JPH05104857A - 可逆性感熱記録材料 - Google Patents
可逆性感熱記録材料Info
- Publication number
- JPH05104857A JPH05104857A JP3301105A JP30110591A JPH05104857A JP H05104857 A JPH05104857 A JP H05104857A JP 3301105 A JP3301105 A JP 3301105A JP 30110591 A JP30110591 A JP 30110591A JP H05104857 A JPH05104857 A JP H05104857A
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- JP
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- reversible thermosensitive
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 印字及び消去を何度も繰り返しても変色のな
い可逆性感熱記録材料を提供する。 【構成】 支持体上に、樹脂母材及びこの樹脂母材中に
分散された有機低分子物質を主成分とし、温度に依存し
て透明度が可逆的に変化する感熱層を設けた可逆性感熱
記録材において、該感熱層中に、有機錫化合物、エポキ
シ化合物、無機金属塩の少なくとも1種(特に有機錫化
合物)を含有させたことを特徴とする可逆性感熱記録材
料、また、その含有量が、樹脂母材100重量部に対し
て0.02〜10重量部であることを特徴とする可逆性
感熱記録材料。
い可逆性感熱記録材料を提供する。 【構成】 支持体上に、樹脂母材及びこの樹脂母材中に
分散された有機低分子物質を主成分とし、温度に依存し
て透明度が可逆的に変化する感熱層を設けた可逆性感熱
記録材において、該感熱層中に、有機錫化合物、エポキ
シ化合物、無機金属塩の少なくとも1種(特に有機錫化
合物)を含有させたことを特徴とする可逆性感熱記録材
料、また、その含有量が、樹脂母材100重量部に対し
て0.02〜10重量部であることを特徴とする可逆性
感熱記録材料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度による可逆的な透
明度変化を利用して、記録及び消去を行なうための可逆
性感熱記録材料に関する。
明度変化を利用して、記録及び消去を行なうための可逆
性感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、一時的な画像形成が行なえ、不要
となった時にはその画像の消去ができるようにした可逆
性感熱記録材料が注目されている。その代表的なものと
しては、温度による透明度変化を利用し、画像の形成及
び消去が可能な、ポリエステルフィルム等の支持体上に
ガラス転移温度(Tg)が50〜60℃から80℃未満である低ガ
ラス転移温度の塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体のよう
な樹脂母材中に高級脂肪酸のような有機低分子物質を分
散した感熱層を有する可逆性感熱記録材料が知られてい
る(特開昭54-119377号、特開昭55-154198号などの公
報)。
となった時にはその画像の消去ができるようにした可逆
性感熱記録材料が注目されている。その代表的なものと
しては、温度による透明度変化を利用し、画像の形成及
び消去が可能な、ポリエステルフィルム等の支持体上に
ガラス転移温度(Tg)が50〜60℃から80℃未満である低ガ
ラス転移温度の塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体のよう
な樹脂母材中に高級脂肪酸のような有機低分子物質を分
散した感熱層を有する可逆性感熱記録材料が知られてい
る(特開昭54-119377号、特開昭55-154198号などの公
報)。
【0003】可逆性感熱記録材料を透明なPETフィル
ムの上に設けてホットスタンプで印字と消去を繰返した
ところ、最初の100回程度では透明と白濁の状態を再
現良く繰返したが、さらに回数を重ねるにつれて、次第
に印字部分が赤く変色するという現象が見つかった。
ムの上に設けてホットスタンプで印字と消去を繰返した
ところ、最初の100回程度では透明と白濁の状態を再
現良く繰返したが、さらに回数を重ねるにつれて、次第
に印字部分が赤く変色するという現象が見つかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記欠点を
解消し、印字と消去を繰り返し行なっても変色の生じな
い可逆性感熱記録材料を提供することを目的とする。
解消し、印字と消去を繰り返し行なっても変色の生じな
い可逆性感熱記録材料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、支持体
上に、樹脂母材及びこの樹脂母材中に分散された有機低
分子物質を主成分とし、温度に依存して透明度が可逆的
に変化する感熱層を設けた可逆性感熱記録材料におい
て、該感熱層中に、有機錫化合物、エポキシ化合物及び
無機金属塩の少なくとも1種を含有させたことを特徴と
する可逆性感熱記録材料が提供され、また、前記感熱層
中に特に有機錫化合物を含有させたことを特徴とする前
記可逆性感熱記録材料が提供され、更に、前記有機錫化
合物、エポキシ化合物及び無機金属塩の少なくとも1種
を、樹脂母材100重量部に対して0.02〜10重量
部含有させたことを特徴とする前記可逆性感熱記録材料
が提供される。
上に、樹脂母材及びこの樹脂母材中に分散された有機低
分子物質を主成分とし、温度に依存して透明度が可逆的
に変化する感熱層を設けた可逆性感熱記録材料におい
て、該感熱層中に、有機錫化合物、エポキシ化合物及び
無機金属塩の少なくとも1種を含有させたことを特徴と
する可逆性感熱記録材料が提供され、また、前記感熱層
中に特に有機錫化合物を含有させたことを特徴とする前
記可逆性感熱記録材料が提供され、更に、前記有機錫化
合物、エポキシ化合物及び無機金属塩の少なくとも1種
を、樹脂母材100重量部に対して0.02〜10重量
