JPH0482792A - 多層フィルムを用いた感熱孔版印刷用原紙の製造方法 - Google Patents

多層フィルムを用いた感熱孔版印刷用原紙の製造方法

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JPH0482792A
JPH0482792A JP19484890A JP19484890A JPH0482792A JP H0482792 A JPH0482792 A JP H0482792A JP 19484890 A JP19484890 A JP 19484890A JP 19484890 A JP19484890 A JP 19484890A JP H0482792 A JPH0482792 A JP H0482792A
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Taku Nakao
卓 中尾
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱可塑性樹脂延伸フィルムとインク透過性多孔
質支持体(以下、支持体と略す)とを貼り合わせてなる
感熱孔版印刷用原紙(以下、原紙と略す)を製造する方
法であって、特に原紙の生産性と原紙の物性安定性を向
上させた製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、感熱孔版印刷では、原稿の文字、図形に対応し
て、サーマルヘッド等の熱源を用いて熱的に原紙のフィ
ルムを溶融穿孔し、フィルムに孔を形成した後、原紙の
支持体側からインク澄供給し、孔部分からインクを滲出
させることで印刷を行っている。
従来から、感熱孔版印刷では、熱可塑性樹脂延伸フィル
ム、例えばポリエステル系、塩化ビニリデン系、塩化ビ
ニル系、ポリプロピレン系等のフィルムと天然繊維、不
織布、紗等の支持体を接着剤で貼り合わせた原紙が用い
られている(例えば、特開昭51−2513号公報、特
開昭57−182495号公報、特公昭49−5933
号公報)。
近年この分野において、製版に用いるサーマルヘッドの
寿命を延ばす目的で、フィルムの高感度化が検討され、
そのひとつの手段としてフィルム厚みを薄くする方向で
改良がなされている。しかしフィルムが薄くなるにつれ
て、フィルム自体の製造も雌しくなるのに加え、原紙!
l!造時の問題点である、しわ、たるみ、歪(張力のむ
ら)、切れ等の問題が顕在化し、製造時の品質の安定性
や収率が低下する傾向にあった。
この問題を解決するために、感熱フィルム単体より厚み
を厚くした、感熱フィルム層を含む多層フィルムを用い
て、原紙を製造する方法が公開されている(例えば特開
昭63−53097号公報、特開昭64−173694
号公報、特開昭64−14092号公報、特開昭64−
18689号公報、特開平2−131994号公報)。
そのうち、原紙の生産性を向上させることを目的とし、
特開昭63−53097号公報では、感熱フィルムと剥
離層の2層構成や感熱フィルムが剥離層の両側にある3
層構成のフィルムに支持体を貼り合わせる製造方法、ま
た特開昭64−14092号公報、特開昭64−186
89@公報では、感熱フィルムか剥離層の両側にある3
層構成のフィルムに支持体を貼り合わせる製造方法が公
開されている、 ところが、感熱フィルムが剥離層の両側にある3層構成
のフィルムを用いた場合、確かに前述のごとくフィルム
自体の生産性および支持体との貼り合わせ時の問題点は
解消できるものの、両側で生産される原紙の物性の均一
性、特に寸法安定性不良に起因するカール性のばらつき
が顕著に現れてくるという問題点があった。しかし、前
述の公開公報ではこの点について、厳密に検討されたも
のはなかった。
また、さらに接着剤として紫外線(及び電子線)硬化型
接着剤を用いる場合、支持体側から紫外線を照射すると
支持体繊維で紫外線が遮蔽されるため、支持体amとフ
ィルムとの接点での硬化反応が十分に進まず接着不良と
なる。そのため、フィルム側から紫外線を照射するのが
一般的であるか、感熱フィルムが剥離層の両側にある3
層構成のフィルムを用いる場合、両側に支持体を接着さ
せるには、1回目はフィルム側からの照射が可能である
が、2回目は裏面の接着した支持体が存在するためフィ
ルム側からの照射は不可能であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような状況下において、本発明は、原紙の生産性を
