JPH0469876B2 - - Google Patents
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- JPH0469876B2 JPH0469876B2 JP63053749A JP5374988A JPH0469876B2 JP H0469876 B2 JPH0469876 B2 JP H0469876B2 JP 63053749 A JP63053749 A JP 63053749A JP 5374988 A JP5374988 A JP 5374988A JP H0469876 B2 JPH0469876 B2 JP H0469876B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- slip
- present
- resin
- temperature
- Prior art date
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- Paints Or Removers (AREA)
- Stackable Containers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は滑りを防止した箱、或いは袋等の容器
を製造するためのシートに関し、特に製函、製袋
或いは段ボール貼合の前に、あらかじめ滑り防止
剤を塗工してある容器用シートに関する。 [従来の技術] パレツトに積まれた箱、或いは袋の荷くずれを
防ぐために、滑り防止剤を箱、或いは袋に塗工す
ることが従来行なわれている。軟質の樹脂或いは
ゴムを塗工し、そのタツク性で滑りを防止する方
法と、無機粒子をバインダーと共に塗工する方法
が知られてる。 具体的には、(1)軟質の樹脂、ゴムの溶液又は分
散液を塗布・乾燥する方法、(2)上記に加えて、軟
質の合成樹脂から成る発泡性中空粒子を混合し、
塗布・乾燥する方法、(3)凹凸の大きな無機粒子を
バインダーと共に塗布・乾燥する方法である。(1)
の例としては特開昭48−60090号公報に、アタク
チツクポリプロピレン又はエチレン・酢酸ビニル
共重合体を段ボール箱に塗工する方法が開示され
ている。(2)の例としては、実開昭57−29323号公
報に紙又はシートに発泡性塗料を成層した滑り止
め紙が開示され、更に特開昭60−21419号公報に
はバインダー中に熱可撓性樹脂の中空球体を分散
して塗布・乾燥し、その中空球体の弾性効果によ
り、著しく滑り防止効果を上げる技術が開示され
ている。 [発明が解決しようとする課題] 従来の方法では、製函又は製袋後に塗布・乾燥
することが通例であつたが、原子への印刷工程、
或いは抄紙工程などの容器成形(製函、製袋の工
程を総称して容器成形と称する)前の段階で塗工
できれば、工程の筒略化とエネルギー資源の節約
ができることになる。 しかしながら、容器成形前の原子の段階で塗工
すると、(1)、(2)の方法では製函、製袋の時、或い
は段ボール貼合の時に熱を受けた塗工物が粘着性
となり、ロール或いはベルトなどに付着するトラ
ブルを生じる。また特に(2)の方法においては、軟
質ポリマーの中空粒子が著しく発泡し、印刷の美
粧性を損うという欠点がある。 また、必ずしも後工程で熱がかからない場合で
も、例えば袋用のクラフト紙に粘着性のある樹脂
を塗工したものの巻取は、ブロツキングを起こし
易い。(3)の方法では軟質のバインダーを用いれ
ば、上記と同様の欠点があり、硬質の(比較的軟
化点が高い)樹脂をバインダーとして用い、無機
粒子の凹凸の効果で滑り防止をする場合は、粘着
物の付着の問題はなくなるが、粒子により後工程
のロールを傷つけたり、粒子がはがれ落ちたりす
る問題がある。バインダーにタツタ性がない場
合、滑りを防止するためには凹凸のある粒子を多
量に必要とするので、印刷の美粧性を損なう点も
問題となる。 従つて、巻取にした時にブロツキングせず、後
