JPH05105668A - 結晶形態のチオール化合物 - Google Patents

結晶形態のチオール化合物

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JPH05105668A
JPH05105668A JP9298691A JP9298691A JPH05105668A JP H05105668 A JPH05105668 A JP H05105668A JP 9298691 A JP9298691 A JP 9298691A JP 9298691 A JP9298691 A JP 9298691A JP H05105668 A JPH05105668 A JP H05105668A
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JP
Japan
Prior art keywords
compound
crystalline form
formula
nitrobenzyloxycarbonyl
crystal form
Prior art date
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Pending
Application number
JP9298691A
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English (en)
Inventor
Takao Abe
阿部  隆夫
Hisashi Shimizu
壽 清水
Yuunosuke Nagase
祐之助 長瀬
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Pfizer Japan Inc
Original Assignee
Lederle Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [構成] 【化5】 式中、PNZはp−ニトロベンジルオキシカルボニル基
を表わす、で示される結晶形態の4−メルカプト−1,
2−ジ(p−ニトロベンジルオキシカルボニル)ピラゾ
リジン。 [効果] この結晶形態の化合物は取扱い易い粉末状態
を示し、保存安定性も良好である。特に、カルバペネム
化合物の合成中間体として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は結晶形態のチオール化合
物に関し、詳細には、各種医薬品の合成中間体として有
用な下記式
【0002】
【化2】
【0003】式中、PNZはp−ニトロベンジルオキシ
カルボニル基を表わす、で示される結晶形態の4−メル
カプト−1,2−ジ(p−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル)ピラゾリジンに関する。
【0004】
【従来の技術と問題点】上記式(I)で示される化合物
は、各種の医薬品、農薬、その他工業薬品の合成中間体
として有用であり、特に、本発明者らが先に開発した下
記式
【0005】
【化3】
【0006】で示される優れた抗菌活性を有するカルバ
ペネム化合物(特開昭64−25779号公報参照)の
重要な合成原料となるものである。
【0007】ところで、式(I)の化合物は、これまで
の報告ではいずれも無晶形態のまま単離されている(特
開平2−67268号公報参照)。しかしながら、特に
工業的な規模での製造を考えた場合には、各工程で取扱
い易い結晶状態で単離、精製されることが好ましいが、
式(I)の化合物の結晶化については、これまで全く試
みられていないのが現状であつた。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明は上記実情に鑑
みなされたものであり、各種医薬品の合成中間体として
有用な、結晶形態の式(I)で示される化合物を提供す
るものである。
【0009】本発明で提供される結晶形態の式(I)の
化合物は、偏光顕微鏡による観察および粉末X線回折分
析によって結晶形態であることを確認することができ
る。特に粉末X線回折図形において、面間隔(d)9.
80、7.70、6.67、5.34、4.96、4.4
8、4.35、4.12、3.85、3.64、3.45、
3.20、3.13、2.94、2.72、2.50、2.4
3、2.39に特徴的ピークを有することによって同定
され、そのピークパターンは下表のとおりである。
【0010】
【表1】
【0011】本発明の結晶形態の式(I)で示される化
合物は、たとえば、以下の方法によって得ることができ
る。
【0012】すなわち、無晶形態の式(I)の化合物を
酢酸エチルに溶解した後溶媒を減圧下留去し、得られる
油状の残渣を室温下数時間放置し固化させる。得られた
固体を少量の酢酸エチルで洗浄後乾燥することによっ
て、結晶形態の式(I)の化合物を得ることができる
(後記実施例1参照)。
【0013】また、上記で得られる結晶形態の式(I)
で示される化合物を種結晶として用いることによって、
各種有機溶媒、たとえばテトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル、イソプロピルエーテル、ジオキサン等のエー
テル類;酢酸エチル等のエステル類;ジクロロメタン、
クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;
n−ペンタン、n−ヘキサン等の炭化水素類から選択さ
れる1又は2以上の溶媒に溶解した式(I)の化合物を
溶液中から結晶形態で析出させることもできる(後記実
施例2及び3参照)。
【0014】なお、無晶形態の式(I)で示される化合
物は既知であり、それ自体公知の方法により合成するこ
とができるが(上掲特開平2−67268号公報参
照)、この後処理として前記方法を実施すれば、結晶形
態の式(I)で示される化合物を容易に得ることができ
る(後記実施例4参照)。
【0015】以上の如くして製造される本発明の結晶形
態の式(I)で示される4−メルカプト−1,2−ジ