部含有させたことを特徴とする前記可逆性感熱記録材料
が提供される。
【0006】本発明者らは以上の様な問題に鑑みて検討
を重ねた結果、変色は樹脂母材に塩化ビニルを骨格とし
て含む重合体を使用していたために発生していたことを
発見した。しかしながら、良好な可逆変化を得る必要が
あるため、樹脂母材としてポリ塩ビニルは優れた樹脂母
材であり、省くことが現状では困難である。そこで、樹
脂母材中にごく少量添加するだけで変色を防止できる材
料を探索し、本発明に至った。
を重ねた結果、変色は樹脂母材に塩化ビニルを骨格とし
て含む重合体を使用していたために発生していたことを
発見した。しかしながら、良好な可逆変化を得る必要が
あるため、樹脂母材としてポリ塩ビニルは優れた樹脂母
材であり、省くことが現状では困難である。そこで、樹
脂母材中にごく少量添加するだけで変色を防止できる材
料を探索し、本発明に至った。
【0007】以下、本発明についてさらに詳しく説明す
る。本発明の特徴は、従来は樹脂塗工品、とくに感熱記
録紙などには必要ないと考えられていた熱変色防止材料
を可逆性感熱記録材料に添加したことにある。
る。本発明の特徴は、従来は樹脂塗工品、とくに感熱記
録紙などには必要ないと考えられていた熱変色防止材料
を可逆性感熱記録材料に添加したことにある。
【0008】塩化ビニル樹脂の成型品に上記の様な添加
物を添加することは公知である。樹脂を成型加工する際
には170〜180℃程度まで加熱される。成型が終っ
て冷えるまで、この様な高温状態が余熱も含めて数分か
ら数10分にも及ぶと成型中に樹脂が赤く変色するとい
うことが知られており、この変色を防止するため上記の
様な添加物を添加する。
物を添加することは公知である。樹脂を成型加工する際
には170〜180℃程度まで加熱される。成型が終っ
て冷えるまで、この様な高温状態が余熱も含めて数分か
ら数10分にも及ぶと成型中に樹脂が赤く変色するとい
うことが知られており、この変色を防止するため上記の
様な添加物を添加する。
【0009】それに対して、塩化ビニル樹脂の塗工品に
は上記添加剤は添加しない。これは塗工乾燥でかけられ
る温度が100℃以下と成型に較べて非常に低いので、
変色を起こさないためである。乾燥のために吹きつける
温風は100℃以上に温度を上げることもあるが、乾燥
中の樹脂は溶媒が蒸発するまでまわりの温風よりも低い
温度にとどまっている。したがって従来は、上記添加剤
は塩化ビニル樹脂成型品の、それも製造時の変色防止に
のみ必要な材料とみなされていた。
は上記添加剤は添加しない。これは塗工乾燥でかけられ
る温度が100℃以下と成型に較べて非常に低いので、
変色を起こさないためである。乾燥のために吹きつける
温風は100℃以上に温度を上げることもあるが、乾燥
中の樹脂は溶媒が蒸発するまでまわりの温風よりも低い
温度にとどまっている。したがって従来は、上記添加剤
は塩化ビニル樹脂成型品の、それも製造時の変色防止に
のみ必要な材料とみなされていた。
【0010】本発明で問題となったのは製造時の変色で
はなく使用時の書込みや消去の作業による変色である。
可逆性感熱記録材料の書込み温度は、処方によっても変
るが、だいたい100℃前後である。従来の考え方では
この程度の温度では変色は起きないと考えられていた。
実際、従来の数10回か100回程度の繰返し印字では
変色は認められなかった。しかしながら、印字の繰返し
可能な回数を向上させる目的のために、その前段階とし
て従来の可逆性感熱記録材料で印字回数を増やす検討を
行なったところ、繰返し500回前後から印字部分の変
色が確認された。このような低温で変色した理由は現在
のところ定かでないが、加熱の繰返しによるストレス
で、重合体が切断される等の樹脂母材の構造変化が起こ
るためではないかと推測される。
はなく使用時の書込みや消去の作業による変色である。
可逆性感熱記録材料の書込み温度は、処方によっても変
るが、だいたい100℃前後である。従来の考え方では
この程度の温度では変色は起きないと考えられていた。
実際、従来の数10回か100回程度の繰返し印字では
変色は認められなかった。しかしながら、印字の繰返し
可能な回数を向上させる目的のために、その前段階とし
て従来の可逆性感熱記録材料で印字回数を増やす検討を
行なったところ、繰返し500回前後から印字部分の変
色が確認された。このような低温で変色した理由は現在
のところ定かでないが、加熱の繰返しによるストレス
で、重合体が切断される等の樹脂母材の構造変化が起こ
るためではないかと推測される。
【0011】変色の程度は樹脂母材の組成によって大き
く変る。透明化温度を広げる目的でフタル酸エステルな
どの可塑剤を添加すると、変色がひどい。また、塩化ビ
ニルと酢酸ビニルにさらにビニルアルコールを加えた3
元共重合体樹脂を樹脂母材として使うと、変色はさらに
ひどくなる。
く変る。透明化温度を広げる目的でフタル酸エステルな
どの可塑剤を添加すると、変色がひどい。また、塩化ビ
ニルと酢酸ビニルにさらにビニルアルコールを加えた3
元共重合体樹脂を樹脂母材として使うと、変色はさらに
ひどくなる。
【0012】本発明で使用する添加剤は、有機錫化合
物、エポキシ化合物及び無機金属塩の少なくとも1種で
ある。なかでもとくに、安全性と透明性の点で優れてい
るのは有機錫化合物である。有機錫化合物としてはジ−
n−オクチル錫マレイン酸エステル塩やジ−n−オクチ
ル錫ラウリン酸エステル塩などのジ−n−オクチル錫系
化合物、ジ−n−ブチル錫ビスマレイン酸エステル塩や
ジ−n−ブチル錫ラウレートなどのジ−n−ブチル錫系
化合物、ジメチル錫ビス(イソオクチルメルカプトアセ
テート)などのジメチル錫系化合物などがある。
物、エポキシ化合物及び無機金属塩の少なくとも1種で
ある。なかでもとくに、安全性と透明性の点で優れてい
るのは有機錫化合物である。有機錫化合物としてはジ−
n−オクチル錫マレイン酸エステル塩やジ−n−オクチ
ル錫ラウリン酸エステル塩などのジ−n−オクチル錫系
化合物、ジ−n−ブチル錫ビスマレイン酸エステル塩や
ジ−n−ブチル錫ラウレートなどのジ−n−ブチル錫系
化合物、ジメチル錫ビス(イソオクチルメルカプトアセ
テート)などのジメチル錫系化合物などがある。
【0013】エポキシ化合物としては、エポキシ化大豆
