JPH05107477A - 5群構成の望遠ズームレンズ - Google Patents

5群構成の望遠ズームレンズ

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JPH05107477A
JPH05107477A JP3266547A JP26654791A JPH05107477A JP H05107477 A JPH05107477 A JP H05107477A JP 3266547 A JP3266547 A JP 3266547A JP 26654791 A JP26654791 A JP 26654791A JP H05107477 A JPH05107477 A JP H05107477A
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JP
Japan
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lens group
lens
focal length
group
negative
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JP3266547A
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English (en)
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Haruo Sato
治夫 佐藤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/145Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only
    • G02B15/1451Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only the first group being positive
    • G02B15/145113Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only the first group being positive arranged +-++-

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は比較的コンパクトでレンズ構成枚数
が少ない、変倍全域にわたり、良好な性能を有する5群
構成の望遠ズームレンズに関するものである。 【構成】 本発明は、物体側より順に、正の屈折力を有
する第1レンズ群G1 と、負の屈折力を有する第2レン
ズ群G2 と、正の屈折力を有する第3レンズ群G 3 と、
正の屈折力を有する第4レンズ群G4 と、負の屈折力を
有する第5レンズ群G5 とを有し、広角端から望遠端へ
の変倍に際し、第1レンズ群G1 と第2レンズ群G2
の軸上空気間隔が拡大しながら第2レンズ群G2 と第3
レンズ群G 3 との軸上空気間隔が縮小するとともに第4
レンズ群G4 と第5レンズ群G5 との軸上空気間隔が縮
小する光学系において、第3レンズ群G3 は非線型に移
動し、かつ諸条件を満足するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は比較的コンパクトでレン
ズ構成枚数が少ない、変倍全域にわたり、良好な性能を
有する5群構成の望遠ズームレンズに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、この種の望遠ズームレンズとして
は全ての変倍領域で良好な結像性能を有しながら、明る
く、小型かつ低コストで高い変倍比を有するものが望ま
れており、数多くの提案がなされ、実用に供されてい
る。特に5群構成のズームレンズにおいて、低コストか
つコンパクトを実現した例では、特開平2-167520号公報
や本発明と同一出願人により出願された特開平3-136014
号公報等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平 2-167520 号公
報や特開平3-136014号公報に開示されているズームレン
