JPH0460942B2 - - Google Patents
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- JPH0460942B2 JPH0460942B2 JP59185163A JP18516384A JPH0460942B2 JP H0460942 B2 JPH0460942 B2 JP H0460942B2 JP 59185163 A JP59185163 A JP 59185163A JP 18516384 A JP18516384 A JP 18516384A JP H0460942 B2 JPH0460942 B2 JP H0460942B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refractory
- resin
- carbon
- binder
- oxidation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
[技術分野]
本発明は、耐酸化性に優れた炭素含有耐火物に
関するものである。 [背景技術] 炭素含有耐火物は、各種溶融スラグに濡れにく
くて耐食性に優れており、また熱伝導率が高いな
どの特長を有しているため、従来から金属精練用
容器などの耐火材料として広く使用されている。
そして炭素含有耐火物は鉄鋼精練の分野において
もこれらの特性を生かして溶鉱炉の炉底、混洗
車、転炉、取鍋の内張り用などとして、また連続
鋳造用の耐火物として不可欠なものとなつてい
る。 これら炭素含有耐火物は、通常結合剤として有
機質のものを用いてこれを耐火性骨材と混練して
成形し、必要に応じて熱処理することによつて製
品となされるものである。そして熱処理温度によ
つては製品の時点で有機質の結合剤が炭化されて
カーボンボンドとして残留するいわゆる焼成耐火
物と称されるものにすることがあるが、最近は省
エネルギーのために有機質結合剤を硬化させる程
度の低温で熱処理して出荷段階では有機質結合剤
がそのままの形で存在するいわゆる不焼成耐火物
と称されるものとすることが多い。この不焼成耐
火物にあつても実設備で使用する際に加熱される
ことによつて、有機質結合剤は徐々に分解して一
定期間経過後は炭化されてカーボンボンドを形成
するようになる点においては焼成耐火物と同じで
ある。 ここで上記有機質結合剤としては、フエノール
樹脂等の合成樹脂やタール・ピツチが代表的なも
のであるが、近年使い易さや耐火物の性能の上か
ら樹脂を使用することが多くなつている。しかし
この反面有機質結合剤を用いた炭素含有耐火物に
おいて共通する欠点として酸化摩耗が挙げられて
いる。炭素含有耐火物にあつて通常は上記有機質
結合剤から生じるカーボンボンドの他に天然黒鉛
やカーボンブラツク、コークス粉などの炭素原料
を耐火性骨材の一部として配合してカーボンボン
ドによる耐食性をさらに向上させることが多くお
こなわれているが、酸化摩耗の点ではこれら炭素
質のなかでカーボンボンドが最も弱く、カーボン
ボンドによつて耐火物の寿命が決められることに
なつて、この種有機質結合剤を用いた炭素含有耐
火物において酸化摩耗の点が最大の問題となつて
いるものであつた。 そこで従来より炭素含有耐火物の耐酸化性を向
上させるために次のような手段が採用されてい
る。 Al、Si等のO2と結合して酸化され易い金属
を耐火物に分散させて耐火物中に侵入してくる
O2を取り込んでしまう。 微粉のSiO2−Na2O−(K2O)系のガラス形
成剤を耐火物に分散して、加熱されたときにこ
れらが粘性の高い液体となつてO2の侵入経路
である気孔を塞ぐようにしたり、耐火物のカー
ボンボンドを被覆して酸化を防止したりする。 耐火物に耐火性の液体を含浸して通気性を低
下させる。 しかし、については耐火物への金属の十分な
分散が難しいことや、金属が酸化されるときに体
積膨張が大きくて耐火物の組織が破壊されてしま
い易いことがあり、については十分な耐酸化性
を付与させるためには大量のガラス形成剤を必要
として耐火物自体の耐火性能を損なうことになる
ことが多い、については耐火性を有する適当な
含浸剤の製造が困難であると共に十分な耐酸化性
を付与することができない、などの問題があり、
結局はこれらの手段によつても炭素含有耐火物の
耐酸化摩耗性を有効に向上させることはできない
ものである。 [発明の目的] 本発明は、上記の点に鑑みて為されたものであ
り、耐酸化摩耗性に優れた耐酸化性炭素含有耐火