油、エポキシアリルフタレート、エポキシ化脂肪酸およ
びその金属塩、テトラヒドロフタル酸含有ポリエステル
をエポキシ化したもの、ポリエチレングリコールモノ
(エポキシステアリルエーテル)、フタル酸ビスエポキ
シアルキル、1−ベンジルオキシ−2,6−エポキシプ
ロパン、2,3−エポキシシクロペンタノールエステル
またはエーテル、などがある。エポキシ化合物は、可塑
剤として使用することもでき、可逆性感熱記録材料の透
明化温度範囲を広げるのに役立つ。
油、エポキシアリルフタレート、エポキシ化脂肪酸およ
びその金属塩、テトラヒドロフタル酸含有ポリエステル
をエポキシ化したもの、ポリエチレングリコールモノ
(エポキシステアリルエーテル)、フタル酸ビスエポキ
シアルキル、1−ベンジルオキシ−2,6−エポキシプ
ロパン、2,3−エポキシシクロペンタノールエステル
またはエーテル、などがある。エポキシ化合物は、可塑
剤として使用することもでき、可逆性感熱記録材料の透
明化温度範囲を広げるのに役立つ。
【0014】無機金属塩としては、3塩基性硫酸鉛、2
塩基性亜リン酸鉛あるいは塩基性亜硫酸鉛などがある。
本発明ではこれらの中から少なくとも1種類を添加す
る。
塩基性亜リン酸鉛あるいは塩基性亜硫酸鉛などがある。
本発明ではこれらの中から少なくとも1種類を添加す
る。
【0015】本発明において添加剤は樹脂母材100重
量部に対して0.001〜50重量部を添加しうる。好
ましくは、樹脂母材100重量部に対して0.02〜1
0重量部の添加がよい。ただし、エポキシ化合物系の添
加剤を可塑剤として添加する場合には、樹脂母材100
重量部に対して1〜50重量部の添加が好ましい。
量部に対して0.001〜50重量部を添加しうる。好
ましくは、樹脂母材100重量部に対して0.02〜1
0重量部の添加がよい。ただし、エポキシ化合物系の添
加剤を可塑剤として添加する場合には、樹脂母材100
重量部に対して1〜50重量部の添加が好ましい。
【0016】塩化ビニル樹脂の変色を防止する材料は、
請求項1に載せた材料以外に代表的なものとしてステア
リン酸亜鉛やステアリン酸バリウムなどの金属セッケン
がある。これらの金属セッケンをコントラスト向上の目
的で記録層中に混入させることは公知である(特開昭6
3−41186号)。しかしながら、金属セッケンは、
例えば有機低分子物質を樹脂母材に分散させたタイプの
可逆性感熱記録材料中に添加すると、樹脂母材よりも有
機低分子物質側に偏析しやすいため大量に添加しないと
変色を防止できない。もともと金属セッケンは有機溶剤
に対する溶解性が悪く、大量に添加できないが、たとえ
無理に大量に添加したとしても、こんどは有機低分子物
質中の分量が多くなりすぎて、金属セッケンが析出し、
かえってコントラストが低下するなど可逆性感熱記録材
料の基本的特性を損ねてしまう。以上のような理由から
金属セッケンは変色防止の目的で添加するのには適さな
い。
請求項1に載せた材料以外に代表的なものとしてステア
リン酸亜鉛やステアリン酸バリウムなどの金属セッケン
がある。これらの金属セッケンをコントラスト向上の目
的で記録層中に混入させることは公知である(特開昭6
3−41186号)。しかしながら、金属セッケンは、
例えば有機低分子物質を樹脂母材に分散させたタイプの
可逆性感熱記録材料中に添加すると、樹脂母材よりも有
機低分子物質側に偏析しやすいため大量に添加しないと
変色を防止できない。もともと金属セッケンは有機溶剤
に対する溶解性が悪く、大量に添加できないが、たとえ
無理に大量に添加したとしても、こんどは有機低分子物
質中の分量が多くなりすぎて、金属セッケンが析出し、
かえってコントラストが低下するなど可逆性感熱記録材
料の基本的特性を損ねてしまう。以上のような理由から
金属セッケンは変色防止の目的で添加するのには適さな
い。
【0017】本発明における可逆性感熱記録材料とは、
温度変化によって目に見える変化を可逆的に起こす材料
である。目に見える変化は色調の変化と形状の変化に分
けられるが、本発明では主に色調の変化を起こす材料を
使用する。色調の変化には、透過率、反射率、吸収波
長、散乱度などの変化があり、実際の可逆性感熱記録材
料はこれらの変化の組合わせで表示を行なっている。よ
り具体的には、 (イ)透明状態と白濁状態が可逆的に変化する材料。 (ロ)染料等の色彩が可逆的に変化する材料。 という2種類の系統に現状では分類できる。(イ)とし
ては従来の技術でも述べたように、ポリエステル等の樹
脂母材中に高級アルコール、高級脂肪酸等の有機低分子
物質を分散した感熱層を設けたものが代表例として挙げ
られ、また(ロ)としては従来のロイコ系感熱記録材料
の可逆性を増強したもの(例:日野好弘、渡辺二郎 Ja
pan Hardcopy'90論文集、P147)などがある。
温度変化によって目に見える変化を可逆的に起こす材料
である。目に見える変化は色調の変化と形状の変化に分
けられるが、本発明では主に色調の変化を起こす材料を
使用する。色調の変化には、透過率、反射率、吸収波
長、散乱度などの変化があり、実際の可逆性感熱記録材
料はこれらの変化の組合わせで表示を行なっている。よ
り具体的には、 (イ)透明状態と白濁状態が可逆的に変化する材料。 (ロ)染料等の色彩が可逆的に変化する材料。 という2種類の系統に現状では分類できる。(イ)とし
ては従来の技術でも述べたように、ポリエステル等の樹
脂母材中に高級アルコール、高級脂肪酸等の有機低分子
物質を分散した感熱層を設けたものが代表例として挙げ
られ、また(ロ)としては従来のロイコ系感熱記録材料
の可逆性を増強したもの(例:日野好弘、渡辺二郎 Ja
pan Hardcopy'90論文集、P147)などがある。
【0018】本発明の可逆性感熱記録材料は、前記のご
とき透明度変化(透明状態、白濁不透明状態)を利用して
おり、この透明状態と白濁不透明状態との違いは次のよ
うに推測される。すなわち、(I)透明の場合には樹脂母
材中に分散された有機低分子物質の粒子は有機低分子物
質の大きな粒子で構成されており、片側から入射した光
は散乱されること無く反対側に透過するため透明に見え
ること、また、(II)白濁の場合には有機低分子物質の粒
子は有機低分子物質の微細な結晶が集合した多結晶で構
成され、個々の結晶の結晶軸がいろいろな方向を向いて
