JPH0464399B2 - - Google Patents

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JPH0464399B2
JPH0464399B2 JP61252299A JP25229986A JPH0464399B2 JP H0464399 B2 JPH0464399 B2 JP H0464399B2 JP 61252299 A JP61252299 A JP 61252299A JP 25229986 A JP25229986 A JP 25229986A JP H0464399 B2 JPH0464399 B2 JP H0464399B2
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steel
steel material
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ring
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Yoshiji Matsumoto
Masatoshi Matsumoto
Hisashi Myazaki
Sadao Shibayama
Toshimi Iwamoto
Tamotsu Nishi
Toshiiku Fujii
Takehiro Kumagai
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NISHIMATSU KENSETSU KK
TOKYOTO
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NISHIMATSU KENSETSU KK
TOKYOTO
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  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 『従来の技術』 従来、円筒型コンクリートタンクにプレストレ
ス導入技術があつた。円筒型コンクリートタンク
では第22図のようにタンク本体1の外周部に突
出部2を一体突設し、この突出部2の側面を使用
してタンク本体1内に埋設したPC鋼材3a(本願
ではプレストレスを導入するためのプレストレス
鋼材をPC鋼材と略記する)の両端を緊張してプ
レストレスの導入を行つていたが、本発明の対象
となるシールドトンネル場所打ちライニングに於
ては、円筒の外側(ここでは、トンネル外側で、
この空間は土砂で満たされている。)での作業は
不可能であるし、またこの工法を応用するとトン
ネル内側に突起を設ける必要があるが、この突起
はトンネル機能上、特に地下鉄トンネルなどでは
内部空間を阻害するし、さらにはPC鋼材を該突
起部で大曲率(急に)で曲げる必要があり構造上
欠点となる。
そこで、従来、トンネルのコンクリートライニ
ングにプレストレスを導入する方法としては、第
23図及び第24図に示す方法(特開昭58−
191868号、以下第1従来例という)、第25図に
示す方法(以下第2従来例という)、および第2
6図に示す方法(以下第3従来例という)等が提
案されている。
上記第1従来例は、PC鋼材3b,3bを予め
プレキヤストコンクリート4に埋設し、このプレ
キヤストコンクリート4の両端にはPC鋼材3b,
3bの突出する切欠部5,5,5…を設けてお
き、このプレキヤストコンクリート4を複数個組
合せてリングを構成する際に第22図に示す緊張
治具6aで隣接プレキヤストコンクリート4,4
のPC鋼材3b,3bを緊張し、両PC鋼材3b,
3b相互をカツプリング50aで締着するように
なつている。
また、上記第2従来例は、型鋼製の型枠兼
PC鋼材保持リング8にPC鋼材3c,3cを配し
て、この型枠兼PC鋼材保持リング8を介して場
所打コンクリート9にプレストレスを導入するも
ので、この時、型枠兼PC鋼材保持リング8と場
所打コンクリート9の接続は十分な剛性をもつて
いないとに導入したプレストレスは場所打コンク
リート9に伝達できないため、該型枠兼PC鋼材
保持リング8には場所打コンクリート9との一体
