JPH05100673A - 楽音信号発生装置用のパラメータ入力装置 - Google Patents

楽音信号発生装置用のパラメータ入力装置

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JPH05100673A
JPH05100673A JP3289528A JP28952891A JPH05100673A JP H05100673 A JPH05100673 A JP H05100673A JP 3289528 A JP3289528 A JP 3289528A JP 28952891 A JP28952891 A JP 28952891A JP H05100673 A JPH05100673 A JP H05100673A
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JP
Japan
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pitch
operation amount
setting
operated
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JP3289528A
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English (en)
Inventor
Masahiro Koyama
雅寛 小山
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つのパラメータ入力用の操作子により、変
化レンジの異なるパラメータを入力でき、発生すべき楽
音の制御を適確に行うことができるようにする。 【構成】 パラメータ入力用の操作子5は、2つの異な
る方向に設定操作可能になっている。すなわち、この操
作子は、第1の方向における複数の設定位置に切り換え
可能であり、且つ、各設定位置において第2の方向に操
作可能になっている。設定位置検出手段Sは、操作子の
第1の方向に関する設定位置を検出する。また、操作量
検出手段8は、各設定位置ごとに、第2の方向に関する
操作量を検出する。パラメータ発生手段では、設定位置
検出手段により検出された設定位置と操作量検出手段に
より検出された操作量の組合せに応じて、異なるパラメ
ータを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、楽音信号発生装置用
のパラメータ入力装置、特に、1つのパラメータ入力用
の操作子によって、変化レンジの異なるパラメータを入
力でき、発生すべき楽音の制御を適確に行うことができ
るようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器としては、発生すべき楽音のピ
ッチを連続的に変化させる操作子としてピッチベンドホ
イールとモジュレーションホイールとを具え、これらホ
イールの操作量に応じた変化レンジ(幅)で、発生すべ
き楽音のピッチを変化させるようになったものが知られ
ている。ピッチベンドホイールは、その操作量に応じ
て、楽音波形メモリに記憶された楽音波形データの読み
出し速度を変化させるものであり、例えばギターのチョ
ーキングのような効果を得るために、比較的大きく(例
えば1音分)ピッチを変化させるときに用いられること
が多い。これに対して、モジュレーションホイールは、
その操作量に応じて、LFO(低周波発振器)により周
期的なピッチ変化を与えるものであり、例えばビブラー
トをかけるため、比較的細かく(例えば1/4音分)ピ
ッチを変化させるときに用いられることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えばギター
やバイオリン等の自然楽器においてビブラートをかける
場合には、ビブラートの深さや周期などは演奏者の意志
に応じて自在にコントロールできるのに対し、上述のよ
うな電子楽器においてモジュレーションホイールを操作
することによりビブラートをかける場合には、LFOに
よって得られるビブラートの深さや周期が機械的に一定
化されているという理由から、自然なビブラートをかけ
ることができなかった。
