JPH0472939B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0472939B2 JPH0472939B2 JP60162133A JP16213385A JPH0472939B2 JP H0472939 B2 JPH0472939 B2 JP H0472939B2 JP 60162133 A JP60162133 A JP 60162133A JP 16213385 A JP16213385 A JP 16213385A JP H0472939 B2 JPH0472939 B2 JP H0472939B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roof
- edge
- face plate
- folded
- ridge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、金属鋼板製の横葺き屋根板を用い
た屋根の接合部構造に関し、さらに詳しくは、防
錆用焼付け塗装などを施した所定幅による長尺金
属鋼板の両側部に、予め相互係合のための所定の
軒側、棟側成形部をそれぞれに賦形成形させて横
葺き屋根板とし、この横葺き屋根板の複数枚を下
段屋根板の棟側成形部と下段屋根板の軒側成形部
とを相互に係合接続させて葺き上げるようにした
横葺き屋根の接合部構造、特にこれらの棟側、軒
側成形部相互の各係合部形状の改良に係るもので
ある。
た屋根の接合部構造に関し、さらに詳しくは、防
錆用焼付け塗装などを施した所定幅による長尺金
属鋼板の両側部に、予め相互係合のための所定の
軒側、棟側成形部をそれぞれに賦形成形させて横
葺き屋根板とし、この横葺き屋根板の複数枚を下
段屋根板の棟側成形部と下段屋根板の軒側成形部
とを相互に係合接続させて葺き上げるようにした
横葺き屋根の接合部構造、特にこれらの棟側、軒
側成形部相互の各係合部形状の改良に係るもので
ある。
従来から、この種の長尺金属鋼板による横葺き
形式の軒側、棟側各係合部を賦形成形させた屋根
板については、様々な形式、態様のものが数多く
提案されており、なかでも主として雨仕舞い、す
なわち相互に係合接続される軒側、棟側の各成形
部からの雨水などの侵入防止を意図した組合せ係
合部形状の開発が盛んである。
形式の軒側、棟側各係合部を賦形成形させた屋根
板については、様々な形式、態様のものが数多く
提案されており、なかでも主として雨仕舞い、す
なわち相互に係合接続される軒側、棟側の各成形
部からの雨水などの侵入防止を意図した組合せ係
合部形状の開発が盛んである。
こゝで、このような長尺金属鋼板製の横葺き屋
根板にあつて、例えば実公昭60−3864号公報に記
載されている軒側、棟側各成形部における接続形
状の従来例構造を第4図a,bに示す。
根板にあつて、例えば実公昭60−3864号公報に記
載されている軒側、棟側各成形部における接続形
状の従来例構造を第4図a,bに示す。
すなわち、第4図aは第1の従来例構成による
横葺き屋根板を示す断面斜視図、第4図bは同上
横葺き屋根板での軒側、棟側各成形部の接続係合
状態を拡大して示す断面図である。
横葺き屋根板を示す断面斜視図、第4図bは同上
横葺き屋根板での軒側、棟側各成形部の接続係合
状態を拡大して示す断面図である。
この第1の従来例の場合、横葺き屋根板1は、
例えば、防錆用焼付け塗装などを施した所定幅の
長尺金属鋼板を用い、この金属鋼板をロール成形
機などにより、長手方向に沿つた中央部に面板部
2を残して、その一側部側に軒側成形部3と、他
側部側に棟側成形部4とをそれぞれに連続し賦形
成形させると共に、これを所定の単位長さに切断
して、図示省略したが、通常では、長さ方向接続
のために、その切断端部の一方には、表面側への
折り返し接続部を、他方には、裏面側への折り返
し接続部をそれぞれに形成する。
例えば、防錆用焼付け塗装などを施した所定幅の
長尺金属鋼板を用い、この金属鋼板をロール成形
機などにより、長手方向に沿つた中央部に面板部
2を残して、その一側部側に軒側成形部3と、他
側部側に棟側成形部4とをそれぞれに連続し賦形
成形させると共に、これを所定の単位長さに切断
して、図示省略したが、通常では、長さ方向接続
のために、その切断端部の一方には、表面側への
折り返し接続部を、他方には、裏面側への折り返
し接続部をそれぞれに形成する。
前記軒側成形部3には、前記面板部2の一側部
側から、頭頂部5をやゝ斜め外側下方に所定の長
さで折曲させ、また、その突端より下方に垂下部
6を垂下させると共に、その下端縁7を内側に上
向き弧状に折り返し彎曲させて折り返し部8と
し、かつこの折り返し端に縁曲げ部9を形成して
ある。
側から、頭頂部5をやゝ斜め外側下方に所定の長
さで折曲させ、また、その突端より下方に垂下部
6を垂下させると共に、その下端縁7を内側に上
向き弧状に折り返し彎曲させて折り返し部8と
し、かつこの折り返し端に縁曲げ部9を形成して
ある。
また、前記棟側成形部4には、前記面板部2の
他側部側から、前記縁曲げ部9を抱持し得るよう
に、抱持部10を斜め内側上方に折曲させ、ま
た、その突端より上方に突出片部11を立上らせ
た上で、その突縁12を内側下方に突出させてあ
る。
他側部側から、前記縁曲げ部9を抱持し得るよう
に、抱持部10を斜め内側上方に折曲させ、ま
た、その突端より上方に突出片部11を立上らせ
た上で、その突縁12を内側下方に突出させてあ
る。
そして、この第1の従来例構造では、被葺き上
げ対象部として垂木13もしくは野地板面上にあ
つて、まず、軒先側、つまり下段側となる横葺き
屋根板1を、その内側空間部内に適宜バツクアツ
プ材としての木毛板14などを配した状態で、例
えば、よく知られているように、図示省略した吊
子部材などで取付けておき、ついで、この下段横
葺き屋根板1の棟側成形部4に対して、棟側に隣
接する上段横葺き屋根板1の軒側成形部3を図示
通りに係合接続させ、この係合を軒側から棟側、
つまり、下方から上方へ順次に繰り返して葺き上
げることにより、所期の横葺き屋根構造を得るの
である。
げ対象部として垂木13もしくは野地板面上にあ
