JPH0510913A - 複室容器の独立室間の密閉不良検査装置 - Google Patents

複室容器の独立室間の密閉不良検査装置

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JPH0510913A
JPH0510913A JP19108891A JP19108891A JPH0510913A JP H0510913 A JPH0510913 A JP H0510913A JP 19108891 A JP19108891 A JP 19108891A JP 19108891 A JP19108891 A JP 19108891A JP H0510913 A JPH0510913 A JP H0510913A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複室容器の境界にできる密閉不良を確実に検
出する。 【構成】 電極1を独立室7に接近させ、電極1でもっ
て、独立室7の液体に交流を印加する。独立室7に印加
された交流によって、独立室の境界8に密閉不良がある
と、ここに侵入する液体によって漏れ電流が流れる。こ
の漏れ電流を検出して、密閉不良を検出する。また、境
界に密閉不良があってここに集中して電流が流れると発
光する。この発光を光センサー4で検出して微細な密閉
不良を検出する。 【効果】 複室容器の境界にできる密閉不良を、正確に
検出して、液の侵入を極減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数に区画された独
立室を有する複室容器の独立室間の密閉不良を検出する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の物質を分離して密封
し、使用直前に、これ等を混合することのできる複室容
器が色々検討されている。とくに、医薬品の分野におい
ては、上記複室容器は、ブトウ糖液とアミノ酸液のよう
に、相互作用により着色等の経時変化や、劣化を起こす
複数の薬剤をひとつの複室容器に充填するのが重要視さ
れている。複室容器は、複数の薬液を別個に密封でき、
混合操作を無菌的に簡便に行うことができるからであ
る。とりわけ、輸液バックに関しては複数室の連通手段
について色々研究されており、例えば、特開昭57−5
2455号公報のように、破断可能なチューブなどを採
用したものや、特開平2−4671号公報のように、弱
シール方法を採用したものなどが挙げられる。
【0003】これらの複室容器において最も重要な点
は、各独立室間の連通部分を確実に密封することであ
る。独立室の境界に不完全溶着等による密閉不良があっ
てはならない。それは、密閉不良によって、独立室の薬
液が混合するからである。複室容器を製造するにあた
り、境界部分の密閉不良を検査することは、製造現場に
おいて不可欠である。
【0004】ところで、密封包装体の外部に連通するピ
ンホール等の不良検査方法として、従来より色々な仕組
みのものが考えられており、例えば、特開昭50−69
98号公報、特公昭55−19490号公報、特開昭5
6−133654号公報、特公昭57−37027号公
報、特開平1−114744号公報等が例示できる。こ
れ等の公報に記載されるピンホール検査方法は、容器の
ピンホールから外部に漏れる液体による閃絡電流を測定
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の装置は、
ピンホールから外部に漏れた液体による閃絡電流を測定
するので、複室容器の独立室の境界における密封不良検
査には使用できない。近年、複室容器の重要性が益々高
まっており、連通部分の密閉不良検査方法の開発が業界
で熱望されている。
【0006】この発明は、このことを実現することを目
的に開発されたもので、この発明の重要な目的は、複室
容器の境界にできる密閉不良を確実に検出できる密閉不
良検査装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の複室容器6の
独立室7間の密閉不良検査装置は、前述の目的を達成す
るために、下記のまたはの構成を備えている。
【0008】 密閉不良検査装置は、区画された独立
室7に接近して配設される電極1と、この電極1に接続
された交流電源2と、電極間の交流電流を測定する電流
測定手段3とを備えている。この構造の密閉不良検査装
置は、電流測定手段3の測定電流で独立室7間の密閉不
良を検出することができる。複室容器6の境界8に密閉
不良がないと、電極間の電流が少なく、境界8に密閉不
良があると、電極間の電流が増加する。
【0009】 密閉不良検査装置は、区画された独立
室7に接近して配設される電極1と、この電極1に接続
された交流電源2と、独立室7の境界8に配設された光
センサー4と、光センサー4の出力を検出する光強度測
定手段5とを備えている。この構造の密閉不良検査装置
は、光強度測定手段5が境界8における光強度を測定し
て独立室7間の密閉不良を検出する。複室容器6の境界
8に密閉不良がないと、境界8を通過して電流が流れな
い。境界8に密閉不良があると、この密閉不良を通過し
て電流が流れる。密閉不良が小さいと電流が集中して流
れるので、この部分が加熱されて発光する。光センサー
