JPH0475943B2 - - Google Patents

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JPH0475943B2
JPH0475943B2 JP26964784A JP26964784A JPH0475943B2 JP H0475943 B2 JPH0475943 B2 JP H0475943B2 JP 26964784 A JP26964784 A JP 26964784A JP 26964784 A JP26964784 A JP 26964784A JP H0475943 B2 JPH0475943 B2 JP H0475943B2
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adhesive
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polyester film
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JP26964784A
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Kazuhiko Hosaka
Koichi Taguchi
Kinpei Iwata
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉 本発明はプラスチツクフイルム、金属箔、紙、
布など各種被着体に対する剥離強度に優れ、柔軟
性かつ耐久性の良好な接着剤組成物に関する。 〈従来の技術〉 従来接着剤は、被着体の材質および用途によ
り、各種の接着剤、例えば有機溶剤型接着剤、水
性型接着剤、無溶剤型接着剤などがその目的に合
うよう使用されている。 有機溶剤型および水性型接着剤などの溶媒を含
む接着剤は、紙または布などのような溶媒が浸透
あるいは揮散により除かれる被着体に対しては使
用可能であるが、プラスチツクフイルム、金属箔
などのような溶媒を通さない、あるいは揮散不可
能な被着体に対しては使用不可能である。従つて
これら溶媒を通さない被着体の組み合せに対して
は溶媒を揮散させた後、ヒートシール接着を行う
か、または無溶剤型接着剤が使用される。 例えば比較的接着性の悪いポリエステルフイル
ム、アルミ箔などに対して接着性のあるものとし
て、線状飽和ポリエステル樹脂を溶媒に溶かして
接着剤として使用する事が知られている(特公昭
52−15092)。このものは、接着剤を被着体に塗布
した後、溶媒を揮散させ、その後ヒートシールす
ることにより接着されるものであるが、このよう
にして接着されたポリエステルフイルム/ポリエ
ステルフイルム、アルミ箔/アルミ箔の剥離強度
は、それぞれ最大でも603g/cm、615g/cmしか
なく、充分な接着性能を有しているとはいえな
い。 また同様にクロロプレンゴムを溶媒に溶かした
接着剤も、ポリエステルフイルム、アルミ箔など
の接着に使用されるが、一般的にはこれらポリエ
ステルフイルム、アルミ箔などと、布、紙の様な
溶媒が揮散する被着体との組み合せに使用され、
ポリエステルフイルム/ポリエステルフイルム、
アルミ箔/アルミ箔のような組み合せには使用さ
れない。 一方、無溶剤型接着剤としては、二液反応型エ
ポキシ系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、
ホツトメルト型接着剤、反応型アクリル系接着剤
などが知られている。 これら接着剤のうち、反応型アクリル系接着剤
は硬化剤として、有機過酸化物、還元剤を使用す
ることにより、室温で反応し、数分から数十分で
ハンドリング可能な強度を示すことや、空気と接
触するはみ出し部分も硬化し、接着性も剪断、衝
撃、剥離強度に優れることなどから近年急激な伸
びを示している。 これら反応型アクリル系接着剤には特公昭54−
28178で示されるようなメタクリル酸アルキルエ
ステル、2−ビドロキシアルキルメタクリレート