つて、まず、軒先側、つまり下段側となる横葺き
屋根板1を、その内側空間部内に適宜バツクアツ
プ材としての木毛板14などを配した状態で、例
えば、よく知られているように、図示省略した吊
子部材などで取付けておき、ついで、この下段横
葺き屋根板1の棟側成形部4に対して、棟側に隣
接する上段横葺き屋根板1の軒側成形部3を図示
通りに係合接続させ、この係合を軒側から棟側、
つまり、下方から上方へ順次に繰り返して葺き上
げることにより、所期の横葺き屋根構造を得るの
である。
すなわち、より一層具体的には、第4図bに示
す通りに、下段棟側成形部4に上段軒側成形部3
を被嵌させるようにして、抱持部10内に折り返
し部8の一部を含む縁曲げ部9を装入係合させる
と共に、垂下部6の内面を突縁12に突当てゝ接
続させるものであり、この係合接続状態では、縁
曲げ部9が抱持部10内に抱持されて、折り返し
部8の上向き彎曲によつて第1の減圧空間部15
が形成され、抱持部10内にあつて第2の減圧空
間部16が形成され、かつ垂下部6および突出片
部11、突縁12間内にあつて第3の減圧空間部
17が形成されるのである。
す通りに、下段棟側成形部4に上段軒側成形部3
を被嵌させるようにして、抱持部10内に折り返
し部8の一部を含む縁曲げ部9を装入係合させる
と共に、垂下部6の内面を突縁12に突当てゝ接
続させるものであり、この係合接続状態では、縁
曲げ部9が抱持部10内に抱持されて、折り返し
部8の上向き彎曲によつて第1の減圧空間部15
が形成され、抱持部10内にあつて第2の減圧空
間部16が形成され、かつ垂下部6および突出片
部11、突縁12間内にあつて第3の減圧空間部
17が形成されるのである。
つまり、この第1の従来例構成から明らかなよ
うに、従来の軒側、棟側各係合部における接続構
造の基本的な概念としては、下段の面板部2から
立上げた棟側成形部4に対して、上段の面板部2
から立上げた軒側成形部3を、その外部に露出さ
れる係合突き合せ部が、面板部2の面上に位置さ
れるように被嵌して係合接続させ、各成形部相互
の係合面からの雨水、埃などの侵入阻止、および
各減圧空間部での雨水などの侵入圧の減圧を図る
ようにしているのである。
うに、従来の軒側、棟側各係合部における接続構
造の基本的な概念としては、下段の面板部2から
立上げた棟側成形部4に対して、上段の面板部2
から立上げた軒側成形部3を、その外部に露出さ
れる係合突き合せ部が、面板部2の面上に位置さ
れるように被嵌して係合接続させ、各成形部相互
の係合面からの雨水、埃などの侵入阻止、および
各減圧空間部での雨水などの侵入圧の減圧を図る
ようにしているのである。
また、第5図は特開昭60−98040号公報に示さ
れた第2の従来例構成の横葺き屋根の断面図であ
る。
れた第2の従来例構成の横葺き屋根の断面図であ
る。
この第2の従来例の場合、下段屋根板51の面
板部52から直角に立上げた立上り部53上縁に
横断面コ字状に棟側に連続する受け入れ部54を
形成した棟側成形部55と、上段屋根板56の面
板部52から直角に垂下させた垂下部57下縁に
直角に棟側に屈曲させた折り返し縁部58を形成
した軒側成形部59とを相互に係合接続させてい
る。すなわち、下段屋根板51の立上り部53と
上段屋根板56の垂下部57とを同一平面状に連
接させ、折り返し縁部58を受け入れ部54に挿
入させて、前記両屋根板51,56を係合接続さ
せている。
板部52から直角に立上げた立上り部53上縁に
横断面コ字状に棟側に連続する受け入れ部54を
形成した棟側成形部55と、上段屋根板56の面
板部52から直角に垂下させた垂下部57下縁に
直角に棟側に屈曲させた折り返し縁部58を形成
した軒側成形部59とを相互に係合接続させてい
る。すなわち、下段屋根板51の立上り部53と
上段屋根板56の垂下部57とを同一平面状に連
接させ、折り返し縁部58を受け入れ部54に挿
入させて、前記両屋根板51,56を係合接続さ
せている。
しかしながら、前記のように構成される第1の
従来例での長尺金属鋼板製の横葺き屋根の接合部
構造においては、軒側、棟側各成形部の係合突き
合せ部が、面板部の面上に直接、接触するように
位置して構成され、しかも、この係合突き合せ部
は、必然的に同面板部からほゞ直角に立上る内角
部の隅角に存在するために、強い風雨時などにあ
つては、例えば、第4図bに矢印で示すように、
面板部に与えられた屋根勾配に沿つて吹き上げら
れる風雨が、至極当然のことではあるが、前記内
角部の隅角に露出されている係合突き合せ部に集
中して吹き当てられることになり、特にこの係合
突き合せ部に強力な風雨圧が加えられて、同係合
突き合せ部における毛細管現象に基づいた浸水圧
が大きく高められると共に、こゝでは、この係合
突き合せ部に続く垂下部への下方からの風雨圧に
より、同係合突き合せ部が押し開かれる作用も加
えられて、この係合突き合せ部での面板面との間
の隙間が大きくなる傾向を有し、相互に係合接続
される軒側、棟側各係合部の内部への浸水などの
惧れが一層増加するという不利がある。
従来例での長尺金属鋼板製の横葺き屋根の接合部
構造においては、軒側、棟側各成形部の係合突き
合せ部が、面板部の面上に直接、接触するように
位置して構成され、しかも、この係合突き合せ部
は、必然的に同面板部からほゞ直角に立上る内角
部の隅角に存在するために、強い風雨時などにあ
つては、例えば、第4図bに矢印で示すように、
面板部に与えられた屋根勾配に沿つて吹き上げら
れる風雨が、至極当然のことではあるが、前記内
角部の隅角に露出されている係合突き合せ部に集
中して吹き当てられることになり、特にこの係合
突き合せ部に強力な風雨圧が加えられて、同係合
突き合せ部における毛細管現象に基づいた浸水圧
が大きく高められると共に、こゝでは、この係合
突き合せ部に続く垂下部への下方からの風雨圧に
より、同係合突き合せ部が押し開かれる作用も加
えられて、この係合突き合せ部での面板面との間
の隙間が大きくなる傾向を有し、相互に係合接続
される軒側、棟側各係合部の内部への浸水などの
惧れが一層増加するという不利がある。
そしてまた、前記の係合突き合せ部に集中して
吹き当てられる強力な風雨は、一般的に砂、泥、
