JPH0470290B2 - - Google Patents
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- JPH0470290B2 JPH0470290B2 JP61250714A JP25071486A JPH0470290B2 JP H0470290 B2 JPH0470290 B2 JP H0470290B2 JP 61250714 A JP61250714 A JP 61250714A JP 25071486 A JP25071486 A JP 25071486A JP H0470290 B2 JPH0470290 B2 JP H0470290B2
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- dihydroxynaphthalene
- reaction
- exchange resin
- dhpn
- hydrogen peroxide
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、液晶形成能を有する芳香族ポリエス
テル類の製造にそのモノマーとして利用される
2,6−ジヒドロキシナフタレンの製造方法に関
する。 従来技術と問題点 近年、エンジニアリングプラスチツクとしての
性能を有する各種のポリマーが開発されつつある
が、この分野におけるプラスチツクとして芳香族
ポリエステル、特に液晶形成能を有する芳香族ポ
リエステルがある。 この芳香族ポリエステル系ポリマーの原料とし
ては、テレフタル酸、ハイドロキノン、パラヒド
ロキシ安息香酸等が挙げられるが、上記ポリマー
の物理的及び/又は化学的性質を向上させるため
に、最近、上述したベンゼン誘導体のみならず、
ナフタレン誘導体もその原料として求められるよ
うになつた。 而して、これらの原料のうち、2,6−ジヒド
ロキシナフタレンは、それから誘導される液晶ポ
リマーの物性が優れていること、及びそれのコモ
ノマーとして用いられるテレフタル酸が安価に入
手し得るなどの点で、上記芳香族ポリエステル類
の製造に利用されるモノマーとして注目されるも
のである。 しかしながら、2,6−ジヒドロキシナフタレ
ン自体は現在のところ工業的には製造されていな
いので安価に入手し得ないという問題点がある。 因に、従来、2,6−ジヒドロキシナフタレン
の製造法としては、ナフタレン又はβ−ナフトー
ルをスルホン化し、次いでアルカリ溶融するとい
う古典的方法が知られており、この方法について
はバイルシユタイン(Beilstein)全書に紹介さ
れているが、しかし、この方法では、例えば特公
昭56−77254号公報の記載にもみられるように、
上記スルホン化の段階で2,6−体以外の異性体
の副生することが避けられないので、2,6−体
を高収率で得ることができない。さらに、上記ア
ルカリ溶融の段階においても、例えばA.P.
Kuriakose et al.,ジヤーナル・インデイアン・
ケミカル・ソサエテイ(J.Indian Chemical.
Soc.)43、437(1966)に記載されているように、
2−ナフトール−6−スルホン酸のナトリウム塩
をアルカリ溶融した時の2,6−ジヒドロキシナ
フタレンの収率は50%程度であるため、ナフタレ
ン又はβ−ナフトールをスルホン化し、次いでア
ルカリ溶融することから成る上記方法による2,
6−ジヒドロキシナフタレンの通算収率は極めて
低いものとなる。したがつて、この方法では2,
6−体の分離も困難であり、加うるに、アルカリ
溶融工程に特有の排水処理が必要となるので製造
コストも嵩むという問題もあつて、工業的には実
用性に乏しいと言える。 なお、従来、キユメン法によるフエノールの製
造上の原理を応用してパラジイソプロピルベンゼ
ンからハイドロキノンを製造する方法(特公昭51
−33100号)が知られていることから、この方法
を2,6−ジヒドロキシナフタレンの製造に適用
して、出発物質としての2,6−ジイソプロピル
ナフタレンを酸化して2,6−ジイソプロピルナ
フタレンジヒドロパーオキシドを得、次いで該ヒ
ドロパーオキシドを酸分解して2,6−ジヒドロ
キシナフタレンに変換する方法も提案されている