4がこの発光を検出して密閉不良を検出する。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。但し、以下に示す実施例は、この発明の技術思
想を具体化する為の密閉不良検査装置を例示すものであ
って、この発明の装置は、構成部品の材質、形状、構
造、配置を下記の構造に特定するものでない。この発明
の装置は、特許請求の範囲に於て、種々の変更を加える
ことができる。
【0011】更に、この明細書は、特許請求の範囲を理
解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号
を、「特許請求の範囲」、および「課題を解決する為の
手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許
請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定する
ものでは決してない。
【0012】図1に示す複室容器の独立室の間の密閉不
良検査装置は、図4に示すように、複数の独立室7を有
する容器の境界8にできる密閉不良を検出する。この装
置が密閉不良を測定できる容器は、導電性のない合成樹
脂等の容器である。容器が硬質であるか軟質であるかは
問わない。さらに、複室容器は、2以上の独立室を備え
ており、独立室7は境界8で独立した室に区画されてい
る。
【0013】複室容器6の境界8にできる密閉不良を測
定する装置は、独立室7に接近させる電極1と、電極1
に交流電圧を加える交流電源2と、電極間に流れる電流
を測定する電流測定手段3と、境界8の不良部位の発光
を検出する光センサー4と、光センサー4の出力を検出
する光強度測定手段5とを備えている。
【0014】電極1は板状で、複室容器6に接近して配
設されて、独立室7の液体に交流を印加する。電極1は
直接に独立室7の液体に電気的に接触することはない。
電極1と液体とは、静電的に結合される。
【0015】電極1と容器と液体との等価回路を図2に
示している。この等価回路において、コンデンサーC1
は、電極1と液体との間の静電容量である。コンデンサ
ーC1の静電容量は、液体と電極1との距離と、液体に
対向する電極面積と、容器の誘電率とで決定される。電
極1が液体に接近し、電極面積が大きく、容器の誘電率
が大きいと静電容量が大きくなる。コンデンサーC1
静電容量を大きくするために、電極1は板状で、好まし
くは、面積を1cm2以上とする。
【0016】交流電源2は、コンデンサーC1を介して
液体に交流を伝送する。交流電源2の周波数は、好まし
くは、数十Hz〜数MHzの範囲に設計される。交流電
源2の周波数を高くすると、コンデンサーC1のインピ
ーダンスを小さくできる。言いかえると、図3において
コンデンサーC1を短絡した状態に近くできる。反対に
交流電源2の周波数が高すぎると、電流測定が難しくな
る。
【0017】電流測定手段3は、電極1と交流電源2と
の間に接続されて、電極1に流れる交流電流を電圧に変
換して測定する。電流測定手段3には、電極1に流れる
電流を測定する全ての回路を利用できる。
【0018】光センサー4は、境界部分の不良部位から
でる光を受光するので、受光面を複室容器6の境界8に
向けて配設する。光センサー4には単結晶シリコン光セ
ンサー、あるいは、アモルファスシリコン光センサー等
が使用できる。単結晶光センサーとアモルファスシリコ
ン光センサーの分光感度を図5に示している。この図に
示すように、単結晶シリコン光センサーは、可視光線か
ら赤外線に受光感度を有し、複室容器の不良部位から放
射される光を広い波長範囲で検出できる特長がある。ま
た、アモルファスシリコン光センサーは、長波長側で人
間の視感度に近い状態で光を検出することができる。
【0019】不良部位の発光は、局部に集中して流れる
電流のジュール熱による発光である。この発光は、可視
光線から赤外線に分布する。このため、光センサー4
に、可視光線から赤外線に受光感度の高いのものを使用
すると、より正確に密閉不良を検出できる。
【0020】単結晶シリコン光センサーや、アモルファ
スシリコン光センサーは、受光する光の強度に比例して
出力電流が大きくなる。光センサー4の出力電流は、光
強度測定手段5で検出する。光センサー4が一定強度よ
りも強い光を受光すると、複室容器6に密閉不良がある
ことになる。したがって、光強度測定手段5は、光セン
サー4の出力が一定の大きさ以上であるかどうかを検出
できる全ての回路を使用できる。
【0021】不良部位の発光を正確に測定するために
は、外光を遮断するのがよい。このため、図1の鎖線で
示すように、複室容器6と光センサー4とをケーシング
9に内蔵し、暗室に設置して発光を測定する。
【0022】図1に示す密閉不良検査装置は下記の状態
で密閉不良を検出する。 図に示すように、電極1を
隣接する独立室7に接近して配設する。この状態で、電
極1は、コンデンサーC1を介して交流的に独立室7の
液体に連結される。
【0023】 交流電源2によって電極1に交流を印
加する。交流に対する等価回路を図2に示している。図
においてコンデンサーC1は、電極1と液体との静電容
量、コンデンサーC2は、境界8を介して結合される液
体間の静電容量、抵抗Rは、液体の電気抵抗である。コ
ンデンサーC1の静電容量はコンデンサーC2に比較して
相当に大きく、コンデンサーC1のインピーダンスは極
めて小さくなる。このため、コンデンサーC1は、交流