(p−ニトロベンジルオキシカルボニル)ピラゾリジン
は、後記安定性試験(参考例)の結果からも明らかなと
おり、極めて安定性が高い。また、溶液中から結晶形態
で析出させた場合には、得られる固体は取扱い易い粉末
状態を示す。したがって、その有用性は、工業的規模で
の製造を考えた場合極めて高いものといえる。
【0016】以下、参考例及び実施例によって本発明を
更に詳細に説明するが、本発明はこれらの記載によって
何ら限定されるものでないことはいうまでもない。
【0017】
【実施例1】4−メルカプト−1,2−ジ(p−ニトロベンジルオキ
シカルボニル)ピラゾリジン(I)の結晶化(1) 無晶形態の4−メルカプト−1,2−ジ(p−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)ピラゾリジン(I)2gを酢
酸エチル20mlに溶解した後、溶媒を減圧下留去す
る。得られる油状物を室温下8時間放置して、析出する
固体を少量の酢酸エチルで洗浄後乾燥することにより結
晶形態の目的化合物(I)を2g(収率定量的)得た。
【0018】得られた結晶形態の式(I)の化合物は、
偏光顕微鏡の観察で結晶であることが確認された。ま
た、粉末X線回折図において、前記する特徴ピークを有
する結晶体であることが確認された。
【0019】IR(KBr)cm-1;1740、17101 H−NMR(CDCl3)δ;1.20(3H,t,J
=7.0Hz)、2.60(2H,q,J=2.0H
z)、3.32〜4.63(5H,m)、5.33(4
H,s)、7.53(4H,d,J=9.0)、8.22
(4H,d,J=9.0)
【0020】
【実施例2】結晶化(2) 無晶形態の化合物(I)2.31gをジクロロメタン2
3mlに溶解した後、溶媒を減圧下留去する。得られる
油状物にジクロロメタン0.2ml及び酢酸エチル2.
3mlを加えて、撹拌下さらにイソプロピルエーテル
0.2mlを加える。この溶液に上記実施例1で得られ
た結晶形態の化合物(I)23mgを加えてさらに1時
間撹拌する。析出する固体を濾取して少量のイソプロピ
ルエーテルで洗浄した後真空乾燥することによって、結
晶形態の化合物(I)を2.05g(収率88%)得
た。
【0021】本品は、偏光顕微鏡によって結晶形態を有
することが確認された。
【0022】
【実施例3】結晶化(3) 無晶形態の化合物(I)10gをジクロロメタン100
mlに溶解した後、溶媒を減圧下留去する。得られる油
状物にジクロロメタン5ml及びn−ヘキサン1mlの
混合溶媒に溶解し、この溶液に前記実施例1で得られた
結晶形態の化合物(I)100mgを加えて30分間撹
拌する。さらに、酢酸エチル/n−ヘキサン(4:1)
の混合溶液14mlを5分間かけて滴下した後、30分
間撹拌する。析出する固体を濾取してn−ヘキサン20
mlで洗浄した後真空乾燥することによって、結晶形態
の化合物(I)を8.75g(収率87.5%)得た。
【0023】本品は、偏光顕微鏡によて結晶形態を有す
ることが確認された。
【0024】
【実施例4】結晶形態の4−メルカプト−1,2−ジ(p−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)ピラゾリジン(I)
【0025】
【化4】
【0026】4−アセチルチオ−1,2−ジ(p−ニト
ロベンジルオキシカルボニル)−1,2−ピラゾリジン
10.91gの無水ジクロロメタン110ml溶液にメ
タノール25mlを加えて−5°〜−3℃に冷却する。
この溶液に、ナトリウムメトキシドの28%メタノール
溶液4.02gを加えて、5分間撹拌する。反応液に4
規定塩酸水溶液6.8mlを加えた後、飽和食塩水で洗
浄して有機層を分離する。得られた有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去して油状物
の残渣を得る。得られた油状物を無水テトラヒドロフラ
ン5ml及びn−ヘキサン1mlの混合溶媒に溶解し、
この溶液に前記実施例1で得られた結晶形態の化合物
(I)100mgを加えて30分間撹拌する。さらに、
酢酸エチル/n−ヘキサン(4:1)の混合溶液14m
lを5分間かけて滴下した後、30分間撹拌する。析出
する固体を濾取してn−ヘキサン20mlで洗浄した後
真空乾燥することによって、結晶形態の化合物(I)を
9.09g(収率91%)得た。
【0027】本品は、実施例1で得られた化合物とその
NMRスペクトルが完全に一致し、また、偏光顕微鏡で
の観察から結晶形態を有することが確認された。
【0028】
【参考例】結晶形態の化合物(I)の保存安定性試験 実施例1〜4で得た結晶形態の化合物(I)を約20m
g採取し、ガラスビンに入れて密封し、40℃の恒温室
にて1ケ月放置したが、その結果、外観のいろ、形状と
もに変化はなかった。また、上記試験において、試験開
始日の活性を100%としてHPLCによる残存活性を
測定した。結果は以下のとおりであり、本発明の結晶形
態の式(I)の化合物の保存安定性は極めて高いことが
明らかである。
【0029】
【表2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I) 【化1】 式中、PNZはp−ニトロベンジルオキシカルボニル基
    を表わす、で示される結晶形態の4−メルカプト−1,
    2−ジ(p−ニトロベンジルオキシカルボニル)ピラゾ
    リジン。
  2. 【請求項2】 粉末X線回折図形において、面間隔
    (d)9.80、7.70、6.67、5.34、4.9
    6、4.48、4.35、4.12、3.85、3.64、
    3.45、3.20、3.13、2.94、2.72、2.5
    0、2.43、2.39に特徴的ピークを有する請求項1
    記載の化合物。
JP9298691A 1991-03-30 1991-03-30 結晶形態のチオール化合物 Pending JPH05105668A (ja)

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