JPH0510069B2 - - Google Patents
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- JPH0510069B2 JPH0510069B2 JP59243837A JP24383784A JPH0510069B2 JP H0510069 B2 JPH0510069 B2 JP H0510069B2 JP 59243837 A JP59243837 A JP 59243837A JP 24383784 A JP24383784 A JP 24383784A JP H0510069 B2 JPH0510069 B2 JP H0510069B2
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- methyl
- glucopyranoside
- sugar
- aminoacylated
- aminobutyryl
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Description
本発明はアミノアシル化糖又はその塩を甘味付
与材として添加する甘味付与方法に関する。 甘味を呈する物質として代表的なものは蔗糖で
あるが、蔗糖の摂取ないしは過剰摂取が医療上の
理由で制限される場合が多い。特に、糖尿病など
においては、糖の摂取を積極的に制限するため
に、甘味付与に用いる糖の量を減少したり、全く
排除する場合がある。治療を目的としない場合で
も、上記の如き成人病等の予防、むし歯の予防乃
至は肥満の防止のために、近年、蔗糖の摂取量を
減らそうとする傾向が高い。蔗糖の接種の減少又
は排除に伴う甘味の不足を補う目的で使用され
る、いわゆる代用甘味料乃至はダイエツト甘味料
としては、ソルビトール、マルチトール等の糖ア
ルコール、アスパルテームに代表されるジペプチ
ド甘味料、ステビオサイド、グリチルリチン、ア
セサルフアム、サツカリン等があるが、糖アルコ
ール、アスパルテーム等を除くと、甘味質におい
て必ずしも満足はできない。従つて、良質な甘味
質を有し、蔗糖に代替し得る甘味料に対する要望
は依然存在する。 本発明者らは、ペプチドの合成並びに有用性に
関する研究を行う一方、生体内に広く存在するア
ミノ酸と糖がエステル結合したアミノアシル化糖
の合成並びにその有用性に関する研究を行う中
で、特定のアミノアシル化糖が甘味を有し、更に
は、良質で強い甘味を有するアミノアシル化糖の
存在を発見し、本発明を完成した。 アミノ酸、ペプチドの呈味については、従来、
疎水性アミノ酸、アルギニン、プロリンを含む多
くの苦みを呈するアミノ酸、ペプチドに関する報
告があり、グリシン、アラニン等の甘味を呈する
アミノ酸、アスパルテームに代表される甘味ペプ
チドも知られている。 一方、アミノアシル化糖の甘味に関する報告は
グリシン、アラニン、バリン、イソロイシン、プ
ロリン等のアミノアシル化糖及びその塩の呈味機
能に関するもの(特願昭59−46093)を除き全く
知られていない。本発明のアミノアシル化糖は、
化学的合成或いは微生物醗酵による方法等、いか
なる方法で得られるものでもよく、その製法に特
別の限定はない。具体的には、例えば4,6位が
ベンジリデンでブロツクされたエチル−4,6−
O−ベンジリデン−α−D−グルコピラノシドの
2,3位にBoc−アミノ酸をDMAP(ジメチルア
ミノピリジン)存在下、DCC法により導入し、
しかる後にHC/ジオキサン処理によつてBoc
(t−ブトキシカルボニル)及びベンジリデンを
除去する等により目的物のアミノアシル化糖が得
られる。上記アミノアシル化糖を甘味付与剤とし
て添加する場合、それ自体でも又は塩酸塩等の塩
の形でもその甘味発現機能に変りはなく、何れの
形態でも使用可能であり、例えば、化学的合成法
により得られた最終目的物(アミノアシル化糖)
の物性が不安定であつたり、取扱いが困難な場合
には、塩酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、