いるため片側から入射した光は有機低分子物質粒子の結
晶の界面で何度も屈折し、散乱されるため白く見えるこ
と、等に由来している。
とき透明度変化(透明状態、白濁不透明状態)を利用して
おり、この透明状態と白濁不透明状態との違いは次のよ
うに推測される。すなわち、(I)透明の場合には樹脂母
材中に分散された有機低分子物質の粒子は有機低分子物
質の大きな粒子で構成されており、片側から入射した光
は散乱されること無く反対側に透過するため透明に見え
ること、また、(II)白濁の場合には有機低分子物質の粒
子は有機低分子物質の微細な結晶が集合した多結晶で構
成され、個々の結晶の結晶軸がいろいろな方向を向いて
いるため片側から入射した光は有機低分子物質粒子の結
晶の界面で何度も屈折し、散乱されるため白く見えるこ
と、等に由来している。
【0019】図1(熱による透明度の変化を表わしてい
る)において、樹脂母材と、この樹脂母材中に分散され
た有機低分子物質とを主成分とする感熱層は、例えばT0
以下の常温では白濁不透明状態にある。これを温度T2に
加熱すると透明になり、この状態で再びT0以下の常温に
戻しても透明のままである。これは温度T2からT0以下に
至るまでに有機低分子物質が半溶融状態を経て多結晶か
ら単結晶へと結晶が成長するためと考えられる。更にT3
以上の温度に加熱すると、最大透明度と最大不透明度と
の中間の半透明状態になる。次に、この温度を下げて行
くと、再び透明状態をとることなく最初の白濁不透明状
態に戻る。これは温度T3以上で有機低分子物質が溶融
後、冷却されることにより多結晶が析出するためである
と考えられる。なお、この不透明状態のものをT1〜T2間
の温度に加熱した後、常温即ちT0以下の温度に冷却した
場合には透明と不透明との中間の状態をとることができ
る。また、前記常温で透明になったものも再びT3以上の
温度に加熱した後常温に戻せば、再び白濁不透明状態に
戻る。即ち、常温で不透明及び透明の両形態並びにその
中間状態をとることができる。
る)において、樹脂母材と、この樹脂母材中に分散され
た有機低分子物質とを主成分とする感熱層は、例えばT0
以下の常温では白濁不透明状態にある。これを温度T2に
加熱すると透明になり、この状態で再びT0以下の常温に
戻しても透明のままである。これは温度T2からT0以下に
至るまでに有機低分子物質が半溶融状態を経て多結晶か
ら単結晶へと結晶が成長するためと考えられる。更にT3
以上の温度に加熱すると、最大透明度と最大不透明度と
の中間の半透明状態になる。次に、この温度を下げて行
くと、再び透明状態をとることなく最初の白濁不透明状
態に戻る。これは温度T3以上で有機低分子物質が溶融
後、冷却されることにより多結晶が析出するためである
と考えられる。なお、この不透明状態のものをT1〜T2間
の温度に加熱した後、常温即ちT0以下の温度に冷却した
場合には透明と不透明との中間の状態をとることができ
る。また、前記常温で透明になったものも再びT3以上の
温度に加熱した後常温に戻せば、再び白濁不透明状態に
戻る。即ち、常温で不透明及び透明の両形態並びにその
中間状態をとることができる。
【0020】従って、熱を選択的に与えることにより感
熱層を選択的に加熱し、透明地に白濁画像、白濁地に透
明画像を形成することができ、その変化は何回も繰り返
することが可能である。そして、このような感熱層の背
面に着色シートを配置すれば、白地に着色シートの色の
画像または着色シートの色の地に白色の画像を形成する
ことができる。また、OHP(オーバーヘッドプロジェクタ
ー)などで投影すれば、白濁部は暗部になり、透明部は
光が透過しスクリーン上では明部となる。
熱層を選択的に加熱し、透明地に白濁画像、白濁地に透
明画像を形成することができ、その変化は何回も繰り返
することが可能である。そして、このような感熱層の背
面に着色シートを配置すれば、白地に着色シートの色の
画像または着色シートの色の地に白色の画像を形成する
ことができる。また、OHP(オーバーヘッドプロジェクタ
ー)などで投影すれば、白濁部は暗部になり、透明部は
光が透過しスクリーン上では明部となる。
【0021】本発明に係る可逆性感熱記録材料を作るに
は一般に(1)樹脂母材及び有機低分子物質の2成分を溶解
した溶液、又は(2)樹脂母材の溶液(溶剤としては有機低
分子物質のうちの少なくとも1種を溶解しないものを用
いる)に有機低分子物質を微粒子状に分散した分散液を
プラスチックフィルム、ガラス板、金属板などの支持体
上に塗布乾燥して感熱層を形成せしめればよい。
は一般に(1)樹脂母材及び有機低分子物質の2成分を溶解
した溶液、又は(2)樹脂母材の溶液(溶剤としては有機低
分子物質のうちの少なくとも1種を溶解しないものを用
いる)に有機低分子物質を微粒子状に分散した分散液を
プラスチックフィルム、ガラス板、金属板などの支持体
上に塗布乾燥して感熱層を形成せしめればよい。
【0022】感熱層又は感熱記録材料作成用溶剤として
は、樹脂母材及び有機低分子物質の種類によって種々選
択できるが、例えばテトラヒドロフラン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、クロロホルム、四塩
化炭素、エタノール、トルエン、ベンゼン等が挙げられ
る。なお、分散液を使用した場合はもちろんであるが、
溶液を使用した場合も得られる感熱層中では有機低分子
物質は微粒子として析出し、分散状態で存在する。
は、樹脂母材及び有機低分子物質の種類によって種々選
択できるが、例えばテトラヒドロフラン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、クロロホルム、四塩
化炭素、エタノール、トルエン、ベンゼン等が挙げられ
る。なお、分散液を使用した場合はもちろんであるが、
溶液を使用した場合も得られる感熱層中では有機低分子
物質は微粒子として析出し、分散状態で存在する。
【0023】感熱層に使用される樹脂母材は有機低分子
物質を均一に分散保持した層を形成すると共に、最大透
明時の透明度に影響を与える材料である。このため樹脂
母材は透明性が良く、機械的に安定で、且つ成膜性の良
い樹脂が好ましい。
物質を均一に分散保持した層を形成すると共に、最大透
