JPH0474025B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0474025B2 JPH0474025B2 JP63050640A JP5064088A JPH0474025B2 JP H0474025 B2 JPH0474025 B2 JP H0474025B2 JP 63050640 A JP63050640 A JP 63050640A JP 5064088 A JP5064088 A JP 5064088A JP H0474025 B2 JPH0474025 B2 JP H0474025B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suture
- knot
- coating
- covered
- properties
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L17/00—Materials for surgical sutures or for ligaturing blood vessels ; Materials for prostheses or catheters
- A61L17/14—Post-treatment to improve physical properties
- A61L17/145—Coating
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Surgery (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、被覆縫合糸(手術用縫合糸)に関
し、さらに詳しくは、滑り特性の良好な被覆剤を
被覆することによつて、結びおろし特性および結
び目保持特性の改善した被覆縫合糸に関する。 〔従来の技術〕 縫合糸材料は、吸収性かまたは非吸収性のいず
れかに分類され、手術後約1年以内に縫合した組
織から消失する場合は、吸収性であると考えられ
るが、従来より使用されている多くの吸収性縫合
糸材料は、これより短い期間内に消失する。この
ような吸収性縫合糸材料は、縫合された組織が縫
合糸による補強なしで治癒後、くつつき合つてい
るであろうような用途及び吸収されなかつた縫合
糸が長期にわたつて悪い身体反応をおこす可能性
を与えるような用途に対しての使用が好ましい。 最近の吸収性縫合糸材料としては、ラクチド及
びグリコリドのホモポリマー及びコポリマー等が
あるが、これらの吸収性合成材料は概して硬く、
従つて吸収性合成縫合糸は、所望の程度の柔らか
さ及び屈曲性を与えるために通常マルチフイラメ
ントのブレード編み構造にて使用される。また非
吸収性材料についても、ポリエステル等は同様の
理由でブレード編み構造で使用されている。 ところで吸収性縫合糸にしても非吸収性縫合糸
にしてもいずれの場合も合成材料よりなるマルチ
フイラメント縫合糸は、この結びおろし特性と呼
ばれるもの、即ち縫合糸の結び目を滑らせること
の容易さ、なめらかさ及びその結び目保持特性、
即ち結び目を機械的な外力に対してほどけないよ
うに保持する程度という点で望ましくなかつた。
このような2つの特性を改善する為に以下に述べ
るような方法がとられている。まず前者の結びお
ろし特性を改良するためには、表面被覆が行われ
ている。特開昭59−181160号公報には、生体吸収
速度を改良するためにミツロウで被覆した縫合糸
が、特公昭61−30586号公報には、結びおろし特
性を改善するためにポリオキシエチレンブロツク
とポリオキシプロピレンブロツクとを包含する潤
滑性共重合体を被覆した縫合糸が開示されてい
る。さらに本発明者らは、特願昭62−81380号に
て、シヨ糖脂肪酸エステルを被覆することによつ
て、結びおろし特性を改善した縫合糸を紹介し
た。また後者の結び目保持特性を改良するために
は、実開昭62−97648号公報及び実開昭62−97649
号公報に伸縮性嵩高加工糸を組紐状に編組して成
るものであることを特徴とする被覆縫合糸が紹介
されている。 〔発明が解決しようとする課題〕 以上のように、結びおろし特性又は結び目保持
特性それぞれの性質を改良した縫合糸は、開示さ