(特開昭61−93156号、特開昭61−100558号、特開
昭61−191638号)。しかし、この場合には、生成
したジヒドロパーオキシドの分離が困難であり、
上記方法も工業的に適しているとは言い難い。 一方、従来、一般式
テル類の製造にそのモノマーとして利用される
2,6−ジヒドロキシナフタレンの製造方法に関
する。 従来技術と問題点 近年、エンジニアリングプラスチツクとしての
性能を有する各種のポリマーが開発されつつある
が、この分野におけるプラスチツクとして芳香族
ポリエステル、特に液晶形成能を有する芳香族ポ
リエステルがある。 この芳香族ポリエステル系ポリマーの原料とし
ては、テレフタル酸、ハイドロキノン、パラヒド
ロキシ安息香酸等が挙げられるが、上記ポリマー
の物理的及び/又は化学的性質を向上させるため
に、最近、上述したベンゼン誘導体のみならず、
ナフタレン誘導体もその原料として求められるよ
うになつた。 而して、これらの原料のうち、2,6−ジヒド
ロキシナフタレンは、それから誘導される液晶ポ
リマーの物性が優れていること、及びそれのコモ
ノマーとして用いられるテレフタル酸が安価に入
手し得るなどの点で、上記芳香族ポリエステル類
の製造に利用されるモノマーとして注目されるも
のである。 しかしながら、2,6−ジヒドロキシナフタレ
ン自体は現在のところ工業的には製造されていな
いので安価に入手し得ないという問題点がある。 因に、従来、2,6−ジヒドロキシナフタレン
の製造法としては、ナフタレン又はβ−ナフトー
ルをスルホン化し、次いでアルカリ溶融するとい
う古典的方法が知られており、この方法について
はバイルシユタイン(Beilstein)全書に紹介さ
れているが、しかし、この方法では、例えば特公
昭56−77254号公報の記載にもみられるように、
上記スルホン化の段階で2,6−体以外の異性体
の副生することが避けられないので、2,6−体
を高収率で得ることができない。さらに、上記ア
ルカリ溶融の段階においても、例えばA.P.
Kuriakose et al.,ジヤーナル・インデイアン・
ケミカル・ソサエテイ(J.Indian Chemical.
Soc.)43、437(1966)に記載されているように、
2−ナフトール−6−スルホン酸のナトリウム塩
をアルカリ溶融した時の2,6−ジヒドロキシナ
フタレンの収率は50%程度であるため、ナフタレ
ン又はβ−ナフトールをスルホン化し、次いでア
ルカリ溶融することから成る上記方法による2,
6−ジヒドロキシナフタレンの通算収率は極めて
低いものとなる。したがつて、この方法では2,
6−体の分離も困難であり、加うるに、アルカリ
溶融工程に特有の排水処理が必要となるので製造
コストも嵩むという問題もあつて、工業的には実
用性に乏しいと言える。 なお、従来、キユメン法によるフエノールの製
造上の原理を応用してパラジイソプロピルベンゼ
ンからハイドロキノンを製造する方法(特公昭51
−33100号)が知られていることから、この方法
を2,6−ジヒドロキシナフタレンの製造に適用
して、出発物質としての2,6−ジイソプロピル
ナフタレンを酸化して2,6−ジイソプロピルナ
フタレンジヒドロパーオキシドを得、次いで該ヒ
ドロパーオキシドを酸分解して2,6−ジヒドロ
キシナフタレンに変換する方法も提案されている
(特開昭61−93156号、特開昭61−100558号、特開
昭61−191638号)。しかし、この場合には、生成
したジヒドロパーオキシドの分離が困難であり、
上記方法も工業的に適しているとは言い難い。 一方、従来、一般式
【式】(式中Ar
は芳香環を表わす)
で示される芳香族カルビノール類を、溶媒中で強
酸の存在下に過酸化水素で酸化して、一般式Ar
−OHで示されるフエノール類に変換する方法も
知られている〔例えば、特開昭52−5718号、特公
昭35−7558号、英国特許第910735号、角田、加藤
「日化誌」80(7)、689(1959)、M.S.KHARASCH
et al.,ジヤーナル・オブ・オルガニツク・ケミ
ストリイ(J.Org.Chem.)15、743及び775、
(1950)〕。 しかし、上記各文献に記載されている反応例
は、2−ヒドロキシ−2−プロピルベンゼン、p