物を提供することを目的とするものである。 [発明の開示] しかして本発明に係る耐酸化性炭素含有耐火物
は、耐火性骨材に結合剤として少なくとも一部に
フエノール樹脂が用いられて混練成形された耐火
物であつて、樹脂中には1重量%以上のアルカリ
金属がアルカリ金属の水酸化物として含有されて
いることを特徴とするもので、以下本発明を詳細
に説明する。 結合剤としての樹脂としては、熱硬化性樹脂な
かでもフエノール樹脂を用いるのが一般的であ
り、またアルカリ金属は例えばこの樹脂を調製す
る際の反応触媒として使用するものをそのまま残
存させることで含有させることができる。すなわ
ち、例えばフエノール類とアルデヒド類とをアル
カリ触媒下で縮合反応させてフエノール樹脂を調
製する場合、アルカリ触媒として水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどアルカリ金属の水酸化物
を用いると、このアルカリ金属化合物は樹脂中に
残存してアルカリ金属が樹脂中に含有されること
になるのである。ここで、例えばフエノール樹脂
にあつて通常はアルカリ触媒はアルカリ金属に換
算して樹脂に対して0.5重量%以下の配合量で配
合されるが、本発明にあつてはアルカリ金属に換
算してアルカリ触媒を樹脂に対して1重量%以上
を配合するようにする必要がある。本発明ではア
ルカリ金属の存在によつて耐火物の耐酸化摩耗性
を向上させるものであるが、1重量%未満のアル
カリ金属の存在では十分な耐酸化摩耗性の向上を
期待することができない。もちろんアルカリ金属
を含有させるにあたつて調製された樹脂にアルカ
リ金属の水酸化物を添加して混合させるようにし
てもよい。 このようにアルカリ金属が含有された樹脂を結
合剤として用い、これを耐火性骨材に配合して混
練させるものであるが、このとき結合剤として樹
脂の他にタール・ピツチなどを併用してもよい。
また耐火性骨材としては、天然黒鉛、アルミナ、
シリカガラスなど一般に使用されるものを任意に
用いることができる。このように耐火性骨材と結
合剤とを混練したのちプレスして成形し、これを
熱処理して焼成耐火物または不焼成耐火物となす
ものである。すなわち熱処理を結合剤が炭化され
る程度の高温でおこなうと耐火性骨材がカーボン
ボンドで結合された焼成耐火物となる。また熱処
理を結合剤が硬化する程度の低温でおこなうと結
合剤が炭化されることなくそのまま残つて不焼成
耐火物となり、このものでは実設備において溶鋼
などによつて高温が作用する段階で結合剤は炭化
されてカーボンボンドが生成される。 このようにして得られる耐火物にあつて、結合
剤樹脂に含有されるアルカリ金属はNa2OやK2
Oなどのように酸化反応を受け易く、耐火物中に
侵入するO2を取り込んでしまうことができるこ
とになり、またこのように生成されるNa2Oや
K2Oが耐火性骨材中のケイ酸成分やアルミナ成
分と反応してNa2O−SiO2−Al2O3系やK2O−
SiO2−Al2O3系のガラスが生成されることになつ
て、このガラスによつてカーボンボンドが被覆さ
れ、O2によるカーボンボンドへの作用を防止す
ることができることになる。ここで通常の耐火性
骨材粉末は若干量のSiO2成分を含有するが、
SiO2の含有量が少ない場合には耐火性骨材の一
部として無定形シリカ微粉末や金属シリコン微粉
末のうちすくなくとも一方を配合して耐火物中に
良く分散させておくのがよい。この無定形シリカ
微粉末や金属シリコン微粉末におけるSi成分を
Na2OやK2Oと反応させて上記ガラスを生成さ
せるのである。耐火性骨材に含有されるSiO2成
分の量が十分であれば特に無定形シリカ微粉末や
金属シリコン微粉末を配合するような必要はな
い。このようにして樹脂中に含有されるアルカリ
金属の作用でカーボンボンドの耐酸化摩耗性を向
上させることができるものであるが、アルカリ金
属はカーボンボンドとなる樹脂中に含有されてい
るためにカーボンボンドの酸化からの保護を効果
的におこなうことができることになり、またアル
カリ金属の量は耐火物全体からみれば僅かの量で
あるので耐火物自体の耐火性能を損なうようなお
それはない。 ここで、上記樹脂結合剤の配合量は耐火物にお
ける炭素含有量が2重量%以上になるように設定
されるのがよい。2重量%未満ではカーボンボン
ドが少なくセラミツクボンドが主体となるために
熱衝撃に弱くなるものである。また樹脂に含有さ
せるアルカリ金属としてはカリウムが好ましく耐