れているが、結びおろし特性を改善する目的で、
通常の単なる編組からなる縫合糸に被覆を施す
と、当然に結びおろし特性は改良されるが、もと
もと良くない結び目保持特性が、さらに悪くなり
問題とされていた。すなわち、その両者について
改善した縫合糸については、未だ紹介されていな
い。従つて本発明は、結びおろし特性及び結び目
保持特性の2つの性質を改善した縫合糸を提供す
ることを目的とする。 (課題を解決するための手段〕 この目的を達成させるために、本発明者らが、
いろいろ研究したところ、実開昭62−97648号公
報及び実開昭62−97649号公報に記載してある伸
縮性嵩高加工糸を組紐状に編組して成る縫合糸と
通常の単なる編組からなる縫合糸に被覆剤を被覆
した場合で、結び目保持特性に差が生じることを
究明した。即ち前者の被覆縫合糸は結び目保持特
性が良くなり、後者の被覆縫合糸は結び目保持特
性が悪くなるのである。従つて本発明の被覆縫合
糸は、伸縮性嵩高加工糸を組紐状に編組して成る
縫合糸に被覆を施したことを特徴とする。 〔実施例〕 本発明に使用する被覆前の縫合糸は、実開昭62
−97648号公報及び実開昭62−97649号公報に記載
される方法で製作される。一般に嵩高加工糸と
は、合成繊維を主体とした化学繊維の糸に対し、
羊毛に代表されるような天然繊維状のクリンプ特
性をもたせて化学繊維の風合を改良し、伸縮性と
嵩高性を付与した糸のことで、具体的には、糸に
2次元または3次元的なクリンプを付与し、この
ひずみを適当な方法で固定して繊維相互間の平行
性を乱すことによつてつくられる。その縫合糸へ
の被覆方法の具体例を以下に示す。被覆方法とし
て最も一般的な方法としては、被覆剤を液状にし
て縫合糸表面に施し次いで固化させる方法であ
る。液状にする方法としては溶媒に溶解する方法
があり、そして固化は溶媒を揮発させることによ
つて行う。被覆用溶液は、例えば溶液を入れた容
器中を通して縫合糸を移動させる方法、溶液をス
プレー状にして縫合糸にふきかける方法及び溶液
で濡らしたブラシで縫合糸の表面をこすりつける
ような任意の適当な方法により縫合糸に施すこと
ができる。また被覆剤は溶液のかわりに溶融物と
して適用することもでき、この場合に固化は冷却
することによつて行う。さらに被覆は、液状で被
覆するかわりに固体状態で直接被覆することもで
きる。この場合には、被覆剤の固形ブロツクの上
又は間に縫合糸を通し、摩擦作用によつて縫合糸
の表面に移行させる。被覆は1回でもよいし2回
以上繰り返して行つても良く、目的とする性能に
応じて適当な回数を選択することにより被覆層の
厚さを調節することができる。被覆剤としては、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコ
ール、グリコリドとラクチドの低分子量共重合体
とステアリン酸の混合物、ゼラチン、シリコー
ン、パラフインワツクス、ポリエステル、ポリテ
トラフルオロエチレン及びテフロン等が考えられ
る。縫合糸の種類としては、ラクチド、グリコリ
ド、β−ヒドロキシブチルカルボン酸、β−プロ
ピオラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロ
−3−メチルブチロラクトン、δ−バレロラクト
ン、ε−カプロラクトン等から得られるホモポリ
マー及びコポリマー、キチン等の生体吸収性材料
及び絹、ナイロン、ポリエステル等の生体非吸収
性材料が考えられる。 本発明によつて付与される結びおろし特性及び
結び目保持特性の改善は、定性的及び感覚的に明
白であるが、結びおろし特性については第1図に
示す装置で試験することにより、定量的に示すこ
とができる。すなわち2本の縫合糸5,6を第2
図のように絡み合わせ、1本はA,B点で固定
し、残りの1本は一端にプーリー3を通して重り
4に結合し、もう一端には引つ張り力Fを加え
る。重りは2本の縫合糸にテンシヨンを付与する
ために使用され、50〜100g程度のものが適当で
ある。また結び目保持特性は第3図(本発明の縫
合糸の結び目保持性能を測定するための装置a:
一部側面断面図、b:正面図)に示す装置で試験
することによつて、定量的に測定できる。この試
験方法は、以下に示す通りである。まず、軸に平