−ジ(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ベンゼ
ン、p−2−ヒドロキシ−2−プロピル−αα′−
ジメチルベンジルヒドロパーオキシド等をフエノ
ールもしくはハイドロキノンに変換する方法であ
つて、ナフタレン環に直接結合する2−ヒドロキ
シ−2−プロピル基をヒドロキシル基に変換する
方法については、上記先行文献の記載中に見られ
ない。因に、これら文献に記載の方法で用いられ
ている溶媒中で2,6−ジ(2−ヒドロキシ−2
−プロピル)ナフタレン(以下2,6−DHPN
と略称する)を酸化しても、2,6−DHPN
が上記溶媒に溶解しない、2,6−DHPNが
反応系から消失するにもかかわらず、2,6−ジ
ヒドロキシナフタレンがほとんど生成しない、
溶媒自体が反応する、もしくは反応速度が小さ
い、等の理由で2,6−ジヒドロキシナフタレン
を工業的に得ることは実質上不可能である。 上述したごとき状況に鑑み、本発明者らは、ナ
フタレン誘導体の製造方法に関してさきに、下記
式()を有する2,6−DHPNを出発物質と
して用い、該出発物質をアセトニトリル及び/又
は1,4−ジオキサン中で無機酸の存在下に過酸
化水素で酸化することにより、下記式()を有
する2,6−ジヒドロキシナフタレンを製造する
方法を提案した(特願昭60−123819号)。 本発明者らによる上記提案方法によると、前述
のスルホン化・アルカリ溶融法における異性体分
離の問題は解消され、また、排水処理の問題も低
減する。しかしながら、該提案方法においてもな
お下記に示すような問題点が存在することがわか
つた。 すなわち、上記提案の方法においては、使用し
た無機酸を反応液中から除去するのに、中和した
り、多量の飽和食塩水で繰り返し洗浄したりする
等の操作が必要であり、また、中和をする場合に
は反応液がアルカリ性になると生成した2,6−
ジヒドロキシナフタレンがさらに酸化され、結果
として2,6−ジヒドロキシナフタレンの収率が
低くなるため、中和の際にはPHの調整に留意しな
ければならず、一方、上記の食塩水で洗浄する場
合には、食塩水に溶解してくる有機物の除去が必
要である等のいずれにしても工業的に煩雑な操作
を行なわなければならないという問題点がみられ
る。 発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、さきに提案した上記方法にみら
れる問題点を解消すべく検討した結果、反応系に
存在させる無機酸に代えて強酸性陽イオン交換樹
脂を用いることにより、2,6−DHPNから2,
6−ジヒドロキシナフタレンを煩雑な分離操作を
必要とせずに高収率で製造し得ることを見出し、
本発明をなすに至つた。 したがつて、本発明は、2,6−DHPNを出
発物質とする2,6−ジヒドロキシナフタレンの
製造において、工業的に煩雑な操作を必要とせ
ず、かつ従来法にみられるごとき生成した2,6
−ジヒドロキシナフタレンの分離上の困難性や排
水処理の問題もなく、2,6−ジヒドロキシナフ
タレンを高収率で効果的に製造し得る方法を提供
することを課題とする。 以下本発明を詳しく説明する。 発明の構成 本発明の特徴は、2,6−ジ(2−ヒドロキシ
−2−プロピル)ナフタレン(2,6−DHPN)
を、アセトニトリル及び/又は1,4−ジオキサ
ン中で強酸性陽イオン交換樹脂の存在下に、過酸
化水素により酸化して2,6−ジヒドロキシナフ
タレンを得ることにある。 課題を解決するための手段 本発明は、叙上のとおり、出発物質としての
2,6−DHPNの酸化を強酸性陽イオン交換樹
脂の存在下で行うことが重要であつて、該強酸性
陽イオン交換樹脂は、反応により生成した2,6
−ジヒドロキシナフタレンを含有する反応液から
の除去が容易であり、かつ繰返し反応に使用でき
る利点がある。 本発明で用いる強酸性陽イオン交換樹脂は、交
換基がスルホン酸基であつて、かつ耐溶剤性、耐
熱性及び耐酸化性の優れたものが望しい。このよ
うな陽イオン交換樹脂としては、アンバーライト
200C、アンバーライト252、アンバーライトIR−
124、アンバーリスト15(以上オルガノ社製であつ
て、いずれも登録商標である)、ダイヤイオン
PK212、ダイヤイオンPK228、ダイヤイオン
