JPH05104758A - 通電記録装置 - Google Patents

通電記録装置

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JPH05104758A
JPH05104758A JP30104091A JP30104091A JPH05104758A JP H05104758 A JPH05104758 A JP H05104758A JP 30104091 A JP30104091 A JP 30104091A JP 30104091 A JP30104091 A JP 30104091A JP H05104758 A JPH05104758 A JP H05104758A
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recording
electrode
ink
common electrode
layer
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JP30104091A
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Takashi Mori
隆志 森
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通電記録装置において、記録電極の面積が記
録しようする画素よりも小さいことに起因して発生する
画素間の間隙発生、記録電極とインクシートとの間の加
圧力を増大させた場合に生じるインクシート、記録紙の
搬送性の悪化、更には製造工程の複雑化等々の不具合を
解消することができる通電記録装置を提供すること。 【構成】 記録電極16を先端部に有した通電記録ヘッ
ド15の少なくとも主走査方向一端部、あるいはプラテ
ンローラ25に超音波振動子23を配置し、該超音波振
動子に通電することによって生じる主走査方向への振動
によって通電記録ヘッドを振動させながら記録電極16
及び共通電極17による記録動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通電記録ヘッドを備えた
通電記録装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】通電記録装置は、通電記録ヘッド先端面
に主走査方向へ所定間隔をおいて配列した複数の記録電
極と、通電記録ヘッドから所定距離副走査方向へ離間し
た位置に設けた帰路電極とを備え、この記録ヘッドが接
する通電記録シートは、通電層と、該通電層に積層され
たインク層とを有する。記録ヘッドを通電記録シートの
通電層に接触させた状態で画像信号に応じた電流を記録
電極に通電すると、該電流は記録電極から通電層を経て
帰路電極に流れる。この時記録電極近傍において発生し
た熱により前記インク層が溶融してこのインクが記録紙
上に転写される。
【0003】図12(a) (b) 及び(c) は通電記録装置の
構成を示す平面図、正面断面図及び記録電極の拡大断面
図であり、抵抗層10と導電層11とインク層12とか
ら成るインクシート13に対して記録ヘッド15(先端
部に記録電極16を有する)を圧接して記録電極16と
共通電極17間に電流を通すと、記録電極16直下のイ
ンクシートの抵抗層10にて電流の集中が生じ、そこで
発生したジュール熱によってインク層12を溶融又は昇
華させて記録紙Pにドット状のインクを転写する。
【0004】ところで、このような通電記録ヘッドの先
端部には記録電極自体の摩耗カス、通電記録シート摩耗
カス、通電記録シートに付着していたゴミなどが付着し
やすく、カス等が付着すると記録電極から通電記録シー
トへの通電性が低下し、印字不良を起こしやすくなる。
【0005】また、記録電極16の面積は目標とする画
素18の面積よりも小さくしか製作できない。即ち、例
えば12dots/mm の解像度では83μm×83μmの面
積を有した正方形の画素形状が理想的であるにも拘らず
実際の記録電極16の大きさは例えば60μm(主走査
