JPH0471915B2 - - Google Patents
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- JPH0471915B2 JPH0471915B2 JP60264376A JP26437685A JPH0471915B2 JP H0471915 B2 JPH0471915 B2 JP H0471915B2 JP 60264376 A JP60264376 A JP 60264376A JP 26437685 A JP26437685 A JP 26437685A JP H0471915 B2 JPH0471915 B2 JP H0471915B2
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- hydroxysezomycin
- antibiotic
- salts
- culture
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、新規抗生物質3−ヒドロキシセゾマ
イシンおよびその製造法に関する。 〔従来の技術〕 従来、酸性多環式エーテル系抗生物質としては
モネンシン(Monensin)〔J.Am.Chem.Soc.,
89、5737〜5739(1967)〕、ラサロシド
(Lasalocid)〔J.Am.Chem.Soc.,92,4428〜
4434(1970)、サリノマイシン(Salinomycin)
〔J.Antibiotics,27,814〜821(1970)〕、セゾマイ
シン(Cezomycin)〔J.Antibiotics,35,1409〜
1411(1982)〕、X−14885A〔J.Antibiotics,36,
1275〜1278(1983)〕などが挙げられる。これらの
抗生物質は、種々の微生物に対して抗菌活性を有
するばかりでなく、特にニワトリの抗コクシジウ
ム症活性を有し、ブタおよび反芻動物の成長促進
および飼料利用効率増強に有効である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、新規で有用な抗生物質を提供するこ
とを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは新規な抗生物質の探索を目的とし
て多数の微生物を土壌中より分離し、その産生す
る抗生物質を分離し、その生物学的性質を調べた
ところ、長野県左久郡南牧村の畑土壌より分離し
た放線菌AC7230株がグラム陽性菌に対して抗菌
活性を示す抗生物質が生産されることを見出し
た。そして該培養物からこの抗生物質を単離し、
その理化学的性質を調べた結果、後述の構造式を
有する新規物質であることを確認し、この抗生物
質を3−ヒドロキシセゾマイシン(3−
Hydroxycezomycin)と命名した。即ち、本発
明は、式 で表わされる抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシ
ンまたはその塩およびその製造法を提供するもの
である。 本発明者らによつて分離された抗生物質3−ヒ
ドロキシセゾマイシンを生産する菌株AC7230株
は次の菌学的性質を有する。 () 形態的特徴 AC7230株はスターチ・無機塩寒天培地上で28
℃、10〜20日間培養し、観察した所見は次の通り
である。 基性菌糸は曲線状で分枝をなして伸長し、分断
はせず、その直径は0.4〜0.6μmであり、気菌糸は
形成しない。 基生菌糸より短かい胞子のう柄を生じ、その先
に胞子のうを形成する。胞子のうの形は指状で、
寒天培地表面上に一個または房状に形成し、その
大きさは0.8〜1.0×3.0〜5.0μmであり、その中に
2〜4個の胞子が縦に一列に入つている。 胞子のうを水中に入れると、胞子が遊離し、そ
の胞子は運動性を有する。胞子の形は楕円体形な
いし同筒形で、その大きさは0.8〜1.0×1.0〜
1.5μmであり、鞭毛を有している。 オートミール寒天培地、チロシン寒天培地、ベ
ネツト氏寒天培地およびリンゴ酸寒天培地上で多
数の球状物体(spherical bodies)〔Arch.
Mikrobiol.,58,42〜52(1967)〕が認められた。 () 各培地における生育状態 各種培地上で28℃、20日間培養し、観察した所
見は次の通りである。観察した全ての培地上で気
菌糸の形成は認められなかつた。 尚、色の表示はColor Harmony Manual第4
版、1958年、Container Corporation of
Americaに従つた。 シユクロース・硝酸塩寒天培地 生育;不良 胞子のうの形成;僅少 基生菌糸の色;ライト・メロン・イエロー
〔Light Melon Yellow(3ea)〕 可溶性色素;なし グルコース・アスパラギン寒天培地 生育;不良 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;パール・ピンク〔Pearl
Pink(3ca)〕 可溶性色素;なし グリセリン・アスパラギン寒天培地 生育;不良 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;パール・ピンク(3ca)ない
し無色 可溶性色素;なし スターチ・無機塩寒天培地 生育;中程度 胞子のうの形成;中程度 基生菌糸の色;ブライト・メロン・イエロー
〔Brite Melon Yellow(3ia)〕 可溶性色素;なし チロシン寒天培地 生育;不良 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;パール・ピンク(3ca) 可溶性色素;なし オートミール寒天培地 生育;中程度 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;ライト・メロン・イエロー
(3ea) 可溶性色素;なし 酵母エキス・麦芽エキス寒天培地 生育;中程度 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;ブライト・メロン・イエロー
(3ia) 可溶性色素;なし ベネツト氏寒天培地 生育;中程度 胞子のうの形成;僅少 基生菌糸の色;ライト・メロン・イエロー
(3ea) 可溶性色素;なし 栄養寒天培地 生育;不良 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;無色ないしパール・ピンク
(3ca) 可溶性色素;なし エマソン氏寒天培地 生育;中程度 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;パール・ピンク(3ca)ない
しライト・メロン・イエロー(3ea) 可溶性色素;なし ハイキー・トレスナー氏寒天培地 生育;中程度 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;ライト・メロン・イエロー
(3ea) 可溶性色素;なし リンゴ酸カルシウム寒天培地 生育;不良 胞子のうの形成;僅少 基生菌糸の色;無色 可溶性色素;なし グルコース・酵母エキス寒天培地 生育;中程度 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;メロン・イエロー〔Melon
Yellow(3ga)〕 可溶性色素;ゴールド〔Gold(2lc)〕僅かに
生じる。 () 生理的性質 生育温度範囲;20〜38℃ 至適温度範囲;25〜35℃ ゼラチンの液化;陰性 澱粉の加水分解;陽性 脱脂牛乳のペプトン化;陽性 脱脂牛乳の凝固;陽性 メラニン様色素の生成;陰性 () 炭素源の同化性 基礎培地としてLuedemannの培地〔Inter.J.
