JPH051044A - 新規な核酸誘導体及びその製造法 - Google Patents

新規な核酸誘導体及びその製造法

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JPH051044A
JPH051044A JP3203604A JP20360491A JPH051044A JP H051044 A JPH051044 A JP H051044A JP 3203604 A JP3203604 A JP 3203604A JP 20360491 A JP20360491 A JP 20360491A JP H051044 A JPH051044 A JP H051044A
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JP
Japan
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bis
group
hydroxymethyl
general formula
substituted
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Application number
JP3203604A
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English (en)
Inventor
Yuichiro Ichikawa
裕一郎 市川
Hiroshi Akaha
宏 赤羽
Yuka Sugawara
由佳 菅原
Akira Shiozawa
明 塩沢
Kenichi Matsubara
謙一 松原
Takemitsu Nagahata
武光 長幡
Kourou Hoshino
洪郎 星野
Junichi Seki
淳一 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH051044A publication Critical patent/JPH051044A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式(1) 【化1】 [式中Bは核酸塩基誘導体であり、A1 及びA2 はそれ
ぞれ独立に、OR1 、OCOR1 を示す。R1 は水素原
子、置換または無置換アルキル基、または置換または無
置換アリル基を示す。lは0または1であり、m、nは
0−2の整数である。但し、l、mが0のときnは0ま
たは2である]で表される新規核酸誘導体又はその生理
学的に許容される塩。 【効果】本発明化合物は、強い抗ウイルス作用を持ち、
毒性も少ないことから、抗ウイルス薬として期待され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば抗ウイルス薬、
制癌剤等の医薬として期待される新規な核酸誘導体及び
その製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】核酸関連物質には抗ウイルス作用あるい
は制癌作用を持つものが数多く知られており、そのうち
いくつかのものは有用な医薬品として臨床に供されてい
る。例えば抗ウイルス剤としてはビダラビン(M.Pr
ivat de Garilhe and J.de
Rubber, C.R.Acad.Soc.D(Pa
ris)259, 2725(1964))、アシクロ
ビル(G.B.Elion et al., Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA, 74,5
716(2977))、アジドチミジン(H.Mits
uyaet al., Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA, 82,7096(1985))
等が知られている。また、制癌剤としては5−フルオロ
ウラシル、シトシンアラビノシド等が知られている。
【0003】また、下記式で表わされる抗ウイルス作用
を有する核酸誘導体も知られている(J.Antibi
ot.,42, No.12, 1989, pp.1
854−1859; Antimicrob.Agen
ts Chemother., 32, No.7,1
988, pp.1053−1056; J. Ant
ibiot., 42, No.4, 1989, p
p.644−646)。
【0004】
【化5】
【0005】[式中Bはアデニン、グアニンであり、X
は酸素原子またはメチレンを示す]
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記抗
ウイルス薬は適用範囲が狭く、また溶解度、経口吸収
性、代謝等の影響により投与方法が限られる、また、骨
髄毒等の副作用のため長期投与が困難である等問題点を
多く残している。また、後天性免疫不全症候群(AID
S)、成人T細胞白血病(ATL)等悪性なウイルス病
が増加の傾向にあることから、新たな抗ウイルス薬の開
発が望まれている。また、上記制癌剤についても適用範
囲、副作用などに問題を多く残している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(1)
【0008】
【化6】
【0009】[式中Bは核酸塩基誘導体であり、A1
びA2 はそれぞれ独立に、OR1 、OCOR1 を示す。
1 は水素原子、置換または無置換アルキル基、または
置換または無置換アリル基を示す。lは0または1であ
り、m、nは0−2の整数である。但し、l、mが0の
ときnは0または2である]で表される新規核酸誘導体
又はその生理学的に許容される塩及びそれらの製造法に
関する。
【0010】一般式(1)において、Bの核酸塩基誘導
体としては、例えばプリン塩基やピリミジン塩基及びこ
れらに保護基が付いているものが挙げられる。プリン塩
基としては、例えば式
【0011】
【化7】
【0012】[ここで、Yは水素、アミノ基、及び塩
素、臭素、フッ素等のハロゲンを示し、R5 は、メチル
基、エチル基、ブチル基、メトキシエチル基、ベンジル
基等のアルキル基を示す]で示される化合物が挙げられ
る。ピリミジン塩基としては例えば、
【0013】
【化8】
【0014】[ここで、R6 は、水素、メチル基、エチ
ル基、ブチル基、ベンジル基等のアルキル基、2−ブロ
モビニル、2−ヨウドビニル等のビニル基、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等のハロゲンを示す]で示される化合
物が挙げられる。
【0015】置換または無置換アルキル基としては例え
ば、メチル基、エチル基、オクチル基、オクタデシル基
などの直鎖状または分岐鎖状のアルキル基、ヒドロキシ
エチル基等の水酸基の導入されたアルキル基、ジメチル
アミノプロピル基、1,4−ジヒドロ−1−メチルピリ
ジル基などのアミノ基が導入されたアルキル基、ベンジ
ル基、p−メトキシベンジル基などの芳香環が導入され
たアルキル基などが挙げられる。置換または無置換アリ
ル基としては例えばフェニル基、p−メトキシフェニル
基、o−クロロフェニル基などが挙げられる。
【0016】また、生理学的に許容される塩とは、ナト
リウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マ
グネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、
置換アンモニウム塩、塩酸、硫酸、硝酸等の鉱酸塩、酢
酸、フマル酸、マレイン酸、酒石酸、メタンスルホン酸
等の有機酸塩が挙げられる。
【0017】一般式(1)に示される本発明化合物のう
ち、好ましいものは下記式
【0018】
【化9】
【0019】[式中、m’は0または2、n’は1また
は2、B、A1 、A2 は前記と同じ。但し、m’が0の
ときn’は2であり、m’が2のときn’は1である]
で示される化合物であり、具体的には例えば実施例5、
16、及び21の化合物が挙げられる。
【0020】また、特に好ましい化合物は下記式
【0021】
【化10】
【0022】で示される化合物であり、具体的には例え
ば実施例5の化合物が挙げられる。
【0023】一般式(1)で示される化合物の具体例を
次に示す。なおここに示した化合物について存在する全
ての異性体、光学活性体、ラセミ体を含む。また、塩に
ついてはここに示していない。
【0024】1.9−[2,3−ビス(ヒドロキシメチ
ル)−1−シクロプロピル]アデニン 2.9−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1−シ
クロプロピル]グアニン 3.9−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1−シ
クロプロピル]ヒポキサンチン 4.2−アミノ−9−[2,3−ビス(ヒドロキシメチ
ル)−1−シクロプロピル]プリン 5.2−アミノ−9−[2,3−ビス(ヒドロキシメチ
ル)−1−シクロプロピル]−6−クロロプリン