向上させ、しかも、原紙の物性、特に寸法安定性不良に
起因するカール性のばらつきを著しく減少させることの
できる原紙の製造方法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、原紙の製造方法について鋭意研究を重ね
た結果、従来の単層の感熱フィルムを用いた原紙の製造
方法に比べ、両面に感熱フィルムをもつ多層フィルムを
使用するとフィルム自体の生産性も高く、且つ該多層フ
ィルムを片面ずつ逐次に貼り合わせた後剥離を繰り返す
ことにより、両面に支持体が同時に存在する行程を経る
場合に比べて、両面の貼り合わせ時の張力をより均一に
制御しやすくなるため、原紙のカール性〈寸法安定性)
が両面とも均一になり、原紙の生産性が著しく向上する
ことを見い出し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、1層の強化層(L1)の両側に剥離
剤を含む剥離層(L2)が積層された多層状剥離層の両
面に感熱フィルム層(L3)を共押出により積層した共
延伸多層フィルム(L3/L 2/L 1 /L 2/
L 3)を用いて、その片側の感熱フィルム(L3)に
多孔性支持体を積合した後、該積合層を剥離し、次いで
その裏面の感熱フィルム(L3)に多孔性支持体を積合
した後、該積合層と剥離層を順次剥離することを特徴と
した感熱孔版印刷用原紙の製造方法を提供するものであ
る。
次に図で本発明の製造方法を説明する。
第1図に本発明の原紙の製造方法の概略図を示す。なお
、第1図では支持体とフィルムを接着させる際に支持体
側に接着剤を塗布しフィルムと積合させる方法を例示し
であるが、本発明においては、フィルム側あるいはフィ
ルム側と支持体側両方に接着剤を塗布し積合させても良
い。
本発明では、第1図に示したように、多層状剥離層(L
2/L1/L2)の両側に形成した感熱フィルム(L3
)を積層した(L 3/L 2/Ll/L2/L3)の
片側に、支持体を積合させ、(支持体/L 3/L 2
/L 1/L 2/L 3)とし、裏面つまりもう一方
の側の感熱フィルム(L3)に支持体を積合させて(支
持体/L 3/L 2/L 1 /L 2/L 3/支
持体)とする以前に、感熱フィルムと支持体とを積合さ
せた層を剥離して、〔(支持体/L3)+ (L2/L
l/L2/L3)〕とし、次いでその後、裏面の感熱フ
ィルムに支持体を積合して、(L2/Ll/L2/L3
/支持体)とし、その層と多層状剥離層とを剥離して、
((L2/Ll/L2) +(L3/支持体)〕とする
ところに特徴がある。
ここでの重要な点は、積層時の張力をできるだけ低くお
さえ、しかも両側で形成される原紙にかかる張力を均一
にすることである。これは、支持体に比ベフィルムに張
力が余分にかけられた状態、つまり支持体に比ベフィル
ムを延ばした状態で積合し原紙にした場合、支持体に比
ベフイルムの方が余分に縮むため、フィルム側に原紙が
カールする傾向が強く、自動印刷機内部での走行性に問
題を生じやすくなるためである。
例えば、第2図に示したように、支持体を両面に積層す
る工程を経る製造方法では、(支持体/L 3/L 2
/L 1 /L 2/L 3/支持体)という構成の積
層体が形成されるため、この層全体に張力をかけねばな
らず、張力自体が大きくなり、そり結果、積層行程での
各部分での張力差がより大きくなるのである。しかもそ
の時の各層の伸び・応力の関係が完全に一致しないため
、各層の伸びを一致させることが非常に困難であり、原
紙のカールを制御することが難しい。
第2図(1)に示した同時積層は、積層時の両側の張力
は均一になりやすいが、支持体、多層フィルム、支持体
の同時制御が難しい。
また、第2図(2)に示した逐次積層は、1回目で(支
持体/L 3/L 2/L 1/L 2/L 3)、2
回目で(支持体/L 3/L 2/L 1/L 2/L
3/支持体)となり、1回目と2回目との積層時の層構
成が人き(異なるため、その張力制御が難しく、両面の
原紙のカールの均一性がとりずらい。
これに比べ、本発明では、積層時の層構成が、1回目が
(支持体/L 3/L 2/L 1 /L 2/L3)
で、2回目が(L 2/L 1/L 2/L 3/支持
体)となり、ここでL3層は他層に比べ薄いので強度的
に無視すると、この層構成は、1回目が(支持体/L2
/Ll/L2) 、2回目が(L2/Ll/L2/支持
体)と見なすことができ、層構成からみても両層が均一