System.Bacteriol.,21,240〜247(1971)〕を用
いた。(+;利用される、−;利用されない) L−アラビノース + D−キシロース + D−グルコース + D−フラクトース + シユクロース + イノシトール − L−ラムノース + ラフイノース − D−マンニツト + () 細胞組成 Beckerらの方法〔Appl.Microbiol.,12,421
〜423(1964)〕により分析したジアミノピメリン
酸はヒドロキシ型が検出され、Lechevalierの方
法〔J.Lab.Clin.Med.,71,934〜944(1968)〕で
分析した糖は特徴的なものとしてキシロースとア
ラビノースが検出された。 以上の菌学的性質から、AC7230株の特徴とし
ては、形態において真性の基生菌糸に指状の胞子
のうを着生し、胞子のう中に胞子が縦に一列に並
んでおり、胞子は運動性を有し、鞭毛を着生して
おり、細胞分析においてヒドロキシジアミノピメ
リン酸、キシロースおよびアラビノースを含有し
ていることにある。 これらの特徴より判断すると、AC7230株はダ
クチロスポランギウム属に属する菌株であると同
定される。よつて、本菌株を公知のものと区別す
るため、ダクチロスポランギウム・エスピー
(Dactylosporangium sp.)AC7230と命名し、工
業技術院微生物工業研究所に受託番号微工研菌寄
第8502号(FERM P−8502)として寄託されて
いる。 本発明の抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシン
は、上記菌株を栄養源含有培地に接種し、好気的
に培養することにより製造される。抗生物質3−
ヒドロキシセゾマイシン生産菌としては、上記菌
株に限らず、ダクチロスポランギウム属に属し、
抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシンを生産する
能力を有するものであれば、すべて本発明に使用
することができる。 次に、抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシンの
製造における菌株の培養について説明する。 ダクチロスポランギウム属に属する抗生物質3
−ヒドロキシセゾマイシン生産菌の培養には、通
常放線菌の培養法が用いられる。 培地としては、固体培地または液体培地が用い
られるが、特に大量生産のためには液体培地が好
ましい。 培地の栄養源としては、放線菌の培養に通常用
いられる炭素源、窒素源、さらに必要に応じて塩
類、微量栄養素、発育促進物質などを使用するこ
とができる。 炭素源としては、例えばグルコース、フラクト
ース、シユクロース、澱粉、デキストリン、グリ
セリン、糖蜜、水飴、油脂類、有機酸類などの資
化し得る炭素源が、窒素源としては、例えば大豆
粉、綿実粉、コーンスチープリカー、カゼイン、
ペプトン、酵母エキス、肉エキス、胚芽、尿素、
アミノ酸、アンモニウム塩などの有機窒素化合物
や無機窒素化合物が、また塩類としては、例えば
ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグ
ネシウム塩、リン酸塩などの無機塩類が単独ある
いは適宜組合せて使用される。さらに必要に応じ
て、鉄塩、銅塩、亜鉛塩、コバルト塩などの重金
属塩、ビオチン、ビタミンB1などのビタミン類
その他菌の発育を助け、3−ヒドロキシセゾマイ
シンの生産を促進するような有機物や無機物を適
宜添加してもよい。また、シリコンオイル、ポリ
アルキレングリコールエーテルなどの消泡剤や界
面活性剤を培地に加えてもよい。 培養法としては、一般の抗生物質の生産に用い
られる方法が採用されるが、液体培養法、特に振
とうまたは深部通気撹拌培養が最適である。培養
条件は好気的条件下で行なわれ、培養温度は通常
25〜35℃が好ましく、培養PHは6〜8であるが、
7付近が最も好ましい。培養物中の3−ヒドロキ
シセゾマイシンの生産量は、2〜6日の培養で充
分高くなる。 以上の如くして培養物中に蓄積された3−ヒド
ロキシセゾマイシンを培養物中から採取するため
には、後記する本抗生物質の理化学的性質を利用
することによつて有利に行われる。 即ち、3−ヒドロキシセゾマイシンは培養液
および菌体中に含有されるので、培養物全体をPH
2付近の酸性下、非親水性有機溶媒、例えば酢酸
エチル、酢酸ブチル、クロロホルム、ブタノー
ル、メチルイソブチルケトンなどの有機溶媒で抽
出することにより3−ヒドロキシセゾマイシンを
遊離酸型として分離、採取できる。また培養物を
過または遠心分離により培養液と菌体とに分
離してから3−ヒドロキシセゾマイシンを分離採
取することもできる。培養液から3−ヒドロキ
シセゾマイシンを分離採取するためには、PH2付