ズは、5群構成のズームレンズとしては小型で構成枚数
が少く、低コストでコンパクトなズームレンズを実現し
ている。しかし、これらの公報に代表されるズームタイ
プは、変倍による軸外収差や球面収差の変動が大きいた
めに、収差補正上の問題点を有していた。この結果、広
角端における画角の広角化、高変倍比化、小型化を図る
ことができなかった。
【0004】以下に、変倍時の収差変動を具体例を述べ
る。像面弯曲に関しては、広角端では正に弯曲し、中間
焦点距離状態においては負に変位し、望遠端ではさらに
負に弯曲することが多い。コマ収差でも特に下方コマ収
差に顕著に現われ、広角端で正の方向に大きく変位し、
いわゆる外コマ傾向になる。そして中間焦点距離状態で
は負の方向に変位し、いわゆる内コマ傾向になる。また
望遠端も負の方向に変位し、内コマ傾向になる場合が多
い。
【0005】球面収差に関しては広角端で比較的、負の
値をとり、通常のフルコレクションに近い形状になる。
しかし中間焦点距離状態では、光軸に近い光線による球
面収差が大きく正の方向へ変位し、周辺光による球面収
差は広角端よりも負の方向へ変位し、広角端と逆の形状
になる。そして望遠端で広角端の形状にもどり、通常の
球面収差のコレクションに近づく場合が多かった。
【0006】このように、変倍域全域にわたって収差の
変動が起こるため、これらの欠点を除き、変倍域全域の
比較的安定した性能が望まれていた。従って本発明は、
収差補正上の問題を解決し、新しい変倍方式によって全
ての変倍域において安定し、良好な結像性能を有するコ
ンパクトで低コストの望遠ズームレンズを提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、物体側より順
に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1 と、負の屈折
力を有する第2レンズ群G2 と、正の屈折力を有する第
3レンズ群G3 と、正の屈折力を有する第4レンズ群G
4 と、負の屈折力を有する第5レンズ群G5 とを有し、
広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1
第2レンズ群G 2 との軸上空気間隔が拡大しながら第2
レンズ群G2 と第3レンズ群G3 との軸上空気間隔が縮
小するとともに第4レンズ群G4 と第5レンズ群G5
の軸上空気間隔が縮小する光学系において、第3レンズ
群G3 は非線型に移動し、広角端を原点とした場合の第
3レンズ群G3 の移動量は、 0<X3T−X3M≦|X3M| (1) を満足することが望ましい。
【0008】または上記のような光学系において、中間
焦点距離状態において全系の焦点距離fM における第3
レンズ群G3 と第4レンズ群G4 との間の軸上空気間隔
をD M 、広角端において全系の焦点距離fW における第
3レンズ群G3 と第4レンズ群G4 との間の軸上空気間
隔をDW 、望遠端において全系の焦点距離fT における
第3レンズ群G3 と第4レンズ群G4 との間の軸上空気
間隔をDT とし、 DM ≧DT ≧DW (2) 0.08≦(DM −DW )/fW ≦0.24 (3) 0<(DM −DT )/fW ≦0.24 (4) 1<f23/f25≦ 2.7 ;f23<0 f25<0 (5) 2.6 ≦f45/f25≦ 8.5 ;f45<0 f25<0 (6) を満足することが望ましい。但し、広角端における全系
の焦点距離をfW 、望遠端における全系の焦点距離をf
T とし、中間焦点距離状態における全系の焦点距離fM
を(fW ・fT 1/2 と設定するとき、 X3M:広角端を原点にした時、中間焦点距離fM におけ
る第3レンズ群G3 の移動量 X3T:広角端を原点にした時、望遠端における第3レン
ズ群G3の移動量 DM :全系の中間焦点距離fM における第3レンズ群G
3 の最も像側の面の頂点から第4レンズ群G4 の最も物
体側の面の頂点までの軸上空気間隔 DW :広角端における全系の焦点距離fW における第3
レンズ群G3 の最も像側の面の頂点から第4レンズ群G
4 の最も物体側の面の頂点までの軸上空気間隔 DT :望遠端における全系の焦点距離fT における第3
レンズ群G3 の最も像側の面の頂点から、第4レンズ群