【0004】このような問題点を解消する方法として、
ピッチベンドホイールを細かく操作してビブラートをか
けることが考えられるが、前述の如くピッチベンドホイ
ールは比較的大きなピッチ変化を行うための構成となっ
ているので、該ピッチベンドホイールでは、ビブラート
のような細かなピッチ制御を所望の精度で行うことがで
きない。
【0005】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、1つのパラメータ入力用の操作子により、異なるパ
ラメータを入力でき、発生すべき楽音の制御を適確に行
うことができるようにした、楽音信号発生装置における
パラメータ入力装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る楽音信号
発生装置におけるパラメータ入力装置は、2つの異なる
方向に操作設定可能な、パラメータ入力用の操作子と、
前記操作子の第1の方向に関する設定位置を検出する設
定位置検出手段と、前記操作子の第2の方向に関する操
作量を検出する操作量検出手段と、前記設定位置検出手
段により検出された設定位置と前記操作量検出手段によ
り検出された操作量の組合せに応じたパラメータを発生
するパラメータ発生手段とを具えたものである。さら
に、この発明の実施例に係る楽音信号発生装置における
パラメータ入力装置は、前記パラメータ入力用の操作子
が、前記第1の方向に関して第1の設定位置と第2の設
定位置とに設定可能であり、前記第1の設定位置での操
作終了時には前記操作子が、所定の基準パラメータを入
力するための基準位置に自動的に復帰するよう、該操作
子を前記基準位置に常時弾性的に付勢する付勢手段と、
前記操作子が前記第1の設定位置で操作される場合、前
記操作子が前記基準位置から所定範囲内にある限り、そ
の操作量に関わらず前記基準パラメータが入力されるよ
う、前記所定範囲をパラメータ不変化帯として設定し、
前記操作子が前記第2の設定位置で操作される場合に
は、前記パラメータ不変化帯の設定を解除し、前記操作
子の操作量に応じて連続的に変化するパラメータが設定
されるようにする設定制御手段と、前記第2の設定位置
で操作される場合、前記操作子を前記付勢手段の付勢力
から解放する解放手段とをさらに具備するものである。
【0007】
【作用】パラメータ入力用の操作子は、2つの異なる方
向に操作移動可能になっている。すなわち、この操作子
は、第1の方向(例えば、上下方向)における複数の設
定位置(例えば、上方設定位置、下方設定位置等)に切
り換え移動可能であり、且つ、各前記設定位置において
第2の方向(例えば、前記第1の方向に直角な回転軸を
中心とする回転方向)に操作可能になっている。設定位
置検出手段は、前記操作子の第1の方向に関する設定位
置を検出する。また、操作量検出手段は、各前記設定位
置ごとに、第2の方向に関する操作量を検出する。パラ
メータ発生手段では、前記位置検出手段により検出され
た設定位置と前記操作量検出手段により検出された操作
量の組合せに応じて、異なるパラメータを出力する。こ
のような構成により、この発明にあっては、1つのパラ
メータ入力用の操作子を用いて、変化レンジの異なる複
数種類のパラメータを入力できることとなる。従って、
この発明によれば、例えば、通常のピッチベンド用に変
化レンジが比較的大きなパラメータを入力し、また、ビ
ブラート用に変化レンジがそれより小さなパラメータを
入力することができるピッチベンドホイールを構成でき
る。その結果、ピッチベンドホイールによって、自然楽
器によるもののような自然なビブラート演奏等を高精度
で実現できることとなる。
【0008】また、この発明の実施例において、前記パ
ラメータ入力用の操作子が、前記第1の方向に関して第
1の設定位置と第2の設定位置とに設定可能になってい
る。付勢手段は、前記第1の設定位置での操作終了時に
は、前記操作子が所定の基準パラメータを入力するため
の基準位置に自動的に復帰するよう、該操作子を前記基
準位置に常時弾性的に付勢している。設定制御手段は、
前記操作子が前記第1の設定位置で操作される場合、前
記操作子が前記基準位置から所定範囲内にある限り、そ
の操作量に関わらず前記基準パラメータが入力されるよ
う、前記所定範囲をパラメータ不変化帯(不感帯)とし