行な溝を設けた支持棒8に縫合糸9(今回の実験
では、USP 3−0号を使用した)を第4図(第
3図aの11部拡大図)のように結びその端部にf
=1.5kgfの荷重をかけて硬く固定する(第3図a
参照)。その後縫合糸9の下部に重り10を繋ぎ、
押さえ棒7を支持棒8の軸方向に平行に移動させ
て、結び目がほどけるまでの回数を測定するわけ
である。この測定は5回行い表にはその平均を記
載した。 以上のような試験を行うサンプルとして8種類
の縫合糸を用いた。即ち、被覆前の縫合糸の種類
としては、伸縮性嵩高加工糸を組紐状に編組した
編組物の芯に伸縮性嵩高加工糸を挿入して成る縫
合糸(以下の表ではストレツチと記載する)及び
未加工糸を組紐状に編組みして成る縫合糸(ノン
ストレツチと記載する)の2種類であり、またこ
れらはいずれもグリコリドホモポリマーからなる
吸収性縫合糸である。被覆剤の種類は、シヨ糖脂
肪酸エステル、ミツロウ及びシリコーンの3種類
であり、従つて未被覆の縫合糸を加えると4種類
になる。 これらの被覆剤の被覆方法は、前記した任意の
方法で行うことができるが、本実験に使用した方
法を以下に述べる。 (1) シヨ糖脂肪酸エステル(以下の表:被覆1) シヨ糖脂肪酸エステルとしては、脂肪酸がステ
アリン酸、パルミチン酸及び酢酸との組み合わせ
からなつていて、水酸基価が20以下のものを使用
した。溶媒として酢酸エチルを用いて、酢酸エチ
ル1中にシヨ糖脂肪酸エステルを50g入れて、
これを60℃の水浴中で溶融させる。その中に縫合
糸を温度を60℃に保つた状態で30秒間浸漬させた
後に取り出して−76cmHg、60℃の条件で30分間
乾燥させ、温度を下げて固化させた。この場合の
シヨ糖脂肪酸エステルの付着量は、重量変化を測
定したところ約5%であつた。 (2) ミツロウ(以下の表:被覆2) ミツロウ(局方)の溶媒としてジエチルエーテ
ルを用いて、ジエチルエーテル1中にミツロウ
を200g入れて室温で溶解させる。その中に縫合
糸を室温で30秒間浸漬させた後、ガーゼで軽く拭
き取りながら引き上げた。それから−76cmHg、
60℃の条件で60分間乾燥させた。この場合のミツ
ロウの付着量は、約10%であつた。 (3) シリコーン(以下の表:被覆3) シリコーンとフレオンからなるスプレーを縫合
糸から約10cm離して吹きつけた。この場合の付着
量は、約30%であつた。 以上のサンプルについての結びおろし特性及び
結び目保持特性の試験結果を表に示す。この表中
のがさつきについて説明する。第5図は第1図に
示す装置で測定した代表的な記録計追跡を示した
ものである。図のa1−b1が、がさつきを示し求め
るがさつきは、となり合う極大値、極小値の差の
平均であるところの(a1−b1)+…+(ao−bo)/
nにより求めた。即ち結節抵抗値が低いほど小さ
い力で結ぶことができ、またがさつきが小さいほ
ど滑らかに結ぶことができる。
し、さらに詳しくは、滑り特性の良好な被覆剤を
被覆することによつて、結びおろし特性および結
び目保持特性の改善した被覆縫合糸に関する。 〔従来の技術〕 縫合糸材料は、吸収性かまたは非吸収性のいず
れかに分類され、手術後約1年以内に縫合した組
織から消失する場合は、吸収性であると考えられ
るが、従来より使用されている多くの吸収性縫合
糸材料は、これより短い期間内に消失する。この
ような吸収性縫合糸材料は、縫合された組織が縫
合糸による補強なしで治癒後、くつつき合つてい
るであろうような用途及び吸収されなかつた縫合
糸が長期にわたつて悪い身体反応をおこす可能性
を与えるような用途に対しての使用が好ましい。 最近の吸収性縫合糸材料としては、ラクチド及
びグリコリドのホモポリマー及びコポリマー等が
あるが、これらの吸収性合成材料は概して硬く、
従つて吸収性合成縫合糸は、所望の程度の柔らか
さ及び屈曲性を与えるために通常マルチフイラメ
ントのブレード編み構造にて使用される。また非
吸収性材料についても、ポリエステル等は同様の
理由でブレード編み構造で使用されている。 ところで吸収性縫合糸にしても非吸収性縫合糸
にしてもいずれの場合も合成材料よりなるマルチ
フイラメント縫合糸は、この結びおろし特性と呼
ばれるもの、即ち縫合糸の結び目を滑らせること