明時の透明度に影響を与える材料である。このため樹脂
母材は透明性が良く、機械的に安定で、且つ成膜性の良
い樹脂が好ましい。
【0024】このような樹脂としては、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸
ビニル-ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル-酢酸ビ
ニル-マレイン酸共重合体、塩化ビニル-アクリレート共
重合体等の塩化ビニル系共重合体が好ましいが、その他
にポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン-塩化ビニル共
重合体、塩化ビニリデン-アクリロニトリル共重合体等
の塩化ビニリデン系共重合体;ポリエステル;ポリアミ
ド;ポリアクリレート又はポリメタクリレート或いはア
クリレート-メタクリレート共重合体;シリコン樹脂等が
挙げられる。これらは単独で或いは2種以上混合して使
用される。
ル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸
ビニル-ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル-酢酸ビ
ニル-マレイン酸共重合体、塩化ビニル-アクリレート共
重合体等の塩化ビニル系共重合体が好ましいが、その他
にポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン-塩化ビニル共
重合体、塩化ビニリデン-アクリロニトリル共重合体等
の塩化ビニリデン系共重合体;ポリエステル;ポリアミ
ド;ポリアクリレート又はポリメタクリレート或いはア
クリレート-メタクリレート共重合体;シリコン樹脂等が
挙げられる。これらは単独で或いは2種以上混合して使
用される。
【0025】一方、有機低分子物質としては記録層中で
熱により多結晶から単結晶に変化するものであればよ
く、一般に融点30〜200℃好ましくは50〜150℃程度のも
のが使用される。このような有機低分子物質としてはア
ルカノール;アルカンジオール;ハロゲンアルカノール
またはハロゲンアルカンジオール;アルキルアミン;ア
ルカン;アルケン;アルキン;ハロゲンアルカン;ハロ
ゲンアルケン;ハロゲンアルキン;シクロアルカン;シ
クロアルケン;シクロアルキン;飽和または不飽和モノ
またはジカルボン酸又はこれらのエステル、アミド又は
アンモニウム塩;飽和または不飽和ハロゲン脂肪酸また
はこれらのエステル、アミド又はアンモニウム塩;アリ
ルカルボン酸またはそれらのエステル、アミド又はアン
モニウム塩;ハロゲンアリルカルボン酸またはそれらの
エステル、アミド又はアンモニウム塩;チオアルコー
ル;チオカルボン酸又はそれらのエステル、アミンまた
はアンモニウム塩;チオアルコールのカルボン酸エステ
ル等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上混合し
て使用される。これらの化合物の炭素数は10〜60、好ま
しくは10〜38、特に10〜30が好ましい。エステル中のア
ルコール基部分は飽和していても、又、飽和していなく
てもよく、またハロゲン置換されていてもよい。いずれ
にしても有機低分子物質は分子中に酸素、窒素、硫黄及
びハロゲンの少くとも1種、例えば-OH、-COOH、-CONH
-、-COOR、-NH-、-NH2、-S-、-S-S-、-O-、ハロゲン等
を含む化合物であることが好ましい。
熱により多結晶から単結晶に変化するものであればよ
く、一般に融点30〜200℃好ましくは50〜150℃程度のも
のが使用される。このような有機低分子物質としてはア
ルカノール;アルカンジオール;ハロゲンアルカノール
またはハロゲンアルカンジオール;アルキルアミン;ア
ルカン;アルケン;アルキン;ハロゲンアルカン;ハロ
ゲンアルケン;ハロゲンアルキン;シクロアルカン;シ
クロアルケン;シクロアルキン;飽和または不飽和モノ
またはジカルボン酸又はこれらのエステル、アミド又は
アンモニウム塩;飽和または不飽和ハロゲン脂肪酸また
はこれらのエステル、アミド又はアンモニウム塩;アリ
ルカルボン酸またはそれらのエステル、アミド又はアン
モニウム塩;ハロゲンアリルカルボン酸またはそれらの
エステル、アミド又はアンモニウム塩;チオアルコー
ル;チオカルボン酸又はそれらのエステル、アミンまた
はアンモニウム塩;チオアルコールのカルボン酸エステ
ル等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上混合し
て使用される。これらの化合物の炭素数は10〜60、好ま
しくは10〜38、特に10〜30が好ましい。エステル中のア
ルコール基部分は飽和していても、又、飽和していなく
てもよく、またハロゲン置換されていてもよい。いずれ
にしても有機低分子物質は分子中に酸素、窒素、硫黄及
びハロゲンの少くとも1種、例えば-OH、-COOH、-CONH
-、-COOR、-NH-、-NH2、-S-、-S-S-、-O-、ハロゲン等
を含む化合物であることが好ましい。
【0026】更に具体的には、これら化合物としてはラ
ウリン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデカ
ン酸、アラギン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ステア
リン酸メチル、ステアリン酸テトラデシル、ステアリン
酸オクタデシル、ラウリン酸オクタデシル、パルミチン
酸テトラデシル、ベヘン酸ドデシル等の高級脂肪酸のエ
ステル; C16H33-O-C16H33 , C16H33-S-C16H33 , C18H37-S-C18H37 , C12H25-S-C12H25 , C19H39-S-C19H39 , C12H25-S-S-C12H25 , 等のエーテル又はチオエーテル等がある。中でも本発明
では高級脂肪酸、特にパルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸、リグノセリン酸等の炭素数16以上の高級脂肪酸
が好ましく、炭素数16〜24の高級脂肪酸が更に好まし
い。