塵埃などを伴なつていることが多く、雨水と一緒
にこれらも屋根内部に侵入し、砂に含まれた鉄分
による赤銹の発生とか、のちにこれが流れ出して
面板面、ひいては屋根面を汚損する惧れがあり、
また、特に寒冷地などでは、侵入した雨水、雪片
などが凍結して膨張し、係合面の隙間をより一層
大きくして、ますます雨水などの侵入の機会を高
めるなどの問題点を有する。
吹き当てられる強力な風雨は、一般的に砂、泥、
塵埃などを伴なつていることが多く、雨水と一緒
にこれらも屋根内部に侵入し、砂に含まれた鉄分
による赤銹の発生とか、のちにこれが流れ出して
面板面、ひいては屋根面を汚損する惧れがあり、
また、特に寒冷地などでは、侵入した雨水、雪片
などが凍結して膨張し、係合面の隙間をより一層
大きくして、ますます雨水などの侵入の機会を高
めるなどの問題点を有する。
また、第2の従来例では、屋根板の棟側成形部
に立上り部が形成されていることで、塵埃などが
下段の屋根板の立上り部と上段の屋根板との立上
り部との間に堆積しにくい以外は第1の従来例と
同様な問題点があり、特に強風雨下では、雨水が
簡単に内部に侵入してしまい、実際の使用には耐
えられないという問題点があつた。
に立上り部が形成されていることで、塵埃などが
下段の屋根板の立上り部と上段の屋根板との立上
り部との間に堆積しにくい以外は第1の従来例と
同様な問題点があり、特に強風雨下では、雨水が
簡単に内部に侵入してしまい、実際の使用には耐
えられないという問題点があつた。
従つて、この発明の目的とするところは、従来
例の前記のような問題点に鑑み、前記した軒側、
棟側各成形部での外部に露出される係合突き合せ
部での風雨、ならびに砂、泥、塵埃などの侵入を
効果的に防止し得る成形部形状を備えた、この種
の横葺き屋根板を用いた屋根の接合部構造を提供
することである。
例の前記のような問題点に鑑み、前記した軒側、
棟側各成形部での外部に露出される係合突き合せ
部での風雨、ならびに砂、泥、塵埃などの侵入を
効果的に防止し得る成形部形状を備えた、この種
の横葺き屋根板を用いた屋根の接合部構造を提供
することである。
前記目的を達成させるために、この発明に係る
横葺き屋根板を用いた屋根の接合部構造は、長手
方向の中央部に面板部、この面板部の一側部に軒
側成形部、同他側部に棟側成形部を形成した横葺
き屋根板を有し、下段側横葺き屋根板の棟側成形
部に、上段側横葺き屋根板の軒側成形部を相互に
係合接続させて構成する横葺き屋根の接合部構造
であつて、前記棟側成形部に、面板部から鋭角に
立上げた前傾立上り部を形成し、この立上り部の
上部折り曲げ縁から棟側に面板部とほぼ平行に延
びる底部上に1つ以上山形部を有する折り返し縁
部を設けて受け入れ部を構成し、前記軒側成形部
に、面板部から下方に屈曲する垂下部を形成し、
この垂下部の下部折り返し縁から棟側に折り返
し、縁曲げ部を端縁にもつ折り返し彎曲部を構成
し、下段屋根板の立上り部と上段根板の垂下部と
を、上部折り曲げ縁と下部折り返し縁とを当接さ
せて同一平面状に連接させ、下段屋根板の受け入
れ部に上段屋根板の折り返し彎曲部を受け入れさ
せることにより、前記両屋根板を係合接続させた
ことを特徴としている。
横葺き屋根板を用いた屋根の接合部構造は、長手
方向の中央部に面板部、この面板部の一側部に軒
側成形部、同他側部に棟側成形部を形成した横葺
き屋根板を有し、下段側横葺き屋根板の棟側成形
部に、上段側横葺き屋根板の軒側成形部を相互に
係合接続させて構成する横葺き屋根の接合部構造
であつて、前記棟側成形部に、面板部から鋭角に
立上げた前傾立上り部を形成し、この立上り部の
上部折り曲げ縁から棟側に面板部とほぼ平行に延
びる底部上に1つ以上山形部を有する折り返し縁
部を設けて受け入れ部を構成し、前記軒側成形部
に、面板部から下方に屈曲する垂下部を形成し、
この垂下部の下部折り返し縁から棟側に折り返
し、縁曲げ部を端縁にもつ折り返し彎曲部を構成
し、下段屋根板の立上り部と上段根板の垂下部と
を、上部折り曲げ縁と下部折り返し縁とを当接さ
せて同一平面状に連接させ、下段屋根板の受け入
れ部に上段屋根板の折り返し彎曲部を受け入れさ
せることにより、前記両屋根板を係合接続させた
ことを特徴としている。
すなわち、この発明に係る横葺き屋根板を用い
た屋根の接合部構造においては、上段軒側の横葺
き屋根板の棟側成形部に対し、下段棟側の横葺き
屋根板の軒側成形部を被嵌させて、前傾立上り部
の上部折り曲げ縁に垂下部の下部折り返し縁を突
き合せるように、かつ縁曲げ部を含む折り返し彎
曲部を受け入れ部に受け入れるように係合接続さ
せることで、前傾立上り部と垂下部との上部の折
り曲げ縁と、下部の折り返し縁との突き合せ接合
部が、面板部から立上つた部分に位置され、しか
も、前記立上り部と垂下部とが前傾した同一平面
上に連接されているので、暴風時に雨風が立上り
部と垂下部とで形成される段部に軒側から棟側に
向つて当ると、この段部が前傾していることで、
前傾がないと風雨が上方に曲がるだけであるのと
異なり、風雨が段部上から軒側に戻されるように
折り返され、このため、段部中間に位置する立上
り部の上縁と垂下部の下縁との間から空気を吸い
出すような力が働き、これらの間に風雨が押し込
まれることがなく、段部に吹き当てられる風雨を
適切に捌き得るのであり、立上り部と垂下部との
突き合せ接合部の内部に折り返し彎曲部によつて
減圧空間部が構成されることと相まつて、雨水の
侵入圧を効果的に減圧できるのである。
た屋根の接合部構造においては、上段軒側の横葺
き屋根板の棟側成形部に対し、下段棟側の横葺き
屋根板の軒側成形部を被嵌させて、前傾立上り部
の上部折り曲げ縁に垂下部の下部折り返し縁を突
き合せるように、かつ縁曲げ部を含む折り返し彎
曲部を受け入れ部に受け入れるように係合接続さ
せることで、前傾立上り部と垂下部との上部の折
り曲げ縁と、下部の折り返し縁との突き合せ接合
部が、面板部から立上つた部分に位置され、しか
も、前記立上り部と垂下部とが前傾した同一平面
上に連接されているので、暴風時に雨風が立上り
部と垂下部とで形成される段部に軒側から棟側に
向つて当ると、この段部が前傾していることで、
