JPH0458249B2 - - Google Patents
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- JPH0458249B2 JPH0458249B2 JP60286199A JP28619985A JPH0458249B2 JP H0458249 B2 JPH0458249 B2 JP H0458249B2 JP 60286199 A JP60286199 A JP 60286199A JP 28619985 A JP28619985 A JP 28619985A JP H0458249 B2 JPH0458249 B2 JP H0458249B2
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Landscapes
- Gas-Insulated Switchgears (AREA)
Description
A 産業上の利用分野
本発明はガス絶縁電気機器に係り、特に絶縁ガ
スを封入した箱体の側壁を貫通する導体を具えた
ガス絶縁電気機器に関する。 B 発明の概要 ガス絶縁電気機器において、箱体側壁の少くと
も一側に内部にガスが充填された筒状絶縁物を設
け、且つ箱体側壁に設ける導体挿通孔と導体との
間のギヤツプ寸法g、筒状絶縁物の内壁の長さ
(導体と対向した軸方向の長さ)寸法をl、導体
挿通孔の内径寸法をφ1、絶縁物の内径寸法をφ2
としたときに、これらの各寸法を最適の関係にす
ることにより、筒状絶縁物の小形化、ひいてはガ
ス絶縁電気機器の小形化を、絶縁耐電圧を低下さ
せることなく図つたものである。 C 従来の技術 ガス絶縁電気機器の一例としてガス開閉装置
は、しや断器、断路器等の主回路機器や、これに
接続される母線等を金属性の箱体に収納し、この
箱体を接地する構成が採られている。この場合、
箱体内に収納される機器の小形化を図り、且つ絶
縁を確保するため箱体内にSF6ガス、SF6ガスと
空気との混合ガス等の絶縁ガスを充填することが
行なわれている。 上記のガス絶縁形の開閉装置において、箱体内
に収納した機器と外部機器とを接続するためには
箱体側壁を貫通する導体が必要となり、且つ導体
と側壁とを絶縁離隔すると共に支持することを必
要とする。この箱体側壁を貫通する導体の絶縁支
持には従来種々のものがあるが、ガスの絶縁特性
に基づいて最適な構成すなわち、ガス絶縁化の特
長である小形化の効果を十分に引き出せるような
構成を見出すことが強く要望される。 今、従来のガス絶縁電気機器を第25図に示す
概略図を参照して説明すると、図中1は電気機器
箱体の一例としての開閉装置、2は箱体側壁でし
や断器室10と母線室15とを区分する。11は
箱体側壁2を貫通して箱体側壁2に固定された筒
状絶縁物(ブツシング)で、その軸心部を貫通し
て内部固定導体31が設けてある。母線室15内
にはSF6ガスなどの絶縁ガスが大気圧又は大気圧
より高い圧力(0.10〜0.2MPa)に充填されてい
る。18は引出形のしや断器で、内部固定導体3
1の突出先端31aと接離する外部導体19を有
し、該接離部が断路部9として形成される。そこ
で、引出形しや断器18をしや断器室10内に搬
入すると、その外部導体19と内部固定導体31
の突出先端31aとが接続して電気的導通がなさ
れるのである。 そこで、筒状絶縁物(ブツシング)11の部分
を第24図に基づいて説明する。すなわち、第2
4図において、絶縁ガスを封入した電気機器1の
箱体側壁2に透孔4を穿設して、その透孔4の外
方側に筒状絶縁物11を突設する。筒状絶縁物1
1はフランジ部11aとボス部11bを有し、そ
のフランジ部11aにOリングなどのシール材2
3を介在してボルト20で箱体側壁2に気密結合
されている。一方、この筒状絶縁物11には内部
固定導体31がOリングなどのシール材22を介
在して設けられると共に気密に貫通している。 第24図に示す筒状絶縁物11をモデル化して
示すのが第23図である。そして、この第23図
に示すモデル化された筒状絶縁物11によつてそ
の絶縁電圧特性を調べた。その結果をグラフで示
すのが第22図である。以下それを説明するが、
第23図、第24図において用いる記号の意味は
下表の通りである。 L:箱体側壁から外側に突出している筒状絶縁
物の外壁の長さ(mm) φ1:導体挿通孔の内径(mm) φ2:筒状絶縁物の内径(mm) φ3:筒状絶縁物の外径(mm) a:導体挿通孔の内周と筒状絶縁物との間のギ
ヤツプ寸法(mm) なお、第24図に示すフランジ部11aと内部
固定導体31を支持している筒状絶縁物11のボ
ス部11bは、筒状絶縁物11の沿面耐電特性に
は効果も悪影響もなく、第23図と第24図の構
成において、φ1,φ2,φ3,aおよびLが各々同
じであれば、両者の耐電圧特性が同じであること
を種々の形状寸法のものにおいて確認しており、
その結果はここでは省略する。 第22図に示す実験結果は、第23図に示す筒
状絶縁物11において、 φ1=105mm φ2=90mm φ3=100mm a=2.5mm(なお、フランジ部11aの厚みは
10mm導体3の外径(アルミの丸棒)は30mm)の寸
法によつて、かつ、大気圧(約0.1MPa)と同程
度の圧力の純SF6ガス中においてLを変化させて
行つた。 その結果は第22図に示すとおりで、図から分
るようにL寸法が約38mm近傍において正、負各極
性の閃絡電圧特性が逆となりこれよりもLを大き
くすることによつて正極性の耐電圧特性は大きく
なるが、負極性の耐電圧特性はかえつて低下する
ことを示している。この原因は筒状絶縁物11が
箱体側壁2を貫通していることが原因かと考えら
れる。さらには、内部導体31と導体挿通孔4と
の間の微小ギヤツプaも原因となつていることが
考えられる。 D 発明が解決しようとする問題点 結局、筒状絶縁物11が箱体側壁2を貫通して
いる限り、Lを大きくして内部固定導体31と箱
体側壁2との間の沿面距離を大きくとり、耐電圧
特性の問題をクリヤしようとしても、耐電圧特性
は向上しないことが判つた。すなわち、Lを大き
くして沿面と増せば、正耐圧特性は向上するも、
逆に負耐圧特性は低下する。 Lを大きくすれば沿面耐電圧特性は向上する
が、実用的には電気機器収納体が大きくなる。ま
た、沿面耐電圧特性の向上のためにLを大きくし
て行くと新たな問題を引起すことになる。つま
り、箱体側壁2の導体挿通孔4の内径部と内部固
定導体31との間で筒状絶縁物11を貫通する絶
縁破壊を起すことになる。 電気機器は安全のために低い値の耐電圧特性を
使用可能な電圧条件として採用するものであるか
ら、従来のように壁を貫通する絶縁物(ブツシン
グ)では、大形化してもほとんど耐電圧特性の向
上は期待できなかつた。しかも寸法Lを大とする
ことによつて重量は重くなり、また、ブツシング
の取付作業に手間がかかるなどの問題もある。 本発明は、種々実験研究した結果にもとづいて
小形、軽量であるにも拘わらず絶縁耐電圧が低下
しない導体貫通部構造を具備したガス絶縁電気機
器を提供することを目的とする。 E 問題点を解決するための手段 第1の発明に係るガス絶縁電気機器は、箱体内
に電気機器及び導体などを収納するとともに絶縁
性のガスを封入し、箱体の側壁を貫通して導体が
設けられ、且つこの導体を囲繞すると共に、側壁
に気密に固定された筒状絶縁物を設けてなるガス
絶縁電気機器において、前記筒状絶縁物を、箱体
側壁の少くとも一方の側に設けると共に内部に絶
縁ガスが存在するように構成し、且つ、箱体側壁
に設けた前記導体挿通孔の内周と前記導体との間
のギヤツプ寸法をg、前記筒状絶縁物の内壁の長
さ寸法をl、導体挿通孔の内径寸法をφ1、絶縁
物の内径寸法をφ2としたときに、l≧g/4で、
且つφ2−φ1/2≧2mmの関係に設けたことを特徴と する。 第2の発明は筒状絶縁物を箱体側壁の外側に突
出させると共に、その内側凹状部に絶縁ガスを充
填して設け、箱体内に設けた内部固定導体の端部
を箱体側壁の導体挿通孔を遊貫通させて、前記筒
状絶縁物内に遊嵌して挿入せしめ、該内部固定導
体に、筒状絶縁物を気密且つ軸方向移動自在に設
けた接続導体を接離自在として断路部を形成し、
当該構成において該部の寸法g,l,φ1,φ2を
第1発明と同様に、l≧g/4で且つφ2−φ1/2≧ 2mmの関係とし、さらに筒状絶縁物への内部固定
導体の挿入寸法Bを、B≧g/5の関係としたこと を特徴とする。 F 実験の結果 SF6ガスの場合 本発明者は、ガス絶縁電気機器における箱体側
壁の導体貫通部の絶縁構造について種々実験を行
つた。以下それを説明するが、第11図、第13
図、第17図、第20図における記号の意味は下
表の通りである。 l:箱体側壁から外側に突出している筒状絶縁
物の外壁の長さ(mm) φ1:導体挿通孔の内径(mm) φ2:筒状絶縁物の内径(mm) φ3:筒状絶縁物の外径(mm) g:導体挿通孔の内周と導体の間のギヤツプ寸
法(mm) まず最初、大気圧(約0.10MPa)のSF6を充填
した密封箱体において、第11図のように箱体側
壁に相当する平板21(厚さ1.2mm)に導体挿通
孔4を形成し、その中心部に直径30mmの導体3
(アルミ丸棒)を配置し、高電圧を印加して導体
貫通部の閃絡特性について実験を行つた。箱体内
は予め真空引きし、その後SF6ガスを大気圧(約
0.10MPa)に充填した。そして、導体3に電圧を
印加し、平板21を接地して、閃絡電圧特性を求
めた。第12図は、その結果で、導体3の径を一
定としたときの平板21に設ける孔径φ1と導体
3と導体挿通孔4のギヤツプ寸法gを横軸にとつ
た正負極性のインパルス閃絡電圧特性(50%F.O.
