JPH05117221A - 多官能基性水分散性交差結合剤 - Google Patents

多官能基性水分散性交差結合剤

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JPH05117221A
JPH05117221A JP4082357A JP8235792A JPH05117221A JP H05117221 A JPH05117221 A JP H05117221A JP 4082357 A JP4082357 A JP 4082357A JP 8235792 A JP8235792 A JP 8235792A JP H05117221 A JPH05117221 A JP H05117221A
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Laurentius C J Hesselmans
コルネリス ヨセフス ヘツセルマンス ラウレンチウス
Den Goorbergh Johanna A M Van
アントニア マリア フアン デン ゴールベルク ヨアンナ
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Stahl Holland BV
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カルボキシ基を有しているポリマーの水性分散
液、エマルジョンおよび溶液の交差結合に有効な低毒性
かつ低または非突然変異誘発性の水分散性交差結合剤を
得る。 【構成】カルボジイミド官能基およびその他の反応性官
能基を含有しているオリゴマー物質からなる多官能基性
水分散性交差結合剤。その製造方法およびポリマーの交
差結合法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なタイプの多官能
基性水分散性化合物、このような化合物の製造法および
カルボキシ基を含有しているポリマーの分散液、エマル
ジョンまたは溶液における交差結合剤(架橋剤)として
のこのような化合物の用途に関する。
【0002】
【従来の技術】基礎となる物質を保護および装飾するた
めに、工業的コーティングが製造されている。元来、こ
れらのコーティングは主として溶媒性系であったが、多
くの理由から、水性系コーティングの開発に対する関心
が高まってきた。溶媒性コーティングから水性コーティ
ングへのシフトのための主要な理由は、環境に対する有
害性を低く、毒性がより低下することである。
【0003】水性コーティングの開発において、このコ
ーティングの質がしばしば溶媒性コーティングのそれよ
り劣っているということが明らかになった。水性コーテ
ィングの特性が交差結合剤を加えることによって大きく
改善されるということは知られている。従って、取扱い
に安全な水分散性交差結合剤が必要とされている。具体
的には、交差結合剤は低毒性、とりわけ低または非−突
然変異誘発性であり、低または非−発がん性であるべき
である。
【0004】過去数十年の間に、数種のタイプの交差結
合剤が開発された。焼成する温度によって、交差結合剤
を高温ベーキングタイプと低温ベーキングタイプに分け
ることができる。レザーおよび人工レザーのような温度
感応性物質に適用するためには、低温ベーキングタイプ
の交差結合剤がとりわけ興味深く、これらのうち数種の
タイプが市販品として入手可能である。カルボキシ基含
有水性コーティングの場合、多官能基性アジリジン化合
物が非常に有効な交差結合剤であり、水または水性分散
液と容易に混合することができる。しかし、このような
化合物は突然変異誘発性試験においてポジティブな結果
を示す。多官能基性アゼチジン化合物も交差結合剤とし
て作用するが、このような化合物はアジリジン化合物よ
り効率がよくないらしい。イソシアネートまたは保護イ
ソシアネートは交差結合剤として作用することができ
る。なぜなら、これらの化合物はポリマー系において遊
離のアミノ基またはヒドロキシ基と反応するか、または
これらはウレタンまたはアミド官能基と反応してビウレ
ット(biuret)を形成する。
【0005】非突然変異誘発性の別の交差結合剤は、水
分散性ポリカルボジイミド系であり、例えばヨーロッパ
特許出願公開第121083号、0120305 号および0274402 号
に記載されている。これらの特許に記載されているポリ
カルボジイミドは、モノー、ジーおよびトリ官能基性脂
肪族または環式脂肪族イソシアネートを基礎とし、最後
の場合は混合芳香族/脂肪族イソシアネートを基礎とす
る。これらは、水性ポリマー分散液、エマルジョンまた
は溶液に乳化させるために界面活性剤、極性溶媒および
高速せん断混合を必要とする。より水分散性であり、よ
り安定な産物を得るための別の開発は、ヨーロッパ特許
出願公開第0241805 号に記載されておりこれは乳化を促
進するためにポリ(オキシアルキレン)基にポリカルボ
ジイミドが結合されている界面活性ポリカルボジイミド
を開示している。
【0006】レザーおよび人工レザーのコーティングの
ためには、ポリカルボジイミド系はアジリジン化合物よ
り有効性の劣る交差結合剤であるらしい。これは少なく
とも一部は、ポリアジリジンの官能基に比較してポリカ
ルボジイミドの官能基性がより低いということに起因す
ると思われる(反応性官能基:それぞれ100 %固体で2.
2 −2.8 ミリ当量/gおよび6−7ミリ当量/g)。ま
た、ポリカルボジイミドの場合、ポリアジリジンより官
能基がより離れているので、交差結合のタイプが異な
る。
【0007】より有効な交差結合剤を得るにあたり最初
にチェックされたことは、ポリカルボジイミドの官能基
性が、より高分子量の産物を製造することによって高め
られたか否かということであるが、この場合、粘度の高
すぎる産物が得られ、水に対する分散性が悪く、従って
交差結合剤としての使用に適さない。
【0008】交差結合剤の官能基性を高める別の方法
は、アジリジン官能基とカルボジイミド官能基を一分子
に組合わせることである。このような化合物の利点は、
アジリジン交差結合剤について予想される突然変異誘発
性が低いであろうということである。なぜなら、この分
子はより大きい分子量を有し、アジリジン含有率が低下
するからである。カルボジイミド官能基性交差結合剤に
ついての利点は、このような化合物は匹敵する分子量の
場合より高い総交差結合官能基性を有することである。
カルボジイミド官能基とアジリジン官能基の両者を有し
ている化合物は、その総官能基に基づいて予想されるよ
り高い交差結合能を示した。これに関する説明は、交差
結合剤におけるアジリジン基は水性ポリマーにおけるカ
ルボキシ基との予想される反応以外に、自己付加反応を
も生じるということであるかもしれない。これは、交差
結合ポリマー系に、カップリングしたエチレンアミン官
能基のネットワークを生じさせる。しかし、カルボジイ
ミド官能基とアジリジン官能基の両者を有する化合物は
突然変異誘発性である。
【0009】上記の現象をより大いに利用するために、
交差結合ポリマー系にこのようなネットワークを得るた
めの別の可能性を求めて研究が行なわれた。文献では、
アルコキシシラン化合物は加水分解後に、互いに縮合反
応を生じるということが知られていた。従って、カルボ
ジイミド官能基とアルコキシシラン官能基の両者を有す
る化合物が製造された。カルボキシ基を含有しているポ
リマーの水性分散液、エマルジョンまたは溶液において
これらの化合物を交差結合剤として使用すると、カルボ
ジイミド官能基はこのポリマーのカルボキシ基と反応
し、一方、アルコキシシラン基は加水分解後に、互いに
縮合する。即ち、ネットワークは交差結合したポリマー
においてSi−O−Si結合を生じ、ポリカルボジイミ
ド交差結合剤については交差結合能が非常に増強され
る。カルボジイミド官能基とアルコキシシラン官能基の
両者を含有している化合物の重要な利点はさらに、これ
らの化合物が非突然変異誘発性であるということであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、カルボキシ基
を有している下記のタイプのポリマーの水性分散液、エ
マルジョンおよび溶液の交差結合に適切な非常に有効
な、低毒性の、低または非突然変異誘発性水分散性交差
結合剤を得る必要が依然としてある。とりわけアクリル
酸とメタクリル酸のエステル、スチレン、ビニルクロリ
ド、ビニリデンクロリド、ビニルアセテートからのエマ
ルジョンポリマー化によって製造されたポリマーエマル
ジョンである。アクリル酸とメタクリル酸のような酸の
コモノマーを含有させるべきである。懸濁液ポリマー化
の産物、水性ポリマー溶液および予め製造されたポリマ
ーの分散液(特に水中での縮合ポリマー)を使用するこ
とができる。水性ポリウレタンおよび水性ポリエステル
が好ましいのは明らかである。
【0011】この目的を達成するために、新しいタイプ
の多官能基性水分散性の製品を開発した。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、カルボジイミ
ド官能基、親水性セグメントおよびカルボジイミド官能
基以外の反応性官能基を有するオリゴマーまたはポリマ
ー物質である化合物(composition )を提供する。
【0013】本発明の化合物は通常、少なくとも2個の
カルボジイミド官能基、少なくとも0.01個の親水性セグ
メント含有基および少なくとも1個のカルボジイミド官
能基以外の反応性官能基を有している。
【0014】この化合物はオリゴマーまたはポリマー物
質であり、このような物質においてはそれぞれの成分の
量は平均的な量であることは理解されよう。本発明の代
表的な化合物は、一般式(1) :
【0015】
【化5】
【0016】〔式中、R1 はカルボジイミド官能基また
はF1 およびF2 で示される基に対して反応性を有して
いない一価の有機性基であり、R2 はカルボジイミド官
能基またはF1 およびF2 で示される基に対して反応性
を有していない二価の有機性基であり、R3 は親水性セ
グメントを有している二価の有機性基であって、カルボ
ジイミド官能基またはF1 およびF2 で示される基に対
して反応性を有さず、R4 はカルボジイミド官能基また
はF1 およびF2 で示される基に対して反応性を有して
いない二価の有機性基であり、R5 はカルボジイミド官
能基とF2 で示される基との間の分岐のための部位とし
て機能するに適当な有機化合物の残基であり、Qは分岐
のための部位として機能するに適当な有機化合物の残基
であるかまたは−R1 で示される基であるかまたは−R
4 −F1 sで示される基であり、F1 はカルボジイミド官
能基以外の反応性官能基であり、F2 はカルボジイミド
官能基以外の反応性官能基であり、または1またはそれ
以上の(R2 −N=C=N)および/または(R3−N
=C=N)、−R1 または−R4 −F1 sで示される基を
含有しているオリゴマー基であり、kは0から10までの
価を有し、lは0から4までの価を有し、mは0から5
までの価を有し、nは0から10までの価を有し、oは0
から5までの価を有し、pは0から4までの価を有し、
qは1から6までの価を有し、rは1から6までの価を
有し、sは1から6までの価を有し、xは0であるかま
たは正の価を有し、yは少なくとも1の価を有する。た
だし、(x+y)はQで示される基の原子価に対応し、
(x+y)の価が1より大きい時にはR1 、R2、R
3 、R4 、R 5 、F1 、F2 、k、l、m、n、oおよ
びpはQで示される基に結合しているそれぞれの基にお
いて同一であるかまたは異なっていてよい。〕を有す
る。
【0017】化合物はオリゴマーなので、オリゴマー鎖
にはモノマーがランダムに分布され、k、l、m、n、
oおよびpは整数である必要はない 本発明の化合物においてQで示される基−R1 または−
4 −F1 sで示される−価の基であってよく、従って化
合物は一般式(2) :
【0018】
【化6】
【0019】〔式中、R2 、R3 、R4 、R5 、F1
2 、n、oおよびpは全て前記と同意義であり、Q1
は−R1 または−R4 −F1 sで示される基(ここにR1
は前記と同意義である)である〕を有する。
【0020】Qで示される基−R4 −F1 sで示される基
であり、oの価が0である化合物では、化合物は一般式
(3) :
【0021】
【化7】
【0022】〔式中、R2 ,R3 ,R4 ,F1 ,nおよ
びpは全て前記と同意義であり、R 4 は同一であるかま
たは異なっていてもよく、F1 は同一であるかまたは異
なっていてもよい〕を有する。通常、R4 で示される基
の両者は同一であり、F1 で示される基の両者は同一で
ある。
【0023】本発明の化合物はさらに、Qが−R1 で示
される基であり、oの価が0である化合物であり、この
ような化合物は一般式(4) :
【0024】
【化8】
【0025】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、F1
nおよびpは全て前記と同意義である〕を有している。
【0026】水および水性ポリマーに適当な分散性を得
るために、式(1),(2),(3) および(4) で示される化合物
は親水性セグメントを有するR1 またはR3 で、示され
る基を少なくとも0.01個有しているのが好ましい。親水
性セグメントを有していない場合、水および水性ポリマ
ーに分散させるために特別な乳化剤を加えることが必要
である。
【0027】式(1),(2),(3) および(4) で示される化合
物におけるカルボジイミド官能基は、〔x+x(k+
l)+y+y(n+p)〕の量で存在する。化合物がオ
リゴマーまたはポリマー性であるので、これは種々の分
子量をおよび組成を含浸し、k、l、m、n、o、pお
よびfおよびおそらくxおよびyの価は、種々の分子に
おいて異なってよく、化合物のための価は平均的価であ
る。
【0028】さらに、本発明による前記定義の一般式
(1),(2),(3)および(4) で示されるオリゴマーおよびポ
リマー化合物は、カルボキシ基を含有するポリマーの水
性分散液、エマルジョンまたは溶液のための優れた交差
結合剤として使用することができる。これらの交差結合
剤は低い温度で硬化する。
【0029】生成物におけるカルボジイミド官能基と幾
つかの官能基の組み合わせにより、ポリカルボジイミド
交差結合剤についての交差結合能が高められる。カルボ
ジイミド官能基と反応性官能基の両者が交差結合に関与
する。式(1),(2),(3) および(4) 由来のカルボジイミド
官能基は水性ポリマーにおけるカルボキシ基と反応し、
それによってポリマーにカップリングが生じる。
【0030】反応性官能基はタイプに依存して水性ベー
スのポリマーにおける反応性官能基との反応により種々
の方法で交差結合に関与する。本発明の具体例は、反応
性官能基がアジリジン、アゼチジンまたはエポキシド環
のような反応性環系であるか、または反応性官能基がア
ルコキシシランである式(1),(2),(3) および(4) で示さ
れる化合物である。アジリジンおよびアセチジン環は水
性ベースのポリマー系におけるカルボキシ基と反応す
る。エポキシド環は水性ポリマー系に存在することがあ
るアミノ官能基と反応する。アルコキシ官能基は加水分
解後に、水性ベースのポリマーに存在することがあるシ
ラン官能基と自己縮合反応により縮合反応する。本発明
の具体例は、反応性官能基がアルコキシシランである式
(1),(2),(3) および(4) で示される化合物である。カル
ボジイミド官能基は水性ベースのポリマー系におけるカ
ルボキシ基と反応する一方、同じ分子由来のアルコキシ
シラン官能基は加水分解後に隣接する分子由来のアルコ
キシシラン官能基と反応する。自己付加反応により交差
結合したポリマー系にSi−O−Si結合のネットワー
クが生じ、生成物は非常に有用な交差結合剤となる。本
発明の具体例は、反応性官能基がアジリジン環である式
(1),(2),(3) および(4) で示される化合物である。アジ
リジン環との反応の場合、水性ポリマーにおけるカルボ
キシ基への付加と自己付加の間に競合がある。これによ
りカップリングしたエチレンアミン官能基のネットワー
クが生じるが、これは前記アルコキシシラン化合物より
堅固でない。
【0031】アルコキシシラン官能基およびアジリジン
環の両者とカップリングした交差結合分子のネットワー
クを生じる可能性は、ポリカルボジイミド交差結合剤に
ついて交差結合能の高まりが観察されるという理由で最
も重要である。交差結合能が高まるその他の理由は、同
一分子量の場合、合計してより多くの官能基が存在する
ということである。
【0032】以下の記載において、本発明の化合物に存
在するカルボジイミド官能基とその他の反応性官能基F
1 および/またはF2 を集合的に「官能基」と呼ぶ。基
1 、R2 、R3 およびR4 は、カルボジイミド官能基
または基F1 とF2に対して反応性を有していない基と
して定義される。しかし、基R1 、R2 、R 3 およびR
4 は、本発明の化合物が交差結合剤として使用される場
合、カルボジイミド官能基と基F1 とF2 の機能を有意
に妨害しない置換基を有していてもよい。従って、基R
1 、R2 、R3 およびR4 は例えばアルキルまたはアル
コキシ側鎖を含有するか、または主鎖にウレタン基を含
有していてもよい。便宜上、以後、基R1 、R2 、R3
およびR4 を「非反応性」基と呼ぶ。前記の如く、この
ような基は本発明の化合物に存在する種々の官能基以外
の基に対して幾分かの反応性を有する基を包含してもよ
い。基R1 、R2 、R3 およびR4 は芳香族基であるか
またはそれを含むことができ、「芳香族」および「アリ
ール」なる語句は本明細書では、融合芳香族環、さらに
置換分が前記のタイプの非反応性基である置換芳香族環
を包含して使用される。
【0033】基Qが一価の非反応性基R1 である時、こ
の基はカルボジイミド官能基性オリゴマーまたはポリマ
ーの末端の基であり、通常は置換されていてもよい、好
ましくは25個を越えない炭素原子、典型的には20個を越
えない炭素原子を含有する炭化水素基である。基R1
少なくとも1個の炭素原子を含有し、通常は少なくとも
4個の炭素原子を含有する。基R1 はアルキル、アルケ
ニル、シクロアルキル、シクロアルケニルあるいはアリ
ール官能基、またはその混合物であってよく、カルボジ
イミド官能基によって基R2 、R3 またはR5 (存在す
る時)に結合している。基R1 はモノイソシアネートの
残基であってよく、これに由来するイソシアネート官能
基がカルボジイミド官能基の形成に関与し、次に基R1
は炭化水素基または置換炭化水素基であってよい。ま
た、基R1 はジイソシアネートの残基から誘導すること
ができ、ここでイソシアネート官能基の1個がアミノま
たはヒドロキシ化合物によってキャップされ、別のイソ
シアネートがカルボジイミドの形成に関与し、次に基R
1 は置換基が基−NH(C=0)R6 (式中、R6 は−
OR7 またはNHR7 でありR7 はヒドロカルボニル
基、例えばプロピル基のような10個まで、とりわけ6個
までの炭素原子を含有しているアルキル基である)であ
る置換炭化水素基である。基R7 はさらに、とりわけエ
トキシ官能基が存在するポリアルコキシ基を含有してい
る親水性セグメントであってよい。
【0034】アルコキシ官能基の数は種々であってよ
く、親水性セグメントの分子量は100〜10000 、好まし
くは500 〜2500、特に1100〜1800の範囲にある。親水性
セグメントはまたスルホン酸塩として酸性残基を含有す
ることもできる。
【0035】基R2 は二価の非反応性有機性基、とりわ
け二価の炭化水素基であり、アルキレン、アルケニレ
ン、シクロアルキレン、シクロアルケニレンまたはアリ
ーレン基またはこれらの混合物であってよく、典型的に
はカルボジイミド結合を形成させるために使用されたジ
イソシアネート由来の炭化水素残基である。
【0036】カルボジイミド官能基性オリゴマーまたは
ポリマーにおいて基R3 は親水性セグメントを含有して
いる二価の基であり、水または水性ポリマー分散液、エ
マルジョンまたは溶液への生成物の分散性を改善する。
親水性セグメントは典型的にはポリ(オキシアルキレ
ン)基、とりわけポリ(オキシエチレン)基である。基
3 は、2個のイソシアネート含有物質とポリ(オキシ
アルキレン)−ジオール、ポリ(オキシアルキレン)−
ジアミン、ポリ(オキシアルキレン)側鎖を有するジオ
ールまたはジアミン、またはスルホン酸塩残基を含有す
るポリ(オキシアルキレン)側鎖を有するジオールまた
はジアミンの付加生成物の残基とすることができる。通
常少なくとも1個のイソシアネート含有物質および典型
的には両者はジイソシアネートである。基R3 を構成
する付加生成物の末端NCO基は系におけるカルボジイ
ミド官能基の形成に関与する。基R3 は典型的にはオキ
シアルキレンでありとりわけオキシエチレン基である親
水性セグメントを含有する。親水性セグメントは通常ポ
リ(オキシアルキレン)基であり、オキシアルキレン基
の数は基R3 が少なくとも200 の分子量を有するのに十
分である。基R3 が高分子量を有する場合、これは、生
成物の粘度および最終化合物に存在する官能基の割合に
悪影響を有するであろう。従って基R3 の分子量は1000
0 を越えないのが好ましく、分子量は通常、5000を越え
ない。有用な生成物は、基R3 の分子量が少なくとも20
0 であり、2000を越えない、なかでも1000〜1800である
時に得られた。R3 の分子量が平均分子量であることは
理解されよう。基R3 は典型的にはポリ(オキシアルキ
レン)ジオールまたはジアミンから誘導され、ポリ(オ
キシアルキレン)基は主鎖または側鎖であってよく、平
均分子量は化合物における反応性水素原子の数を調べる
こと、例えば基R3 を含有しているジオールのグラムに
対するKOHのmgとして求められた−OH数を調べるこ
とによって推定することができる。
【0037】基R4 はカルボジイミド官能基オリゴマー
と、カルボジイミド官能基以外である反応性官能基の間
に結合を構成する。典型的には基R4 は炭化水素残基と
ウレタン官能基(−NH(C=O)O−)を有し、さら
に別の炭化水素残基を含んでいてもよい。基R4 は脂肪
族、環式脂肪族または芳香族のジイソシアネートの残基
であって、1個イソシアネートがカルボジイミド官能基
の生成に関与する。第2のイソシアネート基はカルボジ
イミド官能基以外である反応性官能基に結合しているか
またはその一部を構成しているイソシアネート反応性基
と付加生成物を形成する。イソシアネート反応性基は、
直接、またはアルキル、シクロアルキルまたはアリール
基のような置換されていることもある炭化水素基を介し
てカルボジイミド官能基以外の反応性官能基に結合して
いるヒドロキシまたはアミノ基であってよい。また、イ
ソシアネート反応性基は例えばアジリジン環におけるよ
うなその他の反応性官能基の一部であってもよい。
【0038】基R5 はカルボジイミド官能基オリゴマー
と基F2 の間の結合を構成する。基R5 は2個の脂肪
族、環式脂肪族または芳香族ジイソシアネートと主鎖ま
たは側鎖に反応性官能基を有するジヒドロキシ、ジアミ
ノ、またはアミノ−ヒドロキシ化合物の付加生成物の残
基とすることができる。また、基R5 は2個以上のヒド
ロキシおよび/またはアミノ基を含有している化合物、
例えばトリメチロールプロパンとカルボジイミド官能基
以外の反応性官能基を含有しているイソシアネート含有
物質および/または化合物から誘導することができる。
5 を構成する付加産物のNCO官能基は最終化合物に
おけるカルボジイミド官能基の形成に関与する。
【0039】基R2 ,R4 およびR5 は2価の基であ
り、典型的には非反応性である置換基を有していること
もある炭化水素基を包含する。R2 ,R4 およびR5
存在する炭化水素基は25個を越えない炭素原子、典型的
には20個を越えない炭素原子を含有するのが好ましい。
これらの基は典型的には少なくとも1個の炭素原子と通
常は少なくとも6個の炭素原子を有している炭化水素基
を含有している。このような基はアルキル、アルケニ
ル、シクロアルキル、シクロアルケニルまたはアリール
基またはその混合物から誘導することができ、カルボジ
イミド官能基に結合しているかまたはカルボジイミドお