前傾がないと風雨が上方に曲がるだけであるのと
異なり、風雨が段部上から軒側に戻されるように
折り返され、このため、段部中間に位置する立上
り部の上縁と垂下部の下縁との間から空気を吸い
出すような力が働き、これらの間に風雨が押し込
まれることがなく、段部に吹き当てられる風雨を
適切に捌き得るのであり、立上り部と垂下部との
突き合せ接合部の内部に折り返し彎曲部によつて
減圧空間部が構成されることと相まつて、雨水の
侵入圧を効果的に減圧できるのである。
〔実施例〕
以下、この発明に係る横葺き屋根板を用いた屋
根の接合部構造の各別の実施例につき、第1図な
いし第3図を参照して詳細に説明する。
根の接合部構造の各別の実施例につき、第1図な
いし第3図を参照して詳細に説明する。
第1図は第1実施例による横葺き屋根板を示す
断面斜視図、第2図は同上横葺き屋根板における
軒側、棟側各係合部での接続係合状態を拡大して
示す断面図である。
断面斜視図、第2図は同上横葺き屋根板における
軒側、棟側各係合部での接続係合状態を拡大して
示す断面図である。
すなわち、この第1図、第2図に示す第1実施
例構成において、横葺き屋根板31は、前記従来
例構成の場合と同様に、例えば、防錆用焼付け塗
装などを施した所定幅の長尺金属鋼板を用い、こ
の金属鋼板をロール成形機などにより、長手方向
に沿つた中央部に面板部32を残して、その一側
部に軒側成形部33と、他側部に棟側成形部34
とをそれぞれに連続して賦形成形させると共に、
これを所定の単位長さに切断し、図示省略した
が、通常では、長さ方向接続のために、その切断
端部の一方には、表面側への折り返し接続部を、
他方には、裏面側への折り返し接続部をそれぞれ
に形成する。
例構成において、横葺き屋根板31は、前記従来
例構成の場合と同様に、例えば、防錆用焼付け塗
装などを施した所定幅の長尺金属鋼板を用い、こ
の金属鋼板をロール成形機などにより、長手方向
に沿つた中央部に面板部32を残して、その一側
部に軒側成形部33と、他側部に棟側成形部34
とをそれぞれに連続して賦形成形させると共に、
これを所定の単位長さに切断し、図示省略した
が、通常では、長さ方向接続のために、その切断
端部の一方には、表面側への折り返し接続部を、
他方には、裏面側への折り返し接続部をそれぞれ
に形成する。
しかして、前記軒側成形部33には、前記面板
部32の一側部側から、頭頂部35をやゝ斜め外
側下方に所定の長さで折曲させ、また、その突端
より下方に垂下部36を垂下させると共に、その
下部の折り返し縁37を内即に上向き矢形弧状に
折り返し彎曲させて折り返し彎曲部38とし、か
つこの折り返し端を上部側へ縁曲げして縁曲げ部
39に形成してある。
部32の一側部側から、頭頂部35をやゝ斜め外
側下方に所定の長さで折曲させ、また、その突端
より下方に垂下部36を垂下させると共に、その
下部の折り返し縁37を内即に上向き矢形弧状に
折り返し彎曲させて折り返し彎曲部38とし、か
つこの折り返し端を上部側へ縁曲げして縁曲げ部
39に形成してある。
続いて、前記棟側成形部34には、前記面板部
32の他側部側から鋭角に立上げて前傾立上り部
40を立上らせると共に、その上部の折り曲げ縁
41を棟側に底部41aが面板部32とほぼ平行
になるように折り曲げると共に、折り返し縁部4
2aを設けて前記縁曲げ部39を含んだ折り返し
彎曲部38を受け入れる受け入れ部42を構成す
る。さらにこの受け入れ部42は前記底部41a
から上方に二つの山形部43と44とを軒側に折
り返した部分に折曲形成させたものである。
32の他側部側から鋭角に立上げて前傾立上り部
40を立上らせると共に、その上部の折り曲げ縁
41を棟側に底部41aが面板部32とほぼ平行
になるように折り曲げると共に、折り返し縁部4
2aを設けて前記縁曲げ部39を含んだ折り返し
彎曲部38を受け入れる受け入れ部42を構成す
る。さらにこの受け入れ部42は前記底部41a
から上方に二つの山形部43と44とを軒側に折
り返した部分に折曲形成させたものである。
そして、この第1の実施例構成の場合、各横葺
き屋根板31を屋根構造に組み上げるのには、前
記従来例構成の場合と同様に、被葺き上げ対象部
としての垂木13もしくは野地板面上にあつて、
まず、軒先側、こゝでは下段側となる横葺き屋根
板31を、その内側空間部内に適宜バツクアツプ
材としての木毛板14などを配した状態で、例え
ば、よく知られているように、図示省略した吊子
部材などで取付けておき、ついで、この下段側横
葺き屋根板31の棟側成形部34に対し、棟側に
隣接する上段側横葺き屋根板31の軒側成形部3
3を、前傾立上り部40に垂下部36が一連にな
つて、折曲げ縁41折り返し縁37が突き合わさ
れて突き合せ接合部46を形成するように、ま
た、縁曲げ部39を含む折り返し彎曲部38を受
け入れ部42に受入れるようにして係合接続さ
せ、この係合接続を軒側から棟側、つまり下方か
ら上方へ順次に葺き上げて、所期の横葺き屋根構
造を得るのである。
き屋根板31を屋根構造に組み上げるのには、前
記従来例構成の場合と同様に、被葺き上げ対象部
としての垂木13もしくは野地板面上にあつて、
まず、軒先側、こゝでは下段側となる横葺き屋根
板31を、その内側空間部内に適宜バツクアツプ
材としての木毛板14などを配した状態で、例え
ば、よく知られているように、図示省略した吊子
部材などで取付けておき、ついで、この下段側横
葺き屋根板31の棟側成形部34に対し、棟側に
隣接する上段側横葺き屋根板31の軒側成形部3
3を、前傾立上り部40に垂下部36が一連にな
つて、折曲げ縁41折り返し縁37が突き合わさ
れて突き合せ接合部46を形成するように、ま
た、縁曲げ部39を含む折り返し彎曲部38を受
け入れ部42に受入れるようにして係合接続さ
せ、この係合接続を軒側から棟側、つまり下方か
ら上方へ順次に葺き上げて、所期の横葺き屋根構
造を得るのである。
そして、このように組み上げた横葺き屋根構造
にあつては、前傾立上り部40と垂下部36との
上部、下部の各縁41,37の突き合せ接合部4
6が、面板部32から立上つた部分に位置される
と共に、これらの立上り部40と垂下部36とが
