JPH0510329B2 - - Google Patents
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- JPH0510329B2 JPH0510329B2 JP59150154A JP15015484A JPH0510329B2 JP H0510329 B2 JPH0510329 B2 JP H0510329B2 JP 59150154 A JP59150154 A JP 59150154A JP 15015484 A JP15015484 A JP 15015484A JP H0510329 B2 JPH0510329 B2 JP H0510329B2
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- dihydroxypropylglycerol
- alcohol
- methyl
- transmucosal
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、経粘膜吸収促進剤及びこれを含有す
る経粘膜投与用製剤に関し、更に詳しくは、特定
の1,3−ジ−O−アルキル−2−O−2′,3′−
ジヒドロキシプロピルグリセロールを有効成分と
して含有する経粘膜吸収促進剤及び該経粘膜吸収
促進剤と薬理活性物質とを含有する経粘膜投与用
製剤に関する。 〔従来の技術〕 人体の粘膜部位−眼粘膜、鼻腔粘膜、口腔粘
膜、膣粘膜、直腸粘膜など−からの薬理活性物質
の吸収を促進させる手段として、剤型の改良、基
剤の改良、吸収促進作用を有する化合物の配合な
どが行なわれてきた。これらの中で剤型の改良、
基剤の改良は薬理活性物質のある程度の改良は可
能であるが、画期的な改良は期待できず、その研
究の中心は吸収促進作用を有する化合物の検索及
び応用であつた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、従来の吸収促進作用を有する化合物は
大部分次の様な欠点、すなわち、(1)吸収促進作用
が顕著でない、(2)吸収促進作用を発現出来る薬理
活性物質が限定されている、(3)毒性が高いものが
多い、(4)粘膜に対して刺激性を有し、長期間の使
用に耐えられないほどの欠点を有し、実用化は困
難なものが多いのが実情であつた。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで本発明者らはこのような実情に鑑み鋭意
研究を重ねた結果、特定の1,3−ジ−O−アル
キル−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグ
リセロールを経粘膜吸収促進剤として基剤に配合
することにより、薬効成分の血液中への吸収を著
しく増大させることができ、薬効成分の薬理効果
を良好かつ安全に発揮させ得ることを見い出し、
本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明は次の一般式() 〔式中、R1及びR2は各々炭素数1〜24のアル
キル基を示す〕 で表わされる1,3−ジ−O−アルキル−2−O
−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセロール
(以下単に「化合物()」と略称する)を有効成
分とする経粘膜吸収促進剤、並びに薬効成分と当
該経粘膜吸収促進剤とを含有する経粘膜投与用製
剤を提供するものである。 本発明で用いる化合物()は、グリセロール
から誘導されるジグリセロールに常法に従いアル
コールを作用させることにより得られる。用いら
れるアルコールの具体例としては、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、プロピルアルコール、
ブチルアルコール、オクチルアルコール、デシル
アルコール、ドデシルアルコール、ヘキサデシル
アルコール、オクタデシルアルコール、等の直鎖
型脂肪族アルコール類;イソプロピルアルコー
ル、イソブチルアルコール、2−エチルヘキシル
アルコール、2−ヘキシルデシルアルコール、2
−オクチルドデシルアルコール、2−ヘプチルウ
ンデシルアルコール、2−(1,3,3−トリメ
チルブチル)オクチルアルコール、2−デシルテ
トラデシルアルコール、2−ドデシルヘキサデシ
ルアルコール、2−テトラデシルオクタデシルア
ルコール、5,7,7−トリメチル−2−(1,