とを併用し、これにブタジエン系エラストマー、
ハイドロパーオキサイド等を加えた溶液をレドツ
クス触媒の還元成分と接触又は混合して硬化させ
るアクリル系接着剤、あるいは特公昭56−9954に
示されるようなアクリル系モノマーとトリス(ジ
メチルアミノメチル)フエノールを含み、粘度な
どの作業性を調節するためのポリエステル樹脂、
還元剤等を加えた溶液とハイドパーオキサイドを
含むアクセラレーターとを接触させ、硬化させる
アクリル系接着剤などが知られている。 しかしながら、これらの反応型接着剤の目的と
するところは、主に金属の接着を対象としたもの
であり、金属に対する接着性が強いと同時に、そ
の硬化物が硬いという性質を有している。そのた
め、本発明の目的とするプラスチツクフイルム、
金属箔、布、紙などのような柔軟性に富む被着体
を接着し、その接着物を折り曲げると、接着剤層
が硬いため、接着剤層が折れてしまい、実用面に
於て大きな問題となる。しかも、これら接着剤を
ポリエステルフイルム、アミノ箔などの接着に使
用し、剥離強度を測定した場合、接着剤層の凝集
力が強く、被着体に対する付着力が弱いため、ポ
リエステルフイルム、アルミ箔面からの界面剥離
となり、充分な接着強度が得られないなどの欠点
を有している。 以上述べた様に、従来知られている接着剤では
一種類の接着剤で各種被着体の接着が可能で、し
かも室温下に於て数分から数十分で強度を示す作
業性良好な接着剤のないのが実情である。 〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明の接着剤組成物は以下に述べるような、
従来の接着剤の欠点を改良するものである。 (1) 従来の接着剤は、プラスチツクフイルム、金
属箔、紙、布など材質の異なる被着体を一種類
の接着剤で接着するのは困難であつたが、本発
明の接着剤組成物は一種類の接着剤でこれら各
種の被着体を接着可能とするものであり、特に
従来の接着剤では充分な剥離強度の得られなか
つた、ポリエステルフイルム、アルミ箔に対し
て、非常に優れた剥離強度を示すものである。 (2) 従来の反応型アクリル系接着剤は、金属接着
をその主な目的としていたため硬化した接着剤
層は非常に硬いものであるが、本発明の接着剤
組成物は、非常に柔軟性に富む硬化物を与える
ものである。 (3) 従来、プラスチツクフイルム、金属箔、紙、
布などの各種被着体に対し一種類の接着剤で接
着しようとする場合は、ゴム系溶剤型接着剤が
使用されるが、ゴム系接着剤は、耐熱劣化性、
耐湿性などの耐久性が悪いという欠点があつた
が、本発明の接着剤組成物はこれら耐久性に非
常に優れたものである。 (4) ゴム系接着剤は従来知られている接着剤の中
では一種類の接着剤で各種被着体を接着できる
という面はあるが、接着するまでに数時間か
ら、数十時間かかり、作業スピードに問題があ
つた。本発明の接着剤組成物は、これら欠点を
全て解決し、各種被着体を一種類の接着剤で接
着可能とし、しかも室温下に於て、数分から数
十分で接着できる非常に作業性の良好な接着剤
である。 〈問題点を解決するための手段〉 本発明者は前記問題点を改良するため鋭意検討
した結果、従来のゴム系溶剤型接着剤、あるい
は、反応型アクリル系接着剤などではとうてい得
られなかつた優れた接着性能、作業性を示す接着
剤組成物を見い出し、本発明を完成するに至つ
た。 即ち、本発明は、 (A) 分子内に少なくとも一個の不飽和二重結合を
有する重合性物質を20〜94重量%含み、全重合
性物質中、 一般式 CH2=CR1−CO(−OCH2CHR2−)
nOR3 (但し、R1およびR2は水素またはメチル基、
R3は水素または1〜4個の炭素原子を有する
アルキル基またはフエニル基、または炭素数1
〜4個のアルキル置換基を有するフエニル基、
nは2〜27の整数を表わす。以下この重合性物
質をGAモノマーと略記する)で示される重合
性物質を5〜70重量%、 (B) 前記重合性物質に可溶なポリエステル樹脂5
〜60重量%、 (C) 有機過酸化物0.1〜20重量%、及び (D) 前記有機過酸化物と接触して、ラジカルを発
