JPH05111476A - 採血器の駆動装置 - Google Patents

採血器の駆動装置

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JPH05111476A
JPH05111476A JP3193545A JP19354591A JPH05111476A JP H05111476 A JPH05111476 A JP H05111476A JP 3193545 A JP3193545 A JP 3193545A JP 19354591 A JP19354591 A JP 19354591A JP H05111476 A JPH05111476 A JP H05111476A
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JP
Japan
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magnet
cylinder
tip
blood
puncture needle
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Withdrawn
Application number
JP3193545A
Other languages
English (en)
Inventor
Akitoshi Watanabe
昭利 渡辺
Keiji Fukui
啓二 福井
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Meitec Group Holdings Inc
Original Assignee
Meitec Corp
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Publication date
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Publication of JPH05111476A publication Critical patent/JPH05111476A/ja
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、強い刺激や恐怖感を与えること
なく微量の血液を毛細血管から吸引採取できるようにす
ることにある。 【構成】 直線筒形状のケーシング1内に、ピストン1
0の先端に、抜け出し不能且つ前進後退動自在に作用筒
17を組付けた作用ロッド11を延長設した可動体8
を、前進後退動自在に位置させ、更に、作用筒17の先
端近傍に穿刺針30を配した構成で、磁気力で穿刺針3
0を急速前進させることができるようにすると共に、可
動体8の後退時に内部を負圧にして血液を吸引できるよ
うにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微量の血液を採取する
採血器の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】血液の医学的な検査は、医療遂行上必須
のものであり、患者から所定量の血液を採取する必要が
常に生じる。そして、この採血の手段としては、従来よ
り、適宜の注射器で静脈より血液を抜く場合と、指先、
耳たぶ等の皮膚に損傷を与え、数滴の血液を採取する場
合とが主としてあった。
【0003】前者の手段は、特に或る程度の量を採血す
る場合であって、穿刺時に痛みと恐怖感を与え、しかも
医師、看護婦等の専門家の手によらなければならない不
都合があるが、多項目の検査の際にはどうしても必要と
なるものであり、しかしながら頻繁に行われるものでも
ない。これに対して、後者の手段は、特に糖尿病の検査
の際に採られるものであって、一度の採血量は微量で良
いが、頻繁になされている。
【0004】即ち、周知のように、糖尿病疾患では、患
者の血液中の血糖濃度を常に監視していなければなら
ず、その採血頻度は、例えば毎食前、食後、及び就寝前
であって、多い場合には一日に7回にものぼる。血糖濃
度の検査に関する一回一回の採血量は微量で良いが、頻
繁であるために患者に対する負担は極めて大きい。この
負担は、例えば穿刺時の痛みと恐怖感であるが、神経の
敏感な指先なり耳たぶ以外からは採血できないため、こ