マレイン酸塩、フマル酸塩等の形での使用が望ま
しく、特に塩酸塩での使用が甘味付与上好まし
い。 本発明のアミノアシル化糖の例としては、下記
式中、R1がアミノブチリール基又はセリル基で
あり、R2が炭素数1〜6のアルキル基であり、
具体的には、メチル−2,3−ジ−O−(L−α
−アミノブチリール)−α−D−グリコピラノシ
ド、メチル−2,3−ジ−O−(L−セリル)−α
−D−グルコピラノシド、エチル−2,3−ジ−
O−(L−α−アミノブチリール)−α−D−グラ
コピラノシド、エチル2,3−ジ−O−(L−セ
リル)−α−D−グラコピラノシド及びこれらの
塩酸塩等が挙げられる。 式 上記アミノアシル化糖は、L体、D体、DL体
の何れでもよい。また、アミノアシル化糖又はそ
の塩を、各単独で使用しても、或いは2種以上を
併用してもよい。 呈味に関する実験 倍数希釈による官能検査法によりメチル−2,
3−ジ−O−(L−α−アミノブチリール)−α−
D−グルコピラノシド及びメチル−2,3−ジ−
O−(L−セリル)−α−D−グラコピラノシドに
ついて、呈味を評価した。結果は、メチル−2,
3−ジ−O−(L−α−アミノブチリール)−α−
D−グルコピラノシドがシヨ糖の53倍の強い甘味
を有し、メチル−2,3−ジ−O−(L−セリル)
−α−D−グラコピラノシドは、シヨ糖の3.4倍
の甘味を有していた。
与材として添加する甘味付与方法に関する。 甘味を呈する物質として代表的なものは蔗糖で
あるが、蔗糖の摂取ないしは過剰摂取が医療上の
理由で制限される場合が多い。特に、糖尿病など
においては、糖の摂取を積極的に制限するため
に、甘味付与に用いる糖の量を減少したり、全く
排除する場合がある。治療を目的としない場合で
も、上記の如き成人病等の予防、むし歯の予防乃
至は肥満の防止のために、近年、蔗糖の摂取量を
減らそうとする傾向が高い。蔗糖の接種の減少又
は排除に伴う甘味の不足を補う目的で使用され
る、いわゆる代用甘味料乃至はダイエツト甘味料
としては、ソルビトール、マルチトール等の糖ア
ルコール、アスパルテームに代表されるジペプチ
ド甘味料、ステビオサイド、グリチルリチン、ア
セサルフアム、サツカリン等があるが、糖アルコ
ール、アスパルテーム等を除くと、甘味質におい
て必ずしも満足はできない。従つて、良質な甘味
質を有し、蔗糖に代替し得る甘味料に対する要望
は依然存在する。 本発明者らは、ペプチドの合成並びに有用性に
関する研究を行う一方、生体内に広く存在するア
ミノ酸と糖がエステル結合したアミノアシル化糖
の合成並びにその有用性に関する研究を行う中
で、特定のアミノアシル化糖が甘味を有し、更に
は、良質で強い甘味を有するアミノアシル化糖の
存在を発見し、本発明を完成した。 アミノ酸、ペプチドの呈味については、従来、
疎水性アミノ酸、アルギニン、プロリンを含む多
くの苦みを呈するアミノ酸、ペプチドに関する報
告があり、グリシン、アラニン等の甘味を呈する
アミノ酸、アスパルテームに代表される甘味ペプ
チドも知られている。 一方、アミノアシル化糖の甘味に関する報告は
グリシン、アラニン、バリン、イソロイシン、プ
ロリン等のアミノアシル化糖及びその塩の呈味機
能に関するもの(特願昭59−46093)を除き全く
知られていない。本発明のアミノアシル化糖は、
化学的合成或いは微生物醗酵による方法等、いか
なる方法で得られるものでもよく、その製法に特
別の限定はない。具体的には、例えば4,6位が
ベンジリデンでブロツクされたエチル−4,6−
O−ベンジリデン−α−D−グルコピラノシドの
2,3位にBoc−アミノ酸をDMAP(ジメチルア
ミノピリジン)存在下、DCC法により導入し、
しかる後にHC/ジオキサン処理によつてBoc
(t−ブトキシカルボニル)及びベンジリデンを
除去する等により目的物のアミノアシル化糖が得
られる。上記アミノアシル化糖を甘味付与剤とし
て添加する場合、それ自体でも又は塩酸塩等の塩
の形でもその甘味発現機能に変りはなく、何れの
形態でも使用可能であり、例えば、化学的合成法
により得られた最終目的物(アミノアシル化糖)
の物性が不安定であつたり、取扱いが困難な場合