て設定し、前記操作子が前記第2の設定位置で操作され
る場合には、前記パラメータ不変化帯の設定を解除し、
前記操作子の操作量に応じて連続的に変化するパラメー
タが設定されるようにするものである。解放手段は、前
記操作子が前記第2の設定位置で操作される場合、前記
操作子を前記付勢手段の付勢力から解放するものであ
る。このように、前記操作子が前記第2の設定位置で操
作される場合には、パラメータ不変化帯が設定されず、
且つ、前記操作子を前記付勢手段の付勢力によって生じ
るクリック感なしに操作可能になる。このため、この第
2の設定位置での操作により、きめ細かなパラメータ変
化を、連続的で且つスムーズに行うことができることと
なる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照してこの発明を詳細に
説明する。図2はこの発明を適用した電子楽器のピッチ
ベンダーユニット1の一例を示す正面断面図であり、該
ピッチベンダーユニット1は、電子楽器のパネル面(図
示せず)に形成された取り付け凹部2に設けられてい
る。また、図3はピッチベンダーユニット1におけるホ
イールアセンブリ4の側面図であり、図4は該ホイール
アセンブリ4を分解して示す側面図である。以下、この
ピッチベンダーユニット1の構成を、図2から図4まで
を参照して説明する。
【0010】まず、ホイールアセンブリ4の各構成要素
およびそれらの連結関係を概略的に説明すると、パラメ
ータ入力用の操作子であるピッチベンドホイール5は軸
部6を一体的に具えており、該軸部6の外周部には、後
で説明する中点復帰用のコイルバネ7のコイル部7aが
固着されている。また、軸部6に形成した孔6aには、
ボリュームとして使用される可変抵抗器8の回転式の摺
動子8aが、ピッチベンドホイール5と共に回転可能に
嵌合している。アセンブリフレーム9は、ボリューム8
の螺子部8bに螺合したナット11により、可変抵抗器
8の頭部8cに対して固着されている。このような連結
関係により、ピッチベンドホイール5が演奏者により回
転操作される際、コイルバネ7、および、可変抵抗器8
の摺動子8aは、ピッチベンドホイール5の回転操作量
に応じた角度だけ回転されることとなる。このような摺
動子8aの回転に応じて可変抵抗器8の出力信号が変化
し、ピッチベンドホイール5の回転操作量が検出される
こととなる。この出力信号に基づき、該検出された回転
操作量に応じたピッチ制御が行われる。
【0011】ピッチベンドホイール5は、コイルバネ7
の1対の脚部7b、7cがその下端において円錐台形の
カム部材10と係合していることにより、所定の中点
(中間点)位置に常時弾性的に付勢されている。すなわ
ち、ピッチベンドホイール5は、操作時には演奏者によ
り前記バネの付勢力に抗して回転操作され、操作終了時
に演奏者が手を離すのに伴ない、前記バネの弾性力によ
り自動的に中点位置に復帰するようになっている。該ピ
ッチベンドホイール5が中点に復帰した状態において、
楽音のピッチは基本ピッチに設定されるようになってい
る。しかし、ピッチベンドホイールは操作終了時に、毎
回、正確に同一の中点位置に復帰するとは限らず、その
復帰位置に多少のズレが生じる可能性がある。そこで、
このような復帰位置のズレを見込んで、ピッチベンドホ
イールが中点位置から所定範囲内にある位置に復帰した
ときには、中点位置に復帰した時と同様に基本ピッチが
設定されるようになっている。従って、ピッチベンドホ
イールが操作される際、この所定範囲については、楽音
のピッチは基本ピッチのまま変化しないようになってい
る(以下、この中点位置付近における所定範囲を不感帯
という)。また、ピッチベンドホイール5の下端部には
下方に突出するアーム突起5aが設けられおり、このア
ーム突起5aには、例えばゴム製の拡開部材5bが固着
されている。
【0012】さらに、このピッチベンドホイール5は、
演奏者の押圧、離圧操作により、アセンブリフレーム9
を含むその他のホイールアセンブリ4の構成要素ととも
に、前記取り付け凹部2に対して上下方向に移動可能に
なっており、第1の位置である上方位置(図2の位
置)、および、第2の位置である、下方に押し込まれた
状態で操作される下方位置の2つの位置で、回転操作可
能になっている。このピッチベンドホイール5の位置