生し得る還元剤0.05〜15重量%を含むことを特
徴とする接着剤組成物である。 この接着剤組成物は速硬化性で、プラスチツク
フイルム、金属箔、紙、布など各種被着体を一種
類の接着剤で接着可能なうえ、剥離強度に優れ、
しかも柔軟性かつ耐久性が良好である。 本発明の組成物において最大の特徴点は、重合
性物質として前記一般式で示されるGAモノマー
と、可溶性ポリエステル樹脂を使用する点にあ
り、そのため本発明の接着剤組成物は、従来の反
応型アクリル系接着剤ではとうてい考えられなか
つた、非常に柔軟性に富む硬化物を形成し、しか
もプラスチツクフイルム、金属箔、紙、布などの
各種被着体に対して優れた剥離強度、耐久性を示
し、中でも従来接着の困難であつたポリエステル
フイルム、アルミ箔などに対して格段に優れた接
着性を示す。更に従来のゴム系接着剤などではと
うてい無理な被着体の組み合せでも接着可能であ
り、その作業性も室温下数分から数十分で硬化可
能なため非常に良好である。 前記のとおり本発明はGAモノマーを重合成分
とするアクリル系接着剤組成物であるが、重合性
物質としてGAモノマーのみでもよいが、組成物
が硬化したとき、表面の粘着が残留するのを改良
するために、その他のモノマーやオリゴマーなど
の重合性物質を含むことが好ましい。又、前記一
般式において、nが比較的大きいときGAモノマ
ーは常温で固体状であるが、その他の重合性物質
を併用することにより、その重合性物質にGAモ
ノマーが溶解し、そしてポリエステル樹脂も溶解
するので、好ましい接着剤組成物が得られる。 本発明の接着剤組成物の実施態様を示すと、 (A) 分子内に少なくとも一個の不飽和二重結合を
有する重合性物質を20〜94重量%、好ましくは
40〜80重量%含み、全重合性物質中、 一般式 CH2=CR1−CO(−OCH2CHR2−)
nOR3 (但し、R1およびR2は水素またはメチル基、
R3は水素または1〜4個の炭素原子を有する
アルキル基またはフエニル基、または炭素数1
〜4個のアルキル置換基を有するフエニル基、
nは2〜27の整数を表わす)で示されるGAモ
ノマーを5〜70重量%、好ましくは10〜60重量
%、 (B) 前記重合性モノマーに可溶なポリエステル樹
脂5〜60重量%、好ましくは10〜50重量%、 (C) 有機過酸化物0.1〜20重量%、好ましくは1.0
〜10重量%、 (D) 前記有機過酸化物と接触して、ラジカルを発
生し得る還元剤0.05〜15重量%、好ましくは
0.1〜10重量%、 のA,B,CおよびD4成分を含み、有機過酸化
物と還元剤を接触させることにより、室温下に於
て数分から数十分で硬化し、従来のアクリル系反
応型接着剤の技術ではとうてい考えられなかつた
柔軟性の有る硬化物を作り、しかもプラスチツク
フイルム、金属箔、紙、布などに対して、優れた
剥離強度を示すものである。 この実施態様において、A成分としては分子内
に少なくとも一個の不飽和二重結合を有する重合
性物質を20〜94重量%、好ましくは40〜80重量%
含み、この重合性物質中、GAモノマーを5〜70
重量%、好ましくは10〜60重量%を含む。 GAモノマーの含有率が70重量%より多くなる
と、反応により生じた硬化物が粘着を帯び柔らか
くなり過ぎ、逆に接着強度が弱くなる。5重量%
より少ない場合にはプラスチツクフイルム、金属
箔に対する接着力が弱い。GAモノマー中のR3
アルキル基、またはアルキル置換基を有するフエ
ニル基の場合、アルキル基の炭素数は1〜4であ
り、5以上になると硬化物が柔らかくなり、充分
な接着強度が得られない。またnは2〜27の範囲
であり、これ以上になると接着性が悪くなると同
時に最終配合物の粘度が高くなり、作業性が悪く
なる。n数は一定の純正物である必要はなく、n
数の異なる前記構造のモノマーの混合したもので
平均n数が27以下であれば本発明の目的を達成し
うる。 以上述べた前記構造のGAモノマーとしては、
例えば、メトキシジエチレングリコール(メタ)
アクリレート、メトキシテトラエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、n=27までのメトキシ
ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
以下n数が前記範囲に含まれるポリエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、フエノキシポリエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプ
ロピレングリコール(メタ)アクリレートなどが
あげられる。これらGAモノマーは単独、または
その他の重合性物質と併用しても良く、前記GA
モノマーの使用比率が上記範囲であれば、本発明
の目的を達成し得る。 前記GAモノマー以外の使用し得る重合性物質
としては例えばモノマーあるいはオリゴマーがあ
り、例えば、アクリル酸又はメタクリル酸のアル
キルエステル、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、アシツドホスホオキシエチルメタクリレ
ート、アシツドホスホオキシプロピルメタアクリ
レート、グリシジルメタアクリレート等のアクリ
ル系モノマー、ウレタンアクリレート、エポキシ
アクリレート、ポリエステルアクリレートなどの
オリゴマーがあげられる。これらモノマーまたは
オリゴマーは重合性物質中からGAモノマーを差
し引いた残りの使用比率の範囲内で、本発明の目
的を阻害しない組み合せで使用可能である。 本発明において使用されるポリエステル樹脂
は、二塩基酸とグリコールの反応により得られる
可溶性ポリエステル樹脂であり、二塩基酸として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル
酸、アジピン酸、セバシン酸、ナフタレンジカル
ボン酸、ジフエニルジカルボン酸、ヘキサヒドロ
フタル酸、p−オキシ安息香酸などが挙げられ、
グリコール成分としては、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
ネオペンセルグリコール、テトラメチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、シクロヘキサン
ジオール、キシリレングリコール、ビスフエノー
ルAなどがあげられる。これら成分を適宜組み合
せることにより得られた、分子量5000〜25000の
ものが使用できる。 このようなポリエステル樹脂をエラストマー成
分として使用することにより、プラスチツクフイ
ルム、金属箔に対する密着性が向上し、更に、接
着剤組成物に適当な粘度を与えるので、良好な作
業性が得られる。 ポリエステル樹脂の使用比率は、接着剤組成物
中5〜60重量%、好ましくは10〜50重量%であ
る。ポリエステル樹脂の使用比率が5重量%以下
になるとプラスチツクフイルム、金属箔に対する
密着性が低下することと、接着剤組成物の粘度が
低くなり過ぎ、良好な作業性が保持できなくな
る。使用比率が60重量%より多くなると、モノマ
ー等の重合性物質に対する溶解性が悪くなり、し
かも接着剤組成物の粘度が高くなるので作業性が
悪く好ましくない。 ポリエステル樹脂は目的によつて何種類か併用
することも可能である。 本発明において使用される有機過酸化物として
は、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパー
オキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、ターシヤリーブチルパーオキサイド、ピネン
ハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロ
パーオキサイド、ジイソプロピルハイドロパーオ
キサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジイ
ソプロピルベンゼンジハイドロパーオキサイド、
ターシヤリーブチルハイドロパーオキサイド等が
あげられるが、これらに限定されるものではな