SK116(以上三菱化成社製であつて、いずれも登
録商標である)、NAFION POWDER 511(デユ
ポン社製、登録商標)などを例示し得る。 これらの陽イオン交換樹脂は、交換容量により
異なるも、通常、上記出発物質に対して0.01〜5
倍量(wt/wt)を用いるのが好ましい。その使
用量が少なすぎると反応が完結せず、一方多すぎ
ると選択率が悪くなつて反応生成物の着色の原因
となるので留意する必要がある。 本発明においては、アセトニトリル又は1,4
−ジオキサンもしくは両者の混合物を反応上の溶
媒として用い、出発物質としての2,6−
DHPNに対し5〜50倍量(vol/wt)の量を用い
る。 また、本発明で、2,6−DHPNの酸化に用
いる過酸化水素は、該出発物質に対して2〜3倍
モルの量を用いることが好ましく、その使用量が
少なすぎると出発物質の転化率が低くなり、一方
多すぎると生成物が著しく着色する。 上記強酸性陽イオン交換樹脂及び過酸化水素
は、上記アセトニトリル及び/又は1,4−ジオ
キサンからなる溶媒に添加して用いられるが、陽
イオン交換樹脂の添加にあたつては、上記溶媒中
の出発物質に過酸化水素を添加した後に加えるこ
とが好ましい。陽イオン交換樹脂をさきに加える
と脱水反応によるオレフインを生じ、それが更に
反応して目的物の収率の低下を招くので好ましく
ない。 本発明における反応温度は30℃〜溶液沸点が好
ましく、また反応時間は、陽イオン交換樹脂の使
用量、反応温度により異なるも通常10時間以内で
反応は完結する。 反応は通常大気圧下で行うが、反応により水が
生成し、かつ反応熱が大きいので減圧下で反応を
行つて水を除去するとともに除熱を行つてもよ
い。 反応終了後は、得られた反応液を濾過して陽イ
オン交換樹脂を濾別し、濾液から溶媒を留去し
て、粗2,6−ジヒドロキシナフタレンを得、こ
れを適当な溶媒、例えば酢酸、アセトン、1,4
−ジオキサン等を用いて再結晶することにより、
精製2,6−ジヒドロキシナフタレンを得ること
ができる。 発明の効果 叙上のとおり、2,6−DHPNを出発物質と
して用いて、液晶ポリマーの製造原料として有用
な2,6−ジヒドロキシナフタレンを製造するに
あたつて、本発明に従つて強酸性陽イオン交換樹
脂の存在下で酸化を行うことにより、従来法に比
べて工程を簡略化することができ、しかも排水処
理の必要もなく2,6−ジヒドロキシナフタレン
を高収率で製造できるので、本発明は、2,6−
ジヒドロキシナフタレンの工業的製造法として非
常に有益である。 以下に実施例を示して本発明及びその効果を具
体的に説明する。 実施例 1 2,6−DHPN0.1gをアセトニトリル2mlに
分散し、30℃で撹拌しながら31%過酸化水素水
0.1gを加えた後、NAFION POWDER 511H型
(DU PONT製)0.5g(dry wt.)を加え、2時
間反応させた。反応液からイオン交換樹脂を濾別
し、濾液を内部標準を用い高性能液体クロマトグ
ラフイー(HPLC)で定量したところ、2,6−
ジヒドロキシナフタレンの収率は63%であつた。
なお、HPLCの定量条件は次のとおりである。 カラム:μBONDAPAK C18 3.9mmφ×30cm (日本ウオーターズリミテツド) 移動相:アセトニトリル/水=60/40 流量:0.7ml/min. 内部標準 ナフタレン 検 出UV280nm 実施例 2 2,6−DHPN0.1gをアセトニトリル2mlに
分散し、40℃で撹拌しながら31%過酸化水素0.1
gを加えた後、アンバーリスト15(オルガノ(株)製)
0.5g(dry wt.)を加え、2時間反応させた。反
応液を実施例1と同様に処理し、定量したとこ
ろ、2,6−ジヒドロキシナフタレンの収率は87
%であつた。 実施例 3 2,6−DHPN0.1gをアセトニトリル2mlに
50℃で溶解し、これに60%過酸化水素水0.05gを
加えた後、ダイヤイオンPK212H型(三菱化成工
業(株)製)0.05g(dry wt.)を加え、3時間反応
させた。反応液を実施例1と同様に処理し、定量
したところ、2,6−ジヒドロキシナフタレンの
収率は85%であつた。 実施例 4 実施例3において、ダイヤイオンPK212H型
(三菱化成工業(株)製)の代りにアンバーライト
