JPH05117996A - 印刷用顔料塗被紙の製造方法 - Google Patents

印刷用顔料塗被紙の製造方法

Info

Publication number
JPH05117996A
JPH05117996A JP29823091A JP29823091A JPH05117996A JP H05117996 A JPH05117996 A JP H05117996A JP 29823091 A JP29823091 A JP 29823091A JP 29823091 A JP29823091 A JP 29823091A JP H05117996 A JPH05117996 A JP H05117996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
pigment
liquid
printing
curtain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29823091A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Arai
隆夫 荒井
Koji Igarashi
宏二 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP29823091A priority Critical patent/JPH05117996A/ja
Publication of JPH05117996A publication Critical patent/JPH05117996A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷用顔料塗被紙の製造方法において、平滑
に優れ、印刷むらがなく塗布欠点のない顔料塗被紙を得
ることである。 【構成】 塗布装置としてカーテン塗布装置を用い、塗
布液に、塗布液中に含まれる水に対して、0.2重量%
の増粘剤を添加し、カーテン膜がウェブに接するときの
落下速度に対するウェブの走行速度が、1〜12の範囲
にある。 【効果】 塗布が安定した状態で行われるようになり、
平滑に優れ、印刷むらのない顔料塗被紙を塗布欠点なく
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷用顔料塗被紙の製
造方法に関し、顔料を含有する塗布液を連続走行する帯
状の基材(以下、「ウェブ」と称する)に塗布する印刷
用顔料塗被紙の製造方法に関するものである。特に、ア
ート、コート紙等の印刷用紙の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、顔料塗被紙は、未塗布の上質
紙と比較して平滑性、光沢が高く、インクの吸収性が均
一であるため、印刷用紙として用いられている。特に近
年、印刷物の視覚化が進み、印刷用紙に対する要求も多
様化してきており、さらに、印刷方式もグラビア、輪転
オフセット、枚葉オフセット等多種にわたり、それぞれ
の印刷方式に適合した特性を持つ印刷用紙の開発が進ん
でいる。このような状況のなかで、顔料塗布を行う印刷
用紙の塗布技術に対する要求は、表面の平滑性が高く、
塗布欠点のない製品を高い生産性下で得ることである。
【0003】顔料塗布を行う印刷用紙の塗布方法も多岐
にわたるが、具体的には、ブレード塗布法、エアナイフ
塗布法、ロール塗布法を挙げることができる。しかしな
がら、これらの塗布方式では、塗布液に含まれる顔料の
種類や形状を、塗布製品の品質や工程の安定性を考慮す
ると、制約せざるを得ず、品質の向上に多大な効果を有
する顔料の添加を、断念することを余儀なくされ、高品
質な印刷用紙を得ることが望めない状況にある。
【0004】すなわち、ブレード塗布法では、塗布操作
において、ストリークやスクラッチ等の塗布欠陥が生じ
易い。ストリークやスクラッチが発生すると、発生部分
は全て損紙となるため、生産の効率化やコストの面で、
大きな損失となる。また、これらの欠陥の発生は、塗布