には、塩酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、
マレイン酸塩、フマル酸塩等の形での使用が望ま
しく、特に塩酸塩での使用が甘味付与上好まし
い。 本発明のアミノアシル化糖の例としては、下記
式中、R1がアミノブチリール基又はセリル基で
あり、R2が炭素数1〜6のアルキル基であり、
具体的には、メチル−2,3−ジ−O−(L−α
−アミノブチリール)−α−D−グリコピラノシ
ド、メチル−2,3−ジ−O−(L−セリル)−α
−D−グルコピラノシド、エチル−2,3−ジ−
O−(L−α−アミノブチリール)−α−D−グラ
コピラノシド、エチル2,3−ジ−O−(L−セ
リル)−α−D−グラコピラノシド及びこれらの
塩酸塩等が挙げられる。 式 上記アミノアシル化糖は、L体、D体、DL体
の何れでもよい。また、アミノアシル化糖又はそ
の塩を、各単独で使用しても、或いは2種以上を
併用してもよい。 呈味に関する実験 倍数希釈による官能検査法によりメチル−2,
3−ジ−O−(L−α−アミノブチリール)−α−
D−グルコピラノシド及びメチル−2,3−ジ−
O−(L−セリル)−α−D−グラコピラノシドに
ついて、呈味を評価した。結果は、メチル−2,
3−ジ−O−(L−α−アミノブチリール)−α−
D−グルコピラノシドがシヨ糖の53倍の強い甘味
を有し、メチル−2,3−ジ−O−(L−セリル)
−α−D−グラコピラノシドは、シヨ糖の3.4倍
の甘味を有していた。
【表】
ル
セリル 甘味 1.46 3.4
本発明の甘味付与方法は、アミノアシル化糖又
はその塩の中から選ばれた1種又は2種以上の成
分のみを添加するか、或いは他の成分と併用して
食用材料に添加する。併用される他の成分として
は、シヨ糖、ブドウ糖、乳糖、ソルビトール、マ
ルチトール、アスパルテーム、ステビオサイド、
グリチルリチンその他の甘味付与成分、塩化ナト
リウム、塩化カリウムその他の塩味付与成分、ア
ミノ酸、その塩類、L−グルタミン酸、L−グル
タミン酸塩類、5′−イノシン酸及び5′−グアニル
酸塩等の5′ヌクレオチドの塩類、コハク酸塩、動
物蛋白加水分解物、植物蛋白加水分解物、酵母エ
キス等のエキス類その他の旨味付与成分、グルタ
ミン酸、フマル酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石
酸、アスコルビン酸等の酸味付与成分その他のい
ずれの成分を組合せることも可能である。 食品(又は医薬)に好ましい甘味を付与するに
は、例えばメチル−2,3−ジ−O−(L−α−
アミノブチリール)−α−D−グルコピラノシド
(塩酸塩)の単独添加の場合、1/50〜1/55のモル
濃度比で蔗糖に相当する甘味が得られるが、共存
する他の呈味成分、食用材料、目的とする甘味の
強さ等に応じて、好ましい添加量は変化する。 本発明の甘味付与方法は、各種の食品、飲料、
医薬等、甘味付与を必要とするあらゆる種類の食
用材料に対しても適用可能であり、アミノ酸及び
糖から構成される甘味付与剤による甘味付与方法
としてその有用性が明らかである。 尚、本発明の対象となる食用材料としては、ジ
ユース、コーラ等の飲料、果物製品、アイスクリ
ーム、シヤーベツト等の冷菓、ゼリー、プデイン
グ、ヨーグルト、チヨコレート、チユーインガ
ム、キヤンデイ、ケーキ、和菓子類等の食品、飲
料、甘味剤(粉末、顆粒、キユーブ、シロツプ
等)、歯みがき、その他の口腔剤、糖衣錠、粉末
製剤、顆粒製剤、シロツプ製剤等の医薬等、いず
れの食用材料であつてもよい。 次に製造例、実施例により本発明を更に説明す
る。なお、製造例における略号は以下の通りであ
る。 Boc− t−ブトキシカルボニル基 Boc−ON 2−t−ブトキシカルボニルイミノ
−2−フエニルアセトニトリル DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド DCUrea N,N′−ジシクロヘキシルウレア TEA トリエチルアミン THF テトラヒドロフラン DMAP 4−ジメチルアミノピリジン GM クロロホルム−メタノール(5:1) 製造例 1 糖原料・メチル−4,6−O−ベンジリデン