を図るため剪断伝達筋10,10,10…を突設
してある。またこの第2従来例において型枠兼
PC鋼材保持リング8の代りに第1従来例のプレ
キヤストコンクリート4を応用したプレキヤスト
リングを使用することも考えられるが、この場合
も該プレキヤストコンクリートリングを介して場
所打ちコンクリート9にプレストレスを導入する
ことになり、同じくこのプレキヤストコンクリー
トリングには剪断伝達筋10,10,10…を突
設する必要がある。
さらに、上記第3従来例は、予めコンクリート
打設部9に緊張せしめておいた長手方向(本願に
おいて特に限定をしない場合は、長手方向とはト
ンネルの長手方向を意味する)のPC鋼材3d,
3d,3d…と円周方向(本願において特に限定
をしない場合は、円周方向とはトンネルの円周方
向を意味する)のPC鋼材3e,3e,3e…を
配置せしめておき、場所打コンクリート9を打設
するようになしている。
『発明が解決しようとする問題点』 しかし、上記の第1従来例は、PC鋼材3bを
埋設したプレキヤストコンクリート4を使用して
いるが、このPC鋼材3bの埋設位置精度が問題
になる。このPC鋼材3bの埋設位置に誤差があ
ると、構造力学的に問題があるほかに、該PC鋼
材3c相互の接続が困難であつたり、極端な場合
プレキヤストコンクリート4,4,4…そのもの
の組立てが不可能になるという問題がある。この
ような問題をなくすように数千個に及ぶプレキヤ
ストコンクリート4を、各個のPC鋼材3b,3
bを正確に埋設して製造することは実際的には難
しく施工上のネツクとなつているのが実状であ
る。
また、第2従来例は、シールド機による掘進に
際して、該シールド機のシールドジヤツキ及びプ
レスジヤツキの反力受け部として型枠兼PC鋼材
保持リング8の先端面が使用されるため、剪断伝
達筋10,10,10…を予めこの型枠兼PC鋼
材保持リング8の先端面に取付けておくことは不
可能である。そこで、この剪断伝達筋10は坑内
で取付けることになるが、試算によると直径7m
のトンネルの場合、一型枠兼PC鋼材保持リング
8の片面あたり直径25mmの鉄筋が100本程度必要
で、取付けに数時間(約4〜5時間)必要であ
る。この種の工法で一リング(連続して一度に掘
進する距離)当りの掘進時間が2〜3時間である
のに対し、この方法では剪断伝達筋10の取付け
に倍以上の時間がかかることになり、経済性ほか
の面で工法が成立しにくい欠点を有している。
さらに、第3従来例は打設コンクリート内で長
手方向のPC鋼材3dと円周方向のPC鋼材3eと
の位置を正確に固定しておくことが困難であると
いう欠点を有している。その理由は、本発明の対
象となるシールドトンネル場所打ライニング工法
では、コンクリートが未だ固まらないうちにコン
クリートを加圧して、シールドテールボイドにコ
ンクリートを圧入するため、打設したコンクリー
トの形状が変化する(具体的には第16図から第
17図に示す通り、主として長手方向に短くす
る)ため、特に円周方向のPC鋼材3eおよびそ
の固定材(図示せず)が変形または移動する可能
性がある。しかも、この種の構造物では該円周方
向のPC鋼材3eの位置が非常に重要で、トンネ
ルの半径方向には1cm程度の誤差でも力学的に問
題がある。
そこで本発明は上記に鑑みなされたもので、容
易、確実、効率的に場所打コンクリートにプレス
トレスを導入することができ、使用機材が簡易な
シールドトンネル場所打ちコンクリートのプレス
トレスライニング工法およびその装置を提供する
ことを目的としたものである。
『問題点を解決するための手段』 上記の目的に沿い、先述特許請求の範囲を要旨
とする本発明の構成は前述問題点を解決するため
に、シールドトンネル場所打ちコンクリートのプ
レストレスライニング工法として、 第一工程として、シールド機11で所定距離掘
進した後、シールドジヤツキ12とプレスジヤツ
キ13とを短縮して該シールド機11の後部内に
スペースSを設け、 第二工程として、該スペースSに、H型鋼31
の平行面の一方側を内側にするかT型鋼31′の
水平面を内側または外側にして湾曲せしめその長
手方向両端間にはPC鋼材3を係止する切欠部3
5を有したPC鋼材保持リブ33を所望間隔で配