方向長さ)×20μm(幅)の長方形となる。このよう
に実際の記録電極16の面積(特に幅方向長w)が小さ
くなる理由は次の通りである。すなわち、同図(c) に示
すように記録電極16はセラミック基板19上に導電材
料を主走査方向へ連続した細幅帯状にメッキしておいた
上でこれをエッチングによって分離することによって形
成されるが、マスクを用いたエッチングにおいて導電材
料16の幅wを大きくしようとするとエッチング液等に
よるエッチング量のバラツキが大きく影響して電極16
間の端縁16aの平面形状が直線状にならず、記録電極
間距離が端縁16a間で不均一となり電流のリークを生
じやすくなるからであり、電極幅wを狭くすることによ
ってエッチング量のバラツキの影響を少なくして電極間
(数十μmの間隔を有する)を完全に分離することが可
能となるからである。しかるに、電極幅wを小さくした
場合においても隣接し合う記録電極同士が近接配置され
ている場合には、電流リーク等の不具合は依然として生
じるため、リークが生じにくい程度に電極間隔を離間さ
せておく必要があり、その結果記録画素間に必ず間隙が
生じて画質の低下をもたらすこととなる。
【0006】なお、記録電極の幅wが20μmであるに
も拘らず得られる画素18の副走査方向幅が83μmに
拡大されるのは記録動作中にインクシート及び記録紙が
副走査方向へ移動するためである。
【0007】このようなところから本出願人は通電記録
ヘッドを構成する記録電極の内部に圧電振動子を設けて
印字中に記録電極全体を縦或は横方向に振動させること
により、転写される画素の大きさを記録電極自体の接触
面の面積よりも大きくして画素間の間隙発生を阻止した
り、記録電極とシートとの間の接触性を向上したり、摩
耗カスの付着を防止した通電記録装置を提案した。
【0008】しかしながら、この通電記録装置は、微細
な記録ヘッド内に更に微細な圧電振動子を内蔵せしめる
必要があり、高い寸法精度が要求されるので、実際の製
造が困難であり、品質のバラツキ、コストアップをもた
らす虞れがあった。
【0009】また、図13の表に示すように記録電極1
6の加圧力を大きくすれば、記録電極16とインクシー
トの抵抗層10との間の接触抵抗が減少して通電しやす
くなるため、記録濃度が増大する。また、各記録電極の
整列度がごく微小寸法でも狂っていると、記録電極16
とインクシートとの間の接触性に大きく悪影響を与え、
濃度ムラが生じるが、記録電極による加圧力を増大すれ
ばこの濃度ムラを解消することができる。しかしながら
加圧力を増大させると、記録紙、インクシートの搬送が
スムーズに行われなくなり、インクシートが切断しやす
くなるという問題がある。
【0010】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、通電記録装置において、記録電極の面積が記録しよ
うする画素よりも小さいことに起因して発生する画素間
の間隙発生、記録電極とインクシートとの間の加圧力を
増大させた場合に生じるインクシート、記録紙の搬送性
の悪化、更には製造工程の複雑化等々の不具合を解消す
ることができる通電記録装置を提供することを目的とし
ている。
【0011】
【発明の構成】上記目的を達成するため本願第1の発明
は、抵抗層、導電層及びインク層から成るインクシート
に圧接する記録電極と共通電極とを備え、該記録電極と
共通電極間に電圧を印加することによって該記録電極と
接する該インクシート抵抗層に電流の集中から生じるジ
ュール熱を利用して、該インク層を溶融又は昇華させて
記録紙にインクを転写する通電記録装置において、前記
記録電極を先端部に有した通電記録ヘッドの主走査方向
一端部に超音波振動子を配置し、該超音波振動子に通電
することによって生じる主走査方向への振動によって該
通電記録ヘッドを振動させながら該記録電極及び共通電
極による記録動作を行うことを特徴とする。
【0012】本願第2の発明は、前記通電記録ヘッドの
主走査方向両端部に前記超音波振動子を配置し、各超音
波振動子の振動の位相を180度ずらすことにより、該
通電記録ヘッドを最大幅主走査方向へ振動させることを