−α−D−グルコピラノシドの合成 (1) 無水グルコース200gを塩酸を25%含有す
るメタノール500mlと除湿して油浴上18時間
煮沸還流した。反応後氷室中に放置して母核
を加えると結晶が析出した。その結晶をろ過
し、メタノールで洗い、母液を再び濃縮する
とさらに結晶が析出した。得られた結晶を合
わせメタノールから再結晶し、メチル−α−
D−グルコピラノシドの結晶を得た。 収量 97g(45%) m.p. 166℃ 〔α〕25 D +159°(c1.0,H2O) Rf 0.02(展開溶媒 CM) C7H14O6としての 計算値 C,43.29%,H,7.27%,O,49.44
% 実測値 C,43.11%,H,7.41%,O,49.48
% (2) メチル−α−D−グルコピラノシド28gを
ベンズアルデヒド70mlに懸濁し、塩化亜鉛21
gを加え室温で攪拌した。3時間後反応液を
酢酸エチルに溶解し、水で洗浄した。有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮しエー
テルで結晶化した。 収量 30g(74%) m.p. 161−167℃ 〔α〕25 D (c1.0,CHC3) Rf 0.58(CM) C14H18O6としての 計算値 C,59.56%,H,6.43%,O,34.01
% 実測値 C,59.48%,H,6.39%,O,34.13
% 2 メチル−2,3−ジ−O−(L−α−アミノ
ブチリール)−α−D−グルコピラノシドの合
成 (1) メチル=4,6−O−ベンジリデン−2,
3−ジ−O−〔N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−L−α−アミノブチリール〕−α−D−
グルコピラノシドの合成 N−(T−t−ブトキシカルボニル)−L−α−
アミノ酪酸ジシクロヘキシルアンモニウム塩
(2.54g、6mmol)を酢酸エチルに懸濁し、2N−
H2SO4と激しく攪拌した。有機層を無水Na2SO4
で乾燥後濃縮し、油状物を得た。この油状物を
THF5mlに溶解し、氷浴で冷却しながらジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(DCC)(1.24g、
6mmol)を加え、0℃で20min攪拌した。そのも
のへ続いてメチル=4,6−O−ベンジリデン−
α−D−グルコピラノシド(0.57g、2mmol)と
2,2−ジメチルアミノピリジン(65mg)を
THF5mlに溶解したものを加えた。一夜攪拌後、
N,N′−ジシクロヘキシルウレアを去し、
液を濃縮して酢酸エチルに溶解した。有機層を
水、4%クエン酸、水、4%炭酸水素ナトリウ
ム、水の順で洗い、無水Na2SO4で乾燥させた。
減圧、濃縮の後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トクラフイー(溶媒:ヘキサン−酢酸エチル=
4:1)で精製し、固形物0.56g(1.28mmol、
64%)を得た。 m.p. 135−136℃ 〔α〕25 D +37°(c1,CHC3) Rf 0.42(ヘキサン/酢酸エチル=2/1) C32H48O12N2としての 計算値 C,58.88%,H,7.39%,O,4.28% 実測値 C,59.01%,H,7.35%,O,4.30% (2) メチル=2,3−ジ−O−(L−α−アミ
ノブチリール)−α−D−グルコピラノシド
の合成。 メチル=4,6−O−ベンジリデン−2,3−
ジ−O−〔N−(t−ブトキシカルボニル)−L−
α−アミノブチリール〕−α−D−グルコピラノ
シド(391mg、0.6mmol)に4.3N HCをジオキ
サンに溶解したもの(10ml)を加えた。反応終了
後、濃縮しエーテルを加えて固化させた。収率96
% m.p. 110℃ 〔α〕25 D +88°(c1,MeOH) Rf 0.41(1−BuOH/AcOH/Py/H2O=
