JPH0510757U - オイル封入式ダツシユポツト - Google Patents

オイル封入式ダツシユポツト

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JPH0510757U
JPH0510757U JP6495791U JP6495791U JPH0510757U JP H0510757 U JPH0510757 U JP H0510757U JP 6495791 U JP6495791 U JP 6495791U JP 6495791 U JP6495791 U JP 6495791U JP H0510757 U JPH0510757 U JP H0510757U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイル封入式の構造を簡素化し、しかも摩耗
箇所の発生やオイル漏れの発生を無くし、長期間の使用
に耐え得るようにする。 【構成】 オイルが封入されるシリンダ12の内部にプ
ランジャ18を遊嵌し、そのプランジャ18をレバー5
4によって摺動させられるロッド16と連結する。この
プランジャ18によってシリンダ12の内部を第一室2
0と第二室22とに分け、その第一室20と第二室22
との間のオイルの移動を、断面の大きい連通孔30及び
チェックバルブ34と、その連通孔30より断面の小さ
いシリンダ12内壁とプランジャ18の外壁との間のク
リアランス42とを介して行なう。前記ロッド16とシ
リンダ12の開口部とに蛇腹24を取付け、この蛇腹2
4によってオイルの密閉を行なうと共に、この蛇腹24
に前記第二室22と連絡する調整室26を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用エンジンのスロットル弁に連動可能に装着されて、減速時の スロットル弁の閉じ速度を緩速化するダッシュポットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両用エンジンにおいては減速時にスロットル弁を全閉位置まで急激 に閉じると、排気に有害成分の特に炭化水素が多く排出されて、排気ガスが悪化 することが知られている。そこで、この減速時の排気ガス浄化対策として、スロ ットル弁の戻りを規制するダッシュポットが備えられている。ダッシュポットは 減速時に所定の開度から全閉位置にスロットル弁が戻る際に、スロットル弁の回 転軸に一体に固定したレバーに接触してスロットル弁の閉じ速度を緩速化して、 燃料の吸い過ぎを防止するものである。
【0003】 ダッシュポットは、一般にスロットル弁の閉弁方向に移動させられる移動体が 気体や液体を圧縮して抵抗力を発生し、この圧縮された気体や液体をオリフィス から徐々に放出することで、スロットル弁を緩やかに全閉位置に戻すように構成 されている。この場合に、空気の気体を使用する方式では、ダイヤフラムを用い るのでダッシュポットの外形が大きくなって、艤装上の制約を受け、空気密度の 変動により閉じ速度を一定化することが難しい等の不具合がある。そこで、この 空気式の不具合を解消するため、オイル等の液体を使用した方式が提案されてい る。
【0004】 このオイル封入式ダッシュポットに関する先行技術としては、例えば実開平2 −61140号公報のものがある。この先行技術は、液体が封入されるシリンダ 筒を有し、このシリンダ筒に挿入されるピストン体にピストン部片を取付け、ピ ストン部片の筒状周縁部をシリンダ筒に摺接して第1室と第2室に仕切り、ピス トン体には連通孔やオリフィスを設ける。また、ピストン杆の端部には傘形の逆 止弁を埋設して、ピストン体を抜け止めすると共に連通孔を閉じるように構成し 、ピストン体に戻しばねを付勢する。このような構成により、スロットル弁の閉 弁時に逆止弁を閉じて第2室に高い油圧を発生し、この第2室のオイルをオリフ ィスを介して第1室に徐々に戻すことでピストン体を緩やかに移動し、スロット ル弁を緩速化して閉弁することが示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記先行技術のものにあっては、ピストン体の開弁側と閉弁側の移 動の際に逆止弁と筒状周縁部が開閉して、第1室と第2室を連通または遮断する 構成である。特に、筒状周縁部はシリンダ筒の内壁に接触して移動するので、そ の筒状周縁部には大きい摺動抵抗や高い油圧等が作用することになり、耐久性等 の点で問題がある。 また、この先行技術では、ピストン体が環状のオイルシールの内壁に摺接し、 そのオイルシールによってオイルの密閉の密閉を行なうものなので、長期使用に よってピストン体との接触摩耗によってオイルシールが破損し、オイル漏れが生 じるおそれがある。