4 の最も物体側の面の頂点までの軸上の空気間隔 f23:望遠端における第2レンズ群G2 と、第3レンズ
群G3 との合成焦点距離 f45:望遠端における第4レンズ群G4 と第5レンズ群
5 との合成焦点距離 f25:望遠端における第2レンズ群G2 と第3レンズ群
3 と第4レンズ群G4 と第5レンズ群G5 との合成焦
点距離であり、物体側に移動する方向を負とする。
【0009】
【作用】本発明は従来の5群ズームレンズの欠点を第3
レンズ群G3 の移動方式を新しくすることによって解決
した。一般に5群構成のズームレンズの場合、広角端に
おいて第1レンズ群G1 のレンズの中心部に光線が通過
し、周辺部には光線が通過しない部分が存在するため、
第1レンズ群G1 では主に望遠端の球面収差、及び下方
コマ収差の補正に重点を置いていた。そして第2レンズ
群G2 で主に広角端の下方コマ収差や像面弯曲等の補正
をしていた。
【0010】広角端の球面収差は主に第2レンズ群
2 、第3レンズ群G3 及び第4レンズ群G4 で補正
し、望遠端の球面収差は主に第1レンズ群G1 で補正す
る。そうした時、中間焦点距離状態の球面収差の補正
は、広角端及び望遠端での球面収差の補正の役割をもた
された第1レンズ群G1 及び第2レンズ群G2 の両方に
影響される。特に負の屈折力を有する第2レンズ群G2
に大きく影響されて、光束の周辺部では負に、中心付近
では正に変動する。故に、広角端、望遠端のみならず中
間焦点距離状態における球面収差の補正も必要になる。
【0011】けれども第2レンズ群G2 は、広角端及び
望遠端において比較的レンズの周辺部まで光線が入射す
るため、特定の収差補正をするのではなく、それぞれの
収差をバランス良く補正する役割りになる。これらの収
差補正上の矛盾が、変倍による下方コマ収差や像面弯曲
の変動の原因の一つになっていた。
【0012】本発明は広角端から望遠端に変倍する際、
第3レンズ群G3 を物体側に凸面を向けたUターンの移
動軌跡とした。その結果、中間焦点距離状態において第
3レンズ群G3 を大きく物体方向に移動させることによ
って、第2レンズ群G2 と接近させ、さらに第4レンズ
群G4 を遠ざけたことで、第3レンズ群G3 で過剰に発
生していた正の球面収差を相殺させて、中間焦点距離状
態での球面収差を効果的に補正し、全体として球面収差
の変倍による変動を減少させることを可能とした。
【0013】また、第3レンズ群G3 と第4レンズ群G
4 の空気間隔は、像面弯曲の補正に効果的である。そこ
で中間焦点距離状態から望遠端にかけて像面弯曲の変動
を減少させるために、第3レンズ群G3 を像側方向に移
動させ、特に望遠端での負の像面弯曲を正方向に補正す
ることを可能にしている。望遠端では第2レンズ群G2
より像方向に移動し、軸外光線に対する影響が減少する
ため、第2レンズ群G2 は前記のごとく主に広角端にお
けるコマ収差(特に下方コマ収差)及び像面弯曲等の補
正に対する自由度が増加し、各変倍域で良好に補正する
ことが可能となる。
【0014】従って、第3レンズ群G3 を中間焦点距離
状態において大きく物体方向に移動させたことによって
球面収差の補正が良好に行なわれ、比較的このタイプと
しては大口径比のズームレンズが達成できる。そして本
発明のごとき変倍方式をとることによって各群の構成枚
数も減少し、コンパクトなズームレンズが実現できる。
また、本発明の効果を十分発揮するには、以下の諸条件
を満足することが望ましい。
【0015】 0<X3T−X3M≦|X3M| (1) DM ≧DT ≧DW (2) 0.08≦(DM −DW )/fW ≦0.24 (3) 0<(DM −DT )/fW ≦0.24 (4) 1<f23/f25≦ 2.7 ;f23<0、f25<0 (5) 2.6 ≦f45/f25≦ 8.5 ;f45<0、f25<0 (6) 条件(1)式は、第3レンズ群G3 の移動量に関する条
件である。
【0016】条件(1)式で第3レンズ群G3 の望遠端
における移動量X3Tと、第3レンズ群G3 の中間焦点距
離fM の時における移動量X3Mとが等しい場合、X3T
3M=0であり、中間焦点距離状態から望遠端にかけて
第3レンズ群G3 の移動がないことを意味する。そして
