JPH05117975A - パイル布帛の毛倒れ防止用処理剤、処理方法および処理されたパイル布帛 - Google Patents

パイル布帛の毛倒れ防止用処理剤、処理方法および処理されたパイル布帛

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JPH05117975A
JPH05117975A JP3305437A JP30543791A JPH05117975A JP H05117975 A JPH05117975 A JP H05117975A JP 3305437 A JP3305437 A JP 3305437A JP 30543791 A JP30543791 A JP 30543791A JP H05117975 A JPH05117975 A JP H05117975A
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JP
Japan
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pile
polyurethane resin
pile fabric
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weight
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JP3305437A
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Taiji Endo
泰司 遠藤
Koji Horai
康治 宝来
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Suminoe Co Ltd
Original Assignee
Suminoe Textile Co Ltd
Sanyo Chemical Industries Ltd
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    • C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
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    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ガラス転移温度が0〜100℃のポリウレタ
ン樹脂の水系分散体および必要によりオルガノポリシロ
キサンからなるパイル布帛の毛倒れ防止用処理剤。 【効果】 この処理剤はパイルに対する深色化、反発弾
性の付与性が優れており、特に高温でもその性能を保持
することから、パイル布帛の白化現象(フィンガーマー
ク)や高温での毛倒れ等を防止する効果を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパイル布帛の毛倒れ防止
用処理剤、この処理剤を用いたパイル用糸またはその原
料の綿の処理方法、パイル布帛の処理方法および処理さ
れたパイル布帛に関するものである。更に詳しくは、パ
イル布帛の風合い、品位低下の原因となる毛倒れ白化現
象を防止する処理剤、上記処理方法、および処理された
パイル布帛に関する。
【0002】
【従来の技術】パイル布帛は椅子張りやカーペット、特
に近年は自動車、電車等の車両用シート地やカーペット
に多量に使用されている。しかしながら、パイル布帛は
その構造上毛倒れが生じ易く、また表面に比較し側面の
色明度が高く光沢が有ることから、毛倒れが生じた場
合、正常部に対し毛倒れ部が白っぽく見える、いわゆる
白化現象が発生し、表面風合いや品位低下の面で問題と
なっていた。この現象の具体例としては、カーシート表
皮材に使用されたパイル布帛表面を指でなぞった場合に
発生するフィンガーマークや人が座った場合に発生する
痕跡等の白化現象等が挙げられる。さらには、長期間の
使用により毛倒れ、白化状態で固定化されたり、夏期の
密閉下の自動車内の様な高温条件下に於て、シートベル
ト金具等の重量物がシート上に放置された場合、その部
分が荷重と熱により不可逆的な毛倒れにより白化する現
象の発生することがあった。上記の問題を解決する方法
として、特開昭61ー6374号公報には100%モジ
ュラスが40kg/cm2 以上のポリビニル樹脂のエマ
ルジョンと100%モジュラスが30kg/cm2 以下
のポリウレタン樹脂のエマルジョンの混合物でパイル部
分を処理し、反発弾性を付与することにより毛倒れを防
止する方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では低モジュラスのポリウレタン樹脂を使用している
ため長期の毛倒れ防止効果は得られないし、また、高温
環境下では反発弾性が低下したりブロッキングを引き起
こして毛羽の膠着を招くなど、上記の不可逆的な毛倒れ
を防止出来ないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはパイル布帛
表面のパイル部分に発生する毛倒れ、白化を防止出来、
且つ上記のような問題を改善する方法について鋭意研究
した結果本発明に到達した。即ち本発明は、ガラス転移
温度が0〜100℃のポリウレタン樹脂の水系分散体
(I)からなることを特徴とするパイル布帛の毛倒れ防
止用処理剤;布帛を形成する前のパイル布帛に用いる糸
またはその原料の綿に上記処理剤を付与し、熱処理する
ことを特徴とするパイル布帛に用いる糸またはその原料
の綿の処理方法;パイル布帛の少なくともパイル部分
に、上記の処理剤を付与し、熱処理することを特徴とす
るパイル布帛の処理方法;並びに上記処理剤で少なくと
もパイル部分が処理されたパイル布帛である。本発明で
言うガラス転移温度とは走査形熱量計(DSC)を用い
て10℃/分で冷却(例えばー60℃迄)後、直ちに2
0℃/分で昇温(例えば230℃迄)しながら測定した
JISK7121ー1987で言う補外ガラス転移温度
(Tig)値を言う。
【0005】パイル布帛表面のパイル部分は高温でも反
発弾性を保持出来ることが要求される。一般にポリウレ
タン樹脂のガラス転移温度は0℃未満のものが殆どであ
るが、本発明の処理剤の構成成分である該ポリウレタン
樹脂はこの要求に対応して、ガラス転移温度(以下Tg
と記す)が通常0〜100℃、好ましくは10〜90
℃、更に好ましくは20〜80℃である。Tgが0℃未
満では、高温におけるパイル部分の弾性が十分に得られ
ず、毛倒れが起こり白化部分が固定化される。又、Tg