となるため、両面の原紙のカールの均一性がとりやすく
なるのである。
しかも本発明では多層剥離層の中心に強化層を設け、張
力をかけた時の感熱フィルムの伸びを軽減させているた
め、カールの絶対値も低く抑えることができるのである
また、加えて重要な点は、接着剤として紫外線(及び電
子線)硬化型接着剤を用いた場合に本発明の製造方法で
は、1回目、2回目ともフィルム側から紫外線の照射が
可能となり、均一で強固な原紙の製造が可能となる点で
ある。
本発明では、機械適性により大きな影響を及ぼす原紙の
縦方向のカール度を次に示す方法で測定することでカー
ル性の指標とした。
即ち、まず得られた原紙を原紙の縦、横方向が明確とな
るように、縦100mm、横100mmの正四角形の枠
に固定支持し、枠の対角線上で原紙に切り込みを入れた
サンプルをフィルム面が上になるように、50℃の恒温
槽中に24時間放置した。このサンプルを温度23℃、
湿度50%の恒温室内で約2時間エージング後、縦方向
についてのカール半径r(mm)を求め、これにより、
カール度、R=100/rの式に従いカール度Rを算出
した。このカール度は、小さいほど好ましいが、その許
容範囲は5未満であり、しかも各原紙間のその値のばら
つきが小さいほど機械設計上好ましい。
本発明で用いる多層構成のフィルムとは、共押し出し及
び共延伸することにより、多層状剥離層の両側に感熱フ
ィルム層を形成したものである。
まず、感熱フィルム層について説明する。
ここでの感熱フィルム層とは、引張弾性率が少なくとも
75kg/mm2、加熱収縮率が少なくとも30%、加
熱収縮応力値が少なくとも75g/m++2の特性を有
する、厚さ0.5〜4μmの熱可塑性ポリエステル系樹
脂フィルムからなるものである。
数層は、少なくとも75kg/ mm2、好ましくは1
00 kg/mm2、さらに好ましくは125kg/m
m2以上の引張弾性率を持つことが必要である。引張弾
性率の75kg/mm2未満のものは、フィルムの腰が
弱くなるため、剥離層を剥離する際に伸張や破損を生じ
やすくなるため、使用が制限される。この引張弾性率の
測定は、ASTM D8g2−67に準じた方法で実施
し、2%伸び時の応力を100%に換算した値を採用し
た。
また数層は、少なくとも75g/mm2、好ましくは1
00〜1200g/mm2、さらに好ましくは150〜
1000 g / mm”の加熱収縮応力値をもつこと
が必要である。この加熱収縮応力値は該層フィルムを1
0mm幅の短冊状にサンプリングし、これをストレイン
ゲージ付きのチャックに、チャック間を50mmにして
セットし、これを各設定温度に加熱したシリコンオイル
中に浸漬し、発生する応力を測定した。設定温度が10
0℃以下では、浸漬してから10秒後の値、100°C
を越える場合は5秒後の値を求め、縦、横方向の平均値
を採用した。
また、前記範囲の加熱収縮応力値は、60〜150℃、
好ましくは60〜140℃、より好ましくは70〜13
0°Cの範囲において発現することが望ましい。
この加熱収縮応力値の75g/mm2未満のものは、穿
孔時の開孔が不十分であり、また1200 g / m
m2を越えると孔が広がりすぎたり、フィルムが歪んだ
りして解像度が低下する傾向にある。また、この加熱収
縮応力値が60℃未満で発現する場合、フィルムの寸法
安定性の低下や孔が拡大することによる解像度の低下す
る傾向にあり、150℃を越えて発現する場合、穿孔感
度が低下する傾向にあり好ましくない。
さらに、数層の加熱収縮率は30%以上であることが必
要であり、好ましくは30〜90%、より好ましくは4
0〜80%の範囲である。なお、この加熱収縮率は、5
0mm角のフィルムをサンプリングし、測定温度に設定
した恒温槽に入れ、自由に収縮する状態で10分間処理
した後、フィルムの収縮量を求め、元の寸法に対する百
分率で表した。この加熱収縮率は、好ましくは測定温度
が60〜170℃、より好ましくは65〜140℃の範
囲において発現することが望ましい。この加熱収縮率が
30%未満の場合、穿孔時の開孔が不十分となり、また
90%を越える場合、孔が拡大したり寸法安定性が低下
する傾向にあり好ましくない。また、この加熱収縮率が
60℃未満で発現する場合、フィルムの寸法安定性の低
下や孔が拡大することによる解像度の低下する傾向にあ
り、170℃を越えて発現する場合、穿孔感度が低下す
る傾向にあり好ましくない。
さらに、数層の厚みは0.5〜6μm、好ましくは1〜