望遠端の時における第3レンズ群G3 の移動量が0の場
合、X3T=0であり、0−X3M=|X3M|は広角端と望
遠端で同じ位置になることを示している。
【0017】従って条件(1)の下限を下まわると、第
3レンズ群G3 の移動軌跡がUターンできなくなり、中
間焦点距離fM における球面収差及び広角端の下方コマ
収差が悪化し、球面収差や像面弯曲の補正が困難にな
る。逆に上限を上回ると、第3レンズ群G3 が広角端の
位置よりも望遠端で、より像方向に変位するために本発
明の効果が過剰となり各収差の変動が増加してしまい好
ましくない。
【0018】また、望遠端における主光線の第1レンズ
面への入射高が著しく光軸より遠ざかり、第1レンズ群
の前玉径が増大し、さらには全系の大型化をまねき好ま
しくない。条件(2)は変倍時の第3レンズ群の移動に
伴って起こる、第3レンズ群G3 と第4レンズ群G4
空気間隔の変化の条件である。この条件を満足しなけれ
ば、変倍による広角端の下方コマ収差や中間焦点距離状
態における球面収差、コマ収差及び像面弯曲の変動が増
加し、変倍域全域で高性能にするためには、構成枚数の
増加及び大型化等を招き好ましくない。従って、小型で
コンパクトな比較的明るい変倍比の大きいズームレンズ
は実現できない。
【0019】次に条件(3)は第3レンズ群G3 の移動
にともなっておこる中間焦点距離f M と広角端fW にお
ける第3レンズ群G3 と第4レンズ群G4 との間の空気
間隔の差を設定する条件にある。条件(3)の下限を下
まわると、第3レンズ群G3の移動量が減少するため
に、下方コマ収差の劣化や、球面収差の変倍による変動
の増加、像面弯曲及び非点収差の変倍による変動等の増
加がおこり、好ましくない。逆に上限を上まわると、収
差補正上の問題は比較的少ないが、第3レンズ群の移動
量が増加するために、第2レンズ群G2 と第3レンズ群
3 との空気間隔を十分確保する必要が生じ、結果的に
レンズ系全体が大型化し好ましくない。
【0020】条件(4)は、第3レンズ群G3 の移動に
ともなっておこる中間焦点距離fM 時の第3レンズ群G
3 と第4レンズ群G4 との間の空気間隔と、望遠端の焦
点距離fT 時の第3レンズ群G3 と第4レンズ群G4
の間の空気間隔との差を設定する条件である。条件の下
限を下まわると、下方コマ収差の補正、変倍による軸外
収差の変動の補正、望遠端における像面弯曲の補正、変
倍による球面収差の変動の補正、中間焦点距離状態の球
面収差の補正が困難になり、小型で比較的明るい変倍比
の大きいズームレンズを実現することは困難になる。逆
に上限を上回ると、第3レンズ群G3 が望遠端で大きく
像側に移動するために望遠端における主光線の第1レン
ズ面への入射高が著しく光軸より遠ざかり、第1レンズ
群G1 の前玉レンズ径が大きくなり、全系の大型化を招
き好ましくない。
【0021】本発明のズームレンズを望遠端において正
・負・負の3群構成の望遠レンズと考える。正の屈折力
を有する第1レンズ群G1 を前群G1 、第2レンズ群G
2 と第3レンズ群G3 とを合成し1つのレンズ群とみな
し、負の屈折力を有する中間群G2・3 とする。そして第
4レンズ群G4 と第5レンズ群G5 とを合成して1つの
レンズ群とみなし、負の屈折力を有する後群G4・5 とし
た時、負の屈折力を有する中間群G2・3 と負の屈折力を
有する後群G4・5 の二つの負の群で合成された焦点距離
2・5 は以下の式で求められる。
【0022】 1/f2・5 =1/f2・3 +1/f4・5 −DT /f2・3 ・f4・5 (a) 但し、f25<0、f23<0、f45<0、DT >0であ
り、f2・3 は中間群G2・3 の焦点距離、f4・5 は後群G
4・5 の焦点距離、DT は望遠端における第3レンズ群G
3 と第4レンズ群G4 との間隔の主点間隔である。
【0023】中間群G2・3 と後群G4・5 をさらに1つの
負の群G2・5 とみなすと、正・負のテレフォトタイプの
レンズと等価になり、その負の群G2・5 の負の屈折力を
強めることによって、テレ比がかかり望遠端で小型にな
るため結果的に全系を小型化にすることができる。負の
群G2・5 の屈折力を強くするには、(a)式のとおり第
2レンズ群G2 と第3レンズ群G3 の合成の中間群G