速度が高速化されるほど、また、塗布濃度が高くなるほ
ど一層顕著なものとなり、生産の効率化と品質の向上が
両立しない。
【0005】また、かかる塗布法は、余剰な液の供給か
ら計量までの間に、ウェブに塗布液中の水あるいはバイ
ンダー成分が必要以上に浸入するため、余剰分として掻
き落とされた液は、供給前の液の組成と異なる。したが
って、時間の経過とともに塗布液の組成が変化し、安定
した品質の製品を得ることができない。
【0006】エアナイフ塗布法は、エアナイフ特有のパ
ターンを塗布層に発生し易い。このことにより、塗布層
の表面の光沢、平滑度は著しく低下し、単に品質が低下
するだけでなく、印刷時にも重大な障害となる。この傾
向は、塗布速度を高くした場合や液を高濃度化した場合
に顕著なものとなり、生産の効率化と品質の向上が両立
しない。
【0007】ロール塗布法は、ロールの組み合わせ等に
より様々な形式のものが存在するが、基本的には、複数
ロールを組み合わせてロール間での塗布液の転写により
液を計量しウェブに転写する塗布方法である。かかる塗
布方法は、ロール特有のパターンを発生し易く、また、
塗布ロール面とウェブの転写後の剥離の際に塗布面の光
沢、平滑性が低下し、品質が低下するだけでなく、印刷
時にも重大な障害となる。この傾向は、液濃度、あるい
は、塗布速度を高くすると顕著になる。
【0008】ここで、印刷用顔料塗被紙の塗布にカーテ
ン塗布法を採用すると、かかる問題は解決する。しか
し、印刷用顔料塗被紙の塗布は、300m/min以上
の比較的に高速度で塗布が行われる場合が多く、この場
合には、塗布液の粘度が低過ぎると、カーテン膜がウェ
ブに接触して、液膜が引き延ばされるときに、液膜が破
断して塗布を行うことができなくなり、塗布性が低下す
る。
【0009】塗布液の粘度を上昇させるために、増粘剤
を添加する方法が採られるが、従来から使用されている
増粘剤として、天然性増粘剤のアルギン酸ソーダやメチ
ルセルロースやカルボキシメチルセルロースを添加する
と、粘度は上昇するが、塗布性の向上は僅かである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エア
ナイフ塗布方式、ブレード塗布方式、ロール塗布方式、
では実現することが不可能であった高品質な製品の製造
と効率的な生産の両立を、アクリルポリマー系の増粘剤
を添加した塗布液をカーテン塗布方式を用いて塗布する
ことにより実現することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、顔料を主成分
とする塗布層を設けてなる印刷用顔料塗被紙の製造方法
において、該塗布層の塗布液が、アクリルポリマー系の
増粘剤を、塗布液中に含まれる水に対して、0.2重量
%以上含むものであり、該塗布層の塗布液を、カーテン
塗布装置を用いて、カーテン膜が連続走行する基材に接
する点の直上における落下速度に対する基材の走行速度
の比率(以下、速度比率)を1〜12の範囲として塗布
することにより、ロッド塗布やブレード塗布で頻発する
ストリークの発生がなくなり、平滑かつ均一な塗布量の
塗布面が得られることを見いだしたものである。
【0012】カーテン塗布方式の特徴は、図1あるいは
図2からも分かるように、液が流路を規制されて流れる
場が、スリット2の部分だけであることである。このス
リットの幅の選択範囲は広いが、通常は、0.2mm〜
1mmの間である。カーテン塗布では、リップ3から流
出した液は、ウェブ5に接触するまで自由表面を形成す
るため、流路を規制されない。これに対して、ロッドや
ブレード塗布方式では、液の計量が行われるロッドある
いはブレードとウェブの最小の間隙は、通常は、0.0
5mm以下である。したがって、凝集物や異物等が液中
に存在する場合に、ストリークとして現れる確率は、ロ
ッドあるいはブレード塗布方式よりカーテン塗布方式の
ほうが極めて低い。
【0013】カーテン塗布方式は、前計量型の塗布方式
であるため、ヘッドから流出した液が、回収されて使用
される量が少ない。一方、ロッドやブレード塗布方式