してなる複数のPC鋼材保持用リング構成部材3
0aと、該PC鋼材保持用リング構成部材30a
と略同形で内面側に開口する箱部34を有した一
つまたは複数のPC鋼材緊張締着用リング構成部
材30bとで型枠兼PC鋼材保持リング30を組
み立て、 第三工程として、上記型枠兼PC鋼材保持リン
グ30に、端部が箱部34内に貫入するPC鋼材
3,3をループ状に装着し、 第四工程として、上記型枠兼PC鋼材保持リン
グ30の内側に内面型枠70を組み立て、この内
面型枠70と型枠兼PC鋼材保持リング30,3
0で囲まれた注入部位S′にコンクリート9を打設
し、 第五工程として、前記シールドジヤツキ12及
びプレスジヤツキ13を伸張しつつシールド機1
1による掘進を行ない、 第六工程として、注入部位S′に打設したコンク
リート9が所定の強度に達した後、内面型枠70
を脱型して上記箱部34内に両側から貫入した
PC鋼材3の端部を緊張治具6を用いて緊張して
該PC鋼材3にプレストレスを導入し、さらに、
該箱部34内でPC鋼材3の端部相互をカプラー
50で緊張状態に締着するようになしたことを特
徴とする技術的手段を講じたものである。
また、本発明シールドトンネル場所打ちコンク
リートのプレストレスライニング装置としては、 H型鋼31の平行面の一方側を内側にするかT
型鋼31′の水平面を内側または外側にして湾曲
せしめその長手方向両端間にはPC鋼材3を係止
する切欠部35を有したPC鋼材保持リブ33を
所望間隔で配してなる複数のPC鋼材保持用リン
グ構成部材30aと、該PC鋼材保持用リング構
成部材30aと略同形で内面側に開口する箱部3
4を有した一つまたは複数のPC鋼材緊張締着用
リング構成部材30bとで構成した型枠兼PC鋼
材保持リング30を有してなる技術的手段を講じ
たものである。
『作用』 それ故、本発明工法は、従来公知な第一工程で
一リング分掘進し、第二工程で組み立てた型枠兼
PC鋼材保持リング30は第三工程で装着される
PC鋼材3を所定位置に固定する。そして、第四
工程でコンクリート9を打設すると、PC鋼材3
は直接該コンクリート9内に埋入することにな
る。また、第五工程の従来法による掘進を行なう
と、第四工程で打設したコンクリート9は主とし
てプレスジヤツキ13で加圧され、シールドテー
ルボイドに圧入され主とし長手方向の距離が変化
する。すなわち、コンクリート9が主に長手方向
に、一部は円周方向とトンネルの半径方向に変移
して前施工段階での型枠兼PC鋼材保持リング3
0と新たな型枠兼PC鋼材保持リング30との距
離を縮めるが、型枠兼PC鋼材保持リング30に
係止されたPC鋼材3はこの型枠兼PC鋼材保持リ
ング30の移動にともなつて長手方向には移動す
るも、半径方向には切欠部35により係止されて
移動が規制され正確な装着位置を保つものであ
る。そして、第六工程でPC鋼材3を緊張治具6
で緊張すると、場所打したコンクリート9に直接
プレストレスを導入することができ、カプラー5
0の連結でこのプレストレス導入状態は保持され
るものである。
また、本発明シールドトンネル場所打ちコンク
リートのプレストレスライニング装置は、型枠兼
PC鋼材保持リング30が場所打ちコンクリート
ライニングの施工継目用の型枠とPC鋼材3の保
持とを兼ね、PC鋼材3を場所打するコンクリー
ト9内の所定の位置に正確に保持固定し、コンク
リート9内に埋入したPC鋼材3を緊張治具等で
引張することで該コンクリート9にはこのPC鋼
材3とPC鋼材保持リブ33とで直接的にプレス
トレスを導入することができるものである。
『実施例』 次に、本発明の実施例を第1図乃至第21−B
図に従つて説明すれば以下の通りである。
図中、Tが本発明工法及びその装置によつて施
工したトネル、11がこのトンネルを掘削するた
めのシールド機である。
上記シールド機11は場所打ちコンクリートラ
イニング工法に利用される従来公知なものが使用
され、スキンプレート14内の後端部内にはシー
ルドジヤツキ12が配され、このシールドジヤツ
キ12のロツドの先端にはプレスリング15が配
されこのプレスリングの後端面(第10図乃至第
19図右側端)が後述する内面型枠70の先端面
に接し、このシールドジヤツキ12を伸張するこ
