JPH045912Y2 - - Google Patents
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- JPH045912Y2 JPH045912Y2 JP1986135483U JP13548386U JPH045912Y2 JP H045912 Y2 JPH045912 Y2 JP H045912Y2 JP 1986135483 U JP1986135483 U JP 1986135483U JP 13548386 U JP13548386 U JP 13548386U JP H045912 Y2 JPH045912 Y2 JP H045912Y2
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Description
[産業上の利用分野]
この考案は、含水爆薬、特に包材に充填した後
常温に戻すと収縮する性質を有する含水爆薬を包
装するのに適した包装材に関する。 [従来の技術] 従来、含水爆薬を包被するための包材として
は、例えば、未延伸ナイロンフイルムを基材に用
い、その両面にポリエチレンをラミネートした複
合フイルムを用いるようにしたものか(実公昭53
−54541号公報参照)、或いは厚さ15〜40μmの未
延伸ナイロンフイルムの両面に同程度の厚みを有
する高圧法ポリエチレンフイルムを積層して成る
合成樹脂フイルムを用いることによつて引裂伝播
強度を高めようとした事例が知られている(実公
昭55−40478号公報)。しかし、これら公知例は何
れも雷管装填時または発破孔装填時における包材
フイルムの引裂伝播性を改良しようとしたもので
あるから、下記のような問題点については、解決
の手段が講じられていなかつた。 また、従来から2軸延伸フイルムを基材に用い
たものも知られているが、このものは100℃以上
の加熱雰囲気下においたときのみ収縮作用が生ず
るだけで、本考案が意図する条件下では収縮作用
を生じないので、本考案の目的を達成させること
ができない。 [考案が解決しようとする問題点] すなわち、前記従来型の包材が対象としていた
含水爆薬は、その成分中に発泡剤が混入されてい
るために、これを包材に充填すると、充填後の爆
薬は包材中で膨張する性質を有していた。そのた
め前記膨張作用を吸収できるような性状の包材が
従来、主として開発されてきたもので、いわば前
記爆薬の発泡剤による膨脹作用を利用して包装後
の爆薬と包装フイルムとの密着性を保持させてい
たものであつた。前記実用新案公報に開示されて
いる包材も、上記のような要請を満たすための工
夫の現れであるが、これらは後記のように発泡剤
を混入しないエマルシヨンタイプの爆薬には使用
不適である。すなわちこの種の爆薬は包材に充填
する際、若しくはその直後は、比較的高温が維持
されているため膨張気味であるけれども、常温に
戻ると収縮する性質を帯びている。かかる性質の
爆薬を前記従来型の包材を用いて包被すると、前
記のように充填後の爆薬が収縮するために該爆薬
と包装フイルムとの密着性が悪くなつて、取扱い
に際し爆薬が折れ曲つたり、あるいはフイルムと
爆薬との間に〓間が生ずる等、商品価値の低下を
招くだけでなく当該爆薬薬包を一定の棒状形態に
維持し得なくなる。特にこの種の爆薬の薬包は一
定の棒状形態に保たれていないと、使用時に当該
爆薬薬包をボアホールに挿入する上で、適正位置
に挿入し得ないばかりでなく、密装填も不可能で
あり、その上、伝爆性にも悪影響を及ぼす等の不
都合が生ずる。更にまた、前記のように包材と爆
薬との間に〓間が生ずると、極端な場合には前記
のように折れ曲がつたり、折損してしまうという
欠点もあつて、収縮性爆薬に適した包材の出現が
またれていたのである。 [問題点を解決するための手段] ここにおいて本考案は、2軸延伸を施した熱収
縮フイルムのうち、特に80〜100℃における熱水
収縮率が15%以上の2軸延伸フイルムを基材に用
い、かつその両面にポリエチレンフイルムをラミ
ネートした複合樹脂フイルムを使用して包材を形
成させれば、前記のような収縮性含水爆薬を包装
した場合にあつても、爆薬の収縮に追随して包材