4/1/1/2) C14H30O8N2C2としての 計算値 C,39.44%,H,7.09%,N,6.57% 実測値 C,39.38%,H,7.15%,N,6.51% 3 メチル=2,3−ジ−O−(L−α−セリル)
−α−D−グルコピラノシドの合成。 (1) メチル=4,6−O−ベンジリデン−2,
3−ジ−O−〔N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−O−ベンジルセリル〕−α−D−グルコ
ピラノシドの合成 N−(t−ブトキシカルボニル)−O−ベンジル
−L−セリン(1.78g、6mmol)、DCC(1.24g、
6mmol)、メチル4,6−O−ベンジリデン−α
−D−グルコピラノシド(0.57g、2mmol)、2,
2−ジメチルアミノピリジン(65mg)をメチル=
4,6−O−ベンジリデン−2,3−ジ−O−
〔N−(t−ブトキシカルボニル)−L−α−アミ
ノブチリール〕−α−D−グルコピラノシドの合
成と同様に行ない、吸湿性の結晶を得た。収率63
% m.p. (hygroscopic) 〔α〕25 D +8°(c1,CHC3) C44H56O14N2としての 計算値 C,63.14%,H,6.74%,N,3.34% 実測値 C,63.09%,H,6.71%,N,3.37% (2) メチル=2,3−ジ−O−(L−セリル)−
α−D−グルコピラノシドの合成。 メチル=4,6−O−ベンジリデン−2,3−
ジ−O−〔N−(t−ブトキシカルボニル)−O−
α−ベンジル−L−セリル〕−α−D−グルコピ
ラノシド(502mg、0.6mmol)を4.3N HC/ジ
オキサンに(10ml)でBoc基とベンジリデン基と
を除去した。減圧濃縮後、AcOH−MeOH(1:
1)(10ml)に溶解しパラジウム黒を用いて接触
還元を行ない、ベンジル基を除去した。パラジウ
ム黒を去後濃縮し、得られた残渣にアセトンを
加え、吸湿性の結晶を得た。収率78% m.p. (hygroscopic) 〔α〕25 D +69°(c1,MeOH) C13H26N2O10C2としての 計算値 C,35.38%,H,5.93%,N,6.35% 実測値 C,35.29%,H,5.97%,N,6.31% 実施例 1 インスタントコーヒー1人前2gを熱湯1人前
各150mlに溶解し、コーヒー液を調製した。この
コーヒー液に製造例で得たメチル−2,3−ジ−
O−(L−α−アミノブチリール)−α−D−グル
コピラノシド・2塩酸塩(サンプルA)又はメチ
ル−2,3−ジ−O−(L−セリル)−α−D−グ
ルコピラノシド・2塩酸塩(サンプルB)をそれ
ぞれ溶解したもの(試験区)並びに蔗糖を溶解し
たもの(対照区)をそれぞれ調製し、よく訓練さ
れた味覚パネル20名を用いて、2点比較法によ
り、官能評価を実施した。結果を第2表に示す。
(サンプルA〜B及び蔗糖の添加濃度) サンプルA 0.15g/dl B 1.4 ″ 蔗糖 6 ″
セリル 甘味 1.46 3.4
本発明の甘味付与方法は、アミノアシル化糖又
はその塩の中から選ばれた1種又は2種以上の成
分のみを添加するか、或いは他の成分と併用して
食用材料に添加する。併用される他の成分として
は、シヨ糖、ブドウ糖、乳糖、ソルビトール、マ
ルチトール、アスパルテーム、ステビオサイド、
グリチルリチンその他の甘味付与成分、塩化ナト
リウム、塩化カリウムその他の塩味付与成分、ア
ミノ酸、その塩類、L−グルタミン酸、L−グル
タミン酸塩類、5′−イノシン酸及び5′−グアニル
酸塩等の5′ヌクレオチドの塩類、コハク酸塩、動
物蛋白加水分解物、植物蛋白加水分解物、酵母エ
キス等のエキス類その他の旨味付与成分、グルタ
ミン酸、フマル酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石
酸、アスコルビン酸等の酸味付与成分その他のい
ずれの成分を組合せることも可能である。 食品(又は医薬)に好ましい甘味を付与するに
は、例えばメチル−2,3−ジ−O−(L−α−
アミノブチリール)−α−D−グルコピラノシド
(塩酸塩)の単独添加の場合、1/50〜1/55のモル