とでシールド機11を前進することができるよう
になしてある。また、このプレスリング15には
複数個のプレスジヤツキ13が配され、このプレ
スジヤツキ13のロツド先端は後述型枠兼PC鋼
材保持リング30の先端面に接するようになして
ある。
本発明工法は、第一工程として、上記シールド
機11で所定距離掘進した後、シールドジヤツキ
12とプレスジヤツキ13とを短縮して該シール
ド機11の後部内にスペースSを設ける。
この第一工程は従来工法と同じで、第10図が
所定距離(一リング分)掘進して掘進を中断して
いる状態で、シールドジヤツキ12とプレスジヤ
ツキ13とは共に伸張状態にある。そこで、該シ
ールドジヤツキ12とプレスジヤツキ13とを短
縮させるとシールドジヤツキ12のロツドが後退
するにともないプレスリング15とプレスジヤツ
キ13とが後退(第10図左側に移動)しプレス
ジヤツキ13のロツドも該プレスジヤツキ13内
に入りこむよう後退するため第11図示状態とな
り、シールド機11の後端部内にはスペースSが
得られることになる。
次いで、第二工程として、該スペースSに、H
型鋼31の平行面の一方側を内側にするかT型鋼
31′の水平面を内側または外側にして湾曲せし
めその長手方向両端間にはPC鋼材3を係止する
切欠部35を有したPC鋼材保持リブ33を所望
間隔で配してなる複数のPC鋼材保持用リング構
成部材30aと、該PC鋼材保持用リング構成部
材30aと略同形で内面側に開口する箱部34を
有した一つまたは複数のPC鋼材緊張締着用リン
グ構成部材30bとで型枠兼PC鋼材保持リング
30を組み立てる。
上記PC鋼材保持用リング構成部材30aとPC
鋼材緊張締着用リング構成部材30bとは、H型
鋼31またはT型鋼31′(第3−B図参照)を、
H型鋼31の場合は通常H形鋼のフランジと称す
る平行面の一方側を内側としT型鋼31′の場合
は水平面を内側または外側(水平面を外側とする
と、シールド機11のテールシール14aに接触
する面積が大きくなり高いシール効果が得られて
望ましい)にして複数分割円弧状(図示実施例で
は6分割、第2図参照)に湾曲せしめて形成せし
めている。
そして、このPC鋼材保持用リング構成部材3
0aとPC鋼材緊張締着用リング構成部材30b
との両端にはPC鋼材保持兼継手リブ32,32
が配されている。このPC鋼材保持兼継手リブ3
2,32は第3−C図に示すごとく平板鋼板をH
型鋼31の長手方向端部に溶接等で固定してあ
り、このPC鋼材保持兼継手リブ32にはPC鋼材
3を係止する切欠部35を配してなる。またこの
PC鋼材保持兼継手リブ32は図示しない連結用
の螺子を挿通する孔36等を配して順次連結でき
るようになしてある。なお、このPC鋼材保持兼
継手リブ32は継手を主たる目的とするもので、
第3−D図に示すごとく、垂直面に添接板32′,
32′をあてがつてボルト止めしたりする等の従
来公知な継手機構にかえてもよいものである。
また、上記PC鋼材保持リブ33はH型鋼31
の場合は第3−A図に示すごとくその三側面を該
H型鋼31の両側コの字状部内面に接合して溶接
等で固定し、T型鋼31′の場合は第3−B図に
示されるごとく該T型鋼31′の垂直面の両側に
おいてその二側面を水平面と垂直面とに接合して
溶接等で固定してある。さらに、上記切欠部35
はPC鋼材保持リブ33の側辺部に設ける(PC鋼
材保持兼継手リブ32を使用する場合も同じ)も
ので、この切欠部35はPC鋼材3の径より多少
余裕を持つた大きさとすると寸法誤差及び型枠兼
PC鋼材保持リング30を形成した際の誤差を吸
収して後述PC鋼材3の装着が容易となる。また、
該切欠部35をL字状に曲がつたものとすると
PC鋼材3の係止をより確実となすことができる
ものである。なお、本実施例では4つのPC鋼材
保持用リング構成部材30aと二つのPC鋼材緊
張締着用リング構成部材30bで一つの型枠兼
PC鋼材保持リング30を構成するが、PC鋼材緊
張締着用リング構成部材30bを一つ以上含むも
のであればこの組み合せは、すべてを該PC鋼材
緊張締着用リング構成部材30bで構成する等適
宜変更してもよい。なお、上記型枠兼PC鋼材保
持リング30の組み立てに際しては、第12図に