が、一旦、液をウェブに過剰に供給した後に、掻き落と
して計量を行う後計量型の塗布方式であるため、回収さ
れる液量は、カーテン塗布と比較して多い。また、ロッ
ドやブレード塗布方式では、過剰な液がウェブに供給さ
れたときに、液中の水やバインダーが選択的に吸収して
回収液が高濃度化して塗布液が高濃度化したり、原紙表
面に付着している異物が回収液に同伴してストリークの
原因となる。一方、カーテン塗布方式では、長時間の操
業でも塗布液が濃度変化することなく、安定した塗布が
行える。
【0014】カーテン塗布方式は、前述したように前計
量型の塗布装置であり、塗布時に塗布液の掻き落としが
ないため、塗布液がウェブの表面形状に沿った極めて均
一な、いわゆる輪郭塗布層を形成する。特に、平滑性に
優れたウェブ上に塗布を行った場合には、塗布面の平滑
性と塗布量の均一性に優れた理想的な印刷用顔料塗被紙
を得ることができる。
【0015】一方、ロッドやブレード塗布方式では、ウ
ェブの凹凸に対して、ウェブの凹部では、塗布量が過剰
に、凸部では塗布量が不足して、製版後の印刷で印刷む
らとなって現れる。また、ロール塗布法では、ロールと
塗布面が剥離する際に塗布面が乱れ易く、基本的に均一
な塗布量を得ることが難しく、表面の平滑性も悪い。こ
の傾向は、塗布液の固形分濃度が高い場合や粘度が高い
場合により顕著となり、ますます、均一な塗布面を得る
ことが難しくなる。均一な塗布面が得られないと、印刷
むらが発生する。
【0016】本発明は、従来の印刷用顔料塗被紙の塗布
に用いられてきた塗布装置では、得られない高品質な顔
料塗被紙を、カーテン塗布装置を用いることにより、高
い生産効率化で得られることを特徴としているが、さら
に、検討を重ねた結果、アクリルポリマー系の増粘剤を
添加した塗布液を用いることにより、塗布時にむらが発
生し難く、印刷適性が向上する。さらに、アクリルポリ
マー系の増粘剤を塗布液に添加する割合が、塗布性の印
刷適性に重大な影響を及ぼすことが明らかとなった。
【0017】つまり、カーテン塗布において、塗布液の
物性として塗布液の粘度は重要なものである。粘度は高
いことが要求されるが、これは、カーテン膜がウェブに
接触するときに発生する流れの乱れを防ぐためである。
したがって、塗布速度を早めた場合には、塗布液を意図
的に増粘する必要が生じる。
【0018】増粘の方法は様々であるが、顔料を主成分
をした塗布液の場合には、顔料濃度を高くする方法と水
に溶解または分散する増粘剤を添加する方法の2つの方
法がある。ここで、顔料濃度を高める方法は、流動特性
を大きく変化させ、特に、高濃度化により、液が塑性化
して、「脆く」なった場合、カーテン膜がウェブより引
き延ばされるときに破断しやすくなるので、避けるべき
である。また、天然性増粘剤である、アルギン酸ソーダ
やメチルセルロースやカルボキシメチルセルロース、澱
粉のように、構造粘性を発現する場合にも、高速塗布時
に液が破断しやすく塗布性の向上は期待できない。
【0019】一方、アクリルポリマー系の増粘剤を添加
することにより粘度を高めた場合には、高速塗布時に
も、粘度上昇による塗布性の向上を維持する。つまり、
アクリルポリマー系の増粘剤を塗布液に添加すると、粘
性は、構造粘性を示さず、カーテン塗布で塗布液が被る
剪断速度範囲では剪断速度に対する依存性が低くなり、
チクソトロピー性も他の増粘剤添加時よりはるかに小さ
い。また、粘弾性に富んでいるため急激にカーテン膜の
延伸を行っても、破断が起こり難い。
【0020】本発明においては、鋭意検討を行った結
果、アクリルポリマー系の増粘剤を、塗布液中に含まれ
る水に対して、0.2重量%以上添加することにより、
カーテン塗布時の塗布性が著しく向上し、さらに、速度
比率を1〜12の範囲として塗布することにより、より
塗布性が向上し、塗布面も均一となることを見いだすに
至った。
【0021】ここで、ウェブに接する点における落下速
度は、カーテン膜の液が自由落下するものとして、落下
初期の速度と経験的に得られた動粘度補正項を有するD.