の容易さ、なめらかさ及びその結び目保持特性、
即ち結び目を機械的な外力に対してほどけないよ
うに保持する程度という点で望ましくなかつた。
このような2つの特性を改善する為に以下に述べ
るような方法がとられている。まず前者の結びお
ろし特性を改良するためには、表面被覆が行われ
ている。特開昭59−181160号公報には、生体吸収
速度を改良するためにミツロウで被覆した縫合糸
が、特公昭61−30586号公報には、結びおろし特
性を改善するためにポリオキシエチレンブロツク
とポリオキシプロピレンブロツクとを包含する潤
滑性共重合体を被覆した縫合糸が開示されてい
る。さらに本発明者らは、特願昭62−81380号に
て、シヨ糖脂肪酸エステルを被覆することによつ
て、結びおろし特性を改善した縫合糸を紹介し
た。また後者の結び目保持特性を改良するために
は、実開昭62−97648号公報及び実開昭62−97649
号公報に伸縮性嵩高加工糸を組紐状に編組して成
るものであることを特徴とする被覆縫合糸が紹介
されている。 〔発明が解決しようとする課題〕 以上のように、結びおろし特性又は結び目保持
特性それぞれの性質を改良した縫合糸は、開示さ
れているが、結びおろし特性を改善する目的で、
通常の単なる編組からなる縫合糸に被覆を施す
と、当然に結びおろし特性は改良されるが、もと
もと良くない結び目保持特性が、さらに悪くなり
問題とされていた。すなわち、その両者について
改善した縫合糸については、未だ紹介されていな
い。従つて本発明は、結びおろし特性及び結び目
保持特性の2つの性質を改善した縫合糸を提供す
ることを目的とする。 (課題を解決するための手段〕 この目的を達成させるために、本発明者らが、
いろいろ研究したところ、実開昭62−97648号公
報及び実開昭62−97649号公報に記載してある伸
縮性嵩高加工糸を組紐状に編組して成る縫合糸と
通常の単なる編組からなる縫合糸に被覆剤を被覆
した場合で、結び目保持特性に差が生じることを
究明した。即ち前者の被覆縫合糸は結び目保持特
性が良くなり、後者の被覆縫合糸は結び目保持特
性が悪くなるのである。従つて本発明の被覆縫合
糸は、伸縮性嵩高加工糸を組紐状に編組して成る
縫合糸に被覆を施したことを特徴とする。 〔実施例〕 本発明に使用する被覆前の縫合糸は、実開昭62
−97648号公報及び実開昭62−97649号公報に記載
される方法で製作される。一般に嵩高加工糸と
は、合成繊維を主体とした化学繊維の糸に対し、
羊毛に代表されるような天然繊維状のクリンプ特
性をもたせて化学繊維の風合を改良し、伸縮性と
嵩高性を付与した糸のことで、具体的には、糸に
2次元または3次元的なクリンプを付与し、この
ひずみを適当な方法で固定して繊維相互間の平行
性を乱すことによつてつくられる。その縫合糸へ
の被覆方法の具体例を以下に示す。被覆方法とし
て最も一般的な方法としては、被覆剤を液状にし
て縫合糸表面に施し次いで固化させる方法であ
る。液状にする方法としては溶媒に溶解する方法
があり、そして固化は溶媒を揮発させることによ
つて行う。被覆用溶液は、例えば溶液を入れた容
器中を通して縫合糸を移動させる方法、溶液をス
プレー状にして縫合糸にふきかける方法及び溶液
で濡らしたブラシで縫合糸の表面をこすりつける
ような任意の適当な方法により縫合糸に施すこと
ができる。また被覆剤は溶液のかわりに溶融物と
して適用することもでき、この場合に固化は冷却
することによつて行う。さらに被覆は、液状で被
覆するかわりに固体状態で直接被覆することもで
きる。この場合には、被覆剤の固形ブロツクの上
又は間に縫合糸を通し、摩擦作用によつて縫合糸
の表面に移行させる。被覆は1回でもよいし2回
以上繰り返して行つても良く、目的とする性能に
応じて適当な回数を選択することにより被覆層の
厚さを調節することができる。被覆剤としては、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコ
ール、グリコリドとラクチドの低分子量共重合体
とステアリン酸の混合物、ゼラチン、シリコー
ン、パラフインワツクス、ポリエステル、ポリテ
トラフルオロエチレン及びテフロン等が考えられ
る。縫合糸の種類としては、ラクチド、グリコリ