相互に連接されて同一平面状に前傾した段部とな
り、かつ係合部の内部において、折り返し彎曲部
38内にあつては、第1の減圧空間部45aが構
成され、二つの山形部43,44の内側にあつて
は、第2、第3の減圧空間部45b,45cが、
同外側にあつては、第4の減圧空間部45dがそ
れぞれに構成されるのである。
にあつては、前傾立上り部40と垂下部36との
上部、下部の各縁41,37の突き合せ接合部4
6が、面板部32から立上つた部分に位置される
と共に、これらの立上り部40と垂下部36とが
相互に連接されて同一平面状に前傾した段部とな
り、かつ係合部の内部において、折り返し彎曲部
38内にあつては、第1の減圧空間部45aが構
成され、二つの山形部43,44の内側にあつて
は、第2、第3の減圧空間部45b,45cが、
同外側にあつては、第4の減圧空間部45dがそ
れぞれに構成されるのである。
こゝで、この第1実施例構成の場合、相互に係
合接続される下段、上段の各横葺き屋根板31に
あつて、面板部32に沿つて吹き上げる風雨に対
し、その受圧面としての相互に係合接続された軒
側、棟側各成形部33,34の全体の立上り高さ
は、とりも直さず一連となつた前傾立上り部40
と垂下部36との高さに等しく、また、これらの
両者での外部に対して露出される接合部分は、立
上り部40での上部折り返し縁41と、垂下部3
6での下部折り曲げ縁37との係合突き合せ部4
6に相当しており、この係合突き合せ部46は、
全体としての立上り受圧面となる前傾した段部に
同一平面状になつて位置されることになる。従つ
て、この第1実施例による構成では、面板部32
に沿つて吹き上げられ、軒側から棟側に向つて段
部に当る風雨は、立上り部40と垂下部36とで
形成される段部が前傾していることで、風雨が段
部上から軒側に戻されるように折り返され、段部
の中間に位置する係合突き合せ部46から空気を
吸い出すような力が働き、したがつて、面板部3
2に沿つて吹き上げられる風雨の影響が十分に緩
和される。
合接続される下段、上段の各横葺き屋根板31に
あつて、面板部32に沿つて吹き上げる風雨に対
し、その受圧面としての相互に係合接続された軒
側、棟側各成形部33,34の全体の立上り高さ
は、とりも直さず一連となつた前傾立上り部40
と垂下部36との高さに等しく、また、これらの
両者での外部に対して露出される接合部分は、立
上り部40での上部折り返し縁41と、垂下部3
6での下部折り曲げ縁37との係合突き合せ部4
6に相当しており、この係合突き合せ部46は、
全体としての立上り受圧面となる前傾した段部に
同一平面状になつて位置されることになる。従つ
て、この第1実施例による構成では、面板部32
に沿つて吹き上げられ、軒側から棟側に向つて段
部に当る風雨は、立上り部40と垂下部36とで
形成される段部が前傾していることで、風雨が段
部上から軒側に戻されるように折り返され、段部
の中間に位置する係合突き合せ部46から空気を
吸い出すような力が働き、したがつて、面板部3
2に沿つて吹き上げられる風雨の影響が十分に緩
和される。
そして、前傾立上り部40の基部には、係合突
き合せ部46が存在しておらず、かつ立上り部4
0と垂下部36とが、平面的に一連になつている
ために、吹き当つたのちの風雨が、係合突き合せ
部46を越えて上方から軒側に跳ね返り、垂下部
36に上方への押し開き作用を与えず、同時に、
係合突き合せ部46の存在しない基部に沿つて長
手方向に流れることと相まつて、同係合突き合せ
部46からの風雨および、この風雨に伴なつて
砂、泥、塵埃などの侵入を効果的に阻止できるの
である。
き合せ部46が存在しておらず、かつ立上り部4
0と垂下部36とが、平面的に一連になつている
ために、吹き当つたのちの風雨が、係合突き合せ
部46を越えて上方から軒側に跳ね返り、垂下部
36に上方への押し開き作用を与えず、同時に、
係合突き合せ部46の存在しない基部に沿つて長
手方向に流れることと相まつて、同係合突き合せ
部46からの風雨および、この風雨に伴なつて
砂、泥、塵埃などの侵入を効果的に阻止できるの
である。
また併せて、立上り部40の基部には、常に吹
き当てられた風雨が集中して流れるために、同基
部への砂、泥、塵埃などの堆積も考えられず、か
つまた風雨がやんだのちの砂、泥、塵埃などの流
れ出しもなく、このために屋根面の汚れをも良好
に防止でき、さらに、たとえ係合突き合せ部46
から毛細管現象によつて幾分かの雨水の侵入があ
つたとしても、この僅かな雨水は、係合突き合せ
部46の内側に連なつて構成される第1の減圧空
間部45aにより、その侵入圧が十分減圧されて
緩和され、以後の第2、第3、第4の各減圧空間
部45b,45c,45dの存在とも相まつて、
より以上の内部にまで侵入することはない。
き当てられた風雨が集中して流れるために、同基
部への砂、泥、塵埃などの堆積も考えられず、か
つまた風雨がやんだのちの砂、泥、塵埃などの流
れ出しもなく、このために屋根面の汚れをも良好
に防止でき、さらに、たとえ係合突き合せ部46
から毛細管現象によつて幾分かの雨水の侵入があ
つたとしても、この僅かな雨水は、係合突き合せ
部46の内側に連なつて構成される第1の減圧空
間部45aにより、その侵入圧が十分減圧されて
緩和され、以後の第2、第3、第4の各減圧空間
部45b,45c,45dの存在とも相まつて、
より以上の内部にまで侵入することはない。
さらに、この軒側、棟側成形部33,34の係
合態様、換言すると、この実施例による係合部構
造においては、軒側成形部33における垂下部3
6の下部折り返し縁37を、内側に上向き山形弧
状に折り返し彎曲させて折り返し彎曲部38とし
てあるために、この折り返し彎曲部38には十分
な弾性が付与されることゝなり、この与えられて
いる弾性によつて、棟側成形部34の前傾立上り
部40の上部折り曲げ縁41に対する垂下部36
の下部折り返し縁37の接圧力を継続して確実に
保持できると共に、折り返し彎曲部38の折り返
し端を上部側へ縁曲げした縁曲げ部39を、受け
入れ部42になじみ良く受け入れさせることがで
き、併せて、棟側成形部34での受け入れ部42
と各山形部43,44とに、軒側成形部33での