濃度比で蔗糖に相当する甘味が得られるが、共存
する他の呈味成分、食用材料、目的とする甘味の
強さ等に応じて、好ましい添加量は変化する。 本発明の甘味付与方法は、各種の食品、飲料、
医薬等、甘味付与を必要とするあらゆる種類の食
用材料に対しても適用可能であり、アミノ酸及び
糖から構成される甘味付与剤による甘味付与方法
としてその有用性が明らかである。 尚、本発明の対象となる食用材料としては、ジ
ユース、コーラ等の飲料、果物製品、アイスクリ
ーム、シヤーベツト等の冷菓、ゼリー、プデイン
グ、ヨーグルト、チヨコレート、チユーインガ
ム、キヤンデイ、ケーキ、和菓子類等の食品、飲
料、甘味剤(粉末、顆粒、キユーブ、シロツプ
等)、歯みがき、その他の口腔剤、糖衣錠、粉末
製剤、顆粒製剤、シロツプ製剤等の医薬等、いず
れの食用材料であつてもよい。 次に製造例、実施例により本発明を更に説明す
る。なお、製造例における略号は以下の通りであ
る。 Boc− t−ブトキシカルボニル基 Boc−ON 2−t−ブトキシカルボニルイミノ
−2−フエニルアセトニトリル DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド DCUrea N,N′−ジシクロヘキシルウレア TEA トリエチルアミン THF テトラヒドロフラン DMAP 4−ジメチルアミノピリジン GM クロロホルム−メタノール(5:1) 製造例 1 糖原料・メチル−4,6−O−ベンジリデン
−α−D−グルコピラノシドの合成 (1) 無水グルコース200gを塩酸を25%含有す
るメタノール500mlと除湿して油浴上18時間
煮沸還流した。反応後氷室中に放置して母核
を加えると結晶が析出した。その結晶をろ過
し、メタノールで洗い、母液を再び濃縮する
とさらに結晶が析出した。得られた結晶を合
わせメタノールから再結晶し、メチル−α−
D−グルコピラノシドの結晶を得た。 収量 97g(45%) m.p. 166℃ 〔α〕25 D +159°(c1.0,H2O) Rf 0.02(展開溶媒 CM) C7H14O6としての 計算値 C,43.29%,H,7.27%,O,49.44
% 実測値 C,43.11%,H,7.41%,O,49.48
% (2) メチル−α−D−グルコピラノシド28gを
ベンズアルデヒド70mlに懸濁し、塩化亜鉛21
gを加え室温で攪拌した。3時間後反応液を
酢酸エチルに溶解し、水で洗浄した。有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮しエー
テルで結晶化した。 収量 30g(74%) m.p. 161−167℃ 〔α〕25 D (c1.0,CHC3) Rf 0.58(CM) C14H18O6としての 計算値 C,59.56%,H,6.43%,O,34.01
% 実測値 C,59.48%,H,6.39%,O,34.13
% 2 メチル−2,3−ジ−O−(L−α−アミノ
ブチリール)−α−D−グルコピラノシドの合
成 (1) メチル=4,6−O−ベンジリデン−2,
3−ジ−O−〔N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−L−α−アミノブチリール〕−α−D−
グルコピラノシドの合成 N−(T−t−ブトキシカルボニル)−L−α−
アミノ酪酸ジシクロヘキシルアンモニウム塩
(2.54g、6mmol)を酢酸エチルに懸濁し、2N−
H2SO4と激しく攪拌した。有機層を無水Na2SO4
で乾燥後濃縮し、油状物を得た。この油状物を
THF5mlに溶解し、氷浴で冷却しながらジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(DCC)(1.24g、
6mmol)を加え、0℃で20min攪拌した。そのも
のへ続いてメチル=4,6−O−ベンジリデン−
α−D−グルコピラノシド(0.57g、2mmol)と
2,2−ジメチルアミノピリジン(65mg)を
THF5mlに溶解したものを加えた。一夜攪拌後、
N,N′−ジシクロヘキシルウレアを去し、
液を濃縮して酢酸エチルに溶解した。有機層を
