JPH0511042A - 超音波探触子 - Google Patents
超音波探触子Info
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- JPH0511042A JPH0511042A JP16305091A JP16305091A JPH0511042A JP H0511042 A JPH0511042 A JP H0511042A JP 16305091 A JP16305091 A JP 16305091A JP 16305091 A JP16305091 A JP 16305091A JP H0511042 A JPH0511042 A JP H0511042A
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- JP
- Japan
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- ultrasonic probe
- piezoelectric vibrator
- front plate
- ceramics
- ultrasonic
- Prior art date
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- Granted
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- Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】約250℃程度の高温で使用しても、長寿命で
あり、かつ、感度のよい超音波探触子を提供する。 【構成】圧電振動子2と背板3との接合、および、圧電
振動子2と前面板4との接合は、ともに軟らかいハンダ
を介して行われ、前面板4はセラミックスからなること
を特徴とする超音波探触子。 【効果】熱膨張係数が小さく高熱伝導性のセラミックス
からなる前面板と圧電振動子とを、軟らかいハンダによ
って接合しているので、高温状態において、剥離の発生
がなく、音響結合が安定し、信頼した動作が行われる。
また、前面板は十分薄くできるので、多重反射の影響が
軽減され、パルス幅が狭く周波数帯域の広い信号による
動作に利用できる。
あり、かつ、感度のよい超音波探触子を提供する。 【構成】圧電振動子2と背板3との接合、および、圧電
振動子2と前面板4との接合は、ともに軟らかいハンダ
を介して行われ、前面板4はセラミックスからなること
を特徴とする超音波探触子。 【効果】熱膨張係数が小さく高熱伝導性のセラミックス
からなる前面板と圧電振動子とを、軟らかいハンダによ
って接合しているので、高温状態において、剥離の発生
がなく、音響結合が安定し、信頼した動作が行われる。
また、前面板は十分薄くできるので、多重反射の影響が
軽減され、パルス幅が狭く周波数帯域の広い信号による
動作に利用できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルス状の超音波を被
検体に送波し、被検体からの反射波を受波する超音波探
触子に関し、特に、高温環境下での使用に好適な超音波
探触子に関する。
検体に送波し、被検体からの反射波を受波する超音波探
触子に関し、特に、高温環境下での使用に好適な超音波
探触子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からよく知られているように、超音
波を送波・受波する超音波探触子は、電気・音響変換を
行うPZT等からなる圧電振動子と、この圧電振動子の
一方の側に配置される、エポキシ樹脂とタングステンと
を主成分とする背板と、上記圧電振動子に対して、この
背板と反対側に配置されるアルミナ等からなる前面板と
を備えて構成されている。
波を送波・受波する超音波探触子は、電気・音響変換を
行うPZT等からなる圧電振動子と、この圧電振動子の
一方の側に配置される、エポキシ樹脂とタングステンと
を主成分とする背板と、上記圧電振動子に対して、この
背板と反対側に配置されるアルミナ等からなる前面板と
を備えて構成されている。
【0003】上記超音波探触子においては、圧電振動子
と背板との接合、および、圧電振動子と前面板との接合
はエポキシ系樹脂によって行なわれている。ところが、
このエポキシ系樹脂は100℃以上では劣化するので、
この超音波探触子を100℃以上の高温で使用した場合
は、圧電振動子と、背板および前面板とは、剥離等を生
じるおそれがあるという問題がある。この結果、常温で
しかこの超音波探触子を使用できず、高温でこの超音波
探触子を使用した場合は、圧電振動子と背板等との音響
結合が変動し、超音波探触子としての機能が劣化し、信
頼性に欠ける。
と背板との接合、および、圧電振動子と前面板との接合