IR124H型を用い、反応時間を4.5時間としたほか
は実施例3と同様にして反応させた結果、2,6
−ジヒドロキシナフタレンの収率は80%であつ
た。 実施例 5 2,6−DHPN0.1gを1,4−ジオキサン2
mlに60℃で溶解し、これに60%過酸化水素水0.05
gを加えた後アンバーライト200CH型(オルガ
ノ(株)製)0.3g(dry wt.)を加え、7時間反応さ
せた。反応液を実施例1と同様に処理し、定量し
たところ、2,6−ジヒドロキシナフタレンの収
率は61%であつた。 実施例 6 2.6−DHPN0.1gをアセトニトリル及び1,4
−ジオキサンの等量混合物2mlに50℃で溶解し、
これに60%過酸化水素水0.05gを加えた後、アン
バーライト200CH型(オルガノ(株)製)0.2g(dry
wt.)を加え、5時間反応させた。反応液を実施
例1と同様に処理し、定量したところ、2,6−
ジヒドロキシナフタレンの収率は73%であつた。 実施例 7 2,6−DHPN0.1gをアセトニトリル1mlに
50℃で溶解しておき、これに60%過酸化水素水
0.05gを加えた後、アンバーライト252H型(オ
ルガノ(株)製)0.05g(dry wt.)を加え、2時間
反応させた。反応液を実施例1と同様に処理し、
定量したところ、2,6−ジヒドロキシナフタレ
ンの収率は82%であつた。 実施例 8 2.6−DHPN1gをアセトニトリル20ml、31%過
酸化水素水1gとともに50℃で撹拌しておき、こ
れにアンバーライト200CH型(オルガノ(株)製)
2g(dry wt.)を加え、2時間反応させた。反
応終了後イオン交換樹脂を濾別し、これを上記と
同様に準備した2,6−DHPN/アセトニトリ
ル/過酸化水素の溶液中に添加し、同様に反応さ
せた。同様の操作を10回繰り返した結果、イオン
交換樹脂の活性は10回後でも低下せず、又この間
の2,6−ジヒドロキシナフタレンの収率は90〜
99%であつた。 実施例 9 2,6−DHPN300g、31%過酸化水素水285
g、アセトニトリル6を沸点で撹拌しておき、
これにアンバーライト200CH型(オルガノ(株)製)
40g(dry wt.)を加えて90分間反応させた。反
応液からイオン交換樹脂を濾別後、濾液から溶媒
を除去し、2,6−ジヒドロキシナフタレンの粗
結晶196gを得た。内部標準を用いHPLCで2,
6−ジヒドロキシナフタレンの定量を行つたとこ
ろ、収率96%であつた。この粗2,6−ジヒドロ
キシナフタレンを1,4−ジオキサンで再結晶し
たところ、一次晶としてDSC純度(Mettler
TA3000システム)99.4%の2,6−ジヒドロキ
シナフタレン95gが得られた。
酸の存在下に過酸化水素で酸化して、一般式Ar
−OHで示されるフエノール類に変換する方法も
知られている〔例えば、特開昭52−5718号、特公
昭35−7558号、英国特許第910735号、角田、加藤
「日化誌」80(7)、689(1959)、M.S.KHARASCH
et al.,ジヤーナル・オブ・オルガニツク・ケミ
ストリイ(J.Org.Chem.)15、743及び775、
(1950)〕。 しかし、上記各文献に記載されている反応例
は、2−ヒドロキシ−2−プロピルベンゼン、p
−ジ(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ベンゼ
ン、p−2−ヒドロキシ−2−プロピル−αα′−
ジメチルベンジルヒドロパーオキシド等をフエノ
ールもしくはハイドロキノンに変換する方法であ
つて、ナフタレン環に直接結合する2−ヒドロキ
シ−2−プロピル基をヒドロキシル基に変換する
方法については、上記先行文献の記載中に見られ
ない。因に、これら文献に記載の方法で用いられ
ている溶媒中で2,6−ジ(2−ヒドロキシ−2
−プロピル)ナフタレン(以下2,6−DHPN
と略称する)を酸化しても、2,6−DHPN
が上記溶媒に溶解しない、2,6−DHPNが
反応系から消失するにもかかわらず、2,6−ジ
ヒドロキシナフタレンがほとんど生成しない、
溶媒自体が反応する、もしくは反応速度が小さ
い、等の理由で2,6−ジヒドロキシナフタレン
を工業的に得ることは実質上不可能である。 上述したごとき状況に鑑み、本発明者らは、ナ