3,3,−トリメチルブチル)オクチルアルコー
ル、およびつぎの式 (式中、pは4〜10の整数を、qは5〜11の整
数を示し、p+qは11〜17を示し、かつp=7,
q=8を頂点とする分布を有する) で示されるメチル分岐イソステアリルアルコール
等の分岐型脂肪族1級アルコール類;sec−オク
チルアルコール、sec−デシルアルコール、sec−
ドデシルアルコール等の2級アルコール類;t−
オクチルアルコール、t−ドデシルアルコール等
の3級アルコール類;などを挙げることができ
る。 化合物()において、R1及びR2は、それぞ
れが炭素数1〜18のアルキル基であることが好ま
しく、特にR1とR2の合計炭素数が8〜22である
ことが好ましい。 また、化合物()の好ましいものの具体例と
しては、1−O−n−オクチル−3−O−メチル
−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセ
ロール、1−O−n−ドデシル−3−O−メチル
−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセ
ロール、1−O−n−ドデシル−3−O−n−ブ
チル−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグ
リセロール、1−O−n−ドデシル−3−O−n
−オクチル−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロ
ピルグリセロール、1−O−n−テトラデシル−
3−O−メチル−2−O−2′,3′−ジヒドロキシ
プロピルグリセロール、1−O−n−ヘキサデシ
ル−3−O−メチル−2−O−2′,3′−ジヒドロ
キシプロピルグリセロール、1−O−n−オクタ
デシル−3−O−メチル−2−O−2′,3′−ジヒ
ドロキシプロピルグリセロール、1−O−メチル
分岐イソステアリル−3−O−メチル−2−O−
2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセロール、1
−O−メチル分岐イソステアリル−3−O−n−
ブチル−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピル
グリセロール、1−O−メチル分岐イソステアリ
ル−3−O−n−オクチル−2−O−2′,3′−ジ
ヒドロキシプロピルグリセロールなどを挙げるこ
とができる。そして、これらの化合物()は、
LD50値が5g/Kg以上の極めて毒性の低いもので
ある。 本発明の経粘膜吸収促進剤は、化合物()を
そのまま、又はこれを水又はエタノール、プロピ
レングリコール、トリアセチン等の適当な溶媒に
溶解、分散若しくは懸濁せしめることにより調製
される。 また、本発明の経粘膜投与用製剤は、上記経粘
膜吸収促進剤又は化合物()をそのまま、種々
の剤型の経粘膜投与用製剤、例えば直腸及び膣投
与用坐剤、軟膏、ソフトゼラチンカプセル、バツ
カル錠、舌下錠、点鼻剤、鼻粘膜あるいは口腔粘
膜用噴霧剤等に配合し、更に必要に応じて所要の
製剤用担体、賦形剤等を加え、慣用の方法により
製剤化することによつて製造される。また本発明
の経粘膜吸収促進剤及び経粘膜投与用製剤には、
更に必要に応じて、従来公知の経粘膜吸収作用を
有する化合物、例えば、エーテル型非イオン界面
活性剤、フエニールグリシンのエナミン誘導体、
N−アシルコラーゲンペプチド、中鎖脂肪酸のナ
トリウム塩、サポニン類等を配合することもでき
る。 本発明の経粘膜吸収促進剤は、その有効成分量
で通常用いられている経粘膜投与用製剤中に、経
粘膜吸収促進のための助剤として添加する場合に
は、該製剤全量の0.001〜10重量%、特に0.1〜8
重量%配合するのが好ましい。また、経粘膜吸収
促進性基剤として使用する場合には該製剤全量の
10重量%以上を配合するのが適当である。 本発明の経粘膜吸収促進剤の配合によつてその
吸収が向上し、薬効が増大される薬物としては、
例えばヘパリン、デキストラン硫酸、ペントサン
硫酸(ヘパリノイド)、コンドロイチン硫酸およ
びその塩などの多糖類生理活性物質;グルコアミ
ラーゼインヒビター;ブレオマイシン、ネオカル
チノスタン、L−アスパラギナーゼなどのペプチ
ド型抗腫瘍性物質;トリプシン、キモトリプシ
ン、ブロメライン、パパイン、プロテナーゼ、パ
ーオキシダーゼ、ナガーゼ、プロクターゼ、セラ