V.、kV)を示す。図から判るように孔径φ1が大
きくなるに従つて正負極性共に耐電圧特性は比例
して高くなることが判つた。 つぎに、第13図に示すように、φ1<φ2で且
つ内壁の長さl寸法を有するベーク材を用いたボ
ス部11bの有る筒状(カツプ状)の絶縁物11
を箱体側壁2の一側(外側)面に気密に固着する
とともに、導体3に対しても気密に固着し箱体内
及び絶縁物11にSF6ガスを大気圧(約
0.10MPa)に充填して導体貫通部の閃絡電圧特性
について実験を行つた。 すなわち、箱体側壁2の孔径φ1、筒状絶縁物
11の内径φ2、導体3と箱体側壁2の孔とのギ
ヤツプ寸法g、において下表のように各寸法を変
えて導体3に電圧を加えた。なお、導体3の外径
は30mmである。
スを封入した箱体の側壁を貫通する導体を具えた
ガス絶縁電気機器に関する。 B 発明の概要 ガス絶縁電気機器において、箱体側壁の少くと
も一側に内部にガスが充填された筒状絶縁物を設
け、且つ箱体側壁に設ける導体挿通孔と導体との
間のギヤツプ寸法g、筒状絶縁物の内壁の長さ
(導体と対向した軸方向の長さ)寸法をl、導体
挿通孔の内径寸法をφ1、絶縁物の内径寸法をφ2
としたときに、これらの各寸法を最適の関係にす
ることにより、筒状絶縁物の小形化、ひいてはガ
ス絶縁電気機器の小形化を、絶縁耐電圧を低下さ
せることなく図つたものである。 C 従来の技術 ガス絶縁電気機器の一例としてガス開閉装置
は、しや断器、断路器等の主回路機器や、これに
接続される母線等を金属性の箱体に収納し、この
箱体を接地する構成が採られている。この場合、
箱体内に収納される機器の小形化を図り、且つ絶
縁を確保するため箱体内にSF6ガス、SF6ガスと
空気との混合ガス等の絶縁ガスを充填することが
行なわれている。 上記のガス絶縁形の開閉装置において、箱体内
に収納した機器と外部機器とを接続するためには
箱体側壁を貫通する導体が必要となり、且つ導体
と側壁とを絶縁離隔すると共に支持することを必
要とする。この箱体側壁を貫通する導体の絶縁支
持には従来種々のものがあるが、ガスの絶縁特性
に基づいて最適な構成すなわち、ガス絶縁化の特
長である小形化の効果を十分に引き出せるような
構成を見出すことが強く要望される。 今、従来のガス絶縁電気機器を第25図に示す
概略図を参照して説明すると、図中1は電気機器
箱体の一例としての開閉装置、2は箱体側壁でし
や断器室10と母線室15とを区分する。11は
箱体側壁2を貫通して箱体側壁2に固定された筒
状絶縁物(ブツシング)で、その軸心部を貫通し
て内部固定導体31が設けてある。母線室15内
にはSF6ガスなどの絶縁ガスが大気圧又は大気圧
より高い圧力(0.10〜0.2MPa)に充填されてい
る。18は引出形のしや断器で、内部固定導体3
1の突出先端31aと接離する外部導体19を有
し、該接離部が断路部9として形成される。そこ
で、引出形しや断器18をしや断器室10内に搬
入すると、その外部導体19と内部固定導体31
の突出先端31aとが接続して電気的導通がなさ
れるのである。 そこで、筒状絶縁物(ブツシング)11の部分
を第24図に基づいて説明する。すなわち、第2
4図において、絶縁ガスを封入した電気機器1の
箱体側壁2に透孔4を穿設して、その透孔4の外
方側に筒状絶縁物11を突設する。筒状絶縁物1
1はフランジ部11aとボス部11bを有し、そ
のフランジ部11aにOリングなどのシール材2
3を介在してボルト20で箱体側壁2に気密結合
されている。一方、この筒状絶縁物11には内部
固定導体31がOリングなどのシール材22を介
在して設けられると共に気密に貫通している。 第24図に示す筒状絶縁物11をモデル化して
示すのが第23図である。そして、この第23図
に示すモデル化された筒状絶縁物11によつてそ
の絶縁電圧特性を調べた。その結果をグラフで示
すのが第22図である。以下それを説明するが、
第23図、第24図において用いる記号の意味は
下表の通りである。 L:箱体側壁から外側に突出している筒状絶縁
物の外壁の長さ(mm) φ1:導体挿通孔の内径(mm) φ2:筒状絶縁物の内径(mm) φ3:筒状絶縁物の外径(mm) a:導体挿通孔の内周と筒状絶縁物との間のギ
ヤツプ寸法(mm) なお、第24図に示すフランジ部11aと内部
固定導体31を支持している筒状絶縁物11のボ
ス部11bは、筒状絶縁物11の沿面耐電特性に
は効果も悪影響もなく、第23図と第24図の構
成において、φ1,φ2,φ3,aおよびLが各々同
じであれば、両者の耐電圧特性が同じであること
を種々の形状寸法のものにおいて確認しており、
その結果はここでは省略する。 第22図に示す実験結果は、第23図に示す筒
状絶縁物11において、 φ1=105mm φ2=90mm φ3=100mm a=2.5mm(なお、フランジ部11aの厚みは
10mm導体3の外径(アルミの丸棒)は30mm)の寸
法によつて、かつ、大気圧(約0.1MPa)と同程
度の圧力の純SF6ガス中においてLを変化させて
行つた。 その結果は第22図に示すとおりで、図から分
るようにL寸法が約38mm近傍において正、負各極
性の閃絡電圧特性が逆となりこれよりもLを大き
くすることによつて正極性の耐電圧特性は大きく
なるが、負極性の耐電圧特性はかえつて低下する
ことを示している。この原因は筒状絶縁物11が
箱体側壁2を貫通していることが原因かと考えら
れる。さらには、内部導体31と導体挿通孔4と
の間の微小ギヤツプaも原因となつていることが
考えられる。 D 発明が解決しようとする問題点 結局、筒状絶縁物11が箱体側壁2を貫通して
いる限り、Lを大きくして内部固定導体31と箱
体側壁2との間の沿面距離を大きくとり、耐電圧
特性の問題をクリヤしようとしても、耐電圧特性
は向上しないことが判つた。すなわち、Lを大き
くして沿面と増せば、正耐圧特性は向上するも、
逆に負耐圧特性は低下する。 Lを大きくすれば沿面耐電圧特性は向上する
が、実用的には電気機器収納体が大きくなる。ま
た、沿面耐電圧特性の向上のためにLを大きくし
て行くと新たな問題を引起すことになる。つま
り、箱体側壁2の導体挿通孔4の内径部と内部固
定導体31との間で筒状絶縁物11を貫通する絶
縁破壊を起すことになる。 電気機器は安全のために低い値の耐電圧特性を
使用可能な電圧条件として採用するものであるか
ら、従来のように壁を貫通する絶縁物(ブツシン
グ)では、大形化してもほとんど耐電圧特性の向
上は期待できなかつた。しかも寸法Lを大とする
ことによつて重量は重くなり、また、ブツシング
の取付作業に手間がかかるなどの問題もある。 本発明は、種々実験研究した結果にもとづいて
小形、軽量であるにも拘わらず絶縁耐電圧が低下
しない導体貫通部構造を具備したガス絶縁電気機
器を提供することを目的とする。 E 問題点を解決するための手段 第1の発明に係るガス絶縁電気機器は、箱体内
に電気機器及び導体などを収納するとともに絶縁
性のガスを封入し、箱体の側壁を貫通して導体が
設けられ、且つこの導体を囲繞すると共に、側壁
に気密に固定された筒状絶縁物を設けてなるガス
絶縁電気機器において、前記筒状絶縁物を、箱体
側壁の少くとも一方の側に設けると共に内部に絶
縁ガスが存在するように構成し、且つ、箱体側壁
に設けた前記導体挿通孔の内周と前記導体との間
のギヤツプ寸法をg、前記筒状絶縁物の内壁の長
さ寸法をl、導体挿通孔の内径寸法をφ1、絶縁
物の内径寸法をφ2としたときに、l≧g/4で、
且つφ2−φ1/2≧2mmの関係に設けたことを特徴と する。 第2の発明は筒状絶縁物を箱体側壁の外側に突
出させると共に、その内側凹状部に絶縁ガスを充
填して設け、箱体内に設けた内部固定導体の端部
を箱体側壁の導体挿通孔を遊貫通させて、前記筒
状絶縁物内に遊嵌して挿入せしめ、該内部固定導
体に、筒状絶縁物を気密且つ軸方向移動自在に設
けた接続導体を接離自在として断路部を形成し、
当該構成において該部の寸法g,l,φ1,φ2を
第1発明と同様に、l≧g/4で且つφ2−φ1/2≧ 2mmの関係とし、さらに筒状絶縁物への内部固定
導体の挿入寸法Bを、B≧g/5の関係としたこと を特徴とする。 F 実験の結果 SF6ガスの場合 本発明者は、ガス絶縁電気機器における箱体側
壁の導体貫通部の絶縁構造について種々実験を行
つた。以下それを説明するが、第11図、第13
図、第17図、第20図における記号の意味は下
表の通りである。 l:箱体側壁から外側に突出している筒状絶縁
物の外壁の長さ(mm) φ1:導体挿通孔の内径(mm) φ2:筒状絶縁物の内径(mm) φ3:筒状絶縁物の外径(mm) g:導体挿通孔の内周と導体の間のギヤツプ寸
法(mm) まず最初、大気圧(約0.10MPa)のSF6を充填
した密封箱体において、第11図のように箱体側
壁に相当する平板21(厚さ1.2mm)に導体挿通
孔4を形成し、その中心部に直径30mmの導体3
(アルミ丸棒)を配置し、高電圧を印加して導体
貫通部の閃絡特性について実験を行つた。箱体内
は予め真空引きし、その後SF6ガスを大気圧(約
0.10MPa)に充填した。そして、導体3に電圧を
印加し、平板21を接地して、閃絡電圧特性を求
めた。第12図は、その結果で、導体3の径を一
定としたときの平板21に設ける孔径φ1と導体
3と導体挿通孔4のギヤツプ寸法gを横軸にとつ
た正負極性のインパルス閃絡電圧特性(50%F.O.