が100℃を越えると該水系分散体(I)からの造膜温
度が高すぎる為、通常の加工条件では繊維表面で造膜せ
ず粉末状に付着し、十分な毛倒れ防止効果が得られな
い。又、該水系分散体(I)の分散形態としては、作業
性が良好であり、且つ安全性、公害防止面も優れたO/
W型が好ましい。
【0006】該ポリウレタン樹脂は有機ポリイソシアネ
ートと活性水素成分から誘導されるが、有機ポリイソシ
アネートとしては、従来ポリウレタン樹脂の合成に使用
される有機ポリイソシアネートが使用できる。特に、耐
光性や耐熱性の要求される本用途では、脂肪族もしくは
脂環式ポリイソシアネート(a)が好ましい。脂肪族も
しくは脂環式ポリイソシアネート(a)の具体例として
は、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ヘキ
サメチレンジイソシアネートの水架橋ポリイソシアネー
ト等の脂肪族ポリイソシアネート;イソホロンジイソシ
アネート(IPDI)、4、4’ーメチレンビス(シク
ロヘキシルイソシアネート)等の脂環式ポリイソシアネ
ート;並びに、これらの2種以上の併用が挙げられる。
これらの内、更に高温での弾性付与も要求される本用途
には脂環式ポリイソシアネートが好ましく、特に好まし
いものは4、4’ーメチレンビス(シクロヘキシルイソ
シアネート)である。
【0007】活性水素成分としては、従来ポリウレタン
樹脂の合成に使用される活性水素化合物が使用出来る。
該ポリウレタン樹脂のTgを高くする方法としては、分
子中にベンゼン環、シクロヘキサン環、スピロ環等を含
む活性水素化合物を使用する方法が挙げられる。更に、
処理したパイルの風合いを良好に保つ方法としては上記
の活性水素化合物に比較的高分子量の活性水素化合物を
組み合わせ、該ポリウレタン樹脂に柔軟性を持たせる方
法が挙げられる。また、上記活性水素化合物の組合せで
は高温でのパイル白化の固定化を防止する効果が不十分
な場合には該ポリウレタン樹脂の熱軟化温度を高くする
必要から、上記各活性水素化合物に、更に低分子量の活
性水素化合物を鎖伸長剤として組み合わせる方法が挙げ
られる。これらの要求を比較的容易に満足する好ましい
活性水素成分としては、数平均分子量500以下であり
水添ビスフェノール類および/または(水添)ビスフェ
ノール類のアルキレンオキサイド付加物から選ばれる環
状基を有するジオール類(b1)、数平均分子量600
〜8000の活性水素化合物(b2)および必要により
鎖伸長剤(b3)からなる活性水素成分(b)が挙げら
れる。
【0008】(b1)の具体例を、水添ビスフェノール
類(b1−1)、水添ビスフェノール類のアルキレンオ
キサイド付加物(b1−2)およびビスフェノール類の
アルキレンオキサイド付加物(b1−3)に項分けして
以下に例示する。 (b1−1):ビスフェノール類のベンゼン核を水添し
た型の化合物、すなわちビス(4ーヒドロキシシクロヘ
キシル)メタン、2,2ービス(4ーヒドロキシシクロ
ヘキシル)プロパン、3,3ービス(4ーヒドロキシシ
クロヘキシル)ペンタン等。 (b1−2):上記の、ビスヒドロキシ化合物類にエチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイド等の炭素数2〜4のアルキレンオキサイドをラン
ダムまたはブロック状に付加させたもの。具体的にはビ
ス(4ーヒドロキシシクロヘキシル)メタンのエチレン
オキサイド2モル付加物、ビス(4ーヒドロキシシクロ
ヘキシル)メタンのプロピレンオキサイド2モル付加
物、2,2ービス(4ーヒドロキシシクロヘキシル)プ
ロパンのエチレンオキサイド2モル付加物、2,2ービ
ス(4ーヒドロキシシクロヘキシル)プロパンのプロピ
レンオキサイド2モル付加物、2,2ービス(4ーヒド
ロキシシクロヘキシル)プロパンのブチレンオキサイド
2モル付加物、2,2ービス(4ーヒドロキシシクロヘ
キシル)プロパンのエチレンオキサイド1モル、プロピ
レンオキサイド1モル付加物、3,3ービス(4ーヒド
ロキシシクロヘキシル)ペンタンのエチレンオキサイド
4モル付加物等。 (b1−3):4,4’ーイソプロピリデンビスフェノ
ール、4,4’ーヒドロオキシビスフェノール、4,
4’ースルフォニールビスフェノール、4,4’ーヒド
ロキシベンゾフェノン等のビスフェノール類に(b1−
2)と同様にアルキレンオキサイドを付加させたもの。
具体的には、4,4’ーメチレンビスフェノールのエチ
レンオキサイド2モル付加物、4,4’ーメチレンビス
フェノールのプロピレンオキサイド2モル付加物、4,
4’ーイソプロピリデンビスフェノールのエチレンオキ
サイド2モル付加物、4,4’ーイソプロピリデンビス
フェノールのプロピレンオキサイド2モル付加物、4,
4’ーイソプロピリデンビスフェノールのエチレンオキ
サイド1モル、プロピレンオキサイド1モル付加物、
4,4’ーヒドロオキシビスフェノールのエチレンオキ
サイド2.2モル付加物、4,4’ースルフォニールビ
スフェノールのプロピレンオキサイド3モル付加物、
4,4’ーヒドロキシベンゾフェノンのエチレンオキサ
イド2モル付加物、4,4’ーヒドロキシベンゾフェノ
ンのブチレンオキサイド4モル付加物等。 (b1−2)および(b1−3)を得るために用いるア
ルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイドが弾
性付与の観点から好ましい。これらアルキレンオキサイ
ドの付加モル数が多くなると高温での弾性が低くなるの
で、(水添)ビスフェノール類1モルに対する平均付加
モル数は4モル以下が好ましく、更に好ましくは2.5
モル以下である。またビスフェノール類の両末端に有す
るOH基はフェノール性でイソシアネート基との反応性
が低いのでOH基1個に対し少なくとも1モル付加する
方が好ましい。又、該ポリウレタン樹脂中の(b1)の
量は、(b1)の何れか一種以上を(水添)ビスフェノ
ール類単位の含有量に換算した量で、少なくとも5重量
%、好ましくは10重量%以上、より好ましくは12重
量%以上である。この含有量が多い程該ポリウレタン樹
脂のTgが高くなる。尚、上記(b1)の数平均分子量
は、通常(b1)成分のOH価より求められる。
【0009】数平均分子量600〜8000の高分子活
性水素化合物(b2)としては、ポリエーテルポリオー
ル(b2−1)、ポリエステルポリオール(b2−
2)、ポリブタジエングリコール(b2−3)、重合体
ポリオール(b2−4)等で上記分子量のものが挙げら
れる。これらは2種以上併用出来る。
【0010】(b2−1)として具体的には、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキ
シエチレンーオキシプロピレン(ランダムおよび/また
はブロック)グリコール、ポリテトラメチレンエーテル
グリコール、ポリテトラメチレンエーテルーエチレン
(ランダムおよび/またはブロック)グリコール、ポリ
テトラメチレンエーテルーオキシプロピレン(ランダム
および/またはブロック)グリコール、ポリヘキサメチ
レンエーテルグリコール等が挙げられる。これらは2種
以上併用出来る。
【0011】(b2−2)としては、低分子量ジオール
および/または数平均分子量1000以下のポリエーテ
ルジオールとジカルボン酸類とを反応させて得られるポ
リエステルポリオール、ラクトン類の開環重合などによ
り製造されるポリラクトンジオール、1.6ヘキサンジ
オール等のジオール類やビスフェノール類等とフォスゲ
ンを反応させて得られるポリカーボネートジオール等が
挙げられる。これらは2種以上併用できる。
【0012】低分子量ジオールとしてはエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、1、3ーブタンジオール、
1、4ーブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1、6ーヘキサンジオール、1、3ーペンタンジオール
等が挙げられる。これらは2種以上併用できる。
【0013】数平均分子量1000以下のポリエーテル
ジオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリオキシエチレンーオキシプロピ
レン(ランダムおよび/またはブロック)グリコール、
ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリテトラメ
チレンエーテルーオキシエチレン(ランダムおよび/ま
たはブロック)グリコール、ポリテトラメチレンエーテ
ルーオキシプロピレン(ランダムおよび/またはブロッ
ク)グリコール、ポリヘキサメチレンエーテルグリコー
ル等が挙げられる。これらは2種以上併用できる。
【0014】又、ジカルボン酸としては脂肪族ジカルボ
ン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、グルタル
酸、アゼライン酸、マレイン酸、フマル酸等)、芳香族
ジカルボン酸(テレフタル酸、イソフタル酸等)等が挙
げられる。これらは2種以上併用できる。
【0015】ラクトン類としてはε−カプロラクトン、
バレロラクトン等があげられる。これらは2種以上併用
できる。
【0016】ポリエステルポリオール(b2−2)の具
体例としては、ポリエチレンアジペート、ポリブチレン
アジペート、ポリエチレンブチレンアジペート、ポリブ
チレンヘキサメチレンアジペート、ポリジエチレンアジ
ペート、ポリ(ポリテトラメチレンエーテル)アジペー
ト、ポリエチレンアゼレート、ポリエチレンセバケー
ト、ポリブチレンアゼレート、ポリブチレンセバケー
ト、ポリカプロラクロンジオール、ポリヘキサメチレン
カーボネート、4、4’ーイソプロピリデンビスフェノ
ール型ポリカーボネート等が挙げられる。これらは2種
以上併用できる。
【0017】(b2−3)としては水酸基末端ポリブタ
ジエンホモポリマータイプ、水酸基末端ポリブタジエン
コポリマータイプ(スチレンブタジエンコポリマー、ア
クリロニトリルブタジエンコポリマー等)、前記ポリブ
タジエングリコール類の不飽和二重結合の一部または全
部を水素添加したもの等が挙げられる。これらは2種以
上併用できる。具体的には米国ARCO社のPoly
Bdシリーズおよび日本曹達(株)のNISSO−PB
のGシリーズやPBのGIシリーズが挙げられる。
【0018】(b2−4)としては、(b2−1)〜
(b2−3)から選ばれる何れか1種以上の中でエチレ
ン性不飽和単量体(アクリロニトリル、スチレン等)を
重合させて得られる重合体ポリオールが挙げられる。こ
れらは2種以上併用できる。
【0019】これらの数平均分子量600〜8000の
高分子活性水素化合物(b2)の内、耐光性、耐加水分
解性の面でポリカーボネートジオールが好ましい。な
お、(b2)の数平均分子量は、通常(b2)成分のO
H価より求められる。また、該ポリウレタン樹脂の合成
時の粘度や溶剤に対する溶解性、パイル部分への弾性付
与性等の面から、(b2)の数平均分子量は1000〜
3000の範囲が特に好ましい。
【0020】得られる処理パイルの耐熱性、反発弾性等
をより改善するためには、該活性水素成分(b)の一部
に必要により鎖伸長剤(b3)を併用すると良い。(b
3)としては、平均分子量が通常400(本分子量はO
H価またはアミン価により求められる)以下の活性水素
化合物が挙げられる。 (b3)として具体的には、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、1、3ーブタンジオール、1、4ーブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1、6ーヘキサ
ンジオール等の2価アルコール類;グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール等の3価以上
のアルコール類;モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン等のアミノアルコール類;エチレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン等の脂肪
族アミン類;イソホロンジアミン、4、4’−メチレン
ビス(シクロヘキシルアミン)等の脂環式アミン類;ヒ
ドラジン、二塩基酸ジ・ヒドラジン(アジピン酸ジヒド
ラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒド
ラジド、イソフタル酸ジヒドラジド等)類、水等が挙げ
られる。これらは2種以上併用してもよい。
【0021】また、活性水素成分(b)の一部に分子量
調整を目的としてモノアルコール、モノアミン、アミノ
アルコール、非対称ジメチルヒドラジン等の一官能性の
活性水素化合物をプレポリマー合成時や鎖伸長反応時に
他の(b)成分と混合して用いるか、目的の分子量に到
達した時点で加えて用いることが出来る。
【0022】該ポリウレタン樹脂は好ましくは(a)と
成分(b)をウレタン化反応させることにより得られる
ものである。以下(a)と成分(b)から該ポリウレタ
ン樹脂を製造する方法を例示する。有機ポリイソシアネ
ート(a)中のNCO基と、活性水素成分(b)中のN
CO基と反応しうる活性水素基との当量比は、通常0.