R.Brownが報告している以下の式により算出している。
【0022】
【数1】 VC={V0 2+2g[h+0.5(μ/ρ)2/3]}1/2C:落下速度 V0:落下初期速度 g:重力加速度 h:落下点からの距離(カーテンの高さ) μ:塗布液の粘度 ρ:塗布液の密度
【0023】本発明においては、上記の如く、ウェブと
接触する顔料塗布層をカーテン塗布方式により塗布する
ことを特徴としているが、塗布液に、アクリルポリマー
系の増粘剤を、0.2重量%以上添加し、さらに、速度
比率を1〜12の範囲として、カーテン塗布装置を用い
て、塗布することにより、塗布欠点の発生がなく、塗布
操作が長時間に及んでも塗りむら等が発生しない安定し
た塗布操作を実行することができ、塗布量が均一で平滑
性の高い印刷用顔料塗被紙を得る方法を開示したもの
は、いまだ見当たらない。
【0024】以下、添付図面に基づき、本発明の実施態
様について詳細に説明する。図1は本発明の実施態様を
示した印刷用顔料塗被紙塗布用の塗布装置の概略図であ
る。予め調製された塗布液は塗布液貯蔵タンク12よ
り、給液ポンプ13によってコーターヘッド1へ送られ
る。この際、塗布液の送液量は最終製品の塗布量と比例
関係にあるため、コーターヘッド1への塗布液の送液量
コントロールは精度よく行う必要がある。それ故に給液
ポンプ13としては可変流量型の無脈動定流量ポンプが
適当である。
【0025】コーターヘッド1の内部はマニホールド
7、スリット2からなり、それぞれ高精度の仕上げが施
されている。供給された塗布液はマニホールド7に満た
され、更にスリット2に送られるときに通過する狭い間
隙において、ポンプ13の送液による動圧の影響が軽減
され、幅方向における圧力分布が均一化され、リップ3
より流出し、垂直なカーテン膜4を形成する。
【0026】幅方向でプロファイルが均一となった垂直
カーテン膜4は、連続走行しているウェブ5と接触し、
ウェブ5に塗布される。ここでエッジガイド11a、1
1bはコーターヘッド1の幅を超えず、更にウェブ5の
幅を超えて設けられ、垂直カーテン膜はウェブ5の幅を
超えて形成される。垂直カーテン膜4がウェブ5の幅を
超えて形成されているのは、垂直カーテン膜4の両端部
における塗層の厚塗りを防止するためである。ウェブ5
の幅を超えて流下する塗布液は、受液槽10に回収さ
れ、塗布液貯蔵タンク12に戻された後再び塗布され
る。また、ウェブ5が切断した時など塗布が中断された
場合も、塗布液は受液槽10に回収される。
【0027】連続走行しているウェブ5と垂直カーテン
膜4との接触部(以後、「塗布部」という。)にはウェ
ブ5に同伴する空気流を遮蔽し、カーテン周辺の空気の
回流などで垂直カーテン膜4が乱れることなくウェブ5
に達するようにするため遮風板9が設けられている。ま
た、ウェブ5の搬送方向は塗布部の直前でロール8によ
り方向転換することにより、ウェブ5に同伴する空気の
塗布部への影響を最小限にとどめるように構成されてい
る。
【0028】形成させた垂直カーテン膜4を安定した状
態で塗布するためには、ウェブ5からコーターヘッド1
下部の流出部までの高さがある程度必要とされるが、本
実施態様においてはその高さを制御することも可能であ
り、垂直カーテン膜4の安定に適した高さは60〜30
0mm、好ましくは100〜250mm、更に好ましく
は120〜180mmがである。
【0029】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、様々な変形が可能であることは言うまでもな
い。前述した実施態様において、形成したカーテン膜の
幅はウェブ5の幅より大としたが、これは塗布層両端部
における塗布量の増加を防止するためであって、このよ
うな塗布量増加が小であるか、もしくはあまり問題とさ
れない場合、または特公昭49−14130号公報等に
開示される方法、その他塗布量増加防止方法を採用する
ことにより解消しうる場合には、垂直カーテン膜をウェ
ブ5の幅に一致させるか、あるいはこれより多少小とし
ても差し支えない。
【0030】また、カーテンヘッドにプロファイル調整
機構あるいは制御機構を付設することも可能である。特
に、図1に示されるスリット2に開度プロファイルを調
整機構を付設すると、特に塗布幅が大きくなった場合
に、幅方向でより均一な塗布量プロファイルを得ること
ができる。
【0031】ここで言うカーテン塗布装置とは、図1、
図2に示すように、コーターヘッド1の狭いスリット2
から液を流出させて、カーテン状の液膜を形成し、それ
を横切って連続的に走行するウェブ5に塗布を行うもの
である。図1は、コーターヘッド1のスリット2から、
直接、液が流下してカーテン膜4を形成し、ウェブ5に
塗布されるのに対して、図2は、スリット1から流出し
た液は、スライド面6で均一な液膜を形成した後に、カ
ーテン膜4を形成し、ウェブ5に塗布されるものであ
る。両者とも、最終的には、同様に薄い流下液膜である
カーテン膜4を形成することから、区別なくカーテン塗
布装置であり、本発明は、これらを包含する。