い。 有機過酸化物の使用量は、接着剤組成物中0.1
〜20重量%、好ましくは1.0〜10重量%であり、
0.1重量%未満では硬化速度が小さく、20重量%
以上では、プラスチツクフイルム、金属箔に対す
る接着性が低下し好ましくない。 本発明に於ける有機過酸化物の使い方は、例え
ば次の通りである。 (イ) 有機過酸化物をそのまま、あるいはアセト
ン、酢酸エチル、1,1,1−トリクロルエタ
ンなどの溶剤に溶解させるか、ジオクチルフタ
レート、ジブチルフタレートの可塑剤に分散さ
せるかしたものをあらかじめ被着体に塗布して
おき、次に述べる還元剤を含む組成物を塗布し
て反応硬化させる使用方法。 (ロ) 有機過酸化物を重合性物質(必要に応じてポ
リエステル樹脂及び/又は安定剤なども溶解し
たもの)に溶解したものを一方の組成物とし重
合性物質と還元剤を含有する組成物(必要に応
じてポリエステル樹脂及び/又は安定剤なども
含む)と接触させることにより反応硬化させる
方法。 本発明において使用される還元剤としては、第
3級アミン、オキシム化合物、チウラム化合物、
チオ尿素誘導体、金属塩などがあげられる。第3
級アミンとしては、トリエチルアミン、トリプロ
ピルアミン、トリブチルアミン、トリアミルアミ
ン、エチレンジエタノールアミン、N,N−ジメ
チルパラトルイジンなどがあげられる。オキシム
化合物としては、メチルエチルケトンオキシム、
メチルイソブチルケトンオキシム、アセトフエノ
ンオキシム、P,P′−ジベンゾイルキノンジオキ
シムなどがあげられる。チオ尿素誘導体として
は、2−メルカプトベンズイミダゾール、メチル
チオ尿素、ジエチルチオ尿素、ジブチルチオ尿
素、テトラメチルチオ尿素、エチレンチオ尿素、
チオバルビツール酸などがあげられる。金属塩と
しては、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸銅、、
バナジルアセチルアセトナート、チタンアセチル
アセトナートなどがあげられる。これら還元剤成
分は目的により何種類か併用することも可能であ
る。 還元剤の使用量は接着剤組成物中0.05〜15重量
%であり、好ましくは0.1〜10重量%である。 以上述べたように本発明の接着剤組成物はGA
モノマーおよび必要によりその他の重合性物質、
可溶性ポリエステル樹脂、有機過酸化物および還
元剤を必須成分とするが、その他、表面硬化性を
高める目的でパラフインワツクス、安定性を改良
する目的で各種の酸化防止剤、重合禁止剤などの
既に知られている添加剤を併用することも可能で
ある。 更に目的によつては、可塑剤、充填剤、増粘
剤、着色剤などを使用することも可能である。 尚、これまで述べてきた各成分の使用割合の重
量%は、最終的に接着剤として作用する組成物全
体の中の比率である。つまり、二液に分かれてい
る場合、それら二液を合計したものの中の比率で
ある。 以上、前記の如く、本発明の接着剤組成物は一
種類で、プラスチツクフイルム、金属箔、紙、布
などの接着が可能であり、しかも従来接着の比較
的困難であつたポリエステルフイルム、アルミ箔
に対して強い剥離強度を示すと同時に、耐熱劣化
性、耐湿劣化性、広い温度範囲に於ける接着性に
優れ、かつ柔軟性に富んだ高性能な新規な接着剤
を提供するものであり、生産性の向上など産業上
大きく貢献するものである。 〈実施例〉 本発明を実施例により更に説明する。 実施例 1 メトキシポリエチレングリコールメタクリレー
ト(但し=9)245g、メタクリル酸メチル
(以後MMAと略す)245g、極限粘度0.73、分子
量20000〜25000、溶融粘度700ポイズの市販のポ
リエステル樹脂(商品名、バイロン500東洋紡績
株式会社製、以後PET−500と略す)260g、融点
約50℃のパラフイン4.5gを加え50℃にて溶解し、
均一な粘度約3000cps(B型粘度計、25℃)の粘稠
液を得た。この粘稠液を2等分し、一方の粘稠液
に有機過酸化物クメンハイドロパーオキサイド
18.5g、重合禁止剤ハイドロキノンモノメチルエ
ーテル0.75g、メタクリル酸12gを加え、組成物No.