ド、β−ヒドロキシブチルカルボン酸、β−プロ
ピオラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロ
−3−メチルブチロラクトン、δ−バレロラクト
ン、ε−カプロラクトン等から得られるホモポリ
マー及びコポリマー、キチン等の生体吸収性材料
及び絹、ナイロン、ポリエステル等の生体非吸収
性材料が考えられる。 本発明によつて付与される結びおろし特性及び
結び目保持特性の改善は、定性的及び感覚的に明
白であるが、結びおろし特性については第1図に
示す装置で試験することにより、定量的に示すこ
とができる。すなわち2本の縫合糸5,6を第2
図のように絡み合わせ、1本はA,B点で固定
し、残りの1本は一端にプーリー3を通して重り
4に結合し、もう一端には引つ張り力Fを加え
る。重りは2本の縫合糸にテンシヨンを付与する
ために使用され、50〜100g程度のものが適当で
ある。また結び目保持特性は第3図(本発明の縫
合糸の結び目保持性能を測定するための装置a:
一部側面断面図、b:正面図)に示す装置で試験
することによつて、定量的に測定できる。この試
験方法は、以下に示す通りである。まず、軸に平
行な溝を設けた支持棒8に縫合糸9(今回の実験
では、USP 3−0号を使用した)を第4図(第
3図aの11部拡大図)のように結びその端部にf
=1.5kgfの荷重をかけて硬く固定する(第3図a
参照)。その後縫合糸9の下部に重り10を繋ぎ、
押さえ棒7を支持棒8の軸方向に平行に移動させ
て、結び目がほどけるまでの回数を測定するわけ
である。この測定は5回行い表にはその平均を記
載した。 以上のような試験を行うサンプルとして8種類
の縫合糸を用いた。即ち、被覆前の縫合糸の種類
としては、伸縮性嵩高加工糸を組紐状に編組した
編組物の芯に伸縮性嵩高加工糸を挿入して成る縫
合糸(以下の表ではストレツチと記載する)及び
未加工糸を組紐状に編組みして成る縫合糸(ノン
ストレツチと記載する)の2種類であり、またこ
れらはいずれもグリコリドホモポリマーからなる
吸収性縫合糸である。被覆剤の種類は、シヨ糖脂
肪酸エステル、ミツロウ及びシリコーンの3種類
であり、従つて未被覆の縫合糸を加えると4種類
になる。 これらの被覆剤の被覆方法は、前記した任意の
方法で行うことができるが、本実験に使用した方
法を以下に述べる。 (1) シヨ糖脂肪酸エステル(以下の表:被覆1) シヨ糖脂肪酸エステルとしては、脂肪酸がステ
アリン酸、パルミチン酸及び酢酸との組み合わせ
からなつていて、水酸基価が20以下のものを使用
した。溶媒として酢酸エチルを用いて、酢酸エチ
ル1中にシヨ糖脂肪酸エステルを50g入れて、
これを60℃の水浴中で溶融させる。その中に縫合
糸を温度を60℃に保つた状態で30秒間浸漬させた
後に取り出して−76cmHg、60℃の条件で30分間
乾燥させ、温度を下げて固化させた。この場合の
シヨ糖脂肪酸エステルの付着量は、重量変化を測
定したところ約5%であつた。 (2) ミツロウ(以下の表:被覆2) ミツロウ(局方)の溶媒としてジエチルエーテ
ルを用いて、ジエチルエーテル1中にミツロウ
を200g入れて室温で溶解させる。その中に縫合
糸を室温で30秒間浸漬させた後、ガーゼで軽く拭
き取りながら引き上げた。それから−76cmHg、
60℃の条件で60分間乾燥させた。この場合のミツ
ロウの付着量は、約10%であつた。 (3) シリコーン(以下の表:被覆3) シリコーンとフレオンからなるスプレーを縫合
糸から約10cm離して吹きつけた。この場合の付着
量は、約30%であつた。 以上のサンプルについての結びおろし特性及び
結び目保持特性の試験結果を表に示す。この表中
のがさつきについて説明する。第5図は第1図に
示す装置で測定した代表的な記録計追跡を示した
ものである。図のa1−b1が、がさつきを示し求め
るがさつきは、となり合う極大値、極小値の差の
平均であるところの(a1−b1)+…+(ao−bo)/
nにより求めた。即ち結節抵抗値が低いほど小さ
い力で結ぶことができ、またがさつきが小さいほ
ど滑らかに結ぶことができる。
【表】
【表】
伸縮性嵩高加工糸を組紐状に編組して成る縫合
糸あるいは、伸縮性嵩高加工糸を組紐状に編組し
た編組物の芯に伸縮性嵩高加工糸を挿入して成る