の負担は倍増し、しかも使用頻度の高い指先のような場
合は、採血後の傷跡が多く残って、菌の侵入により感染
症にかかり易い問題もある。
【0005】このような患者の負担をできるだけ軽減す
べく、従来は、例えば特開平1−185245号公報、
或いは特開昭62−38140号公報等に開示された発
明が提案されてきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
発明は、指先から採血する点で、従来からの患者の負担
を和らげるものではなく、また、収縮したコイルバネの
弾撥力を利用して穿刺針を前進させるものであるから、
穿刺針の穿刺動作は強力であり、痛みと特に音と振動に
よる恐怖感は解消されない。そして、この構成では、コ
イルバネの作動を確実にするための構造が複雑になって
組立てに手間がかかり、更には、操作時には、一旦バネ
を圧縮させる予備操作が必要な点で、扱いにくいものに
なる。
【0007】この点、後者の発明は、指先以外の部分で
でも採血でき、採血器内を或る程度負圧にすることによ
り穿刺針で傷つけた部分から血液を吸い出すことができ
る点で、採血箇所が限定されず、傷の負担や痛みは軽減
されるものの、穿刺針の前進は上記の場合と同様にコイ
ルバネの弾撥力を利用するものであるから、前者の発明
で指摘した問題の解決となっていない。また、所定操作
で負圧状態が得られるような構成としなければならない
ため、構造が更に複雑なものになっている。
【0008】よって、本発明は、上述した従来技術の欠
点、不都合、問題点を解消するべく開発されたもので、
患者に強い刺激や恐怖感を与えることなく微量の血液を
毛細血管から採取することができ、採取した血液を皮膚
に吹き出させることができるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、先端面周縁が
皮膚に密着でき、所定の前進操作で、穿刺針を先端から
突出させる採血器の駆動装置であって、基端部に密閉さ
れたシリンダ筒部を設けると共に、このシリンダ筒部の
先端に軸心位置で縮径のガイド通路を延長連通し、更
に、このガイド通路の先端部壁面に第一の磁石を設けた
直線筒形状のケーシングと、ケーシングのシリンダ筒部
の基端を貫通してシリンダ筒部内に前進後退動自在に位
置するシリンダロッドの先端に、ピストンを設けると共
に、このピストンの先端に作用ロッドを延長設した可動
体と、基端部内に可動体の作用ロッドを抜け出し不能且
つ前進後退動自在に組付けると共に、先端部内に第二の
磁石を組付け、ケーシングのガイド通路内に前進後退動
自在に配される作用筒と、この作用筒の先端近傍に配さ
れる穿刺針とから構成され、作用筒の所定前進位置で、
ケーシングの第一の磁石と、作用筒の第二の磁石との相
互磁気力により、作用筒が急速前進できるようにしたも
のである。
【0010】作用筒の後退姿勢で、第一の磁石が基端寄
り、第二の磁石が先端寄りに、軸方向に相互に対向位置
し、且つ、第一の磁石の基端側の極性と、第二の磁石の
先端側の極性とを同一する。
【0011】或いは、作用筒の後退姿勢で、第一の磁石
が基端と、第二の磁石の先端とが径方向に相互に対向位
置し、且つ、第一の磁石の基端側の極性と、第二の磁石
の先端側の極性とを異にする。
【0012】更に或いは、作用筒の後退姿勢で、第一の
磁石と第二の磁石とが径方向に相互に正対向位置し、且
つ、第一の磁石の基端側の極性と、第二の磁石の先端側
の極性とを同一にする。
【0013】また、ケーシングの基端に延長する姿勢で
組付けられた両端が開口する組付筒の基端部内に、組付
筒の基端から突出する姿勢で前進後退動自在に押圧体を
組付け、この組付筒と押圧体との間に軸方向に反撥する
弾材を配し、更に、可動体のシリンダロッドの基端を押
圧体に装着する。
【0014】ケーシングの第一の磁石をリング形状と
し、ガイド通路内に同心円状に配した構成でも良い。
【0015】穿刺針は、作用筒の先端に固定される。
【0016】或いは、ケーシングの先端に嵌合筒部を設
け、この嵌合筒部内に密嵌入する筒体内に、作用筒の前
進によりケーシングの嵌合筒部先端から突出する穿刺針
を抜け出し不能且つ前進後退動自在に収納した構成とし
ても良い。
【0017】
【作用】従って、シリンダ筒部の基端を貫通する可動体
のシリンダロッドを先端方向に前進させると、先端に延
