JPH05100041A - 固体飛跡検出器 - Google Patents

固体飛跡検出器

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JPH05100041A
JPH05100041A JP28190091A JP28190091A JPH05100041A JP H05100041 A JPH05100041 A JP H05100041A JP 28190091 A JP28190091 A JP 28190091A JP 28190091 A JP28190091 A JP 28190091A JP H05100041 A JPH05100041 A JP H05100041A
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monomer
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diethylene glycol
formula
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JP28190091A
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Hiroteru Hasegawa
弘照 長谷川
Katsuhisa Sakai
勝寿 酒井
Masami Fujii
正美 藤井
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Daicel Corp
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】現在使用されているジエチレングリコールビス
アリルカーボネート重合体に比較してさらに高い感度を
もつ固体飛跡検出器を創出できる。 【構成】本発明の個体飛跡検出器は、一般式 【化1】 式中、R1 、R2 は2価の炭化水素基を表し、m
は0以上5以下であり、nの平均値は1より大であるで
表されるオリゴマーを主成分とするモノマー組成物を重
合してなる重合体から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、宇宙線の観測や素粒子の研究、
ウラン、ラドン濃度の定量、中性子線量計等に使用され
る固体飛跡検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】荷電粒子の飛跡を検出するのに種々の絶
縁性固体を用いる方法がある。これは、荷電粒子が固体
中を通過する際に与える損傷を化学エッチングで拡大
し、生成した円錐状のピットを観察するもので、古くか
らフィッショントラック法という呼び名で考古学分野で
広く用いられている。そして、近年では、この測定法を
考古学分野だけでなく、放射線測定、個人被爆量計にも
利用すべく検出感度が調べられた結果、無機材料よりも
有機系プラスチックのほうが感度が高く、さらに197
8年にはカートライトらによって、ジエチレングリコー
ルビスアリルカーボネートの重合体がそれ迄の各種材料
と比較して著しく高い感度を有することが発見された。
このジエチレングリコールビスアリルカーボネートは、
眼鏡レンズ用に開発された樹脂で、特に固体飛跡検出器
用に設計されたものではないが、現在では最高の感度を
もつ固体飛跡検出器として、宇宙線の観測や中性子線量
計などに広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしこの素材にも
限界があり、エネルギーが高く電荷の小さい粒子の検出
は困難である。例えば、高エネルギーのリチウム、ベリ
リウム、ホウ素などはこの素材では、検出できない。も
しこれらの荷電粒子を検出できる素材が得られれば、宇
宙線の起源や銀河中での伝播に関する新しい情報が得ら
れる可能性もある。また、このような高感度の固体飛跡
検出器は、放射線計測の分野における応用範囲をさらに
大きく発展させるものと考えられる。
【0004】従って本発明の目的は、現在使用されてい
るジエチレングリコールビスアリルカーボネート重合体
に比較してさらに高い感度をもつ固体飛跡検出器を創出
することにある。
【問題点を解決するための手段】ジエチレングリコール
ビスアリルカーボネートが、荷電粒子に対し比較的高い
感度を有することは、ジエチレングリコールビスアリル
カーボネート分子構造中に荷電粒子に対して損傷を受け
やすい部分を有しているものと考えられる。
【0005】そこで本発明者等は、その分子構造の一部
を変更し、いくつかの新しい樹脂を合成して、感度と分
子構造の関係を系統的に検討し、その結果、ジエチレン
グリコールビスアリルカーボネート中のアリル基とカー
ボネート基の比率の変更によりすぐれた感度を有する重
合体が得られることを見いだした。
【0006】本発明の主成分となるジアリルモノマー
は、次の一般式 「化1」 で表わされる(mは0以上5以下であり、nの平均値は
1より大)。
【0007】ここで、R1 、R2 は、2価の炭化水素
基であって、同一でも、異なっていてもよい。その具体
例としては、
【化2】―(CH2 )r ― (r =1〜4)
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】
【0010】
【化5】 などがあり、これらのうちでとくに好適な例としては、
【0011】
【化6】
【0012】
【化7】 があげられる(ただし、nの平均値はいずれも1より
大)。
【0013】本発明において用いる前記「化1」のジア
リルモノマーを単独で用いる場合は、nの平均値が1よ
り大であり、特に1<n<4であることが望ましい。
【0014】また、本発明においては、前記「化1」で
表されるジアリルモノマーの複数種を混合した状態で使
用することも可能であり、この場合においては全部のモ
ノマーについてのnの平均値が1より大であり、特に1
<n<4であることが望ましい。
【0015】更にジエチレングリコールビスアリルカー
ボネートなどの併用により感度を任意にコントロールす
ることや、ガラス転移点の低下を補うために次式
【化8】
【0016】
【化9】 で表されるモノマーを併用することも可能である。
【0017】本発明により得られた感度の増加の理由に
ついて本発明者は以下のように推測する。すなわち、ア
リルカーボネート重合体に荷電粒子が入射した際、もっ
とも損傷を受けやすいのがカーボネート結合である。一
方、アリル基は、重合の際ビニル鎖を形成し安定な構造