水、4%クエン酸、水、4%炭酸水素ナトリウ
ム、水の順で洗い、無水Na2SO4で乾燥させた。
減圧、濃縮の後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トクラフイー(溶媒:ヘキサン−酢酸エチル=
4:1)で精製し、固形物0.56g(1.28mmol、
64%)を得た。 m.p. 135−136℃ 〔α〕25 D +37°(c1,CHC3) Rf 0.42(ヘキサン/酢酸エチル=2/1) C32H48O12N2としての 計算値 C,58.88%,H,7.39%,O,4.28% 実測値 C,59.01%,H,7.35%,O,4.30% (2) メチル=2,3−ジ−O−(L−α−アミ
ノブチリール)−α−D−グルコピラノシド
の合成。 メチル=4,6−O−ベンジリデン−2,3−
ジ−O−〔N−(t−ブトキシカルボニル)−L−
α−アミノブチリール〕−α−D−グルコピラノ
シド(391mg、0.6mmol)に4.3N HCをジオキ
サンに溶解したもの(10ml)を加えた。反応終了
後、濃縮しエーテルを加えて固化させた。収率96
% m.p. 110℃ 〔α〕25 D +88°(c1,MeOH) Rf 0.41(1−BuOH/AcOH/Py/H2O=
4/1/1/2) C14H30O8N2C2としての 計算値 C,39.44%,H,7.09%,N,6.57% 実測値 C,39.38%,H,7.15%,N,6.51% 3 メチル=2,3−ジ−O−(L−α−セリル)
−α−D−グルコピラノシドの合成。 (1) メチル=4,6−O−ベンジリデン−2,
3−ジ−O−〔N−(t−ブトキシカルボニ
ル)−O−ベンジルセリル〕−α−D−グルコ
ピラノシドの合成 N−(t−ブトキシカルボニル)−O−ベンジル
−L−セリン(1.78g、6mmol)、DCC(1.24g、
6mmol)、メチル4,6−O−ベンジリデン−α
−D−グルコピラノシド(0.57g、2mmol)、2,
2−ジメチルアミノピリジン(65mg)をメチル=
4,6−O−ベンジリデン−2,3−ジ−O−
〔N−(t−ブトキシカルボニル)−L−α−アミ
ノブチリール〕−α−D−グルコピラノシドの合
成と同様に行ない、吸湿性の結晶を得た。収率63
% m.p. (hygroscopic) 〔α〕25 D +8°(c1,CHC3) C44H56O14N2としての 計算値 C,63.14%,H,6.74%,N,3.34% 実測値 C,63.09%,H,6.71%,N,3.37% (2) メチル=2,3−ジ−O−(L−セリル)−
α−D−グルコピラノシドの合成。 メチル=4,6−O−ベンジリデン−2,3−
ジ−O−〔N−(t−ブトキシカルボニル)−O−
α−ベンジル−L−セリル〕−α−D−グルコピ
ラノシド(502mg、0.6mmol)を4.3N HC/ジ
オキサンに(10ml)でBoc基とベンジリデン基と
を除去した。減圧濃縮後、AcOH−MeOH(1:
1)(10ml)に溶解しパラジウム黒を用いて接触
還元を行ない、ベンジル基を除去した。パラジウ
ム黒を去後濃縮し、得られた残渣にアセトンを
加え、吸湿性の結晶を得た。収率78% m.p. (hygroscopic) 〔α〕25 D +69°(c1,MeOH) C13H26N2O10C2としての 計算値 C,35.38%,H,5.93%,N,6.35% 実測値 C,35.29%,H,5.97%,N,6.31% 実施例 1 インスタントコーヒー1人前2gを熱湯1人前
各150mlに溶解し、コーヒー液を調製した。この
コーヒー液に製造例で得たメチル−2,3−ジ−
O−(L−α−アミノブチリール)−α−D−グル
コピラノシド・2塩酸塩(サンプルA)又はメチ
ル−2,3−ジ−O−(L−セリル)−α−D−グ
ルコピラノシド・2塩酸塩(サンプルB)をそれ
ぞれ溶解したもの(試験区)並びに蔗糖を溶解し
たもの(対照区)をそれぞれ調製し、よく訓練さ
れた味覚パネル20名を用いて、2点比較法によ
り、官能評価を実施した。結果を第2表に示す。