【0032】本発明において、顔料を主成分とする塗布
液とは、顔料とバインダー、その他添加剤と共に水に溶
解もしくは分散せしめた液であって、顔料、バインダ
ー、その他添加剤の濃度が、10〜70重量%のものを
言う。顔料、バインダーの配合割合は、一般に顔料10
0重量部に対し、バインダーが5重量部以上、好ましく
は、10〜70重量部であることが望ましい。
【0033】本発明において、アクリルポリマー系の増
粘剤とは以下に示すものが挙げられる。つまり、ポリア
クリル酸ソーダ水溶液(例えば、A−20L、A−71
00、以上、東亜合成化学製、MODICOL VD、
サンノプコ製)、ポリアクリル酸ソーダ高重合度粉末
(例えば、A−20P、東亜合成化学製)、ポリアクリ
ル系重合体ソーダ塩水溶液(例えば、AS−7120、
A−7150、以上、東亜合成化学製)、ポリアクリル
系重合体アンモニウム塩水溶液(例えば、A−725
0、東亜合成化学製)、ポリアクリル酸アンモニウム水
溶液(例えば、A−30、以上、東亜合成化学製)、ア
クリル系共重合体粉末(例えば、A−7301、東亜合
成化学製)、カルボン酸含有アクリル系共重合体エマル
ジョン(AS−7022、A−7050、AS−707
0、B−300、AS−7060、以上、東亜合成化学
製、プライマルASE−60、プライマルASE−7
5、プライマルASE−95、プライマルASE−10
8、以上、ローム・アンド・ハース・ジャパン製)が挙
げられる。
【0034】本発明で用いる塗被紙用顔料としては、カ
オリン、クレー、サチンホワイト、酸化チタン、水酸化
アルミニウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、シリカ、活性白土、レーキ、プラスチックピグメン
ト等が挙げられる。
【0035】本発明に用いられるバインダーとしては、
スチレン・ブタジエン系、酢ビ・アクリル系、エチレン
・酢ビ系、ブタジエン・メチルメタクリル系、酢ビ・ブ
チルアクリレート系等の各種共重合体、ポリビニルアル
コール、無水マレイン酸共重合体、イソブテン・無水マ
レイン酸共重合体、アクリル酸・メチルメタクリレート
系共重合体等の合成系接着剤、酸化澱粉、エーテル化澱
粉、エステル化澱粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシ
ュドライして得られる冷水可溶性澱粉、カゼイン、大豆
蛋白等の天然系接着剤などのような一般に知られた接着
剤が挙げられる。また、必要に応じて、増粘剤、保水
剤、耐水化剤、着色剤等の通常の塗被紙用顔料に配合さ
れる各種助剤が適宜使用できる。
【0036】かくして得られた本発明の塗被組成物は、
ウェブの両面ないし片面に、単層ないし多層コーティン
グされるものである。多層塗布における下層部の塗布に
は、カーテン塗布装置以外の塗布装置の使用も可能であ
り、さらに、下層塗布部を乾燥せずに上層塗布を行うウ
ェットオンウェット塗布方法を行ってもよい。
【0037】本発明で使用されるウェブとしては、一般
に使用される上質紙、中質紙、更紙、マシンコート紙、
アート紙、キャストコート紙、合成紙、レジンコーテッ
ド紙、プラスティックフィルム等を含む。
【0038】本発明において、顔料を主成分とする塗布
液の塗布量は乾燥重量規準で、1g/m2以上、好まし
くは、3〜30g/m2が適当である。
【0039】
【作用】本発明において、カーテン塗布装置を、顔料を
主成分とする塗布液にアクリルポリマー系の増粘剤を、
塗布液中に含まれる水に対して、0.2重量%以上添加
し、速度比率を1〜12の範囲として、印刷用顔料塗被
紙の塗布に適用することにより、長時間の操業でも安定
した塗布が行え、塗布欠点がなく、塗布層が均一で平滑
性が高く、印刷むらの発生しない印刷用顔料塗被紙が得
られる。
【0040】
【実施例】次に、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明は、これに限定されるものではな
い。なお、以下に示す部および%はいずれも重量基準で
ある。
【0041】実施例1 60g/m2の坪量(絶乾)の上質紙に、カーテン塗布
装置により、絶乾の塗布量が8g/m2となるように、
以下の配合の固形分濃度が53%の下塗り塗布液を調整
し、塗布速度1000m/minで塗布し、下塗り原紙
の作製を行った。
【0042】 <下塗り液配合> ・市販重質炭酸カルシウム(カービタル90) :70部 ・市販2級クレー(カオブライト) :30部 ・市販燐酸エステル化澱粉 :9部 ・スチレン・ブタジエン・ラテックス :8部 ・水酸化ナトリウム :0.1部
【0043】以下の配合に、カルボン酸含有アクリル系
共重合体エマルジョンである(プライマルASE−9
5、ローム・アンド・ハース・ジャパン製)を、塗布液
中に含まれる水に対して、0.23%添加し、固形分濃
度が50%の上塗り塗布液を調整した。この時の液粘度
は、182cpsであった。前に得られた下塗り原紙に
カーテン塗布装置により、絶乾の塗布量が8g/m2