工程で熱による粘着物の付着の心配がなく、粒子
がはがれ落ちたり、ロールを傷つけたりすること
がなく、更には印刷の美粧性を損うことのない滑
り防止特性を有する容器用シートの開発が望まれ
ていた。 [課題を解決するための手段] 本発明者等は上記の課題を解決するため、鋭意
研究を行なつた結果、本発明を完成するに至つ
た。 本発明の滑り防止特性を有する容器用シートの
構成は、(イ)流動開始温度が100℃以上である粒子
径が2μm以下の透明な無機又は有機粒子と合成樹
脂バインダーとの混合体と(ロ)軟化点が100℃以上
である合成樹脂の発泡性中空粒子を含む層から成
る。中空粒子は、本発明の容器用シートの段階で
は必ずしも発泡していなくても良く、また一部又
は全部が発泡した状態であつても良い。本発明に
用いられる透明な無機粒子としては、各種のシリ
カがあげられる。また透明な有機粒子としては、
たとえばポリスチレンなどの合成樹脂粉末が用い
られる。 本発明の滑り防止特性を与える層は、各種コー
ターによる塗工層が普通であるが、含浸、スプレ
ーなどにより形成された層であつてもよい。 透明な無機又は有機微粒子は、塗層の表面に微
小の凹凸を多数作り、ブロツキング防止、滑り防
止を行なうために、全塗工層中の重量比率で10%
以上必要であり、下層に施されている印刷の美粧
性を損なわないために、40%以下にする必要があ
る。高温における塗工層全体の流動を防ぎ、中空
粒子の発泡による凹凸が流れてしまわないように
するためにも必要である。 合成樹脂バインダーは本発明のシートが製造さ
れ、使用される全工程の最も高い温度において流
動を起こしてはならない。通常、塗工や印刷の乾
燥工程は低くて100℃程度であり、高い場合は140
℃程度である。また、段ボールのダブルバツカー
側の貼合時の紙の表面温度は高い場合でも、160
℃程度である。従つて、少なくとも100℃程度で
は流動を起こさない塗層が必要である。使用時の
流動は樹脂単独ではなく、粒子を混合したもの
で、評価する必要がある。 熱可塑性樹脂の温度による変化の状態はガラス
状領域、ガラス転移領域、ゴム状領域、流動域の
4つに分けられるが、本発明に使用できる樹脂は
微粒子を混合した状態で、10℃以上、好ましくは
100〜160℃のいずれかの温度で、ゴム状領域にあ
る必要がある。4つの領域のどこにあるかは、測
定するタイムスケールにより異なるが、通常の作
業における粘着性を問題にしているので、温度を
上昇させながら測定する0.1〜1秒程度のタイム
スケールの動的粘弾性測定で、緩和弾性率が106
〜107dyn/cm2の間で、その温度変化が少なく、
流動を起こす前の領域をゴム状領域と定義する。
そして、緩和弾性率106以下に急激に低下する温
度を本発明の流動開始温度とする。樹脂そのもの
の性質として100〜160℃の間にゴム状領域を持つ
ものは多いが、そのような樹脂は常温においては
硬い皮膜であり、滑り防止剤としては好ましくな
い。常温においても柔らかい物を選ぶ必要があ
る。従つて、ガラス転移温度が−30℃〜10℃程度
の樹脂をモノマー単位で、50〜100に1個くらい
のわりあいで架橋をし、高温においても流動を起
こさずにゴム状領域を保つようにしたものではな
くてはならない。 このような例として、ポリアクリル酸メチル、
ポリアクリル酸エチル、スチレン・ブチルアクリ
レート共重合体(スチレン50%以下)、酢酸ビニ
ル・ブチルアクリレート共重合体(酢酸ビニル80
%以下)、メチルメタアクリレート・エチルアク
リレート共重合体(エチルアクリレート50%以
上)などのアクリル系重合体に架橋反応を起こし
得る官能基をモノマー比で0.5〜1.5%共重合した
ものがある。 前記の官能基の例としては、エポキシド基、酸
無水物、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、ア
ミド基、イソシアネート基などがあり、これらの
中で相互に対応し得る1組を選んで使用すれば良