フタレン誘導体の製造方法に関してさきに、下記
式()を有する2,6−DHPNを出発物質と
して用い、該出発物質をアセトニトリル及び/又
は1,4−ジオキサン中で無機酸の存在下に過酸
化水素で酸化することにより、下記式()を有
する2,6−ジヒドロキシナフタレンを製造する
方法を提案した(特願昭60−123819号)。 本発明者らによる上記提案方法によると、前述
のスルホン化・アルカリ溶融法における異性体分
離の問題は解消され、また、排水処理の問題も低
減する。しかしながら、該提案方法においてもな
お下記に示すような問題点が存在することがわか
つた。 すなわち、上記提案の方法においては、使用し
た無機酸を反応液中から除去するのに、中和した
り、多量の飽和食塩水で繰り返し洗浄したりする
等の操作が必要であり、また、中和をする場合に
は反応液がアルカリ性になると生成した2,6−
ジヒドロキシナフタレンがさらに酸化され、結果
として2,6−ジヒドロキシナフタレンの収率が
低くなるため、中和の際にはPHの調整に留意しな
ければならず、一方、上記の食塩水で洗浄する場
合には、食塩水に溶解してくる有機物の除去が必
要である等のいずれにしても工業的に煩雑な操作
を行なわなければならないという問題点がみられ
る。 発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、さきに提案した上記方法にみら
れる問題点を解消すべく検討した結果、反応系に
存在させる無機酸に代えて強酸性陽イオン交換樹
脂を用いることにより、2,6−DHPNから2,
6−ジヒドロキシナフタレンを煩雑な分離操作を
必要とせずに高収率で製造し得ることを見出し、
本発明をなすに至つた。 したがつて、本発明は、2,6−DHPNを出
発物質とする2,6−ジヒドロキシナフタレンの
製造において、工業的に煩雑な操作を必要とせ
ず、かつ従来法にみられるごとき生成した2,6
−ジヒドロキシナフタレンの分離上の困難性や排
水処理の問題もなく、2,6−ジヒドロキシナフ
タレンを高収率で効果的に製造し得る方法を提供
することを課題とする。 以下本発明を詳しく説明する。 発明の構成 本発明の特徴は、2,6−ジ(2−ヒドロキシ
−2−プロピル)ナフタレン(2,6−DHPN)
を、アセトニトリル及び/又は1,4−ジオキサ
ン中で強酸性陽イオン交換樹脂の存在下に、過酸
化水素により酸化して2,6−ジヒドロキシナフ
タレンを得ることにある。 課題を解決するための手段 本発明は、叙上のとおり、出発物質としての
2,6−DHPNの酸化を強酸性陽イオン交換樹
脂の存在下で行うことが重要であつて、該強酸性
陽イオン交換樹脂は、反応により生成した2,6
−ジヒドロキシナフタレンを含有する反応液から
の除去が容易であり、かつ繰返し反応に使用でき
る利点がある。 本発明で用いる強酸性陽イオン交換樹脂は、交
換基がスルホン酸基であつて、かつ耐溶剤性、耐
熱性及び耐酸化性の優れたものが望しい。このよ
うな陽イオン交換樹脂としては、アンバーライト
200C、アンバーライト252、アンバーライトIR−
124、アンバーリスト15(以上オルガノ社製であつ
て、いずれも登録商標である)、ダイヤイオン
PK212、ダイヤイオンPK228、ダイヤイオン
SK116(以上三菱化成社製であつて、いずれも登
録商標である)、NAFION POWDER 511(デユ
ポン社製、登録商標)などを例示し得る。 これらの陽イオン交換樹脂は、交換容量により
異なるも、通常、上記出発物質に対して0.01〜5
倍量(wt/wt)を用いるのが好ましい。その使
用量が少なすぎると反応が完結せず、一方多すぎ
ると選択率が悪くなつて反応生成物の着色の原因
となるので留意する必要がある。 本発明においては、アセトニトリル又は1,4
−ジオキサンもしくは両者の混合物を反応上の溶
媒として用い、出発物質としての2,6−
DHPNに対し5〜50倍量(vol/wt)の量を用い
る。 また、本発明で、2,6−DHPNの酸化に用
いる過酸化水素は、該出発物質に対して2〜3倍
モルの量を用いることが好ましく、その使用量が
少なすぎると出発物質の転化率が低くなり、一方
多すぎると生成物が著しく着色する。 上記強酸性陽イオン交換樹脂及び過酸化水素