なるように、上塗り塗布液を、塗布速度1000m/m
inで塗布し、印刷用顔料塗被紙の作製を行った。この
ときの、カーテン高さは、17.7cmであり、ウェブ
接触時のカーテンの落下速度に対するウェブの速度の比
率は、8であった。
【0044】 <上塗り液配合> ・市販2級クレー(アマゾン88) :40部 ・市販2級クレー(ハイドラスパース) :30部 ・市販重質炭酸カルシウム(カービタル90) :30部 ・市販燐酸エステル化澱粉 :2部 ・スチレン・ブタジエン・ラテックス :16部
【0045】実施例2 増粘剤として、アクリル系共重合体粉末(A−20P、
東亜合成化学製)を、塗布液中に含まれる水に対して、
0.22%添加し、該塗布液の粘度を174cpsに調
整し、カーテン高さを17.9cmとして、速度比率
を、8とした以外は、実施例1と同様の方法で、印刷用
顔料塗被紙を作製した。
【0046】実施例3 増粘剤として、ポリアクリル酸ソーダ水溶液(A−71
00、東亜合成化学製)を、塗布液中に含まれる水に対
して、0.22%添加し、該塗布液の粘度を173cp
sに調整し、カーテン高さを18.0cmとして、速度
比率を、8とした以外は、実施例1と同様の方法で、印
刷用顔料塗被紙を作製した。
【0047】実施例4 カーテン高さを、7.3cmとして、速度比率を11と
した以外は、実施例1と同様の方法で、印刷用顔料塗被
紙を作製した。
【0048】実施例5 カーテンの高さを、24.8cm、液濃度を23%と
し、速度比率を1.1として、さらに、塗布速度を15
0m/minとした以外は、実施例1と同様の方法で、
印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0049】比較例1 増粘剤の添加量を、0.16%とし、カーテン高さを1
8.0cmとして、速度比率を8とした以外は、実施例
1と同様の方法で、印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0050】比較例2 増粘剤の添加量を、0.16%とし、カーテン高さを
7.7cmとして、速度比率を11とした以外は、実施
例1と同様の方法で、印刷用顔料塗被紙の作製を行っ
た。
【0051】比較例3 カーテン高さを4.0cmとして、速度比率を13とし
た以外は、実施例1と同様の方法で、印刷用顔料塗被紙
の作製を行った。
【0052】比較例4 カーテンの高さを35.0cm、液濃度を23%とし、
速度比率を0.93として、さらに、塗布速度を150
m/minとした以外は、実施例1と同様の方法で、印
刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0053】比較例5 塗布装置として、エアナイフ塗布装置を用い、塗布速度
を300m/minとした以外は、実施例1と同様の方
法で印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0054】比較例6 塗布装置として、ブレード塗布装置を用いた以外は、実
施例1と同様の方法で印刷用顔料塗被紙の作製を行っ
た。
【0055】比較例7 塗布装置として、ゲートロール塗布装置を用い、塗布速
度を500m/minとした以外は、実施例1と同様の
方法で印刷用顔料塗被紙の作製を行った。
【0056】塗布した試料は、カレンダー処理を行った
後に、評価を行った。
【0057】評価方法 1)平滑度 平滑度は、スムースター平滑度試験機(東英電子工業株
式会社製、形式SM−6A)により測定した。
【0058】2)印刷むら 試料は、ローランドオフセット印刷機にて、湿し水が給
水過多の条件と適正な条件で印刷し、一昼夜室温にて放
置し、印刷むらは、サンプルのシアンの単色の網点の面
積率が50%の印刷部について、目視により評価した。
評価単位は5段階評価で5が最も優れるものとし、湿し
水が供給過多条件でも試料前面にわたり全く印刷むらが
発生しないものを5と判定し、湿し水が供給過多の条件
で、面積が小さい微弱な印刷むらを発生するものを、4
と判定し、湿し水が供給過多の条件で、比較的面積の大
きな印刷むらが発生している場合には、3と判定し、湿
し水の供給が適正な条件で、微弱な印刷むらが発生して
いる場合を、2と判定し、湿し水の供給が適正な条件で
明かな印刷むらが発生している場合を、1と判定した。
【0059】3)塗布欠点 塗布欠点の検出は、塗布装置に設置した欠点検出装置に
より行い、塗布長さに対する、欠点の長さで評価した。
欠点検出装置で、検出できる塗布欠点は、ストリーク、
スクラッチ等の未塗布部分のある欠点と汚れ等の塗布過
剰部であり、検出は、幅が、0.3mm以上のものであ
れば検出可能である。欠点の長さは、欠点部を削除する
ときの余白を考慮して、欠点の前後に1mを加えた長さ
として、例えば、欠点の実際の長さが、0.1mの場合
でも、欠点の長さは、2.1mとなる。
【0060】表1には、塗布の際の操作、設定条件を示
し、表2には、評価結果を示している。これらの結果か
ら、塗布装置としてカーテン塗布装置を用い、塗布液に