【0006】 更に、先行技術のオイル封入式ダッシュポットでは、低温時にオイルの粘性が 大幅に変化する。例えば、シリコンオイルの場合にオイル粘度は図4のように、 通常作動時の80℃では107csであるのに対して、低温時の−30℃では1 0670csになり、略100倍に増大する。従って、低温時にはダッシュポッ トの作動にこのようなオイル粘度の増大が大きく影響するが、これに対する対策 が施されていないため、以下のような不具合を生じる。即ち、上記先行技術の例 では、低温時に第2室のオイルがその粘度の増大により、オリフィスのような小 径部を円滑に流れることができなくなって、ピストン体がロックする。そこで、 スロットル弁の閉弁が著しく制限され、スロットル戻り不良を生じる。このため 、減速時にスロットル弁が開弁状態に保持されて車両暴走を生じたり、エンジン が焼けて破損する等の問題を招くことがある。
【0007】 本考案は、この点に鑑みてなされたもので、部品の摩耗やオイル漏れの無い長 期使用に耐え得るオイル封入式ダッシュポットを提供することを目的とする。 本考案の他の目的は、低温時に動作をさせないようにしてスロットル戻り不良 及びそれに伴う不具合を防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、オイルが封入される一端閉鎖形状のシリ ンダと、そのシリンダの内部に移動可能に遊嵌して閉鎖端側の第一室と開口部側 の第二室に仕切るプランジャと、一端をシリンダ外に突出し他方をプランジャに 固定されるものであってスロットル弁と連動するレバーで押圧されるロッドと、 前記第一室に備えられロッドと前記プランジャと前記ロッドとをシリンダの開口 部側に付勢するスプリングと、前記第一室と第二室とを連絡する連通孔と、その 連通孔を第一室と第二室との圧力差に応じて開閉するチェックバルブとを有する オイル封入式ダッシュポットにおいて、シリンダの内壁とプランジャとの間に前 記連通孔の断面積より断面が小さく第一室のオイルを第二室に徐々にリークする クリアランスを設け、前記シリンダの開口部とシリンダの外部に突出するロッド とを覆い内部に調整室を形成する蛇腹を設け、前記調整室にオイルを入れ、その 調整室と前記第二室との間をオイルが出入りできるよう連絡するようにしたもの である。
【0009】
【作用】
シリンダ内壁とそのシリンダ内を移動するプランジャの外壁との間に、第一室 と第二室とを連絡するクリアランスを設けて、シリンダ内壁とプランジャの外壁 との間を区分けする部材を無くし、構造を簡素化できる。また、ロッドと共に変 位伸縮する蛇腹でオイルの密閉を行なうので、密閉箇所が長期使用に耐えること ができる。 オイル粘度の大きい低温時にはシリンダ内部のプランジャ、ロッドがロック手 段により最も後退した状態にロックされて、自動的にダッシュポット機能が停止 されることになり、これによりスロットル戻り不良等の不具合が未然に回避され る。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本考案に係るオイル 封入式ダッシュポットの一実施例断面図である。ダッシュポット10は有底筒状 の細長いシリンダ12を有し、このシリンダ12の開口部にはその蓋としての軸 受14が備えられる。その軸受14にはロッド16が摺動可能に支持され、その ロッド16の一端はシリンダ12内に挿入され、他端はシリンダ12より外方に 突出している。このシリンダ12の内部には、その軸方向にプランジャ18が移 動可能に遊嵌され、このプランジャ18によってシリンダ12内は、その閉鎖面 側にプランジャ18の凹部によって形成される第一室20と、開口部側の第二室 22とに区画される。このプランジャ18は前記ロッド16のシリンダ12内の 先端に固定され、プランジャ18はロッド16と共に摺動するようにされている 。 ロッド16のシリンダ12の外方に突出した先端とシリンダ12の開口外周部 11との間に可撓性で気密性のある蛇腹24が取付けられ、この蛇腹24によっ て外部と遮断される調整室26がシリンダ12の外側に形成される。前記軸受1 4には、この調整室26と前記第二室22とを連絡する孔28が設けられる。一 方、前記プランジャ18には、第一室20と第二室22とを連絡するための連通 孔30が形成されている。 第一室20と第二室22と調整室26内にオイルが充満して封入される。ロッ ド16が移動し、蛇腹24が伸縮したどのような状態においても、第一室20と 第二室22と調整室26との容量の合計は常に同じになるように蛇腹24の構造 が設定される。即ち、この調整室26は、蛇腹24の長さが縮んでいる時に容量 が大きくなり(蛇腹の直径が大きくなり)、蛇腹24の長さが伸びるに伴って容 量が小さく(蛇腹の直径が小さく)なるように設定されている。
