JPH05117291A - 新規マクロライド誘導体 - Google Patents
新規マクロライド誘導体Info
- Publication number
- JPH05117291A JPH05117291A JP27002891A JP27002891A JPH05117291A JP H05117291 A JPH05117291 A JP H05117291A JP 27002891 A JP27002891 A JP 27002891A JP 27002891 A JP27002891 A JP 27002891A JP H05117291 A JPH05117291 A JP H05117291A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- acid
- oxy
- substance
- compd
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Saccharide Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 図示の構造式で示される新規マクロライド誘
導体又はその塩。 (式中,R1はアミノ基またはモノまたはジ低級アルキ
ルアミノ基を,R2またはR3はそれぞれ水素原子である
かまたはR2とR3とが一体となって,カルボニル基を意
味する。) 【効果】 抗菌剤等として有用である。
導体又はその塩。 (式中,R1はアミノ基またはモノまたはジ低級アルキ
ルアミノ基を,R2またはR3はそれぞれ水素原子である
かまたはR2とR3とが一体となって,カルボニル基を意
味する。) 【効果】 抗菌剤等として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,医薬とくに抗菌剤とし
て有用なマクロライド誘導体又はその塩に関する。
て有用なマクロライド誘導体又はその塩に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,微生物が生産する種々のマクロラ
イド化合物には,狭義には,塩基性マクロライドに属す
るものと,中性マクロライドに属するものが知られてい
る。これらの中で,塩基性マクロライドに属するものに
は,メチマイシン,ネオメチマイシン等の12員環マク
ロライドに属するもの,エリスロマイシン,オレアンド
マイシン,ピクロマイシン,メガロマイシン等の14員
環マクロライドに属するもの,ジョサマイシン,ロイコ
マイシン,スピラマイシン,カルボマイシン,タイロシ
ン,アンゴラマイシン,マイシナミシン,ロサミシン,
ジュベニミシン等の16員環マクロライドに属するもの
が知られている。また中性マクロライドには,ランカマ
イシン,クジマイシン等の14員環マクロライドに属す
るもの,チャルコマイシン,アルドガマイシン等の16
員環マクロライドに属するものが知られている。
イド化合物には,狭義には,塩基性マクロライドに属す
るものと,中性マクロライドに属するものが知られてい
る。これらの中で,塩基性マクロライドに属するものに
は,メチマイシン,ネオメチマイシン等の12員環マク
ロライドに属するもの,エリスロマイシン,オレアンド
マイシン,ピクロマイシン,メガロマイシン等の14員
環マクロライドに属するもの,ジョサマイシン,ロイコ
マイシン,スピラマイシン,カルボマイシン,タイロシ
ン,アンゴラマイシン,マイシナミシン,ロサミシン,
ジュベニミシン等の16員環マクロライドに属するもの
が知られている。また中性マクロライドには,ランカマ
イシン,クジマイシン等の14員環マクロライドに属す
るもの,チャルコマイシン,アルドガマイシン等の16
員環マクロライドに属するものが知られている。
【0003】本発明者らは,先に,ギブデロスポランギ
ウム属に属する微生物の培養液から新規な14員環マク
ロライド化合物であるYL−02107Q物質を採取
し,この物質が,優れた抗菌活性を有することを明らか
にした(特願平2−143804号)。
ウム属に属する微生物の培養液から新規な14員環マク
ロライド化合物であるYL−02107Q物質を採取
し,この物質が,優れた抗菌活性を有することを明らか
にした(特願平2−143804号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】今回,本発明者らはY
L−02107Q物質を化学修飾した一連の新規マクロ
ライド誘導体が,優れた抗菌活性を有すること見いだし
本発明を完成した。
L−02107Q物質を化学修飾した一連の新規マクロ
ライド誘導体が,優れた抗菌活性を有すること見いだし
本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち,本発明者は下
記一般式(I)で示される新規マクロライド誘導体また
はその塩である。
記一般式(I)で示される新規マクロライド誘導体また
はその塩である。
【0006】
【化2】
【0007】(式中,R1はアミノ基またはモノもしく
はジ低級アルキルアミノ基を,R2またはR3はそれぞれ
水素原子であるかまたはR2とR3とが一体となって,カ
ルボニル基を意味する。)
はジ低級アルキルアミノ基を,R2またはR3はそれぞれ
水素原子であるかまたはR2とR3とが一体となって,カ
ルボニル基を意味する。)
【0008】上記一般式(I)の化合物をさらに説明す
ると以下の通りである。本発明の一般式の定義において
『低級アルキルアミノ基』としては,炭素数が1乃至6
個の直鎖状または分枝状のアルキル基によって置換され
たアミノ基を意味する。
ると以下の通りである。本発明の一般式の定義において
『低級アルキルアミノ基』としては,炭素数が1乃至6
個の直鎖状または分枝状のアルキル基によって置換され
たアミノ基を意味する。
【0009】代表的なものを挙げると次の通りである。
メチルアミノ基,エチルアミノ基,プロピルアミノ基,
イソプロピルアミノ基,ブチルアミノ基,イソブチルア
ミノ基,sec−ブチルアミノ基,tert−ブチルア
ミノ基,ペンチル(アミル)アミノ基,ジメチルアミノ
基,ジエチルアミノ基。
メチルアミノ基,エチルアミノ基,プロピルアミノ基,
イソプロピルアミノ基,ブチルアミノ基,イソブチルア
ミノ基,sec−ブチルアミノ基,tert−ブチルア
ミノ基,ペンチル(アミル)アミノ基,ジメチルアミノ
基,ジエチルアミノ基。
【0010】本発明化合物(I)は酸と塩を形成する。
塩としては,塩酸,臭化水素酸,ヨウ化水素酸,硫酸,
硝酸,リン酸等の鉱酸や,ギ酸,酢酸,プロピオン酸,
シュウ酸,マロン酸,コハク酸,フマール酸,マレイン
酸,乳酸,リンゴ酸,クエン酸,酒石酸,炭酸,ピクリ
ン酸,メタンスルホン酸,エタンスルホン酸,グルタミ
ン酸等の有機酸との酸付加塩を挙げることができる。
塩としては,塩酸,臭化水素酸,ヨウ化水素酸,硫酸,
硝酸,リン酸等の鉱酸や,ギ酸,酢酸,プロピオン酸,