4μm1より好ましくは1.5〜2.5μmである。こ
の厚さが、0.5μm未満の場合、強度が不足し剥離層
の剥離時や穿孔時に破損しやすくなる傾向があり、6μ
mを越える場合、感度が低下し穿孔が不十分になる傾向
がある。
ここで用いられる熱可塑性ポリエステル系樹脂としては
、例えば、共重合ポリエステル系樹脂であり、ポリエス
テルを構成するジカルボン酸成分とジオール成分のいず
れか一方、またはその両方が2種以上の異なった成分か
らなるものである。
具体的には、異なったジカルボン酸を用いる場合には、
テレフタル酸と他のジカルボン酸、例えば、イソフタル
酸、フタル酸等の芳香族ジカルボン酸や、芳香環にエス
テル化反応に寄与しない置換基を有する芳香族ジカルボ
ン酸、あるいはコハク酸、アジピン酸等の脂肪族ジカル
ボン酸の組み合わせが用いられるし、また、異なったジ
オール成分を用いる場合には、エチレングリコールと他
のジオール類、例えば、プロピルグリコール、ジエチレ
ングリコール、■、4−ブタンジオール、1.5ベンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチル
グリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコール、ンクロヘキサンジメタノール等の中か
ら、適宜用いられる。
好ましい共重合ポリエステル系樹脂としては、例えば、
ジオール成分としてエチレングリコールを主体とし、1
.4−シクロヘキサンジメタツールを40モル%以下、
好ましくは20〜40モル%、さらに好ましくは25か
ら35モル%を含有するものを用い、これとテレフタル
酸とを重縮合させたものである。これらの中でも特に、
原料樹脂として充分アニーリングして平衡状態としたも
のの結晶化度(広角X線法による:理学電機社製、ロー
タフレックスRU −200Bにて、グラファイト・モ
ノクロメータを使用、印加電圧50kV、印加電流16
0mA、ターゲットCu、測定角2θ=5〜38°)が
30%以下のものが好適に用いられ、好ましくは20%
以下、さらに好ましくは10%以下、特に好ましくは5
%以下の実質的に非晶質のものである。この特に好まし
い樹脂として、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸を
主成分としたものを用い、ジオル成分としてエチレング
リコール約70モル%、■、4−シクロヘキサンジメタ
ツール約30モル%の混合物を用いて共重合したものが
ある。
さらに数層には、必要な特性をそこなわない範囲で、他
の重合体、オリゴマーを配合することができ、また、各
種の添加剤、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、可塑剤、
滑剤等を目的に応じて配合することができる。
次に、多層状剥離層について説明する。
該多層状剥離層は、感熱フィルム単独では困難な延伸製
膜を円滑に行い、支持体との貼り合わせ時には、しわ、
伸び、破れ等の問題を防止し、さらには感熱フィルムへ
必要な添加剤成分をブリード転写することを目的として
用いられるものである。本発明では特に、支持体との貼
り合わせ時の張力保持(感熱フィルム層に余分な張力を
できるだ°けかけないようにする)を目的とするもので
ある。
該多層状剥離層は、1層の強化層(L1)の両側に剥離
剤を含む剥離層(L2)が積層された多層状構造(L 
2/L 1/L 2)をもつものであり、該強化層は特
に多層状剥離層の弾性率を向上させ、積層時の伸びを低
減させる目的で使用されるものであり、該剥離層は多層
フィルムの延伸性を向上させ、感熱フィルムとの剥離性
を向上させるために剥離剤を安定的に保持する目的で使
用される。
ここでそれぞれの層を単独で使用した場合、強化層のみ
では延伸性が不良になり、また、剥離層のみでは張力を
かけたとき、多層フィルムが伸びやすくなる傾向にある
。したがって、それら単独での使用は限定され、多層状
にすることではじめて、本発明の製造方法を満足するこ
とになる。
該強化層は、ビカット軟化点が少なくとも100℃、曲
げ弾性率が少な(とも75kg/關2のプロピレン系重
合体よりなるものである。該強化層のビカット軟化点は
少なくとも100℃で、好ましくは110℃、より好ま
しくは120℃であり、その下限は耐熱性から制限され
る。また、曲げ弾性率は少なくとも75kg/mm2で
、好ましくは85kg/mm2であり、この下限は剥離