酸化性において効果的である。その理由はK2O
成分を有するガラスとNa2O成分を有するガラス
とでその粘度に相異があるためであると考えられ
ている。 次に実施例によつて本発明を例証する。 結合剤の製造例 1 フエノール658g、37%ホルマリン851gを四ツ
口フラスコに仕込み、攪拌しながら50%水酸化カ
リウム水72gを加えたのち60分を要して内温が70
℃になるように昇温させ、このまま5時間反応を
おこなつた。次に70Torrの減圧下で580gの脱水
をおこなつた。 得られたレゾール型フエノール樹脂は褐色の粘
稠な樹脂で、25℃における粘度は150ポアズであ
つた。またこの樹脂中にカリウムは2.5重量%含
有されているものである。 結合剤の製造例 2 製造例1において得た樹脂1000gに50%水酸化
カリウム水85gを加えて良く攪拌混合した。 得られたレゾール型フエノール樹脂は褐色の粘
稠な樹脂で、25℃における粘度は130ポアズであ
つた。またこの樹脂中にカリウムは5.0重量%含
有されているものであつた。 結合剤の製造例 3 フエノール658g、37%ホルマリン851gを四ツ
口フラスコに仕込み、攪拌しながら50%水酸化カ
リウム水165gを加えて約90分を要して70℃まで
昇温させ、このまま3時間反応をおこなつた。次
に70Torrの減圧下で635gの脱水をおこなつた。 得られたレゾール型フエノール樹脂は褐色の粘
稠な樹脂で、25℃における粘度は350ポアズであ
つた。この樹脂にエチレングリコールを外掛けで
10重量%加え、25℃における粘度が130ポアズの
樹脂を得た。この樹脂中にカリウムは2.5重量%
含有されているものである。 結合剤の製造例 4 フエノール940g、37%ホルマリン649gを四ツ
口フラスコに仕込み、これにシユウ酸7.5gを加
え、還流下120分間反応をおこなつた。次に150℃
まで常圧脱水をおこない、さらに50Torrの減圧
下で660gの脱水をおこなつた。こののち直ちに
エチレングリコール625gを加え、室温まで冷却
後50%水酸化カリウム水120gを加えて良く混合
した。 得られたノボラツク型フエノール樹脂は褐色の
粘稠な樹脂で25℃における粘度は170ポアズであ
つた。またこの樹脂中にカリウムは2.5重量%含
有されているものである。 結合剤の製造例 5 フエノール658g、37%ホルマリン851gを四ツ
口フラスコに仕込み、攪拌しながら33%水酸化ナ
トリウム水132gを加えたのち90分を要して内温
が70℃になるように昇温させ、このまま3時間反
応をおこなつた。次に70Torrの減圧下で600gの
脱水をおこなつた。 得られたレゾール型フエノール樹脂は褐色の粘
稠な樹脂で、25℃における粘度は60ポアズであつ
た。またこの樹脂中にナトリウムは2.5重量%含
有されているものである。 結合剤の製造例 6 フエノール658g、37%ホルマリン851gを四ツ
口フラスコに仕込み、攪拌しながら33%水酸化ナ
トリウム水24gを加えたのち60分を要して内温が
70℃になるように昇温させ、このまま6時間反応
をおこなつた。次に70Torrの減圧下で550gの脱
水をおこなつた。 得られたレゾール型フエノール樹脂は褐色の粘
稠な樹脂で、25℃における粘度は30ポアズであつ
た。またこの樹脂中にナトリウムは0.5重量%含
有されているものである。 上記のようにして得た製造例1〜4及び製造例
6の樹脂を第1表の配合の耐火性骨材と混練して
ラバープレスによつて成形し、1000℃で還元焼成
することによつて焼成耐火物を得た(実施例1か
ら6及び、比較例1)。この耐火物について種々
特性を測定した。結果を第2表に示す。第2表に
おいて耐酸化性は、30×30×30mmのサンプルを
1300℃の電気炉に1時間入れて酸化処理したのち
の重量減少量と圧縮強さを測定することで評価と
なし、圧縮強さはサンプルに加える全荷重を9cm2
(30×30mm)で割つた値で表した。
関するものである。 [背景技術] 炭素含有耐火物は、各種溶融スラグに濡れにく
くて耐食性に優れており、また熱伝導率が高いな
どの特長を有しているため、従来から金属精練用
容器などの耐火材料として広く使用されている。
そして炭素含有耐火物は鉄鋼精練の分野において
もこれらの特性を生かして溶鉱炉の炉底、混洗
車、転炉、取鍋の内張り用などとして、また連続
鋳造用の耐火物として不可欠なものとなつてい
る。 これら炭素含有耐火物は、通常結合剤として有
機質のものを用いてこれを耐火性骨材と混練して