シュウ酸,マロン酸,コハク酸,フマール酸,マレイン
酸,乳酸,リンゴ酸,クエン酸,酒石酸,炭酸,ピクリ
ン酸,メタンスルホン酸,エタンスルホン酸,グルタミ
ン酸等の有機酸との酸付加塩を挙げることができる。
【0011】また化合物(I)は,不斉炭素を有するた
め光学異性体が存在する。本発明の目的化合物は,これ
らの異性体の混合物や単離されたものが含まれる。
め光学異性体が存在する。本発明の目的化合物は,これ
らの異性体の混合物や単離されたものが含まれる。
【0012】(製造法)本発明化合物は次の合成法を適
用して製造することができる。 第1製法
用して製造することができる。 第1製法
【0013】
【化3】
【0014】(式中,R2またはR3は前記の意味を示
し,R4は水素原子または低級アルキル基を意味す
る。)
し,R4は水素原子または低級アルキル基を意味す
る。)
【0015】この製造法は,まずマクロライド化合物
(II)にアミン(III)を反応させて,マクロラクトン
環5位の糖のカルボニル基をシッフ塩基に導き,ついで
この基を還元して対応するアミノ基を有するアミノ化マ
クロライド(IV)を得るものである。
(II)にアミン(III)を反応させて,マクロラクトン
環5位の糖のカルボニル基をシッフ塩基に導き,ついで
この基を還元して対応するアミノ基を有するアミノ化マ
クロライド(IV)を得るものである。
【0016】シッフ塩基に導く反応は,化合物(II)と
反応対応量の化合物(III)とを不活性溶媒中,室温乃
至加温下で反応させる。
反応対応量の化合物(III)とを不活性溶媒中,室温乃
至加温下で反応させる。
【0017】不活性溶媒としては,例えばメタノール,
エタノール,テトラヒドロフラン,ベンゼン,クロロホ
ルム,トルエン,キシレン等が挙げられる。
エタノール,テトラヒドロフラン,ベンゼン,クロロホ
ルム,トルエン,キシレン等が挙げられる。
【0018】次にシッフ塩基の還元は,還元剤として,
例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウム,水素化ホウ素ナ
トリウム等の金属水素化物またはPd/c等を用いた接
触還元を用いて行なわれる。
例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウム,水素化ホウ素ナ
トリウム等の金属水素化物またはPd/c等を用いた接
触還元を用いて行なわれる。
【0019】こうして得られたアミノ化マクロライドは
通常2つのジアステレオマーの混合物である。上記の還
元的アミノ化は同時に行うこともできる。 第2製法
通常2つのジアステレオマーの混合物である。上記の還
元的アミノ化は同時に行うこともできる。 第2製法
【0020】
【化4】
【0021】(式中,R2,R3またはR4は前記の意味
を示す。) 本製法は,アミノ化マクロライドの還元的N−アルキル
化である。この製造法は,R4が水素原子である場合と
低級アルキル基である場合とで反応操作が異なる。
を示す。) 本製法は,アミノ化マクロライドの還元的N−アルキル
化である。この製造法は,R4が水素原子である場合と
低級アルキル基である場合とで反応操作が異なる。
【0022】R4が水素原子であるときは,化合物(I
V)と反応対応量乃至過剰量のアルデヒド化合物(V)
とを用いて第1製法と同様に行うことができる。
V)と反応対応量乃至過剰量のアルデヒド化合物(V)
とを用いて第1製法と同様に行うことができる。
【0023】また,R4が低級アルキル基であるとき
は,化合物(IV)を等モル量のアルデヒド化合物(V)
とギ酸とで不活性溶媒中で処理して,オキサゾリジン環
を有する化合物(VI)を生成させ,ついで第1製法と同
様の操作で還元して,ジアルキル化マクロライド(VI
I)を得ることができる。 第3製法
は,化合物(IV)を等モル量のアルデヒド化合物(V)
とギ酸とで不活性溶媒中で処理して,オキサゾリジン環
を有する化合物(VI)を生成させ,ついで第1製法と同
様の操作で還元して,ジアルキル化マクロライド(VI
I)を得ることができる。 第3製法
【0024】
【化5】
【0025】(式中,R1は前記の意味を示し,nは2
乃至3の整数を示す。) この製造法は,本発明の化合物(I)においてR2とR3
とが一体となってカルボニル基を意味する目的化合物の
製造法である。
乃至3の整数を示す。) この製造法は,本発明の化合物(I)においてR2とR3
とが一体となってカルボニル基を意味する目的化合物の
製造法である。
【0026】この方法はマクロラクトン環3位に結合し
ている糖部位における隣接した水酸基を環状カーボネー
ト化して,一般式(IX)で示されるマクロライド化合物
を製造するものである。化合物(VIII)と反応対応量の
アルキレン カーボネート(X)とを不活性溶媒中,室
温乃至加温下で反応させることにより行うことができ
る。
ている糖部位における隣接した水酸基を環状カーボネー
ト化して,一般式(IX)で示されるマクロライド化合物
を製造するものである。化合物(VIII)と反応対応量の
アルキレン カーボネート(X)とを不活性溶媒中,室
温乃至加温下で反応させることにより行うことができ
る。
【0027】この反応を促進させるために以下の反応促
進剤を加えるのが好ましい。
進剤を加えるのが好ましい。
【0028】例えば,炭酸カリウム,カリウムブトキシ
ド,水酸化カリウム,炭酸ナトリウム,水酸化ナトリウ
ム,ナトリウムヒドリド,金属ナトリウム,ナトリウム
メトキシド,炭酸リチウム,ピリジン,トリエチルアミ
ン,トリエタノールアミン,無水炭酸カリウム,シアン
化カリウム,シアン酸カリウム,チオシアン酸カリウ
ム,塩化カリウム,臭化カリウム,ヨウ化カリウム,チ
オシアン酸ナトリウムまたはヨウ化ナトリウムなどが挙
げられる。
ド,水酸化カリウム,炭酸ナトリウム,水酸化ナトリウ
ム,ナトリウムヒドリド,金属ナトリウム,ナトリウム
メトキシド,炭酸リチウム,ピリジン,トリエチルアミ
ン,トリエタノールアミン,無水炭酸カリウム,シアン
化カリウム,シアン酸カリウム,チオシアン酸カリウ
ム,塩化カリウム,臭化カリウム,ヨウ化カリウム,チ
オシアン酸ナトリウムまたはヨウ化ナトリウムなどが挙
げられる。
【0029】このようにして製造された本発明化合物
は,遊離のまま,あるいはその塩として単離され,精製
される。
は,遊離のまま,あるいはその塩として単離され,精製
される。
【0030】単離,精製は抽出,濃縮,留去,結晶化,
濾過,再結晶,各種クロマトグラフィー等の通常の化学
操作を適用して行なわれる。
濾過,再結晶,各種クロマトグラフィー等の通常の化学
操作を適用して行なわれる。
【0031】
【発明の効果】本発明は,各種細菌に強い活性を有して
いる。従って,抗菌剤として有用である。一般式(I)
で示される化合物又はその塩は経口的にあるいは非経口
的に投与される。経口投与のための製剤としては,錠