い。その他、上記の反応性モノマーを共重合した
ポリアクリル酸エステル等の共重合体にシランカ
ツプリング剤を用いてシリカ微粒子の表面と結合
させ、シリカ微粒子に架橋剤としての役割をさせ
ることもできる。また、ガラス繊維表面をTicl4
やSncl4のようなルイス酸で処理、活性化すると、
ガラス表面のシラノール基とルイス酸とのコンプ
レツクスによつてカチオン重合が開始され、スチ
レンやエポキシ樹脂がグラフト重合する方法があ
るので、本発明のシリカ微粒子等にこの方法を適
用してもよい。合成樹脂バインダーの使用量は、
塗工層の60〜90重量%である。 本発明に用いる熱発泡性の合成樹脂中空粒子
は、本発明のシート或いはそれを使用する時点で
発泡を起こさせ、大きな凹凸を作り、滑り防止効
果を出すために必要である。前記した合成樹脂バ
インダーと微粒子のみでは充分な滑り防止性を得
ることができず、例えば滑り傾斜角45°のものを
得るためには、合成樹脂発泡性中空粒子を加える
必要がある。合成樹脂発泡性中空粒子としては、
たとえば、スチレン、メタクリル酸エステル、ア
クリロニトリル・塩化ビニリデン共重合体などが
用いられ、本発明におては印刷の乾燥工程などで
流動して凹凸が小さくならないよう、軟化点が
100℃以上の樹脂の粒子を用いる必要がある。こ
こでいう軟化点は、ASTM−D1525で定義され
るリカツト軟化点である。中空粒子の粒径は2〜
20μmのものが好ましく、全塗工層中に重量比で
0.5〜2%の添加量が必要である。0.5%以下では
滑り防止効果が低く、2%以上入れると、印刷面
の白化が目立つので好ましくない。 塗工層全体の塗布量としては、全固型分重量で
1〜5g/m2が好ましい。なお、本発明に用いら
れる基材は段ボール原紙、板紙、クラフト紙など
直接容器になるものの他、薄い印刷紙或いはプラ
スチツクフイルムでも良い。本発明の塗工層を薄
いシートに設けたものは、その後厚紙に貼り合せ
て用いることができる。 なお、本発明者等の研究によれば、本発明の滑
り防止剤を塗布する前に澱粉等の目止め剤をアン
ダーコートしておけば、同程度の滑り防止剤を得
るのに、滑り防止剤の塗布量が半分ですむという
結果を得ており、滑り防止剤のコストダウンに寄
与する。また、同一塗布量であれば、一層滑り防
止効果を高めることができる。 [作用] 本発明の滑り防止特性を与える塗工層の作用
は、次のように考えられる。 塗布された層が後工程で熱を受けても流動しな
いようにするためには、軟化点の高い樹脂を用い
なくてならないが、そのような樹脂は滑り防止効
果がないので、高温で流動しないが低温でも軟ら
かい樹脂を用いる必要がある。そこで、高分子物
質の粘弾性挙動におけるゴム状領域を広い温度範
囲にした樹脂を用いたのである。さらに微粒子に
よりミクロな凹凸を作ると共にそれと相俟つて、
大きな凹凸を少量発生させることにより、印刷の
美観を損わない塗工が可能になつたものである。 [実施例] 以下に本発明の実施例を示す。 実施例1〜4、比較例1〜2 坪量200g/m2の段ボール原紙(本州製紙(株)製
PFK200ライナー)の表面に、5色フレキソ印刷
機により4色印刷を行い、最終印刷部で段ボール
箱の底部及び天部に相当する部分に、下記第1表
に示す配合の滑り防止剤を2g/m2塗布し、フー
ドドライヤーで120℃、5秒間乾燥した。 なお、配合中ポリアクリル酸エチル系バインダ
ーは、グリシジルアルクリレートを1モル%含有
するポリエチルアクリレートとジメチルアミノエ
チルメタクリレートを1モル%含有するポリエチ
ルメタクリレートのエマルジヨン同志を1:1混
合した共重合体を用いた。
を製造するためのシートに関し、特に製函、製袋
或いは段ボール貼合の前に、あらかじめ滑り防止
剤を塗工してある容器用シートに関する。 [従来の技術] パレツトに積まれた箱、或いは袋の荷くずれを
防ぐために、滑り防止剤を箱、或いは袋に塗工す
ることが従来行なわれている。軟質の樹脂或いは
ゴムを塗工し、そのタツク性で滑りを防止する方