特徴とする。
【0013】本願第3の発明は、抵抗層、導電層及びイ
ンク層から成るインクシートに圧接する記録電極及び共
通電極と、該インクシート及び記録紙を介して該各電極
と接するプラテンローラとを備え、該記録電極と共通電
極間に電圧を印加することによって該記録電極と接する
該インクシート抵抗層に電流の集中から生じるジュール
熱を利用して、該インク層を溶融又は昇華させて記録紙
にインクを転写する通電記録装置において、前記プラテ
ンローラの軸方向端部に超音波振動子を配置し、該超音
波振動子に通電することによって生じる主走査方向への
振動によって該プラテンローラを振動させながら該記録
電極及び共通電極による記録動作を行うことを特徴とす
る。
【0014】本願第4の発明は、前記記録電極を先端部
に有する通電記録ヘッドと前記プラテンローラのうちの
少なくともいずれか一方に超音波振動子を配設して、該
通電記録ヘッドと該プラテンローラのいずれか一方を前
記圧接方向に振動させながら該記録電極及び共通電極に
よる記録動作を行うことを特徴としている。
【0015】本願第5の発明は、抵抗層、導電層及びイ
ンク層から成るインクシートに圧接する記録電極及び共
通電極と、該インクシート及び記録紙を介して該各電極
と接するプラテン部材とを備え、該記録電極と共通電極
間に電圧を印加することによって該記録電極と接する該
インクシート抵抗層に電流の集中から生じるジュール熱
を利用して、該インク層を溶融又は昇華させて記録紙に
インクを転写する通電記録装置において、前記共通電極
と前記プラテン部材のうちの少なくともいずれか一方に
超音波振動子を配設して、該共通電極と該プラテン部材
のいずれか一方を前記圧接方向に振動させながら該記録
電極及び共通電極による記録動作を行うことを特徴とし
ている。
【0016】本願第6の発明は、前記記録電極又は前記
共通電極はいずれも加圧ステイによって支持されたバネ
によって前記圧接方向へ付勢されており、該加圧ステイ
に超音波振動子を配設して該記録電極又は該共通電極を
該圧接方向に振動させながら該記録電極及び共通電極に
よる記録動作を行うことを特徴としている。
【0017】以下、添付図面に示した実施例に基づいて
本発明を説明する。
【0018】図1は昇華型通電転写記録装置の原理説明
図であり、抵抗層10と導電層11とインク層12とか
ら成るインクシート13に対して記録ヘッド15(先端
部に記録電極16を有する)を圧接して記録電極16と
共通電極17間に電流を通すと、記録電極直下のインク
シート抵抗層にて電流の集中が生じ、そこで発生したジ
ュール熱によってインク層12を溶融又は昇華させて記
録紙Pにドット状のインクを転写する。
【0019】図2は本発明の第1の実施例である。この
実施例においては下面に両電極16、17を有したブロ
ック状の通電記録ヘッド15を平面形状が四角い環状の
フレーム20の細長い空所21(記録ヘッド15の長さ
方向長を越える長さ)内に収納すると共に、記録ヘッド
15の主走査方向一端面を電歪素子、圧電振動子等から
成る薄板状の超音波振動子(超音波変換器)23を介し
て空所21の内壁の一端面に当接し、更に記録ヘッド1
5の他端面と空所21の他端面との間にバネ24を介在
させて記録ヘッド15を超音波振動子23へ向けて圧接
する。この実施例においては、超音波振動子23に所定
の周波数の電流を通電することによって振動子23が圧
縮膨張の圧電逆効果を発揮して、記録ヘッドを主走査方
向に振動させている。空所21の主走査方向サイズは予
め記録ヘッドを自由振動させ得る程度に余裕を有して設
計され、しかもフレームから脱落しないような取付け構
造を有しているので、自由に主走査方向振動を行うこと
ができる。バネ24は、記録ヘッドをリジッドに固定し
た場合の不具合をなくするために用いられるものであ
り、自由振動発生に貢献する。
【0020】この振動を記録動作中に行うことにより、
個々の記録電極16の主走査方向長よりも大きな長さに
わたって印写を行うことができ、記録画素間の間隙をな
くすることができる。副走査方向の画素密度に関して
は、記録紙P及びインクシート13を同方向へ走行させ