チオペプターゼ、セアプローゼ、リゾチーム、ス
トレプトキナーゼ、ストレプトドルナーゼ、プラ
スミン、ウロキナーゼ、チトクロームC、ヒアル
ロニダーゼ、フイブリノリシン、トロンビン、カ
リジン、カリクレイン、プラスミン、グルコース
オキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、フイチ
ン、デソキシリポヌクレアーゼ、コリンエステラ
ーゼ、プロナーゼ、パンクレアチンなどの酵素
剤;カルシトニン、パラトルモン、レラキシン、
インスリン、グルカゴン、プロラクチン、アドレ
ノコルチコトロピン(ACTH)、性腺刺激ホルモ
ン、チロトロピン(TSH)、成長ホルモン
(BGH)、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホ
ルモン(FSH)、オキシトシン、バゾプレシン、
抗利尿ホルモン、コヘリン、メラニン細胞刺激ホ
ルモン(MSH)、ガストリン、テトラガストリ
ン、ペンタガストリン、セクレチン、パンクレオ
ザイミン、コレシストキニン、サブスタンスP、
ゴナドトロピン(HCG)、バゾプレシンなどのペ
プチドホルモン、副腎皮質刺激ホルモン放出因子
(ACTH−RH)、卵胞刺激ホルモン放出因子
(FSH−RH)、成長ホルモン放出因子(GH−
IH)、黄体形成ホルモン放出因子(LH−RH)、
プロラクチン放出因子(PR−RH)、プロラクチ
ン抑制因子(PR−IH)、甲状腺刺激ホルモン放
出因子(TSH−RH)などのペプチドホルモン放
出、抑制因子;ポリリボヌクレオチド、ポリイノ
シン酸とポリシチジル酸の錯体、ポリアデニル酸
とポリウリジル酸の錯体、ポリデオキシリボヌク
レオチドなどのポリヌクレオチド;インスリン分
泌活性化蛋白質(IAP)、膵塩基性トリプシンイ
ンヒビター、アンチパイン塩酸塩、キモスタチン
A、エラスタチナール、ペプスタチンA、ポリリ
シン、ポリオルニチン、ポリエチレンイミン、ポ
リビニルアミンなど;プレドニゾロン、テキサメ
タゾンなどのステロイド系抗炎症剤;インドメタ
シン、フルフエナム酸、メフエナム酸等の非ステ
ロイド系抗炎症剤;トリペレナミン、インサイベ
ンジル、クロルフエニラミン、ジフエンヒドラミ
ン、プロメタジン等の抗ヒスタミン剤;スルフア
モノメトキシン、スルフアメチゾールなどのサル
フア剤;ペニシリン、セフアロスポリン、エリス
ロマイシン、テトラサイクリン、クロラムフエニ
コール、ストレプトマイシンなどの抗生物質;5
−フルオロウラシル、シクロホスフアミド、プス
ルフアン、アクチノマイシンなどの抗悪性腫瘍
剤;モルヒネ、コデイン、ナロルフイン、ペンダ
ゾシン、アスピリン、アセトアリニド、アミノピ
リンなどの鎮痛剤;プロスタグランジン類製剤;
バルビタール、チオペンタールなどの催眠剤およ
び鎮痛剤;クロルプロマジン、レセルビン、クロ
ルジアゼポキシドなどの向精神病剤;抗癲癇剤;
クロルゾキサゾン、レポドパなどの抗パーキンソ
ン病剤;ジキトキシン、ジゴキシンなどの強心
剤;塩酸プロカインアミド、塩酸プロプラノール
などの抗不整脈剤;ジピリダモール、亜硝酸アミ
ルなどの抗狭心症剤;レセルピン、硫酸グアネチ
ジンなどの抗高血圧剤などが挙げられる。 〔発明の効果〕 叙上の如き本発明の経粘膜吸収促進剤を使用す
れば、種々の薬物の経粘膜吸収を向上させてその
薬効成分の薬効を増大させることができる。しか
も、本発明で用いられる化合物()は、適宜そ
の構造を選択することによつて、親水性、親油性
のバランスを調節することができるため、親水性
および親油性の何れの基剤にも調製することが可
能である。そして、その結果本発明によれば各種
薬効成分に対し、溶解性が高い化合物()を選
択することができ、水に難溶性の薬効成分を親水
性基剤の中に高濃度に溶解せしめることも可能と
なつた。 〔実施例〕 つぎに試験例及び実施例を挙げて本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。 試験例 1 24時間絶食させた体重約2.5Kgの雄性家兎を背
位に固定し、第1表に示す各溶液をチユーブを用
いて肛門より約2.5cmの直腸内に投与した。後肢
大腿静脈にカニユーレを挿入して一定時間毎に約
0.2mlずつ採血し、デキストロステツクを用い血
糖値を測定し、投与前の血糖値を100%としての
経時的血糖値変化を求めた。結果を第1表に示
す。
る経粘膜投与用製剤に関し、更に詳しくは、特定
の1,3−ジ−O−アルキル−2−O−2′,3′−