2・3 、及び第4レンズ群G4 と第5レンズ群G5 との合
成の後群G4・5 の屈折力を強くする方法と、第3レンズ
群G3 と第4レンズ群G4 との間の主点間隔DT を増加
させる方法がある。
【0024】しかしながら主点間隔DT は、第3レンズ
群G3 の移動に伴い変化する量であり変倍による各収差
の変動の補正のために、ある一定の値に設定されてい
る。従って、中間群G2・3 及び後群G4・5 の適切な屈折
力の設定が必要となり、以下の条件式を満足することが
望ましい。条件(5)は第2レンズ群G2 から第5レン
ズ群G5 までの望遠端における負の合成焦点距離に対す
る第2レンズ群G2 と第3レンズ群G3 の望遠端におけ
る負の合成焦点距離との比を設定した条件である。下限
を下まわると、中間群G2・ 3 の負の合成屈折力が強まる
ので球面収差が悪化し、その上、変倍による球面収差及
び上方コマ収差の変動も増加し、好ましくない。逆に上
限を上まわると、中間群G2・3 の負の合成屈折力が弱く
り、第2レンズ群G2 から第5レンズ群G5 までの合成
焦点距離f2・5 を一定にして同一のテレ比をかけた場
合、結果的に後群G4・5 の負の屈折力を強めなければな
らないという問題が生じる。そのため、望遠端における
上方コマ収差が悪化し、変倍による像面弯曲等の変動の
増加、及び正の歪曲収差も増加し好ましくない。
【0025】尚、上限を、2.15とすればさらに本発明の
効果を発揮することができる。条件(6)は、後群G
4・5 の負の合成焦点距離f4・5 と第2レンズ群G2 から
第5レンズ群G5 までの負の合成焦点距離f2・5 との比
を設定した条件である。下限を下回ると、後群G4・5
負の屈折力が強くなるため、正の歪曲が過大となる。ま
た望遠端における上方コマ収差が悪化し、像面弯曲等の
変倍による変動も増加し好ましくない。逆に上限を上ま
わると、後群G4・5 の負の合成屈折力が弱くなるので、
全長が大きくなり、コンパクト化に反し好ましくない。
【0026】テレ比を一定にするために、第2レンズ群
2 から第5レンズ群G5 までの合成焦点距離を一定に
し、中間群G2・3 の負の屈折力を強める必要があり、球
面収差の悪化及び、下方コマ収差の変倍による変動等が
増加し好ましくない。尚、下限を3.5 、上限を7.8 にす
れば、さらに本発明の効果が確実なものになる。
【0027】そして、本発明の第4レンズ群G4 を変倍
中に固定群とすることによって、鏡胴の構造を容易にす
るばかりか、偏心不良の防止に役立ち、より良いズーム
レンズを達成することができる。そして更に、以下の条
件を満足すれば、さらに良い効果が得られる。 0.6 ≦f3 /fW ≦1.6 (7) 0.95≦f4 /fW ≦2 (8) −1.4 ≦f5 /fW ≦−0.57 (9) f3 :第3レンズ群G3 の焦点距離 f4 :第4レンズ群G4 の焦点距離 f5 :第5レンズ群G5 の焦点距離 条件(7)及び条件(8)はそれぞれ第3レンズ群G3
と第4レンズ群G4 のそれぞれの焦点距離の最適な範囲
を規定するものである。条件(7)及び条件(8)の下
限を下まわると、球面収差の補正が困難になるばかり
か、ペッツバール和が大きく正の値をとるため、結果的
に像面弯曲及び非点収差が悪化し好ましくない。逆に条
件(7)及び条件(8)の上限を上まわると、ペッツバ
ール和が小さくなり、像面弯曲、非点収差、球面収差の
バランスが崩れ、結果的に軸外にいたるまで良好な結像
性能を保つことができなくなる。
【0028】尚、条件(8)の下限を1.1 とすれば、さ
らに良好な結果がえられる。条件(9)は負の第5レン
ズ群G5 の最適な焦点距離の範囲を規定する条件であ
り、この条件式の下限を下まわると、第5レンズ群G5
の負の屈折力が弱まるため、望遠端における第4レンズ
群G4 と第5レンズ群G5 とが機械的に干渉し、そのた
めに高変倍比を達成することが難しくなるばかりか、レ
ンズ系の大型化を招き好ましくない。逆に上限を上まわ
ると、第5レンズ群G5 の負の屈折力が強くなり、上方
コマ収差や変倍による像面弯曲の変動が増加し、かつ正
の歪曲収差も増加し好ましくない。
【0029】尚、上限を−0.8 とすればさらに本発明の
効果を発揮できる。開口絞りについては、第2レンズ群
2 と第3レンズ群G3の間に配置するか、又は第3レ