成形し、必要に応じて熱処理することによつて製
品となされるものである。そして熱処理温度によ
つては製品の時点で有機質の結合剤が炭化されて
カーボンボンドとして残留するいわゆる焼成耐火
物と称されるものにすることがあるが、最近は省
エネルギーのために有機質結合剤を硬化させる程
度の低温で熱処理して出荷段階では有機質結合剤
がそのままの形で存在するいわゆる不焼成耐火物
と称されるものとすることが多い。この不焼成耐
火物にあつても実設備で使用する際に加熱される
ことによつて、有機質結合剤は徐々に分解して一
定期間経過後は炭化されてカーボンボンドを形成
するようになる点においては焼成耐火物と同じで
ある。 ここで上記有機質結合剤としては、フエノール
樹脂等の合成樹脂やタール・ピツチが代表的なも
のであるが、近年使い易さや耐火物の性能の上か
ら樹脂を使用することが多くなつている。しかし
この反面有機質結合剤を用いた炭素含有耐火物に
おいて共通する欠点として酸化摩耗が挙げられて
いる。炭素含有耐火物にあつて通常は上記有機質
結合剤から生じるカーボンボンドの他に天然黒鉛
やカーボンブラツク、コークス粉などの炭素原料
を耐火性骨材の一部として配合してカーボンボン
ドによる耐食性をさらに向上させることが多くお
こなわれているが、酸化摩耗の点ではこれら炭素
質のなかでカーボンボンドが最も弱く、カーボン
ボンドによつて耐火物の寿命が決められることに
なつて、この種有機質結合剤を用いた炭素含有耐
火物において酸化摩耗の点が最大の問題となつて
いるものであつた。 そこで従来より炭素含有耐火物の耐酸化性を向
上させるために次のような手段が採用されてい
る。 Al、Si等のO2と結合して酸化され易い金属
を耐火物に分散させて耐火物中に侵入してくる
O2を取り込んでしまう。 微粉のSiO2−Na2O−(K2O)系のガラス形
成剤を耐火物に分散して、加熱されたときにこ
れらが粘性の高い液体となつてO2の侵入経路
である気孔を塞ぐようにしたり、耐火物のカー
ボンボンドを被覆して酸化を防止したりする。 耐火物に耐火性の液体を含浸して通気性を低
下させる。 しかし、については耐火物への金属の十分な
分散が難しいことや、金属が酸化されるときに体
積膨張が大きくて耐火物の組織が破壊されてしま
い易いことがあり、については十分な耐酸化性
を付与させるためには大量のガラス形成剤を必要
として耐火物自体の耐火性能を損なうことになる
ことが多い、については耐火性を有する適当な
含浸剤の製造が困難であると共に十分な耐酸化性
を付与することができない、などの問題があり、
結局はこれらの手段によつても炭素含有耐火物の
耐酸化摩耗性を有効に向上させることはできない
ものである。 [発明の目的] 本発明は、上記の点に鑑みて為されたものであ
り、耐酸化摩耗性に優れた耐酸化性炭素含有耐火
物を提供することを目的とするものである。 [発明の開示] しかして本発明に係る耐酸化性炭素含有耐火物
は、耐火性骨材に結合剤として少なくとも一部に
フエノール樹脂が用いられて混練成形された耐火
物であつて、樹脂中には1重量%以上のアルカリ
金属がアルカリ金属の水酸化物として含有されて
いることを特徴とするもので、以下本発明を詳細
に説明する。 結合剤としての樹脂としては、熱硬化性樹脂な
かでもフエノール樹脂を用いるのが一般的であ
り、またアルカリ金属は例えばこの樹脂を調製す
る際の反応触媒として使用するものをそのまま残
存させることで含有させることができる。すなわ
ち、例えばフエノール類とアルデヒド類とをアル
カリ触媒下で縮合反応させてフエノール樹脂を調
製する場合、アルカリ触媒として水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどアルカリ金属の水酸化物
を用いると、このアルカリ金属化合物は樹脂中に
残存してアルカリ金属が樹脂中に含有されること
になるのである。ここで、例えばフエノール樹脂
にあつて通常はアルカリ触媒はアルカリ金属に換
算して樹脂に対して0.5重量%以下の配合量で配
合されるが、本発明にあつてはアルカリ金属に換
算してアルカリ触媒を樹脂に対して1重量%以上
を配合するようにする必要がある。本発明ではア
ルカリ金属の存在によつて耐火物の耐酸化摩耗性
を向上させるものであるが、1重量%未満のアル
カリ金属の存在では十分な耐酸化摩耗性の向上を
期待することができない。もちろんアルカリ金属
を含有させるにあたつて調製された樹脂にアルカ
リ金属の水酸化物を添加して混合させるようにし