ジヒドロキシプロピルグリセロールを有効成分と
して含有する経粘膜吸収促進剤及び該経粘膜吸収
促進剤と薬理活性物質とを含有する経粘膜投与用
製剤に関する。 〔従来の技術〕 人体の粘膜部位−眼粘膜、鼻腔粘膜、口腔粘
膜、膣粘膜、直腸粘膜など−からの薬理活性物質
の吸収を促進させる手段として、剤型の改良、基
剤の改良、吸収促進作用を有する化合物の配合な
どが行なわれてきた。これらの中で剤型の改良、
基剤の改良は薬理活性物質のある程度の改良は可
能であるが、画期的な改良は期待できず、その研
究の中心は吸収促進作用を有する化合物の検索及
び応用であつた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、従来の吸収促進作用を有する化合物は
大部分次の様な欠点、すなわち、(1)吸収促進作用
が顕著でない、(2)吸収促進作用を発現出来る薬理
活性物質が限定されている、(3)毒性が高いものが
多い、(4)粘膜に対して刺激性を有し、長期間の使
用に耐えられないほどの欠点を有し、実用化は困
難なものが多いのが実情であつた。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで本発明者らはこのような実情に鑑み鋭意
研究を重ねた結果、特定の1,3−ジ−O−アル
キル−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグ
リセロールを経粘膜吸収促進剤として基剤に配合
することにより、薬効成分の血液中への吸収を著
しく増大させることができ、薬効成分の薬理効果
を良好かつ安全に発揮させ得ることを見い出し、
本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明は次の一般式() 〔式中、R1及びR2は各々炭素数1〜24のアル
キル基を示す〕 で表わされる1,3−ジ−O−アルキル−2−O
−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセロール
(以下単に「化合物()」と略称する)を有効成
分とする経粘膜吸収促進剤、並びに薬効成分と当
該経粘膜吸収促進剤とを含有する経粘膜投与用製
剤を提供するものである。 本発明で用いる化合物()は、グリセロール
から誘導されるジグリセロールに常法に従いアル
コールを作用させることにより得られる。用いら
れるアルコールの具体例としては、メチルアルコ
ール、エチルアルコール、プロピルアルコール、
ブチルアルコール、オクチルアルコール、デシル
アルコール、ドデシルアルコール、ヘキサデシル
アルコール、オクタデシルアルコール、等の直鎖
型脂肪族アルコール類;イソプロピルアルコー
ル、イソブチルアルコール、2−エチルヘキシル
アルコール、2−ヘキシルデシルアルコール、2
−オクチルドデシルアルコール、2−ヘプチルウ
ンデシルアルコール、2−(1,3,3−トリメ
チルブチル)オクチルアルコール、2−デシルテ
トラデシルアルコール、2−ドデシルヘキサデシ
ルアルコール、2−テトラデシルオクタデシルア
ルコール、5,7,7−トリメチル−2−(1,
3,3,−トリメチルブチル)オクチルアルコー
ル、およびつぎの式 (式中、pは4〜10の整数を、qは5〜11の整
数を示し、p+qは11〜17を示し、かつp=7,
q=8を頂点とする分布を有する) で示されるメチル分岐イソステアリルアルコール
等の分岐型脂肪族1級アルコール類;sec−オク
チルアルコール、sec−デシルアルコール、sec−
ドデシルアルコール等の2級アルコール類;t−
オクチルアルコール、t−ドデシルアルコール等
の3級アルコール類;などを挙げることができ
る。 化合物()において、R1及びR2は、それぞ
れが炭素数1〜18のアルキル基であることが好ま
しく、特にR1とR2の合計炭素数が8〜22である
ことが好ましい。 また、化合物()の好ましいものの具体例と
しては、1−O−n−オクチル−3−O−メチル
−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセ
ロール、1−O−n−ドデシル−3−O−メチル
−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセ
ロール、1−O−n−ドデシル−3−O−n−ブ
チル−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグ
リセロール、1−O−n−ドデシル−3−O−n
−オクチル−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロ
ピルグリセロール、1−O−n−テトラデシル−
3−O−メチル−2−O−2′,3′−ジヒドロキシ
プロピルグリセロール、1−O−n−ヘキサデシ
ル−3−O−メチル−2−O−2′,3′−ジヒドロ
キシプロピルグリセロール、1−O−n−オクタ
デシル−3−O−メチル−2−O−2′,3′−ジヒ
ドロキシプロピルグリセロール、1−O−メチル
分岐イソステアリル−3−O−メチル−2−O−
2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセロール、1
−O−メチル分岐イソステアリル−3−O−n−
ブチル−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピル
グリセロール、1−O−メチル分岐イソステアリ
ル−3−O−n−オクチル−2−O−2′,3′−ジ
ヒドロキシプロピルグリセロールなどを挙げるこ
とができる。そして、これらの化合物()は、
LD50値が5g/Kg以上の極めて毒性の低いもので
ある。 本発明の経粘膜吸収促進剤は、化合物()を
そのまま、又はこれを水又はエタノール、プロピ
レングリコール、トリアセチン等の適当な溶媒に
溶解、分散若しくは懸濁せしめることにより調製
される。 また、本発明の経粘膜投与用製剤は、上記経粘
膜吸収促進剤又は化合物()をそのまま、種々
の剤型の経粘膜投与用製剤、例えば直腸及び膣投
与用坐剤、軟膏、ソフトゼラチンカプセル、バツ
カル錠、舌下錠、点鼻剤、鼻粘膜あるいは口腔粘
膜用噴霧剤等に配合し、更に必要に応じて所要の
製剤用担体、賦形剤等を加え、慣用の方法により
製剤化することによつて製造される。また本発明
の経粘膜吸収促進剤及び経粘膜投与用製剤には、
更に必要に応じて、従来公知の経粘膜吸収作用を
有する化合物、例えば、エーテル型非イオン界面
活性剤、フエニールグリシンのエナミン誘導体、
N−アシルコラーゲンペプチド、中鎖脂肪酸のナ
トリウム塩、サポニン類等を配合することもでき
る。 本発明の経粘膜吸収促進剤は、その有効成分量
で通常用いられている経粘膜投与用製剤中に、経
粘膜吸収促進のための助剤として添加する場合に
は、該製剤全量の0.001〜10重量%、特に0.1〜8
重量%配合するのが好ましい。また、経粘膜吸収
促進性基剤として使用する場合には該製剤全量の
10重量%以上を配合するのが適当である。 本発明の経粘膜吸収促進剤の配合によつてその
吸収が向上し、薬効が増大される薬物としては、
例えばヘパリン、デキストラン硫酸、ペントサン
硫酸(ヘパリノイド)、コンドロイチン硫酸およ
びその塩などの多糖類生理活性物質;グルコアミ
ラーゼインヒビター;ブレオマイシン、ネオカル
チノスタン、L−アスパラギナーゼなどのペプチ
ド型抗腫瘍性物質;トリプシン、キモトリプシ
ン、ブロメライン、パパイン、プロテナーゼ、パ
ーオキシダーゼ、ナガーゼ、プロクターゼ、セラ
チオペプターゼ、セアプローゼ、リゾチーム、ス
トレプトキナーゼ、ストレプトドルナーゼ、プラ
スミン、ウロキナーゼ、チトクロームC、ヒアル
ロニダーゼ、フイブリノリシン、トロンビン、カ
リジン、カリクレイン、プラスミン、グルコース
オキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、フイチ
ン、デソキシリポヌクレアーゼ、コリンエステラ
ーゼ、プロナーゼ、パンクレアチンなどの酵素
剤;カルシトニン、パラトルモン、レラキシン、
インスリン、グルカゴン、プロラクチン、アドレ
ノコルチコトロピン(ACTH)、性腺刺激ホルモ
ン、チロトロピン(TSH)、成長ホルモン
(BGH)、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホ
ルモン(FSH)、オキシトシン、バゾプレシン、
抗利尿ホルモン、コヘリン、メラニン細胞刺激ホ
ルモン(MSH)、ガストリン、テトラガストリ
ン、ペンタガストリン、セクレチン、パンクレオ
ザイミン、コレシストキニン、サブスタンスP、
ゴナドトロピン(HCG)、バゾプレシンなどのペ
プチドホルモン、副腎皮質刺激ホルモン放出因子
(ACTH−RH)、卵胞刺激ホルモン放出因子
(FSH−RH)、成長ホルモン放出因子(GH−