側のフイルムも収縮するので、常時一定の緊密な
棒状爆薬の形態を維持させ得ることを見出したも
のである。なお前記の熱水収縮性フイルムとして
はナイロンフイルム、ポリエステルフイルム、ま
たはビニロンフイルムが使用に適している。 ちなみに、本考案において対象とする含水爆薬
とは、例えば無機酸化酸塩、水、鋭感剤、粘調
剤、架橋剤、仮比重調整剤等からなる公知の含水
爆薬や、無機酸化酸塩、水、油類、乳化剤、微小
空〓等からなる公知の油中水型エマルシヨン爆薬
等である。 前述のように、本考案の複合樹脂フイルムを構
成する基材フイルムは、2軸延伸フイルムである
ことを要するが、従来から用いられている100℃
以上の加熱雰囲気下で収縮する性質を有する2軸
延伸フイルムでは、本考案の目的を達成すること
ができない。すなわち、本考案においては比較的
熱に対し敏感なナイロン、ポリエステル、または
ビニロン等を素材とした2軸延伸フイルムであつ
て、しかも80〜100℃におけう熱水収縮率が15%
以上のフイルムを基材に用い、その両面にポリエ
チレンフイルムを積層させることを要件とし、積
層処理に当つては、通常の押出しラミネーシヨン
またはドライラミネーシヨンのいずれかの方法を
用いてもよい。 また、本考案を構成する基材フイルムの厚さは
概ね10〜50μmの範囲にあればよいが、基材フイ
ルムとしてナイロンまたビニロンを用いた場合に
は、好ましくは10〜30μmとするのがよく、一方
ポリエステルの場合には12〜30μmとするのがよ
い。また基材フイルムの両面に積層するポリエチ
レンフイルムの厚さは、20〜30μmとするのを可
とする。この範囲の厚さが機械適性もよく、破れ
や引掛りが生じないので、使用した場合に好まし
い結果が得られる。 なお、前記積層材としてのポリエチレンフイル
ムは、熱に対しては比較的緩慢であるが、内部の
基材フイルムが前記のように熱水収縮を起すと、
それに伴つて積層材フイルムにも収縮が生じ、複
合フイルム全体としては80〜100℃の熱水下にお
いて、縦、横ともに少くとも3%以上の収縮率を
示すにいたるので、本考案はかかる現象を利用し
て前記のような含水爆薬を包装し得るようにした
ものである。 ちなみに、本考案において基材フイルムとして
用いる2軸延伸フイルムは、従来から知られてい
る2軸延伸フイルムとは異なつた物性を有し、そ
れは当該フイルムそれ自体の製法が前記従来品と
は異なるからである。本考案は前記フイルムの製
造法を考案の要旨とするものではないので、その
詳細については説明を省略するが、その概略を記
すと、主として湿式延伸法により所定のポリマー
を100℃以下において、かつ、ガラス転移点以上
の温度で延伸させることによつて、80〜100℃の
熱水浸漬時に収縮性を発揮し、しかも熱水収縮率
が少くとも15%である2軸延伸フイルムとしたも
ので、100℃以上の加熱雰囲気でのみ収縮する従
来の2軸延伸フイルムとはその物性が著しく異な
るのである。なお本考案の基材フイルムは、同時
2軸延伸法、または逐次2軸延伸法の何れにより
得られたものでも差支えない。 [実施態様] 次に、図面により本考案を具体的に説明する。 第1図は包装フイルムをチユーブ状に成形しつ
つ爆薬を充填していく状態を示す斜視図であり、
フイルムの一部を拡大して示した。第2図は、填
薬後の含水薬包を一部切欠いて示した側面図であ
る。第1図において、基材フイルム1として2軸
延伸を施でした熱水収縮性フイルム、すなわち、
80〜100℃の熱水収縮率が15%以上のナイロンフ
イルム、ビニロンフイルムまたポリエステルフイ
ルムを用い、その両面にポリエチレンフイルム
2,2′を積層させたものを所定のフイルム幅に
截断した素材巻取りを用意し、この巻取りから前
記構成からなる包材フイルム3を繰り出させ、こ
れを図示のようにチユーブケーサ4に供給する。
そして、該ケーサ4におけるヒートーシール部5
の箇所で、所定温度の温風ジエツト気流を該フイ
ルムの合せ目3aに対し線状に吹付けた後、この
部分を常温にまで冷却させて熱融着により前記フ
イルム3を図示のようにチユーブ状に成形する。
包装フイルムをチユーブ状に成形するに当つても