剤,丸剤,カプセル剤,顆粒剤または液剤のいずれであ
ってもよい。また,非経口投与のための製剤としては静
注,筋注などの注射剤,座剤,経皮剤などが用いられ
る。製剤用の担体や賦形剤としては,固体または液体い
ずれでもよく,例えば乳糖,ステアリン酸マグネシウ
ム,スターチ,タルク,ゼラチン,寒天,ペクチン,ア
ラビアゴム,オリーブ油,ゴマ油,カカオバターまたは
エチレングリコールなどやその他の常用のものが挙げら
れる。投与量は,症状,投与対象の年齢,性別を考慮し
て個々の場合に応じて適宜決定される。
いる。従って,抗菌剤として有用である。一般式(I)
で示される化合物又はその塩は経口的にあるいは非経口
的に投与される。経口投与のための製剤としては,錠
剤,丸剤,カプセル剤,顆粒剤または液剤のいずれであ
ってもよい。また,非経口投与のための製剤としては静
注,筋注などの注射剤,座剤,経皮剤などが用いられ
る。製剤用の担体や賦形剤としては,固体または液体い
ずれでもよく,例えば乳糖,ステアリン酸マグネシウ
ム,スターチ,タルク,ゼラチン,寒天,ペクチン,ア
ラビアゴム,オリーブ油,ゴマ油,カカオバターまたは
エチレングリコールなどやその他の常用のものが挙げら
れる。投与量は,症状,投与対象の年齢,性別を考慮し
て個々の場合に応じて適宜決定される。
【0032】以上,本発明化合物及びその製造法につい
て説明したが,以下実施例によりさらに詳細に説明す
る。なお,参考例で使用する原料化合物(YL−021
07Q物質)は新規化合物であるから,その製造法を参
考例に示す。
て説明したが,以下実施例によりさらに詳細に説明す
る。なお,参考例で使用する原料化合物(YL−021
07Q物質)は新規化合物であるから,その製造法を参
考例に示す。
【0033】グルコース2.0%,ポテトスターチ2.
0%,酵母エキス0.5%,ポリペプトン0.5%,炭
酸カルシウム0.4%を含む培地(pH7.0)を作成
し,これを500mlの三角フラスコに各60mlずつ
分注し,120℃で20分間滅菌したものを種培地と
し,これにベネツト寒天上に良く生育させたキブデロス
ポランギウム エス・ピー YL−02107Q株(微
工研菌寄第11467号)の菌糸をかき取って接種し,
28℃で48時間振盪培養を行い,種培養液とし,2段
培養法を行った。1段目及び2段目はそれぞれ2日培養
とし,最終的に400mlの種培養液を得た。
0%,酵母エキス0.5%,ポリペプトン0.5%,炭
酸カルシウム0.4%を含む培地(pH7.0)を作成
し,これを500mlの三角フラスコに各60mlずつ
分注し,120℃で20分間滅菌したものを種培地と
し,これにベネツト寒天上に良く生育させたキブデロス
ポランギウム エス・ピー YL−02107Q株(微
工研菌寄第11467号)の菌糸をかき取って接種し,
28℃で48時間振盪培養を行い,種培養液とし,2段
培養法を行った。1段目及び2段目はそれぞれ2日培養
とし,最終的に400mlの種培養液を得た。
【0034】つぎに本培養は30lの培養槽にグルコー
ス1.0%,ポテトスターチ2.0%,ソイビンミール
0.5%,フェザーミール0.5%,炭酸カルシウム
0.4%を含む培地(pH7.0)18lを作成し,予
め120℃,30分間滅菌しておく。これにさきに培養
しておいた400mlの種培養液の全量を接種し,毎分
30lの通気量で,回転数200rpmで3日間培養す
ると,目的化合物YL−02107Q物質のバチルス
ズブチリス ATCC6633株に対する抗菌活性は最
大となった。
ス1.0%,ポテトスターチ2.0%,ソイビンミール
0.5%,フェザーミール0.5%,炭酸カルシウム
0.4%を含む培地(pH7.0)18lを作成し,予
め120℃,30分間滅菌しておく。これにさきに培養
しておいた400mlの種培養液の全量を接種し,毎分
30lの通気量で,回転数200rpmで3日間培養す
ると,目的化合物YL−02107Q物質のバチルス
ズブチリス ATCC6633株に対する抗菌活性は最
大となった。
【0035】このようにして得られた培養液にラジオラ
イト#600(昭和化学工業社製)を加え,撹拌した後
に濾過した。得られた培養濾液(pH8.2)を塩酸で
pH7.0に調整した後,1lのダイヤイオンHP−2
0を外径8cm,高さ30cmのガラス管に充填したカ
ラムを通過させ,目的化合物を吸着させた。次いで10
lの蒸留水で良く水洗した後,25%のアセトン水を1
5l流して更に洗浄し,最後に15lの70%のアセト
ン水を用いて目的化合物を溶出した。
イト#600(昭和化学工業社製)を加え,撹拌した後
に濾過した。得られた培養濾液(pH8.2)を塩酸で
pH7.0に調整した後,1lのダイヤイオンHP−2
0を外径8cm,高さ30cmのガラス管に充填したカ
ラムを通過させ,目的化合物を吸着させた。次いで10
lの蒸留水で良く水洗した後,25%のアセトン水を1
5l流して更に洗浄し,最後に15lの70%のアセト
ン水を用いて目的化合物を溶出した。
【0036】この溶出液を減圧下200mlまで濃縮し
目的物YL−02107Q物質の抽出液を得た。つぎに
この抽出液のpHを7.0に調整し,500mlの酢酸
エチルを加え,良く振盪して酢酸エチルで抽出した後,
分液して水層を除去した。このようにして得られた抽出
液に芒硝を加え,よく脱水した後に,芒硝を濾過して取
り除き,減圧濃縮してYL−02107Q物質の飴状粗
抽出物4.03g得た。
目的物YL−02107Q物質の抽出液を得た。つぎに
この抽出液のpHを7.0に調整し,500mlの酢酸
エチルを加え,良く振盪して酢酸エチルで抽出した後,
分液して水層を除去した。このようにして得られた抽出
液に芒硝を加え,よく脱水した後に,芒硝を濾過して取
り除き,減圧濃縮してYL−02107Q物質の飴状粗
抽出物4.03g得た。
【0037】更に精製を行うため,この粗抽出物を20
mlのクロロホルムに溶解し,別に外径3cm長さ11
0cmのクロマト管にクロロホルムで充填した550m
lのシリカゲル(ワコーゲルC−300,和光純薬工業
社製)のカラムに付し,クロロホルム:メタノール(1
00:1)の展開溶出液で溶出した。この溶出液はフラ
クションコレクターで各フラクションを20gずつに分
画して取った。
mlのクロロホルムに溶解し,別に外径3cm長さ11
0cmのクロマト管にクロロホルムで充填した550m
lのシリカゲル(ワコーゲルC−300,和光純薬工業
社製)のカラムに付し,クロロホルム:メタノール(1
00:1)の展開溶出液で溶出した。この溶出液はフラ
クションコレクターで各フラクションを20gずつに分
画して取った。
【0038】目的化合物の確認にはシリカゲルプレート
(キーゼルゲル60F254,20cm×20cm,メル
ク社製)を用い,クロロホルム:メタノール(90:1
0)の溶媒で展開するクロマトグラフィーを行い,10
%の硫酸溶液を噴霧し,110℃,20分間加熱して発
色し,目的化合物YL−02107Q物質(Rf=0.