【0025】6.2,6−ジアミノ−9−[2,3−ビ
ス(ヒドロキシメチル)−1−シクロプロピル]プリン 7.1−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1−シ
クロプロピル]−2,4(1H,3H)−ピリミジンジ
オン 8.1−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1−シ
クロプロピル]−5−メチル−2,4(1H,3H)−
ピリミジンジオン 9.1−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1−シ
クロプロピル]−5−フルオロ−2,4(1H,3H)
−ピリミジンジオン 10.1−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロプロピル]−5−ヨード−2,4(1H,3H)
−ピリミジンジオン
【0026】11.1−[2,3−ビス(ヒドロキシメ
チル)−1−シクロプロピル]−5−(2−ブロモビニ
ル)−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン 12.4−アミノ−1−[2,3−ビス(ヒドロキシメ
チル)−1−シクロプロピル]−2(1H)−ピリミジ
ノン 13.9−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロペンチル]アデニン 14.9−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロペンチル]グアニン 15.9−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロペンチル]ヒポキサンチン
【0027】16.2−アミノ−9−[2,3−ビス
(ヒドロキシメチル)−1−シクロペンチル]プリン 17.2−アミノ−9−[2,3−ビス(ヒドロキシメ
チル)−1−シクロペンチル]−6−クロロプリン 18.2,6−ジアミノ−9−[2,3−ビス(ヒドロ
キシメチル)−1−シクロペンチル]プリン 19.1−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロペンチル]−2,4(1H,3H)−ピリミジン
ジオン 20.1−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロペンチル]−5−メチル−2,4(1H,3H)
−ピリミジンジオン
【0028】21.1−[2,3−ビス(ヒドロキシメ
チル)−1−シクロペンチル]−5−フルオロ−2,4
(1H,3H)−ピリミジンジオン 22.1−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロペンチル]−5−ヨード−2,4(1H,3H)
−ピリミジンジオン 23.1−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロペンチル]−5−(2−ブロモビニル)−2,4
(1H,3H)−ピリミジンジオン 24.4−アミノ−1−[2,3−ビス(ヒドロキシメ
チル)−1−シクロペンチル]−2(1H)−ピリミジ
ノン 25.9−[3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロペンチル]アデニン
【0029】26.9−[3,4−ビス(ヒドロキシメ
チル)−1−シクロペンチル]グアニン 27.9−[3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロペンチル]ヒポキサンチン 28.2−アミノ−9−[3,4−ビス(ヒドロキシメ
チル)−1−シクロペンチル]プリン 29.2−アミノ−9−[3,4−ビス(ヒドロキシメ
チル)−1−シクロペンチル]−6−クロロプリン 30.2,6−ジアミノ−9−[3,4−ビス(ヒドロ
キシメチル)−1−シクロペンチル]プリン
【0030】31.1−[3,4−ビス(ヒドロキシメ
チル)−1−シクロペンチル]−2,4(1H,3H)
−ピリミジンジオン 32.1−[3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロペンチル]−5−メチル−2,4(1H,3H)
−ピリミジンジオン 33.1−[3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロペンチル]−5−フルオロ−2,4(1H,3
H)−ピリミジンジオン 34.1−[3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロペンチル]−5−ヨード−2,4(1H,3H)
−ピリミジンジオン 35.1−[3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロペンチル]−5−(2−ブロモビニル)−2,4
(1H,3H)−ピリミジンジオン
【0031】36.4−アミノ−1−[3,4−ビス
(ヒドロキシメチル)−1−シクロペンチル]−2(1
H)−ピリミジノン 37.9−[3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロヘキシル]アデニン 38.9−[3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロヘキシル]グアニン 39.9−[3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロヘキシル]ヒポキサンチン 40.2−アミノ−9−[3,4−ビス(ヒドロキシメ
チル)−1−シクロヘキシル]プリン
【0032】41.2−アミノ−9−[3,4−ビス
(ヒドロキシメチル)−1−シクロヘキシル]−6−ク
ロロプリン 42.2,6−ジアミノ−9−[3,4−ビス(ヒドロ
キシメチル)−1−シクロヘキシル]プリン 43.1−[3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロヘキシル]−2,4(1H,3H)−ピリミジン
ジオン 44.1−[3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロヘキシル]−5−メチル−2,4(1H,3H)
−ピリミジンジオン 45.1−[3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロヘキシル]−5−フルオロ−2,4(1H,3
H)−ピリミジンジオン
【0033】46.1−[3,4−ビス(ヒドロキシメ
チル)−1−シクロヘキシル]−5−ヨード−2,4
(1H,3H)−ピリミジンジオン 47.1−[3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−1−
シクロヘキシル]−5−(2−ブロモビニル)−2,4
(1H,3H)−ピリミジンジオン 48.4−アミノ−1−[3,4−ビス(ヒドロキシメ
チル)−1−シクロヘキシル]−2(1H)−ピリミジ
ノン 49.9−[4,5−ビス(ヒドロキシメチル)−2−
ヒドロキシ−1−シクロヘキシル]アデニン 50.9−[4,5−ビス(ヒドロキシメチル)−2−
ヒドロキシ−1−シクロヘキシル]グアニン
【0034】51.9−[4,5−ビス(ヒドロキシメ
チル)−2−ヒドロキシ−1−シクロヘキシル]ヒポキ
サンチン 52.2−アミノ−9−[4,5−ビス(ヒドロキシメ
チル)−2−ヒドロキシ−1−シクロヘキシル]プリン 53.2−アミノ−9−[4,5−ビス(ヒドロキシメ
チル)−2−ヒドロキシ−1−シクロヘキシル]−6−
クロロプリン 54.2,6−ジアミノ−9−[4,5−ビス(ヒドロ
キシメチル)−2−ヒドロキシ−1−シクロヘキシル]
プリン 55.1−[4,5−ビス(ヒドロキシメチル)−2−
ヒドロキシ−1−シクロヘキシル]−2,4(1H,3
H)−ピリミジンジオン
【0035】56.1−[4,5−ビス(ヒドロキシメ
チル)−2−ヒドロキシ−1−シクロヘキシル]−5−
メチル−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン 57.1−[4,5−ビス(ヒドロキシメチル)−2−
ヒドロキシ−1−シクロヘキシル]−5−フルオロ−
2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン 58.1−[4,5−ビス(ヒドロキシメチル)−2−
ヒドロキシ−1−シクロヘキシル]−5−ヨード−2,
4(1H,3H)−ピリミジンジオン 59.1−[4,5−ビス(ヒドロキシメチル)−2−
ヒドロキシ−1−シクロヘキシル]−5−(2−ブロモ
ビニル)−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオン 60.4−アミノ−1−[4,5−ビス(ヒドロキシメ
チル)−2−ヒドロキシ−1−シクロヘキシル]−2
(1H)−ピリミジノン