ながら記録動作を行うことにより、画素間の間隙発生を
防止することができる。また、上記振動によりインクシ
ートからの摩耗カス等の付着を防止することができる。
更に、数cmサイズの端面形状を有する通電記録ヘッド
15の該端面に組み付けられる超音波振動子23は十分
な大きさを有するため、取扱が容易であり、微細な記録
電極に更に微細な圧電振動子を組み込む従来例に比べて
製造が容易である。
【0021】次に、図3は本発明の第2の実施例であ
り、フレーム20の空所21の主走査方向両端内面に夫
々板状の超音波振動子23、23を配設(例えば接着)
すると共に超音波振動子23、23間に通電記録ヘッド
15を緊密に収納した構成が特徴的であり、通電記録ヘ
ッド15を主走査方向両端側から主走査方向へ振動駆動
するものである。このように構成することによって、第
1実施例の場合よりも振動駆動力が強くなり、通電記録
ヘッド15に対する上方からの加圧力が大きい場合に於
いても主走査方向へ確実に振動することができる。但
し、各振動子23、23に印加するパルスの位相を18
0度ずらすことによってはじめて効率の良い振動を実現
することができる。位相をずらすためには、例えば各超
音波振動子に電圧を印加するためのプラスとマイナスの
各電極の位置を互いに逆となるように設ければ良い。
【0022】この振動を記録動作中に行うことにより、
第1実施例の場合と同様に記録電極16の現実の主走査
方向長よりも大きな長さにわたって印写を行うことがで
き、また、インクシートからの摩耗カス等の付着を防止
することができ、更に製造も容易化することができる。
【0023】図4は本発明の第3の実施例であり、イン
クシート13と記録紙Pを介して通電記録ヘッド15の
加圧力を受けるプラテンローラ25を主走査方向へ振動
させた構成において上記各実施例と相違している。この
実施例ではプラテンローラ25を振動させる手段として
第2実施例と同様に2枚の超音波振動子23、23を用
いている。即ち、プラテンローラ25は、回転軸25a
の両端部を夫々軸受け26、26によって軸支されると
共に、該軸受けの外側を超音波振動子によって支持され
た構成とする。プラテンローラ25は予め軸方向に振動
可能な支持構造によって支持されると共に、図示しない
ギヤ等によって回転駆動力の伝達を受ける。この実施例
に於いても前記第2の実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0024】図5は第3の実施例の変形例であり、より
大きな振動を得るためにホーン28、28を用いてい
る。ホーン28は、振動源からの主走査方向への振幅を
共振を利用して拡大するためのものであり、図示以外の
種々のタイプのホーンを適用することができる。ここで
は、振動源として磁歪フェライト等から成る磁歪振動子
29を用いており、磁歪振動子29はフェライト振動子
30と励振用コイル31とから成り、共振周波数に等し
い高周波電流を流すことによって振動子29に共振を起
こさせる。この変形例によって得られる効果は第3実施
例と同様である。
【0025】なお、図4、図5のプラテンローラを振動
させる実施例を図2、図3の通電記録ヘッドを振動させ
る実施例と組み合わせることによって、プラテンローラ
25と通電記録ヘッドの双方を印字時に振動させるよう
にしてもよい。但し、この場合には両者の振動方向が互
いに逆相となるように設定する必要がある。
【0026】次に、図6(a) 、(b) は本発明の第4の実
施例であり、基板19上の記録電極16の主走査方向の
幅eと、同方向への記録電極の振動幅l(エル)との関
係から得られる画素35の同方向サイズdを示してい
る。同図(a) は振動幅l=(d−e)/2とした場合の
例であり、得られる画素35の主走査方向長(画素径)
dは記録電極16を記録電極間間隔の1/2の位置まで
延長した幅に相当している。こうして得られた隣接し合
う画素35、35同志は隣接縁同志が接触した状態とな
り、間隙をなくすることに成功している。
【0027】図6(a) において振動幅l=(d−e)/
