JPH0458415B2 - - Google Patents
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- JPH0458415B2 JPH0458415B2 JP24478188A JP24478188A JPH0458415B2 JP H0458415 B2 JPH0458415 B2 JP H0458415B2 JP 24478188 A JP24478188 A JP 24478188A JP 24478188 A JP24478188 A JP 24478188A JP H0458415 B2 JPH0458415 B2 JP H0458415B2
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- liquid
- chromium
- exchange resin
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は高純度水酸化クロムの製造方法に係
り、特にイオン交換樹脂を使用して不純物のきわ
めて少ない水酸化クロムの製造方法に関し、触
媒、高純度金属クロム等の製造分野に利用され
る。 〔従来の技術〕 従来の高純度水酸化クロムの製造方法は、通常
精製された硫酸クロムもしくは塩化クロムを原料
とし、その水溶液を苛性ソーダもしくはアンモニ
ア水で中和し、得られた水酸化クロムのスラリー
液から沈澱物を濾過分離した後、複数回の水洗、
濾過を繰返して水酸化クロム沈澱に付着している
Na+、NH+ 4、SO4 2-等の不純物イオンを除去す
る方法にて製造されて来た。しかし水酸化クロム
はゲル状のため難濾過性であり、水洗、濾過の繰
返しによつても不純物の除去は極めて困難であ
る。特にSO4 2-はCr(OH)x・(SO4)y・ZH2O
なる錯塩を形成しているものと考えられ、その錯
核に入り込んでいるために特に除去が困難である
ほか、工業的にも水洗、濾過の繰返しは、きわめ
て効率が悪い方法である。 本発明者が上記水洗、濾過の繰返しによる従来
法にて不純物の除去実験を行つた結果について説
明する、本発明者は硫酸クロム〔Cr2(SO4)3・
4H2O〕の水溶液を苛性ソーダで中和し、水酸化
クロムを生成させ、得られた水酸化クロムの沈澱
を濾過し、次に沈澱物を容積比にて沈澱物1部に
対し150部の水で懸濁して水洗、濾過を繰返して
得られた水酸化クロム中の不純物の除去状況を示
すと第1表のとおりである。
り、特にイオン交換樹脂を使用して不純物のきわ
めて少ない水酸化クロムの製造方法に関し、触
媒、高純度金属クロム等の製造分野に利用され
る。 〔従来の技術〕 従来の高純度水酸化クロムの製造方法は、通常
精製された硫酸クロムもしくは塩化クロムを原料
とし、その水溶液を苛性ソーダもしくはアンモニ
ア水で中和し、得られた水酸化クロムのスラリー
液から沈澱物を濾過分離した後、複数回の水洗、
濾過を繰返して水酸化クロム沈澱に付着している
Na+、NH+ 4、SO4 2-等の不純物イオンを除去す
る方法にて製造されて来た。しかし水酸化クロム
はゲル状のため難濾過性であり、水洗、濾過の繰
返しによつても不純物の除去は極めて困難であ
る。特にSO4 2-はCr(OH)x・(SO4)y・ZH2O
なる錯塩を形成しているものと考えられ、その錯
核に入り込んでいるために特に除去が困難である
ほか、工業的にも水洗、濾過の繰返しは、きわめ
て効率が悪い方法である。 本発明者が上記水洗、濾過の繰返しによる従来
法にて不純物の除去実験を行つた結果について説
明する、本発明者は硫酸クロム〔Cr2(SO4)3・
4H2O〕の水溶液を苛性ソーダで中和し、水酸化
クロムを生成させ、得られた水酸化クロムの沈澱
