JPH0475257B2 - - Google Patents

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JPH0475257B2
JPH0475257B2 JP1671084A JP1671084A JPH0475257B2 JP H0475257 B2 JPH0475257 B2 JP H0475257B2 JP 1671084 A JP1671084 A JP 1671084A JP 1671084 A JP1671084 A JP 1671084A JP H0475257 B2 JPH0475257 B2 JP H0475257B2
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、耐候性、低温耐衝撃性、耐熱変形性
および熱安定性の優れた耐衝撃性塩化ビニル系硬
質樹脂組成物に関するものである。 塩化ビニル系重合体(以下PVCということが
ある)は、優れた物理的性質、難燃性、耐薬品
性、耐候性に加えて、その経済性ゆえに建材、ケ
ーブルシース材、車輌等に大量に使用されてい
る。しかし、PVCの硬質製品は、耐衝撃性がか
ならずしも十分とはいえない。 これまで、PVCの耐衝撃強度を改良する方法
としては、PVCと比較的相溶性の良好なアクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体
(ABS)樹脂、メチルメタクリレート−ブタジエ
ン−スチレン共重合体(MBS)樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン等を
PVCに混合する方法、あるいは、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体等に塩化ビニル単量体をグラフト重合させる方
法などが知られている。しかしながら、これらの
方法はそれぞれ何らかの欠点を有しており、必ず
しも満足できるものではない。たとえば、ABS
樹脂やMBS樹脂を用いた製品は耐候性が劣ると
いう欠点がある。また、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−プロピレン共重合体を用いた
場合は、低温における衝撃強度の発現が不十分で
あつたり、耐候性または熱安定性が劣るという欠
点がある。 本発明者は、上記のような欠点を克服するため
検討した結果、耐候性、低温衝撃性、熱安定性お
よび耐熱変形性が優れた耐衝撃性塩化ビニル系樹
脂組成物が得られることを見いだし、本発明を完
成するに至つた。 すなわち、本発明は、エチレン95〜25重量%及
びメタクリル酸エステル5〜75重量%の共重合体
の存在下に、この共重合体の含有量が30〜80重量
%となるように、塩化ビニル又は塩化ビニルを主
体とする単量体混合物を重合して得られる重合体
(以下グラフト重合体ということがある)5〜50
重量部とPVC100重量部とからなることを特徴と
する塩化ビニル系樹脂組成物を提供するものであ
る。 本発明におけるグラフト重合体に使用されるエ
チレン−メタクリル酸エステル共重合体の例とし
ては、エチレンとメチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、ブチルメタクリレート、ヒドロ
キシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピル
メタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート等のようなエステル基の炭素数が1〜8個の
メタクリル酸エステルとの共重合体が挙げられる
が、メタクリル酸エステルとしては耐熱変形性及
び入手容易性の点でメチルメタクリレートが好ま
しい。この共重合体中のメタクリル酸エステルの
含有量は5〜75重量%、好ましくは20〜60重量%
であることが必要であつて、この量が5重量%未
満のものはPVCとの相溶性が乏しく、75重量%
を越えるとガラス転移温度が高すぎて、耐衝撃強
度の発現が不十分である。なお、この共重合体の
メルトインデツクス(ASTM D−1238)は0.1
〜300g/10min、好ましくは1〜150g/10min
である。 エチレン−メタクリル酸エステル共重合体は、
グラフト重合で得られる重合体中に30〜80重量%
の割合で含有されるように添加される。この割合
が30重量%未満では得られる塩化ビニル系樹脂組
成物の耐衝撃強度が十分発現できず、他方80重量
%を越えると軟化温度、引張り強度などの諸物性
が低下するという欠点を生じる。 所望に応じてエチレン−メタクリル酸エステル
共重合体の使用量の50重量%までをエチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、塩素化ポリオレフイン、メタクリル酸メチル
系重合体などの通常のPVC用高分子改質剤に置
換して用いることができる。 グラフト重合体の製造方法としては、塊状重合
法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法などの
通常の塩化ビニル重合法が採用できるが、経済
性、製品の品質などから懸濁重合法が好ましい。 重合にさいして、エチレン−メタクリル酸エス
テル共重合体は塩化ビニル単量体に溶解するもの
は、水性媒体の存在下あるいは不存在下、20〜80
℃、30分〜5時間の条件で溶解して用いる。ま
た、塩化ビニル単量体に不溶のものは、粉砕等に