てもよい。 このようにアルカリ金属が含有された樹脂を結
合剤として用い、これを耐火性骨材に配合して混
練させるものであるが、このとき結合剤として樹
脂の他にタール・ピツチなどを併用してもよい。
また耐火性骨材としては、天然黒鉛、アルミナ、
シリカガラスなど一般に使用されるものを任意に
用いることができる。このように耐火性骨材と結
合剤とを混練したのちプレスして成形し、これを
熱処理して焼成耐火物または不焼成耐火物となす
ものである。すなわち熱処理を結合剤が炭化され
る程度の高温でおこなうと耐火性骨材がカーボン
ボンドで結合された焼成耐火物となる。また熱処
理を結合剤が硬化する程度の低温でおこなうと結
合剤が炭化されることなくそのまま残つて不焼成
耐火物となり、このものでは実設備において溶鋼
などによつて高温が作用する段階で結合剤は炭化
されてカーボンボンドが生成される。 このようにして得られる耐火物にあつて、結合
剤樹脂に含有されるアルカリ金属はNa2OやK2
Oなどのように酸化反応を受け易く、耐火物中に
侵入するO2を取り込んでしまうことができるこ
とになり、またこのように生成されるNa2Oや
K2Oが耐火性骨材中のケイ酸成分やアルミナ成
分と反応してNa2O−SiO2−Al2O3系やK2O−
SiO2−Al2O3系のガラスが生成されることになつ
て、このガラスによつてカーボンボンドが被覆さ
れ、O2によるカーボンボンドへの作用を防止す
ることができることになる。ここで通常の耐火性
骨材粉末は若干量のSiO2成分を含有するが、
SiO2の含有量が少ない場合には耐火性骨材の一
部として無定形シリカ微粉末や金属シリコン微粉
末のうちすくなくとも一方を配合して耐火物中に
良く分散させておくのがよい。この無定形シリカ
微粉末や金属シリコン微粉末におけるSi成分を
Na2OやK2Oと反応させて上記ガラスを生成さ
せるのである。耐火性骨材に含有されるSiO2成
分の量が十分であれば特に無定形シリカ微粉末や
金属シリコン微粉末を配合するような必要はな
い。このようにして樹脂中に含有されるアルカリ
金属の作用でカーボンボンドの耐酸化摩耗性を向
上させることができるものであるが、アルカリ金
属はカーボンボンドとなる樹脂中に含有されてい
るためにカーボンボンドの酸化からの保護を効果
的におこなうことができることになり、またアル
カリ金属の量は耐火物全体からみれば僅かの量で
あるので耐火物自体の耐火性能を損なうようなお
それはない。 ここで、上記樹脂結合剤の配合量は耐火物にお
ける炭素含有量が2重量%以上になるように設定
されるのがよい。2重量%未満ではカーボンボン
ドが少なくセラミツクボンドが主体となるために
熱衝撃に弱くなるものである。また樹脂に含有さ
せるアルカリ金属としてはカリウムが好ましく耐
酸化性において効果的である。その理由はK2O
成分を有するガラスとNa2O成分を有するガラス
とでその粘度に相異があるためであると考えられ
ている。 次に実施例によつて本発明を例証する。 結合剤の製造例 1 フエノール658g、37%ホルマリン851gを四ツ
口フラスコに仕込み、攪拌しながら50%水酸化カ
リウム水72gを加えたのち60分を要して内温が70
℃になるように昇温させ、このまま5時間反応を
おこなつた。次に70Torrの減圧下で580gの脱水
をおこなつた。 得られたレゾール型フエノール樹脂は褐色の粘
稠な樹脂で、25℃における粘度は150ポアズであ
つた。またこの樹脂中にカリウムは2.5重量%含
有されているものである。 結合剤の製造例 2 製造例1において得た樹脂1000gに50%水酸化
カリウム水85gを加えて良く攪拌混合した。 得られたレゾール型フエノール樹脂は褐色の粘
稠な樹脂で、25℃における粘度は130ポアズであ
つた。またこの樹脂中にカリウムは5.0重量%含
有されているものであつた。 結合剤の製造例 3 フエノール658g、37%ホルマリン851gを四ツ
口フラスコに仕込み、攪拌しながら50%水酸化カ
リウム水165gを加えて約90分を要して70℃まで
昇温させ、このまま3時間反応をおこなつた。次
に70Torrの減圧下で635gの脱水をおこなつた。 得られたレゾール型フエノール樹脂は褐色の粘
稠な樹脂で、25℃における粘度は350ポアズであ
つた。この樹脂にエチレングリコールを外掛けで
10重量%加え、25℃における粘度が130ポアズの
樹脂を得た。この樹脂中にカリウムは2.5重量%
含有されているものである。 結合剤の製造例 4 フエノール940g、37%ホルマリン649gを四ツ