は、後述するように、押圧センサSで検出される。この
実施例によると、ピッチベンドホイール5を上方位置で
パラメータ入力操作する場合と、下方位置でパラメータ
入力操作する場合とでは、互いに変化レンジが異なる2
種類のピッチ変化を実現できるようになっている。つま
り、例えば、ピッチベンドホイール5を上方位置で操作
する場合には、通常のピッチベンド(以下、単にピッチ
ベンドという)用に比較的大きなレンジにわたるピッチ
変化を実現でき、また、ピッチベンドホイール5を下方
位置で操作する場合には、ビブラート用に比較的小さな
レンジにわたるピッチ変化が実現できるようになってい
る。なお、図示していないが、ピッチベンドホイール5
は、バネにより上方位置に付勢されており、下方位置で
の操作終了後において演奏者が押圧を解除するのに伴な
い、上方位置に自動復帰するようになっている。また、
上方位置に自動復帰するとともに、コイルバネ7により
中点に復帰するようになっている。
【0013】コイルバネ7は、前述のように1対の脚部
7b、7cが、その下端において、カム部材10のカム
斜面に係合している。ピッチベンドホイール5のアーム
突起5aに固着された拡開部材5bは、ピッチベンドホ
イール5が上方位置においていずれかの方向C1または
C2に回転操作される際、前記脚部7bまたは7cをそ
の弾性力に抗して外方に押し開くようになっている。な
お、アーム突起5aを幅広にし、該アーム突起5aによ
り直接前記脚部7bまたは7cを押し開くようにしても
よいが、該アーム突起5aが対応する脚部7b、7cに
接する際における接触音の発生を防止できるよう、前述
のような拡開部材5bを使用するのが好ましい。
【0014】アセンブリフレーム9は、ピッチベンドホ
イール5に向かう方向に延びる突出部9aを含むもので
ある。該突出部9aには、後述する目的で例えばゴム製
の接触部材9bが固着されている。カム部材10は、取
り付け凹部2に対して固定されている。このカム部材1
0により、ホイールアセンブリ4が下方位置に下降する
のに伴ない、各々のコイルバネ7の両脚部7b、7c
は、カム部材10のカム面10aに沿って摺動しなが
ら、外方に拡開させられる。このようにコイルバネ7の
両脚部7b、7cが拡開されると、該脚部7b、7c
と、ピッチベンドホイール5の拡開部材5bおよびアセ
ンブリホイール9の接触部材9bとの間隔が拡がり、そ
の結果、ピッチベンドホイール5は、脚部7b、7cの
拡開程度に応じた角度だけ、自由に回転できる状態とな
る。このため、この下方位置にあっては、上方位置とは
異なり、中点復帰用のコイルバネ7によるクリック感を
伴うことなく、ピッチベンドホイール5を操作できるこ
ととなる。従って、高精度で、つまり、細かな操作角度
でビブラートをかけることが容易になる。また、この実
施例によると、下方位置での操作については、上方位置
での操作とは異なり、前述のような不感帯が設定されて
おらず、その結果、細かなピッチ変化を、連続的で且つ
スムーズに行うことができるようになっている。
【0015】また、カム部材10の上端には、ピッチベ
ンドホイール5とともに下降するアセンブリフレーム9
に固着した前記接触部材9bにより押圧されることによ
り、ピッチベンドホイール5が下方位置に設定されたこ
とを示す押圧検出信号DEPを出力する押圧センサSが
設けられている。
【0016】図1は、前述のパラメータ入力装置を利用
した電子楽器における電子回路の構成例を示すものであ
る。押鍵検出回路15は、発生すべき楽音のピッチを指
定するための複数の鍵を具えた鍵盤KBに対応して設け
られており、それぞれの鍵に対応する複数のキースイッ
チを含む回路である。鍵盤KBにおいて新たな鍵が押圧
されたとき、該押鍵検出回路15では、キーオン信号K
ON、および、その押圧鍵を示すキーコードKCを出力
し、さらに、該鍵を押し下げる時の押鍵操作速度を示す
イニシャルタッチデータおよび鍵押圧持続時における押
圧力を示すアフタタッチデータからなるタッチデータT
Cを出力する。
【0017】ピッチエンベロープ発生回路16は、押鍵
検出回路15から出力されたキーオン信号KONおよび
タッチデータTCに従い、発生すべき楽音のピッチの時
間的な変化を設定するピッチエンベロープ信号EVを発
生し、該ピッチエンベロープ信号EVを加算器17に出