剤層と合わせたときの操作性から制限される(測定方法
はASDM D 790に準する)。ここでのプロピレ
ン系重合体とは、ホモタイプ、コポリマータイプのいず
れのものも含むものであり、さらには、ポリブテン−1
系の重合体を40重量%以下の範囲で混合して用いても
良い。
また、数層の厚みは特に限定されないが、一般に0.2
〜20μm、好ましくは0.5〜15μm、より好まし
くは1〜10μmである。この下限は、貼り合わせ時の
張力保持性、さらには多層状剥離層全体としての強度、
剥離性、取扱い性、延伸性等から制限され、その上限は
延伸性からそれぞれ制限される。
また、さらに強化層として感熱フィルム層を形成した多
層フィルム(L 3/L 2/L 3/L 2/L3)
でもよく、その場合の層厚みとしては、0.5〜4μm
1好ましくは0.5〜3μm1より好ましくは0.5〜
2μmの範囲である。この下限も、貼り合わせ時の張力
保持性、さらには多層状剥離層全体としての強度、剥離
性、取扱い性、延伸性等から制限され、その上限は延伸
性からそれぞれ制限される。
次に、剥離層であるが、数層は多層フィルムの延伸性を
向トさせる目的で使用され、ビカット軟化点(VSP)
が100℃以下で、結晶化度(DSC法による)が60
%以下のエチレンまたはブテン−1系重合体、または、
それらの共重合体、または前記樹脂を主体としそれに他
種樹脂との混合体からなる組成物等からなる。このうち
、好ましくはエチレン系重合体、同共重合体であり、よ
り好ましくは後者を主体とし、これにエチレン−α・オ
レフィン共重合体エラストマーを5〜50重量%加えた
組成物、またはこれらに更にポリプロピレン系重合体を
、前記両者の合計が100重量部当たり、5〜50重量
%混合させた組成物である。
この好ましい例として、エチレン系重合体、同共重合体
として、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(酢酸ビニル基含量が5〜25重量%のも
の)を用い、これらにエチレン−α・オレフィンエラス
トマーを5〜30重量%加えた組成物、100重量部に
対し、ポリプロピレン系重合体を5〜30重量%加えた
混合組成物があげられる。数層の特徴は、該層自体の延
伸性が良いばかりでなく、隣接する層に対して良好な延
伸性を付与する効果があり、加えて、ネッキング延伸を
防止する効果をもつことである。
また、数層の厚みは、1層につき3〜100μmであり
、好ましくは5〜50μm1より好ましくは5〜20μ
mである。この下限は剥離性、延伸性、添加剤の転写性
から制限され、上限は共押出性、経済性からそれぞれ制
限される。
さらに、該剥離層の特徴は、数層に剥離剤を含有させ、
両側の感熱フィルムの剥離性を著しく向上させることが
できることである。その添加剤としては、脂肪酸と高価
アルコールとのエステル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、高級アルコール、ワックス類等のものが好適
に用いられ、特に、オレイン酸モノクリセライトとポリ
グリセリンモノオレートの混合物が良く、その比が50
=50重量%のものが高速剥離性に顕著な効果を示す。
また、添加剤の添加量は、剥離層を構成する樹脂の全重
量に対し、0,2〜5重量%であり、好ましくは0.5
〜3重量%である。
また、本発明で使用される原紙を構成する支持体とは、
7印刷インクの透過が可能で、製版時に実質的に熱変形
を起こさない天然繊維、再生繊維、合成繊維等の単体ま
たはこれらを混合したものを原料とした、薄葉紙、不織
布等の多孔質体であり、坪量4〜20g/rr?のもの
が好適に用いられる。好ましくは、6〜15g/ゴ、よ
り好ましくは8〜12g/rr1′である。
また、フィルムと支持体とを貼り合わせるための接着剤
としては、通常公知の溶剤型、ホットメルト型、エマル
ジョン・ラテックス型、反応硬化型、紫外線および電子
線硬化型等の各種接着剤が、フィルムの穿孔適性、イン
キの透過性を妨げない条件で使用されうる。さらに、接
着剤の塗布は通常公知の方法で実施され、フィルム側、
支持体側または両者に接着剤を塗布して貼り合わせれば
よい。接着剤の量としては、0.1〜5g/rrr、好
ましくは0.5〜3g/ゴ、より好ましくは0.5〜2
g/ゴである。
〔発明の効果〕
本発明の原紙の製法には、両面に感熱フィルムをもつ多
層フィルムを使用するため、フィルム自体の生産性も高
(、しかも該多層フィルムを片面ずつ逐次に積層後剥離
