JPH0510010Y2 - - Google Patents

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JPH0510010Y2
JPH0510010Y2 JP8071088U JP8071088U JPH0510010Y2 JP H0510010 Y2 JPH0510010 Y2 JP H0510010Y2 JP 8071088 U JP8071088 U JP 8071088U JP 8071088 U JP8071088 U JP 8071088U JP H0510010 Y2 JPH0510010 Y2 JP H0510010Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、主として高架自動車道、鉄道等の
路側に沿つて設置され交通騒音の遮蔽に使用され
る遮音板、とくに合成樹脂板、ガラス板等の剛性
透明板をもつて製作される透視性の遮音板に関す
る。
従来の技術 この種の遮音板は、道路、鉄道等の交通騒音の
外部波及を防ぎあるいは低減する本来の防音・遮
音効果を有することのほか、ヘツドライトによる
外部照射、あるいは対向車からの同ライトの入射
とか、殊に小さい仰角で入射する太陽光や路外の
強い照明光の路内照射等を防ぎながらも、一面運
転車及び搭乗車からは遮音板を透して外部の景色
をある程度透視しうるものとして、走行地点の確
認や心理的な圧迫感、不快感を和げうるものであ
ることが望まれる。
このような要請に対応して、従来、透明板の板
面に艶消し等による非透視性の半透明部分を、相
互間に僅かの幅のスリツト状の透明部分を残して
ストライプ状に形成した透視性遮音板(例えば特
公昭61−35327号公報)とか、あるいは同板面に
不定形の多数の非透視性半透明部分を相互独立状
態に密に形成し、それらの間に僅かの幅の不定形
な透明部を残存せしめるものとした透視性遮音板
(実公昭61−31059号)が提案されている。
これらの従来品は、いずれも透明板自体による
遮音効果に加えて、半透明部分、艶消し部分によ
つて外部視界を遮り、対向車のヘツドライトとか
低い位置からの太陽光の入射等の運転の障害とな
る外的要因の侵入を防ぎつゝ、スリツト状あるい
は不定形筋目状の断続的な透明部分を通じて、走
行車輌側からは、網膜残像現象も利用して路外の
側方の景色を見ることができるという優れた機能
性を有する。
考案が解決しようとする課題 そして、上記のような優れた機能性の点から、
この種の遮音板は近時大きく注目を浴びており、
益々多く設置される傾向にあるが、強いて難をい
えば外観的に極めて単調であり、遮音板に両側を
囲まれた道路等の内部環境の閉所感、遮蔽感、圧
迫感を払拭しきれないことである。即ち、側方視
界を防げないとはいゝながらも、遠く斜め前方の
景色を透視しうるものではなく、通常前方を注視
しながら運転する運転者等には、常態時において
非透視性の無味単調な遮音板が遮蔽状態に連続し
て視覚されるにすぎない。もちろん微視的には前
記の半透明部分によるストライプ模様とか不定形
の艶消し部模様が存在しているが、遠くからはほ
とんどそれらを視覚的に観念しうるものではな
く、走行中の運転者等から見た遮音板は一般的に
はくすんだ灰色の単調な板面が、走行車輌の両側
あるいは片側に延々として連続して見えるという
にすぎない。このため、路内雰囲気の改善にさし
て大きく役立つというものではなかつた。
この考案は、上記のような技術的背景の中で、
従来の遮音板のもつ優れた機能性、有利な特性等
はそれらをいさゝかも損うことなく、色彩感豊か
で、任意の模様付きのもの、あるいは文字等の表
示付きのものとして製作することが容易であり、
しかも要すればそれらの模様や文字等の表示を、
所要の片面側のみに顕現して反対面には他の模様
や表示を形成したり、あるいは実質的に無地のも
のに表わすことも自在になしうる透視性遮音板を
提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 この考案は、上記の目的において、基本的に
は、艶消し半透明部ないしは遮光部として形成さ
れる多数の非透視性の部分を円形、多角形等の定