より、粒径500ミクロン以下としたものを用いる。 懸濁重合法を行う場合、水の量は塩化ビニル又
は塩化ビニルを主体とする単量体混合物とエチレ
ン−メタクリル酸エステル共重合体との合計100
重量部当り通常100〜300重量部である。 なお、懸濁重合に際して用いられる分散剤とし
ては、例えばポリ酢酸ビニルの部分ケン化物、ア
ルキルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリ
ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリ
ル酸塩などの高分子電解質、無水マレイン酸−酢
酸ビニル共重合体などの合成水溶性高分子物質及
びデンプン、ゼラチン、トラガントゴムなどの天
然高分子物質或いはそれらの一種又はそれ以上の
混合物が挙げられる。また乳化重合の場合の乳化
剤としては、ソルビタンモノラウレート、ソルビ
タントリオレート、グリセリルモノステアレート
のような多価アルコールの部分エステル、ポリオ
キシエチレンノニルフエニルエーテルのようなエ
ーテル、ポリプロピレングリコール−ポリエチレ
ングリコールブロツク共重合体、高級アルコール
類のようなノニオン界面活性剤;ステアリン酸ソ
ーダ、オレイン酸カリウムのような高級脂肪酸
塩、ラウリル硫酸ソーダのようなアルキル硫酸ソ
ーダ、ドデシルベンゼンスルフオン酸ソーダのよ
うなアルキルアリルスルフオン酸ソーダ及びアル
キルコハク酸ソーダなどのアニオン界面活性剤等
が挙げられる。 懸濁重合接触としては、塩化ビニルの懸濁重合
で通常用いられる触媒、例えば、ラウロイルパー
オキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイ
ルパ−オキサイド、t−ブチルパ−オキシピバレ
ート、ジイソプロピルパ−オキシジカ−ボネート
及びアセチルシクロヘキシルスルフオニルパ−オ
キサイドなどのような有機過酸化物並びにα,
α′−アゾビスイソブチロニトリル及びα,α′−ア
ゾビス2,4−ジメチルバレロニトリルなどのア
ゾ化合物の一種または二種以上の混合物が挙げら
れる。また、乳化重合触媒としては、過硫酸カ
リ、過硫酸アンモニウム等の水溶性のものが挙げ
られる。 グラフト重合において塩化ビニルと共に用いる
ことのできる単量体としては、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニルのようなビニルエステル類;アク
リル酸メチルやアクリル酸プチルのようなアクリ
ル酸エステル類;メタクリル酸メチル、エタクリ
ル酸プロピルのようなアルキルアクリル酸エステ
ル類;無水マレイン類、マレイン酸エステル、フ
マル酸エステルのような不飽和酸又はそのエステ
ル類;ビニルエーテル類;臭化ビニルや弗化ビニ
ルのようなハロゲン化ビニル類;塩化ビニリデ
ン、臭化ビニリデン、弗化ビニリデンのようなハ
ロゲン化ビニリデン類;芳香族ビニル化合物、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、エチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、ブテン−1のよ
うなα−オレフイン類などが挙げられる。 得られたグラフト重合体はPVC 100重量部当
たり5〜50重量部、好ましくは10〜40重量部、更
に好ましくは10〜20重量部の範囲で使用される。
5重量部未満の場合には、衝撃強度の改良効果が
小さく実用的でなく、50重量部を越えると組成物
の軟化点の低下が大きくなる。 本発明の組成物は所望に応じて、安定剤、滑
剤、可塑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料、
充填剤などの通常のPVC用配合剤及びエチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共
重合体、塩素化ポリオレフイン、ポリオレフイ
ン、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニルグラフト
重合体、ABS樹脂、MBS樹脂などの通常のPVC
用高分子改質剤を含有することができる。この高
分子改質剤はPVC100重量部当たり通常30重量部
までの範囲で用いることができる。 次に本発明を実施例により説明するが、実施例
中に示される部数、%は重量基準である。なお、
実施例中の物性値は次の方法により測定した。ま
た、試験結果はまとめて表に示した。 (1) 衝撃強度 JIS K7111に記載の方法。 (2) 耐候性 ウエザロメーターにより、試験片を500時間
照射したものについてJISK7111に記載の方法
による衝撃強度を測定した。 (3) 引張り試験 JIS K6745記載の方法。 (4) 軟化温度 JIS K6745記載の方法。 (5) 熱安定性 ロールシートより試験片を作製し、ギヤーオ
ープン中で180℃に加熱し、変色するまでの時
間で判定した。 実施例 1 攪拌機付ステンレス製オートクレーブに、水
150部、エチレン−メチルメタクリレート共重合
体(メチルメタクリレート含量40%、メルトイン
デツクス110g/10min)50部、部分ケン化ポリ
酢酸ビニル0.8部を加え、脱気後塩化ビニル単量
体50部を加え、60℃で1時間攪拌した後、ラウロ
イルパーオキサイド0.05部を添加して60℃で重合
を開始し、生成重合体中のエチレン−メチルメタ
クリレート共重合体量が60%になる時点で重合を
停止させ、未反応塩化ビニル単量体を回収した後