をとる。本発明に使用されるモノマーは、重合して、ジ
エチレングリコールビスアリルカーボネート重合体と類
似の形態をとるがアリル基に対しカーボネート基のモル
比が増加するため、単位容積内の損傷の程度も増加す
る。
【0018】カーボネート結合がより多く破壊される
と、ビニル鎖は、化学エッチングの際に容易に母体から
切り離され、円錐状のピットをより明確に形成するもの
と考えられる。
【0019】本発明の個体飛跡検出器の成型は、公知の
ラジカル重合法により行なうことができる。固体飛跡検
出器として一般に使用される板状重合体は、ガラス板な
どの2枚の平板をスペーサーを介してセルを作成し、そ
の内部に重合開始剤を加えたモノマー混合物を注入し、
加熱重合を行なう。重合開始剤としては特に制限はな
く、ラジカル重合に用いられる有機過酸化物が使用でき
るが、アリル基の重合をスムーズに行なうために、ペル
オキシジカーボネート系過酸化物が好適に使用される。
【0020】本発明の固体飛跡検出器の感度の評価は次
のように行なった。肉厚1mmの板状重合体を試料とし
Cf252からのエネルギー6MeVのアルファ線とフィ
ッションフラグメントを垂直に照射した。照射後、熱ア
ルカリ水溶液でエッチング処理を行ない形成されたエッ
チピットを顕微鏡下で観察した。アルファ線とフィッシ
ョンフラグメントによって形成されたエッチピットの直
径をそれぞれDa及びDfとすると、感度Sは次式で表
される。
【0021】
【数1】
【0022】
【実施例】
実施例1 モノマーの製造方法 攪拌装置、留出装置および内部温度調節装置を有する3
00mlフラスコに、アリルジエチレングリコールカー
ボネート219.4g(0.80モル)、ジエチレング
リコールを21.2g(0.20モル)を張り込み混合
した後加温を開始した。内部温度が140℃に到達した
時点で触媒として、ナトリウムメチラートを480pp
m添加した後、温度を140℃に維持し反応を開始し
た。7時間反応を行なった後、残留しているアリルアル
コールを除くため2時間減圧処理を行った。
【0023】プロトンNMR分析により平均分子量36
0であるモノマーが生成していることが分った。また、
このモノマーをGPCにより測定した結果、「化6」に
おけるn=1、n=2を主成分とするもので、nの平均
値は1.6であった。
【0024】成型板の製法 上記により合成したモノマーに開始剤としてジイソプロ
ピルパーオキシジカーボネート5wt%を添加し、1m
mのクリアランスを有するセルに注入し、40から10
0℃まで24時間かけ昇温し、重合を行った。また比較
のため炭酸ソーダ法により合成された純度99.9%の
ジエチレングリコールビスアリルカーボネートモノマー
も同一の条件で重合を行った(n=1)。得られた2種
類の板にCf252からのフィッションフラグメントと1
〜6MeVのアルファ線を照射した。
【0025】照射後、70℃、6.25規定のNaOH
水溶液にて化学エッチングを行ない、エッチピットを顕
微鏡にて観測し、「数1」により感度を求めた。その結
果、比較のため作成したジエチレングリコールビスアリ
ルカーボネートの感度がS=1.2であるのに対し、本
実施例ではS=3.3と約3倍高感度であった。またC
252のフィッションフラグメントと6MeVのアルフ
ァ線を照射した試料について、本実施例と比較例におけ
るエッチピットの顕微鏡写真を撮ったところ、6MeV
のアルファ線によるエッチピットがより深く生成してお
り明らかに感度が増加していることがわかる。この顕微
鏡写真の模式図を図1及び図2に示す。
【0026】実施例2 アリルジエチレングリコールカーボネート197.5g
(0.72モル)、ジエチレングリコール29.7g
(0.28モル)を使用した以外は実施例1と同様な方
法で合成した。プロトンNMR分析に平均分子量439
であるモノマーであった。またGPCより「化6」のn
=1,2,3を主成分とするものであり、nの平均値は
2であった。
【0027】このモノマーと実施例1で使用した純度9
9.9%ジエチレグリコールビスアリルカーボネートと
を比率を変えて混合し、実施例1と同様にして成型板を
作成し、感度を調べた。エッチピット部分のエッチング
速度をVt(μ/h)、エッチピットのない表面層のエ
ッチング速度をVb(μ/h)として、nの平均値との
関係を図3に示す。その結果、n=1.6付近で感度S
=Vt/Vb−1の最大があり、この混合比でジエチレ
ングリコールビスアリルカーボネート単独のものに対し
て約2倍感度が高かった。またこの図3においてVt/
Vb=1のときはエッチピットは生成せず、Vt/Vb
>1のときに生成し、Vt/Vb−1の値が大きいほ
ど、エッチピットはより深く生成することになり、感度
も高いといえる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、「化1」に示すオリゴ
マーを主成分として、「化1」のnの平均値が1より大
であるモノマーを重合することにより、ジアリルカーボ
ネート系モノマーから成る従来の固体飛跡検出器に比し
て著しく感度の高い検出器を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエッチピットの顕微鏡写真の模式図を
示す。
【図2】比較例のエッチピットの顕微鏡写真の模式図を
示す。
【図3】エッチピット部分のエッチング速度Vt、エッ
チピットのない表面層のエッチング速度Vb、感度S
と、nとの関係を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 正美 東京都町田市東玉川学園2−17−7

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 式中、R1 、R2 は2価の炭化水素基を表し、m
    は0以上5以下であり、nの平均値は1より大である で表されるオリゴマーを主成分とするモノマー組成物を
    重合してなる重合体から成る固体飛跡検出器。
JP28190091A 1991-10-03 1991-10-03 固体飛跡検出器 Expired - Lifetime JPH0627860B2 (ja)

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JPH05100041A true JPH05100041A (ja) 1993-04-23
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