【0036】本発明化合物の一般式(1)で表される化
合物は、例えば、一般式(2)あるいは(3)
【0037】
【化11】
【0038】[式中、Xは脱離基を示し、A3 及びA4
はそれぞれ独立に、OR3 、またはOCOR1 を示す。
1 は水素原子、置換または無置換アルキル基、または
置換または無置換アリル基を示し、R3 は水素原子、保
護基、置換または無置換アルキル基、または置換または
無置換アリル基を示す。m、nは0−2の整数である。
但し、mが0のときnは0または2である]で表わされ
る化合物と核酸塩基誘導体とを溶媒中反応させ、一般式
(5)
【0039】
【化12】
【0040】[式中Bは核酸塩基誘導体であり、A3
4、l、m、nは前記と同じ]で表される化合物を
得、次いで一般式(5)の化合物に保護基が存在する場
合、また、一般式(5)におけるlが1である場合、所
望によりその保護基及び/またはlの水酸基を除去する
ことにより製造される。一般式(2)の化合物として好
ましいものは下記式
【0041】
【化13】
【0042】[式中、m’、n’、X、A3 、A4 は前
記と同じ]で示される化合物であり、さらに好ましいも
のは下記式
【0043】
【化14】
【0044】[式中、X、R3 は前記と同じ]で示され
る化合物である。
【0045】一般式(2)に於ける脱離基(X)として
は、例えば、メタンスルホニルオキシ基、p−トルエン
スルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオ
キシ基等のスルホニルオキシ基、塩素、臭素、ヨウ素等
のハロゲン等容易に脱離する置換基が挙げられる。
【0046】また、保護基としては、一般に保護基とし
て使用されるものなら特に制限なく、エステル型保護基
例えば、アセチル基、ベンゾイル基等のアシル基、ジメ
チルカルバモイル基、ジフェニルカルバモイル基等のカ
ルバモイル基または、エーテル型保護基例えば、t−ブ
チルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基
等のシリル基または、メトキシメチル基等の(C1−C
4アルコキシ)C1−C4アルキル基、テトラヒドロピ
ラニル基、ベンジル基、4−メトキシベンジル基、トリ
チル基等の1つ以上の置換または無置換フェニル基で置
換されたメチル基が挙げられる。
【0047】核酸塩基誘導体としては、例えばアデニ
ン、ヒポキサンチン、グアニン、2−アミノ−6−クロ
ロプリン、2−アミノプリン、2,6−ジアミノプリ
ン、2−アミノ−6−エトキシプリン、2−アミノ−6
−(2−メトキシエトキシ)プリン等のプリン型塩基が
挙げられる。これらの化合物は保護基を有していても良
く、例えば一般式(6)
【0048】
【化15】
【0049】[式中、R7 は水素または保護基を示す。
1は水素またはNHR7 を示し、Y2 はY1 またはO
8 を示す。R8 は水素または保護基を示す]に示され
るような化合物が挙げられる。
【0050】ここで保護基としては上記の保護基が挙げ
られる。また、R8 の保護基には、上記の保護基の他
に、核酸塩基の保護基として一般に使用されるもの、例
えば、ベンジル基、ブチル基などのアルキル基C1−C
5の低級アルキル基、メトキシエチル基等の(C1−C
5アルコキシ)C1−C5アルキル基等も含まれる。
【0051】またウラシル、チミン、シトシン、5−ヨ
ードウラシル、5−フルオロウラシル、5−(2−ブロ
モビニル)ウラシル等のピリミジン型塩基も挙げられ
る。これらの化合物は保護基を有していても良く、例え
ば一般式(7)
【0052】
【化16】
【0053】[式中、Y3 はOR7 、Y4 はY3 または
NHR7 を示す。R7 は水素または保護基を示す。R9
は水素、メチル基、エチル基、ブチル基、ベンジル基等
のアルキル基、2−ブロモビニル、2−ヨウドビニル等
のビニル基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン
を示す]に示す化合物が挙げられる。
【0054】一般式(2)または(3)で表される化合
物と、核酸塩基、例えば一般式(6)または(7)の化
合物との反応に於て、一般式(2)または(3)の化合
物と例えば一般式(6)または(7)の化合物の使用割
合は、前者1当量に対し後者約0.5−10倍当量、好
ましくは約1−5当量程度が良い。又、両者の反応は、
塩基触媒存在下にあるいは不存在下に、溶媒中、0℃か
ら溶媒の還流温度、好ましくは、室温付近から170℃
程度で行なわれる。
【0055】塩基触媒としては、例えば、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸
リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ
金属塩、水素化リチウム、水素化ナトリウム等のアルカ
リ金属水素化物等が挙げられる。塩基触媒の使用量は、
例えば一般式(6)または(7)の化合物に対して0当
量から2倍当量、好ましくは、0.1から2倍当量程
度、さらに好ましくは、0.3から1.2倍当量程度が
よい。
【0056】溶媒としては、非プロトン性の溶媒が好ま
しく、非プロトン性極性溶媒がより好ましい。より好ま
しい非プロトン性極性溶媒としては、例えば、N,N−
ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシ
ド(DMSO)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノン(DMI)、ヘキサメチルフォスフォリック トリ
アミド(HMPA)等が挙げられる。
【0057】上記一般式(2)または(3)で表わされ
る化合物と核酸塩基誘導体との反応で得られた、一般式
(5)で示される化合物に保護基が存在する場合、その
除去は、その保護基の違いにより適当な脱保護試剤、或
いは、脱保護方法を用いることで達成される。例えば、
水酸化ナトリウム、ナトリウムメチラート、アンモニア
等のアルカリ、塩酸、硫酸等の酸、フッ化テトラブチル
アンモニウム等のフッ素試剤、水素化分解等が挙げられ
る。
【0058】また、一般式(5)におけるlが1である
化合物からlの水酸基を除去する場合、その水酸基は通
常還元的に除去される。例えば、その水酸基をチオカル
ボニル誘導体のような還元的に脱離しやすい基に誘導し
た後、水素化トリブチルスズのような還元剤を用いてそ
の除去が行なわれる。一般式(2)で表される化合物の
うち下記の一般式(2a)で表される化合物は、例えば
反応式(1)
【0059】
【化17】 反応式(1)
【0060】[ここで、Rはアルキル基または、一般式
(2)のR3 を示す]に示すように製造できる。即ち、
文献記載(F. Feist, Chem.Ber.,
26, 750(1893))の化合物(8)をエス
テル化後、例えば水素化リチウムアルミニウム、水素化
ジ(イソブチル)アルミニウム、水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化ホウ素リチウム、ジボラン等の金属水素化物
を用いて還元し、化合物(10)で表されるアルコール
を得る。さらに、化合物(10)の水酸基を保護して得
られる一般式(11)で表される化合物の二重結合部分
を、例えばオゾン酸化、過ヨウ素酸ナトリウム存在下の
4酸化オスミウム酸化などの酸化により一般式(12)
で表されるケトンへ導く。一般式(12)で表される化
合物を、還元剤として例えば水素化リチウムアルミニウ
ム、水素化リチウムトリ(t−ブトキシ)アルミニウ
ム、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナト
リウム、水素化リチウムトリ(s−ブチル)ホウ素、水
素化ホウ素リチウム等の金属水素錯化合物または、水素
化ジイソブチルアルミニウム、ジボラン等の金属水素化
物を用い、溶媒として、例えばペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、石油エーテル、ベンゼン、トルエン、エチルベ
ンセン等の炭化水素系溶媒、塩化メチレン、クロロホル
ム等のハロゲン化炭素系溶媒、エーテル、テトラヒドロ
フラン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール等
のアルコール系溶媒、水及びこれらの混合溶媒を用い、
反応温度としては、−100℃から50℃、好ましく
は、−80℃から30℃位で還元し、一般式(13)で
表される化合物を得る。このようにして得られる一般式
(13)で表される化合物の二級水酸基を脱離基へ導く
ことにより一般式(2a)で表される化合物が製造され
る。
【0061】一般式(2)で表される化合物のうち下記
の一般式(2b)または(2c)で表される化合物は、
例えば反応式(2)
【0062】
【化18】 反応式(2)
【0063】[ここで、Rは一般式(2)のR3 を示
す]に示すように製造できる。即ち、文献記載(Y.
Ichikawa et al., J. Chem.