的には短絡状態に近くなる。したがって、等価回路は、
2個の抵抗Rと、コンデンサーC2の直列回路となる。
さらに、コンデンサーC2のインピーダンスは、抵抗R
の電気抵抗に比較して大きく、この回路の電流は、ほと
んどコンデンサーC2の大きさで決定される。コンデン
サーC2は相当に小さい。このため、コンデンサーC2
インピーダンスは高く、密閉不良がないときに電極1に
流れる電流は極めて小さい。
【0024】正常な状態の等価回路は図2に示すように
なるが、複室容器6に密閉不良があると等価回路は、図
3に示すようになる。図3において、コンデンサーC2
に並列に接続された抵抗RPは、境界8の密閉不良が原
因で発生する。抵抗RPは、不良部位に侵入した液体の
電気抵抗である。不良部位が大きいと、ここに侵入する
液体量が多くなり、抵抗RPは小さくなる。
【0025】抵抗RPが小さくなると、電極1に流れる
電流が増加する。表1は、不良部位の大きさに対して、
電極電流がどのように変化するかを示している。ただ
し、この表において、電極電流は、電圧に変換して表示
している。この表に示すように、直径が1000〜40
00μmの密閉不良が境界8にある複室容器6は、電極
電流を電圧に変換した値が90mVとなる。密閉不良が
小さくなって50μmとなると電極電流を電圧に変換し
た値は10〜70mVとなる。密閉不良のない複室容器
6は、この電圧がほぼ0V(0.1mV未満)となり、
電圧によって密閉不良を検出することができる。
【0026】 ただし、この表は、電極1の面積を20mm×20m
mとし、交流電源2の周波数を1000Hzとして測定
したものである。
【0027】 さらに光センサー4は、複室容器6の
境界8に密閉不良があると、ここを通過する電流によっ
て発光する。不良部位の発光は、光センサー4で検出さ
れて光強度測定手段5に入力される。表1は、不良部位
の大きさに対する光強度測定手段5の出力電圧を示して
いる。この表に示すように、密閉不良が1000〜40
00μmでは、光強度測定手段5の出力は、密閉不良の
ない複室容器6と同じになる。ところが、密閉不良が5
00μm以下になると、光強度測定手段5の出力は1〜
5Vと大きくなり、微細な密閉不良を検出できる。
【0028】このように、電極電流と発光の両方で密閉
不良を測定する装置は、微細な密閉不良から大きな密閉
不良まで正確に検出できる特長がある。
【0029】
【発明の効果】この発明の複室容器の独立室間の密閉不
良検査装置は、簡単な装置で独立室の境界にある密閉不
良を確実に検出できる特長がある。それは、独立室に電
極を接近させ、電極を介して隣接する独立室に交流電圧
を加え、不良部位を流れる電流を検出し、あるいは、不
良部位に集中して流れる電流による発光を測定して密閉
不良を検出するからである。電極間の電流を測定する装
置は、直径が50μm以上の密閉不良を正確に測定でき
る。それは、密閉不良が大きくなるにしたがって電極間
電流が大きくなることが理由である。また、不良部位の
発光を測定する装置は、500μm以下の小さい密閉不
良の測定に最適である。それは、密閉不良が小さくなる
と電流が局部に集中して流れて発光するからである。こ
のため、電極間電流と不良部位の発光の両方を測定する
装置は、極めて小さい密閉不良から大きい密閉不良まで
正確に測定できる理想的な特性を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す複室容器の独立室間
の密閉不良検査装置の概略側面図
【図2】密閉不良のない複室容器を測定する等価回路図
【図3】密閉不良のある複室容器を測定する等価回路図
【図4】この発明の検査装置で密閉不良を検査する複室
容器の一例を示す平面図
【図5】光センサーの分光感度を示すグラフ
【符号の説明】
1…電極 2…交流電源 3…電流測定手段 4…光センサ
ー 5…光強度測定手段 6…複室容器 7…独立室 8…境界 9…ケーシング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 区画された独立室(7)に接近して配設さ
    れる電極(1)と、この電極(1)に接続された交流電源(2)
    と、電極(1)の間の交流電流を測定する電流測定手段(3)
    とを備えており、電流測定手段(3)の測定電流で独立室
    間の密閉不良を検出するように構成されたことを特徴と
    する複室容器の独立室間の密閉不良検査装置。
  2. 【請求項2】 区画された独立室(7)に接近して配設さ
    れる電極(1)と、この電極(1)に接続された交流電源(2)
    と、独立室(7)の境界に配設された光センサー(4)と、光
    センサー(4)の出力を検出する光強度測定手段(5)とを備
    えており、光強度測定手段(5)が境界における光強度を
    測定して独立室間の密閉不良を検出するように構成され
    たことを特徴とする複室容器の独立室間の密閉不良検査
    装置。
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Citations (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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