形状または不定形状のものに配列形成するものと
し、該非透視性部上に、更に別異の色彩の着色部
を実質的な重なり状態に形成することをもつて、
該着色部の配列構成により、所定の模様とか文字
等の表示部分を形成するようにしたものである。
即ち、この考案に係る透視性遮音板は、剛性透
明板の片面もしくは両面に、定形または不定形の
多数個の非透視性部が板面に占める総面積をほゞ
30〜90%とする範囲内で、隣接する非透視性部と
の間の少なくとも一部に透視部を残存せしめる態
様において各独立状ないし一部重複状態に配列形
成されると共に、透明板の両面の少なくともいず
れか一方でかつその一部に、上記非透視性部と一
致する位置においてそれと異色をなす多数の着色
部が形成され、該着色部をもつて巨視的に所定の
文字、図柄等を表出する表示部分が形成されてな
ることを特徴とするものである。
前記非透視性部及び着色部の形状は、前述のよ
うに円形、多角形等の特定形状のものとしてそれ
を規則的に配列する方が、これに合致する状態に
着色部を形成する作業を行い易い点で有利である
が、不定形かつ不規則配列によるものとしても良
い。
非透視性部の形成は、従来品に準じて剛性透明
板の表面を艶消し状態に形成する方法、例えばロ
ールによる型押し、サンドブラスト、研磨、化学
的エツチング等の加工を施すことによつて行つて
も良いが、インキによる印刷層として形成するの
が製造上最も有利である。かつこの場合、使用す
るインキは、着色部による形成模様等の表示部分
の顕示性を高める目的において白から黒に至る無
彩色系の色調のものを用いることが推奨される。
着色部は、これも着色インキによる印刷の手法
により、印刷層として形成するのが有利である。
非透視性部及び着色部を上記のように印刷層と
して形成し、それが板面に露出する場合には、該
部によつて眩光障害が起きるのを防止するため、
使用するインキはいずれも艶消しインキを用いる
のが好適である。
もつとも、印刷層として形成した非透視性部お
よび着色部は、それを露出状態のまゝにすると、
早期に腿色劣化が進むおそれがある。従つて、こ
れを防ぐためには、それらを形成した板面上に耐
候性に優れた保護用フイルムを被覆貼着するもの
となすことが望ましい。この場合、該フイルム
は、眩光防止のために、表面を微細な凹凸の付与
等による防眩処理を施したものを用いることが望
ましい。
実施例 次にこの考案を添附図面に示す実施例について
説明する。
第1図及び第2図はこの考案の最も基本的な実
施例の1つを示すものであり、剛性透明板1の片
面に密な水玉模様状に円形の多数の非透視性部2
が、縦横の規則的配列において相互間に透視部6
をのこして独立状かつ近接配置に設けられてい
る。そしてこの非透視性部群のうちの所定部位の
複数個の非透視性部2に対し、その上に更に、同
形同大の着色部3が重なり状に設けられ、その着
色部3をもつて第1図に示すように巨視的に所定
の文字、あるいは図形等の表示部分4が形成され
たものとなされている。
透明板1としては一般に透明合成樹脂板、なか
でも特に耐衝撃性に優れている透明ポリカーボネ
ート樹脂板が好適に用いられる。その他要すれば
強化ガラス板を用いても良い。
非透視性部2は、外界からの光の有害な入射を
阻止し、かつ反射を防ぐ効果を狙うもので、好ま
しくは艶消しインキによる印刷層として形成され
ている。これに用いるインキは、不透明なもので
も半透明なものでも良いが、着色部3によつて形
成される表示部分4の背景色をなしてそれを引き
立たせるため、そして又外観雰囲気を落ちついた
ものとするため、白から黒に至る無彩色系のもの
が好適に用いられる。
非透視性部2の板面に占める総面積は、遮音板
の機能に重大な影響をもつ。図示の実施例の非透
視性部の配列状態において、その占める面積はお
よそ70%程度であるが、これが約30%未満では着
色部3による形状認識容易な文字、模様等の表示
部分4の形成が困難なものとなり、かつ特に車輌
の走行速度が遅いときにちらつきを生じ易いもの
となる。逆に約90%をこえて大きな面積を占める
と、透視性が悪いものとなる。従つて、この約30
〜90%の総面積を占める範囲において、非透視性
部2は必ずしもその個々を独立分離状態に形成す