Soc., Chem. Commun., 191
9(1989))のシクロブタノン(14)をジアゾメ
タン、トリメチルシリルジアゾメタン等を反応させるこ
とにより環拡大反応を行い、シクロペンタノン誘導体
(15)及び(16)へ導く。化合物(15)及び(1
6)はそれぞれ還元後、二級水酸基を脱離基へ導くこと
により一般式(2b)及び(2c)で表される化合物が
製造される。
【0064】一般式(2)で表される化合物のうち下記
の一般式(2d)で表される化合物は、例えば反応式
(3)
【0065】
【化19】 反応式(3)
【0066】[ここで、Rはアルキル基または、一般式
(2)のR3 を示す]に示すように製造できる。即ち、
文献記載(N. Narasakaet al.,
J. Am. Chem. Soc., 111, 5
340(1989))の化合物より直ちに誘導できる化
合物(19)を還元し、化合物(20)で表されるアル
コールを得る。さらに、化合物(20)の水酸基を保護
して得られる一般式(21)で表される化合物の二重結
合部分を、例えばジボラン、9−BBN、ジシアミルボ
ラン等を用い、ハイドロボレーション−オキシデーショ
ン反応を行い一般式(22)で表されるアルコールへ導
く。この化合物の二級水酸基を脱離基へ導くことにより
一般式(2d)で表される化合物が製造される。
【0067】一般式(3)で表される化合物のうち下記
の一般式(3a)で表される化合物は、例えば反応式
(4)
【0068】
【化20】 反応式(4)
【0069】[ここで、Rは一般式(2)のR3 を示
す]に示すように製造できる。即ち、一般式(21)で
表される化合物を、m−クロロ過安息酸等の過酸でエポ
キシ化する事により得られる。
【0070】
【作用】
実験例1.DNAウイルスである単純ヘルペス1型ウイ
ルス(HSV−1)、単純ヘルペス2型ウイルス(HS
V−2)に対する抗ウイルス作用を下記の方法で試験し
た。
【0071】(方法1)Vero細胞(アフリカミドリ
ザル腎細胞由来)は10%ウシ胎児血清を添加したME
Mメディウムで培養した。20万cell/mlに調整
した細胞浮遊液を96well plate(COST
AR)にまき、細胞がconfluentになるように
24時間培養した。メディウムを抜き取り、HSV−1
ウイルスを加え、1時間感染させた。ウイルス液を抜
き、薬剤を含む新鮮なメディウムで約72時間培養し
た。Neutral Redを含む染色液で生細胞を染
色し、波長546nmにおける吸光度(A546 )でウイ
ルスによる細胞変性作用(CPE)を測定した。
【0072】下式によりCPEの抑制度を求め、ウイル
スによるCPEを50%抑制するサンプル量をIC
50(μg/ml)とした。
【0073】
【数1】 以上の実験の結果は表1に示す。
【0074】実験例2.RNAウイルスであるHIV
(Human Immunodeficiency V
irus)に対する作用を下記の方法で試験した。
【0075】(方法2)48穴トレーにMT−4細胞約
5万個/0.5ml入れ、さらに本発明化合物の一定量
を含む溶液50μlを加え、37℃、5%(v/v)炭
酸ガスフ卵器中にて2時間培養した後、2.5x105
−5.0x105 PFU/mlのHIVを50μl加
え、4日間培養後、培養細胞の一部をスライドグラスに
塗抹し、アセトン固定をした後、間接螢光抗体法にてウ
イルス抗原の発現をみた。なお、螢光抗体法の一次抗体
にはエイズ患者の血清、二次抗体にはFITCをラベル
した抗ヒトIgGを用いた。以上の実験例の結果を次表
に示す。
【0076】
【表1】
【0077】実験例3.DNAウイルスであるB型肝炎
ウイルス(HBV)に対する作用を下記の方法で試験し
た。 (方法3) (細胞株)被検化合物の抗HBV活性は、持続的にHB
V粒子を産生している細胞株HB611(Proc.
Natl. Acad. Sci. USA,84,
444−448(1987))を用いて試験した。HB
611細胞は釣本俊樹博士(大阪大学細胞工学センター
助教授)によって樹立され、同センターで10%ウシ胎
児血清(Gibco社)を含むDulbecco’s
modified Eagle medium(Gib
co社)に、ストレプトマイシン100μg/ml、ペ
ニシリンG 100IU/ml)、G418 200μ
g/ml(全てGibco社製)を加えた培養液(以
下、単に培養液と略す)を用いて系代維持されているも
のを用いた。
【0078】(試験方法)試験は上田らの方法(Vir
ology,169,213−216(1989))に
準じて行なった。HB611細胞を24穴プレート(C
orning社)に3x104 cells/wellず
つ播き、2日間前培養後、培養液を被検化合物を含むも
のと交換し15日間培養した。培養液(被検化合物を含
む)は培養期間中3日毎に新しいものと交換した。培養
終了後、細胞をLysis buffer(10mM
Tris−HCl,pH7.4/5mM Na2 EDT
A/1%SDS/0.1mg/mlProteinas
e K)で溶解し、フェノール−クロロホルム法/エタ
ノール沈澱法で細胞総DNAを抽出精製した。次いでD
NAを制限酵素HindIII(宝酒造)で完全消化
し、その一部(2−3μg)を1.5%アガロースゲル
で電気泳動後、ナイロンメンブランHybond−N+
(Amersham社)を用いてサザンブロット(J.
Mol.Biol.,98,503−517(197
5))を行なった。プローブは32P−標識HBV−DN
Aを用いた。得られたオートラジオグラムをデンシトメ
ーター(Shimadzu,Chromatoscan
a S930)で走査してバンド面積を測定し、以下の
式に従って阻害率(%)を算出した。
【0079】
【数2】
【0080】[S,D1,D2は細胞内のHBV−DN
A複製中間体に由来するバンド面積を示す。Iは染色体
に組み込まれたHBV−DNAに由来するバンド面積を
示す。drug,contはそれぞれ被検化合物添加
群、非添加群を示す。]
【0081】
【表2】
【0082】抗HBV活性(ID50)は、HBV−DN
Aの合成を対象群と比較して50%阻害する被検化合物
の濃度(μg/ml)で表現した。ID50は被検化合物
濃度と阻害率をグラフ上にプロットして算出した。以上
の実験例の結果を次表に示す。
【0083】
【表3】
【0084】
【効果】本発明の一般式(1)で表される化合物は抗ウ
イルス作用を持つことから、口唇、性器ヘルペス、帯状
疱疹、免疫抑制時の単純ヘルペスウイルス−1型、2型
(HSV−1,2)、バリセラゾスターウイルス(VZ
V)、サイトメガロウイルス(CMV)、エプスタイン
−バールウイルス(EBV)感染症、B型肝炎ウイル
ス、C型肝炎ウイルス等によるウイルス性肝炎、ウイル
ス性呼吸器疾患、ウイルス性消化器疾患、AIDS、A
TL等の多くのウイルス性疾患に有効であることが期待
される。また、制癌剤としても期待される。
【0085】以上のようにして得られた本発明化合物を
抗ウイルス剤或は制癌剤として使用する場合、経口投
与、静脈内投与、経皮投与することができる。投与量は
投与する患者の症状、年齢、投与方法によっても異なる
が、通常0.1−500mg/kg/日である。本発明
化合物は、適当な製剤用担体と混合して調整した製剤の
形で投与される。製剤の形としては、錠剤・顆粒剤・細
粒剤・散剤・カプセル剤・注射剤・クリーム・坐剤等が
用いられる。製剤中に含まれる有効成分の量は、0.0
1%から99%程度である。
【0086】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明化合物の製造に
ついて具体的に説明する。
【0086】実施例1. (2S,3S)−2,3−ビス(t−ブチルジフェニル
シリルオキシメチル)−1−シクロペンタノン及び(3
S,4S)−3,4−ビス(t−ブチルジフェニルシリ
ルオキシメチル)−1−シクロペンタノンの製造 文献記載(Y. Ichikawa et al.,
J. Chem.Soc., Chem. Commu
n., 1919(1989))の方法で合成した(2
S,3S)−2,3−ビス(t−ブチルジフェニルシリ
ルオキシメチル)−1−シクロブタノン(12.14
g,20mmol)のエーテル(200ml)溶液にジ
アゾメタン(約2g)のエーテル(200ml)を加
え、室温で1週間撹拌する。反応液は、減圧下溶媒を溜
去した後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(エーテ
ル:ヘキサン=1:10,v/v)で精製し、(2S,
3S)−2,3−ビス(t−ブチルジフェニルシリルオ
キシメチル)−1−シクロペンタノン(2.07g,1
7%)
【0087】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:0.98(9H,s),1.02(9
H,s),1.79(1H,m),2.05−2.50
(4H,m),2.65(1H,m),3.52−3.
68(2H,m),3.80(1H,dd,J=4.
3,10.3Hz),4.04(1H,dd,J=3.
6,10.5Hz),7.25−7.47(12H,
m),7.55−7.68(8H,m).
【0088】及び(3S,4S)−3,4−ビス(t−
ブチルジフェニルシリルオキシメチル)−1−シクロペ
ンタノン(2.63g,21%)を得る。 NMR(200MHzFT,TMS,CDCl3
δ:1.01(18H,s),2.12−2.51(6
H,m),3.51−3.73(4H,m),7.26
−7.48(12H,m),7.55−7.65(8
H,m).