近の酸性下、前記の非親水性有機溶媒で抽出する
ことにより行われる。菌体から3−ヒドロキシセ
ゾマイシンを分離採取するためには、アセトンな
どの親水性有機溶媒で抽出し、これを濃縮した
後、PH2付近の酸性下、前記の非親水性有機溶媒
で抽出することにより行われる。 このようにして培養物全体あるいは培養液お
よび菌体から得られた非親水性有機溶媒溶液をア
ルカリ水溶液と接触させた後、濃縮すればアルカ
リ金属塩の形で3−ヒドロキシセゾマイシンの粗
製物が得られる。 得られたアルカリ金属塩型の3−ヒドロキシセ
ゾマイシンは、必要に応じて、通常の方法により
分離精製できる。例えば、シリカゲル、活性アル
ミナ、活性炭、吸着性樹脂などの担体あるいはセ
フアデツクスLH−20などのゲル過剤を用いる
カラムクロマトグラフイーによる方法である。シ
リカゲルを用いるカラムクロマトグラフイーによ
れば、溶出溶媒としてクロロホルム、酢酸エチ
ル、メタノール、アセトン、水、酢酸などを単独
あるいは適宜組み合せた混合溶媒を用いて溶出す
ることができ、セフアデツクスLH−20を用いる
ゲル過によれば、溶出溶媒としてクロロホル
ム、酢酸エチル、メタノール、アセトンなどを単
独あるいは適宜組合せた混合溶媒を用いて溶出す
ることができる。溶出のチエツクはバチルス・ズ
ブチリスを用いるペーパー・デイスク法によるバ
イオアツセイまたはシリカゲル薄層クロマトグラ
フイー(TLC)などにより行なうことができる。
溶出した活性画分を濃縮、乾燥することにより結
晶形の3−ヒドロキシセゾマイシンのアルカリ金
属塩が得られる。 得られたアルカリ金属塩型の3−ヒドロキシセ
ゾマイシンは、必要に応じて、通常の手段により
遊離酸を形成し得る。例えば3−ヒドロキシセゾ
マイシンアルカリ金属塩を非親水性有機溶媒、例
えばクロロホルム、酢酸エチルなどの有機溶媒に
溶かし、PH2〜3の酸性水と接触させた後、濃縮
することにより3−ヒドロキシセゾマイシンを遊
離酸型として得られる。さらに、この遊離酸か
ら、通常の手段により他のアルカリ金属塩、例え
ばナトリウム塩、カリウム塩、アルカリ土類金属
塩、例えばカルシウム塩、マグネシウム塩、公知
の有機アミンとの塩、リジン、アルギニンなどの
塩基性アミノ酸との塩などを形成することができ
る。 以上の如くして得られた抗生物質3−ヒドロキ
シセゾマイシンのナトリウム塩は次の理化学的性
質を有する。 元素分析〔C28H33N2O7・Naとして〕 C% H% N% Na% 実測値 63.31 6.37 5.24 4.63 理論値 63.15 6.25 5.26 4.32 分子量(FABマススペクトルによる) 533(MH+Na) 融点 300℃以上 比旋光度 〔α〕26 D+328°(C=0.6%、クロロホルム) 紫外部吸収スペクトル 第1図に示す通りであつて、 λMeOH maxnm(E1% 1cm203(599)、 肩251(277)、 258(304)、 肩267(225)、 306(442) 赤外部吸収スペクトル(KBr法) 第2図に示す通りであつて、3160、2970、
1640、1610、1550、1500、1430、1400、1330、
1310、1280、1240、1220、1200、1170、1110、
1080、980cm-1に特徴的な吸収帯を有する。 溶媒に対する溶解性 クロロホルム、酢酸エチル、ジメチルスルホ
オキサイドに可溶、メタノール、ベンゼンに難
溶、水、ヘキサン、石油エーテルに不溶、 呈色反応 過マンガン酸カリウム反応、ヨード反応、塩
化第二鉄反応、バナジン硫酸反応は陽性、ニン
ヒドリン反応、モーリツシユ反応は陰性、、 塩基性、酸性、中性の区別 酸性 物質の色および性状 白色針状結晶 C−13核磁気共鳴スペクトル(25MHz,
CDCl3、内部基準TMS;0.0ppm)196.3(s)、
172.6(s)、170.8(s)、160.8(s)、142.9(s)、139.0(s)、
133.8(s)、128.7(d)、121.3(d)、115.2(d)、114.6(d)、
111.2(d)、106.8(s)、98.3(s)、74.8(d)、71.9(d)、
43.0(d)、35.5(t)、32.3(t)、32.2(d)、28.9(d)、28.1
(d)、25.7(t)、25.2(t)、16.1(q)、11.6(q)、11.1(q)、
10.6(q) 薄層クロマトグラフイー(東京化成シリカゲ
ルf使用) 展開溶媒 Rf値 クロロホルム:メタノール(10:1) 0.31 クロロホルム:メタノール:酢酸(10:0.2:
0.1) 0.63 クロロホルム:ブタノール:酢酸(10:0.2:
0.1) 0.37 クロロホルム:アセトン(10:0.5) 0.38 酢酸エチル:メタノール(10:0.1) 0.95 化学構造 前記の通り。尚、構造式中の位置番号はJ.