力する。
【0018】また、Fナンバ発生回路18は、押鍵検出
回路15から出力されたキーコードKCに対応する基本
FナンバBFNを発生し、該基本FナンバBFNを加算
器17に出力する。なお、Fナンバとは、トーンジェネ
レータTGの波形メモリ19に記憶されている楽音波形
データを読み出すためのアドレスの歩進速度、従って、
楽音波形データの読み出し速度を設定する値であり、こ
の楽音波形データの読み出し速度に応じて、発生すべき
楽音のピッチが決定されることとなる。従って、このよ
うにFナンバ発生回路18から出力される基本Fナンバ
BFNにより、押圧鍵に対応する基本的なピッチが決定
されることとなる。
【0019】可変抵抗器8の出力に基づいて検出された
ピッチベンドホイール5の操作量は、A/D変換器20
によりディジタルの操作量データODに変換された後、
乗算器21に出力される。
【0020】変化レンジ設定回路22は、ピッチベンド
ホイール5の最大操作量に対するピッチの最大変化レン
ジ(幅)を設定するものであり、押圧センサSから押圧
検出信号DEPが入力しているか否かに応じて、つま
り、ピッチベンドホイール5が下方位置で操作されてい
るのか、または、上方位置で操作されているのかに応じ
て、互いに異なる変化レンジを設定するものである。す
なわち、この変化レンジ設定回路22では、押圧センサ
Sから押圧検出信号DEPが入力していないときには、
比較的大きな(例えば200セントつまり1音にわた
る)ピッチベンド用の変化レンジを設定し、押圧センサ
Sから押圧検出信号DEPが入力しているときには、そ
れより小さな(例えば50セントつまり1/4音にわた
る)ビブラート用の変化レンジを設定することとなる。
この変化レンジの設定値は、操作パネル(図示せず)で
の設定操作等に基づいて任意に変更可能になっている。
このように変化レンジ設定回路22で設定されたピッチ
ベンド用またはビブラート用の変化レンジの値は、それ
ぞれ、変化レンジ設定係数KAまたは変化レンジ設定係
数KBとして乗算器21に与えられる。
【0021】乗算器21では、A/D変換器20から出
力された操作量データODに、ピッチ変化レンジ設定回
路22に与えられた変化レンジ設定係数KAまたはKB
を乗算することにより、ピッチベンドホイール5の操作
量に対応するピッチ変化値PVを求め、該ピッチ変化値
PVをFナンバ変換回路26に出力する。
【0022】Fナンバ変換回路26では、押圧センサS
から押圧検出信号DEPが入力しているのか否かに応じ
て、異なる変換テーブルに従って、前記ピッチ変化値P
VをFナンバデータFNに変換するものである。すなわ
ち、Fナンバ変換回路26では、押圧センサSから押圧
検出信号DEPが入力していないときには、変化レンジ
が比較的大きなピッチベンド用の第1の変換テーブル2
3に従って前記ピッチ変化値PVをFナンバデータFN
に変換し、逆に、押圧センサSから押圧検出信号DEP
が入力しているときには、変化レンジがそれより小さな
ビブラート用の第2の変換テーブル24に従ってピッチ
変化値PVをFナンバ変化データFNに変換することと
なる。なお、ピッチベンドホイール5が上方位置におけ
る不感帯にあるときには、必ず基本ピッチが設定される
ように、第1の変換テーブル23は不感帯用のデータを
含むものである。これに対し、ピッチベンドホイール5
が下方位置で操作されるときには、連続的なピッチ変化
が実現されるよう、第2の変換テーブル24は不感帯用
のデータを含まないものである。Fナンバ変換回路26
で得られたFナンバデータFNは、前記加算器17に与
えられる。
【0023】加算器17では、基本Fナンバ発生回路1
8からの基本FナンバBFNに対して、ピッチエンベロ
ープ発生回路16からのピッチエンベロープ信号EVお
よびFナンバ変換回路26からのFナンバデータFNの
値を加算し、該基本FナンバBFNの値を変調する。加
算器17の出力は、FナンバパラメータFPとしてトー
ンジェネレータTGのアドレス発生回路28に与えられ
る。
【0024】トーンジェネレータTGにおいて、アドレ
ス発生回路28は、押鍵検出回路15から出力されたキ
ーオン信号KONによりリセットされた後、Fナンバパ
ラメータFPに従う周期で歩進するアドレスデータを発
生する。波形メモリ19に記憶されている波形データ