2とした場合に得られた画素35は隣接し合う画素との
間に間隙がなくなってはいるが、主走査方向端縁での画
素濃度が淡くなることが考えられるため、実際には期待
する画素径dを得ることができるとは限らず、間隙が残
る可能性がある。そこで、図6(b) に示すように振動幅
l>(d−e)/2とすることにより、期待する画素径
dを少しく越えた主走査方向長を有する画素35を得る
ことができ、隣接し合う画素間のオーバーラップ部分3
5aの存在によって確実に間隙をなくすることができ
る。
【0028】図7(a) は本発明の第5の実施例であり、
インクシート13に先端面で圧接する通電記録ヘッド1
5の圧接力を超音波振動子40とバネ41との協働によ
って得るようにした構成が特徴的である。即ち、通電記
録ヘッド15の上端部に超音波振動子40を固定すると
共に、従来の加圧機構である加圧ステイ42(支点42
aによって上下方向へ回動可能に枢支されている)との
間にバネ41を介在させて通電記録ヘッド15を下方、
即ちインクシート13面上に圧接している。加圧ステイ
42は通常先端部をプリンタ本体側に係止して上方への
回動を規制される。
【0029】この通電記録ヘッド15は超音波振動子4
0によって縦振動させられながらバネ41によって加圧
されつつ記録動作を行うので、バネの加圧力に振動の加
速度による強力な加圧力が加わって全体として記録に必
要十分とされる加圧力を得ることができ、画素の高濃度
化と、濃度ムラの低減を図ることができる。また、加圧
に際して超音波振動子の振動を利用しているため、バネ
41自体の加圧力を小さく設定することができ、その結
果、記録動作中における記録紙、インクシートの搬送を
スムーズ化することができる。これを換言すれば、バネ
圧を強化する等の手法によって単純に加圧力を増大した
場合には、記録電極とインクシートの抵抗層との間の接
触抵抗が減少して通電し易くなるため記録濃度が増大
し、また各記録電極の整列度がごく微小寸法狂っている
場合にも濃度ムラを解消できるという利点を得られる一
方で、記録紙、インクシートの搬送がスムーズに行われ
なくなるという問題を有するが、本発明では所定の振幅
で加圧強度が変動する加圧方式となるため通紙が円滑容
易となり、従来相両立しないとされていた2つの要求を
同時に満たすことを可能とした点が新規である。なお、
記録紙、プラテンローラは図示を省略してある。
【0030】次に、図7(b) は第5実施例の変形例であ
り、通電記録ヘッド15に超音波振動子41を設ける代
わりに加圧ステイ42に超音波振動子を設けた構成が特
徴的である。即ち、加圧ステイ42の先端部の下面と記
録ヘッド15上端面との間にバネ41を配置して記録ヘ
ッド15を下方へ加圧する一方で、支点42aを挟んだ
反対側端部に超音波振動子40を固定することにより、
超音波振動子の振動によって加圧ステイ42の先端部を
縦振動させて通電記録ヘッド15をインクシート上に強
く加圧せしめるものである。この変形例によって得られ
る効果は図7(a) の実施例と同様である。
【0031】図8は本発明の第6実施例の構成説明図で
あり、通電記録ヘッド15の代わりにプラテンローラ2
5を縦振動させるようにした構成が特徴的である。即
ち、プラテンローラ25の軸をベアリング26によって
回転自在に支持するとともに、このベアリング26の上
下位置に超音波振動子40、40を配置して縦振動を付
与するようにしたものである。ベアリング26と超音波
振動子40はプリンタの筐体側に固定されること勿論で
ある。通電記録ヘッド15は記録紙P、インクシート1
3を介してプラテンローラ25に圧接しており、記録ヘ
ッド15の上端面はバネ41を介して加圧ステイ42に
よって下方へ付勢されている。この各超音波振動子40
に所定周波数の高周波電流を通すことにより、各超音波
振動子は縦方向に同期して振動し、通電記録ヘッド15
に対する加圧力を効率よく増大することができる。この
実施例の効果は第5実施例と同様であり、画素の高濃度
化と、濃度ムラの低減を図り、更には記録紙、インクシ
ートの搬送をスムーズ化することができる。
【0032】図9は本発明の第7実施例の構成説明図で