ンズ群G3 と第4レンズ群G4 の間か、第3レンズ群G
3 もしくは第4レンズ群G4 の内部にも配置するのが望
ましい。絞りSの近傍、又は第1レンズ群G1 中に非球
面を導入して球面収差を補正すればさらに大口径化が可
能になる。
【0030】そして第2レンズ群G2 や第5レンズ群G
5 中に非球面を導入すれば、コマ収差の補正や歪面収差
の補正がさらに良好に補正でき、枚数の軽減及び、より
小型化をはかることができる。また近距離物点に対する
合焦方式としては、第1レンズ群G1 を物体方向に移動
して行なっても良いが第3レンズ群G3 と第4レンズ群
4 を用いて、いわゆる内焦方式を用いれば合焦による
全長変化がなくなり、好ましい。
【0031】図2に示す実施例1の合焦方式は、無限遠
から近距離物点に合焦させる際に第3レンズ群G3 を像
方向へ移動させると同時に第4レンズ群G4 を物体方向
に移動させることによって合焦させ、それぞれ広角端か
ら望遠端にいたるまで異なる移動比率によって移動し、
各変倍時の収差補正上のバランス、特に球面収差と像面
弯曲とのバランスを良好にし、近距離変動を極力減少さ
せている。
【0032】ただし、第3レンズ群G3 と第4レンズ群
4 の移動比は、広角端における第3レンズ群G3 の移
動量がより多く、望遠端における第4レンズ群G4 の移
動量がより多いことが、近距離変動を減少させる上で好
ましい。なお図中に、合焦による第3レンズ群G3 と第
4レンズ群G4 の移動方向を矢印で表し、その移動量を
矢印の長さで示している。
【0033】また近距離における性能を上げるために、
第3レンズ群G3 及び第4レンズ群G4 の移動量が任意
の焦点距離で一方が0になる場合がある。これは収差補
正を良好に行なうためである。また、以下の条件を満足
すれば更に良好な効果を得ることができる。 0≦|C4W|≦1 (10) 0≦|C3T|≦1 (11) 但し、 C4W:広角端において、合焦の際、第3レンズ群の移動
量を1に規格化した時の第4レンズ群G4 の合焦のため
の移動比。
【0034】C3T:望遠端において、合焦の際、第4レ
ンズ群の移動量を1に規格化した時の第3レンズ群の合
焦のための移動。条件10の上限を越えた場合、合焦時の
像面弯曲が負の方向に変位し、好ましくない。
【0035】条件11の上限を越えた場合、合焦時の像面
弯曲が負の方向に変位し、合焦時の球面収差も負に変位
するために結像性能が劣化し好ましくない。
【0036】
【実施例】図1、図9及び図13は、それぞれ本発明に
よる実施例1〜実施例3についてのレンズ構成図であ
る。実施例1は図1に示すとおり、物体側から順に、第
1レンズ群G1 は物体側に凸面を向けた負メニスカスレ
ンズL11と正レンズL12の接合正レンズL1 と、正レン
ズL2 とからなり、第2レンズ群G2 は両凹負レンズL
3 と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL4
からなり、第3レンズ群G3 は負レンズL51と正レンズ
52の接合正レンズL5 からなり、第4レンズ群G4
物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL6 と、物体
側に凸面を向けた負メニスカスレンズL71と正レンズL
72の接合正レンズL7 とからなり、第5レンズ群G5
正レンズL81と両凹負レンズL82の接合負レンズL8
構成される。
【0037】実施例2は図9に示すとおり、物体側から
順に、第1レンズ群G1 は物体側に凸面を向けた負メニ
スカスレンズL11と正レンズL12の接合正レンズL
1 と、正レンズL2 とからなり、第2レンズ群G2 は両
凹負レンズL31と物体側に凸面を向けた正メニスカスレ
ンズL32の接合負レンズL3 と、物体側に凹面を向けた
負メニスカスレンズL4 とからなり、第3レンズ群G3
は負レンズL51と正レンズL52の接合正レンズL5 から
なり、第4レンズ群G4 は物体側に凸面を向けた正レン
ズL61と負レンズL62の接合正レンズL6 からなり、第
5レンズ群G5 は正レンズL71と両凹負レンズL72の接
合負レンズL7 で構成される。
【0038】実施例3は図13に示すとおり、物体側から