V.、kV)を示す。図から判るように孔径φ1が大
きくなるに従つて正負極性共に耐電圧特性は比例
して高くなることが判つた。 つぎに、第13図に示すように、φ1<φ2で且
つ内壁の長さl寸法を有するベーク材を用いたボ
ス部11bの有る筒状(カツプ状)の絶縁物11
を箱体側壁2の一側(外側)面に気密に固着する
とともに、導体3に対しても気密に固着し箱体内
及び絶縁物11にSF6ガスを大気圧(約
0.10MPa)に充填して導体貫通部の閃絡電圧特性
について実験を行つた。 すなわち、箱体側壁2の孔径φ1、筒状絶縁物
11の内径φ2、導体3と箱体側壁2の孔とのギ
ヤツプ寸法g、において下表のように各寸法を変
えて導体3に電圧を加えた。なお、導体3の外径
は30mmである。
【表】
第14図は前表のとおり、それぞれの寸法を変
えた場合の閃絡電圧特性を示している。 第14図から分るように、l=0のときの閃絡
値は、正極性の方が負極性の値より低くなつてい
る。そして、筒状絶縁物11の内壁長さlを次第
に大きくしていくと、正極性では大幅に、負極性
では徐々に閃絡電圧値は高くなり、一定の長さl
のところで極性依存性が反転し、ついには向上し
なくなることが判る。これはアース電位金属部材
である平板21が存在していて、これによつて耐
電圧特性が依存してくることによるものである。 第14図の結果と第12図の比較の一例を示す
と、
えた場合の閃絡電圧特性を示している。 第14図から分るように、l=0のときの閃絡
値は、正極性の方が負極性の値より低くなつてい
る。そして、筒状絶縁物11の内壁長さlを次第
に大きくしていくと、正極性では大幅に、負極性
では徐々に閃絡電圧値は高くなり、一定の長さl
のところで極性依存性が反転し、ついには向上し
なくなることが判る。これはアース電位金属部材
である平板21が存在していて、これによつて耐
電圧特性が依存してくることによるものである。 第14図の結果と第12図の比較の一例を示す
と、
【表】
この比較から判るように、第13図の場合が第
11図の場合よりわずかではあるが耐電圧特性が
向上していることが判る。 次に金属部材である平板21の存在による耐電
圧特性について調べた。実験は、 導体の外径 30mm φ1=l=75mm g=22.5mm とし、その他の条件は第14図の場合と同じに
し、筒状絶縁物11の内径寸法φ2を変化させて
調べたところ、第15図に示すような結果を得
た。 すなわち、第15図の横軸は、φ2の変化を、
φ2−φ1/2で示しており、φ2−φ1/2≒2mm以上で
あ れば閃絡電圧特性はほとんど変化しないもののそ
れ以下になると急激に特性が悪くなることが判
る。 以上の実験(第11図〜第15図)の結果から
次のことが分つた。 正極性と負極性の閃絡特性が同じ値をとるのは
(第14図参照)、 g=22.5の場合はl≒5mm、g=37.5の場合は
l≒10mmである。これから、 l:g=5:22.5 l≒g/4 l:g=10:37.5 l≒g/4 の関係と成ることが判り、筒状絶縁物11の内壁
の長さlは少くともl≧g/4とするのが絶縁耐
圧の向上にとつて有効であることが判つた。 また、第14図の結果から筒状絶縁物11の内
壁の長さlを無制限に長くしても効果がないこと
も判つた。すなわち、 φ1=75、φ2=80、g=22.5 においては、l≒75以上では正極性、負極性とも
閃絡特性は殆んど変化しない。また、 φ1=105、φ2=110、g=37.5 においてはl≒105以上では殆んど正極性及び負
極性とも耐圧特性は変化しない。つまり、gの数
値に関係なく、筒状絶縁物11の内壁の長さlが
ほぼ孔径φ1と同じ長さであればそれより長くな
つても耐電圧特性はほとんど向上しないことが判
つた。 従つて、筒状絶縁物11の内壁の長さ寸法l
は、少くともl≧g/4とするのが良く、好まし
くはl≒φ1とするのが良いということが判つた。
勿論、l>φ1としても差し支えなく、その場合
とは耐電圧特性以外の事項の要求、例えば、筒状
絶縁物11の外部側に変流器(CT)を直接取付
けるという場合である。 また、同時に筒状絶縁物11の内径φ2と、導
体挿通孔4の内径φ1との関係をφ2−φ1/2≧2mm (挿通孔4を小径に)とすれば良いことが判つた。 SF6と空気の混合ガスの場合 上記実験は、低圧(大気圧約0.10MPa)の純
SF6ガスを満した箱体における側壁貫通導体の閃
絡特性を調べたものであるが、SF6ガスと空気と
の混合ガスは、ある割合になると純SF6ガスより
耐電圧が高くなることが知られている。 そこで本発明者は上記のことから、前述の第1
1図に示すような構成(外径30mmの導体を平板に
設けたφ1=105の孔に挿通)にして、SF6と空気
との混合ガスにおいて両者の割合を変えて閃絡電
圧特性を調べた。導体にはインパルス電圧(1.2
×50μs)を印加した。また混合ガス割合は、純
SF6ガス100%から純空気100%までの間におい
て、SF6ガスと、空気との混合比を変えて実験を
行つた。 実験の結果は第16図に示すとおりで、SF6ガ
スの混合比が増すにつれて耐電圧が上昇し、負電
圧印加の場合には90%SF6付近で最大値をもつこ
とが判り、且つSF6ガスが40%以上であれば100
%SF6と同等の耐電圧特性を持つことも判つた。 したがつて、SF6と空気との混合ガス(SF6が
40%以上、好ましくは90%付近)を用いれば導体
貫通部における耐電圧特性の向上に一層有利であ
ることが判つた。 このように、SF6と空気の混合ガスの場合にお
いては、混合割合によつては、純SF6より高い耐
電圧特性が得られたところから、発明者らはこの
混合ガスによつて実験を進めて、更に耐電圧特性
を調べた。 すなわち、導体3と導体挿通孔4とのギヤツプ
寸法gによる閃絡電圧特性と、導体挿通孔4の端
部形状による閃絡電圧特性とについて調べた。 そこで、第17図A及び第17図Bの構造に
て、最も耐電圧特性が良好であつた。90%SF6−
10%空気の混合ガスを箱体及び筒状絶縁物11内
に大気圧と同程度の圧力(約0.10MPa)で充填
し、筒状絶縁物11の内壁の長さ寸法lを変化さ
せて、l寸法の依存性を調べながら、導体3と導
体挿通孔4とのギヤツプ寸法gに基づく耐電圧特
性を調べた。 なお、第17図A,Bにおいて、箱体側壁2の
厚みは1.2mm、導体3の外径は30mmである。また、
筒状絶縁物11の存在が十分無視できるように、
第15図の実験結果から筒状絶縁物11の内径寸
法φ2を、導体挿通孔4の内径寸法φ1の大きさよ
り10mm大きくしている(φ2=φ1+10mm)。また、
第17図Aにおける導体挿通孔4は、板に孔を穿
設したままの状態(バリは除去している)であ
り、一方、第17図Bの導体挿通孔4は、半径10
mmの曲率で曲げて、電界緩和を図つた形状にして
いる。 実験は、負極性のインパルス電圧(1.2×50μs)
を印加して行なつた。(これは、正極性より負極
性の場合が耐電圧特性は悪いので、負極性で調べ
れば特性の傾向は十分判ることに基づくものであ
る。) 実験の結果は、第18図A、第18図Bに示す
ようになつた。第18図において横軸は導体3と
導体挿通孔4とのギヤツプ寸法gmmを、縦軸は、
負極性のインパルス閃絡電圧特性(50%、F.O.