本考案においてはフイルムの露出面にシール性の
良好なポリエチレンが用いられているので完全な
融着フイルムが得られると共に、前述のように熱
風シール法が採用されているから、他の高周波シ
ール法に比べ爆薬としての安全性が高い。 前記のようにして製造した筒体(チユーブ)内
に上方から所定温度の、例えば油中水型エマルシ
ヨン爆薬Sを間欠的に充填した上で、該チユーブ
の両端開口部をアルミニウム製のリング6により
結紮する。結紮に際しては、緊締装置7,7によ
つて図示の如く2箇所を同時に結紮するようにな
し、かつ結紮部の中間はカツター8により切断し
て個々の爆薬薬包となす。なお包装直後の油中水
型エマルシヨン爆薬は、比較的高温になつている
ところから膨脹しているので、この温度下におい
ては包装フイルムと密着している。しかしこの爆
薬の温度が次第に低下して常温にまで至ると、爆
薬全体が収縮してその嵩が小さくなる。そうなる
と内部に充填された爆薬と包装フイルムとの密着
性が悪くなつてシワの発生をみるに至る。そこで
充填後の爆薬を例えば水道水を満たした水槽中に
浸漬させて常温に至るまで冷却する。爆薬が冷却
されると、前記のように冷却に伴つて全体の嵩が
概ね3〜5%程度収縮するので、そのままではこ
れを包被するフイルム3にシワが生じ、場合によ
ると爆薬Sと包装フイルム3との〓間が形成され
て前記のような不具合が発生する。しかし、本考
案における複合樹脂フイルムは、前述のように該
フイルムを構成する基材フイルム1が熱水収縮性
を示す2軸延伸フイルムとなつているので、この
ものを含水爆薬と共に、熱水に数10秒間浸漬させ
ると、前記包装フイルムも収縮して所定の直径の
薬包が得られ、しかもこの薬包は内部が緊密で、
しかもフイルム面にも何等シワのない第2図に示
されるような棒状の薬包となる。 なお、本考案の包装材に含水爆薬を充填するに
は、手動式でも連続式でもよいのは勿論である。 以下、実施例、比較例によつて本考案を更に具
体的に説明する。 実施例 1 2軸延伸を施し、熱水収縮率が18〜23%の範囲
にある厚さ20μmのナイロンフイルムを基材と
し、その両面に厚さ30μmのポリエチレンフイル
ムをラミネートして成る複合樹脂フイルムで、か
つそのフイルム幅が174mmの包材フイルムを用い
て、第1図に示す方法で、熱融着して筒体を成形
した、熱融着に際しては、約150℃の温風ジエツ
ト気流を用いた。 このようにして成形した筒体の折幅は78.5mmで
あつた。この筒体内に上方から、次に示す組成の
油中水型エマルジヨン爆薬を充填した。 即ち、硝酸アンモニウム69重量部、水15重量
部、マイクロクリスタリンワツクス8重量部、ソ
ルビタンモノオレート2重量部及びガラス微小中
空球体6重量部からなる組成であつて、その薬温
は90℃であつた。 次いで爆薬を充填した筒体端部の開口部をアル
ミニウム製のリングで結紮し、直径50mmの薬包を
得た。前記のようにして結紮した筒体を水道水で
冷却後、約95℃の熱水に20秒浸漬した。浸漬後の
常温に戻すと収縮する性質を有する含水爆薬を包
装するのに適した包装材に関する。 [従来の技術] 従来、含水爆薬を包被するための包材として
は、例えば、未延伸ナイロンフイルムを基材に用
い、その両面にポリエチレンをラミネートした複
合フイルムを用いるようにしたものか(実公昭53
−54541号公報参照)、或いは厚さ15〜40μmの未
延伸ナイロンフイルムの両面に同程度の厚みを有
する高圧法ポリエチレンフイルムを積層して成る
合成樹脂フイルムを用いることによつて引裂伝播
強度を高めようとした事例が知られている(実公
昭55−40478号公報)。しかし、これら公知例は何
れも雷管装填時または発破孔装填時における包材
フイルムの引裂伝播性を改良しようとしたもので
あるから、下記のような問題点については、解決
の手段が講じられていなかつた。 また、従来から2軸延伸フイルムを基材に用い
たものも知られているが、このものは100℃以上
の加熱雰囲気下においたときのみ収縮作用が生ず
るだけで、本考案が意図する条件下では収縮作用
を生じないので、本考案の目的を達成させること