あり、プラテンローラ25内部に均一厚みのシート状の
超音波振動子層45を形成した構成が特徴的である。即
ち、このプラテンローラ25は軸46を備えた円筒状の
金属基材47の外周面に超音波振動子層45と、ゴム層
48を順次均一な肉厚に同軸状に積層したものである。
超音波振動子層45と金属基材47との間に超音波振動
子駆動電源49から所定周波数の電流を通すことによっ
て、図面上下方向にゴム層48を振動せしめることがで
きる。このことによって記録紙、インクシートを介して
圧接する通電記録ヘッド15との間の加圧力を高めるこ
とができる。通電記録ヘッド15、バネ41、加圧ステ
イ42の配置は図8の実施例と同様に構成すれば良い。
【0033】超音波振動子層45による振動の最大効果
を得るためには、超音波振動子層45の振動周波数をゴ
ムの共振周波数に適合することが好ましいが、超音波振
動子は固有の振動数を有しているので、ゴム層の厚み、
材質、硬度を適当に調整して超音波振動子の固有振動数
に適合せしめるようにしてもよい。この実施例において
は、プラテンローラ外周面を構成するゴム層をその内側
に位置する超音波振動子層によって直接縦振動させるこ
とによって加圧力を得ているので、濃度ムラ低減、イン
クシート搬送の円滑化という効果を有する。
【0034】図10(a) は本発明の第8実施例の構成説
明図であり、通電記録ヘッド側ではなく、共通電極17
上面に超音波振動子47を止着して共通電極17を縦振
動させた構成が特徴的である。即ち、ゴム等から成る弾
性ベース(プラテン部材)48上にインクシート13を
介して圧接する共通電極に対して、超音波振動子47か
らの振動を与えているので共通電極17がインクシート
の抵抗層に密着した際の接触抵抗を減少させることがで
きる。接触抵抗を減少させることによって、接触抵抗に
よって生じる電圧降下のために生じるエネルギー損失を
減らすことができる。換言すれば、電圧降下は印字量
(通電量)に応じて変動するため、濃度ムラを生じさせ
る原因となっており、画像品質を著しく低下させる。本
実施例によれば、この電圧降下に起因した画質の低下を
防止することができる。また、バネ41の加圧力を小さ
く設定することができるのでインクシートの搬送性を向
上することができる。
【0035】図10(b) は第8実施例の変形例であり、
加圧ステイ42上に超音波振動子47を配置することに
よって振動振幅を大きくしたものである。その効果は図
10(a) の場合と変わるところがない。
【0036】図11(a) は本発明の第9実施例であり、
共通電極17の下方に図9の第7実施例と同様の構成の
プラテンローラ(プラテン部材)25’、25’を対向
配置してゴム層48を直接縦振動させることにより前記
第8実施例と同様の効果を得ることができるものであ
る。また、超音波振動子層45による振動の最大効果を
得るためには、超音波振動子層45の振動周波数をゴム
材料の共振周波数に適合させることが好ましいが、超音
波振動子は固有の振動数を有しているので、ゴム層の厚
み、材質、硬度を適当に調整して超音波振動子の固有振
動数に適合せしめるようにしてもよい。
【0037】図11(b) は第9実施例の変形例であり、
インクシート13の下方においてプリンタ本体に固定さ
れたベース50上に超音波振動子51、51を固定する
と共に各超音波振動子51、51上に所定厚のゴムパッ
ド52、52を固定し、インクシート13を介して共通
電極17を圧接した構成が特徴的であり、第9実施例と
同様の効果を得ることができる。
【0038】なお、図10(a) (b) のベース48、図1
1(a)のプラテンローラ25’及び図11(b) のゴムパ
ッド52及びベース50はプラテン部材であり、請求項
においてプラテン部材とはこれらを含む概念である。
【0039】次に、上記各実施例において示した振動付
与方法は、これを各階調毎に効果的に適用しない限り正
確な階調制御を実現することはできない。換言すれば、
振動周波数が低過ぎる場合には、階調毎の振動の効果が
ばらついてくるという問題を生じる。この問題を解決す