を濾過し、次に沈澱物を容積比にて沈澱物1部に
対し150部の水で懸濁して水洗、濾過を繰返して
得られた水酸化クロム中の不純物の除去状況を示
すと第1表のとおりである。
【表】
第1表より明らかな如く、不純物S4 2-の除去に
関しては中和PH値が高い方がよいが、PH値が高く
なるほど水酸化クロム中に含まれるNa含有量が
増加し、水洗によるNeイオンの除去効率が低下
する。またPH値が余り高いと過剰のアルカリによ
つて水酸化クロムが再溶解し亜クロム酸塩を生じ
るので、中和PHは9〜10が適切である。この実験
においてはPH値が10.0にて5回の水洗、濾過を繰
返すことによつてようやくNa:0.002%以下、
SO4:0.05%以下の水準に達し得ることが判明し
た。 第2表は、硫酸クロム〔Cr2(SO4)3・4H2O〕
の水溶液を苛性ソーダで中和して水酸化クロムを
生成させ、得られた水酸化クロムの沈澱を濾過
し、次いで、該沈澱物を容積比にて沈澱物1部に
対し150部の水で懸濁水洗した後濾過する操作を
繰返した場合における水酸化クロムスラリー液の
上澄液中の不純物NaおよびSO4濃度および該ス
ラリー液を濾過して得られた水酸化クロム中の不
純物Na、SO4含有量を示したものである。
関しては中和PH値が高い方がよいが、PH値が高く
なるほど水酸化クロム中に含まれるNa含有量が
増加し、水洗によるNeイオンの除去効率が低下
する。またPH値が余り高いと過剰のアルカリによ
つて水酸化クロムが再溶解し亜クロム酸塩を生じ
るので、中和PHは9〜10が適切である。この実験
においてはPH値が10.0にて5回の水洗、濾過を繰
返すことによつてようやくNa:0.002%以下、
SO4:0.05%以下の水準に達し得ることが判明し
た。 第2表は、硫酸クロム〔Cr2(SO4)3・4H2O〕
の水溶液を苛性ソーダで中和して水酸化クロムを
生成させ、得られた水酸化クロムの沈澱を濾過
し、次いで、該沈澱物を容積比にて沈澱物1部に
対し150部の水で懸濁水洗した後濾過する操作を
繰返した場合における水酸化クロムスラリー液の
上澄液中の不純物NaおよびSO4濃度および該ス
ラリー液を濾過して得られた水酸化クロム中の不
純物Na、SO4含有量を示したものである。
高純度水酸化クロムを製造する上記従来方法
は、水酸化クロムの沈澱を懸濁、水洗、濾過を繰
返すのみで、この方法によりNa、SO4等の不純
物を除去して高純度水酸化クロムとすることが、
きわめて困難であり、かつ著しく非能率である現
状に鑑み、本発明の目的は、上記従来技術の問題
点を解決して、Na、SO4等の不純物のきわめて
少ない高純度水酸化クロムを容易な方法により得
ることのできる効果的な製造方法を提供するにあ
る。 〔問題点を解決するための手段および作用〕 本発明の要旨とするところは次の如くである。
すなわち、3価のクロム塩を原料とする高純度水
酸化クロムの製造方法において、前記3価のクロ
ム塩水溶液を苛性ソーダもしくはアンモニア水に
て中和し、得られた水酸化クロムのスラリー液か
ら沈澱物を濾過分離する工程と、前記分離した沈
澱物を水に懸濁させてスラリー液とする工程と、
前記スラリー液をイオン交換樹脂塔に通液して水
可溶性の不純物を吸着分離する工程と、を有して
成ることを特徴とする高純度水酸化クロムの製造
方法である。 しかして、前記3価のクロム塩水溶液を苛性ソ
ーダもしくはアンモニア水にて中和して水酸化ク
ロムを生成する反応の最終PHを9.0〜11.0と限定
する。 また、前記水に懸濁したスラリー液をイオン交
換樹脂塔に通液するに際し該スラリー液を先ず強
塩基性陰イオン交換樹脂塔に、続いて強酸性陽イ
オン交換樹脂塔に通液する順序にて、かつ上昇流
で通液する通液方法をも限定するものである。 本発明の詳細を添附図面を参照して説明する。