【0089】実施例2. (1S,2S,3S)−2,3−ビス(t−ブチルジフ
ェニルシリルオキシメチル)−1−シクロペンタノール
及び(1R,2S,3S)−2,3−ビス(t−ブチル
ジフェニルシリルオキシメチル)−1−シクロペンタノ
ールの製造 アルゴン雰囲気下、(2S,3S)−2,3−ビス(t
−ブチルジフェニルシリルオキシメチル)−1−シクロ
ペンタノン(1.40g,2.25mmol)のトルエ
ン(23ml)溶液に、−78℃で1M−水素化ジイソ
ブチルアルミニウム/トルエン(2.7ml,2.7m
mol)を徐々に加え、同温で15分間撹拌する。反応
液に0.2M−リン酸緩衝液(pH7)を加え、しばら
く撹拌した後、過剰の塩化メチレンを加え無機物を濾去
する。濾液は、塩化メチレンで抽出後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、溶媒を溜去する。残渣はシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=
1:10,v/v)で精製し、(1S,2S,3S)−
2,3−ビス(t−ブチルジフェニルシリルオキシメチ
ル)−1−シクロペンタノール(1.120g,80
%)
【0090】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:0.96(9H,s),1.05(9
H,s),1.34−2.18(6H,m),2.90
(1H,brs),3.35−3.52(2H,m),
3.75(1H,dd,J=7.5,10.5Hz),
3.97(1H,dd,J=4.4,10.4Hz),
4.46(1H,diff.q),7.25−7.46
(12H,m),7.52−7.71(8H,m).
【0091】及び(1R,2S,3S)−2,3−ビス
(t−ブチルジフェニルシリルオキシメチル)−1−シ
クロペンタノール(148mg,11%)を得る。 NMR(200MHzFT,TMS,CDCl3
δ:0.98(9H,s),1.05(9H,s),
1.50−2.00(6H,m),2.79(1H,b
rs),3.51(2H,d,J=5.2Hz),3.
56(1H,dd,J=8.5,10.0Hz),3.
86(1H,dd,J=4.9,10.0Hz),4.
12(1H,diff.q,J=6.1Hz),7.2
6−7.48(12H,m),7.55−7.77(8
H,m).
【0092】実施例3. (1S,2S,3S)−2,3−ビス(t−ブチルジフ
ェニルシリルオキシメチル)−1−シクロペンチル メ
タンスルホネートの製造 (1S,2S,3S)−2,3−ビス(t−ブチルジフ
ェニルシリルオキシメチル)−1−シクロペンタノール
(1.08g,1.73mmol)及びトリエチルアミ
ン(0.44ml,3.2mmol)の塩化メチレン
(9ml)溶液に、0℃でメタンスルホニルクロリド
(0.20ml,2.6mmol)を加え、0℃で15
分間撹拌する。反応液に0.2M−リン酸緩衝液(pH
7.0)を加え、エーテルで抽出する。エーテル抽出液
は、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を溜去す
る。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル:ヘキサン=1:9,v/v)で精製し(1S,
2S,3S)−2,3−ビス(t−ブチルジフェニルシ
リルオキシメチル)−1−シクロペンチル メタンスル
ホネート(1.169g,96%)を得る。
【0093】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:0.97(9H,s),1.04(9
H,s),1.56(1H,m),1.78−2.22
(5H,m),2.92(3H,s),3.42(2
H,d,J=4.5Hz),3.77(2H,d,J=
6.6Hz),5.29(1H,m),7.23−7.
47(12H,m),7.53−7.47(8H,
m).
【0094】実施例4. 9−[(1R,2R,3S)−2,3−ビス(t−ブチ
ルジフェニルシリルオキシメチル)−1−シクロペンチ
ル]アデニンの製造 アルゴン雰囲気下、アデニン(135mg,1.0mm
ol)のDMF(7ml)懸濁液に60%水素化ナトリ
ウム(40mg,1.0mmol)を加え、1時間撹拌
する。反応液に(1S,2S,3S)−2,3−ビス
(t−ブチルジフェニルシリルオキシメチル)−1−シ
クロペンチル メタンスルホネート(350mg,0.
5mmol)を加え、140℃で1.5時間撹拌する。
冷却後0.2M−リン酸緩衝液(pH7)を加え酢酸エ
チルで抽出する。抽出液は、水洗後飽和食塩水で洗浄し
無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を溜去する。残
渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレ
ン:メタノール=30:1,v/v)で精製し、9−
[(1R,2R,3S)−2,3−ビス(t−ブチルジ
フェニルシリルオキシメチル)−1−シクロペンチル]
アデニン(140mg,38%)を得る。
【0095】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:0.93(9H,s),1.04(9
H,s),1.86−2.00(2H,m),2.02
−2.38(3H,m),2.53(1H,m),3.
59(2H,d,J=4.3Hz),3.65(1H,
dd,J=5.5,10.0Hz),3.73(1H,
dd,J=5.5,10.0Hz),4.89(1H,
diff.q),5.66(2H,brs),7.19
−7.44(12H,m),7.44−7.55(4
H,m),7.59−7.69(4H,m),7.64
(1H,s),8.30(1H,s).
【0096】実施例5. 9−[(1R,2R,3S)−2,3−ビス(ヒドロキ
シメチル)−1−シクロペンチル]アデニンの製造 9−[(1R,2R,3S)−2,3−ビス(t−ブチ
ルジフェニルシリルオキシメチル)−1−シクロペンチ
ル]アデニン(129mg,0.17mmol)のメタ
ノール(1ml)溶液に4N−塩酸/ジオキサン(0.
17ml,0.68mmol)を加え室温で一晩撹拌す
る。反応液は、減圧下溶媒を溜去した後、水を加えエー
テル可溶部を除いた後、0.1N水酸化ナトリウム溶液
で中和し溶媒を溜去する。残渣はダイヤイオンHP−2
0カラムクロマトグラフィー(メタノール濃度勾配)で
精製し、9−[(1R,2R,3S)−2,3−ビス
(ヒドロキシメチル)−1−シクロペンチル]アデニン
(43mg,94%)を得る。
【0097】NMR(200MHzFT,TMS,CD
3 OD) δ:1.74−2.02(2H,m),2.
02−2.31(3H,m),2.40(1H,m),
3.57(2H,d,J=5.3Hz),3.69(2
H,d,J=6.0Hz),4.78(1H,appa
rent q,J=8.6Hz),8.20(1H,
s),8.26(1H,s).
【0098】実施例6. 2−アミノ−9−[(1R,2R,3S)−2,3−ビ
ス(t−ブチルジフェニルシリルオキシメチル)−1−
シクロペンチル]−6−(2−メトキシ)エトキシプリ
ンの製造 アルゴン雰囲気下、2−アミノ−6−(2−メトキシエ
トキシ)プリン(221mg,1.06mmol)のD
MF(7ml)懸濁液に水素化リチウム(8.4mg,
1.06mmol)を加え、1時間撹拌する。反応液に
(1S,2S,3S)−2,3−ビス(t−ブチルジフ
ェニルシリルオキシメチル)−1−シクロペンチル メ
タンスルホネート(370mg,0.53mmol)を
加え、140℃で1時間撹拌する。冷却後0.2M−リ
ン酸緩衝液(pH7)を加え酢酸エチルで抽出する。抽
出液は、水洗後飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、溶媒を溜去する。残渣はシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=5
0:1,v/v)で精製し、2−アミノ−9−[(1
R,2R,3S)−2,3−ビス(t−ブチルジフェニ
ルシリルオキシメチル)−1−シクロペンチル]−6−
(2−メトキシエトキシ)プリン(124mg,29
%)を得る。
【0099】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:0.97(9H,s),1.04(9
H,s),1.76−1.97(2H,m),1.97
−2.20(2H,m),2.20−2.48(2H,
m),3.43(3H,s),3.54(2H,d,J
=3.7Hz),3.62(1H,dd,J=5.2,
10.2Hz),3.71(1H,dd,J=4.8,
10.2Hz),3.81(2H,t,J=5.1H
z),4.60(2H,brs),4.65(2H,
t,J=5.1Hz),4.81(1H,appare
nt q,J=8.5Hz),7.21−7.42(1
2H,m),7.46(1H,s),7.49−7.5
8(4H,m),7.59−7.69(4H,m).