43)を確認した。
(キーゼルゲル60F254,20cm×20cm,メル
ク社製)を用い,クロロホルム:メタノール(90:1
0)の溶媒で展開するクロマトグラフィーを行い,10
%の硫酸溶液を噴霧し,110℃,20分間加熱して発
色し,目的化合物YL−02107Q物質(Rf=0.
43)を確認した。
【0039】目的のYL−02107Q物質はフラクシ
ョンナンバー210〜300までの間に溶出されていた
ので,これを集め,減圧下で濃縮乾固した後,真空デシ
ケーター中で一夜乾燥して純度92%のYL−0210
7Q物質の白色粉末を696mg得た。
ョンナンバー210〜300までの間に溶出されていた
ので,これを集め,減圧下で濃縮乾固した後,真空デシ
ケーター中で一夜乾燥して純度92%のYL−0210
7Q物質の白色粉末を696mg得た。
【0040】得られた純度92%のYL−02107Q
物質の106.4mgを1mlのメタノールに溶解さ
せ,0.2mlずつに分け,高速液体クロマトグラフィ
ーにかけて目的のYL−02107Q物質を純粋に分取
した。高速液体クロマトグラフィーの条件はSTR−O
DS−H(島津テクノリサーチ社製)の2cm×25c
mカラムに,溶離液としてアセトニトリル:テトラヒド
ロフラン:メタノール:水(31:12:19:38)
を毎分8mlの流量割合で流して用い,220nmでの
紫外線吸収を用いて検出した。
物質の106.4mgを1mlのメタノールに溶解さ
せ,0.2mlずつに分け,高速液体クロマトグラフィ
ーにかけて目的のYL−02107Q物質を純粋に分取
した。高速液体クロマトグラフィーの条件はSTR−O
DS−H(島津テクノリサーチ社製)の2cm×25c
mカラムに,溶離液としてアセトニトリル:テトラヒド
ロフラン:メタノール:水(31:12:19:38)
を毎分8mlの流量割合で流して用い,220nmでの
紫外線吸収を用いて検出した。
【0041】その結果,目的のYL−02107Q物質
は保持時間20分40秒に溶出されたのでこの画分を集
めた。この画分に含まれるYL−02107Q物質の純
度は,高速液体クロマトグラフィーSTR−ODS−H
(preparative−ODS−H)4.6mm×
250mmのカラムを用い,溶離液に分取に用いたもの
と同様の溶媒を毎分当り0.8mlの溶出量で使用し,
220nmの紫外線吸収で検出した結果,保持時間10
分51秒にYL−02107Q物質の純粋なピークを確
認した。
は保持時間20分40秒に溶出されたのでこの画分を集
めた。この画分に含まれるYL−02107Q物質の純
度は,高速液体クロマトグラフィーSTR−ODS−H
(preparative−ODS−H)4.6mm×
250mmのカラムを用い,溶離液に分取に用いたもの
と同様の溶媒を毎分当り0.8mlの溶出量で使用し,
220nmの紫外線吸収で検出した結果,保持時間10
分51秒にYL−02107Q物質の純粋なピークを確
認した。
【0042】このようにして得た純粋なYL−0210
7Q物質を含む分取画分は全量で63mlあったので,
これを20mlまで濃縮し,50mlの酢酸エチルを加
えて良く振盪し,酢酸エチル層に目的物を抽出した。抽
出後,分液して水層を除去し,得られた酢酸エチルの抽
出液に芒硝を加えて良く脱水した後,芒硝を濾過して除
去し,減圧濃縮乾固した。更によく乾燥するために,こ
れを真空デシケイター中で一夜乾燥し,62.5mgの
純粋なYL−02107Q物質を得た。
7Q物質を含む分取画分は全量で63mlあったので,
これを20mlまで濃縮し,50mlの酢酸エチルを加
えて良く振盪し,酢酸エチル層に目的物を抽出した。抽
出後,分液して水層を除去し,得られた酢酸エチルの抽
出液に芒硝を加えて良く脱水した後,芒硝を濾過して除
去し,減圧濃縮乾固した。更によく乾燥するために,こ
れを真空デシケイター中で一夜乾燥し,62.5mgの
純粋なYL−02107Q物質を得た。
【0043】次にこれを結晶化するために,0.2ml
の酢酸エチルを加えて溶解し,0.6mlのヘキサンを
徐々に加えながら撹拌した後,氷室に一夜放置して結晶
を析出させた。このようにして得られた結晶を濾過し,
真空デシケイター中で一夜乾燥し,53mgの純粋な結
晶の白色粉末を得た。
の酢酸エチルを加えて溶解し,0.6mlのヘキサンを
徐々に加えながら撹拌した後,氷室に一夜放置して結晶
を析出させた。このようにして得られた結晶を濾過し,
真空デシケイター中で一夜乾燥し,53mgの純粋な結
晶の白色粉末を得た。
【0044】上記の抽出,分離,精製されたYL−02
107Q物質は下記の物理化学的性質を有する。
107Q物質は下記の物理化学的性質を有する。
【0045】
【化6】
【0046】YL−02107Q物質の化合物名 16−[(6−デオキシ−2,3−ジ−O−メチル−β
−D−アロ−ヘキソピラノシル)オキシ]−6−
[(4,6−ジデオキシ−β−D−エリスロ−ヘキソピ
ラノース−3−ウロース−1−イル)オキシ]−4−
[(2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−α−L−リ
ボ−ヘキソピラノシル)オキシ]−14−エチル−9−
ヒドロキシ−12−(イソバレリルオキシ)−3,5,
7,9,11,13,15−ヘプタメチル−1−オキサ
シクロテトラデカン−2,10−ジオン 融 点: 145.5℃〜147.5℃ 比旋光度: [α] D 20=−76.07(C=1%,
メタノール中) 分子量: 963.1644
−D−アロ−ヘキソピラノシル)オキシ]−6−
[(4,6−ジデオキシ−β−D−エリスロ−ヘキソピ
ラノース−3−ウロース−1−イル)オキシ]−4−
[(2,6−ジデオキシ−3−C−メチル−α−L−リ
ボ−ヘキソピラノシル)オキシ]−14−エチル−9−
ヒドロキシ−12−(イソバレリルオキシ)−3,5,
7,9,11,13,15−ヘプタメチル−1−オキサ
シクロテトラデカン−2,10−ジオン 融 点: 145.5℃〜147.5℃ 比旋光度: [α] D 20=−76.07(C=1%,
メタノール中) 分子量: 963.1644
【0047】マススペクトル: 985(M+Na)
(FAB) 分子式: C 48H82O19
(FAB) 分子式: C 48H82O19
【0048】 元素分析値: C 48H82O19・0.3H2Oとして C(%) H(%) N(%) 実測値 59.43 8.49 0.00 計算値 59.52 8.60 0.00
【0049】実施例 1 YL−02107Q物質(1006mg)をメタノール
(20ml)に溶解し,塩酸メチルアミン(1375m
g)を加えて3時間かきまぜたシアノ水素化ホウ素ナト
リウム(400.1mg)を5回に分け,2時間かけて
ゆっくりと加えた。さらに14時間かきまぜ,1N水酸
化ナトリウム水溶液にてpH10に調整した水を加える
ことにより反応を止めた。水層を酢酸エチルにより抽出
し,無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。
(20ml)に溶解し,塩酸メチルアミン(1375m
g)を加えて3時間かきまぜたシアノ水素化ホウ素ナト
リウム(400.1mg)を5回に分け,2時間かけて
ゆっくりと加えた。さらに14時間かきまぜ,1N水酸
化ナトリウム水溶液にてpH10に調整した水を加える
ことにより反応を止めた。水層を酢酸エチルにより抽出
し,無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。
【0050】減圧下,溶媒を留去し,中圧用ローバーカ
ラムクロマトグラフィーで精製することにより,YL−
02107Q物質のマクロラクトン環5位のD−4,6
−ジデオキシ−3−ケトアロースにおける3′−デオキ
ソ−α−メチルアミノ体,16−[(6−デオキシ−
2,3−ジ−O−メチル−β−D−アロ−ヘキソピラノ
シル)オキシ]−4−[(2,6−ジデオキシ−3−C
−メチル−α−L−リボ−ヘキソピラノシル)オキシ]
−14−エチル−9−ヒドロキシ−12−(イソバレリ
ルオキシ)−3,5,7,9,11,13,15−ヘプ
タメチル−6−[[3,4,6−トリデオキシ−3−
(メチルアミノ)−β−D−リボ−ヘキソピラノシル]
オキシ]−1−オキサシクロテトラデカン−2,10−
ジオン(417mg,43%)および3′−デオキソ−
β−メチルアミノ体,16−[(6−デオキシ−2,3
−ジ−O−メチル−β−D−アロ−ヘキソピラノシル)
オキシ]−4−[(2,6−ジデオキシ−3−C−メチ
ル−α−L−リボ−ヘキソピラノシル)オキシ]−14
−エチル−9−ヒドロキシ−12−(イソバレリルオキ
シ)−3,5,7,9,11,13,15−ヘプタメチ
ル−6−[[3,4,6−トリデオキシ−3−(メチル
アミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル]オキ
シ]−1−オキサシクロテトラデカン−2,10−ジオ
ン(500mg,51%)を得た。化学構造式を下表1
に示す。
ラムクロマトグラフィーで精製することにより,YL−
02107Q物質のマクロラクトン環5位のD−4,6
−ジデオキシ−3−ケトアロースにおける3′−デオキ
ソ−α−メチルアミノ体,16−[(6−デオキシ−
2,3−ジ−O−メチル−β−D−アロ−ヘキソピラノ
シル)オキシ]−4−[(2,6−ジデオキシ−3−C
−メチル−α−L−リボ−ヘキソピラノシル)オキシ]
−14−エチル−9−ヒドロキシ−12−(イソバレリ
ルオキシ)−3,5,7,9,11,13,15−ヘプ
タメチル−6−[[3,4,6−トリデオキシ−3−
(メチルアミノ)−β−D−リボ−ヘキソピラノシル]
オキシ]−1−オキサシクロテトラデカン−2,10−
ジオン(417mg,43%)および3′−デオキソ−
β−メチルアミノ体,16−[(6−デオキシ−2,3
−ジ−O−メチル−β−D−アロ−ヘキソピラノシル)
オキシ]−4−[(2,6−ジデオキシ−3−C−メチ
ル−α−L−リボ−ヘキソピラノシル)オキシ]−14
−エチル−9−ヒドロキシ−12−(イソバレリルオキ
シ)−3,5,7,9,11,13,15−ヘプタメチ
ル−6−[[3,4,6−トリデオキシ−3−(メチル
アミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル]オキ
シ]−1−オキサシクロテトラデカン−2,10−ジオ
ン(500mg,51%)を得た。化学構造式を下表1
に示す。
【0051】3′−デオキソ−α−メチルアミノ体の理
化学的性状 (i)1H NMR(CD3OD):δppm 0.90(d, 3
H), 1.01〜1.36(m), 1.65(q, 2H), 1.80〜1.88(m), 2.0
3〜2.15(m), 2.21(d, 2H), 2.26〜2.30(m), 2.38(s, 3
H), 2.85(t, 1H), 2.29(d,1H),2.96(d, 1H), 3.01(q, 1
H), 3.14(q, 1H), 3.25〜3.34(m), 3.41(q, 2H), 3.45
(q, 1H), 3.51(s, 3H), 3.57(s, 3H), 3.63(m, 1H), 3.
76〜3.82(m), 3.95〜3.98(m, 1H), 4.09(d, 1H), 4.55
(d, 1H), 4.64(d, 1H), 4.88(d, 1H), 4.90(d, 1H), 5.
17(d, 1H)
化学的性状 (i)1H NMR(CD3OD):δppm 0.90(d, 3
H), 1.01〜1.36(m), 1.65(q, 2H), 1.80〜1.88(m), 2.0
3〜2.15(m), 2.21(d, 2H), 2.26〜2.30(m), 2.38(s, 3
H), 2.85(t, 1H), 2.29(d,1H),2.96(d, 1H), 3.01(q, 1
H), 3.14(q, 1H), 3.25〜3.34(m), 3.41(q, 2H), 3.45
(q, 1H), 3.51(s, 3H), 3.57(s, 3H), 3.63(m, 1H), 3.
76〜3.82(m), 3.95〜3.98(m, 1H), 4.09(d, 1H), 4.55
(d, 1H), 4.64(d, 1H), 4.88(d, 1H), 4.90(d, 1H), 5.
17(d, 1H)
【0052】 (ii)13C NMR(CD3OD): 10.5 23.6 37.7 46.9 71.7 81.5 102.7 11.2 26.7 38.9 60.0 72.9 81.7 174.0 15.7 27.0 40.4 61.0 73.0 81.9 177.9 15.9 27.6 40.8 62.6 73.2 83.6 216.3 18.7 35.2 42.2 67.6 75.3 86.8 19.2 35.3 45.0 67.8 77.1 100.3 21.9 36.6 46.1 71.4 78.7 102.4
【0053】(iii) FAB−MS: m/z 978
(M++H),834,660,144
(M++H),834,660,144
【0054】3′−デオキソ−β−メチルアミノ体の理
化学的性状 (i)1H NMR(CD3OD):δppm 0.91(d, 3
H), 1.02〜1.32(m), 1.70(m),1.82(q, 2H), 1.90〜2.17
(m),2.22(d, 2H), 2.27(m), 2.38(s, 3H), 2.55(m, 2
H ), 2.84(t, 1H), 2.98(d, 1H), 3.01(q, 1H), 3.10〜
3.15(m), 3.27〜3.32(m), 3.41(q, 2H), 3.47(d, 1H),
3.51(s, 3H), 3.57(s, 3H), 3.64(m, 1H), 3.76〜3.82
(m), 3.95(m, 1H), 4.07(d, 1H), 4.26(d, 1H), 4.55
(d, 1H), 4.87(d,1H), 4.92(d, 1H), 5.12(d, 1H)
化学的性状 (i)1H NMR(CD3OD):δppm 0.91(d, 3
H), 1.02〜1.32(m), 1.70(m),1.82(q, 2H), 1.90〜2.17
(m),2.22(d, 2H), 2.27(m), 2.38(s, 3H), 2.55(m, 2
H ), 2.84(t, 1H), 2.98(d, 1H), 3.01(q, 1H), 3.10〜
3.15(m), 3.27〜3.32(m), 3.41(q, 2H), 3.47(d, 1H),
3.51(s, 3H), 3.57(s, 3H), 3.64(m, 1H), 3.76〜3.82
(m), 3.95(m, 1H), 4.07(d, 1H), 4.26(d, 1H), 4.55
(d, 1H), 4.87(d,1H), 4.92(d, 1H), 5.12(d, 1H)
【0055】( i i ) 13C NMR(CD3OD): 10.5 21.0 40.2 62.1 73.1 83.6 216.4 11.3 22.0 40.7 62.6 75.3 87.3 11.5 23.6 42.4 67.6 75.7 100.9 15.7 27.9 45.2 70.3 77.1 102.4 16.1 34.9 46.3 71.4 78.4 105.8 18.7 38.6 46.9 71.7 81.9 174.1 19.2 38.9 59.9 73.0 82.0 177.8
【0056】(iii) FAB−MS: m/z 978
(M++H),834,660,144
(M++H),834,660,144
【0057】実施例 2 実施例1で得られた3′−デオキソ−β−メチルアミノ
体(1096mg)をクロロホルム(10ml)に溶解
し,37%ホルマリン(2ml)を加えて1時間はげし
くかきまぜた。この懸濁液にシアノ水素化ホウ素ナトリ
ウム(250mg)を加えてさらに1時間かきまぜた。
反応液にクロロホルムを加え,pH10に調整した飽和
食塩水にて洗浄し,クロロホルム層を無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥した。
体(1096mg)をクロロホルム(10ml)に溶解
し,37%ホルマリン(2ml)を加えて1時間はげし
くかきまぜた。この懸濁液にシアノ水素化ホウ素ナトリ
ウム(250mg)を加えてさらに1時間かきまぜた。
反応液にクロロホルムを加え,pH10に調整した飽和
食塩水にて洗浄し,クロロホルム層を無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥した。
【0058】減圧下,溶媒を留去し,3′−デオキソ−
β−ジメチルアミノ体,16−[(6−デオキシ−2,
3,−ジ−O−メチル−β−D−アロ−ヘキソピラノシ
ル)オキシ]−4−[(2,6−ジデオキシ−3−C−
メチル−α−L−リボ−ヘキソピラノシル)オキシ]−
14−エチル−9−ヒドロキシ−12−(イソバレリル
オキシ)−3,5,7,9,11,13,15−ヘプタ
メチル−6−[[3,4,6−トリデオキシ−3−(ジ
メチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル]
オキシ]−1−オキサシクロテトラデカン−2,10−
ジオン(1106g,99%)を得た。化学構造式を下
表1に示す。このものの理化学的性状はつぎの通りであ
る。
β−ジメチルアミノ体,16−[(6−デオキシ−2,
3,−ジ−O−メチル−β−D−アロ−ヘキソピラノシ
ル)オキシ]−4−[(2,6−ジデオキシ−3−C−
メチル−α−L−リボ−ヘキソピラノシル)オキシ]−
14−エチル−9−ヒドロキシ−12−(イソバレリル
オキシ)−3,5,7,9,11,13,15−ヘプタ
メチル−6−[[3,4,6−トリデオキシ−3−(ジ
メチルアミノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル]
オキシ]−1−オキサシクロテトラデカン−2,10−
ジオン(1106g,99%)を得た。化学構造式を下
表1に示す。このものの理化学的性状はつぎの通りであ
る。
【0059】3′−デオキソ−β−ジメチルアミノ体の
理化学的性状 (i)1H NMR(CD3OD):δppm 0.91(d, 3H),
1.02〜1.33(m,), 1.70(q, 2H), 1.73(m, 2H), 1.81(q,
2H), 1.90(t, 1H), 2.01〜2.17(m), 2.22(d, 2H), 2.27
〜2.35(m), 2.35(s, 3H ),2.67(m, 1H ), 2.86(m, 1H),