法と、無機粒子をバインダーと共に塗工する方法
が知られてる。 具体的には、(1)軟質の樹脂、ゴムの溶液又は分
散液を塗布・乾燥する方法、(2)上記に加えて、軟
質の合成樹脂から成る発泡性中空粒子を混合し、
塗布・乾燥する方法、(3)凹凸の大きな無機粒子を
バインダーと共に塗布・乾燥する方法である。(1)
の例としては特開昭48−60090号公報に、アタク
チツクポリプロピレン又はエチレン・酢酸ビニル
共重合体を段ボール箱に塗工する方法が開示され
ている。(2)の例としては、実開昭57−29323号公
報に紙又はシートに発泡性塗料を成層した滑り止
め紙が開示され、更に特開昭60−21419号公報に
はバインダー中に熱可撓性樹脂の中空球体を分散
して塗布・乾燥し、その中空球体の弾性効果によ
り、著しく滑り防止効果を上げる技術が開示され
ている。 [発明が解決しようとする課題] 従来の方法では、製函又は製袋後に塗布・乾燥
することが通例であつたが、原子への印刷工程、
或いは抄紙工程などの容器成形(製函、製袋の工
程を総称して容器成形と称する)前の段階で塗工
できれば、工程の筒略化とエネルギー資源の節約
ができることになる。 しかしながら、容器成形前の原子の段階で塗工
すると、(1)、(2)の方法では製函、製袋の時、或い
は段ボール貼合の時に熱を受けた塗工物が粘着性
となり、ロール或いはベルトなどに付着するトラ
ブルを生じる。また特に(2)の方法においては、軟
質ポリマーの中空粒子が著しく発泡し、印刷の美
粧性を損うという欠点がある。 また、必ずしも後工程で熱がかからない場合で
も、例えば袋用のクラフト紙に粘着性のある樹脂
を塗工したものの巻取は、ブロツキングを起こし
易い。(3)の方法では軟質のバインダーを用いれ
ば、上記と同様の欠点があり、硬質の(比較的軟
化点が高い)樹脂をバインダーとして用い、無機
粒子の凹凸の効果で滑り防止をする場合は、粘着
物の付着の問題はなくなるが、粒子により後工程
のロールを傷つけたり、粒子がはがれ落ちたりす
る問題がある。バインダーにタツタ性がない場
合、滑りを防止するためには凹凸のある粒子を多
量に必要とするので、印刷の美粧性を損なう点も
問題となる。 従つて、巻取にした時にブロツキングせず、後
工程で熱による粘着物の付着の心配がなく、粒子
がはがれ落ちたり、ロールを傷つけたりすること
がなく、更には印刷の美粧性を損うことのない滑
り防止特性を有する容器用シートの開発が望まれ
ていた。 [課題を解決するための手段] 本発明者等は上記の課題を解決するため、鋭意
研究を行なつた結果、本発明を完成するに至つ
た。 本発明の滑り防止特性を有する容器用シートの
構成は、(イ)流動開始温度が100℃以上である粒子
径が2μm以下の透明な無機又は有機粒子と合成樹
脂バインダーとの混合体と(ロ)軟化点が100℃以上
である合成樹脂の発泡性中空粒子を含む層から成
る。中空粒子は、本発明の容器用シートの段階で
は必ずしも発泡していなくても良く、また一部又
は全部が発泡した状態であつても良い。本発明に
用いられる透明な無機粒子としては、各種のシリ
カがあげられる。また透明な有機粒子としては、
たとえばポリスチレンなどの合成樹脂粉末が用い
られる。 本発明の滑り防止特性を与える層は、各種コー
ターによる塗工層が普通であるが、含浸、スプレ
ーなどにより形成された層であつてもよい。 透明な無機又は有機微粒子は、塗層の表面に微
小の凹凸を多数作り、ブロツキング防止、滑り防
止を行なうために、全塗工層中の重量比率で10%
以上必要であり、下層に施されている印刷の美粧
性を損なわないために、40%以下にする必要があ
る。高温における塗工層全体の流動を防ぎ、中空
粒子の発泡による凹凸が流れてしまわないように
するためにも必要である。 合成樹脂バインダーは本発明のシートが製造さ
れ、使用される全工程の最も高い温度において流
動を起こしてはならない。通常、塗工や印刷の乾
燥工程は低くて100℃程度であり、高い場合は140