順に、第1レンズ群G1 は物体側に凸面を向けた負メニ
スカスレンズL11と正レンズL12の接合正レンズL
1 と、正レンズL2 とからなり、第2レンズ群G2 は両
凹負レンズL31と物体側に凸面を向けた正メニスカスレ
ンズL32の接合負レンズL3 と、物体側に凹面を向けた
負メニスカスレンズL4 とからなり、第3レンズ群G3
は像側に凸面を向けた正レンズL51と像側に凸面を向け
た負メニスカスレンズL52の接合正レンズL5 からな
り、第4レンズ群G4 は物体側に凸面を向けた正レンズ
61と負レンズL62の接合正レンズL6 とからなり、第
5レンズ群G5 は正レンズL71と両凹レンズL 72の接合
負レンズL7 で構成される。
【0039】そして実施例1、2、3は、絞りSを第2
レンズ群G2 と第3レンズ群G3 との間に配置してい
る。また、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レン
ズ群G1 と前記第2レンズ群G2 との軸上空気間隔が拡
大しながら前記第2レンズ群G2 と前記第3レンズ群G
3 との軸上空気間隔が縮小するとともに前記第4レンズ
群G4 と前記第5レンズ群G5 との軸上空気間隔が縮小
する。
【0040】即ち、第4レンズ群G4 が像面に対して固
定された状態で、第1レンズ群G1 が物体側へ移動し、
第2レンズ群G2 が像側へ移動し、第3レンズ群G3
非線型に移動し、さらに第5レンズ群G5 が物体側へ移
動する。また第3レンズ群を像方向に移動させ、かつ第
4レンズ群を物体方向に、焦点距離で異なる比率で移動
させることによって近距離物点に合焦させることができ
る。実施例1に示した如く、変倍域全域で諸収差の近距
離変動をおさえ、特にコマ収差、像面湾曲の収差変動を
小さくおさえることができる。
【0041】以下の表1〜表3に、本発明における実施
例1〜実施例3の諸元を掲げる。表中の左側の数字は物
体側からの順序を表し、r はレンズの曲率半径、d はレ
ンズ厚及びレンズ面間隔、νはアッベ数、 nはd線(λ
=587.6nm)に対する値である。
【0042】
【表1】 実施例1の諸元 (条件数値対応表) (1)X3T−X3M=10.44 (3)(DM −DW )/fW =0.145 (4)(DM −DT )/fW =0.145 (5)f23/f25=1.495 (6)f45/f25=5.65 (7)f3 /fW =1.16 (8)f4 /fW =1.165 (9)f5 /fW =-0.995 (10) |C4W|=0.25 (11) |C3T|=0.3333
【0043】
【表2】 実施例2の諸元 (条件数値対応表) (1)X3T−X3M=7.426 (3)(DM −DW )/fW =0.148 (4)(DM −DT )/fW =0.103 (5)f23/f25=1.65 (6)f45/f25=4.46 (7)f3 /fW =1.16 (8)f4 /fW =1.165 (9)f5 /fW =-0.893
【0044】
【表3】 実施例3の諸元 (条件数値対応表) (1)X3T−X3M=1.608 (3)(DM −DW )/fW =0.163 (4)(DM −DT )/fW =0.022 (5)f23/f25=1.45 (6)f45/f25=6.40 (7)f3 /fW =1.16 (8)f4 /fW =1.165 (9)f5 /fW =-0.93
【0045】
【発明の効果】本発明によれば全変倍域で、安定した良
好な性能を達成し、かつレンズ構成枚数の減少、コンパ
クトな形状の確保、及び高変倍比の確保そして大口径比
化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1のレンズ構成図
【図2】実施例1の近距離におけるレンズ構成図
【図3】実施例1における広角端の諸収差図
【図4】実施例1における中間焦点距離状態の諸収差図
【図5】実施例1における望遠端の諸収差図
【図6】実施例1の近距離における広角端の諸収差図
【図7】実施例1の近距離における中間焦点距離状態の
諸収差図
【図8】実施例1の近距離における望遠端の諸収差図
【図9】本発明による実施例2のレンズ構成図
【図10】実施例2における広角端の諸収差図
【図11】実施例2における中間焦点距離状態の諸収差図
【図12】実施例2における望遠端の諸収差図