縁曲げ部39を含む折り返し彎曲部38を、挟み
込むようにして受け入れているために、各横葺き
屋根板31の相互間に剥がれなどの作用を生ずる
惧れもない。
合態様、換言すると、この実施例による係合部構
造においては、軒側成形部33における垂下部3
6の下部折り返し縁37を、内側に上向き山形弧
状に折り返し彎曲させて折り返し彎曲部38とし
てあるために、この折り返し彎曲部38には十分
な弾性が付与されることゝなり、この与えられて
いる弾性によつて、棟側成形部34の前傾立上り
部40の上部折り曲げ縁41に対する垂下部36
の下部折り返し縁37の接圧力を継続して確実に
保持できると共に、折り返し彎曲部38の折り返
し端を上部側へ縁曲げした縁曲げ部39を、受け
入れ部42になじみ良く受け入れさせることがで
き、併せて、棟側成形部34での受け入れ部42
と各山形部43,44とに、軒側成形部33での
縁曲げ部39を含む折り返し彎曲部38を、挟み
込むようにして受け入れているために、各横葺き
屋根板31の相互間に剥がれなどの作用を生ずる
惧れもない。
そしてまた、こゝでは特に図示してないが、各
横葺き屋根板31の取付け手段として、一般的か
つ常識的には、二つの山形部43と44とに係合
される吊子により、横葺き屋根板31自体を引き
止めるようにして、これを垂木13もしくは野地
板面上に取付け固定させており、各横葺き屋根板
31自体を止め釘などで止着しないから、外部気
温の寒暖差に基ずいた各横葺き屋根板31の幅方
向の伸縮を、共に弾性的な折曲態様とされた各山
形部43,44により十分に吸収し得て、軒側、
棟側成形部33,34の係合態様が、この幅方向
の伸縮によつて崩形したりせず、長期に亘つて良
好な係合態様を保持し得るのである。
横葺き屋根板31の取付け手段として、一般的か
つ常識的には、二つの山形部43と44とに係合
される吊子により、横葺き屋根板31自体を引き
止めるようにして、これを垂木13もしくは野地
板面上に取付け固定させており、各横葺き屋根板
31自体を止め釘などで止着しないから、外部気
温の寒暖差に基ずいた各横葺き屋根板31の幅方
向の伸縮を、共に弾性的な折曲態様とされた各山
形部43,44により十分に吸収し得て、軒側、
棟側成形部33,34の係合態様が、この幅方向
の伸縮によつて崩形したりせず、長期に亘つて良
好な係合態様を保持し得るのである。
次に、第3図aないしdには、前記した第1実
施例構成での様々な態様の変形例として、第2な
いし第5の各実施例構成を示してある。
施例構成での様々な態様の変形例として、第2な
いし第5の各実施例構成を示してある。
すなわち、第3図aに示す第2実施例構成で
は、前記折り返し彎曲部38を二山の折り返し彎
曲部38a,38aにしてあつて、前記した毛細
管現象による雨水などの侵入をより一層効果的に
減圧し得るのであり、第3図bに示す第3実施例
構成では、前記折り返し彎曲部38を突き合せ接
合部46側に向けて傾斜の度合を緩くするように
やゝ変形したり折り返し彎曲部38bにしてあつ
て、同突き合せ接合部46での突き合せをより確
実にし得るのであり、また、第3図cに示す第4
実施例構成では、前記二つの山形部43,44の
態様を逆にしており、かつ第3図dに示す第5実
施例構成では、前記二つの山形部43,44を一
つだけの山形部44としてあつて、これらの各実
施例構成においても、前記第1実施例構成の場合
と同様な作用、効果が得られるのである。
は、前記折り返し彎曲部38を二山の折り返し彎
曲部38a,38aにしてあつて、前記した毛細
管現象による雨水などの侵入をより一層効果的に
減圧し得るのであり、第3図bに示す第3実施例
構成では、前記折り返し彎曲部38を突き合せ接
合部46側に向けて傾斜の度合を緩くするように
やゝ変形したり折り返し彎曲部38bにしてあつ
て、同突き合せ接合部46での突き合せをより確
実にし得るのであり、また、第3図cに示す第4
実施例構成では、前記二つの山形部43,44の
態様を逆にしており、かつ第3図dに示す第5実
施例構成では、前記二つの山形部43,44を一
つだけの山形部44としてあつて、これらの各実
施例構成においても、前記第1実施例構成の場合
と同様な作用、効果が得られるのである。
尚、上記各実施例において、縁曲げ部39の折
り曲げ方向は上部側へ縁曲げしてあるが、この方
向を下部側へ縁曲げしても前記と同様な作用、効
果が得られる。尚、上記第3図aないしdについ
て説明した各実施例中、第1実施例と共通する部
分については、第1実施例と同一の符号を付し
て、説明を省略する。
り曲げ方向は上部側へ縁曲げしてあるが、この方
向を下部側へ縁曲げしても前記と同様な作用、効
果が得られる。尚、上記第3図aないしdについ
て説明した各実施例中、第1実施例と共通する部
分については、第1実施例と同一の符号を付し
て、説明を省略する。
以上詳述したように、この発明によるときは、
長手方向の中央部に面板部、この面板部の一側部
に軒側成形部、同他側部に棟側成形部を形成した
横葺き屋根板を有し、下段側横葺き屋根板の棟側
成形部に、上段側横葺き屋根板の軒側成形部を相
互に係合接続させて構成する横葺き屋根の接合部
構造において、軒側成形部には、垂下部を垂下さ
せて下部折り返し縁を形成させ、かつこの下部折
り返し縁を内側に折り返して、端部に縁曲げ部を
もつ折り返し彎曲部とし、棟側成形部には、前傾
立上り部を鋭角に立上げて上部折り曲げ縁を形成
させ、かつこの上部折り曲げ縁から棟側に面板部
とほぼ平行に延びる底部上に1つ以上山形部を有
する受け入れ部を形成し、この受け入れ部で折り
返し彎曲部を覆うようにしたので、下段軒側の横
葺き屋根板での吊子などで固定された棟側成形部
に対して、上段棟側の横葺き屋根板の軒側成形部
を被嵌させ、その前傾立上り部の上部折り曲げ縁
に垂下部の下部折り返し縁を突き合せると共に、
縁曲げ部を含む折り返し彎曲部を受け入れ部に受
け入れさせるだけの簡単な操作により、これらの
両者の係合接続させて所期の横葺き屋根構造を構
成させることができる。
長手方向の中央部に面板部、この面板部の一側部
に軒側成形部、同他側部に棟側成形部を形成した
横葺き屋根板を有し、下段側横葺き屋根板の棟側