アクリルポリマー系の増粘剤を、塗布液中に含まれる水
に対して、0.2重量%以上添加し、速度比率を1〜1
2の範囲とすると、塗布欠点がなく、塗布層が均一で平
滑性が高く、印刷むらの発生しない印刷用顔料塗被紙が
得られることが判った。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、塗布欠点がなく、塗布
層が均一で平滑性が高く、印刷むらの発生しない印刷用
顔料塗被紙を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すエクストルージョン型
のコーターヘッドを用いたカーテン塗布装置の概略図。
【図2】本発明の他の実施例を示すスライド型のコータ
ーヘッドを用いたカーテン塗布装置の概略図。
【符号の説明】
1 コーターヘッド 2 スリット 3 リップ 4 カーテン膜 5 ウェブ 6 スライド面 7 マニホールド 8 ロール 9 遮風板 10 受液槽 11a、11b エッジガイド 12 貯蔵タンク 13 給液ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/36

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料を主成分とする塗布液を基材上に塗
    布してなる印刷用顔料塗被紙の製造方法において、塗布
    液中に含まれる水に対して、アクリルポリマー系の増粘
    剤を0.2重量%以上含んだ該塗布液を調製し、これを
    塗布する際に、連続走行する基材の接地点の直上におけ
    るカーテン膜の落下速度と基材の走行速度との速度比率
    が1〜12の範囲内にあるように設定し、カーテン塗布
    装置を使用して塗布する印刷用顔料塗被紙の製造方法。
JP29823091A 1991-10-18 1991-10-18 印刷用顔料塗被紙の製造方法 Pending JPH05117996A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29823091A JPH05117996A (ja) 1991-10-18 1991-10-18 印刷用顔料塗被紙の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29823091A JPH05117996A (ja) 1991-10-18 1991-10-18 印刷用顔料塗被紙の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05117996A true JPH05117996A (ja) 1993-05-14

Family

ID=17856920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29823091A Pending JPH05117996A (ja) 1991-10-18 1991-10-18 印刷用顔料塗被紙の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05117996A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0963487A4 (en) * 1996-02-07 2000-04-12 Jefferson Smurfit Corp STRENGTH ADDED IN THE WET SECTION
JP2002266292A (ja) * 2001-03-06 2002-09-18 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 多層塗工紙製造方法及び装置
JP2005120502A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Dow Global Technologies Inc コーテッド紙または板紙を製造する方法
JP2006299430A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Voith Paper Patent Gmbh 塗工紙の製造方法
US7364774B2 (en) 2002-04-12 2008-04-29 Dow Global Technologies Inc. Method of producing a multilayer coated substrate having improved barrier properties
US7425246B2 (en) 2001-04-14 2008-09-16 Dow Global Technologies Inc. Process for making multilayer coated paper or paperboard
US7473333B2 (en) 2002-04-12 2009-01-06 Dow Global Technologies Inc. Process for making coated paper or paperboard