Antibiotics,Vol.35、No.10、1409〜1411
(1982)の記載に基いて付与したものである。 公知のピロールエーテル群のポリエーテル系抗
生物質は3位および15位に次の置換基を有するの
に対し、本抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシン
は、3位にヒドロキシ基、15位にメチル基を有
し、いずれの公知の抗生物質とは一致しないの
で、新規抗生物質であると判断され、セゾマイシ
ンを基本構造として命名した。 3位 15位 セゾマイシン H CH3 A−23187 NHCH3 CH3 X−14885A OH H 〔作用〕 本発明の抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシン
(Na塩)の各種微生物に対する最少発育阻止濃度
(MIC)および急性毒性は次の通りである。 (1) MIC(μg/ml) Staphylococcus aureus ATCC6538P 0.4 Stapylococcus epidenmidis sp−al−1 ≦0.2 Streptococcus pyogenes N.Y.5 ≦0.2 Streptococcus faecalis1501 ≦0.2 Streptococcus agalactiae1020 0.8 Sarcina lutea ATCC9341 ≦0.2 Micrococcus flavus ATCC10240 ≦0.2 Corynebacterium diphthe riae P.W.8 ≦0.2 Bacillus subtilis ATCC6633 ≦0.2 Esherichia coli NIHJ−JC2 >100 Klebsiella pneumoniae ATCC10031 >100 Shigella flexineri type3a >100 Proteus vulgaris OX19 >100 Serratia marcescens >100 Pseudomonas aeruginosa IAM1095 >100 (2) 急性毒性 LD50約50mg/Kg(マウス・ip) 〔発明の効果〕 本抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシンおよび
その塩はグラム陽性菌に対して抗菌活性を有する
ので、抗菌剤として有用である。また、ニワトリ
のコクシジウム症治療剤、豚および反芻動物の成
長促進剤並びに飼料利用効率の増強を目的とする
飼料添加剤としても有用である。 〔実施例〕 次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 500ml容三角フラスコにグルコース1%、デキ
ストリン1%、酵母エキス0.5%、NZ−アミン
(和光純薬社製)0.5%、CaCO30.1%を含む液体
培地(PH6.5)100mlを仕込み、オートクレーブ滅
菌した後、ダクチロスポランギウム・エスビー
AC7230(FERM P−8502)の斜面寒天培地から
一白金耳を接種し、28℃で4日間振とう培養して
種母とした。 次に、500ml容三角フラスコにシユクロース2
%、大豆粉1%、綿実粉0.5%、エビオス(乾燥
酵母、アサヒビール社製)0.25%、NaBr0.1%、
CaCO30.1%を含む液体培地(PH6.5)100mlづつ
分注し、オートクレーブ滅菌したものに各々種母
3%を接種し、28℃で3日間振とう培養した。 このようにして得た培養物を10分集めて遠心
分離し、上澄液と菌体に分離した。 上澄液9.2に酢酸エチル4を加え、水層の
PHを塩酸でPH2に調節した後、抽出操作を行い、
酢酸エチル層3.2を得た。 一方、培養物から分離した菌体にアセトン2
を加え、充分混合して抽出操作を行つた。アセト
ン抽出液を減圧濃縮し、残渣に水1および酢酸
エチル1を加え、水層のPHを塩酸でPH2に調節
した後、抽出操作を行い、酢酸エチル層0.8を
分取した。前記の酢酸エチル層と合せて約4の
酢酸エチル抽出液を得た。この抽出液を0.1N水
酸化ナトリウム水溶液2で洗浄し、次いで水2
で洗浄した。有機溶媒層を無水硫酸ナトリウム
で脱水後、減圧濃縮して茶褐色油状物約800mgを
得た。 実施例 2 実施例1で得た油状物を予めクロロホルム:メ
タノール(1:1)の混合溶媒で充填したセフア
デツクスLH−20のカラム(420ml)にチヤージ
し、同混合溶媒で溶出展開を行つた。溶出液を10
gづつ分画し、分画No.38〜48を集め、減圧濃縮し
て白色針状結晶を得た。これをグラスフイルター
上に集め、熱メタノールより再結すると無色針状
結晶が析出した。グラスフイルター上に本結晶を
集め、減圧乾燥して3−ヒドロキシセゾマイシン
のナトリウム塩287mgが白色針状結晶として得た。 実施例 3 実施例2で得たナトリウム塩100mgをクロロホ
ルム100mlに溶かし、これに水100mlを加え、水層
のPHを3.0に調節した後、撹拌した。次いでクロ
ロホルム層を分取し、約50mlまで減圧濃縮した。
この濃縮液にメタノール50mlを加え、さらに約30
mlまで減圧濃縮した後、室温で放置すると3−ヒ
ドロキシセゾマイシンの遊離酸が析出した。これ
を採取して3−ヒドロキシセゾマイシンの遊離液
としての白色針状結晶60mgを得た。
イシンおよびその製造法に関する。 〔従来の技術〕 従来、酸性多環式エーテル系抗生物質としては
モネンシン(Monensin)〔J.Am.Chem.Soc.,
89、5737〜5739(1967)〕、ラサロシド
(Lasalocid)〔J.Am.Chem.Soc.,92,4428〜
4434(1970)、サリノマイシン(Salinomycin)
〔J.Antibiotics,27,814〜821(1970)〕、セゾマイ
シン(Cezomycin)〔J.Antibiotics,35,1409〜
1411(1982)〕、X−14885A〔J.Antibiotics,36,