口フラスコに仕込み、これにシユウ酸7.5gを加
え、還流下120分間反応をおこなつた。次に150℃
まで常圧脱水をおこない、さらに50Torrの減圧
下で660gの脱水をおこなつた。こののち直ちに
エチレングリコール625gを加え、室温まで冷却
後50%水酸化カリウム水120gを加えて良く混合
した。 得られたノボラツク型フエノール樹脂は褐色の
粘稠な樹脂で25℃における粘度は170ポアズであ
つた。またこの樹脂中にカリウムは2.5重量%含
有されているものである。 結合剤の製造例 5 フエノール658g、37%ホルマリン851gを四ツ
口フラスコに仕込み、攪拌しながら33%水酸化ナ
トリウム水132gを加えたのち90分を要して内温
が70℃になるように昇温させ、このまま3時間反
応をおこなつた。次に70Torrの減圧下で600gの
脱水をおこなつた。 得られたレゾール型フエノール樹脂は褐色の粘
稠な樹脂で、25℃における粘度は60ポアズであつ
た。またこの樹脂中にナトリウムは2.5重量%含
有されているものである。 結合剤の製造例 6 フエノール658g、37%ホルマリン851gを四ツ
口フラスコに仕込み、攪拌しながら33%水酸化ナ
トリウム水24gを加えたのち60分を要して内温が
70℃になるように昇温させ、このまま6時間反応
をおこなつた。次に70Torrの減圧下で550gの脱
水をおこなつた。 得られたレゾール型フエノール樹脂は褐色の粘
稠な樹脂で、25℃における粘度は30ポアズであつ
た。またこの樹脂中にナトリウムは0.5重量%含
有されているものである。 上記のようにして得た製造例1〜4及び製造例
6の樹脂を第1表の配合の耐火性骨材と混練して
ラバープレスによつて成形し、1000℃で還元焼成
することによつて焼成耐火物を得た(実施例1か
ら6及び、比較例1)。この耐火物について種々
特性を測定した。結果を第2表に示す。第2表に
おいて耐酸化性は、30×30×30mmのサンプルを
1300℃の電気炉に1時間入れて酸化処理したのち
の重量減少量と圧縮強さを測定することで評価と
なし、圧縮強さはサンプルに加える全荷重を9cm2
(30×30mm)で割つた値で表した。
【表】
【表】
また上記のようにして得た製造例1、2、5、
6の樹脂を第3表の配合の耐火性骨材と混練して
ラバープレスによつて成形し、200℃で48時間熱
処理して結合剤樹脂を硬化させることによつて不
焼成耐火物を得た(実施例7〜10及び、比較例
2)。この耐火物について種々特性を測定した。
結果を第4表に示す。
6の樹脂を第3表の配合の耐火性骨材と混練して
ラバープレスによつて成形し、200℃で48時間熱
処理して結合剤樹脂を硬化させることによつて不
焼成耐火物を得た(実施例7〜10及び、比較例
2)。この耐火物について種々特性を測定した。
結果を第4表に示す。
【表】
【表】
第2表及び第4表の結果、結合剤樹脂にカリウ
ムやナトリウムを1重量%以上含有させた実施例
1〜6や実施例7〜10のものは、結合剤樹脂にナ
トリウムが1重量%未満しか含有されていない比
較例1や比較例2のものより耐酸化性を向上させ
ることができることが確認される。 [発明の効果] 上述のように本発明にあつては、耐火性骨材の
結合剤としてのフエノール樹脂中に1重量%以上
のアルカリ金属がアルカリ金属の水酸化物として
含有せしめてあるので、アルカリ金属は酸化反応
を受け易くて耐火物中に侵入するO2を取り込ん
でしまうことができると共に、アルカリ金属は耐
火性骨材中のケイ酸成分やアルミナ成分と反応し
てガラスを生成せしめてこのガラスによつてカー
ボンボンドを被覆させ、O2によるカーボンボン
ドへの作用を防止することができるものであり、
結合剤として樹脂を用いた炭素含有耐火物の耐酸
化摩耗性を向上させることができるものである。
ムやナトリウムを1重量%以上含有させた実施例
1〜6や実施例7〜10のものは、結合剤樹脂にナ
トリウムが1重量%未満しか含有されていない比
較例1や比較例2のものより耐酸化性を向上させ
ることができることが確認される。 [発明の効果] 上述のように本発明にあつては、耐火性骨材の
結合剤としてのフエノール樹脂中に1重量%以上
のアルカリ金属がアルカリ金属の水酸化物として
含有せしめてあるので、アルカリ金属は酸化反応
を受け易くて耐火物中に侵入するO2を取り込ん
でしまうことができると共に、アルカリ金属は耐
火性骨材中のケイ酸成分やアルミナ成分と反応し