は、上記アセトニトリル及び/又は1,4−ジオ
キサンからなる溶媒に添加して用いられるが、陽
イオン交換樹脂の添加にあたつては、上記溶媒中
の出発物質に過酸化水素を添加した後に加えるこ
とが好ましい。陽イオン交換樹脂をさきに加える
と脱水反応によるオレフインを生じ、それが更に
反応して目的物の収率の低下を招くので好ましく
ない。 本発明における反応温度は30℃〜溶液沸点が好
ましく、また反応時間は、陽イオン交換樹脂の使
用量、反応温度により異なるも通常10時間以内で
反応は完結する。 反応は通常大気圧下で行うが、反応により水が
生成し、かつ反応熱が大きいので減圧下で反応を
行つて水を除去するとともに除熱を行つてもよ
い。 反応終了後は、得られた反応液を濾過して陽イ
オン交換樹脂を濾別し、濾液から溶媒を留去し
て、粗2,6−ジヒドロキシナフタレンを得、こ
れを適当な溶媒、例えば酢酸、アセトン、1,4
−ジオキサン等を用いて再結晶することにより、
精製2,6−ジヒドロキシナフタレンを得ること
ができる。 発明の効果 叙上のとおり、2,6−DHPNを出発物質と
して用いて、液晶ポリマーの製造原料として有用
な2,6−ジヒドロキシナフタレンを製造するに
あたつて、本発明に従つて強酸性陽イオン交換樹
脂の存在下で酸化を行うことにより、従来法に比
べて工程を簡略化することができ、しかも排水処
理の必要もなく2,6−ジヒドロキシナフタレン
を高収率で製造できるので、本発明は、2,6−
ジヒドロキシナフタレンの工業的製造法として非
常に有益である。 以下に実施例を示して本発明及びその効果を具
体的に説明する。 実施例 1 2,6−DHPN0.1gをアセトニトリル2mlに
分散し、30℃で撹拌しながら31%過酸化水素水
0.1gを加えた後、NAFION POWDER 511H型
(DU PONT製)0.5g(dry wt.)を加え、2時
間反応させた。反応液からイオン交換樹脂を濾別
し、濾液を内部標準を用い高性能液体クロマトグ
ラフイー(HPLC)で定量したところ、2,6−
ジヒドロキシナフタレンの収率は63%であつた。
なお、HPLCの定量条件は次のとおりである。 カラム:μBONDAPAK C18 3.9mmφ×30cm (日本ウオーターズリミテツド) 移動相:アセトニトリル/水=60/40 流量:0.7ml/min. 内部標準 ナフタレン 検 出UV280nm 実施例 2 2,6−DHPN0.1gをアセトニトリル2mlに
分散し、40℃で撹拌しながら31%過酸化水素0.1
gを加えた後、アンバーリスト15(オルガノ(株)製)
0.5g(dry wt.)を加え、2時間反応させた。反
応液を実施例1と同様に処理し、定量したとこ
ろ、2,6−ジヒドロキシナフタレンの収率は87
%であつた。 実施例 3 2,6−DHPN0.1gをアセトニトリル2mlに
50℃で溶解し、これに60%過酸化水素水0.05gを
加えた後、ダイヤイオンPK212H型(三菱化成工
業(株)製)0.05g(dry wt.)を加え、3時間反応
させた。反応液を実施例1と同様に処理し、定量
したところ、2,6−ジヒドロキシナフタレンの
収率は85%であつた。 実施例 4 実施例3において、ダイヤイオンPK212H型
(三菱化成工業(株)製)の代りにアンバーライト
IR124H型を用い、反応時間を4.5時間としたほか
は実施例3と同様にして反応させた結果、2,6
−ジヒドロキシナフタレンの収率は80%であつ
た。 実施例 5 2,6−DHPN0.1gを1,4−ジオキサン2
mlに60℃で溶解し、これに60%過酸化水素水0.05
gを加えた後アンバーライト200CH型(オルガ
ノ(株)製)0.3g(dry wt.)を加え、7時間反応さ
せた。反応液を実施例1と同様に処理し、定量し
たところ、2,6−ジヒドロキシナフタレンの収
率は61%であつた。 実施例 6 2.6−DHPN0.1gをアセトニトリル及び1,4
−ジオキサンの等量混合物2mlに50℃で溶解し、
これに60%過酸化水素水0.05gを加えた後、アン
バーライト200CH型(オルガノ(株)製)0.2g(dry
wt.)を加え、5時間反応させた。反応液を実施
例1と同様に処理し、定量したところ、2,6−