V.、kV)を示す。 図から次のことが判つた。 (1) 第18図A,Bの結果から、第17図A,B
の構造の両者共に、純SF6の場合(第12図)
に比較して、耐電圧特性は向上していることが
確認された。 (2) 第18図Aの結果から、第17図Aの構造に
おいては、ギヤツプ寸法gが20mm以上であれ
ば、内壁の長さ寸法lが20〜100mmの範囲では
ほぼ同等の耐電圧特性を示し、l寸法がある程
度以上あれば、l寸法が耐電圧特性に影響され
ないことが確認された。 (3) 第18図Bの結果から、第17図Bの構造に
おいては、lが0〜10mmでは低いものの、lが
40〜100mmの範囲ではほぼ同等の耐電圧特性を
示し、l寸法がある程度以上あれば、l寸法が
耐電圧特性に影響しないことが確認された。 (4) 更に、第18図AとBとを比較すると、第1
8図Bの場合、すなわち、第17図Bのように
導体挿通孔4の内周側を曲げて電界緩和を図つ
た構造の場合の方が耐電圧特性が若干(5kV程
度)向上しているものの両者はほとんど差のな
いものであることが判つた。 以上の結果を踏まえて、発明者らは更に詳細に
調べた。すなわち、筒状絶縁物11はできるだけ
短いのが小形軽量化の点で良いことから、l寸法
に依存する耐電圧特性について詳しく調べた。実
験の条件は、前記第17図A,B、第18図A,
Bの場合と同じ条件で、且つg寸法を22.5mmと
37.5mmとの2つについて(下表参照)、l寸法を
種々変えて耐電圧特性を調べた。
11図の場合よりわずかではあるが耐電圧特性が
向上していることが判る。 次に金属部材である平板21の存在による耐電
圧特性について調べた。実験は、 導体の外径 30mm φ1=l=75mm g=22.5mm とし、その他の条件は第14図の場合と同じに
し、筒状絶縁物11の内径寸法φ2を変化させて
調べたところ、第15図に示すような結果を得
た。 すなわち、第15図の横軸は、φ2の変化を、
φ2−φ1/2で示しており、φ2−φ1/2≒2mm以上で
あ れば閃絡電圧特性はほとんど変化しないもののそ
れ以下になると急激に特性が悪くなることが判
る。 以上の実験(第11図〜第15図)の結果から
次のことが分つた。 正極性と負極性の閃絡特性が同じ値をとるのは
(第14図参照)、 g=22.5の場合はl≒5mm、g=37.5の場合は
l≒10mmである。これから、 l:g=5:22.5 l≒g/4 l:g=10:37.5 l≒g/4 の関係と成ることが判り、筒状絶縁物11の内壁
の長さlは少くともl≧g/4とするのが絶縁耐
圧の向上にとつて有効であることが判つた。 また、第14図の結果から筒状絶縁物11の内
壁の長さlを無制限に長くしても効果がないこと
も判つた。すなわち、 φ1=75、φ2=80、g=22.5 においては、l≒75以上では正極性、負極性とも
閃絡特性は殆んど変化しない。また、 φ1=105、φ2=110、g=37.5 においてはl≒105以上では殆んど正極性及び負
極性とも耐圧特性は変化しない。つまり、gの数
値に関係なく、筒状絶縁物11の内壁の長さlが
ほぼ孔径φ1と同じ長さであればそれより長くな
つても耐電圧特性はほとんど向上しないことが判
つた。 従つて、筒状絶縁物11の内壁の長さ寸法l
は、少くともl≧g/4とするのが良く、好まし
くはl≒φ1とするのが良いということが判つた。
勿論、l>φ1としても差し支えなく、その場合
とは耐電圧特性以外の事項の要求、例えば、筒状
絶縁物11の外部側に変流器(CT)を直接取付
けるという場合である。 また、同時に筒状絶縁物11の内径φ2と、導
体挿通孔4の内径φ1との関係をφ2−φ1/2≧2mm (挿通孔4を小径に)とすれば良いことが判つた。 SF6と空気の混合ガスの場合 上記実験は、低圧(大気圧約0.10MPa)の純
SF6ガスを満した箱体における側壁貫通導体の閃
絡特性を調べたものであるが、SF6ガスと空気と
の混合ガスは、ある割合になると純SF6ガスより
耐電圧が高くなることが知られている。 そこで本発明者は上記のことから、前述の第1
1図に示すような構成(外径30mmの導体を平板に
設けたφ1=105の孔に挿通)にして、SF6と空気
との混合ガスにおいて両者の割合を変えて閃絡電
圧特性を調べた。導体にはインパルス電圧(1.2
×50μs)を印加した。また混合ガス割合は、純
SF6ガス100%から純空気100%までの間におい
て、SF6ガスと、空気との混合比を変えて実験を
行つた。 実験の結果は第16図に示すとおりで、SF6ガ
スの混合比が増すにつれて耐電圧が上昇し、負電
圧印加の場合には90%SF6付近で最大値をもつこ
とが判り、且つSF6ガスが40%以上であれば100
%SF6と同等の耐電圧特性を持つことも判つた。 したがつて、SF6と空気との混合ガス(SF6が
40%以上、好ましくは90%付近)を用いれば導体
貫通部における耐電圧特性の向上に一層有利であ
ることが判つた。 このように、SF6と空気の混合ガスの場合にお
いては、混合割合によつては、純SF6より高い耐
電圧特性が得られたところから、発明者らはこの
混合ガスによつて実験を進めて、更に耐電圧特性
を調べた。 すなわち、導体3と導体挿通孔4とのギヤツプ
寸法gによる閃絡電圧特性と、導体挿通孔4の端
部形状による閃絡電圧特性とについて調べた。 そこで、第17図A及び第17図Bの構造に
て、最も耐電圧特性が良好であつた。90%SF6−
10%空気の混合ガスを箱体及び筒状絶縁物11内
に大気圧と同程度の圧力(約0.10MPa)で充填
し、筒状絶縁物11の内壁の長さ寸法lを変化さ
せて、l寸法の依存性を調べながら、導体3と導
体挿通孔4とのギヤツプ寸法gに基づく耐電圧特
性を調べた。 なお、第17図A,Bにおいて、箱体側壁2の
厚みは1.2mm、導体3の外径は30mmである。また、
筒状絶縁物11の存在が十分無視できるように、
第15図の実験結果から筒状絶縁物11の内径寸
法φ2を、導体挿通孔4の内径寸法φ1の大きさよ
り10mm大きくしている(φ2=φ1+10mm)。また、
第17図Aにおける導体挿通孔4は、板に孔を穿
設したままの状態(バリは除去している)であ
り、一方、第17図Bの導体挿通孔4は、半径10
mmの曲率で曲げて、電界緩和を図つた形状にして
いる。 実験は、負極性のインパルス電圧(1.2×50μs)
を印加して行なつた。(これは、正極性より負極
性の場合が耐電圧特性は悪いので、負極性で調べ
れば特性の傾向は十分判ることに基づくものであ
る。) 実験の結果は、第18図A、第18図Bに示す
ようになつた。第18図において横軸は導体3と
導体挿通孔4とのギヤツプ寸法gmmを、縦軸は、
負極性のインパルス閃絡電圧特性(50%、F.O.