長設された作用ロッドもまた前進し、作用ロッドはその
先端が第二の磁石に当接して作用筒をケーシングのガイ
ド通路内で前進させる。
【0018】可動体を前進させる前の待機段階で、図4
の如く、全体から見て基端寄りに位置する作用筒内の第
二の磁石と、全体から見て先端寄りに位置するケーシン
グ先端部壁面の第一の磁石とを、軸方向に沿って対向し
た姿勢にし、第一の磁石の基端側の極性と、第二の磁石
の先端側の極性とを同一にすると、相互に磁気的に反撥
しあった状態になる。
【0019】それにも拘らず、可動体を強制的に前進さ
せると、第一の磁石と第二の磁石は径方向に沿ってほぼ
対向した位置になる。すると、第一の磁石の基端側と第
二の磁石の基端側、及び第一の磁石の先端側と第二の磁
石の先端側とが、夫々異なる極性であるために相互に磁
気的に引合うため、第二の磁石は可動体の前進により当
接していた可動体先端の作用ロッドから離れて前進し、
これに伴い、第二の磁石を収納している作用筒は、第二
の磁石の前進によってこの作用筒のみが独自に且つ急激
にガイド通路内を前進する。この場合、作用ロッドは作
用筒内に抜け出し不能且つ前進後退動自在に収納されて
いるので、作用筒が先方に飛び出てしまうことはなく、
その突出量も規制される。
【0020】従って、採血に際し、ケーシングの先端面
を皮膚に強く押し当てて可動体を前進させると、一定の
段階で第一の磁石と第二の磁石とが磁気的に引きあって
作用筒が急激に前進し、作用筒の先端近傍に配される穿
刺針をケーシングの先端から突出させて皮膚に刺さるこ
とになる。
【0021】そして、穿刺針と可動体を後退させると、
ピストンの作用でガイド通路内は負圧状態となり、ケー
シングの先端内で皮膚の一部が盛り上がるようなり、皮
膚の穿刺箇所の毛細血管からは微量の血液が噴き出るの
である。
【0022】可動体を前進させる前の待機段階で、図5
の如く第一の磁石の基端と第二の磁石の先端とが径方向
に相互に対向位置するように作用筒の後退姿勢を設定
し、且つ、第一の磁石の基端側の極性と第二の磁石の先
端側の極性とを異にすると、この状態姿勢では、両磁石
が相互に磁気的に引合って一応の安定状態になる。
【0023】そこで、可動体を強制的に前進させて第二
の磁石を変位させると、第一の磁石の極と第二の磁石の
極とが径方向に対向してしまうので相互に磁気的に反撥
し、第二の磁石が第一の磁石内を通過して、第一の磁石
の先端と第二の磁石の基端が径方向に対向する位置ま
で、即ち、両磁石が再び相互に磁気的に引合う姿勢にな
るまで、作用筒が急激に前進し、前記と同様の穿刺動作
が行われる。
【0024】或いは、可動体を前進させる前の待機段階
で、図6の如く、第一の磁石と第二の磁石とが径方向に
相互に正対向位置するように作用筒の後退姿勢を設定
し、且つ、第一の磁石の基端側の極性と第二の磁石の先
端側の極性とを異にすると、この状態姿勢でも、両磁石
が相互に磁気的に引合って一応の安定状態になる。
【0025】そこで、可動体を強制的に前進させて第二
の磁石を変位させると、同一極性である第一の磁石の先
端と第二の磁石の基端とが径方向に対向してしまうので
相互に磁気的に反撥し、第二の磁石が第一の磁石内を通
過して、第一の磁石の先端方向に充分離れるまで、即
ち、両磁石が相互に磁気的に影響しなくなる姿勢になる
まで、作用筒が急激に前進し、前記と同様の穿刺動作が
行われる。
【0026】ケーシングの基端に延長組付けされた組付
筒に押圧体を組付ければ、可動体の前進操作が容易とな
り、また、組付筒と押圧体との間に軸方向に反撥する弾
材を配し、シリンダロッドの基端を押圧体に装着すれ
ば、穿刺後の可動体の後退復帰が速やかに達成される。
【0027】リング形状の第一の磁石を、ガイド通路内
に同心円状に配すれば、第二の磁石を収納した作用筒
は、この第一の磁石内を通過することになるので、第一
の磁石と第二の磁石との相互の磁気的影響がより確実に
なり、所望の動作が得られる。
【0028】穿刺針を作用筒の先端に固定すれば、作用
筒の前進により、直接的に穿刺動作が行われる。
【0029】或いは、ケーシングの先端に設けられた嵌
合筒部内に密嵌入する筒体内に、穿刺針を抜け出し不能
且つ前進後退動自在に収納しておけば、作用筒の先端部
がケーシングの嵌合筒部内に突出し、作用筒の前進によ