成形部に、上段側横葺き屋根板の軒側成形部を相
互に係合接続させて構成する横葺き屋根の接合部
構造において、軒側成形部には、垂下部を垂下さ
せて下部折り返し縁を形成させ、かつこの下部折
り返し縁を内側に折り返して、端部に縁曲げ部を
もつ折り返し彎曲部とし、棟側成形部には、前傾
立上り部を鋭角に立上げて上部折り曲げ縁を形成
させ、かつこの上部折り曲げ縁から棟側に面板部
とほぼ平行に延びる底部上に1つ以上山形部を有
する受け入れ部を形成し、この受け入れ部で折り
返し彎曲部を覆うようにしたので、下段軒側の横
葺き屋根板での吊子などで固定された棟側成形部
に対して、上段棟側の横葺き屋根板の軒側成形部
を被嵌させ、その前傾立上り部の上部折り曲げ縁
に垂下部の下部折り返し縁を突き合せると共に、
縁曲げ部を含む折り返し彎曲部を受け入れ部に受
け入れさせるだけの簡単な操作により、これらの
両者の係合接続させて所期の横葺き屋根構造を構
成させることができる。
また、このように構成された横葺き屋根構造で
は、上部、下部の各折り返し縁での突き合せ接合
部が、面板部から立上つた部分に位置されて、面
板部に沿つて吹き上げられる風雨は、この突き合
せ接合部から空気を吸い出すように作用してこの
接合部に直接吹き当てられることがなく、同係合
突き合せ部からの風雨、それにこの風雨に伴なつ
た砂、泥、塵埃などの侵入を効果的に排除でき、
同時にこれらの立上り部と垂下部とで前傾した段
部が構成されるので、吹き付けられる風雨を適切
に捌き得て、これらの砂、泥、塵埃などの堆積、
ならびにその堆積に伴なう腐食の進行、汚れなど
をもまた防止できるのであり、さらには、突き合
せ接合部の内部に折り返し彎曲部によつて減圧空
間部が構成されるために、雨水の侵入圧を効果的
に減圧して、より以上内部への雨水の侵入をも良
好に阻止し、かつ積雪にも強く、寒冷地に多いす
が漏れも未然に防止できるのである。
は、上部、下部の各折り返し縁での突き合せ接合
部が、面板部から立上つた部分に位置されて、面
板部に沿つて吹き上げられる風雨は、この突き合
せ接合部から空気を吸い出すように作用してこの
接合部に直接吹き当てられることがなく、同係合
突き合せ部からの風雨、それにこの風雨に伴なつ
た砂、泥、塵埃などの侵入を効果的に排除でき、
同時にこれらの立上り部と垂下部とで前傾した段
部が構成されるので、吹き付けられる風雨を適切
に捌き得て、これらの砂、泥、塵埃などの堆積、
ならびにその堆積に伴なう腐食の進行、汚れなど
をもまた防止できるのであり、さらには、突き合
せ接合部の内部に折り返し彎曲部によつて減圧空
間部が構成されるために、雨水の侵入圧を効果的
に減圧して、より以上内部への雨水の侵入をも良
好に阻止し、かつ積雪にも強く、寒冷地に多いす
が漏れも未然に防止できるのである。
また、これらの軒側、棟側各係合部での係合態
様では、軒側係合部における垂下部の下部折り返
し縁から、内側へ上向き山形弧状に折り返し彎曲
させた折り返し彎曲部を形成させてあるため、こ
の折り返し彎曲部に十分な弾性が付与され、この
与えられている弾性によつて、棟側係合部での上
部折り返し縁に対する軒側係合部での下部折り返
し縁の接圧力を継続して確実に保持できると共
に、折り返し湾曲部における減圧空間部の形成が
容易になり、かつまた、棟側係合部には、山形部
を形成させて、以後の減圧空間部を兼ねた伸縮吸
収部の形成と、同山形部への吊子などの係合によ
る横葺き屋根板の取付けとなし得るようにしてあ
るので、外部気温の寒暖差に基ずいた各横葺き屋
根板の幅方向の伸縮を、この山形部により十分に
吸収できて、軒側、棟側各係合部の係合態様を長
期に亘つて保持し得られ、しかも、全体構造自体
についても、これを単なる金属鋼板側部のフオー
ミング成形により形成できて、製造が極めて容易
で、従来と変りない価格で提供できるなどの優れ
た特長がある。
様では、軒側係合部における垂下部の下部折り返
し縁から、内側へ上向き山形弧状に折り返し彎曲
させた折り返し彎曲部を形成させてあるため、こ
の折り返し彎曲部に十分な弾性が付与され、この
与えられている弾性によつて、棟側係合部での上
部折り返し縁に対する軒側係合部での下部折り返
し縁の接圧力を継続して確実に保持できると共
に、折り返し湾曲部における減圧空間部の形成が
容易になり、かつまた、棟側係合部には、山形部
を形成させて、以後の減圧空間部を兼ねた伸縮吸
収部の形成と、同山形部への吊子などの係合によ
る横葺き屋根板の取付けとなし得るようにしてあ
るので、外部気温の寒暖差に基ずいた各横葺き屋
根板の幅方向の伸縮を、この山形部により十分に
吸収できて、軒側、棟側各係合部の係合態様を長
期に亘つて保持し得られ、しかも、全体構造自体
についても、これを単なる金属鋼板側部のフオー
ミング成形により形成できて、製造が極めて容易
で、従来と変りない価格で提供できるなどの優れ
た特長がある。
第1図、および第2図はこの発明に係る横葺き
屋根板を用いた屋根の接合部構造の第1実施例に
よる横葺き屋根板の構成を示す断面斜視図、およ
び同上各横葺き屋根板相互間での軒側、棟側各係
合部の接続係合状態を拡大して示す断面図、第3
図aないしdは同上屋根の接合部構造の第2ない
し第5の各実施例による軒側、棟側各係合部の接
続係合状態をそれぞれに拡大して示す断面図であ
り、また、第4図a,bは第1従来例による横葺
き屋根板の構成を示す断面斜視図、および同上各
横葺き屋根板相互間での軒側、棟側各成形部の接
続係合状態を拡大して示す断面図、第5図は第2
従来例による同上軒側、棟側各成形部の接続係合
状態を拡大して示す断面図である。 31……横葺き屋根板。32……面板部、33
……軒側成形部、34……棟側成形部。36……
軒側係合部の垂下部、37……下部折り返し縁、
38,38a,38b……折り返し彎曲部、39
……縁曲げ部。40……棟側係合部前傾の立上り
部、41……上部折り曲げ縁、42……受け入れ
部、43,44……山形部。45a,45b,4
5c,45d……第1、第2、第3、第4の各減
圧空間部、46……係合突き合せ部。
屋根板を用いた屋根の接合部構造の第1実施例に
よる横葺き屋根板の構成を示す断面斜視図、およ