V.、kV)を示す。 図から次のことが判つた。 (1) 第18図A,Bの結果から、第17図A,B
の構造の両者共に、純SF6の場合(第12図)
に比較して、耐電圧特性は向上していることが
確認された。 (2) 第18図Aの結果から、第17図Aの構造に
おいては、ギヤツプ寸法gが20mm以上であれ
ば、内壁の長さ寸法lが20〜100mmの範囲では
ほぼ同等の耐電圧特性を示し、l寸法がある程
度以上あれば、l寸法が耐電圧特性に影響され
ないことが確認された。 (3) 第18図Bの結果から、第17図Bの構造に
おいては、lが0〜10mmでは低いものの、lが
40〜100mmの範囲ではほぼ同等の耐電圧特性を
示し、l寸法がある程度以上あれば、l寸法が
耐電圧特性に影響しないことが確認された。 (4) 更に、第18図AとBとを比較すると、第1
8図Bの場合、すなわち、第17図Bのように
導体挿通孔4の内周側を曲げて電界緩和を図つ
た構造の場合の方が耐電圧特性が若干(5kV程
度)向上しているものの両者はほとんど差のな
いものであることが判つた。 以上の結果を踏まえて、発明者らは更に詳細に
調べた。すなわち、筒状絶縁物11はできるだけ
短いのが小形軽量化の点で良いことから、l寸法
に依存する耐電圧特性について詳しく調べた。実
験の条件は、前記第17図A,B、第18図A,
Bの場合と同じ条件で、且つg寸法を22.5mmと
37.5mmとの2つについて(下表参照)、l寸法を
種々変えて耐電圧特性を調べた。
【表】
その結果、第19図に示す結果が得られた。比
較のために、前述の第14図の結果(負極性イン
パルス)を点線で合せて各々記載する。 第19図の結果から次のことが判つた。 (1) 純SF6(第14図の結果)に比較して、耐電
圧特性が向上することが確認できた。 (2) 第17図Bの構成の場合が、第17図Aの構
成のものより耐電圧特性は良好であるが、両者
ほとんど差のないものであることが判つた。 以上の結果(第17図〜第19図)から箱体側
壁2に設ける導体挿通孔4の内周側の形状は、耐
電圧特性にほとんど影響を与えるものではなく、
金属部材を用いた平板に孔を穿設しバリを除去す
る程度(第17図A参照)で十分であつて、わざ
わざ第17図Bのように曲面加工(またはリング
の取付)して電界緩和手段を取る必要のないこと
が判つた。 以上の実験のまとめ 以上のことをまとめると次のことが云える。 (1) 導体挿通孔の内周と導体との間のギヤツプ寸
法gと、筒状絶縁物の内壁の長さ寸法lとの関
係をl≧g/4とすること。 (2) l寸法は導体挿通孔の内径寸法φ1と同等
(l≒φ1)にするのが好ましいこと。 (3) 導体挿通孔の内径寸法φ1と、絶縁物の内径
寸法φ2との関係を、 φ2−φ1/2≧2mmにすること。 (4) 純SF6ガスよりも、SF6と空気との混合ガス
にし、SF6を40%以上、好ましくは90%付近に
するのが耐電圧特性が良いこと。 (5) 導体挿通孔の内周部形状は、ほとんど耐電圧
特性に影響しないことが判り、煩雑な電界緩和
用の加工をすることなく、穿設した孔の周辺の
バリを除去する程度で十分であること。 新たな実験 以上の実験によつて得られた結果にもとづき本
発明者は次のような実験を更に行つた。すなわ
ち、筒状絶縁物11内で断路部を形成するための
実験である。 つまり、前に説明した実験は箱体側壁2を十分
な長さで導体3が貫通しているのに対し、後に第
10図で説明するように筒状絶縁物11内に断路
部を形成して小形化が図れないか。そのために箱
体側壁2をわずかに貫通させた導体3の端部が筒
状絶縁物11内に位置する場合と前記実験結果と
で差があるか否か、差があるのはどんな条件にな
つたときかを確認するためである。実験は第20
図に示す構成で行つた。第20図において、 導体挿通孔の内径φ1=75mm 筒状絶縁物の内径φ2=85mm 導体挿通孔の内周と導体との間のギヤツプ寸法 g=22.5mm 導体径=30mm なお、筒状絶縁物11の内壁は十分に長いもの
(内壁15mm)を使用し、また箱体内及び筒状絶縁
物11の内側凹状部に充填されるガスは、 90%SF6−10%空気(第21図●−●) SF6(第21図〇−〇) の2種類で行ない、ガス圧力は、大気圧(約
0.10MPa)とした。 第21図にその結果を示す(但し、負極性イン
パルスについてのみ)。すなわち、導体3の筒状
絶縁物11への挿入寸法Bが約5mm以上であれば
安定した耐電圧特性が得られることが判つた。換
言すれば、 B/g=5/22.5≒1/5 B≧1/5×gmmの関
係に成 ることが判つた。 よつて、導体3の先端部3aはB≧1/5gほど、 箱体側壁2の導体挿通孔4をこえて筒状絶縁物1
1内に入つておれば前記第14図、第15図、第
19図の結果と同様な結果が得られ、筒状絶縁物
11内において断路部を形成できることが確認さ
れた。 G 実施例 上記の各種実験に裏付けされた結果にもとづく
本発明に係る筒状絶縁物の6つの実施例を第1図
〜第8図に示すので以下これについて説明する。 第1実施例 第1図に示す第1実施例において、5は電気機
器を収納すると共に純SF6ガスまたはSF6と空気
との混合ガスなどの絶縁ガスを封入した開閉装置
のごとき箱体であり、図において箱体側壁2の右
側が箱体内側であり、ガスが充填されている。そ
して筒状絶縁物11はフランジ部11aとボス部
11bを有し、該フランジ部11aを箱体側壁2
の外側にシール材23を介してボルト20で固着
されている。また、筒状絶縁物11のボス部11
bを長尺の導体3がシール材22を介して気密に
貫通している。そして、筒状絶縁物11の内側凹
状部24内には、箱体5内と同じ絶縁ガスが充填
されている。 また、第1図における具体的な寸法を述べる
と、 導体径=30mm g=30mm φ1=90mm φ2=95mm l=30mm としている。 前記第1実施例において、筒状絶縁物11の内
壁の長さlと、箱体側壁2に設ける導体挿通孔4
と導体3とのギヤツプ寸法gを、前述の実験結果
にもとづいてl=gとしてある。さらに、第1実
施例においてφ2>φ1で、且つφ2−φ1/2≒2.5mmと
し ている。つまり、筒状絶縁物11の内壁寸法が導
体挿通孔4より大きくしてあり、導体挿通孔4の
内壁が約2.5mm内側(導体3側)に突出している。
なお、導体挿通孔4の内壁が約2.5mm内側に突出
していることは、以下に説明する第2実施例〜第
6実施例においても同様である。また、導体挿通
孔4は周壁のバリ取りをしている。 これより筒状絶縁物11の長さを不必要に大き
くしなくてすみ、ガス絶縁の特徴である小形化を
一層図れるものである。しかも、重量も小さく、
かつ小形となつて取扱い作業が楽である。 第2実施例 第2図、第3図に示す第2実施例において、
5,5は電気機器を収納すると共に純SF6ガスま
たはSF6ガスと空気との混合ガスなどの絶縁ガス
を封入した開閉装置のごとき2つの箱体である。
それぞれの箱体側壁2,2の間は一定の間隔を隔
てて配設してあり、その間を筒状絶縁物11で結
合している。筒状絶縁物11の両側フランジ部1
1aはシール材6を介在させて箱体側壁2に当て
がつたうえ、ボルト、ナツトで気密に固着してい
る。導体3は、筒状絶縁物11の中心部を挿通し
て一方の箱体5から他方の箱体5に導かれてお
り、各箱体5,5の内壁に取付けた支持碍子7に
より支持されている。 前記第2実施例においては導体3が一相の場合
を示し、筒状絶縁物11は円形断面に構成されて
いる。この第2実施例においても、筒状絶縁物1
1の内壁の長さlと、箱体側壁2に設ける導体挿
通孔4と導体3とのギヤツプ寸法gを、前述の実
験の結果にもとづいてl>g/4としてある。ま
た、第2実施例においてもφ2>φ1で且つφ2−φ1/2 ≒2.5mmとしている。 第3実施例 第4図は第3実施例を示し、第2実施例が1相
であつたのに対し、この第3実施例では3相の例
を示し、それに伴つて筒状絶縁物11の断面形状
が第3図と相異していて、3相の各導体3,3,
3を一括して挿通できる断面構造としている。こ
の場合、筒状絶縁物11の内壁の長さlとギヤツ
プ寸法gとの寸法条件はl>g/4に設けてい
る。 第4実施例 第5図、第6図は第4実施例を示し、3相の場
合における筒状絶縁物11の断面形状を第4図の
場合と異なり円形断面とした例を示す。この場合
も筒状絶縁物11の寸法lとgとの寸法条件は、
l>g/4に設けている。 第5実施例 第7図は第5実施例を示す。この第5実施例に
おいて、筒状絶縁物11は筒状部の一端を箱体側
壁5の外側にシール材6を介してボルト、ナツト
により気密に固着してあり、かつ筒状絶縁物11
の筒状部の他端は、導体3に気密に固着してあ
り、かつ密着部外周に大気中における沿面距離を
のばすためにひだ8を設けてある。この第5実施
例においても、筒状絶縁物11の筒状部の内壁の
長さl、箱体側壁2の導体挿通孔4の孔径φ1、
導体挿通孔4と導体3とのギヤツプ寸法gは、l
>g/4(l≒g/4含む)の関係にして構成す
るものである。 なお、必要に応じて上記条件のもとで、第7図
に2点鎖線で示すように箱体側壁2の内側にも筒
状絶縁物11を設け、その一端側を箱体側壁2