ができない。 [考案が解決しようとする問題点] すなわち、前記従来型の包材が対象としていた
含水爆薬は、その成分中に発泡剤が混入されてい
るために、これを包材に充填すると、充填後の爆
薬は包材中で膨張する性質を有していた。そのた
め前記膨張作用を吸収できるような性状の包材が
従来、主として開発されてきたもので、いわば前
記爆薬の発泡剤による膨脹作用を利用して包装後
の爆薬と包装フイルムとの密着性を保持させてい
たものであつた。前記実用新案公報に開示されて
いる包材も、上記のような要請を満たすための工
夫の現れであるが、これらは後記のように発泡剤
を混入しないエマルシヨンタイプの爆薬には使用
不適である。すなわちこの種の爆薬は包材に充填
する際、若しくはその直後は、比較的高温が維持
されているため膨張気味であるけれども、常温に
戻ると収縮する性質を帯びている。かかる性質の
爆薬を前記従来型の包材を用いて包被すると、前
記のように充填後の爆薬が収縮するために該爆薬
と包装フイルムとの密着性が悪くなつて、取扱い
に際し爆薬が折れ曲つたり、あるいはフイルムと
爆薬との間に〓間が生ずる等、商品価値の低下を
招くだけでなく当該爆薬薬包を一定の棒状形態に
維持し得なくなる。特にこの種の爆薬の薬包は一
定の棒状形態に保たれていないと、使用時に当該
爆薬薬包をボアホールに挿入する上で、適正位置
に挿入し得ないばかりでなく、密装填も不可能で
あり、その上、伝爆性にも悪影響を及ぼす等の不
都合が生ずる。更にまた、前記のように包材と爆
薬との間に〓間が生ずると、極端な場合には前記
のように折れ曲がつたり、折損してしまうという
欠点もあつて、収縮性爆薬に適した包材の出現が
またれていたのである。 [問題点を解決するための手段] ここにおいて本考案は、2軸延伸を施した熱収
縮フイルムのうち、特に80〜100℃における熱水
収縮率が15%以上の2軸延伸フイルムを基材に用
い、かつその両面にポリエチレンフイルムをラミ
ネートした複合樹脂フイルムを使用して包材を形
成させれば、前記のような収縮性含水爆薬を包装
した場合にあつても、爆薬の収縮に追随して包材
側のフイルムも収縮するので、常時一定の緊密な
棒状爆薬の形態を維持させ得ることを見出したも
のである。なお前記の熱水収縮性フイルムとして
はナイロンフイルム、ポリエステルフイルム、ま
たはビニロンフイルムが使用に適している。 ちなみに、本考案において対象とする含水爆薬
とは、例えば無機酸化酸塩、水、鋭感剤、粘調
剤、架橋剤、仮比重調整剤等からなる公知の含水
爆薬や、無機酸化酸塩、水、油類、乳化剤、微小
空〓等からなる公知の油中水型エマルシヨン爆薬
等である。 前述のように、本考案の複合樹脂フイルムを構
成する基材フイルムは、2軸延伸フイルムである
ことを要するが、従来から用いられている100℃
以上の加熱雰囲気下で収縮する性質を有する2軸
延伸フイルムでは、本考案の目的を達成すること
ができない。すなわち、本考案においては比較的
熱に対し敏感なナイロン、ポリエステル、または
ビニロン等を素材とした2軸延伸フイルムであつ
て、しかも80〜100℃におけう熱水収縮率が15%
以上のフイルムを基材に用い、その両面にポリエ
チレンフイルムを積層させることを要件とし、積
層処理に当つては、通常の押出しラミネーシヨン
またはドライラミネーシヨンのいずれかの方法を
用いてもよい。 また、本考案を構成する基材フイルムの厚さは
概ね10〜50μmの範囲にあればよいが、基材フイ
ルムとしてナイロンまたビニロンを用いた場合に
は、好ましくは10〜30μmとするのがよく、一方
ポリエステルの場合には12〜30μmとするのがよ
い。また基材フイルムの両面に積層するポリエチ
レンフイルムの厚さは、20〜30μmとするのを可
とする。この範囲の厚さが機械適性もよく、破れ
や引掛りが生じないので、使用した場合に好まし
い結果が得られる。 なお、前記積層材としてのポリエチレンフイル
ムは、熱に対しては比較的緩慢であるが、内部の
基材フイルムが前記のように熱水収縮を起すと、
それに伴つて積層材フイルムにも収縮が生じ、複
合フイルム全体としては80〜100℃の熱水下にお
いて、縦、横ともに少くとも3%以上の収縮率を