1−Aを作り、2等分したもう一方の粘稠液に還
元剤成分であるテトラメチルチオ尿素5.2gを加
え、組成物No.1−Bを作つた。 組成物No.1−A/No.1−Bを1対1の比率で混
合し、被着体(10cm×10cm)に接着剤の厚さが約
50μmになる様均一に塗布し、厚さ3mmのポリエ
チレン板の間にはさみ、1Kgの荷重を乗せ、23
℃、50%RHの恒温恒湿室で2時間養生した。そ
の後、25mm幅に切断し、剥離速度50mm/minでイ
ンストロン引張り試験機により180度剥離強度を
測定した結果、ポリエステルフイルム/ポリエス
テルフイルムの組み合せで、4.5Kg/25mm、アル
ミ箔/アルミ箔の組み合せで4.5Kg/25mmと従来
の接着剤ではとうてい考えられなかつた強い剥離
強度が得られた。 尚、初期硬化は15分で達成された。またNo.1−
A/No.1−Bを1対1で混合し、直径38mm、厚さ
2mmの硬化物を作り、手で折り曲げた所、折れる
ことがなく、力を除くと再び元の状態までもど
り、従来の反応型アクリル系接着剤には見られな
い柔軟性を示した。 その他各種被着体に対する接着性能を表−1に
まとめて示したが、いずれの被着体に対しても優
れた接着性能を示している。 実施例 2 メトキシポリエチレングリコールメタクリレー
ト(但し=23)245g、MMA245g、極限粘度
0.73、分子量18000〜20000、溶融粘度3000ポイズ
の市販ポリエステル樹脂(商品名、バイロン103、
東洋紡績株式会社製、)260g、融点約50℃のパラ
フイン4.5gを加え、50℃にて溶解し、均一な粘度
約12000cps(B型粘度計、25℃)の粘稠液を得た。
この粘稠液を2等分し、実施例−1と同様に、ベ
ンゾイルパーオキサイド18.5g、ハイドロキノン
モノメチルエーテル0.75gを加え、組成物No.2−
Aを作り、2等分したもう一方の粘稠液にN,N
−ジメチルパラトルイジン7.5gを添加し、組成物
No.2−Bを作つた。 実施例−1と同様にポリエステルフイルム/ポ
リエステルフイルムの組み合せで剥離強度を測定
したところ、4.2Kg/25mmという強い剥離強度が
得られた。 その他各種被着体に対する接着性能を表−1に
まとめて示した。 実施例 3 フエノキシポリエチレングリコールアクリレー
ト(但し=6)245g、MMA245g、実施例−1
と同一なポリエステル樹脂PET−500 260g、融
点約50℃のパラフイン4.5gを加え、50℃にて溶解
し均一な粘度約2800cps(B型粘度計、25℃)の粘
稠液を得た。この粘稠液を2等分し、一方の粘稠
液にクメンハイドロパーオキサイド18.5g、ハイ
ドロキノンモノメチルエーテル0.75g、メタクリ
ル酸12gを加え、組成物No.3−Aを作り、2等分
したもう一方の粘稠液に10%ナフテン酸銅2g、
エチレンチオ尿素5.2gを添加し、組成物No.3−B
を作つた。実施例−1と同様に、ポリエステルフ
イルム/ポリエステルフイルムの組み合せで、剥
離強度を測定したところ4.1Kg/25mmという強い
剥離強度が得られた。その他各種被着体に対する
接着性能を表−1にまとめて示した。 実施例 4 実施例−1にて製造したNo.1−A/No.1−Bを
使用し、実施例−1と同様な接着方法で、ポリエ
ステルフイルム/綿帆布の接着試験片を作り60
℃、95%RH下に於ける耐湿劣化性、110℃に於
ける耐熱劣化性を測定した。その結果を表−2に
示すが、本発明の組成物では両試験に於ていずれ
も接着強度の低下が見られず、耐熱劣化試験に於
てはむしろ接着強度が高くなつており、非常に優
れた性能を有していることがわかる。 尚、比較としてポリエステルフイルム/紙、ポ
リエステルフイルム/布などの接着に使用される
市販のクロロプレンゴム系溶剤タイプ接着剤No.7
の接着性能を評価したが、耐湿劣化性、耐熱劣化
性とも300時間後には接着強度がゼロとなり、表
−2に示すとおり本発明の接着剤組成物に比較し
著しく性能の劣ることが判明した。 実施例 5 実施例−1にて製造したNo.1−A/No.1−Bを