【図13】本発明による実施例3のレンズ構成図
【図14】実施例3における広角端の諸収差図
【図15】実施例3における中間焦点距離状態の諸収差図
【図16】実施例3における望遠端の諸収差図
【主要部分の符号の説明】
1 ・・・第1レンズ群 G2 ・・・第2レンズ群 G3 ・・・第3レンズ群 G4 ・・・第4レンズ群 G5 ・・・第5レンズ群 S ・・・絞り

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に、正の屈折力を有する第
    1レンズ群G1 と、負の屈折力を有する第2レンズ群G
    2 と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3 と、正の屈
    折力を有する第4レンズ群G4 と、負の屈折力を有する
    第5レンズ群G5 とを有し、広角端から望遠端への変倍
    に際し、前記第1レンズ群G1 と前記第2レンズ群G2
    との軸上空気間隔が拡大しながら前記第2レンズ群G2
    と前記第3レンズ群G3 との軸上空気間隔が縮小すると
    ともに前記第4レンズ群G4 と前記第5レンズ群G5
    の軸上空気間隔が縮小する光学系において、 前記第3レンズ群G3 は非線型に移動し、広角端を原点
    とした場合の前記第3レンズ群G3 の移動量は、以下の
    条件を満足することを特徴とする望遠ズームレンズ。 0<X3T−X3M≦|X3M| (1) 但し、 広角端における全系の焦点距離をfW 、望遠端における
    全系の焦点距離をfT とし、中間焦点距離状態における
    全系の焦点距離fM を(fW ・fT 1/2 と設定すると
    き、 X3M:広角端を原点にした時、中間焦点距離fM におけ
    る第3レンズ群G3 の移動量 X3T:広角端を原点にした時、望遠端における第3レン
    ズ群G3の移動量 であり、物体側に移動する方向を負とする。
  2. 【請求項2】 全系の中間焦点距離fM における前記第
    3レンズ群G3 と前記第4レンズ群G4 との間の軸上空
    気間隔をDM 、広角端での全系の焦点距離f W における
    前記第3レンズ群G3 と前記第4レンズ群G4 との間の
    軸上空気間隔をDW 、望遠端での全系の焦点距離fT
    おける前記第3レンズ群G3 と前記第4レンズ群G4
    の間の軸上空気間隔をDT とし、以下の条件を満足する
    ことを特徴とする請求項1記載の望遠ズームレンーズ。 DM ≧DT ≧DW (2) 但し、 DM :全系の中間焦点距離fM =(fW ・fT 1/2
    おける第3レンズ群G3 の最も像側の面の頂点から、第
    4レンズ群G4 の最も物体側の面の頂点までの軸上空気
    間隔 DW :広角端での全系の焦点距離fW における第3レン
    ズ群G3 の最も像側の面の頂点から第4レンズ群G4
    最も物体側の面の頂点までの軸上空気間隔 DT :望遠端での全系の焦点距離fT における第3レン
    ズ群G3 の最も像側の面の頂点から、第4レンズ群G4
    の最も物体側の面の頂点までの軸上の空気間隔であり、
    物体側に移動する方向を負とする。
  3. 【請求項3】 さらに、以下の条件を満足することを特
    徴とする請求項2記載の望遠ズームレンズ。 0.08≦(DM −DW )/fW ≦0.24 (3) 0<(DM −DT )/fW ≦0.24 (4)
  4. 【請求項4】 以下の条件を満足することを特徴とする
    請求項3記載の望遠ズームレンズ。 1<f23/f25≦ 2.7 ;f23<0 f25<0 (5) 2.6 ≦f45/f25≦ 8.5 ;f45<0 f25<0 (6) 但し、 f23:望遠端における第2レンズ群G2 と、第3レンズ
    群G3 との合成焦点距離 f45:望遠端における第4レンズ群G4 と第5レンズ群
    5 との合成焦点距離 f25:望遠端における第2レンズ群G2 と第3レンズ群
    3 と第4レンズ群G4 と第5レンズ群G5 との合成焦
    点距離
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