JP2012016704A (ja) * 2011-09-16 2012-01-26 Dow Global Technologies Llc コーテッド紙または板紙を製造する方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0963487A4 (en) * 1996-02-07 2000-04-12 Jefferson Smurfit Corp STRENGTH ADDED IN THE WET SECTION
JP2002266292A (ja) * 2001-03-06 2002-09-18 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 多層塗工紙製造方法及び装置
US7425246B2 (en) 2001-04-14 2008-09-16 Dow Global Technologies Inc. Process for making multilayer coated paper or paperboard
JP2008240235A (ja) * 2001-04-14 2008-10-09 Dow Global Technologies Inc 多層塗工紙又は多層塗工板紙の製造方法
US7364774B2 (en) 2002-04-12 2008-04-29 Dow Global Technologies Inc. Method of producing a multilayer coated substrate having improved barrier properties
US7473333B2 (en) 2002-04-12 2009-01-06 Dow Global Technologies Inc. Process for making coated paper or paperboard
JP2005120502A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Dow Global Technologies Inc コーテッド紙または板紙を製造する方法
JP2006299430A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Voith Paper Patent Gmbh 塗工紙の製造方法
JP2012016704A (ja) * 2011-09-16 2012-01-26 Dow Global Technologies Llc コーテッド紙または板紙を製造する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4246497B2 (ja) 多層塗工紙又は多層塗工板紙の製造方法
WO2004035929A1 (en) Method of producing a multilayer coated substrate having improved barrier properties
WO2004035930A1 (en) A method of producing a coated substrate
CN101063282B (zh) 制造涂布纸或纸板的方法
US20030194501A1 (en) Method of producing a coated substrate
JPH05117996A (ja) 印刷用顔料塗被紙の製造方法
EP1771624A2 (en) Curtain coating process using a high solids content composition, and coated product
JP3222221B2 (ja) 印刷用顔料塗被紙及びその製造方法
JP3257720B2 (ja) 顔料塗被紙及びその製造方法
JPH06294099A (ja) 印刷用顔料塗被紙及びその製造方法
JPH05106198A (ja) 印刷用顔料塗被紙及びその製造方法
JP3111106B2 (ja) 印刷用顔料塗被紙及びその製造方法
JP2960127B2 (ja) 輪転オフセット印刷用塗工紙
JPH07119083A (ja) 顔料塗被紙及びその製造方法
JP3222293B2 (ja) 印刷用顔料塗被紙及びその製造方法
JPH0921099A (ja) 印刷用顔料塗被紙の塗布方法
JP3428006B2 (ja) 塗布方法
JPH07119088A (ja) 印刷用顔料塗被紙
JPH11131387A (ja) 多層塗被紙の製造方法
JPH0551900A (ja) 印刷用顔料塗被紙及びその製造方法
JP3296883B2 (ja) 顔料塗被紙及びその製造方法
JP4309486B2 (ja) 塗被紙の製造方法
JPH08108119A (ja) 塗布方法及び塗布装置
JPH09158085A (ja) オフセット印刷用塗被紙の製造方法及び塗被紙
JP3306859B2 (ja) オフセット印刷用塗被紙の製造方法及び塗被紙