示すにいたるので、本考案はかかる現象を利用し
て前記のような含水爆薬を包装し得るようにした
ものである。 ちなみに、本考案において基材フイルムとして
用いる2軸延伸フイルムは、従来から知られてい
る2軸延伸フイルムとは異なつた物性を有し、そ
れは当該フイルムそれ自体の製法が前記従来品と
は異なるからである。本考案は前記フイルムの製
造法を考案の要旨とするものではないので、その
詳細については説明を省略するが、その概略を記
すと、主として湿式延伸法により所定のポリマー
を100℃以下において、かつ、ガラス転移点以上
の温度で延伸させることによつて、80〜100℃の
熱水浸漬時に収縮性を発揮し、しかも熱水収縮率
が少くとも15%である2軸延伸フイルムとしたも
ので、100℃以上の加熱雰囲気でのみ収縮する従
来の2軸延伸フイルムとはその物性が著しく異な
るのである。なお本考案の基材フイルムは、同時
2軸延伸法、または逐次2軸延伸法の何れにより
得られたものでも差支えない。 [実施態様] 次に、図面により本考案を具体的に説明する。 第1図は包装フイルムをチユーブ状に成形しつ
つ爆薬を充填していく状態を示す斜視図であり、
フイルムの一部を拡大して示した。第2図は、填
薬後の含水薬包を一部切欠いて示した側面図であ
る。第1図において、基材フイルム1として2軸
延伸を施でした熱水収縮性フイルム、すなわち、
80〜100℃の熱水収縮率が15%以上のナイロンフ
イルム、ビニロンフイルムまたポリエステルフイ
ルムを用い、その両面にポリエチレンフイルム
2,2′を積層させたものを所定のフイルム幅に
截断した素材巻取りを用意し、この巻取りから前
記構成からなる包材フイルム3を繰り出させ、こ
れを図示のようにチユーブケーサ4に供給する。
そして、該ケーサ4におけるヒートーシール部5
の箇所で、所定温度の温風ジエツト気流を該フイ
ルムの合せ目3aに対し線状に吹付けた後、この
部分を常温にまで冷却させて熱融着により前記フ
イルム3を図示のようにチユーブ状に成形する。
包装フイルムをチユーブ状に成形するに当つても
本考案においてはフイルムの露出面にシール性の
良好なポリエチレンが用いられているので完全な
融着フイルムが得られると共に、前述のように熱
風シール法が採用されているから、他の高周波シ
ール法に比べ爆薬としての安全性が高い。 前記のようにして製造した筒体(チユーブ)内
に上方から所定温度の、例えば油中水型エマルシ
ヨン爆薬Sを間欠的に充填した上で、該チユーブ
の両端開口部をアルミニウム製のリング6により
結紮する。結紮に際しては、緊締装置7,7によ
つて図示の如く2箇所を同時に結紮するようにな
し、かつ結紮部の中間はカツター8により切断し
て個々の爆薬薬包となす。なお包装直後の油中水
型エマルシヨン爆薬は、比較的高温になつている
ところから膨脹しているので、この温度下におい
ては包装フイルムと密着している。しかしこの爆
薬の温度が次第に低下して常温にまで至ると、爆
薬全体が収縮してその嵩が小さくなる。そうなる
と内部に充填された爆薬と包装フイルムとの密着
性が悪くなつてシワの発生をみるに至る。そこで
充填後の爆薬を例えば水道水を満たした水槽中に
浸漬させて常温に至るまで冷却する。爆薬が冷却
されると、前記のように冷却に伴つて全体の嵩が
概ね3〜5%程度収縮するので、そのままではこ
れを包被するフイルム3にシワが生じ、場合によ
ると爆薬Sと包装フイルム3との〓間が形成され
て前記のような不具合が発生する。しかし、本考
案における複合樹脂フイルムは、前述のように該
フイルムを構成する基材フイルム1が熱水収縮性
を示す2軸延伸フイルムとなつているので、この
ものを含水爆薬と共に、熱水に数10秒間浸漬させ
ると、前記包装フイルムも収縮して所定の直径の
薬包が得られ、しかもこの薬包は内部が緊密で、
しかもフイルム面にも何等シワのない第2図に示
されるような棒状の薬包となる。 なお、本考案の包装材に含水爆薬を充填するに
は、手動式でも連続式でもよいのは勿論である。 以下、実施例、比較例によつて本考案を更に具
体的に説明する。 実施例 1 2軸延伸を施し、熱水収縮率が18〜23%の範囲