℃程度である。また、段ボールのダブルバツカー
側の貼合時の紙の表面温度は高い場合でも、160
℃程度である。従つて、少なくとも100℃程度で
は流動を起こさない塗層が必要である。使用時の
流動は樹脂単独ではなく、粒子を混合したもの
で、評価する必要がある。 熱可塑性樹脂の温度による変化の状態はガラス
状領域、ガラス転移領域、ゴム状領域、流動域の
4つに分けられるが、本発明に使用できる樹脂は
微粒子を混合した状態で、10℃以上、好ましくは
100〜160℃のいずれかの温度で、ゴム状領域にあ
る必要がある。4つの領域のどこにあるかは、測
定するタイムスケールにより異なるが、通常の作
業における粘着性を問題にしているので、温度を
上昇させながら測定する0.1〜1秒程度のタイム
スケールの動的粘弾性測定で、緩和弾性率が106
〜107dyn/cm2の間で、その温度変化が少なく、
流動を起こす前の領域をゴム状領域と定義する。
そして、緩和弾性率106以下に急激に低下する温
度を本発明の流動開始温度とする。樹脂そのもの
の性質として100〜160℃の間にゴム状領域を持つ
ものは多いが、そのような樹脂は常温においては
硬い皮膜であり、滑り防止剤としては好ましくな
い。常温においても柔らかい物を選ぶ必要があ
る。従つて、ガラス転移温度が−30℃〜10℃程度
の樹脂をモノマー単位で、50〜100に1個くらい
のわりあいで架橋をし、高温においても流動を起
こさずにゴム状領域を保つようにしたものではな
くてはならない。 このような例として、ポリアクリル酸メチル、
ポリアクリル酸エチル、スチレン・ブチルアクリ
レート共重合体(スチレン50%以下)、酢酸ビニ
ル・ブチルアクリレート共重合体(酢酸ビニル80
%以下)、メチルメタアクリレート・エチルアク
リレート共重合体(エチルアクリレート50%以
上)などのアクリル系重合体に架橋反応を起こし
得る官能基をモノマー比で0.5〜1.5%共重合した
ものがある。 前記の官能基の例としては、エポキシド基、酸
無水物、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、ア
ミド基、イソシアネート基などがあり、これらの
中で相互に対応し得る1組を選んで使用すれば良
い。その他、上記の反応性モノマーを共重合した
ポリアクリル酸エステル等の共重合体にシランカ
ツプリング剤を用いてシリカ微粒子の表面と結合
させ、シリカ微粒子に架橋剤としての役割をさせ
ることもできる。また、ガラス繊維表面をTicl4
やSncl4のようなルイス酸で処理、活性化すると、
ガラス表面のシラノール基とルイス酸とのコンプ
レツクスによつてカチオン重合が開始され、スチ
レンやエポキシ樹脂がグラフト重合する方法があ
るので、本発明のシリカ微粒子等にこの方法を適
用してもよい。合成樹脂バインダーの使用量は、
塗工層の60〜90重量%である。 本発明に用いる熱発泡性の合成樹脂中空粒子
は、本発明のシート或いはそれを使用する時点で
発泡を起こさせ、大きな凹凸を作り、滑り防止効
果を出すために必要である。前記した合成樹脂バ
インダーと微粒子のみでは充分な滑り防止性を得
ることができず、例えば滑り傾斜角45°のものを
得るためには、合成樹脂発泡性中空粒子を加える
必要がある。合成樹脂発泡性中空粒子としては、
たとえば、スチレン、メタクリル酸エステル、ア
クリロニトリル・塩化ビニリデン共重合体などが
用いられ、本発明におては印刷の乾燥工程などで
流動して凹凸が小さくならないよう、軟化点が
100℃以上の樹脂の粒子を用いる必要がある。こ
こでいう軟化点は、ASTM−D1525で定義され
るリカツト軟化点である。中空粒子の粒径は2〜
20μmのものが好ましく、全塗工層中に重量比で
0.5〜2%の添加量が必要である。0.5%以下では
滑り防止効果が低く、2%以上入れると、印刷面
の白化が目立つので好ましくない。 塗工層全体の塗布量としては、全固型分重量で
1〜5g/m2が好ましい。なお、本発明に用いら