第1図は本発明による高純度水酸化クロムの製造
方法を示す模式工程図である。 本発明による高純度水酸化クロムを製造する原
料としては、通常の工業生産による硫酸クロム
〔Cr2(SO4)3・4H2O〕、塩基性硫酸クロム〔Cr
(OH)・SO4〕等の3価のクロム塩が好適である。
特に3価のクロム塩と限定する必要がなく、すべ
てのクロム塩は原料として使用可能であるが、3
価のクロム塩を使用した方が還元その他の工程を
省略できるので好ましい。 原料の硫酸クロム、塩基性硫酸クロム等の3価
のクロム塩の水溶液を苛性ソーダ、もしくはアン
モニア水にて中和して水酸化クロム〔Cr(OH)3〕
の沈澱を生成する。この工程のPHは9.0〜11.0と
限定する。かくの如くこの反応のPH値を高く限定
した理由は、先に第1表にて示した如く、PHが高
いほど水酸化クロム中に含まれるSO4含有量が少
ないが、一方PHが高くなるほど水酸化クロム中に
含まれるNa含有量が増加する傾向があるので、
双方を勘案してPHを9.0〜11.0と限定した。好ま
しくは9.5〜10.5の範囲である。得られた水酸化
クロムのスラリー液から沈澱物を濾過分離する。
この分離した沈澱物2に水を加えてスラリー液と
し、第1図で示す給液槽4に入れ攪拌機6を作動
せしめ十分攪拌しながらポンプ8によつて、先ず
R−OH型強塩基性陰イオン交換樹脂塔10に、
続いてR−H型強酸性陽イオン交換樹脂塔12
に、それぞれイオン交換樹脂塔の下部より上昇流
で通液し、処理液を受液槽14で受ける。この操
作によつて沈澱物2中の水可溶性不純物をイオン
交換樹脂に吸着せしめる。 通常のイオン交換樹脂塔による脱塩操作は、第
1塔に陽イオン交換樹脂塔、第2塔に陰イオン交
換樹脂塔に通液し、通液は下降流で行うが、本発
明においては、全くその逆の操作を行うことを特
徴としている。その理由は、第1塔に陽イオン交
換樹脂塔を使用すると、水酸化クロムスラリー液
中のNaイオンが吸着され、水酸化クロムスラリ
ー液のPHが低下し、水酸化クロムの沈澱2が溶解
する。また下降流で通液すると、イオン交換樹脂
が圧密状態となり、水酸化クロムのスラリー液の
通液が不能となるからである。そのため、本発明
では第1塔に陰イオン交換樹脂塔を使用し、SO4
イオンを吸着除去し、第2塔の陽イオン交換樹脂
塔におけるPH低下を防止するものである。 なお、水酸化クロムスラリー液の第1塔および
第2塔のイオン交換樹脂塔への通液回数は、本発
明者の実験によれば1回だけの処理でNaおよび
SO4等の不純物が確実に除去され、Na:0.002乾
重量%以下、SO4:0.05乾重量%以下の高純度水
酸化クロムが得られることが判明した。 〔実施例〕 実施例 1 硫酸クロム〔Cr2(SO4)3・4H2O〕30gに水500
mlを加えて加熱溶解した。No.5B濾紙で濾過後濾
液に水300mlを加え、液量を800mlとした。次に、
この濾液をスターラーで攪拌しながら10%
NaOH水溶液を滴加しPHを10に調節し、水を加
えて総液量を1とし、更に10分間攪拌後、約30
分放置した。放置後、この液をNo.5A濾紙で吸
引濾過し、濾液は捨てる。ケークは2のビーカ
ーに移し約500mlの水を加え、スターラーで十分
攪拌しケークをよく懸濁させた後、水を加えて液
量を2とし、再び10%NaOH水溶液を滴加し
PHを10に調節した。このようにして得られた水酸
化クロムのスラリー液を第1図で示した給液槽4
に入れ、攪拌機6で攪拌しながらポンプ8を使用
して、最初にR−OH型強塩基性陰イオン交換樹
脂塔10に、続いてR−H型強酸性陽イオン交換
樹脂塔12に、ぞれぞれのイオン交換樹脂塔の下
部から通液速度SV15で上昇流で通液し、処理液
は受液槽14で受けた。給液槽4の液を全部処理