るだけでなく、外周が相接し、あるいは一部が重
なり合う態様に形成するものとしても良い。最も
好適な非透視性部の総面積は約50〜85%程度であ
る。
非透視性部2は、その大きさの選定も又重要で
ある。これが大きすぎると前述の総面積が小さす
ぎる場合と同様の欠点を派生し、逆に小さすぎる
と総面積が大きすぎる場合と同様欠点を派生す
る。非透視性部2が円形である場合、その好適な
大きさは概ね直径5〜40mm程度である、他の形状
の場合もこれに準じた大きさとすることが望まし
い。
また、該非透視性部2の配列は、図示実施例の
ようにそれが定形のものである場合縦横に列設す
るのが一般的であるが、走行中の車輌からの動的
視界において透視部6を連続させないようにして
防眩効果を一層向上させるためには、上記非透視
性部2を千鳥配置あるいは不規則配置にすること
も場合によつては推奨される。
着色部3は、所定の表示部分4のパターンに従
つて、対応部分の非透視性部2上に、重なり状に
それとは異色の着色インキによつて印刷層として
形成されたものである。図示例では表示部分4の
形成の一例として「スピード」の文字が形成され
た例が示されているが、道路交通標識としての文
字、記号等のほか、任意の模様や図形を描くこと
ができる。また、着色部3は、表示部分4の形状
との関係で、その一部が非透視性部2の一部のみ
に重なり合うものを含むものとしても良い。
着色部3によつて形成される表示部分4は、非
透視性部2が非透光性の遮光膜として形成された
ものである場合には、遮音板の片面側からのみ外
観可能であり、反対面には非透視性部2のみの配
列を外観せしめうるものとなしうる。従つて、こ
の場合、非透視性部2の層と透明板1の板面との
間に、別途着色部を形成して、板の表裏両面に相
互に面対称または全く別異の表示部分を形成せし
めることが可能である。
このような態様による具体的な実施例として第
3図にその一例を示す。同図の実施例は、透明板
1の一部に先ず直接印刷により第1の着色部3′
が所定の表示部分4′を形成する態様に設けられ、
次に、この第1着色部3′の形成面の上から、前
記の場合同様に、不透明遮光性インキによる印刷
法によつて非透視性部2が対応部分において上記
第1着色部3′に完全に重なり合うように設けら
れ、そして更にその表面上に前記実施例と同様の
着色部3が所定の表示部分4を形成する態様にお
いて設けられたものとなされている。第1及び第
2の着色部3,3′を、同一の非透視性部2の表
裏両側に設ける場合には、板の表裏の表示部分
4,4′を相互に反転した対称なものとして形成
しうるが、この場合は非透視性部2は必ずしもこ
れが不透明遮光性のものであることを要しない。
即ち半透明のものでも良い。しかし、表裏両面に
別異の文字とか模様等の表示部分4,4′を形成
する場合には、非透視性部2を不透明なものと
し、好ましくは白とか黒の光反射率または吸収率
の高い色調のものとして構成することが好まし
い。なお、上記の実施例から既に予測しうるよう
に、この考案において着色部3あるいは3′は、
非透視性部2と直接重ねて設ける場合のみなら
ず、その形成面と反対側の板面上に、位置のみを
一致させて対向的に設けるものとすることも許容
されるものである。
次に、第4図及び第5図に示すそれぞれ他の実
施例は、板面上に透明樹脂フイルム5を層着して
非透視性部2及び(または)着色部3の保護をは
かるようにしたものである。かゝる透明樹脂フイ
ルム5としては、例えば紫外線吸収剤を含有して
形成された塩化ビニル、アクリル樹脂等によりな
る厚さ約5μm程度のものを好適に用いうる。か
つ、その外面側の表面には、防眩処理を施して、
光の反射による有害な眩光を生じないものとして
おくことが望ましい。この防眩処理としては、例
えば表面を十点平均粗さ0.1〜5μRZ、特に好まし
くは0.5〜3μRZ(JIS B−0601による)の範囲の
微細な凹凸面に形成することが有効である。平均
粗さが0.1μRZ未満では充分な防眩効果を実現し
得ない。また5μRZ以上では、拡散光によつて表
示部分4の文字、図形等の鮮明な顕示効果が損わ
れる。なお、上記のような防眩処理は、プレス、
ロールによる機械的な粗面化処理のほか、防眩塗