ウリン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデカ
ン酸、アラギン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ステア
リン酸メチル、ステアリン酸テトラデシル、ステアリン
酸オクタデシル、ラウリン酸オクタデシル、パルミチン
酸テトラデシル、ベヘン酸ドデシル等の高級脂肪酸のエ
ステル; C16H33-O-C16H33 , C16H33-S-C16H33 , C18H37-S-C18H37 , C12H25-S-C12H25 , C19H39-S-C19H39 , C12H25-S-S-C12H25 , 等のエーテル又はチオエーテル等がある。中でも本発明
では高級脂肪酸、特にパルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸、リグノセリン酸等の炭素数16以上の高級脂肪酸
が好ましく、炭素数16〜24の高級脂肪酸が更に好まし
い。
【0027】透明化できる温度の巾を広げるには、この
明細書において記載した有機低分子物質を適宜組合せる
か、または、そうした有機低分子物質と融点の異なる他
の材料とを組合せればよい。これらは例えば特開昭63-3
9378号、特開昭63-130380号などの公報や、特願昭63-14
754号、特願平1-140109号などの明細書に開示されてい
るが、これらに限定されるものではない。なお、感熱層
中の有機低分子物質と樹脂母材との割合は、重量比で2:
1〜1:16程度が好ましく、1:1〜1:3が更に好ましい。樹
脂母材の比率がこれ以下になると、有機低分子物質を樹
脂母材中に保持した膜を形成することが困難となり、ま
たこれ以上になると、有機低分子物質の量が少ないた
め、不透明化が困難になる。
明細書において記載した有機低分子物質を適宜組合せる
か、または、そうした有機低分子物質と融点の異なる他
の材料とを組合せればよい。これらは例えば特開昭63-3
9378号、特開昭63-130380号などの公報や、特願昭63-14
754号、特願平1-140109号などの明細書に開示されてい
るが、これらに限定されるものではない。なお、感熱層
中の有機低分子物質と樹脂母材との割合は、重量比で2:
1〜1:16程度が好ましく、1:1〜1:3が更に好ましい。樹
脂母材の比率がこれ以下になると、有機低分子物質を樹
脂母材中に保持した膜を形成することが困難となり、ま
たこれ以上になると、有機低分子物質の量が少ないた
め、不透明化が困難になる。
【0028】感熱層には以上の成分の他に、透明画像の
形成を容易にするために、界面活性剤、高沸点溶剤等の
添加物を添加することができる。これらの添加物の具体
例は次の通りである。 高沸点溶剤の例;リン酸トリブチル、リン酸トリ-2-エ
チルヘキシル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジ
ル、オレイン酸ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジ
エチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタ
ル酸ジ-n-オクチル、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、フ
タル酸ジイソノニル、フタル酸ジオクチルデシル、フタ
ル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル、アジピン
酸ジブチル、アジピン酸ジ-n-ヘキシル、アジピン酸ジ-
2-エチルヘキシル、アゼライン酸ジ-2-エチルヘキシ
ル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ-2-エチルヘキ
シル、ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチ
レングリコールジ-2-エチルブチラート、アセチルリシ
ノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチル
フタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブ
チル。
形成を容易にするために、界面活性剤、高沸点溶剤等の
添加物を添加することができる。これらの添加物の具体
例は次の通りである。 高沸点溶剤の例;リン酸トリブチル、リン酸トリ-2-エ
チルヘキシル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジ
ル、オレイン酸ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジ
エチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタ
ル酸ジ-n-オクチル、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、フ
タル酸ジイソノニル、フタル酸ジオクチルデシル、フタ
ル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル、アジピン
酸ジブチル、アジピン酸ジ-n-ヘキシル、アジピン酸ジ-
2-エチルヘキシル、アゼライン酸ジ-2-エチルヘキシ
ル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ-2-エチルヘキ
シル、ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチ
レングリコールジ-2-エチルブチラート、アセチルリシ
ノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチル
フタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブ
チル。
【0029】界面活性剤、その他の添加物の例;多価ア
ルコール高級脂肪酸エステル;多価アルコール高級アル
キルエーテル;多価アルコール高級脂肪酸エステル、高
級アルコール、高級アルキルフェノール、高級脂肪酸高
