
おりであつた。 発酵培地(2)の組成:糖蜜(グルコース換算) 9g/dl、大豆粕硫酸分解物(大豆粕換算)
2g/dl、KH2PO40.07g/dl、MgSO4・
7H2O0.05g/dl、尿素0.3g/dl、硫安0.5g/
dl、CaCO33g/dl(PH7.5、アンモニア中和)
g/dl、硫安2g/dl、尿素0.3g/dl、
KH2PO40.2g/dl、K2HPO40.05g/dl、
MgSO4・7H2O0.05g/dl、FeSO4・
7H2O0.001g/dl、MnCl2・4H2O0.001g/dl、
ZnSO4・7H2O1mg/、ビオチン50μg/、
アルギニン塩酸塩500μg/ml(PH7.4) 実施例 2 種菌としてコリネバクテリウム・グルタミクム
のL−リジン生産菌RL−9−14(ATCC21543か
ら誘導したL−アスパラギン酸資化性増強株)お
よびブレビバクテリウム・ラクトフエルメンタム
のL−リジン生産菌652−20(ATCC21759から誘
導したL−アスパラギン酸資化能増強株)を用い
る。 これらの菌株を、グルコース4g/dl、ポリペ
プトン2g/dl、KH2PO40.15g/dl、
K2HPO40.05g/dl、MgSO4・7H2O0.05g/dl、
ビオチン50μg/、尿素0.3g/dl、酵母エキス
0.5g/dl(PH7.2)の組成の種培地で30℃で24時
間振盪培養したものを、下記の組成の発酵培地(2)
とそれにL−アスパラギン酸アンモニウム0.5
g/dlを添加した培地の2通りの発酵培地に5%
(V/V)の割合で接種し、30℃で4日間振盪培
養した。 対照として、親株であるATCC21543と
ATCC21759を用いて、同様に培養した。その結
果、得られたL−リジン蓄積量は第2表に示すと
おりであつた。 発酵培地(2)の組成:糖蜜(グルコース換算) 9g/dl、大豆粕硫酸分解物(大豆粕換算)
2g/dl、KH2PO40.07g/dl、MgSO4・
7H2O0.05g/dl、尿素0.3g/dl、硫安0.5g/
dl、CaCO33g/dl(PH7.5、アンモニア中和)
【表】
実施例 3
種菌としては、コリネバクテリウム・グルタミ
クムのL−スレオニン生産菌440−9
(ATCC21660から誘導したL−アスパラギン酸資
化能増強株)及びブレビバクテリウム・フラバム
のL−スレオニン生産菌311−6(ATCC21269か
ら誘導したL−アスパラギン酸資化能増強株)を
用いる。 これらの菌株を、実施例2と同様の方法で種培
養して、下記の組成の発酵培地(3)とそれにL−ア
スパラギン酸アンモニウム0.5g/dlを添加した
培地の2通りの発酵培地に接種して培養した結
果、第3表に示すとおりの結果を得た。 発酵培地(3)の組成:グルコース8g/dl、硫安2
g/dl、KH2PO40.05g/dl、K2HPO40.05
g/dl、MgSO4・7H2O0.1g/dl、FeSO4・
7H2O0.001g/dl、MnSO4・4H2O0.001g/
dl、L−メチオニン150μg/ml、ビオチン
100μg/、CaCO32g/dl(PH7.4)
クムのL−スレオニン生産菌440−9
(ATCC21660から誘導したL−アスパラギン酸資
化能増強株)及びブレビバクテリウム・フラバム
のL−スレオニン生産菌311−6(ATCC21269か
ら誘導したL−アスパラギン酸資化能増強株)を
用いる。 これらの菌株を、実施例2と同様の方法で種培
養して、下記の組成の発酵培地(3)とそれにL−ア
スパラギン酸アンモニウム0.5g/dlを添加した
培地の2通りの発酵培地に接種して培養した結
果、第3表に示すとおりの結果を得た。 発酵培地(3)の組成:グルコース8g/dl、硫安2
g/dl、KH2PO40.05g/dl、K2HPO40.05
g/dl、MgSO4・7H2O0.1g/dl、FeSO4・
7H2O0.001g/dl、MnSO4・4H2O0.001g/
dl、L−メチオニン150μg/ml、ビオチン
100μg/、CaCO32g/dl(PH7.4)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 コリネ型グルタミン酸生産菌に属し、L−ア
スパラギン酸を唯一の窒素源として含む最少培地
でL−アスパラギン酸を窒素源として利用して速
かに生育でき、かつL−イソロイシン、L−リジ
ンおよびL−スレオニンから選ばれるアミノ酸を
生産する能力を有する微生物を栄養培地に培養し
て培養液中にL−イソロイシン、L−リジンおよ
びL−スレオニンから選ばれるアミノ酸を蓄積せ
しめ、該培養液からL−イソロイシン、L−リジ
ンおよびL−スレオニンから選ばれるアミノ酸を
採取することを特徴とする発酵法によるL−イソ
ロイシン、L−リジンおよびL−スレオニンから
選ばれるアミノ酸の製造法。 2 栄養培地がL−アスパラギン酸又はその塩を
含有することを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載のL−イソロイシン、L−リジンおよびL−
スレオニンから選ばれるアミノ酸の製造法。 3 微生物がコリネバクテリウム属、ブレビバク
テリウム属又はミクロバクテリウム属に属する微
生物である特許請求の範囲第1項又は第2項記載
のアミノ酸の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2886183A JPS59154994A (ja) | 1983-02-23 | 1983-02-23 | 発酵法によるアミノ酸の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2886183A JPS59154994A (ja) | 1983-02-23 | 1983-02-23 | 発酵法によるアミノ酸の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59154994A JPS59154994A (ja) | 1984-09-04 |
| JPH0456596B2 true JPH0456596B2 (ja) | 1992-09-08 |
Family
ID=12260155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2886183A Granted JPS59154994A (ja) | 1983-02-23 | 1983-02-23 | 発酵法によるアミノ酸の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59154994A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR0130196B1 (ko) * | 1990-02-15 | 1998-04-03 | 도바 다다스 | 염기성 아미노산과 산성 아미노산의 동시 발효법 |
-
1983
- 1983-02-23 JP JP2886183A patent/JPS59154994A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59154994A (ja) | 1984-09-04 |
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