はエポキシ系樹脂によって行なわれている。ところが、
このエポキシ系樹脂は100℃以上では劣化するので、
この超音波探触子を100℃以上の高温で使用した場合
は、圧電振動子と、背板および前面板とは、剥離等を生
じるおそれがあるという問題がある。この結果、常温で
しかこの超音波探触子を使用できず、高温でこの超音波
探触子を使用した場合は、圧電振動子と背板等との音響
結合が変動し、超音波探触子としての機能が劣化し、信
頼性に欠ける。
【0004】この問題を解決するために、図5に示すよ
うな超音波探触子が開発された。図5は、この超音波探
触子を示す断面図である。この超音波探触子500の構
造を説明する。超音波探触子500は、外匡器6、カバ
ー7、ステンレス製の前面板4とコネクタ8とを備えて
構成される全閉構造であり、この内部には、音響結合材
としてシリコンオイル15が使用されている。そして、
このシリコンオイル15を介して、電気・音響変換を行
う圧電振動子52、背板53および前面板4が接続され
ている。
うな超音波探触子が開発された。図5は、この超音波探
触子を示す断面図である。この超音波探触子500の構
造を説明する。超音波探触子500は、外匡器6、カバ
ー7、ステンレス製の前面板4とコネクタ8とを備えて
構成される全閉構造であり、この内部には、音響結合材
としてシリコンオイル15が使用されている。そして、
このシリコンオイル15を介して、電気・音響変換を行
う圧電振動子52、背板53および前面板4が接続され
ている。
【0005】この超音波探触子500の作用について説
明する。図示していないパルス送信器からの電気信号
を、コネクタ8を介して、圧電振動子52に加えて、こ
の圧電振動子52を付勢し、超音波を放射する。圧電振
動子52からの超音波は、シリコンオイル15およびス
テンレス製の前面板4を介して、被検材11に送波され
る。一方、被検材からの反射波は、シリコンオイル15
およびステンレス製の前面板4を介して、圧電振動子5
2に受波される。
明する。図示していないパルス送信器からの電気信号
を、コネクタ8を介して、圧電振動子52に加えて、こ
の圧電振動子52を付勢し、超音波を放射する。圧電振
動子52からの超音波は、シリコンオイル15およびス
テンレス製の前面板4を介して、被検材11に送波され
る。一方、被検材からの反射波は、シリコンオイル15
およびステンレス製の前面板4を介して、圧電振動子5
2に受波される。
【0006】この超音波探触子500を超音波探傷装置
に用いる場合は、さらに、次のようになる。被検材11
内に欠陥等が存在していると、その欠陥等からの反射波
を圧電振動子52が受波する。そして、反射してくる時
間と反射波の強度とを、図示していない外部機器を用い
て分析することによって、図示していないCRT等のデ
ィスプレー上で欠陥等の観察ができる。
に用いる場合は、さらに、次のようになる。被検材11
内に欠陥等が存在していると、その欠陥等からの反射波
を圧電振動子52が受波する。そして、反射してくる時
間と反射波の強度とを、図示していない外部機器を用い
て分析することによって、図示していないCRT等のデ
ィスプレー上で欠陥等の観察ができる。
【0007】この圧電振動子と前面板との接合にシリコ
ンオイルを用いた技術は、圧電振動子と前面板との接合
にエポキシ系樹脂を用いる場合のように、高温下におい
て剥離等は生じない。しかし、このシリコンオイルを用
いる技術には、次のような問題点がある。シリコンオイ
ルを用いる超音波探触子は、圧電振動子と前面板との間
に、シリコンオイルを介入させて、音響結合を行う。と
ころが、高温状態においては、シリコンオイルの膜厚や
属性(例えば、常温での音速1000m/sに対し、2
00℃では500m/sである。)が変わり、圧電振動
子と前面板との音響結合が変動するので、超音波探触子
として安定した感度が得られない。
ンオイルを用いた技術は、圧電振動子と前面板との接合
にエポキシ系樹脂を用いる場合のように、高温下におい
て剥離等は生じない。しかし、このシリコンオイルを用
いる技術には、次のような問題点がある。シリコンオイ
ルを用いる超音波探触子は、圧電振動子と前面板との間
に、シリコンオイルを介入させて、音響結合を行う。と
ころが、高温状態においては、シリコンオイルの膜厚や
属性(例えば、常温での音速1000m/sに対し、2
00℃では500m/sである。)が変わり、圧電振動
子と前面板との音響結合が変動するので、超音波探触子
として安定した感度が得られない。
【0008】また、音響インピーダンスの低いシリコン
オイルが、音響インピーダンスの高い圧電振動子と前面
板との間に挿入されているので、前面板の厚さが、超音
波の周波数特性に強く影響をおよぼす。超音波の放射効
率を向上するためには、前面板の厚さは、放射する超音