り、間接的に穿刺動作が行われる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。直線円筒形状のケーシング1は、基端部を基端が開
口したシリンダ筒部2とすると共に、先端部を先端が開
口した嵌合筒部3とし、中央部4の軸心に、シリンダ筒
部2と嵌合筒部3とを連通する小径のガイド通路5を設
けた構成で、ガイド通路5の先端部壁面には、リング形
状の第一の磁石6がガイド通路5と同心円状に、且つガ
イド通路5内にはみでないように埋設配置される。
【0031】第一の磁石6は、永久磁石であって、図4
に図示した実施例の場合、ケーシング1の基端側の極性
をN極、先端側の極性をS極としている。
【0032】また、ガイド通路5を小径とした結果、負
圧の際の吸引力をより効果的に発生させることができ、
また、シリンダ筒部2との連続部に当接段部7が形成さ
れることになる。更に嵌合筒部3の内周面は、先端に向
かって拡径となったテーパー壁である。
【0033】可動体8は、シリンダロッド9の先端にシ
リンダ筒部2の内径とほぼ等しい外径を有する円板形状
のピストン10を設けると共に、このピストン10の先
端にガイド通路5の内径よりも充分に小さい直径の作用
ロッド11を延長設し、ピストン10の周面にOリング
12を装着した構成で、シリンダロッド9の基端部周面
に雄螺子条を周設すると共に、作用ロッド11の先端部
は拡径の係止部13とし、シリンダロッド9及びピスト
ン10はシリンダ筒部2内で前進後退動自在であり、ま
た作用ロッド11はガイド通路5内で前進後退動自在で
ある。そしてOリング12の装着により、可動体8の動
作が円滑になるばかりでなく、負圧吸引がより確実とな
る。
【0034】ケーシング1の基端に先端部を密に嵌入し
て延長組付けされる組付筒14は、両端が開口する筒形
状で、内径は基端から先端にかけて三段階に縮径してお
り、先端部の内径はシリンダロッド9の外径にほぼ等し
く、基端部の内径は押圧体15の外径にほぼ等しい。
【0035】基端が閉鎖された筒形状の押圧体15は、
組付筒14の基端から突出する姿勢で前進後退動自在に
組付筒14の基端部内に組付けられるが、基端部内に
は、前記したシリンダロッド9の雄螺子条に螺合する雌
螺子条が周設され、拡径となった先端部の内径は、上記
した組付筒14の中央部の内径に等しい。従って、押圧
体15の基端部内にシリンダロッド9を螺合すると共
に、押圧体15を組付筒14内に基端から突出する姿勢
で組付け、押圧体15の先端部内と組付筒14の基端部
内に形成される間隙にコイルバネによる弾材16を配し
て、組付筒14と押圧体15とを軸方向に反撥させるの
である。
【0036】この場合、押圧体15とシリンダロッド9
との螺合形態を調整することによりシリンダロッド9の
長さを変え、弾材16の弾力と吸引力とを調整すること
ができる。つまり、弾材16の弾力を緩くすれば押圧体
15に対する押し下げ抵抗が弱まるので、自身で採血操
作をするような場合には恐怖心を和らげることができ
る。但し、弾性復帰して押圧体15が後退する際、シリ
ンダ筒部2内が確実に負圧になる程度の吸引力が発生で
きるように調整しなければならない。また、シリンダロ
ッド9の長さが短くなると、ピストン10の往復ストロ
ークが小さくなるので、吸引力が弱まることになる。
【0037】次に作用筒17は、ケーシング1のガイド
通路5よりもやや長く、ガイド通路5の内径とほぼ等し
い外径を有する直線筒体で、基端開口部の口径は可動体
8の作用ロッド11の外径と等しくて、従って、作用ロ
ッド11を組付けた状態では、作用ロッド11の先端部
の係止部13が基端に係止して作用ロッド11の抜け出
しを防止すると共に、前進後退動自在となっている。
【0038】また、作用筒17の先端部内に収納される
第二の磁石18は、永久磁石であって、図4で図示した
実施例の場合、作用筒17の基端側の極性をS極、先端
側の極性をN極としている。
【0039】図4で図示した実施例の作用筒17の動作
は、以下の如くなる。可動体8の後退時に、作用筒17
内の第二の磁石18は基端寄り、ケーシング1の先端部
壁面の第一の磁石6は先端寄りに夫々位置して軸方向に
沿って対向した姿勢で、相互に磁気的に反撥しあってる
(図4a)。そこで可動体8を前進させると、第一の磁
石6と第二の磁石18との夫々異なる極が相互に磁気的