鎖線で示すごとく、スペースSの中央部で組立て
プレスジヤツキ13側へ移動すると組み立て易
い。
そして、第三工程として、上記型枠兼PC鋼材
保持リング30に、端部が箱部34内に貫入する
PC鋼材3,3をループ状に装着する。
上記PC鋼材3は組み立てられた型枠兼PC鋼材
保持リング30の各PC鋼材保持リブ33の切欠
部35に係止されて装着するもので、その端部は
上記箱部34内に貫入している。また、このPC
鋼材3は一つの型枠兼PC鋼材保持リング30の
一側部当り一本または複数本を連結してループを
形成するようになしてあり、本実施例では第2図
に示すごとく二本でループを形成するようになし
ている。なお、このPC鋼材3は後述するカプラ
ー50で仮に連結することでループを形成してお
くものであり、また、本第三工程でこのPC鋼材
3は上記第二工程で組立た型枠兼PC鋼材保持リ
ング30の一側面側と前施工段階で組立られた型
枠兼PC鋼材保持リング30の他側面側とに装着
する(第13図参照)とよい。
さらに、第四工程として、上記型枠兼PC鋼材
保持リング30の内側に内面型枠70を組み立
て、この内面型枠70と型枠兼PC鋼材保持リン
グ30,30で囲まれた注入部位S′にコンクリー
ト9を打設する。
上記内面型枠70は、従来公知な所謂セグメン
トタイプ又はバラセントルタイプのもの等が使用
され、鋼材等で構成されたセグメントピースを組
み立てて所望の強度が得られるようになつてい
る。
また、上記コンクリート9は第14図及び第1
5図に示すごとく、当初内面型枠70と第二工程
で組立た型枠兼PC鋼材保持リング30と前施工
段階で組立られた型枠兼PC鋼材保持リング30
とシールド機11のスキンプレート14とで囲ま
れた注入部位S′内に内面型枠70に配した注入口
71から所定量が注入されるものである。
第五工程は、前記シールドジヤツキ12及びプ
レスジヤツキ13を伸張しつつシールド機11に
よる掘進を行なう。
すなわち、シールド機11は該シールドジヤツ
キ12とプレスジヤツキ13との伸張で推進力を
得て第16図図示状態を経てさらに同図左方向に
移動し第17図図示状態となるよう次の一リング
分を掘進する。この時点では、前記第四工程で注
入部位S′内に打設されたコンクリート9は固化し
ないように調整してあるので、シールド機11の
掘進にともなつてシールドテールボイド、すなわ
ちスキンプレート14の厚み分と図示はしていな
いがスキンプレート14の外方の余掘部とによる
空間部にコンクリート9が圧入され、該コンクリ
ート9は内面型枠70と型枠兼PC鋼材保持リン
グ30,30と同じく図示しない地山に囲まれた
最終打設部位に充填せしめられる。
そして、第六工程として、上記第五工程で最終
打設部位に打設したコンクリート9が所定の強度
に達した後、内面型枠70を脱型して、上記箱部
34内の両側から貫入したPC鋼材3の端部を緊
張治具6を用いて緊張して該PC鋼材3にプレス
トレスを導入し、さらに、該箱部34内でPC鋼
材3の端部相互をカプラー50で緊張状態に締着
する。この第六工程において、コンクリート9が
所定の強度となるということは、該コンクリート
9にプレストレスの導入が可能でかつ内面型枠7
0の脱型によつてもコンクリートに有害な変状を
きたさない強度のことである。
なお、第20図例は本発明工法の応用例で前段
工程のPC鋼材保持リング30と新たに組み立て
た型枠兼PC鋼材保持リング30との間に半T型
鋼で形成したPC鋼材保持リング30′を配したも
のである。このPC鋼材保持リング30′は第21
−A図及び第21−B図に示されるごとく、垂直
面の長さが型枠兼PC鋼材保持リング30のそれ
よりは短いT型鋼31″を使用するもので、この
T型鋼31″を水平面を内側にして湾曲せしめそ
の長手方向両端間にはPC鋼材3を係止する切欠
部35′を有したPC鋼材保持リブ33′を所望間
隔で配してなる複数のPC鋼材保持用リング構成
部材と、該PC鋼材保持用リング構成部材と略同
形で内面側に開口する箱部を有した一つまたは複
数のPC鋼材緊張締着用リング構成部材とで構成
されるのは型枠兼PC鋼材保持リング30と同じ
である。なお、第26−B図に示すごとく、この
PC鋼材保持リング30′の切欠部35″はPC鋼材