は、このアドレス発生回路28から発生したアドレスデ
ータに従って読出され、フィルタ29に与えられる。フ
ィルタ29は、例えば操作パネルにおける音色設定操作
等に基づき、押鍵検出回路15から出力されたキーオン
信号KONおよびタッチデータTDに応じて、発生すべ
き楽音の周波数特性を変化させるべく、波形メモリ19
から与えられた波形データについてフィルタ演算を行
う。さらに、エンベロープ発生回路30は、キーオン信
号KONに呼応して、タッチデータTDの値に応じたレ
ベルを持つ楽音の音量振幅エンベロープを設定するエン
ベロープ波形データEDを発生し、該エンベロープ波形
データEDを乗算器32に出力する。乗算器32は、フ
ィルタ29により処理された波形データに楽音としての
エンベロープを付与するために、前記波形データとエン
ベロープ波形データとを乗算する。このことにより、乗
算器32の出力として、前記エンベロープ波形データに
従って音量振幅が時間的に変化する楽音信号が得られる
こととなる。このようにしてトーンジェネレータTGで
発生した楽音信号は、D/A変換器33によりアナログ
の信号に変換された後、サウンドシステムSSを介して
音響的に発音される。
【0025】図示していないが、この実施例において
は、前述の機能を有するピッチベンドホイール5とは別
にモジュレーションホイールが設けられており、ビブラ
ートをかける際には、ピッチベンドホイール5およびモ
ジュレーションホイールを選択的に使用できるようにな
っている。
【0026】次に、上記実施例の動作の一例を説明す
る。先ず、鍵盤KBにより指定したピッチの楽音につい
てピッチベンドを行う場合、演奏者は、ピッチベンドホ
イール5を押圧することなく上方操作位置で操作するこ
ととなる。このピッチベンドホイール5の操作量は、可
変抵抗器8の出力信号に基づいて検出され、A/D変換
器20によりディジタルの操作量データODに変換され
る。この場合には、押圧センサSから押圧検出信号DE
Pが出力されないので、変化レンジ設定回路22では、
ピッチベンド用の変化レンジ設定係数KAを出力する。
操作量データODと前記変化レンジ設定係数KAとは、
乗算器21において乗算され、乗算器21からピッチ変
化値PVが出力される。Fナンバ変換回路26では、第
1の変換テーブル23に従い、このピッチ変化値PVを
FナンバデータFNに変換し、該FナンバデータFNを
加算器17に出力する。加算器17では、Fナンバ発生
回路18により発生された基本FナンバBFNに、この
FナンバデータFN、ピッチエンベロープ発生回路16
から出力されたピッチエンベロープ信号EVを加算す
る。加算器17の加算結果は、FナンバパラメータFP
として、トーンジェネレータTGのアドレス発生回路2
8に与えられる。
【0027】また、鍵盤KBにより指定したピッチの楽
音についてビブラートをかける場合、演奏者は、ピッチ
ベンドホイール5を押圧しながら下方操作位置で操作す
ることとなる。この場合、ピッチベンドホイール5が押
圧されて下降することにより、コイルバネ7の両脚部7
b、7cは、カム部材10のカム面によりそれぞれ外方
に拡開させられ、従って、ピッチベンドホイール5は、
脚部7b、7cの拡開程度に応じた角度だけ、クリック
感を伴うことなく自由に回転操作できる状態となる。ピ
ッチベンドホイール5の操作量は、前述した上方操作位
置での操作時と同様に、可変抵抗器8の出力信号に基づ
いて検出され、しかる後、A/D変換器20によりディ
ジタルの操作量データODに変換される。この場合に
は、押圧センサSから押圧検出信号DEPが出力されて
いるため、変化レンジ設定回路22では、ビブラート用
の変化レンジ設定係数KBを出力する。操作量データO
Dと前記変化レンジ設定係数KBとは、乗算器21にお
いて乗算され、乗算器21からピッチ変化値PVが出力
される。そして、Fナンバ変換回路26では、第2の変
換テーブル24に従い、このピッチ変化値PVをFナン
バデータFNに変換し、該FナンバデータFNを加算器
17に出力する。加算器17では、上述と同様に、基本
FナンバBFNに、このFナンバデータFN、ピッチエ
ンベロープ信号EVを加算し、その加算結果をFナンバ
パラメータFPとしてアドレス発生回路28に与えるこ
ととなる。