を繰り返すことにより、両面の貼り合わせ時の張力がよ
り均一になるため、原紙のカール性が両面ともより均一
になり、しかも多層状剥離層の中心に強化層が設けられ
ているため多層フィルムの弾性率が向上し伸びが抑えら
れるため、原紙のカール性が低く抑えられるという効果
がある。
〔実 施 例〕
以下に実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、
本発明はこれらの例に限定されるものではない。
実施例 1 感熱層(L3)として、テレフタル酸と、■、4−シク
ロヘキサンジメタノール30モル%およびエチレングリ
コール70モル%からなる混合ジオールとから得られた
、ビカット軟化点82℃、密度I、27g/cm3、極
限粘度0,75の実質的に非晶質の共重合ポリエステル
を用い、かつ剥離層(L2)として、(A)酢酸ビニル
単位の含有量が10重量%、メルトインデックス1.0
、ビカット軟化点81℃、融点95℃のエチレン−酢酸
ビニル共重合体70重量部、 (B)密度0.88g/
cm3、メルトインデックス0.44、ビカット軟化点
40℃の非晶質エチレン−αオレフィン重合体エラスト
マー15重全部、および(C)密度0.90g/cm”
 、メルト70−L/−)7、ビカット軟化点138℃
、曲げ弾性率110kg/mm2融点143℃で、かつ
エチレン4重量%をランダム共重合した結晶質ポリプロ
ピレン15重量部からなるビカット軟化点72°Cの混
合物に、剥離剤としてオレイン酸モノグリセライドとジ
グリセリンモノオレートとを、重量比2:1の割合で含
有する混合物を、組成物の全重量に対し2重量%含有さ
せた組成物を用い、さらに、強化層(L1)として、前
記の結晶質ポリプロピレンと同一のものを用い、それぞ
れ押出機で溶融し、環状多層ダイより各層の構成が(L
 3/L 2/L 1 /L 2/L 3)になるよう
に押出したのち、冷媒により急冷固化させてチューブ状
原反を得た。
次に、この原反を95℃に加熱し、90℃の雰囲気下で
、延伸倍率が縦5.0倍、横5.0倍になるように、バ
ブル状で同時2軸延伸したのち、20℃の空気で冷却し
てフィルムを得た。得られたフィルムの両端をスリット
し、2枚のフィルムとして巻き取り機にてロール状に巻
き取った。この多層フィルム(L 3/L 2/L 1
 /L 2/L 3)の各層の厚みは、2/8/2/8
/2μmであった。
さらに、2枚の多層フィルムを巻き取り機により1枚ず
つの900mm幅のフィルム原反2本に分けて原紙作製
に使用した。
一方、接着剤を次のように処方した。エポキシ化合物と
してエチレングリコールジグリシジルエーテル(ナガセ
化成工業■、ブナコールEX−810)、ポリアミン樹
脂としてポリアミドアミン(三相化学工業■、サンマイ
ド300)を用いて、各成分の重量比をエポキシ化合物
:ポリアミン樹脂=17+83となるように調合し、イ
ソプロピルアルコールに溶解させた。
まず、支持体である坪1i110.5g /d、厚み3
4μmの一880mm幅の薄葉紙を第1の巻き出し機(
U1)から繰り出し、接着剤が塗布量1.5g/ゴにな
るように接着剤溶液をグラビアコーターを用いてこの薄
葉紙に塗布した後、第2の巻き出し機(U2)から繰り
出した前出の多層フィルムに重ね合わせ、積合させた状
態で設定50℃の乾燥炉を通過させ、溶剤を蒸発乾燥さ
せた後、この積層した支持体と感熱フィルム(原紙中間
体1)を第1の巻き取り機(W1)で巻き取りながら、
他の多層剥離層/感熱フィルム層とを剥離した。
さらに引き続いて連続した状態で、この剥離した層の感
熱フィルム側に、第3の巻き出し機(U3)から繰り出
し後、同上の接着剤を同様にして塗布した同上の物性の
薄葉紙を重ね合わせ、同様にして積層した後、積層した
支持体と感熱フィルム(原紙中間体2)を第2の巻き取
り機(W2)で巻き取りながら、多層剥離層を剥離し、
最後に多層剥離層を第3の巻き取り機(W3)で巻き取
った。
さらに、この原紙中間体を35℃、48時間エージング
し、接着を完了させた。
得られた原紙中間体1,2を用いて、同条件にてシリオ
ンオイルを0.05g/rr?塗布し、熱融着性のオー
バーコート層とし、最終的な原紙1,2を得た。得られ
た原紙のカール性は、100m 、 1000m 、 
2000m目で幅方向に6点測定した場合以下のとうり
であった。
100m      looOm      2000
m原紙1 4,0十0.2  3.9±0.3  3.