波の波長の正確に2分の1であることが必要であり、前
面板の厚さの加工に、高い精度が要求される。この前面
板の厚さの加工が正確に波長の2分の1になっていない
と、放射効率が変わり、超音波パルス波形の減衰時間等
が変化して、超音波探触子の感度や減衰特性は不安定と
なる。一方、この前面板の厚みが正確であっても、圧電
振動子の作動周波数にはバラツキがあるので、上記と同
様に、超音波探触子の感度や減衰特性にバラツキが生じ
る。さらに、前面板の共振的な透過を使っているので、
広帯域な周波数特性を得ることができなかった。
オイルが、音響インピーダンスの高い圧電振動子と前面
板との間に挿入されているので、前面板の厚さが、超音
波の周波数特性に強く影響をおよぼす。超音波の放射効
率を向上するためには、前面板の厚さは、放射する超音
波の波長の正確に2分の1であることが必要であり、前
面板の厚さの加工に、高い精度が要求される。この前面
板の厚さの加工が正確に波長の2分の1になっていない
と、放射効率が変わり、超音波パルス波形の減衰時間等
が変化して、超音波探触子の感度や減衰特性は不安定と
なる。一方、この前面板の厚みが正確であっても、圧電
振動子の作動周波数にはバラツキがあるので、上記と同
様に、超音波探触子の感度や減衰特性にバラツキが生じ
る。さらに、前面板の共振的な透過を使っているので、
広帯域な周波数特性を得ることができなかった。
【0009】上記シリコンオイルを用いる技術の問題点
を解決するために、ステンレス製の前面板と、圧電振動
子との接続、および、背板と圧電振動子との接続に、上
記シリコンオイルの代わりに、アルミニウムのロウ付け
を用いた技術がある。
を解決するために、ステンレス製の前面板と、圧電振動
子との接続、および、背板と圧電振動子との接続に、上
記シリコンオイルの代わりに、アルミニウムのロウ付け
を用いた技術がある。
【0010】しかし、この技術では、圧電振動子として
用いるセラミックスの熱膨張率と、ステンレス製の前面
板の熱膨張率との差が大きい場合は、この超音波探触子
を高温で使用すると、圧電振動子と前面板との間で剥離
等が生じるという問題がある。この結果、この超音波探
触子の信頼性は失われる。
用いるセラミックスの熱膨張率と、ステンレス製の前面
板の熱膨張率との差が大きい場合は、この超音波探触子
を高温で使用すると、圧電振動子と前面板との間で剥離
等が生じるという問題がある。この結果、この超音波探
触子の信頼性は失われる。
【0011】次に、この熱膨張率の差を少なくするため
に、ステンレス製の前面板の熱膨張率(約16×10~6
/℃)に近い熱膨張率(約15×10~6/℃)を有する
LiNbO3を圧電振動子として用いる技術がある。こ
の技術では、圧電振動子と前面板との熱膨張率が近いの
で、高温で使用しても、圧電振動子と前面板との間で剥
離等が生じるという問題は解決される。
に、ステンレス製の前面板の熱膨張率(約16×10~6
/℃)に近い熱膨張率(約15×10~6/℃)を有する
LiNbO3を圧電振動子として用いる技術がある。こ
の技術では、圧電振動子と前面板との熱膨張率が近いの
で、高温で使用しても、圧電振動子と前面板との間で剥
離等が生じるという問題は解決される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、LiNbO3
はへき開性が著しいので、前面板との接合の際に割れや
すく、歩留りが低いという問題がある。また、LiNb
O3の電気機械結合係数(与えられた電気的入力のう
ち、機械的出力に変換する割合を示す量。)は約0.1
7であり、他の圧電性セラミックスの電気機械結合係数
(約0.3以上)に比較し、非常に劣る。その結果、圧
電振動子として、LiNbO3を用いた超音波探触子
は、他の圧電性セラミックスを用いた超音波探触子に比
べ、前面板との剥離がないという点では優れるが、感度
は悪いという問題がある。
はへき開性が著しいので、前面板との接合の際に割れや
すく、歩留りが低いという問題がある。また、LiNb
O3の電気機械結合係数(与えられた電気的入力のう
ち、機械的出力に変換する割合を示す量。)は約0.1
7であり、他の圧電性セラミックスの電気機械結合係数
(約0.3以上)に比較し、非常に劣る。その結果、圧
電振動子として、LiNbO3を用いた超音波探触子
は、他の圧電性セラミックスを用いた超音波探触子に比
べ、前面板との剥離がないという点では優れるが、感度
は悪いという問題がある。
【0013】本発明の目的は、約250℃程度の高温で
使用しても、長寿命であり、かつ、感度のよい超音波探
触子を提供することにある。
使用しても、長寿命であり、かつ、感度のよい超音波探
触子を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、電気・音響