に、他端側を導体3に固着して設けても差し支え
なく、これによつて導体支持を確実にできる。ま
た、筒状絶縁物11内には箱体内と同じ絶縁ガス
を入れ(この場合は箱体側壁を開孔して連通させ
る)、又は筒状絶縁物11内を密封して加圧ガス
を入れてもよい。 第6実施例 第8図は第6実施例として筒状絶縁物11の内
側凹状部24に内部固定導体31の端部が位置し
ており、該凹状部に断路部9が形成された例を示
す。即ち、第8図(断路状態を示す)において、
32は接続導体であつて、筒状絶縁物11のボス
部11bをシール材22を介して気密かつ軸方向
(図中左右方向)移動可能に貫通している。14
は接続導体32が外方に抜け出せないように該導
体に設けた止リングである。この接続導体32の
外周は絶縁物で被覆してもよい。また、箱体内に
位置する内部固定導体31の先端内部にはマルチ
コンタクト13が設けてあり、接続導体32が第
8図の右方へ移動することによつてマルチコンタ
クト13に嵌合し、内部固定導体31と接続され
る。また、内部固定導体31の先端は、B寸法
(g/5以上)だけ筒状絶縁物11の開口部から
凹状部24に入り込んでいる。なお、筒状絶縁物
11が電気機器を収納した箱体側壁2に取付けら
れる点は第1実施例と同様であるので、同一部分
には同一符号を付して説明を省略する。 第8図において、 内部固定導体径=30mm 断路間隙寸法G=45mm g=30mm φ1=90mm φ2=95mm B=18mm l=110mm としてあり、B≧g/5寸法、G寸法及びl寸法以 外のg,φ1,φ2、の寸法関係は第1実施例と同
じである。 H 具体的適用例 第1適用例 第9図は第1図の第1実施例に係る筒状絶縁物
11を適用した開閉装置1を示す。同図におい
て、絶縁ガスを封入した開閉装置1の母線室15
側としや断器室10側を仕切る箱体側壁2の外側
(つまりしや断器室側)に筒状絶縁物11を設け
てあり、母線室15内において電源母線と負荷側
ケーブルに接続する内部固定導体31は、それぞ
れ筒状絶縁物11のボス部11bを気密に貫通し
てしや断器室10側に突出している。そして、同
図は引出形しや断器18がしや断器室10に搬入
されていて、外部導体19と内部固定導体31と
が接続した接続状態を示している。その他の構成
は第25図に示す従来例と同じである。 第2適用例 第10図は第8図の第6実施例に係る筒状絶縁
物(ブツシング)11を適用した絶縁ガス封入の
開閉装置1を示す。同図において、箱体側壁2の
外側(つまり、しや断器室側)に筒状絶縁物11
を設ける点は第1適用例と同一である。そして、
筒状絶縁物11のボス部11bを気密且つ摺動自
在に接続導体32が貫通していると共に、母線室
15内において、電源側母線と負荷側ケーブルに
接続する内部固定導体31の先端は、筒状絶縁物
11の開口縁から内側に所定寸法(すなわち、第
8図に示すB寸法)入つている。 また、同図は、引出形しや断器18をしや断器
室10に搬入して、且つ接続直前の状態を示し、
この位置で、接続導体32はしや断器室側に移動
して内部固定導体31と離間しており、かつ接続
導体32の外端は引出形しや断器18の外部導体
19と接触している。この状態からさらに引出形
しや断器18を押込むことにより、接続導体32
は内方に移動し、内部固定導体31と接触して接
続状態となる。その他の構成は第1適用例と同じ
である。 なお、第2適用例にあつては、筒状絶縁物11
の絶縁ガスが充填されている凹状部24において
断路部9が形成されている(つまり、接続導体3
2と内部固定導体31とが接離するようにもうけ
ている)ことにより、引出形しや断器18と開閉
装置1の内部固定導体31との断路は絶縁ガス中
で行なわれるから、第9図に示すように大気中
(つまりしや断器室10)で断路する場合よりも
絶縁耐圧が向上し、この点において絶縁空間を縮
小できて開閉装置の縮小化が一層図れる。 I 発明の効果 本発明に係るガス絶縁電気機器によると、側壁
を貫通する導体を囲繞しており、且つ内側に箱体
内と同じ絶縁ガスが充填されている筒状絶縁物を
箱体側壁の一側に取付け、かつ筒状絶縁物の内壁
の長さlと、箱体側壁に設ける導体挿通孔と導体
とのギヤツプ寸法gを、l≧g/4とし、且つ箱
体側壁の通孔φ1と筒状絶縁物の内径φ2との関係
をφ2−φ1/2≒2mmとしたことにより、従来の箱体 側壁を内外に貫通して設ける筒状絶縁物よりも小
さい寸法で、しかも、それにより何ら絶縁特性が
低下することがなく、よつて開閉装置の縮小化が
図れる。 さらに、特に第2発明にあつては、絶縁ガスが
充填された筒状絶縁物の凹状部に断路部を設けて
おり、しかも箱体側壁の導体挿通孔を越えて該凹
状部内に内部固定導体の端部が位置し、内部固定
導体の筒状絶縁物への挿入寸法Bを、B≧g/5と し、他の条件を第1発明と同一条件とすることに
よつて、当該第1発明と同様耐電圧特性は良好に
安定し、絶縁特性を低下させることなく従来より
もより小さい寸法で断路部を形成することがで
き、開閉装置の小形化が一層図れる。
較のために、前述の第14図の結果(負極性イン
パルス)を点線で合せて各々記載する。 第19図の結果から次のことが判つた。 (1) 純SF6(第14図の結果)に比較して、耐電
圧特性が向上することが確認できた。 (2) 第17図Bの構成の場合が、第17図Aの構
成のものより耐電圧特性は良好であるが、両者
ほとんど差のないものであることが判つた。 以上の結果(第17図〜第19図)から箱体側
壁2に設ける導体挿通孔4の内周側の形状は、耐
電圧特性にほとんど影響を与えるものではなく、
金属部材を用いた平板に孔を穿設しバリを除去す
る程度(第17図A参照)で十分であつて、わざ
わざ第17図Bのように曲面加工(またはリング
の取付)して電界緩和手段を取る必要のないこと
が判つた。 以上の実験のまとめ 以上のことをまとめると次のことが云える。 (1) 導体挿通孔の内周と導体との間のギヤツプ寸
法gと、筒状絶縁物の内壁の長さ寸法lとの関
係をl≧g/4とすること。 (2) l寸法は導体挿通孔の内径寸法φ1と同等
(l≒φ1)にするのが好ましいこと。 (3) 導体挿通孔の内径寸法φ1と、絶縁物の内径
寸法φ2との関係を、 φ2−φ1/2≧2mmにすること。 (4) 純SF6ガスよりも、SF6と空気との混合ガス
にし、SF6を40%以上、好ましくは90%付近に
するのが耐電圧特性が良いこと。 (5) 導体挿通孔の内周部形状は、ほとんど耐電圧
特性に影響しないことが判り、煩雑な電界緩和
用の加工をすることなく、穿設した孔の周辺の
バリを除去する程度で十分であること。 新たな実験 以上の実験によつて得られた結果にもとづき本
発明者は次のような実験を更に行つた。すなわ
ち、筒状絶縁物11内で断路部を形成するための
実験である。 つまり、前に説明した実験は箱体側壁2を十分
な長さで導体3が貫通しているのに対し、後に第
10図で説明するように筒状絶縁物11内に断路
部を形成して小形化が図れないか。そのために箱
体側壁2をわずかに貫通させた導体3の端部が筒
状絶縁物11内に位置する場合と前記実験結果と
で差があるか否か、差があるのはどんな条件にな
つたときかを確認するためである。実験は第20
図に示す構成で行つた。第20図において、 導体挿通孔の内径φ1=75mm 筒状絶縁物の内径φ2=85mm 導体挿通孔の内周と導体との間のギヤツプ寸法 g=22.5mm 導体径=30mm なお、筒状絶縁物11の内壁は十分に長いもの
(内壁15mm)を使用し、また箱体内及び筒状絶縁
物11の内側凹状部に充填されるガスは、 90%SF6−10%空気(第21図●−●) SF6(第21図〇−〇) の2種類で行ない、ガス圧力は、大気圧(約
0.10MPa)とした。 第21図にその結果を示す(但し、負極性イン
パルスについてのみ)。すなわち、導体3の筒状
絶縁物11への挿入寸法Bが約5mm以上であれば
安定した耐電圧特性が得られることが判つた。換
言すれば、 B/g=5/22.5≒1/5 B≧1/5×gmmの関
係に成 ることが判つた。 よつて、導体3の先端部3aはB≧1/5gほど、 箱体側壁2の導体挿通孔4をこえて筒状絶縁物1
1内に入つておれば前記第14図、第15図、第
19図の結果と同様な結果が得られ、筒状絶縁物
11内において断路部を形成できることが確認さ
れた。 G 実施例 上記の各種実験に裏付けされた結果にもとづく
本発明に係る筒状絶縁物の6つの実施例を第1図
〜第8図に示すので以下これについて説明する。 第1実施例 第1図に示す第1実施例において、5は電気機
器を収納すると共に純SF6ガスまたはSF6と空気
との混合ガスなどの絶縁ガスを封入した開閉装置
のごとき箱体であり、図において箱体側壁2の右
側が箱体内側であり、ガスが充填されている。そ
して筒状絶縁物11はフランジ部11aとボス部
11bを有し、該フランジ部11aを箱体側壁2
の外側にシール材23を介してボルト20で固着
されている。また、筒状絶縁物11のボス部11
bを長尺の導体3がシール材22を介して気密に
貫通している。そして、筒状絶縁物11の内側凹
状部24内には、箱体5内と同じ絶縁ガスが充填
されている。 また、第1図における具体的な寸法を述べる