IH)、黄体形成ホルモン放出因子(LH−RH)、
プロラクチン放出因子(PR−RH)、プロラクチ
ン抑制因子(PR−IH)、甲状腺刺激ホルモン放
出因子(TSH−RH)などのペプチドホルモン放
出、抑制因子;ポリリボヌクレオチド、ポリイノ
シン酸とポリシチジル酸の錯体、ポリアデニル酸
とポリウリジル酸の錯体、ポリデオキシリボヌク
レオチドなどのポリヌクレオチド;インスリン分
泌活性化蛋白質(IAP)、膵塩基性トリプシンイ
ンヒビター、アンチパイン塩酸塩、キモスタチン
A、エラスタチナール、ペプスタチンA、ポリリ
シン、ポリオルニチン、ポリエチレンイミン、ポ
リビニルアミンなど;プレドニゾロン、テキサメ
タゾンなどのステロイド系抗炎症剤;インドメタ
シン、フルフエナム酸、メフエナム酸等の非ステ
ロイド系抗炎症剤;トリペレナミン、インサイベ
ンジル、クロルフエニラミン、ジフエンヒドラミ
ン、プロメタジン等の抗ヒスタミン剤;スルフア
モノメトキシン、スルフアメチゾールなどのサル
フア剤;ペニシリン、セフアロスポリン、エリス
ロマイシン、テトラサイクリン、クロラムフエニ
コール、ストレプトマイシンなどの抗生物質;5
−フルオロウラシル、シクロホスフアミド、プス
ルフアン、アクチノマイシンなどの抗悪性腫瘍
剤;モルヒネ、コデイン、ナロルフイン、ペンダ
ゾシン、アスピリン、アセトアリニド、アミノピ
リンなどの鎮痛剤;プロスタグランジン類製剤;
バルビタール、チオペンタールなどの催眠剤およ
び鎮痛剤;クロルプロマジン、レセルビン、クロ
ルジアゼポキシドなどの向精神病剤;抗癲癇剤;
クロルゾキサゾン、レポドパなどの抗パーキンソ
ン病剤;ジキトキシン、ジゴキシンなどの強心
剤;塩酸プロカインアミド、塩酸プロプラノール
などの抗不整脈剤;ジピリダモール、亜硝酸アミ
ルなどの抗狭心症剤;レセルピン、硫酸グアネチ
ジンなどの抗高血圧剤などが挙げられる。 〔発明の効果〕 叙上の如き本発明の経粘膜吸収促進剤を使用す
れば、種々の薬物の経粘膜吸収を向上させてその
薬効成分の薬効を増大させることができる。しか
も、本発明で用いられる化合物()は、適宜そ
の構造を選択することによつて、親水性、親油性
のバランスを調節することができるため、親水性
および親油性の何れの基剤にも調製することが可
能である。そして、その結果本発明によれば各種
薬効成分に対し、溶解性が高い化合物()を選
択することができ、水に難溶性の薬効成分を親水
性基剤の中に高濃度に溶解せしめることも可能と
なつた。 〔実施例〕 つぎに試験例及び実施例を挙げて本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。 試験例 1 24時間絶食させた体重約2.5Kgの雄性家兎を背
位に固定し、第1表に示す各溶液をチユーブを用
いて肛門より約2.5cmの直腸内に投与した。後肢
大腿静脈にカニユーレを挿入して一定時間毎に約
0.2mlずつ採血し、デキストロステツクを用い血
糖値を測定し、投与前の血糖値を100%としての
経時的血糖値変化を求めた。結果を第1表に示
す。
【表】
試験例 2
1−O−n−オクチル−3−O−メチル−2−
O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセロール
1.4g、エタノール4.5gの混合物に、生理食塩水
に17U/ml溶解したインスリン溶液を加えて10g
とし、鼻腔噴霧用剤を製剤した。これを24時間絶
食させた体重約2.5Kgの雄性家兎を背位に固定し
て鼻腔内に1U/匹投与し、血漿中のインスリン
を、酵素イムノアツセイ法で定量した。対照とし
て上記1−O−n−オクチル−3−O−メチル−
2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセロ
ールの代りに生理食塩水を追加した製剤を用い
た。結果を第2表に示す。
O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセロール
1.4g、エタノール4.5gの混合物に、生理食塩水
に17U/ml溶解したインスリン溶液を加えて10g
とし、鼻腔噴霧用剤を製剤した。これを24時間絶
食させた体重約2.5Kgの雄性家兎を背位に固定し
て鼻腔内に1U/匹投与し、血漿中のインスリン
を、酵素イムノアツセイ法で定量した。対照とし
て上記1−O−n−オクチル−3−O−メチル−
