JPH05112456A - ゲル状軟膏 - Google Patents

ゲル状軟膏

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Publication number
JPH05112456A
JPH05112456A JP27413391A JP27413391A JPH05112456A JP H05112456 A JPH05112456 A JP H05112456A JP 27413391 A JP27413391 A JP 27413391A JP 27413391 A JP27413391 A JP 27413391A JP H05112456 A JPH05112456 A JP H05112456A
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JP
Japan
Prior art keywords
ulcer
oxygen
paste
liquid fluorocarbon
fluorocarbon compound
Prior art date
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Pending
Application number
JP27413391A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Maeda
俊之 前田
Hiroyuki Fujimoto
宏之 藤本
Masaaki Yoshikawa
正晃 吉川
Yuuko Arai
ゆう子 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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  • Medicinal Preparation (AREA)
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡便に使用でき、均質で、治療効果に優れた末
梢性潰瘍治療剤を提供することを主な目的とする。その
まま使用できるだけではなく、他の薬効成分を配合する
ことにより、その薬効を増強しうる基剤としての使用が
可能である末梢性潰瘍治療剤を提供することをも目的と
する。 【構成】25℃における粘度が300〜650cPであ
り、分子量が750〜3000である液状フルオロカー
ボン化合物を有効成分として含有するゲル状軟膏。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲル状軟膏に関する。
【0002】
【従来技術】切り傷、擦り傷などの各種の外傷、火傷な
どの熱傷、ある種の疾患などにより潰瘍が生じて、これ
が局所的或いは全身的の何らかの原因によって慢性的な
潰瘍に移行することは、しばしば経験されるところであ
る。この様な慢性的潰瘍の代表的なものとして、褥瘡、
下腿腫瘍、阻血性潰瘍、神経性潰瘍などがある。
【0003】特に、褥瘡は、種々の疾病の患者が長時間
の就床を余儀無くされる場合に、背面、下肢などの骨突
出部に生じる難治の潰瘍(いわゆる床ずれ)で、局部的
に長く続く圧迫のために循環障害が生じて組織の壊死に
至るものである。これは、腰仙骨部に最も多く認めら
れ、大転子部、腸骨稜、踵骨部、肩甲部などにも発生す
る。
【0004】褥瘡は、発赤を最初期の症状として、硬結
および壊死を経て潰瘍へと進行する。そして、さらに進
行すれば、壊死は、皮膚のみならず、筋膜および筋層に
も至り、場合によっては、さらに骨或いは関節にまで及
ぶことがある。特に、脊髄損傷、意識障害などの症状を
示す患者の場合には、局部の圧迫或いは摩擦などの一般
的な原因に加えて、皮膚の不衛生、自己の屎尿による皮
膚刺激、栄養の低下、皮下脂肪の萎縮なども、発症の原
因となる場合がある。また、周囲組織の反応が極めて軽
微であっても、患部からの蛋白質の漏出、感染などのた
めに、全身的条件が一層悪化することが多い。従って、
褥瘡が発生すると、敗血症などを併発したり、リハビリ
テーションとそれに続く社会復帰などが困難となったり
する。
【0005】下腿は、皮膚の血行が比較的乏しい部位で
あり、また露出していることが多いので、種々の外傷を
受け易い。従って、下腿静脈瘤、象皮病などに起因し
て、静脈系やリンパ系にうっ滞を生じた場合には、外
傷、感染などにより生じた潰瘍は、難治性となる。肉芽
面は、うっ血性且つ易出血性であり、表皮化し難い。
【0006】従来、上記のような潰瘍に対しては、一般
の創傷治療と同様の軟膏治療(抗生物質投与)が行なわ
れているが、あまり効果的ではない。有効な治療法は、
局所皮弁の有茎移植手術にほぼ限られており、この治療
法は、患者に大きな負担となる。
【0007】特に、下腿潰瘍の場合には、感染症を伴っ
ていることが多いので、まず感染症に対する治療を行な
った後、静脈瘤などの原疾患を治療しなければならな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の潰瘍において
は、治癒傾向があまり認めれない。これは、潰瘍周辺の
皮膚周辺の皮膚栄養血管内に多数の小血栓が存在して、
修復組織が酸素欠乏状態にあることによるものと考えら
れている。
【0009】最近、この種の潰瘍に関しては、創面から
の酸素補給が治癒の促進に有効であるされており、高圧
酸素療法が実施されている。しかしながら、この方法に
よれば、症状改善効果は認められるものの、高圧酸素を
患部に常に付与し続けることができないので、酸素の付
与が中断された場合には、症状が再度悪化する症例が多
いのが現状である。
【0010】また、大型の槽に収容したパーフルオロ有
機化合物(PFC)に患者を入れ、下腿潰瘍部に酸素を
十分に付与して、潰瘍の治療効果を改善しようとする試
みがなされている。しかしながら、この方法は、大量の
PFCを必要とする、背部や腰部にある患部を効率的に
浴槽に浸漬することが困難である、などの問題点があ
る。
【0011】従って、長時間にわたり潰瘍患部に対して
簡便に酸素を付与しうる新たな技術の開発が切望されて
いる。
【0012】特開昭62−42922号公報は、シリコ
ーンオイルとPFCの混合物からなるゲル状軟膏を提案
している。しかしながら、シリコーンオイルとPFCと
は、親和性に乏しく、フッ素系シリコーンオイルを使用
する場合にも、良好な効果を発揮する軟膏を調製するこ
とは、できない。
【0013】従って、本発明の主な目的は、簡便に使用
でき、均質で、治療効果に優れた末梢性潰瘍治療剤を提
供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、末梢性潰瘍治療剤と
してそのまま使用できるだけではなく、他の薬効成分を
配合することにより、その薬効を増強しうる基剤を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の如き
従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究を進めた結果、液状
フルオロカーボンからなるゲル状軟膏が末梢性潰瘍治療
作用を有すること、また当該ゲル状軟膏に他の薬効成分
を配合することにより、その薬効がゲル状軟膏自体の有
する酸素供給能によって増強されることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0016】すなわち、本発明は、下記のゲル状軟膏を
提供するものである;25℃における粘度が300〜6
50cPであり、分子量が750〜3000である液状
フルオロカーボン化合物を有効成分として含有するゲル
状軟膏。
【0017】本発明で有効成分として使用する液状フル
オロカーボン化合物およびその製造法は、例えば、特開
平2−271907号公報に開示されている様に、ピッ
チを0〜550℃程度の温度条件下で直接フッ素化する
ことにより得られるパーフルオロ化合物の混合物であ
る。これらのパーフルオロ化合物は、1〜5環程度のパ
ーフルオロシクロヘキサン環構造またはパーフルオルシ
クロヘキサン縮合環構造を有しており、また置換基とし
てパーフルオロメチル基、パーフルオロエチル基などの
側鎖を有していることがある。この様な液状フルオロカ
ーボン化合物は、一般に比重1.7〜2.1程度、沸点
100〜200℃程度、無色、無臭、透明で、化学的お
よび生体的に極めて安定しており、耐水性、耐油性、防
汚性、潤滑性、酸素親和性などに優れている。この液状
フルオロカーボンは、製造条件を適宜調整することによ
り、種々の粘度範囲、分子量などのものを得ることがで
きる。本発明では、この様な液状フルオロカーボンの中
でも、25℃における粘度が300〜650cP程度
(より好ましくは400〜500cP程度)、数平均分
子量が750〜3000程度(より好ましくは1200
〜2500程度)のものを使用する。また、液状パーフ
ルオロカーボン化合物の酸素溶解性は、一般に35V/
V%(体温にほぼ等しい36℃において;以下同様)以
上であり、より好ましくは40〜60V/V%程度であ
る。
【0018】本発明で使用する液体フルオロカーボン化
合物を特徴付けるパラメーターを例示すれば、以下の通
りである。
【0019】(a)実質的に炭素原子およびフッ素原子
からなっている。
【0020】(b)二重結合を有しない。
【0021】(c)F/C原子比が1.50〜1.83
である。
【0022】(d)赤外線吸収スペクトルにおいて、1
215±7cm-1付近に最も強い強度のピーク(α)を
有し、1025±7cm-1付近にピーク(α)よりも低
い強度のピーク(β)を有し、871±7cm-1付近に
ピーク(β)よりも低い強度のピーク(γ)を有する。
【0023】(e)熱分析において、420℃まで発熱
しつつ重量減少を示し、420℃で100%の重量減少
を示す。
【0024】(f)室温で液体である。
【0025】(g)19F−NMRスペクトルにおいて、
ベンゾトリフルオライドのCF3 基を基準として、ケミ
カルシフトが0〜−30ppmの範囲にCF3 CF−基
およびCF3 CF2 −基にそれぞれ相当する2本のピー
クを示し、−30〜−80ppmの範囲にCF3 基に相
当するブロードなピークを示し、−100〜−150p
pmの範囲にCF基に相当するピークを示す。
【0026】本発明ゲル状軟膏においては、必要に応じ
て、公知の薬剤(例えば、各種の抗生物質などの抗菌
剤、フィブリン溶解剤、ステロイド系または非ステロイ
ド系抗炎症剤、脂溶性制癌剤など)を添加することがで
きる。これらの薬剤を配合する場合には、液状パーフル
オロカーボン化合物を有効成分とする本発明ゲル状軟膏
の末梢性潰瘍治療効果が改善される。或いは、観点を変
えて言うならば、本発明によるゲル状軟膏の有する高濃
度酸素溶解能により、上記の薬剤の治療効果が改善され
る。本発明によるゲル状軟膏は、この様な薬剤を配合す
る場合をも、包含するものである。
【0027】本発明のゲル状軟膏は、化学的安定性に優
れているので、長期の保存中にも実質的に変質を生ずる
ことはない。
【0028】患者に対する投与に際しては、予め酸素高
圧の存在下(好ましくは2〜3気圧程度)に通常酸素を
15〜25容量パーセント程度溶解させたものを使用す
ることが好ましい。
【0029】本発明のゲル状軟膏を末梢性潰瘍治療剤と
して投与する場合には、これをそのまま患部に塗付すれ
ば良い。投与量は、症状などにより大幅に異なりうる
が、通常患部100cm2 当り、1〜20ml程度であ
る。投与回数も、患部の状態などに応じて決定される
が、通常1日1〜5回程度とすれば良い。
【0030】
【発明の効果】本発明によるゲル状軟膏は、下記のよう
な効果を奏する。
【0031】(1)ゲル状の軟膏であるので、外用剤と
しての取扱いが容易である。
【0032】(2)酸素溶解能が高いので、末梢性潰瘍
の治療剤としての効果に著しく優れている。
【0033】(3)生体的に極めて安定しているので、
毒性が極めて低い。また、体内に吸収された場合にも、
代謝を受けることなく、そのまま体外に排出される。
【0034】(4)他の薬剤を併用することが出来るの
で、その場合には、それ自体の高度の酸素溶解能と併用
薬剤との相乗的効果が発揮される。
【0035】
【実施例】以下実施例を示し、本発明の特徴とするとこ
ろをより一層明確にする。
【0036】
【実施例1】液状フルオロカーボンの調 水素化メソフェーズピッチ(炭素含量95%)1gをニ
ッケル製反応器に収容し、系内を真空排気した後、常圧
になるまでアルゴンガスを満たした。次いで、系内の温
度を70℃に維持しつつフッ素ガスを6cc/分の割合
で10時間流通させた。次いで、反応系を1℃/分の速
度で550℃まで昇温させ、同温度に12時間保持する
ことにより、液状フルオロカーボン2.4gを得た。元
素分析の結果、生成物のF/C原子比は、1.74であ
った。次いで、得られた液状フルオロカーボンを水酸化
カリウム水溶液中でヘリウムガスを吹き込みながら蒸溜
して、沸点範囲140〜160℃の精製物1.8gを得
た。精製物の粘度は、423cP(25℃)であり、そ
の分子量は、900〜1500の範囲に分布しているこ
とがGPCにより確認された。
【0037】
【実施例2】実施例1で調製した液状フルオロカーボン
化合物1gを減圧デシケーターに収容し、減圧状態で5
分保持した後、酸素を1気圧入れ、同様の操作を2回繰
り返した。この様にして、酸素雰囲気下に保存してお
き、いつでも治療に供するようにしておく。
【0038】
【実施例3】実施例1で得られたゲル状軟膏をメンブレ
ンフィルターに塗布し、これを披験者10名の手の甲の
皮膚に貼り付け、24時間後の発赤、発疹などの有無を
調べたが、全員について異常は認められなかった。
【0039】
【実施例4】モルモット10匹の背中の毛を剃った後、
イソホロン(皮膚刺激剤)を塗布し、強制的に発疹させ
た。これらの内5匹のモルモットには、実施例1で得ら
れた軟膏を1日3回づつ塗り、5日間発疹面積を測定し
た。
【0040】一方、上記の残り5匹のモルモットには、
比較例1としてフッ素化シリコーンを1日3回づつ塗
り、5日間発疹面積を測定した。
【0041】結果を表1に示す。なお、表1において
は、1日目の発疹面積を100として相対的面積を示
す。
【0042】 表 1 2日後 3日後 4日後 5日後 比較例1 90 70 50 20 実施例1 80 50 15 5 表1に示す結果から、実施例1によるゲル状軟膏の優れ
た効果が、明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 ゆう子 大阪府豊中市曽根東町2−11−7−201

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 25℃における粘度が300〜650c
    Pであり、分子量が750〜3000である液状フルオ
    ロカーボン化合物を有効成分として含有するゲル状軟
    膏。
JP27413391A 1991-10-22 1991-10-22 ゲル状軟膏 Pending JPH05112456A (ja)

Priority Applications (1)

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JP27413391A JPH05112456A (ja) 1991-10-22 1991-10-22 ゲル状軟膏

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JP27413391A JPH05112456A (ja) 1991-10-22 1991-10-22 ゲル状軟膏

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JPH05112456A true JPH05112456A (ja) 1993-05-07

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JP27413391A Pending JPH05112456A (ja) 1991-10-22 1991-10-22 ゲル状軟膏

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008526762A (ja) * 2004-12-30 2008-07-24 プライムジェン バイオテック エルエルシー 組織再生および創傷治癒のための脂肪由来幹細胞

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008526762A (ja) * 2004-12-30 2008-07-24 プライムジェン バイオテック エルエルシー 組織再生および創傷治癒のための脂肪由来幹細胞

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