変換を行う圧電振動子と、この圧電振動子の一方の側に
配置される背板と、上記圧電振動子に対して、この背板
と反対側に配置される前面板とを備えて構成される超音
波探触子において、上記圧電振動子と背板との接合、お
よび、上記圧電振動子と前面板との接合は、ともにハン
ダを介して行われ、上記前面板はセラミックスからなる
超音波探触子によって達成できる。このハンダの厚みは
100μm以下であることが好ましい。
変換を行う圧電振動子と、この圧電振動子の一方の側に
配置される背板と、上記圧電振動子に対して、この背板
と反対側に配置される前面板とを備えて構成される超音
波探触子において、上記圧電振動子と背板との接合、お
よび、上記圧電振動子と前面板との接合は、ともにハン
ダを介して行われ、上記前面板はセラミックスからなる
超音波探触子によって達成できる。このハンダの厚みは
100μm以下であることが好ましい。
【0015】上記圧電振動子は、PbNb2O6系および
PbTiO3系のいずれかからなることが好ましい。
PbTiO3系のいずれかからなることが好ましい。
【0016】また、上記圧電振動子を、複数、直線上に
等間隔で配列して構成されるようにしてもよい。
等間隔で配列して構成されるようにしてもよい。
【0017】
【作用】本発明に係る超音波探触子には、圧電振動子と
して、高いキューリーポイントを持ち、熱膨脹係数の小
さい、例えば、PbNb2O6系またはPbTiO3系な
どのセラミックスが用いられる。この圧電振動子と前面
板とをハンダを介して接合する。また、前面板と圧電振
動子とは、互いに熱膨脹係数が接近している。また、ハ
ンダの伸びは約36%であり、軟らかい。このため、2
50℃程度の高温環境下においても、剥離等の発生がな
い。また、シリコンオイルに比べ、音響インピーダンス
が、圧電振動子や前面板に近い値であるので、両者間の
超音波伝達における音響結合が安定化できる。従って、
本発明に係る超音波探触子は、高温環境下の作動におい
ても、信頼性ならびに性能が安定する。
して、高いキューリーポイントを持ち、熱膨脹係数の小
さい、例えば、PbNb2O6系またはPbTiO3系な
どのセラミックスが用いられる。この圧電振動子と前面
板とをハンダを介して接合する。また、前面板と圧電振
動子とは、互いに熱膨脹係数が接近している。また、ハ
ンダの伸びは約36%であり、軟らかい。このため、2
50℃程度の高温環境下においても、剥離等の発生がな
い。また、シリコンオイルに比べ、音響インピーダンス
が、圧電振動子や前面板に近い値であるので、両者間の
超音波伝達における音響結合が安定化できる。従って、
本発明に係る超音波探触子は、高温環境下の作動におい
ても、信頼性ならびに性能が安定する。
【0018】また、このセラミックス製の前面板中にお
ける音速は、ステンレス中の音速(約5900m/s)
と比べ、約2倍の速さであるので、セラミックス製の前
面板の厚さをステンレス板の厚さと同じ厚さとするな
ら、セラミックス製の前面板中を伝播する超音波の波長
の半分の厚さとなる。また、炭化珪素系や窒化珪素系セ
ラミックス等の抗折強度の大きいセラミックスを用いれ
ば、さらに薄く10分の1波長程度の厚さとすることも
可能となる。その結果、前面板内部での超音波の多重反
射の影響を無視できるので、広帯域な周波数特性をも
ち、パルス幅の狭い信号の送受波が可能な超音波探触子
を実現できる。
ける音速は、ステンレス中の音速(約5900m/s)
と比べ、約2倍の速さであるので、セラミックス製の前
面板の厚さをステンレス板の厚さと同じ厚さとするな
ら、セラミックス製の前面板中を伝播する超音波の波長
の半分の厚さとなる。また、炭化珪素系や窒化珪素系セ
ラミックス等の抗折強度の大きいセラミックスを用いれ
ば、さらに薄く10分の1波長程度の厚さとすることも
可能となる。その結果、前面板内部での超音波の多重反
射の影響を無視できるので、広帯域な周波数特性をも
ち、パルス幅の狭い信号の送受波が可能な超音波探触子
を実現できる。
【0019】
【実施例】次に、本発明に係る超音波探触子の第1実施
例について、図1,2および3を用いて説明する。図1
は、本実施例に係る超音波探触子を示す断面図である。
図2は、図1のAーA断面図、図3は、背板3の斜視図
である。
例について、図1,2および3を用いて説明する。図1
は、本実施例に係る超音波探触子を示す断面図である。
図2は、図1のAーA断面図、図3は、背板3の斜視図
である。
【0020】この超音波探触子100の基本構成は、外
匡器6、カバー7、前面板4とコネクタ8とを備えて構
成される全閉構造であり、この内部には、無機材からな
る接着剤が充填されている。また、一直線上にほぼ等間
隔のアレイ状に配列された複数の圧電振動子2(図1で
は、例として、6個の圧電振動子を示す。)は、電極を