9±0.2原紙23.9±0.2  4.0±0.2 
 4.0±0.3原紙1,2ともカールのばらつきは小
さく非常に良好な結果が得られた。
さらに、得られた原紙1,2とも、全自動デジタル孔版
印刷機(■リノー製、プリポート58930)にて、フ
ァクシミリテストチャートNo、2 (画像電子学会製
)を原稿とし、製版印刷したところ、非常に鮮明な印刷
物が得られ、5000枚以上印刷しても画像に大きな変
化はみられなかった。
実施例 2 実施例1の剥離層の(A)成分として、密度0.89、
結晶化度30%(DSC法による)の、αオレフィンが
ブテン1で15wt%を含むエチレン−αオレフイン共
重合体70重量部を用いて、実施例1と同じ装置を用い
て同様な多層フィルムを得た。実施例1と同じ支持体、
同じ装置を用いて、原紙1゜2を得た。
得られた原紙のカール性は、100m 、 1000m
 。
2000m目で幅方向に6点測定したは以下のとうりで
あった。
Loom      1000m      2000
m原紙1 3.2±0.2  3J±0.2  3.1
±0.2原紙23.4±0.1  3.2±0.2  
3.0±0.2原紙1.2ともカールのばらつきは小さ
く非常に良好な結果が得られた。
この原紙1.2とも、実施例1と同様に全自動デジタル
印刷機での評価で問題は生じなかった。
実施例 3 実施例1と同じフィルムと支持体、同様の装置を用いて
、接着剤を紫外線硬化型の接着剤に変えて実施した。紫
外線硬化成分として、)・リメチロールプロパントリア
クリレート(大阪有機化学工業■、ビスコート# 29
5)90重曾%に、光開始剤としての2−メチル−2−
モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−
オン(チバガイギー社、イルガキュア907)10重世
%を混合し調整した。この接着剤を用いて、塗布曾が1
.5g/m’となるように塗布し、実施例1の乾燥炉の
代わりに、水冷式UVランプ(東芝電材■、80 W 
/ cmランプ、H5600L /81N 7 )を用
いて、フィルム側から15mJ/cJの光量で紫外線を
それぞれ照射し、原紙中間体1,2を得た。
得られた原紙中間体1,2を用いて、同条件にてシリコ
ンオイル0.05g/rr?塗布し、熱融着性のオーバ
ーコート層とし、最終的な原紙1.2を得た。
得られた原紙のカール性は、100m 、 l000m
 。
2000m目で幅方向に6点測定した場合以下のとうり
であった。
loom     1000m     2000m原
紙1 3.8±0.3  3.9±0.1  3.7±
0.3原紙24.0±0.2  4.0±0.2  3
.9±0.3原紙1,2ともカールのばらつきは小さく
非常に良好な結果が得られた。
また、この原紙1.2とも、実施例1と同様に全自動デ
ジタル印刷機での評価で問題は生じなかった。
比較例 1 まず、支持体である実施例1と同じ薄葉紙を第1の巻き
出し機(U1)から繰り出し、接着剤が塗布ff11.