保持リブ33′の外周側縁(第21図上縁)に配
してもよいものである。
上記PC鋼材保持リング30′は型枠機能を有さ
ないが、一リング分を長くして施工速度を向上せ
しめるのに有益である。すなわち、場所打ちライ
ニング工法は従来のセグメント工法が一日当り+
リング程度の施工速度であるのに対し、約半分の
一日当り四〜五リングの施工速度である。したが
つて、この一リング分の距離を大きくすることは
施工効率の向上に大きく貢献できることになる。
しかし、一リング分を長くしてこの一リング分の
両端に型枠兼PC鋼材保持リング30を配したの
では中央部に所望のプレストレスが導入し得ない
ことも生起する。そこで、このPC鋼材保持リン
グ30′を型枠兼PC鋼材保持リング30,30の
中間部位に一つまたは複数個配すれば所期のプレ
ストレス導入が実現できるものである。
そして、本第六工程で使用される緊張治具6は
第4図及び第5図に示されるごとき構成のものが
使用される。すなわち、この緊張治具6は、一対
のヨーク61,61と、緊張棒62と、ジヤツキ
63と、ナツト64,64とで構成されている。
そして、該ヨーク61は、第5図に最も明らかに
示すごとく、中央に緊張棒62が出入自在に挿通
する挿通孔65を、両側にPC鋼材3を装入係止
する溝66,66を有してなる。このヨーク6
1,61は一方のものがPC鋼材3の端部相互を
連結する後述カプラー50の一端側に、その溝6
6,66内にPC鋼材3,3を装入して配され、
他方のものは上記カプラー50の反対側でPC鋼
材3,3の途中に螺合したナツト64,64の先
方に同じく溝66,66内にPC鋼材3,3を装
入して配される。そして、両ヨーク61,61の
挿通孔65,65を挿通した緊張棒62は一端を
係止頭部62aで一方側のヨーク61の外側面に
係止し、他端を他方側のヨーク61の外側に配し
たセンターホール式のジヤツキ63に連結してい
る。このジヤツキ63は従来公知なものが使用で
き、緊張棒62を螺進退等してその突出量を変更
し、該緊張棒62の突出量を減少すると両ヨーク
61,61の距離が減少してPC鋼材3,3が緊
張されるようになつている。なお、上記溝66,
66は、該ヨーク61をPC鋼材3部位に着脱可
能に装入するためのもであり、溝の深さを適宜設
定して平行に張設された両PC鋼材3,3より脱
着できるようになしているが、この溝66をヨー
ク61の下面に配しても差し支えない。
また、上記緊張治具6は第8図または第9図に
示す構造のものを使用してもよい。
第8図例は、上記センターホール式のジヤツキ
63にかえシリンダー式のジヤツキ63′を使用
したもので、この場合両ヨーク61,61には挿
通孔65を中心部位ではなく左右部に対設し、両
ヨーク61を挿通した一対の緊張棒62′,6
2′の先端はジヤツキ63′の外側に配した板66
に連結している。また、第8図例は上記緊張棒6
2にかえロープ62″を使用したもので、このロ
ープ62″は一方側のヨーク61とジヤツキ6
3′のシリンダーロツド先端とにループ状に掛け
てある。なお、このロープ62″の素材はアラミ
ド繊維等の高強度のものを使用することは無論で
ある。
また、第六工程で使用される上記カプラー50
は、第6図及び第7図に示されるごとき構成のも
のが使用される。
このカプラー50は、第三工程では両PC鋼材
3を相互の位置関係の変動に対処できるように仮
連結しており、第六工程終了後は両PC鋼材3,
3を緊張状態に連結締着するものであり、51が
筒状の本体で、この本体51の両端には中央に
PC鋼材3を遊挿する通孔52を有して内側には
球受面56を有してなる受座体53,53を螺合
することができるようになしてある。そして、こ
のカプラー50によつて連結される左右一方側の
PC鋼材3はその先端外周部に螺条が左右他方側
のPC鋼材3はその先端外周部に逆方向の螺条が
配せられ、この両PC鋼材3,3の先端を前記受
座体53の通孔52を挿通し、該通孔52より貫
出した先端には球面部54を有したナツト55を
夫々螺合してある。したがつて、上記受座体5
3,53を本体51の両端に螺合すると、両PC
鋼材3を連結することができ、この際該ナツト5
5,55は本体51の中央側に向つて移動可能で