1275〜1278(1983)〕などが挙げられる。これらの
抗生物質は、種々の微生物に対して抗菌活性を有
するばかりでなく、特にニワトリの抗コクシジウ
ム症活性を有し、ブタおよび反芻動物の成長促進
および飼料利用効率増強に有効である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、新規で有用な抗生物質を提供するこ
とを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは新規な抗生物質の探索を目的とし
て多数の微生物を土壌中より分離し、その産生す
る抗生物質を分離し、その生物学的性質を調べた
ところ、長野県左久郡南牧村の畑土壌より分離し
た放線菌AC7230株がグラム陽性菌に対して抗菌
活性を示す抗生物質が生産されることを見出し
た。そして該培養物からこの抗生物質を単離し、
その理化学的性質を調べた結果、後述の構造式を
有する新規物質であることを確認し、この抗生物
質を3−ヒドロキシセゾマイシン(3−
Hydroxycezomycin)と命名した。即ち、本発
明は、式 で表わされる抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシ
ンまたはその塩およびその製造法を提供するもの
である。 本発明者らによつて分離された抗生物質3−ヒ
ドロキシセゾマイシンを生産する菌株AC7230株
は次の菌学的性質を有する。 () 形態的特徴 AC7230株はスターチ・無機塩寒天培地上で28
℃、10〜20日間培養し、観察した所見は次の通り
である。 基性菌糸は曲線状で分枝をなして伸長し、分断
はせず、その直径は0.4〜0.6μmであり、気菌糸は
形成しない。 基生菌糸より短かい胞子のう柄を生じ、その先
に胞子のうを形成する。胞子のうの形は指状で、
寒天培地表面上に一個または房状に形成し、その
大きさは0.8〜1.0×3.0〜5.0μmであり、その中に
2〜4個の胞子が縦に一列に入つている。 胞子のうを水中に入れると、胞子が遊離し、そ
の胞子は運動性を有する。胞子の形は楕円体形な
いし同筒形で、その大きさは0.8〜1.0×1.0〜
1.5μmであり、鞭毛を有している。 オートミール寒天培地、チロシン寒天培地、ベ
ネツト氏寒天培地およびリンゴ酸寒天培地上で多
数の球状物体(spherical bodies)〔Arch.
Mikrobiol.,58,42〜52(1967)〕が認められた。 () 各培地における生育状態 各種培地上で28℃、20日間培養し、観察した所
見は次の通りである。観察した全ての培地上で気
菌糸の形成は認められなかつた。 尚、色の表示はColor Harmony Manual第4
版、1958年、Container Corporation of
Americaに従つた。 シユクロース・硝酸塩寒天培地 生育;不良 胞子のうの形成;僅少 基生菌糸の色;ライト・メロン・イエロー
〔Light Melon Yellow(3ea)〕 可溶性色素;なし グルコース・アスパラギン寒天培地 生育;不良 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;パール・ピンク〔Pearl
Pink(3ca)〕 可溶性色素;なし グリセリン・アスパラギン寒天培地 生育;不良 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;パール・ピンク(3ca)ない
し無色 可溶性色素;なし スターチ・無機塩寒天培地 生育;中程度 胞子のうの形成;中程度 基生菌糸の色;ブライト・メロン・イエロー
〔Brite Melon Yellow(3ia)〕 可溶性色素;なし チロシン寒天培地 生育;不良 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;パール・ピンク(3ca) 可溶性色素;なし オートミール寒天培地 生育;中程度 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;ライト・メロン・イエロー
(3ea) 可溶性色素;なし 酵母エキス・麦芽エキス寒天培地 生育;中程度 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;ブライト・メロン・イエロー
(3ia) 可溶性色素;なし ベネツト氏寒天培地 生育;中程度 胞子のうの形成;僅少 基生菌糸の色;ライト・メロン・イエロー
(3ea) 可溶性色素;なし 栄養寒天培地 生育;不良 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;無色ないしパール・ピンク
(3ca) 可溶性色素;なし エマソン氏寒天培地 生育;中程度 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;パール・ピンク(3ca)ない
しライト・メロン・イエロー(3ea) 可溶性色素;なし ハイキー・トレスナー氏寒天培地 生育;中程度 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;ライト・メロン・イエロー
(3ea) 可溶性色素;なし リンゴ酸カルシウム寒天培地 生育;不良 胞子のうの形成;僅少 基生菌糸の色;無色 可溶性色素;なし グルコース・酵母エキス寒天培地 生育;中程度 胞子のうの形成;なし 基生菌糸の色;メロン・イエロー〔Melon
Yellow(3ga)〕 可溶性色素;ゴールド〔Gold(2lc)〕僅かに
生じる。 () 生理的性質 生育温度範囲;20〜38℃ 至適温度範囲;25〜35℃ ゼラチンの液化;陰性 澱粉の加水分解;陽性 脱脂牛乳のペプトン化;陽性 脱脂牛乳の凝固;陽性 メラニン様色素の生成;陰性 () 炭素源の同化性 基礎培地としてLuedemannの培地〔Inter.J.