に引合い、第一の磁石6と第二の磁石18が径方向に沿
って正対向する位置まで第二の磁石18は前進変位し
(図4b)、この変位の際に作用筒17のみが独自に且
つ急激にガイド通路5内を前進するのである。
【0040】図5で図示した実施例の作用筒17の動作
は、以下の如くなる。可動体8の後退時では、第一の磁
石6の基端はN極として、第二の磁石18の先端はS極
として、上記基端と先端とが径方向に相互に対向位置
し、相互に磁気的に引合って一応の安定状態にある(図
5a)。そこで可動体8を前進させると、第一の磁石6
と第二の磁石18との夫々の同一極が相互に反撥し、第
二の磁石18が第一の磁石6内を通過して、第一の磁石
6の先端と第二の磁石18の基端が径方向に対向する位
置まで、即ち、両磁石が再び相互に磁気的に引合う姿勢
になるまで第二の磁石18は前進変位し(図5b)、こ
の変位の際に作用筒17のみが独自に且つ急激にガイド
通路5内を前進する。
【0041】更に、図6で図示した実施例の作用筒17
の動作は、以下の如くなる。可動体8の後退時では、第
一の磁石6の先端はN極、第二の磁石18の先端はS極
として、径方向に相互に正対向位置し、相互に磁気的に
引合って一応の安定状態にある(図6a)。そこで可動
体8を前進させると、第一の磁石6と第二の磁石18と
の夫々の同一極が相互に反撥し、第二の磁石18が第一
の磁石6内を通過して、第一の磁石6の先端方向に充分
離れるまで、即ち、両磁石が相互に磁気的に影響しなく
なる姿勢になるまで第二の磁石18は前進変位し(図6
b)、この変位の際に作用筒17のみが独自に且つ急激
にガイド通路5内を前進することになる。
【0042】次に、穿刺針30は、最も簡潔な構成の場
合、作用筒17の先端に直接的に固定すれば良い。この
場合、作用筒17の前進限で穿刺針30の先端がケーシ
ング1の先端から所望量だけ突出するように設定され
る。この構成は、簡単ではあるものの、穿刺針30の交
換に手間のかかる点で問題を残す。
【0043】そこで、図示した実施例では、ケーシング
1の嵌合筒部3内に密嵌入する筒体としての血溜体19
内に穿刺針30を収納する構成をとり、血溜体19の交
換によって穿刺針30も交換できるようにしている。
【0044】つまり血溜体19は、穿刺針30によって
皮膚を穿刺し、血液を吸引収納する機能を果たすもので
あるが、同時に穿刺針30を保持し且つ作用筒17から
の前進動作を穿刺針30に確実に伝達するものである。
【0045】血溜体19は、基端部をケーシング1の嵌
合筒部3内に密嵌入する形状の嵌入筒部20とすると共
に、先端部を肉厚な周壁21とした略筒形状で、基端面
に、前進した作用筒17の先端部が少なくとも所望量だ
け侵入できる開口部22を形成し、平坦な先端面に、テ
ーパー状の凹部23を設け、更にこの凹部23の中心
に、内部と連通する通孔24を設けた構造で、先端面の
凹部23周縁に短筒形状の突起25を設け、内部に、通
孔24に連通する筒形状のガイド筒部26を軸方向に沿
って設ける。
【0046】血溜体19は、概ね偏心的に軸方向に沿っ
て切欠き27を設けて筒形状としたものであり、切欠き
27の先端面は、テーパー状の凹部23の裏面として周
縁に向かって下降傾斜している。それ故に、血溜体19
の中心に設けられたガイド筒部26から血液が吸引され
た場合、血液は極めて小さな容積を有する切欠き27の
基端部分に集中し、検査がやり易くなると共に、血液の
無駄な採取が防止できる。また、この切欠き27の周壁
21部分を透明な窓孔28としておくと良い。尚、嵌入
筒部20部分では、円筒形状となっていて、概ね先端部
である周壁21との連続部に段部29が形成されてい
る。
【0047】穿刺針30の基端に円板形状の摺動片31
が一体設され、この摺動片31が、前記した血溜体19
の嵌入筒部20の円筒形状部分を軸方向に沿って前進後
退動し、また、穿刺針30本体は、ガイド筒部26内に
常に位置していて、同時に前進後退動する。そして、摺
動片31の基端面と血溜体19の段部29との間には、
軸方向に反撥する弾材32を配し、血溜体19の嵌入筒
部20の基端にストッパー33を設けることにより穿刺
針30が基端方向に抜け出ることのないようにしながら
も、穿刺針30を基端方向に付勢している。但し、この
ストッパー33は、穿刺針30が抜け出ないようにはす