【0011】 プランジャ18において連通孔30の第一室20側の開口部にバルブシ−ト3 2が形成され、そのバルブシ−ト32はそこに着座するチェックバルブ34によ って連通孔30が開閉される。第一室20内にはプランジャ18を第二室22側 へ移動させるよう付勢するスプリング36が備えられ、そのスプリング36はプ ランジャ18を付勢すると共に、板ばね38を一体に形成したリテーナ40を保 持する。このリテーナ40内に前記チェックバルブ34が保持され、このチェッ クバルブ34は板ばね38によって前記バルブシ−ト32に着座する方向に付勢 されている。チェックバルブ34がバルブシ−ト32に着座している状態におい て、第二室22側のオイル圧が第一室20側より所定以上に高くなった場合に、 チェックバルブ34と板ばね38が押されて連通孔30が開かれるように設定さ れている。 前記シリンダ12の内壁とプランジャ18の外壁との間にはクリアランス42 が設けられ、このクリアランス42を通り第一室20のオイルが第二室22にリ ークできるようになっている。このクリアランス42の断面は、前記連通孔30 の断面に比べてきわめて小さいものとされている。
【0012】 シリンダ12の外周にはねじ部44が形成され、このシリンダ12はキャブレ タまたはスロットルボデーの本体46に直接螺着され、所定の位置で両者がロッ クナット48により固定される。このシリンダ12の取付け位置は、スロットル 弁50が所定の開度以下に閉じられる際に、スロットル弁50の弁軸52に取付 けられるレバー54の先端が、ダッシュポットのロッド16を押すように配置さ れている。
【0013】 次に、この実施例の動作について説明する。先ず、スロットル弁50が閉じら れている状態では、スプリング36に抗してレバー54がロッド16を押してい る。次に、アクセルの踏込み操作が行なわれてレバー54がダッシュポット10 のロッド16から離れると、スプリング36のばね力によってロッド16とプラ ンジャ18とが第二室22側に移動させられる。これによって、第二室22の容 積が小さくなってその第二室22内のオイルの圧力が高くなると共に、第一室2 0の容積が大きくなってその第一室20内のオイルの圧力が低くなる。この際、 シリンダ12内からロッド16が外へ突出する体積分だけ、第一室20と第二室 22との合計の容積が増加するので、調整室26内のオイルの一部が孔28を経 て第二室22側に導入される。このように、第二室22と第一室20との圧力差 が生じることによって、チェックバルブ34が開かれ、第二室22内のオイルが 連通孔30を経て、第一室20に流入する。第二室22と第一室20との圧力差 が規定値以下になると、板ばね38の働きによってチェックバルブ34が連通孔 30を閉じる。
【0014】 その後、減速時にアクセルが開放されるとスロットル弁50が閉じる方向に戻 り、レバー54がロッド16とプランジャ18とを第一室20側に押す。このプ ランジャ18が第一室20側に押される直前の状態では、第一室20と第二室2 2とが同じ圧力となって、チェックバルブ34で連通孔30を閉じた状態にある 。この状態でプランジャ18が第一室20側に押されると、第一室20内のオイ ルの圧力が高くなってその圧力がスロットル弁50が閉じる方向への抵抗となる 。この際、プランジャ18にクリアランス42があるが、その断面は連通孔30 の断面に比べてきわめて小さいものであるので、第一室20内の圧力を直ちに低 下させるものではない。従って、スロットル弁50が直ちに全閉になることはな い。その後、時間の経過に伴って、第一室20内の高圧のオイルがシリンダ12 とプランジャ18のクリアランス42から第二室22へリークし、プランジャ1 8が第一室20側へ序々に押され、スロットル弁50が緩やかに閉じることにな る。また、ロッド16がシリンダ12内へ突出する体積分だけ、第一室20と第 二室22との合計の体積が減少し、第二室22から孔28を経て調整室26内に オイルが移動して、調整室26の容量が増えるような構造にしている。 このようして、減速時に急激にスロットルバルブが閉じることがないので、排 気ガスが良好になる。
【0015】 シリンダ12内に封入されるオイルは、低温の際に粘性が急激に大きくなるた め、ダッシュポット10における低温対策が必要となる。図1において、ロッド 16におけるプランジャ18との固定位置付近に小径部56を設け、この小径部 56にバイメタル製のストッパ58の一端を嵌合固定する。図2に示すように、 このストッパ58はロッド16の半径方向に伸びるく字形に屈曲した形状となっ ており、その先端は自由端となっている。シリンダ12の内壁60には、プラン ジャ18がシリンダ12内に最も後退した場合のストッパ58と対応する位置に 、ストッパ先端と係合可能な溝62が形成される。バイメタル製のストッパ58 はその長さLが、図3のように温度の低下に応じて自動的に増大する特性を有し 、所定の温度以下の低温時には、ストッパ58の先端がシリンダ12の内壁60 の溝62に係合するように設定される。