7〜1.3:1.0、好ましくは1.0:1.0であ
る。該ポリウレタン樹脂の製法としては、(a)と成
分(b)の全部を同時に反応させて該ポリウレタン樹脂
を得るワンショット法、並びに(a)と成分(b)の
一部を反応させてウレタンプレポリマーを製造し、次い
で成分(b)の残りを加え鎖伸長反応させて該ポリウレ
タン樹脂を得るプレポリマー法が挙げられる。プレポリ
マー法でプレポリマーを製造する際の有機ポリイソシ
アネート(a)中のNCO基と活性水素成分(b)のN
CO基と反応しうる活性水素基との当量比は通常1.1
〜2.5:1、好ましくは1.1〜2.0:1.0、よ
り好ましくは1.2〜1.8:1.0である。この当量
比におけるNCO基の値が1.1より小さくなるとウレ
タンプレポリマーの粘度が高くなり過ぎて水への分散に
特殊な機械を必要としたり、得られる水系分散体の分散
安定性が悪くなる等の問題が生ずる。また、2.5より
も大きくなると水系分散体の造膜温度が高くなりすぎた
り、該ポリウレタン樹脂を構成する(a)の比率が多く
なることからコスト面で不利となる。
【0023】ワンショット法による該ポリウレタン樹
脂の合成や、上記プレポリマー法におけるウレタンプ
レポリマーの合成に当り必要により触媒を使用できる。
触媒の具体例としてはオクチル酸鉛、ジブチルチンジラ
ウレート、ジオクチルチンジラウレート、スタナスオク
トエート等の金属と有機および無機酸の塩、および有機
金属誘導体;トリエチレンジアミン、トリエチルアミン
等の有機3級アミン類;ジアザビシクロウンデセン系触
媒等が挙げられる。
【0024】ワンショット法による該ポリウレタン樹
脂の合成や、上記プレポリマー法におけるウレタンプ
レポリマーの合成は無溶媒または溶媒中で出来る。この
溶媒としては一般にウレタン樹脂の合成に用いられるも
のが使用できる。好ましい溶媒としては、NCO基に不
活性であるか、または反応成分よりも活性の低い溶剤が
挙げられる。具体的には、ケトン系溶媒(アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン等)、芳香族炭化水素系溶媒(トルエン、キシ
レン等)、脂肪族炭化水素系溶媒(nーヘキサン等)、
アルコール系溶媒(イソプロピルアルコール、エタノー
ル等)、エーテル系溶媒(ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等)、エステル系溶媒(酢酸エチル、セロソルブア
セテート等)、アミド系溶媒(ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド等)、スルホキシド系溶媒(ジメ
チルスルホキシド等)、ラクタム系溶媒(n−メチルー
2ーピロリドン等)等が挙げられる。これらの内、溶媒
溜去、溶解性、水への分散乳化性等の観点からアセト
ン、およびメチルエチルケトンが特に好ましい。溶媒は
該ポリウレタン樹脂のO/W形水系分散体中に残有して
も良いが、通常分散体とした後に除去する。除去する場
合、常圧化で加熱して蒸留するか、或は、減圧下で加熱
し蒸留除去する。
【0025】該ポリウレタン樹脂は、4級アンモニウム
基等のカチオン基や、カルボン酸の3級アミン塩等のア
ニオン基等の親水基を分子内に導入し、自己乳化型とす
ることも出来る。自己乳化型とすることにより該水系分
散体の分散安定性が向上することから好ましい。
【0026】アニオン基を分子内に導入する方法の具体
例としては、α,α’ージメチロールアルカン酸類を成
分(b)の一部として用い、(a)と(b)から該ポリ
ウレタン樹脂やウレタンプレポリマーを合成する際にカ
ルボキシル基を分子内導入した後、アミノ化合物で中和
する方法等が挙げられる。α,α’ージメチロールアル
カン酸類の具体例としては、α,α’ージメチロールプ
ロピオン酸、α,α’ージメチロール酢酸等や、これら
の併用が挙げられる。これらの内、α,α’ージメチロ
ールプロピオン酸が好ましい。また、中和に用いる上記
のアミノ化合物としては、トリエチルアミン、アンモニ
ア、2ーアミノー2ーメチルプロパノール、ジエタノー
ルアミン、ジブチルアミン、モノエタノールアミン等や
これらの併用が挙げられる。カチオン基を分子内に導入
する方法の具体例としては、4級窒素含有ポリオールを
成分(b)の一部として用い、(a)と成分(b)から
該ポリウレタン樹脂やウレタンプレポリマーを合成する
際にカチオン基を分子内導入するか、3級アミノ基含有
ポリオールを(b)成分の一部として用い、(a)と成
分(b)から該ポリウレタン樹脂やウレタンプレポリマ
ーを合成する際に3級アミノ基を分子内導入した後、ア
ルキル化剤で4級化するか、もしくは酸で中和する方法
が挙げられる。上記において3級アミノ基含有ポリオー
ルとしてはN,Nージアルキルモノアルカノールアミン
(N,Nージメチルエタノールアミン、N,Nージエチ
ルエタノールアミン等)、Nーアルキルジアルカノール
アミン(Nーメチルジエタノールアミン、Nーブチルジ
エタノールアミン等)、トリアルカノールアミン(トリ
エタノールアミン、トリプロパノールアミン等)または
それらの炭素数2〜4のアルキレンオキシド付加物等
や、これらの2種以上の併用が挙げられる。これらの
内、好ましいものは、N−アルキルジアルカノールアミ
ンである。4級窒素含有ポリオールとしては上記3級ア
ミノ基含有ポリオールをアルキル化剤を用いて4級化し
たものが挙げられる。このアルキル化剤および上記ポリ
ウレタン樹脂やウレタンプレポリマー中の3級アミノ基
を4級化する際に用いるアルキル化剤としては、ジアル
キル硫酸(ジメチル硫酸、ジエチル硫酸)、アラルキル
ハライド(ベンジルクロリド、ベンジルブロマイド
等)、アルキルハライド(メチルクロライド、メチルア
イオダイド、エチルクロライド等)等や、これらの2種
以上の併用が挙げられる。上記ポリウレタン樹脂やウレ
タンプレポリマー中の3級アミノ基を中和する際に用い
る酸としては、蟻酸、乳酸、酢酸等や、これらの2種以
上の併用が挙げられる。