び同上各横葺き屋根板相互間での軒側、棟側各係
合部の接続係合状態を拡大して示す断面図、第3
図aないしdは同上屋根の接合部構造の第2ない
し第5の各実施例による軒側、棟側各係合部の接
続係合状態をそれぞれに拡大して示す断面図であ
り、また、第4図a,bは第1従来例による横葺
き屋根板の構成を示す断面斜視図、および同上各
横葺き屋根板相互間での軒側、棟側各成形部の接
続係合状態を拡大して示す断面図、第5図は第2
従来例による同上軒側、棟側各成形部の接続係合
状態を拡大して示す断面図である。 31……横葺き屋根板。32……面板部、33
……軒側成形部、34……棟側成形部。36……
軒側係合部の垂下部、37……下部折り返し縁、
38,38a,38b……折り返し彎曲部、39
……縁曲げ部。40……棟側係合部前傾の立上り
部、41……上部折り曲げ縁、42……受け入れ
部、43,44……山形部。45a,45b,4
5c,45d……第1、第2、第3、第4の各減
圧空間部、46……係合突き合せ部。
Claims (1)
- 1 長手方向の中央部に面板部、この面板部の一
側部に軒側成形部、同他側部に棟側成形部を形成
した横葺き屋根板を有し、下段側横葺き屋根板の
棟側成形部に、上段側横葺き屋根板の軒側成形部
を相互に係合接続させて構成する横葺き屋根の接
合部構造であつて、前記棟側成形部に、面板部か
ら鋭角に立上げた前傾立上り部を形成し、この立
上り部の上部折り曲げ縁から棟側に面板部とほぼ
平行に延びる底部上に1つ以上山形部を有する折
り返し縁部を設けて受け入れ部を構成し、前記軒
側成形部に、面板部から下方に屈曲する垂下部を
形成し、この垂下部の下部折り返し縁から棟側に
折り返し、縁曲げ部を端縁にもつ折り返し彎曲部
を構成し、下段屋根板の立上り部と上段屋根板の
垂下部とを、上部折り曲げ縁と下部折り返し縁と
を当接させて同一平面状に連接させ、下段屋根板
の受け入れ部に上段屋根板の折り返し彎曲部を受
け入れさせることにより、前記両屋根板を係合接
続させたことを特徴とする横葺き屋根板を用いた
屋根の接合部構造。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16213385A JPS6225656A (ja) | 1985-07-24 | 1985-07-24 | 横葺き屋根板を用いた屋根構造,および横葺き屋根板 |
| EP86305591A EP0210817B1 (en) | 1985-07-24 | 1986-07-21 | Roof structure and roof board therefor |
| DE8686305591T DE3681091D1 (de) | 1985-07-24 | 1986-07-21 | Dachaufbau und dachplatte dafuer. |
| CA000514387A CA1270363A (en) | 1985-07-24 | 1986-07-22 | Roof board and roof structure |
| US06/888,603 US4715157A (en) | 1985-07-24 | 1986-07-23 | Roof structure and roof board therefor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16213385A JPS6225656A (ja) | 1985-07-24 | 1985-07-24 | 横葺き屋根板を用いた屋根構造,および横葺き屋根板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6225656A JPS6225656A (ja) | 1987-02-03 |
| JPH0472939B2 true JPH0472939B2 (ja) | 1992-11-19 |
Family
ID=15748664
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16213385A Granted JPS6225656A (ja) | 1985-07-24 | 1985-07-24 | 横葺き屋根板を用いた屋根構造,および横葺き屋根板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6225656A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02125049A (ja) * | 1988-11-04 | 1990-05-14 | Funaki Shoji Kk | 横葺き屋根板の接合部構造 |
| JPH0746659Y2 (ja) * | 1989-08-03 | 1995-10-25 | 株式会社カナメ | 横葺き屋根板 |
| JP2002097758A (ja) * | 2000-09-26 | 2002-04-05 | Sanyo Electric Co Ltd | 建材用太陽電池パネル |
| JP7164363B2 (ja) * | 2018-09-05 | 2022-11-01 | Jfe鋼板株式会社 | 脱着可能な建築用外装材およびそれの脱着方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5133639U (ja) * | 1974-09-05 | 1976-03-12 | ||
| JPS5550083Y2 (ja) * | 1975-07-07 | 1980-11-21 | ||
| JPS6098040A (ja) * | 1983-10-31 | 1985-06-01 | 銅金株式会社 | 金属鈑大見付屋根構造及び垂木 |
-
1985
- 1985-07-24 JP JP16213385A patent/JPS6225656A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6225656A (ja) | 1987-02-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |