JPH05115995A - Ti Al,Ti3Al 金属間化合物製部材用肉盛材およびTi Al,Ti3Al 金属間化合物製バルブ - Google Patents
Ti Al,Ti3Al 金属間化合物製部材用肉盛材およびTi Al,Ti3Al 金属間化合物製バルブInfo
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- JPH05115995A JPH05115995A JP21162491A JP21162491A JPH05115995A JP H05115995 A JPH05115995 A JP H05115995A JP 21162491 A JP21162491 A JP 21162491A JP 21162491 A JP21162491 A JP 21162491A JP H05115995 A JPH05115995 A JP H05115995A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は軽量で耐熱性と機械的強度およ
び耐摩耗性とを同時に満足させるTiAl,Ti3Al 金属
間化合物製部材を提供することにある。 【構成】TiAl,Ti3Al 金属間化合物製部材の所定個
所に、Si および/またはNb を含有するTiAl,Ti3
Al 金属間化合物を肉盛りする。 【作用】Si および/またはNb は軽量なTiAl,Ti3
Al 金属間化合物の高温耐酸化性を向上せしめる。 【効果】したがって本発明では耐熱性が大で割れ等が発
生しない肉盛部分を有するTiAl,Ti3Al 金属間化合
物製部材が得られる。
び耐摩耗性とを同時に満足させるTiAl,Ti3Al 金属
間化合物製部材を提供することにある。 【構成】TiAl,Ti3Al 金属間化合物製部材の所定個
所に、Si および/またはNb を含有するTiAl,Ti3
Al 金属間化合物を肉盛りする。 【作用】Si および/またはNb は軽量なTiAl,Ti3
Al 金属間化合物の高温耐酸化性を向上せしめる。 【効果】したがって本発明では耐熱性が大で割れ等が発
生しない肉盛部分を有するTiAl,Ti3Al 金属間化合
物製部材が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐酸化性あるいは耐酸化
性と耐摩耗性が同時に要求されるTiAl,Ti3Al 金属
間化合物製部材用肉盛材と、該肉盛材を用いて肉盛りし
たTiAl,Ti3Al金属間化合物製バルブに関するもので
ある。
性と耐摩耗性が同時に要求されるTiAl,Ti3Al 金属
間化合物製部材用肉盛材と、該肉盛材を用いて肉盛りし
たTiAl,Ti3Al金属間化合物製バルブに関するもので
ある。
【0002】
【発明の背景】近年、自動車、航空機等の輸送用機器を
はじめとする機械部品は、その効率等の向上を図るため
に部材の軽量化が図られている。特にエンジンやガスタ
ービンなどの高速往復部品、回転部品等は高性能化や利
用効率の向上に伴って軽量化のニーズが高く、また耐熱
性に優れていることが同時に要求されることも多くなっ
てきている。
はじめとする機械部品は、その効率等の向上を図るため
に部材の軽量化が図られている。特にエンジンやガスタ
ービンなどの高速往復部品、回転部品等は高性能化や利
用効率の向上に伴って軽量化のニーズが高く、また耐熱
性に優れていることが同時に要求されることも多くなっ
てきている。
【0003】
【従来の技術】従来この種の耐熱性が要求される部品の
素材としては、主にNi 基超合金が使用されているが、
該Ni 基超合金は比重が大きく、部材の重量が大きくな
ると云う欠点がある。そこで近年比重がこの種のNi 基
超合金の半分程度で、高温での比強度が該Ni 基超合金
以上であるTiAl,Ti3Al 系金属間化合物が開発さ
れ、実用化の研究が進められている。
素材としては、主にNi 基超合金が使用されているが、
該Ni 基超合金は比重が大きく、部材の重量が大きくな
ると云う欠点がある。そこで近年比重がこの種のNi 基
超合金の半分程度で、高温での比強度が該Ni 基超合金
以上であるTiAl,Ti3Al 系金属間化合物が開発さ
れ、実用化の研究が進められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方TiAl やTi3Al
は、純Ti やTi-6Al-4V等の従来のTi 合金に比
較すると耐酸化性は良好なものゝ、700℃以上の環境
ではTi 酸化物の生成が著しく、それ自身のまゝでの使
用は困難である。また更にTiAl やTi3Al は耐摩耗
性に必ずしも優れているとは云えず、エンジンバルブの
フェース面等の摺動部など耐摩耗性が必要となる部分へ
の適用は限定される。
は、純Ti やTi-6Al-4V等の従来のTi 合金に比
較すると耐酸化性は良好なものゝ、700℃以上の環境
ではTi 酸化物の生成が著しく、それ自身のまゝでの使
用は困難である。また更にTiAl やTi3Al は耐摩耗
性に必ずしも優れているとは云えず、エンジンバルブの
フェース面等の摺動部など耐摩耗性が必要となる部分へ
の適用は限定される。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、TiAl,Ti3Al 金属間
化合物製部材の耐酸化性が要求される部分へ (1) Al:30〜42重量%と、Nb:0.5〜20重量
%,Si:0.5〜5重量%,W:0.1〜20重量%,
P:0.001〜0.02重量%から選ばれた1種また
は2種以上の元素を含有し、残部は実質的にTi からな
るTiAl,Ti3Al金属間化合物製部材用肉盛材を被覆す
るものである。
を解決するための手段として、TiAl,Ti3Al 金属間
化合物製部材の耐酸化性が要求される部分へ (1) Al:30〜42重量%と、Nb:0.5〜20重量
%,Si:0.5〜5重量%,W:0.1〜20重量%,
P:0.001〜0.02重量%から選ばれた1種また
は2種以上の元素を含有し、残部は実質的にTi からな
るTiAl,Ti3Al金属間化合物製部材用肉盛材を被覆す
るものである。
【0006】前記被覆部分の延性強度を高めたい場合に
は、 (2) Al:30〜42重量%と、Nb:0.5〜20重量
%,Si:0.5〜5重量%,W:0.1〜20重量%,
P:0.001〜0.02重量%から選ばれた1種また
は2種以上の元素と、更にCr:0.1〜5重量%,V:
0.1〜5重量%,Mn:0.1〜5重量%,Fe:0.1
〜5重量%,Mo:0.1〜5重量%,Ta:0.1〜5重
量%,Zr:0.1〜5重量%,Hf:0.1〜5重量%,
B:0.005〜0.02重量%から選ばれた1種また
は2種以上の元素を合計で0.1〜10重量%含有し、
残部は実質的にTi からなるTiAl,Ti3Al 金属間化
合物製部材用肉盛材を被覆する。Cr,V, Mn,Fe,Mo,
Ta,Zr,Hf,Bは肉盛部の延性強度を向上させる元素で
あり、肉盛部の延性強度を良好なものにせしめる。
は、 (2) Al:30〜42重量%と、Nb:0.5〜20重量
%,Si:0.5〜5重量%,W:0.1〜20重量%,
P:0.001〜0.02重量%から選ばれた1種また
は2種以上の元素と、更にCr:0.1〜5重量%,V:
0.1〜5重量%,Mn:0.1〜5重量%,Fe:0.1
〜5重量%,Mo:0.1〜5重量%,Ta:0.1〜5重
量%,Zr:0.1〜5重量%,Hf:0.1〜5重量%,
B:0.005〜0.02重量%から選ばれた1種また
は2種以上の元素を合計で0.1〜10重量%含有し、
残部は実質的にTi からなるTiAl,Ti3Al 金属間化
合物製部材用肉盛材を被覆する。Cr,V, Mn,Fe,Mo,
Ta,Zr,Hf,Bは肉盛部の延性強度を向上させる元素で
あり、肉盛部の延性強度を良好なものにせしめる。
【0007】更に被覆部分の耐酸化性ならびに耐摩耗性
を向上させたい場合には、 (3) Al:30〜42重量%と、Nb:0.5〜20重量
%,Si:0.5〜5重量%,W:0.1〜20重量%,
P:0.001〜0.02重量%から選ばれた1種また
は2種以上の元素と、更に炭化物、窒化物、ほう化物か
ら選ばれた1種または2種以上の化合物を含有し、残部
は実質的にTi からなるTiAl,Ti3Al 金属間化合物
製部材用肉盛材を被覆する。炭化物、窒化物、ほう化物
は被覆部の耐摩耗性を向上させる。
を向上させたい場合には、 (3) Al:30〜42重量%と、Nb:0.5〜20重量
%,Si:0.5〜5重量%,W:0.1〜20重量%,
P:0.001〜0.02重量%から選ばれた1種また
は2種以上の元素と、更に炭化物、窒化物、ほう化物か
ら選ばれた1種または2種以上の化合物を含有し、残部
は実質的にTi からなるTiAl,Ti3Al 金属間化合物
製部材用肉盛材を被覆する。炭化物、窒化物、ほう化物
は被覆部の耐摩耗性を向上させる。
【0008】また更に被覆部材の耐酸化性、延性強度な
らびに耐摩耗性を兼ね備えさせたい場合には、 (4) Al:30〜42重量%と、Nb:0.5〜20重量
%,Si:0.5〜5重量%,W:0.1〜20重量%,
P:0.001〜0.02重量%から選ばれた1種また
は2種以上の元素と、更にCr:0.1〜5重量%,V:
0.1〜5重量%,Mn:0.1〜5重量%,Fe:0.1
〜5重量%,Mo:0.1〜5重量%,Ta:0.1〜5重
量%,Zr:0.1〜5重量%,Hf:0.1〜5重量%,
B:0.005〜0.02重量%から選ばれた1種また
は2種以上の元素を合計で0.1〜10重量%と、更に
炭化物、窒化物、ほう化物から選ばれた1種または2種
以上の化合物を含有し、残部は実質的にTi からなるT
iAl,Ti3Al 金属間化合物製部材用肉盛材を被覆す
る。
らびに耐摩耗性を兼ね備えさせたい場合には、 (4) Al:30〜42重量%と、Nb:0.5〜20重量
%,Si:0.5〜5重量%,W:0.1〜20重量%,
P:0.001〜0.02重量%から選ばれた1種また
は2種以上の元素と、更にCr:0.1〜5重量%,V:
0.1〜5重量%,Mn:0.1〜5重量%,Fe:0.1
〜5重量%,Mo:0.1〜5重量%,Ta:0.1〜5重
量%,Zr:0.1〜5重量%,Hf:0.1〜5重量%,
B:0.005〜0.02重量%から選ばれた1種また
は2種以上の元素を合計で0.1〜10重量%と、更に
炭化物、窒化物、ほう化物から選ばれた1種または2種
以上の化合物を含有し、残部は実質的にTi からなるT
iAl,Ti3Al 金属間化合物製部材用肉盛材を被覆す
る。
【0009】そして (5) 上記した(1) 〜(4) の肉盛材を用いてTiAl,Ti3
Al 金属間化合物製バルブのフェースまたは/および軸
端部を被覆することにより耐熱性または耐熱性、延性強
度または耐熱性、延性強度、耐摩耗性に優れたバルブが
えられる。
Al 金属間化合物製バルブのフェースまたは/および軸
端部を被覆することにより耐熱性または耐熱性、延性強
度または耐熱性、延性強度、耐摩耗性に優れたバルブが
えられる。
【0010】以下本発明の肉盛材の組成範囲について詳
細に述べる。 〔Al:30〜42重量%〕肉盛材のベース金属はなじみ
の面から肉盛材と同様のTi-Al 系合金とすることが好
ましい。Al はTi とともに金属間化合物TiAl,Ti3
Al を形成する必須元素であり、Al が30重量%未満
ではTi3Al 量が過大となって延性、靱性が低下すると
ともに耐酸化性も劣ったものとなる。Al が42重量%
を超えるとTi Al3が過大となって延性、靱性をそこな
うことになる。このような理由からAl は30〜42重
量%とすることが好ましい。
細に述べる。 〔Al:30〜42重量%〕肉盛材のベース金属はなじみ
の面から肉盛材と同様のTi-Al 系合金とすることが好
ましい。Al はTi とともに金属間化合物TiAl,Ti3
Al を形成する必須元素であり、Al が30重量%未満
ではTi3Al 量が過大となって延性、靱性が低下すると
ともに耐酸化性も劣ったものとなる。Al が42重量%
を超えるとTi Al3が過大となって延性、靱性をそこな
うことになる。このような理由からAl は30〜42重
量%とすることが好ましい。
【0011】〔Nb,W: 0.5〜20重量%〕Nb,Wは
耐酸化性を向上させるためには極めて有効な元素であ
る。またNb は強度並びに延性を向上させる元素でもあ
る。その含有量が0.5重量%未満では上記した効果は
小さく、20重量%を超えても効果の増加は小さいとと
もに合金の密度を大きくして軽量化の効果を相殺する
し、またNb,Wは高価でもある。
耐酸化性を向上させるためには極めて有効な元素であ
る。またNb は強度並びに延性を向上させる元素でもあ
る。その含有量が0.5重量%未満では上記した効果は
小さく、20重量%を超えても効果の増加は小さいとと
もに合金の密度を大きくして軽量化の効果を相殺する
し、またNb,Wは高価でもある。
【0012】〔Si : 0.5〜5重量%〕Nb と同様耐
酸化性を向上させる元素である。その含有量が0.5重
量%未満ではその効果は小さく、5重量%を超えると未
固溶部分が多くなり延性の低下を招く。
酸化性を向上させる元素である。その含有量が0.5重
量%未満ではその効果は小さく、5重量%を超えると未
固溶部分が多くなり延性の低下を招く。
【0013】〔P: 0.001〜0.02重量%〕Pは
TiAl,Ti3Al 合金の耐酸化性を向上させる元素であ
る。そしてその含有量が0.001重量%未満ではその
効果は小さく、0.02重量%を超えると延性の低下が
著しくなる。
TiAl,Ti3Al 合金の耐酸化性を向上させる元素であ
る。そしてその含有量が0.001重量%未満ではその
効果は小さく、0.02重量%を超えると延性の低下が
著しくなる。
【0014】〔Cr,V, Mn,Fe,Mo,Ta,Zr,Hf:0.
1〜5重量%、合計0.1〜10重量%〕これらの元素
は被覆部の延性強度を向上させる元素である。そしてこ
れらの元素は必要に応じて1種または2種以上を夫々
0.1〜5重量%、総量が0.1〜10重量%含有させ
ることが出来る。Cr,Mn,Fe,Mo はTiAl,Ti3Al
両相に固溶し、特にTiAl に多量に固溶して合金の強
度を高めるとともにクリープ破断強度をも向上させる。
またCr,Mn は延性も改善する。V, Ta,Zr,Hf はT
i3Al 相の方へ多量に固溶し、合金を固溶強化せしめる
とともにTiAl,Ti3Al 合金の延性を改善する。Cr,
V, Mn,Fe,Mo,Ta,Zr,Hf の上記した効果は0.1
重量%未満では小さく、0.5重量%を超えると延性は
逆に低下するようになる。またこれらの元素の合計量は
同様の理由から0.1〜10重量%とすべきである。
1〜5重量%、合計0.1〜10重量%〕これらの元素
は被覆部の延性強度を向上させる元素である。そしてこ
れらの元素は必要に応じて1種または2種以上を夫々
0.1〜5重量%、総量が0.1〜10重量%含有させ
ることが出来る。Cr,Mn,Fe,Mo はTiAl,Ti3Al
両相に固溶し、特にTiAl に多量に固溶して合金の強
度を高めるとともにクリープ破断強度をも向上させる。
またCr,Mn は延性も改善する。V, Ta,Zr,Hf はT
i3Al 相の方へ多量に固溶し、合金を固溶強化せしめる
とともにTiAl,Ti3Al 合金の延性を改善する。Cr,
V, Mn,Fe,Mo,Ta,Zr,Hf の上記した効果は0.1
重量%未満では小さく、0.5重量%を超えると延性は
逆に低下するようになる。またこれらの元素の合計量は
同様の理由から0.1〜10重量%とすべきである。
【0015】〔B: 0.005〜0.20重量%〕Bは
結晶粒を微細化し高温の延性を高める効果があり、必要
に応じて含有させることが出来る。そしてその添加量が
0.005重量%未満ではその効果は小さく、0.20
重量%を超えるとTiB2 が多量に析出して逆に強度、
延性を低下させる。
結晶粒を微細化し高温の延性を高める効果があり、必要
に応じて含有させることが出来る。そしてその添加量が
0.005重量%未満ではその効果は小さく、0.20
重量%を超えるとTiB2 が多量に析出して逆に強度、
延性を低下させる。
【0016】〔炭化物、窒化物、ほう化物: 1〜50重
量%〕炭化物、窒化物、ほう化物は被覆部の硬度を上昇
させ耐摩耗性を著しく向上させる元素である。そしてそ
の効果は1重量%未満では小さく、50重量%を超える
と被覆部の靱性および延性が低下する。
量%〕炭化物、窒化物、ほう化物は被覆部の硬度を上昇
させ耐摩耗性を著しく向上させる元素である。そしてそ
の効果は1重量%未満では小さく、50重量%を超える
と被覆部の靱性および延性が低下する。
【0017】
【作用】本発明はTi Al,Ti3Al 金属間化合物合金か
らなる部材の少なくとも耐酸化性が要求される部分に対
して、その性能を満足する肉盛材を肉盛りすることで耐
熱部材への適用を可能とするものであり、Ti Al,Ti3
Al 金属間化合物の特徴である軽量と云うメリットを最
大限に生かすことが出来る。本発明の肉盛材もTi Al,
Ti3Al 金属間化合物をベースとしており、Ti Al,T
i3Al 金属間化合物の有する軽量と云う特徴を損なわな
い。更に肉盛部分の耐酸化性以外に延性強度を高めたい
場合、Cr,V, Mn,Fe,Mo,Ta,Zr,Hfが夫々0.1
〜5重量%、Bが0.005〜0.20重量%から選ば
れる1種または2種以上の元素を本発明の肉盛材に含有
させることによりその目的は達せられる。更に本発明の
肉盛材へ炭化物、窒化物、ほう化物の夫々1〜50重量
%から選ばれる1種または2種以上の化合物を含有させ
ることにより耐摩耗性をも兼ね備えた肉盛部分を得るこ
とが出来る。以上述べたように本発明のTi Al,Ti3A
l 金属間化合物よりなる肉盛材によって所定個所を肉盛
りした部材は、該肉盛部分において耐熱性と更に所望な
れば延性強度、耐摩耗性をも兼ね備えているのでエンジ
ンバルブ等に適している。
らなる部材の少なくとも耐酸化性が要求される部分に対
して、その性能を満足する肉盛材を肉盛りすることで耐
熱部材への適用を可能とするものであり、Ti Al,Ti3
Al 金属間化合物の特徴である軽量と云うメリットを最
大限に生かすことが出来る。本発明の肉盛材もTi Al,
Ti3Al 金属間化合物をベースとしており、Ti Al,T
i3Al 金属間化合物の有する軽量と云う特徴を損なわな
い。更に肉盛部分の耐酸化性以外に延性強度を高めたい
場合、Cr,V, Mn,Fe,Mo,Ta,Zr,Hfが夫々0.1
〜5重量%、Bが0.005〜0.20重量%から選ば
れる1種または2種以上の元素を本発明の肉盛材に含有
させることによりその目的は達せられる。更に本発明の
肉盛材へ炭化物、窒化物、ほう化物の夫々1〜50重量
%から選ばれる1種または2種以上の化合物を含有させ
ることにより耐摩耗性をも兼ね備えた肉盛部分を得るこ
とが出来る。以上述べたように本発明のTi Al,Ti3A
l 金属間化合物よりなる肉盛材によって所定個所を肉盛
りした部材は、該肉盛部分において耐熱性と更に所望な
れば延性強度、耐摩耗性をも兼ね備えているのでエンジ
ンバルブ等に適している。
【0018】
〔実施例1〕 (a)被肉盛材の製造 表1に示す組成のTiAl および/またはTi3Al 金属
間化合物の鋳塊を、アルゴンガス雰囲気中でプラズマア
ークを熱源とし、水冷銅ルツボを備えたスカル炉を用い
て溶製し、該鋳塊から巾20mm、長さ60mm、厚さ10
mmのチップを切り出してベースとする。
間化合物の鋳塊を、アルゴンガス雰囲気中でプラズマア
ークを熱源とし、水冷銅ルツボを備えたスカル炉を用い
て溶製し、該鋳塊から巾20mm、長さ60mm、厚さ10
mmのチップを切り出してベースとする。
【0019】(b)肉盛材の製造 硬質成分を除く成分は遠心噴霧法によって粉末を作製
し、その後篩別して60〜140メッシュの範囲の粉末
のみを採取し、硬質成分を添加する場合は上記粉末に該
硬質成分粉末を混練する。
し、その後篩別して60〜140メッシュの範囲の粉末
のみを採取し、硬質成分を添加する場合は上記粉末に該
硬質成分粉末を混練する。
【0020】(c)肉盛り方法 肉盛りはプラズマパウダー溶接(PPW)により行な
う。PPWの条件は肉盛材やベースの種類によって異な
るが、およそ電流80〜120A、速度80〜250mm
/分、プラズマガス量1.0l/分、肉盛材粉末量1.
0l/分、シールドガス量10l/分である。
う。PPWの条件は肉盛材やベースの種類によって異な
るが、およそ電流80〜120A、速度80〜250mm
/分、プラズマガス量1.0l/分、肉盛材粉末量1.
0l/分、シールドガス量10l/分である。
【0021】以上の条件により肉盛りし肉盛部を含む2
0×10×10mmの切出し試験片の高温酸化試験、肉盛
部断面の硬度測定結果を表1に示す。
0×10×10mmの切出し試験片の高温酸化試験、肉盛
部断面の硬度測定結果を表1に示す。
【表1】 *酸化試験:試料を900℃,96時間加熱する A:酸化スケールの生成が殆どない。 B:若干酸化しているが酸化スケールの剥離がなく実際
使用可 C:酸化が進行して酸化スケールの剥離を見、実際使用
不可 D:TiO2等のスケールが多量に生成し剥離あり、全く使
用不可
使用可 C:酸化が進行して酸化スケールの剥離を見、実際使用
不可 D:TiO2等のスケールが多量に生成し剥離あり、全く使
用不可
【0022】表1のうち1A〜6Aは比較例であり、試
料No.1Aは肉盛りを行なわない試料、No.2AはAl
を30重量%以下で含む肉盛材を使用した試料、No.3
AはSi および/またはNb を含まない肉盛材を使用し
た試料、No.4AはAl を42重量%以上含む肉盛材を
使用した試料、No.5Aは硬質成分を50重量%以上添
加した肉盛材を使用した試料、No.6Aは硬質成分を添
加したがSi および/またはNb を含まない肉盛材を使
用した試料である。
料No.1Aは肉盛りを行なわない試料、No.2AはAl
を30重量%以下で含む肉盛材を使用した試料、No.3
AはSi および/またはNb を含まない肉盛材を使用し
た試料、No.4AはAl を42重量%以上含む肉盛材を
使用した試料、No.5Aは硬質成分を50重量%以上添
加した肉盛材を使用した試料、No.6Aは硬質成分を添
加したがSi および/またはNb を含まない肉盛材を使
用した試料である。
【0023】表1によれば本発明品である試料No.1〜
30は実際使用可能な耐酸化性を示し、肉盛り部分の割
れもない。一方肉盛りを行なわないNo.1Aは耐酸化性
に劣り、Al が不足するNo.2Aは延性が低下し割れが
発生し、Si および/またはNb を含まないNo.3Aは
耐酸化性に劣り、Al が過多なNo.4Aはやはり延性が
低下し割れが発生し、硬質成分が過多なNo.5Aは靱性
が低下してやはり割れが発生し、硬質成分を添加しても
Si および/またはNb を含まないNo.6Aは耐酸化性
に劣る。
30は実際使用可能な耐酸化性を示し、肉盛り部分の割
れもない。一方肉盛りを行なわないNo.1Aは耐酸化性
に劣り、Al が不足するNo.2Aは延性が低下し割れが
発生し、Si および/またはNb を含まないNo.3Aは
耐酸化性に劣り、Al が過多なNo.4Aはやはり延性が
低下し割れが発生し、硬質成分が過多なNo.5Aは靱性
が低下してやはり割れが発生し、硬質成分を添加しても
Si および/またはNb を含まないNo.6Aは耐酸化性
に劣る。
【0024】〔実施例2〕Ti-33.5Al-0.5Si-1.0Nb-
0.5Cr の組成を有するフェース径30mm、ステム径8m
m、長さ102mmのバルブを精密鋳造し仕上加工にて製
作した。遠心噴霧法により作製したTi-33.5Al 粉、N
b(99.9重量%)粉、TiC粉をTi-33.5Al-10Nb-15TiC
となるように配合し、有機溶剤を添加して混練した後、
100メッシュの篩にかけて裏ごしし乾燥して肉盛材粉
末を得る。
0.5Cr の組成を有するフェース径30mm、ステム径8m
m、長さ102mmのバルブを精密鋳造し仕上加工にて製
作した。遠心噴霧法により作製したTi-33.5Al 粉、N
b(99.9重量%)粉、TiC粉をTi-33.5Al-10Nb-15TiC
となるように配合し、有機溶剤を添加して混練した後、
100メッシュの篩にかけて裏ごしし乾燥して肉盛材粉
末を得る。
【0025】上記バルブフェースをR3で加工し、下記
の条件で肉盛りした。 方法:PPW 電流:90〜100A 速度:300〜400mm/分 プラズマガス量:1.0l/分 肉盛材粉末送給ガス量:1.0l/分 シールドガス量:10l/分
の条件で肉盛りした。 方法:PPW 電流:90〜100A 速度:300〜400mm/分 プラズマガス量:1.0l/分 肉盛材粉末送給ガス量:1.0l/分 シールドガス量:10l/分
【0026】比較例Aとして同様なバルブにステライト
#6を肉盛りし、比較例Bとして同様なバルブにNi-15
Cr-4Si-3.5B-4Fe を肉盛りした。
#6を肉盛りし、比較例Bとして同様なバルブにNi-15
Cr-4Si-3.5B-4Fe を肉盛りした。
【0027】上記本発明品と比較例A,Bとの肉盛り結
果を表2に示す。
果を表2に示す。
【表2】
【0028】表2をみれば本発明品は割れが発生しない
が、比較例は両方とも割れが発生していることがわか
る。
が、比較例は両方とも割れが発生していることがわか
る。
【0029】
【発明の効果】本発明により、必要な部分に耐酸化性、
耐摩耗性を付与したTiAl,Ti3Al金属間化合物製部材
が得られる。したがって上記TiAl,Ti3Al 金属間化
合物の適用範囲がより広くなる。
耐摩耗性を付与したTiAl,Ti3Al金属間化合物製部材
が得られる。したがって上記TiAl,Ti3Al 金属間化
合物の適用範囲がより広くなる。
Claims (5)
- 【請求項1】Al:30〜42重量%と、Nb:0.5〜2
0重量%,Si:0.5〜5重量%,W:0.1〜20重
量%,P:0.001〜0.02重量%から選ばれた1
種または2種以上の元素を含有し、残部は実質的にTi
からなることを特徴としたTiAl,Ti3Al 金属間化合
物製部材用肉盛材 - 【請求項2】Al:30〜42重量%と、Nb:0.5〜2
0重量%,Si:0.5〜5重量%,W:0.1〜20重
量%,P:0.001〜0.02重量%から選ばれた1
種または2種以上の元素と、更にCr:0.1〜5重量
%,V:0.1〜5重量%,Mn:0.1〜5重量%,F
e:0.1〜5重量%,Mo:0.1〜5重量%,Ta:0.