【0027】該水系分散体(I)は前記ワンショット法
やプレポリマー法により得られる該ポリウレタン樹
脂を適度な撹拌下に水中に分散させるか、あるいは前記
プレポリマー法におけるウレタンプレポリマーの段階
で水中に分散させると共に鎖伸長させることにより得る
ことが出来る。分散方法としては適度な撹拌下に該ポリ
ウレタン樹脂またはウレタンプレポリマーに水を加え分
散させるか、逆に水中にこれらを分散する方法が挙げら
れる。ウレタンプレポリマーを分散させる場合には分散
と同時に水で鎖伸長反応させる。水以外の鎖伸長剤を用
いて鎖伸長反応させても良く、この場合には(b3)の
中で水よりもNCO基との反応性の高い鎖伸長剤を選定
して用いると良い。
【0028】該水系分散体(I)中の該ポリウレタン樹
脂の濃度は0.1〜95重量%で製造出来るが、製造上
10〜50重量%が好ましく、20〜40重量%が特に
好ましい。
【0029】該水系分散体(I)の製造に当り必要によ
り、耐候性等を向上させる目的で各種の添加剤を含有さ
せても良い。添加剤の添加は通常該ポリウレタン樹脂や
ウレタンプレポリマーの合成時に行うが、添加剤が水溶
性である場合やイソシアネート成分等の反応成分と反応
する場合には該ポリウレタン樹脂を水分散体としてから
添加すると良い。各種添加剤の具体例としては、酸化防
止剤(ヒンダードフェノール系、ホスファイト系、チオ
エーテル系等)、紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系、ベ
ンゾトリアゾール系、蓚酸アニリド系、サリチレート
系、サリシレート系等)、光安定剤(ヒンダードアミン
系)、NOxガス安定剤(ヒドラジン系、セミカルバジ
ロ系等)、金属不活性化剤(ニッケル錯塩系等)、難燃
化剤(有機ハロゲン系等)、帯電防止剤等が挙げられ
る。
【0030】本発明の処理剤中には必要によりオルガノ
ポリシロキサン(II)を含有させることが出来る。オル
ガノポリシロキサン(II)を含有させた場合、毛倒れや
フィンガーマークの防止性能はそのままで柔軟性等の風
合いや深色性等を更に改善出来るので好ましい。(II)
の具体例としては、オルガノポリシロキサン、アミノ変
性オルガノポリシロキサン、エポキシ変性オルガノポリ
シロキサン、カルボキシ変性オルガノポリシロキサン等
やこれらを更にポリオキシアルキレン基で変性したもの
等が挙げられる。より具体的には加工技術Vol.2
5,No.6(1990)362〜392および加工技
術Vol.26,No.6(1991)366〜404
に記載のシリコーン系柔軟処理剤が挙げられる。オルガ
ノポリシロキサン(II)の含有量は(I)の樹脂固形分
に対し100重量%以下である。
【0031】本発明の処理剤中には更に、必要により防
汚染性および撥水性を向上させる目的で撥水処理剤(II
I )を含有させることも出来る。(III )の具体例とし
てはパーフルオロアクリレート系、パラフィン系、シリ
コーン系、アルキルエチレン尿素系、高級脂肪酸アマイ
ド系等の撥水処理剤で、カチオン性、アニオン性または
ノニオン性のエマルジョン形態のものが挙げられる。よ
り具体的には旭硝子(株)のアサヒガードLSー317
(パーフルオロアクリレート系)、ペトロックスP−2
00(パラフィン系)、パラジッドRS(アルキルエチ
レン尿素系)ユニペランPW(高級脂肪酸アマイド系)
等が挙げられる。これらの内、防汚染性および撥水性の
観点よりパーフルオロアクリレート系が好ましい。撥水
処理剤(III )の含有量は(I)の樹脂固形分に対し2
00重量%以下である。
【0032】本発明の処理剤は必要により架橋剤を添加
して用いることもできる。架橋剤の具体例としては、メ
ラミン、エポキシ、ブロックイソイアネート等の化合物
や、これらの2種以上の併用が挙げられる。これらの使
用方法としては、例えば耐水性を向上させる目的で、該
ポリウレタン樹脂の分子内にヒドロキシル基やカルボキ
シル基、アミノ基等を導入しておき、加工時に上記架橋
剤で架橋する方法等が挙げられる。
【0033】本発明の処理剤は必要によりイソプロピル
アルコール(浸透剤)を添加し、水で0.01〜30重
量%、好ましくは0.05〜10.0%、より好ましく
は0.3〜5.0%の樹脂固形分濃度に調整した希釈液
として用いる。
【0034】本発明の処理剤はパイル布帛を形成する前
のパイルに用いる糸またはその原料の綿を処理するか、
あるいは、パイル布帛の少なくともパイル部分(立毛部
分)を処理する方法で用いることが出来る。
【0035】パイル布帛のパイル部分を形成する素材と
しては、天然繊維、合成繊維何れでも良く、例えば、ウ
ール、コットン、ポリエステル、ポリアミド、レーヨン
等の繊維やこれらの混合物等が挙げられる。これらの繊
維の糸を用い織成、編成、タフティング等の方法でパイ
ル布帛(モケット、Wラッセル、ニット等)にすること
が出来る。
【0036】本発明の処理剤を付与する方法としては、
紡績前の綿の状態、紡績後の糸の状態、またはパイル布
帛の状態の何れの状態においても行うことが出来る。綿
の状態で付与するには、上記処理剤を綿染工程時に浸漬
する方法や紡績前にスプレーを行う方法等が挙げられ
る。糸の状態で付与するには、浸漬法、ローラー法、ス
プレー法が用いられ、特に糸染め品においては、糸染め
工程時に浸漬する方法が乾燥工程が1回で済み、経済的
である。布帛の状態で付与するには、浸漬法、ローラー
法、スプレー法が用いられる。何れの方法においても、
綿または糸またはパイル布帛の少なくともパイル部分の
重量当り本発明の処理剤を樹脂固形分で通常0.01〜
20重量%、好ましくは0.03〜10重量%、更に好
ましくは0.05〜5.0重量%付与する。付与量が
0.01重量%以下の場合、白化防止の効果が不十分と
なり、20重量%以上の場合風合いが粗硬となる。
【0037】本発明の処理剤の綿または糸またはパイル
布帛に対する付与量の調整方法としては配合液の濃度を
調整する方法、付与後に遠心脱水機、マングルロール、
真空脱水機等で繊維に対する付与量を調整する方法、ス