るためには超音波振動子の駆動周波数を十分大きく設定
して、1階調記録時間内に十分な多回数の振動が行われ
るように制御する必要があり、振動周波数fが1階調記
録周波数1/t(tは1階調記録時間)よりも十分大き
くなるように(f>>1/t)規定することによって、
より正確な階調制御を行うことができる。
【0040】次に、上記各実施例は記録動作中にインク
シート及び記録紙を走行させ続ける連続駆動方式と、記
録動作中にインクシート等を停止させる間欠駆動方式の
両者に適用可能であるが、間欠駆動方式においては、振
動周波数を間欠駆動周波数と一致させることが有効であ
る。即ち、インクシートが停止して記録動作が行われて
いる間に加圧力が最大となり、非記録動作時(インクシ
ート、記録紙の搬送時)に加圧力が最小となるように位
相を制御することによって、濃度ムラのない印字を行う
ことができると同時に、インクシート等の搬送性を高め
ることができる。
【0041】上記超音波振動子に流す電流の周波数の制
御、各種被制御対象の駆動等の各種制御は図示しないマ
イクロコンピュータ等の制御部によって実現される。
【0042】また、上記実施例では、主走査方向への振
動と、上下方向への振動を例示したが、副走査方向への
振動付与も可能であること勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、記録電極
の面積が記録しようする画素よりも小さいことに起因し
て発生する画素間の間隙発生、記録電極とインクシート
との間の加圧力を増大させた場合に生じるインクシー
ト、記録紙の搬送性の悪化等々の不具合を解消すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する通電記録装置の記録ヘッド及
び共通電極の構成と動作原理を説明する図である。
【図2】本発明の第1実施例の構成を示す概略構成説明
図である。
【図3】本発明の第2実施例の構成を示す概略構成説明
図である。
【図4】本発明の第3実施例の構成を示す概略構成説明
図である。
【図5】図4の第3実施例の変形例の構成を示す概略構
成説明図である。
【図6】(a) 及び(b) は本発明の第4実施例の構成を示
す概略構成説明図である。
【図7】(a) 及び(b) は本発明の第5実施例及びその変
形例の構成を示す概略構成説明図である。
【図8】本発明の第6実施例の構成を示す概略構成説明
図である。
【図9】本発明の第7実施例の構成を示す概略構成説明
図である。
【図10】(a) 及び(b) は本発明の第8実施例及びその
変形例の構成を示す概略構成説明図である。
【図11】(a) 及び(b) は本発明の第9実施例及びその
変形例の構成を示す概略構成説明図である。
【図12】(a) (b) 及び(c) は従来例の説明図である。
【図13】記録電極の加圧力と画像濃度との関係を示す
図である。
【符号の説明】
10・・・抵抗層。11・・・導電層、12・・・イン
ク層、13・・・インクシート、15・・・記録ヘッド
15、16・・・記録電極、17・・・共通電極、18
・・・理想形状の画素、19・・・基板、20・・・フ
レーム、21・・・空所、23・・・超音波振動子(超
音波変換器)、24・・・バネ、25・・・プラテンロ
ーラ、26・・・軸受、28・・・ホーン、29・・・
磁歪振動子、30・・・フェライト振動子、31・・・
励振用コイル、35・・・画素、40・・・超音波振動
子、41・・・バネ、42・・・加圧ステイ、45・・
・超音波振動子層、47・・・金属基材、48・・・ゴ
ム層、50・・・ベース、51・・・超音波振動子、5
2・・・ゴムパッド、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗層、導電層及びインク層から成るイ
    ンクシートに圧接する記録電極と共通電極とを備え、該
    記録電極と共通電極間に電圧を印加することによって該
    記録電極と接する該インクシート抵抗層に電流の集中か
    ら生じるジュール熱を利用して、該インク層を溶融又は
    昇華させて記録紙にインクを転写する通電記録装置にお
    いて、 前記記録電極を先端部に有した通電記録ヘッドの主走査
    方向一端部に超音波振動子を配置し、該超音波振動子に
    通電することによって生じる主走査方向への振動によっ
    て該通電記録ヘッドを振動させながら該記録電極及び共
    通電極による記録動作を行うことを特徴とする通電記録
    装置。
  2. 【請求項2】 前記通電記録ヘッドの主走査方向両端部
    に前記超音波振動子を配置し、各超音波振動子の振動の
    位相を180度ずらすことにより、該通電記録ヘッドを
    最大幅主走査方向へ振動させることを特徴とする請求項
    1記載の通電記録装置。
  3. 【請求項3】 抵抗層、導電層及びインク層から成るイ
    ンクシートに圧接する記録電極及び共通電極と、該イン
    クシート及び記録紙を介して該各電極と接するプラテン
    ローラとを備え、該記録電極と共通電極間に電圧を印加
    することによって該記録電極と接する該インクシート抵
    抗層に電流の集中から生じるジュール熱を利用して、該
    インク層を溶融又は昇華させて記録紙にインクを転写す
    る通電記録装置において、 前記プラテンローラの軸方向端部に超音波振動子を配置
    し、該超音波振動子に通電することによって生じる主走
    査方向への振動によって該プラテンローラを振動させな
    がら該記録電極及び共通電極による記録動作を行うこと
    を特徴とする通電記録装置。
  4. 【請求項4】 抵抗層、導電層及びインク層から成るイ
    ンクシートに圧接する記録電極及び共通電極と、該イン
    クシート及び記録紙を介して該各電極と接するプラテン
    ローラとを備え、該記録電極と共通電極間に電圧を印加
    することによって該記録電極と接する該インクシート抵
    抗層に電流の集中から生じるジュール熱を利用して、該
    インク層を溶融又は昇華させて記録紙にインクを転写す
    る通電記録装置において、 前記記録電極を先端部に有する通電記録ヘッドと前記プ
    ラテンローラのうちの少なくともいずれか一方に超音波
    振動子を配設して、該通電記録ヘッドと該プラテンロー
    ラのいずれか一方を前記圧接方向に振動させながら該記
    録電極及び共通電極による記録動作を行うことを特徴と
    する通電記録装置。
  5. 【請求項5】 抵抗層、導電層及びインク層から成るイ
    ンクシートに圧接する記録電極及び共通電極と、該イン
    クシート及び記録紙を介して該各電極と接するプラテン
    部材とを備え、該記録電極と共通電極間に電圧を印加す
    ることによって該記録電極と接する該インクシート抵抗
    層に電流の集中から生じるジュール熱を利用して、該イ
    ンク層を溶融又は昇華させて記録紙にインクを転写する
    通電記録装置において、 前記共通電極と前記プラテン部材のうちの少なくともい
    ずれか一方に超音波振動子を配設して、該共通電極と該
    プラテン部材のいずれか一方を前記圧接方向に振動させ
    ながら該記録電極及び共通電極による記録動作を行うこ
    とを特徴とする通電記録装置。
  6. 【請求項6】 抵抗層、導電層及びインク層から成るイ
    ンクシートに圧接する記録電極及び共通電極と、該記録
    電極と共通電極間に電圧を印加することによって該記録
    電極と接する該インクシート抵抗層に電流の集中から生
    じるジュール熱を利用して、該インク層を溶融又は昇華
    させて記録紙にインクを転写する通電記録装置におい
    て、 前記記録電極又は前記共通電極はいずれも加圧ステイに
    よって支持されたバネによって前記圧接方向へ付勢され
    ており、該加圧ステイに超音波振動子を配設して該記録
    電極又は該共通電極を該圧接方向に振動させながら該記
    録電極及び共通電極による記録動作を行うことを特徴と
    する通電記録装置。
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