脱水、乾燥し、グラフト重合体を得た。 このグラフト重合体10,20又は40部、三塩基性
硫酸鉛3部、ステアリン酸鉛1部、重合度1050の
PVC(ゼオン103EP)100部を混合し、これを160
℃で10分間ロールで混練しシートとし、180℃、
圧力50Kg/cm2で5分間プレスして試験片を作製
し、試験に供した。ただし、熱安定性試験は、ロ
ールシートより作製した試験片を用いて行つた。 実施例 2 ブチルメタクリレート含有量25%、メルトイン
デツクス80g/10minのエチレン−ブチルメタク
リレート共重合体を用いて、実施例1と同様の方
法でグラフト重合体を得た。 このグラフト重合体をPVC 100部当たり20部
用いて実施例1に記載した配合および方法で物性
を測定した。 比較例 1 実施例1で用いたエチレン−メチルメタクリレ
ート共重合体の代りに、エチレン−酢酸ビニル共
重合体(酢酸ビニル含量40%、メルトインデツク
ス80g/10min)を用いた以外は実施例1と同様
の方法でグラフト重合体を得た。 このグラフト重合体をPVC100部当たり20部用
いて、実施例1に記載した配合および方法で物性
を測定した。 比較例 2 実施例1で用いたエチレン−メチルメタクリレ
ート共重合体の代りにエチレン−エチルアクリレ
ート(エチルアクリレート含量41%、メルトイン
デツクス80g/10min)を用いた以外は実施例1
と同様の方法でグラフト重合体を得た。 このグラフト重合体をPVC100部当たり20部用
いて実施例1と同様の実験を行つた。 実施例 3 実施例1で用いたグラフト重合体の代りに、幹
重合体の割合を36%としたグラフト重合体を用い
て実施例1と同様の実験を行つた。 比較例 3 攪拌機付ステンレス製オートクレーブに、エチ
レン−プロピレン共重合体(プロピレン含量45
%、ムーニー粘度ML1+4(100℃)40)7部、水20
部を加え、脱気後塩化ビニル単量体93部を加え60
℃で2時間攪拌し、部分ケン化ポリ酢酸ビニル
0.4、ヒドロキシプロピルメチルセルロース0.3部
を含む水150部、ラウロイルパーオキサイド0.1部
を加え、重合温度60℃で重合を開始し、生成重合
体中のPVC部分が64%になつた時点で重合を停
止させ、未反応塩化ビニル単量体を回収した後脱
水、乾燥してグラフト重合体を得た。 このグラフト重合体を用いたほかは実施例3と
同様の実験を行つた。 実施例 4 攪拌機付ステンレス製オートクレーブに、水50
部、エチレン−メチルメタクリレート共重合体
(メチルメタクリレート含量48%、メルトインデ
ツクス12g/10min)45部を加え脱気後塩化ビニ
ル単量体53部、エチレン2部を加えて60℃で1時
間攪拌し、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
0.8部を含む水150部、ラウロイルパーオキサイド
0.1部を加え60℃で重合を開始し、生成重合体中
のメチルメタクリレート共重合体の含有量が50%
になる時点で重合を停止させ、未反応塩化ビニル
単量体を回収した後脱水、乾燥し、グラフト重合
体を得た。 このグラフト重合体を用いて、実施例1に記載
した配合および方法で物性を測定した。 実施例 5 攪拌機付ステンレス製オートクレーブに、水
200部、実施例1で用いたエチレン−メチルメタ
クリレート共重合体()40部、重合度700のメ
チルメタクリレート重合体()10部、部分ケン
化ポリ酢酸ビニル0.4部、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース0.3部を加え、脱気後塩化ビニル
単量体50部を加え、60℃で1時間攪拌した後、ラ
ウロイルパーオキサイドを0.05部添加して60℃で
重合を開始し、生成重合体中のPVC量が40%に
なる時点で重合を停止させ、未反応塩化ビニル単
量体を回収した後脱水、乾燥し、グラフト重合体
を得た。 このグラフト重合体を用いて、実施例1に記載
した配合および方法で物性を測定した。 表からわかるように、実施例1〜5の本発明組
成物は比較例1および2の組成物に比べ、低温衝
撃強度、耐候性、軟化温度、熱安定性等の物性の
バランスがよい。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エチレン95〜25重量%及びメタクリル酸エス
    テル5〜75重量%の共重合体の存在下に、この共
    重合体の含有量が30〜80重量%となるように、塩
    化ビニル又は塩化ビニルを主体とする単量体混合
    物を重合して得られる重合体5〜50重量部と塩化
    ビニル系重合体100重量部とからなることを特徴
    とする塩化ビニル系樹脂組成物。
JP1671084A 1984-02-01 1984-02-01 塩化ビニル系樹脂組成物 Granted JPS60161452A (ja)

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JPS60161452A JPS60161452A (ja) 1985-08-23
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JPS63284245A (ja) * 1987-05-14 1988-11-21 Sumitomo Chem Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物

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