兼ねたハンダ5によって、前面板4に接合されている。
また、背板3と圧電振動子2とも、電極を兼ねたハンダ
5によって接合されている。この背板3には、図3に示
すように、信号線取出し用端子16と、信号側電極15
とが備えられている。また、図2に示すように、ハンダ
5の一端には、接続端子9が設けられている。
匡器6、カバー7、前面板4とコネクタ8とを備えて構
成される全閉構造であり、この内部には、無機材からな
る接着剤が充填されている。また、一直線上にほぼ等間
隔のアレイ状に配列された複数の圧電振動子2(図1で
は、例として、6個の圧電振動子を示す。)は、電極を
兼ねたハンダ5によって、前面板4に接合されている。
また、背板3と圧電振動子2とも、電極を兼ねたハンダ
5によって接合されている。この背板3には、図3に示
すように、信号線取出し用端子16と、信号側電極15
とが備えられている。また、図2に示すように、ハンダ
5の一端には、接続端子9が設けられている。
【0021】前面板4は、耐熱性・耐候性にすぐれた、
例えば、SiC系(熱膨張率約5×10~6/℃、ヤング
率約46×1010N/m2)またはSi3N4系(熱膨張
率約3.4×10~6/℃、ヤング率約46×1010N/
m2)のセラミックス製である。
例えば、SiC系(熱膨張率約5×10~6/℃、ヤング
率約46×1010N/m2)またはSi3N4系(熱膨張
率約3.4×10~6/℃、ヤング率約46×1010N/
m2)のセラミックス製である。
【0022】圧電振動子2は、PbNb2O6系(熱膨張
率約0.7×10~6/℃)またはPbTiO3系(熱膨
張率約−7×10~6/℃、ヤング率約13×1010N/
m2)の圧電セラミックス製である。また、外匡器6
は、熱膨脹係数の小さい合金のコバールを用いるか、ま
たは、前面板4と一体にしてセラミックスにて成形して
もよい。ここで用いるハンダは、ガラスーセラミックス
用のハンダ(例えば商品名:セラソルザ,製造元:旭硝
子)である。このハンダの熱膨張率は約28×10~6/
℃、伸びは約36%、硬度は約12.9Hv、電気抵抗
は約21.0×10~6(20℃Ω・cm)、溶融範囲は
280.2〜296.4℃である。
率約0.7×10~6/℃)またはPbTiO3系(熱膨
張率約−7×10~6/℃、ヤング率約13×1010N/
m2)の圧電セラミックス製である。また、外匡器6
は、熱膨脹係数の小さい合金のコバールを用いるか、ま
たは、前面板4と一体にしてセラミックスにて成形して
もよい。ここで用いるハンダは、ガラスーセラミックス
用のハンダ(例えば商品名:セラソルザ,製造元:旭硝
子)である。このハンダの熱膨張率は約28×10~6/
℃、伸びは約36%、硬度は約12.9Hv、電気抵抗
は約21.0×10~6(20℃Ω・cm)、溶融範囲は
280.2〜296.4℃である。
【0023】次に、この超音波探触子100の作用につ
いて、図4を用いて説明する。図4は、超音波探触子1
00の作用を説明するための説明図である。配列した6
つの圧電振動子2に、時間遅れTをもつ励振信号を与え
ることにより、振動子全体で作る音場は、配列の中心軸
40から、角度θだけ偏向された偏向方向50に形成さ
れる。そこで、この遅れ時間Tを適切に制御することに
より、音場方向を次々と変更できる。その結果、媒体中
の領域を、超音波によって電子的走査をすることが可能
となり、超音波探触子をメカニカルに駆動することな
く、超音波画像の生成が可能となる。
いて、図4を用いて説明する。図4は、超音波探触子1
00の作用を説明するための説明図である。配列した6
つの圧電振動子2に、時間遅れTをもつ励振信号を与え
ることにより、振動子全体で作る音場は、配列の中心軸
40から、角度θだけ偏向された偏向方向50に形成さ
れる。そこで、この遅れ時間Tを適切に制御することに
より、音場方向を次々と変更できる。その結果、媒体中
の領域を、超音波によって電子的走査をすることが可能
となり、超音波探触子をメカニカルに駆動することな
く、超音波画像の生成が可能となる。
【0024】本実施例に係る超音波探触子100の効果
について説明する。超音波探触子100は、高い温度に
加熱された被検材に当接したり、溶融ナトリウムに浸漬
した高温状態において使用される。PbNb2O6系また
はPbTiO3系からなる圧電振動子2と、前面板4と
の熱膨脹係数は接近しているので、高温環境下で使用し
ても、接合部には剥離は生せず、両者は確実に接合で
き、音響結合の安定化が図れる。
について説明する。超音波探触子100は、高い温度に
加熱された被検材に当接したり、溶融ナトリウムに浸漬
した高温状態において使用される。PbNb2O6系また
はPbTiO3系からなる圧電振動子2と、前面板4と
の熱膨脹係数は接近しているので、高温環境下で使用し
ても、接合部には剥離は生せず、両者は確実に接合で