にある厚さ20μmのナイロンフイルムを基材と
し、その両面に厚さ30μmのポリエチレンフイル
ムをラミネートして成る複合樹脂フイルムで、か
つそのフイルム幅が174mmの包材フイルムを用い
て、第1図に示す方法で、熱融着して筒体を成形
した、熱融着に際しては、約150℃の温風ジエツ
ト気流を用いた。 このようにして成形した筒体の折幅は78.5mmで
あつた。この筒体内に上方から、次に示す組成の
油中水型エマルジヨン爆薬を充填した。 即ち、硝酸アンモニウム69重量部、水15重量
部、マイクロクリスタリンワツクス8重量部、ソ
ルビタンモノオレート2重量部及びガラス微小中
空球体6重量部からなる組成であつて、その薬温
は90℃であつた。 次いで爆薬を充填した筒体端部の開口部をアル
ミニウム製のリングで結紮し、直径50mmの薬包を
得た。前記のようにして結紮した筒体を水道水で
冷却後、約95℃の熱水に20秒浸漬した。浸漬後の
【表】
実施例 2
基材フイルムとして厚さ12μmの2軸延伸ポリ
エステルフイルムで、しかも80〜100℃下での熱
水収縮率が20%である熱水収縮性フイルムを用い
た以外は、実施例1に準じて筒体を成形した。こ
の筒体内に油中水型エマルシヨン爆薬を充填、結
紮し、冷却後、実施例1と同様約95℃の熱水に20
秒浸漬した。 この場合も、実施例1と同様、〓間がなく、シ
ワのない真直な棒状の薬包が得られた。 実施例 3 実施例1と同じ筒体を成形後、上方から次に示
す組成の含水爆薬を充填し結紮した。 即ち、硝酸アンモニウム69重量部、水17重量
部、エチレングリコール2重量部、グアーガム2
重量部及び鱗片状アルミニウム10重量部からなる
組成であつて、その薬温は50℃であつた。 次いで、実施例1と同様冷却後、熱水に20秒間
浸漬した。その結果、発泡剤を用いない含水爆薬
でありながら、爆薬とフイルムとの間に〓間がな
く、かつフイルム面にも何等シワのない真直な棒
状の薬包が得られた。 比較例1および2 基材フイルムとして厚さ20μmの通常の2軸延
伸ナイロンフイルムおよび厚さ12μmの通常の2
軸延伸ポリエステルフイルムを用い、このもの
に、それぞれ厚さ30μmのポリエチレンフイルム
を積層させて成る複合フイルムを用いた以外は実
施例1に準じて筒体を成形し、油中水型エマルシ
ヨン爆薬を充填し、結紮し、冷却後実施例1同様
熱水に浸漬した。この場合は、それぞれの薬包に
ついて、フイルムと爆薬との間に〓間が生じ、フ
イルム面にもシワが発生し、かつ曲がつた薬包が
得られた。 次に、本考案による複合樹脂フイルム及び従来
から用いられている複合樹脂フイルムの双方につ
いて、それぞれ90℃の熱水に浸漬し、その浸漬時
間と収縮率との関係を調べた。その結果を次頁に
第2表として示す。
エステルフイルムで、しかも80〜100℃下での熱
水収縮率が20%である熱水収縮性フイルムを用い
た以外は、実施例1に準じて筒体を成形した。こ
の筒体内に油中水型エマルシヨン爆薬を充填、結
紮し、冷却後、実施例1と同様約95℃の熱水に20
秒浸漬した。 この場合も、実施例1と同様、〓間がなく、シ
ワのない真直な棒状の薬包が得られた。 実施例 3 実施例1と同じ筒体を成形後、上方から次に示
す組成の含水爆薬を充填し結紮した。 即ち、硝酸アンモニウム69重量部、水17重量
部、エチレングリコール2重量部、グアーガム2
重量部及び鱗片状アルミニウム10重量部からなる
組成であつて、その薬温は50℃であつた。 次いで、実施例1と同様冷却後、熱水に20秒間
浸漬した。その結果、発泡剤を用いない含水爆薬
でありながら、爆薬とフイルムとの間に〓間がな
く、かつフイルム面にも何等シワのない真直な棒
状の薬包が得られた。 比較例1および2 基材フイルムとして厚さ20μmの通常の2軸延
伸ナイロンフイルムおよび厚さ12μmの通常の2
軸延伸ポリエステルフイルムを用い、このもの
に、それぞれ厚さ30μmのポリエチレンフイルム
を積層させて成る複合フイルムを用いた以外は実
施例1に準じて筒体を成形し、油中水型エマルシ
ヨン爆薬を充填し、結紮し、冷却後実施例1同様
熱水に浸漬した。この場合は、それぞれの薬包に
ついて、フイルムと爆薬との間に〓間が生じ、フ