System.Bacteriol.,21,240〜247(1971)〕を用
いた。(+;利用される、−;利用されない) L−アラビノース + D−キシロース + D−グルコース + D−フラクトース + シユクロース + イノシトール − L−ラムノース + ラフイノース − D−マンニツト + () 細胞組成 Beckerらの方法〔Appl.Microbiol.,12,421
〜423(1964)〕により分析したジアミノピメリン
酸はヒドロキシ型が検出され、Lechevalierの方
法〔J.Lab.Clin.Med.,71,934〜944(1968)〕で
分析した糖は特徴的なものとしてキシロースとア
ラビノースが検出された。 以上の菌学的性質から、AC7230株の特徴とし
ては、形態において真性の基生菌糸に指状の胞子
のうを着生し、胞子のう中に胞子が縦に一列に並
んでおり、胞子は運動性を有し、鞭毛を着生して
おり、細胞分析においてヒドロキシジアミノピメ
リン酸、キシロースおよびアラビノースを含有し
ていることにある。 これらの特徴より判断すると、AC7230株はダ
クチロスポランギウム属に属する菌株であると同
定される。よつて、本菌株を公知のものと区別す
るため、ダクチロスポランギウム・エスピー
(Dactylosporangium sp.)AC7230と命名し、工
業技術院微生物工業研究所に受託番号微工研菌寄
第8502号(FERM P−8502)として寄託されて
いる。 本発明の抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシン
は、上記菌株を栄養源含有培地に接種し、好気的
に培養することにより製造される。抗生物質3−
ヒドロキシセゾマイシン生産菌としては、上記菌
株に限らず、ダクチロスポランギウム属に属し、
抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシンを生産する
能力を有するものであれば、すべて本発明に使用
することができる。 次に、抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシンの
製造における菌株の培養について説明する。 ダクチロスポランギウム属に属する抗生物質3
−ヒドロキシセゾマイシン生産菌の培養には、通
常放線菌の培養法が用いられる。 培地としては、固体培地または液体培地が用い
られるが、特に大量生産のためには液体培地が好
ましい。 培地の栄養源としては、放線菌の培養に通常用
いられる炭素源、窒素源、さらに必要に応じて塩
類、微量栄養素、発育促進物質などを使用するこ
とができる。 炭素源としては、例えばグルコース、フラクト
ース、シユクロース、澱粉、デキストリン、グリ
セリン、糖蜜、水飴、油脂類、有機酸類などの資
化し得る炭素源が、窒素源としては、例えば大豆
粉、綿実粉、コーンスチープリカー、カゼイン、
ペプトン、酵母エキス、肉エキス、胚芽、尿素、
アミノ酸、アンモニウム塩などの有機窒素化合物
や無機窒素化合物が、また塩類としては、例えば
ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグ
ネシウム塩、リン酸塩などの無機塩類が単独ある
いは適宜組合せて使用される。さらに必要に応じ
て、鉄塩、銅塩、亜鉛塩、コバルト塩などの重金
属塩、ビオチン、ビタミンB1などのビタミン類
その他菌の発育を助け、3−ヒドロキシセゾマイ
シンの生産を促進するような有機物や無機物を適
宜添加してもよい。また、シリコンオイル、ポリ
アルキレングリコールエーテルなどの消泡剤や界
面活性剤を培地に加えてもよい。 培養法としては、一般の抗生物質の生産に用い
られる方法が採用されるが、液体培養法、特に振
とうまたは深部通気撹拌培養が最適である。培養
条件は好気的条件下で行なわれ、培養温度は通常
25〜35℃が好ましく、培養PHは6〜8であるが、
7付近が最も好ましい。培養物中の3−ヒドロキ
シセゾマイシンの生産量は、2〜6日の培養で充
分高くなる。 以上の如くして培養物中に蓄積された3−ヒド
ロキシセゾマイシンを培養物中から採取するため
には、後記する本抗生物質の理化学的性質を利用
することによつて有利に行われる。 即ち、3−ヒドロキシセゾマイシンは培養液
および菌体中に含有されるので、培養物全体をPH
2付近の酸性下、非親水性有機溶媒、例えば酢酸
エチル、酢酸ブチル、クロロホルム、ブタノー
ル、メチルイソブチルケトンなどの有機溶媒で抽
出することにより3−ヒドロキシセゾマイシンを
遊離酸型として分離、採取できる。また培養物を
過または遠心分離により培養液と菌体とに分
離してから3−ヒドロキシセゾマイシンを分離採
取することもできる。培養液から3−ヒドロキ
シセゾマイシンを分離採取するためには、PH2付