【0100】実施例7. 9−[(1R,2R,3S)−2,3−ビス(ヒドロキ
シメチル)−1−シクロペンチル]グアニンの製造 2−アミノ−9−[(1R,2R,3S)−2,3−ビ
ス(t−ブチルジフェニルシリルオキシメチル)−1−
シクロペンチル]−6−(2−メトキシ)エトキシプリ
ン(105mg,0.129mmol)のメタノール
(1ml)溶液に4N−塩酸/ジオキサン(0.13m
l,0.52mmol)を加え室温で一晩撹拌する。反
応液は、減圧下溶媒を溜去した後、水を加えエーテル可
溶部を除いた後、溶媒を溜去する。残渣に、2N−塩酸
水溶液(3ml)を加え、1時間100℃に加熱する。
反応液は1N−水酸化ナトリウム溶液で中和した後、ダ
イヤイオンHP−20カラムクロマトグラフィー(メタ
ノール濃度勾配)で精製し、9−[(1R,2R,3
S)−2,3−ビス(ヒドロキシメチル)−1−シクロ
ペンチル]グアニン(29mg,81%)を得る。
【0101】NMR(200MHzFT,TMS,CD
3 OD) δ:1.72−1.90(2H,m),1.
90−2.37(4H,m),3.52(2H,dd,
J=5.5,11.2Hz),3.59(2H,dd,
J=4.6,11.2Hz),3.66(2H,d,J
=6.0Hz),4.59(1H,apparent.
q,J=8.6Hz),7.83(1H,s).
【0102】実施例8. (4S,5S)−4,5−ビス(メトキシカルボニル)
−1−シクロヘキセンの製造 アルゴン雰囲気下、文献記載(N. Narasaka
et al., J.Am. Chem. So
c., 111, 5340(1989))の(4S,
5S)−5−メトキシカルボニル−4−(オキサゾリジ
ン−2−オン−3−イル)カルボニル−1−シクロヘキ
セン(8.50g,33.6mmol)のメタノール
(50ml)溶液を1M−ジメトキシマグネシウム/メ
タノール(168ml,168mmol)へ加え0℃で
15分間撹拌する。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶
液を加え、トルエンで抽出する。トルエン抽出液は飽和
食塩水で洗浄した後、減圧下溶媒を溜去する。残渣はシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキ
サン=1:9,v/v)で精製し(4S,5S)−4,
5−ビス(メトキシカルボニル)−1−シクロヘキセン
(1.89g,30%)を得る。
【0103】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:2.07−2.31(2H,m),2.
33−2.55(2H,m),2.76−2.97(2
H,m),3.70(6H,s),5.70(2H,
d,J=2.9Hz).
【0104】実施例9. (4S,5S)−4,5−ビス(ヒドロキシメチル)−
1−シクロヘキセンの製造 アルゴン雰囲気下、水素化アルミニウムリチウム(71
3mg,18.8mmol)のエーテル懸濁液(100
ml)に、0℃で(4S,5S)−4,5−ビス(メト
キシカルボニル)−1−シクロヘキセン(1.86g,
9.4mmol)のエーテル溶液(10ml)を徐々に
加え0℃で2時間撹拌する。反応液に飽和硫酸ナトリウ
ム水溶液を加え過剰の還元剤を分解した後、無水硫酸ナ
トリウムを加えしばらく撹拌する。無機物を濾去し、更
に熱イソプロピルアルコールで洗浄した後、濾液及び洗
液を合わせて減圧下溶媒を溜去する。残渣はシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=
2:1,v/v)で精製した後、酢酸エチル−ヘキサン
より再結晶し(4S,5S)−4,5−ビス(ヒドロキ
シメチル)−1−シクロヘキセン(1.09g,82
%)を得る。
【0104】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:1.63−2.13(6H,m),3.
40(2H,brs),3.58(2H,brdd,J
=5.5,10.1Hz),3.73(2H,brd,
J=10.0Hz),5.66(2H,d,J=2.5
Hz). 本化合物の一部を取り常法((R)−MTPACl,D
MAP/pyr)に従い(R)−MTPAエステルに導
き、400MHzNMRを観察したところ、本物質の光
学純度は85−90%eeであった。
【0105】実施例10.(4S,5S)−4,5−ビ
ス(ベンゾイルオキシメチル)−1−シクロヘキセンの
製造 (4S,5S)−4,5−ビス(ヒドロキシメチ
ル)−1−シクロヘキセン(1.00g,7.0mmo
l)をピリジン(7ml)に溶解した溶液に、氷冷下塩
化ベンゾイル(2.0ml,17mmol)を徐々に加
え0℃で1時間撹拌する。反応液に、ジメチルアミノプ
ロピルアミンを加え同温で15分間撹拌した後、水を加
えエーテルで抽出する。エーテル抽出液は、水洗後、希
塩酸ついで飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾
燥する。エーテル抽出液は、減圧下溶媒を溜去した後シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキ
サン=1:9,v/v)で精製し(4S,5S)−4,
5−ビス(ベンゾイルオキシメチル)−1−シクロヘキ
セン(2.5g,100%)を得る。
【0106】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:1.95−2.40(6H,m),4.
41(4H,brd,J=3.9Hz),5.71(2
H,s),7.35−7.46(4H,m),7.48
−7.59(2H,m),7.96−8.06(4H,
m).
【0107】実施例11. (3S,4S)−3,4−ビス(ベンゾイルオキシメチ
ル)−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタンの製
造 (4S,5S)−4,5−ビス(ベンゾイルオキシメチ
ル)−1−シクロヘキセン(1.05g,3.0mmo
l)を塩化メチレン(6ml)に溶解した溶液に、氷冷
下m−クロロ過安息香酸(777mg,4.5mmo
l)を加え室温で2時間撹拌する。反応液に、飽和亜硫
酸水素ナトリウム水溶液を加え過剰の過酸を分解した
後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えエーテルで抽
出する。エーテル抽出液は、水洗後、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥する。
エーテル抽出液は、減圧下溶媒を溜去した後シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=
1:3,v/v)で精製し(3S,4S)−3,4−ビ
ス(ベンゾイルオキシメチル)−7−オキサビシクロ
[4.1.0]ヘプタン(1.025g,93%)を得
る。
【0108】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:1.76−2.42(6H,m),3.
21−3.33(2H,m),4.25−4.44(4
H,m),7.33−7.45(4H,m),7.48
−7.59(2H,m),7.94−8.06(4H,
m).
【0109】実施例12. 9−[(1R,2R,4S,5S)−4,5−ビス(ベ
ンゾイルオキシメチル)−2−ヒドロキシシクロヘキシ
ル]アデニンの製造 アルゴン雰囲気下、アデニン(202.5mg,1.3
4mmol)の無水DMF(10ml)懸濁液に、60
%水素化ナトリウム (20mg,0.65mol)を
加え、室温で1時間撹拌した後、(3S,4S)−3,
4−ビス(ベンゾイルオキシメチル)−7−オキサビシ
クロ[4.1.0]ヘプタン(245mg,0.67m
mol)を加え、140 ℃の油浴中で3時間加熱す
る。反応液に0.2M−リン酸緩衝液(pH7,0)を
加え、しばらく撹拌した後、酢酸エチルで抽出する。抽
出液は無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒を
溜去する。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(塩化メチレン:メタノール=50:1,v/v)で精
製し、9−[(1R,2R,4S,5S)−4,5−ビ
ス(ベンソイルオキシメチル)−2−ヒドロキシシクロ
ヘキシル]アデニン(161mg,48%)を得る。
【0110】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:1.83−2.35(4H,m),2.
43−2.62(2H,m),2.73(1H,m),
4.37−4.75(6H,m),6.09(2H,b
rs),7.26−7.64(6H,m),7.71
(1H,s),7.99−8.11(5H,m).