れる基材は段ボール原紙、板紙、クラフト紙など
直接容器になるものの他、薄い印刷紙或いはプラ
スチツクフイルムでも良い。本発明の塗工層を薄
いシートに設けたものは、その後厚紙に貼り合せ
て用いることができる。 なお、本発明者等の研究によれば、本発明の滑
り防止剤を塗布する前に澱粉等の目止め剤をアン
ダーコートしておけば、同程度の滑り防止剤を得
るのに、滑り防止剤の塗布量が半分ですむという
結果を得ており、滑り防止剤のコストダウンに寄
与する。また、同一塗布量であれば、一層滑り防
止効果を高めることができる。 [作用] 本発明の滑り防止特性を与える塗工層の作用
は、次のように考えられる。 塗布された層が後工程で熱を受けても流動しな
いようにするためには、軟化点の高い樹脂を用い
なくてならないが、そのような樹脂は滑り防止効
果がないので、高温で流動しないが低温でも軟ら
かい樹脂を用いる必要がある。そこで、高分子物
質の粘弾性挙動におけるゴム状領域を広い温度範
囲にした樹脂を用いたのである。さらに微粒子に
よりミクロな凹凸を作ると共にそれと相俟つて、
大きな凹凸を少量発生させることにより、印刷の
美観を損わない塗工が可能になつたものである。 [実施例] 以下に本発明の実施例を示す。 実施例1〜4、比較例1〜2 坪量200g/m2の段ボール原紙(本州製紙(株)製
PFK200ライナー)の表面に、5色フレキソ印刷
機により4色印刷を行い、最終印刷部で段ボール
箱の底部及び天部に相当する部分に、下記第1表
に示す配合の滑り防止剤を2g/m2塗布し、フー
ドドライヤーで120℃、5秒間乾燥した。 なお、配合中ポリアクリル酸エチル系バインダ
ーは、グリシジルアルクリレートを1モル%含有
するポリエチルアクリレートとジメチルアミノエ
チルメタクリレートを1モル%含有するポリエチ
ルメタクリレートのエマルジヨン同志を1:1混
合した共重合体を用いた。
【表】
得られた滑り防止剤を塗布した段ボール原紙を
用いてJIS P8147の傾斜法によりシートの塗工面
同志の滑り始める角度を測定した結果を第2表に
示す。
用いてJIS P8147の傾斜法によりシートの塗工面
同志の滑り始める角度を測定した結果を第2表に
示す。
【表】
第1〜2表の結果から明らかなように、無機粒
子20〜30重量%、中空粒子を0.5〜2重量%をア
クリル酸エステルバインダーに分散した本発明の
実施例は、いずれも滑り防止効果の合格点とされ
る10回繰返し後の傾斜角40°を越えて効果がある
が、発泡性中空粒子を配合しない比較例1、シリ
カ配合の少ない比較例2のいずれも滑り防止効果
が得られない。 滑り防止剤は通常、箱の天面、底面に全面又は
部分的に塗布するが、本発明においては他の滑り
防止剤と異なり、粘着性が少ないので、箱を積
載、運搬する際の振動による隣接箱同志の移動ず
れ防止のため、天面、底面のほか、側面にも全面
又は部分的に本発明の滑り防止剤を塗布しておく
ことが好ましい。 [発明の効果] 本発明は上述の通り、従来の容器の滑り防止剤
を容器製造後に、改めて塗布・乾燥する加工工程
を付け加える無駄を省き、原紙抄造時或いは原紙
の印刷の段階で滑り防止特性を有する容器用シー
トが得られるという大きなメリツトがある。 このため、従来の滑り防止剤が塗布されている
ために起つていた巻取状態でブロツキング、容器
成形工程での粘着物の付着、凹凸を出すための粒
子の脱落或いは粒子によるロール表面傷つなどの
トラブルが生ずる心配がなくなつた。 また、未発泡の中空粒子を多量に用いたもので
は発泡して印刷面が白化する問題があつたが、本
発明は少量の中空粒子を発泡させて滑り防止効果
を発現するので、この点のトラブルも解消でき
た。
子20〜30重量%、中空粒子を0.5〜2重量%をア
クリル酸エステルバインダーに分散した本発明の
実施例は、いずれも滑り防止効果の合格点とされ
る10回繰返し後の傾斜角40°を越えて効果がある
が、発泡性中空粒子を配合しない比較例1、シリ
カ配合の少ない比較例2のいずれも滑り防止効果