近の酸性下、前記の非親水性有機溶媒で抽出する
ことにより行われる。菌体から3−ヒドロキシセ
ゾマイシンを分離採取するためには、アセトンな
どの親水性有機溶媒で抽出し、これを濃縮した
後、PH2付近の酸性下、前記の非親水性有機溶媒
で抽出することにより行われる。 このようにして培養物全体あるいは培養液お
よび菌体から得られた非親水性有機溶媒溶液をア
ルカリ水溶液と接触させた後、濃縮すればアルカ
リ金属塩の形で3−ヒドロキシセゾマイシンの粗
製物が得られる。 得られたアルカリ金属塩型の3−ヒドロキシセ
ゾマイシンは、必要に応じて、通常の方法により
分離精製できる。例えば、シリカゲル、活性アル
ミナ、活性炭、吸着性樹脂などの担体あるいはセ
フアデツクスLH−20などのゲル過剤を用いる
カラムクロマトグラフイーによる方法である。シ
リカゲルを用いるカラムクロマトグラフイーによ
れば、溶出溶媒としてクロロホルム、酢酸エチ
ル、メタノール、アセトン、水、酢酸などを単独
あるいは適宜組み合せた混合溶媒を用いて溶出す
ることができ、セフアデツクスLH−20を用いる
ゲル過によれば、溶出溶媒としてクロロホル
ム、酢酸エチル、メタノール、アセトンなどを単
独あるいは適宜組合せた混合溶媒を用いて溶出す
ることができる。溶出のチエツクはバチルス・ズ
ブチリスを用いるペーパー・デイスク法によるバ
イオアツセイまたはシリカゲル薄層クロマトグラ
フイー(TLC)などにより行なうことができる。
溶出した活性画分を濃縮、乾燥することにより結
晶形の3−ヒドロキシセゾマイシンのアルカリ金
属塩が得られる。 得られたアルカリ金属塩型の3−ヒドロキシセ
ゾマイシンは、必要に応じて、通常の手段により
遊離酸を形成し得る。例えば3−ヒドロキシセゾ
マイシンアルカリ金属塩を非親水性有機溶媒、例
えばクロロホルム、酢酸エチルなどの有機溶媒に
溶かし、PH2〜3の酸性水と接触させた後、濃縮
することにより3−ヒドロキシセゾマイシンを遊
離酸型として得られる。さらに、この遊離酸か
ら、通常の手段により他のアルカリ金属塩、例え
ばナトリウム塩、カリウム塩、アルカリ土類金属
塩、例えばカルシウム塩、マグネシウム塩、公知
の有機アミンとの塩、リジン、アルギニンなどの
塩基性アミノ酸との塩などを形成することができ
る。 以上の如くして得られた抗生物質3−ヒドロキ
シセゾマイシンのナトリウム塩は次の理化学的性
質を有する。 元素分析〔C28H33N2O7・Naとして〕 C% H% N% Na% 実測値 63.31 6.37 5.24 4.63 理論値 63.15 6.25 5.26 4.32 分子量(FABマススペクトルによる) 533(MH+Na) 融点 300℃以上 比旋光度 〔α〕26 D+328°(C=0.6%、クロロホルム) 紫外部吸収スペクトル 第1図に示す通りであつて、 λMeOH maxnm(E1% 1cm203(599)、 肩251(277)、 258(304)、 肩267(225)、 306(442) 赤外部吸収スペクトル(KBr法) 第2図に示す通りであつて、3160、2970、
1640、1610、1550、1500、1430、1400、1330、
1310、1280、1240、1220、1200、1170、1110、
1080、980cm-1に特徴的な吸収帯を有する。 溶媒に対する溶解性 クロロホルム、酢酸エチル、ジメチルスルホ
オキサイドに可溶、メタノール、ベンゼンに難
溶、水、ヘキサン、石油エーテルに不溶、 呈色反応 過マンガン酸カリウム反応、ヨード反応、塩
化第二鉄反応、バナジン硫酸反応は陽性、ニン
ヒドリン反応、モーリツシユ反応は陰性、、 塩基性、酸性、中性の区別 酸性 物質の色および性状 白色針状結晶 C−13核磁気共鳴スペクトル(25MHz,
CDCl3、内部基準TMS;0.0ppm)196.3(s)、
172.6(s)、170.8(s)、160.8(s)、142.9(s)、139.0(s)、
133.8(s)、128.7(d)、121.3(d)、115.2(d)、114.6(d)、
111.2(d)、106.8(s)、98.3(s)、74.8(d)、71.9(d)、
43.0(d)、35.5(t)、32.3(t)、32.2(d)、28.9(d)、28.1
(d)、25.7(t)、25.2(t)、16.1(q)、11.6(q)、11.1(q)、
10.6(q) 薄層クロマトグラフイー(東京化成シリカゲ
ルf使用) 展開溶媒 Rf値 クロロホルム:メタノール(10:1) 0.31 クロロホルム:メタノール:酢酸(10:0.2:
0.1) 0.63 クロロホルム:ブタノール:酢酸(10:0.2:
0.1) 0.37 クロロホルム:アセトン(10:0.5) 0.38 酢酸エチル:メタノール(10:0.1) 0.95 化学構造 前記の通り。尚、構造式中の位置番号はJ.