き、音響結合の安定化が図れる。
【0025】従って、コネクタ8から接続端子9を経
て、圧電振動子2を電気信号にて付勢すると、複数の圧
電振動子2は長期間にわたり、それぞれ所定の性能が発
揮でき信頼性の高い動作が行える。
て、圧電振動子2を電気信号にて付勢すると、複数の圧
電振動子2は長期間にわたり、それぞれ所定の性能が発
揮でき信頼性の高い動作が行える。
【0026】また、前面板4の材料の成分に用いられる
SiC中の音速は11.78km/sであり、周波数
2.5MHzの超音波では、λ=4.71mmとなり、
SiCの抗折強度は大きいので、前面板4の厚さを、波
長に比べ約10分の1程度に十分薄くできる。従って、
超音波探触子100の性能の周波数依存性が軽減され、
広い周波数帯域にわたり安定した動作が行える。この結
果、例えばパルス幅の狭い超音波信号の送受信に利用で
きる。
SiC中の音速は11.78km/sであり、周波数
2.5MHzの超音波では、λ=4.71mmとなり、
SiCの抗折強度は大きいので、前面板4の厚さを、波
長に比べ約10分の1程度に十分薄くできる。従って、
超音波探触子100の性能の周波数依存性が軽減され、
広い周波数帯域にわたり安定した動作が行える。この結
果、例えばパルス幅の狭い超音波信号の送受信に利用で
きる。
【0027】次に、第2実施例に係る超音波探触子につ
いて、図6、7を用いて説明する。図6は、本実施例に
係る超音波探触子200を示す断面図である。また、図
7は、図6のBーB断面図である。この超音波探触子2
00の基本的構成は、第1実施例に係る超音波探触子1
00と同様であるので、その詳細な説明は省略する。本
実施例に係る超音波探触子200が、第1実施例に示す
超音波探触子100と相違する点は、全体の形状および
圧電振動子の形状にある。全体の断面形状は、図7に示
すように、円形であり、また、圧電振動子20の断面形
状も円形である。
いて、図6、7を用いて説明する。図6は、本実施例に
係る超音波探触子200を示す断面図である。また、図
7は、図6のBーB断面図である。この超音波探触子2
00の基本的構成は、第1実施例に係る超音波探触子1
00と同様であるので、その詳細な説明は省略する。本
実施例に係る超音波探触子200が、第1実施例に示す
超音波探触子100と相違する点は、全体の形状および
圧電振動子の形状にある。全体の断面形状は、図7に示
すように、円形であり、また、圧電振動子20の断面形
状も円形である。
【0028】この超音波探触子200においては、第1
実施例と同様に、圧電振動子20と前面板4とがハンダ
5によって接合されているので、高い温度に加熱された
被検材11への当接や、高温の環境下にて使用されて
も、超音波探触子200は長期間にわたり、所定の性能
が発揮でき信頼性の高い動作が行える。
実施例と同様に、圧電振動子20と前面板4とがハンダ
5によって接合されているので、高い温度に加熱された
被検材11への当接や、高温の環境下にて使用されて
も、超音波探触子200は長期間にわたり、所定の性能
が発揮でき信頼性の高い動作が行える。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果が得られる。
【0030】熱膨脹係数が小さく、音速が速く、抗折強
度の大きなセラミックスよりなる前面板と、高いキュー
リーポイントを持つ圧電振動子とを、軟らかいハンダに
よって接合しているので、高温状態において、剥離の発
生がなく、音響結合が安定化され、信頼した動作が行な
われる。
度の大きなセラミックスよりなる前面板と、高いキュー
リーポイントを持つ圧電振動子とを、軟らかいハンダに
よって接合しているので、高温状態において、剥離の発
生がなく、音響結合が安定化され、信頼した動作が行な
われる。
【0031】前面板は、波長に比べ十分薄くできるの
で、多重反射の影響が軽減され、かつ、パルス幅が狭く
周波数帯域の広い信号による動作に利用できる。
で、多重反射の影響が軽減され、かつ、パルス幅が狭く
周波数帯域の広い信号による動作に利用できる。
【図1】第1実施例に係る超音波探触子を示す断面図
【図2】図1のAーA断面図
【図3】背板3の斜視図
【図4】超音波探触子の作用を説明するための説明図
【図5】従来の超音波探触子の一例を示す断面図
【図6】第2実施例に係る超音波探触子を示す断面図
【図7】図6のBーB断面図
2,52…超音波振動子、3,53…背板、4…前面
板、5…ハンダ、6…外匡器、7…カバー、8…コネク
タ、15…信号側電極、16…信号線取出し用端子、1
00,200,500…超音波探触子。
板、5…ハンダ、6…外匡器、7…カバー、8…コネク
タ、15…信号側電極、16…信号線取出し用端子、1
00,200,500…超音波探触子。
Claims (7)
- 【請求項1】電気・音響変換を行う圧電振動子と、この