2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセロ
ールの代りに生理食塩水を追加した製剤を用い
た。結果を第2表に示す。
【表】
実施例 1
アスピリン坐剤:
局方アスピリン 1g
1−O−n−ドデシル−3−O−メチル−2
−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセロ
ール 0.5g ホモテツクス〔花王石鹸(株)製中鎖脂肪酸トリ
グリセライド〕 8.5g 〜を充分攪拌混合し、1g宛ソフトゼラチ
ンカプセルに充填し、アスピン坐剤を製造した。 試験例 3 実施例1のアスピリン坐剤を体重約3Kgの雄性
家兎に投与し、血中サリチル酸濃度変化を測定し
た。なお対照には次のものを用いた。 対照:局方アスピリンを100mg含むホモテツクス
を基剤とする坐剤。 結果を第1図に示す。 実施例 2 インドメサシン坐剤: 局方インドメサシン 1.5g 1−O−メチル分岐イソステアリル−3−O
−メチル−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロ
ピルグリセロール 0.5g ホモテツクス(前出) 8.0g 〜を充分攪拌混合し、1g宛ソフトゼラチ
ンカプセルに充填して、インドメサシン坐剤を製
造した。 実施例 3 実施例1と同様にして、1−O−n−オクチル
−3−O−メチル−2−O−2′,3′−ジヒドロキ
シプロピルグリセロールを用いてアスピリン坐剤
を製造した。 実施例 4 実施例2と同様に、1−O−n−ドデシル−3
−O−メチル−2−O−2′,3′−ジハイドロキシ
プロピルグリセロールを用いてインドメサシン坐
剤を製造した。 実施例 5 インスリン坐剤: インスリン100国際単位を6%酢酸水溶液0.5
mlに溶解したもの 0.5g 1−O−n−ドデシル−3−O−メチル−2
−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセロ
ール 0.5g ホモテツクス 9.0g 〜を充分攪拌分散させた後、その1gをソ
フトゼラチンカプセルに充填し、インスリン坐剤
を製造した。 実施例 6 鼻腔用インスリン噴霧剤: インスリン100国際単位を6%酢酸水溶液2.0
mlに溶解したもの 2g 1−O−メチル分岐イソステアリル−3−O
−メチル−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロ
ピルグリセロール 2g エタノール 6g 生理食塩水 90g 〜をよく混合し、ポンプ・スプレー容器に
充填し、鼻腔用インスリン噴霧剤とした。
−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセロ
ール 0.5g ホモテツクス〔花王石鹸(株)製中鎖脂肪酸トリ
グリセライド〕 8.5g 〜を充分攪拌混合し、1g宛ソフトゼラチ
ンカプセルに充填し、アスピン坐剤を製造した。 試験例 3 実施例1のアスピリン坐剤を体重約3Kgの雄性
家兎に投与し、血中サリチル酸濃度変化を測定し
た。なお対照には次のものを用いた。 対照:局方アスピリンを100mg含むホモテツクス
を基剤とする坐剤。 結果を第1図に示す。 実施例 2 インドメサシン坐剤: 局方インドメサシン 1.5g 1−O−メチル分岐イソステアリル−3−O
−メチル−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロ
ピルグリセロール 0.5g ホモテツクス(前出) 8.0g 〜を充分攪拌混合し、1g宛ソフトゼラチ
ンカプセルに充填して、インドメサシン坐剤を製
造した。 実施例 3 実施例1と同様にして、1−O−n−オクチル
−3−O−メチル−2−O−2′,3′−ジヒドロキ
シプロピルグリセロールを用いてアスピリン坐剤
を製造した。 実施例 4 実施例2と同様に、1−O−n−ドデシル−3
−O−メチル−2−O−2′,3′−ジハイドロキシ
プロピルグリセロールを用いてインドメサシン坐
剤を製造した。 実施例 5 インスリン坐剤: インスリン100国際単位を6%酢酸水溶液0.5
mlに溶解したもの 0.5g 1−O−n−ドデシル−3−O−メチル−2
−O−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセロ
ール 0.5g ホモテツクス 9.0g 〜を充分攪拌分散させた後、その1gをソ
フトゼラチンカプセルに充填し、インスリン坐剤