よびカルボジイミド官能基以外の反応性官能基に結合す
ることができる。
【0040】基Qは基−R1 または基−R4 −F1 であ
るかまたは分岐のための部位として機能するのに適した
有機化合物の残基とすることができる。基Qが分岐のた
めの部位として機能するに適した有機化合物の残基であ
る場合、これはポリイソシアネートの残基であってよ
く、これに由来するNCO基が系におけるカルボジイミ
ド官能基の形成に関与するか、またはこれはジ−または
ポリ−イソシアネートと、ジオール、ポリオール、ジア
ミン、ポリアミンまたはアミノ−ヒドロキシ化合物との
付加物の残基とすることができ、これに由来する残存す
るNCO基がカルボジイミドの形成に関与する。基Qは
さらに、カルボジイミド官能基以外の反応性官能基を含
有していてもよく、1個を越えるこのような反応性官能
基を含有していてもよい。
【0041】F1 とF2 はカルボジイミド官能基以外の
反応性官能基であるかまたはこれを包含し、種々の反応
性官能基の混合物を含有していてもよい。反応性官能基
は水性ポリマー分散液、エマルジョンまたは溶液におけ
る官能基に対し、または対応する基に対して反応性を有
する官能基とすることができる。反応性官能基はハロゲ
ン、アルケニル、アリールアルケン、アルキニル、アリ
ールアルキン、アルカジエン、アルデヒド、ジアルキル
アセタール、ジチオアセタール、ケトン、不飽和アルデ
ヒド、ケトンまたはカルボン酸エステル、ニトリル、イ
ミン、アルキルアルコキシシラン、アルコキシシラン、
無水物、混合無水物、オキシム−保護ジイソシアネー
ト、ジケトン、ケトエステル、チオケトエステル、ケト
チオエステル、チオケトチオエステル、または2または
それ以上のこのような反応性官能基を含有する混合物で
あってよい。基F1 および/またはF2 は、反応性環系
であるかまたはそれを含有する反応性官能基とすること
ができる。反応性環系は、求電子または求核攻撃時に開
いている環とすることができる。反応性環系は、1また
はそれ以上の窒素および/または酸素および/またはイ
オウ原子および/またはケトおよび/またはチオケト官
能基を含有している3、4、5、6、7または8員の環
とすることができる。反応性環系の例としては、アジリ
ジン、エポキシド、チイラン、アジリン、オキシレン、
チイレン、アゼチジン、オキセタン、チエタン、ベータ
−ラクタム、ベータ−ラクトン、チエタノン、フラン、
ピロリン、ジヒドロフラン、ジヒドロチオフェン、ピロ
リジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェ
ン、オキサゾリジン、ジオキソラン、オキサチオラン、
チアゾリジン、イミダゾリン、ジチオラン、ピラゾリジ
ン、ジチオラン、ピラゾリン、オキサゾリン、チアゾリ
ン、イミダゾリン、ジオキソール、オキサゾロン、ピロ
リドン、ブチロラクトン、チオブチロラクトン、ブチロ
チオラクトン、チオブチロチオラクトン、オキサゾリド
ン、ジオキソラン−2−オン、チアゾリジノン、ジヒド
ロピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラン、ジヒドロ
ピラン、テトラヒドロピラン、コハク酸無水物、スクシ
ンイミド、チオピラン、ジヒドロチオピラン、テトラヒ
ドロチオピラン、ジヒドロピリミジン、テトラヒドロピ
リミジン、ヘキサヒドロピリミジン、ジオキサン、モル
ホリン、チアモルホリン、ジチアンおよびトリアジンを
挙げることができる。
【0042】kとlの価およびnとpの価はオリゴマー
またはポリマー鎖の長さを決定する。kとnの価は同一
であっても異なっていてもよく、直鎖系のためには1〜
10、好ましくは1〜4である。分枝鎖状系のためにはこ
の価は0〜10、好ましくは0〜4である。
【0043】lとpの価は同一であるかまたは異なって
いてもよく、0〜4であり、好ましい価は0.01〜2であ
り、とりわけ少なくとも0.1 であって0.8 を越えないの
が好ましい。mとoの価は同一であっても異なっていて
もよく、0〜5であり、0〜1の価が好ましい。q、r
およびsの価は1〜6であり、1〜3であるのが好まし
い。yの価は少なくとも1であって10までとすることが
でき、1〜4の価が好ましい。xの価は0であるかまた
は10までとすることができ、0〜2の価が好ましく、と
りわけ0または1の価が好ましい。
【0044】lとpの価が共に(x+y)より小さい場
合、オリゴマーまたはポリマー鎖の全てが親水性セグメ
ントを含有するわけではない。しかし、親水性セグメン
トは典型的にはポリ(オキシアルキレン)基であり、従
ってこの化合物は通常、親水性セグメントを少なくとも
5重量%であって30重量%を越えない、とりわけ10〜25
重量%含有する。
【0045】本発明はまた、式(1),(2),(3) および(4)
で示されるオリゴマーおよびポリマー化合物の製造方法
を提供する。この方法では反応は、ジイソシアネート、
おそらくモノイソシアネート、おそらくポリイソシアネ
ート、親水性ジオールおよび/またはジアミンおよび/
またはヒドロキシルアミン、おそらくポリオールおよび
/またはポリアミンおよび/またはポリヒドロキシルア
ミンの間で起こる。触媒の存在下でカルボジイミドが生
成され、反応媒質において所望のNCO重量%に達した
ら反応が停止され、その後、残存するNCO基が少なく
とも1個の反応性プロトンおよびカルボジイミド官能基
以外の反応性官能基を含有している生成物と反応する。
【0046】第1工程において、モノイソシアネートを
伴なっていることもあるジイソシアネート、親水性ジオ
ールまたはジアミンおよび分枝鎖状ポリカルボジイミド
が必要な場合にはポリイソシアネートまたはイソシアネ
ート基を含有している付加物またはそのような付加物の
前駆体を触媒の存在下で一緒に加熱して、二酸化炭素の
発生を伴ないながらカルボジイミド官能基を形成させ
る。この反応のための触媒としては、ホスホレン類、ホ
スホレンオキシド類、または酸化ホスホレンスルフィド
類を使用することができる。好適な触媒は2,5−ジヒ
ドロ−3−メチル−1−フェニルホスホル−1−オキシ
ドである。反応温度は60℃から180 ℃の範囲とすること
ができる。脂肪族または環式脂肪族イソシアネート類を
使用する場合は120 ℃から160 ℃の温度が好ましく、芳
香族イソシアネート類を使用する場合は好ましい反応温
度は80℃から120 ℃である。反応媒質中、所望のNCO
重量%に達するまで加熱を維持する。最終のNCO重量
%はオリゴマーの鎖長さを決定する。冷却後、残存する
NCO基と少なくとも1個の反応性プロトンとさらに問
題の反応性官能基とを含有する生成物とを反応させる
か、または反応性プロトンを含有している反応性官能基
を含む生成物とを反応させることにより更に反応性官能
基を導入する。反応性プロトンはヒドロキシまたはアミ
ノ基に存在するのが好ましい。残存するNCO基と、反
応性プロトンおよびさらに反応性官能基を含有する生成
物の間の反応は、カルボジイミドの製造に使用される温
度より低い温度で行われる。反応性プロトンがヒドロキ
シ基に存在する場合、少なくとも30℃の反応温度が典型
的に使用され、100 ℃まで、例えば80℃の温度が好まし
い。反応性プロトンがアミノ基に存在する場合、周囲温
度、例えば15℃から30℃で反応を行うことができる。
【0047】モノイソシアネートを使用する場合、これ
はR1 で示される基を含有している生成物、例えば一
般式(1)−(4)で示される化合物が得られるであろ
う。モノイソシアネートは、カルボジイミド官能基およ
び生成物に存在するその他の反応性官能基と反応し得る
官能基を含んでいないモノイソシアネートとすることが
でき、このようなモノイソシアネートは例えばブチルイ
ソシアネートオクチルイソシアネートおよびフェニルイ
ソシアネートを包含する。
【0048】また、ジイソシアネートと、反応性水素原
子を有する化合物、例えばアミンまたはとりわけアルカ
ノールとの反応により、初期工程でモノイソシアネート
を得ることができる。ジイソシアネートが好ましいが、
必然的ではなく、カルボジイミド官能基を製造するため
に使用されるのと同様のジイソシアネートを使用するこ
とができるが、1個の反応性プロトンを含有している化
合物は10個を越えない炭素原子、とりわけ6個を越えな
い炭素原子を含有している化合物、例えばメタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノー
ル、ヘキサノール等であるのが好ましい。任意の初期工
程または最終工程のいずれかにおいて、典型的には金属
とカルボン酸の塩、例えばスズオクトエートまたはジブ
チルスズドデカノエートのようなスズ塩である触媒の存
在下でイソシアネート含有化合物と、反応性プロトンを
含有している化合物との反応を行うことができる。反応
性プロトンがアミノ基に存在する場合、触媒の使用は通
常、必要ではない。
【0049】本発明の方法で使用されるジイソシアネー
トは、飽和脂肪族ジイソシアネート、環式脂肪族ジイソ
シアネートまたは芳香族ジイソシアネートであってよ
く、とりわけ20個までの炭素原子、とくに15個までの炭
素原子を有する炭化水素基を含有することができる。好
適なジイソシアネートの例としては、2,4−トルエン
ジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート
およびその混合物、ジシクロヘキシルメタン−4,4′
−ジイソシアネート、3−イソシアナトメチル−3,
5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネートおよ
び1,6−ジイソシアナトヘキサンを挙げることができ
る。
【0050】親水性ジオールまたはジアミンは、本発明
の化合物の親水性セグメントを提供し、典型的にはポリ
(オキシエチレン)鎖を有する親水性セグメントはジオ
ールまたはジアミンの主鎖にあるかまたはジオールまた
はジアミンの側鎖に存在することができる。前記のよう
に、この化合物は酸残基、例えばスルホン酸の塩を含有
しているポリ(オキシアルキレン)側鎖を含有すること
ができる。親水性ジオールまたはジアミンはイソシアネ
ート基と反応して、親水性基と例えばジイソシアネート
化合物の残基の間に−NH(C=O)O−または−NH
(C=O)NH−のタイプの結合を形成する。親水性ジ
オールを使用するのが好ましい。とりわけ好適な親水性
ジオールは、200 から2000、とりわけ1000から1800、例
えば約1500の分子量を有するポリ(オキシエチレン)グ
リコールを包含する。ポリ(オキシエチレン)側鎖を有
する化合物は、オキシアルキル化基がポリ(オキシエチ
レン)基またはポリ(オキシエチレン)−ポリ(オキシ
プロピレン)ブロックコポリマー基であって、そのいず
れかが酸の残基、とりわけスルホン酸ナトリウムの残基
を含有していてもよい2−(ヒドロキシメチル)−2−
〔(オキシアルキル化)ヒドロキシメチル)〕−ブタン
−1−オールを包含する。
【0051】化合物を分枝鎖状物質にしようとする場
合、反応混合物にさらにポリイソシアネート化合物を含
有させる。ポリイソシアネートなる語句は、少なくとも
3個のイソシアネート基を含有しているイソシアネート
化合物を意味して使用される。また、反応混合物に、ジ
−またはポリ−イソシアネートとジオール、ジアミン、
ポリオールまたはポリアミンの混合物の間の反応の生成
物である、予め製造されたポリイソシアネートの付加物
を含有させることができる。さらに別の方法では反応混
合物に、カルボジイミド基以外であってよい反応性官能
基を含有している化合物の十分量で予め製造した付加物
を含有させて、少なくとも2個の未反応イソシアネート
を含有する付加物を製造することができる。さらに別の
方法では、反応混合物に、少なくとも3個の反応性プロ
トンを含有している化合物、例えばポリオール、ポリア
ミンまたはポリヒドロキシアミンを包含することがで
き、このタイプの好適な化合物はトリメチロールプロパ
ンおよびエリトリトールである。ポリアミンはジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミンおよびテトラエ
チレンペンタアミンを包含し、反応混合物が褐色または
黄色に着色することを避けるために、カルボジイミドの
形成の後であって周囲温度でポリアミンを加えるべきで
ある。
【0052】カルボジイミド官能基を形成させるための
反応は、残存する(未反応の)イソシアネーシ基の割合
が反応混合物の20重量%より少なくなるまで続けられ
る。イソシアネート基の割合は、滴定、例えば過剰量の
2級アミンを使用し、過剰量のアミンを酸に対して滴定
することによって調べることができる。残存するイソシ
アネート基の割合は起こった反応の程度に依存し、残存
するイソシアネートの割合が低いほど、より多くの反応
が起こり、より高割合のオリゴマー化/ポリマー化が起
ったということは理解されよう。残存するイソシアネー
ト基の割合は通常、反応混合物の12重量%を越えず、特
に反応混合物の8重量%を越えない。残存するイソシア
ネート基の割合が低レベルまで低下した場合、得られた
生成物は高分子量を有するのは望ましくなく、高分子量
であると水溶解性が低下し、生成物の溶液の粘度が大き
くなる。従って、残存するイソシアネート基のレベルは
1重量以下に低下しないのが好ましく、通常、残存する
イソシアネート基のレベルは反応混合物の2重量%より
はるかに小さく低下しないのが好ましい。残存するイソ
シアネート基の割合が所望の程度まで低下したら、カル
ボジイミド官能基の形成を停止させるためか、または実
質上形成の割合を低下させるために反応混合物を冷却す
る。
【0053】残存するイソシアネート基が所望のレベル
になったら、温度を低下させ、残存するイソシアネート
基と、少なくとも1個の反応性プロトンを含有している
化合物を反応させる。この化合物の少なくとも一部分は
本明細書で前に詳細に記載した反応性官能基であるかま
たはそれを含有している。このような化合物の混合物を
使用して最終生成物における種々の官能基を得るか、ま
たは分枝のための部位であり、それ自体、官能基および
基−R4 −F1 sを提供する化合物を包含することができ
る基Qを得ることができる。
【0054】反応性プロトンを含有している化合物は、
反応性環系であってよく、このような環は活性なプロト
ン、例えば2−メチルアジリジン、4,4−ジメチルオ
キサゾリジン、チアゾリジン等におけるような活性なプ
ロトンを含有することを条件とする。また、反応性プロ
トンは典型的にはアミノまたはヒドロキシ基である基に
存在することができ、例えば1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−エチレンイミン、グリシドール−N−シクロヘキ
シル−3−ヒドロキシ−アゼチジン、2−エチル−3−
ヒドロキシエチル−2−メチルオキサゾリジン、4−エ
チル−4−ヒドロキシメチルオキサゾリン、アリルアル
コール、メチルエチルケトンオキシム1−アミノ−3−
(トリエトキシシリル)−プロパン、1−アミノ−3−
(トリメトキシシリル)−プロパンのような反応性官能
基に付加的である。さらに、反応性プロトンは、アルキ
ル、シクロアルキルまたはアリール基を介して幾分かの
反応性官能基にカップリングしていてもよいヒドロキシ
ル化合物またはアミノ化合物に存在する。その例は、ジ
(3−トリメトキシシリルプロピル)−アミンである。
化合物に基R5 −F2 を導入するために、第2工程にお
いて2またはそれ以上の反応性プロトンを有する化合物
を加えることができる。その例は、N−(3−トリメト
キシシリルプロピル)−1,2−ジアミノエタンであ
る。
【0055】反応の第2工程において残存するイソシア
ネート官能基の一部分と、ヒドロキシル化合物またはア
ミンのような少なくとも1個の反応性プロトンを含有し
ている生成物を反応させることによって、R1 を導入す
ることができる。例は、メタノール、プロパノール、ブ
タノール、ジブチルアミン、ジメチルアミノエタノー
ル、ポリアルコキシアミンである。
【0056】残存するイソシアネート官能基とヒドロキ
シル化合物の間の反応は、例えばカルボン酸の金属塩、
例えばスズオクトエートまたはジブチルスズドデカノエ
ートのようなスズの塩によって触媒することができる。
【0057】上記の組成タイプの化合物の反応混合物に
おける存在および割合に依存し、式(1)、(2)、
(3)または(4)で示される化合物が得られるか、ま
たは生成物の混合物とすることができる。
【0058】反応成分の一部分の反応性が高いという観
点から全反応工程は不活性条件下で行なわれ、高温は反
応の第一工程で必要とされる。従って反応工程は不活性
雰囲気下、例えば窒素、ヘリウムまたはアルゴンガスの
下で行なわれるのが好ましい。
【0059】本発明の方法は、溶媒または溶媒系を用い
ても用いなくても行なうことができる。また、溶媒を使
用せずに第1工程を行なうこと、およびカルボジイミド
が形成した後に溶媒を加えることが可能である。この溶
媒または溶媒系はカルボジイミド官能基に対し、または
反応性官能基に対して反応性であってはいけない。溶媒
または溶媒系が第1工程ですでに使用されている場合、
これは例えば120 ℃以上である高温であるため、比較的
高い沸点または沸とう範囲を有するべきである。カルボ
ジイミドが形成した後にこれを加える場合、沸点または
沸とう範囲はより低くてよい。本発明の化合物は水性ポ
リマー系に使用するために製造され、従って溶媒または
溶媒系は水混和性であるかまたは少なくとも一部分水混
和性であるのが好ましい。好適な溶媒の例は、メチルア
セテート、エチルアセテート、N−メチルピロリドン、
ジメチルホルムアミド、メトキシプロピルアセテート、
エトキシプロピルアセテート、メトキシブチルアセテー
ト、エトキシブチルアセテート、ジグリコールジメチル
エーテル、ジグリコールジエチルエーテル、メチルグリ
コールアセテート、エチルグリコールアセテート、ブチ
ルグリコールアセテート、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、プロピレンカーボネート
等の溶媒である。
【0060】カルボジイミド官能基、親水性セグメント
および反応性官能基および/または反応性環系を含有し
ている本発明の化合物は、ポリウレタン、ポリアクリレ
ートおよびポリメタクリレートを包含する、カルボキシ
基を含有しているポリマーの水性分散液、エマルジョン
または溶液のようなカルボキシ基を含有している系のた
めの低温焼固交差結合剤として使用することができる。
【0061】式(1)、(2)、(3)および(4)で
示される化合物におけるカルボジイミドと1またはそれ
以上のタイプの反応性官能基の組合わせにより、ポリカ
ルボジイミド交差結合剤については交差結合能が増大す
る。カルボジイミド官能基と反応性官能基の両者が前記
のように交差結合に関与する。
【0062】本発明の化合物は、前記の親水性セグメン
トに加えてさらに極性ヘテロ原子を提供し、水または水
性ポリマー系における系の分散性を適当にすることがで
きる。式(1)、(2)、(3)または(4)で示され
る化合物を交差結合剤として使用する場合、反応性官能
基は主要な部分が加水分解される前にポリマー系由来の
官能基と、または互いに反応し得るものとすべきであ
る。しかし、多くの場合、交差結合の前に官能基と水と
の間に反応が起こる。これは例えば、官能基がニトリ
ル、ジアルキルアセタール、ジチオアルキルアセター
ル、アルコキシシランおよびアルキル−アルコキシシラ
ンである場合である。好適な反応性官能基はアジリジン
またはエポキシド環、またはアルコキシシランまたはア
ルキル−アルコキシシラン官能基である。反応性環系と
してアジリジンが存在すると、カルボジイミド官能基と
の組合わせで、カルボキシ基含有水性ポリマー系におけ
る交差結合のために使用される時に効果が改善される。
アルコキシシラン含有生成物はその毒性が低く非突然変
異誘発性であるため、好ましい。官能基としてアルコキ
シシランまたはアルキル−アルコキシシランを含有して
いる化合物では、アルコキシシラン官能基が先ず加水分
解され、その後に得られたシラノールが縮合してSi−
O−Si結合を形成する。交差結合で使用するためのア
ルコキシシラン官能基を有する式(1)、(2)、
(3)または(4)で示される化学組成を有する生成物
は、アジリジン含有生成物の場合よりも優れている。交
差結合剤としてオリゴマーを使用すると、カルボジイミ
ドは水性ポリマーのカルボキシ基と反応するが、同じ分
子のアルコキシシラン官能基は先ず加水分解され、その
後に得られたシラノールが縮合反応して隣接する分子と
の間にSi−O−Si結合を生じる。
【0063】本発明の交差結合剤の使用方法は、非常に
簡単である。交差結合剤として使用される、官能基とし
てアジリジン、エポキシド、アゼチジンまたはアルコキ
シシランを有する式(1)、(2)、(3)および
(4)で示されるオリゴマー化合物は、水またはカルボ
キシ基を含有しているポリマーの分散液、エマルジョン
または溶液に適切に分散される。
【0064】交差結合剤として使用する場合、本発明の
化合物の濃度は狭義に臨界的ではない。好ましい濃度は
0.5 〜30重量%、好ましくは2〜10重量%である。ほと
んどの場合、特に低分子量の生成物を使用する場合、補
助的な界面活性剤を使用せずに、水または水性ポリマー
の溶液、分散液またはエマルジョン中で手動で撹拌すれ
ばよい。しかし、他の添加物を乳化させるために補助的
な界面活性剤または溶媒を含有させることは、化合物に
存在している官能基を妨害しない限り、問題がない。
【0065】交差結合工程において、さらに多くの成分
を含有させてもよく、例えば充填剤、着色料、色素、シ
リコン等を使用することができる。これらの別の成分
は、交差結合機能を全くまたはほとんど妨害しない時、
または妨害がある場合に、本発明の化合物と組合わせて
使用することができ、このことにより最適な使用結果が
得られる。本発明の化合物はまた、カルボキシ基を含有
しているポリマーの非水性溶媒中溶液の交差結合を行な
うために使用することができ、このような系では交差結
合は通常、水性系におけるより速く起こる。
【0066】
【作用】交差結合剤として本発明の化合物を含有してい
るポリマーの溶液、分散液またはエマルジョンは、支持
層の上に液状媒質をキャスティングすることによってフ
ィルムとし、液状溶媒または懸濁化媒質を蒸発させ、そ
の間にポリマーを交差結合させる。この方法では、レザ
ーまたは人工レザーのような支持層にコーティングを施
すことができる。
【0067】本発明の交差結合剤は、接着剤、密閉剤、
印刷インクおよびコーティングに使用することができ
る。また、交差結合したポリマーは以下の支持層上に使
用することができる:金属(特に鉄およびアルミニウ
ム)、木材、プラスチック(特にポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル)、紙製ボードおよび既に挙げ
たレザー。
【0068】使用しようとする処方においては、本発明
の交差結合剤と使用しようとするポリマーの分散液、エ
マルジョンまたは溶液以外に、結合剤、着色料、色素ま
たはシリコンのようなその他の成分を問題なく使用する
ことができる。しかし、これらは交差結合に影響しない
ことが条件であり、これらが影響する場合は最適な結果
が得られることが条件である。
【0069】本発明の化合物はさらに、カルボキシ基を
含有しているポリマーの非水性溶液、すなわち有機溶媒
を用いる系において交差結合剤として使用することがで
きる。これらの条件下では交差結合剤は水性系における
よりはるかに速く作用し、しばしば望ましくないほど速
い。
【0070】本発明の種々の態様を以下の実施例により
説明する。式(1)、(2)、(3)および(4)で示
されるオリゴマー化合物が製造された全ての実施例で
は、反応工程の間、反応混合物に窒素ガスを導入した。
これらの実施例は単に本発明を例示するものであり、本
発明を限定する意図のものではない。
【0071】
【実施例】
(実施例1)この実施例では、カルボジイミド官能基と
反応性官能基としての2−メチルアジリジンを含有して
成る一般式(4)で示される化合物の製造を説明する。
【0072】窒素大気下において21.0g(0.35モル)の
1−プロパノールが撹拌状態で6〜8時間内77.7g(0.
35モル)の3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリ
メチルシクロヘキシルイソシアネート(イソフォロンジ
イソシアネートとしてハルス社から入手可能で以下“I
PDI”と記す)と0.01gのスズオクトエートに20〜25
℃にて加えられた。一夜置いた後、233.1 g(1.05モ
ル)のIPDI、2.4 gの2,5−ジヒドロ−3−メチ
ル−1−フェニルホスホル−1−オキシド(メルック社
から入手可能)と122.4 gのジエチレングリコールジメ
チルエーテルが加えられ、その混合物は撹拌中に150 ℃
まで加熱された。撹拌と加熱は150 ℃にて3.6 〜4%に
イソシアネートの含量が反応混合物にて到達するまで続
けられた。反応混合物は20℃まで冷却された。再びイソ
シアネート含量を調べた後、当量の2−メチルアジリジ
ンを撹拌下に加え、最後にさらにジエチレングリコール
ジメチルエーテルを加えて50%の固体含量とした。混合
物は室温にてもう15分間撹拌された。 (実施例2)この実施例では、カルボジイミド官能基と
反応的官能基としての2つの2−メチルアジリジンから
成る一般式(3)で示される化合物の製造を説明する。
【0073】222 g(1.00モル)のIPDIと2.4 gの
2,5 −ジヒドロ−3−メチル−1−フェニルホスホル−
1−オキシドの混合物が189 gのメトキシプロピルアセ
テート中に撹拌状態で150 ℃まで加熱された。撹拌と加
熱は150 ℃にて反応混合物中イソシアネート含量が5.5
〜6%に達するまで続けられた。反応混合物は20℃まで
冷却された。イソシアネート含量を調べた後、当量の2
−メチル−アジリジン撹拌下に加え、反応混合物は更に
メトキシプロピルアセテートを加えて反応混合物を最終
的に50%の固体含量とした。混合物は更に15分間室温に
て撹拌された。 (実施例3)この実施例では、両方とも2−メチルアジ
リジンである2つの反応性基を有する一般式(3)で示
される化合物の製造を説明する。
【0074】実施例2の手順がくり返され、ただし、溶
媒は使用されず、反応は150 ℃にてイソシアネート含量
が12〜13重量%になるまで続けられた。 (実施例4)この実施例では、それぞれトリメトキシシ
ラン基である4つの反応性官能基を有する一般式(3)
で示される化合物の製造を説明する。
【0075】実施例2の手順がくり返され、ただし、プ
ロピレンイミンの代わりに当量のジ−(3−メトキシシ
リルプロピル)−アミン(ユニオンカーバイド社からシ
ランY−9492として入手可能)使用された。 (実施例5)この実施例では、カルボジイミド官能基
と、親水性セグメント、そして末端官能基としてアジリ
ジン環を有する一般式(4)の化合物の製造を説明す
る。
【0076】窒素雰囲気下において、6〜8時間かけて
21.3g(0.355 モル)の1−プロパノールが78.7g(0.
355 モル)の3−イソシアナトメチル−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキシル−イソシアネート(イソフォロ
ンジイソシアネートとしてハルス社から入手可能、以下
“IPDI”とする)と0.01gのスズオクトエートに撹
拌中に20〜25℃で加えられた。一晩置いた後、196.3 g
(0.884 モル)のIPDI、74.1g(0.063 モル)の2
−(ヒドロキシメチル)−2−〔(オキシエチル化)ヒ
ドロキシメチル〕−ブタン−1−オール、これは分子量
約1180を有し、Th.ゴールドシュミットAG社からテ
ゴメールD3403(以下“テゴメールD3403”とする)と
して入手可能、と2.4 gの2,5−ジヒドロ−3−メチ
ル−1−フェニルホスホル−1−オキシド(メルック社
から入手可能)が加えられ、そして混合物は撹拌されな
がら150 ℃まで加熱された。150 ℃での加熱と撹拌はイ
ソシアネートの量が反応混合物の6.5 〜7重量%になる
まで続けられた。333 gのメトキシプロピルアセテート
が加えられ、混合物は80℃まで冷却された。イソシアネ
ートの量を調べた後、当量の1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−エチレンイミンが加えられ、続いて0.075 gのジ
ブチル スズドデカノエートが加えられ、更にメトキシ
プロピル−アセテートが加えられ50%固体に調整され
た。80℃で1時間撹拌の後、混合物は冷却された。gl
cによる分析では1−(2−ヒドロキシエチル)−エチ
レンイミンの残量は50ppm以下となった。赤外スペク
トルでは残存イソシアネートの小さいシグナルが認めら
れ、これは7日以内に消滅した。分子の架橋結合の試験
の結果は実施例37と39に述べられており、また反応性テ
ストの結果は実施例8に述べられている。 (実施例6)この実施例では、実施例5による一般式
(4)で示される化合物の製造を説明する。
【0077】実施例5の手順がくり返され、ただしメト
キシプロピルアセテートの代わりにジエチレングリコー
ルジメチルエーテルが使用された。反応性と安定性に関
して同等の生成物を入手できた。 (実施例7)この実施例ではカルボジイミド官能基と親
水性セグミントを有するが別の反応性官能基や環系を有
していない一般式(4)で示される生成物の製造が説明
されている。この同等の生成物は、実施例5,10,11,
12,18,19,29,30,31,35と36の生成物のテストにお
いての比較物質として製造された。
【0078】手順は実施例5と同様であり、ただしジメ
チルエタノールアミンの代わりに1−(2−ヒドロキシ
エチル)−エチレンイミンが代用された。生成物の架橋
特性のテストの結果は実施例37,38,40と41に述べられ
ている。そして反応性テスト結果は実施例8に述べられ
ている。 (実施例8)実施例5と7の生成物の反応性を評価し
た。
【0079】実施例5と7の生成物並びにアジリジン架
橋剤、(ICIレジンB.V.からCX−100 として入
手可能)の反応性を酢酸中のカルボン酸基と生成物を反
応させることによって比較した。
【0080】実施例5と7の生成物とCX−100150g)
は21℃で酢酸の70%水溶液(5g)または水(5g)と
混合された。3分後、混合液の温度が測られカルボジイ
ミド官能基の減少がIR−スペクトルにて追跡された。
結果は表1に表示されている。
【0081】
【表1】
【0082】表1の注 (a)5は実施例5の生成物 7は実施例7の生成物 CX−100 はアジリジン架橋剤CX−100 実施例7+CX−100 は7とCX−100 の等重量割合の
混合物 (b)HAcは70重量%水性酢酸 (c)カルボジイミドの減少は2140cm-1におけるIR−
スペクトル求められる吸収シグナルの減少にて追跡され
る。100 %は不活性溶媒メトキシプロピルアセテート中
の実施例5または7の生成物の同等の濃度に対応したシ
グナルである。
【0083】表1における結果は、カルボジイミド官能
基とアジリディン官能基が同じ生成物(実施例5)に存
在すると下記に述べたようにこの生成物の反応性を改善
することを示している。
【0084】酢酸を加えた後、1つの分子に両方の官能
基が存在する場合は、より高い温度上昇が得られる。こ
れは1種類の官能基を持つ生成物に比較するかあるいは
アジリジン架橋剤(CX−100 )とポリカルボジイミド
架橋剤(実施例7)の混合物と比較しての場合である。
【0085】カルボジイミド官能基の減少は両方の官能
基が1つの分子に存在した時、より急速に起こる。これ
は1つのタイプの官能基を持つ生成物に比較するかある
いはアジリジン架橋剤(CX−100 )とポリカルボジイ
ミド架橋剤(実施例7)の混合物と比較した場合であ
る。 (実施例9)この実施例では、カルボジイミド官能基、
親水性セグメント、そして反応性官能基としてのアジリ
ジン環との化学組成から成る一般式(4)で示される化
合物の製造を説明する。
【0086】窒素雰囲気下において、21.3g(0.355 モ
ル)の1−プロパノールが6〜8時間かけて78.7g(0.
355 モル)のIPDIと0.01gのスズオクトエートに20
〜25℃にて撹拌しながら加えられた。一晩置いた後、24
0.1 g(1.082 モル)のIPDI、72g(0.048 モル)
のポリ(オキシエチレン)−グリコール(平均分子量
(OH数から推測された)約1500を有し、ホーキスト社
からPEG−1500Sとして入手可能である)と2.4 gの
2,5−ジヒドロ−3−メチル−1−フェニルホスホル
−1−オキシドが加えられ、そして混合物は撹拌されな
がら150 ℃まで加熱された。150 ℃での加熱と、撹拌は
イソシアネートの量が反応混合物の4.5〜5重量%にな
るまで続けられた。376 gのメトキシプロピルアセテー
トが加えられ、そして混合物は80℃まで冷却された。イ
ソシアネート量を調べた後、0.95当量の1−(2−ヒド
ロキシエチル)−エチレンイミンが加えられ、続いてジ
ブチルスズドデカノエートが0.075 g加えられ、そし
て、更にメトキシプロピルアセテートを加えることによ
り混合物は50%固体に調整された。80℃で1時間撹拌
後、混合物は冷却された。glcによる分析では1−
(2−ヒドロキシエチル)−エチレンイミンの残存量は
50ppm以下であった。赤外スペクトルでは残存するイ
ソシアネートの小さいシグナルが観測されたが7日以内
に消滅した。 (実施例10)この実施例では反応性官能基がエポキシド
環である一般式(4)で示される化合物の製造を説明す
る。
【0087】実施例5の手順がくり返されるが、ただし
当量のグリシドールが1−(2−ヒドロキシエチル)−
エチレンイミンの代用として使用された。架橋特性のテ
スト結果は実施例37に示されている。 (実施例11)この実施例では反応性官能基が2−メチル
アジリジンである一般式(4)で示される化合物の製造
を説明する。
【0088】実施例5の手順がくり返されるが、ただし
当量の2−メチルアジリジンが1−(2−ヒドロキシエ
チル)−エチレンイミンの代用として使用され、そして
2−メチルアジリジンとの反応は25〜30℃で行なわれ
た。2−メチルアジリジンと反応させるためには触媒と
してスズドデカノエートを加える必要がなかった。架橋
特性のテスト結果は実施例37に述べられている。 (実施例12)この実施例では、反応性官能基がN−シク
ロヘキシルアゼチジン環である一般式(4)で示される
化合物の製造を説明する。
【0089】実施例5の手順がくり返され、ただし当量
のN−シクロヘキシル−3−ヒドロキシアゼチジンが1
−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンイミンの代用と
して使用された。架橋特性のテスト結果は実施例37に述
べられている。 (実施例13)この実施例では反応性官能基としてアジリ
ジン環を使用した一般式(4)で示される化合物の製造
を説明する。
【0090】実施例5の手順がくり返され、ただし、1
−プロパノールとIPDIの反応後、233.7 g(0.892
モル)のジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシ
アネートがIPDIの代わりに使用され、一方テゴメー
ルD3403の使用量は74.1g(0.063 モル)であった。 (実施例14)この実施例では反応性官能基が2−エチル
−2−メチルオキサゾリジンである一般式(4)で示さ
れる化合物の製造を説明する。
【0091】実施例5の手順がくり返され、ただし当量
の2−エチル−3−ヒドロキシエチル−2−メチルオキ
サゾリジンが1−(2−ヒドロキシエチル)−エチレン
イミンの代わりに使用された。 (実施例15)この実施例では反応性官能基が4,4−ジ
メチルオキサゾリジンである一般式(4)で示される化
合物の製造を説明する。
【0092】実施例5の手順がくり返され、ただし当量
の4,4−ジメチルオキサゾリジンが1−(2−ヒドロ
キシエチル)−エチレンイミンの代わりに使用され、そ
して4,4−ジメチルオキサゾリジンの付加は25〜30℃
でスズドデカノエートを触媒として使用することなしに
行なわれた。 (実施例16)この実施例では反応性官能基が4−エチル
オキサゾリンである一般式(4)で示される化合物の製
造を説明する。
【0093】実施例5の手順がくり返され、ただし当量
の4−エチル−4−ヒドロキシメチルオキサゾリンが1
−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンイミンの代わり
に使用された。 (実施例17)この実施例では反応性官能基がチアゾリジ
ン環である一般式(4)で示される化合物の製造を説明
する。
【0094】実施例5の手順がくり返され、ただし当量
のチアゾリジンが1−(2−ヒドロキシエチル)−エチ
レンイミンの代わりに使用された。そしてチアゾリジン
の付加はスズドデカノアートを触媒として加えることな
しに25〜30℃で行なわれた。 (実施例18)この実施例では2つの反応性官能基を持っ
た一般式(3)で示される化合物の製造を説明する。な
お反応性官能基は両方ともアジリジン環である。
【0095】222 g(1.00モル)のIPDI,81.4g
(0.069 モル)のテゴメールD3404,1.8 gの2,5
−ジヒドロ−3−メチル−1−フェニルホスホル−1−
オキシドの260 gのメトキシプロピルアセテート中混合
物が攪拌されながら150 ℃まで加熱された。加熱と攪拌
はイソシアネート量が反応混合物の3.5 〜4重量%にな
るまで続けられた。そして混合物は80℃まで冷却され
た。イソシアネートの量を調べた後、等モル量の95%の
1−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンイミンが加え
られて、続いてジブチル スズドデカノエートが0.075
g加えられた。そして混合物はメトキシプロピル−アセ
テートの添加によって50%固体に調整された。1時間80
℃にて攪拌された後、混合物は冷却された。glc による
分析は1−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンイミン
の残存量が50PPM 以下であることを示した。赤外スペク
トルで残存するイソシアネートの小さいシグナルが観寮
されたが7日以内に消滅した。架橋特性のテスト結果は
実施例37に述べられている。 (実施例19)この実施例では、実施例18の生成物の長鎖
変更体(modification)である化合物の製造を説明す
る。
【0096】手順は実施例18に述べられたのと同様であ
るがただしカルボジイミドの生成はイソシアネートの量
が反応混合物中1.8 〜2.2 重量%になるまで続けられ
た。架橋特性のテスト結果は実施例37に述べられてい
る。 (実施例20)2つの反応性官能基、両方ともメチルアジ
リジンを持つ一般式(3) で示される化合物の製造を説明
する。
【0097】実施例18の手順がくり返されるが、ただし
当量の2−メチルアジリジンが1−(2−ヒドロキシエ
チル)−エチレンイミンの代用として使用され、そして
環系の付加がスズドデカノエートを触媒として添加する
ことなく25〜30℃で行なわれた。 (実施例21)この実施例では、2つの反応性官能基、両
方ともアリル官能基を持つ一般式(3) で示される化合物
の製造を説明する。
【0098】実施例18の手順がくり返され、ただし当量
のアリルアルコールが1−(2−ヒドロキシエチル)−
エチレンイミンの代用として使用された。 (実施例22)この実施例では2つのケトオキシム−保護
イソシアネート官能基を持つ一般式(3) で示される化合
物の製造を説明する。
【0099】実施例18の手順がくり返され、ただし当量
のメチルエチルケトンオキシムが1−(2−ヒドロキシ
エチル)−エチレンイミンの代用として使用された。メ
チルエチルケトンオキシムが20℃で加えられた後もう1
時間55〜60℃で攪拌が続けられた。 (実施例23)この実施例ではそれぞれ2つのトリエトキ
シシラン官能基を含有する2つの反応性官能基を持つ一
般式(3) ので示される化合物の製造を説明する。
【0100】実施例18の手順がくり返され、ただし当量
のジ−(3−トリエトキシシリル−プロピル)−アミン
(ユニオンカーバイド社からシランA−1100として入手
可能)が1−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンイミ
ンの代わりに使用された。シランA−1100との反応はジ
ブチル スズオクトエートを触媒として添加することな
しに25〜30℃で行なわれた。 (実施例24)この実施例では2つのトリメトキシシラン
官能基を持つ一般式(3) で示される化合物の製造を説明
する。
【0101】実施例23の手順がくり返され、ただし当量
の1−アミノ−3−(トリメトキシシリル)−プロパン
(ユニオンカーバイド社からシランA−1110として入手
可能、以後“シランA−1110”と呼ぶ)がシランA−11
10の代用として使用された。 (実施例25)この実施例では、それぞれ2つのトリメト
キシシラン官能基を含む2つの反応性官能基を持つ一般
式(3) で示される化合物の製造を説明する。
【0102】実施例23の手順がくり返され、ただし当量
のジ−(3−トリメトキシシリルプロピル)−アミン
(ユニオンカーバイド社からシランY−9492として入手
可能)が1−アミノ1−3−(トリエトキシシリル)−
プロパンの代用として使用された。 (実施例26)この実施例では、トリエトキシシランとト
リメトキシシラン官能基の混合物である2つの反応性官
能基を持つ一般式(3) で示される化合物の製造を説明す
る。
【0103】実施例23の手順がくり返され、ただし半当
量のシランA−1100と半当量のシランA−1110が当量の
シランA−1100の代わりに使用された。 (実施例27)この実施例ではR5 −F2 基がトリメトキ
シシリルプロピル置換ジアミンから誘導され、両方の末
端官能基がトリメトキシシラン官能基である一般式(2)
で示される化合物の製造を説明する。
【0104】実施例18の手順がくり返され、ただしカル
ボジイミドの生成がイソシアネートの量が最初の量の5.
5 〜6%となるまで続けられ、そして等モル量の1−
(2−ヒドロキシエチル)−エチレンイミンが半等モル
量のN−(3−トリメトキシシリルプロピル)−1,2
−ジアミノエタン(ユニオンカーバイド社からシランA
−1120として入手可能、以後“シランA−1120”と呼
ぶ)と半等モル量のシランA−1110で置き換えられ、そ
してシランの付加はジブチル スズオクトエートを触媒
として使用することなしに25−30℃で行なわれた。 (実施例28)この実施例ではスルホネートを末端とする
ポリ(オキシアルキル化)側鎖と両方ともアジリジン環
である2つの反応性官能基を含む一般式(3) で示される
化合物の製造を説明する。
【0105】実施例18の手順がくり返され、ただしテゴ
メールD3403は等モル量の2−ヒドロキシメチル−2−
(スルホン酸ナトリウム末端のオキシアルキル化〔EO
/PO 重量比85/153 〕−ヒドロキシメチル−ブタン
−1−オール(約1340の分子量を持ちテゴメールDS−
3117としてTh.ゴールドシュミットAG社から入手可
能、以後“テゴメールDS−3117”と呼ぶ)に置き換え
られた。 (実施例29)この実施例はスルホンネート末端のポリ
(オキシアルキル化)側鎖と両方ともトリメトキシシラ
ン官能基である2つの反応性官能基を持つ一般式(3) で
示される化合物の製造を説明する。
【0106】実施例24の手順がくり返され、ただしテゴ
メールD3403は等モル量のテゴメールDS−3117と置き
換えられた。架橋特性のテスト結果は実施例38で述べら
れている。 (実施例30)この実施例ではカルボジイミド官能基とス
ルホン酸塩の基を末端とするポリ−アルコキシル化側鎖
からなる親水性セグメントとそれぞれトリメトキシシラ
ン官能基である4つの官能基を含有する一般式(3) によ
る化合物の製造を説明する。
【0107】実施例25の手順がくり返され、ただしこの
場合、テゴメールD3403は当量のテゴメールDS−3117
で置き換えられた。生成物の架橋特性のテスト結果は実
施例38,40と41で述べられている。 (実施例31)この実施例では、カルボジイミド官能基と
スルホン酸塩の基を末端とするポリ−アルコキシル化側
鎖から成る親水性セグメント、と反応官能基としての2
つのトリエトキシシラン官能基を含有する一般式(3) に
よる化合物の製造を説明する。
【0108】実施例23の手順がくり返され、ただしテゴ
メールD3403は当量のテゴメールDS−3117で置き換え
られた。生成物の架橋特性のテスト結果は実施例40で述
べられている。 (実施例32)この実施例では芳香族基を含み、両方とも
2−メチルアジリジン環である2つの反応性官能基を持
つ一般式(3) で示される化合物の製造を説明する。
【0109】18.6g(0.3 モル)のエタンジオールが撹
拌下1時間内に293 gのメトキシプロピルアセテート中
の174 g(1.0 モル)の2,4と2,6−トルエン ジ
イソシアネート(アメリカンシアンアミド社から入手可
能)との市販混合物に温度を40℃以下に維持しながら加
えられた。15分撹拌後、118 g(0.1 モル)のテゴメー
ルD3403が加えられ、そして温度が90℃に高められた。
90℃で1時間撹拌後、0.3 gの2,5−ジヒドロ−3−
メチル−1−フェニルホスホル−1−オキシドが加えら
れ、CO2 の発生が始まった。90℃での加熱と撹拌はイ
ソシアネートの量が反応混合物の2.8 〜3.2 重量%にな
るまで続けられた。146 gのジメチルホルムアミドが加
えられ、混合物は20℃まで冷却された。イソシアナート
含量を調べた後、当量の2−メチルアジリジンが加えら
れた。15分間、撹拌が続けられた。赤外スペクトルで残
存イソシアネートの小さいシグナルが観寮されたが、7
日以内に消滅した。 (実施例33)この実施例では反応性官能基としてアジリ
ジン環を持つ一般式(1) で示される分枝鎖状生成物の製
造を説明する。
【0110】13.4g(0.1 モル)のトリメチロールプロ
パン、144.3 g(0.65モル)のIPDIと59g(0.05モ
ル)のテゴメールD3403との300 gのメトキシプロピル
アセテート中の混合物が撹拌されながら90℃で1時間加
熱された。1.2gの2,5 −ジヒドロ−3−メチル−1−
フェニルホスホル−1−オキシドが加えられ、温度が15
0 ℃まで上げられた。加熱と撹拌が150 ℃でイソシアネ
ートの量が反応混合物中2.0 −2.2 になるまで続けられ
た。混合物は80℃まで冷却された。イソシアネートの量
を調べた後、当量の95%の1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−エチレンイミンが加えられ、0.075 gのジブチル
スズドデカノエートが続いて加えられ、そして混合物
は更にメトキシプロピルアセテートを添加することによ
り30%固体に調整された。80℃で1時間撹拌後、混合物
を冷却した。glc の分析によると1−(2−ヒドロキシ
エチル)−エチレンイミンの残存量が50ppm 以下となっ
た。赤外スペクトルで残存イソシアネートの小さいシグ
ナルが観寮されたが7日以内に消滅した。 (実施例34)この実施例では分岐が実施例33の生成物と
実質状同じであり、Qで示される基が実施例27の生成物
と同様であり、そして末端基としてトリメトキシシラン
を含む(−R4 −F1 s)基を持つ一般式(1) で示される
化合物の製造を説明する。4g(0.03モル)のトリメチ
ロールプロパン、122.1 g(0.55モル)のIPDIと6
6.7g(0.05モル)のテゴメールD−3117との157 gの
メトキシプロピルアセテート中の混合物が撹拌されなが
ら90℃の温度まで加熱された。撹拌は1時間続けられ、
温度は150 ℃まで上昇させられた。1.2 gの2,5−ジ
ヒドロ−3−メチル−1−フェニルホスホル−1−オキ
シドが加えられ加熱が150 ℃でイソシアナートの量が反
応混合物の3.6 重量%になるまで続けらた。混合物は20
℃まで冷却された。イソシアネートの量を調べた後、半
等モル量のシランA−1120と半等モル量のシランA−11
10が加えられた。反応混合物は更にメトキシプロピルア
セテートを添加することによって30%の固体含量に調整
された。撹拌は30分間続けられた。 (実施例35)この実施例では、カルボジイミド官能基抜
きで、トリメトキシシラン官能基を末端基とした化合物
の製造を説明する。この生成物は実施例30と31,40の生
成物とのテストで比較するために作られる。
【0111】199.8 g(0.9 モル)のIPDI、40.2g
(0.3 モル)のジメチロールプロピオン酸、そして平均
分子量が1000でボラノール社からPPG−1025として入
手可能である200 g(0.2 モル)のポリプロポキシジオ
ールとの110 gのメトキシプロピルアセテート中の混合
物が撹拌されながら100 ℃で2時間加熱された。混合物
は20℃まで冷却されそしてイソシアネートの量を調べた
後当量のシランY−9492が20℃で加えられた。更にメト
キシプロピルアセテートを加えることにより反応混合物
は50%の最終固体含有量に調整された。反応混合物の撹
拌は30分間続けられた。
【0112】得た生成物は実施例30の生成物と同じ平均
分子量を持ち、また同じトリメトキシシラン濃度であ
る。架橋特性のテスト結果は実施例40で述べられてい
る。 (実施例36)この実施例はカルボジイミド官能基抜きで
末端トリエトキシシラン官能基を持つ化合物の製造を説
明する。この生成物は実施例30,31と40の生成物のテス
トのための比較目的のために作られる。
【0113】実施例35の手順をくり返し、ただしこの場
合シランY−9492が当量のシランA−1100と交換され
る。得た生成物は実施例31の生成物と同じ平均分子重量
を持ち、そしてまた同じトリエトキシシラン濃度であ
る。生成物のテスト結果は実施例40で述べられている。 (実施例37)この実施例はポリウレタン分散液の中の実
施例5,7,10,11,12,18と19の生成物の架橋特性の
評価に関するものである。
【0114】実施例5,7,10,11,12,18と19の生成物は
同量の水で希釈された。分散液は、スタール オランダ
B.V.社からRU−4385(以後“RU−4385”と呼
ぶ)として入手できる水性カルボキシ基含有ポリウレタ
ン分散液といくつかの濃度で混ぜ合わされた。厚さ200
μmと600 μmのフィルムが製造され周囲温度で固化さ
れた。フィルムの機械的特性、融点、そしてエタノール
中膨潤率が測定された。比較テストにおいて、アジリジ
ン架橋剤CX−100 (ICI樹脂社)とポリカルボジイ
ミド架橋剤バイデルム フィックスPCL(バイヤー
社)とウカールXL25 SE(ユニオン カーバイド
社)が使用された。
【0115】得た結果は表2に示されているが、すべて
の特性は2回の実験の平均である。これらの結果は、カ
ルボジイミド官能基と親水性セグメントおよび反応性官
能基の化学組成からなる架橋結合生成物が下記に示した
標準ポリカルボジイミド架橋剤に関して、RU−4385フ
ィルム上の架橋結合に効果を持つことを示している。
【0116】−当量の架橋結合官能基で、フィルム歪力
の増加が得られる。 −当量の架橋結合官能基でエタノールの取り込みが低下
される。 −当量の架橋結合官能基で、融点の上昇が観寮される。
【0117】
【表2】
【0118】表2の注 (a) 表1の注で定義されている。 (c) 使用レベルにおいて、全官能基はポリウレタン分散
液RU−4385( スタールオランダB.V.社から入手可
能)中のカルボキシ基濃度と当量である。XL 25SE
はユニオンカーバイド社から入手可能なポリカルボジイ
ミド架橋結合剤ウカールXL 255 SEである。フィッ
クスPCLはポリカルボジイミド架橋結合剤バイデルム
である。フィックスPCLはバイヤー社から入手可能で
ある。
【0119】(d) MPAはメガパスカル(106 NM-2
である。機械的性質と伸びはインストロン1025引張り試
験機で600 μm厚さに伸ばされたフィルムで測定され
た。M100 ,M200 ,M300 そしてM400 の数値はそれ
ぞれ100 ,200 ,300 と400 %に引張られたフィルムの
引張り力である。“−”標で示された個所はフィルムが
破れた。 (e) 伸びはフィルムが破れる前にインストロン1026引張
り試験機で測られた最大伸び価である。 (f) 融点はコフラーバンクタイプWMEで測られたフィ
ルムの融点である。 (g) 重量増加は200 μmに伸ばされたフィルムの比例重
量増加でこれは乾燥させて20℃で20分間固化させた後ア
ルコールに入れた、横;dはフィルムの溶解を意味す
る。 (実施例38)この実施例はポリウレタン分散液中の実施
例7,29,30の生成物の架橋結合特性の評価に関する。
【0120】実施例7,29と30の生成物は同量の水で希
釈された。分散液は手で、いくつかの濃度で水性カルボ
キシル基含有RU−4385と撹拌によって混ぜ合わさせ
た。厚さ200 μmと600 μmのフィルムが製造され周囲
温度で固化された。固化したフィルムの機械的性質、融
点およびエタノール中膨潤率が測定された。得られた結
果は表3に示されている。すべての性質は2回の実験の
平均である。
【0121】
【表3】
【0122】表3の注 (d),(e),(f) と(g) はすべて表2の注で定義されてい
る。 (h) 7,29と30は実施例7,29と30の生成物である。 (i)b&b−フィルムが220 ℃と260 ℃の間で脆く茶色にな
ったが融解はしなかった。
【0123】架橋結合したポリウレタンから形成された
フィルムは融点を示さない。しかしフィルムは220 ℃以
上の温度で茶色になり脆くなる。この結果は非架橋結合
フィルムについてのそれに比較してシラン官能基を持っ
たポリカルボジイミドがフィルムの特性を改善すること
を示している。 (実施例39)この実施例はポリアクリレート/ポリメタ
クリレートエマルジョン中の実施例5の生成物の架橋結
合特性の評価に関する。
【0124】実施例5の生成物は同量の水で希釈され
た。分散液は手で撹拌することによってRA−38または
Ri−193 (水性ポリアクリレート/ポリメタクリレー
トエマルジョン、スタール オランダB.V.社から入
手可能)と混ぜ合わされた。200 マイクロメータと600
マイクロメーターの厚さのフィルムが製造され、周囲温
度で乾燥および固化された。フィルムの機械的特性、融
点、そしてエタノール中での膨潤率が測定された。アジ
リジン架橋結合剤CX−100 が比較目的でテストされ
た。得た結果を表4に示している。
【0125】
【表4】
【0126】表4の注 (a) は表1の注で定義されている。(d),(e) と(g) はす
べて表2の注で定義されている。 (j) 融点と軟化点はそれぞれヘイズバンク コフラーシ
ステム タイプWMEで測定された。 (k) yはフィルムがエタノールを吸収してゼリー状にな
ることを示している。
【0127】表4のは結果は、実施例5の交差結合剤は
特にアクリレートエルマジョンに使用することができる
が、これはアジリジン交差結合剤CX−100より幾分効
果が劣ることを示している。標準アクリレート分散液に
比べて張りの増加、融点の上昇、より優れた溶剤耐性が
得られた。 (実施例40)この実施例では実施例7,30,31,35と36
の生成物の架橋結合特性の評価を説明する。
【0128】この実施例ではカルボジイミド官能基を持
たず末端アルコキシシラン官能基を持ったオリゴマーが
カルボジイミドとアルコキシシランの両官能基を有する
オリゴマーと比較された。
【0129】実施例7,30,31,35と36の生成物は同量
の水で希釈された。分散液はいくつかの濃度でカルボキ
シ基含有水性ポリウレタン分散液RU−4385に手で撹拌
することにより混ぜ合わされた。200 マイクロメーター
のフィルムが製造され、室温で乾燥および固化された。
【0130】固化したフィルムの膨潤率が計測された。
結果は表5に示されている。
【0131】
【表5】
【0132】表5の注 (a) 実施例7,31,36,30と35はそれぞれ実施例7,3
1,36,30 と35の生成物である。 (g) と(h) は表4で定義されている。
【0133】表5の結果は末端アルコキシシラン官能基
を持ち、カルボジイミド官能基を持たないオリゴマーは
カルボキシ基を含有するポリウレタン中で架橋結合でき
ないことを示している。このことはカルボジイミド官能
基を持たない生成物(実施例35または36の生成物)を含
有するポリウレタンのフィルムはアルコール中で多量の
アルコールを吸い上げてゼリー状の物質が生じ、これが
付着しにくいという事実からわかる。しかしながらカル
ボジイミドとアルコキシシランの両官能基を持つ生成物
をフィルムに使用した時、このフィルムは少し膨潤する
だけである。 (実施例41)この実施例は、実施例7と30の生成物のポ
リメタクリレート分散液中の架橋結合特性の評価を説明
する。
【0134】実施例7と30の生成物は同量の水で希釈さ
れた。分散物はカルボキシル基(スタールオランダB.
V.社から入手可能)中で手で撹拌された。200 と600
マイクロメーターのフィルムが製造され、室温にて乾燥
され固化された。固化したフィルムの機械的特性、融点
とエタノール中膨潤率が計測された。アジリジン架橋結
合剤CX−100 も参照のためにテストされた。結果は表
6に示されている。
【0135】結果は、トリメトキシシリル官能基とカル
ボジイミド官能基が同じ分子(実施例30の生成物)に存
在するし、カルボジイミド基が望ましい濃度で使用され
ると、ポリカルボジイミド架橋結合剤に関してRi−19
3 フィルムの架橋結合効果の増加が得られる。これは以
下のことから明らかである。−カルボジイミド基の相当
濃度において、フィルムのより高い伸張が計測された。
−RU−4385フィルムはカルボジイミドとトリメトキシ
シリルの両官能基を含有する架橋結合剤の存在下では融
点を持たないが、フィルムは220 ℃以上の温度で茶色に
変わり脆くなる。
【0136】この架橋結合作用の増加は架橋結合したポ
リマー系でSi−O−Si結合のネットワークが形成さ
れることで説明される。
【0137】
【表6】
【0138】表6の注 (a) 実施例7と30は実施例7と30の生成物である。 (c) これらの濃度ではカルボジイミド官能基はRi−19
3 のカルボキシル基の濃度の0.75当量である。 (d),(e),(f) と(g) は表2の注にて定義されている。
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 多官能基性水分散性交差結合剤
【特許請求の範囲】
【化1】 〔式中、R1 はカルボジイミド官能基またはF1 および
2 で示される基に対して反応性を有していない一価の
有機性基であり、 R2 はカルボジイミド官能基またはF1 およびF2 で示
される基に対して反応性を有していない二価の有機性基
であり、 R3 は親水性セグメントを有している二価の有機性基で
あって、カルボジイミド官能基またはF1 およびF2
示される基に対して反応性を有さず、 R4 はカルボジイミド官能基またはF1 およびF2 で示
される基に対して反応性を有していない二価の有機性基
であり、 R5 はカルボジイミド官能基とF2 で示される基との間
の分岐のための部位として機能するに適当な有機化合物
の残基であり、 Qは分岐のための部位として機能するに適当な有機化合
物の残基であるかまたは−R1 で示される基であるかま
たは−R4 −F1 sで示される基であり、 F1 はカルボジイミド官能基以外の反応性官能基であ
り、 F2 はカルボジイミド官能基以外の反応性官能基であ
り、 kは0から10までの価を有し、 lは0から4までの価を有し、 mは0から5までの価を有し、 nは0から10までの価を有し、 oは0から5までの価を有し、 pは0から4までの価を有し、 qは1から6までの価を有し、 rは1から6までの価を有し、 sは1から6までの価を有し、 xは0であるかまたは正の価を有し、 yは少なくとも1の価を有する。ただし、(x+y)は
Qで示される基の原子価に対応し、R1 、R2 、R3
4 、R5 、F1 、F2 、k、l、m、n、o、p、
q、rおよびsはQで示される基に結合しているそれぞ
れの基において同一であるかまたは異なっていてもよ
い。〕を有する請求項1〜3のいずれかに記載の化合
物。
【化2】 〔式中、R2 、R3 、R4 、R5 、F1 、F2 、n、
o、p、rおよびsは全て上記と同意義を有し、Q1
−R1 または−R4 −F1 s(ここにR1 は上記と同意
義を有する)である〕を有する請求項4または請求項5
のいずれかに記載の化合物。
【化3】 〔式中、R2 、R3 、R4 、F1 、n、pおよびsは全
て上記と同意義を有し、R2 、R3 、R4 およびF1
同一であるかまたは異なっていてもよい〕を有する請求
項6記載の化合物。
【化4】 〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、F1 、n、pおよび
sは全て請求項4と同意義を有し、R1 、R2 、R3
4 およびF1 は同一であるかまたは異なっていてもよ
い〕を有する請求項6記載の化合物。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なタイプの多官能
基性水分散性化合物、このような化合物の製造法および
カルボキシ基を含有しているポリマーの分散液、エマル
ジョンまたは溶液における交差結合剤(架橋剤)として
のこのような化合物の用途に関する。
【0002】
【従来の技術】基礎となる物質を保護および装飾するた
めに、工業的コーティングが製造されている。元来、こ
れらのコーティングは主として溶媒性系であったが、多
くの理由から、水性系コーティングの開発に対する関心
が高まってきた。溶媒性コーティングから水性コーティ
ングへのシフトのための主要な理由は、環境に対する有
害性が低く、毒性がより低いことである。
【0003】水性コーティングの開発において、このコ
ーティングの質がしばしば溶媒性コーティングのそれよ
り劣っているということが明らかになった。水性コーテ
ィングの特性が交差結合剤を加えることによって大きく
改善されるということは知られている。従って、取扱い
に安全な水分散性交差結合剤が必要とされている。具体
的には、交差結合剤は低毒性、とりわけ低または非−突
然変異誘発性であり、低または非−発がん性であるべき
である。
【0004】過去数十年の間に、数種のタイプの交差結
合剤が開発された。硬化の温度によって、交差結合剤を
高温ベーキングタイプと低温ベーキングタイプに分ける
ことができる。レザーおよび人工レザーのような温度感
応性物質に適用するためには、低温ベーキングタイプの
交差結合剤がとりわけ興味深く、これらのうち数種のタ
イプが市販品として入手可能である。カルボキシ基含有
水性コーティングの場合、多官能基性アジリジン化合物
が非常に有効な交差結合剤であり、水または水性分散液
と容易に混合することができる。しかし、このような化
合物は突然変異誘発性試験においてポジティブな結果を
示す。多官能基性アゼチジン化合物も交差結合剤として
作用するが、このような化合物はアジリジン化合物より
効率がよくないらしい。イソシアネートまたは保護イソ
シアネートは交差結合剤として作用することができる。
なぜなら、これらの化合物はポリマー系において遊離の
アミノ基またはヒドロキシ基と反応するか、またはこれ
らはウレタンまたはアミド官能基と反応してビウレット
(biuret)を形成する。
【0005】非突然変異誘発性の別の交差結合剤は、水
分散性ポリカルボジイミド系であり、例えばヨーロッパ
特許出願公開第121083号、0120305 号および0274402 号
に記載されている。アジリジン官能基と同様に、カルボ
ジイミド官能基はポリマー系のカルボキシ官能基と反応
する。これらの特許に記載されているポリカルボジイミ
ドは、モノー、ジーおよびトリ官能基性脂肪族または環
式脂肪族イソシアネートを基礎とし、最後の場合はそれ
ぞれ、尿素またはチオ尿素官能基の硫化水素の脱水素ま
たは脱離によって生成される。これらは、水性ポリマー
分散液、エマルジョンまたは溶液に乳化させるために界
面活性剤、極性溶媒および高速せん断混合を必要とす
る。より水分散性であり、より安定な製品を得るための
別の開発は、ヨーロッパ特許出願公開第0241805 号に記
載されておりこれは乳化を促進するためにポリ(オキシ
アルキレン)基にポリカルボジイミドが結合されている
界面活性ポリカルボジイミドを開示している。
【0006】レザーおよび人工レザーのコーティングの
ためには、ポリカルボジイミド系はアジリジン化合物よ
り有効性の劣る交差結合剤であるらしい。これは少なく
とも一部は、ポリアジリジンの官能基性に比較してポリ
カルボジイミドの官能基性が低いということに起因する
と思われる(反応性官能基:それぞれ100 %固体で2.2
−2.8 ミリ当量/gおよび6−7ミリ当量/g)。ま
た、ポリカルボジイミドの場合、ポリアジリジンより官
能基が離れているので、交差結合のタイプが異なる。
【0007】より有効な交差結合剤を得るにあたり最初
にチェックされたことは、ポリカルボジイミドの官能基
性が、より高分子量の産物を製造することによって高め
られたか否かということであるが、この場合、粘度の高
すぎる産物が得られ、水に対する分散性が悪く、従って
交差結合剤としての使用に適さない。
【0008】交差結合剤の官能基性を高める別の方法
は、アジリジン官能基とカルボジイミド官能基を一分子
に組合わせることである。このような化合物の利点は、
アジリジン交差結合剤について予想される突然変異誘発
性が低いということである。なぜなら、この分子はより
大きい分子量を有し、アジリジン含有率が低下するから
である。カルボジイミド官能基性交差結合剤についての
利点は、このような化合物は同等の分子量でより高い総
交差結合官能基性を有することである。カルボジイミド
官能基とアジリジン官能基の両者を有している化合物
は、その総官能基に基づいて予想されるより高い交差結
合能を示した。これに関する説明は、交差結合剤におけ
るアジリジン基は水性ポリマーにおけるカルボキシ基と
の予想される反応以外に、自己付加反応をも生じるとい
うことであるかもしれない。これは、交差結合ポリマー
系に、カップリングしたエチレンアミン官能基のネット
ワークを生じさせる。しかし、カルボジイミド官能基と
アジリジン官能基の両者を有する化合物は突然変異誘発
性である。
【0009】上記の現象をより大いに利用するために、
交差結合ポリマー系にこのようなネットワークを得るた
めの別の可能性を求めて研究が行なわれた。文献では、
アルコキシシラン化合物は加水分解後に、互いに縮合反
応を生じるということが知られていた。従って、カルボ
ジイミド官能基とアルコキシシラン官能基の両者を有す
る化合物が製造された。カルボキシ基を含有しているポ
リマーの水性分散液、エマルジョンまたは溶液において
これらの化合物を交差結合剤として使用すると、カルボ
ジイミド官能基はこのポリマーのカルボキシ基と反応
し、一方、アルコキシシラン基は加水分解後に、互いに
縮合する。即ち、ネットワークは交差結合したポリマー
においてSi−O−Si結合を生じ、ポリカルボジイミ
ド交差結合剤については交差結合能が非常に増強され
る。さらに、カルボジイミド官能基とアルコキシシラン
官能基の両者を含有している化合物の重要な利点は、こ
れらの化合物が非突然変異誘発性であるということであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、カルボキシ基
を有している下記のタイプのポリマーの水性分散液、エ
マルジョンおよび溶液の交差結合に適切な非常に有効
な、低毒性の、低または非突然変異誘発性の水分散性交
差結合剤が依然として必要とされている。とりわけアク
リル酸とメタクリル酸のエステル、スチレン、ビニルク
ロリド、ビニリデンクロリド、ビニルアセテートからの
エマルジョンポリマー化によって製造されたポリマーエ
マルジョンである。アクリル酸とメタクリル酸のような
酸のコモノマーを含有させるべきである。懸濁液ポリマ
ー化の産物、水性ポリマー溶液および予め製造されたポ
リマーの分散液(特に水中での縮合ポリマー)を使用す
ることができる。水性ポリウレタンおよび水性ポリエス
テルが好ましいのは明らかである。
【0011】この目的を達成するために、新しいタイプ
の多官能基性水分散性の製品が開発された。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、カルボジイミ
ド官能基、およびカルボジイミド官能基以外の反応性官
能基を有するオリゴマー物質である化合物(compositio
n )を提供する。
【0013】この化合物はオリゴマー物質であり、この
ような物質においてはそれぞれの成分の量は平均的な量
であることは理解されよう。本発明の代表的な化合物
は、一般式(1) :
【0014】
【化5】
【0015】〔式中、R1 はカルボジイミド官能基また
はF1 およびF2 で示される基に対して反応性を有して
いない一価の有機性基であり、R2 はカルボジイミド官
能基またはF1 およびF2 で示される基に対して反応性
を有していない二価の有機性基であり、R3 は親水性セ
グメントを有している二価の有機性基であって、カルボ
ジイミド官能基またはF1 およびF2 で示される基に対
して反応性を有さず、R4 はカルボジイミド官能基また
はF1 およびF2 で示される基に対して反応性を有して
いない二価の有機性基であり、R5 はカルボジイミド官
能基とF2 で示される基との間の分岐のための部位とし
て機能するに適当な有機化合物の残基であり、Qは分岐
のための部位として機能するに適当な有機化合物の残基
であるかまたは−R1 で示される基であるかまたは−R
4 −F1 sで示される基であり、F1 はカルボジイミド
官能基以外の反応性官能基であり、F2 はカルボジイミ
ド官能基以外の反応性官能基であり、kは0から10まで
の価を有し、lは0から4までの価を有し、mは0から
5までの価を有し、nは0から10までの価を有し、oは
0から5までの価を有し、pは0から4までの価を有
し、qは1から6までの価を有し、rは1から6までの
価を有し、sは1から6までの価を有し、xは0である
かまたは正の価を有し、yは少なくとも1の価を有す
る。ただし、(x+y)はQで示される基の原子価に対
応し、(x+y)の価が1より大きい時には、R1 、R
2 、R3 、R4 、R5 、F1 、F2 、k、l、m、n、
o、p、q、rおよびsはQで示される基に結合してい
るそれぞれの基において同一であるかまたは異なってい
てもよい。〕を有する。
【0016】この化合物はオリゴマーなので、オリゴマ
ー鎖にはモノマーがランダムに分布され、k、l、m、
n、o、p、q、rおよびsは整数である必要はない。
本発明の化合物においてQで示される基は−R1 または
−R4 −F1 sで示される−価の基であってよく、従っ
て化合物は一般式(2) :
【0017】
【化6】
【0018】〔式中、R2 、R3 、R4 、R5 、F1
2 、n、o、p、rおよびsは全て前記と同意義であ
り、Q1 は−R1 または−R4 −F1 sで示される基
(ここにR1は前記と同意義である)である〕を有す
る。
【0019】Qで示される基が−R4 −F1 sで示され
る基であり、oの価が0である化合物では、化合物は一
般式(3) :
【0020】
【化7】
【0021】〔式中、R2 、R3 、R4 、F1 、n、p
およびsは全て前記と同意義である〕を有する。
【0022】本発明の化合物はさらに、Qが−R1 で示
される基であり、oの価が0である化合物であり、この
ような化合物は一般式(4) :
【0023】
【化8】
【0024】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、F1
n、pおよびsは全て前記と同意義である〕を有してい
る。
【0025】水および水性ポリマー中で適当な分散性を
得るために、式(1)、(2) 、(3) および(4) で示される
化合物は、親水性セグメントを有するR1 またはR3
示される基を少なくとも0.01個有しているのが好まし
い。親水性セグメントを有していない場合、水性ポリマ
ーの水に分散させるために特別な乳化剤を加えることが
必要である。
【0026】式(1) 、(2) 、(3) および(4) で示される
化合物では、カルボジイミド官能基は〔x+x(k+
l)+y+y(n+p)〕の量で存在する。この化合物
はオリゴマー性なので、これは種々の分子量および組成
を有し、k、l、m、n、o、pおよびおそらくxおよ
びyの価は、個々の分子において異なっていてよく、化
合物のための価は平均的な価であることは理解されよ
う。
【0027】さらに、本発明による前記定義の一般式
(1) 、(2) 、(3) および(4) で示されるオリゴマー化合
物は、カルボキシ基を含有するポリマーの水性分散液、
エマルジョンまたは溶液のための優れた交差結合剤とし
て使用することができる。これらの交差結合剤は低い温
度で硬化する。
【0028】生成物におけるカルボジイミド官能基と幾
つかの官能基の組み合わせにより、ポリカルボジイミド
交差結合剤についての交差結合能が高められる。カルボ
ジイミド官能基と反応性官能基の両者が交差結合に関与
する。式(1)、(2) 、(3) および(4) 由来のカルボジイ
ミド官能基は水性ポリマーにおけるカルボキシ基と反応
し、それによってポリマーにカップリングが生じる。
【0029】反応性官能基はタイプに依存して、水性ベ
ースのポリマーにおける反応性官能基と反応することに
より種々の方法で交差結合に関与する。本発明における
その具体例は、反応性官能基がアジリジン、アゼチジン
またはエポキシド環のような反応性環系であるか、また
は反応性官能基がアルコキシシランである式(1) 、(2)
、(3) および(4) で示される化合物である。アジリジ
ンおよびアセチジン環は、水性ベースのポリマー系にお
けるカルボキシ基と反応する。エポキシド環は水性ポリ
マー系に存在することがあるアミノ官能基と反応する。
アルコキシ官能基は加水分解後に、水性ベースのポリマ
ーに存在することがあるシラン官能基と自己縮合反応に
より縮合反応する。本発明におけるその具体例は、反応
性官能基がアルコキシシランである式(1) 、 (2) 、 (3)
および(4) で示される化合物である。カルボジイミド官
能基は水性ベースのポリマー系におけるカルボキシ基と
反応する一方、同じ分子由来のアルコキシシラン官能基
は加水分解後に、隣接する分子由来のアルコキシシラン
官能基と反応する。これにより、交差結合したポリマー
系にSi−O−Si結合のネットワークが生じ、生成物
は非常に有用な交差結合剤となる。本発明におけるその
具体例は、反応性官能基がアジリジン環である式(1) 、
(2) 、(3) および(4) で示される化合物である。アジリ
ジン環の反応の場合、水性ポリマーにおけるカルボキシ
基への付加と自己付加の間に競合がある。これにより、
カップリングしたエチレンアミン官能基のネットワーク
が生じるが、これは上記アルコキシシラン化合物ほど堅
固ではない。
【0030】カップリングした交差結合分子がアルコキ
シシラン官能基およびアジリジン環の両者とネットワー
クを生じる可能性は、ポリカルボジイミド交差結合剤に
ついて交差結合能の高まりが観察される最も重要な原因
である。交差結合能が高まるその他の理由は、同一分子
量の場合、合計してより多くの官能基が存在するという
ことである。
【0031】以下の記載において、本発明の化合物に存
在するカルボジイミド官能基とその他の反応性官能基F
1 および/またはF2 を集合的に「官能基」と呼ぶ。カ
ルボジイミド官能基およびその他の官能基を含有してい
るオリゴマー化合物は、一般式(1) 、(2) 、(3)および
(4)を有している。
【0032】R1 、R2 、R3 およびR4 で示される基
は、カルボジイミド官能基またはF 1 とF2 で示される
基に対して反応性を有していない基として定義される。
しかし、R1 、R2 、R3およびR4 で示される基は、
本発明の化合物が交差結合剤として使用される場合、カ
ルボジイミド官能基とF1 とF2 で示される基の機能を
有意に妨害しない置換基を有していてもよい。従って、
1 、R2 、R3 およびR4 で示される基は例えばアル
キルまたはアルコキシ側鎖を含有するか、または主鎖に
ウレタン基を含有していてもよい。R1 、R2 、R3
よびR4 で示される基は芳香族基であるかまたはそれを
含むことができ、「芳香族」および「アリール」なる語
句は本明細書では、融合芳香族環、さらに置換分が前記
のタイプの非反応性基である置換芳香族環を包含して使
用される。
【0033】R1 で示される非反応性基はカルボジイミ
ド官能基性オリゴマーの末端の基であり、通常は置換さ
れていてもよい、好ましくは25個を越えない炭素原子、
典型的には20個を越えない炭素原子を含有する炭化水素
基である。R1 で示される基は少なくとも1個の炭素原
子を含有し、通常は少なくとも4個の炭素原子を含有す
る。R1 で示される基はアルキル、アルケニル、シクロ
アルキル、シクロアルケニルあるいはアリール官能基、
またはその混合物であってよく、カルボジイミド官能基
によってR2 、R3 またはR5 で示される基(存在する
時)に結合している。R1 で示される基はモノイソシア
ネートの残基であってよく、これに由来するイソシアネ
ート官能基がカルボジイミドの形成に関与し、そしてR
1 で示される基は炭化水素基または置換炭化水素基であ
ってよい。また、R1 で示される基はジイソシアネート
の残基から誘導することができ、ここでイソシアネート
官能基の1個はアミノまたはヒドロキシ化合物によって
キャップされ、別のイソシアネートはカルボジイミドの
形成に関与し、そしてR1 で示される基は置換基が−N
H(C=O)R6 (式中、R6 は−OR7またはNHR7
でありR7 は炭化水素基、例えばプロピル基のような1
0個まで、とりわけ6個までの炭素原子を含有している
アルキル基である)で示される基である置換炭化水素基
である。R7で示される基はさらに、とりわけエトキシ
官能基が存在するポリアルコキシ基を含有している親水
性セグメントであってよい。
【0034】アルコキシ官能基の数は種々であってよ
く、親水性セグメントの分子量は100〜10000 、好まし
くは500 〜2500、特に1100〜1800の範囲にある。親水性
セグメントはスルホン酸塩として酸の残基を含有するこ
ともできる。
【0035】R2 で示される基は二価の非反応性有機性
基、とりわけ二価の炭化水素基であり、アルキレン、ア
ルケニレン、シクロアルキレン、シクロアルケニレンま
たはアリーレン基またはこれらの混合物であってよく、
典型的にはカルボジイミド結合を形成させるために使用
されたジイソシアネート由来の炭化水素の残基である。
【0036】カルボジイミド官能基性オリゴマーにおい
てR3 で示される基は親水性セグメントを含有している
二価の基であり、水または水性ポリマー分散液、エマル
ジョンまたは溶液への生成物の分散性を改善する。親水
性セグメントは典型的にはポリ(オキシアルキレン)
基、とりわけポリ(オキシエチレン)基である。R3
示される基は、2個のイソシアネート含有物質とポリ
(オキシアルキレン)−ジオール、ポリ(オキシアルキ
レン)−ジアミン、ポリ(オキシアルキレン)側鎖を有
するジオールまたはジアミン、またはスルホン酸塩残基
を含有するポリ(オキシアルキレン)側鎖を有するジオ
ールまたはジアミンの付加生成物の残基とすることがで
きる。通常少なくとも1個のイソシアネート含有物質、
典型的には両者はジイソシアネートである。R3 で示さ
れる基を構成する付加生成物の末端NCO基は系におけ
るカルボジイミド官能基の形成に関与する。R3 で示さ
れる基は典型的にはオキシアルキレンでありとりわけオ
キシエチレン基である親水性セグメントを含有する。親
水性セグメントは通常ポリ(オキシアルキレン)基であ
り、オキシアルキレン基の数はR3 で示される基が少な
くとも200 の分子量を有するのに十分である。R3 で示
される基が高分子量を有する場合、これは、生成物の粘
度および最終化合物に存在する官能基の割合に悪影響を
有するであろう。従ってR3 で示される基の分子量は10
000 を越えないのが好ましく、分子量は通常、5000を越
えない。有用な生成物は、R3 で示される基の分子量が
少なくとも500 であり、2500を越えない、なかでも1000
〜1800である時に得られた。R3 の分子量が平均分子量
であることは理解されよう。R3 で示される基は典型的
にはポリ(オキシアルキレン)ジオールまたはジアミン
から誘導され、このポリ(オキシアルキレン)基は主鎖
または側鎖であってよく、平均分子量は化合物における
反応性水素原子の数を調べること、例えばR3 で示され
る基を含有しているジオールのグラムに対するKOHの
mgとして求められる−OH数を調べることによって推定
することができる。
【0037】R4 で示される基はカルボジイミド官能基
性オリゴマーと、カルボジイミド官能基以外である反応
性官能基の間に結合を構成する。典型的にはR4 で示さ
れる基は炭化水素残基とウレタン官能基(−NH(C=
O)O−)を有し、さらに別の炭化水素残基を含んでい
てもよい。R4 で示される基は脂肪族、環式脂肪族また
は芳香族のジイソシアネートの残基であって、1個のイ
ソシアネート基がカルボジイミド官能基の生成に関与す
る。第2のイソシアネート基はカルボジイミド官能基以
外である反応性官能基に結合しているかまたはその一部
を構成しているイソシアネート反応性基と付加生成物を
形成する。このイソシアネート反応性基は、直接、また
はアルキル、シクロアルキルまたはアリール基のような
置換されていることもある炭化水素基を介してカルボジ
イミド官能基以外の反応性官能基に結合しているヒドロ
キシまたはアミノ基であってよい。また、イソシアネー
ト反応性基は例えばチアゾリジン環におけるようなその
他の反応性官能基の一部であってもよい。
【0038】R5 で示される基はカルボジイミド官能基
性オリゴマーとF2 で示される基の間の結合を構成す
る。R5 で示される基は2個の脂肪族、環式脂肪族また
は芳香族ジイソシアネートと主鎖または側鎖に反応性官
能基を有するジヒドロキシ、ジアミノ、またはアミノ−
ヒドロキシ化合物の付加生成物の残基とすることができ
る。また、R5 で示される基は2個以上のヒドロキシお
よび/またはアミノ基を含有している化合物、例えばト
リメチロールプロパンとカルボジイミド官能基以外の反
応性官能基を含有しているイソシアネート含有物質およ
び/または化合物から誘導することができる。R5 を構
成する付加生成物のNCO官能基は最終化合物における
カルボジイミド官能基の形成に関与する。
【0039】R2 およびR4 で示される基は2価の基で
あり、典型的には非反応性である置換基を有しているこ
ともある炭化水素基を包含する。R2 およびR4 に存在
する炭化水素基は好ましくは25個を越えない炭素原子、
典型的には20個を越えない炭素原子を含有する。これら
の基は、典型的には少なくとも1個の炭素原子、通常は
少なくとも6個の炭素原子を有している炭化水素基を含
有している。このような基はアルキル、アルケニル、シ
クロアルキル、シクロアルケニルまたはアリール基また
はその混合物から誘導することができ、カルボジイミド
官能基に結合しているかまたはカルボジイミド官能基お
よびカルボジイミド官能基以外の反応性官能基に結合す
ることができる。
【0040】Qで示される基は、−R1 で示される基ま
たは−R4 −F1 で示される基であるか、または分岐の
ための部位として機能するのに適した有機化合物の残基
とすることができる。Qで示される基が分岐のための部
位として機能するに適した有機化合物の残基である場
合、これはポリイソシアネートの残基であってよく、こ
れに由来するNCO基が系におけるカルボジイミド官能
基の形成に関与するか、またはこれはジ−またはポリ−
イソシアネートと、ジオール、ポリオール、ジアミン、
ポリアミンまたはアミノ−ヒドロキシ化合物との付加物
の残基とすることができ、これに由来する残存するNC
O基がカルボジイミドの形成に関与する。Qで示される
基はさらに、カルボジイミド官能基以外の反応性官能基
を含有していてもよく、1個を越えるこのような反応性
官能基を含有していてもよい。
【0041】F1 とF2 はカルボジイミド官能基以外の
反応性官能基であるかまたはこれを包含し、種々の反応
性官能基の混合物を含有していてもよい。反応性官能基
は水性ポリマー分散液、エマルジョンまたは溶液におけ
る官能基に対し、または対応する基に対して反応性を有
する官能基とすることができる(例えば自己縮合または
自己付加によって)。反応性官能基はハロゲン、アルケ
ニル、アリールアルケン、アルキニル、アリールアルキ
ン、アルカジエン、アルデヒド、ジアルキルアセター
ル、ジチオアセタール、ケトン、不飽和アルデヒド、ケ
トンまたはカルボン酸エステル、ニトリル、イミン、ア
ルキルアルコキシシラン、アルコキシシラン、無水物、
混合無水物、オキシム−保護ジイソシアネート、ジケト
ン、ケトエステル、チオケトエステル、ケトチオエステ
ル、チオケトチオエステル、または2またはそれ以上の
このような反応性官能基を含有する混合物であってよ
い。F 1 および/またはF2 で示される基は、反応性環
系であるかまたはそれを含有する反応性官能基とするこ
とができる。反応性環系は、求電子または求核攻撃時に
開環する環とすることができる。反応性環系は、1また
はそれ以上の窒素および/または酸素および/またはイ
オウ原子および/またはケトおよび/またはチオケト官
能基を含有している3、4、5、6、7または8員の環
とすることができる。反応性環系の例としては、アジリ
ジン、エポキシド、チイラン、アジリン、オキシレン、
チイレン、アゼチジン、オキセタン、チエタン、ベータ
−ラクタム、ベータ−ラクトン、チエタノン、フラン、
ピロリン、ジヒドロフラン、ジヒドロチオフェン、ピロ
リジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェ
ン、オキサゾリジン、ジオキソラン、オキサチオラン、
チアゾリジン、イミダゾリン、ジチオラン、ピラゾリジ
ン、ピラゾリン、オキサゾリン、チアゾリン、イミダゾ
リン、ジオキソール、オキサゾロン、ピロリドン、ブチ
ロラクトン、チオブチロラクトン、ブチロチオラクト
ン、チオブチロチオラクトン、オキサゾリドン、ジオキ
ソラン−2−オン、チアゾリジノン、ジヒドロピリジ
ン、テトラヒドロピリジン、ピラン、ジヒドロピラン、
テトラヒドロピラン、コハク酸無水物、スクシンイミ
ド、チオピラン、ジヒドロチオピラン、テトラヒドロチ
オピラン、ジヒドロピリミジン、テトラヒドロピリミジ
ン、ヘキサヒドロピリミジン、ジオキサン、モルホリ
ン、チアモルホリン、ジチアンおよびトリアジンを挙げ
ることができる。
【0042】kとlの価およびnとpの価はオリゴマー
鎖の長さを決定する。kとnの価は同一であっても異な
っていてもよく、直鎖系のためには1〜10、好ましくは
1〜4である。分枝鎖状系のためにはこの価は0〜10、
好ましくは0〜4である。
【0043】lとpの価は同一であるかまたは異なって
いてもよく、0〜4であり、好ましい価は0.01〜2であ
り、とりわけ少なくとも0.1 であって0.8 を越えないの
が好ましい。mとoの価は同一であっても異なっていて
もよく、0〜5であり、0〜1の価が好ましい。q、r
およびsの価は1〜6であり、1〜3であるのが好まし
い。yの価は少なくとも1であって10までとすることが
でき、1〜4の価が好ましい。xの価は0であるかまた
は10までとすることができ、0〜2の価が好ましく、と
りわけ0または1の価が好ましい。
【0044】lとpの価が共に(x+y)より小さい場
合、オリゴマー鎖の全てが親水性セグメントを含有する
わけではない。しかし、親水性セグメントは典型的には
ポリ(オキシアルキレン)基であり、従ってこの化合物
は通常、0〜30重量%の親水性セグメント、好ましくは
2%以上、とりわけ10〜20重量%の親水性セグメントを
含有する。
【0045】本発明はまた、式(1) 、(2) 、(3) および
(4) で示されるオリゴマー化合物の製造方法を提供す
る。この方法では反応は、ジイソシアネート、おそらく
モノイソシアネート、おそらくポリイソシアネート、親
水性ジオールおよび/またはジアミンおよび/またはヒ
ドロキシルアミン、おそらくポリオールおよび/または
ポリアミンおよび/またはポリヒドロキシルアミンの間
で起こる。触媒の影響下でカルボジイミドが生成され、
反応媒質において所望のNCO重量%に達した時点で反
応が停止され、その後、残存するNCO基が少なくとも
1個の反応性プロトンおよびカルボジイミド官能基以外
の反応性官能基を含有している生成物と反応する。
【0046】第1工程において、モノイソシアネートを
伴なっていることもあるジイソシアネート、親水性ジオ
ールまたはジアミンおよび分枝鎖状ポリカルボジイミド
が必要な場合にはポリイソシアネートまたはイソシアネ
ート基を含有している付加物またはそのような付加物の
前駆体を触媒の存在下で一緒に加熱して、二酸化炭素の
発生を伴ないながらカルボジイミド官能基を形成させ
る。一方、水素活性な化合物はオリゴマー系に組み入れ
られる。この反応のための触媒としては、ホスホレン
類、ホスホレンオキシド類、または酸化ホスホレンスル
フィド類を使用することができる。好適な触媒は2,5
−ジヒドロ−3−メチル−1−フェニルホスホル−1−
オキシドである。反応温度は60℃から180 ℃の範囲とす
ることができる。脂肪族または環式脂肪族イソシアネー
ト類を使用する場合は120 ℃から160℃の温度が好まし
く、芳香族イソシアネート類を使用する場合は好ましい
反応温度は80℃から120 ℃である。反応媒質中、所望の
NCO重量%に達するまで加熱を維持する。最終のNC
O重量%はオリゴマーの鎖長さを決定する。冷却後、残
存するNCO基と少なくとも1個の反応性プロトンとさ
らに所望の反応性官能基とを含有する生成物とを反応さ
せるか、または反応性プロトンを含有している反応性官
能基を含む生成物とを反応させることにより更に反応性
官能基を導入する。反応性プロトンはヒドロキシまたは
アミノ基に存在するのが好ましい。残存するNCO基
と、反応性プロトンおよびさらに反応性官能基を含有す
る生成物の間の反応は、カルボジイミド基の形成に使用
される温度より低い温度で行われる。反応性プロトンが
ヒドロキシ基に存在する場合、少なくとも30℃の反応温
度が典型的に使用され、100 ℃まで、例えば80℃の温度
が好ましい。反応性プロトンがアミノ基に存在する場
合、ほぼ周囲温度、例えば15℃から30℃で反応を行うこ
とができる。
【0047】モノイソシアネートを使用する場合、これ
はR1 で示される基を含有している生成物、例えば一般
式(1)−(4)で示される化合物を形成するであろう。モ
ノイソシアネートは、カルボジイミド官能基および生成
物に存在するその他の反応性官能基と反応し得る官能基
を含んでいないモノイソシアネートとすることができ、
このようなモノイソシアネートは例えばブチルイソシア
ネート、オクチルイソシアネートおよびフェニルイソシ
アネートを包含する。
【0048】また、ジイソシアネートと、反応性水素原
子を有する化合物、例えばアミンまたはとりわけアルカ
ノールとの反応により、初期工程でモノイソシアネート
を得ることができる。ジイソシアネートが好ましいが、
必然的ではなく、カルボジイミド官能基を製造するため
に使用されるのと同様のジイソシアネートを使用するこ
とができるが、1個の反応性プロトンを含有している化
合物は10個を越えない炭素原子、とりわけ6個を越えな
い炭素原子を含有している化合物、例えばメタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノー
ル、ヘキサノール等であるのが好ましい。任意の初期工
程または最終工程のいずれかにおいて、典型的には金属
とカルボン酸の塩、例えばスズオクトエートまたはジブ
チルスズドデカノエートのようなスズ塩である触媒の存
在下でイソシアネート含有化合物と、反応性プロトンを
含有している化合物との反応を行うことができる。反応
性プロトンがアミノ基に存在する場合、触媒の使用は通
常、必要ではない。
【0049】本発明の方法で使用されるジイソシアネー
トは、飽和脂肪族ジイソシアネート、環式脂肪族ジイソ
シアネートまたは芳香族ジイソシアネートであってよ
く、とりわけ20個までの炭素原子、とくに15個までの炭
素原子を有する炭化水素基を含有することができる。好
適なジイソシアネートの例としては、2,4−トルエン
ジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート
およびその混合物、ジシクロヘキシルメタン−4,4′
−ジイソシアネート、3−イソシアナトメチル−3,
5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネートおよ
び1,6−ジイソシアナトヘキサンを挙げることができ
る。
【0050】親水性ジオールまたはジアミンは、本発明
の化合物における親水性セグメントを提供し、典型的に
はポリ(オキシエチレン)鎖を有する親水性セグメント
はジオールまたはジアミンの主鎖にあるかまたはジオー
ルまたはジアミンの側鎖に存在することができる。前記
のように、この化合物は酸残基、例えばスルホン酸の塩
を含有しているポリ(オキシアルキレン)側鎖を含有す
ることができる。親水性ジオールまたはジアミンはイソ
シアネート基と反応して、親水性基と例えばジイソシア
ネート化合物の残基の間に−NH(C=O)O−または
−NH(C=O)NH−のタイプの結合を形成する。親
水性ジオールを使用するのが好ましい。とりわけ好適な
親水性ジオールは、100 から10000 、好ましくは500 か
ら2500、とりわけ1100から1800の分子量を有するポリ
(オキシエチレン)グリコールを包含する。ポリ(オキ
シエチレン)側鎖を有する化合物は、オキシアルキル化
基がポリ(オキシエチレン)基またはポリ(オキシエチ
レン)−ポリ(オキシプロピレン)ブロックコポリマー
基であって、そのいずれかが酸の残基、とりわけスルホ
ン酸ナトリウムの残基を含有していてもよい2−(ヒド
ロキシメチル)−2−〔(オキシアルキル化)ヒドロキ
シメチル)〕−ブタン−1−オールを包含する。
【0051】化合物を分枝鎖状物質にしようとする場
合、反応混合物にさらにポリイソシアネート化合物を含
有させる。ポリイソシアネートなる語句は、少なくとも
3個のイソシアネート基を含有しているイソシアネート
化合物を意味して使用される。また、反応混合物に、ジ
−またはポリ−イソシアネートとジオール、ジアミン、
ヒドロキシルアミン、ポリヒドロキシルアミン、ポリオ
ールまたはポリアミンの混合物の間の反応の生成物であ
る、予め製造されたポリイソシアネートの付加物を含有
させることができる。さらに別の方法では、反応混合物
に、少なくとも3個の反応性プロトンを含有している化
合物、例えばポリオール、ポリアミンまたはポリヒドロ
キシアミンを包含することができ、このタイプの好適な
化合物はトリメチロールプロパンおよびエリトリトール
である。ポリアミンはジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミンおよびテトラエチレンペンタアミンを包
含し、反応混合物が褐色または黄色に着色することを避
けるために、カルボジイミドの形成の後であって周囲温
度でポリアミンを加えるべきである。
【0052】カルボジイミド官能基を形成させるための
反応は、残存する(未反応の)イソシアネート基の割合
が反応混合物の20重量%より少なくなるまで続けられ
る。イソシアネート基の割合は、滴定、例えば過剰量の
2級アミンを使用し、過剰量のアミンを酸に対して滴定
することによって調べることができる。残存するイソシ
アネート基の割合は起こった反応の程度に依存し、残存
するイソシアネートの割合が低いほど、より多くの反応
が起こり、より高割合のオリゴマー化が起ったというこ
とは理解されよう。残存するイソシアネート基の割合は
通常、反応混合物の12重量%を越えず、特に反応混合物
の8重量%を越えない。残存するイソシアネート基の割
合が低レベルまで低下した場合、得られた生成物は望ま
しくない高分子量を有し、その結果、水溶解性が低下
し、生成物の溶液の粘度が大きくなる。従って、残存す
るイソシアネート基のレベルは1重量%以下に低下しな
いのが好ましく、通常、残存するイソシアネート基のレ
ベルは反応混合物の2重量%よりはるかに小さく低下し
ないのが好ましい。残存するイソシアネート基の割合が
所望の程度まで低下したら、反応混合物を冷却し、カル
ボジイミド官能基の形成を停止させるか、または実質上
形成の速度を低下させる。
【0053】第2の工程では、反応性官能基はオリゴマ
ーに残存するイソシアネート基と少なくとも1個の反応
性プロトンを含有している化合物との反応によって導入
される。この化合物の少なくとも一部は本明細書で前に
詳細に記載した反応性官能基であるかまたはそれを含有
している。このような化合物の混合物を使用して種々の
官能基を得ることができる。
【0054】反応性プロトンを含有している化合物は、
反応性環系であってよく、このような環は活性なプロト
ン、例えば2−メチルアジリジン、4,4−ジメチルオ
キサゾリジン、チアゾリジン等におけるような活性なプ
ロトンを含有することを条件とする。反応性プロトンは
アミノまたはヒドロキシ化合物に存在することができ、
例えば1−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンイミ
ン、グリシドール、N−シクロヘキシル−3−ヒドロキ
シ−アゼチジン、2−エチル−3−ヒドロキシエチル−
2−メチルオキサゾリジン、4−エチル−4−ヒドロキ
シオキサゾリン、アリルアルコール、メチルエチルケト
ンオキシム、1−アミノ−3−(トリエトキシシリル)
−プロパン、1−アミノ−3−(トリメトキシシリル)
−プロパンのように、アルキル、シクロアルキルまたは
アリール基によって任意に反応性官能基または反応性環
系に結合している。さらに、反応性プロトンは、アルキ
ル、シクロアルキルまたはアリール基を介して1以上の
反応性官能基にカップリングしていてもよいヒドロキシ
ル化合物またはアミノ化合物に存在することも可能であ
る。その例は、ジ−(3−トリメトキシシリルプロピ
ル)−アミンである。化合物にR5 −F2 で示される基
を導入するために、第2工程において2またはそれ以上
の反応性プロトンを有する化合物を加えることができ
る。その例は、N−(3−トリメトキシシリルプロピ
ル)−1,2−ジアミノエタンである。
【0055】反応の第2工程において残存するイソシア
ネート官能基の一部と、ヒドロキシル化合物またはアミ
ンのような少なくとも1個の反応性プロトンを含有して
いる生成物を反応させることによって、R1 を導入する
ことができる。その例は、メタノール、プロパノール、
ブタノール、ジブチルアミン、ジメチルアミノエタノー
ル、ポリアルコキシアミンである。
【0056】残存するイソシアネート官能基とヒドロキ
シル化合物の間の反応は、例えばカルボン酸の金属塩、
例えばスズオクトエートまたはジブチルスズドデカノエ
ートのようなスズの塩によって触媒することができる。
【0057】上記の組成タイプの反応混合物における存
在および割合に依存し、式(1)、(2)、(3)または(4)
で示される化合物が得られるか、または生成物の混合物
とすることができる。
【0058】反応成分の一部の反応性が高いという観点
から全反応工程は不活性条件下で行なわれ、高温は反応
の第一工程で必要とされる。従って、反応工程は不活性
雰囲気下、例えば窒素、ヘリウムまたはアルゴンガスの
下で行なわれるのが好ましい。
【0059】本発明の方法は、溶媒または溶媒系を用い
ても用いなくても行なうことができる。また、溶媒を使
用せずに第1工程を行なうこと、およびカルボジイミド
が形成した後に溶媒を加えることも可能である。この溶
媒または溶媒系はカルボジイミド官能基に対し、または
反応性官能基に対して反応性であってはいけない。溶媒
または溶媒系が第1工程ですでに使用される場合、これ
は例えば120 ℃以上である高温であるため、比較的高い
沸点または沸とう範囲を有するべきである。カルボジイ
ミドが形成した後にこれを加える場合、沸点または沸と
う範囲はより低くてよい。本発明の化合物は主として水
性ポリマー系に使用するために製造され、従って溶媒ま
たは溶媒系は水混和性であるかまたは少なくとも一部水
混和性であるのが好ましい。好適な溶媒の例は、メチル
アセテート、エチルアセテート、N−メチルピロリド
ン、ジメチルホルムアミド、メトキシプロピルアセテー
ト、エトキシプロピルアセテート、メトキシブチルアセ
テート、エトキシブチルアセテート、ジグリコールジメ
チルエーテル、ジグリコールジエチルエーテル、メチル
グリコールアセテート、エチルグリコールアセテート、
ブチルグリコールアセテート、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、プロピレンカーボネ
ート等の溶媒である。
【0060】カルボジイミド官能基、親水性セグメント
および反応性官能基および/または反応性環系を含有し
ている本発明の化合物は、ポリウレタン、ポリアクリレ
ートおよびポリメタクリレートを包含する、カルボキシ
基を含有しているポリマーの水性分散液、エマルジョン
または溶液のようなカルボキシ基を含有している系のた
めの低温ベーキング交差結合剤として使用することがで
きる。
【0061】式(1)、(2)、(3)および(4)で示される
化合物におけるカルボジイミドと1またはそれ以上のタ
イプの反応性官能基の組合わせにより、ポリカルボジイ
ミド交差結合剤についての交差結合能が増大する。カル
ボジイミド官能基と反応性官能基の両者が前記のように
交差結合に関与する。
【0062】本発明の化合物において、親水性セグメン
トが存在し、また反応性官能基に極性ヘテロ原子が存在
することにより、水を伴った水性ポリマー分散液、エマ
ルジョンまたは溶液を有する系の分散性が増大する。式
(1)、(2)、(3)または(4)で示される化合物を交差結
合剤として使用する場合、反応性官能基は主要な部分が
加水分解される前にポリマー系由来の官能基と、または
互いに反応し得るものとすべきである。しかし、多くの
場合、交差結合の前に官能基と水との間に反応が起こ
る。このような官能基の例は、ニトリル、ジアルキルア
セタール、ジチオアルキルアセタール、アルコキシシラ
ンおよびアルキルアルコキシシランである。好適な反応
性官能基はアジリジンまたはエポキシド環、またはアル
コキシシランまたはアルキルアルコキシシラン官能基で
ある。反応性環系としてアジリジンが存在すると、カル
ボジイミド官能基との組合わせで、カルボキシ基含有水
性ポリマー系における交差結合のために使用される時に
効果が改善される。既述したように、これは交差結合に
よってエチレン−アミン官能基のネットワークが形成
し、さらに同等の分子量ではより多くの反応性官能基が
存在するという事実に起因する。アルコキシシラン含有
生成物はその毒性が低く非突然変異誘発性であるため、
好ましい。交差結合用途のためのアルコキシシラン官能
基を有する式(1)、(2)、(3)または(4)で示される化
学組成を有する生成物は、アジリジン含有生成物よりも
優れている。交差結合剤としてこのオリゴマーを使用す
ると、カルボジイミドは水性ポリマーのカルボキシ基と
反応するが、同じ分子のアルコキシシラン官能基は先ず
加水分解され、その後に得られたシラノールが縮合反応
して隣接する分子との間にSi−O−Si結合を生じ
る。
【0063】本発明の交差結合剤の使用方法は、非常に
簡単である。交差結合用途のために使用される、官能基
としてアジリジン、エポキシド、アゼチジンまたはアル
コキシシランを有する式(1)、(2)、(3)および(4)で
示されるオリゴマー化合物は、水またはカルボキシ基を
含有しているポリマーの分散液、エマルジョンまたは溶
液に適切に分散される。
【0064】交差結合剤として使用する場合、本発明の
化合物の濃度は狭義に臨界的ではない。好ましい濃度は
0.5 〜30重量%、好ましくは2〜15重量%である。ほと
んどの場合、特に低分子量の生成物を使用する場合、補
助的な界面活性剤を使用せずに、水または水性ポリマー
の溶液、分散液またはエマルジョン中で手動で撹拌すれ
ばよい。しかし、他の添加物を乳化させるために補助的
な界面活性剤または溶媒を含有させることは、化合物に
存在している官能基を妨害しない限り、問題がない。
【0065】交差結合工程において、さらに多くの成分
を含有させてもよく、例えば充填剤、着色料、色素、シ
リコン等を使用することができる。これらの別の成分
は、交差結合機能を全くまたはほとんど妨害しない時、
本発明の化合物と組合わせて使用することができ、また
は妨害がある場合には、これにより最適な使用結果が得
られる。本発明の化合物は、カルボキシ基を含有してい
るポリマーの非水性溶媒中溶液の交差結合を行なうため
にも使用することができ、このような系では交差結合は
通常、水性系におけるより速く起こる。
【0066】
【作用】交差結合剤として本発明の化合物を含有してい
るポリマーの溶液、分散液またはエマルジョンは、支持
層の上に液状媒質をキャスティングし、液状溶媒または
懸濁化媒質を蒸発させることによってフィルムとされ、
その間にポリマーが交差結合される。この方法で、レザ
ーまたは人工レザーのような支持層にコーティングを施
すことができる。
【0067】本発明の交差結合剤は、接着剤、密閉剤、
印刷インクおよびコーティングに使用することができ
る。また、交差結合したポリマーは以下の支持層上に使
用することができる:金属(特に鉄およびアルミニウ
ム)、木材、プラスチック(特にポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル)、紙製ボードおよび既に挙げ
たレザー。
【0068】使用しようとする処方においては、本発明
の交差結合剤と使用しようとするポリマーの分散液、エ
マルジョンまたは溶液以外に、結合剤、着色料、色素ま
たはシリコンのようなその他の成分を問題なく使用する
ことができる。しかし、これらは交差結合に影響しない
ことが条件であり、これらが影響する場合は最適な結果
が得られることが条件である。
【0069】本発明の種々の態様を以下の実施例により
説明する。式(1)、(2)、(3)および(4)で示されるオ
リゴマー化合物が製造された全ての実施例において、反
応工程の間、反応混合物に窒素ガスを導入した。これら
の実施例は単に本発明を例示するものであり、本発明を
限定する意図のものではない。
【0070】
【実施例】 (実施例1)この実施例では、カルボジイミド官能基と
反応性官能基としての2−メチルアジリジンを含有して
いる一般式(4)で示される化合物の製造を説明する。
【0071】窒素雰囲気下において、21.0g(0.35モ
ル)の1−プロパノールを、77.7g(0.35モル)の3−
イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘ
キシルイソシアネート(イソフォロンジイソシアネート
としてハルス社から入手可能で以下“IPDI”と記
す)と0.01gのスズオクトエートに撹拌下20〜25℃にて
6〜8時間内で加えた。一夜置いた後、233.1 g(1.05
モル)のIPDI、2.4 gの2,5−ジヒドロ−3−メ
チル−1−フェニルホスホル−1−オキシド(メルク社
から入手可能)と122.4 gのジエチレングリコールジメ
チルエーテルを加え、この混合物を撹拌下に150 ℃まで
加熱した。イソシアネートの含量が反応混合物中3.6 〜
4%に達するまで150 ℃にて撹拌と加熱を続けた。反応
混合物を20℃まで冷却した。再びイソシアネート含量を
調べた後、当量の2−メチルアジリジンを撹拌下に加
え、さらにジエチレングリコールジメチルエーテルを加
えて最終的に50%の固体含量とした。混合物を室温にて
さらに15分間撹拌した。 (実施例2)この実施例では、カルボジイミド官能基と
反応性官能基として2つの2−メチルアジリジンを含有
している一般式(3)で示される化合物の製造を説明す
る。
【0072】222 g(1.00モル)のIPDIと2.4 gの
2,5 −ジヒドロ−3−メチル−1−フェニルホスホル−
1−オキシドの189 gのメトキシプロピルアセテート中
混合物を、撹拌下に150℃まで加熱した。反応混合物中
イソシアネート含量が5.5 〜6%に達するまで、150 ℃
にて撹拌と加熱を続けた。反応混合物を20℃まで冷却し
た。イソシアネート含量を調べた後、当量の2−メチル
−アジリジンを撹拌下に加え、更にメトキシプロピルア
セテートを加えることにより反応混合物を最終的に50%
の固体含量とした。混合物を室温にて更に15分間撹拌し
た。 (実施例3)この実施例では、両方とも2−メチルアジ
リジンである2つの反応性基を有する一般式(3)で示
される化合物の製造を説明する。
【0073】実施例2の方法をくり返した。ただし、溶
媒を使用せず、イソシアネート含量が12〜13重量%にな
るまで150 ℃にて反応を続けた。 (実施例4)この実施例では、それぞれトリメトキシシ
ラン基である4つの反応性官能基を有する一般式(3)
で示される化合物の製造を説明する。
【0074】実施例2の手順をくり返した。ただし、プ
ロピレンイミンの代わりに当量のジ−(3−メトキシシ
リルプロピル)−アミン(ユニオンカーバイド社からシ
ランY−9492として入手可能)を使用した。 (実施例5)この実施例では、カルボジイミド官能基
と、親水性セグメント、そして末端官能基としてアジリ
ジン環を有する一般式(4)の化合物の製造を説明す
る。
【0075】窒素雰囲気下において、21.3g(0.355 モ
ル)の1−プロパノールを、78.7g(0.355 モル)の3
−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロ
ヘキシル−イソシアネート(イソフォロンジイソシアネ
ートとしてハルス社から入手可能、以下“IPDI”と
する)と0.01gのスズオクトエートに撹拌下、20〜25℃
で6〜8時間で加えた。一晩置いた後、196.3 g(0.88
4 モル)のIPDI、74.1g(0.063 モル)の2−(ヒ
ドロキシメチル)−2−〔(オキシエチル化)ヒドロキ
シメチル〕−ブタン−1−オール(これは分子量約1180
を有し、Th.ゴールドシュミットAG社からテゴメー
ルD3403(以下“テゴメールD3403”とする)として入
手可能)と2.4 gの2,5−ジヒドロ−3−メチル−1
−フェニルホスホル−1−オキシド(メルック社から入
手可能)を加え、混合物を撹拌下に150 ℃まで加熱し
た。イソシアネートの量が反応混合物の6.5 〜7重量%
になるまで、150 ℃での加熱と撹拌を続けた。333 gの
メトキシプロピルアセテートを加え、混合物を80℃まで
冷却した。イソシアネートの量を調べた後、当量の1−
(2−ヒドロキシエチル)−エチレンイミン、続いて0.
075 gのジブチルスズドデカノエートを加え、更にメト
キシプロピル−アセテートを加えることによって混合物
を50%固体に調整した。80℃で1時間撹拌した後、混合
物を冷却した。glcによる分析では1−(2−ヒドロ
キシエチル)−エチレンイミンの残量は50ppm以下と
なった。赤外スペクトルでは残存イソシアネートの小さ
いシグナルが認められ、これは7日以内に消滅した。架
橋特性の試験結果を実施例37と39に示し、また反応性テ
ストの結果を実施例8に示す。 (実施例6)この実施例では、実施例5による一般式
(4)で示される化合物の製造を説明する。
【0076】実施例5の方法をくり返した。ただし、メ
トキシプロピルアセテートの代わりにジエチレングリコ
ールジメチルエーテルを使用した。反応性と安定性に関
して同等の生成物が得られた。 (実施例7)この実施例では、カルボジイミド官能基と
親水性セグミントを有するが、他の反応性官能基や環系
を有していない一般式(4)で示される生成物の製造を
説明する。この比較生成物は、実施例5,10,11,12,
18,19,29,30,31,35と36の生成物のテストにおいて
の比較物質として製造された。
【0077】方法は実施例5と同様であり、ただし、ジ
メチルエタノールアミンの代わりに1−(2−ヒドロキ
シエチル)−エチレンイミンを使用した。生成物の架橋
特性のテスト結果を実施例37,38,40と41に示し、反応
性のテスト結果を実施例8に示す。 (実施例8)実施例5と7の生成物の反応性を評価し
た。
【0078】実施例5と7の生成物並びにアジリジン架
橋剤(ICIレジンB.V.からCX−100 として入手
可能)の反応性を、生成物を酢酸中のカルボン酸基と反
応させることによって比較した。
【0079】実施例5と7の生成物とCX−100 (50
g)を、酢酸の70%水溶液(5g)または水(5g)と
21℃で混合した。3分後、混合液の温度を測定し、カル
ボジイミド官能基の減少をIR−スペクトルにて追跡し
た。結果を表1に示す。
【0080】
【表1】
【0081】表1の注 (a)5は実施例5の生成物 7は実施例7の生成物 CX−100 はアジリジン架橋剤CX−100 Ex.7+CX−100 は7とCX−100 の等重量割合の混
合物 (b)HAcは70重量%酢酸水溶液 (c)カルボジイミドの減少は、2140cm-1におけるIR
−スペクトルで求められる吸収シグナルの減少で追跡さ
れる。100 %は、不活性溶媒メトキシプロピルアセテー
ト中、同一濃度の実施例5または7の生成物に対応する
シグナルである。
【0082】表1における結果は、カルボジイミド官能
基とアジリディン官能基が同じ生成物(実施例5)に存
在すると、下記に述べるようにこの生成物の反応性を改
善することを示している。
【0083】酢酸を加えた後、1つの分子に両方の官能
基が存在する場合は、より大きい温度上昇が得られる。
これは1種類の官能基を持つ生成物に比較するか、ある
いはアジリジン架橋剤(CX−100 )とポリカルボジイ
ミド架橋剤(実施例7)の混合物に比較しての場合であ
る。
【0084】カルボジイミド官能基の減少は、両方の官
能基が1つの分子に存在した時、より急速に起こる。こ
れは1つのタイプの官能基を持つ生成物に比較するか、
あるいはアジリジン架橋剤(CX−100 )とポリカルボ
ジイミド架橋剤(実施例7)の混合物に比較した場合で
ある。 (実施例9)この実施例では、カルボジイミド官能基、
親水性セグメント、そして反応性官能基としてのアジリ
ジン環との化学組成から成る一般式(4)で示される化
合物の製造を説明する。
【0085】窒素雰囲気下において、21.3g(0.355 モ
ル)の1−プロパノールを、攪拌下20〜25℃にて78.7g
(0.355 モル)のIPDIと0.01gのスズオクトエート
に6〜8時間で加えた。一晩置いた後、240.1 g(1.08
2 モル)のIPDI、72g(0.048 モル)のポリ(オキ
シエチレン)−グリコール(平均分子量(OH数から推
測された)約1500を有し、ホーキスト社からPEG−15
00Sとして入手可能である)と2.4 gの2,5−ジヒド
ロ−3−メチル−1−フェニルホスホル−1−オキシド
を加え、撹拌下に混合物を150 ℃まで加熱した。イソシ
アネートの量が反応混合物の4.5 〜5重量%になるま
で、150 ℃での加熱と撹拌を続けた。376gのメトキシ
プロピルアセテートを加え、混合物を80℃まで冷却し
た。イソシアネート量を調べた後、0.95当量の1−(2
−ヒドロキシエチル)−エチレンイミン、続いてジブチ
ルスズドデカノエート0.075 gを加え、そして、更にメ
トキシプロピルアセテートを加えることにより混合物を
50%固体に調整した。80℃で1時間撹拌後、混合物を冷
却した。glcによる分析では、1−(2−ヒドロキシ
エチル)−エチレンイミンの残存量は50ppm以下であ
った。赤外スペクトルでは残存するイソシアネートの小
さいシグナルが観察されたが、7日以内に消滅した。 (実施例10)この実施例では、反応性官能基がエポキシ
ド環である一般式(4)で示される化合物の製造を説明
する。
【0086】実施例5の方法をくり返した。ただし当量
のグリシドールを1−(2−ヒドロキシエチル)−エチ
レンイミンの代わりに使用した。架橋特性のテスト結果
を実施例37に示す。 (実施例11)この実施例では、反応性官能基が2−メチ
ルアジリジンである一般式(4)で示される化合物の製
造を説明する。
【0087】実施例5の方法をくり返した。ただし当量
の2−メチルアジリジンを1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−エチレンイミンの代わりに使用し、そして2−メ
チルアジリジンとの反応は25〜30℃で行なった。2−メ
チルアジリジンと反応させるために、触媒としてスズド
デカノエートを加える必要はなかった。架橋特性のテス
ト結果を実施例37に示す。 (実施例12)この実施例では、反応性官能基がN−シク
ロヘキシルアゼチジン環である一般式(4)で示される
化合物の製造を説明する。
【0088】実施例5の方法をくり返した。ただし当量
のN−シクロヘキシル−3−ヒドロキシアゼチジンを1
−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンイミンの代わり
に使用した。架橋特性のテスト結果を実施例37に示す。 (実施例13)この実施例では、反応性官能基としてアジ
リジン環を使用した一般式(4)で示される化合物の製
造を説明する。
【0089】実施例5の方法をくり返した。ただし1−
プロパノールとIPDIの反応後、233.7 g(0.892 モ
ル)のジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシア
ネートをIPDIの代わりに使用し、一方テゴメールD
3403の使用量は74.1g(0.063 モル)であった。 (実施例14)この実施例では、反応性官能基が2−エチ
ル−2−メチルオキサゾリジンである一般式(4)で示
される化合物の製造を説明する。
【0090】実施例5の方法をくり返した。ただし当量
の2−エチル−3−ヒドロキシエチル−2−メチルオキ
サゾリジンを1−(2−ヒドロキシエチル)−エチレン
イミンの代わりに使用した。 (実施例15)この実施例では、反応性官能基が4,4−
ジメチルオキサゾリジンである一般式(4)で示される
化合物の製造を説明する。
【0091】実施例5の方法をくり返した。ただし当量
の4,4−ジメチルオキサゾリジンを1−(2−ヒドロ
キシエチル)−エチレンイミンの代わりに使用し、そし
て4,4−ジメチルオキサゾリジンの付加は25〜30℃で
スズドデカノエートを触媒として使用することなしに行
なった。 (実施例16)この実施例では、反応性官能基が4−エチ
ルオキサゾリンである一般式(4)で示される化合物の
製造を説明する。
【0092】実施例5の方法をくり返した。ただし当量
の4−エチル−4−ヒドロキシメチルオキサゾリンを1
−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンイミンの代わり
に使用した。 (実施例17)この実施例では、反応性官能基がチアゾリ
ジン環である一般式(4)で示される化合物の製造を説
明する。
【0093】実施例5の方法をくり返した。ただし当量
のチアゾリジンを1−(2−ヒドロキシエチル)−エチ
レンイミンの代わりに使用した。そしてチアゾリジンの
付加はスズドデカノアートを触媒として加えることなし
に25〜30℃で行なった。 (実施例18)この実施例では、2つの反応性官能基を持
った一般式(3)で示される化合物の製造を説明する。
なお、反応性官能基は両方ともアジリジン環である。
【0094】222 g(1.00モル)のIPDI、81.4g
(0.069 モル)のテゴメールD3404、1.8 gの2,5
−ジヒドロ−3−メチル−1−フェニルホスホル−1−
オキシドを260 gのメトキシプロピルアセテート入れた
混合物を攪拌しながら150 ℃まで加熱した。イソシアネ
ート量が反応混合物の3.5 〜4重量%になるまで加熱と
攪拌を続け、そして混合物を80℃まで冷却した。イソシ
アネートの量を調べた後、等モル量の95%の1−(2−
ヒドロキシエチル)−エチレンイミン、続いてジブチル
スズドデカノエート0.075 gを加え、そして混合物を
メトキシプロピル−アセテートの添加によって50%固体
に調整した。1時間80℃にて攪拌した後、混合物を冷却
した。glc による分析は1−(2−ヒドロキシエチル)
−エチレンイミンの残存量が50PPM 以下であることを示
した。赤外スペクトルで、残存するイソシアネートの小
さいシグナルが観察されたが、これは7日以内に消失し
た。架橋特性のテスト結果を実施例37に示す。 (実施例19)この実施例では、実施例18の生成物の長鎖
変更体(modification)である化合物の製造を説明す
る。
【0095】方法は実施例18に述べたのと同様である
が、ただしイソシアネートの量が反応混合物中1.8 〜2.
2 重量%になるまでカルボジイミドの形成を続けた。架
橋特性のテスト結果を実施例37に示す。 (実施例20)この実施例では、両方ともメチルアジリジ
ンである2つの反応性官能基を持つ一般式(3) で示され
る化合物の製造を説明する。
【0096】実施例18の方法をくり返した。ただし当量
の2−メチルアジリジンを1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−エチレンイミンの代わりに使用し、そして環系の
付加はスズドデカノエートを触媒として添加することな
く25〜30℃で行なった。 (実施例21)この実施例では、両方ともアリル官能基で
ある2つの反応性官能基を持つ一般式(3) で示される化
合物の製造を説明する。
【0097】実施例18の方法をくり返した。ただし当量
のアリルアルコールを1−(2−ヒドロキシエチル)−
エチレンイミンの代わりに使用した。 (実施例22)この実施例では、2つのケトオキシム−保
護イソシアネート官能基を持つ一般式(3) で示される化
合物の製造を説明する。
【0098】実施例18の方法をくり返した。ただし当量
のメチルエチルケトンオキシムを1−(2−ヒドロキシ
エチル)−エチレンイミンの代わりに使用した。メチル
エチルケトンオキシムを20℃で加え、その後もう1時間
55〜60℃で攪拌を続けた。 (実施例23)この実施例では、両者がトリエトキシシラ
ン官能基である2つの反応性官能基を持つ一般式(3) で
示される化合物の製造を説明する。
【0099】実施例18の方法をくり返した。ただし当量
の1−アミノ−3−(3−トリエトキシシリル−プロピ
ル)−アミン(ユニオンカーバイド社からシランA−11
00として入手可能)を1−(2−ヒドロキシエチル)−
エチレンイミンの代わりに使用した。シランA−1100と
の反応はジブチルスズオクトエートを触媒として添加す
ることなしに25〜30℃で行なった。 (実施例24)この実施例では、2つのトリメトキシシラ
ン官能基を持つ一般式(3) で示される化合物の製造を説
明する。
【0100】実施例23の方法をくり返した。ただし当量
の1−アミノ−3−(トリメトキシシリル)−プロパン
(ユニオンカーバイド社からシランA−1110として入手
可能、以後“シランA−1110”と呼ぶ)をシランA−11
00の代わりに使用した。 (実施例25)この実施例では、それぞれ2つのトリメト
キシシラン官能基を含む2つの反応性官能基を持つ一般
式(3) で示される化合物の製造を説明する。
【0101】実施例23の方法をくり返した。ただし、当
量のジ−(3−トリメトキシシリルプロピル)−アミン
(ユニオンカーバイド社からシランY−9492として入手
可能)を1−アミノ1−3−(トリエトキシシリル)−
プロパンの代わりに使用した。 (実施例26)この実施例では、トリエトキシシランとト
リメトキシシラン官能基の混合物である2つの反応性官
能基を持つ一般式(3) で示される化合物の製造を説明す
る。
【0102】実施例23の方法をくり返した。ただし半当
量のシランA−1100と半当量のシランA−1110を当量の
シランA−1100の代わりに使用した。 (実施例27)この実施例ではR5 −F2 基がトリメトキ
シシリルプロピル置換ジアミンから誘導され、両方の末
端官能基がトリメトキシシラン官能基である一般式(2)
で示される化合物の製造を説明する。
【0103】実施例18の方法をくり返した。ただしイソ
シアネートの量が最初の量の5.5 〜6%となるまでカル
ボジイミドの形成を続け、そして等モル量の1−(2−
ヒドロキシエチル)−エチレンイミンを半当量のN−
(3−トリメトキシシリルプロピル)−1,2−ジアミ
ノエタン(ユニオンカーバイド社からシランA−1120と
して入手可能、以後“シランA−1120”と呼ぶ)と半等
モル量のシランA−1110で置き換え、そしてシランの付
加はジブチル スズオクトエートを触媒として使用する
ことなしに25−30℃で行なった。 (実施例28)この実施例では、スルホネートを末端とす
るポリ(オキシアルキル化)側鎖と両方ともアジリジン
環である2つの反応性官能基を含む一般式(3) で示され
る化合物の製造を説明する。
【0104】実施例18の方法をくり返した。ただしテゴ
メールD3403を、等モル量の2−ヒドロキシメチル−2
−(スルホン酸ナトリウム末端のオキシアルキル化〔E
O/PO 重量比85/153 〕−ヒドロキシメチル−ブタ
ン−1−オール(約1340の分子量を持ちテゴメールDS
−3117としてTh.ゴールドシュミットAG社から入手
可能、以後“テゴメールDS−3117”と呼ぶ)で置き換
えた。 (実施例29)この実施例では、スルホネート末端のポリ
(オキシアルキル化)側鎖と両方ともトリメトキシシラ
ン官能基である2つの反応性官能基を持つ一般式(3) で
示される化合物の製造を説明する。
【0105】実施例24の方法をくり返した。ただしテゴ
メールD3403を等モル量のテゴメールDS−3117で置き
換えた。架橋特性のテスト結果を実施例38に示す。 (実施例30)この実施例では、カルボジイミド官能基と
スルホン酸塩の基を末端とするポリ−アルコキシル化側
鎖からなる親水性セグメントとそれぞれトリメトキシシ
ラン官能基である4つの官能基を含有する一般式(3) で
示される化合物の製造を説明する。
【0106】実施例25の方法をくり返した。ただしこの
場合、テゴメールD3403を当量のテゴメールDS−3117
で置き換えた。生成物の架橋特性のテスト結果を実施例
38,40と41に示す。 (実施例31)この実施例では、カルボジイミド官能基と
スルホン酸塩の基を末端とするポリ−アルコキシル化側
鎖から成る親水性セグメントと反応性官能基としての2
つのトリエトキシシラン官能基を含有する一般式(3) で
示される化合物の製造を説明する。
【0107】実施例23の方法をくり返した。ただしテゴ
メールD3403を当量をテゴメールDS−3117で置き換え
た。生成物の架橋特性のテスト結果を実施例40に示す。 (実施例32)この実施例では、芳香族基を含み、両方と
も2−メチルアジリジン環である2つの反応性官能基を
持つ一般式(3) で示される化合物の製造を説明する。
【0108】18.6g(0.3 モル)のエタンジオールを、
293 gのメトキシプロピルアセテートに入れた174 g
(1.0 モル)の2,4と2,6−トルエン ジイソシア
ネートの市販混合物(アメリカン シアンアミド社から
入手可能)に、温度を40℃以下に維持しながら撹拌下1
時間内で加えた。15分間撹拌した後、118 g(0.1 モ
ル)のテゴメールD3403を加え、そして温度を90℃に高
めた。90℃で1.5時間撹拌後、0.3 gの2,5−ジヒ
ドロ−3−メチル−1−フェニルホスホル−1−オキシ
ドを加えると、CO2 の発生が始まった。イソシアネー
トの量が反応混合物の2.8 〜3.2 重量%になるまで、90
℃での加熱と撹拌を続けた。146 gのジメチルホルムア
ミドを加え、混合物を20℃まで冷却した。イソシアネー
ト含量を調べた後、当量の2−メチルアジリジンを加え
た。15分間、撹拌を続けた。赤外スペクトルで残存イソ
シアネートの小さいシグナルが観寮されたが、7日以内
に消失した。 (実施例33)この実施例では、反応性官能基としてアジ
リジン環を持つ一般式(1) で示される分枝鎖状生成物の
製造を説明する。
【0109】13.4g(0.1 モル)のトリメチロールプロ
パン、144.3 g(0.65モル)のIPDIと59g(0.05モ
ル)のテゴメールD3403との300 gをメトキシプロピル
アセテートに入れた混合物を、撹拌しながら90℃で1時
間加熱した。1.2 gの2,5 −ジヒドロ−3−メチル−1
−フェニルホスホル−1−オキシドを加え、温度を150
℃まで上げた。イソシアネートの量が反応混合物中2.0
−2.2 になるまで、加熱と撹拌を150 ℃で続けた。混合
物を80℃まで冷却した。イソシアネートの量を調べた
後、当量の95%の1−(2−ヒドロキシエチル)−エチ
レンイミン、続いて0.075 gのジブチル スズドデカノ
エートを加え、そして更にメトキシプロピルアセテート
を添加することにより混合物を30%固体に調整した。80
℃で1時間撹拌後、混合物を冷却した。glc の分析によ
ると1−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンイミンの
残存量は50ppm 以下となった。赤外スペクトルで残存イ
ソシアネートの小さいシグナルが観寮されたが、7日以
内に消失した。 (実施例34)この実施例では、R5 −F2 で示される基
が、トリメトキシシリルプロピル基で置換されており、
末端基としてトリメトキシシラン官能基を有するジアミ
ン由来である一般式(1) で示される分枝鎖状生成物の製
造を説明する。
【0110】4g(0.03モル)のトリメチロールプロパ
ン、122.1 g(0.55モル)のIPDIおよび66.7g(0.
05モル)のテゴメールD−3117を157 gのメトキシプロ
ピルアセテートに入れた混合物を撹拌下に90℃の温度ま
で加熱した。撹拌を1時間続け、温度を150 ℃まで上昇
させた。1.2 gの2,5−ジヒドロ−3−メチル−1−
フェニルホスホル−1−オキシドを加え、イソシアナー
トの量が反応混合物の3.6 重量%になるまで150 ℃で加
熱を続けた。混合物を20℃まで冷却した。イソシアネー
トの量を調べた後、半当量のシランA−1120と半等モル
量のシランA−1110を加えた。反応混合物を、更にメト
キシプロピルアセテートを添加することによって30%の
固体含量に調整した。撹拌を30分間続けた。 (実施例35)この実施例では、カルボジイミド官能基を
有さず末端基としてトリメトキシシラン官能基を有する
化合物の製造を説明する。この生成物は実施例30と31,
40の生成物のテストにおける比較のために製造する。
【0111】199.8 g(0.9 モル)のIPDI、40.2g
(0.3 モル)のジメチロールプロピオン酸および200 g
(0.2 モル)のポリプロポキシジオール(平均分子量が
1000でボラノール社からPPG−1025として入手可能)
を110 gのメトキシプロピルアセテートに入れた混合物
を、撹拌下に100 ℃で2時間加熱した。混合物を20℃ま
で冷却し、イソシアネートの量を調べた後、当量のシラ
ンY−9492を20℃で加えた。更にメトキシプロピルアセ
テートを加えることにより、反応混合物を50%の最終固
体含有量に調整した。反応混合物の撹拌を30分間続け
た。
【0112】得られた生成物は実施例30の生成物と同じ
平均分子量を持ち、また同じトリメトキシシラン濃度で
ある。架橋特性のテスト結果を実施例40に示す。 (実施例36)この実施例では、カルボジイミド官能基を
有さず末端トリエトキシシラン官能基を持つ化合物の製
造を説明する。この生成物は実施例30,31の生成物を実
施例40でテストするための比較目的で製造される。
【0113】実施例35の方法をくり返し、ただしこの場
合シランY−9492を当量のシランA−1100で置き換え
た。得られた生成物は実施例31の生成物と同じ平均分子
重量を持ち、そして同じトリエトキシシラン濃度であ
る。生成物のテスト結果を実施例40に示す。 (実施例37)この実施例は、ポリウレタン分散液におけ
る実施例5,7,10,11,12,18と19の生成物の架橋特
性の評価に関するものである。
【0114】実施例5,7,10,11,12,18と19の生成物を
同量の水で希釈した。分散液を水性カルボキシ基含有ポ
リウレタン分散液(スタール オランダB.V.社から
RU−4385(以後“RU−4385”と呼ぶ)として入手で
きる)といくつかの濃度で混合した。厚さ200 μmと60
0 μmのフィルムを製造し、周囲温度で硬化させた。フ
ィルムの機械的特性、融点、そしてエタノール中膨潤率
を測定した。比較テストでは、アジリジン架橋剤CX−
100 (ICI樹脂社)とポリカルボジイミド架橋剤バイ
デルム フィックスPCL(バイエル社)とウカールX
L25SE(ユニオン カーバイド社)を使用した。
【0115】得られた結果を表2に示すが、すべての特
性は2回の実験の平均である。これらの結果は、カルボ
ジイミド官能基と親水性セグメントおよび反応性官能基
の化学組成からなる架橋生成物が、下記に示したような
標準的なポリカルボジイミド架橋剤と比較して、RU−
4385フィルムの架橋結合に効果を持つことを示してい
る。 −当量の架橋結合官能基で、フィルムの張りの増加が得
られる。 −当量の架橋結合官能基で、エタノールの取り込みが低
下される。 −当量の架橋結合官能基で、融点の上昇が観寮される。
【0116】
【表2】
【0117】表2の注 (a) 表1の注で定義されている。 (c) 使用レベルにおいて、全官能基はポリウレタン分散
液RU−4385( スタールオランダB.V.社から入手可
能)中のカルボキシ基濃度と当量である。
【0118】XL 25SEはユニオンカーバイド社から
入手可能なポリカルボジイミド架橋剤ウカールXL 25
5 SEである。フィックスPCLはバイエル社から入手
可能なポリカルボジイミド架橋結合剤バイデルムであ
る。 (d) MPAはメガパスカル(106 NM-2)である。
【0119】機械的特性と伸びは、インストロン1025引
張り試験機で600 μm厚さに伸ばされたフィルムで測定
された。M100 ,M200 ,M300 そしてM400 の数値は
それぞれ100 ,200 ,300 と400 %に引張られたフィル
ムの引張り強度である。“−”標で示された個所はフィ
ルムが破れた。 (e) 伸びは、フィルムが破れる前にインストロン1026引
張り試験機で測られた最大伸び価である。 (f) 融点は、コフラーバンクタイプWMEで測られたフ
ィルムの融点である。 (g) 重量増加は、200 μmに伸ばされ乾燥および硬化さ
せた後にアルコールに20℃で20分間入れたフィルムの比
例重量増加であり、dはフィルムの溶解を意味する。 (実施例38)この実施例は、ポリウレタン分散液中の実
施例7,29,30の生成物の架橋結合特性の評価に関す
る。
【0120】実施例7,29と30の生成物を同量の水で希
釈した。分散液を水性カルボキシル基含有RU−4385と
いくつかの濃度で、手で撹拌することによって混合し
た。厚さ200 μmと600 μmのフィルムを製造し、周囲
温度で硬化させた。硬化したフィルムの機械的性質、融
点およびエタノール中膨潤率を測定した。得られた結果
を表3に示す。すべての特性は、2回の実験の平均であ
る。
【0121】
【表3】
【0122】表3の注 (c),(d),(e),(f) と(g) はすべて表2の注で定義されて
いる。 (h) 7,29と30は実施例7,29と30の生成物である。 (i) b&b −フィルムは220 ℃と260 ℃の間で脆く茶色に
なったが融解はしなかった。
【0123】これらの結果は、同一分子にカルボジイミ
ド官能基とトリメトキシシリル官能基が存在すると(実
施例29と30の生成物)、ポリカルボジイミド交差結
合剤(実施例7の生成物)に比較して、以下に示すよう
にRU-4385 のフィルムにおける交差結合効果を改善する
ことを示している: −同等のカルボジイミド濃度ではフィルムの張りが増大
した。 −実施例29と30の生成物を含有しているRU-4385 の
フィルムは融点を示さないが、このフィルムは220 ℃以
上の温度で茶色く脆くなる。 (実施例39)この実施例は、ポリアクリレート/ポリメ
タクリレートエマルジョン中の実施例5の生成物の架橋
特性の評価に関する。
【0124】実施例5の生成物を同量の水で希釈した。
分散液を手で撹拌することによって、RA−38またはR
i−193 (カルボキシ基を含有している水性ポリアクリ
レート/ポリメタクリレートエマルジョン、スタール
オランダB.V.社から入手可能)と混合した。200 マ
イクロメータと600 マイクロメーターの厚さのフィルム
を製造し、周囲温度で乾燥および硬化させた。フィルム
の機械的特性、融点、そしてエタノール中での膨潤率を
測定した。アジリジン架橋剤CX−100 を比較目的でテ
ストした。得られた結果を表4に示す。
【0125】
【表4】
【0126】表4の注 (a) は表1の注で定義されている。(d),(e) と(g) はす
べて表2の注で定義されている。 (j) 融点と軟化点はそれぞれ、ヘイズバンク コフラー
システム タイプWMEで測定された。 (k) yはフィルムがエタノールを吸収してゼリー状にな
ることを示している。
【0127】表4のは結果は、実施例5の交差結合剤は
特にアクリレートエルマジョンに使用することができる
が、これはアジリジン交差結合剤CX−100より幾分効
果が劣ることを示している。標準的なアクリレート分散
液に比べて張りの増加、融点の上昇、より優れた溶剤耐
性が得られた。 (実施例40)この実施例では、実施例7,30,31,35と
36の生成物の架橋特性の評価を説明する。
【0128】この実施例では、カルボジイミド官能基を
持たず末端アルコキシシラン官能基を持ったオリゴマー
を、カルボジイミドとアルコキシシランの両官能基を有
するオリゴマーと比較した。
【0129】実施例7,30,31,35と36の生成物を同量
の水で希釈した。分散液を手で撹拌することにより、い
くつかの濃度でカルボキシ基含有水性ポリウレタン分散
液RU−4385に混ぜ合わせた。200 マイクロメーターの
フィルムを製造し、室温で乾燥および硬化させた。
【0130】硬化させたフィルムのエタノール中膨潤率
を測定した。結果を表5に示す。
【0131】
【表5】
【0132】表5の注 (a) 実施例7,31,36,30と35はそれぞれ実施例7,3
1,36,30 と35の生成物である。 (g) と(h) は表4で定義されている。
【0133】表5の結果は、末端アルコキシシラン官能
基を持ち、カルボジイミド官能基を持たないオリゴマー
は、カルボキシ基を含有するポリウレタンで架橋できな
いことを示している。このことは、カルボジイミド官能
基を持たない生成物(実施例35または36の生成物)を含
有するポリウレタンのフィルムはアルコール中で多量の
アルコールを吸い上げてゼリー状の物質が生じ、付着し
にくいという事実からわかる。しかしながらカルボジイ
ミドとアルコキシシランの両官能基を持つ生成物をフィ
ルムに使用した時、このフィルムは少し膨潤するだけで
ある。 (実施例41)この実施例は、実施例7と30の生成物のポ
リメタクリレート分散液における架橋特性の評価を説明
する。
【0134】実施例7と30の生成物を同量の水で希釈し
た。分散物をカルボキシル基(スタールオランダB.
V.社から入手可能)中で手で撹拌した。200 と600 マ
イクロメーターのフィルムを製造し、室温にて乾燥およ
び硬化させた。硬化したフィルムの機械的特性、融点と
エタノール中膨潤率を計測した。アジリジン架橋剤CX
−100 も参照のためにテストした。結果を表6に示す。
【0135】結果は、トリメトキシシリル官能基とカル
ボジイミド官能基が同じ分子(実施例30の生成物)に存
在し、同等の濃度のカルボジイミド基を使用すると、ポ
リカルボジイミド架橋剤に比較してRi−193 フィルム
の架橋効果の増加が得られることを示している。これは
以下のことから明らかである。 −同等濃度のカルボジイミド官能基では、フィルムのよ
り高い伸張が計測された。 −当量のカルボジイミド官能基では、エタノールの取り
込みが低下した。
【0136】この架橋作用の増加は、架橋したポリマー
系においてSi−O−Si結合のネットワークが形成さ
れることで説明される。
【0137】
【表6】
【0138】表6の注 (a) 実施例7と30は実施例7と30の生成物である。 (c) これらの濃度ではカルボジイミド官能基はRi−19
3 のカルボキシ基の濃度の0.75当量である。 (d),(e),(f) と(g) は表2の注にて定義されている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 3/24 CEY Z 9268−4F CFF Z 9268−4F C08K 5/29 KBD 7167−4J C08L 33/00 LHX 7921−4J LJE 7921−4J 75/04 NGB 8620−4J NGJ 8620−4J C09D 133/00 PGC 7921−4J // C08L 33:06 75:04 (72)発明者 ヨアンナ アントニア マリア フアン デン ゴールベルク オランダ国 5142 エーハー ヴアアルヴ イク ラアゲインデ 10

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボジイミド官能基およびカルボジイ
    ミド官能基以外の反応性官能基を含有しているオリゴマ
    ー物質である交差結合化合物。
  2. 【請求項2】 さらに親水性セグメント基を含有する請
    求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 親水性セグメント基の重量が少なくとも
    2%である請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(1) : 【化1】 〔式中、R1 はカルボジイミド官能基またはF1 および
    2 で示される基に対して反応性を有していない一価の
    有機性基であり、 R2 はカルボジイミド官能基またはF1 およびF2 で示
    される基に対して反応性を有していない二価の有機性基
    であり、 R3 は親水性セグメントを有している二価の有機性基で
    あって、カルボジイミド官能基またはF1 およびF2
    示される基に対して反応性を有さず、 R4 はカルボジイミド官能基またはF1 およびF2 で示
    される基に対して反応性を有していない二価の有機性基
    であり、 R5 はカルボジイミド官能基とF2 で示される基との間
    の分岐のための部位として機能するに適当な有機化合物
    の残基であり、 Qは分岐のための部位として機能するに適当な有機化合
    物の残基であるかまたは−R1 で示される基であるかま
    たは−R4 −F1 s で示される基であり、 F1 はカルボジイミド官能基以外の反応性官能基であ
    り、 F2 はカルボジイミド官能基以外の反応性官能基であ
    り、 kは0から10までの価を有し、 lは0から4までの価を有し、 mは0から5までの価を有し、 nは0から10までの価を有し、 oは0から5までの価を有し、 pは0から4までの価を有し、 qは1から6までの価を有し、 rは1から6までの価を有し、 sは1から6までの価を有し、 xは0であるかまたは正の価を有し、 yは少なくとも1の価を有する。ただし、(x+y)は
    Qで示される基の原子価に対応し、(x+y)の価が1
    より大きい時にはR1 、R2 、R3 、R4 、R 5 、F
    1 、F2 、k、l、m、n、oおよびpはQで示される
    基に結合しているそれぞれの基において同一であるかま
    たは異なっていてよい。〕を有する請求項1〜3のいず
    れかに記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R2 −N=C=N、R3 −N=C=Nお
    よびR5 −F2 で示される基が同じタイプの基の保護基
    として存在するかまたは別の基のランダムな配置におい
    てこれらの両者の混合物として存在する請求項4記載の
    化合物。
  6. 【請求項6】 Qで示される基が−R1 またはR4 −F
    1 sで示される1価の基であり、一般式(2) 【化2】 〔式中、R2 、R3 、R4 、R5 、F1 、F2 、n、
    o、rおよびsおよびpが全て上記と同意義を有し、Q
    1 が−R1 または−R4 −F1 s(ここにR1 は上記と同
    意義を有する)である〕を有する請求項4または請求項
    5のいずれかに記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Qが−R4 −F1 sで示される基であり、
    oの価が0であり、一般式(3) 【化3】 〔式中、R2 、R3 、R4 、F1、n、pおよびsが全
    て上記と同意義を有し、R2 、R3 、R4 およびF1
    同一であるかまたは異なっていてもよい〕を有する請求
    項6記載の化合物。
  8. 【請求項8】 QがR1 で示される基であり、oの価が
    0であり、一般式(4) 【化4】 〔式中、R1 、R2 、R3 、R4、F1 、n、pおよび
    sが全て請求項4と同意義を有し、R1 、R2 、R3
    4 およびF1 は同一であるかまたは異なっていてもよ
    い〕を有する請求項6記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R4 で示される基が同一であり、F1
    示される基が同一である請求項4から8のいずれかに記
    載の化合物。
  10. 【請求項10】 R1 で示される基がカルボジイミド官
    能基性オリゴマーまたはポリマーの末端基であり置換さ
    れていることもある炭化水素基である請求項4から9の
    いずれかに記載の化合物。
  11. 【請求項11】 R1 で示される基が25個を越えない
    炭素原子を含有する請求項10記載の化合物。
  12. 【請求項12】 R1 が少なくとも4個の炭素原子を含
    有する請求項10または請求項11記載の化合物。
  13. 【請求項13】 R1 で示される基がアルキル、アルケ
    ニル、シクロアルキル、シクロアルケニルまたはアリー
    ル官能基であり、カルボジイミド官能基またはF1 およ
    びF2 で示される基を妨害しない置換分で置換されてい
    ることもある請求項10から12のいずれかに記載の化
    合物。
  14. 【請求項14】 R1 で示される基が、イソシアネート
    官能基がカルボジイミドの形成に関与するモノイソシア
    ネートの残基である請求項10から13のいずれかに記
    載の化合物。
  15. 【請求項15】 R1 で示される基が、1個のイソシア
    ネート官能基がアミノまたはヒドロキシ化合物でキャッ
    プされ、もう一方のイソシアネートがカルボジイミドの
    形成に関与するジイソシアネートの残基である請求項1
    0から13のいずれかに記載の化合物。
  16. 【請求項16】 R1 で示される基が、ジイソシアネー
    トおよびポリアルコキシアルキルアミン、ポリアルコキ
    シアルカノール、またはスルホン酸の塩を含有している
    ポリアルコキシアミンまたはポリアルコキシアルカノー
    ルのモノ付加生成物の残基であり、そのもう一方のイソ
    シアネート官能基がカルボジイミドの形成に関与する請
    求項4から9のいずれかに記載の化合物。
  17. 【請求項17】 R2 で示される基がアルキル、アルケ
    ニル、シクロアルキル、シクロアルケニルまたはアリー
    ル官能基であり、カルボジイミド官能基またはF1 およ
    びF2 で示される基を妨害しない置換分で置換されてい
    ることもある請求項4から16のいずれかに記載の化合
    物。
  18. 【請求項18】 R2 で示される基が、両方のイソシア
    ネート官能基がカルボジイミド官能基の形成に関与する
    ジイソシアネート由来の炭化水素の残基である請求項4
    から17のいずれかに記載の化合物。
  19. 【請求項19】 R3 で示される基が、2個のジイソシ
    アネートおよびポリアルコキシジオール、ポリアルコキ
    シジアミン、ポリアルコキシ側鎖を有するジオールまた
    はジアミン、スルホン酸の塩の残基を含有しているポリ
    アルコキシ側鎖を有するジオールまたはジアミンの付加
    生成物であり、2個の末端イソシアネート官能基がカル
    ボジイミドの形成に関与している請求項4から18のい
    ずれかに記載の化合物。
  20. 【請求項20】 R4 で示される基が脂肪族、環式脂肪
    族または芳香族ジイソシアネートおよびアルキル、シク
    ロアルキルまたはアリール基によって反応性官能基また
    は反応性環系に結合しているかまたは直接環系に結合し
    ているヒドロキシまたはアミノ官能基の付加生成物の残
    基であり、もう一方のイソシアネート官能基がカルボジ
    イミドの形成に関与している請求項4から19のいずれ
    かに記載の化合物。
  21. 【請求項21】 R5 で示される基が2個のジイソシア
    ネートおよび主鎖または側鎖に反応性官能基または反応
    性環系を有するジヒドロキシ、ジアミノまたはアミノ−
    ヒドロキシ化合物の付加生成物の残基であり、末端イソ
    シアネート官能基がカルボジイミドの形成に関与する請
    求項4から20のいずれかに記載の化合物。
  22. 【請求項22】 R5 で示される基がジイソシアネート
    およびポリアミンまたはポリヒドロキシル化合物の付加
    生成物の残基であり、その一部分がR4 と同様に反応性
    官能基に結合し、残りのイソシアネート官能基がカルボ
    ジイミドの形成に関与する請求項4から20のいずれか
    に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 Qで示される基が、ポリイソシアネー
    トの残基であり、イソシアネート官能基がカルボジイミ
    ドの形成に関与する請求項4から22のいずれかに記載
    の化合物。
  24. 【請求項24】 Qで示される基がジーまたはポリイソ
    シアネートとジオール、ポリオール、ジアミン、ポリア
    ミンまたはアミノ−ヒドロキシ化合物の付加物の残基で
    あり、残りのイソシアネート官能基がカルボジイミドの
    形成に関与する請求項4から22のいずれかに記載の化
    合物。
  25. 【請求項25】 F1 およびF2 で示される基がハロゲ
    ン、アルケニル、アリーレン、アルキニル、アリーリ
    ン、アルカジエン、アルデヒド、ジアルキルアセター
    ル、ジチオアセタール、ケトン、不飽和アルデヒド、ケ
    トンまたはカルボン酸のエステル、ニトリル、イミン、
    アルキルアルコキシシラン、アルコキシシラン、無水
    物、混合無水物、オキシム−保護ジイソシアネート、ジ
    ケトン、ケトエステル、チオケトエステル、ケトチオエ
    ステルまたはチオケトチオエステルまたはこれらの基の
    2個またはそれ以上の混合物である請求項4から24の
    いずれかに記載の化合物。
  26. 【請求項26】 F1 およびF2 で示される基がトリメ
    トキシシランまたはトリエトキシシランである請求項2
    5記載の化合物。
  27. 【請求項27】 F1 およびF2 で示される基がビニル
    官能基である請求項25記載の化合物。
  28. 【請求項28】 F1 およびF2 で示される基がケトオ
    キシム−保護イソシアネート官能基である請求項25記
    載の化合物。
  29. 【請求項29】 F1 およびF2 で示される基が1また
    はそれ以上の窒素および/または酸素および/またはイ
    オウ原子および/またはケト官能基および/またはチオ
    ケト官能基を含有する3、4、5、6、7または8個の
    環である請求項4から24のいずれかに記載の化合物。
  30. 【請求項30】 F1 およびF2 で示される基がアジリ
    ジン、エポキシド、チイラン、アジリン、オキシレン、
    チイレン、アゼチジン、オキセタン、チエタン、ベータ
    −ラクタム、ベータ−ラクトン、チエタノン、フラン、
    ピロリン、ジヒドロフラン、ジヒドロチオフェン、ピロ
    リジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェ
    ン、オキサゾリジン、ジオキソラン、オキサチオラン、
    チアゾリジン、イミダゾリン、ジチオラン、ピラゾリジ
    ン、ジチオラン、ピラゾリン、オキサゾリン、チアゾリ
    ン、イミダゾリン、ジオキソール、オキサゾロン、ピロ
    リドン、ブチロラクトン、チオブチロラクトン、ブチロ
    チオラクトン、チオブチロチオラクトン、オキサゾリド
    ン、ジオキソラン−2−オン、チアゾリジノン、ジヒド
    ロピリジン、テトラヒドロピリジン、ピラン、ジヒドロ
    ピラン、テトラヒドロピラン、コハク酸無水物、スクシ
    ンイミド、チオピラン、ジヒドロチオピラン、テトラヒ
    ドロチオピラン、ジヒドロピリミジン、テトラヒドロピ
    リミジン、ヘキサヒドロピリミジン、ジオキサン、モル
    ホリン、チアモルホリン、ジチアン、トリアジンまたは
    これらの基の2またはそれ以上の混合物である請求項2
    9記載の化合物。
  31. 【請求項31】 F1 およびF2 で示される基がアジリ
    ジン、アゼチジンまたはエポキシド環である請求項30
    記載の化合物。
  32. 【請求項32】 F1 およびF2 で示される基がオキサ
    ゾリン、オキサゾリジンまたはチアゾリジン環である請
    求項30記載の化合物。
  33. 【請求項33】 非分枝状系におけるkとnの平均値が
    それぞれ1から4であり、分枝鎖状系におけるkとnの
    平均値がそれぞれ0から4である請求項4から32のい
    ずれかに記載の化合物。
  34. 【請求項34】 lとpの値がそれぞれ0.05から2
    である請求項4から33のいずれかに記載の化合物。
  35. 【請求項35】 mとoの値がそれぞれ0から1である
    請求項4から34のいずれかに記載の化合物。
  36. 【請求項36】 q、rおよびsの値がそれぞれ1また
    は2である請求項4から35のいずれかに記載の化合
    物。
  37. 【請求項37】 請求項1から36のいずれかに記載の
    化合物を含有する水性エマルジョン。
  38. 【請求項38】 交差結合剤として請求項1から36の
    いずれかに記載の化合物を0.5から30重量%含有し
    ている水性ポリマー溶液、分散液またはエマルジョンを
    含有してなるポリマー組成物。
  39. 【請求項39】 交差結合剤を2から15重量%含有す
    る請求項38記載のポリマー組成物。
  40. 【請求項40】 請求項1から36のいずれかに記載の
    化合物である交差結合剤で交差結合させることからなる
    ポリマーの交差結合法。
  41. 【請求項41】 カルボキシ基を含有しているポリマー
    を交差結合させる請求項40記載の方法。
  42. 【請求項42】 ポリマーがポリウレタン、ポリアクリ
    レートまたはポリメタクリレートまたはその混合物であ
    る請求項41記載の方法。
  43. 【請求項43】 請求項1〜36のいずれかに記載の、カ
    ルボジイミド官能基、親水性セグメントおよびカルボジ
    イミド官能基以外の反応性官能基を含有するオリゴマー
    物質の製造方法であって、カルボジイミド官能基を形成
    させる条件下でジイソシアネート、親水性ジオールまた
    はジアミンおよび任意にモノイソシアネートを反応さ
    せ、反応媒質中、所望のNCO重量%に達するまで反応
    を維持し、その後、残存するNCO基と少なくとも1個
    の反応性プロトンと少なくとも1個のカルボジイミド官
    能基以外の反応性官能基を含有している生成物とを反応
    させることからなる、カルボジイミド官能基、親水性セ
    グメントおよびカルボジイミド官能基以外の反応性官能
    基を含有するオリゴマー物質の製造方法。
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