【0028】なお、上記実施例では、変化レンジ設定回
路22でピッチ変化レンジを設定し、その後、Fナンバ
変換回路26で変換テーブルに従いピッチ変化値PVを
FナンバデータFNに変換するようにしたが、変化レン
ジを任意に変更する必要がないはときには、変化レンジ
設定回路22を設けることなく、Fナンバ変換回路26
において操作量データODをFナンバデータFNに直接
変換するようにしてもよい。また、パラメータ入力用の
操作子であるピッチベンドホイールの第2の操作位置と
しては、前述のように押圧状態で操作される下方操作位
置に限らず、例えば、横方向に倒された状態または傾斜
された状態で操作されるような操作位置等であってもよ
い。また、この発明は、楽音のピッチに係るパラメータ
以外のパラメータ、例えば、音色、音量等に係るパラメ
ータを入力するものであってもよい。さらに、パラメー
タ入力用の操作子は、ホイール型のものに限らず、レバ
ー型その他のものであってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、パラ
メータ入力用の操作子が2つの方向に操作設定可能であ
り、該操作子の第1の方向における設定位置、および、
該操作子の第2の方向における操作量の組合せに応じた
パラメータを発生するようになっている。その結果、こ
の発明は、1つのパラメータ入力用の操作子により、異
なるパラメータを入力でき、楽音の制御を適確に行うこ
とができるという優れた効果を奏する。また、操作子が
第2の設定位置で操作される場合には、パラメータ不変
化帯が設定されず、且つ、前記操作子を付勢手段の付勢
力によって生じるクリック感なしに操作可能になる。こ
のため、この第2の設定位置での操作により、きめ細か
なパラメータ変化を、連続的で且つスムーズに行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るパラメータ入力装置を利用した
電子楽器の一実施例の全体構成を示すブロック図。
【図2】図1におけるピッチベンダーユニットの一構成
例を示す正面断面図。
【図3】前記ピッチベンダーユニットのホイールアセン
ブリを示す側面図。
【図4】図3のホイールアセンブリを分解して示す側面
図。
【符号の説明】
5…ピッチベンドホイール、8…可変抵抗器、17…加
算器、18…Fナンバ発生回路、23、24…変換テー
ブル、26…Fナンバ変換回路、S…押圧センサ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの異なる方向に操作設定可能な、パ
    ラメータ入力用の操作子と、 前記操作子の第1の方向に関する設定位置を検出する設
    定位置検出手段と、 前記操作子の第2の方向に関する操作量を検出する操作
    量検出手段と、 前記設定位置検出手段により検出された設定位置と前記
    操作量検出手段により検出された操作量の組合せに応じ
    たパラメータを発生するパラメータ発生手段とを具えた
    楽音信号発生装置用のパラメータ入力装置。
  2. 【請求項2】 前記パラメータ入力用の操作子が、前記
    第1の方向に関して第1の設定位置と第2の設定位置と
    に設定可能であり、 前記第1の設定位置での操作終了時には前記操作子が、
    所定の基準パラメータを入力するための基準位置に自動
    的に復帰するよう、該操作子を前記基準位置に常時弾性
    的に付勢する付勢手段と、 前記操作子が前記第1の設定位置で操作される場合、前
    記操作子が前記基準位置から所定範囲内にある限り、そ
    の操作量に関わらず前記基準パラメータが入力されるよ
    う、前記所定範囲をパラメータ不変化帯として設定し、
    前記操作子が前記第2の設定位置で操作される場合に
    は、前記パラメータ不変化帯の設定を解除し、前記操作
    子の操作量に応じて連続的に変化するパラメータが設定
    されるようにする設定制御手段と、 前記第2の設定位置で操作される場合、前記操作子を前
    記付勢手段の付勢力から解放する解放手段とをさらに含
    む請求項1の楽音信号発生装置用のパラメータ入力装
    置。
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