料の塗布などの公知の手段を任意に採択しうる。
ところで、上記透明樹脂フイルム5による被覆
構成を採用する場合、第4図に示すように予め透
明板1の板面上に非透視性部2及び着色部3を形
成したのち、該面上に透明樹脂フイルム5を重ね
て加熱加圧により接着一体化せしめるものとして
も良いし、あるいは又、第5図に示すように、樹
脂フイルム5側に印刷法により各部2,3を予め
形成したのち、その面を透明板1に対向させて接
合一体化するものとしても良い。また、透明板1
上に予め非透視性部2のみを形成し、フイルム5
に着色部3を形成して両者を貼り合わせるものと
しても良い。
考案の効果 この考案に係る遮音板は上述のように、剛性透
明板の板面に、多数個の非透視性部が、相互間に
僅かの透視部を残存せしめて総面積30〜90%の範
囲に形成されているものであるから、透明板自体
による遮音効果に加えて、上記非透視性部により
所要の遮光性を備え、外部から路内側等に徒らに
運転環境に有害な光が入射するのを防止しつゝ、
しかも上記透視部を通じて走行中の車輌から側方
の外景を見ることができるという、前記従来品と
同等の優れた機能性、特性を具有する。
しかも、上記着色部は非透視性部に一致して形
成され、これによつて文字・模様等の表示部分が
形成されているから、従来の単調子、単色の遮音
板に対し、この考案による遮音板は上記表示部分
の存在によつて外観的にカラフル、あるいは興趣
性の高いものに構成でき、殊に遠方から見た場合
に遮音壁に独自の模様や表示を見ることができる
ものとなし得て、運転・搭乗環境を向上でき、従
来品より相対的に高速道路、鉄道等の内側からの
閉塞感、圧迫感、不快感を軽減することができ
る。かつ、遮音板をもつて交通標識を兼ねさせる
ことも可能なものとなしうる。
また、非透視性部を非透光性のものとすること
によつて透明板の片面側のみに表示部分を形成
し、道路内側から見た場合のみ該表示部を外観可
能なものとなしうると共に、逆に両面に該表示部
分を形成せしめることも自在にでき、周辺の住環
境の向上にも役立たしめつことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例の正面図、第2
図はその断面図、第3図ないし第5図はそれぞれ
他の実施例の断面図である。 1……透明板、2……非透視性部、3,3′…
…着色部、4,4′……表示部分、5……透明樹
脂フイルム、6……透視部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 剛性透明板の片面もしくは両面に、定形また
    は不定形の多数個の非透視性部が板面に占める
    総面積をほゞ30〜90%とする範囲内で、隣接す
    る非透視性部との間の少なくとも一部に透視部
    を残存せしめる態様において各独立状ないし一
    部重複状態に配列形成されると共に、透明板の
    両面の少なくともいずれか一方でかつその一部
    に、上記非透視性部と一致する位置においてそ
    れと異色をなす多数の着色部が形成され、該着
    色部をもつて巨視的に所定の文字、図柄等を表
    出する表示部分が形成されてなることを特徴と
    する透視性遮音板。 (2) 非透視性部が、無彩色のインキによる印刷層
    として形成されてなる請求項(1)記載の透視性遮
    音板。 (3) 着色部が、非透視性部上に、着色インキによ
    る印刷層として形成されてなる請求項(1)ないし
    (2)のいずれか1に記載の透視性遮音板。 (4) 非透視性部および/または着色部を形成した
    板面上に、保護用の透明フイルムが貼着されて
    なる請求項(1)ないし(3)のいずれか1に記載の透
    視性遮音板。 (5) 外面に露出する非透視性部及び着色部が、艶
    消しインキにより形成されてなる請求項(2)また
    は(3)に記載の透視性遮音板。 (6) 保護用透明フイルムに外面に、微細凹凸の付
    与等による防眩処理が施されている請求項(4)記
    載の透視性遮音板。
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