圧電振動子の一方の側に配置される前面板とを備えて構
成される超音波探触子において、 上記圧電振動子と前面板との接合は、ハンダを介して行
われ、この前面板はセラミックスからなることを特徴と
する超音波探触子。 - 【請求項2】電気・音響変換を行う圧電振動子と、この
圧電振動子の一方の側に配置される背板と、上記圧電振
動子に対して、この背板と反対側に配置される前面板と
を備えて構成される超音波探触子において、 上記圧電振動子と背板との接合、および、上記圧電振動
子と前面板との接合は、ともにハンダを介して行われ、
この前面板はセラミックスからなることを特徴とする超
音波探触子。 - 【請求項3】上記圧電振動子は、PbNb2O6系および
PbTiO3系のいずれかからなることを特徴とする請
求項1または2記載の超音波探触子。 - 【請求項4】上記圧電振動子を、複数、直線上に一定間
隔で配列して構成されることを特徴とする請求項1,2
または3記載の超音波探触子。 - 【請求項5】上記背板は、Al2O3・TiO2系セラミ
ックスからなることを特徴とする請求項2,3または4
記載の超音波探触子。 - 【請求項6】上記前面板は、SiC系およびSi3N4系
セラミックスのいずれか一方からなることを特徴とする
請求項1,2,3,4または5記載の超音波探触子。 - 【請求項7】上記ハンダは、伸びが略36%であること
を特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の
超音波探触子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3163050A JP2986581B2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 超音波探触子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3163050A JP2986581B2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 超音波探触子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0511042A true JPH0511042A (ja) | 1993-01-19 |
| JP2986581B2 JP2986581B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=15766223
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3163050A Expired - Fee Related JP2986581B2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 超音波探触子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2986581B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999038027A1 (en) * | 1996-12-06 | 1999-07-29 | Shigeyasu Ishida | Transmitter for ultrasonic wave emitter |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5406881B2 (ja) | 2011-05-19 | 2014-02-05 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 耐熱超音波センサ及びその設置方法 |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP3163050A patent/JP2986581B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999038027A1 (en) * | 1996-12-06 | 1999-07-29 | Shigeyasu Ishida | Transmitter for ultrasonic wave emitter |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2986581B2 (ja) | 1999-12-06 |
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Legal Events
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