級アルキルアミン、高級脂肪酸アミド、油脂又はポリプ
ロピレングリコールの低級オレフィンオキサイド付加
物;アセチレングリコール;高級アルキルベンゼンスル
ホン酸のNa、Ca、Ba又はMg塩;高級脂肪酸、芳香族カル
ボン酸、高級脂肪酸スルホン酸、芳香族スルホン酸、硫
酸モノエステル又はリン酸モノ-又はジ-エステルのCa、
Ba又はMg塩;低度硫酸化油;ポリ長鎖アルキルアクリレ
ート;アクリル系オルゴマー;ポリ長鎖アルキルメタク
リレート;長鎖アルキルメタクリレート〜アミン含有モ
ノマー共重合体;スチレン〜無水マレイン酸共重合体;
オレフィン〜無水マレイン酸共重合体。
ルコール高級脂肪酸エステル;多価アルコール高級アル
キルエーテル;多価アルコール高級脂肪酸エステル、高
級アルコール、高級アルキルフェノール、高級脂肪酸高
級アルキルアミン、高級脂肪酸アミド、油脂又はポリプ
ロピレングリコールの低級オレフィンオキサイド付加
物;アセチレングリコール;高級アルキルベンゼンスル
ホン酸のNa、Ca、Ba又はMg塩;高級脂肪酸、芳香族カル
ボン酸、高級脂肪酸スルホン酸、芳香族スルホン酸、硫
酸モノエステル又はリン酸モノ-又はジ-エステルのCa、
Ba又はMg塩;低度硫酸化油;ポリ長鎖アルキルアクリレ
ート;アクリル系オルゴマー;ポリ長鎖アルキルメタク
リレート;長鎖アルキルメタクリレート〜アミン含有モ
ノマー共重合体;スチレン〜無水マレイン酸共重合体;
オレフィン〜無水マレイン酸共重合体。
【0030】この記録材料の画像を反射画像として用い
る場合には、記録層の背面に光を反射する層を設けると
記録層の厚みを薄くしてもコントラストを上げることが
できる。具体的にはAl、Ni、Sn等を蒸着することが挙げ
られる(特開昭64-14079号公報に記載)。
る場合には、記録層の背面に光を反射する層を設けると
記録層の厚みを薄くしてもコントラストを上げることが
できる。具体的にはAl、Ni、Sn等を蒸着することが挙げ
られる(特開昭64-14079号公報に記載)。
【0031】また、感熱層上に感熱層を保護するために
保護層を設けることができる。感熱層上に積層する保護
層(厚さ0.1〜5μm)の材料としては、シリコーン系ゴ
ム、シリコーン樹脂(特開昭63-221087号公報に記載)、
ポリシロキサングラフトポリマー(特願昭62-152550号に
記載)や紫外線硬化樹脂又は電子線硬化樹脂(特願昭63-3
10600号に記載)等が挙げられる。いずれの場合も、塗布
時に溶剤を用いるが、その溶剤は、感熱層の樹脂ならび
に有機低分子物質を溶解しにくいほうが望ましい。感熱
層の樹脂及び有機低分子物質を溶解しにくい溶剤として
はn-ヘキサン、メチルアルコール、エチルアルコール、
イソプロピルアルコール等が挙げられ、特にアルコール
系の溶剤がコスト面から望ましい。
保護層を設けることができる。感熱層上に積層する保護
層(厚さ0.1〜5μm)の材料としては、シリコーン系ゴ
ム、シリコーン樹脂(特開昭63-221087号公報に記載)、
ポリシロキサングラフトポリマー(特願昭62-152550号に
記載)や紫外線硬化樹脂又は電子線硬化樹脂(特願昭63-3
10600号に記載)等が挙げられる。いずれの場合も、塗布
時に溶剤を用いるが、その溶剤は、感熱層の樹脂ならび
に有機低分子物質を溶解しにくいほうが望ましい。感熱
層の樹脂及び有機低分子物質を溶解しにくい溶剤として
はn-ヘキサン、メチルアルコール、エチルアルコール、
イソプロピルアルコール等が挙げられ、特にアルコール
系の溶剤がコスト面から望ましい。
【0032】更にまた、保護層形成液の溶剤やモノマー
成分等から感熱層を保護するために、保護層と感熱層と
の間に中間層を設けることができる(特開平1-133781号
公報に記載)。中間層の材料としては感熱層中の樹脂母
材として挙げたものの他に下記のような熱硬化性樹脂、
熱可塑性樹脂が使用可能である。即ち、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、飽和ポリエ
ステル、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド等が挙げられ
る。中間層の厚さは0.1〜2μmくらいが好ましい。
成分等から感熱層を保護するために、保護層と感熱層と
の間に中間層を設けることができる(特開平1-133781号
公報に記載)。中間層の材料としては感熱層中の樹脂母
材として挙げたものの他に下記のような熱硬化性樹脂、
熱可塑性樹脂が使用可能である。即ち、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、飽和ポリエ
ステル、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド等が挙げられ
る。中間層の厚さは0.1〜2μmくらいが好ましい。
【0033】
【実施例】本発明を実施例により更に詳しく説明するが
本発明はこれに限定されるものではない。なおここでの
部及び%はともに重量基準である。 実施例1 まず、下記組成のA液を調合した。 ベヘン酸 7部 エイコサン2酸 3部 フタル酸ジイソデシル 2部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂(UCC社製VYHH) 40部 THF 150部 トルエン 15部 次に、A液にオクチル錫ラウレートを樹脂100部に対
して0.5部になるように添加し、これを厚さ50μの
透明PETフィルムに塗工、110℃の温風で3分間加
熱乾燥して、約15μm厚の可逆性感熱記録材料の層を
形成した。形成した層は白色で、変色は見られなかっ
た。
本発明はこれに限定されるものではない。なおここでの
部及び%はともに重量基準である。 実施例1 まず、下記組成のA液を調合した。 ベヘン酸 7部 エイコサン2酸 3部 フタル酸ジイソデシル 2部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂(UCC社製VYHH) 40部 THF 150部 トルエン 15部 次に、A液にオクチル錫ラウレートを樹脂100部に対
して0.5部になるように添加し、これを厚さ50μの
透明PETフィルムに塗工、110℃の温風で3分間加