イルム面にもシワが発生し、かつ曲がつた薬包が
得られた。 次に、本考案による複合樹脂フイルム及び従来
から用いられている複合樹脂フイルムの双方につ
いて、それぞれ90℃の熱水に浸漬し、その浸漬時
間と収縮率との関係を調べた。その結果を次頁に
第2表として示す。
【表】
【表】
上記のように、本考案に係る包装材は発泡剤を
混入しないスラリータイプまたはエマルジヨンタ
イプの爆薬を包装するのに適し、殊に前記爆薬は
充填時において、次のような理由からその温度を
高める必要があり、温度を高めるとそれだけ常温
に戻した場合の収縮度合も大きくなるが、それに
追随できる包装材が得られることは、実際面でも
極めて有利である。第一に、この種の爆薬は原料
系の融点、軟化点が元来高いので、必然的に爆薬
製造時の温度も高くなるが、それに適応できる包
装材でなくてはならない、第二に、爆薬の温度を
高く維持できれば、それだけ薬質が軟かくなつて
流れ性がよくなり、自動充填機による爆薬の連続
供給が円滑に行われる。第三に、薬質が軟かい状
態、すなわち温度の高い状態で充填を行つた方が
品質的にも優れた薬包が得られる。 [効果] 本考案の包装フイルムは、基材フイルムとして
熱水下に収縮する性質を帯びた2軸延伸フイルム
が用いられているので、比較的高温の含水爆薬を
常温に戻すときに嵩収縮が生じても、包装フイル
ム自体もその収縮を吸収するように収縮するから
前記含水爆薬を包装するのに適し、しかも該基材
フイルムにはその両面にヒートシール性の良好な
ポリエチレンフイルムがラミネートされているの
で密封効果も高く、したがつて包装体の表面にシ
ワのよる虞れもない。またこの包装体による爆薬
は前記包装フイルムにより緊密に包被されている
ので取扱いに際しても折れ曲り等も発生せず、常
時固い棒状形態を保持する効果がある。 また、従来の含水爆薬の多くは、発泡剤を入れ
ることにより、薬包に張りを持たせていたのに対
し、本考案の特定の包装フイルムを用いることに
よつて発泡剤を入れる必要がなくなつた。 さらに、発泡剤入り含水爆薬は、充填するまで
の時間的な制約を受けるのに対し、本考案の場合
には、発泡剤がなくても薬包に張りを持たせるこ
とができ、従つて従来のごとき期間的な制約を受
けることがない点でも、特徴を有している。
混入しないスラリータイプまたはエマルジヨンタ
イプの爆薬を包装するのに適し、殊に前記爆薬は
充填時において、次のような理由からその温度を
高める必要があり、温度を高めるとそれだけ常温
に戻した場合の収縮度合も大きくなるが、それに
追随できる包装材が得られることは、実際面でも
極めて有利である。第一に、この種の爆薬は原料
系の融点、軟化点が元来高いので、必然的に爆薬
製造時の温度も高くなるが、それに適応できる包
装材でなくてはならない、第二に、爆薬の温度を
高く維持できれば、それだけ薬質が軟かくなつて
流れ性がよくなり、自動充填機による爆薬の連続
供給が円滑に行われる。第三に、薬質が軟かい状
態、すなわち温度の高い状態で充填を行つた方が
品質的にも優れた薬包が得られる。 [効果] 本考案の包装フイルムは、基材フイルムとして
熱水下に収縮する性質を帯びた2軸延伸フイルム
が用いられているので、比較的高温の含水爆薬を
常温に戻すときに嵩収縮が生じても、包装フイル
ム自体もその収縮を吸収するように収縮するから
前記含水爆薬を包装するのに適し、しかも該基材
フイルムにはその両面にヒートシール性の良好な
ポリエチレンフイルムがラミネートされているの
で密封効果も高く、したがつて包装体の表面にシ
ワのよる虞れもない。またこの包装体による爆薬
は前記包装フイルムにより緊密に包被されている
ので取扱いに際しても折れ曲り等も発生せず、常
時固い棒状形態を保持する効果がある。 また、従来の含水爆薬の多くは、発泡剤を入れ
ることにより、薬包に張りを持たせていたのに対
し、本考案の特定の包装フイルムを用いることに
よつて発泡剤を入れる必要がなくなつた。 さらに、発泡剤入り含水爆薬は、充填するまで
の時間的な制約を受けるのに対し、本考案の場合
には、発泡剤がなくても薬包に張りを持たせるこ
とができ、従つて従来のごとき期間的な制約を受