を製造した。 実施例 6 鼻腔用インスリン噴霧剤: インスリン100国際単位を6%酢酸水溶液2.0
mlに溶解したもの 2g 1−O−メチル分岐イソステアリル−3−O
−メチル−2−O−2′,3′−ジヒドロキシプロ
ピルグリセロール 2g エタノール 6g 生理食塩水 90g 〜をよく混合し、ポンプ・スプレー容器に
充填し、鼻腔用インスリン噴霧剤とした。
第1図は、本発明のアスピリン坐剤と経粘膜吸
収促進剤を含有しない対照アスピリン坐剤を家兎
に投与したときの血中サリチル酸濃度の変化を示
すものである。
収促進剤を含有しない対照アスピリン坐剤を家兎
に投与したときの血中サリチル酸濃度の変化を示
すものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次の一般式() 〔式中、R1及びR2は各々炭素数1〜24のアル
キル基を示す〕 で表わされる1,3−ジ−O−アルキル−2−O
−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセロールを
有効成分とする経粘膜吸収促進剤。 2 薬効成分及び次の一般式() 〔式中、R1及びR2は各々炭素数1〜24のアル
キル基を示す〕 で表わされる1,3−ジ−O−アルキル−2−O
−2′,3′−ジヒドロキシプロピルグリセロールを
含有する経粘膜投与用製剤。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15015484A JPS6130532A (ja) | 1984-07-19 | 1984-07-19 | 経粘膜吸収促進剤およびこれを含有する経粘膜投与用製剤 |
| DE8585103811T DE3583698D1 (de) | 1984-04-23 | 1985-03-29 | Perkutaner absorptions-beschleuniger und diesen enthaltendes praeparat. |
| EP19850103811 EP0162239B1 (en) | 1984-04-23 | 1985-03-29 | Percutaneous absorption accelerator and preparation containing same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15015484A JPS6130532A (ja) | 1984-07-19 | 1984-07-19 | 経粘膜吸収促進剤およびこれを含有する経粘膜投与用製剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6130532A JPS6130532A (ja) | 1986-02-12 |
| JPH0510329B2 true JPH0510329B2 (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=15490679
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15015484A Granted JPS6130532A (ja) | 1984-04-23 | 1984-07-19 | 経粘膜吸収促進剤およびこれを含有する経粘膜投与用製剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6130532A (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5254018A (en) * | 1975-10-27 | 1977-05-02 | Nikko Chemicals | Ointment base |
| JPS5832809A (ja) * | 1981-08-18 | 1983-02-25 | Nippon Oil & Fats Co Ltd | 医薬品または化粧料用添加剤 |
-
1984
- 1984-07-19 JP JP15015484A patent/JPS6130532A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6130532A (ja) | 1986-02-12 |
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