プレーで噴霧量を調整する方法、各種のコーターで付与
量を調整する方法等が挙げられる。
【0038】本発明の処理剤の付与量を調整後熱処理を
行う。ここで熱処理とは、乾燥し、必要によりキュアリ
ングおよび/またはアニーリングを行うことを言う。乾
燥温度は通常50〜200℃、好ましくは80〜150
℃、キュアリングおよび/またはアニーリング温度は通
常50〜200℃、好ましくは120〜180℃であ
る。
【0039】パイル布帛を処理する方法の場合、本発明
の処理剤を上記方法でパイル布帛に付与後、必要によ
り、乾燥前あるいは乾燥途中あるいは乾燥後にロールブ
ラシ、エアーブラシ等の方法でパイルの毛羽を整えると
よい。乾燥前あるいは乾燥途中ではパイル部分の毛羽が
完全に固定されていない為整えやすい。また、パイルの
毛羽は出来るだけ直立状に整えるか、あるいは方向性を
持たない様に調整する方が好ましい。片側に寝た状態で
固定した場合特定方向に光が反射し白化して見える。
【0040】
【実施例】以下実施例により本発明を更に説明するが本
発明はこれに限定されるものではない。以下、部は重量
部を示す。なお実施例中での略記号は下記の意味を示
す。
【0041】(有機ポリイソシアネート) MDI−H :4、4’ーメチレンビス(シクロヘキ
シルイソシアネート) IPDI :イソホロンジイソシアネート TDI :トリレンジイソシアネート〔化成アッ
プジョン(株)製、品名:T−80〕 (活性水素成分) BPEO :4、4’ーイソプロピリデンビスフェ
ノール、エチレンオキサイド2モル付加物 分 子 量=319.7 水酸基価=351 PCー2000:ポリカーボネートジオール〔日本ポリ
ウレタン工業(株)製、品名:ニッポラン980R〕 分 子 量=1996 水酸基価=56.2 PGー2000:ポリテトラメチレングリコール〔三洋
化成工業(株)製、品名:PTMG−2000〕 分 子 量=2000 水酸基価=56.1 エスター20 :ブチレンアジペート〔三洋化成工業
(株)製、品名:サンエスター4620〕 分 子 量=2000 水酸基価=56.1 エスター10 :ブチレンアジペート〔三洋化成工業
(株)製、品名:サンエスター4610〕 分 子 量=1005 水酸基価=111.6 DMPA :ジメチロールプロピオニックアシッド n−MDA :n−メチルージエタノールアミン CDH :カルボヒドラジド EG :エチレングリコール (4級化剤) DMS :ジメチル硫酸 (中和剤) TEA :トリエチルアミン (反応停止剤) MEA :モノエタノールアミン (溶 剤) MEK :メチルエチルケトン DMK :アセトン IPA :イソプロパノール (その他配合薬剤) KR58 :明成化学(株)製シリコン系柔軟処理
剤 (品名:ハイソフターKR58)、(樹脂分20%) LS−317 :旭硝子工業(株)製フッソ系撥水処理
剤 (品名:アサヒガードLS−317)、(樹脂分20
%) M−3 :住友化学工業(株)製メラミン系架橋
剤 (品名:スミテックスレジンM−3)、(樹脂分80
%)
【0042】実施例1 乾燥窒素ガスで置換した反応缶にPCー2000:42
0.2部、BPEO:194.2部、DMPA:35.
8部、MDI−H:350.0部、MEK:430部を
仕込み反応系内温度50℃〜130℃にて約15時間ウ
レタンプレポリマー化反応をおこないNCO%1.47
%のウレタンプレポリマー溶液を得た。これを40℃迄
冷却後TEA:24.3部を仕込み30分間撹拌後、高
速撹拌下にイオン交換水:4560部およびMEA:
4.59部、とCDH:19.2部を混合した20%水
溶液を続けて仕込んだ。次に蒸留器を取り付け80℃迄
昇温し序々に減圧にしてMEKを蒸留除去し樹脂濃度1
9.8%、粘度9.5%、[(b1)に由来する骨格1
3.4重量%,ガラス転移温度:43.3℃]のポリウ
レタン樹脂のO/W型水系分散体を得た。上記ポリウレ
タン樹脂のO/W形水系分散体を使用して下記処方の配
合液を調製した。 ポリウレタン樹脂のO/W型水系分散体 : 2.5 部 水 : 97.5 部 上記配合液に分散染料でダークグレーに染色された30
/2スパンエステル糸をパイル長2.8mmのパイルと
するカットパイルモケット(地糸20/2、エステル/
レーヨン[65%/35%]、重量620g/m2 )を
浸漬後マングルロールで絞り目付け量248g/m2 に
調整しピンテンターにより100℃で5分間、150℃
で5分間熱処理を行った。得られたモケツトは風合い良
好で深色化しており、指でなぞってもまったくフィンガ
ーマークが付かなかった。更に、500gの分銅(接地
面積:12.6cm2 )を乗せ80℃で2時間後パイル
の状態を観察したところ、全く毛倒れ白化は発生してい
なかった。同時に試験した未処理品モケットは白化が熱
セットされ回復しなかった。
【0043】実施例2 実施例1で得たポリウレタン樹脂のO/W型水系分散体
を使用して下記処方の配合液を調製した。 ポリウレタン樹脂のO/W型水系分散体 : 10.0 部 KR58 : 2.0 部 LS−317 : 5.0 部 M−3 : 0.5 部 IPA : 3.0 部 水 : 79.5 部 上記配合液に、分散染料でダークグレーに染色された2
0/2スパンエステル糸をパイル長2.8mmのパイル
とするカットパイルモケット(地糸20/2、エステル
/レーヨン[65%/35%]、重量620g/m2 )
を浸漬後マングルロールで絞り目付け量248g/m2
に調整しピンテンターにより150℃で10分間熱処理
を行った。得られたモケツトは風合い良好で深色化して
おり、指でなぞってもまったくフィンガーマークが付か
なかった。更に、500gの分銅(接地面積:12.6
cm2 )を乗せ80℃で2時間後パイルの状態を観察し
たところ、全く毛倒れ白化は発生していなかった。同時
に試験した未処理品モケットは白化が熱セットされ回復
しなかった。
【0044】実施例3 乾燥窒素ガスで置換した反応缶にPCー2000:21
3.2部、BPEO:95.8部、n−MDA:16.