てガラスを生成せしめてこのガラスによつてカー
ボンボンドを被覆させ、O2によるカーボンボン
ドへの作用を防止することができるものであり、
結合剤として樹脂を用いた炭素含有耐火物の耐酸
化摩耗性を向上させることができるものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 耐火性骨材に結合剤として少なくとも一部に
フエノール樹脂が用いられて混練成形された耐火
物であつて、樹脂中には1重量%以上のアルカリ
金属がアルカリ金属の水酸化物として含有されて
いることを特徴とする耐酸化性炭素含有耐火物。 2 耐火性骨材中に、無定形シリカ微粉末と金属
シリコン微粉末のうち少なくとも一方が2重量%
以上含有されていることを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の耐酸化性炭素含有耐火物。 3 炭素含有量が2重量%以上であることを特徴
とする特許請求の範囲第1項または第2項記載の
耐酸化性炭素含有耐火物。 4 アルカリ金属がカリウムであることを特徴と
する特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか
に記載の耐酸化性炭素含有耐火物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59185163A JPS6163566A (ja) | 1984-09-04 | 1984-09-04 | 耐酸化性炭素含有耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59185163A JPS6163566A (ja) | 1984-09-04 | 1984-09-04 | 耐酸化性炭素含有耐火物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6163566A JPS6163566A (ja) | 1986-04-01 |
| JPH0460942B2 true JPH0460942B2 (ja) | 1992-09-29 |
Family
ID=16165929
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59185163A Granted JPS6163566A (ja) | 1984-09-04 | 1984-09-04 | 耐酸化性炭素含有耐火物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6163566A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63108950A (ja) * | 1986-05-22 | 1988-05-13 | Kyushu Refract Co Ltd | 連続鋳造用耐火物 |
| US4758478A (en) * | 1986-09-30 | 1988-07-19 | Daisy Nick K | Fast curing phenolic resins and bonding methods employing same |
| JP2553348Y2 (ja) * | 1991-05-16 | 1997-11-05 | エヌオーケー株式会社 | ダストカバー |
| JP5073791B2 (ja) * | 2010-08-02 | 2012-11-14 | 品川リフラクトリーズ株式会社 | アルミナ−マグネシア質耐火れんが及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55162478A (en) * | 1979-06-02 | 1980-12-17 | Kyushu Refractories | Carbon bonded brick |
| JPS6029664B2 (ja) * | 1980-04-04 | 1985-07-11 | 黒崎窯業株式会社 | スライデイングノズル用プレ−トれんがの製造法 |
-
1984
- 1984-09-04 JP JP59185163A patent/JPS6163566A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6163566A (ja) | 1986-04-01 |
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