縫合糸に被覆すれば、被覆前の縫合糸に比較して
結び目保持特性が上昇するので、非常に優れた縫
合糸が提供できる。このことは、未加工糸を組紐
状に編組みしてなる縫合糸の結び目保持特性が、
被覆後に低下するのと比べて驚くべきことであ
る。すなわち、本発明に係る被覆縫合糸は、縫合
糸として必要とされる結びおろし特性及び結び目
保持特性の2つの性質が優れているわけである。
糸あるいは、伸縮性嵩高加工糸を組紐状に編組し
た編組物の芯に伸縮性嵩高加工糸を挿入して成る
縫合糸に被覆すれば、被覆前の縫合糸に比較して
結び目保持特性が上昇するので、非常に優れた縫
合糸が提供できる。このことは、未加工糸を組紐
状に編組みしてなる縫合糸の結び目保持特性が、
被覆後に低下するのと比べて驚くべきことであ
る。すなわち、本発明に係る被覆縫合糸は、縫合
糸として必要とされる結びおろし特性及び結び目
保持特性の2つの性質が優れているわけである。
第1図…本発明の縫合糸の結びおろし性能を測
定するための装置の略図、第2図…第1図に示し
た縫合糸の絡み状態の拡大図、第3図a…本発明
の縫合糸の結び目保持性能を測定するための装置
の一部断面側面図、b…本発明の縫合糸の結び目
保持性能を測定するための装置の正面図、第4図
…第3図に示した縫合糸の結び状態の拡大図、第
5図…滑りおろし試験における代表的な記録計追
跡を示した図。
定するための装置の略図、第2図…第1図に示し
た縫合糸の絡み状態の拡大図、第3図a…本発明
の縫合糸の結び目保持性能を測定するための装置
の一部断面側面図、b…本発明の縫合糸の結び目
保持性能を測定するための装置の正面図、第4図
…第3図に示した縫合糸の結び状態の拡大図、第
5図…滑りおろし試験における代表的な記録計追
跡を示した図。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 表面に滑り特性の良好な被覆剤を被覆した被
覆縫合糸であつて、縫合糸が伸縮性嵩高加工糸を
組紐状に編組して成るものであることを特徴とす
る被覆縫合糸。 2 縫合糸が編組して成るものの芯に伸縮性嵩高
加工糸を挿入して成るものであることを特徴とす
る請求項1記載の被覆縫合糸。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63050640A JPH01223969A (ja) | 1988-03-04 | 1988-03-04 | 被覆縫合糸 |
| CA000592281A CA1298159C (en) | 1988-03-04 | 1989-02-28 | Coated sutures exhibiting improved knot security |
| US07/317,689 US4983180A (en) | 1988-03-04 | 1989-03-01 | Coated sutures exhibiting improved knot security |
| EP89302119A EP0331503B1 (en) | 1988-03-04 | 1989-03-03 | Coated sutures |
| DE89302119T DE68907080T2 (de) | 1988-03-04 | 1989-03-03 | Beschichtetes Nahtmaterial. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63050640A JPH01223969A (ja) | 1988-03-04 | 1988-03-04 | 被覆縫合糸 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01223969A JPH01223969A (ja) | 1989-09-07 |
| JPH0474025B2 true JPH0474025B2 (ja) | 1992-11-25 |
Family
ID=12864553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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