2部、MDI−H:174.8部、MEK:214部を
仕込み反応系内温度50℃〜130℃にて約15時間ウ
レタンプレポリマー化反応をおこないNCO%1.47
%のウレタンプレポリマー溶液を得た。これを40℃迄
冷却後DMS:15.8部を仕込み3時間4級化反応を
行った後、MEK:167部で希釈し高速撹拌下にイオ
ン交換水:1505部およびMEA:1.75部、とC
DH:7.3部を混合した20%水溶液を続けて仕込ん
だ。次に蒸留器を取り付け80℃迄昇温し序々に減圧に
してMEKを蒸留除去し樹脂濃度28.2%、粘度7.
5CPS/20℃、[(b1)に由来する骨格13.4
重量%、ガラス転移温度:38℃]のポリウレタン樹脂
のO/W型水系分散体を得た。更に、イオン交換水を加
え樹脂濃度20%に調整した。上記ポリウレタン樹脂の
O/W型水系分散体を使用して下記処方の配合液を調製
した。 ポリウレタン樹脂のO/W型水系分散体 : 2.5 部 水 : 97.5 部 上記配合液に分散染料でダークグレーに染色された30
/2スパンエステル糸をパイル長2.8mmのパイルと
するカットパイルモケット(地糸20/2、エステル/
レーヨン[65%/35%]、重量620g/m2 )を
浸漬後マングルロールで絞り目付け量248g/m2 に
調整しロールブラシにより立毛調に整毛した。次にピン
テンターにより120℃で5分間、160℃で5分間熱
処理を行った。得られたモケツトは風合い良好で深色化
しており、指でなぞってもまったくフィンガーマークが
付かなかった。更に、500gの分銅(接地面積:1
2.6cm2 )を乗せ80℃で2時間後パイルの状態を
観察したところ、全く毛倒れ白化は発生していなかっ
た。同時に試験した未処理品モケットは白化が熱セット
され回復しなかった。
【0045】実施例4 実施例3で得たポリウレタン樹脂のO/W型水系分散体
を使用して下記処方の配合液を調製した。 ポリウレタン樹脂の0/W型水系分散体 : 10.0 部 KR58 : 2.0 部 LSー317 : 5.0 部 M−3 : 0.5 部 IPA : 3.0 部 水 : 79.5 部 上記配合液に分散染料でダークグレーに染色された30
/2スパンエステル糸をパイル長2.8mmのパイルと
するカットパイルモケット(地糸20/2、エステル/
レーヨン[65%/35%]、重量620g/m2 )を
浸漬後マングルロールで絞り目付け量248g/m2 に
調整しロールブラシにより立毛調に整毛した。次にピン
テンターにより120℃で5分間、160℃で5分間熱
処理を行った。得られたモケツトは風合い良好で深色化
しており、指でなぞってもまったくフィンガーマークが
付かなかった。更に、500gの分銅(接地面積:1
2.6cm2 )を乗せ80℃で2時間後パイルの状態を
観察したところ、全く毛倒れ白化は発生していなかっ
た。同時に試験した未処理品モケットは白化が熱セット
され回復しなかった。
【0046】実施例5 実施例4の配合液に、分散染料でベージュに染色された
75デニールエステルフィラメント糸により28ゲー
ジ、63コースで編成された総厚2.3mmのエステル
起毛ニット(重量500g/m2 )を浸漬後マングルロ
ールで絞り目付け量200g/m2 に調整しロールブラ
シにより立毛調に整毛した。次にピンテンターにより1
20℃で5分間、160℃で5分間熱処理を行った。得
られたニットは風合い良好で深色化しており、指でなぞ
ってもまったくフィンガーマークが付かなかった。更
に、500gの分銅(接地面積:12.6cm2 )を乗
せ80℃で2時間後パイルの状態を観察したところ、全
く毛倒れ白化は発生していなかった。同時に試験した未
処理品ニットは白化が熱セットされ回復しなかった。
【0047】比較例1 乾燥窒素ガスで置換した反応缶にエスター20:99
2.0部、エスター10:71.4部、DMPA:5
8.2部、TDI:261.0部、DMK:593部を
仕込み反応系内温度50℃〜80℃にて約15時間ウレ
タンプレポリマー化反応をおこないNCO%2.13%
のウレタンプレポリマー溶液を得た。これを40℃迄冷
却後DMK:790部、TEA:44.0部を仕込み3
0分間撹拌後、高速撹拌下にイオン交換水:6298部
を仕込んだ。次に蒸留器を取り付け50℃迄昇温し序々
に減圧にしてDMKを蒸留除去し樹脂濃度20.5%、
粘度12.7cps/20℃[ガラス転移温度:ー53
℃]のポリウレタン樹脂のO/W型水系分散体を得た。
上記ポリウレタン樹脂のO/W型水系分散体を使用して
下記処方の配合液を調製した。 ポリウレタン樹脂のO/W型水系分散体: 2.5 部 水 : 97.5 部 上記配合液に、分散染料でダークグレーに染色された3
0/2スパンエステル糸をパイル長2.8mmのパイル
とするカットパイルモケット(地糸20/2、エステル
/レーヨン[65%/35%]、重量620g/m2 )
を浸漬後マングルロールで絞り目付け量248g/m2
に調整しロールブラシにより立毛調に整毛した。次にピ
ンテンターにより120℃で5分間、160℃で5分間
熱処理を行った。得られたモケツトの風合は良好であっ
たが、指でなぞったところ毛倒れ白化が発生しフインガ
ーマークが残った。更に、500gの分銅(接地面積:
12.6cm2 )を乗せ80℃で2時間後パイルの状態
を観察したところ、白化が熱セットされ回復しなかっ
た。
【0048】比較例2 比較例1で得たポリウレタン樹脂のO/W型水系分散体
を使用して下記処方の配合液を調製した。 ポリウレタン樹脂の0/W型水系分散体 : 10.0 部 KR58 : 2.0 部 LSー317 : 5.0 部 M−3 : 0.5 部 IPA : 3.0 部 水 : 79.5 部 上記配合液に、分散染料でダークグレーに染色された3
0/2スパンエステル糸をパイル長2.8mmのパイル
とするカットパイルモケット(地糸20/2、エステル
/レーヨン[65%/35%]、重量620g/m2 )
を浸漬後マングルロールで絞り目付け量248g/m2
に調整しロールブラシにより立毛調に整毛した。次にピ
ンテンターにより120℃で5分間、160℃で5分間
熱処理を行った。得られたモケツトの風合は良好であっ
たが、指でなぞったところ毛倒れ白化が発生しフインガ
ーマークが残った。更に、500gの分銅(接地面積:
12.6cm2 )を乗せ80℃で2時間後パイルの状態
を観察したところ、白化が熱セットされ回復しなかっ
た。
【0049】比較例3 乾燥窒素ガスで置換した反応缶にPG−2000:22
0.0部、DMPA:13.7部、IPDI:66.0
部、DMK:100部を仕込み反応系内温度50℃〜1
30℃にて約15時間ウレタンプレポリマー化反応をお
こないNCO%1.79%のウレタンプレポリマー溶液
を得た。これを40℃迄冷却後、TEA:7.7部を仕
込み30分間撹拌後、高速撹拌下にイオン交換水:13
65部を仕込んだ。次に蒸留器を取り付け50℃迄昇温
し序々に減圧にしてDMKを蒸留除去し樹脂濃度20.