と、 導体径=30mm g=30mm φ1=90mm φ2=95mm l=30mm としている。 前記第1実施例において、筒状絶縁物11の内
壁の長さlと、箱体側壁2に設ける導体挿通孔4
と導体3とのギヤツプ寸法gを、前述の実験結果
にもとづいてl=gとしてある。さらに、第1実
施例においてφ2>φ1で、且つφ2−φ1/2≒2.5mmと
し ている。つまり、筒状絶縁物11の内壁寸法が導
体挿通孔4より大きくしてあり、導体挿通孔4の
内壁が約2.5mm内側(導体3側)に突出している。
なお、導体挿通孔4の内壁が約2.5mm内側に突出
していることは、以下に説明する第2実施例〜第
6実施例においても同様である。また、導体挿通
孔4は周壁のバリ取りをしている。 これより筒状絶縁物11の長さを不必要に大き
くしなくてすみ、ガス絶縁の特徴である小形化を
一層図れるものである。しかも、重量も小さく、
かつ小形となつて取扱い作業が楽である。 第2実施例 第2図、第3図に示す第2実施例において、
5,5は電気機器を収納すると共に純SF6ガスま
たはSF6ガスと空気との混合ガスなどの絶縁ガス
を封入した開閉装置のごとき2つの箱体である。
それぞれの箱体側壁2,2の間は一定の間隔を隔
てて配設してあり、その間を筒状絶縁物11で結
合している。筒状絶縁物11の両側フランジ部1
1aはシール材6を介在させて箱体側壁2に当て
がつたうえ、ボルト、ナツトで気密に固着してい
る。導体3は、筒状絶縁物11の中心部を挿通し
て一方の箱体5から他方の箱体5に導かれてお
り、各箱体5,5の内壁に取付けた支持碍子7に
より支持されている。 前記第2実施例においては導体3が一相の場合
を示し、筒状絶縁物11は円形断面に構成されて
いる。この第2実施例においても、筒状絶縁物1
1の内壁の長さlと、箱体側壁2に設ける導体挿
通孔4と導体3とのギヤツプ寸法gを、前述の実
験の結果にもとづいてl>g/4としてある。ま
た、第2実施例においてもφ2>φ1で且つφ2−φ1/2 ≒2.5mmとしている。 第3実施例 第4図は第3実施例を示し、第2実施例が1相
であつたのに対し、この第3実施例では3相の例
を示し、それに伴つて筒状絶縁物11の断面形状
が第3図と相異していて、3相の各導体3,3,
3を一括して挿通できる断面構造としている。こ
の場合、筒状絶縁物11の内壁の長さlとギヤツ
プ寸法gとの寸法条件はl>g/4に設けてい
る。 第4実施例 第5図、第6図は第4実施例を示し、3相の場
合における筒状絶縁物11の断面形状を第4図の
場合と異なり円形断面とした例を示す。この場合
も筒状絶縁物11の寸法lとgとの寸法条件は、
l>g/4に設けている。 第5実施例 第7図は第5実施例を示す。この第5実施例に
おいて、筒状絶縁物11は筒状部の一端を箱体側
壁5の外側にシール材6を介してボルト、ナツト
により気密に固着してあり、かつ筒状絶縁物11
の筒状部の他端は、導体3に気密に固着してあ
り、かつ密着部外周に大気中における沿面距離を
のばすためにひだ8を設けてある。この第5実施
例においても、筒状絶縁物11の筒状部の内壁の
長さl、箱体側壁2の導体挿通孔4の孔径φ1、
導体挿通孔4と導体3とのギヤツプ寸法gは、l
>g/4(l≒g/4含む)の関係にして構成す
るものである。 なお、必要に応じて上記条件のもとで、第7図
に2点鎖線で示すように箱体側壁2の内側にも筒
状絶縁物11を設け、その一端側を箱体側壁2
に、他端側を導体3に固着して設けても差し支え
なく、これによつて導体支持を確実にできる。ま
た、筒状絶縁物11内には箱体内と同じ絶縁ガス
を入れ(この場合は箱体側壁を開孔して連通させ
る)、又は筒状絶縁物11内を密封して加圧ガス
を入れてもよい。 第6実施例 第8図は第6実施例として筒状絶縁物11の内
側凹状部24に内部固定導体31の端部が位置し
ており、該凹状部に断路部9が形成された例を示
す。即ち、第8図(断路状態を示す)において、
32は接続導体であつて、筒状絶縁物11のボス
部11bをシール材22を介して気密かつ軸方向
(図中左右方向)移動可能に貫通している。14
は接続導体32が外方に抜け出せないように該導
体に設けた止リングである。この接続導体32の
外周は絶縁物で被覆してもよい。また、箱体内に
位置する内部固定導体31の先端内部にはマルチ
コンタクト13が設けてあり、接続導体32が第
8図の右方へ移動することによつてマルチコンタ
クト13に嵌合し、内部固定導体31と接続され
る。また、内部固定導体31の先端は、B寸法
(g/5以上)だけ筒状絶縁物11の開口部から
凹状部24に入り込んでいる。なお、筒状絶縁物
11が電気機器を収納した箱体側壁2に取付けら
れる点は第1実施例と同様であるので、同一部分
には同一符号を付して説明を省略する。 第8図において、 内部固定導体径=30mm 断路間隙寸法G=45mm g=30mm φ1=90mm φ2=95mm B=18mm l=110mm としてあり、B≧g/5寸法、G寸法及びl寸法以 外のg,φ1,φ2、の寸法関係は第1実施例と同
じである。 H 具体的適用例 第1適用例 第9図は第1図の第1実施例に係る筒状絶縁物
11を適用した開閉装置1を示す。同図におい
て、絶縁ガスを封入した開閉装置1の母線室15
側としや断器室10側を仕切る箱体側壁2の外側
(つまりしや断器室側)に筒状絶縁物11を設け
てあり、母線室15内において電源母線と負荷側
ケーブルに接続する内部固定導体31は、それぞ
れ筒状絶縁物11のボス部11bを気密に貫通し
てしや断器室10側に突出している。そして、同
図は引出形しや断器18がしや断器室10に搬入
されていて、外部導体19と内部固定導体31と
が接続した接続状態を示している。その他の構成
は第25図に示す従来例と同じである。 第2適用例 第10図は第8図の第6実施例に係る筒状絶縁
物(ブツシング)11を適用した絶縁ガス封入の
開閉装置1を示す。同図において、箱体側壁2の
外側(つまり、しや断器室側)に筒状絶縁物11
を設ける点は第1適用例と同一である。そして、
筒状絶縁物11のボス部11bを気密且つ摺動自
在に接続導体32が貫通していると共に、母線室
15内において、電源側母線と負荷側ケーブルに
接続する内部固定導体31の先端は、筒状絶縁物
11の開口縁から内側に所定寸法(すなわち、第
8図に示すB寸法)入つている。 また、同図は、引出形しや断器18をしや断器
室10に搬入して、且つ接続直前の状態を示し、
この位置で、接続導体32はしや断器室側に移動
して内部固定導体31と離間しており、かつ接続
導体32の外端は引出形しや断器18の外部導体
19と接触している。この状態からさらに引出形
しや断器18を押込むことにより、接続導体32
は内方に移動し、内部固定導体31と接触して接
続状態となる。その他の構成は第1適用例と同じ
である。 なお、第2適用例にあつては、筒状絶縁物11
の絶縁ガスが充填されている凹状部24において
断路部9が形成されている(つまり、接続導体3
2と内部固定導体31とが接離するようにもうけ
ている)ことにより、引出形しや断器18と開閉
装置1の内部固定導体31との断路は絶縁ガス中
で行なわれるから、第9図に示すように大気中
(つまりしや断器室10)で断路する場合よりも
絶縁耐圧が向上し、この点において絶縁空間を縮
小できて開閉装置の縮小化が一層図れる。 I 発明の効果 本発明に係るガス絶縁電気機器によると、側壁
を貫通する導体を囲繞しており、且つ内側に箱体
内と同じ絶縁ガスが充填されている筒状絶縁物を
箱体側壁の一側に取付け、かつ筒状絶縁物の内壁
の長さlと、箱体側壁に設ける導体挿通孔と導体
とのギヤツプ寸法gを、l≧g/4とし、且つ箱
体側壁の通孔φ1と筒状絶縁物の内径φ2との関係
をφ2−φ1/2≒2mmとしたことにより、従来の箱体 側壁を内外に貫通して設ける筒状絶縁物よりも小
さい寸法で、しかも、それにより何ら絶縁特性が
低下することがなく、よつて開閉装置の縮小化が
図れる。 さらに、特に第2発明にあつては、絶縁ガスが
充填された筒状絶縁物の凹状部に断路部を設けて
おり、しかも箱体側壁の導体挿通孔を越えて該凹
状部内に内部固定導体の端部が位置し、内部固定
導体の筒状絶縁物への挿入寸法Bを、B≧g/5と し、他の条件を第1発明と同一条件とすることに
よつて、当該第1発明と同様耐電圧特性は良好に
安定し、絶縁特性を低下させることなく従来より
もより小さい寸法で断路部を形成することがで
き、開閉装置の小形化が一層図れる。
第1図〜第8図は本発明の第1実施例〜第6実
施例を示し、第1図はガス絶縁電気機器における
導体が箱体側壁を貫通する部分の第1実施例の断
面図、第2図は第2実施例の断面図、第3図は第
2図の断面図、第4図は第3実施例の断面図、第
5図は第4実施例の断面図、第6図は第5図の断
面図、第7図は第5実施例の断面図、第8図は第
6実施例の断面図、第9図は第1適用例として示
す開閉装置の概略図、第10図は第2適用例とし
て示す開閉装置の概略図、第11図は絶縁ガス内
において接地平板の孔中に導体を通した導体貫通
部の実験モデル断面図、第12図は第11図にお
ける閃絡電圧特性図、第13図は接地箱体の側壁