使用し、実施例−1と同様な接着方法で、ポリエ
ステルフイルム/綿帆布の接着試験片を作り、±
1℃にコントロールされた所定温度の恒温槽内に
30分間静置し、同温度に於て剥離強度を測定した
結果、従来の接着剤ではとうてい考えられなかつ
た広い温度範囲で良好な接着性を示すことが判明
した。 尚、比較として実施例−4と同一な市販のクロ
ロプレンゴム系接着剤No.7を評価したが、本発明
の接着剤に比較し、著しく性能の劣ることが確認
された。 結果はまとめて表−3に示す。 実施例 6 実施例−1にて製造したNo.1−A/No.1−Bを
使用し、実施例−1と同様な接着方法で、塩ビフ
イルム/塩ビフイルム、ポリアリレートフイル
ム/ポリアリレートフイルム、レーヨン布/レー
ヨン布、綿帆布/綿帆布、ステンレス箔/ステン
レス箔、鉄箔/鉄箔などの組み合せにつき剥離強
度を測定した結果、比較例として同時に試験を行
つた比較例−1のNo.4−A/No.4−Bに比べ、い
ずれの組み合せについても、本発明の接着剤組成
物No.1−A/No.1−Bの方が良好な強度を示し
た。尚強度の測定は実施例−1と同様な方法で行
なつた。 結果はまとめて表−4に示す。 比較例 1 MMA245g、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート245g、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、
(米国、B.F.Goodrich社製、ハイカー1072)
100g、融点約50℃のパラフイン4.0gを加え、50℃
にて溶解し、均一な粘度約3500cps(B型粘度計、
25℃)の粘稠液を得た。この粘稠液を2等分し、
一方の粘稠液にクメンハイドロパーオキサイド
15.5g、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.6g、
メタクリル酸10gを加え組成物No.4−Aを作り、
2等分したもう一方の粘稠液にテトラメチルチオ
尿素4.3gを添加し、組成物No.4−Bを作つた。 実施例−1と同様に接着したポリエステルフイ
ルム/ポリエステルフイルムの組み合せで剥離強
度を測定したところ、殆んど強度はゼロであつ
た。その他の被着体については、、紙/紙では紙
破となり、本発明の接着剤と差はなかつたが、ア
ルミ箔/アルミ箔、ポリエステルフイルム/綿帆
布、アルミ箔/綿帆布の組み合せでの接着強度は
本発明の組成物に比較して著しく劣る。更に硬化
物の柔軟性につき実施例−1と同様な方法で硬化
物を作り、手で曲げたところ折れてしまい、本発
明の組成物のような柔軟性は得られなかつた。 結果はまとめて表−1に示す。 比較例 2 MMA245g、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート245g、PET−500 260g、融点約50℃のパラ
フイン4.5gを加え、50℃にて溶解し、均一な粘度
約3400cps(B型粘度計、25℃)の粘稠液を得た。
この粘稠液を2等分し、一方の粘稠液にクメンハ
イドロパーオキサイド18.5g、ハイドロキノンモ
ノメチルエーテル0.75g、メタクリル酸12部を加
え組成物No.5−Aを作り、2等分したもう一方の
粘稠液にテトラメチルチオ尿素5.2gを添加し、組
成物No.5−Bを作つた。 実施例−1と同様にポリエステルフイルム/ポ
リエステルフイルムの組み合せで剥離強度を測定
したところ、0.2Kg/25mmと本発明の組成物に比
較し、低い値の強度しか示さなかつた。その他の
被着体に対する接着性も比較例−1と同様、紙/
紙の接着を除き、本発明の組成物に比較し、著し
く劣る結果であつた。 結果はまとめて表−1に示す。 比較例 3 MMA360gにPET−500を192g加え50℃にて溶
解後、室温迄冷却した粘稠液にメタクリル酸
102g、トリス(ジメチルアミノメチル)フエノ
ール102g、シアヌル酸トリアリル37g、ジメチル
パラトルイジン6.4gを添加し、均一な粘稠液No.6