5%、粘度10.8cps/20℃[ガラス転移温度:
ー78℃]のポリウレタン樹脂のO/W型水系分散体を
得た。上記ポリウレタン樹脂のO/W型水系分散体を使
用して下記処方の配合液を調製した。 ポリウレタン樹脂の0/W型水系分散体 : 10.0 部 KR58 : 2.0 部 LSー317 : 5.0 部 M−3 : 0.5 部 IPA : 3.0 部 水 : 79.5 部 上記配合液に、分散染料でベージュに染色された75デ
ニールエステルフィラメント糸により28ゲージ、63
コースで編成された総厚2.3mmのエステル起毛ニッ
ト(重量500g/m2 )を浸漬後マングルロールで絞
り目付け量200g/m2 に調整しロールブラシにより
立毛調に整毛した。次にピンテンターにより120℃で
5分間、160℃で5分間熱処理を行った。得られたニ
ットの風合は良好であったが、指でなぞったところ毛倒
れ白化が発生しフインガーマークが残った。更に、50
0gの分銅(接地面積:12.6cm2 )を乗せ80℃
で2時間後パイルの状態を観察したところ、白化が熱セ
ットされ回復しなかった。 *:上記実施例および比較例中に示すガラス転移温度は
各分散体を80℃×2時間乾燥後150℃で30分間熱
処理して厚み0.1mmのフィルムとしたものを測定サ
ンプルとして、セイコー電子工業(株)製ロボットDS
CモデルRDC220により10℃/分でー60℃迄冷
却後20℃/分で昇温して測定しJISK7121−1
987補外ガラス転移温度(Tig)値で示した。
【0050】試験例、比較試験例 実施例1〜5および比較例1〜3各々で得られた処理さ
れたモケット布帛またはニット布帛と、未処理のモケッ
ト布帛およびニット布帛を試験片として供し、以下の試
験および評価を行った。結果を表1に示す。 フィンガーマーク防止性:各試験片についてそのままの
表面状態と、ハンドブラシを一定方向に5回かけ毛倒れ
白化を起こさせた後の表面状態との明度差(DL値)を
測色機(マクベス社製)にて測定し比較評価した。ま
た、同時に目視によっても比較評価した。 高温下毛倒れ防止性:各試験布についてそのままの表面
状態と、各試験布に500gの分銅を乗せ、恒温乾燥機
中80℃で2時間荷重と温度をかけた後の表面状態での
明度差(DL値)を測色機(マクベス社製)にて測定
し、比較評価した。また、同時に目視によっても比較評
価した。上記の評価方法において、測色機(マクベス社
製)で測定した明度差(DL値)が大きいほどパイル表
面に毛倒れによる白化が多く発生していることを示して
いる。
【0051】
【表1】 表1中、目視の○は殆ど毛倒れしていないことを、×は
毛倒れ発生を示す。表1から、実施例1〜5で得た処理
品は比較例1〜3で得た処理品や未処理品に比較し、D
L値が小さいことからフィンガーマークや毛倒れが良好
に防止されていることが判る。
【0052】
【発明の効果】本発明の毛倒れ白化防止用処理剤は簡単
な処理工程でパイルに効果的な深色化と反発弾性を与
え、処理後のパイルは毛倒れしにくく、毛倒れが発生し
ても深色化により殆ど目立たなくなる為、白化やフィン
ガーマークを解消出来る。特に、夏場の車内等、温度が
80℃に達する高温条件下においてもパイルに反発弾性
を付与しているため、シートベルト金具等の荷重と熱が
原因となる毛倒れ白化を防止出来る。本発明の毛倒れ白
化防止剤はこの様な効果を奏することから、椅子張り、
車載用シート材料、車、建築用内装剤、カーペット等に
用いるパイル布帛に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/643 D06Q 1/06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度が0〜100℃のポリウ
    レタン樹脂の水系分散体(I)からなることを特徴とす
    るパイル布帛の毛倒れ防止用処理剤。
  2. 【請求項2】 該ポリウレタン樹脂が、脂肪族もしくは
    脂環式ポリイソシアネート(a)と、数平均分子量50
    0以下であり水添ビスフェノール類および/または(水
    添)ビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物か
    ら選ばれる環状基を有するジオール類(b1)、数平均
    分子量600〜8000の活性水素化合物(b2)およ
    び必要により鎖伸長剤(b3)からなる活性水素成分
    (b)とからのポリウレタン樹脂である請求項1記載の
    処理剤。
  3. 【請求項3】 更にオルガノポリシロキサン(II)を
    (I)の樹脂固形分に対し100重量%以下含有する請
    求項1または2記載の処理剤。
  4. 【請求項4】 パイル布帛を形成する前のパイルに用い
    る糸またはその原料の綿に請求項1〜3の何れか記載の
    処理剤を付与し、熱処理することを特徴とするパイル布
    帛に用いる糸またはその原料の綿の処理方法。
  5. 【請求項5】 パイル布帛の少なくともパイル部分に、
    請求項1〜3の何れか記載の処理剤を付与し、熱処理す
    ることを特徴とするパイル布帛の処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3の何れか記載の処理剤で少
    なくともパイル部分が処理されたパイル布帛。
JP3305437A 1991-10-23 1991-10-23 パイル布帛の毛倒れ防止用処理剤、処理方法および処理されたパイル布帛 Pending JPH05117975A (ja)

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