【0111】実施例13. 9−[(1R,2R,4S,5S)−4,5−ビス(ヒ
ドロキシメチル)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]ア
デニンの製造 9−[(1R,2R,4S,5S)−4,5−ビス(ベ
ンゾイルオキシメチル)−2−ヒドロキシシクロヘキシ
ル]アデニン(185mg,0.37mmol)の無水
メタノール(4ml)及び無水THF(4ml)溶液
に、氷冷下ナトリウムメトキシド(40mg,0.74
mmol)を加え室温で5時間撹拌する。反応液は、希
塩酸で中和し減圧下溶媒を溜去した後、水を加えエーテ
ル可溶部を除き溶媒を溜去する。残渣はダイヤイオンH
P−20カラムクロマトグラフィー(メタノール濃度勾
配)にて精製し、9−[(1R,2R,4S,5S)−
4,5−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシシ
クロヘキシル]アデニン(109mg,100%)を得
る。
【0112】NMR(200MHzFT,TMS,CD
3 OD) δ:1.70(1H,m),1.95−2.
14(4H,m),2.43(1H,m),3.64−
3.86(4H,m),4.25−4.49(2H,
m),8.186(1H,s),8.191(1H,
s).
【0113】実施例14. 9−[(1R,2R,4S,5S)−4、5−ビス(ベ
ンゾイルオキシメチル)−2−(フェノキシチオカルボ
ニルオキシ)シクロヘキシル)]アデニンの製造 アルゴン雰囲気下、9−[(1R,2R,4S,5S)
−4,5−ビス(ベンゾイルオキシメチル)−2−ヒド
ロキシシクロヘキシル]アデニン(151mg,0.3
mmol)を アセトニトリル(5ml)に溶解し、4
−ジメチルアミノピリジン(75.1mg,0.62m
mol)及びフェニルオキシチオカルボニルクロライド
(57μl,0.33mmol)を加え、室温で24時
間撹拌する。反応液に、0.1M炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出する。抽出液は、水洗
後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た後、減圧下溶媒を溜去する。残渣はシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=5
0:1,v/v)で精製し、9−[(1R,2R,4
S,5S)−4,5−ビス(ベンゾイルオキシメチル)
−2−(フェノキシチオカルボニルオキシ)シクロヘキ
シル]アデニンを(109mg,56.8%)を得る。
【0114】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:2.02−2.32(2H,m),2.
48−2.75(3H,m),2.98(1H,m),
4.44−4.69(4H,m),4.92(1H,
m),5.70(2H,brs),6.23(1H,
m),6.80−6.92(2H,m),7.18−
7.64(9H,m),7.85(1H,s),8.0
1−8.12(4H,m),8.33(1H,s).
【0115】実施例15. 9−[(1S,3S,4S)−3,4−ビス(ベンゾイ
ルオキシメチル)シクロヘキシル]アデニンの製造 アルゴン雰囲気下、9−[(1R,2R,4S,5S)
−ビス−(ベンゾイルオキシメチル)−2−(フェノキ
シチオカルボニルオキシ)シクロヘキシル]アデニン
(103mg,0.16mmol)の無水トルエン(4
ml)溶液に、2,2’−アゾビスイソブチルロニトリ
ル(5.3mg,0.03mmol)及び水素化トリブ
チルスズ(5.3mg,0.032mmol)を加え、
室温で20分間撹拌した後、75℃で3時間反応する。
反応液は減圧下溶媒を溜去し、残渣はシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=10
0:1,v/v)で精製し、9−[(1S,3S,4
S)−3,4−ビス(ベンゾイルオキシメチル)シクロ
ヘキシル]アデニン(26.0mg,33.2%)を得
る。
【0116】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:1.80−2.63(8H,m),4.
54(4H,d,J=6.8Hz),4.80(1H,
m),5.84(2H,brs),7.36−7.50
(4H,m),7.51−7.63(2H,m),7.
94(1H,s),8.03(4H,d,J=8.1H
z),8.33(1H,s).
【0117】実施例16. 9−[(1S,3S,4S)−3,4−ビス(ヒドロキ
シメチル)シクロヘキシル]アデニンの製造 9−[(1S,3S,4S)−3,4−ビス(ベンゾイ
ルオキシメチル)シクロヘキシル]アデニン(25m
g,0.05mmol)の無水メタノール(2ml)溶
液に、氷冷下ナトリウムメトキシド(2.7mg,0.
55mmol)を加え室温で一晩撹拌する。反応液は、
希塩酸で中和し減圧下溶媒を溜去した後、水を加えエー
テル可溶部を除き溶媒を溜去する。残渣はダイヤイオン
HP−20カラムクロマトグラフィー(メタノール濃度
勾配)で精製し、9−[(1S,3S,4S)−3,4
−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル]アデニン
(9.4mg,66.2%)を得る。
【0118】NMR(200MHzFT,TMS,DM
SO−d6 )δ:1.58−2.31(8H,m),
3.45−3.65(4H,m),4.50(1H,
m),4.55(1H,t,J=5.3Hz),4.6
1(1H,t,J=5.3Hz),7.17(2H,b
rs),8.13(1H,s),8.25(1H,
s).
【0119】実施例17. 2−アミノ−9−[(1R,2R,4S,5S)−4,
5−ビス(ベンゾイルオキシメチル)−2−ヒドロキシ
シクロヘキシル]−6−(2−メトキシエトキシ)プリ
ンの製造 アルゴン雰囲気下、2−アミノ−6−(2−メトキシエ
トキシ)プリン(354.4mg,1.69mmol)
の無水DMF(15ml)懸濁液に、水素化リチウム
(4.8mg,0.6mmol)を加え、室温で1時間
撹拌した後、(3S,4S)−3,4−ビス(ベンゾイ
ルオキシメチル)−7−オキサビシクロ[4.1.0]
ヘプタン(310.4mg, 0.85mmol)を加
え、油浴中140℃で1.5時間反応する。反応液は冷
却しながら、0.2M−リン酸緩衝液(PH7.0)を
加えてしばらく撹拌した後、酢酸エチルで抽出する。抽
出液を水洗後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、減圧下溶媒を溜去する。残査はシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノ
ール=50:1,v/v)で精製し、2−アミノ−9−
[(1R,2R,4S,5S)−4,5−ビス−(ベン
ゾイルオキシメチル)−2−ヒドロキシシクロヘキシ
ル]−6−(2−メトキシエトキシ)プリン(320m
g,65.6%)を得る。
【0120】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:1.80−2.32(4H,m),2.
41−2.65(2H,m),2.94(1H,m),
3.37(3H,s),3.74(2H,t,J=5.
0Hz),4.20(1H,m),4.38−4.90
(7H,m),5.02(2H,brs),7.32−
7.51(4H,m),7.51−7.64(2H,
m),7.99−8.11(5H,m).
【0121】実施例18. 9−[(1R,2R,4S,5S)−4,5−ビス(ヒ
ドロキシメチル)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]グ
アニンの製造 2−アミノ−9−[(1R,2R,4S,5S)−4,
5−ビス(ベンゾイルオキシメチル)−2−ヒドロキシ
シクロヘキシル]−6−(2−メトキシエトキシ)プリ
ン(190mg,0.33mmol)の無水メタノール
(3ml)溶液に、氷冷下ナトリウムメトキシド(36
mg,0.67mmol)を加え室温で5時間撹拌す
る。反応液は、希塩酸で中和し減圧下溶媒を溜去した
後、水を加えエーテル可溶部を除き溶媒を溜去する。残
渣に、2N−塩酸水溶液(7ml)を加え、1時間10
0℃に加熱する。反応液は1N−水酸化ナトリウム溶液
で中和した後、ダイヤイオンHP−20カラムクロマト
グラフィー(メタノール濃度勾配)で精製し、9−
[(1R,2R,4S,5S)−4,5−ビス(ヒドロ
キシメチル)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]グアニ
ン(70mg,69%)を得る。
【0122】NMR(200MHzFT,TMS,DM
SO−d6 )δ:1.42(1H,m),1.67−
1.97(4H,m),2.10(1H,m),3.4
0−3.59(4H,m),3.85−4.15(2
H,m),4.57(1H,t,J=5.2Hz),
4.62(1H,t,J=5.1Hz),4.73(1
H,d,J=4.8Hz),6.34(2H,br
s),7.79(1H,s),10.44(1H,br
s).