が得られない。 滑り防止剤は通常、箱の天面、底面に全面又は
部分的に塗布するが、本発明においては他の滑り
防止剤と異なり、粘着性が少ないので、箱を積
載、運搬する際の振動による隣接箱同志の移動ず
れ防止のため、天面、底面のほか、側面にも全面
又は部分的に本発明の滑り防止剤を塗布しておく
ことが好ましい。 [発明の効果] 本発明は上述の通り、従来の容器の滑り防止剤
を容器製造後に、改めて塗布・乾燥する加工工程
を付け加える無駄を省き、原紙抄造時或いは原紙
の印刷の段階で滑り防止特性を有する容器用シー
トが得られるという大きなメリツトがある。 このため、従来の滑り防止剤が塗布されている
ために起つていた巻取状態でブロツキング、容器
成形工程での粘着物の付着、凹凸を出すための粒
子の脱落或いは粒子によるロール表面傷つなどの
トラブルが生ずる心配がなくなつた。 また、未発泡の中空粒子を多量に用いたもので
は発泡して印刷面が白化する問題があつたが、本
発明は少量の中空粒子を発泡させて滑り防止効果
を発現するので、この点のトラブルも解消でき
た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 基材の片面に、下記(イ)(ロ)に示す成分を含む層
を設けて成る滑り防止特性を有する容器用シー
ト。 (イ) 流動開始温度が100℃以上である粒子径が
2μm以下の透明な無機又は有機粒子と合成樹脂
バインダーとの混合体。 (ロ) 軟化点が100℃以上である合成樹脂の発泡性
中空粒子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63053749A JPH01228834A (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | 滑り防止特性を有する容器用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63053749A JPH01228834A (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | 滑り防止特性を有する容器用シート |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7345433A Division JP2743898B2 (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | 滑り防止特性を有する容器用シート |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH01228834A JPH01228834A (ja) | 1989-09-12 |
| JPH0469876B2 true JPH0469876B2 (ja) | 1992-11-09 |
Family
ID=12951456
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP63053749A Granted JPH01228834A (ja) | 1988-03-09 | 1988-03-09 | 滑り防止特性を有する容器用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JPH01228834A (ja) |
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-
1988
- 1988-03-09 JP JP63053749A patent/JPH01228834A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01228834A (ja) | 1989-09-12 |
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