1〜5重量%,Zr:0.1〜5重量%,Hf:0.1〜5
重量%,B:0.005〜0.02重量%から選ばれた
1種または2種以上の元素を合計で0.1〜10重量%
含有し、残部は実質的にTi からなることを特徴とした
TiAl,Ti3Al 金属間化合物製部材用肉盛材 - 【請求項3】Al:30〜42重量%と、Nb:0.5〜2
0重量%,Si:0.5〜5重量%,W:0.1〜20重
量%,P:0.001〜0.02重量%から選ばれた1
種または2種以上の元素と、更に炭化物、窒化物、ほう
化物から選ばれた1種または2種以上の化合物を含有
し、残部は実質的にTi からなることを特徴としたTi
Al,Ti3Al 金属間化合物製部材用肉盛材 - 【請求項4】Al:30〜42重量%と、Nb:0.5〜2
0重量%,Si:0.5〜5重量%,W:0.1〜20重
量%,P:0.001〜0.02重量%から選ばれた1
種または2種以上の元素と、更にCr:0.1〜5重量
%,V:0.1〜5重量%,Mn:0.1〜5重量%,F
e:0.1〜5重量%,Mo:0.1〜5重量%,Ta:0.
1〜5重量%,Zr:0.1〜5重量%,Hf:0.1〜5
重量%,B:0.005〜0.02重量%から選ばれた
1種または2種以上の元素を合計で0.1〜10重量%
と、更に炭化物、窒化物、ほう化物から選ばれた1種ま
たは2種以上の化合物を含有し、残部は実質的にTi か
らなることを特徴としたTiAl,Ti3Al 金属間化合物
製部材用肉盛材 - 【請求項5】請求項1から請求項4までの肉盛材を用い
て少なくともバルブフェースを肉盛りしたことを特徴と
するTiAl,Ti3Al 金属間化合物製バルブ
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21162491A JP3283546B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | Ti Al,Ti3Al 金属間化合物製部材用耐酸化性肉盛材およびTi Al,Ti3Al 金属間化合物製バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21162491A JP3283546B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | Ti Al,Ti3Al 金属間化合物製部材用耐酸化性肉盛材およびTi Al,Ti3Al 金属間化合物製バルブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05115995A true JPH05115995A (ja) | 1993-05-14 |
| JP3283546B2 JP3283546B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=16608855
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21162491A Expired - Fee Related JP3283546B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | Ti Al,Ti3Al 金属間化合物製部材用耐酸化性肉盛材およびTi Al,Ti3Al 金属間化合物製バルブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3283546B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2868791A1 (fr) * | 2004-04-07 | 2005-10-14 | Onera (Off Nat Aerospatiale) | Alliage titane-aluminium ductile a chaud |
| JP2006035314A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | General Electric Co <Ge> | 粉末の射出成形により溶加材溶接棒を製造する方法 |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP21162491A patent/JP3283546B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2868791A1 (fr) * | 2004-04-07 | 2005-10-14 | Onera (Off Nat Aerospatiale) | Alliage titane-aluminium ductile a chaud |
| EP1584697A3 (fr) * | 2004-04-07 | 2009-07-15 | ONERA (Office National d'Etudes et de Recherches Aérospatiales) | Alliage titane-aluminium ductile à chaud |
| JP2006035314A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | General Electric Co <Ge> | 粉末の射出成形により溶加材溶接棒を製造する方法 |
| US8206645B2 (en) | 2004-07-27 | 2012-06-26 | General Electric Company | Preparation of filler-metal weld rod by injection molding of powder |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3283546B2 (ja) | 2002-05-20 |
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