した後、受液槽14の処理液を給液槽4に移し、
再び同じ操作を繰返した。この操作を3回繰返し
て各回における給液槽4、陰イオン塔10の出口
および受液槽14における上澄液のPHおよび不純
物濃度、ならび水酸化クロム中の不純物量を測定
した結果は第3表に示すとおりである。
は、水酸化クロムの沈澱を懸濁、水洗、濾過を繰
返すのみで、この方法によりNa、SO4等の不純
物を除去して高純度水酸化クロムとすることが、
きわめて困難であり、かつ著しく非能率である現
状に鑑み、本発明の目的は、上記従来技術の問題
点を解決して、Na、SO4等の不純物のきわめて
少ない高純度水酸化クロムを容易な方法により得
ることのできる効果的な製造方法を提供するにあ
る。 〔問題点を解決するための手段および作用〕 本発明の要旨とするところは次の如くである。
すなわち、3価のクロム塩を原料とする高純度水
酸化クロムの製造方法において、前記3価のクロ
ム塩水溶液を苛性ソーダもしくはアンモニア水に
て中和し、得られた水酸化クロムのスラリー液か
ら沈澱物を濾過分離する工程と、前記分離した沈
澱物を水に懸濁させてスラリー液とする工程と、
前記スラリー液をイオン交換樹脂塔に通液して水
可溶性の不純物を吸着分離する工程と、を有して
成ることを特徴とする高純度水酸化クロムの製造
方法である。 しかして、前記3価のクロム塩水溶液を苛性ソ
ーダもしくはアンモニア水にて中和して水酸化ク
ロムを生成する反応の最終PHを9.0〜11.0と限定
する。 また、前記水に懸濁したスラリー液をイオン交
換樹脂塔に通液するに際し該スラリー液を先ず強
塩基性陰イオン交換樹脂塔に、続いて強酸性陽イ
オン交換樹脂塔に通液する順序にて、かつ上昇流
で通液する通液方法をも限定するものである。 本発明の詳細を添附図面を参照して説明する。
第1図は本発明による高純度水酸化クロムの製造
方法を示す模式工程図である。 本発明による高純度水酸化クロムを製造する原
料としては、通常の工業生産による硫酸クロム
〔Cr2(SO4)3・4H2O〕、塩基性硫酸クロム〔Cr
(OH)・SO4〕等の3価のクロム塩が好適である。
特に3価のクロム塩と限定する必要がなく、すべ
てのクロム塩は原料として使用可能であるが、3
価のクロム塩を使用した方が還元その他の工程を
省略できるので好ましい。 原料の硫酸クロム、塩基性硫酸クロム等の3価
のクロム塩の水溶液を苛性ソーダ、もしくはアン
モニア水にて中和して水酸化クロム〔Cr(OH)3〕
の沈澱を生成する。この工程のPHは9.0〜11.0と
限定する。かくの如くこの反応のPH値を高く限定
した理由は、先に第1表にて示した如く、PHが高
いほど水酸化クロム中に含まれるSO4含有量が少
ないが、一方PHが高くなるほど水酸化クロム中に
含まれるNa含有量が増加する傾向があるので、
双方を勘案してPHを9.0〜11.0と限定した。好ま
しくは9.5〜10.5の範囲である。得られた水酸化
クロムのスラリー液から沈澱物を濾過分離する。
この分離した沈澱物2に水を加えてスラリー液と
し、第1図で示す給液槽4に入れ攪拌機6を作動
せしめ十分攪拌しながらポンプ8によつて、先ず
R−OH型強塩基性陰イオン交換樹脂塔10に、
続いてR−H型強酸性陽イオン交換樹脂塔12
に、それぞれイオン交換樹脂塔の下部より上昇流
で通液し、処理液を受液槽14で受ける。この操
作によつて沈澱物2中の水可溶性不純物をイオン
交換樹脂に吸着せしめる。 通常のイオン交換樹脂塔による脱塩操作は、第
1塔に陽イオン交換樹脂塔、第2塔に陰イオン交
換樹脂塔に通液し、通液は下降流で行うが、本発
明においては、全くその逆の操作を行うことを特
徴としている。その理由は、第1塔に陽イオン交
換樹脂塔を使用すると、水酸化クロムスラリー液
中のNaイオンが吸着され、水酸化クロムスラリ