2.97(d, 1H), 3.01(q, 1H ), 3.14(q, 1H), 3.28〜3.32
(m), 3.41(q, 2H), 3.47(q, 1H), 3.51(s, 3H), 3.57
(s, 3H), 3.59(m), 3.63(q, 1H), 3.76〜3.77(m), 3.80
(q, 2H), 3.96(m, 1H), 4.07(d, 1H), 4.25(d,1H), 4.5
5(d, 1H), 4.85〜4.88(m, 1H), 4.92(d, 1H), 5.12(d,
1H)
理化学的性状 (i)1H NMR(CD3OD):δppm 0.91(d, 3H),
1.02〜1.33(m,), 1.70(q, 2H), 1.73(m, 2H), 1.81(q,
2H), 1.90(t, 1H), 2.01〜2.17(m), 2.22(d, 2H), 2.27
〜2.35(m), 2.35(s, 3H ),2.67(m, 1H ), 2.86(m, 1H),
2.97(d, 1H), 3.01(q, 1H ), 3.14(q, 1H), 3.28〜3.32
(m), 3.41(q, 2H), 3.47(q, 1H), 3.51(s, 3H), 3.57
(s, 3H), 3.59(m), 3.63(q, 1H), 3.76〜3.77(m), 3.80
(q, 2H), 3.96(m, 1H), 4.07(d, 1H), 4.25(d,1H), 4.5
5(d, 1H), 4.85〜4.88(m, 1H), 4.92(d, 1H), 5.12(d,
1H)
【0060】 (ii) 13C NMR(CD3OD): 10.4 21.0 37.7 46.3 71.4 78.4 106.4 11.4 22.1 38.9 46.9 71.7 81.8 174.1 11.5 23.6 40.2 59.9 72.9 82.0 177.8 15.7 26.6 40.6 62.6 73.0 83.6 216.1 16.1 27.0 41.4 66.3 73.1 87.2 18.7 28.0 42.4 67.6 75.3 100.9 19.2 34.9 45.1 70.4 77.1 102.4 FAB−MS:m/z 992(M++H),158
【0061】(iii) 比旋光度: [α] D 20=−59.
79(C=1.000,メタノール中)
79(C=1.000,メタノール中)
【0062】実施例 3 3′−デオキソ−β−ジメチルアミノ体(135m
g),炭酸エチレン(145mg)および炭酸カリウム
50mgをベンゼン6mlに溶解し,24時間加熱還流
した。
g),炭酸エチレン(145mg)および炭酸カリウム
50mgをベンゼン6mlに溶解し,24時間加熱還流
した。
【0063】放冷後,炭酸カリウムを濾別し,濾液を濃
縮後無色のシロップを得た。得られたシロップを中圧用
ローバークロマトグラフィー(順相)(溶媒系クロロホ
ルム−メタノール−アンモニア水)にて分離,精製し,
YL−02107Q物質のマクロラクトン環3位のマイ
カロースの環状カーボネート化 3′−デオキソ−β−
ジメチルアミノ体,16−[(6−デオキシ−2,3−
ジ−O−メチル−β−D−アロ−ヘキソピラノシル)オ
キシ]−14−エチル−9−ヒドロキシ−12−(イソ
バレリルオキシ)−3,5,7,9,11,13,15
−ヘプタメチル−4−[(2,3,4,6−テトラデオ
キシ−3,4−カルボニルジオキシ−3−C−メチル−
α−L−リボ−ヘキソピラノシル)オキシ]−6−
[[3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミ
ノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル]オキシ]−
1−オキサシクロテトラデカン−2,10−ジオン(1
16mg)を無色のシロップとして得た。化学構造式を
下表1に示す。このものの理化学的性状はつぎの通りで
ある。
縮後無色のシロップを得た。得られたシロップを中圧用
ローバークロマトグラフィー(順相)(溶媒系クロロホ
ルム−メタノール−アンモニア水)にて分離,精製し,
YL−02107Q物質のマクロラクトン環3位のマイ
カロースの環状カーボネート化 3′−デオキソ−β−
ジメチルアミノ体,16−[(6−デオキシ−2,3−
ジ−O−メチル−β−D−アロ−ヘキソピラノシル)オ
キシ]−14−エチル−9−ヒドロキシ−12−(イソ
バレリルオキシ)−3,5,7,9,11,13,15
−ヘプタメチル−4−[(2,3,4,6−テトラデオ
キシ−3,4−カルボニルジオキシ−3−C−メチル−
α−L−リボ−ヘキソピラノシル)オキシ]−6−
[[3,4,6−トリデオキシ−3−(ジメチルアミ
ノ)−β−D−キシロ−ヘキソピラノシル]オキシ]−
1−オキサシクロテトラデカン−2,10−ジオン(1
16mg)を無色のシロップとして得た。化学構造式を
下表1に示す。このものの理化学的性状はつぎの通りで
ある。
【0064】(i)1H NMR(CD3OD):δppm
0.904(d, 3H), 1.02〜1.28(m), 1.33(s, 3H), 1.39(d,
3H), 1.56(s, 3H), 1.68〜1.77(m, 2H), 1.89〜1.94
(m, 1H), 2.08〜2.39(m), 2.34(s, 6H), 2.59〜2.64(m,
1H), 2.83〜2.90(m, 1H), 3.01(q, 1H), 3.14(q, 1H),
3.24〜3.32(m), 3.39(q, 1H), 3.51(s, 3H), 3.57(s,
3H), 3.51〜3.66(m), 3.76〜3.83(m),4.05(d), 4.04〜
4.06(m), 4.12〜4.19(m, 1H), 4.27(d, 1H), 4.55(d,1
H), 5.08〜5.12(m), 5.10(q, 1H)
0.904(d, 3H), 1.02〜1.28(m), 1.33(s, 3H), 1.39(d,
3H), 1.56(s, 3H), 1.68〜1.77(m, 2H), 1.89〜1.94
(m, 1H), 2.08〜2.39(m), 2.34(s, 6H), 2.59〜2.64(m,
1H), 2.83〜2.90(m, 1H), 3.01(q, 1H), 3.14(q, 1H),
3.24〜3.32(m), 3.39(q, 1H), 3.51(s, 3H), 3.57(s,
3H), 3.51〜3.66(m), 3.76〜3.83(m),4.05(d), 4.04〜
4.06(m), 4.12〜4.19(m, 1H), 4.27(d, 1H), 4.55(d,1
H), 5.08〜5.12(m), 5.10(q, 1H)
【0065】 (ii) 13C NMR(CD3OD): δppm 10.5 22.2 32.9 41.5 67.8 76.7 86.6 216.1 11.4 23.6 36.8 45.0 70.6 79.5 97.9 15.1 23.7 37.5 45.1 70.8 79.9 102.3 15.9 26.5 38.0 46.0 71.4 81.8 106.2 18.8 26.9 38.4 59.9 72.8 82.5 156.0 19.7 27.1 40.2 62.6 72.9 83.6 173.9 19.9 27.7 40.9 66.3 75.3 85.0 177.9
【0066】(iii) FAB−MS: 1018(M++
1),158