ジヒドロキシナフタレンの収率は73%であつた。 実施例 7 2,6−DHPN0.1gをアセトニトリル1mlに
50℃で溶解しておき、これに60%過酸化水素水
0.05gを加えた後、アンバーライト252H型(オ
ルガノ(株)製)0.05g(dry wt.)を加え、2時間
反応させた。反応液を実施例1と同様に処理し、
定量したところ、2,6−ジヒドロキシナフタレ
ンの収率は82%であつた。 実施例 8 2.6−DHPN1gをアセトニトリル20ml、31%過
酸化水素水1gとともに50℃で撹拌しておき、こ
れにアンバーライト200CH型(オルガノ(株)製)
2g(dry wt.)を加え、2時間反応させた。反
応終了後イオン交換樹脂を濾別し、これを上記と
同様に準備した2,6−DHPN/アセトニトリ
ル/過酸化水素の溶液中に添加し、同様に反応さ
せた。同様の操作を10回繰り返した結果、イオン
交換樹脂の活性は10回後でも低下せず、又この間
の2,6−ジヒドロキシナフタレンの収率は90〜
99%であつた。 実施例 9 2,6−DHPN300g、31%過酸化水素水285
g、アセトニトリル6を沸点で撹拌しておき、
これにアンバーライト200CH型(オルガノ(株)製)
40g(dry wt.)を加えて90分間反応させた。反
応液からイオン交換樹脂を濾別後、濾液から溶媒
を除去し、2,6−ジヒドロキシナフタレンの粗
結晶196gを得た。内部標準を用いHPLCで2,
6−ジヒドロキシナフタレンの定量を行つたとこ
ろ、収率96%であつた。この粗2,6−ジヒドロ
キシナフタレンを1,4−ジオキサンで再結晶し
たところ、一次晶としてDSC純度(Mettler
TA3000システム)99.4%の2,6−ジヒドロキ
シナフタレン95gが得られた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 2,6−ジ(2−ヒドロキシ−2−プロピ
ル)ナフタレンを、アセトニトリル及び/又は
1,4−ジオキサン中で強酸性陽イオン交換樹脂
の存在下に、過酸化水素により酸化することを特
徴とする2,6−ジヒドロキシナフタレンの製造
方法。 2 強酸性陽イオン交換樹脂を2,6−ジ(2−
ヒドロキシ−2−プロピル)ナフタレンに対して
0.01〜5倍量(重量)存在させる特許請求の範囲
第1項記載の製造方法。 3 過酸化水素を2,6−ジ(2−ヒドロキシ−
2−プロピル)ナフタレンに対して2〜3倍モル
用いる特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61250714A JPS63104934A (ja) | 1986-10-23 | 1986-10-23 | 2,6−ジヒドロキシナフタレンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61250714A JPS63104934A (ja) | 1986-10-23 | 1986-10-23 | 2,6−ジヒドロキシナフタレンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63104934A JPS63104934A (ja) | 1988-05-10 |
| JPH0470290B2 true JPH0470290B2 (ja) | 1992-11-10 |
Family
ID=17211957
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61250714A Granted JPS63104934A (ja) | 1986-10-23 | 1986-10-23 | 2,6−ジヒドロキシナフタレンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63104934A (ja) |
-
1986
- 1986-10-23 JP JP61250714A patent/JPS63104934A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63104934A (ja) | 1988-05-10 |
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