Antibiotics,Vol.35、No.10、1409〜1411
(1982)の記載に基いて付与したものである。 公知のピロールエーテル群のポリエーテル系抗
生物質は3位および15位に次の置換基を有するの
に対し、本抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシン
は、3位にヒドロキシ基、15位にメチル基を有
し、いずれの公知の抗生物質とは一致しないの
で、新規抗生物質であると判断され、セゾマイシ
ンを基本構造として命名した。 3位 15位 セゾマイシン H CH3 A−23187 NHCH3 CH3 X−14885A OH H 〔作用〕 本発明の抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシン
(Na塩)の各種微生物に対する最少発育阻止濃度
(MIC)および急性毒性は次の通りである。 (1) MIC(μg/ml) Staphylococcus aureus ATCC6538P 0.4 Stapylococcus epidenmidis sp−al−1 ≦0.2 Streptococcus pyogenes N.Y.5 ≦0.2 Streptococcus faecalis1501 ≦0.2 Streptococcus agalactiae1020 0.8 Sarcina lutea ATCC9341 ≦0.2 Micrococcus flavus ATCC10240 ≦0.2 Corynebacterium diphthe riae P.W.8 ≦0.2 Bacillus subtilis ATCC6633 ≦0.2 Esherichia coli NIHJ−JC2 >100 Klebsiella pneumoniae ATCC10031 >100 Shigella flexineri type3a >100 Proteus vulgaris OX19 >100 Serratia marcescens >100 Pseudomonas aeruginosa IAM1095 >100 (2) 急性毒性 LD50約50mg/Kg(マウス・ip) 〔発明の効果〕 本抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシンおよび
その塩はグラム陽性菌に対して抗菌活性を有する
ので、抗菌剤として有用である。また、ニワトリ
のコクシジウム症治療剤、豚および反芻動物の成
長促進剤並びに飼料利用効率の増強を目的とする
飼料添加剤としても有用である。 〔実施例〕 次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 500ml容三角フラスコにグルコース1%、デキ
ストリン1%、酵母エキス0.5%、NZ−アミン
(和光純薬社製)0.5%、CaCO30.1%を含む液体
培地(PH6.5)100mlを仕込み、オートクレーブ滅
菌した後、ダクチロスポランギウム・エスビー
AC7230(FERM P−8502)の斜面寒天培地から
一白金耳を接種し、28℃で4日間振とう培養して
種母とした。 次に、500ml容三角フラスコにシユクロース2
%、大豆粉1%、綿実粉0.5%、エビオス(乾燥
酵母、アサヒビール社製)0.25%、NaBr0.1%、
CaCO30.1%を含む液体培地(PH6.5)100mlづつ
分注し、オートクレーブ滅菌したものに各々種母
3%を接種し、28℃で3日間振とう培養した。 このようにして得た培養物を10分集めて遠心
分離し、上澄液と菌体に分離した。 上澄液9.2に酢酸エチル4を加え、水層の
PHを塩酸でPH2に調節した後、抽出操作を行い、
酢酸エチル層3.2を得た。 一方、培養物から分離した菌体にアセトン2
を加え、充分混合して抽出操作を行つた。アセト
ン抽出液を減圧濃縮し、残渣に水1および酢酸
エチル1を加え、水層のPHを塩酸でPH2に調節
した後、抽出操作を行い、酢酸エチル層0.8を
分取した。前記の酢酸エチル層と合せて約4の
酢酸エチル抽出液を得た。この抽出液を0.1N水
酸化ナトリウム水溶液2で洗浄し、次いで水2
で洗浄した。有機溶媒層を無水硫酸ナトリウム
で脱水後、減圧濃縮して茶褐色油状物約800mgを
得た。 実施例 2 実施例1で得た油状物を予めクロロホルム:メ
タノール(1:1)の混合溶媒で充填したセフア
デツクスLH−20のカラム(420ml)にチヤージ
し、同混合溶媒で溶出展開を行つた。溶出液を10
gづつ分画し、分画No.38〜48を集め、減圧濃縮し
て白色針状結晶を得た。これをグラスフイルター
上に集め、熱メタノールより再結すると無色針状
結晶が析出した。グラスフイルター上に本結晶を
集め、減圧乾燥して3−ヒドロキシセゾマイシン
のナトリウム塩287mgが白色針状結晶として得た。 実施例 3 実施例2で得たナトリウム塩100mgをクロロホ
ルム100mlに溶かし、これに水100mlを加え、水層
のPHを3.0に調節した後、撹拌した。次いでクロ
ロホルム層を分取し、約50mlまで減圧濃縮した。
この濃縮液にメタノール50mlを加え、さらに約30
mlまで減圧濃縮した後、室温で放置すると3−ヒ
ドロキシセゾマイシンの遊離酸が析出した。これ
を採取して3−ヒドロキシセゾマイシンの遊離液
としての白色針状結晶60mgを得た。
第1図は抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシン
の紫外線吸収スペクトル、第2図は同抗生物質の
赤外線吸収スペクトルである。
の紫外線吸収スペクトル、第2図は同抗生物質の
赤外線吸収スペクトルである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 で表わされる抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシ
ンまたはその塩。 2 ダクチロスポランギウム属に属する抗生物質
3−ヒドロキシセゾマイシン生産菌を培地に培養
し、その培養物中から抗生物質3−ヒドロキシセ
ゾマイシンを採取することを特徴とする抗生物質
3−ヒドロキシセゾマイシンまたはその塩の製造
法。 3 抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシン生産菌
がダクチロスポランギウム・エスピ−AC7230(微
工研菌寄第8502号)である特許請求の範囲第2項
記載の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60264376A JPS62258383A (ja) | 1985-11-25 | 1985-11-25 | 新規抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシンおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60264376A JPS62258383A (ja) | 1985-11-25 | 1985-11-25 | 新規抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシンおよびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62258383A JPS62258383A (ja) | 1987-11-10 |
| JPH0471915B2 true JPH0471915B2 (ja) | 1992-11-16 |
Family
ID=17402291
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60264376A Granted JPS62258383A (ja) | 1985-11-25 | 1985-11-25 | 新規抗生物質3−ヒドロキシセゾマイシンおよびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62258383A (ja) |
-
1985
- 1985-11-25 JP JP60264376A patent/JPS62258383A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62258383A (ja) | 1987-11-10 |
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