ー液のPHが低下し、水酸化クロムの沈澱2が溶解
する。また下降流で通液すると、イオン交換樹脂
が圧密状態となり、水酸化クロムのスラリー液の
通液が不能となるからである。そのため、本発明
では第1塔に陰イオン交換樹脂塔を使用し、SO4
イオンを吸着除去し、第2塔の陽イオン交換樹脂
塔におけるPH低下を防止するものである。 なお、水酸化クロムスラリー液の第1塔および
第2塔のイオン交換樹脂塔への通液回数は、本発
明者の実験によれば1回だけの処理でNaおよび
SO4等の不純物が確実に除去され、Na:0.002乾
重量%以下、SO4:0.05乾重量%以下の高純度水
酸化クロムが得られることが判明した。 〔実施例〕 実施例 1 硫酸クロム〔Cr2(SO4)3・4H2O〕30gに水500
mlを加えて加熱溶解した。No.5B濾紙で濾過後濾
液に水300mlを加え、液量を800mlとした。次に、
この濾液をスターラーで攪拌しながら10%
NaOH水溶液を滴加しPHを10に調節し、水を加
えて総液量を1とし、更に10分間攪拌後、約30
分放置した。放置後、この液をNo.5A濾紙で吸
引濾過し、濾液は捨てる。ケークは2のビーカ
ーに移し約500mlの水を加え、スターラーで十分
攪拌しケークをよく懸濁させた後、水を加えて液
量を2とし、再び10%NaOH水溶液を滴加し
PHを10に調節した。このようにして得られた水酸
化クロムのスラリー液を第1図で示した給液槽4
に入れ、攪拌機6で攪拌しながらポンプ8を使用
して、最初にR−OH型強塩基性陰イオン交換樹
脂塔10に、続いてR−H型強酸性陽イオン交換
樹脂塔12に、ぞれぞれのイオン交換樹脂塔の下
部から通液速度SV15で上昇流で通液し、処理液
は受液槽14で受けた。給液槽4の液を全部処理
した後、受液槽14の処理液を給液槽4に移し、
再び同じ操作を繰返した。この操作を3回繰返し
て各回における給液槽4、陰イオン塔10の出口
および受液槽14における上澄液のPHおよび不純
物濃度、ならび水酸化クロム中の不純物量を測定
した結果は第3表に示すとおりである。
【表】
第3表より明らかなとおり、1回の処理で水酸
化クロム中の不純物が Na:0.002乾重量%以下 SO4:0.05乾重量%以下 に低減しており、Na、SO4の不純物が少くとも
1回のイオン交換樹脂塔への通液により確実に除
去され、高純度の水酸化クロムが得られることが
判明した。 実施例 2 重クロム酸ソーダー(Na2Cr2O7)を亜硫酸ガ
スで還元して得た芒硝を含む塩基性硫酸クロム
〔Cr(OH)SO4〕30gを原料とし、これに水500
mlを加えて加熱溶解した。この溶液をNo.5B濾紙
で濾過後、濾液に水300mlを加え液量を800mlとし
た。次にこの濾液をスターラーで攪拌しながら10
%NaOH水溶液を滴加しPHを10に調節し、水を
加えて総液量を1とし、更に10分間攪拌後約30
分放置した。放置後、この液をNo.5A濾紙で吸
引濾過し、濾液を捨てる。ケークを2のビーカ
ーに移し、約500mlの水を加え、スターラーで十
分攪拌しケークをよく懸濁させた後、水を加えて
液量を約2とし、再び10%NaOH水溶液を滴
加しPHを10に調節した。このようにして得られた
水酸化クロムスラリー液を、第1図で示した給液
槽4に入れ、攪拌機6で攪拌しながらポンプ8を
使用して、実施例1と同様に最初にR−OH型塩
基性陰イオン交換樹脂塔10に、続いてR−H型
強酸性陽イオン交換樹脂塔12に、それぞれイオ
ン交換樹脂塔の下部から上昇流として通液速度
SV15で通液し、処理液は受液槽14で受けた。
かくして給液槽4のスラリー液を全部処理した
後、受液槽14の処理液を給液槽4に移し、PHを
10に調節して再び同一操作繰を返した、この操作
を3回繰返して各回における給液槽4、陰イオン