【0016】 次に、外気温等の低い低温時の場合について説明する。エンジン停止時にはス ロットル弁50が全閉位置にあり、プランジャ18が最も後退している。このよ うな低温でのエンジン停止状態では、シリンダ12内部のバイメタル製のストッ パ58が、図1や図2の一点鎖線の位置まで伸長してシリンダ12の溝62に係 合し、プランジャ18の移動が阻止される。これによって、スロットル弁50が 開いても、ロッド16やプランジャ18がこの最も後退した状態に保持され、ダ ッシュポット10の機能がスロットル弁50の開閉を損うことなく自動的に停止 する。従って、低温時にオイル粘度が増大してダッシュポット10による閉じ速 度が低下してスロットル戻り不良等を生じるような不具合が回避される。 その後、エンジン運転によりエンジン本体やエンジンルームの温度が上昇する と、ストッパ58が徐々に収縮し、ストッパ58の先端がシリンダ12の溝62 から外れて、上述の正常な状態に自動的に復帰する。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るオイル封入式ダッシュポットによれば、シ リンダ内部に遊嵌されるプランジャ外壁とシリンダ内壁との間のクリアランスで オイルリークし、そのリーク時間でスロットル弁の閉じ速度を制御するように構 成されるので、シリンダ内部は第一室と第二室とを完全に仕切る部材が不要にな り、部品点数を減らして構造を簡素化することができる。 また、本考案では、オイルの密閉はそれ自体が伸縮する蛇腹によって行うもの で、従来のような往復移動するピストンが環状のオイルシールに摺接し、そのオ イルシールによってオイルの密閉の密閉を行なうものではないので、長時間使用 によってもオイルの漏れの発生の心配がない。 更に、低温時にダッシュポット機能が作動しないようにするバイメタル製のス トッパを用いているので、オイル粘度の増大によるスロットル戻り不良を未然に 回避することができ、これにより車両暴走、エンジン破壊等を確実に防止するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るオイル封入式ダッシュポットの一
実施例を示す断面図である。
【図2】バイメタル製のストッパを示す側面図である。
【図3】バイメタル製のストッパの温度に対する伸縮特
性を示す図である。
【図4】シリコンオイルの温度に対する粘度特性を示す
図である。
【符号の説明】
10 ダッシュポット 12 シリンダ 16 ロッド 18 プランジャ 20 第一室 22 第二室 24 蛇腹 26 調整室 30 連通孔 34 チェックバルブ 36 スプリング 42 クリアランス 50 スロットル弁 58 ストッパ 62 溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルが封入される一端閉鎖形状のシリ
    ンダと、そのシリンダの内部に移動可能に遊嵌して閉鎖
    端側の第一室と開口部側の第二室に仕切るプランジャ
    と、一端をシリンダ外に突出し他方をプランジャに固定
    されるものであってスロットル弁と連動するレバーで押
    圧されるロッドと、前記第一室に備えられロッドと前記
    プランジャと前記ロッドとをシリンダの開口部側に付勢
    するスプリングと、前記第一室と第二室とを連絡する連
    通孔と、その連通孔を第一室と第二室との圧力差に応じ
    て開閉するチェックバルブとを有するオイル封入式ダッ
    シュポットにおいて、シリンダの内壁とプランジャとの
    間に前記連通孔の断面積より断面が小さく第一室のオイ
    ルを第二室に徐々にリークするクリアランスを設け、前
    記シリンダの開口部とシリンダの外部に突出するロッド
    とを覆い内部に調整室を形成する蛇腹を設け、前記調整
    室にオイルを入れ、その調整室と前記第二室との間をオ
    イルが出入りできるよう連絡したことを特徴とするオイ
    ル封入式ダッシュポット。
  2. 【請求項2】 前記シリンダの内壁に溝を設け、低温時
    に前記シリンダの内壁にまで自由端が伸びるストッパを
    前記ロッドに固定し、低温時のプランジャが最もシリン
    ダ内に後退した状態で前記ストッパの自由端が前記溝に
    係合することを特徴とするオイル封入式ダッシュポッ
    ト。
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Citations (4)

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