(サンプルA〜B及び蔗糖の添加濃度) サンプルA 0.15g/dl B 1.4 ″ 蔗糖 6 ″
【表】
【表】
【表】
あらかじめスイートチヨコレート(本発明品は
ビターチヨコレート、本発明の化合物、デキスト
リン、カカオバターで、対照品はビターチヨコレ
ート、砂糖、カカオバターで)を調製したのち、
卵、生クリームを使用し、常法によりチヨコレー
トムースを調製した。 得られた2種類のチヨコレートムースを冷蔵庫
で1日間保存冷却し、固めた後、味覚パネル20名
による官能評価を実施した。 結果を第3表に示す。評価結果及びコメントか
ら本発明品は、蔗糖添加品と同様さわやかな甘
味、苦味を呈し、嗜好性も良い評価が得られた。
ビターチヨコレート、本発明の化合物、デキスト
リン、カカオバターで、対照品はビターチヨコレ
ート、砂糖、カカオバターで)を調製したのち、
卵、生クリームを使用し、常法によりチヨコレー
トムースを調製した。 得られた2種類のチヨコレートムースを冷蔵庫
で1日間保存冷却し、固めた後、味覚パネル20名
による官能評価を実施した。 結果を第3表に示す。評価結果及びコメントか
ら本発明品は、蔗糖添加品と同様さわやかな甘
味、苦味を呈し、嗜好性も良い評価が得られた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式: (式中、R1はアミノブチリール基又はセリル
基であり、R2は低級アルキル基である。)を有す
るアミノアシル化糖又はその塩を食用材料に添加
することを特徴とする甘味付与方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59243837A JPS61124354A (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 | 甘味付与方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59243837A JPS61124354A (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 | 甘味付与方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61124354A JPS61124354A (ja) | 1986-06-12 |
| JPH0510069B2 true JPH0510069B2 (ja) | 1993-02-08 |
Family
ID=17109678
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59243837A Granted JPS61124354A (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 | 甘味付与方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61124354A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6071126B2 (ja) * | 2013-02-06 | 2017-02-01 | 微小循環研究所 有限会社 | 甘味濃度を目視可能としたグリシン系甘味調味料 |
| JP6520712B2 (ja) * | 2013-09-24 | 2019-05-29 | 味の素株式会社 | 糖アミノ酸およびその用途 |
| WO2015111627A1 (ja) * | 2014-01-21 | 2015-07-30 | 味の素株式会社 | 糖アミノ酸およびその用途 |
-
1984
- 1984-11-19 JP JP59243837A patent/JPS61124354A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61124354A (ja) | 1986-06-12 |
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