あるから両PC鋼材3,3が本体51の中央側に
移動すること、言いかえると該PC鋼材3を緊張
する際に該PC鋼材3の端部相互の距離を近ずけ
ることができる。また、このカプラー50は球面
部55が受座体53上で摺動でき、PC鋼材3と
通孔52との間には間隙を配してあるため、PC
鋼材3と本体51との角度は所定の範囲で変更で
き、その分PC鋼材3の装着位置の誤差を吸収で
きるものである。また、本体51の内面56は第
7図に最も明らかに示すごとく前記ナツト55を
遊嵌する中空断面形状となし、該本体51をその
中心軸を回転軸として回転すると両ナツト55,
55を螺進せしめて、所謂ターンバツクル式に両
PC鋼材3,3を本体51の中央側に緊張して固
定することができるものである。
なお、上記カプラー50は、本発明工法におい
ては前述緊張治具6の緊張に支障とならないもの
であれば、従来公知なアンカー体と該アンカー体
を挿通したPC鋼材の先端外周部の螺条に螺合す
るアンカーボルト等に変更してもよい。
『発明の効果』 本発明シールドトンネルプレストレス場所打ち
コンクリートライニング工法装置は上記のごとき
であるので、シールドトンネルの場所打コンクリ
ートに順次プレストレスを導入することができ、
所定の抵抗力を有したプレストレスコンクリート
ライニングを容易・確実に施工することができる
ものである。
特に本発明施工法は、従来工程に比較して、第
二工程で特有の構成を有したPC鋼材保持用リン
グ構成部材30aとPC鋼材緊張締着用リング構
成部材30bとからなる型枠兼PC鋼材保持リン
グ30を使用すること、第三工程で該型枠兼PC
鋼材保持リング30にPC鋼材3を装着すること、
第六工程で該PC鋼材3を緊張締着することの他
は従来確立されているシールドトンネル場所打ち
コンクリートライニング工法が利用できるため、
大きな作業量の増加を要しないシールドトンネル
プレストレス場所打ちコンクリートライニング工
法を提供することができるものである。
そして、本発明法によつて完成したトンネル
は、そのコンクリートライニングが円周方向に構
造的に一体であるため高強度で止水性に優れたト
ネルを得られるものである。もつとも、該コンク
リートライニングは長手方向には型枠兼PC鋼材
保持リング30部位で施工ジヨイントを生ずる
が、この施工ジヨイント部は鋼製の型枠兼PC鋼
材保持リング30で比較的強固に接続されている
ため強度に問題はなく、コンクリート9と型枠兼
PC鋼材保持リング30とは密着しているため、
セグメントタイプの突き合せ継手より止水性に優
れるものである。
また、本発明装置はH型鋼31の平行面の一方
側或はT型鋼31′の水平面を内側または外側に
して湾曲せしめその両端にはPC鋼材3を係止す
る切欠部35を有したPC鋼材保持兼継手リブ3
2,32を配するととともに両PC鋼材保持兼継
手リブの間には同じくPC鋼材3を係止する切欠
部35を有したPC鋼材保持リブ33を所望間隔
で配しなる複数のPC鋼材保持用リング構成部材
30aと、該PC鋼材保持用リング構成部材30
aと略同形で内面側に開口する箱部34を有した
一つまたは複数のPC鋼材緊張締着用リング構成
部材30bとで構成された型枠兼PC鋼材保持リ
ング30を有してなるため、該型枠兼PC鋼材保
持リング30の構成部材であるPC鋼材保持用リ
ング構成部材30aとPC鋼材緊張締着用リング
構成部材30bとは市販の型鋼材を曲げ加工した
ものでよく低コストで生産することができる。ま
た、この型枠兼PC鋼材保持リング30は組立後
にPC鋼材3を装着することができるため作業性
に優れ、特に従来工法の剪断伝達筋のごとき施工
上問題となるものが不要である。
さらに、本発明法及び本発明装置共に、PC鋼
材3がトンネルの半径方向の正確な位置に埋設す
ることができるため、構造力学上理想的なプレス
トレスの導入ができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図及
び第2図は本発明法により完成したトンネルの断
面図、第3−A図はA−A断面図、第3−B図は
T型鋼を使用した場合のA−A線断面図、第3−
C図は型枠兼PC鋼材保持用リング構成部材の部
分斜視図、第3−C図及び第3−D図夫々は別の