塔10の出口および受液槽14におけるそれぞれ
の上澄液のPHおよび不純物濃度、ならびに水酸化
クロム中の不純物量を測定した結果は第4表に示
すとおりである。
化クロム中の不純物が Na:0.002乾重量%以下 SO4:0.05乾重量%以下 に低減しており、Na、SO4の不純物が少くとも
1回のイオン交換樹脂塔への通液により確実に除
去され、高純度の水酸化クロムが得られることが
判明した。 実施例 2 重クロム酸ソーダー(Na2Cr2O7)を亜硫酸ガ
スで還元して得た芒硝を含む塩基性硫酸クロム
〔Cr(OH)SO4〕30gを原料とし、これに水500
mlを加えて加熱溶解した。この溶液をNo.5B濾紙
で濾過後、濾液に水300mlを加え液量を800mlとし
た。次にこの濾液をスターラーで攪拌しながら10
%NaOH水溶液を滴加しPHを10に調節し、水を
加えて総液量を1とし、更に10分間攪拌後約30
分放置した。放置後、この液をNo.5A濾紙で吸
引濾過し、濾液を捨てる。ケークを2のビーカ
ーに移し、約500mlの水を加え、スターラーで十
分攪拌しケークをよく懸濁させた後、水を加えて
液量を約2とし、再び10%NaOH水溶液を滴
加しPHを10に調節した。このようにして得られた
水酸化クロムスラリー液を、第1図で示した給液
槽4に入れ、攪拌機6で攪拌しながらポンプ8を
使用して、実施例1と同様に最初にR−OH型塩
基性陰イオン交換樹脂塔10に、続いてR−H型
強酸性陽イオン交換樹脂塔12に、それぞれイオ
ン交換樹脂塔の下部から上昇流として通液速度
SV15で通液し、処理液は受液槽14で受けた。
かくして給液槽4のスラリー液を全部処理した
後、受液槽14の処理液を給液槽4に移し、PHを
10に調節して再び同一操作繰を返した、この操作
を3回繰返して各回における給液槽4、陰イオン
塔10の出口および受液槽14におけるそれぞれ
の上澄液のPHおよび不純物濃度、ならびに水酸化
クロム中の不純物量を測定した結果は第4表に示
すとおりである。
本発明による高純度水酸化クロムの製造方法
は、硫酸クロム、塩基性硫酸クロム等の3価のク
ロム塩を原料とし、その水溶液を苛性ソーダもし
くはアンモニア水にて中和し、水酸化クロムの沈
澱を生成する反応の最終PHを9.0〜11.0と限定し、
得られた水酸化クロムのスラリー液から沈澱物を
分離し、この沈澱物を水に懸濁させたスラリー液
とし、このスラリー液をイオン交換樹脂塔に通液
して、不純物を吸着除去する方法をとつたが、本
発明ではイオン交換樹脂塔に通液するに際し、先
ず強塩基性陰イオン交換樹脂塔に続いて強酸性陽
イオン交換樹脂塔に通液する順序で、かつ上昇流
で通液する方法をとつたので、次の如き効果を挙
げることができた。 (イ) この製造方法にて得られた水酸化クロムは Na:0.002乾重量%以下 SO4:0.05乾重量%以下 の著しく不純物の少ない高純度水酸化クロムで
ある。 (ロ) 製造方法はきわめて簡単な方法で、従来の水
洗、濾過を繰返えす方法に比し著しくコストを
低減し得る。 (ハ) 特にイオン交換樹脂塔に通液する工程は、従
来法と逆の、先ず強塩基性陰イオン交換樹脂塔
に、続いて強酸性陽イオン交換樹脂塔に通液
し、かつ上昇流による方法をつとたので1回の
通液でNa、SO4等の不純物がほとんど完全に
吸着除去され目標レベルの製品を得ることがで
きた。 本発明の上記効果により、水酸化クロム触媒と
して、また焙焼することによつて高純度の酸化ク
ロム触媒として活用することができる。特に酸化
クロム触媒については、不純物を焙焼過程で除く
必要がないので、焙焼温度、焙焼時間等の条件を
自由に設定できるため、触媒活性を所望値に収め
た触媒とすることができる。 また金属クロム用酸化クロムについても、本発