−Bを作つた。ポリメタクリル酸メチル5部、ベ
ンゾイルパーオキサイド5gを酢酸エチル100gに
溶解した均一溶液No.6−Aを作つた。 No.6−Aをあらかじめポリエステルフイルムに
均一に塗布し、室温下で酢酸エチルを飛ばした
後、前記No.6−Bを別のポリエステルフイルムに
50μmになる様に塗布したものと重ね合せ、実施
例−1と同一条件で接着し、剥離強度を測定した
ところ、0.4Kg/25mmと本発明の組成物に比較し、
低い値の強度しか示さなかつた。その他の被着体
に対する接着性も比較例−1と同様な傾向で本発
明の組成物に比較し、著しく劣る結果であつた。 尚、著種被着体の組み合せのとき、No.6−Aは
ポリエステルフイルム、アルミ箔側に塗布した。 実施例 7 メトキシジエチレングリコールメタクリレート
490g、実施例−1と同一のポリエステル樹脂
PET−500 260g、融点約50℃のパラフイン4.5g
を加え、50℃にて溶解し、均一な粘度約4000cps
(B型粘度計25℃)の粘稠液を得た。この粘稠液
を2等分し、一方の粘稠液にクメンハンドロパー
オキサイド18.5g、ジエチルアミノエチルメタク
リレート6g、ハイドロキノンモノメチルエーテ
ル0.75gを加え組成物No.8−Aを作り、2等分し
たもう一方の粘稠液に還元剤成分であるテトラメ
チルチオ尿素5.2g、10%ナフテン酸銅2gを添加
し、組成物No.8−Bを作つた。実施例−1と同様
にポリエステルフイルム/ポリエステルフイルム
の組み合せで剥離強度を測定したところ、3.9
Kg/25mmという強い剥離強度が得られた。 その他の各種被着体に対する接着性を表−1に
まとめて示した。
【表】
【表】 被着体: ポリエステルフイルム/綿帆布(詳細は前記記
載) ブランク: 10cm×10cmのポリエステルフイルムに接着剤の
厚みが50μmになるように塗布し、綿帆布を重ね
た後、厚さ3mmのポリエチレン板(ゴム系接着剤
の場合は直径3mmの穴あきポリエチレン板)の間
にはさみ1Kgの荷重をかけ23℃、50%RHの恒温
恒湿室で24時間養生する。その後25mm幅に切断
し、インストロン引張り試験機にて、剥離速度50
mm/minで剥離強度を測定。 耐湿劣化性: 上記ブランクと同条件で作製した試験片(幅25
mm、長さ10cm)を60℃、95%RHの恒温恒湿槽に
それぞれ100、300時間静置し、取り出し後23℃、
50%RHの恒温恒湿室で30分間放置し、温度を下
げた後、ブランクと同一条件で剥離強度測定。 耐熱劣化性: 上記ブランクと同条件で作製した試験片(幅25
mm、長さ10cm)を110℃の恒温槽にそれぞれ100、
300時間静置し、取り出し後23℃、50%RHの恒
温恒湿室で30分間放置し、温度を下げた後、ブラ
ンクと同一条件で剥離強度を測定。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 分子内に少なくとも一個の不飽和二重結
    合を有する重合性物質を20〜94重量%含み、全
    重合性物質中、 一般式 CH2=CR1−CO(−OCH2CHR2−)
    nOR3 (但し、R1およびR2は水素またはメチル基、
    R3は水素または1〜4個の炭素原子を有する
    アルキル基またはフエニル基、または炭素数1
    〜4個のアルキル置換基を有するフエニル基、
    nは2〜27の整数を表わす)で示される重合性
    物質を5〜70重量%、 (B) 前記重合性物質に可溶なポリエステル樹脂5
    〜60重量%、 (C) 有機過酸化物0.1〜20重量%、及び (D) 前記有機過酸化物と接触して、ラジカルを発
    生し得る還元剤0.05〜15重量%を含むことを特
    徴とする接着剤組成物。
JP26964784A 1984-12-22 1984-12-22 接着剤組成物 Granted JPS61148277A (ja)

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