と側壁の孔に挿通する導体に密着した筒状絶縁物
を用いた導体貫通部の実験モデル断面図、第14
図は第13図の閃絡電圧特性図、第15図は第1
3図の実験モデルにおいて、筒状絶縁物の内径を
大きくした場合の閃絡電圧特性図、第16図は
SF6ガスと空気との混合ガスにおける閃絡電圧特
性図、第17図A,Bは第13図のものと寸法又
は構造を異にした接地箱体の側壁と側壁の孔に挿
通する導体に密着した筒状絶縁物を用いた導体貫
通部の他の2つの実験モデル断面図、第18図
A,Bは第17図A,Bの閃絡電圧特性図、第1
9図は第17図A,Bにおいて筒状絶縁物の内壁
の長さとの関係における閃絡特性図、第20図は
有端の導体の端部が筒状絶縁物内に遊嵌されてな
る実験モデル断面図、第21図は第20図の各寸
法関係における閃絡特性図、第22図は第23図
における寸法Lの変化による閃絡特性図、第23
図は第24図の従来の壁貫通ブツシングをモデル
化して示す断面図、第24図は従来の壁貫通ブツ
シングの断面図、第25図は前記壁貫通ブツシン
グが適用された開閉装置の概略図である。 2…箱体側壁、3…導体、31…内部固定導
体、32…接続導体、4…導体挿通孔、5…箱
体、9…断路部、11…筒状絶縁物、l…筒状絶
縁物の内端の長さ、φ1…導体挿通孔の孔径、g
…導体と導体挿通孔との間隙の長さ、B…内部固
定導体の筒状絶縁物への挿入寸法。
施例を示し、第1図はガス絶縁電気機器における
導体が箱体側壁を貫通する部分の第1実施例の断
面図、第2図は第2実施例の断面図、第3図は第
2図の断面図、第4図は第3実施例の断面図、第
5図は第4実施例の断面図、第6図は第5図の断
面図、第7図は第5実施例の断面図、第8図は第
6実施例の断面図、第9図は第1適用例として示
す開閉装置の概略図、第10図は第2適用例とし
て示す開閉装置の概略図、第11図は絶縁ガス内
において接地平板の孔中に導体を通した導体貫通
部の実験モデル断面図、第12図は第11図にお
ける閃絡電圧特性図、第13図は接地箱体の側壁
と側壁の孔に挿通する導体に密着した筒状絶縁物
を用いた導体貫通部の実験モデル断面図、第14
図は第13図の閃絡電圧特性図、第15図は第1
3図の実験モデルにおいて、筒状絶縁物の内径を
大きくした場合の閃絡電圧特性図、第16図は
SF6ガスと空気との混合ガスにおける閃絡電圧特
性図、第17図A,Bは第13図のものと寸法又
は構造を異にした接地箱体の側壁と側壁の孔に挿
通する導体に密着した筒状絶縁物を用いた導体貫
通部の他の2つの実験モデル断面図、第18図
A,Bは第17図A,Bの閃絡電圧特性図、第1
9図は第17図A,Bにおいて筒状絶縁物の内壁
の長さとの関係における閃絡特性図、第20図は
有端の導体の端部が筒状絶縁物内に遊嵌されてな
る実験モデル断面図、第21図は第20図の各寸
法関係における閃絡特性図、第22図は第23図
における寸法Lの変化による閃絡特性図、第23
図は第24図の従来の壁貫通ブツシングをモデル
化して示す断面図、第24図は従来の壁貫通ブツ
シングの断面図、第25図は前記壁貫通ブツシン
グが適用された開閉装置の概略図である。 2…箱体側壁、3…導体、31…内部固定導
体、32…接続導体、4…導体挿通孔、5…箱
体、9…断路部、11…筒状絶縁物、l…筒状絶
縁物の内端の長さ、φ1…導体挿通孔の孔径、g
…導体と導体挿通孔との間隙の長さ、B…内部固
定導体の筒状絶縁物への挿入寸法。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 箱体内に電気機器及び導体などを収納すると
ともに絶縁性のガスを封入し、箱体側壁を貫通し
て導体が設けられ、且つこの導体を囲繞すると共
に、側壁に気密に固定された筒状絶縁物を設けて
なるガス絶縁電気機器において、前記筒状絶縁物
を箱体側壁の少くとも一方の側に設けると共に内
部にガスが存在するように構成し、且つ、箱体側
壁に設けた導体挿通孔の内周と前記導体との間の
ギヤツプ寸法をg、前記筒状絶縁物の内壁の長さ
寸法をl、導体挿通孔の内径寸法をφ1、絶縁物
の内径寸法をφ2としたときにl≧g/4で、且
つφ2−φ1/2≧2mmの関係としたことを特徴とする ガス絶縁電気機器。 2 箱体内に電気機器及び内部固定導体を収納す
ると共に絶縁ガスを封入し、箱体側壁を貫通して
内部固定導体が設けられ、且つこの導体を囲繞す
ると共に側壁に気密に固定された筒状絶縁物を設
けてなるガス絶縁電気機器において、前記筒状絶
縁物を箱体側壁の外側に突出させると共に、その
内側凹状部に絶縁ガスを充填して設け、前記内部
固定導体の端部が筒状絶縁物の内部に位する如く
箱体側壁の導体挿通孔を遊貫通して設け、前記内
部固定導体に接離自在で且つ筒状絶縁物を気密に
貫通すると共に軸方向移動自在な接続導体を設け
て接続導体と内部固定導体との断路部を筒状絶縁
物内に形成し、箱体側壁に設けた挿通孔の内周と
内部固定導体との間のギヤツプ寸法をg、前記筒
状絶縁物の内壁の長さ寸法をl、導体挿通孔の内
径寸法をφ1、筒状絶縁物の内径寸法をφ2、内部
固定導体の筒状絶縁物への挿入寸法をBとしたと
きに、l≧g/4、 φ1−φ1/2≧2mmで、且つB≧g/5の関係とし たことを特徴とするガス絶縁電気機器。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60286199A JPS62144510A (ja) | 1985-12-19 | 1985-12-19 | ガス絶縁電気機器 |
| US06/832,376 US4730231A (en) | 1985-03-04 | 1986-02-24 | Gas insulated metal-clad high voltage equipment with insulating bushing |
| KR1019860001458A KR860007056A (ko) | 1985-03-04 | 1986-03-03 | 개스절연 금속피복 전력장치 |
| CN86101374A CN1008959B (zh) | 1985-03-04 | 1986-03-03 | 气体绝缘的金属铠装电力设备 |
| IN158/CAL/86A IN165223B (ja) | 1985-03-04 | 1986-03-03 | |
| EP86301510A EP0200309B1 (en) | 1985-03-04 | 1986-03-04 | Gas insulation metal-clad power equipment |
| DE8686301510T DE3675572D1 (de) | 1985-03-04 | 1986-03-04 | Metallgekapselte gasisolierte leistungsanlage. |
| MYPI87002142A MY101109A (en) | 1985-03-04 | 1987-09-29 | Gas insulation metal-clad high voltage equipment with insulating bushing. |
| SG768/91A SG76891G (en) | 1985-03-04 | 1991-09-17 | Gas insulation metal-clad power equipment |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60286199A JPS62144510A (ja) | 1985-12-19 | 1985-12-19 | ガス絶縁電気機器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62144510A JPS62144510A (ja) | 1987-06-27 |
| JPH0458249B2 true JPH0458249B2 (ja) | 1992-09-17 |
Family
ID=17701243
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60286199A Granted JPS62144510A (ja) | 1985-03-04 | 1985-12-19 | ガス絶縁電気機器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62144510A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105467221B (zh) * | 2016-01-18 | 2018-02-23 | 中国工程物理研究院流体物理研究所 | 一种适用于Blumlein脉冲形成线的在线可测可调水电阻及方法 |
-
1985
- 1985-12-19 JP JP60286199A patent/JPS62144510A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62144510A (ja) | 1987-06-27 |
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