明による高純度水酸化クロムから不純物の少い、
特にS含有量の極めて少い酸化クロムを単純な焙
焼によつて容易に、かつ経済的に製造できる。 更に、本発明による高純度水酸化クロムは各種
の酸に容易に溶解することにより、硫酸クロム、
塩化クロム、硝酸クロム、酢酸クロム、クロム明
礬等の各種の3価クロム化合物のすぐれた製造原
料としても有効に使用することができる。
は、硫酸クロム、塩基性硫酸クロム等の3価のク
ロム塩を原料とし、その水溶液を苛性ソーダもし
くはアンモニア水にて中和し、水酸化クロムの沈
澱を生成する反応の最終PHを9.0〜11.0と限定し、
得られた水酸化クロムのスラリー液から沈澱物を
分離し、この沈澱物を水に懸濁させたスラリー液
とし、このスラリー液をイオン交換樹脂塔に通液
して、不純物を吸着除去する方法をとつたが、本
発明ではイオン交換樹脂塔に通液するに際し、先
ず強塩基性陰イオン交換樹脂塔に続いて強酸性陽
イオン交換樹脂塔に通液する順序で、かつ上昇流
で通液する方法をとつたので、次の如き効果を挙
げることができた。 (イ) この製造方法にて得られた水酸化クロムは Na:0.002乾重量%以下 SO4:0.05乾重量%以下 の著しく不純物の少ない高純度水酸化クロムで
ある。 (ロ) 製造方法はきわめて簡単な方法で、従来の水
洗、濾過を繰返えす方法に比し著しくコストを
低減し得る。 (ハ) 特にイオン交換樹脂塔に通液する工程は、従
来法と逆の、先ず強塩基性陰イオン交換樹脂塔
に、続いて強酸性陽イオン交換樹脂塔に通液
し、かつ上昇流による方法をつとたので1回の
通液でNa、SO4等の不純物がほとんど完全に
吸着除去され目標レベルの製品を得ることがで
きた。 本発明の上記効果により、水酸化クロム触媒と
して、また焙焼することによつて高純度の酸化ク
ロム触媒として活用することができる。特に酸化
クロム触媒については、不純物を焙焼過程で除く
必要がないので、焙焼温度、焙焼時間等の条件を
自由に設定できるため、触媒活性を所望値に収め
た触媒とすることができる。 また金属クロム用酸化クロムについても、本発
明による高純度水酸化クロムから不純物の少い、
特にS含有量の極めて少い酸化クロムを単純な焙
焼によつて容易に、かつ経済的に製造できる。 更に、本発明による高純度水酸化クロムは各種
の酸に容易に溶解することにより、硫酸クロム、
塩化クロム、硝酸クロム、酢酸クロム、クロム明
礬等の各種の3価クロム化合物のすぐれた製造原
料としても有効に使用することができる。
第1図は本発明による高純度水酸化クロムの製
造工程を示す装置の模式配置図である。 2……水酸化クロム沈澱、4……給液槽、6…
…攪拌機、8……ポンプ、10……陰イオン交換
樹脂塔(アニオン塔)、12……陽イオン交換樹
脂塔(カチオン塔)、14……受液槽。
造工程を示す装置の模式配置図である。 2……水酸化クロム沈澱、4……給液槽、6…
…攪拌機、8……ポンプ、10……陰イオン交換
樹脂塔(アニオン塔)、12……陽イオン交換樹
脂塔(カチオン塔)、14……受液槽。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 3価のクロム塩を原料とする高純度水酸化ク
ロムの製造方法において、前記3価のクロム塩水
溶液を苛性ソーダもしくはアンモニア水にて中和
し、得られた水酸化クロムのスラリー液から沈澱
物を濾過分離する工程と、前記分離した沈澱物を
水に懸濁させてスラリー液とする工程と、前記ス
ラリー液をイオン交換樹脂塔に通液して水可溶性
の不純物を吸着分離する工程と、を有して成るこ
とを特徴とする高純度水酸化クロムの製造方法。 2 前記3価のクロム塩水溶液を苛性ソーダもし
くはアンモニア水にて中和して水酸化クロムを生
成する反応の最終PHを9.0〜11.0とする請求項1