1),158
【0067】(iv) [α] D 20−41.60(C=
0.500,メタノール中)
0.500,メタノール中)
【0068】
【表1】
フロントページの続き (72)発明者 甲田 彰男 東京都保谷市ひばりが丘北4−3−5 (72)発明者 鷲崎 清司 埼玉県上尾市富士見1−11−30 (72)発明者 リヤン スー フアン 中華人民共和国 シヤンハイ市200031 ユ ーヤンロード 319 シヤンハイ インス チテユート オブ マテリア メデイカア カデミア シニカ 内 (72)発明者 ワン フー チン 中華人民共和国 シヤンハイ市200031 ユ ーヤンロード 319 シヤンハイ インス チテユート オブ マテリア メデイカア カデミア シニカ 内 (72)発明者 ツアン ウエイ ウエン 中華人民共和国 シヤンハイ市200031 ユ ーヤンロード 319 シヤンハイ インス チテウート オブ マテリア メデイカア カデミア シニカ 内 (72)発明者 リユー チヤー ウエイ 中華人民共和国 シヤンハイ市200031 ユ ーヤンロード 319 シヤンハイ インス チテウート オブ マテリア メデイカア カデミア シニカ 内
Claims (1)
- 【請求項1】 下記化1で示される新規マクロライド誘
導体又はその塩。 【化1】 (式中,R1はアミノ基またはモノもしくはジ低級アル
キルアミノ基を,R2またはR3はそれぞれ水素原子であ
るかまたはR2とR3とが一体となって,カルボニル基を
意味する。)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27002891A JPH05117291A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 新規マクロライド誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27002891A JPH05117291A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 新規マクロライド誘導体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05117291A true JPH05117291A (ja) | 1993-05-14 |
Family
ID=17480530
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27002891A Pending JPH05117291A (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | 新規マクロライド誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05117291A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015528485A (ja) * | 2012-09-18 | 2015-09-28 | サノフイ | マクロライド誘導体、その製造およびその治療的使用 |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP27002891A patent/JPH05117291A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015528485A (ja) * | 2012-09-18 | 2015-09-28 | サノフイ | マクロライド誘導体、その製造およびその治療的使用 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| DK172636B1 (en) | 6-o-methylerythromycin a derivative | |
| EP0748329B1 (en) | 3''-desmethoxy derivatives of erythromycin and azithromycin | |
| DE69511424T2 (de) | Antifungale sordaridinderivate | |
| US4255421A (en) | Fortimicin aminoglycosides, process for production thereof, and use thereof | |
| US4150220A (en) | Semi-synthetic 4"-erythromycin A derivatives | |
| US6140479A (en) | Erythromycin a derivatives | |
| US4438107A (en) | Aminoglycosides and use thereof | |
| US6165986A (en) | Erythromycin a derivatives | |
| KR20080079833A (ko) | 트라이-O-아세틸-5-데옥시-β-D-라이보퓨라노즈의입체선택적 제조방법 및 이의 분리방법 | |
| JPS5827799B2 (ja) | 4″−アミノ−オレアンドマイシン誘導体 | |
| US5032581A (en) | Tylosin derivatives | |
| IE46661B1 (en) | Erythromycin a derivatives | |
| HU180664B (en) | Process for preparing new analogues of spectinomycin | |
| JPH0136834B2 (ja) | ||
| CA2322424A1 (en) | 5-imino-13-deoxy anthracycline derivatives, their uses, and processes for preparing them | |
| CN1197075A (zh) | 从红霉素衍生的新的断大环内酯类及其制备方法 | |
| US20050159371A1 (en) | Process for producing erythromycin a derivative | |
| US4129719A (en) | 5,6-Epineamine and process for preparing the same | |
| FI68404B (fi) | Foerfarande foer framstaellning av terapeutiskt anvaendbara 4"deoxi-4"-aminoerytromycin-a-derivat | |
| JP4730879B2 (ja) | キガマイシノン類及びその製造方法、並びに、該キガマイシノン類を含む薬用組成物 | |
| KR820001218B1 (ko) | 반합성 4"-아미노-올레안도 마이신 유도체의 제조방법 | |
| JPH0529038B2 (ja) | ||
| JP3134010B2 (ja) | デスアラニンベナノマイシンa誘導体およびそれらの製造法 | |
| HU189590B (en) | Process for preparing new analogues of spectinomycin | |
| WO2004101592A1 (ja) | エリスロマイシンa誘導体の製造方法 |