るものの、前進した作用筒17の先端部が所定量だけ侵
入するのに障害とならないように開口していなければな
らない。
【0048】尚、使用開始前の段階では、血溜体19の
先端面に粘着シール34を貼付けておくと良い。
【0049】さて、上述した構成の各部材を組立た本発
明の採血器の駆動装置は、以下の如き作動を行う。即
ち、図1にあって、コイルバネによる弾材16の反撥力
で押圧体15は後退し、これに伴い可動体8も後退する
ため、作用筒17が後退して、その基端部はシリンダ筒
部2内、その先端部はガイド通路5内に位置し、作用筒
17内の第二の磁石18は、ガイド通路5内先端部の第
一の磁石6に対し、第二の磁石18が基端寄り、第一の
磁石6が先端寄りの位置で、軸方向に沿って相互に対向
している(図4aの状態)。
【0050】この状態から、粘着シール34を剥がし、
血溜体19の先端面に設けた突起25を皮膚Aに強く押
し当てて、弾材16の反撥力に抗して押圧体15を前進
させると、所定の位置で第一の磁石6と第二の磁石18
が相互に磁気的に引合い、作用筒17のみが急激に前進
してその先端部が血溜体19内の穿刺針30の摺動片3
1に当接すると共に、穿刺針30を前進させ、穿刺針3
0の先端が通孔24から突出し、且つ図2の如く凹部2
3から突出するのである。従って、穿刺針30先端の突
出量は、穿刺針30の長さ、血溜体19の軸方向に沿っ
た長さ、作用筒17の突出量等々によって如何様にも調
整できる。
【0051】穿刺針30が突出して皮膚Aに対し穿刺し
たならば、押圧体15への押圧を解除すれば速やかに弾
材16の反撥力によって押圧体15は後退復帰し、これ
に伴い作用筒17も後退復帰する。そして、作用筒17
の後退により穿刺針30も弾材32の反撥力により後退
し、皮膚Aから抜けることになる。
【0052】処で、押圧体15の後退復帰に伴い可動体
8が後退すると、ピストン10の作用によりシリンダ筒
部2内が負圧となり、凹部23内も負圧となる。そこ
で、穿刺針30が抜けたあとの皮膚A部分は図3に示す
ように凹部23内に盛り上がって吸い込まれ、穿刺傷か
らの血液は、微量が通孔24及びガイド筒部26を通っ
て切欠き27先端部内に溜るのである。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、皮膚を穿
刺する穿刺針は、針自体が内部に位置して外から視認で
きないので操作時の患者に対する恐怖感もなく、磁気力
を利用して前進させるので、振動等の衝撃が小さく無音
で、しかも瞬時に達成され、従ってこの点でも恐怖感を
最小に抑えることができる。そして、穿刺後の採血は、
穿刺針を後退させると同時に負圧吸引によって達成する
ので、穿刺箇所は神経の敏感な指先や耳たぶ部分に限定
されず、腕等の毛細血管から行える。更には、穿刺時
に、穿刺箇所の周囲を圧迫して痛点を刺激し、実際に穿
刺する局部の痛点感覚を鈍化させるので、患者に対する
痛みを和らげることができると共に、恐怖感を取り除く
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の採血器の使用開始前の状態を示す軸方
向に沿った断面図である。
【図2】穿刺針の前進限を示す断面図である。
【図3】穿刺後、血液の吸引状態を示す拡大断面図であ
る。
【図4】第一の磁石と第二の磁石の相互位置関係の一実
施例を示す断面図であって、aは動作前の状態を、bは
動作後の状態を示す。
【図5】第一の磁石と第二の磁石の相互位置関係の他の
実施例を示す断面図であって、aは動作前の状態を、b
は動作後の状態を示す。
【図6】第一の磁石と第二の磁石の相互位置関係の更に
他の実施例を示す断面図であって、aは動作前の状態
を、bは動作後の状態を示す。
【符号の説明】
1;ケーシング、2;シリンダ筒部、3;嵌合筒部、
5;ガイド通路、6;第一の磁石、8;可動体、9;シ
リンダロッド、10;ピストン、11;作用ロッド、1
4;組付筒、15;押圧体、16;弾材、17;作用
筒、18;第二の磁石、19;血溜体、20;嵌入筒
部、21;周壁、22;開口部、23;凹部、24;通
孔、25;突起、26;ガイド筒部、30;穿刺針、3
2;弾材。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端面周縁が皮膚に密着でき、所定の前
    進操作で、穿刺針(30)を先端から突出させる採血器
    の駆動装置であって、 基端部に密閉されたシリンダ筒部(2)を設けると共
    に、該シリンダ筒部(2)の先端に軸心位置で縮径のガ
    イド通路(5)を延長連通し、更に該ガイド通路(5)
    の先端部壁面に第一の磁石(6)を設けた直線筒形状の
    ケーシング(1)と、 前記シリンダ筒部(2)の基端を貫通してシリンダ筒部
    (2)内に前進後退動自在に位置するシリンダロッド
    (9)の先端に、ピストン(10)を設けると共に、該
    ピストン(10)の先端に作用ロッド(11)を延長設
    した可動体(8)と、 基端部内に前記作用ロッド(11)を抜け出し不能且つ
    前進後退動自在に組付けると共に、先端部内に第二の磁
    石(18)を組付け、前記ガイド通路(5)内に前進後
    退動自在に配される作用筒(17)と、 該作用筒(17)の先端近傍に配される穿刺針(30)
    とを有し、 前記作用筒(17)の所定前進位置で、前記第一の磁石
    (6)と第二の磁石(18)との相互磁気力により、前
    記作用筒(17)が急速前進することを特徴とする採血
    器の駆動装置。
  2. 【請求項2】 作用筒(17)の後退姿勢で、第一の磁
    石(6)が基端寄り、第二の磁石(18)が先端寄り
    に、軸方向に相互に対向位置し、且つ、第一の磁石
    (6)の基端側の極性と、第二の磁石(18)の先端側
    の極性とを同一にした請求項1に記載の採血器の駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 作用筒(17)の後退姿勢で、第一の磁
    石(6)が基端と、第二の磁石(18)の先端とが径方
    向に相互に対向位置し、且つ、第一の磁石(6)の基端
    側の極性と、第二の磁石(18)の先端側の極性とを異
    にした請求項1に記載の採血器の駆動装置。
  4. 【請求項4】 作用筒(17)の後退姿勢で、第一の磁
    石(6)と第二の磁石(18)とが径方向に相互に正対
    向位置し、且つ、第一の磁石(6)の基端側の極性と、
    第二の磁石(18)の先端側の極性とを同一にした請求
    項1に記載の採血器の駆動装置。
  5. 【請求項5】 ケーシング(1)の基端に延長する姿勢
    で組付けられた両端が開口する組付筒(14)の基端部
    内に、該組付筒(14)の基端から突出する姿勢で前進
    後退動自在に押圧体(15)を組付け、前記組付筒(1
    4)と押圧体(15)との間に軸方向に反撥する弾材
    (16)を配し、更に、シリンダロッド(9)の基端を
    前記押圧体(15)に装着した請求項1、2、3、4に
    記載の採血器の駆動装置。
  6. 【請求項6】 リング形状の第一の磁石(6)を、ガイ
    ド通路(5)内に同心円状に配した請求項1、2、3、
    4、5に記載の採血器の駆動装置。
  7. 【請求項7】 作用筒(17)の先端に穿刺針(30)
    を固定した請求項1、2、3、4、5、6に記載の採血
    器の駆動装置。
  8. 【請求項8】 ケーシング(1)の先端に嵌合筒部
    (3)を設けると共に、該嵌合筒部(3)内に密嵌入す
    る筒体(19)内に、抜け出し不能且つ前進後退動自在
    に収納され、作用筒(17)の前進により前記嵌合筒部
    (3)先端から突出する穿刺針(30)を配した請求項
    1、2、3、4、5、6に記載の採血器の駆動装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5913832A (en) * 1995-09-06 1999-06-22 Inventamed International Inc. Urine collection system
CN110613463A (zh) * 2019-10-29 2019-12-27 南京市儿童医院 一种用于新生儿的采血装置
CN114145815A (zh) * 2021-11-08 2022-03-08 濮阳市安阳地区医院 一种心血管介入装置及其操作方法

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