記載の高純度水酸化クロムの製造方法。 3 前記水に懸濁したスラリー液をイオン交換樹
脂塔に通液するに際し該スラリー液を先ず強塩基
性陰イオン交換樹脂塔に、続いて強酸性陽イオン
交換樹脂塔に通液する順序にて、かつ上昇流で通
液する請求項1または2記載の高純度水酸化クロ
ムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24478188A JPH0292828A (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 高純度水酸化クロムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24478188A JPH0292828A (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 高純度水酸化クロムの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0292828A JPH0292828A (ja) | 1990-04-03 |
| JPH0458415B2 true JPH0458415B2 (ja) | 1992-09-17 |
Family
ID=17123827
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24478188A Granted JPH0292828A (ja) | 1988-09-29 | 1988-09-29 | 高純度水酸化クロムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0292828A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000039860A (ko) * | 1998-12-16 | 2000-07-05 | 이구택 | So₄이온을 함유하지 않는 cr[oh]₃제조방법, 이로부터제조된 cr[oh]₃및 이를 이용한 sox를 발생하지 않는 크롬 산화물 제조방법 |
| JP4667084B2 (ja) * | 2005-03-11 | 2011-04-06 | 硬化クローム工業株式会社 | 3価クロムめっき浴へのクロムイオン補給方法 |
| CN101795973B (zh) * | 2007-04-27 | 2012-07-25 | 日本化学工业株式会社 | 氢氧化铬、其制造方法、使用该氢氧化铬的含有三价铬的液体和镀铬方法 |
| US20110168299A1 (en) * | 2008-09-05 | 2011-07-14 | Nippon Chemical Industrial Co., Ltd. | Process for producing an aqueous solution containing a source of chromium (iii) |
| CN102143916A (zh) | 2008-09-05 | 2011-08-03 | 日本化学工业株式会社 | 氢氧化铬的制造方法 |
| CN102143914A (zh) | 2008-09-05 | 2011-08-03 | 日本化学工业株式会社 | 碳酸铬(iii)及其制造方法 |
-
1988
- 1988-09-29 JP JP24478188A patent/JPH0292828A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0292828A (ja) | 1990-04-03 |
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