実施例でのPC鋼材保持用リング構成部材の部分
斜視図、第4図はPC鋼材緊張締着用リング構成
部材の一部切欠底面図、第5図はヨークの斜視
図、第6図はカプラーの断面図、第7図はB−B
線断面図、第8図及び第9図は第4図とは夫々別
の実施例の緊張治具の平面図、第10図乃至第1
9図は各工程を説明するための要部断面図、第2
0図は本発明を応用した方法により完成したトン
ネルの断面図、第21−A図及び第21−B図は
本発明の応用例に使用する型枠兼PC鋼材保持リ
ングの断面図、第22図以降は従来例を示すもの
で、第22図が従来のプレストレスコンクリート
製円筒タンクの部分断面図、第23図は従来例に
使用されるプレキヤストコンクリートの斜視図、
第24図は該プレキヤストコンクリートのPC鋼
材を緊張締結状態とすための緊張治具を含む要部
断面図、第25図は別の従来例を示す要部斜視
図、第26図はさらに別の従来例を示す要部斜視
図である。 3〜PC鋼材、6〜緊張治具、9〜コンクリー
ト、11〜シールド機、12〜シールドジヤツ
キ、13〜プレスジヤツキ、30〜型枠兼PC鋼
材保持リング、30a〜PC鋼材保持用リング構
成部材、30b〜PC鋼材緊張締着用リング構成
部材、31〜H型鋼、31′〜T型鋼、32〜PC
鋼材保持兼継手リブ、33〜PC鋼材保持リブ、
34〜箱部、35〜切欠部、50〜カプラー、7
0〜内面型枠。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第一工程として、シールド機11で所定距離
    掘進した後、シールドジヤツキ12とプレスジヤ
    ツキ13とを短縮して該シールド機11の後部内
    にスペースSを設け、 第二工程として、該スペースSに、H型鋼31
    の平行面の一方側を内側にするかT型鋼31′の
    水平面を内側または外側にして湾曲せしめその長
    手方向両端間にはPC鋼材3を係止する切欠部3
    5を有したPC鋼材保持リブ33を所望間隔で配
    してなる複数のPC鋼材保持用リング構成部材3
    0aと、該PC鋼材保持用リング構成部材30a
    と略同形で内面側に開口する箱部34を有した一
    つまたは複数のPC鋼材緊張締着用リング構成部
    材30bとで型枠兼PC鋼材保持リング30を組
    み立て、 第三工程として、上記型枠兼PC鋼材保持リン
    グ30に、端部が箱部34内に貫入するPC鋼材
    3,3をループ状に装着し、 第四工程として、上記型枠兼PC鋼材保持リン
    グ30の内側に内面型枠70を組み立て、この内
    面型枠70と型枠兼PC鋼材保持リング30,3
    0で囲まれた注入部位S′にコンクリート9を打設
    し、 第五工程として、前記シールドジヤツキ12及
    びプレスジヤツキ13を伸張しつつシールド機1
    1による掘進を行ない、 第六工程として、注入部位S′に打設したコンク
    リート9が所定の強度に達した後、内面型枠70
    を脱型して上記箱部34内に両側から貫入した
    PC鋼材3の端部を緊張治具6を用いて緊張して
    該PC鋼材3にプレストレスを導入し、さらに、
    該箱部34内でPC鋼材3の端部相互をカプラー
    50で緊張状態に締着するようになしたことを特
    徴とするシールドトンネル場所打ちコンクリート
    のプレストレスライニング工法。 2 H型鋼31の平行面の一方側を内側にするか
    T型鋼31′の水平面を内側または外側にして湾
    曲せしめその長手方向両端間にはPC鋼材3を係
    止する切欠部35を有したPC鋼材保持リブ33
    を所望間隔で配してなる複数のPC鋼材保持用リ
    ング構成部材30aと、該PC鋼材保持用リング
    構成部材30aと略同形で内面側に開口する箱部
    34を有した一つまたは複数のPC鋼材緊張締着
    用リング構成部材30bとで構成した型枠兼PC
    鋼材保持リング30を有してなるシールドトンネ
    ル場所打ちコンクリートのプレストレスライニン
    グ装置。
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