けることがない点でも、特徴を有している。
図面は、本考案における実施の一態様を示すも
ので、第1図は包装フイルムをチユーブ状に成形
しつつ爆薬を充填していく場合を示す斜視図にし
て、フイルムの一部を拡大して示した。第2図は
填薬後の含水爆薬薬包を示す一部切欠側面図であ
る。 1……基材フイルム、2,2′……ポリエチレ
ンフイルム層、3……筒体を含む包装フイルム、
4……チユーブケーサ、5……ヒートシール部、
6……金属製のリング、7……結紮装置、8……
カツター。
ので、第1図は包装フイルムをチユーブ状に成形
しつつ爆薬を充填していく場合を示す斜視図にし
て、フイルムの一部を拡大して示した。第2図は
填薬後の含水爆薬薬包を示す一部切欠側面図であ
る。 1……基材フイルム、2,2′……ポリエチレ
ンフイルム層、3……筒体を含む包装フイルム、
4……チユーブケーサ、5……ヒートシール部、
6……金属製のリング、7……結紮装置、8……
カツター。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 80〜100℃の熱水浸漬時に収縮性を発揮し、
かつ熱水収縮率が少くとも15%である2軸延伸
フイルムを基材とし、その両面にポリエチレン
フイルムをラミネートした複合樹脂フイルムを
用いて筒体を形成させたことを特徴とする含水
爆薬の包装材。 2 厚さ10〜30μmの熱水収縮性ナイロンフイル
ムまたは厚さ12〜20μmの熱水収縮性ポリエス
テルフイルムを基材に用い、その両面に厚さ20
〜30μmのポリエチレンフイルムを積層させた
実用新案登録請求の範囲第1項記載の含水爆薬
の包装材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986135483U JPH045912Y2 (ja) | 1986-09-05 | 1986-09-05 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986135483U JPH045912Y2 (ja) | 1986-09-05 | 1986-09-05 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6344097U JPS6344097U (ja) | 1988-03-24 |
| JPH045912Y2 true JPH045912Y2 (ja) | 1992-02-19 |
Family
ID=31037711
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986135483U Expired JPH045912Y2 (ja) | 1986-09-05 | 1986-09-05 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH045912Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5553030Y2 (ja) * | 1976-10-12 | 1980-12-09 | ||
| JPS5540478U (ja) * | 1978-09-08 | 1980-03-15 | ||
| JPS5939591U (ja) * | 1982-09-01 | 1984-03-13 | 三洋電機株式会社 | スピ−カ−の取付装置 |
-
1986
- 1986-09-05 JP JP1986135483U patent/JPH045912Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6344097U (ja) | 1988-03-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531 |
|
| R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
| R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |