JPH051142A - 脂肪族ポリエステルの低分子量化方法 - Google Patents
脂肪族ポリエステルの低分子量化方法Info
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- JPH051142A JPH051142A JP14884291A JP14884291A JPH051142A JP H051142 A JPH051142 A JP H051142A JP 14884291 A JP14884291 A JP 14884291A JP 14884291 A JP14884291 A JP 14884291A JP H051142 A JPH051142 A JP H051142A
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- aliphatic polyester
- polyester
- aliphatic
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- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 高分子量脂肪族ポリエステルを、触媒として
金属アルコキサイドを用い、アルコール類と反応させる
アルコリシスにより低分子量化する。 【効果】 この低分子量化方法では、他の低分子量化方
法と異なり、分子量分布を広げることなく低分子量化で
きるため、生分解速度のコントロールの点で有利であ
る。
金属アルコキサイドを用い、アルコール類と反応させる
アルコリシスにより低分子量化する。 【効果】 この低分子量化方法では、他の低分子量化方
法と異なり、分子量分布を広げることなく低分子量化で
きるため、生分解速度のコントロールの点で有利であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高分子量脂肪族ポリエ
ステル、特に、微生物が産生する高分子量脂肪族ポリエ
ステルを、その分子量分布を広げることなく低分子量化
する方法に関する。これにより、脂肪族ポリエステルの
分解環境における分解速度をコントロールすることがで
き、用途に合致した低分子量の脂肪族ポリエステルを製
造することができる。また、低分子量化した脂肪族ポリ
エステルを新規な生分解性プラスチック原料としても利
用することができる。
ステル、特に、微生物が産生する高分子量脂肪族ポリエ
ステルを、その分子量分布を広げることなく低分子量化
する方法に関する。これにより、脂肪族ポリエステルの
分解環境における分解速度をコントロールすることがで
き、用途に合致した低分子量の脂肪族ポリエステルを製
造することができる。また、低分子量化した脂肪族ポリ
エステルを新規な生分解性プラスチック原料としても利
用することができる。
【0002】
【従来の技術】脂肪族ポリエステルは、その優れた生分
解性および生体適合性を有することが知られたポリマー
であり、医用、農業用、環境保全用材料としての応用研
究が種々なされている。中でも微生物が産生するポリ−
3−ヒドロキシブチレート (以下、P3HBと称する)
および3−ヒドロキシブチレートの共重合体、例えば3
−ヒドロキシブチレートと3−ヒドロキシバレレートと
の共重合体(以下、P3HB−P3HVと称する)、3
−ヒドロキシブチレートと4−ヒドロキシブチレートと
の共重合体(以下、P3HB−P4HBと称する)等
は、優れた生物分解性、生体分解(吸収)性、生体適合
性、耐ガス透過性、熱可塑性を示すポリマーとして、外
科手術用の縫合糸や骨折の固定材料、医薬品や農薬など
薬剤の徐放システム、耐ガス透過性を利用した食品包装
用フィルムなどへの適用が近年盛んに試みられるように
なってきている。
解性および生体適合性を有することが知られたポリマー
であり、医用、農業用、環境保全用材料としての応用研
究が種々なされている。中でも微生物が産生するポリ−
3−ヒドロキシブチレート (以下、P3HBと称する)
および3−ヒドロキシブチレートの共重合体、例えば3
−ヒドロキシブチレートと3−ヒドロキシバレレートと
の共重合体(以下、P3HB−P3HVと称する)、3
−ヒドロキシブチレートと4−ヒドロキシブチレートと
の共重合体(以下、P3HB−P4HBと称する)等
は、優れた生物分解性、生体分解(吸収)性、生体適合
性、耐ガス透過性、熱可塑性を示すポリマーとして、外
科手術用の縫合糸や骨折の固定材料、医薬品や農薬など
薬剤の徐放システム、耐ガス透過性を利用した食品包装
用フィルムなどへの適用が近年盛んに試みられるように
なってきている。
【0003】しかし、微生物の産生するポリマーは、そ
の分子量が数十万〜百万を超える程大きく、分解環境下
においても、直ちには分解しないでかなりの期間残って
いる。特に、生体内での分解速度は非常に遅く、その優
れた性質にもかかわらず、現在医療現場で使用するには
至っていない。一般に、ポリエステルの重量減少は、分
解速度および分子量に依存している。一方、機械的性質
は、分子量数万以上ならほとんど変わることがない。そ
こで、ポリエステルの分解による重量減少の速度をコン
トロールする、特に、生体内での分解を速めるには、分
子量を、例えば合成高分子と同等の数万程度まで低下さ
せればよい。
の分子量が数十万〜百万を超える程大きく、分解環境下
においても、直ちには分解しないでかなりの期間残って
いる。特に、生体内での分解速度は非常に遅く、その優
れた性質にもかかわらず、現在医療現場で使用するには
至っていない。一般に、ポリエステルの重量減少は、分
解速度および分子量に依存している。一方、機械的性質
は、分子量数万以上ならほとんど変わることがない。そ
こで、ポリエステルの分解による重量減少の速度をコン
トロールする、特に、生体内での分解を速めるには、分
子量を、例えば合成高分子と同等の数万程度まで低下さ
せればよい。
【0004】ポリエステル類の低分子量化の既存技術と
しては、酸またはアルカリ触媒の存在下で加水分解する
方法がある。しかし、この方法をP3HBに適用した場
合、P3HBが疎水性ポリマーであるため水に溶けず、
固液二相となって分解が均一に起こらないため、分子量
の分布が広くなるうえに、分子量のコントロールが難し
い。この点の改良が特開昭57−45131 号公報に示されて
いる。これは、P3HBを溶解させた有機相と酸触媒を
含む水相とを懸濁状態に混合し、加熱して溶媒を還流さ
せることによってP3HBを加水分解する方法であり、
液相の二相系となるため、固相の二相系の場合よりも均
一系に近くなっている。しかしながら、この方法でも分
子量分布の広がりを避けることはできない。
しては、酸またはアルカリ触媒の存在下で加水分解する
方法がある。しかし、この方法をP3HBに適用した場
合、P3HBが疎水性ポリマーであるため水に溶けず、
固液二相となって分解が均一に起こらないため、分子量
の分布が広くなるうえに、分子量のコントロールが難し
い。この点の改良が特開昭57−45131 号公報に示されて
いる。これは、P3HBを溶解させた有機相と酸触媒を
含む水相とを懸濁状態に混合し、加熱して溶媒を還流さ
せることによってP3HBを加水分解する方法であり、
液相の二相系となるため、固相の二相系の場合よりも均
一系に近くなっている。しかしながら、この方法でも分
子量分布の広がりを避けることはできない。
【0005】通常、高分子物質を低分子量化すると分散
度が上昇するが、生分解性を期待する脂肪族ポリエステ
ルの場合、分散度の上昇は特に生分解速度のコントロー
ルの点で不利である。すなわち、分散度が高い場合、所
望の生分解速度に制御するには、分離や精製によって一
定範囲の分子量のものを得る必要があり、原料の歩留り
および工程の簡素化の面から非常に不利である。他方、
特開昭64−27483 号にみられるように、直接微生物に低
分子量のポリエステルを産生させる方法も提案されてい
る。この方法は、プロトモナス属に属する菌によるP3
HBの産生技術に関するものであり、P3HBに関する
限り分子量数万のP3HBの産生に成功している。しか
し、プロトモナス属の菌は、P3HBしか産生すること
ができず、アルカリゲネス属などが産生するP3HB−
P3HV (特開昭61−293385号) や、P3HB−P4H
B (特開昭63−269989号)などの共重合体は産生するこ
とができない。従って、上記方法は、これらの重合体の
低分子量化には適用できず、汎用性がない。
度が上昇するが、生分解性を期待する脂肪族ポリエステ
ルの場合、分散度の上昇は特に生分解速度のコントロー
ルの点で不利である。すなわち、分散度が高い場合、所
望の生分解速度に制御するには、分離や精製によって一
定範囲の分子量のものを得る必要があり、原料の歩留り
および工程の簡素化の面から非常に不利である。他方、
特開昭64−27483 号にみられるように、直接微生物に低
分子量のポリエステルを産生させる方法も提案されてい
る。この方法は、プロトモナス属に属する菌によるP3
HBの産生技術に関するものであり、P3HBに関する
限り分子量数万のP3HBの産生に成功している。しか
し、プロトモナス属の菌は、P3HBしか産生すること
ができず、アルカリゲネス属などが産生するP3HB−
P3HV (特開昭61−293385号) や、P3HB−P4H
B (特開昭63−269989号)などの共重合体は産生するこ
とができない。従って、上記方法は、これらの重合体の
低分子量化には適用できず、汎用性がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
脂肪族ポリエステルの低分子量化方法では、多様な脂肪
族ポリエステルについて、分子量分布を広げることなく
(分散度を上昇させることなく)、分子量を低下させる
ことができない。本発明の目的は、各種の脂肪族ポリエ
ステルの分子量分布を広げることなく低分子量化し、分
解速度のコントロールが可能な脂肪族ポリエステルを製
造することにある。
脂肪族ポリエステルの低分子量化方法では、多様な脂肪
族ポリエステルについて、分子量分布を広げることなく
(分散度を上昇させることなく)、分子量を低下させる
ことができない。本発明の目的は、各種の脂肪族ポリエ
ステルの分子量分布を広げることなく低分子量化し、分
解速度のコントロールが可能な脂肪族ポリエステルを製
造することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高分子量
脂肪族ポリエステル、特に微生物が産生するポリエステ
ルを、触媒として金属アルコキサイドを用いてアルコリ
シスすることにより、このポリエステルの分子量分布を
広げることなく分子量を低下させることができることを
見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明の要
旨は、脂肪族ポリエステルを、触媒として金属アルコキ
サイドを用いてアルコール類と反応させることを特徴と
する脂肪族ポリエステルの低分子量化方法にある。好適
態様にあっては、前記脂肪族ポリエステルは微生物によ
り産生されたポリエステルである。
脂肪族ポリエステル、特に微生物が産生するポリエステ
ルを、触媒として金属アルコキサイドを用いてアルコリ
シスすることにより、このポリエステルの分子量分布を
広げることなく分子量を低下させることができることを
見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明の要
旨は、脂肪族ポリエステルを、触媒として金属アルコキ
サイドを用いてアルコール類と反応させることを特徴と
する脂肪族ポリエステルの低分子量化方法にある。好適
態様にあっては、前記脂肪族ポリエステルは微生物によ
り産生されたポリエステルである。
【0008】
【作用】本発明の低分子量化方法を適用できるポリエス
テルは、主鎖が脂肪族基からなる脂肪族ポリエステルで
あり、特に微生物が産生する脂肪族ポリエステルに好適
に適用できる。脂肪族ポリエステルを産生する微生物と
しては、Alcaligenes eutrophus, Bacillus megateriu
m, Beijerinckia indica, Derxia gummosa, Methylobac
terium, Pseudomonas cepacia, Pseudomonas aerugino
sa, Pseudomonas fluorescens, Pseudomonas oleovora
ns, Pseudomonas putida, Pseudomonastestosteronii,
Rhodaspirillium rubrum, Alcaligenes latus 等の多
くの微生物が例示できるが、本発明ではその起源は限定
されることなく、また任意の既知分離手段によって微生
物から得られた粗製生成物あるいは精製生成物が使用で
きる。このような脂肪族ポリエステルの例としては、P
3HB、P3HB−P3HV、P3HB−P4HB等の
脂肪族ヒドロキシ酸の縮合による重合体および共重合体
が挙げられるが、脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸
との縮合により得られるような脂肪族ポリエステルに対
しても本発明を適用することは可能である。
テルは、主鎖が脂肪族基からなる脂肪族ポリエステルで
あり、特に微生物が産生する脂肪族ポリエステルに好適
に適用できる。脂肪族ポリエステルを産生する微生物と
しては、Alcaligenes eutrophus, Bacillus megateriu
m, Beijerinckia indica, Derxia gummosa, Methylobac
terium, Pseudomonas cepacia, Pseudomonas aerugino
sa, Pseudomonas fluorescens, Pseudomonas oleovora
ns, Pseudomonas putida, Pseudomonastestosteronii,
Rhodaspirillium rubrum, Alcaligenes latus 等の多
くの微生物が例示できるが、本発明ではその起源は限定
されることなく、また任意の既知分離手段によって微生
物から得られた粗製生成物あるいは精製生成物が使用で
きる。このような脂肪族ポリエステルの例としては、P
3HB、P3HB−P3HV、P3HB−P4HB等の
脂肪族ヒドロキシ酸の縮合による重合体および共重合体
が挙げられるが、脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボン酸
との縮合により得られるような脂肪族ポリエステルに対
しても本発明を適用することは可能である。
【0009】本発明の低分子量化方法で触媒として用い
る金属アルコキサイドとしては、チタン、錫またはジル
コニウムのアルコキサイドが好ましい。これらの金属ア
ルコキサイドの具体例には、テトラブチルチタネートの
ようなテトラアルキルチタネート、ジブチルスズオキサ
イド、モノブチルスズオキサイドのような錫のアルコキ
サイド、ジルコニウムテトラブトキサイド、ジルコニウ
ムイソプロポキサイドのようなジルコニウムのアルコキ
サイドが挙げられる。本発明の方法で使用するアルコー
ル類は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール等の脂肪族アルコール類、ベンジルアルコール等
の芳香族アルコール類、ヘキサフルオロイソプロパノー
ル等のハロゲン置換アルコール類等であり、これらのう
ちの数種のアルコールを混合して用いてもよい。
る金属アルコキサイドとしては、チタン、錫またはジル
コニウムのアルコキサイドが好ましい。これらの金属ア
ルコキサイドの具体例には、テトラブチルチタネートの
ようなテトラアルキルチタネート、ジブチルスズオキサ
イド、モノブチルスズオキサイドのような錫のアルコキ
サイド、ジルコニウムテトラブトキサイド、ジルコニウ
ムイソプロポキサイドのようなジルコニウムのアルコキ
サイドが挙げられる。本発明の方法で使用するアルコー
ル類は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール等の脂肪族アルコール類、ベンジルアルコール等
の芳香族アルコール類、ヘキサフルオロイソプロパノー
ル等のハロゲン置換アルコール類等であり、これらのう
ちの数種のアルコールを混合して用いてもよい。
【0010】脂肪族ポリエステル、金属アルコキサイド
およびアルコールの使用割合は、低分子量化すべき脂肪
族ポリエステルの分子量および低分子量化率によって異
なるが、重量基準で脂肪族ポリエステル100 に対して、
金属アルコキサイドが0.1 〜20、好ましくは1 〜10であ
り、アルコール類が1〜1000、好ましくは10〜200 であ
る。金属アルコキサイドが0.1 以下では反応が十分進ま
ず、また20以上では触媒量が多すぎて経済的でない。ま
た、アルコール類が1以下ではアルコリシスが十分に進
行せず、1000以上ではアルコール類を必要以上に用いる
ため経済的でない。
およびアルコールの使用割合は、低分子量化すべき脂肪
族ポリエステルの分子量および低分子量化率によって異
なるが、重量基準で脂肪族ポリエステル100 に対して、
金属アルコキサイドが0.1 〜20、好ましくは1 〜10であ
り、アルコール類が1〜1000、好ましくは10〜200 であ
る。金属アルコキサイドが0.1 以下では反応が十分進ま
ず、また20以上では触媒量が多すぎて経済的でない。ま
た、アルコール類が1以下ではアルコリシスが十分に進
行せず、1000以上ではアルコール類を必要以上に用いる
ため経済的でない。
【0011】反応条件は、ポリエステルの開裂による低
分子量化が達成される限り、特に制限されない。例え
ば、脂肪族ポリエステル、金属アルコキサイドおよびア
ルコール類を上記割合で含む混合物を加熱攪拌すること
により行うことができる。この場合、反応温度は、通常
80〜200 ℃であり、好ましくは100 〜180 ℃である。反
応温度が80℃以下だと反応速度が極端に低下し経済的で
ない。また、200 ℃以上では、脂肪族ポリエステルの熱
分解を招き、分子量分布が拡大するため好ましくない。
分子量化が達成される限り、特に制限されない。例え
ば、脂肪族ポリエステル、金属アルコキサイドおよびア
ルコール類を上記割合で含む混合物を加熱攪拌すること
により行うことができる。この場合、反応温度は、通常
80〜200 ℃であり、好ましくは100 〜180 ℃である。反
応温度が80℃以下だと反応速度が極端に低下し経済的で
ない。また、200 ℃以上では、脂肪族ポリエステルの熱
分解を招き、分子量分布が拡大するため好ましくない。
【0012】反応時間は、反応温度、使用するポリエス
テルの分子量や所望する反応後のポリエステルの分子量
によって異なるが、0.2 〜50時間で行うのが好ましい。
0.2時間以下では反応が十分ではなく、また50時間以上
では経済的でないうえに、好ましくない副反応を生じ
る。反応は溶媒を用いて行ってもよく、使用できる溶媒
には、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族化合
物、ヘキサデカン等の高級脂肪族化合物、ジクロロベン
ゼン、クロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化物、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、トリクロロ
エタン等のハロゲン置換脂肪族化合物がある。アルコリ
シスに用いるアルコールがプロパノール、ブタノール等
である場合、比較的高沸点であるため、特に溶媒を使用
しなくても十分反応が進む。
テルの分子量や所望する反応後のポリエステルの分子量
によって異なるが、0.2 〜50時間で行うのが好ましい。
0.2時間以下では反応が十分ではなく、また50時間以上
では経済的でないうえに、好ましくない副反応を生じ
る。反応は溶媒を用いて行ってもよく、使用できる溶媒
には、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族化合
物、ヘキサデカン等の高級脂肪族化合物、ジクロロベン
ゼン、クロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化物、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、トリクロロ
エタン等のハロゲン置換脂肪族化合物がある。アルコリ
シスに用いるアルコールがプロパノール、ブタノール等
である場合、比較的高沸点であるため、特に溶媒を使用
しなくても十分反応が進む。
【0013】反応生成物の回収は、反応混合物を冷却す
るか、反応混合物に脂肪族ポリエステル類の貧溶媒を加
えることにより、このポリエステルを析出させ、次いで
遠心分離や濾過等の固液分離操作によって行うことがで
き、低分子量化された脂肪族ポリエステル類を得ること
ができる。脂肪族ポリエステルの貧溶媒としては、メタ
ノール、エタノール等のアルコール類、ヘキサン、ヘプ
タン等低級脂肪族化合物、またはジエチルエーテル等の
エーテル類、酢酸エチル等のエステル類等が挙げられ
る。本発明の方法によれば、成形品とした場合、生物に
よる、あるいは生体内での分解速度が適度となるように
分子量が制御された脂肪族ポリエステルを反応条件の調
整により容易に製造することができ、また優れた生体適
合性、耐ガス透過性、熱可塑性を示すため、外科手術用
の縫合糸や骨折の固定材料、医薬品や農薬等の薬剤の徐
放システム、食品包装用フィルム等に実際に応用するこ
とが可能である。以下、実施例によって本発明を具体的
に説明する。
るか、反応混合物に脂肪族ポリエステル類の貧溶媒を加
えることにより、このポリエステルを析出させ、次いで
遠心分離や濾過等の固液分離操作によって行うことがで
き、低分子量化された脂肪族ポリエステル類を得ること
ができる。脂肪族ポリエステルの貧溶媒としては、メタ
ノール、エタノール等のアルコール類、ヘキサン、ヘプ
タン等低級脂肪族化合物、またはジエチルエーテル等の
エーテル類、酢酸エチル等のエステル類等が挙げられ
る。本発明の方法によれば、成形品とした場合、生物に
よる、あるいは生体内での分解速度が適度となるように
分子量が制御された脂肪族ポリエステルを反応条件の調
整により容易に製造することができ、また優れた生体適
合性、耐ガス透過性、熱可塑性を示すため、外科手術用
の縫合糸や骨折の固定材料、医薬品や農薬等の薬剤の徐
放システム、食品包装用フィルム等に実際に応用するこ
とが可能である。以下、実施例によって本発明を具体的
に説明する。
【0014】
【実施例1】微生物が産生したP3HB 0.43 g、ジク
ロロベンゼン20ml、プロパノール5mlおよびテトラブト
キシチタン0.017 gを耐圧性のオートクレーブに仕込
み、オートクレーブ内を窒素で置換してから、攪拌しな
がら加熱し、反応温度150 ℃で4時間反応を行った。冷
却後、反応混合物を500 mlのメタノールに攪拌しながら
注ぎ、沈殿物を濾過し、減圧下で十分に乾燥して、白色
の生成物0.44gを得た。分子量の分析は、溶離液として
クロロホルムを用いたゲルパーミエションクロマトグラ
フィーで行い、表1に示した結果を得た。分子量はポリ
スチレン換算で求めた。表1から明らかなように、本発
明方法によれば、分子量分布(分散度) を広げることな
く分子量を低下させることができた。但し、分散度は次
の式により求めた。 分散度=重量平均分子量/数平均分子量
ロロベンゼン20ml、プロパノール5mlおよびテトラブト
キシチタン0.017 gを耐圧性のオートクレーブに仕込
み、オートクレーブ内を窒素で置換してから、攪拌しな
がら加熱し、反応温度150 ℃で4時間反応を行った。冷
却後、反応混合物を500 mlのメタノールに攪拌しながら
注ぎ、沈殿物を濾過し、減圧下で十分に乾燥して、白色
の生成物0.44gを得た。分子量の分析は、溶離液として
クロロホルムを用いたゲルパーミエションクロマトグラ
フィーで行い、表1に示した結果を得た。分子量はポリ
スチレン換算で求めた。表1から明らかなように、本発
明方法によれば、分子量分布(分散度) を広げることな
く分子量を低下させることができた。但し、分散度は次
の式により求めた。 分散度=重量平均分子量/数平均分子量
【0015】
【表1】
【0016】
【実施例2】微生物が産生したP3HB 0.43 g、プロ
パノール20mlおよびテトラブトキシチタン0.017 gを用
い、実施例1と同じ条件で反応を行わせた。その結果を
表2に示す。これから明らかなように、本発明の方法に
よれば、分子量分布を広げることなく分子量を低下させ
ることができた。
パノール20mlおよびテトラブトキシチタン0.017 gを用
い、実施例1と同じ条件で反応を行わせた。その結果を
表2に示す。これから明らかなように、本発明の方法に
よれば、分子量分布を広げることなく分子量を低下させ
ることができた。
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、分
散度を上昇させることなく、脂肪族ポリエステルを低分
子量化する方法を提供できる。従って、反応条件を調整
することによって低分子量化後に分離・精製をすること
なく一段で、使用環境に応じた分解速度となるよう生成
物の分子量を制御することが可能であるため、生分解性
に優れ、医療、食品包装等の用途に適した有用な低分子
量脂肪族ポリエステルを製造できる。
散度を上昇させることなく、脂肪族ポリエステルを低分
子量化する方法を提供できる。従って、反応条件を調整
することによって低分子量化後に分離・精製をすること
なく一段で、使用環境に応じた分解速度となるよう生成
物の分子量を制御することが可能であるため、生分解性
に優れ、医療、食品包装等の用途に適した有用な低分子
量脂肪族ポリエステルを製造できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 脂肪族ポリエステルを、触媒として金属
アルコキサイドを用いてアルコール類と反応させること
を特徴とする、脂肪族ポリエステルの低分子量化方法。 - 【請求項2】 脂肪族ポリエステルが微生物により合成
されたポリエステルである請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14884291A JPH051142A (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 脂肪族ポリエステルの低分子量化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14884291A JPH051142A (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 脂肪族ポリエステルの低分子量化方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH051142A true JPH051142A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=15461961
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14884291A Withdrawn JPH051142A (ja) | 1991-06-20 | 1991-06-20 | 脂肪族ポリエステルの低分子量化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH051142A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025028150A1 (ja) * | 2023-07-28 | 2025-02-06 | 株式会社カネカ | 脂肪族ポリエステル系樹脂の製造方法、および製造装置 |
| US12415901B2 (en) | 2019-03-20 | 2025-09-16 | 9449710 Canada Inc. | Process for the depolymerization of polyethylene terephthalate (PET) |
-
1991
- 1991-06-20 JP JP14884291A patent/JPH051142A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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