5g/rrrとなるように接着剤溶液をグラビアコータ
ーを用いてこの薄葉紙に塗布した後、第2の巻き出し機
(U2)から繰り出した実施例1と同じ多層フィルムに
重ね合わせ、さらに引き続いて連続した状態で、第3の
巻き出し機(U3)から繰り出し後、同上の接着剤を同
様にして塗布した同上の物性の薄葉紙を裏面の感熱フィ
ルム側に、重ね合わせ、同様にして積層した後、積合さ
せた状態で設定50℃の乾燥炉を通過させ、両面の溶剤
を蒸発乾燥させた。この積層した支持体と感熱フィルム
(原紙中間体1)を第1の巻き取り機(W1)で巻き取
り、ざらに裏面の積層した支持体と感熱フィルム(原紙
中間体2)を第2の巻き取り機(W2)で巻き取りなが
ら、多層剥離層を剥離し、R後に多層剥離層を第3の巻
き取り機(W3)で巻き取った。
ざらに、この原紙中間体を35℃、48時間エージング
し、接着を完了させた。
得られた原紙中間体1,2を用いて、同条件にてシリコ
ンオイルを0.05 g/ゴ塗布し、熱融着性のオーバ
ーコート層とし、最終的な原紙1,2を得た。得られた
原紙のカール性は、100m、 1000m、 200
0m目で幅方向に6点測定した場合以下のとうりであっ
た。
100m     1000m     2000m原
紙1 5.2±0.3  5.4±0.4  5.3士
領4原紙24.O±0.4  3.8±0.3  3.
7±0.3実施例に比較して、原紙2に比べ原紙1のカ
ール度が大きく両面均一な原紙が得られず、全自動デジ
タル印刷機で搬送性に問題が生じやすかった。
比較例 2 まず、支持体である実施例1と同じ薄葉紙を第1の巻き
出し機(U1)から繰り出し、実施例3で用いた紫外線
硬化型の接着剤が塗布量1.59/尻になるようにグラ
ビアコーターを用いてこの薄葉紙に塗布した後、第2の
巻き出し機(U2)から繰り出した実施例1と同じ多層
フィルムに重ね合わせ、フィルム側から実施例3で用い
たUVランプで紫外線を照射し、ざらに引き続いて連続
した状態で、第3の巻き出し機(U3)から繰り出し後
、同上の接着剤を同様にして塗布した同上の物性の薄葉
紙を裏面の感熱フィルム側に重ね合わせ、同様にして1
回目の支持体貼り合わせ側から紫外線を照射し積層した
後、この積層した支持体と感熱フィルム(原紙中間体1
)を第1の巻き′取り機(W1)で巻き取り、さらに裏
面の積層した支持体と感熱フィルム(原紙中間体2)を
第2の巻き取り機(W2)で巻き取りながら、多層剥離
層を剥離し、最後に多層剥離層を第3の巻き取り機(W
3)で巻き取った。
得られた原紙中間体1,2を用いて、同条件にてシリオ
ンオイルを0.05g/rrr塗布し、熱融着性のオー
バーコート層とし、最終的な原紙1,2を得た。
得られた原紙のカール性は、100m、 1000m。
2000m目で幅方向に6点測定した場合以下のとうり
であった。
100m      1000m      2000
m原紙1 5.4±0.5  5.2±0.6  5.
2±0.5原紙23.6±0.4  3.7±0.4 
 3.6±0.4実施例3に比較して、原紙2に比べ原
紙1のカール度が大きく両面均一な原紙が得られず、全
自動デジタル印刷機で搬送性に問題が生じやすかった。
全自動デジタル印刷機にて、得られた原紙1は5000
枚印刷できたが、得られた原紙2は、3000枚印刷し
たところで画像に歪みが生じた。これは、2回目の紫外
線照射が、1回目貼り合わせた支持体側から行われてい
るため、接着剤の硬化が不十分なためであると考えられ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の感熱孔版印刷用原紙の製造行程の概
略を示した図である。 第2図(1)、(2)は、比較例の製造行程の概略を示
した図である。 1、 1’  :多孔質支持体巻き出し部2   :多
層フィルム巻き出し部 3、 3’  :原紙巻き取り部 4   :多層剥離層巻き取り部 5、 5’  :接着剤塗布部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、1層の強化層(L1)の両側に剥離剤を含む剥離層
    (L2)が積層された多層状剥離層の両面に感熱フィル
    ム層(L3)を共押出により積層した共延伸多層フィル
    ム(L3/L2/L1/L2/L3)を用いて、その片
    側の感熱フィルム(L3)に多孔性支持体を積合した後
    、該感熱フィルムと多孔性支持体とを積合した層を剥離
    し、次いでその裏面の感熱フィルム(L3)に多孔性支
    持体を積合した後、該感熱フィルムと多孔性支持体とを
    積合した層と剥離層を順次剥離することを特徴とした感
    熱孔版印刷用原紙の製造方法。
JP19484890A 1990-07-25 1990-07-25 多層フィルムを用いた感熱孔版印刷用原紙の製造方法 Pending JPH0482792A (ja)

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