熱乾燥して、約15μm厚の可逆性感熱記録材料の層を
形成した。形成した層は白色で、変色は見られなかっ
た。
【0034】実施例2 まず、下記組成のB液を調合した。 ベヘン酸 7部 エイコサン2酸 3部 フタル酸ジイソデシル 2部 塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体樹脂 40部 (電気化学工業社製デンカ#1000GK) THF 150部 トルエン 15部 次に、B液にエポキシ化大豆油を樹脂100部に対して
エポキシ化大豆油1部の比率で添加し、これを厚さ50
μの透明PETフィルムに塗工、110℃の温風で3分
間加熱乾燥して、約15μm厚の可逆性感熱記録材料の
層を形成した。形成した層は白色で、変色は見られなか
った。
エポキシ化大豆油1部の比率で添加し、これを厚さ50
μの透明PETフィルムに塗工、110℃の温風で3分
間加熱乾燥して、約15μm厚の可逆性感熱記録材料の
層を形成した。形成した層は白色で、変色は見られなか
った。
【0035】比較例1 実施例1のA液を厚さ50μの透明PETフィルムに塗
工、110℃の温風で3分間加熱乾燥して、約15μm
厚の可逆性感熱記録材料の層を形成した。形成した層は
白色で、変色は見られなかった。
工、110℃の温風で3分間加熱乾燥して、約15μm
厚の可逆性感熱記録材料の層を形成した。形成した層は
白色で、変色は見られなかった。
【0036】比較例2 実施例2のB液を厚さ50μの透明PETフィルムに塗
工、110℃の温風で3分間加熱乾燥して、約15μm
厚の可逆性感熱記録材料の層を形成した。形成した層は
白色で、変色は見られなかった。
工、110℃の温風で3分間加熱乾燥して、約15μm
厚の可逆性感熱記録材料の層を形成した。形成した層は
白色で、変色は見られなかった。
【0037】以上の実施例と比較例のフィルムをホット
スタンプ(印字105℃、消去90℃)で印字と消去を
繰返し、印字後の濃度値をマクベスRD914で赤色フ
ィルターを使って測定して、変色の度合いを調べた。結
果を表1に示す。
スタンプ(印字105℃、消去90℃)で印字と消去を
繰返し、印字後の濃度値をマクベスRD914で赤色フ
ィルターを使って測定して、変色の度合いを調べた。結
果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】以上実施例及び比較例から明らかなよう
に、本発明により、繰返しの印字によっても変色せず、
良好な印字と消去の繰返しを維持する可逆性感熱記録材
料を得ることできる。
に、本発明により、繰返しの印字によっても変色せず、
良好な印字と消去の繰返しを維持する可逆性感熱記録材
料を得ることできる。
【図1】本発明に係る可逆性感熱記録材料の熱による透
明度の変化を表わした図である。
明度の変化を表わした図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 支持体上に、樹脂母材及びこの樹脂母材
中に分散された有機低分子物質を主成分とし、温度に依
存して透明度が可逆的に変化する感熱層を設けた可逆性
感熱記録材料において、該感熱層中に、有機錫化合物、
エポキシ化合物及び無機金属塩の少なくとも1種を含有
させたことを特徴とする可逆性感熱記録材料。 - 【請求項2】 前記感熱層中に有機錫化合物を含有させ
たことを特徴とする請求項1記載の可逆性感熱記録材
料。 - 【請求項3】 前記有機錫化合物、エポキシ化合物、無
機金属塩の少なくとも1種を、樹脂母材100重量部に
対して0.02〜10重量部含有させたことを特徴とす
る請求項1記載の可逆性感熱記録材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03301105A JP3104141B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 可逆性感熱記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03301105A JP3104141B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 可逆性感熱記録材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05104857A true JPH05104857A (ja) | 1993-04-27 |
| JP3104141B2 JP3104141B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=17892910
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03301105A Expired - Fee Related JP3104141B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 可逆性感熱記録材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3104141B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3057130B2 (ja) | 1993-02-18 | 2000-06-26 | 三菱電機株式会社 | 樹脂封止型半導体パッケージおよびその製造方法 |
| JP3727172B2 (ja) | 1998-06-09 | 2005-12-14 | 沖電気工業株式会社 | 半導体装置 |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP03301105A patent/JP3104141B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3104141B2 (ja) | 2000-10-30 |
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Legal Events
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