【0123】実施例19. 2−アミノ−9−[(1R,2R,4S,5S)−4,
5−ビス(ベンゾイルオキシメチル)−2−(フェノキ
シチオカルボニルオキシ)シクロヘキシル]−6−(2
−メトキシエトキシ)プリンの製造 アルゴン雰囲気下、2−アミノ−9[(1R,2R,4
S,5S)−4,5−ビス(ベンゾイルオキシメチル)
−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−6−(2−メトキ
シエトキシ)プリン(260mg,0.45mmol)
にアセトニトリル(7.5ml)、4−ジメチルアミノ
ピリジン(125.2mg,1.02mmol)及びフ
ェニルオキシチオカルボニルクロライド(100μl,
0.55mmol)を加え、室温で24時間反応する。
反応液に0.1M炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、
酢酸エチルで抽出する。抽出液は水洗後、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒
を溜去する。残査はシリカゲルクロマトグラフィー(塩
化メチレン:メタノール=50:1,v/v)で精製
し、2−アミノ−9−[(1R,2R,4S,5S)−
4,5−ビス(ベンゾイルオキシメチル)−2−(フェ
ノキシチオカルボニルオキシ)シクロヘキシル]−6−
(2−メトキシエトキシ)プリン(225.9mg,7
0.3%)を得る。
【0124】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:1.99−2.23(2H,m),
2.44−2.65(3H,m),2.93(1H,
m),3.44(3H,s),3.82(2H,t,J
=5.0Hz),4.44−4.86(7H,m),
4.93(2H,brs),6.27(1H,m),
6.82−7.02(2H,m),7.18−7.67
(9H,m),7.62(1H,s),7.96−8.
11(4H,m).
【0125】実施例20. 2−アミノ−9−[(1S,3S,4S)−3,4−ビ
ス(ベンゾイルオキシメチル)シクロヘキシル]−6−
(2−メトキシエトキシ)プリンの製造 アルゴン雰囲気下、2−アミノ−9−[(1R,2R,
4S,5S)−4,5−ビス(ベンゾイルオキシメチ
ル)−2−(フェノキシチオカルボニルオキシ)シクロ
ヘキシル]−6−(2−メトキシエトキシ)プリン(1
00mg 0.14mmol)を無水トルエン(3.1
ml)に溶解し、2,2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル(49.2mg,0.3mmol)及び水素化トリメ
チルスズ(82μl,0.3mmol)を加え、室温で
20分間撹拌した後、75℃の油浴中で3時間反応す
る。反応液は減圧下溶媒を溜去し、残査はシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=
50:1,v/v)で精製し、2−アミノ−9−[(1
S,3S,4S)−3,4−ビス(ベンゾイルオキシメ
チル)シクロヘキシル]−6−(2−メトキシエトキ
シ)プリン(17.6mg,22.4%)を得る。
【0126】NMR(200MHzFT,TMS,CD
Cl3 ) δ:1.74−2.61(8H,m),
3.42(3H, s),3.81(2H,t,J=
5.0Hz),4.46−4.73(7H,m),4.
80(2H,brs),7.36−7.50(4H,
m),7.52−7.63(2H,m),7.73(1
H,s),7.98−8.10(4H,m).
【0127】実施例21. 9−[(1S,3S,4S)−3,4−ビス(ヒドロキ
シメチル)シクロヘキシル]グアニンの製造 2−アミノ−9−[(1S,3S,4S)−3,4−ビ
ス(ベンゾイルオキシメチル)シクロヘキシル]−6−
(2−メトキシエトキシ)プリン(17.4mg,0.
03mmol)に無水メタノール(1ml)を加える。
氷冷下、ナトリウムメトキシド(1.62mg,0.0
3mmol)を加えて、室温で 一晩撹拌する。反応液
は、希塩酸で中和し減圧下溶媒を溜去した後、水を加え
エーテル可溶部を除き溶媒を溜去する。残渣に、2N−
塩酸水溶液(1ml)を加え、1時間100℃に加熱す
る。反応液は1N−水酸化ナトリウム溶液で中和した
後、ダイヤイオンHP−20でカラムクロマトグラフィ
ー(メタノールの濃度勾配)で精製し、9−[(1S,
3S,4S)−3,4−ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロヘキシル]グアニン(5.7mg,31.3%)を得
る。
【0128】NMR(200MHzFT,TMS,DM
SO−d6 )δ:1.48−1.98(7H,m),
2.08(1H,m),3.38−3.65(4H,
m),4.32(1H,m,)4.43−4.72(2
H,m),6.45(2H,brs),7.84(1
H,s),10.57(1H,brs).
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 473/16 8829−4C 473/18 8829−4C 473/30 8829−4C 473/32 8829−4C 473/34 321 8829−4C 473/40 8829−4C // A61K 31/505 ADY 7252−4C 31/52 ADU 7252−4C 7038−4C C07D 239/55 (72)発明者 長幡 武光 群馬県高崎市岩鼻町239 (72)発明者 星野 洪郎 群馬県前橋市平和町1−14−5 (72)発明者 関 淳一 群馬県高崎市岩鼻町239

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 [式中Bは核酸塩基誘導体であり、A1 及びA2 はそれ
    ぞれ独立に、OR1 、OCOR1 を示す。R1 は水素原
    子、置換または無置換アルキル基、または置換または無
    置換アリル基を示す。lは0または1であり、m、nは
    0−2の整数である。但し、l、mが0のときnは0ま
    たは2である]で表される新規核酸誘導体又はその生理
    学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 一般式(2)または一般式(3) 【化2】 [式中、Xは脱離基を示し、A3 及びA4 はそれぞれ独
    立に、OR3 、またはOCOR1 を示す。R1 は水素原
    子、置換または無置換アルキル基、または置換または無
    置換アリル基を示し、R3 は水素原子、保護基、置換ま
    たは無置換アルキル基、または置換または無置換アリル
    基を示す。m、nは0−2の整数である。但し、mが0
    のときnは0または2である]で表わされる化合物と核
    酸塩基誘導体とを溶媒中反応させ、一般式(5) 【化3】 [式中Bは核酸塩基誘導体であり、A3 、A4 、l、
    m、nは前記と同じ]の化合物を得、次いで一般式
    (5)の化合物に保護基が存在する場合、又、一般式
    (5)におけるlが1である場合、所望によりその保護
    基及び/またはlの水酸基を除去することを特徴とする
    一般式(1) 【化4】 [式中Bは核酸塩基誘導体であり、A1 及びA2 はそれ
    ぞれ独立に、OR1 、OCOR1 を示す。R1 は水素原
    子、置換または無置換アルキル基、または置換または無
    置換アリル基を示す。lは0または1であり、m、nは
    0−2の整数である。但し、l、mが0のときnは0ま
    たは、2である]で表わされる新規核酸誘導体の製造法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022003027A (ja) * 2020-06-23 2022-01-11 シーアン・カンユアンシェン・バイオメディカル・テクノロジー・カンパニー・リミテッドXi’An Kangyuansheng Biomedical Technology Co., Ltd. 抗菌活性を有する6−アミノウラシルカス酸エステルおよびその調製方法

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JP2022003027A (ja) * 2020-06-23 2022-01-11 シーアン・カンユアンシェン・バイオメディカル・テクノロジー・カンパニー・リミテッドXi’An Kangyuansheng Biomedical Technology Co., Ltd. 抗菌活性を有する6−アミノウラシルカス酸エステルおよびその調製方法

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